JP2002326474A - 無線綴じ本及びその製造方法 - Google Patents
無線綴じ本及びその製造方法Info
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- JP2002326474A JP2002326474A JP2001134934A JP2001134934A JP2002326474A JP 2002326474 A JP2002326474 A JP 2002326474A JP 2001134934 A JP2001134934 A JP 2001134934A JP 2001134934 A JP2001134934 A JP 2001134934A JP 2002326474 A JP2002326474 A JP 2002326474A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 背表紙の内側にICタグが内蔵されており、
背表紙は丁合された本文の刷本の背にホットメルトを用
いて接着されており、製本時のホットメルトの熱により
ICタグの機能が損なわれることのない無線綴じ本及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 表紙の背表紙の内側に所要の情報が記録
されており、所要の情報が記録されている、情報の書き
込みと読み出しが可能なICタグ及び断熱材を順次貼着
して断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表紙を作製
する。断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表紙で丁
合本をくるみ、背表紙の内面及び断熱材面を丁合本の背
にホットメルトを用いて接着する。ICタグは断熱材に
より保護されているので製本時にホットメルトの熱で機
能が損なわれることはない。
背表紙は丁合された本文の刷本の背にホットメルトを用
いて接着されており、製本時のホットメルトの熱により
ICタグの機能が損なわれることのない無線綴じ本及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 表紙の背表紙の内側に所要の情報が記録
されており、所要の情報が記録されている、情報の書き
込みと読み出しが可能なICタグ及び断熱材を順次貼着
して断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表紙を作製
する。断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表紙で丁
合本をくるみ、背表紙の内面及び断熱材面を丁合本の背
にホットメルトを用いて接着する。ICタグは断熱材に
より保護されているので製本時にホットメルトの熱で機
能が損なわれることはない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はICタグを備える無
線綴じ本及びその製造方法に関する。
線綴じ本及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−270170には、盗難防止
用タグ、即ち特定の周波数の電磁波に感応して該電磁波
と同一のまたは異なる電磁波を発信し、或いは例えば磁
性体により電磁波等の所定の場に影響を与え、これら発
信周波数の有無或いは電磁波等の変化を店舗の出口等で
検知することにより万引きや盗難を防止するタグを表紙
の背表紙の内側に付けることが開示されている。
用タグ、即ち特定の周波数の電磁波に感応して該電磁波
と同一のまたは異なる電磁波を発信し、或いは例えば磁
性体により電磁波等の所定の場に影響を与え、これら発
信周波数の有無或いは電磁波等の変化を店舗の出口等で
検知することにより万引きや盗難を防止するタグを表紙
の背表紙の内側に付けることが開示されている。
【0003】無線綴じの製本工程の表紙くるみ過程にお
いては、丁合された本文の刷本の背の部分を2〜3mm切
断し、切断面をひっかいて足がかりをつけ、そこに接着
剤を塗って表紙を貼る。接着剤としては多くの場合ホッ
トメルトが用いられる。それゆえ、背表紙にタグを備え
た無線綴じ本を製本するとき、180℃の温度で溶融さ
れたホットメルトの熱によりタグの機能が損なわれる恐
れがある。
いては、丁合された本文の刷本の背の部分を2〜3mm切
