JP4334880B2 - 非接触icタグ付き無線綴じ本の製造方法 - Google Patents

非接触icタグ付き無線綴じ本の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触ICタグ付き無線綴じ本の製造方法に関する。特に、無線綴じ本において、外観からは視認できない状態に非接触ICタグを取り付けた書籍・雑誌の製造方法に関する。
従って、本発明の利用分野は、書籍・雑誌の製造や出版の分野に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、バーコードに代えて非接触で情報の読み出し及び書き込みが可能な非接触ICタグ(RFIDタグ、無線タグ、ICタグ、非接触IC等と表現することもあるが本明細書では総称して、「非接触ICタグ」とする。)を商品に付して市場で必要な様々な情報の管理を可能にすることが提案されている。
書籍・雑誌においても非接触ICタグを取り付けて、万引き防止機能を付与するのみならず、それらの流通や在庫・販売時点においても必要な様々な情報管理をすることが考えられている。
そのため、書籍・雑誌の販売段階でICタグを取り付ける煩を避け、印刷または製本の工程で非接触ICタグを取り付けることが必要とされる。
【0003】
また、書籍・雑誌においては、非接触ICタグが書籍の外部に付されている場合は、顧客や利用者の目につき、不快感を与えるという不都合がある。
特許文献1は、所定周波数の電磁波に共振して電磁波を発信すると共に動作の停止が可能な回路を有するタグが、書籍本体の表紙内部または背部内側の外側から見えない位置に書籍本体と一体に設けられてなる盗難防止機能付き書籍を提案している。
しかし、かかる書籍は盗難防止にはある程度機能するとしても、書籍に関する情報を記憶することができないので、書籍・雑誌の情報管理や販売管理等に役立てることができない。
【0004】
特許文献2は、表紙や表紙背部の内面に、磁性体からなるシート状タグが貼着されている盗難防止機能付き本を提案している。
しかし、同公報において表紙に貼着する場合は、単に表紙の内面側に貼着するだけであるので表紙を開けばシート状タグが見えてしまう問題がある。また、背表紙の狭い幅内に貼着する場合は、外部からは見えないかも知れないが、タグの形状が一定のものに限られ、通信距離を大きく確保する非接触ICタグの貼着には不十分な面積である。
特許文献3は、背表紙の内側にICタグをホットメルトにより接着することを提案している。しかし、非接触ICタグの形状が大きい場合は、背表紙の内側に納めることはやはり困難である。
【0005】
【特許文献1】
実用新案登録第2566181号
【特許文献2】
特開平5−270170号公報
【特許文献3】
特開2002−326474号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明では書籍・雑誌に関する情報の記録および読み出しが可能な非接触ICタグを、外観からは視認不可能な状態に取り付けすることを研究して本発明の完成に至ったものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第1は、非接触ICタグ付き無線綴じ本の製造方法であって、(1)雑誌・書籍の表紙用紙にコイル状アンテナにICチップを装着した非接触ICタグを貼着する工程、(2)表紙用紙の非接触ICタグが貼着された面の小口部分にホットメルト接着剤をホットメルトガンを使用して吹き付け塗工する工程、(3)表紙用紙と無線綴じされた丁合本の背部の接着を行うと同時に、見返し部と表紙用紙を前記ホットメルト接着剤により接着することにより、外観からは非接触ICタグが見えなくする工程、を有することを特徴とする非接触ICタグ付き無線綴じ本の製造方法、にある。
