JP2002325294A - 電気音響変換器 - Google Patents

電気音響変換器

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JP2002325294A JP2001127254A JP2001127254A JP2002325294A JP 2002325294 A JP2002325294 A JP 2002325294A JP 2001127254 A JP2001127254 A JP 2001127254A JP 2001127254 A JP2001127254 A JP 2001127254A JP 2002325294 A JP2002325294 A JP 2002325294A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長手方向の異常振動を抑制して、大入力
に対しても異常のない音波放射の実現化を図った電気音
響変換器を提供する。 【解決手段】 振動方向から見た平面形状が長径と短径
を有して略トラック状に形成され、このトラックに沿っ
て帯状に溝部30設けると共に、音を放射する方向に凹
凸状に連続的に湾曲しており、溝部と接続される如く、
振動部の長手方向と直交する略中央部に細溝部9を設け
た非軸対称形の振動板1と、トラックに沿って帯状に形
成された溝部の外周部に沿って帯状に形成され、この帯
状の内周部が溝部の外周部に接続され、振動板を振動自
在に保持するエッジ2と、振動板の長手方向に沿って2
分割され、分割部分が接合された状態で前記細溝部9に
接続されるボイスコイル5が巻回されたボイスコイルボ
ビン4と、磁気回路6,7,8と、エッジの外周部、磁
気回路を保持するフレーム3とを具備し、溝部の複数個
所に、湾曲部の一つと同程度の幅で補強剤31を充填し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細幅(長)で、か
つ音質の優れた電気音響変換器としてのスピーカに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ハイビジョンやワイドビジョン等
の普及により、テレビの画面は横長のものが一般的にな
りつつある。しかし一方では、我が国の住宅事情から、
テレビセット全体として幅狭・薄型のものが望まれてい
る。このことは、テレビに限らず、一般のオーディオコ
ンポにも云えることである。
【0003】例えば、テレビ用のスピーカユニットは、
通常ブラウン管の両脇に取り付けられるため、テレビセ
ットの横幅を大きくする一因となっている。そのため、
従来からテレビ用には角型や楕円型等の幅の狭いスピー
カユニットが用いられてきた。 ところが、ブ
ラウン管の横長化により、スピーカユニットの幅はます
ます狭くすることが求められ、同時に画面の高画質化に
対応した音声の高音質化が要求されている。
【0004】しかしながら、一般的な細幅構造のスピー
カでは、細幅の振動板を長径と短径を有するボイスコイ
ルで駆動することになるため、長軸方向の分割共振が励
起されやすい。その結果、中高音帯域では再生音圧周波
数特性上にピークディップを生じ、音質の劣化を招いて
いた。
【0005】以下、上記した従来の細幅構造になる電気
音響変換器20の構成について、図7〜図10を参照し
て説明する。
【0006】図7(a),(b)は、それぞれ従来の細
幅構造になる電気音響変換器20の正面図、及びA-A
線断面図である。図7(a),(b)において、21
は、振動方向から見た平面形状が、長径と短径を有し、
音を放射する方向に凹凸状に連続的に湾曲した形状を有
する非軸対称形の振動板である。この振動板21の外周
部にはエッジ22が接合され、フレーム23に保持され
ている。
【0007】振動板21の外周部下端には、図8に示す
如くのトラック型のボイスコイルボビン24が固着され
ている。このボイスコイルボビン24の外周面には、ボ
イスコイル25が巻回されている。ボイスコイルボビン
24は、後述する磁気回路の磁気空隙Gに釣り下げら
れ、音声信号電流と磁束により駆動力を発生する。前記
したフレーム23は、箱状に形成され、その側面の一部
