JP2002327922A - コンベクションオーブン、及び冷凍パンの焼成方法 - Google Patents
コンベクションオーブン、及び冷凍パンの焼成方法Info
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- JP2002327922A JP2002327922A JP2001134323A JP2001134323A JP2002327922A JP 2002327922 A JP2002327922 A JP 2002327922A JP 2001134323 A JP2001134323 A JP 2001134323A JP 2001134323 A JP2001134323 A JP 2001134323A JP 2002327922 A JP2002327922 A JP 2002327922A
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- heating
- heating chamber
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- convection oven
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 焼きむらや焼き過ぎによる調理の失敗がな
く、確実な調理が可能なコンベクションオーブン、及び
冷凍パンの焼成方法を提供することである。 【解決手段】 加熱空間を有する加熱室2と、空気を加
熱する加熱手段33と、前記加熱手段により加熱された
空気を前記加熱室内の前記加熱空間に供給する加熱空気
供給部3と、を備えたコンベクションオーブン1におい
て、前記加熱室内へ水を霧状にして噴射するポンプ63
を備え、前記加熱手段は、前記ポンプにより噴射される
霧状の水を蒸気とし、前記加熱空気供給部は、前記蒸気
を加熱された空気とともに前記加熱室に供給するように
構成されている。
く、確実な調理が可能なコンベクションオーブン、及び
冷凍パンの焼成方法を提供することである。 【解決手段】 加熱空間を有する加熱室2と、空気を加
熱する加熱手段33と、前記加熱手段により加熱された
空気を前記加熱室内の前記加熱空間に供給する加熱空気
供給部3と、を備えたコンベクションオーブン1におい
て、前記加熱室内へ水を霧状にして噴射するポンプ63
を備え、前記加熱手段は、前記ポンプにより噴射される
霧状の水を蒸気とし、前記加熱空気供給部は、前記蒸気
を加熱された空気とともに前記加熱室に供給するように
構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被調理物を熱風に
よって加熱して焼き上げるコンベクションオーブン、及
び冷凍パンの焼成方法に関する。
よって加熱して焼き上げるコンベクションオーブン、及
び冷凍パンの焼成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被調理物が配置されたトレーを、
加熱室内に複数同時に装着して焼成処理を行うコンベク
ションオーブンが知られている。このようなコンベクシ
ョンオーブンは、加熱室の後方に室内循環ファンやバー
ナー等を有する加熱装置を備え、そして、加熱装置によ
って加熱された空気を加熱室の側方から室内に排気し、
これにより被調理物を焼成する構成となっており、排気
された空気は、加熱室後方の室内循環ファンにより吸引
されて、再び加熱されて室内に排気される。
加熱室内に複数同時に装着して焼成処理を行うコンベク
ションオーブンが知られている。このようなコンベクシ
ョンオーブンは、加熱室の後方に室内循環ファンやバー
ナー等を有する加熱装置を備え、そして、加熱装置によ
って加熱された空気を加熱室の側方から室内に排気し、
これにより被調理物を焼成する構成となっており、排気
された空気は、加熱室後方の室内循環ファンにより吸引
されて、再び加熱されて室内に排気される。
【0003】又、上述のようなオーブン機能に加えて、
水蒸気を用いて被調理物を強力に加熱したり蒸したりす
ることができるスチーム機能を備え、冷凍パンやロース
トビーフなどを短時間で調理することができるスチーム
コンベクションオーブンも知られている。
水蒸気を用いて被調理物を強力に加熱したり蒸したりす
ることができるスチーム機能を備え、冷凍パンやロース
トビーフなどを短時間で調理することができるスチーム
コンベクションオーブンも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コンベクションオーブンでは、加熱室内の湿度を的確に
維持しないと、被調理物の表面のみが先に焼けてしま
い、被調理物の焼成が終了する頃には、表面が焼け過ぎ
てしまうという問題があった。又、加熱室を狭くする
と、加熱された空気の流れが均一とならず、被調理物の
焼成の際、表面に焼きむらが発生してしまうという問題
があった。
コンベクションオーブンでは、加熱室内の湿度を的確に
維持しないと、被調理物の表面のみが先に焼けてしま
い、被調理物の焼成が終了する頃には、表面が焼け過ぎ
てしまうという問題があった。又、加熱室を狭くする
と、加熱された空気の流れが均一とならず、被調理物の
焼成の際、表面に焼きむらが発生してしまうという問題
があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、焼きむらや焼き過ぎによる調理の失敗
がなく、確実な調理が可能なコンベクションオーブン、
及び冷凍パンの焼成方法を提供することを目的とする。
たものであって、焼きむらや焼き過ぎによる調理の失敗
がなく、確実な調理が可能なコンベクションオーブン、
及び冷凍パンの焼成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜7に示すよ
うに、加熱空間を有する加熱室2と、空気を加熱する加
熱手段(例えば、シーズヒータ33)と、前記加熱手段
により加熱された空気を前記加熱室内の前記加熱空間に
供給する加熱空気供給部3と、を備えたコンベクション
オーブン1において、前記加熱室内へ水を霧状にして噴
射するポンプ(例えば、プランジャーポンプ63)を備
え、前記加熱手段は、前記ポンプにより噴射される霧状
の水を蒸気とし、前記加熱空気供給部は、前記蒸気を加