断し、切断面をひっかいて足がかりをつけ、そこに接着
剤を塗って表紙を貼る。接着剤としては多くの場合ホッ
トメルトが用いられる。それゆえ、背表紙にタグを備え
た無線綴じ本を製本するとき、180℃の温度で溶融さ
れたホットメルトの熱によりタグの機能が損なわれる恐
れがある。
【0004】ホットメルトは加熱によって溶融すれば液
状となり、被着体に塗布後の放冷によって短時間で固化
する。したがって塗布後ある程度の接着強度の出現まで
の時間を極度に短くすることができる。そのため背表紙
を丁合本の背にホットメルトを用いて接着した後、すぐ
に仕上げ裁ちができる。これに対し、熱可塑性樹脂系接
着剤の場合には接着結合の強度が現れるためには、接着
剤に含まれる溶剤の揮発、または水などの分散媒体の蒸
発が前提となるが、溶剤の揮発または分散媒体の蒸発の
何れもかなりの時間を要する。したがって効率良く製本
作業を行うためにはホットメルトが多く使われている。
状となり、被着体に塗布後の放冷によって短時間で固化
する。したがって塗布後ある程度の接着強度の出現まで
の時間を極度に短くすることができる。そのため背表紙
を丁合本の背にホットメルトを用いて接着した後、すぐ
に仕上げ裁ちができる。これに対し、熱可塑性樹脂系接
着剤の場合には接着結合の強度が現れるためには、接着
剤に含まれる溶剤の揮発、または水などの分散媒体の蒸
発が前提となるが、溶剤の揮発または分散媒体の蒸発の
何れもかなりの時間を要する。したがって効率良く製本
作業を行うためにはホットメルトが多く使われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、背表
紙の内側にICタグが内蔵されており、背表紙は丁合さ
れた本文の刷本の背にホットメルトを用いて接着されて
おり、製本時のホットメルトの熱によりICタグの機能
が損なわれることのない無線綴じ本及びその製造方法を
提供することである。
紙の内側にICタグが内蔵されており、背表紙は丁合さ
れた本文の刷本の背にホットメルトを用いて接着されて
おり、製本時のホットメルトの熱によりICタグの機能
が損なわれることのない無線綴じ本及びその製造方法を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記の無線綴じ本に関する課題を解決するもので、
背表紙の内側に所要の情報が記録されている、情報の書
き込みと読み出しが可能なI C タグ及び断熱材が貼着さ
れた表紙と、この表紙でくるんだ丁合された刷本からな
る丁合本を備え、前記背表紙の内面及び断熱材面が前記
丁合本の背にホットメルトにより接着されていることを
特徴とする。
は、上記の無線綴じ本に関する課題を解決するもので、
背表紙の内側に所要の情報が記録されている、情報の書
き込みと読み出しが可能なI C タグ及び断熱材が貼着さ
れた表紙と、この表紙でくるんだ丁合された刷本からな
る丁合本を備え、前記背表紙の内面及び断熱材面が前記
丁合本の背にホットメルトにより接着されていることを
特徴とする。
【0007】本発明の綴じ本において、断熱材がICタ
グよりも大きめに形成されているのが望ましい。断熱材
がICタグよりも大きめであるとき、背表紙を丁合され
た本文の刷本の背にホットメルトを用いて接着する過程
でホットメルトがICタグの周囲からホットメルトがま
わりこみICタグの周囲に熱を与えることが防止され
る。
グよりも大きめに形成されているのが望ましい。断熱材
がICタグよりも大きめであるとき、背表紙を丁合され
た本文の刷本の背にホットメルトを用いて接着する過程
でホットメルトがICタグの周囲からホットメルトがま
わりこみICタグの周囲に熱を与えることが防止され
る。
【0008】また断熱材は適度のクッション性を有する
のが望ましい。無線綴じ本は開くとき背部が円弧状に変
形する。その変形に伴ってICタグも変形せしめられ
る。しかし断熱材がクッション性を有すると曲げ応力は
断熱材により吸収され緩和された状態でICタグに伝え
られる。それ故本を開くときにICタグが変形されて損
なわれることが防止される。
のが望ましい。無線綴じ本は開くとき背部が円弧状に変
形する。その変形に伴ってICタグも変形せしめられ
る。しかし断熱材がクッション性を有すると曲げ応力は
断熱材により吸収され緩和された状態でICタグに伝え
られる。それ故本を開くときにICタグが変形されて損
なわれることが防止される。