【0008】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第2は、非接触ICタグ付き無線綴じ本の製造方法であって、(1)表紙用紙の非接触ICタグ貼着部にホットメルト接着剤を塗工する工程、(2)表紙用紙の非接触ICタグが貼着される面の小口部分にホットメルト接着剤をホットメルトガンを使用して吹き付け塗工する工程、(3)表紙用紙のホットメルト接着剤塗工面にコイル状アンテナにICチップを装着した非接触ICタグを貼着する工程、(4)表紙用紙と無線綴じされた丁合本の背部の接着を行うと同時に、見返し部と表紙用紙を前記ホットメルト接着剤により接着することにより、外観からは非接触ICタグが見えなくする工程、を有することを特徴とする非接触ICタグ付き無線綴じ本の製造方法、にある。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、非接触ICタグを表紙内面に保持させた非接触ICタグ付き無線綴じ本の外観図、図2は、非接触ICタグを表紙と背表紙と裏表紙の内面にわたって形成した非接触ICタグ付き無線綴じ本の外観図、である。
図3は、非接触ICタグを表紙用紙に保持させた各種の実施形態を示す図、図4は、非接触ICタグを表紙用紙に形成した各種の実施形態を示す図、である。
図5は、無線綴じ本の製造工程を示す図、図6は、誘導結合型アンテナを有するラベル状非接触ICタグの例を示す図、図7は、静電結合型アンテナを有するラベル状非接触ICタグの例を示す図、である。
【0017】
非接触ICタグを無線綴じ本に保持させた実施形態の例は、図1のようになる。この場合はラベル状誘導結合型アンテナ2bを有するラベル状非接触ICタグ2を使用している。
非接触ICタグ2は、アンテナコイル2bを基材2f面に形成し、当該アンテナコイル2bにICチップ2aを装着した形態からなるので、無線綴じ本1に保持させる場合は、基材2fの背面に粘着剤を付与したり、逆に表紙4aの内面側にホットメルト接着剤を塗布して表紙用紙に貼着する。
【0018】
図1の場合、非接触ICタグ2は表紙用紙の表紙4aの内面に貼着されていて、見返し6は一部破断状態で図示されている。見返し6は小口側周囲を表紙4aの内面に接着しているので、非接触ICタグ2は外観からは視認できないようになっている。図1の実施形態では、裏表紙4cには非接触ICタグは現われないので、裏表紙4cの内面と見返しを接着しなくても良い。
なお、上製本では表紙と折丁の間に比較的に強度のある紙の見返しを使用するが、折丁の場合は見返しに相当する紙面を有していない。そこで、本発明では折丁の表紙に面する側の用紙を見返しと表現している。
非接触ICタグ2はラベル状誘導結合型アンテナのものではなく、図7図示のように基材2fに非ループ状アンテナパターン2c,2dを形成し、これにICチップ実装ラベル3を装着した静電結合型アンテナのものであっても良い。
【0019】
静電結合型の非ループ状アンテナパターンを有する非接触ICタグを無線綴じ本に形成した例は、図2のようになる。実際は、アンテナパターン2c,2dは表紙用紙4の内面に形成されているので、書籍・雑誌の背面からは見えないから透視した状態を示すものである。
この非接触ICタグ2は、アンテナパターン2c,2dを表紙用紙4に形成し、当該アンテナパターン2c,2dにICチップ実装ラベル3を装着した形態からなる。無線綴じ本に保持させる場合は、表紙用紙4に導電性インキでアンテナパターン2c,2dを印刷等してから、ICチップ実装ラベル3を装着する。
表紙用紙4の表紙4aと背表紙4bと裏表紙4cの内面にアンテナパターンが印刷されていて、アンテナパターン2cと2dが接近する位置にICチップ実装ラベル3を装着する。
【0020】
ICチップ実装ラベル3にも小型のアンテナパターン(不図示)が印刷されていて、当該小型のアンテナパターンを介してアンテナパターン2cと2dがICチップ実装ラベル3のICチップの両パッドに導通するようにされている。