は、エッジ22方向に沿った形状としている。
【0008】フレーム23の内側底面には、前記した後
述する如くの磁気回路が取付けられている。磁気回路
は、鉄製のヨーク26、マグネット27、ポールピース
28で構成され、図示しない治具によりフレーム23の
所定位置に固定されている。なお、マグネット27、ポ
ールピース28は、振動板21の主振動部に対応する位
置に設けられているものである。
【0009】ここで、振動板21の具体的構成につき説
明する。この振動板21は、前記した如く、振動方向か
ら見た平面形状が、長径と短径を有し、音を放射する方
向に凹凸状に連続的に湾曲した形状を有する非軸対称形
のものである。すなわち、29aを凸状部とし、これと
交互に連続している29bを凹状部としたものである。
なお、それぞれの凹状部までの深さ方向の寸法Dは、ほ
ぼ同程度に形成されている。また、この振動板21は、
ボイスコイル25の発熱に耐え、かつ、振動板21とし
ての機械的特性に優れたポリイミド(PI)フィルムに
よって構成されている。なお、29cは、振動板21の
略中央部に設けた凹状溝部である。
【0010】ところで、振動板21はその厚みが大きい
場合、それだけ重量が増し強力な磁気回路を構成する必
要があるため、厚みは出来るだけ薄い方が好ましい。し
かしながら、従来の振動板21は、その厚みを薄くした
場合、強度が低下し、図9に示すように振動板21が中
央付近で内側に窪んでしまうという問題点が発生した。
【0011】この現象は、ボイスコイルボビン24にも
同様な方向に変形を生じさせ、その長手方向中央部が、
振動板21の変形によってポールピース28に接触し、
異常音の原因となったり、図10に示すように、その中
高音帯域での音圧周波数特性上に歪み(2次歪、3次歪
等の高調波歪)を発生させる原因となっていた。そして
その変形は、2ボルト入力の時、ボイスコイルボビン2
4の長手方向中央部の、長手方向に直角な方向に発生す
る変位は、0.5mmにも達するものである。
【0012】そこで、このような問題点に鑑み、本特許
出願人は、特願平10-192048号において、上記
問題点を解消し、細幅(長)構造でありながら、分割共
振が起こりにくく、平坦な特性が得られるようにした音
質の優れた電気音響変換器を提案している。
【0013】しかしながら、かかる出願になる構成をも
ってしても、製造上の点等から十分なものとは云えず、
かつ又、振動板が中央付近で内側に窪んでしまうという
問題点を解決することは出来ないものであった。
【0014】そこで、本特許出願人は、更にこの点を改
良するものとして、振動板と、この振動板に接続される
ボイスコイルボビンを新規な構成とした出願を、特願2
000−299072号(平成12年9月29日出願、
以下先の出願という)として行っている。以下、その電
気音響変換器10の構成について、図11〜図15を参
照して説明する。
【0015】図11(a),(b)は、それぞれ前記し
た先の出願になる細幅の電気音響変換器10の正面図、
及びA-A線断面図である。図11(a),(b)にお
いて、1は、振動方向から見た平面形状が、長径と短径
を有し、音を放射する方向に凹凸状に連続的に湾曲した
形状を有する非軸対称形の振動板である。この振動板1
の外周部にはエッジ2が接合され、フレーム3に保持さ
れている。
【0016】振動板1の外周部下端には、図12に示す
如くのトラック型のボイスコイルボビン4が固着されて
いる。このボイスコイルボビン4の外周面には、ボイス
コイル5が巻回されている。ボイスコイルボビン4は、
後述する磁気回路の磁気空隙Gに釣り下げられ、音声信
号電流と磁束により駆動力を発生する。前記したフレー
ム3は、箱状に形成され、その側面の一部は、エッジ2
方向に沿った形状としている。
【0017】フレーム3の内側底面には、前記した後述
する如くの磁気回路が取付けられている。磁気回路は、
鉄製のヨーク6、マグネット7、ポールピース8で構成
され、図示しない治具によりフレーム3の所定位置に固
定されている。なお、マグネット7、ポールピース8
は、振動板1の主振動部に対応する位置に設けられてい
るものである。
【0018】ここで、振動板1の具体的構成につき説明
する。この振動板1は、前記した如く、振動方向から見