【0009】請求項4に記載の発明は上記の製造方法に
関する課題を解決するもので、表紙の背表紙の内側に所
要の情報が記録されている、情報の書き込みと読み出し
が可能なICタグ及び断熱材を順次貼着して断熱材で表
面を被覆されたICタグ付き表紙を作製する過程と、前
記断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表紙で丁合本
をくるみ、背表紙の内面及び断熱材面を丁合本の背にホ
ットメルトを用いて接着する過程とからなることを特徴
とする。
関する課題を解決するもので、表紙の背表紙の内側に所
要の情報が記録されている、情報の書き込みと読み出し
が可能なICタグ及び断熱材を順次貼着して断熱材で表
面を被覆されたICタグ付き表紙を作製する過程と、前
記断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表紙で丁合本
をくるみ、背表紙の内面及び断熱材面を丁合本の背にホ
ットメルトを用いて接着する過程とからなることを特徴
とする。
【0010】本発明の製造方法において、断熱材で表面
を被覆されたICタグ付き表紙を作製する過程を、背表
紙の内側にパターン状に粘着剤を塗布し、粘着剤塗布面
にICタグを貼着し、ついで貼着したICタグを含む背
表紙内側の領域に粘着剤をパターン状に塗布し、粘着剤
塗布面に断熱材を貼着することにより行うことができ
る。
を被覆されたICタグ付き表紙を作製する過程を、背表
紙の内側にパターン状に粘着剤を塗布し、粘着剤塗布面
にICタグを貼着し、ついで貼着したICタグを含む背
表紙内側の領域に粘着剤をパターン状に塗布し、粘着剤
塗布面に断熱材を貼着することにより行うことができ
る。
【0011】本発明の製造方法において、断熱材で表面
を被覆されたICタグ付き表紙を作製する過程を、IC
タグ及び断熱材の裏面に予め粘着剤を塗布し、前記IC
タグ及び断熱材を順次背表紙内側に貼着することにより
行うことができる。
を被覆されたICタグ付き表紙を作製する過程を、IC
タグ及び断熱材の裏面に予め粘着剤を塗布し、前記IC
タグ及び断熱材を順次背表紙内側に貼着することにより
行うことができる。
【0012】本発明の製造方法において、背表紙の内側
にICタグ及び断熱材を貼着するための装置を無線綴じ
製本機に接続し、背表紙へのICタグ及び耐熱用断熱材
の貼り込みを行って断熱材で表面を被覆されたICタグ
付き表紙を作製し、この表紙で丁合本をくるみ背表紙の
内面及び断熱材面を丁合本の背にホットメルトを用いて
接着するまでの工程をインラインで一貫して行うことが
できる。この方法により、オフラインで別途背表紙への
ICタグ及び断熱材の貼り込みを行う方法に比べて納期
の短縮を実現することができる。
にICタグ及び断熱材を貼着するための装置を無線綴じ
製本機に接続し、背表紙へのICタグ及び耐熱用断熱材
の貼り込みを行って断熱材で表面を被覆されたICタグ
付き表紙を作製し、この表紙で丁合本をくるみ背表紙の
内面及び断熱材面を丁合本の背にホットメルトを用いて
接着するまでの工程をインラインで一貫して行うことが
できる。この方法により、オフラインで別途背表紙への
ICタグ及び断熱材の貼り込みを行う方法に比べて納期
の短縮を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明について
説明する。本発明の無線綴じ本は図1に表紙の断面図を
示し、また図2に分解斜視図で示すような背表紙1aの
内側に所要の情報が記録されている、情報の書き込みと
読み出しが可能なI C タグ2及び断熱材3が粘着剤4を
介して貼着された表紙1を備える。この表紙1により丁
合された刷本からなる丁合本5がくるまれ、背表紙1a
の内面及び断熱材3面が丁合本5の背にホットメルト6
により接着される。
説明する。本発明の無線綴じ本は図1に表紙の断面図を
示し、また図2に分解斜視図で示すような背表紙1aの
内側に所要の情報が記録されている、情報の書き込みと
読み出しが可能なI C タグ2及び断熱材3が粘着剤4を
介して貼着された表紙1を備える。この表紙1により丁
合された刷本からなる丁合本5がくるまれ、背表紙1a
の内面及び断熱材3面が丁合本5の背にホットメルト6
により接着される。
【0014】断熱材としては繊維・片状・綿状断熱材
(アスベスト、裁断した紙、ガラス繊維、シリカ・アル
ミナ繊維などに接着剤を添加して成型したもの)を適用
