JP2005001063A - ブレーカ用ブラケット - Google Patents
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Abstract
【課題】油圧ブレーカ等のブレーカ内で発生する騒音を防ぐとともに、ブレーカ内で発生する熱の放散を向上させたブレーカ用ブラケットを提供する。
【解決手段】チゼル12とチゼル12に振動を与えるブレーカ本体11とを備えた油圧ブレーカ10が取り付けられているブラケット20において、ブレーカ本体11のうちチゼル12に振動を与える際に騒音を発生する部分を覆う防音部30を具備すること。さらに、互いに対向する2枚の支持板41、42を備え、2枚の支持板41、42間に防音部30およびブラケット20を建設機械のアームに連結する連結部50が固定されていること。さらに、ブレーカ本体11と防音部30との隙間を塞ぐウレタンゴム板36、37が配設されていること。
【選択図】 図2
【解決手段】チゼル12とチゼル12に振動を与えるブレーカ本体11とを備えた油圧ブレーカ10が取り付けられているブラケット20において、ブレーカ本体11のうちチゼル12に振動を与える際に騒音を発生する部分を覆う防音部30を具備すること。さらに、互いに対向する2枚の支持板41、42を備え、2枚の支持板41、42間に防音部30およびブラケット20を建設機械のアームに連結する連結部50が固定されていること。さらに、ブレーカ本体11と防音部30との隙間を塞ぐウレタンゴム板36、37が配設されていること。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ブレーカ等のブレーカ用ブラケットに関し、特にブレーカ内で発生する騒音を防ぎつつ、ブレーカ内で発生する熱の放散を向上させたブレーカ用ブラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、油圧ショベル等の建設機械に、油圧ブレーカが取り付けられて使用されている。この油圧ブレーカは、ブレーカ本体と、このブレーカ本体内の油圧シリンダのピストンにより打撃されるチゼル(打撃工具用刃具を含む)とを備え、このチゼルの衝撃により、道路工事等においてアスファルト等を破砕することができる。しかし、前記油圧シリンダのピストンによりチゼルを打撃させる際に大きな騒音が発生するので、この騒音を低減するため、箱型半密閉構造のブラケット内に油圧ブレーカのブレーカ本体を収容し、このブラケットと油圧ブレーカとの間に鉄板と軟質弾性体を介在させ、鉄板を油圧ブレーカ側に配置したものがある。(例えば特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
特開平11−254351号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例では、油圧ブレーカのブレーカ本体全体を箱型半密閉構造のブラケットで覆うので、ブレーカ本体内で油圧シリンダのピストンの動作時にピストンとそのシール部材との摩擦により発生する熱およびこのピストンがチゼルに打撃を与える際に発生する内部熱がブラケット内部にこもり、これにより油圧ブレーカの温度が上昇し、この温度上昇により、油圧ブレーカの油圧シリンダ内の油の粘性が低下するので、この油圧シリンダの動作不良が発生するおそれがあるという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、油圧ブレーカ等のブレーカ内で発生する騒音を防ぐとともに、ブレーカ内で発生する熱の放散を向上させたブレーカ用ブラケットを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、チゼルとこのチゼルに打撃を与えるブレーカ本体とを備えたブレーカが取り付けられているブレーカ用ブラケットにおいて、前記ブレーカ本体のうち前記チゼルに打撃を与える際に騒音を発生する部分を覆う防音部を具備することを特徴とするブレーカ用ブラケットである。
これにより、防音部が前記ブレーカ本体のチゼルに打撃を与える部分を覆うので、前記ブレーカ本体のチゼルに打撃を与える部分から発生する騒音が防音部の外部に伝わることを少なくするととともに、前記ブレーカ本体のうちチゼルに打撃を与える部分以外の部分が前記防音部に覆われていないので、前記ブレーカ本体のうちチゼルに打撃を与える部分で発生する熱を前記ブレーカ本体のうちチゼルに打撃を与える部分以外の部分から放散させることができる。
【0006】
