JP2002327879A - フレキシブル管継手 - Google Patents

フレキシブル管継手

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JP2002327879A
JP2002327879A JP2001136143A JP2001136143A JP2002327879A JP 2002327879 A JP2002327879 A JP 2002327879A JP 2001136143 A JP2001136143 A JP 2001136143A JP 2001136143 A JP2001136143 A JP 2001136143A JP 2002327879 A JP2002327879 A JP 2002327879A
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flexible pipe
diameter
locking
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JP2001136143A
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Kazunori Ozaki
一憲 尾崎
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Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーを用いることなく不用意に係止部材1
8がずれるのを防いで、係止部材18先端の係止部23
をフレキシブル管16の外周凹部16bに確実に嵌合さ
せる。 【解決手段】 継手本体13の取付孔12の凸壁部11
側に縮径部12bを形成するとともに、係止部材18の
先端部18cにはフレキシブル管16の外周凸部16a
が通過可能な内径を有する係止部23を弾性的に縮径可
能に設け、この係止部材18を、取付部材17が取付孔
12内で後退した状態では、係止部材18の先端が縮径
部12bに当接することによって凸壁部11側への移動
が拘束される一方、取付部材17を前進させて係止部材
18を凸壁部11側に押し込むことにより、縮径部12
bに沿って縮径した係止部23がフレキシブル管16先
端部の外周凹部16bに嵌合して、凸壁部11との間で
この外周凹部16bよりも先端側の外周凸部16aを押
し潰して係止するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス配管等に使用
されるフレキシブル管の先端部に取り付けられるフレキ
シブル管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のフレキシブル管継手としては、
例えば図4および図5に示すようなものが、特許第27
26380号公報に提案されている。すなわち、この公
報に記載されたフレキシブル管継手は、図4に示すよう
に、軸線方向に複数箇所の切り割り(スリット)を有
し、前端部1Aはフレキシブル管2の山径より小さく、
拡径・縮径してフレキシブル管2の谷部(外周凹部)2
Aに係合するリテーナ(係止部材)1と、このリテーナ
1が係止される前部3Aとフレキシブル管2を挿通でき
る内径と前部におねじ3Bを形成したナット(取付部
材)3と、このナット3のおねじ3Bに螺合するめねじ
4Aを前部に有し、後部にはリテーナ1の前端部1Aが
嵌入する縮径孔部4Bと奥壁4Cを形成した継手本体4
とからなり、この継手本体4とナット3は、フレキシブ
ル管2が挿入されその先端1山(フレキシブル管2の先
端側外周凸部)2Bがリテーナ1の前端部1Aを乗り越
えて奥壁4Cに当接したとき、リテーナ1の前端部1A
がフレキシブル管2先端1山2Bの次の谷部2Aに係合
する位置に予め螺着されているものであって、このよう
にリテーナ1の前端部1Aがフレキシブル管2先端1山
2Bの次の谷部2Aに係合する位置での継手本体4とナ
ット3との螺着状態を保持するために、継手本体4とナ
ット3との間にカラー5を装着している。
【0003】しかるに、このように構成されたフレキシ
ブル管継手では、図4に示すようにフレキシブル管2が
継手本体4の上記奥壁4Cに当接した状態から、上記カ
ラー5を取り外した上で、ナット3のおねじ3Bを継手
本体4のめねじ4Aにねじ込んでこのナット3の前部3
Aを前進させることにより、この前部3Aに係止された
リテーナ1も前進し、上記螺着状態においてフレキシブ
ル管2の上記次の谷部2Aに係合する位置に保持されて
いた該リテーナ1の前端部1Aが奥壁4C側の縮径孔部
4Bに押し込まれることによって縮径してこの谷部2A
に嵌合する。そして、図5に示すようにさらにナット3
をねじ込むことにより、このリテーナ1の前端部1Aと
上記奥壁4Cとの間でフレキシブル管2の先端1山2B
が押し潰されて係止され、これによってこのフレキシブ
ル管2の先端部に当該フレキシブル管継手が取り付けら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
報に記載のフレキシブル管継手では、まず第1に、上述
のようにリテーナ1の前端部1Aがフレキシブル管2の
先端1山2Bの次の谷部2Aに係合する位置にナット3
が継手本体4に螺着された状態を保持するために、これ
らナット3と継手本体4との間にカラー5が装着されて
おり、当該フレキシブル管継手をフレキシブル管2の先
端部に取り付ける際には、このカラー5を取り外さなけ
ればならず、作業が繁雑であったり、取り外されたカラ