熱された空気とともに前記加熱室に供給するように構成
されていることを特徴としている。
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜7に示すよ
うに、加熱空間を有する加熱室2と、空気を加熱する加
熱手段(例えば、シーズヒータ33)と、前記加熱手段
により加熱された空気を前記加熱室内の前記加熱空間に
供給する加熱空気供給部3と、を備えたコンベクション
オーブン1において、前記加熱室内へ水を霧状にして噴
射するポンプ(例えば、プランジャーポンプ63)を備
え、前記加熱手段は、前記ポンプにより噴射される霧状
の水を蒸気とし、前記加熱空気供給部は、前記蒸気を加
熱された空気とともに前記加熱室に供給するように構成
されていることを特徴としている。
【0007】請求項1記載の発明によれば、ポンプによ
り水が霧状となって加熱室内に噴射され、その霧状の水
は加熱手段により蒸発させられて蒸気となる。そして蒸
気は、加熱された空気とともに、加熱空気供給部により
加熱室内に供給される。従って、霧状の水であれば加熱
手段により蒸気化させることは容易であるので、より確
実に加熱室内に蒸気を供給することができ、確実な調理
を行うことができる。
り水が霧状となって加熱室内に噴射され、その霧状の水
は加熱手段により蒸発させられて蒸気となる。そして蒸
気は、加熱された空気とともに、加熱空気供給部により
加熱室内に供給される。従って、霧状の水であれば加熱
手段により蒸気化させることは容易であるので、より確
実に加熱室内に蒸気を供給することができ、確実な調理
を行うことができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のコ
ンベクションオーブンにおいて、前記ポンプはプランジ
ャーポンプ63であることを特徴としている。
ンベクションオーブンにおいて、前記ポンプはプランジ
ャーポンプ63であることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明によれば、プランジャ
ーポンプが高い圧力によって送水を行い、水をより確実
に霧状にして加熱室内へ噴射する。従って、コンベクシ
ョンオーブンに供給される電力が、例えば100ボルト
程度であっても、加熱手段は容易に霧状の水を蒸気とす
ることができるため、支障なくスチーム機能を使用する
ことができる。
ーポンプが高い圧力によって送水を行い、水をより確実
に霧状にして加熱室内へ噴射する。従って、コンベクシ
ョンオーブンに供給される電力が、例えば100ボルト
程度であっても、加熱手段は容易に霧状の水を蒸気とす
ることができるため、支障なくスチーム機能を使用する
ことができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のコンベクションオーブンにおいて、前記加熱室内
に、前記加熱空気供給部から前記加熱室に供給される空
気の流れを調整する整流板55を設けたことを特徴とし
ている。
載のコンベクションオーブンにおいて、前記加熱室内
に、前記加熱空気供給部から前記加熱室に供給される空
気の流れを調整する整流板55を設けたことを特徴とし
ている。
【0011】請求項3記載の発明によれば、整流板が、
加熱空気供給部から加熱室内に供給される空気の流れを
調整するので、加熱室内の空気の流れが均一化されて温
度分布の偏りがなくなる。従って、被調理物を万遍なく
焼成することができ、焼きむらが発生するのを防止する
ことができる。
加熱空気供給部から加熱室内に供給される空気の流れを
調整するので、加熱室内の空気の流れが均一化されて温
度分布の偏りがなくなる。従って、被調理物を万遍なく
焼成することができ、焼きむらが発生するのを防止する
ことができる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何
れかに記載のコンベクションオーブンを用いる冷凍パン
の焼成方法であって、予熱された前記加熱室に冷凍パン
を配置し、その直後、前記加熱室内に前記ポンプによっ
て、第1の期間、霧状の水を噴射する第1の工程と、前
記第1の工程終了後、第2の期間、前記加熱室を所定の
温度に加熱した後に、前記加熱室内に前記ポンプによっ
て、第3の期間、霧状の水を噴射する第2の工程と、前
記第2の工程終了後、第4の期間、前記加熱室を所定の
温度に加熱した後に、再び前記加熱室内に前記ポンプに
よって、第5の期間、霧状の水を噴射する第3の工程
と、前記第3の工程終了後、第6の期間、前記加熱室を
所定の温度に加熱して冷凍パンの焼成を行う第4の工程
と、を含むことを特徴としている。
れかに記載のコンベクションオーブンを用いる冷凍パン
の焼成方法であって、予熱された前記加熱室に冷凍パン
を配置し、その直後、前記加熱室内に前記ポンプによっ
て、第1の期間、霧状の水を噴射する第1の工程と、前
記第1の工程終了後、第2の期間、前記加熱室を所定の
温度に加熱した後に、前記加熱室内に前記ポンプによっ
て、第3の期間、霧状の水を噴射する第2の工程と、前
記第2の工程終了後、第4の期間、前記加熱室を所定の
温度に加熱した後に、再び前記加熱室内に前記ポンプに
よって、第5の期間、霧状の水を噴射する第3の工程
と、前記第3の工程終了後、第6の期間、前記加熱室を
所定の温度に加熱して冷凍パンの焼成を行う第4の工程
と、を含むことを特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明によれば、予熱された
加熱室に冷凍パンが配置され、その直後、加熱室内にポ
ンプによって、第1の期間、霧状の水が噴射される。そ
して、第2の期間、加熱室が所定の温度に加熱された後
に、加熱室内にポンプによって、第3の期間、霧状の水
が噴射される。更に、第4の期間、加熱室が所定の温度
に加熱された後に、再び加熱室内にポンプによって、第
5の期間、霧状の水が噴射され、そして、第6の期間、
加熱室が所定の温度に加熱されて冷凍パンの焼成が行わ
れる。従って、霧状の水の噴射による蒸気の供給が3度
に分けて行われるので、冷凍パンの表面を蒸気によりも
たらされる水分膜によって適切に保護することができ、
冷凍パンの表面が焼け過ぎるのを防止することができ
る。尚、第1から第6の各期間は、調理する冷凍パンの