さらに、請求項2記載の発明は、請求項1に記載した発明において、互いに対向する2枚の支持板を備え、この2枚の支持板間にブラケットを建設機械のアームに連結する連結部と前記防音部とが固定されていることである。
これにより、互いに対向する2枚の支持板間にブラケットを建設機械のアームに連結する連結部と防音部とを固定することが容易であるので、ブラケットを構成することが容易になる。
【0007】
さらに、請求項3記載の発明は、請求項1に記載した発明において、前記ブレーカ本体と前記防音部との隙間を塞ぐ弾性体が配設されていることである。
これにより、前記ブレーカ本体と前記防音部との隙間が弾性体により塞がれるので、防音部の防音性を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るブラケットを油圧ブレーカに装着した状態を示し、図2は図1のブラケットを分解して示し、図3は図1のブラケットの縦断面を示し、図4は図3のIV―IV断面を一部切り欠いて示す。
【0009】
図2に示すように、油圧ブレーカ10は、ほぼ角柱状のブレーカ本体11とその先端部11aから外側に突出しているチゼル12を備えている。チゼル12は、ブレーカ本体11に設けられている図示しない油圧シリンダのピストンによりその基端部が打撃されて軸方向に摺動するように設けられている。ブレーカ本体11の側面11bには、側面11bを横方向に貫通する2つの貫通孔11c、11dが設けられている。
【0010】
ブラケット20は、ブレーカ本体11においてチゼル12の基端部を打撃する部分を覆う防音部30、この防音部30を固定する支持部40および支持部40に固定された連結部50を備えている。
【0011】
防音部30の上板部30aにはブレーカ本体11が挿通する四角形孔33が形成され、防音部30の下板部30bにはチゼル12が挿通する円形孔34が形成されている。
また、防音部30は、防音部30を図示左右に二分した第1部分31および第2部分32を備えている。このため、四角形孔33および円形孔34はそれぞれ第1部分31および第2部分32により二分割されている。
【0012】
上板部30aは二重に構成され、この二重の上板部30aにウレタンゴム板36が挟み込まれ、このウレタンゴム板36も上板部30aと同様に二分されている。さらに、下板部30bの内面にウレタンゴム板37が接着等により固定されている。このウレタンゴム板37も下板部30bと同様に二分されている。なお、上板部30aを二分する境界30xとウレタンゴム板36を二分する境界36xは段違いに形成され(図4参照)、下板部30bを二分する境界30y(境界30xと対応している。)とウレタンゴム板37を二分する境界37xも段違いに形成されている。このため、ウレタンゴム板36、37(特許請求の範囲における弾性体に相当する)がそれぞれ境界30x、30yを塞いでいる。
図3に示すように、ウレタンゴム板36の四角形孔36aをブレーカ本体11が挿通し、ウレタンゴム板37の円形孔37aをチゼル12が挿通している。そして、ウレタンゴム板36は上板部30aとブレーカ本体11の側面11bとの隙間を塞ぎ、ウレタンゴム板37はブレーカ本体11の先端部11aと下板部30bの内面との隙間を塞いでいる。このため、防音部30の防音性が保たれている。
【0013】
図2に示すように、支持部40は、2枚の互いに対向する支持板41、42を備えている。防音部30の第1部分31の側板31aは支持板41の一部分により構成され、防音部30の第2部分32の側板32aは支持板42の一部分により構成されている。このため、防音部30は2枚の支持板41、42間に固定されている。
【0014】
支持板41と支持板42はボルト43、44とナット45、46により連結されて固定されている。これにより、防音部30の第1部分31と第2部分32は、ブレーカ本体11のチゼル12に打撃を与える部分を覆うように結合される。その際、2本のボルト43の各々がブレーカ本体11の貫通孔11c,11dを挿通するので、ブレーカ本体11は防音部30に固定される。なお、その際ボルト44は支持板41、42間に配置されたパイプ47を挿通するので、パイプ47が支持板41、42間の間隔を保つことになる。
また、ボルト43、44およびナット45、46を外すと、ブレーカ本体11、第1部分31および第2部分32は分離可能となる。
【0015】