た平面形状が、長径と短径を有し、音を放射する方向に
凹凸状に連続的に湾曲した形状を有する非軸対称形のも
のである。すなわち、11a〜11fを凸状部とし、こ
れと交互に連続している12a〜12dを凹状部とした
ものである。
【0019】なお、それぞれの凹状部までの深さ方向の
寸法Dは、中央部を除きほぼ同程度に形成されている。
また、この振動板1は、ボイスコイル5の発熱に耐え、
かつ、振動板1としての機械的特性に優れたポリイミド
(PI)フィルムによって構成されている。
【0020】9は、前記した振動板1の略中央部に、振
動部の長手方向と直交する如く設けた凹状溝部である。
なお、この凹状溝部9の深さ方向の寸法Fは、前記凹状
部までの深さDより大であって、凸状部の立ち上がり部
である振動板1の肩部14の寸法Cと略同程度に設定し
てある。
【0021】次に、振動板1の外周部下端に固着されて
いるボイスコイルボビン4の具体的構成につき主として
図12を参照して説明する。図12より明らかな如く、
ボイスコイルボビン4は、振動板1の振動方向から見た
平面形状が、長径と短径とを有する非軸対称形であっ
て、かつ、ボイスコイルボビン4の一部は、振動板1の
長径方向に関して、互いに平行な直線部分を有してい
る。
【0022】また、ボイスコイルボビン4は、巻線を施
すフォーム部分が、振動板1の長径方向に沿って2分割
(41、42)されており、この分割部分が短径方向に関
して平行になる如く接合することにより、補強部として
の梁13が構成されるものである。
【0023】そして、このように構成された先の出願に
なる細幅の電気音響変換器10によれば、振動板1中央
部の窪み振動に起因して500Hz〜1kHzに発生し
ていた2次、3次高調波が大きく減少するという効果を
奏するものであった。
【0024】ところで、振動板1はその厚みが大きい場
合、それだけ重量が増し強力な磁気回路を構成する必要
が出てくるため、厚みは出来るだけ薄い方が好ましい。
しかしながら、一般的に振動板1は、その厚みを薄くし
た場合、強度が低下し、ボイスコイルボビン4の長手方
向直線部分に発生する振動を抑えることができず、この
ボイスコイルボビン4の振動が、これに接続されている
振動板1に伝達されるので、この振動板1の側面が撓む
ように変形し、この変形により音波放射部分が持ち上げ
られるために、図13の周波数特性図で示されるよう
に、その中高音域での音圧周波数特性に歪(2次歪、3
次歪等の高調波歪)を発生させる原因となっていた。
【0025】特に、この現象は、図14に示す振動板に
発生する屈曲波の振動モード(5kHz〜10kHzに
発生する代表的な振動を、1/4モデルとして(a)〜
(d)で示している)にて明らかなように、中高音帯域
5kHz〜6kHz((a)、(b))で顕著に発生
し、前記した図13の周波数特性上で示すような大きな
ピークディップを示し、又、同図に示すような歪み(2
次歪、3次歪等の高調波歪)を発生させる原因ともなっ
ていた。
【0026】従来は、この問題を解決するため図15に
示すように、ボイスコイル5aが巻回されたボイスコイ
ルボビン15の短径方向に、補強用の梁16〜18を設
けることによって、このボイスコイルボビン15の長手
方向直線部に発生する振動を抑えることにより防止して
いた。図16は、かかるボイスコイルボビン15を有す
る電気音響変換器10aの側面図である。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
構成を有する電気音響変換器10aによれば、前記した
如くの問題点は解消されるものではあるが、図16に示
すように磁気回路を構成する各部分も、前記した補強用
の梁16〜18の数に合わせて分割(A〜D)しなけれ
ばならないため、構造の複雑化を招き、磁束密度の低下
と部品の製造が複雑になる等の問題があり、性能安定性
の点、コストの点等に改良の余地が残されていた。
【0028】なお、前記した図16の電気音響変換器1
0aにおいて、1aは、振動板、2aは、エッジ、3a
はフレーム、5aは、ボイスコイル、6aは、ヨーク、
7a〜7dは、マグネット、8a〜8dは、ポールピー
ス、9aは、凹状溝部、11a1、11f1は、凸状部、
