JP3132323B2 - スピーカとその製造方法 - Google Patents

スピーカとその製造方法

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JP3132323B2
JP3132323B2 JP07012601A JP1260195A JP3132323B2 JP 3132323 B2 JP3132323 B2 JP 3132323B2 JP 07012601 A JP07012601 A JP 07012601A JP 1260195 A JP1260195 A JP 1260195A JP 3132323 B2 JP3132323 B2 JP 3132323B2
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voice coil
forming
coil bobbin
damper
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暁広 古田
幹郎 岩佐
和栄 佐藤
信也 溝根
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、細長構造で音質の優れ
たスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるハイビジョンやワイドビ
ジョンテレビ等の普及により、テレビの画面は横長のも
のが一般的になりつつある。また、我が国の住宅事情か
ら、テレビセット全体として狭幅・薄型のものが望まれ
ている。
【0003】テレビ用のスピーカユニット(以下、スピ
ーカと呼ぶ)は、通常ブラウン管の両脇に取り付けられ
るため、テレビセットの正面から見た横方向の幅を大き
くする一因となっている。そのため、従来からテレビ用
には角型や楕円型等の細長構造のスピーカが用いられて
きた。ブラウン管の横長化により、スピーカの幅はます
ます狭くすることが求められ、同時に画面の高画質化に
対応した音声の高音質化が要求されている。
【0004】しかしながら、一般的な細長構造のスピー
カでは、細長の振動板の中央部を一点で駆動することに
なるため、長軸方向の分割共振が励起され易い。その結
果、中高音帯域では再生音圧周波数特性上にピーク・デ
ィップを生じ、音質の劣化を招いていた。
【0005】同時に、ボイスコイルボビンの支持機構
(ダンパー)は、細長構造を取るために、曲率半径を小
さくする必要が有り、振動系のスティフネスを大きなも
のとしていた。その結果、最低共振周波数f0が上昇
し、低音域の再生が困難であった。
【0006】このような問題点に鑑みて、本出願人は、
特願平6−110340号において、上記の問題点を解
消し、細幅(細長構造)でありながら、分割共振が起こ
りにくく平坦な周波数特性が得られ、f0を低く抑えて
低音域の再生を可能とした、音質の優れたスピーカを提
案している。
【0007】ここで、上記従来の細長型のスピーカにつ
いて、図8〜図12を参照しながら説明する。図8は従
来の細長構造のスピーカの構成部品を示す分解斜視図、
図9はこのスピーカの構成を示す斜視図であり、構成部
品の一部を切断してその内部の構造をも示している。図
10はこのスピーカの構成を示す長径方向の断面図であ
る。図8〜図10において、1は空気振動を発生する細
長い振動板である。振動板1の外周部にはエッジ2が接
合され、フレーム9に保持されている。
【0008】フレーム9の底面には、磁気回路10が取
り付けられており、1つの磁気回路10は断面がコの字
状のヨーク7と、ヨーク7の側面に取り付けられた磁石
8から構成される。磁石8はスピーカの短辺方向に、フ
レーム9の側面に近い側がN極、振動板1の中心軸に近
い側がS極となるように着磁されている。このような磁
気回路が6組設けられている。
【0009】ボイスコイルボビン3は振動板1の外周部
と同一輪郭形状であり、その上端が振動板1に接着さ
れ、下端部にはボイスコイルが回巻される。ボイスコイ
ルボビン3の短径方向に関して互いに対向する面の間に
は、振動板1の振動方向と平行で且つ該対向面と直角
に、連結部材5が固着されている。
【0010】連結部材5は、上部が半円状に、下部は長
