JP2002327404A - 突固め機 - Google Patents

突固め機

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JP2002327404A
JP2002327404A JP2001133824A JP2001133824A JP2002327404A JP 2002327404 A JP2002327404 A JP 2002327404A JP 2001133824 A JP2001133824 A JP 2001133824A JP 2001133824 A JP2001133824 A JP 2001133824A JP 2002327404 A JP2002327404 A JP 2002327404A
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Japan
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handle
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vibration isolator
side extension
vibration
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JP2001133824A
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Toshiro Kiuchi
俊郎 木内
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Sakai Heavy Industries Ltd
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Sakai Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構造を実現したうえで、本体側とハンド
ル側の互いの回動角度が適宜に抑制される突固め機を提
供する。 【解決手段】本体とハンドルの間に介在する防振ゴム8
において、本体側に固定されて、ハンドル側に臨む他面
に向かって延出し、防振ゴム8を構成する材料よりも高
硬度の材料からなる本体側延出体13と、ハンドル側に
固定されて、本体側に臨む一面側に向かって延出し、防
振ゴム8を構成する材料よりも高硬度の材料からなるハ
ンドル側延出体14と、をそれぞれ複数個を防振ゴム8
に埋設する構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路工事や土木工
事等において、地盤の突固めに使用される振動突き固め
式の突固め機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】振動突き固め式の突固め機の一例を図6
に示す。突固め機1は、本体3の内部に上下動発生装置
(図示せず)を有し、本体3の上部には、原動機2と、
作業者が操作するハンドル7を備え、また底部には転圧
板6が固着されている。ハンドル7には燃料タンク41
が搭載されており、本体3側とハンドル7側との間に
は、原動機2に燃料を供給する燃料ホース42や原動機
2の回転を調整するスロットルケーブル43が掛け渡さ
れる。原動機2が駆動すると、上下動発生装置を介し転
圧板6が上下動することにより地盤が突き固められるよ
うになっている。そして、この上下動(振動)を作業者
にダイレクトに伝えないようにするため、本体3とハン
ドル7との間には防振ゴム8が介在している。
【0003】図7において防振ゴム8はリング形状を呈
し、両面には円形の鋼板51,52が一体的に貼着形成
されている。鋼板51側においては位置決めピン54が
固着されており、また中心には取り付けボルト53用の
挿通孔51aが穿設されている。鋼板52側においては
袋ナット55が一対に固着されている。防振ゴム8の取
り付けは、先ず本体3に対しては、本体3に穿設された
位置決め用孔3aに前記位置決めピン54を嵌め込んだ
うえで、取り付けボルト53にて本体3に締結固定す