ー5は廃棄されるため廃棄物の増大や資源の無駄を招い
たりすることになるのはもとより、万一フレキシブル管
2を挿入しない状態でカラー5を取り外してしまうと、
ナット3が僅かに回転しただけでリテーナ1が進退し
て、その前端部1Aがフレキシブル管2の上記次の谷部
2Aに係合する位置からずれてしまい、フレキシブル管
2の確実な係止ができなくなるおそれが生じる。
【0005】また、さらに上記フレキシブル管継手で
は、フレキシブル管2を挿入したときにリテーナ1の前
端部1Aが拡径することによってフレキシブル管2の上
記先端1山2Bを乗り越えて谷部2Aの位置に配設され
るようになされているが、例えばこのフレキシブル管2
の前端が斜めに切り取られていたり、あるいはフレキシ
ブル管2の先端部にゆがみが生じていたりすると、フレ
キシブル管2を継手本体4に挿入して奥壁4Cに当接さ
せた状態で、その上記先端1山2Bが奥壁4C側の所定
の位置まで押し込まれずに、その一部がこれよりも後退
した位置に配置されてしまい、これに伴い、切り割りに
よって周方向に分割されたリテーナ1の前端部1Aのう
ちの一部も、この後退した位置に配されたフレキシブル
管2の一部の先端1山2Bを完全に乗り越えることがで
きずに、拡径したままでその山の頂部に引っ掛かった状
態となってしまうおそれがある。しかるに、この状態か
らナット3をねじ込んでゆくと、この山の頂部に引っ掛
かったリテーナ2の前端部1Aは、その次の谷部2Aに
嵌合せずに上記先端1山2Bよりも前方にずれ込んでし
まい、この部分においてこの先端1山を確実に押し潰す
ことができずに、当該フレキシブル管継手を強固にフレ
キシブル管2の先端に係止することができなくなった
り、場合によっては気密性が損なわれてしまうおそれが
生じる。
【0006】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、カラーを用いることなく不用意に係止部材
(リテーナ)が特に取付孔奥側(奥壁側)にずれてしま
うのを防ぐとともに、ある程度まではフレキシブル管の
先端が斜めに切り取られていたりフレキシブル管先端部
にゆがみがあったりしても、係止部材先端の係止部(前
端部)をフレキシブル管の外周凹部(谷部)に確実に嵌
合させることが可能なフレキシブル管継手を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、内周に凸壁
部が形成された取付孔を有する継手本体と、この取付孔
に先端部が挿入されて取り付けられる筒状の取付部材
と、上記取付孔内においてこの取付部材の先端部と上記
凸壁部との間に介装される筒状の係止部材とを備え、こ
れら取付部材と係止部材との内周を通して上記取付孔内
に挿入されるフレキシブル管の先端部に係止されて取り
付けられるフレキシブル管継手であって、上記取付孔の
凸壁部側に、該凸壁部側に向かうに従い縮径する縮径部
を形成するとともに、上記係止部材の先端部には、上記
フレキシブル管の外周凸部が通過可能な内径を有する係
止部を弾性的に縮径可能に設け、この係止部材を、上記
取付部材が上記取付孔内で後退した状態では、該係止部
材の先端が上記縮径部に当接することによって上記凸壁
部側への移動が拘束される一方、上記取付部材を前進さ
せて当該係止部材を上記凸壁部側に押し込むことによ
り、上記縮径部に沿って縮径した上記係止部が上記フレ
キシブル管先端部の外周凹部に嵌合して、上記凸壁部と
の間でこの外周凹部よりも先端側の当該フレキシブル管
の外周凸部を押し潰して係止するようにしたことを特徴
とする。
【0008】従って、このように構成されたフレキシブ
ル管継手においては、まず第一に、取付部材が取付孔内
で後退した状態では、係止部材の凸壁部側への移動が、
該係止部材の先端が取付孔の凸壁部側に形成された縮径
部に当接することによって拘束されるため、カラーがな
くても係止部材が凸壁側に押し込まれてその後のフレキ
シブル管の挿入に支障を来したりすることがない。しか
も、この係止部材の先端部の係止部は、フレキシブル管
の外周凸部が通過可能な内径を有するものであって、取
付部材の前進に伴う上記縮径部に沿っての縮径だけが可
能であればよく、従来のようにフレキシブル管挿入時に
その外周凸部に乗り上げて拡径することがないため、あ
る程度まではこのフレキシブル管の先端が斜めに切り取
られていたり先端部がゆがんでいたりしても、この係止
部がフレキシブル管の外周凸部に引っ掛かってこれより
も前方にずれ込むようなこともない。このため、上記構
成のフレキシブル管継手によれば、これらによって該係
止部を確実に上記外周凸部の後方の外周凹部に嵌合させ
ることができ、この外周凸部を押し潰してフレキシブル
管の先端部に係止することができる。
【0009】ここで、フレキシブル管の外周凸部への上
記係止部の乗り上げをより確実に防止するには、上記取
付孔の上記凸壁部とは反対側に、内径が一定とされた介
装部を上記縮径部に連続して形成して、上記取付部材が
後退した状態で、上記係止部材を、少なくとも上記係止
部の外周部がこの介装部の内周に密着することによりそ
の拡径が拘束されるようにして、該介装部に介装するの
が望ましい。また、上記取付孔の内周には、上記係止部
材の後端側に位置決め凸部を突設し、上記取付部材が取
付孔内で後退した状態で、該係止部材を、その後端が上
記位置決め凸部に当接することによって上記凸壁部とは
反対側への移動も拘束するようにすれば、フレキシブル
管挿入前に取付部材が後退しても係止部材が後方にずれ
動いたりするのを防ぐことができ、従ってこのフレキシ
ブル管挿入前の係止部材の進退を拘束して係止部のずれ