12a1、12d1は、前記凸状部11a1、11f1等と
連続している凹状部である。
【0029】そこで、本発明者等は、かかる問題点を鋭
意検討した結果、例えば、図13の6kHz付近に示さ
れている周波数特性上のピークの原因は、前記した図1
4の5.5kHz、6.5kHzに発生する屈曲波の振
動モードより明らかなように、長手方向中央部に設けら
れた溝部9aによって2ブロックに分けられた振動板1
aの、さらに中央部付近(振動板全体から見れば長手方
向を4分割した部分付近)の横振幅が大きくなっている
ために、同部付近の振動板頂部が押し上げられることに
より発生するものであることを突き止めた。なお、この
現象は、(c)、(d)の9kHz,10.5kHzで
は発生していない。
【0030】そして、かかる問題点は、振動板の音を放
射する方向に凹凸状に連続的に形成した湾曲部の形状に
よるものではないかとの推測に立って各種の実験を進め
た結果、振動方向から見た平面形状が長径と短径を有し
て略トラック状に形成され、このトラックに沿って帯状
に溝部を設けると共に、音を放射する方向に凹凸状に連
続的に湾曲しており、前記溝部と接続される如く、振動
部の長手方向と直交する略中央部に溝部を設けた非軸対
称形の振動板構成を採ることがかなりの好結果をもたら
すことがわかってきた。
【0031】また、ボイスコイルボビンの構成として
は、巻線を施すフォーム部分が振動板の長手方向に沿っ
て2分割されており、この分割部分が接合された状態で
前記振動板の略中央部に設けた溝部に接続されているも
のが、これまた、かなりの好結果をもたらすことがわか
ってきた。
【0032】更に、前記した問題点の直接的な原因とな
っている、振動板全体から見ると長手方向を4分割した
部分付近の横振幅が大きくなっているために、同部付近
の振動板頂部が押し上げられる点に関しては、トラック
に沿って帯状に形成された溝部の複数個所に、前記音を
放射する方向に凹凸状に連続的に形成した湾曲部の一つ
と同程度の幅で補強剤を充填することにより、これまた
かなりの好結果をもたらすことがわかってきた。
【0033】そして、これら具体的な振動板構成、ボイ
スコイル構成、補強剤の充填個所等を総合的に勘案した
電気音響変換器を作製し、各種の実験にて検証を進める
ことにより、前記した問題点をことごとく解決した電気
音響変換器が得られることが明らかなものとなったの
で、ここで新たな提案をするものである。
【0034】以下、図17〜図20を参照して前記した
振動板構成、ボイスコイル構成、補強剤の充填個所が重
要である点につき説明する。
【0035】図17は、前記した具体的な振動板構成に
おいて、補強剤の充填個所を振動板全体から見ると長手
方向を4分割した部分付近とは異なる部分、具体的に
は、音を放射する方向に凹凸状に連続的に形成した湾曲
部のうちの凹部と対応する両側位置に、それと同程度の
幅で充填した場合の例を示す斜視図である。
【0036】図18は、前記した具体的な振動板構成に
おいて、補強剤の充填個所を振動板全体から見ると長手
方向を4分割した部分付近とは異なる部分、具体的に
は、振動板長手方向の両端部に充填した場合の例を示す
斜視図である。
【0037】図19は、前記した図17の構成における
周波数特性図であり、この図19より明らかな如く、図
17の如くの位置に補強剤を充填した場合は、周波数特
性が平坦にならないことや、高調波歪の低減が少ない等
補強剤を充填した効果が得られていないことがわかる。
【0038】図20は、前記した図18の構成における
周波数特性図であり、この図20より明らかな如く、図
18の如くの位置に補強剤を充填した場合は、周波数特
性が平坦にならないことや、高調波歪の低減が少ない等
補強剤を充填した効果が得られていないことがこれまた
わかる。
【0039】以上の説明より、振動板構成、ボイスコイ
ル構成、補強剤の充填個所が重要であることが明らかで
あり、本発明は、かかる具体的構成を有する電気音響変
換器を提供することを目的とするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、振動方向から見た平
面形状が長径と短径を有して略トラック状に形成され、