この場合も見返し6と表紙または裏表紙との間は接着されているので、非接触ICタグ2は外からは見えないようになっている。
【0021】
本発明の非接触ICタグ付き無線綴じ本は、上記のように外観からはICタグの存在を視認することができないので、書籍の内容を確認したり購入する際の購入者に不安感や不快感を与えることがない。また、非接触ICタグが盗難防止に用いられる場合に、警報機が動作しないように非接触ICタグを悪意で剥離してしまうような行為を防止する上にも有効となる。
非接触ICタグを表紙用紙に外部から視認できないように、保持させたり形成する方法は、上記以外に各種の方法があるので、以下、順次説明する。
【0022】
図3は、誘導結合型アンテナを有するラベル状非接触ICタグ2を表紙用紙4に保持させた各種実施形態を示している。図3(A)は、図1のように表紙4a内面に貼着した場合、図3(B)は、表紙4aと背表紙4bと裏表紙4cにわたる部分の内面に貼着した場合、図3(C)は、裏表紙4cの内面に貼着した場合、を示している。
図示していないが、表紙4aと背表紙4bにわたるようにしたり、背表紙4bと裏表紙4cにわたるようにして貼着することもできる。
【0023】
実用的な通信距離を確保できる非接触ICタグラベル2の大きさは、矩形状のエッチングコイルの場合で、アンテナコイル2bの外形が、76mm×45mm程度となる。この大きさであれば、表紙や裏表紙の面積内に十分貼着できるが、サイズの小さい本の場合や、見返しと表紙内面の全面接着を避けたいような場合は背表紙を利用する必要が生じる。
ラベル化された非接触ICタグ2は柔軟な基材に耐折り曲げ性のアンテナコイル2bが形成されているので、屈曲面や折り曲げ面に貼着しても機能を損なうことはない。
【0024】
図4は、静電結合型アンテナパターンを表紙用紙4に形成した非接触ICタグ2の各種実施形態を示している。静電結合型の場合は、図示のような非ループ状のアンテナになる。
図4(A)は、表紙4aの内面に形成した場合でアンテナパターン2c,2d間にICチップ実装ラベル3が貼着されている。図4(B)は、表紙4aと背表紙4bにわたる部分の内面に形成した場合、図4(C)は、表紙4aと背表紙4bと裏表紙4cにわたる部分の内面に形成した場合、図4(D)は、背表紙4bと裏表紙4cにわたる部分の内面に形成した場合、図4(E)は、裏表紙4cの内面に形成した場合、をそれぞれ示している。
なお、図4のようなアンテナパターン2c,2dを印刷し、ICチップ実装ラベル3を貼着した非接触ICタグ付き表紙用紙4は、無線綴じ本に限らず中綴じ本等にも利用可能なものである。
【0025】
通常、アンテナパターン2c,2dは2片の左右対象のパターンに形成されることが多いが、これに限定されるものではない。良く知られるように、2片のアンテナパターンの一方側パターンが人体等を通じて接地側になり、他方側が電波(誘導電波)受信機能側としてはたらくときに最良の通信状態になり、双方のパターンに人手が触れている場合は特に通信機能が低下すると言われる。
したがって、人手に触れやすい側(直接接触しなくても接近する側)を接地側にし、双方のパターンが同時に人手に触れないようにするのが好ましい。
書籍・雑誌の場合、通常は、背表紙側を手にすることが多く、背側から6cm〜8cm以内の接触が特に多いと考えられる。
【0026】
一方、人手に触れていない場合の通信状態も考慮する必要があり、例えば書棚に置いてある状態で本をハンディーリーダライタ等で検索する場合は、書籍の底面(地)側が接地側になっていることが多く、書籍の販売や図書館での貸し出し時点での読み取りでは、装置に接触する裏表紙側が接地側になり易い。
そうすると、人の手に触れ易い背側と本の地側小口が導体アンテナパターンとなっているのが有利と考えられる。
図4は、以上の条件を考慮し背側と地側が人手や器物に触れ易い形状にしたアンテナパターンであるが、特にこれに限定されるものでもない。