種類、及び個数等に応じて適宜設定することとし、又、
加熱する際の温度に関しても同様に適宜調整するものと
する。
加熱室に冷凍パンが配置され、その直後、加熱室内にポ
ンプによって、第1の期間、霧状の水が噴射される。そ
して、第2の期間、加熱室が所定の温度に加熱された後
に、加熱室内にポンプによって、第3の期間、霧状の水
が噴射される。更に、第4の期間、加熱室が所定の温度
に加熱された後に、再び加熱室内にポンプによって、第
5の期間、霧状の水が噴射され、そして、第6の期間、
加熱室が所定の温度に加熱されて冷凍パンの焼成が行わ
れる。従って、霧状の水の噴射による蒸気の供給が3度
に分けて行われるので、冷凍パンの表面を蒸気によりも
たらされる水分膜によって適切に保護することができ、
冷凍パンの表面が焼け過ぎるのを防止することができ
る。尚、第1から第6の各期間は、調理する冷凍パンの
種類、及び個数等に応じて適宜設定することとし、又、
加熱する際の温度に関しても同様に適宜調整するものと
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
コンベクションオーブンの実施の形態を詳細に説明す
る。図1から図7に示すコンベクションオーブン1は、
内部に加熱空間を有する矩形状の加熱室2と、加熱室2
に加熱空気を供給する加熱空気供給部3と、焼成のため
の各種設定を入力する操作パネル4と、加熱室2内の加
熱空気の流れを調整する整流機構部材5と、加熱室2内
に霧状の水を送り込むポンプ機構部6等を備えている。
コンベクションオーブンの実施の形態を詳細に説明す
る。図1から図7に示すコンベクションオーブン1は、
内部に加熱空間を有する矩形状の加熱室2と、加熱室2
に加熱空気を供給する加熱空気供給部3と、焼成のため
の各種設定を入力する操作パネル4と、加熱室2内の加
熱空気の流れを調整する整流機構部材5と、加熱室2内
に霧状の水を送り込むポンプ機構部6等を備えている。
【0015】加熱室2は、加熱室本体21と、この加熱
室本体21の正面の開口部21aを塞ぐ開閉扉22とを
備え、開閉扉22は、上部に設けられた把手221を前
下方に引っ張ることにより手前に回動するようになって
いる。開閉扉22の内部は二重ガラス構造となってい
て、この二重ガラスの内側ガラス22aと外側ガラス2
2bのすきまの熱を逃がすための熱逃がし口22cが、
開閉扉22の側面部に設けられている。又、加熱室本体
21の前面に当接する開閉扉22の内扉面22dの外縁
部にも同様の熱逃がし口22eが設けられている。加熱
室本体21には、この開閉扉22が閉じた状態か否かを
検知する感知センサ(図示省略)が設けられている。
室本体21の正面の開口部21aを塞ぐ開閉扉22とを
備え、開閉扉22は、上部に設けられた把手221を前
下方に引っ張ることにより手前に回動するようになって
いる。開閉扉22の内部は二重ガラス構造となってい
て、この二重ガラスの内側ガラス22aと外側ガラス2
2bのすきまの熱を逃がすための熱逃がし口22cが、
開閉扉22の側面部に設けられている。又、加熱室本体
21の前面に当接する開閉扉22の内扉面22dの外縁
部にも同様の熱逃がし口22eが設けられている。加熱
室本体21には、この開閉扉22が閉じた状態か否かを
検知する感知センサ(図示省略)が設けられている。
【0016】加熱室本体21の壁面は二重構造となって
いて、内壁面部材211の外側は断熱材212で覆わ
れ、その更に外側は、中空部213を有しつつ外壁面部
材214で覆われている。そして、外壁面部材214に
は、中空部213内の熱を逃がすための熱逃がし口21
4aが設けられており、これにより、加熱室2の熱が外
壁面部材214に伝わり難くなっている。
いて、内壁面部材211の外側は断熱材212で覆わ
れ、その更に外側は、中空部213を有しつつ外壁面部
材214で覆われている。そして、外壁面部材214に
は、中空部213内の熱を逃がすための熱逃がし口21
4aが設けられており、これにより、加熱室2の熱が外
壁面部材214に伝わり難くなっている。
【0017】内壁面部材211の左右の側壁面部211
aには、被調理物を載置するトレー23を置くためのト
レー係止部24が上下2段に設けられている。又、内壁
面部材211の下面部には、被調理物としてのパンのか
すや肉の汁などを受ける受皿(図示省略)が取り外し自
由に配置されている。
aには、被調理物を載置するトレー23を置くためのト
レー係止部24が上下2段に設けられている。又、内壁
面部材211の下面部には、被調理物としてのパンのか
すや肉の汁などを受ける受皿(図示省略)が取り外し自
由に配置されている。
【0018】内壁面部材211の後壁面部211aの中
央には、加熱空気供給部3、及び吐出口65(後述)が
設けられており、加熱空気供給部3は主に、整流機構部
材5の円形孔53(後述)に対応した位置に配設される
シロッコファン31と、このシロッコファン31を回転
させるファン用モータ32と、シロッコファン31の外
周位置にリング状に複数配設されるシーズヒータ33等
を備える。
央には、加熱空気供給部3、及び吐出口65(後述)が
設けられており、加熱空気供給部3は主に、整流機構部
材5の円形孔53(後述)に対応した位置に配設される
シロッコファン31と、このシロッコファン31を回転
させるファン用モータ32と、シロッコファン31の外
周位置にリング状に複数配設されるシーズヒータ33等
を備える。
【0019】シロッコファン31は、中央部に吸込み口
34が設けられており、ここから加熱室2内の空気の取
入れを行う。又、シロッコファン31は、ファン用モー
タ32の回転軸32aに接続されており、ファン用モー
タ32が回転するとシロッコファン31が回転して、シ
ーズヒータ33方向へ風を発生させる。ファン用モータ
32は、操作パネル4からの入力、或いは制御部(図示
省略)からの制御信号に基づいて、回転速度を調整でき
るようになっている。
34が設けられており、ここから加熱室2内の空気の取
入れを行う。又、シロッコファン31は、ファン用モー
タ32の回転軸32aに接続されており、ファン用モー
タ32が回転するとシロッコファン31が回転して、シ
ーズヒータ33方向へ風を発生させる。ファン用モータ
32は、操作パネル4からの入力、或いは制御部(図示
省略)からの制御信号に基づいて、回転速度を調整でき
