JP2002326439A - 自動チェックライター - Google Patents

自動チェックライター

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JP2002326439A
JP2002326439A JP2002023787A JP2002023787A JP2002326439A JP 2002326439 A JP2002326439 A JP 2002326439A JP 2002023787 A JP2002023787 A JP 2002023787A JP 2002023787 A JP2002023787 A JP 2002023787A JP 2002326439 A JP2002326439 A JP 2002326439A
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bill
automatic check
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check writer
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Application number
JP2002023787A
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English (en)
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Yoshikazu Takagi
芳和 高木
Masayoshi Suzuki
正好 鈴木
Noriyuki Shiyu
徳志 修
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BIRUKON KK
Original Assignee
BIRUKON KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】刻み印字の印影の濃淡調整が容易で騒音を低減
する。 【解決手段】コンピュータに入力され記憶されている小
切手を含む手形の発行に必要な記入データを受けて、単
票形の小切手を含む手形用紙表面に記入事項を印字プリ
ンタ12により自動的に印字すると共に、押印カセット
13により自動的に押印する自動チェックライター1で
ある。手形用紙の裏面の裏書欄に必要な裏書事項を自動
的に印字又は押印する裏書きカセット15を具備してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として金融機関か
ら支給される単票形の約束手形や小切手等の手形用紙に
発行に必要な記入データを、コンピュータから受けて自
動的に印字しかつ押印する自動チェックライターに係
り、特に、ホストコンピュータやパソコンなどのコンピ
ュータからの記入データによって上記手形用紙に記入事
項を自動的に印字しかつ押印する自動チェックライター
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の自動チェックライターとし
ては特開昭59−29182号公報や特公平4−210
9号公報に掲載されたものがある。これら自動チェック
ライターはコンピュータに入力され記憶されている約束
手形の発行に必要な記入データを受けて、単票形の手形
用紙に記入事項を自動的に印字するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動チェックライターでは、刻み印字すべき
金額データの各桁における数字や記号が刻印された字輪
に手形用紙を介してハンマーを対向配置し、このハンマ
ーをソレノイドにより揺動させて手形用紙を字輪面に押
打させることにより、手形用紙の金額欄に金額を刻み印
字している。
【0004】したがって、その刻み印字の濃淡をユーザ
ーの要望に応じて調整する場合は、ソレノイドの取付位
置を手動により微調整してハンマーの押打力を調整する
ことにより行っており、この調整は自動チェックライタ
ーについて1台ずつ行う必要があり、その作業性が必ず
しも良好ではないという課題がある。
【0005】また、字輪の刻印が刻み印字であり、複数
の溝が形成されているので、ハンマーの押打力が強すぎ
る場合には手形用紙の金額欄が破損する場合がある一