図1に示すように、支持板41、42の図示右上端部に連結部50が形成されている。連結部50は支持板41、42各々の2箇所の貫通孔51、52(図2参照)に頭部付き軸53を挿通させ、軸53の先端部にリング状止め部材54を嵌めて固定したものである。その際、リング状止め部材54および軸53を挿通する取り外し可能なピン55によりリング状止め部材54と軸53とを固定している。なお、ピン55を取り外すことにより、軸53とリング状止め部材54を支持板41、42から外すことができる。
【0016】
図5は、油圧ブレーカ10を保持するブラケット20を連結部50により油圧ショベル等の建設機械のアーム60に連結した状態を示す。この状態では、建設機械に設けられた図示しない油圧ポンプから図示しない油パイプを経由して送られた油圧により油圧ブレーカ10が駆動される。
この連結状態では、アーム60の先端部が支持板41、42の貫通孔51に挿通している軸53の支持板41、42間部分に回動自在に連結され、アーム60に沿って配置された油圧シリンダ61の先端部に回動自在に連結されたロッド62の先端部が支持板41、42の貫通孔52に挿通している軸53の支持板41、42間部分に回動自在に連結されている。そして、アーム60の先端部近傍および油圧シリンダ61の先端部にロッド63が回動自在に連結され、このロッド63、ロッド62、支持板41、42の貫通孔51、52間の部分およびアーム60が4リンク機構を構成する。このため、油圧シリンダ61を操作してその長さを延ばすと、支持板41、42を含むブラケット20全体が貫通孔51に固定された軸53を回動中心として矢印20xの方向に回動し、逆に油圧シリンダ61の長さを短くすると、支持板41、42を含むブラケット20全体が貫通孔51に固定された軸53を回動中心として矢印20xの方向と反対の方向に回動する。
【0017】
以上の構成のブラケット20は以下の作用をする。
防音部30が ブレーカ本体11のチゼル12に打撃を与える部分を覆うので、ブレーカ本体11のチゼル12に打撃を与える部分から発生する騒音が防音部30の外部に伝わることを少なくするととともに、ブレーカ本体11のうちチゼル12に打撃を与える部分以外の部分が防音部30に覆われていないので、ブレーカ本体11のうちチゼル12に打撃を与える部分で発生する熱をブレーカ本体11のうちチゼル12に打撃を与える部分以外の部分から放散させることができる。
さらに、ブラケット20の互いに対向する2枚の支持板41、42間に、ブラケット20を建設機械のアーム60に連結する連結部50と防音部30とを固定することが容易であるので、ブラケット20を構成することが容易になる。
さらに、ブレーカ本体11と防音部30との隙間が弾性体となるウレタンゴム板36、37により塞がれるので、防音部30の防音性を向上させることができる。
【0018】
なお、上記実施の形態にて、油圧ブレーカ10のブラケット20が説明されているが、これに限定されず、油圧ブレーカ10以外のブレーカにも本発明は適用される。
また、支持部40として2枚の支持板41、42に連結部50が取り付けられたものが使用されているが、これに限定されず、支持部40の形状は、ブラケット20を油圧ショベルのアーム60等に取り付けることができれば任意の形状でよい。
また、ウレタンゴム板37は二分されているが、これに限らず、ウレタンゴム板37を二分しないで一体のものとしてもよい。
【0019】
【発明の効果】
請求項1記載の発明に係るブレーカ用ブラケットによれば、油圧ブレーカ等のブレーカ内で発生する騒音を防ぐとともに、ブレーカ内で発生する熱の放散を向上させることができる。
さらに、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果とともに、請求項1記載のブラケットを構成することが容易になる。
さらに、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果とともに、ブラケットの防音性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るブラケットを油圧ブレーカに装着した状態を示す斜視図である。
【図2】図1のブラケットを分解して示す斜視図である。
【図3】図1のブラケットの縦断面を示す断面図である。
【図4】図3のIV―IV断面を一部切り欠いて示す断面図である。
【図5】図1のブラケットを建設機械のアームに取り付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 油圧ブレーカ
11 ブレーカ本体
12 チゼル
20 ブラケット
30 防音部
31 第1部分
32 第2部分
36、37 ウレタンゴム板(弾性体)
40 支持部
