JP2002324813A - ヘテロ構造電界効果トランジスタ - Google Patents

ヘテロ構造電界効果トランジスタ

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JP2002324813A
JP2002324813A JP2001225449A JP2001225449A JP2002324813A JP 2002324813 A JP2002324813 A JP 2002324813A JP 2001225449 A JP2001225449 A JP 2001225449A JP 2001225449 A JP2001225449 A JP 2001225449A JP 2002324813 A JP2002324813 A JP 2002324813A
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Japan
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layer
gate electrode
etching stopper
effect transistor
insulating layer
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Application number
JP2001225449A
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English (en)
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Naoteru Shigekawa
直輝 重川
Takatomo Enoki
孝知 榎木
Kunio Saito
國夫 斎藤
Tetsuya Suemitsu
哲也 末光
Kenji Katsuta
健治 活田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いゲート電圧に対してヘテロ構造電界効果
トランジスタのゲートリーク電流は過大となるためにト
ランジスタ動作が困難となっていた。 【解決手段】 半導体基板1−0上にバッファ層1−
1,チャネル層1−2,スペーサ層1−3,キャリア供
給層1−4,エッチングストッパ層1−6,キャップ層
1−7が順次エピタキシャル成長され、表面にはソース
電極1−8,ドレイン電極1−9が形成され、チャネル
層1−2に形成される2次元電子ガスと電気的に接続さ
れている。また、キャップ層1−7を除去した開口部1
−15に高誘電体材料からなる絶縁層1−11を堆積
し、更にゲート電極1−12が形成される。この高誘電
体材料からなる絶縁層1−11により、ゲートリーク電
流は著しく低減され、更に高いゲート電圧に対して正常
なトランジスタ動作が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オン状態のゲート
リーク電流の低減と大きな論理振幅および大きな最大ド
レイン電流を実現するヘテロ構造電界効果トランジスタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のヘテロ構造電界効果トランジスタ
(以下、HEMT:High Electron Mobility Transisto
r という)について、特開平10−209434に即し
て説明する。
【0003】図7は、従来のHEMTの第1の代表的な
構造を示す説明図である。半絶縁性InP基板7−0上
にIn0.52Al0.48As(200nm)のバッファ層7
−1,In0.53Ga0.47As(15nm)のチャネル層
7−2,In0.52Al0.48As(3nm)のスペーサ層
7−3,所定の面密度のSi原子層ドーピング面で構成
されるキャリア供給層7−4,In0.52Al0.48As
(10nm)のバリア層7−5,InP(6nm)のエ
ッチングストッパ層7−6,不純物としてSiを1×1
19cm-3ドープしたIn0.53Ga0.47As
(15nm)のキャップ層7−7が順次エピタキシャル
成長(例えば、MOCVDやMBE等)され、半導体多
層構造が形成されている。
【0004】ここで、Si原子層ドーピングの濃度は所
望のしきい値が実現されるように設計されている。例え
ば、エッチングストッパ層7−6より上部のエピタキシ
ャル層を除去したときに、しきい値が−0.5Vとなる
ように設計し、バリア層7−5より上部のエピタキシャ
ル層を除去した場合にしきい値が+0.1Vとなるよう
に設計されている。
【0005】このようにして作製されたエピタキシャル
層の表面には、例えばAuGe/Ni等によるソース電
極7−8,ドレイン電極7−9のオーミックコンタクト
領域が形成され、チャネル層7−2に形成される2次元
電子ガスと電気的に接続されている。また、ゲート電極