るようになっている。
【0020】シーズヒータ33は、金属パイプの中央に
コイル状の電熱線を挿入する構成であるため、水滴に影
響を受け難くなっており、シロッコファン31が発生さ
せた風を暖めて熱風とするとともに、吐出口65から供
給される霧状の水を蒸発させて蒸気とする。又、シーズ
ヒータ33は、操作パネル4からの入力、或いは制御部
(図示省略)からの制御信号に基づいて、空気の加熱温
度を調整できるようになっている。
コイル状の電熱線を挿入する構成であるため、水滴に影
響を受け難くなっており、シロッコファン31が発生さ
せた風を暖めて熱風とするとともに、吐出口65から供
給される霧状の水を蒸発させて蒸気とする。又、シーズ
ヒータ33は、操作パネル4からの入力、或いは制御部
(図示省略)からの制御信号に基づいて、空気の加熱温
度を調整できるようになっている。
【0021】操作パネル4は、電源スイッチ41、焼成
完了までの時間等を表示する表示部42、自動焼成設定
時における被調理物の種類を選択して入力するお任せコ
ース選択スイッチ43や、こんがり等の好みの焼き上が
り具合を選択する焼き上がりスイッチ44、手動焼成設
定時における加熱時間、加熱温度、風量、及びスチーム
時間等を入力するマニュアル設定部45、スタートスイ
ッチ46等を備え、これらの入力指示に応じて制御部
(図示省略)が各制御信号を生成し、この制御信号に基
づく調整が行われるようになっている。
完了までの時間等を表示する表示部42、自動焼成設定
時における被調理物の種類を選択して入力するお任せコ
ース選択スイッチ43や、こんがり等の好みの焼き上が
り具合を選択する焼き上がりスイッチ44、手動焼成設
定時における加熱時間、加熱温度、風量、及びスチーム
時間等を入力するマニュアル設定部45、スタートスイ
ッチ46等を備え、これらの入力指示に応じて制御部
(図示省略)が各制御信号を生成し、この制御信号に基
づく調整が行われるようになっている。
【0022】整流機構部材5は、平面視コの字状に曲折
した板状体で、加熱室2を取り囲むようにして内壁面部
材211の内側に取付けられており、導風板51と骨部
52等を備える。内壁面部材211の後壁面部211a
よりやや小さい導風板51は、後壁面部211aと対向
して配置されており、導風板51の両側に、夫々2本ず
つ直角に連結される骨部52が、内壁面部材211の左
右の側壁面部211bに沿うように配置される。
した板状体で、加熱室2を取り囲むようにして内壁面部
材211の内側に取付けられており、導風板51と骨部
52等を備える。内壁面部材211の後壁面部211a
よりやや小さい導風板51は、後壁面部211aと対向
して配置されており、導風板51の両側に、夫々2本ず
つ直角に連結される骨部52が、内壁面部材211の左
右の側壁面部211bに沿うように配置される。
【0023】導風板51の略中央上部には、後壁面部2
11aに向かって垂直に隙間調整部51aが突設されて
おり、この隙間調整部51aが後壁面部211aと当接
する位置で整流機構部材5を加熱室2に配置することに
より、導風板51と後壁面部211aの間には適当な通
風路51bが形成される。又、骨部52の両端には、平
面視コの字状で、導風板51と略同一の高さを有する隙
間調整部52aが、側壁面部211bに向かって配設さ
れており、この隙間調整部52aが側壁面部211bと
当接することによって、骨部52と側壁面部211bの
間には通風路52bが形成される。
11aに向かって垂直に隙間調整部51aが突設されて
おり、この隙間調整部51aが後壁面部211aと当接
する位置で整流機構部材5を加熱室2に配置することに
より、導風板51と後壁面部211aの間には適当な通
風路51bが形成される。又、骨部52の両端には、平
面視コの字状で、導風板51と略同一の高さを有する隙
間調整部52aが、側壁面部211bに向かって配設さ
れており、この隙間調整部52aが側壁面部211bと
当接することによって、骨部52と側壁面部211bの
間には通風路52bが形成される。
【0024】導風板51の中央には、後壁面部211a
に設けられるシロッコファン31に連通する円形孔53
が穿設され、円形孔53の円周に面取り口54が形成さ
れている。面取り口54は、内縁部の断面が円弧状に面
取りされたリングが装着されることにより形成されてい
る。円形孔53に面取り口54を形成することによっ
て、加熱室2内の空気をより広範囲から円形孔53に集
めることができる。
に設けられるシロッコファン31に連通する円形孔53
が穿設され、円形孔53の円周に面取り口54が形成さ
れている。面取り口54は、内縁部の断面が円弧状に面
取りされたリングが装着されることにより形成されてい
る。円形孔53に面取り口54を形成することによっ
て、加熱室2内の空気をより広範囲から円形孔53に集
めることができる。
【0025】導風板51の上部、及び下部、並びに導風
板51に近接する骨部52には、加熱室2内の空気の流
れを調整する整流板55が複数設けられている。整流板
55の配設位置は、加熱室2内の空気の流れを均一化す
るように設定されているので、整流板55を設けること
によって、加熱された空気が加熱室2全体に緩やかに行
き届くようになる。従って、整流板55の枚数、及び配
設位置を適宜調整することによって、加熱室2内の温度
分布を均一化して、被調理物に焼きむらが発生すること
を防止することができる。
板51に近接する骨部52には、加熱室2内の空気の流
れを調整する整流板55が複数設けられている。整流板
55の配設位置は、加熱室2内の空気の流れを均一化す
るように設定されているので、整流板55を設けること
によって、加熱された空気が加熱室2全体に緩やかに行
き届くようになる。従って、整流板55の枚数、及び配
設位置を適宜調整することによって、加熱室2内の温度
分布を均一化して、被調理物に焼きむらが発生すること
を防止することができる。
【0026】ポンプ機構部6は、蒸気(スチーム)を用
いて焼成を行う場合に、加熱室2内へ霧状の水を供給す
るものであり、外壁面部材214の上壁面部214bに
設けられる給水口61と、給水口61に連結される吸水
配管62と、吸水配管62から送られる水を吸い上げて
送水するプランジャーポンプ63と、プランジャーポン
プ63から吐出口65まで連結される吐出配管64等を