このトラックに沿って帯状に溝部30を設けると共に、
音を放射する方向に凹凸状に連続的に湾曲しており、前
記溝部30と接続される如く、振動部の長手方向と直交
する略中央部に細溝部9を設けた非軸対称形の振動板1
と、前記トラックに沿って帯状に形成された溝部30の
外周部に沿って帯状に形成され、この帯状の内周部が前
記溝部30の外周部に接続され、前記振動板1を振動自
在に保持するエッジ2と、巻線を施すフォーム部分が前
記振動板1の長手方向に沿って2分割されており、この
分割部分が接合された状態で前記振動板1の略中央部に
設けた細溝部9に接続されるボイスコイルボビン4と、
前記ボイスコイルボビン4の外周面に巻回されるボイス
コイル5と、前記ボイスコイル5に振動用の磁束を与え
る磁気回路6,7,8と、前記エッジ2の外周部、前記
磁気回路6,7,8を保持するフレーム3とを具備し、
前記トラックに沿って帯状に形成された溝部30の複数
個所に、前記音を放射する方向に凹凸状に連続的に形成
した湾曲部の一つと同程度の幅で補強剤31を充填した
ことを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を添
付図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施例
は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好まし
い種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下
の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限
り、これらの態様に限られるものではない。
【0042】図1は、本発明になる電気音響変換器の好
ましい一実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)
はA−A線断面図、(c)はB−B線断面図、図2は、
図1の電気音響変換器の主要部を構成する振動板の外周
部に形成された溝部の複数箇所に、前記音を放射する方
向に設けられた凹凸状の湾曲部の一つと同程度の幅を持
って接着剤などの補強剤を充填した斜視図、図3は、
同、ボイスコイルが巻回されたボイスコイルボビンの斜
視図、図4は、振動板の長手方向に補強剤を充填した部
分の横断面図、図5は、ボイスコイルボビンとの接合後
における振動板の長手方向に補強剤を充填した部分の横
断面図、図6は、本実施例になる電気音響変換器の周波
数特性図である。本実施例の基本的構成は、前記した先
の出願になる細幅の電気音響変換器10と略同様構成で
あるが、若干異なる部分があるため、念のため説明す
る。
【0043】まず、図1、図2を参照して、本実施例に
なる電気音響変換器50を構成する振動板1の具体的構
成について説明する。
【0044】図1(a)〜(c)は、本実施例になる細
幅の電気音響変換器50の正面図、A-A線断面図、及
びB−B線断面図、図2は、図1の電気音響変換器の主
要部を構成する振動板の外周部に形成された溝部の複数
箇所に、前記音を放射する方向に設けられた凹凸状の湾
曲部の一つと同程度の幅を持って接着剤などの補強剤を
充填した斜視図である。
【0045】図1(a),(b)において、1は、後述
する概略振動方向から見た平面形状が、長径と短径を有
し、音を放射する方向に凹凸状に連続的に湾曲した形状
と外周部に沿って帯状に形成された溝部30とを有する
非軸対称形の振動板である。この振動板1の外周部には
エッジ2が接合され、フレーム3に保持されている。
【0046】振動板1の外周部下端には、図3に示す如
くのトラック型のボイスコイルボビン4が固着されてい
る。このボイスコイルボビン4の外周面には、ボイスコ
イル5が巻回されている。ボイスコイルボビン4は、後
述する磁気回路の磁気空隙Gに釣り下げられ、音声信号
電流と磁束により駆動力を発生する。前記したフレーム
3は、箱状に形成され、その側面の一部は、エッジ2方
向に沿った形状としている。
【0047】フレーム3の内側底面には、前記した後述
する如くの磁気回路が取付けられている。磁気回路は、