る。次いで、ハンドル7に固着されたブラケット56を
鋼板52にあてがい、取り付けボルト57を袋ナット5
5に螺合する。以上により本体3側とハンドル7側は防
振ゴム8を介し連結されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような防振構造によれば、例えばハンドル7の回動方向
において不慮の過大な力が加わった場合、防振ゴム8が
基軸58回りの円周方向に沿って大きくねじれてハンド
ル7が本体3に対して大きく回動してしまい、場合によ
っては前記した燃料ホース42やスロットルケーブル4
3を切ってしまうという問題がある。勿論これらのケー
ブルは設計上、余裕をとって弛ませてあるが、弛み幅を
大きくすると、例えば、突固め機をトラックの荷台に搭
載した際に混載される他の建設資材に引っ掛かかりやす
くなるなどの弊害が生じるため、できるならばこれらホ
ース等の弛み幅は小さい方が良い。そのためには本体3
とハンドル7との互いの回動角度を抑制する手段が必要
となるわけであるが、その一例としては防振ゴム8の材
質の硬度を硬くして防振ゴム8のねじれ量を小さくする
という方法も考えられる。しかしこの方法は防振性が劣
ってしまうという問題があり得策ではない。
【0005】また、前記回動角度の抑制手段の一例とし
ては図8,図9に示すものがある。例えば、前記鋼板5
1を防振ゴム8よりも下に突出させた態様としてその突
出部位の表面に略コの字形のストッパ片61を固設し、
一方、ハンドル7に取り付けられたブラケット62には
ストッパ片61の両面に臨むように一対のゴム片63を
取り付ける。これにより、図9においてブラケット62
(ハンドル7)が基軸64回りに所定角度まで回動する
と、ゴム片63の端面63aがストッパ片61の側面部
に当接し、ハンドル7の回動抑制がなされるというもの
である。しかしながら、当該構造は部材点数が多くなっ
て、組み立て作業が複雑になり、経済性において問題が
ある。
【0006】本発明は、以上のような問題を解決するた
めに創作されたものであり、簡易な構造を実現したうえ
で、本体側とハンドル側の互いの回動角度が適宜に抑制
される突固め機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、原動機を取り付ける頭部と、下部に転圧板を
備え、前記原動機の回転力を往復運動力に換える往復動
機構により上下動する脚部とからなる本体と、作業者が
把持する操向用のハンドルと、前記本体と前記ハンドル
の間に介在し、一面が本体側に臨み、その一面と対向す
る他面がハンドル側に臨む弾性材料からなる防振体と、
を備え、前記転圧板により地盤の突固めを行う突固め機
であって、前記防振体において、前記本体側に固定され
て前記他面側に向かって延出し、防振体を構成する材料
よりも高硬度の材料からなる本体側延出体と、前記ハン
ドル側に固定されて前記一面側に向かって延出し、防振
体を構成する材料よりも高硬度の材料からなるハンドル
側延出体と、をそれぞれ複数個を防振体に埋設する構造
とした。
【0008】また、前記本体側延出体及びハンドル側延
出体を、該本体側延出体またはハンドル側延出体の延出
方向と平行な方向を有する基軸回りに関し、少なくとも
一部の関係において円周状に交互に埋設する構造とし
た。
【0009】また、前記本体側延出体または前記ハンド
ル側延出体の少なくとも一方を、防振体における前記一
面と前記他面との中間に位置する中間面よりも突出させ
る構造とした。
【0010】さらに、前記本体側延出体及び前記ハンド
ル側延出体が、該本体側延出体またはハンドル側延出体
の延出方向の相互の位置関係において、互いにオーバラ
ップする構造とした。
【0011】また、原動機を取り付ける頭部と、下部に
転圧板を備え、前記原動機の回転力を往復運動力に換え
る往復動機構により上下動する脚部とからなる本体と、
作業者が把持する操向用のハンドルと、前記本体と前記
ハンドルの間に介在し、一面が本体側に臨み、その一面
と対向する他面がハンドル側に臨む弾性材料からなる防
振体と、を備え、前記転圧板により地盤の突固めを行う
突固め機であって、前記防振体において、前記本体側或
いは前記ハンドル側の少なくとも一方側に固定されて前