備え、吐出口65は、シーズヒータ33の上方に位置す
るように配設されている。
いて焼成を行う場合に、加熱室2内へ霧状の水を供給す
るものであり、外壁面部材214の上壁面部214bに
設けられる給水口61と、給水口61に連結される吸水
配管62と、吸水配管62から送られる水を吸い上げて
送水するプランジャーポンプ63と、プランジャーポン
プ63から吐出口65まで連結される吐出配管64等を
備え、吐出口65は、シーズヒータ33の上方に位置す
るように配設されている。
【0027】給水口61は取り外し可能な蓋61aを備
えており、ここから水を注入すると、断熱材212と外
壁面部材214の間の中空部213に配置される吸水配
管62に水が溜まるので、プランジャーポンプ63を水
道に直結させる必要が無い。
えており、ここから水を注入すると、断熱材212と外
壁面部材214の間の中空部213に配置される吸水配
管62に水が溜まるので、プランジャーポンプ63を水
道に直結させる必要が無い。
【0028】プランジャーポンプ63は、電磁振動によ
りプランジャー(図示省略)をシリンダー(図示省略)
内で往復運動させて送水を行うものであって、コンベク
ションオーブン1に供給される電力が100ボルト程度
であっても、高い圧力によって送水を行うので、吐出口
65から効率良く霧状の水を供給することができる。
又、吸水配管62には、電磁弁(図示省略)が設けら
れ、操作パネル4からの入力、或いは制御部(図示省
略)からの制御信号に基づいて、プランジャーポンプ6
3に供給される水量を調整することができるようになっ
ている。
りプランジャー(図示省略)をシリンダー(図示省略)
内で往復運動させて送水を行うものであって、コンベク
ションオーブン1に供給される電力が100ボルト程度
であっても、高い圧力によって送水を行うので、吐出口
65から効率良く霧状の水を供給することができる。
又、吸水配管62には、電磁弁(図示省略)が設けら
れ、操作パネル4からの入力、或いは制御部(図示省
略)からの制御信号に基づいて、プランジャーポンプ6
3に供給される水量を調整することができるようになっ
ている。
【0029】プランジャーポンプ63から吸い上げられ
た水は、吐出配管64によって吐出口65へ送られ、霧
状の水となってシーズヒータ33の上方から吹き出され
る。そして、霧状の水は、シーズヒータ33の熱によっ
て蒸発して蒸気となり、シロッコファン31が発生させ
る熱風とともに、シロッコファン31の遠心方向へ吹き
飛ばされ、加熱室2へ供給される。
た水は、吐出配管64によって吐出口65へ送られ、霧
状の水となってシーズヒータ33の上方から吹き出され
る。そして、霧状の水は、シーズヒータ33の熱によっ
て蒸発して蒸気となり、シロッコファン31が発生させ
る熱風とともに、シロッコファン31の遠心方向へ吹き
飛ばされ、加熱室2へ供給される。
【0030】次に、上記構成のコンベクションオーブン
1による動作を、冷凍パン(例えば、クロワッサン等)
を自動焼成により調理する例として説明する。但し、冷
凍パンを焼き始めるまでの処理の順番は、必ずしも以下
の順番でなくともよい。
1による動作を、冷凍パン(例えば、クロワッサン等)
を自動焼成により調理する例として説明する。但し、冷
凍パンを焼き始めるまでの処理の順番は、必ずしも以下
の順番でなくともよい。
【0031】冷凍パンを焼く場合には、まず、冷凍パン
を焼く個数に応じたスチーム時間を確保するための水を
給水口61から注いで、吸水配管62に溜める。次い
で、電源スイッチ41をオンとして、お任せコース選択
スイッチ43、及び焼き上がりスイッチ44の中から好
みに応じたものを選択し、スタートスイッチ46を押し
て焼成を開始する。尚、自動焼成としたことから、温度
設定、風量設定、及び焼成時間等の設定は、制御部によ
り自動で行われる。
を焼く個数に応じたスチーム時間を確保するための水を
給水口61から注いで、吸水配管62に溜める。次い
で、電源スイッチ41をオンとして、お任せコース選択
スイッチ43、及び焼き上がりスイッチ44の中から好
みに応じたものを選択し、スタートスイッチ46を押し
て焼成を開始する。尚、自動焼成としたことから、温度
設定、風量設定、及び焼成時間等の設定は、制御部によ
り自動で行われる。
【0032】焼成がスタートすると、まず予熱を行うた
めに、ファン用モータ32、及びシーズヒータ33に電
流が印加され、回転軸32aが回転することによって、
シロッコファン31が回転する。シロッコファン31の
回転によって、シロッコファン31の遠心方向に空気が
送風され、途中、シーズヒータ33によって空気が加熱
され、熱風が生成される。シロッコファン31は、この
時同時に、加熱室2内の空気を吸込み口34から吸込む
ので、加熱室2内の空気は循環して徐々に暖められてい
く。予熱時においては、加熱室2内の温度は、例えば、
200〜230度程度にまで暖められる。
めに、ファン用モータ32、及びシーズヒータ33に電
流が印加され、回転軸32aが回転することによって、
シロッコファン31が回転する。シロッコファン31の
回転によって、シロッコファン31の遠心方向に空気が
送風され、途中、シーズヒータ33によって空気が加熱
され、熱風が生成される。シロッコファン31は、この
時同時に、加熱室2内の空気を吸込み口34から吸込む
ので、加熱室2内の空気は循環して徐々に暖められてい
く。予熱時においては、加熱室2内の温度は、例えば、
200〜230度程度にまで暖められる。
【0033】予熱完了後に、所望する冷凍パンを上下2
段のトレー23に均等に載置して、開閉扉22を閉じ
る。このとき、開閉扉22が完全に閉まっているか否か
は感知センサによって感知され、閉まっていない場合に
は、何らかの報知(例えば、図示しないランプの点滅
等)がなされる。冷凍パンが加熱室2に配置され、開閉
扉22が正常に閉められると、吸水配管62に溜まって
いた水は、制御部の制御信号に基づいて、プランジャー
ポンプ63によって吸い上げられ、吐出配管64を介し
て、吐出口65から霧状の水となって約30秒間、シー
ズヒータ33の上方に吹き出される。霧状の水は、吹き
出されると略同時に、シーズヒータ33の熱によって蒸
発して蒸気となり、熱風とともにシロッコファン31の
遠心方向へ吹き飛ばされる。
段のトレー23に均等に載置して、開閉扉22を閉じ