方形状に形成された板状部材であり、上部は振動板1
に、下端部はダンパー6に固着され、振動板1と一体に
振動自在になっている。
【0011】ダンパー6は、振動板1の短径方向と平行
に取り付けられ、両端部がフレーム9に固定されてい
る。図11はダンパー6の垂直断面を示す図である。ダ
ンパー6の垂直断面は、2つの逆U字を横に並べた形状
を成し、2つの逆U字の中央上部において、連結部材5
に結合される。図12はこのダンパーの力−変位特性を
示す図である。
【0012】図10のスピーカは、振動板1が一体的に
駆動力を受けるため、長軸方向の分割共振が励起されに
くくなり、中高音帯域で平坦な周波数特性が得られる。
さらに、ダンパーは線状であるために、上下運動に伴っ
て横方向に力を受けることが無いため、スティフネスを
小さく抑えられる。従って、最低共振周波数f0を低く
設定でき、低音再生が可能である。以上のことから、こ
のスピーカは細長構造であるにも拘らず、音質が優れて
いるという特徴を有する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のスピーカには、次に述べる2つの問題点が
あった。
【0014】第1に、図10のスピーカは、その組立時
において、通常のスピーカに比較して多数の接着箇所を
有するため、工程が多くなる問題がある。特に、ボイス
コイルボビンと連結部材の接着は、接着面積が少なく、
また、高精度を要求されるために難しく、量産化が容易
でない欠点がある。
【0015】第2に、図11のダンパーには、図12に
示されるように、力−変位特性の直線性が悪い欠点があ
る。これは、ダンパーの形状によるものであり、特に、
上向きの変位と下向きの変位でスティフネス(図中では
曲線の勾配の逆数に当たる)が異なり、上向きの変位で
はスティフネスが大きくなる。力−変位特性の非線形性
は、大振幅時における非線形歪の原因となり、特に低音
域での音質の劣化を招く。
【0016】本発明は上記の問題点を解消し、量産性に
優れたスピーカを得ること、および、ダンパーの力−変
位特性の直線性が良く、歪の少ない高音質のスピーカを
得ることを目的としたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1記載の発
明は、スピーカの製造方法であって、前記スピーカは、
振動方向から見た平面形状が、長径と短径とを有する非
軸対称形の振動板と、前記振動板の外周部に沿って帯状
に形成され、該帯状の内周部が前記振動板の外周部に接
着され、前記振動板を振動自在に保持するエッジと、前
記振動板に接着されたボイスコイルボビンと、前記ボイ
スコイルボビンの外周面に回巻されたボイスコイルと、
前記ボイスコイルに振動用の磁束を与える磁気回路と、
前記ボイスコイルボビンの、前記振動板の短径方向に関
して互いに対向する面の間を、前記振動板の振動方向と
平行で且つ該対向面と直角に架張する薄板状の連結部材
と、前記連結部材の下端を振動自在に保持するダンパー
と、前記エッジの外周部、前記磁気回路、前記ダンパー
を保持するフレームと、を具備し、前記製造方法は、前
記振動板を形成する工程と、前記エッジを形成する工程
と、前記ボイスコイルを形成する工程と、前記磁気回路
を形成する工程と、前記ダンパーを形成する工程と、前
記フレームを形成する工程と、前記ボイスコイルボビン
と前記連結部材一体に形成する工程を包含することを
特徴とする。
【0018】本願の請求項2記載の発明は、スピーカの
製造方法であって、前記スピーカは、振動方向から見た
平面形状が、長辺と短辺とを有する矩形の振動板と、前
記振動板の外周部に沿って帯状に形成され、該帯状の内
周部が前記振動板の外周部に接着され、前記振動板を振
動自在に保持するエッジと、前記振動板に接着されたボ
イスコイルボビンと、前記ボイスコイルボビンの外周面
に回巻されたボイスコイルと、前記ボイスコイルに振動
用の磁束を与える磁気回路と、前記ボイスコイルボビン
の、前記振動板の短辺方向に関して互いに対向する面の
間を、前記振動板の振動方向と平行で且つ該対向面と直
角に架張する薄板状の連結部材と、前記連結部材の下端
を振動自在に保持するダンパーと、前記エッジの外周