記他面側或いは一面側に向かって延出し、防振体を構成
する材料よりも高硬度の材料からなる延出体を、防振体
における前記一面と前記他面との中間に位置する中間面
よりも突出するように複数個を防振体に埋設した。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
に基づき説明する。図1は防振ユニットの説明図であ
り、(a)は側面図、(b)は(a)におけるA−A断
面図、(c)は(a)におけるB−B断面図、図2は防
振ユニットの外観斜視図(一部破断)、図3は防振ユニ
ットの第1変形例を示す断面説明図、図4は防振ユニッ
トの第2変形例を示す側面図、図5は防振ユニットの第
3変形例を示す断面説明図である。
【0013】本発明にかかる突固め機(ランマー)の全
体構成は従来の技術の欄にて説明した構成と略同一であ
る。すなわち、図6において、突固め機1は、原動機2
と、この原動機2を取り付ける頭部4及び、下部に転圧
板6を備え、原動機2が発生する回転力を往復運動力に
換える往復動機構(図示せず)により上下動する脚部5
とからなる本体3と、作業者が把持する操向用のハンド
ル7と、本体3とハンドル7の間に介在し、一面が本体
3側に臨み、その一面と対向する他面がハンドル7側に
臨む弾性材料からなる防振体(防振ゴム8)と、を備え
る。
【0014】前記往復動機構の一構成例としては、原動
機2の出力軸の回転力をクランク軸を介してコネクティ
ングロッドに伝達するクランク機構部と、コネクティン
グロッドの上下運動力をシリンダに伝達するシリンダ機
構部とからなるものであり、本体3の頭部4にクランク
機構部が内蔵され、脚部5にシリンダ機構部が内蔵され
る。脚部5の上部には伸縮自在なベローズ9が取り付け
られる。
【0015】ハンドル7は鋼管材等からなり、原動機2
及び本体3の上部に配設されている。通常、ハンドル7
は管材より成形されており、その後端部は作業者が把持
する把持部7aとなり、この把持部7aの左右端からそ
れぞれ略水平状に前方に延出している。そして本体3の
上方において下側に向けて湾曲成形され、そのまま下方
に延出して頭部4の前部において再び繋がるように成形
されている。また、図6(b)に示すように平面視にお
いて、ハンドル7は原動機2や本体3、転圧板6を内包
する程度の大きさに成形されている。ハンドル7の左右
の前部7b,7bにはそれぞれ板状のブラケット10,
10が溶接等により固設されており、このブラケット1
0,10と、本体3の頭部4の左右側面との間に防振ゴ
ム8が介在する。
【0016】図1,図2において、防振ゴム8は天然ゴ
ムや合成ゴム等からなり、本形態においてはリング形状
を呈した部材となっている。防振ゴム8において、本体
3に臨む一面側には、防振ゴム8の外径と略同一の外径
寸法を有し、その中心にはボルト23を挿通させるため
の挿通孔11aが穿設された第1鋼板11が固着され、
前記一面と対向する他面には、防振ゴム8の外径、内径
とそれぞれ略同一の寸法を有するリング形状の第2鋼板
12が固着されている。
【0017】防振ゴム8には、本体3側に固定されて前
記他面側(ハンドル7側)に向かって延出し、防振ゴム
8を構成する材料よりも高硬度の材料からなる本体側延
出体13と、ハンドル7側に固定されて前記一面側(本
体3側)に向かって延出し、同様に防振ゴム8を構成す
る材料よりも高硬度の材料からなるハンドル側延出体1
4と、がそれぞれ複数個、埋設されている。本実施例に
おいては、本体側延出体13及びハンドル側延出体14
を、これらの延出方向と平行な方向を有する基軸15
(図ではこの基軸15を防振ゴム8の中心軸としてい
る)回りに関し、同一の円軌跡S上において円周状に交
互に埋設してある。図1,図2において図示したもの
は、本体側延出体13、ハンドル側延出体14をそれぞ
れ一対設けた場合を示している。
【0018】本体側延出体13及びハンドル側延出体1
4の材質としては、防振ゴム8の材質よりも高硬度であ
れば後記する所定の効果を奏することになるが、本体3
側,ハンドル7側のそれぞれに対する固定強度を考慮し
た場合、ステンレス材など金属性であることが好まし
い。形状はいずれも略円柱形状を呈したピン部材となっ