を一層確実に防ぐことができる。さらに、上記取付部材
を、その上記先端部を上記係止部材に対して離接自在と
して上記取付孔に挿入して取り付け、該取付部材を前進
させることにより、この取付部材の先端部を上記係止部
材の後端部に当接させて、該係止部材が上記凸壁部側に
押し込まれるようにすれば、従来のように取付部材(ナ
ット)の前部に係止部材(リテーナ)が係止されるのに
比べ、取付部材の前進に伴いより確実に係止部材も前進
させてその係止部を縮径させることができると共に、特
に上述のように位置決め凸部を突設した場合には、たと
え取付部材が取付孔から抜け外れたりしても、これとと
もに係止部材が外れたり抜け落ちたりすることはなく、
この係止部材の遺失や損傷を招いたりすることもない。
【0010】一方、上記係止部材の上記係止部よりも後
端側の内周部に、ストッパーを内周側に付勢された状態
で出没可能に突設して、このストッパーの突端部を、上
記フレキシブル管が前進して上記取付孔に挿入される方
向には上記外周凹部に係脱自在、かつ上記係止部材に対
して該フレキシブル管が後退する方向には上記外周凸部
に係合可能とすれば、フレキシブル管挿入時には、この
ストッパーが出没しながらその突端部がフレキシブル管
の外周凹部に自在に係脱することにより、フレキシブル
管の挿入を妨げることがないとともに、取付部材の前進
による係止部材の前進時には、相対的にフレキシブル管
が係止部材に対して後退する方向となるため、このスト
ッパーの突端部が上記後端側の外周凸部に係合して、こ
の後端側の外周凸部と上記係止部が嵌合した先端側の外
周凹部との間のフレキシブル管部分を変形させたりする
ことなく前進させることができ、さらにこの先端側の外
周凹部よりも先端側の上記外周凸部が係止部と取付孔の
凸壁部との間で潰された後では、フレキシブル管が後退
しようとしてもこのストッパーの突端部がフレキシブル
管の上記後端側の外周凸部に係合したままであるので、
フレキシブル管の継手からの抜け外れをより確実に防止
することができる。なお、このようにストッパーの突端
部を、より確実にフレキシブル管が前進して取付孔に挿
入される方向には外周凹部に係脱自在、かつ係止部材に
対してフレキシブル管が後退する方向には外周凸部に係
合可能とするには、例えばこのストッパーの突端部を、
その上記係止部材の後端側を向く面が先端側を向く面に
対して大きく曲折させられつつ突端側に向けて接近させ
られるように形成するのが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、本発明の一実
施形態を示すものである。本実施形態のフレキシブル管
継手は、内周に凸壁部11が形成された断面円形の取付
孔12を有する真鍮等の金属製の継手本体13と、この
取付孔12に先端部14が挿入されて取り付けられると
ともに内周部15にフレキシブル管16の先端部が挿入
される同じく真鍮等の金属製の筒状の取付部材17と、
上記取付孔12内においてこの取付部材17の先端部と
上記凸壁部11との間に介装される比較的軟質なやはり
金属製の円筒状の係止部材18とを備えたものであっ
て、これら取付部材17の内周部15と係止部材18の
内周とを通して取付孔12内に挿入される上記フレキシ
ブル管16先端部の最先端の外周凸部16aを、上記取
付部材17を取付孔12奥に挿入することによって上記
係止部材18を介して上記凸壁部11側に押圧して該凸
壁部11との間で押し潰すことにより、このフレキシブ
ル管16の先端部に係止されて取付可能とされている。
【0012】このうち、まず継手本体13は、略多段円
筒状に形成されたものであって、その中心軸線O方向の
一端側(図1および図2において左側)の内周部が上記
取付孔12とされるとともに、この内周部の上記軸線O
方向略中央部に内周側に一段縮径するようにして上記凸
壁部11が形成され、さらにこの凸壁部11よりも軸線
O方向他端側(図1および図2において右側)の内周部
は、凸壁部11の内周よりも一段大きく拡径して継手本
体13の他端に貫通する貫通孔13aとされている。ま
た、この継手本体13の外周部の上記軸線O方向略中央
部には、当該継手本体13にスパナ等の作業用工具を係
合せしめるための断面略正六角形状のナット状の係合部
13bが形成されるとともに、この係合部13bよりも
他端側は軸線O方向他端側に向かうに従い漸次縮径する
テーパ面状に形成されていて、その外周にはテーパネジ
部13cが形成されている。
【0013】さらに、上記取付孔12の内周には、継手
本体13の一端から他端側に向けての所定幅の部分に雌
ねじ部12aが形成されている一方、凸壁部11から一
端側に向けての所定幅の部分には、この凸壁部11側す
なわち他端側に向かうに従い漸次縮径する軸線Oを中心
としたテーパ面状の縮径部12bが形成されており、こ
れら雌ねじ部12aと縮径部12bとの間の部分は、該
雌ねじ部12aの内径部と縮径部12b一端側の最大径
部とに連続して軸線O方向に一定の内径とされた介装部
12cとされている。ただし、この介装部12cの雌ね
じ部12a寄りの部分には、断面「コ」字状をなして内
周側に開口する環状溝12dが軸線O回りに周回するよ
うに形成されており、この環状溝12dにはC字型平板
状をなすストップリング12eがその内周部を介装部1
2cの内周から突出させて嵌合させられていて、これに
より本実施形態における位置決め凸部12fが構成され
ている。なお、軸線Oを含む断面において上記縮径部1
2bが該軸線Oに対してなす傾斜角θは、本実施形態で
は15〜40°の範囲内とされている。
【0014】また、上記凸壁部11は、その上記一端側