る。このとき、開閉扉22が完全に閉まっているか否か
は感知センサによって感知され、閉まっていない場合に
は、何らかの報知(例えば、図示しないランプの点滅
等)がなされる。冷凍パンが加熱室2に配置され、開閉
扉22が正常に閉められると、吸水配管62に溜まって
いた水は、制御部の制御信号に基づいて、プランジャー
ポンプ63によって吸い上げられ、吐出配管64を介し
て、吐出口65から霧状の水となって約30秒間、シー
ズヒータ33の上方に吹き出される。霧状の水は、吹き
出されると略同時に、シーズヒータ33の熱によって蒸
発して蒸気となり、熱風とともにシロッコファン31の
遠心方向へ吹き飛ばされる。
【0034】蒸気を含んだ熱風は、通風路51bへ送り
込まれ、更に通風路52bへと至るが、導風板51、及
び骨部52に設けられた整流板55によって、加熱室2
内への進入を部分的に制限されているので、加熱室2内
の空気の流れは均一に調整され、加熱室2へ緩やかに熱
風が吹き出される。吹き出された熱風は、加熱室2内に
おいて被調理物を焼成するが、冷凍パンの表面には熱風
とともに送られた蒸気が付着して水分膜を作るので、冷
凍パンは適度の湿度を保ちつつ、内部からふっくらと焼
成されていく。
込まれ、更に通風路52bへと至るが、導風板51、及
び骨部52に設けられた整流板55によって、加熱室2
内への進入を部分的に制限されているので、加熱室2内
の空気の流れは均一に調整され、加熱室2へ緩やかに熱
風が吹き出される。吹き出された熱風は、加熱室2内に
おいて被調理物を焼成するが、冷凍パンの表面には熱風
とともに送られた蒸気が付着して水分膜を作るので、冷
凍パンは適度の湿度を保ちつつ、内部からふっくらと焼
成されていく。
【0035】熱風は、トレー23を通過後、吸込み口3
4からシロッコファン31に向け吸引される。このよう
に、熱風は加熱室2、通風路51b、及び52b内を循
環する構成となっており、これにより熱風の冷却を防止
し、シーズヒータ33の消費電力の低減を図っている。
4からシロッコファン31に向け吸引される。このよう
に、熱風は加熱室2、通風路51b、及び52b内を循
環する構成となっており、これにより熱風の冷却を防止
し、シーズヒータ33の消費電力の低減を図っている。
【0036】コンベクションオーブン1においては、予
熱後の焼成開始と略同時に約30秒間蒸気が供給され、
更にこの3分乃至5分後に、2度目の蒸気が10秒間ほ
ど供給される。そして、2度目の供給から再び3分乃至
5分あけて、3度目の蒸気の供給が10秒間ほど行われ
る。焼成開始から焼成終了まで、加熱室2内の温度は、
例えばクロワッサンの場合、190度で8分、200度
で14分程度となるように制御されるが、蒸気の供給を
3度に分けることによって、焼成時の冷凍パンの湿度を
常時適切に保ち、冷凍パンの表面を水分膜によって保護
して、表面の焼き過ぎを防止することができる。
熱後の焼成開始と略同時に約30秒間蒸気が供給され、
更にこの3分乃至5分後に、2度目の蒸気が10秒間ほ
ど供給される。そして、2度目の供給から再び3分乃至
5分あけて、3度目の蒸気の供給が10秒間ほど行われ
る。焼成開始から焼成終了まで、加熱室2内の温度は、
例えばクロワッサンの場合、190度で8分、200度
で14分程度となるように制御されるが、蒸気の供給を
3度に分けることによって、焼成時の冷凍パンの湿度を
常時適切に保ち、冷凍パンの表面を水分膜によって保護
して、表面の焼き過ぎを防止することができる。
【0037】3度目の蒸気の供給終了後は、冷凍パンは
熱風のみによって焼成されるので、水分膜に保護されて
内部がふっくらと十分膨らんだ後に、ドライな熱風によ
り表面がこんがりと均一に焼成されることとなり、焼き
むらや焼き過ぎの失敗が少なく、見た目にも美しく焼き
上げられる。
熱風のみによって焼成されるので、水分膜に保護されて
内部がふっくらと十分膨らんだ後に、ドライな熱風によ
り表面がこんがりと均一に焼成されることとなり、焼き
むらや焼き過ぎの失敗が少なく、見た目にも美しく焼き
上げられる。
【0038】以上説明した本発明に係るコンベクション
オーブン1によれば、電磁振動により、プランジャーポ
ンプ63が加熱室2内へ霧状の水を効率良く送水するの
で、コンベクションオーブン1に供給される電力が10
0ボルト程度の弱いものであっても、コンベクションオ
ーブン1の運転に支障がない。又、1回の焼成に必要な
水を吸水配管62に蓄えて使用するので、給水口61を
水道に直結させる必要がなく、コンベクションオーブン
1を持ち運び可能なものとすることができる。
オーブン1によれば、電磁振動により、プランジャーポ
ンプ63が加熱室2内へ霧状の水を効率良く送水するの
で、コンベクションオーブン1に供給される電力が10
0ボルト程度の弱いものであっても、コンベクションオ
ーブン1の運転に支障がない。又、1回の焼成に必要な
水を吸水配管62に蓄えて使用するので、給水口61を
水道に直結させる必要がなく、コンベクションオーブン
1を持ち運び可能なものとすることができる。
【0039】更に、加熱室2内の空気の流れは、整流板
55によって調整されているので、熱風が均一に加熱室
2内へ行き届くことになり、加熱室2内の温度分布の偏
りがなくなる。従って、被調理物を万遍なく焼成するこ
とができ、焼きむらが発生することを防止することがで
きる。又、制御部による自動焼成によって、蒸気供給が
3度に分けて行われ、供給のタイミング、及び供給時間
がコントロールされるので、被調理物の表面を蒸気によ
りもたらされる水分膜によって適切に保護することがで
き、被調理物の表面が焼け過ぎるのを防止して、失敗の
少ない焼成を行うことができる。又、シロッコファン3
1を始め、コンベクションオーブン1の各部には高価な
部品を用いる必要がないため、大量生産に適した、安価
なコンベクションオーブンとすることができる。
55によって調整されているので、熱風が均一に加熱室
2内へ行き届くことになり、加熱室2内の温度分布の偏
りがなくなる。従って、被調理物を万遍なく焼成するこ
とができ、焼きむらが発生することを防止することがで
きる。又、制御部による自動焼成によって、蒸気供給が
3度に分けて行われ、供給のタイミング、及び供給時間
がコントロールされるので、被調理物の表面を蒸気によ
りもたらされる水分膜によって適切に保護することがで