部、前記磁気回路、前記ダンパーを保持するフレーム
と、を具備し、前記製造方法は、前記振動板を形成する
工程と、前記エッジを形成する工程と、前記ボイスコイ
ルを形成する工程と、前記磁気回路を形成する工程と、
前記ダンパーを形成する工程と、前記フレームを形成す
る工程と、前記ボイスコイルボビンと前記連結部材
体に形成する工程を包含することを特徴とする。
【0019】本願の請求項3記載の発明は、スピーカの
製造方法であって、前記スピーカは、振動方向から見た
平面形状が、長径と短径とを有する非軸対称形であっ
て、音を放射する方向に凸状に湾曲させた振動板と、前
記振動板の外周部に沿って帯状に形成され、該帯状の内
周部が前記振動板の外周部に接着され、前記振動板を振
動自在に保持するエッジと、前記振動板の外周部に沿っ
て振動方向と平行に帯状に形成されたボイスコイルボビ
ンと、前記ボイスコイルボビンの外周面に回巻されたボ
イスコイルと、前記ボイスコイルに振動用の磁束を与え
る磁気回路と、前記ボイスコイルボビンの、前記振動板
の短辺方向に関して互いに対向する面の間を、前記振動
板の振動方向と平行で且つ該対向面と直角に架張し、上
端は円弧状に形成されて該円弧状の外周が前記振動板の
内面と結合された薄板状の連結部材と、前記連結部材の
下端を振動自在に保持するダンパーと、前記エッジの外
周部、前記磁気回路、前記ダンパーを保持するフレーム
と、を具備し、前記製造方法は、前記振動板を形成する
工程と、前記エッジを形成する工程と、前記ボイスコイ
ルを形成する工程と、前記磁気回路を形成する工程と、
前記ダンパーを形成する工程と、前記フレームを形成す
る工程と、前記ボイスコイルボビンと前記連結部材
体に形成する工程を包含することを特徴とする。
【0020】本願の請求項4記載の発明は、請求項1〜
請求項3の発明において、前記振動板を形成する工程
と、前記エッジを形成する工程が、前記振動板と前記
ッジ一体に形成する工程であることを特徴とするもの
である。
【0021】本願の請求項5記載の発明は、スピーカの
製造方法であって、前記スピーカは、振動方向から見た
平面形状が、長径と短径とを有する非軸対称形であっ
て、音を放射する方向に凸状に湾曲させた振動板と、前
記振動板の外周部に沿って帯状に形成され、該帯状の内
周部が前記振動板の外周部に接着され、前記振動板を振
動自在に保持するエッジと、前記振動板の外周部に沿っ
て振動方向と平行に帯状に形成されたボイスコイルボビ
ンと、前記ボイスコイルボビンの外周面に回巻されたボ
イスコイルと、前記ボイスコイルに振動用の磁束を与え
る磁気回路と、前記ボイスコイルボビンの、前記振動板
の短辺方向に関して互いに対向する面の間を、前記振動
板の振動方向と平行で且つ該対向面と直角に架張し、上
端は円弧状に形成されて該円弧状の外周が前記振動板の
内面と結合された薄板状の連結部材と、前記連結部材の
下端を振動自在に保持するダンパーと、前記エッジの外
周部、前記磁気回路、前記ダンパーを保持するフレーム
と、を具備し、前記製造方法は、前記エッジを形成する
工程と、前記ボイスコイルを形成する工程と、前記磁気
回路を形成する工程と、前記ダンパーを形成する工程
と、前記フレームを形成する工程と、前記振動板、前記
ボイスコイルボビン、及び前記連結部材一体に形成
る工程とを包含することを特徴とする。
【0022】本願の請求項6記載の発明は、振動方向か
ら見た平面形状が、長径と短径とを有する非軸対称形の
振動板と、前記振動板の外周部に沿って帯状に形成さ
れ、該帯状の内周部が前記振動板の外周部に接着され、
前記振動板を振動自在に保持するエッジと、前記振動板
に接着されたボイスコイルボビンと、前記ボイスコイル
ボビンの外周面に回巻されたボイスコイルと、前記ボイ
スコイルに振動用の磁束を与える磁気回路と、前記ボイ
スコイルボビンの、前記振動板の短径方向に関して互い
に対向する面の間を、前記振動板の振動方向と平行で且
つ該対向面と直角に架張する薄板状の連結部材と、前記
連結部材の下端を振動自在に保持し、前記振動板の短径
方向に平行するダンパーと、前記エッジの外周部、前記
磁気回路、前記ダンパーを保持するフレームと、を具備
し、前記ダンパーの垂直断面は、2つのU字を横に並べ