を向く壁面11aが軸線Oに垂直な円環状に形成される
とともに、内周面が軸線Oを中心とした断面円形をなす
ように形成されたものであり、さらに本実施形態ではこ
の凸壁部11の内周部に、上記壁面11aの内周縁から
一端側、すなわち上記取付部材17側に向けて突出する
位置決め凸部11bが形成されている。この位置決め凸
部11bは、軸線Oを中心とする略円筒壁状に形成され
たものであって、その内周面が凸壁部11の内周面に面
一とされるとともに外周面は上記一端側に向かうに従い
縮径するテーパ面状に形成されており、この外周面の外
径は、凸壁部11の上記壁面11a側の最も大きな部分
で、フレキシブル管16の外周凹部16bの位置におけ
る内径よりも極僅かに小さくなるように設定されてい
て、該フレキシブル管16の先端を上記取付部材17に
挿入して凸壁部11側に押し付けた際に、この位置決め
凸部11bがフレキシブル管16の先端内周に嵌挿され
て収容されるようになされている。さらに、本実施形態
では、この位置決め凸部11bの周りの凸壁部11の取
付部材17側を向く上記壁面11aに、四ふっ化エチレ
ン樹脂等の軟質でかつ気密性を有する材質から形成され
た円環平板状のシール部材19が装着されており、この
シール部材19は、円環状の上記壁面11aに密着させ
られた状態で、その内外周部が上記位置決め凸部11b
の外周面と縮径部12bとの壁面11a側の部分にそれ
ぞれ密着可能とされている。
【0015】一方、このような継手本体13の取付孔1
2に取り付けられる上記取付部材17は、該取付孔12
に挿入される先端側(図1および図2において右側)に
向かうに従い段階的に縮径するやはり多段円筒状に形成
されており、その後端側(図1および図2において左
側)の外周部には、フレキシブル管16の取付時に取付
部材17にスパナ等の作業用工具を係合せしめるための
断面略正六角形状のナット部17aが形成されていると
ともに、このナット部17aよりも先端側の上記先端部
14の外周には、取付孔12の雌ねじ部12aに螺合す
る雄ねじ部14aがナット部17aとの間に僅かに間隔
をあけて形成されている。また、この取付部材17の先
端部14において上記雄ねじ部14aよりも先端側の部
分は、軸線Oに垂直な段差部14bを介してその外径が
雄ねじ部14aよりも一段縮径して上記位置決め凸部1
2f内周に嵌挿可能な大きさとされた略円筒壁状の押圧
部20とされており、この押圧部20の先端面20aす
なわち取付部材17の先端面は上記軸線Oに垂直な円環
状の平坦面に形成されるとともに、この押圧部20の軸
線O方向の長さすなわち上記段差部14bと先端面20
aとの軸線O方向の距離は、上記縮径部12bの軸線O
方向の上記幅と略等しくされている。
【0016】さらに、上記取付部材17の内周部15
は、この取付部材17の後端から先端側に向けて、軸線
O方向に上記雄ねじ部14aの部分において一段縮径す
るように形成されており、その後端側の大径部15aが
フレキシブル管16の外周を覆う被覆部16cを挿入可
能な内径とされるとともに、先端側の小径部15bは、
上記被覆部16cを剥ぎ取ってむき出しにされたフレキ
シブル管16先端の上記凹凸部16a,16bを有する
金属製の本体16dを略嵌挿可能な内径とされて、この
内径のまま上記押圧部20の先端面20aの内周に直交
するように形成されている。なお、この内周部15の上
記大径部15aには軸線O回りに周回する環状の凹溝1
5cが形成されており、この凹溝15cにはリング状の
パッキン21が装着されていてフレキシブル管16の上
記被覆部16cの外周に密着させられている。また、取
付部材17外周の上記ナット部17aと雄ねじ部14a
との間には、このおねじ部よりも僅かに外径の大きなO
リング22が取り付けられている。
【0017】このような取付部材17の先端側において
取付孔12の上記介装部12cに介装される上記係止部
材18は、本実施形態ではこの介装部12cに嵌挿可能
な外径と、上記軸線O方向において該嵌挿部12cと上
記縮径部12bとの交差稜線部から位置決め凸部12f
までの間に丁度収容可能な長さとを有する外形略円筒状
に形成されており、その内周部は、取付部材17側の後
端部18aにおいては内径が取付部材17の内周部15
の小径部15bと略同等あるいはこれより僅かに大きく
されるとともに、この後端部18aよりも先端側の内周
部には内周側に開口する断面略「コ」字状の凹所18b
が形成されていて、これによりこの係止部材18の先端
部18cは、フレキシブル管16の取り付け前の状態に
おいて図1に示すように、軸線Oを含んだ断面において
上記取付孔12の介装部12c内周に沿って先端側に延
びた後、縮径部12bの手前で内周側に直角に曲折する
略L字状を呈することとなる。さらに、この先端部18
cには、上記軸線Oを含む平面に沿って延びる複数のス
リット18d…が軸線Oを中心とする周方向に等間隔
に、すなわち軸線Oから放射状に形成されていて、これ
らのスリット18d…により該先端部18cは周方向に
分割され、当該係止部材が比較的軟質な金属材から形成
されていることとも相俟って、軸線Oに対する径方向内
周側に弾性的に縮径可能とされる。
【0018】一方、上記凹所18bによって断面L字状
に内周側に曲折させられた先端部18cの最先端部は、
上記スリット18dが形成された部分を除いて軸線Oに
直交する平面上に位置して該軸線Oを中心とする断面長
方形の円環板状に形成されることとなり、この最先端部
が本実施形態における係止部23とされている。そし
て、この円環板状の係止部23は、その内径が上記フレ
キシブル管16の外周凸部16aの外径と略同等あるい