方、ハンマーの押打力が弱すぎる場合には刻み印字の印
影が薄すぎる場合があり、ハンマーの押打力の調整は必
ずしも容易ではなく、微妙であるために熟練したスキル
が必要であり、ハンマー押打力の調整作業の効率が低い
という課題がある。
【0006】さらにまた、ハンマーを字輪に押打する際
に押打音が発生し、騒音が発生するという課題がある。
このために、自動チェックライター全体を防音ボックス
内に収容して騒音を低減する場合があるが、この場合は
設置スペースの大形化を招くうえに、コストが増大する
という課題がある。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、刻み印字の印影の濃淡調節が容
易で騒音を低減することができる自動チェックライター
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、コン
ピュータに入力され記憶されている小切手を含む手形の
発行に必要な記入データを受けて、単票形の小切手を含
む手形用紙表面に記入事項を印字手段により自動的に印
字すると共に、押印手段により自動的に押印する自動チ
ェックライターにおいて、上記手形用紙の裏面の裏書欄
に必要な裏書事項を自動的に印字又は押印する裏書き手
段を具備していることを特徴とする自動チェックライタ
ーである。
【0009】この発明によれば、手形用紙の表書を印字
手段と押印手段とにより自動的に行なうことができると
共に、手形用紙の裏書をも裏書手段により裏書用空欄に
自動的に印字し押印することができる。
【0010】したがって、手形用紙の表書用自動チェッ
クライターと別途に裏書専用の押印機を設ける必要がな
いので、コスト低減とこれら自動チェックライターの設
置スペースの低減とを共に図ることができる。
【0011】請求項2の発明は、上記裏書き手段は、手
形用紙の裏面の裏書きの有無を自動的に検出し、空欄に
必要な裏書き事項を自動的に印字または押圧する手段を
具備していることを特徴とする請求項1記載の自動チェ
ックライターである。
【0012】この発明によれば、裏書き手段により手形
用紙裏面の裏書きの有無を自動的に検出することができ
る。
【0013】請求項3の発明は、上記押印手段は、手形
等の用紙の振出人印等の押印位置を登録し、自動的に押
印位置を調整し得る押印機構であり、押印カセットは装
置本体に着脱自在に構成されていることを特徴とする自
動チェックライターである。
【0014】この発明によれば、ユーザーの要望に応じ
て手形用紙の振出人印と押印位置を適宜調整することが
できる。また、押印カセットは振出人の重要な印鑑を取
付けているので、手形発行業務の終了後は、この押印カ
セットを本体から取り外して金庫等に保管して盗難を防
止することができる。
【0015】請求項4の発明は、押印カセットの本体へ
の着脱を検出し、その検出結果を報知する押印機構着脱
検出手段を具備していることを特徴とする請求項3記載
の自動チェックライターである。
【0016】この発明によれば、押印カセットを本体に
装着するのを忘れて自動チェックライターを運転する
と、その未装着を表示や音声等により報知するので、押
印機構の本体への未装着を未然に防止することができ
る。
【0017】請求項5の発明は、手形用紙の搬送方向先
端を、その先方で相互に圧接していて回転を停止させた
一対のローラの圧接部に突き当てて斜行を修正してか
ら、再びこの一対のローラを回転させて搬送する斜行修
正手段と、この斜行修正手段により手形用紙の斜行が修
正されないときに斜行を検出し、手形用紙の搬送を停止
させる用紙搬送停止手段と、を具備していることを特徴
とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動チェッ
クライターである。
【0018】この発明によれば、手形用紙が斜行して搬
送されると、その斜行が斜行検出手段により検出され、
その斜行が斜行修正手段により修正されるので、その斜
行による手形用紙のジャム(紙詰まり)を未然に防止な
いし低減することができる。また、手形用紙の斜行を修
正できないときには手形用紙の搬送を停止させるので、
斜行によるジャムを未然に防止できるうえに、ジャムに
よる手形用紙や部品等の破損を防止できる。
【0019】請求項6の発明は、手形用紙が投入される
ホッパと、記入データが印字されかつ押印された処理済