た形状を成し、前記2つのU字の間の中央上部に前記連
結部材の下端が結合されることを特徴とする。
【0023】
【作用】このような特徴を有する本願の請求項1〜3の
発明によれば、ボイスコイルボビンと連結部材を一体に
形成することにより、接着箇所が減少すると共に、難し
いボイスコイルボビンと連結部材の接着が不要となるた
め、量産性が向上する。
【0024】また、本願の請求項4の発明によれば、ボ
イスコイルボビンと連結部材、振動板とエッジのそれぞ
れを一体に形成することにより、接着箇所がさらに減少
し、量産性も一層向上する。
【0025】また、本願の請求項5の発明によれば、振
動板、ボイスコイルボビン、および連結部材を一体に形
成することにより、接着箇所がさらに減少し、量産性も
一層向上する。
【0026】さらに、本願の請求項6の発明によれば、
エッジの垂直断面形状を2つのU字を横に並べた形状と
し、2つのU字の中央上部で連結部材の下端に結合する
ことにより、力−変位特性の直線性が良くなり、大振幅
時の非線形歪が低減され、音質が向上する。
【0027】
【実施例】本発明の第1実施例におけるスピーカについ
て、図1を参照しつつ説明する。図1は第1実施例にお
ける細長構造のスピーカの構成部品を示す分解斜視図で
ある。同図において、1は空気振動を発生する細長い振
動板である。振動板1の外周部にはエッジ2が接合さ
れ、フレーム9に保持されている。また、フレーム9の
底面には、従来例と同様の磁気回路10が6組設けられ
ている。
【0028】ボイスコイルボビン兼連結部材11は、ト
ラック型の輪郭形状を成し、その上端が振動板1に接着
され、ボビン部分の下端にボイスコイル4が回巻され
る。連結部材は、ボビン部分の短径方向に関して互いに
対向する面の間に、振動板1の振動方向と平行で且つ該
対向面と直角に形成されている。ボビン兼連結部材11
は、ポリメチルペンテン、若しくはナイロン系複合材料
等の材料によって、ボビン部分と連結部材部分が一体形
成されている。
【0029】連結部材部分の下端はダンパー6によっ
て、振動自在に保持される。ダンパー6は、従来例と同
様であって、振動板1の短径方向と平行に取り付けら
れ、その他端がフレームに固定されている。このように
構成されたスピーカでは、ボイスコイルボビンと連結部
材を一体に成形することにより、接着箇所が減少すると
共に、難しいボイスコイルボビンと連結部材の接着が不
要となるため、量産性が向上する。
【0030】なお、本実施例では振動板1の形状が凸
状、ボイスコイルボビン兼連結部材11の輪郭形状がト
ラック型である場合について説明したが、形状はこれら
に限定されるものではなく、例えば振動板については、
平板型振動板を用いて構成することも可能である。ま
た、連結部材、ダンパー、磁気回路の個数や位置関係に
関しても、何等本図の様に限定されるものではない。
【0031】次に、本発明の第2実施例におけるスピー
カについて、図2を参照しながら簡単に説明する。図2
は第2実施例における細長構造のスピーカの構成部品を
示す分解斜視図である。本図において、1aは矩形の平
板型振動板である。振動板1aの外周部にはエッジ2a
が接合され、フレーム9aに保持されている。また、振
動板1a、エッジ2a、フレーム9a以外の構成部品は
第1実施例と同一であり、その説明を省略する。このよ
うに構成されたスピーカについても、第1実施例と同様
に量産性向上の効果を有する。
【0032】なお、本実施例では振動板1aの形状が平
板型、ボイスコイルボビン兼連結部材11の輪郭形状が
トラック型である場合について説明したが、形状はこれ
らに限定されるものではない。
【0033】次に、本発明の第3実施例におけるスピー
カについて、図3を参照しながら説明する。図3は第3
実施例における細長構造のスピーカの構成部品を示す分
解斜視図である。本図において、振動板1は第1実施例
と同一であって、長円形で凸型に湾曲している。また、
ボイスコイルボビン兼連結部材12以外のその他の構成
部品は第1実施例と同一である。ボイスコイルボビン兼
連結部材12のうち、ボビン部分は、振動板1の外周部
に沿って振動方向と平行に帯状に形成され、連結部材部
分の上端は円弧状に形成されている。該円弧状の外周