はこれよりも極僅かに大きくされていて、該係止部23
の内周部にこのフレキシブル管16の本体16dが通過
可能とされるとともに、図1に示されるように取付孔1
2の縮径部12bと介装部12cとの交差稜線部に該係
止部23の先端面の外周縁が位置したところで、凸壁部
11からの軸線O方向の距離(より厳密には凸壁部11
に装着された上記シール部材19からの距離)が、フレ
キシブル管16の本体16dの断面がなす波形の略1波
長分となるようにされている。
【0019】また、この係止部23を含めた先端部18
cに対して肉厚とされた当該係止部材18の上記後端部
18aには、その外周面に断面「コ」字状に開口する環
状溝18eが軸線Oを中心に周回するように形成される
とともに、この環状溝18eの溝底の軸線O方向中央部
には、図1および図2に示すように該軸線O方向の幅が
環状溝18eの溝幅よりも小さくされた複数(本実施形
態では4つ)の方形の貫通穴18f…が、この溝底から
当該後端部18aの内周面にかけて貫通するように、か
つ図3に示すように周方向に等間隔に軸線Oに対する径
方向に延びる放射状に形成されている。そして、これら
の貫通穴18f…には、該貫通穴18fに嵌挿可能な略
方形柱状の本体24aと軸線O方向の幅が環状溝18e
に嵌合可能な大きさとされた頭部24bとを有する外形
略T字状のストッパー24が、その本体24aを該貫通
穴18fに嵌挿させて該本体24aの突端部を後端部1
8a内周に突出させるとともに上記頭部24bを環状溝
18e内に係止させるようにして、外周の環状溝18e
側から挿入されて後端部18c内周に出没可能に取り付
けられている。さらに、こうして係止された各ストッパ
ー24の頭部24bの外周側の環状溝18e内には、ば
ね鋼等の弾性を有する金属製のC字状をなすリングばね
25が径方向に押し広げられた状態で付勢手段として嵌
挿されており、このリングばね25によって付勢される
ことにより各ストッパー24は内周側に付勢された状態
で保持される。
【0020】なお、こうして係止部材18の後端部18
a内周に突出させられたストッパー24の本体24aの
突端部は、上述のように取付孔12の縮径部12bと介
装部12cとの交差稜線部に係止部材18の係止部23
の先端面外周縁が位置したところで、凸壁部11からの
軸線O方向の距離(より厳密にはシール部材19からの
距離)が、フレキシブル管16の本体16dの断面がな
す波形の複数波長分(本実施形態では3波長分)となる
ようにされるとともに、その軸線Oに対する径方向の位
置は、上記リングばね25によってストッパー24が付
勢されて該突端部が係止部材18内周側に突出しきった
状態で、フレキシブル管16の外周凹部16bよりも外
周側にあって外周凸部16aとの略中間までの間に位置
し、かつ付勢手段としての上記リングばね25による付
勢力に抗してストッパー24を外周側に没しさせきった
状態で、フレキシブル管16の外周凸部16aの位置と
略同等あるいはこれよりも外周側に位置してその内周を
フレキシブル管16の本体16dが通過可能とされてい
る。そして、さらにまたこのストッパー24の本体24
aの突端部は、本実施形態では軸線Oを含んだ断面にお
いて当該係止部材18の先端側(凸壁部11側)を向く
面24cが軸線Oに垂直な平坦面とされる一方、後端側
(取付部材17側)を向く面24dは該突端部の突端側
(内周側)に向かうに従い1/4円弧等の凸曲線を描き
つつ上記面24c側に向かう曲面とされ、すなわち上記
先端側を向く面24cに対して後端側を向く面24dが
大きく曲折させられつつ突端側に向けて接近させられる
ように形成されている。
【0021】しかるに、このように構成されたフレキシ
ブル管継手をフレキシブル管16の先端部に取り付ける
には、先端が上記外周凹部16bの谷底の位置で軸線O
に垂直に切断され、かつ被覆部16cがはぎ取られて本
体16dが所定の長さでむき出しとされたフレキシブル
管16を、取付部材17および係止部材18の内周を通
して取付孔12内に挿入してその上記先端を凸壁部11
のシール部材19に当接させ、次いでナット部17aに
スパナ等をかけて取付部材17を回転させることにより
その雄ねじ部14aを継手本体13の取付孔12の雌ね
じ部12aにねじ込んで該取付部材17を前進させれば
よい。これにより、この取付部材17の先端部14の上
記押圧部20がストップリング12dの内周すなわち上
記位置決め凸部12fの内周を通って係止部材18を先
端側に押圧し、これによって取付孔12の介装部12c
にあった係止部材18が前進してその先端部18cが取
付孔12の縮径部12bに入り込み、スリット18d…
によって縮径可能とされたこの先端部18cが縮径部1
2bのテーパに沿って縮径しつつ前進し、フレキシブル
管16先端の外周凸部16aの次の外周凹部16bに上
記係止部23が嵌合する。そして、この状態からさらに
取付部材17および係止部材18を前進させることによ
り、この外周凹部16bに嵌合した上記係止部23が凸
壁部11のシール部材19との間で先端の外周凸部16
aを押し潰して係止し、これによって当該フレキシブル
管継手がフレキシブル管16の先端部に取り付けられ
る。
【0022】しかして、上記構成のフレキシブル管継手
にあっては、まずこのフレキシブル管16の先端部に取
り付けられる前の取付部材17が取付孔12内で後退し
た状態(図1に示す状態)において、上記係止部材18
は、その先端部18bの先端外周縁(係止部23の先端
面の外周縁)が取付孔12の縮径部12b後端縁(縮径
部12bと介装部12cとの交差稜線部)に当接したと