41、42 支持板
50 連結部
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ブレーカ等のブレーカ用ブラケットに関し、特にブレーカ内で発生する騒音を防ぎつつ、ブレーカ内で発生する熱の放散を向上させたブレーカ用ブラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、油圧ショベル等の建設機械に、油圧ブレーカが取り付けられて使用されている。この油圧ブレーカは、ブレーカ本体と、このブレーカ本体内の油圧シリンダのピストンにより打撃されるチゼル(打撃工具用刃具を含む)とを備え、このチゼルの衝撃により、道路工事等においてアスファルト等を破砕することができる。しかし、前記油圧シリンダのピストンによりチゼルを打撃させる際に大きな騒音が発生するので、この騒音を低減するため、箱型半密閉構造のブラケット内に油圧ブレーカのブレーカ本体を収容し、このブラケットと油圧ブレーカとの間に鉄板と軟質弾性体を介在させ、鉄板を油圧ブレーカ側に配置したものがある。(例えば特許文献1)
【0003】
【特許文献1】
特開平11−254351号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例では、油圧ブレーカのブレーカ本体全体を箱型半密閉構造のブラケットで覆うので、ブレーカ本体内で油圧シリンダのピストンの動作時にピストンとそのシール部材との摩擦により発生する熱およびこのピストンがチゼルに打撃を与える際に発生する内部熱がブラケット内部にこもり、これにより油圧ブレーカの温度が上昇し、この温度上昇により、油圧ブレーカの油圧シリンダ内の油の粘性が低下するので、この油圧シリンダの動作不良が発生するおそれがあるという問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、油圧ブレーカ等のブレーカ内で発生する騒音を防ぐとともに、ブレーカ内で発生する熱の放散を向上させたブレーカ用ブラケットを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、チゼルとこのチゼルに打撃を与えるブレーカ本体とを備えたブレーカが取り付けられているブレーカ用ブラケットにおいて、前記ブレーカ本体のうち前記チゼルに打撃を与える際に騒音を発生する部分を覆う防音部を具備することを特徴とするブレーカ用ブラケットである。
これにより、防音部が前記ブレーカ本体のチゼルに打撃を与える部分を覆うので、前記ブレーカ本体のチゼルに打撃を与える部分から発生する騒音が防音部の外部に伝わることを少なくするととともに、前記ブレーカ本体のうちチゼルに打撃を与える部分以外の部分が前記防音部に覆われていないので、前記ブレーカ本体のうちチゼルに打撃を与える部分で発生する熱を前記ブレーカ本体のうちチゼルに打撃を与える部分以外の部分から放散させることができる。
【0006】
さらに、請求項2記載の発明は、請求項1に記載した発明において、互いに対向する2枚の支持板を備え、この2枚の支持板間にブラケットを建設機械のアームに連結する連結部と前記防音部とが固定されていることである。
これにより、互いに対向する2枚の支持板間にブラケットを建設機械のアームに連結する連結部と防音部とを固定することが容易であるので、ブラケットを構成することが容易になる。
【0007】
さらに、請求項3記載の発明は、請求項1に記載した発明において、前記ブレーカ本体と前記防音部との隙間を塞ぐ弾性体が配設されていることである。
これにより、前記ブレーカ本体と前記防音部との隙間が弾性体により塞がれるので、防音部の防音性を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るブラケットを油圧ブレーカに装着した状態を示し、図2は図1のブラケットを分解して示し、図3は図1のブラケットの縦断面を示し、図4は図3のIV―IV断面を一部切り欠いて示す。
【0009】
図2に示すように、油圧ブレーカ10は、ほぼ角柱状のブレーカ本体11とその先端部11aから外側に突出しているチゼル12を備えている。チゼル12は、ブレーカ本体11に設けられている図示しない油圧シリンダのピストンによりその基端部が打撃されて軸方向に摺動するように設けられている。ブレーカ本体11の側面11bには、側面11bを横方向に貫通する2つの貫通孔11c、11dが設けられている。
【0010】
ブラケット20は、ブレーカ本体11においてチゼル12の基端部を打撃する部分を覆う防音部30、この防音部30を固定する支持部40および支持部40に固定された連結部50を備えている。