ており、その先端は球面を形成している。本体側延出体
13やハンドル側延出体14をこのような形状とするこ
とでエッジの形成を回避でき、したがってゴムに応力が
生じた場合であってもゴムとの接合性を良好に維持する
ことができる。
【0019】先ず、本体側延出体13のそれぞれを第1
ピン16、第2ピン17と言うものとすると、第1鋼板
11における防振ゴム8と接合する面において、第1鋼
板の中心点を挟んで180度対向した位置に、第1ピン
16,第2ピン17の小径の各基端部16a,17aを
嵌合させるための挿通孔11bが一対に穿設されてい
る。第1ピン16,第2ピン17はそれぞれの基端部1
6a,17aが各挿通孔11bに嵌合した状態で溶接等
により第1鋼板11に固設される。第1ピン16の基端
部16aは第2ピン17の基端部17aよりも長尺で第
1鋼板11の表面から突出するようになっており、この
基端部16aの突出部位は図2に示すように、本体3の
頭部4に穿設された位置決め用孔4aに嵌合する。つま
り、第1ピン16は防振ゴム8の基軸15回りの回転を
阻止する位置決めピンの機能も兼ねている。
【0020】次いで、ハンドル側延出体14のそれぞれ
を第3ピン18、第4ピン19と言うものとすると、第
2鋼板12における防振ゴム8と接合する面において、
第2鋼板の中心点を挟んで180度対向した位置に、第
3ピン18,第4ピン19の小径の各基端部18a,1
9aを嵌合させるための挿通孔12aが一対に穿設され
ている。第3ピン18,第4ピン19はそれぞれの基端
部18a,19aが各挿通孔12aに嵌合した状態で溶
接等により第2鋼板12に固設される。なお、本実施例
では第3ピン18と第4ピン19を同一形状の部材とし
ている。第3ピン18と第4ピン19の基端部18a,
19aの端面にはボルト24を螺合させる雌ねじ部20
が螺設されている。
【0021】以上のように各ピンを固設した第1鋼板1
1及び第2鋼板12は、製造型において、互いに固設さ
れたピンが基軸15回りに90度の間隔をもって位置す
るように同心状に対向配置される。第1鋼板11と第2
鋼板12のそれぞれの防振ゴム8に接合する部分、及び
各ピンの表面には予め接着剤が塗布されている。そし
て、製造型において第1鋼板11と第2鋼板12との間
にゴムを注入し、熱硬化させることにより第1鋼板1
1,防振ゴム8,第2鋼板12を一体的に成形する。こ
れにより、各ピンは防振ゴム8内において基軸15回り
に関し、円周状に交互に埋設されることとなる。以降、
これらピンを埋設した第1鋼板11,防振ゴム8,第2
鋼板12からなるアッセンブリを防振ユニット21とい
う。
【0022】なお、本実施例では、いずれのピンも防振
ゴム8における前記一面側と前記他面側との中間に位置
する中間面22(図1(b),(c)に仮想線にて示
す)よりも突出する長さとなっており、これらピンの延
出方向の相互の位置関係において、本体側延出体13
(第1ピン16,第2ピン17)とハンドル側延出体1
4(第3ピン18,第4ピン19)とが互いにオーバラ
ップする構造としてある(オーバラップ寸法を符号L1
にて示す)。
【0023】防振ユニット21の取り付けは、図2に示
すように、先ず本体3の頭部4の側面に穿設された位置
決め用孔4aに、第1ピン16の基端部16aを嵌め込
み、挿通孔11aを介してボルト23を頭部4の側面に
穿設された雌ねじ部4bに螺合する。これにより防振ユ
ニット21は本体3側に固定される。次いで、ハンドル
7側において、ブラケット10を防振ユニット21の第
2鋼板2の表面にあてがい、ブラケット10に穿設され
た一対の挿通孔10aを介し、一対のボルト24を第3
ピン18,第4ピン19の各雌ねじ部20に螺合する。
以上により、防振ユニット21を介して本体3側とハン
ドル7側とが連結される。
【0024】防振ユニット21における作用を説明する
と、例えばハンドル7が本体3に対して基軸15回りに
回動した場合、防振ゴム8には基軸15回りの円周方向
に沿って回転力が加わる。この回転力の加わる方向を例
えば図1(a)のようにP方向として示すと、ハンドル
7側に固定された第3ピン18,第4ピン19は共にP
方向に沿って移動することになるから、オーバラップ寸