ころで、先端側への押圧力が十分に作用しない限りはそ
れ以上の先端側への移動が拘束されることとなる。この
ため、取付部材17のナット部17aと継手本体13と
の間にカラーなどを設けずとも、スパナ等で取付部材1
7を確実に前進させて押圧力を作用させない限りは不用
意に係止部材18が前進することはなく、従って取り付
け時にカラーを取り外す作業を要したり、取り外された
カラーによって廃棄物が増大したりするのを防ぐととも
に、フレキシブル管16の取り付け前においては該係止
部材18を、その係止部23が軸線O方向に上述したよ
うな所定の位置に配置された状態で確実に保持しておく
ことができる。
【0023】さらに、この係止部材18の係止部23
は、その内径がフレキシブル管16の上記外周凸部16
aが通過可能な大きさとされたものであって、該フレキ
シブル管16の先端部を、取付部材17および係止部材
18の内周を通して凸壁部11に当接させる際に、この
係止部23に外周凸部16aが引っ掛かったりすること
はない。そして、このようにフレキシブル管16が挿入
された上で、上述のように係止部23が所定の位置に保
持された係止部材18が取付部材17の押圧部20によ
って押圧されて前進することにより、この係止部材18
の先端部18cが縮径して係止部23が外周凹部16b
に嵌合するため、例えば軸線Oに垂直に切断されるべき
フレキシブル管16先端の外周凹部16bの谷底が該軸
線Oに対して斜めに切断されていたり、あるいはこのフ
レキシブル管16の先端部にゆがみが生じていたりして
も、これらがあまりに極端でない限りは、従来のように
係止部23が上記外周凸部16aよりも先端側にずれ込
んだりして外周凹部16bへの嵌合に支障が生じるよう
なことはなく、従ってこの係止部23によって上記外周
凸部16aを確実に押し潰して係止することが可能とな
り、当該フレキシブル管継手とフレキシブル管16との
気密性を確保しつつ十分な強度で該フレキシブル管継手
を取り付けることができる。
【0024】なお、本実施形態では、取付孔12の上記
縮径部12bがなす傾斜角θを15〜40°の範囲内と
しているが、これは、この傾斜角θがこの範囲よりも小
さくて縮径部12bの傾斜が緩やかであると、係止部材
18の先端部18cがこの縮径部12bに挿入されやす
くなって、係止部材18が小さな押圧力で前進させられ
ても係止部23の位置がずれてしまうおそれがあるとと
もに、取付孔12の内径やフレキシブル管16の大きさ
などにもよるが、該縮径部12bの軸線O方向の幅を大
きくしなければ、内径がフレキシブル管16の外周凸部
16aが通過可能とされた係止部23をこの縮径部12
bに沿って縮径させて外周凹部16bに嵌合させること
ができなくなるおそれがあって、継手本体13の長さが
必要以上に長くなってしまうからである。また一方、傾
斜角θがこの範囲よりも大きくて縮径部12bの傾斜が
急であると、逆により大きな押圧力を作用させなければ
係止部材18の先端部18cを縮径部12bに挿入させ
ることができなくなってしまうおそれがあるので、この
傾斜角θは本実施形態のように15〜40°の範囲に設
定されるのが望ましい。
【0025】また、本実施形態では、取付孔12の凸壁
部11とは反対側すなわち継手本体13の一端側(取付
部材17および係止部材18については後端側)に、上
記縮径部12bに連続して内径一定の介装部12cが形
成されているとともに、係止部材18はこの介装部12
cに嵌挿可能な外形円筒状とされているため、係止部2
3も含めたその外周部がこの介装部12cの内周に密着
して該係止部23の拡径が拘束されるようになされてい
る。従って、たとえフレキシブル管16先端部に著しい
ゆがみが生じていて外周凸部16aが係止部23の内径
よりも大きく外周側に突き出していたりしても、係止部
23が拡径して該外周凸部16aに乗り上げたままとな
るようなことはなく、このゆがんだ外周凸部16aが係
止部23内周部に当たったところでフレキシブル管16
の挿入が不可能となるため、取付作業者がこのゆがみに
容易に気づき、該フレキシブル管16の先端部を切断し
たりすることによってゆがんだ部分を取り除いて一層確
実な取り付けを図ることができる。
【0026】さらに、本実施形態では、この取付孔12
の介装部12cにおいて係止部材18の後端側にストッ
プリング12eが取り付けられて位置決め凸部12fが
突設されており、この位置決め凸部12fに後端部18
aが当接することによって係止部材18は後端側への移
動も拘束された状態となる。このため、たとえ取り付け
前に取付部材17のおねじ部14aが継手本体13の雌
ねじ部12aから緩んで取付部材17が後退したりして
も、これに伴って係止部材18も後退して係止部23の
位置が上記所定の位置からずれたりするようなことはな
く、さらに確実にフレキシブル管16の外周凸部16a
を係止することが可能となる。なお、係止部材18を取
付孔12の介装部12cに介装するには、ストップリン
グ12eを取り外した状態で係止部材18を挿入してか
らストップリング12eを環状溝12dに取り付ければ
よい。
【0027】また、本実施形態では、この係止部材18
が従来のように取付部材17の先端に係止されて連結さ
れてはおらず、取付部材17を前進させた際にその先端
の押圧部20が係止部材18の後端部18aに当接する
だけであって、両者は軸線O方向に離接自在とされてい
る。このため、フレキシブル管16の取り付け時には確
実に係止部材18を前進させて係止部23を縮径させ、
先端の外周凸部16aを押し潰して径することができる
一方、万一この取り付け時に誤って取付部材17を逆方
