JP2002327129A - ガスバリヤ性包装体 - Google Patents

ガスバリヤ性包装体

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JP2002327129A
JP2002327129A JP2001174808A JP2001174808A JP2002327129A JP 2002327129 A JP2002327129 A JP 2002327129A JP 2001174808 A JP2001174808 A JP 2001174808A JP 2001174808 A JP2001174808 A JP 2001174808A JP 2002327129 A JP2002327129 A JP 2002327129A
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JP
Japan
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gas barrier
polymer
package
silica
barrier property
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JP2001174808A
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Haruhiko Watanabe
晴彦 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスバリヤ性が優れたプラスチック包装材
料を提供する事にある。 【解決手段】 シラノール基を有する重合体と平板状
シリカの複合体を構成要素の一部または全部とする包装
体により、ガスバリヤ性に優れた包装袋を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】 本発明はガスバリヤ性に優れた包装体に
関する。更に詳しくは包装体の一部または全部に、シラ
ノール基を有する重合物と平板状シリカを複合した、ガ
スバリヤ性を有する複合体から成る包装体に関する。
【従来の技術】
【0002】 従来から塩化ビニリデン(PVDC)を
コーティングまたは共押出して製造されたガスバリヤ性
フィルム、シート、およびガスバリヤ性包装体が一般に
使用されているが、廃棄焼却処理を行うと、ダイオキシ
ンなどの有毒ガスが発生する事から、PVDCを使用し
ない、フィルム、シート、およびガスバリヤ性容器、ボ
トル、キャップ、クロージャー、フィルム包装袋、紙包
装袋、ペーパーカートン、蓋材などの包装体の開発する
ことが望まれている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】 従来技術による、ポリマーと平板状シリ
カの複合体は、ポリマーは有機物であり、シリカは無機
物なので相溶性に乏しく、平板状シリカが凝集し希望す
るガスバリヤ性が得られなかった。ポリマーと複合した
平板状シリカに親和性があれば、平板状シリカは凝集せ
ずに、一枚一枚が剥離分散して、希望するガスバリヤ性
を有する有機/無機複合体が得られる。
【課題を解決するための手段】
【0004】 本発明はシラノール基を有する重合物と
平板状シリカを複合した、ガスバリヤ性を有する有機/
無機親和性複合体を、構成要素の一部または全部とする
包装体に関するものであり、従来の所定のガスバリヤ性
が得られないと言う問題を解決した。
【0005】 ダウケミカルから出願された米国特許U
S6,221,976にシラノール基を有するポリマ
ー、たとえば3−アミノプロピルシラントリオールを側
鎖に有するポリマーを、基材にコーティングし、溶剤を
蒸発・乾燥すると3次元硬化し、ガラス状皮膜が基材表
面に形成される事が記載されている。
【0006】 しかし、このガラス状皮膜はガスバリヤ
性に乏しく、プラスチックフィルムや容器にコーティン
グしても、所定のガスバリヤ性フィルムや容器を得るこ
とはできなかった。
【0007】 側鎖に3−アミノプロピルシラントリオ
ールなどのシラノール基を有するポリマーに、モンモリ
ロナイト、バーミキュライト、合成雲母などの平板状シ
リカをブレンドして、フィルムまたは容器にコーティン
グし、溶剤を蒸発・乾燥すると3次元硬化し、ガスバリ
ヤ性に優れたガラス状皮膜をプラスチックフィルムまた
は容器表面に形成する事ができる。
【0008】 平板状シリカとしては、モンモリロナイ
ト、バーミキュライト、合成雲母などのシリカを主成分
とする、平板状シリカが層状をなして重なり合ってい
る、クレイの層間を結合しているナトリュウムカチオン
を、第4級アンモニュウム塩などの有機カチオンで置換
して、劈開・分散させた平板状シリカを使用する。
【0009】 シラノール基を側鎖または末端基に有す
るポリマーの溶液または分散液と、平板状シリカの分散
液を混合し、プラスチックフィルム、フィルム包装体、
容器、ボトル、キャップ、クロージャー、ペーパーカー
トン、紙包装体などにコーティングし、乾燥して必要あ
れば熱処理を行うと、ガスバリヤ性を有する有機/無機
複合体皮膜が形成される。コーティング方法はオフライ
ンコーティングが一般的であるが、2軸延伸フィルムを