鉄製のヨーク6、マグネット7、ポールピース8で構成
され、図示しない治具によりフレーム3の所定位置に固
定されている。なお、マグネット7、ポールピース8
は、振動板1の主振動部に対応する位置に設けられてい
るものである。
【0048】ここで、振動板1の具体的構成につき説明
する。この振動板1は、前記した如く、振動方向から見
た平面形状が長径と短径を有して略トラック状に形成さ
れ、このトラックに沿って帯状に溝部30を設けると共
に、音を放射する方向に凹凸状に連続的に湾曲してお
り、前記溝部30と接続される如く、振動部の長手方向
と直交する略中央部に細溝部9を設けた非軸対称形のも
のである。すなわち、11a、11b,11c,11
d,11e,11fを凸状部とし、これと交互に連続し
ている12a,12b,12c,12dを凹状部とした
ものである。
【0049】なお、31は、前記した溝部30内で凹凸
状の湾曲部の一つと同程度の幅を持ってそこに充填され
る補強剤であり、可撓性を有するプラスチック、例え
ば、クロロプレン系接着剤と可塑剤を1:9乃至2:8
に混合したものなどが好適である。そして、この溝部3
0内に充填される補強剤31の量は、後述する図4、図
5より明らかな如くエッジ2の表面と略同程度の高さと
なるよう、すなわち、溝部30が埋まる程度が最適であ
る。なお、これ以下の量では、周波数特性上のピークが
平坦にならず、また、前記した溝部30が埋まる程度を
越えた場合は、図21に示すように周波数特性は平坦に
なり、高調波歪は減少するが、高音の音圧が低下してし
まうので、あまり好ましくはない。
【0050】また、それぞれの凹状部までの深さ方向の
寸法Dは、中央部を除き、ほぼ同程度に形成されてい
る。また、この振動板1は、ボイスコイル5の発熱に耐
え、かつ、振動板1としての機械的特性に優れたポリイ
ミド(PI)フィルムによって構成されている。
【0051】9は、前記した振動板1の略中央部に、振
動部の長手方向と直交する如く設けられた細溝部であ
る。なお、この細溝部9の深さ方向の寸法Fは、前記凹
状部までの深さDより大であって、凸状部の立ち上り部
である振動板1の肩部14の寸法Cと略同程度に設定し
てある。
【0052】30は、前記した如く振動板1の外周部
(トラック)に沿って帯状に形成された溝部である。ま
た、この溝部30の深さは、後述する図4、図5より明
らかな如く、ボイスコイルボビン4の外周面に巻回され
るボイスコイル5の位置より浅くなるように(振動板1
側に近い位置)、かつ、その幅は、磁気ギャップ程度の
大きさとし、振動系の振幅によって磁気回路部分に接触
することがないような寸法に設定してある。すなわち、
この溝部30は、成型用の金型によってその面精度が確
保されているものである。
【0053】次に、振動板1の外周部下端に固着されて
いるトラック型のボイスコイルボビン4の具体的構成に
ついて、図3〜図5を参照して説明する。図3より明ら
かな如く、ボイスコイルボビン4は、振動板1の振動方
向から見た平面形状が、長径と短径とを有する非軸対称
形であって、かつ、ボイスコイルボビン4の一部は、振
動板1の長径方向に関して、互いに平行な直線部分を有
している。5は、このボイスコイルボビン4に巻回され
ているボイスコイルである。
【0054】また、ボイスコイルボビン4は、巻線を施
すフォーム部分が、振動板1の長径方向に沿って2分割
(41、42)されており、この分割部分が短径方向に関
して平行になる如く接合することにより、補強部として
の梁13が構成されるものである。なお、15は、ボイ
スコイルボビン4の外周面に巻回され補強紙として用い
られるクラフト紙からなるバンドである。
【0055】このように構成したボイスコイルボビン4
は、前記した如く溝部9の深さ方向の寸法Fが、前記凹
状部までの深さDより大であって、凸状部の立ち上り部
である振動板1の肩部14の寸法Cと略同程度に設定さ
れているので、これを振動板1の下方より挿入配置する
場合にも、図1(b)、図4、図5に明示されている如
くの正規の位置である、細溝部9の下方に何等問題なく
直接的に固定することができるものである。
【0056】次に、このように構成した電気音響変換器
50の動作について説明する。前記構成において、マグ