の手形用紙が搬入されるスタッカとを覆う開閉自在のカ
バーを施錠自在に構成したことを特徴とする請求項1〜
5のいずれか1項に記載の自動チェックライターであ
る。
【0020】この発明によれば、手形用紙が投入される
ホッパと処理済の手形用紙が搬入されるスタッカの開閉
自在のカバーを施錠することにより、手形用紙と処理済
の手形(小切手含む)の盗難を防止することができる。
【0021】請求項7の発明は、運転状態を表示する表
示ランプを具備していることを特徴とする請求項1〜6
のいずれか1項に記載の自動チェックライターである。
【0022】この発明によれば、運転が正常に行なわれ
ているかや異常が発生したか等の運転状態が表示ランプ
により表示される。したがって、自動チェックライター
の運転操作者がこの自動チェックライターから離れて
も、表示ランプを遠くからでも見ることができるので、
その運転状態を常に監視することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1か
ら図10に基づいて説明する。なお、これらの図面中、
同一または相当部分には同一符号を付している。
【0024】図2は、本発明の一実施形態に係る自動チ
ェックライター1の外観斜視図、図3はこの自動チェッ
クライター1の透明のスタッカカバー2と透明のホッパ
トレイ5を開けて前方へ若干引き出した状態の斜視図で
ある。
【0025】これらの図に示すように、自動チェックラ
イター1は、金属製等の角筒状の本体ケース6の前面ほ
ぼ中央の上部に、スタッカカバー2を開閉自在に設けて
いる。すなわち、スタッカカバー2は、例えば透明アク
リル樹脂板等によりほぼL字状に形成され、そのL字水
平部の図2中左右両端部を左右一対のヒンジ7、7によ
り枢着している。
【0026】また、本体ケース6の前面ほぼ中央の下部
には、例えば透明アクリル樹脂製等のホッパカバー3を
開閉自在に設けている。これらホッパカバー3とスタッ
カカバー2の開閉状態はセンサにより検出され、これら
閉扉状態で自動チェックライター1が運転され、開扉状
態のままでは運転を開始しないようになっている。
【0027】さらに本体ケース6の背面一側部には、例
えば円筒状の表示ランプ9が上方へ所定長突出するよう
に突設され、その上端部には緑色部Gと赤色部Rが上下
方向で並設されており、自動チェックライター1の正常
運転時に緑色Gが点灯され、運転終了時に緑色Gが点滅
し、エラー発生時に赤色Rが点滅するようになってい
る。
【0028】そして、本体ケース6の図2中、前面部右
側部上部には角筒状の操作表示ケース10が埋設されて
いる。この操作表示ケース10は、約束手形の表書きモ
ードや、同裏書きモード、小切手モード等の運転モード
や、手形の発券枚数、押印カセットのセット忘れや手形
用紙切れ等のエラーメッセージ等が表示される表示部
と、押印カセットによる押印位置の上下左右方向の調
整、刻み印字の押圧力を調整するための入力メンテナン
スのために必要なデータ等を入力するための操作部とを
備えている。
【0029】また、表示ケース10は本体ケース6にそ
の取付け位置変更自在に埋設されており、自動チェック
ライター1の設置箇所に応じて表示ケース10の表示面
の取付け向きを前面と側面とにそれぞれ変更することが
できる。
【0030】そして、図3に示すように本体ケース6の
前面部には、図中下部から上部に向けて、ホッパトレイ
5、用紙搬送装置11、印字プリンタ12、押印カセッ
ト13、刻み印字装置14がそれぞれ配設され、これら
押印カセット13、刻み印字装置14の前面(図3では
手前)にはスタッカ4が配設され、裏書カセット15が
本体ケース6の左側端部に配設され、用紙搬送装置11
が本体ケース6の前面でフルオープンで配設され、メン
テナンスしやすくなっている。押印カセット13と裏書
カセット15はその取付け軸にそれぞれ着脱自在に取付
けられ、その着脱は図示しない着脱検出センサにより検
出されて操作表示部10に表示され、これらのセット忘
れの場合にはアラームが出力される。また、押印カセッ
ト13の押印ドラムにはインクローラ13aが常に外接
して不滅インクを常時供給するようになっている。
【0031】ホッパトレイ5は、本体ケース6の下部に
前方に引き出した状態で、その底面上には図4で示す手
形用紙16を、その表面が上向きかつ上辺が奥、下辺が
手前に位置して横長かつほぼ平積み状態で積載される。