【0027】
従来の針金状の磁気タグや共振タグの場合は、それ自体あまり大きなサイズではないので背表紙のような狭い面積内に貼着できるが、非接触ICタグで通信距離を大きく取る場合はアンテナサイズも大きくなる。上記のような実施形態にすることで、非接触ICタグサイズの制約が緩和される。
ラベル型の非接触ICタグ2は、ホットメルト接着剤等により表紙用紙4面に保持されるが、その後、外観からは非接触ICタグ2が視認できないように見返し6を貼着する。
【0028】
静電結合型アンテナパターンの非接触ICタグは、前記のように、あらかじめラベル状基材に導電性インキでアンテナパターンを印刷し、当該アンテナパターン間にICチップ実装ラベル3を装着したものであっても良い(図7)。
この場合は、ラベル状の誘導結合型非接触ICタグと同様に、基材の下面に粘着剤を塗工して、表紙内面にラベラーで貼着して保持させることになる。
一般に、導電性インキは印刷する基材の種類によってパターンの抵抗値が大きく変動する。例えば、コート紙と上質紙では同じ条件で印刷しても同一の抵抗値にはならない。従って、各種の紙基材に印刷する場合は安定した通信能力を確保できなくなり易い。その意味では、プラスチック等の一定の基材に印刷したラベル状のものが好ましいことになる。
【0029】
誘導結合型アンテナを有する非接触ICタグの例は、図6のようになる。
非接触ICタグ2は、図6のように、アンテナコイル2bにICチップ2aを装着している。基材2fには、厚み15〜100μm程度のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等を使用する。
アンテナコイル2bは、基材2fにラミネートしたアルミ箔(厚み10〜50μm)をフォトエッチングして形成している。これにアンテナ面の保護フィルムを貼り合わせし、さらに粘着剤加工を施したラベル状のものが市販されている。
図示のもののアンテナサイズは、外形Hが76mm、Wが45mmであり、コイル部分は幅約1mmで6回巻きにされている。符号2kは、基材2fの背面を通じてコイルを導通させるための部材を示している。
アンテナコイル2bは、導電性インキによるプリント配線でも良く、また銅箔や金属捲線を使用するものでも良い。
【0030】
通信周波数は、13.56MHz(ISO15693準拠)、125kHz(中波)、2.45GHz(マイクロ波)、等であるが、近年、非接触ICカードと兼用できる13.56MHzが用いられることが多い。
従来、13.56MHzにおける非接触ICタグ用リーダライタ(無届けで使用できるもの)の出力は1W以下に制限されていたので、通信距離は20cm程度のものであったが、平成14年9月の電波法施行規則改正で制限条件が緩和された。これにより、50〜70cm、条件の良い場合は1m程度の検知が可能になり、盗難防止ゲートや書棚検索でも効果的に使用できるようになっている。
【0031】
次に、非接触ICタグ付き無線綴じ本の製造方法について説明する。非接触ICタグ付き無線綴じ本の製造工程の例は、図5のようになる。
無線綴じした丁合本は通常の書籍・雑誌の工程により準備しておく。工程1では、表紙用紙4にラベル状の非接触ICタグ2の接着を行う(図5(A))が、次工程のホットメルト接着剤塗布後に一緒に貼り付けても良い。
工程2では、表紙用紙4の非接触ICタグ2接着した側の小口に、ホットメルト接着剤8をホットメルトガン7の吹き付けにより行う(図5(B))。
丁合本5は搬送ベルト上に送られて表紙用紙4の取り付け工程に移動する。
【0032】
工程3では、通常のくるみ工程により表紙用紙4と丁合本5の接着を行うと同時に、見返し6と表紙用紙4を前記ホットメルト接着剤8により接着する(図5(C))。ホットメルトは加熱によって溶融すれば液状となり、塗布後の放冷によって短時間で固化する。したがって塗布後ある程度の接着強度の出現までの時間を短くすることができる。背表紙の接着も丁合本にホットメルトを用いて接着し、その後直ちに仕上げ裁ちできる利点がある。