【0011】
防音部30の上板部30aにはブレーカ本体11が挿通する四角形孔33が形成され、防音部30の下板部30bにはチゼル12が挿通する円形孔34が形成されている。
また、防音部30は、防音部30を図示左右に二分した第1部分31および第2部分32を備えている。このため、四角形孔33および円形孔34はそれぞれ第1部分31および第2部分32により二分割されている。
【0012】
上板部30aは二重に構成され、この二重の上板部30aにウレタンゴム板36が挟み込まれ、このウレタンゴム板36も上板部30aと同様に二分されている。さらに、下板部30bの内面にウレタンゴム板37が接着等により固定されている。このウレタンゴム板37も下板部30bと同様に二分されている。なお、上板部30aを二分する境界30xとウレタンゴム板36を二分する境界36xは段違いに形成され(図4参照)、下板部30bを二分する境界30y(境界30xと対応している。)とウレタンゴム板37を二分する境界37xも段違いに形成されている。このため、ウレタンゴム板36、37(特許請求の範囲における弾性体に相当する)がそれぞれ境界30x、30yを塞いでいる。
図3に示すように、ウレタンゴム板36の四角形孔36aをブレーカ本体11が挿通し、ウレタンゴム板37の円形孔37aをチゼル12が挿通している。そして、ウレタンゴム板36は上板部30aとブレーカ本体11の側面11bとの隙間を塞ぎ、ウレタンゴム板37はブレーカ本体11の先端部11aと下板部30bの内面との隙間を塞いでいる。このため、防音部30の防音性が保たれている。
【0013】
図2に示すように、支持部40は、2枚の互いに対向する支持板41、42を備えている。防音部30の第1部分31の側板31aは支持板41の一部分により構成され、防音部30の第2部分32の側板32aは支持板42の一部分により構成されている。このため、防音部30は2枚の支持板41、42間に固定されている。
【0014】
支持板41と支持板42はボルト43、44とナット45、46により連結されて固定されている。これにより、防音部30の第1部分31と第2部分32は、ブレーカ本体11のチゼル12に打撃を与える部分を覆うように結合される。その際、2本のボルト43の各々がブレーカ本体11の貫通孔11c,11dを挿通するので、ブレーカ本体11は防音部30に固定される。なお、その際ボルト44は支持板41、42間に配置されたパイプ47を挿通するので、パイプ47が支持板41、42間の間隔を保つことになる。
また、ボルト43、44およびナット45、46を外すと、ブレーカ本体11、第1部分31および第2部分32は分離可能となる。
【0015】
図1に示すように、支持板41、42の図示右上端部に連結部50が形成されている。連結部50は支持板41、42各々の2箇所の貫通孔51、52(図2参照)に頭部付き軸53を挿通させ、軸53の先端部にリング状止め部材54を嵌めて固定したものである。その際、リング状止め部材54および軸53を挿通する取り外し可能なピン55によりリング状止め部材54と軸53とを固定している。なお、ピン55を取り外すことにより、軸53とリング状止め部材54を支持板41、42から外すことができる。
【0016】
図5は、油圧ブレーカ10を保持するブラケット20を連結部50により油圧ショベル等の建設機械のアーム60に連結した状態を示す。この状態では、建設機械に設けられた図示しない油圧ポンプから図示しない油パイプを経由して送られた油圧により油圧ブレーカ10が駆動される。
この連結状態では、アーム60の先端部が支持板41、42の貫通孔51に挿通している軸53の支持板41、42間部分に回動自在に連結され、アーム60に沿って配置された油圧シリンダ61の先端部に回動自在に連結されたロッド62の先端部が支持板41、42の貫通孔52に挿通している軸53の支持板41、42間部分に回動自在に連結されている。そして、アーム60の先端部近傍および油圧シリンダ61の先端部にロッド63が回動自在に連結され、このロッド63、ロッド62、支持板41、42の貫通孔51、52間の部分およびアーム60が4リンク機構を構成する。このため、油圧シリンダ61を操作してその長さを延ばすと、支持板41、42を含むブラケット20全体が貫通孔51に固定された軸53を回動中心として矢印20xの方向に回動し、逆に油圧シリンダ61の長さを短くすると、支持板41、42を含むブラケット20全体が貫通孔51に固定された軸53を回動中心として矢印20xの方向と反対の方向に回動する。