は、振動板1の内面に接着される。
【0034】連結部材の上端円弧状部分は、振動板1の
短径方向の補強を行う。このような補強を行わない場
合、振動板の短径方向に共振モードが生じ、屈曲振動に
よる非線形歪が発生することがある。しかし、これは振
動板を上記のように補強することによって抑制され、歪
レベルの低減に大きく効果を有することが知られている
(特願平6−110340号)。従って、本実施例のよ
うに構成されたスピーカは、第1実施例の効果の他に、
歪レベルの低減の効果を合わせ持つ。
【0035】次に、本発明の第4実施例におけるスピー
カについて、図4を参照しながら説明する。図4は第4
実施例における細長構造のスピーカの構成部品を示す分
解斜視図である。本図において、振動板兼エッジ13は
長円形で凸型に湾曲した振動板の外周部にエッジを形成
したもので、フレーム9に保持されている。また、振動
板兼エッジ13以外の構成部品は第1実施例と同一であ
る。
【0036】振動板兼エッジは、紙・布・プラスチック
等の材料で、振動板部分の剛性を保ちつつ、エッジ部分
のスティフネスは振動板部分に比べ小さくなるように一
体に形成される。このように構成されたスピーカについ
ては、第1実施例に比較して接着箇所がさらに減少し、
量産性も一層向上する。
【0037】なお、本実施例では振動板1の形状が凸
状、ボイスコイルボビン兼連結部材11の輪郭形状がト
ラック型である場合について説明したが、形状はこれら
に限定されるものでないことは、第1、第2実施例と同
様である。
【0038】次に、本発明の第5実施例におけるスピー
カについて、図5を参照しつつ簡単に説明する。図5は
第5実施例における細長構造のスピーカの構成部品を示
す分解斜視図である。本実施例は、振動板・ボイスコイ
ルボビン・連結部材を一体に形成したものであり、これ
らの部品以外の構成は第3実施例と同一である。振動板
兼ボビン兼連結部材14は第1実施例と同様に、ポリメ
チルペンテン、ナイロン系複合材料等の材料で一体形成
されている。このように構成されたスピーカについて
は、第1実施例に比較して接着箇所が減少し、量産性が
さらに向上する。
【0039】最後に、本発明の第6実施例におけるスピ
ーカについて、図6〜図7を参照しながら説明する。図
6は本実施例のダンパーの構成図であり、(a)は斜視
図、(b)は垂直断面図である。ダンパー以外の部品構
成については、従来例または第1〜第5実施例の何れか
と同一とする。
【0040】ダンパー6aは、振動板(図示せず)の短
径方向と平行に取り付けられ、その他端がフレーム9に
固定されている。ダンパー6aの垂直断面は、2つのU
字を横に並べた形状を成し、2つのU字の中央上部にお
いて、連結部材5の下端に結合される。図7はこのダン
パーの力−変位特性を示す図である。これを図12と比
較すると、力−変位特性の直線性が改善され、上向きの
変位と下向きの変位でのスティフネスの差異が少ない。
従って、この構成により大振幅時の非線形歪が低減さ
れ、音質が向上する。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本願の請求項1乃至5記
載の発明によれば、ボイスコイルボビン、連結部材等を
一体に成形することにより、接着箇所が減少すると共
に、難しいボイスコイルボビンと連結部材の接着が不要
となるため、量産性が向上する。
【0042】さらに、本願の請求項6記載の発明によれ
ば、力−変位特性の直線性が良くなり、大振幅時の非線
形歪が低減され、音質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスピーカの構成
部品を示す分解斜視図
【図2】本発明の第2の実施例におけるスピーカの構成
部品を示す分解斜視図
【図3】本発明の第3の実施例におけるスピーカの構成
部品を示す分解斜視図
【図4】本発明の第4の実施例におけるスピーカの構成
部品を示す分解斜視図
【図5】本発明の第5の実施例におけるスピーカの構成
部品を示す分解斜視図
【図6】(a)は本発明の第6の実施例におけるスピー
カのダンパー構造を示す斜視図 (b)は同ダンパー構造の垂直断面図
【図7】本発明の第6の実施例におけるスピーカのダン