天地断裁、小口断裁の三方裁断工程を行って非接触ICタグ付き無線綴じ本が完成する。上製本の場合は、仮固めの済んだ本の中身に対して仕上げ裁ち、次いで丸み出しおよびバッキング処理等を施してから背に膠を塗布し、最初に寒冷紗を貼った後、再度膠を塗布し背紙などを貼って接着させても良い。
【0033】
ICチップ実装ラベルを用いる場合は、図4のように表紙用紙4にアンテナパターン2c,2dを予め印刷しておく。これは、導電性カーボンインキやアルミ粉等による導電性インキで印刷したり、導電性ホットメルト接着剤による塗布パターンであってもよい。当該アンテナパターンの双方のアンテナパターン2c,2dの接近位置に、ICチップ実装ラベル3を装着する。ICチップ実装ラベルには、モトローラ社の「Bistatix」(商標)等を使用できる。
なお、「Bistatix」の場合の周波数は、125kHzを使用する。
メモリ容量が1kbit(128バイト)のもので、半角文字約100字の記録が可能である。
【0034】
非接触ICタグには、その本の書店への納入日等を入力しておき、書店から返本があったときにいつ納入したものかを知ることより、古い在庫品の不正返本を防止することができる。また、書店のコード番号を入力しておき、万引き事件がおきた際に、当人が書店に入る前に所持していたものであると主張しているときに、その本がその書店にあったものであることを証明することもできる。
非接触ICタグ付き本をもって書店出口をでるときに警報が発せられるようにする場合には、販売した本に対しては、レジで非接触ICタグに入力した書店コード等を消去するような処理をして警報が発せられないようにする等のシステム構築が必要となる。
【0035】
【実施例】
(実施例1)
図1、図3、図5、図6等を参照して実施例1を説明する。
コート紙70g/m2 にオフセット輪転で印刷し、A6版384ページ(折丁12冊)を無線綴じした丁合本5を準備した。丁合本5は24mm程度の厚みになった。
別に、表紙用紙4にトップコート紙(128g/m2 )を使用してオフセット輪転印刷をした。この表紙4aの内面側に、図6図示のような、ラベル状非接触ICタグ(大日本印刷株式会社製「Accuwave」(商標))を粘着剤により貼着した(図1、図3(A))。この非接触ICタグ2はアンテナサイズ76×45mmの誘導結合型のものである。
【0036】
ホットメルト接着剤を使用し丁合本5に表紙用紙4を貼り付ける際に、ホットメルトガン7を使用して、非接触ICタグ2を貼着した表紙4a内面の小口側にホットメルト接着剤8を2〜3mmの吹き付け幅で塗布した後、丁合本5の見返し6と表紙4aを貼り合わせるようにした。
最後に三方仕上げ裁ちして非接触ICタグ付き雑誌を完成した。
この非接触ICタグ付き無線綴じ本1に対して、小型ハンディ型リーダライタ(松下産業機器株式会社製)で書き込み、読み取り試験を行ったところ、リーダライタから20cmの距離で支障なく交信することが確認できた。
【0037】
(実施例2)
図2、図4等を参照して実施例2を説明する。
コート紙70g/m2 にオフセット輪転で印刷し、A6版384ページ(折丁12冊)を無線綴じした丁合本5を準備した。丁合本5は24mm程度の厚みになった。
別に、表紙用紙4にトップコート紙(128g/m2 )を使用してオフセット輪転印刷をした。この表紙用紙4の表紙と背表紙と裏表紙にかけて図2のようなアンテナパターン2c,2dを導電性カーボンインキで印刷した。
このアンテナパターン2c,2dの接近する幅10mmの間隔部に、大きさが16mm×16mmのICチップ実装ラベル(モトローラ社「BiStatix」(商標))3を貼着した。なお、ICチップ実装ラベル3のアンテナパターンがアンテナパターン2c,2dに接するようにした。