することができる。
(アスベスト、裁断した紙、ガラス繊維、シリカ・アル
ミナ繊維などに接着剤を添加して成型したもの)を適用
することができる。
【0015】ICタグ2は絶縁材3で保護されているの
でホットメルトの熱で損なわれることはない。
でホットメルトの熱で損なわれることはない。
【0016】図4はICタグ2の一例を示す。紙、ある
いはポリエステル等にカーボンインキ等の導電性インキ
を使用して1対のアンテナ7、7が印刷されており、I
Cチップを搭載したラベル7がアンテナ7、7の間に貼
付されている。またアンテナ7、7とICチップは電気
的に接続されている。前記ICタグは一般にRFIDタ
グと称されるものでアンテナ6と容量素子により共振回
路を形成して一定周波数の電波を受信、送信できるもの
である。ICチップを搭載したラベルとしては、例え
ば、モトローラが開発したBistalix(登録商
標)のインターポーザーなどを使用できる。
いはポリエステル等にカーボンインキ等の導電性インキ
を使用して1対のアンテナ7、7が印刷されており、I
Cチップを搭載したラベル7がアンテナ7、7の間に貼
付されている。またアンテナ7、7とICチップは電気
的に接続されている。前記ICタグは一般にRFIDタ
グと称されるものでアンテナ6と容量素子により共振回
路を形成して一定周波数の電波を受信、送信できるもの
である。ICチップを搭載したラベルとしては、例え
ば、モトローラが開発したBistalix(登録商
標)のインターポーザーなどを使用できる。
【0017】ICタグの表面はポリエチレンテレフタレ
ート、ナイロン、ポリプロピレン等により保護するのが
望ましい。
ート、ナイロン、ポリプロピレン等により保護するのが
望ましい。
【0018】ICタグにはその本の書店への納入日等を
入力しておき、書店から返本があったときにいつ納入し
たものを知ることにより、古い在庫品を本のこば等をき
れいにしてあたかも新品のように装って出版社に返品す
る不正返本を防止することができる。
入力しておき、書店から返本があったときにいつ納入し
たものを知ることにより、古い在庫品を本のこば等をき
れいにしてあたかも新品のように装って出版社に返品す
る不正返本を防止することができる。
【0019】またICタグに書店のコード番号を入力し
ておき、万引事件がおきたときに万引きの犯人が書店に
入る前に既に所持していたものであると主張していると
きに犯人が所持していた本がその書店にあったものであ
ることを証明することができる。
ておき、万引事件がおきたときに万引きの犯人が書店に
入る前に既に所持していたものであると主張していると
きに犯人が所持していた本がその書店にあったものであ
ることを証明することができる。
【0020】尚、ICタグのについた本をもって書店出
口をでるときに警報が発せられるように構成すると、購
入した本を所持した者が書店出口をでる場合にも同様に
警報が発せられることとなる。この不都合を解消するた
めに販売した本に対してはレジにおいてICタグに入力
された書店コード番号等を消去し警報が発せられないよ
うにするのが望ましい。
口をでるときに警報が発せられるように構成すると、購
入した本を所持した者が書店出口をでる場合にも同様に
警報が発せられることとなる。この不都合を解消するた
めに販売した本に対してはレジにおいてICタグに入力
された書店コード番号等を消去し警報が発せられないよ
うにするのが望ましい。
【0021】その他ICタグに本に係る情報を入力して
おき、流通管理及び流通履歴の調査に活用することがで
きる。
おき、流通管理及び流通履歴の調査に活用することがで
きる。
【0022】絶縁材3はICタグ2よりも大きめとする
のが望ましい。断熱材がICタグよりも大きめであると
き、背表紙を丁合された本文の刷本の背にホットメルト
を用いて接着する過程でホットメルトがICタグの周囲
からホットメルトがまわりこみICタグの周囲に熱を与
えることが防止される。
のが望ましい。断熱材がICタグよりも大きめであると
き、背表紙を丁合された本文の刷本の背にホットメルト
を用いて接着する過程でホットメルトがICタグの周囲
からホットメルトがまわりこみICタグの周囲に熱を与
えることが防止される。
【0023】また、断熱材は適度のクッション性を有す
るのが望ましい。無線綴じ本は開くとき背部が円弧状に
変形する。その変形に伴ってICタグも変形せしめられ
る。しかし断熱材がクッション性を有すると断熱材によ