【0032】用紙搬送装置11は、手形用紙16をその
左右短辺に沿って短手方向(縦方向)に1枚毎に分離し
て行プリンタである印字プリンタ12に行毎に間欠搬送
し、さらに押印カセット13に縦方向に搬送し、押印カ
セット13で押印した後は、手形用紙16の上端長辺を
搬送上端まで突き当ててから一端停止させ、しかる後に
手形用紙16の図4中左端辺を先端として長手方向(横
方向)搬送に転換して刻み印字しながら横方向に桁毎に
間欠搬送し、これら各搬送途中で手形用紙16の斜行を
修正する手段を適宜箇所に備えている。
【0033】斜行修正手段は手形用紙16の搬送先端を
その先方で互いに圧接しかつ回転を停止させている一対
の送りローラの圧接部に突き当てて斜行を修正し、修正
後にこの送りローラの回転数により再び搬送を続行させ
るようになっている。
【0034】刻み印字後は、手形用紙16の横方向(長
手方向)送りを本体ケース6の図3中左端部で平面視コ
字状に転向させて裏書きカセット15を素通りさせて用
紙排出口17からスタッカ4内に排出させ、手形用紙1
6をその表面(券面)を下向きにした平積み状態でスタ
ッカ4内に積載される。
【0035】図4は約束手形16の表面図であり、その
表面(券面)は手形本券16aと発券控え16bとから
なる。発券控え16bには、例えば振出日欄a、支払い
期日欄b、発行金額の控え欄c、支払先(受取人)名称
欄d、約束手形番号e、税額欄f,支払地および支払場
所(銀行名)欄g、支払金額欄h、振出人としての発行
者名欄i、捺印欄j、印紙税欄kがそれぞれ設けられて
いる。この内、支払金額欄hにおける支払金額の印字は
刻み印字装置9によりなされ、発行者名欄i、捺印欄
j、さらには印紙税欄kにおける振出人名、捺印、さら
には印紙税書式表示印は押印カセット13によりそれぞ
れ行われ、他の欄への記入はプリンタ装置12により行
われる。これらの記入事項は、特に、手形本券12aに
おける支払金額欄hへの印字は、それぞれの改竄を防止
すべく刻み印字により印字される。同じく手形本券16
aにおける振出人名欄i、捺印欄j、印紙税欄kの各押
印は、使用者が振出人となることから、共通して捺印で
きる印版式とされる。
【0036】図5は約束手形16の発券控え16bを切
り取った手形本券16aの裏面図であり、この裏面には
横書きの裏書欄mが手形本券16aの長手方向に複数欄
設けられ、各欄には、さらに裏書日付欄n、裏書人住所
氏名(名称)欄o、裏書人捺印欄pがそれぞれ設けられ
ている。これら各欄は裏書カセット15による印版の押
印と捺印の押印とにより自動的に記入される。
【0037】図6はこの自動チェックライター1の制御
系のブロック図である。この図6に示すように、自動チ
ェックライター1は、例えば約束手形16を発行するた
めに必要な手形書式、すなわち、金融機関から支給され
る単票の手形用紙16における手形本券16aと発券控
え16bに必要事項を記入するための各種手形書式が入
力され、記憶されているホストコンピュータやパソコン
等のコンピュータ18の例えばRS−232C端子等に
接続されており、コンピュータ18からの必要データを
受信して作成する用になっている。手形書式はCPU回
路19と、インターフェース回路20を連繋されたデー
タセレクタ21にて選別される。また、手形用紙16を
給紙搬送する用紙搬送装置11、刻み印字する刻み印字
装置14、捺印する押印装置13はインターフェース回
路20から制御される一方、ドット印字するプリンタ装
置は、インターフェース回路20から制御される回路構
成を有している。
【0038】そして、コンピュータ18側では金額の設
定のほかに、手形表書モード、同裏書モード、小切手表
書モード等の運転モードを設定すると共に、手形用紙1
6の発行枚数等が入力され、自動チェックライター1の
操作表示装置10に上述したように各種運転モード等が
表示される。
【0039】次に本実施形態の自動チェックライター1
の作用を説明する。
【0040】まず、ホッパトレイ5を本体ケース6から
手前に引き出し、このホッパトレイ5の内底面上に所要
数の手形用紙18を表面(券面)を上にして横長状態で
積載してから再びホッパトレイ5を本体ケース6側へ押
し戻すとこのホッパトレイ5が若干上方に押し上げられ
る。そこで、ホッパ内のレバーを押し下げると、図示し
ない繰出しローラが、積載されている手形用紙16の最