法L1をもって位置する本体3側の第1ピン16,第2
ピン17の存在により、第4ピン19と第1ピン16と
の間のゴム領域、及び第3ピン18と第2ピン17との
間のゴム領域において圧縮応力が生じる。また、第1ピ
ン16,第2ピン17の先端と第2鋼板12との距離、
及び第3ピン18,第4ピン19の先端と第1鋼板11
との距離が近接することになるので、その間のゴムのね
じれ応力も増大することになる。以上の圧縮応力及びね
じれ応力の作用により防振ゴム8全体の円周方向におけ
るねじれ量(変位)が低減されるものである。つまり、
本体3に対する基軸15回りのハンドル7の回動角度が
小さくなる。したがって、作業者にとっては操作性が向
上するとともに、従来のように燃料ホースやスロットル
ケーブルを余計に弛ませておく必要もなくなるので、例
えばトラックの荷台に搭載した際に、混載される他の建
設資材にこれらホースやスロットルケーブルを引っ掛け
て破損するといった事故が回避される。
【0025】図3は第1変形例を示す図であり、本体側
延出体13とハンドル側延出体14が延出方向において
オーバラップしていない場合を示す。この場合には、オ
ーバラップする分の円周方向における圧縮応力は生じな
いものの、本体3側とハンドル7側とは、延出方向に関
する本体側延出体13の先端とハンドル側延出体14の
先端との距離寸法L2をもって互いに近接することとな
るので、ゴムに発生するねじれ応力が増大し、やはり防
振ゴム8の円周方向におけるねじれ量(変位)が低減さ
れる。したがってこの場合も本体3に対する基軸15回
りのハンドル7の回動角度が小さくなるという効果が奏
される。但しこの場合、本体側延出体13やハンドル側
延出体14の各先端部近傍でのゴム領域に過大な応力が
集中しやすく、ゴムがこれら延出体の表面から剥離する
おそれもあるので設計には注意を要する。特に本体側延
出体13或いはハンドル側延出体14を角ピンや板状部
材とした場合、エッジの部位にてゴムの剥離が起きやす
くなる。この点、図に示すように円柱形状のピンとし、
また先端を球面状とすることにより、鋭角なエッジの形
成が回避され、ゴムの剥離が起きにくくなる。
【0026】さらに、図4は第2変形例を示す図であ
り、本体側延出体13を4つ、ハンドル側延出体14を
一対配設した場合を示している。ハンドル側延出体14
は基軸15を中心に円軌跡S上において180度対向し
た位置に配設され、各本体側延出体13は円軌跡S上に
おいて隣接する本体側延出体13或いはハンドル側延出
体14に対し60度の間隔となるように配設されてい
る。この第2変形例は請求項にも記載されるように、本
体側延出体13及びハンドル側延出体14を、一部の関
係において円周状に交互に埋設した構造である。つま
り、図4において、本体側延出体13a,ハンドル側延
出体14a,本体側延出体13dの関係において本体側
延出体13とハンドル側延出体14は円周状に交互に配
設され、本体側延出体13b,ハンドル側延出体14
b,本体側延出体13cの関係において同様に円周状に
交互に配設されており、当該構造によっても前記した所
定の効果が得られるのは勿論である。すなわち、ハンド
ル7が本体3に対して基軸15回りに回動した場合、防
振ゴム8に加わる回転力の方向を前記したP方向として
示すと、ハンドル側延出体14aと本体側延出体13d
との間のゴム領域、及びハンドル側延出体14bと本体
側延出体13bとの間のゴム領域において、本体側延出
体13とハンドル側延出体14がオーバラップしている
場合には圧縮応力及びねじれ応力が、オーバラップして
いない場合においても大きなねじれ応力が発生すること
になり、防振ゴム8の円周方向におけるねじれ量(変
位)が低減されることになる。
【0027】次いで、図5は第3変形例を示す図であ
る。本変形例は、防振ゴム8において、本体3側或いは
ハンドル7側の一方側に固定されて前記した他面側或い
は一面側に向かって延出し、防振ゴム8を構成する材料
よりも高硬度の材料からなる延出体を複数、防振ゴム8
における前記一面と前記他面との中間に位置する中間面
よりも突出するように埋設した場合を示す。つまり、本
体3側或いはハンドル7側のどちらか一方からのみ、延