り曲げ応力が吸収され緩和された状態でICタグに伝え
られる。それゆえ本を開くときにICタグが変形されて
損なわれることが防止される。
るのが望ましい。無線綴じ本は開くとき背部が円弧状に
変形する。その変形に伴ってICタグも変形せしめられ
る。しかし断熱材がクッション性を有すると断熱材によ
り曲げ応力が吸収され緩和された状態でICタグに伝え
られる。それゆえ本を開くときにICタグが変形されて
損なわれることが防止される。
【0024】次に本発明の無線綴じ本の製造方法につい
て説明する。
て説明する。
【0025】表紙の背表紙の内側に所要の情報が記録さ
れている、情報の書き込みと読み出しが可能なI C タグ
及び断熱材を順次貼着して断熱材で表面を被覆されたI
Cタグ付き表紙を作製する。断熱材で表面を被覆された
ICタグ付き表紙で丁合本をくるみ、背表紙の内面及び
断熱材面を丁合本の背にホットメルトを用いて接着す
る。
れている、情報の書き込みと読み出しが可能なI C タグ
及び断熱材を順次貼着して断熱材で表面を被覆されたI
Cタグ付き表紙を作製する。断熱材で表面を被覆された
ICタグ付き表紙で丁合本をくるみ、背表紙の内面及び
断熱材面を丁合本の背にホットメルトを用いて接着す
る。
【0026】断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表
紙を作製する過程は、背表紙の内側にパターン状に粘着
剤を塗布し、粘着剤塗布面にICタグを貼着し、ついで
貼着したICタグを含む背表紙内側の領域に粘着剤をパ
ターン状に塗布し、粘着剤塗布面に断熱材を貼着するこ
とにより行う。
紙を作製する過程は、背表紙の内側にパターン状に粘着
剤を塗布し、粘着剤塗布面にICタグを貼着し、ついで
貼着したICタグを含む背表紙内側の領域に粘着剤をパ
ターン状に塗布し、粘着剤塗布面に断熱材を貼着するこ
とにより行う。
【0027】図5はICタグ及び断熱材を背表紙の内側
に張り込む装置を示し、(a)は装置全体の模式図を示
す。また(b)は前記装置を構成するパターングルー塗
布装置を拡大して示す。
に張り込む装置を示し、(a)は装置全体の模式図を示
す。また(b)は前記装置を構成するパターングルー塗
布装置を拡大して示す。
【0028】フィーダー11から表紙が送りだされ、第
1のパターン状グルー塗布装置12により背表紙の内側
に部分的に粘着剤が塗布される。第1のパターン状グル
ー塗布装置12はグルー槽16、グルーローラ17と部
分塗布ローラ18とからなり、背表紙の所定の位置に塗
布するように構成されている。部分的に粘着剤が塗布さ
れた表紙はICタグ供給部13に送られ、粘着剤塗布部
にICタグが貼着される。次いで第1パターン状グルー
塗布装置12と同様な構成を有する第2のパターン状グ
ルー塗布装置14に送られ、この装置により貼着したI
Cタグを含む背表紙の内側領域に部分的に粘着剤が塗布
され、次いで断熱材供給部15に送られ、断熱材が貼着
され、断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表紙が得
られる。ここまでの過程はサンプル等を台紙に貼付する
装置、所謂アタッチャーを用いて行うことができる。図
6はアタッチャーの一例を示し、図中21は台紙フィー
ダー、22は折られていた台紙を開く折り開き部、23
はパターン状グルー塗布部、24はサンプルフィーダ
ー、25は台紙を折る台紙折り部を示す。
1のパターン状グルー塗布装置12により背表紙の内側
に部分的に粘着剤が塗布される。第1のパターン状グル
ー塗布装置12はグルー槽16、グルーローラ17と部
分塗布ローラ18とからなり、背表紙の所定の位置に塗
布するように構成されている。部分的に粘着剤が塗布さ
れた表紙はICタグ供給部13に送られ、粘着剤塗布部
にICタグが貼着される。次いで第1パターン状グルー
塗布装置12と同様な構成を有する第2のパターン状グ
ルー塗布装置14に送られ、この装置により貼着したI
Cタグを含む背表紙の内側領域に部分的に粘着剤が塗布
され、次いで断熱材供給部15に送られ、断熱材が貼着
され、断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表紙が得
られる。ここまでの過程はサンプル等を台紙に貼付する
装置、所謂アタッチャーを用いて行うことができる。図
6はアタッチャーの一例を示し、図中21は台紙フィー