ネット7によってボイルコイルボビン4周囲に磁界が発
生し、このボイルコイルボビン4に巻回されたボイルコ
イル5に駆動電流が流れると、前記したボイルコイルボ
ビン4に駆動電流に応じた電磁力が作用し、この電磁力
で主振動部1aを主体として振動板1が振動する。
【0057】この振動に際して振動板1の長手方向の中
央部である細溝部9付近は、補強部としての梁13で支
持されているため、振動板1の長手方向中央部付近で、
内側に窪む現象は発生せず、すなわち、分割振動が防止
される。
【0058】また、この細溝部9と連続しており振動部
の周囲に設けた溝部30は、前記した如く、その面精度
が確保されているため、正確に駆動力が伝達される。
【0059】又、振動板1の上面は、外側(音を放射す
る方向)に突出する形状の略半円筒面11aと、これと
連続しており、内側にくぼむ形状の略半円筒面12a等
とが長手方向に交互に配置される形状となっているの
で、相補的にこの部分の振動成分の発生が未然に防止さ
れる。
【0060】図6は、本実施例になる電気音響変換器5
0において、振動板1の外周部に沿って帯状に形成され
た溝部30内で、前記振動板1の音を放射する方向に凹
凸状に連続的に形成した湾曲部の内の、例えば、突部の
両側の4ヶ所に、前記湾曲部の一つと同程度の幅を持っ
て補強剤31を充填した場合の、音圧周波数特性と高調
波歪みの関係を示す周波数特性図、図22は、前記した
溝部30内に補強剤を充填しない場合の、音圧周波数特
性と高調波歪みの関係を示す周波数特性図である。
【0061】なお、本実施例では、成型上の理由から凸
部の両側の4ヶ所に補強剤を充填した例で説明したが、
凹凸がこれとは逆に成型された場合には、凹部の両側の
4ヶ所に補強剤が充填されるものである。
【0062】この両図より明らかな如く、振動板1の周
辺に設けられた溝部30内で、前記振動板1の音を放射
する方向に凹凸状に連続的に形成した湾曲部の内の、例
えば、突部の両側の4ヶ所に、前記湾曲部の一つと同程
度の幅を持って補強剤31を充填した場合は、前記した
溝部30内に補強剤を充填しない場合に比し、振動板1
の振動に起因して5KHz〜6KHz付近に発生してい
た音圧周波数特性上のピークのレベルが減少し、又、周
波数特性上の2次、3次高調波歪が大きく減少している
ことが実証されていて、本実施例の優位性が一見してわ
かるものである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
振動方向から見た平面形状が長径と短径を有して略トラ
ック状に形成され、このトラックに沿って帯状に溝部を
設けると共に、音を放射する方向に凹凸状に連続的に湾
曲しており、前記溝部と接続される如く、振動部の長手
方向と直交する略中央部に細溝部を設けた非軸対称形の
振動板と、前記トラックに沿って帯状に形成された溝部
の外周部に沿って帯状に形成され、この帯状の内周部が
前記溝部の外周部に接続され、前記振動板を振動自在に
保持するエッジと、巻線を施すフォーム部分が前記振動
板の長手方向に沿って2分割されており、この分割部分
が接合された状態で前記振動板の略中央部に設けた細溝
部に接続されるボイスコイルボビンと、前記ボイスコイ
ルボビンの外周面に巻回されるボイスコイルと、前記ボ
イスコイルに振動用の磁束を与える磁気回路と、前記エ
ッジの外周部、前記磁気回路を保持するフレームとを具
備し、前記トラックに沿って帯状に形成された溝部の複
数個所に、前記音を放射する方向に凹凸状に連続的に形
成した湾曲部の一つと同程度の幅で補強剤を充填したこ
とにより、固有振動によって発生する長手方向の異常振
動が抑制され、歪みのない音波再生が実現できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気音響変換器の一実施例を示す
説明図である。
【図2】図1の電気音響変換部の主要部を構成する振動
板に補強剤が充填された状態を示す斜視図である。
【図3】図1の電気音響変換器の主要部を構成するボイ
スコイルが巻回されたボイスコイルボビンの斜視図であ
る。
【図4】図1における振動板の長手方向中央部の横断面
図である。
【図5】図1におけるボイスコイルボビンとの接合後に