上層の上面上に降下して当接する。したがって、運転開
始により繰出しローラが回転すると最上層に積載されて
いる手形用紙16が短手方向(縦方向)に順次繰り出さ
れ、繰出しローラと同期運転される次段の送りローラ2
2とこれに弾性鉄基合金に圧接して回転しないストップ
ローラ23側へ搬送される。この繰出しの繰り返しによ
りホッパトレイ5上の手形用紙16が全て繰り出される
と、ホッパエンド検出センサ24aがその手形用紙16
の空を検出し、その検出信号を制御装置に与えて操作表
示部10に表示する。
【0041】そしてストップローラ23の平滑度は繰り
出しローラ22の平滑度よりも低いので、送りローラ2
2の回転により複数枚重なっている手形用紙16を一枚
毎に分離してから次次段の斜行修正手段である一対の斜
行修正用ローラ24,25へ搬送する。その際、手形用
紙16の搬送先端はホッパ部先端検出センサ24により
検出され、その検出結果に基づいて送りローラ22によ
る手形用紙16の若干の送り量が計算されて設定され
る。
【0042】すなわち、送りローラ22によりホッパ部
先端検出センサ24側へ繰り出された手形用紙16に、
仮に搬送方向先端が搬送方向に対し傾斜しながら搬送さ
れて斜行する場合には、運転開始時は回転を停止してい
る一対の斜行修正用ローラ25、26同士の圧接部に突
き当たるので斜行が修正される。そこで、ホッパ部先端
検出センサ24により検出された検出結果に基づいて設
定された送り量だけ、送りローラ22により送り出すこ
とにより手形用紙16の斜行が修正された状態で一対の
斜行修正用ローラ25、26間に挿入され、保持され
る。
【0043】次に、この一対の斜行修正用ローラ25、
26の回転開始により手形用紙16の搬送先端の二重等
複数重ねが二重検出センサ27により検出され、二重等
が検出されたときはランプ装置9の赤の点滅やアラーム
音が出力されると共に操作表示部10にエラーが表示さ
れ、用紙搬送装置11の運転が強制的に停止される。こ
のときは、手動により二枚重ねの手形用紙16を搬送系
から排除する必要がある。
【0044】そして、印字プリンタ12の手前では一対
の垂直搬送ローラ28、29により手形用紙16をほぼ
垂直方向に起立させて引き続き短手方向に搬送し、印字
プリンタ12のドットプリンタ印字ヘッド12a側へ搬
送される。この印字プリンタ12は上記データセレクタ
21から供給されたプリンタデータをドットプリンタ印
字ヘッド12aによりドット印字する行プリンタであ
る。プリンタデータは、前述のごとく、コンピュータ1
8に入力されて記憶されている手形書式のうち、データ
セレクタ21によって選別された手形書式である振出人
としての発行者、支払期日、税額、銀行名等である。こ
れらプリンタデータは手形用紙16を短手方向に搬送し
ながら行データとして印字されるデータである。印字ヘ
ッド12aは摺動軸12b上を行方向に摺動する一方、
改行毎に手形用紙16が垂直搬送ローラ28、29によ
り間欠的に搬送され、押印プラテンローラ30a周面に
押圧されながら印字され、引き続き手形用紙16はその
他の垂直搬送ローラにより短手方向に搬送されて図8で
示すように押印カセット13側へ搬送される。プリンタ
出口検出センサ31により押印カセット13側へ搬送さ
れた手形用紙16の搬送先端が検出されると、印字が終
了したものと判断して垂直ローラ32、33により手形
用紙16がさらに短手方向に沿って搬送されながら押印
カセット13と押印プラテンローラ34との協働により
押印され、振出人としての発行者名、および発行者の印
鑑たる捺印が押印される。このとき、押印ドラム13a
は図示しないパルスモータにより垂直ローラ32、33
の紙送りと同期して同一方向に回転し、押印ドラム13
aの外周面に貼着された印板の外周面はインクローラ1
3bに常時圧接して朱や黒等所要色の不滅インクが常時
供給される。
【0045】そして、この押印カセット13とそのイン
クローラ13bは、その支持軸であるスプライン軸13
cに着脱自在にそれぞれ装着されており、使用後は押印
カセット13を金庫等に保管して盗難を予防することが
できる一方、インクローラ13bに不滅インクを適宜供
給することができる。
【0046】この押印後、手形用紙16はさらに短手方
向へ搬送されて搬送上端に突き当たったときに、今後は
手形用紙16が長手方向の一方、図3では左方向へ横搬
送され、金額欄の桁送り間隔で間欠送りされながら刻み