き、被調理物の表面が焼け過ぎるのを防止して、失敗の
少ない焼成を行うことができる。又、シロッコファン3
1を始め、コンベクションオーブン1の各部には高価な
部品を用いる必要がないため、大量生産に適した、安価
なコンベクションオーブンとすることができる。
【0040】尚、本発明は上記実施の形態のコンベクシ
ョンオーブンに限定されるものではなく、細部において
は適宜変更してよい。例えば、加熱室は必ずしも二重構
造としなくてもよく、被調理物としては、冷凍パン以外
にも、肉やピザなどでもよい。
ョンオーブンに限定されるものではなく、細部において
は適宜変更してよい。例えば、加熱室は必ずしも二重構
造としなくてもよく、被調理物としては、冷凍パン以外
にも、肉やピザなどでもよい。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ポンプに
より水が霧状となって加熱室内に噴射され、その霧状の
水は加熱手段により蒸発させられて蒸気となる。そして
蒸気は、加熱された空気とともに、加熱空気供給部によ
り加熱室内に供給される。従って、霧状の水であれば加
熱手段により蒸気化させることは容易であるので、より
確実に加熱室内に蒸気を供給することができ、確実な調
理を行うことができる。
より水が霧状となって加熱室内に噴射され、その霧状の
水は加熱手段により蒸発させられて蒸気となる。そして
蒸気は、加熱された空気とともに、加熱空気供給部によ
り加熱室内に供給される。従って、霧状の水であれば加
熱手段により蒸気化させることは容易であるので、より
確実に加熱室内に蒸気を供給することができ、確実な調
理を行うことができる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、プランジャ
ーポンプが高い圧力によって送水を行い、水をより確実
に霧状にして加熱室内へ噴射する。従って、コンベクシ
ョンオーブンに供給される電力が、例えば100ボルト
程度であっても、加熱手段は容易に霧状の水を蒸気とす
ることができるため、支障なくスチーム機能を使用する
ことができる。
ーポンプが高い圧力によって送水を行い、水をより確実
に霧状にして加熱室内へ噴射する。従って、コンベクシ
ョンオーブンに供給される電力が、例えば100ボルト
程度であっても、加熱手段は容易に霧状の水を蒸気とす
ることができるため、支障なくスチーム機能を使用する
ことができる。
【0043】請求項3記載の発明によれば、整流板が、
加熱空気供給部から加熱室内に供給される空気の流れを
調整するので、加熱室内の空気の流れが均一化されて温
度分布の偏りがなくなる。従って、被調理物を万遍なく
焼成することができ、焼きむらが発生するのを防止する
ことができる。
加熱空気供給部から加熱室内に供給される空気の流れを
調整するので、加熱室内の空気の流れが均一化されて温
度分布の偏りがなくなる。従って、被調理物を万遍なく
焼成することができ、焼きむらが発生するのを防止する
ことができる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、予熱された
加熱室に冷凍パンが配置され、その直後、加熱室内にポ
ンプによって、第1の期間、霧状の水が噴射される。そ
して、第2の期間、加熱室が所定の温度に加熱された後
に、加熱室内にポンプによって、第3の期間、霧状の水
が噴射される。更に、第4の期間、加熱室が所定の温度
に加熱された後に、再び加熱室内にポンプによって、第
5の期間、霧状の水が噴射され、そして、第6の期間、
加熱室が所定の温度に加熱されて冷凍パンの焼成が行わ
れる。従って、霧状の水の噴射による蒸気の供給が3度
に分けて行われるので、冷凍パンの表面を蒸気によりも
たらされる水分膜によって適切に保護することができ、
冷凍パンの表面が焼け過ぎるのを防止することができ
る。
加熱室に冷凍パンが配置され、その直後、加熱室内にポ
ンプによって、第1の期間、霧状の水が噴射される。そ
して、第2の期間、加熱室が所定の温度に加熱された後
に、加熱室内にポンプによって、第3の期間、霧状の水
が噴射される。更に、第4の期間、加熱室が所定の温度
に加熱された後に、再び加熱室内にポンプによって、第
5の期間、霧状の水が噴射され、そして、第6の期間、
加熱室が所定の温度に加熱されて冷凍パンの焼成が行わ
れる。従って、霧状の水の噴射による蒸気の供給が3度
に分けて行われるので、冷凍パンの表面を蒸気によりも
たらされる水分膜によって適切に保護することができ、
冷凍パンの表面が焼け過ぎるのを防止することができ
る。
【図1】本発明に係るコンベクションオーブンの斜視図
である。
である。
【図2】整流機構部材を取り外した際の、コンベクショ
ンオーブンの正面図である。
ンオーブンの正面図である。
【図3】図2に示すコンベクションオーブンのA−A部
における断面図である。
における断面図である。
【図4】操作パネルの詳細を表す図である。
【図5】整流機構部材を表す斜視図である。
【図6】コンベクションオーブンの背面図である。
【図7】冷凍パンを焼成する際のヒートパターンを表す
図である。
図である。
1 コンベクションオーブン 2 加熱室 3 加熱空気供給部 33 シーズヒータ(加熱手段) 55 整流板 63 プランジャーポンプ(ポンプ)
Claims (4)
- 【請求項1】 加熱空間を有する加熱室と、空気を加熱
する加熱手段と、前記加熱手段により加熱された空気を
前記加熱室内の前記加熱空間に供給する加熱空気供給部
と、を備えたコンベクションオーブンにおいて、 前記加熱室内へ水を霧状にして噴射するポンプを備え、 前記加熱手段は、前記ポンプにより噴射される霧状の水
を蒸気とし、 前記加熱空気供給部は、前記蒸気を加熱された空気とと
もに前記加熱室に供給するように構成されていることを
特徴とするコンベクションオーブン。 - 【請求項2】 請求項1記載のコンベクションオーブン
において、 前記ポンプはプランジャーポンプであることを特徴とす
るコンベクションオーブン。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のコンベクションオ
ーブンにおいて、 前記加熱室内に、前記加熱空気供給部から前記加熱室に
供給される空気の流れを調整する整流板を設けたことを