向に回転させたりしたときでも、これに伴って係止部材
18も後退して例えば上記位置決め凸部12fに押し付
けられることにより該係止部材18や位置決め凸部12
fのストップリング12eに損傷が生じたりすることは
ない。しかも、本実施形態ではこの位置決め凸部12f
が設けられていることにより、たとえ上記雄ねじ部14
aが雌ねじ部12aから大きく緩んで取付部材17が継
手本体13から抜けはずれたりしても、これと一緒に係
止部材18も外れてしまうようなこともなく、従ってこ
うして抜け外れてむき出しとなった係止部材18が何ら
かのはずみで損傷したり、あるいは係止部材18を遺失
してしまったりするような事態も未然に防止することが
可能となる。
【0028】一方、本実施形態では、この係止部材18
の上記係止部23よりも後端側の後端部18aに、スト
ッパー24がリングばね25によって内周側に付勢され
た状態でその突端部を後端部18a内周から出没可能と
して突設されており、こうして突出させられたストッパ
ー24の突端の位置は、軸線Oに対する径方向において
フレキシブル管16の外周凸部16aと外周凹部16b
の間に位置しているため、フレキシブル管16が前進し
て取付孔12に挿入される方向には該ストッパー24の
突端部が外周凹部16bに係脱自在、かつ係止部材18
に対してフレキシブル管16が後退する方向に関しては
この突端部が外周凸部16aに係合可能とされ、従って
取り付け時にこのフレキシブル管16の先端部をこの係
止部材18内周に挿通させる際には、外周凸部16aが
通過するときにストッパー24がリングばね25による
付勢力に抗して外周側に後退するとともに、外周凹部1
6bの位置ではストッパー24が内周側に突出するとい
った動作を繰り返すこととなる。そして、このフレキシ
ブル管16の先端が凸壁部11側のシール部材19に当
接したところで、このストッパー24は先端側から複数
山(フレキシブル管16の断面がなす波形の複数波長
分)離れた外周凹部16bに位置してこの外周凹部16
内に突出しているので、この状態から係止部材18を前
進させると、係止部23が縮径して先端の外周凸部16
aを押し潰すと同時に、このストッパー24は、これが
突出した上記外周凹部16bの先端側に隣接する外周凸
部16aに当接して先端側に押し出すように前進するこ
ととなる。
【0029】このため、フレキシブル管16の先端部を
挿入する際においては、このストッパー24が挿入操作
に支障を来すようなことはなく、円滑なフレキシブル管
16の挿入が可能であるとともに、取付部材17および
係止部材18を前進させて挿入されたフレキシブル管1
6を係止する際には、このストッパー24が当接した上
記外周凸部16aよりも先端側のフレキシブル管16先
端部が該ストッパー24によって全体的に前進させられ
ることとなるので、係止部23が最先端の外周凸部16
aを押し潰すときに、その後端側に隣接する外周凹部1
6bが延びてしまうことにより係止部23の内周端が外
周側にめくれ上がって最先端の外周凸部16aを確実に
押し潰すことができなくなるような事態が生じるのを防
止することができる。しかも、こうしてフレキシブル管
16の先端部が係止されて当該フレキシブル管継手が取
り付けられた後でも、このストッパー24は上記外周凸
部16aの後端側に当接したままであるので、取り付け
後にフレキシブル管16を引き抜くような力が作用して
も、先端の押し潰された外周凸部16aが係止されてい
るのに加えてこのストッパー24が当接していることに
より、フレキシブル管16が抜け外れるのを防止するこ
とができ、取り付け強度の確保も図ることが可能とな
る。
【0030】さらにまた、本実施形態では、このストッ
パー24の突端部が、その先端側を向いて上記外周凸部
16aに当接することとなる面24cが軸線Oに垂直に
延びる平坦面とされる一方、後端側を向く面24dは突
端側に向かうに従い曲折されつつこの面24c側に向か
う凸曲面とされており、従ってフレキシブル管16挿入
時にはその外周の波形断面が凸曲面状の上記面24dに
接することとなってストッパー24が滑らかに出没させ
られ、円滑な挿入操作が可能である一方、係止部材18
を前進させるときや取り付け後の状態においては、軸線
Oに垂直な平坦面とされた上記面24cによって突端部
が爪状を呈してその先端側に隣接する上記外周凸部16
aに当接するため、これよりも先端側のフレキシブル管
16の全体的な前進や取り付け後の抜け外れをより確実
に行うことができる。なお、本実施形態では、このよう
にストッパー24の突端部の先端側を向く面24cを平
坦面とするとともに後端側を向く面24dを1/4円弧
の凸曲面として、該突端部が断面1/4円の扇状となる
ようにしているが、この突端部の形状は、上述のように
フレキシブル管16が前進して取付孔12に挿入される
方向には外周凹部16bに係脱自在、かつ係止部材18
に対してフレキシブル管16が後退する方向には外周凹
部16bに係合可能であれば、例えば先端側を向く面の
傾斜が後端側を向く面よりも急とされた断面三角形状
や、方形断面の後端側を向く角部が凸曲線状や直線状に
面取りされた形状などであってもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カラーを要することなく、従って繁雑な作業や資源の無
駄を生じることなく、不用意に係止部材がずれ動いてし
まうのを防いでその係止部を所定の位置に保持すること
ができるとともに、フレキシブル管の先端が斜めに切り
取られていたりゆがんでいたりしても、この係止部をフ
レキシブル管先端の所定の外周凹部に嵌合させることが