おける振動板の長手方向中央部の横断面図である。
【図6】本発明になる電気音響変換器の周波数特性図で
ある。
【図7】従来の電気音響変換器の説明図である。
【図8】従来の電気音響変換器の主要部を構成するボイ
スコイルが巻回されたボイスコイルボビンの斜視図であ
る。
【図9】従来の電気音響変換器に用いられた振動板中央
部のくぼみ振動の説明図である。
【図10】従来の電気音響変換器の周波数特性図であ
る。
【図11】先願になる電気音響変換器の説明図である。
【図12】図11になる電気音響変換器の主要部を構成
するボイスコイルが巻回されたボイスコイルボビンの斜
視図である。
【図13】先願になる電気音響変換器の周波数特性図で
ある。
【図14】先願になる電気音響変換器に用いられた振動
板に発生する屈曲波の振動モードを示す説明図である。
【図15】従来の電気音響変換器に用いられるボイスコ
イルが巻回された他のボイスコイルボビンの斜視図であ
る。
【図16】従来の電気音響変換器の他の説明図である。
【図17】図1の電気音響変換部の主要部を構成する振
動板に補強剤が充填された他の状態を示す斜視図であ
る。
【図18】図1の電気音響変換部の主要部を構成する振
動板に補強剤が充填された更に他の状態を示す斜視図で
ある。
【図19】図17における電気音響変換器の周波数特性
図である。
【図20】図18における電気音響変換器の周波数特性
図である。
【図21】振動板の溝部内に充填された補強剤が所定量
より多い場合の周波数特性図である。
【図22】図6の電気音響変換器において、補強剤を用
いない場合の周波数特性図である。
【符号の説明】
1、21 振動板 2、22 エッジ 2a 外周部 3、23 フレーム 4、15 ボイスコイルボビン 5、25 ボイスコイル 6、26 ヨーク 7、27 マグネット 8、28 ポールピース 9 細溝部 10、20、50 電気音響変換器 11a〜11f、29a 凸状部 12a〜12d、29b 凹状部 13 梁 14 肩部 16〜18 補強用の梁 29c 凹状溝部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動方向から見た平面形状が長径と短径を
    有して略トラック状に形成され、このトラックに沿って
    帯状に溝部を設けると共に、音を放射する方向に凹凸状
    に連続的に湾曲しており、前記溝部と接続される如く、
    振動部の長手方向と直交する略中央部に細溝部を設けた
    非軸対称形の振動板と、 前記トラックに沿って帯状に形成された溝部の外周部に
    沿って帯状に形成され、この帯状の内周部が前記溝部の
    外周部に接続され、前記振動板を振動自在に保持するエ
    ッジと、 巻線を施すフォーム部分が前記振動板の長手方向に沿っ
    て2分割されており、この分割部分が接合された状態で
    前記振動板の略中央部に設けた細溝部に接続されるボイ
    スコイルボビンと、 前記ボイスコイルボビンの外周面に巻回されるボイスコ
    イルと、 前記ボイスコイルに振動用の磁束を与える磁気回路と、 前記エッジの外周部、前記磁気回路を保持するフレーム
    とを具備し、 前記トラックに沿って帯状に形成された溝部の複数個所
    に、前記音を放射する方向に凹凸状に連続的に形成した
    湾曲部の一つと同程度の幅で補強剤を充填したことを特
    徴とする電気音響変換器。
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JP2008172478A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Victor Co Of Japan Ltd 電気音響変換器
JP2009183002A (ja) * 2009-05-20 2009-08-13 Victor Co Of Japan Ltd 電気音響変換器
JP2011091854A (ja) * 2010-12-27 2011-05-06 Victor Co Of Japan Ltd 電気音響変換器
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