ダー、22は折られていた台紙を開く折り開き部、23
はパターン状グルー塗布部、24はサンプルフィーダ
ー、25は台紙を折る台紙折り部を示す。
【0029】上記のようにして得られた断熱材で表面を
被覆されたICタグ付き表紙は次に製本工程のバインダ
ー部19に送られる。バインダー部においては図7に示
すように表紙1に対してクランパー20で鋏まれた丁合
本5が供給され、表紙1と丁合本5が合わせられ溶融し
たホットメルトにより接着される。その後無線綴じ本は
仕上げ裁ちされ、製品とされる。
被覆されたICタグ付き表紙は次に製本工程のバインダ
ー部19に送られる。バインダー部においては図7に示
すように表紙1に対してクランパー20で鋏まれた丁合
本5が供給され、表紙1と丁合本5が合わせられ溶融し
たホットメルトにより接着される。その後無線綴じ本は
仕上げ裁ちされ、製品とされる。
【0030】また上記のようにする代わりにICタグ及
び断熱材の裏面に予め粘着剤を塗布していわゆるタック
加工を施し、タック加工を施したICタグ及び断熱材を
順次背表紙内側に貼着するようにしてもよい。このタッ
ク加工を施したICタグ及び断熱材の背表紙内側への貼
着はラベル貼着装置、所謂ラベラーを使用して行うこと
ができる。またラベル貼着装置を製本装置に接続しイン
ラインで断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表紙を
作製とその表紙を用いた製本を行うことにより、オフラ
イン形式で製造する場合に比して効率よく無線綴じ本を
製造することができる。
び断熱材の裏面に予め粘着剤を塗布していわゆるタック
加工を施し、タック加工を施したICタグ及び断熱材を
順次背表紙内側に貼着するようにしてもよい。このタッ
ク加工を施したICタグ及び断熱材の背表紙内側への貼
着はラベル貼着装置、所謂ラベラーを使用して行うこと
ができる。またラベル貼着装置を製本装置に接続しイン
ラインで断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表紙を
作製とその表紙を用いた製本を行うことにより、オフラ
イン形式で製造する場合に比して効率よく無線綴じ本を
製造することができる。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
無線綴じ本は、背表紙の内側にI C タグ及び断熱材が貼
着された表紙と、この表紙でくるんだ丁合された刷本か
らなる丁合本を備え、前記背表紙の内面及び断熱材面が
前記丁合本の背にホットメルトにより接着されてなるも
のであるのでICタグが断熱材により保護され、製本時
のホットメルトの熱によりICタグの機能が損なわれる
ことがない利点を有する。
無線綴じ本は、背表紙の内側にI C タグ及び断熱材が貼
着された表紙と、この表紙でくるんだ丁合された刷本か
らなる丁合本を備え、前記背表紙の内面及び断熱材面が
前記丁合本の背にホットメルトにより接着されてなるも
のであるのでICタグが断熱材により保護され、製本時
のホットメルトの熱によりICタグの機能が損なわれる
ことがない利点を有する。
【0032】また本発明に係る無線綴じ本は、断熱材で
表面を被覆されたICタグ付き表紙を作る過程から製本
の過程までをインラインで一貫して行うことにより、オ
フラインで別途背表紙へのICタグ及び断熱材の貼り込
みを行う方法に比べて納期の短縮を実現することができ
る。
表面を被覆されたICタグ付き表紙を作る過程から製本
の過程までをインラインで一貫して行うことにより、オ
フラインで別途背表紙へのICタグ及び断熱材の貼り込
みを行う方法に比べて納期の短縮を実現することができ
る。
【図1】断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表紙の
断面図である。
断面図である。
【図2】断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表紙の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図3】本発明の無線綴じ本の断面図である。
【図4】ICタグの拡大平面図である。
【図5】断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表紙を
作る装置の模式図である。
作る装置の模式図である。
【図6】アタッチャーの略側面図である。