特徴とするコンベクションオーブン。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載のコンベク
ションオーブンを用いる冷凍パンの焼成方法であって、 予熱された前記加熱室に冷凍パンを配置し、その直後、
前記加熱室内に前記ポンプによって、第1の期間、霧状
の水を噴射する第1の工程と、 前記第1の工程終了後、第2の期間、前記加熱室を所定
の温度に加熱した後に、前記加熱室内に前記ポンプによ
って、第3の期間、霧状の水を噴射する第2の工程と、 前記第2の工程終了後、第4の期間、前記加熱室を所定
の温度に加熱した後に、再び前記加熱室内に前記ポンプ
によって、第5の期間、霧状の水を噴射する第3の工程
と、 前記第3の工程終了後、第6の期間、前記加熱室を所定
の温度に加熱して冷凍パンの焼成を行う第4の工程と、 を含むことを特徴とする冷凍パンの焼成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001134323A JP2002327922A (ja) | 2001-05-01 | 2001-05-01 | コンベクションオーブン、及び冷凍パンの焼成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001134323A JP2002327922A (ja) | 2001-05-01 | 2001-05-01 | コンベクションオーブン、及び冷凍パンの焼成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002327922A true JP2002327922A (ja) | 2002-11-15 |
Family
ID=18982025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001134323A Pending JP2002327922A (ja) | 2001-05-01 | 2001-05-01 | コンベクションオーブン、及び冷凍パンの焼成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002327922A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006013784A1 (ja) * | 2004-08-02 | 2006-02-09 | Sharp Kabushiki Kaisha | 蒸気調理器 |
JP2015516561A (ja) * | 2012-03-28 | 2015-06-11 | ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド | 最適化された水蒸気インジェクタを有する車両用オーブン |
JP2016214769A (ja) * | 2015-05-26 | 2016-12-22 | 大正電機販売株式会社 | オーブン装置 |
US10969118B2 (en) | 2016-05-26 | 2021-04-06 | Electrolux Home Products, Inc. | Steam cooking appliance |
JP2021071202A (ja) * | 2019-10-29 | 2021-05-06 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 加熱調理器 |
-
2001
- 2001-05-01 JP JP2001134323A patent/JP2002327922A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006013784A1 (ja) * | 2004-08-02 | 2006-02-09 | Sharp Kabushiki Kaisha | 蒸気調理器 |
KR100826336B1 (ko) * | 2004-08-02 | 2008-05-06 | 샤프 가부시키가이샤 | 증기 조리기 |
CN100483031C (zh) * | 2004-08-02 | 2009-04-29 | 夏普株式会社 | 蒸汽烹调器 |
US8878105B2 (en) | 2004-08-02 | 2014-11-04 | Sharp Kabushiki Kaisha | Steam cooker |
JP2015516561A (ja) * | 2012-03-28 | 2015-06-11 | ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド | 最適化された水蒸気インジェクタを有する車両用オーブン |
JP2016214769A (ja) * | 2015-05-26 | 2016-12-22 | 大正電機販売株式会社 | オーブン装置 |
US10969118B2 (en) | 2016-05-26 | 2021-04-06 | Electrolux Home Products, Inc. | Steam cooking appliance |
US11852351B2 (en) | 2016-05-26 | 2023-12-26 | Electrolux Home Products, Inc. | Steam cooking appliance |
JP2021071202A (ja) * | 2019-10-29 | 2021-05-06 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 加熱調理器 |
JP7287878B2 (ja) | 2019-10-29 | 2023-06-06 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 加熱調理器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080501 |
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A072 | Dismissal of procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 Effective date: 20080902 |