印字装置14により金額欄に金額データが刻み印字され
る。
【0047】図1はこの刻み印字装置14の要部平面
図、図9はその正面図である。これらの図に示すように
字輪である刻み印字ホィール14aの外周面には0〜9
の数字や¥や※等金額を表示するために必要な記号等が
周方向に所定のピッチで刻印されており、これら刻印に
は図10で示すように例えば断面が三角形の複数の溝が
形成されており、刻み印に構成されている。この刻み印
字ホィール14aにはプレッシャローラ35の外周面が
圧接され、このプレッシャローラ35の回転軸35aを
駆動ベルト36aを介してプレッシャローラ駆動パルス
モータ36により駆動するようになっている。また、刻
み印字ホィール14aは駆動ベルト37aを介して刻み
印字ホィール駆動パルスモータ37により手形用紙16
の搬送方向と同一方向に回転駆動されるようになってい
る。刻み印字ホィール駆動パルスモータ37は、金額欄
の桁毎に手形用紙16を用紙搬送装置11により間欠的
に搬送するための印字信号により間欠的に駆動される。
刻み印字ホィール14aの印字周面にはインクローラ3
8の外周面が当接して印字面に不滅インクを常時供給す
るようになっている。
【0048】図9に示すようにプレッシャローラ35は
その回転軸35aに偏心カム35bを例えば一体的に形
成しており、この偏心カム35bの外周にベアリング3
5cを介してリング状のフリーローラ35dを回転自在
に外嵌し、フリーローラ35の胴周面が刻み印字ホィー
ル14aの外周面に空転自在に圧接している。図10に
示すようにフリーローラ35dの外周面には刻み印字ホ
ィール14aの外周面の溝14bと噛み合う溝35eを
形成している。
【0049】したがって、プレッシャローラ駆動パルス
36に所要数の駆動パルスを与えることにより偏心カム
35bの厚肉頂部を適宜箇所に制御することができ、こ
れにより刻み印字ホィール14aの外周面との間隙を適
宜調整することができる。このために、この偏心カム3
5bの外周に外嵌されるフリーローラ35cの外周面と
刻み印字ホィール14aの外周面との間隙、つまりこれ
ら両者35c,14aにより狭圧される手形用紙16の
加圧力を適宜制御することができ、そのために、刻み印
字の印影の濃淡を容易に調整することができる。
【0050】また、刻み印字は、刻み印字ホィール14
aの回転時に、その回転力により回転するフリーローラ
35cの外周面と刻み印字ホィール14aにフリーロー
ラ35cを押打しないので、手形用紙16の破損を防止
することができると共に、騒音を低減することができ
る。したがって、この自動チェックライター1全体を防
音ボックス内に収容する必要がないので、設置スペース
の節約とコスト低減とを共に図ることができる。
【0051】さらに、プレッシャローラ駆動パルスモー
タ36に印加するパルス数を適宜制御することにより刻
み印字の濃淡の調整を従来例に比して非常に簡単かつ微
細に調整することができる。
【0052】また、フリーローラ35dが空転自在であ
るので、このフリーローラ35dと刻み印字ホイールと
により狭持された手形用紙16に不規則な外力が加わっ
ても、これを規制しないので手形用紙16の破損を防止
できる。
【0053】この刻み印字後は手形用紙16が用紙搬送
装置11により、引き続き長手方向に搬送され、図3中
左端部の搬送左端部でほぼ直角に屈曲されて若干前方へ
搬送されてから裏書カセット15の前を素通りし、搬送
前端部にて今度は図3中右側にほぼ直角に屈曲されて排
出口17からスタッカ4内へ排出され、手形用紙16の
裏面を上面にした平積み状態で下から上へ順次積載され
てスタッカ4内に収容される。
【0054】ところで、この自動チェックライター1を
約束手形16の裏書モードで運転する場合、手形用紙1
6の発行控16bが切り離された本券16aが、その裏
面を上面にしてホッパトレイ5の内底面上に積載され
る。
【0055】これら本券16aは上述したと同様に用紙
搬送装置11により短手方向に搬送されて、プリンタ装
置12、押印装置13、刻み印字装置14をそれぞれ素
通りしてから、図8で示す複数ラインの光センサー3
9,39……により裏書欄の空白欄が検出され、その空
白の裏書欄mが裏書カセット15の押印箇所にて本券1
6aの搬送が停止され、裏書カセット15により裏書人
や裏書日付、裏書人の捺印等が押印される。この後、本