【0038】
ホットメルト接着剤を使用し丁合本5に表紙用紙4を貼り付ける際に、ホットメルトガン7を使用して、ICチップ実装ラベル3を貼着した表紙4a内面の小口側にホットメルト接着剤8を2〜3mmの吹き付け幅で塗布した後、丁合本5の見返し6と表紙4a、裏表紙4cを貼り合わせるようにした。
最後に三方仕上げ裁ちして非接触ICタグ付き雑誌を完成した。
この非接触ICタグ付き無線綴じ本1に対して、リーダライタ(モトローラ社「WAVE」)で書き込み読み取り試験を行ったところ、リーダライタから10cmの距離で支障なく交信することが確認できた。
【0039】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、上記発明によれば以下の効果が得られる。
接触ICタグ付き無線綴じ本は、非接触ICタグが外観からは視認できないように取り付けられているので、書籍・雑誌を購入する際の顧客に監視されているような不安感や不快感を与えることがない。
また、非接触ICタグ付き本は、書籍や雑誌の流通や在庫管理を容易にし、販売時点の決済や情報管理にも有用となる。
また、本発明の非接触ICタグ付き無線綴じ本の製造方法によれば、既存の設備を利用して無線綴じ本を簡易な工程で製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 非接触ICタグを表紙の内面に保持させた非接触ICタグ付き無線綴じ本の外観図である。
【図2】 非接触ICタグを表紙と背表紙と裏表紙の内面にわたって形成した非接触ICタグ付き無線綴じ本の外観図である。
【図3】 非接触ICタグを表紙用紙に保持させた各種の実施形態を示す図である。
【図4】 非接触ICタグを表紙用紙に形成した各種の実施形態を示す図である。
【図5】 無線綴じ本の製造工程の例を示す図である。
【図6】 誘導結合型アンテナを有するラベル状非接触ICタグの例を示す図である。
【図7】 静電結合型アンテナを有するラベル状非接触ICタグの例を示す図である。
【符号の説明】
1 非接触ICタグ付き無線綴じ本
2 非接触ICタグ
2a ICチップ
2b アンテナコイル
2c,2d アンテナパターン
3 ICチップ実装ラベル
4 表紙用紙
4a 表紙
4b 背表紙
4c 裏表紙
5 丁合本
6 見返し
7 ホットメルトガン
8 ホットメルト接着剤

Claims (2)

  1. 非接触ICタグ付き無線綴じ本の製造方法であって、
    (1)雑誌・書籍の表紙用紙にコイル状アンテナにICチップを装着した非接触ICタグを貼着する工程、
    (2)表紙用紙の非接触ICタグが貼着された面の小口部分にホットメルト接着剤をホットメルトガンを使用して吹き付け塗工する工程、
    (3)表紙用紙と無線綴じされた丁合本の背部の接着を行うと同時に、見返し部と表紙用紙を前記ホットメルト接着剤により接着することにより、外観からは非接触ICタグが見えなくする工程、
    を有することを特徴とする非接触ICタグ付き無線綴じ本の製造方法。
  2. 非接触ICタグ付き無線綴じ本の製造方法であって、
    (1)表紙用紙の非接触ICタグ貼着部にホットメルト接着剤を塗工する工程、
    (2)表紙用紙の非接触ICタグが貼着される面の小口部分にホットメルト接着剤をホットメルトガンを使用して吹き付け塗工する工程、
    (3)表紙用紙のホットメルト接着剤塗工面にコイル状アンテナにICチップを装着した非接触ICタグを貼着する工程、
    (4)表紙用紙と無線綴じされた丁合本の背部の接着を行うと同時に、見返し部と表紙用紙を前記ホットメルト接着剤により接着することにより、外観からは非接触ICタグが見えなくする工程、
    を有することを特徴とする非接触ICタグ付き無線綴じ本の製造方法。
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