でき、これらによってフレキシブル管先端の外周凸部を
確実に押し潰して係止することができて、当該継手を強
固に、しかも気密性高くフレキシブル管の先端部に取り
付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す、フレキシブル管
16を挿入して取付部材17を前進させる前の状態(取
付部材17が後退した状態)の一部破断側面図である。
【図2】 図1に示す状態から取付部材17および係止
部材18を前進させることによりフレキシブル管16先
端の外周凸部16aを押し潰して係止した状態を示す一
部破断側面図である。
【図3】 図1におけるZZ断面図である。
【図4】 従来のフレキシブル管継手のフレキシブル管
2を挿入してナット(取付部材)3を前進させる前の状
態を示す側面図である。
【図5】 図4に示す状態からナット3およびリテーナ
(係止部材)1を前進させた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
11 凸壁部 12 取付孔 13 継手本体 16 フレキシブル管 17 取付部材 18 係止部材 23 係止部 24 ストッパー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周に凸壁部が形成された取付孔を有す
    る継手本体と、この取付孔に先端部が挿入されて取り付
    けられる筒状の取付部材と、上記取付孔内においてこの
    取付部材の先端部と上記凸壁部との間に介装される筒状
    の係止部材とを備え、これら取付部材と係止部材との内
    周を通して上記取付孔内に挿入されるフレキシブル管の
    先端部に係止されて取り付けられるフレキシブル管継手
    であって、上記取付孔の凸壁部側には、該凸壁部側に向
    かうに従い縮径する縮径部が形成されるとともに、上記
    係止部材の先端部には、上記フレキシブル管の外周凸部
    が通過可能な内径を有する係止部が弾性的に縮径可能に
    設けられており、この係止部材は、上記取付部材が上記
    取付孔内で後退した状態では、該係止部材の先端が上記
    縮径部に当接することによって上記凸壁部側への移動が
    拘束される一方、上記取付部材を前進させて当該係止部
    材を上記凸壁部側に押し込むことにより、上記縮径部に
    沿って縮径した上記係止部が上記フレキシブル管先端部
    の外周凹部に嵌合して、上記凸壁部との間でこの外周凹
    部よりも先端側の当該フレキシブル管の外周凸部を押し
    潰して係止することを特徴とするフレキシブル管継手。
  2. 【請求項2】 上記取付孔の上記凸壁部とは反対側に
    は、内径が一定とされた介装部が上記縮径部に連続して
    形成されていて、上記取付部材が後退した状態で、上記
    係止部材は、少なくとも上記係止部の外周部がこの介装
    部の内周に密着することによりその拡径が拘束されて、
    該介装部に介装されていることを特徴とする請求項1に
    記載のフレキシブル管継手。
  3. 【請求項3】 上記取付孔の内周には、上記係止部材の
    後端側に位置決め凸部が突設されていて、上記取付部材
    が取付孔内で後退した状態で、該係止部材は、その後端
    が上記位置決め凸部に当接することによって上記凸壁部
    とは反対側への移動も拘束されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のフレキシブル管継手。
  4. 【請求項4】 上記取付部材は、その上記先端部が上記
    係止部材に対して離接自在に上記取付孔に挿入されて取
    り付けられており、該取付部材を前進させることによ
    り、この取付部材の先端部が上記係止部材の後端部に当
    接して、該係止部材が上記凸壁部側に押し込まれること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    のフレキシブル管継手。
  5. 【請求項5】 上記係止部材の上記係止部よりも後端側
    の内周部には、ストッパーが内周側に付勢された状態で
    出没可能に突設されていて、このストッパーの突端部
    は、上記フレキシブル管が前進して上記取付孔に挿入さ
    れる方向には上記外周凹部に係脱自在、かつ該フレキシ
    ブル管が後退する方向には上記外周凸部に係合可能とさ
    れていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
    ずれかに記載のフレキシブル管継手。
  6. 【請求項6】 上記ストッパーの突端部は、その上記係
    止部材の先端側を向く面に対して後端側を向く面が大き
    く曲折させられつつ突端側に向けて接近させられている
    ことを特徴とする請求項5に記載のフレキシブル管継
    手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012233587A (ja) * 2012-07-17 2012-11-29 Osaka Gas Co Ltd フレキシブル管用継手

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JP2012233587A (ja) * 2012-07-17 2012-11-29 Osaka Gas Co Ltd フレキシブル管用継手

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