券16aは長手方向に搬送されてスタッカ4内に排出さ
れ、収容される。
【0056】したがって、この1台の自動チェックライ
ター1により約束手形の表書と裏書の両モードを行なう
ことができるので、裏書専用機を表書専用機とは別に用
意する場合に比してコスト低減とこれら機器の設置スペ
ースの節約を図ることができる。
【0057】また、裏書カセット15は本体ケース6か
ら着脱自在であるので、これを取外して金庫などに保管
して盗難を防止することができる。
【0058】なお、小切手の場合についても上記約束手
形と同様に発行に必要な記入事項を小切手用紙(手形用
紙)に自動的に印字しかつ押印することができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本願の請求項1の発
明によれば、手形用紙の表書を印字手段と押印手段とに
より自動的に行なうことができると共に、手形用紙の裏
書をも裏書手段により裏書用空欄に自動的に印字し押印
することができる。
【0060】したがって、手形用紙の表書用自動チェッ
クライターと別途に裏書専用の自動チェックライターを
設ける必要がないので、コスト低減とこれら自動チェッ
クライターの設置スペースの低減とを共に図ることがで
きる。
【0061】請求項2の発明によれば、裏書き手段によ
り手形用紙裏面の裏書きの有無を自動的に検出すること
ができる。
【0062】請求項3の発明によれば、ユーザーの要望
に応じて手形用紙の振出人印と押印位置を適宜調整する
ことができる。また、押印機構は振出人の重要な印鑑を
取付けているので、手形発行業務の終了後は、この押印
機構を本体から取り外して金庫等に保管して盗難を防止
することができる。
【0063】請求項4の発明によれば、押印機構を本体
に装着するのを忘れて自動チェックライターを運転する
と、その未装着を表示や音声等により報知するので、押
印機構の本体への未装着を未然に防止することができ
る。
【0064】請求項5の発明によれば、手形用紙が斜行
して搬送されると、その斜行が斜行検出手段により検出
され、その斜行が斜行修正手段により修正されるので、
その斜行による手形用紙のジャム(紙詰まり)を未然に
防止ないし低減することができる。また、手形用紙の斜
行を修正できないときには手形用紙の搬送を停止させる
ので、斜行によるジャムを未然に防止できるうえに、ジ
ャムによる部品等の破損を防止できる。
【0065】請求項6の発明によれば、手形用紙が投入
されるホッパと処理済の手形用紙が搬入されるスタッカ
の開閉自在のカバーを施錠することにより、手形用紙と
処理済の手形(小切手含む)の盗難を防止することがで
きる。
【0066】請求項7の発明によれば、運転が正常に行
なわれているかや異常が発生したか等の運転状態が表示
ランプにより表示される。したがって、自動チェックラ
イターの運転操作者がこの自動チェックライターから離
れても、表示ランプを遠くからでも見ることができるの
で、その運転状態を常に監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る自動チェックラ
イターの刻み印字装置の要部平面図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る自動チェックラ
イターの外観斜視図。
【図3】図2で示すスタッカケースとホッパケースとを
共に開くと共にスタッカを上方へ押し上げたときの図2
で示す自動チェックライターの斜視図。
【図4】図1等で示す自動チェックライターで使用する
手形の表面図。
【図5】図1等で示す自動チェックライターで使用する
手形の発行控を切り離した本券の裏面図。
【図6】図1等で示す自動チェックライターの制御系の
ブロック図。
【図7】図1等で示す自動チェックライターのホッパか
らドットプリンタ印字ヘッドまでの手形用紙の搬送路を
示す模式図。
【図8】図1等で示す自動チェックライターの押印機構
の周辺の手形用搬送路を示す模式図。
【図9】図1等で示す自動チェックライターの刻み印字
装置の概略正面図。
【図10】図9等で示すフリーローラの移動状態を示す
拡大図。
【符号の説明】