出体を中間面よりも突出させた場合であり、図ではハン
ドル7側からハンドル側延出体14を複数延設させた場
合を示している。本例においても、ハンドル側延出体1
4の先端と第1鋼板11とが近接するので(延出方向に
関する互いの距離を符号L3にて示す)、やはりゴムに
発生するねじれ応力が増大し、防振ゴム8の円周方向に
おけるねじれ量(変位)が低減されることになる。本例
の場合もハンドル側延出体14の各先端部近傍でのゴム
領域に過大な応力が集中しやすく、ゴムがこれら延出体
の表面から剥離するおそれもあるので設計には注意を要
する。
【0028】以上、本発明について好適な実施形態を説
明したが、本発明はこれらの形態に限られることなく、
各構成要素の形状やレイアウト等についてその趣旨を逸
脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。特に、本体
側延出体やハンドル側延出体の形状は図示したものに限
られない。また、本体側延出体とハンドル側延出体を円
周状に交互に配設する場合、説明した実施例のように必
ずしも同一の円軌跡上に配設する必要はなく、異なる円
軌跡上において、つまり略円周状として配設する構造と
しても本発明に包含されるものである。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が奏され
る。 (1)防振体において、本体側に固定されて、ハンドル
側に臨む他面側に向かって延出し、防振体を構成する材
料よりも高硬度の材料からなる本体側延出体と、ハンド
ル側に固定されて、本体側に臨む一面側に向かって延出
し、防振体を構成する材料よりも高硬度の材料からなる
ハンドル側延出体と、をそれぞれ複数個を防振体に埋設
した構造とすれば、簡易な構造となるうえで、本体とハ
ンドルが互いに回動した際、防振体におけるねじれ応力
を増大させることができ、防振体のねじれ量(変位)を
低減できる。したがって、作業者にとっては操作性が向
上するとともに、従来のように燃料ホースやスロットル
ケーブルを余計に弛ませておく必要もなくなるので、例
えばトラックの荷台に搭載した際に、混載される他の建
設資材にこれらホースやスロットルケーブルを引っ掛け
て破損するといった事故が回避される。 (2)本体側延出体及びハンドル側延出体を、該本体側
延出体またはハンドル側延出体の延出方向と平行な方向
を有する基軸回りに関し、少なくとも一部の関係におい
て円周状に交互に埋設する構造とすれば、より効果的に
防振体におけるねじれ応力を増大させることができ、防
振体のねじれ量(変位)を低減できる。 (3)本体側延出体またはハンドル側延出体の少なくと
も一方を、防振体における中間面よりも突出させる構造
とすれば、より効果的に防振体におけるねじれ応力を増
大させることができ、防振体のねじれ量(変位)を低減
できる。 (4)本体側延出体及びハンドル側延出体が、該本体側
延出体またはハンドル側延出体の延出方向の相互の位置
関係において互いにオーバラップする構造とすれば、防
振体のねじれ量(変位)の低減が、防振体内において圧
縮応力及びねじれ応力の作用にて効率的に実現される。
つまり、圧縮応力が生じる分、ねじれ応力が低減される
ことになり、防振体の疲労や剥離という面において有効
となる。 (5)防振体において、本体側或いは前記ハンドル側の
少なくとも一方側に固定されて前記他面側或いは一面側
に向かって延出し、防振体を構成する材料よりも高硬度
の材料からなる延出体を、防振体における前記一面と前
記他面との中間に位置する中間面よりも突出するように
複数個を防振体に埋設すれば、簡易な構造となるうえ
で、本体とハンドルが互いに回動した際、防振体におけ
るねじれ応力を増大させることができ、防振体のねじれ
量(変位)を低減できる。したがって、作業者にとって
は操作性が向上するとともに、従来のように燃料ホース
やスロットルケーブルを余計に弛ませておく必要もなく
なるので、例えばトラックの荷台に搭載した際に、混載
される他の建設資材にこれらホースやスロットルケーブ
ルを引っ掛けて破損するといった事故が回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】防振ユニットの説明図であり、(a)は側面