パーの力−変位特性を示す図
【図8】従来例のスピーカの構成部品を示す分解斜視図
【図9】従来例のスピーカの構成を示す斜視図
【図10】従来例のスピーカの構成を示す長径方向の断
面図
【図11】従来例のスピーカのダンパー構造を示す垂直
断面図
【図12】従来例のスピーカのダンパーの力−変位特性
を示す図
【符号の説明】
1,1a 振動板 2,2a エッジ 3 ボイスコイルボビン 4 ボイスコイル 5 連結部材 6,6a ダンパー 7 ヨーク 8 磁石 9,9a フレーム 10 磁気回路 11 ボイスコイルボビン兼連結部材 12 ボイスコイルボビン兼連結部材 13 振動板兼エッジ 14 振動板兼ボイスコイルボビン兼連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04R 9/06 H04R 9/06 A (72)発明者 溝根 信也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−298389(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 9/04 105 H04R 9/04 104 H04R 7/12 H04R 7/20 H04R 9/02 101 H04R 9/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカの製造方法であって、前記スピ
    ーカは、 振動方向から見た平面形状が、長径と短径とを有する非
    軸対称形の振動板と、 前記振動板の外周部に沿って帯状に形成され、該帯状の
    内周部が前記振動板の外周部に接着され、前記振動板を
    振動自在に保持するエッジと、 前記振動板に接着されたボイスコイルボビンと、 前記ボイスコイルボビンの外周面に回巻されたボイスコ
    イルと、 前記ボイスコイルに振動用の磁束を与える磁気回路と、 前記ボイスコイルボビンの、前記振動板の短径方向に関
    して互いに対向する面の間を、前記振動板の振動方向と
    平行で且つ該対向面と直角に架張する薄板状の連結部材
    と、 前記連結部材の下端を振動自在に保持するダンパーと、 前記エッジの外周部、前記磁気回路、前記ダンパーを保
    持するフレームと、を具備し、前記製造方法は、 前記振動板を形成する工程と、前記エッジを形成する工
    程と、前記ボイスコイルを形成する工程と、前記磁気回
    路を形成する工程と、前記ダンパーを形成する工程と、
    前記フレームを形成する工程と、 前記ボイスコイルボビンと前記連結部材一体に形成す
    工程とを包含することを特徴とするスピーカの製造方
  2. 【請求項2】 スピーカの製造方法であって、前記スピ
    ーカは、 振動方向から見た平面形状が、長辺と短辺とを有する矩
    形の振動板と、 前記振動板の外周部に沿って帯状に形成され、該帯状の
    内周部が前記振動板の外周部に接着され、前記振動板を
    振動自在に保持するエッジと、 前記振動板に接着されたボイスコイルボビンと、 前記ボイスコイルボビンの外周面に回巻されたボイスコ
    イルと、 前記ボイスコイルに振動用の磁束を与える磁気回路と、 前記ボイスコイルボビンの、前記振動板の短辺方向に関
    して互いに対向する面の間を、前記振動板の振動方向と
    平行で且つ該対向面と直角に架張する薄板状の連結部材
    と、 前記連結部材の下端を振動自在に保持するダンパーと、 前記エッジの外周部、前記磁気回路、前記ダンパーを保
    持するフレームと、を具備し、前記製造方法は、前記振動板を形成する工程と、前記エ
    ッジを形成する工程と、前記ボイスコイルを形成する工
    程と、前記磁気回路を形成する工程と、前記ダンパーを
    形成する工程と、前記フレームを形成する工程と、 前記ボイスコイルボビンと前記連結部材一体に形成
    る工程とを包含することを特徴とするスピーカの製造方
  3. 【請求項3】 スピーカの製造方法であって、前記スピ
    ーカは、 振動方向から見た平面形状が、長径と短径とを有する非
    軸対称形であって、音を放射する方向に凸状に湾曲させ