【図7】丁合本を表紙でくるむ過程の説明図である。
1 表紙 1a 背表紙 2 ICタグ 3 断熱材 4 粘着材 5 丁合本 6 ホットメルト 7 アンテナ 8 ICタグを搭載したラベル 11 フィーダー 12 第1のパターン状グルー塗布装置 13 ICタグ供給部 14 第2のパターン状グルー塗布装置 15 断熱材供給部 16 グルー槽 17 グルーローラ 18 部分塗布ローラ 19 バインダー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 3/10 G06K 19/00 Q Fターム(参考) 5B035 AA13 BA06 BB09 BC00 CA23 5C084 AA03 AA09 AA13 AA18 BB40 CC35 DD07 EE07 FF02 FF27 GG07 GG09 GG57 GG71
Claims (7)
- 【請求項1】 背表紙の内側に所要の情報が記録されて
いる、情報の書き込みと読み出しが可能なI C タグ及び
断熱材が貼着された表紙と、この表紙でくるんだ丁合さ
れた刷本からなる丁合本を備え、前記背表紙の内面及び
断熱材面が前記丁合本の背にホットメルトにより接着さ
れていることを特徴とする無線綴じ本。 - 【請求項2】 断熱材がICタグよりも大きめに形成さ
れていることを特徴とする請求項1に記載の無線綴じ
本。 - 【請求項3】 断熱材がクッション性を有することを特
徴とする請求項1に記載の無線綴じ本。 - 【請求項4】 表紙の背表紙の内側に所要の情報が記録
されており、所要の情報が記録されている、情報の書き
込みと読み出しが可能なICタグ及び断熱材を順次貼着
して断熱材で表面を被覆されたICタグ付き表紙を作製
する過程と、前記断熱材で表面を被覆されたICタグ付
き表紙で丁合本をくるみ、背表紙の内面及び断熱材面を
丁合本の背にホットメルトを用いて接着する過程とから
なることを特徴とする無線綴じ本の製造方法。 - 【請求項5】 断熱材で表面を被覆されたICタグ付き
表紙を作製する過程を、背表紙の内側にパターン状に粘
着剤を塗布し、粘着剤塗布面にICタグを貼着し、つい
で貼着したICタグを含む背表紙内側の領域に粘着剤を
パターン状に塗布し、粘着剤塗布面に断熱材を貼着する
ことにより行うことを特徴とする請求項4に記載の無線
綴じ本の製造方法。 - 【請求項6】 断熱材で表面を被覆されたICタグ付き
表紙を作製する過程を、ICタグ及び断熱材の裏面に予
め粘着剤を塗布し、前記ICタグ及び断熱材を順次背表
紙内側に貼着することにより行うことを特徴とする請求
項4に記載の無線綴じ本の製造方法。 - 【請求項7】 背表紙の内側にICタグ及び断熱材を貼
着するための装置を無線綴じ製本機に接続し、背表紙へ
のICタグ及び耐熱用断熱材の貼り込みを行って断熱材
で表面を被覆されたICタグ付き表紙を作製し、この表
紙で丁合本をくるみ背表紙の内面及び断熱材面を丁合本
の背にホットメルトを用いて接着するまでの工程をイン
ラインで一貫して行うことを特徴とする請求項5または
6に記載の無線綴じ本の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001134934A JP2002326474A (ja) | 2001-05-02 | 2001-05-02 | 無線綴じ本及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001134934A JP2002326474A (ja) | 2001-05-02 | 2001-05-02 | 無線綴じ本及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002326474A true JP2002326474A (ja) | 2002-11-12 |
Family
ID=18982507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001134934A Pending JP2002326474A (ja) | 2001-05-02 | 2001-05-02 | 無線綴じ本及びその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002326474A (ja) |
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