【0017】
以上の構成のブラケット20は以下の作用をする。
防音部30が ブレーカ本体11のチゼル12に打撃を与える部分を覆うので、ブレーカ本体11のチゼル12に打撃を与える部分から発生する騒音が防音部30の外部に伝わることを少なくするととともに、ブレーカ本体11のうちチゼル12に打撃を与える部分以外の部分が防音部30に覆われていないので、ブレーカ本体11のうちチゼル12に打撃を与える部分で発生する熱をブレーカ本体11のうちチゼル12に打撃を与える部分以外の部分から放散させることができる。
さらに、ブラケット20の互いに対向する2枚の支持板41、42間に、ブラケット20を建設機械のアーム60に連結する連結部50と防音部30とを固定することが容易であるので、ブラケット20を構成することが容易になる。
さらに、ブレーカ本体11と防音部30との隙間が弾性体となるウレタンゴム板36、37により塞がれるので、防音部30の防音性を向上させることができる。
【0018】
なお、上記実施の形態にて、油圧ブレーカ10のブラケット20が説明されているが、これに限定されず、油圧ブレーカ10以外のブレーカにも本発明は適用される。
また、支持部40として2枚の支持板41、42に連結部50が取り付けられたものが使用されているが、これに限定されず、支持部40の形状は、ブラケット20を油圧ショベルのアーム60等に取り付けることができれば任意の形状でよい。
また、ウレタンゴム板37は二分されているが、これに限らず、ウレタンゴム板37を二分しないで一体のものとしてもよい。
【0019】
【発明の効果】
請求項1記載の発明に係るブレーカ用ブラケットによれば、油圧ブレーカ等のブレーカ内で発生する騒音を防ぐとともに、ブレーカ内で発生する熱の放散を向上させることができる。
さらに、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果とともに、請求項1記載のブラケットを構成することが容易になる。
さらに、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果とともに、ブラケットの防音性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るブラケットを油圧ブレーカに装着した状態を示す斜視図である。
【図2】図1のブラケットを分解して示す斜視図である。
【図3】図1のブラケットの縦断面を示す断面図である。
【図4】図3のIV―IV断面を一部切り欠いて示す断面図である。
【図5】図1のブラケットを建設機械のアームに取り付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 油圧ブレーカ
11 ブレーカ本体
12 チゼル
20 ブラケット
30 防音部
31 第1部分
32 第2部分
36、37 ウレタンゴム板(弾性体)
40 支持部
41、42 支持板
50 連結部
Claims (3)
- チゼルとこのチゼルに打撃を与えるブレーカ本体とを備えたブレーカが取り付けられているブレーカ用ブラケットにおいて、
前記ブレーカ本体のうち前記チゼルに打撃を与える際に騒音を発生する部分を覆う防音部を具備することを特徴とするブレーカ用ブラケット。 - 請求項1に記載したブレーカ用ブラケットであって、
互いに対向する2枚の支持板を備え、この2枚の支持板間にブラケットを建設機械のアームに連結する連結部と前記防音部とが固定されていることを特徴とするブレーカ用ブラケット。 - 請求項1に記載したブレーカ用ブラケットであって、
前記ブレーカ本体と前記防音部との隙間を塞ぐ弾性体が配設されていることを特徴とするブレーカ用ブラケット。
Priority Applications (1)
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JP2003167872A JP2005001063A (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | ブレーカ用ブラケット |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2003
- 2003-06-12 JP JP2003167872A patent/JP2005001063A/ja active Pending
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