    た振動板と、 前記振動板の外周部に沿って帯状に形成され、該帯状の
    内周部が前記振動板の外周部に接着され、前記振動板を
    振動自在に保持するエッジと、 前記振動板の外周部に沿って振動方向と平行に帯状に形
    成されたボイスコイルボビンと、 前記ボイスコイルボビンの外周面に回巻されたボイスコ
    イルと、 前記ボイスコイルに振動用の磁束を与える磁気回路と、 前記ボイスコイルボビンの、前記振動板の短辺方向に関
    して互いに対向する面の間を、前記振動板の振動方向と
    平行で且つ該対向面と直角に架張し、上端は円弧状に形
    成されて該円弧状の外周が前記振動板の内面と結合され
    た薄板状の連結部材と、 前記連結部材の下端を振動自在に保持するダンパーと、 前記エッジの外周部、前記磁気回路、前記ダンパーを保
    持するフレームと、を具備し、前記製造方法は、 前記振動板を形成する工程と、前記エッジを形成する工
    程と、前記ボイスコイルを形成する工程と、前記磁気回
    路を形成する工程と、前記ダンパーを形成する工程と、
    前記フレームを形成する工程と、 前記ボイスコイルボビンと前記連結部材一体に形成
    る工程とを包含することを特徴とするスピーカの製造方
  4. 【請求項4】 前記振動板を形成する工程と、前記エッ
    ジを形成する工程は、前記振動板と前記エッジ一体に
    形成する工程であることを特徴とする請求項1乃至3に
    記載のスピーカの製造方法
  5. 【請求項5】 スピーカの製造方法であって、前記スピ
    ーカは、 振動方向から見た平面形状が、長径と短径とを有する非
    軸対称形であって、音を放射する方向に凸状に湾曲させ
    た振動板と、 前記振動板の外周部に沿って帯状に形成され、該帯状の
    内周部が前記振動板の外周部に接着され、前記振動板を
    振動自在に保持するエッジと、 前記振動板の外周部に沿って振動方向と平行に帯状に形
    成されたボイスコイルボビンと、 前記ボイスコイルボビンの外周面に回巻されたボイスコ
    イルと、 前記ボイスコイルに振動用の磁束を与える磁気回路と、 前記ボイスコイルボビンの、前記振動板の短辺方向に関
    して互いに対向する面の間を、前記振動板の振動方向と
    平行で且つ該対向面と直角に架張し、上端は円弧状に形
    成されて該円弧状の外周が前記振動板の内面と結合され
    た薄板状の連結部材と、 前記連結部材の下端を振動自在に保持するダンパーと、 前記エッジの外周部、前記磁気回路、前記ダンパーを保
    持するフレームと、を具備し、前記製造方法は、 前記エッジを形成する工程と、前記ボイスコイルを形成
    する工程と、前記磁気回路を形成する工程と、前記ダン
    パーを形成する工程と、前記フレームを形成する工程
    と、 前記振動板、前記ボイスコイルボビン、及び前記連結部
    一体に形成する工程とを包含することを特徴とする
    スピーカの製造方法
  6. 【請求項6】 振動方向から見た平面形状が、長径と短
    径とを有する非軸対称形の振動板と、 前記振動板の外周部に沿って帯状に形成され、該帯状の
    内周部が前記振動板の外周部に接着され、前記振動板を
    振動自在に保持するエッジと、 前記振動板に接着されたボイスコイルボビンと、 前記ボイスコイルボビンの外周面に回巻されたボイスコ
    イルと、 前記ボイスコイルに振動用の磁束を与える磁気回路と、 前記ボイスコイルボビンの、前記振動板の短径方向に関
    して互いに対向する面の間を、前記振動板の振動方向と
    平行で且つ該対向面と直角に架張する薄板状の連結部材
    と、 前記連結部材の下端を振動自在に保持し、前記振動板の
    短径方向に平行するダンパーと、 前記エッジの外周部、前記磁気回路、前記ダンパーを保
    持するフレームと、を具備し、 前記ダンパーの垂直断面は、2つのU字を横に並べた形
    状を成し、前記2つのU字の間の中央上部に前記連結部
    材の下端が結合されることを特徴とするスピーカ。
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