1 自動チェックライター 2 スタッカカバー 3 ホッパカバー 4 スタッカ 6 本体ケース 8 鍵 9 ランプ装置 10 操作表示ケース 11 用紙搬送装置 12 印字プリンタ 13 押印カセット 13a 押印ドラム 14 刻み印字装置 15 裏書カセット 16 手形用紙 18 コンピュータ 24 斜行検出センサ 25、26 一対の斜行修正ローラ 35 プレッシャローラ 35a プレッシャローラの回転軸 35b プレッシャローラの回転軸の偏心カム 35d プレッシャローラのフリーローラ 36 プレシャローラ駆動用ステッピングモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41K 3/48 B41K 3/48 C B65H 9/14 B65H 9/14 (72)発明者 修 徳志 神奈川県川崎市高津区久地1120 ビルコン 株式会社多摩川事業所内 Fターム(参考) 2C061 AP10 AS02 CQ22 CQ33 CQ34 CQ41 HN04 HN20 HV09 HV32 JJ02 JJ08 3F102 AA15 AB03 BA02 BB02 EA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータに入力され記憶されている
    小切手を含む手形の発行に必要な記入データを受けて、
    単票形の小切手を含む手形用紙表面に記入事項を印字手
    段により自動的に印字すると共に、押印手段により自動
    的に押印する自動チェックライターにおいて、 上記手形用紙の裏面の裏書欄に必要な裏書事項を自動的
    に印字又は押印する裏書き手段を具備していることを特
    徴とする自動チェックライター。
  2. 【請求項2】 上記裏書き手段は、手形用紙の裏面の裏
    書きの有無を自動的に検出し、空欄に必要な裏書き事項
    を自動的に印字または押圧する手段を具備していること
    を特徴とする請求項1記載の自動チェックライター。
  3. 【請求項3】 上記押印手段は、手形等の用紙に振出人
    印等の押印位置を登録し、自動的に押印位置を調整し得
    る押印機構であり、押印機構は装置本体に着脱自在な押
    印カセットで構成されていることを特徴とする請求項1
    または2記載の自動チェックライター。
  4. 【請求項4】 押印機構の押印カセットの本体への着脱
    を検出し、その検出結果を報知する押印機構着脱検出手
    段を具備していることを特徴とする請求項3記載の自動
    チェックライター。
  5. 【請求項5】 手形用紙の搬送方向先端を、その先方で
    相互に圧接していて回転を停止させた一対のローラの圧
    接部に突き当てて斜行を修正してから、再びこの一対の
    ローラを回転させて搬送する斜行修正手段と、この斜行
    修正手段により手形用紙の斜行が修正されないときに斜
    行を検出する用紙斜行検出手段と、手形用紙の搬送を停
    止させる用紙搬送停止手段と、を具備していることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動チェ
    ックライター。
  6. 【請求項6】 手形用紙が投入されるホッパと、記入デ
    ータが印字されかつ押印された処理済の手形用紙が搬入
    されるスタッカとを覆う開閉自在のカバーを施錠自在に
    構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の自動チェックライター。
  7. 【請求項7】 運転状態を表示する表示ランプを具備し
    ていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の自動チェックライター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101026791B1 (ko) 2008-08-25 2011-04-04 김수환 유가증권 이서장치
CN106004133A (zh) * 2016-06-29 2016-10-12 国网浙江嘉善县供电公司 一种自动化发票盖章机
CN106004134A (zh) * 2016-06-29 2016-10-12 国网浙江嘉善县供电公司 电费发票智能盖章机
CN106064536A (zh) * 2016-06-29 2016-11-02 国网浙江嘉善县供电公司 一种小型发票盖章机

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