図、(b)は(a)におけるA−A断面図、(c)は
(a)におけるB−B断面図である。
【図2】防振ユニットの外観斜視図(一部破断)であ
る。
【図3】防振ユニットの第1変形例を示す断面説明図で
ある。
【図4】防振ユニットの第2変形例を示す側面図であ
る。
【図5】防振ユニットの第3変形例を示す断面説明図で
ある。
【図6】(a)は突固め機の正面図、(b)は平面図、
(c)は側面図である。
【図7】従来の防振手段の一構造例を示す説明図であ
り、(a)は側面図、(b)は(a)におけるC−C断
面図である。
【図8】従来の防振手段の他の構造例を示す外観斜視図
である。
【図9】従来の防振手段の他の構造例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 突固め機 2 原動機 3 本体 4 頭部 5 脚部 6 転圧板 7 ハンドル 8 防振ゴム 11 第1鋼板 12 第2鋼板 13 本体側延出体 14 ハンドル側延出体 15 基軸 21 防振ユニット 22 中間面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機を取り付ける頭部と、下部に転圧
    板を備え、前記原動機の回転力を往復運動力に換える往
    復動機構により上下動する脚部とからなる本体と、 作業者が把持する操向用のハンドルと、 前記本体と前記ハンドルの間に介在し、一面が本体側に
    臨み、その一面と対向する他面がハンドル側に臨む弾性
    材料からなる防振体と、 を備え、前記転圧板により地盤の突固めを行う突固め機
    であって、 前記防振体において、前記本体側に固定されて前記他面
    側に向かって延出し、防振体を構成する材料よりも高硬
    度の材料からなる本体側延出体と、前記ハンドル側に固
    定されて前記一面側に向かって延出し、防振体を構成す
    る材料よりも高硬度の材料からなるハンドル側延出体
    と、をそれぞれ複数個を防振体に埋設したことを特徴と
    する突固め機。
  2. 【請求項2】 前記本体側延出体及びハンドル側延出体
    を、該本体側延出体またはハンドル側延出体の延出方向
    と平行な方向を有する基軸回りに関し、少なくとも一部
    の関係において円周状に交互に埋設する構造としたこと
    を特徴とする請求項1に記載の突固め機。
  3. 【請求項3】 前記本体側延出体または前記ハンドル側
    延出体の少なくとも一方を、防振体における前記一面と
    前記他面との中間に位置する中間面よりも突出させる構
    造としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の突固め機。
  4. 【請求項4】 前記本体側延出体及び前記ハンドル側延
    出体が、該本体側延出体またはハンドル側延出体の延出
    方向の相互の位置関係において、互いにオーバラップす
    る構造としたことを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載の突固め機。
  5. 【請求項5】 原動機を取り付ける頭部と、下部に転圧
    板を備え、前記原動機の回転力を往復運動力に換える往
    復動機構により上下動する脚部とからなる本体と、 作業者が把持する操向用のハンドルと、 前記本体と前記ハンドルの間に介在し、一面が本体側に
    臨み、その一面と対向する他面がハンドル側に臨む弾性
    材料からなる防振体と、 を備え、前記転圧板により地盤の突固めを行う突固め機
    であって、 前記防振体において、前記本体側或いは前記ハンドル側
    の少なくとも一方側に固定されて前記他面側或いは一面
    側に向かって延出し、防振体を構成する材料よりも高硬
    度の材料からなる延出体を、防振体における前記一面と
    前記他面との中間に位置する中間面よりも突出するよう
    に複数個を防振体に埋設したことを特徴とする突固め
    機。
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