製膜機の縦延伸(MD延伸)後にコーティングを行い、
横延伸(TD延伸)するインラインコーティングや印刷
・ラミネートを行う加工機に組み込んでインラインコー
ティングを行う事もできる。
【0010】
【実施例1】ブチルアクリレート(50部)/メチルメ
タアクリレート(10部)/スチレン(10部)/グリ
シジルメタクリレート(10部)のコポリマーに、3−
アミノプロピル・トリエトキシシランを反応させると、
グリシジルメタクリレートのエポキシ基に3−アミノプ
ロピル・トリエトキシシランが結合した、側鎖にシラノ
ール基を有するポリマーが得られる。
【0011】
【実施例2】層状構造を有するモンモリロナイトに水/
イソプロピルアルコール=7/3の混合溶剤を加え80
℃においてミキサーで攪拌する。次にポリオキシエチレ
ン・デシルオキシ・プロピルアミンを加えて、80℃に
おいて攪拌し、層状構造のモンモリロナイトを劈開し、
平板状シリカを水/イソプロピルアルコール混合溶剤中
に分散させる。
【0012】
【実施例3】実施例1の側鎖にシラノール基を有するポ
リマーを、水/イソプロピルアルコール=5/5の混合
溶剤の溶解する。実施例2の平板状シリカの水/イソプ
ロピルアルコール=7/3の混合溶剤分散液を加えて攪
拌してコーティング液を調製する。
【0013】
【実施例4】実施例4のコーティング液をコロナ処理さ
れた12μ厚みのPETフィルムにコーティングする。
乾燥後に50℃の温度において15時間熱処理した。コ
ーティング皮膜の厚みは2μであり、平板状シリカ25
重量%、シラノール側鎖を有するポリマー75重量%の
組成であった。コーティング前の12μ厚みのPETフ
ィルムの酸素透過度は120cc/m・24hrsで
あったが、コーティング後の14μ厚みのPETフィル
ムの酸素透過度は4cc/m・24hrsに低下し、
ハイバリヤ性PETフィルムが得られ、ハイバリヤ性フ
ィルム包装体に成形する事ができた。
【0014】
【実施例5】500ml容量のPETボトルの表面に実
施例3のコーティング液をコーティングし、乾燥後に6
0℃の温度で10時間熱処理した。コーティング皮膜の
厚みは3μであり、平板状シリカ25重量%、シラノー
ル側鎖を有するポリマー75重量%の組成であった。コ
ーティング前の120μ厚みのPETボトルの酸素透過
度は12cc/m・24hrsであったが、コーティ
ング後の123μ厚みのPETボトルの酸素透過度は1
cc/m・24hrsであり、ハイバリヤ性PETボ
トルが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 BA03A BA05A BA07A BA10A BA12A BB14A BB22A CA04 EE32 3E086 AD01 AD02 AD04 AD05 AD06 AD07 AD23 BA15 BA35 BB01 4F100 AA20B AC00B AC05B AK01A AK25 AL08B AT00A BA02 CA23B DE02B EH462 EJ422 EJ862 GB15 GB16 GB18 JD02 4J002 BG041 DJ016 DJ056 GG02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シラノール基を有する重合物と平板状シ
    リカを複合した、ガスバリヤ性を有する複合体を構成要
    素の一部または全部とする包装体。
  2. 【請求項2】 請求項1のシラノール基を有する重合物
    は、一つまたは複数個のシラノール基を側鎖または末端
    に有する重合物(ポリマー)。
  3. 【請求項3】 請求項1の平板状シリカは、モンモリロ
    ナイト、バーミキュライト、合成雲母などのシリカを主
    成分とする平板状シリカ。
  4. 【請求項4】 請求項1の包装袋は、フィルム袋、トレ
    イ、カップ、ボトル、ブリスターパック、キャップ、ク
    ロージャー、ペーパーカートン、紙包装体などの袋状包
    装体および容器状包装体。
JP2001174808A 2001-05-07 2001-05-07 ガスバリヤ性包装体 Pending JP2002327129A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005096353A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Toppan Printing Co Ltd ガスバリアフィルム積層体
JP2015000054A (ja) * 2013-06-18 2015-01-05 花王株式会社 容器詰飲料

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005096353A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Toppan Printing Co Ltd ガスバリアフィルム積層体
JP2015000054A (ja) * 2013-06-18 2015-01-05 花王株式会社 容器詰飲料

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