7−12は、キャップ層7−7を等方性のウエットエッ
チングによって除去した開口部7−15にTi/Pt/
Auを順次堆積して形成される。
【0006】本構造を有するHEMTにおいては、ゲー
ト電極7−12へ印加されるゲート電圧を変化させるこ
とによりチャネル層7−2中の二次元電子ガス濃度が変
化し、ドレイン電流が変調される。ゲート電圧変化によ
る二次元電子ガス濃度の変化率(ゲート容量)は、ゲー
ト電極7−12と二次元電子ガス間に形成されている材
料の比誘電率に比例し、厚さに反比例する。
【0007】本構造においては、ゲート電極7−12と
二次元電子ガス間に形成されている材料は、スペーサ層
7−3,キャリア供給層7−4,バリア層7−5,エッ
チングストッパ層7−6の4層からなり、その比誘電率
は13程度である。また、厚さは4層の厚さの総和に等
しく19nmとなる。
【0008】更に本構造においてはキャリア供給層7−
4におけるSi原子層ドーピングの濃度がエッチングス
トッパ層7−6より上部のエピタキシャル層を除去した
ときにしきい値が−0.5Vとなるように設計されてい
るので、負のしきい値によるディプリション型動作を伴
うヘテロ構造電界効果トランジスタが実現される。
【0009】図8は、従来のHEMTの第2の代表的な
構造を示す説明図である。同図において、図7と同様の
符号は同一または同等の部材を示す。すなわち、半絶縁
性InP基板8−0上にIn0.52Al0.48As(200
nm)のバッファ層8−1,In0.53Ga0.47As(1
5nm)のチャネル層8−2,In0.52Al0.48As
(3nm)のスペーサ層8−3,所定の面密度のSi原
子層ドーピング面で構成されるキャリア供給層8−4,
In0.52Al0.48As(10nm)のバリア層8−5,
InP(6nm)のエッチングストッパ層8−6,不純
物としてSiを1×1019cm-3ドープしたIn0.53
0.47As(15nm)のキャップ層8−7が順次エピ
タキシャル成長(例えば、MOCVDやMBE等)さ
れ、半導体多層構造が形成されている。
【0010】なお、Si原子層ドーピングの濃度は第1
の従来構造と同様に所望のしきい値が実現されるように
設計されている。例えば、エッチングストッパ層8−6
より上部のエピタキシャル層を除去したときに、しきい
値が−0.5Vとなるように設計し、バリア層8−5よ
り上部のエピタキシャル層を除去した場合にしきい値が
+0.1Vとなるように設計される。
【0011】或いは、エッチングストッパ層8−6より
上部のエピタキシャル層を除去したときに、しきい値が
−1.0Vとなるように設計し、バリア層8−5より上
部のエピタキシャル層を除去した場合にしきい値が−
0.5Vとなるように設計される。また、ソース電極8
−8およびドレイン電極8−9についても同様に形成す
る。
【0012】また、ゲート電極8−12はキャップ層8
−7を等方性のウエットエッチングによって除去して開
口部8−15を設け、その後異方性のドライエッチング
によってエッチングストッパ層8−6にリセスを行った
後にTi/Pt/Auを順次堆積して形成される。
【0013】本構造を有するHEMTの動作原理は前記
第1の従来例と同様であるので、詳細な説明は省略す
る。本構造において、ゲート電極8−12と二次元電子
ガス間に形成されている材料は、スペーサ層8−3,キ
ャリア供給層8−4,バリア層8−5の3層からなり、
その比誘電率は13程度である。また、厚さは3層の厚
さの総和に等しく13nmとなる。
【0014】本構造においては、バリア層8−5より上
部のエピタキシャル層を除去したときに負のしきい値
(例えば−0.5V)が設定されている場合は、ディプ
リション型動作を伴うヘテロ構造電界効果トランジスタ
が実現され、正のしきい値(例えば+0.1V)が設定
されている場合は、エンハンスメント型動作を伴うヘテ
ロ構造電界効果トランジスタが実現される。
【0015】これら従来構造には、共通して、ゲート電
極が半導体材料(エッチングストッパ層もしくはバリア
層)上に形成されていることに起因する問題が伴う。す
なわち、ゲート電極と同半導体材料が構成するショット
キー接合のバリア障壁高さを上回る正のゲート電圧を印
加すると著しいゲートリーク電流が発生し、正常なトラ
ンジスタ動作は不可能となる。すなわち、印加可能なゲ
ート電圧に上限値が存在する。具体的には、ショットキ
ー接合のバリア障壁高さは、0.5eV程度であるの
で、印加可能なゲート電圧の上限値は+0.5Vと予想
される。
【0016】実際には、従来構造においては、InPか
らなるエッチングストッパ層やIn 0.52Al0.48Asか
らなるバリア層が著しく薄いため、前記上限値よりもは
るかに低いゲート電圧を印加した時点でゲートリーク電
流が顕著となり、相互コンダクタンスが低下するなど、
正常なトランジスタ動作が困難となる。
【0017】特に、第2の従来構造によるエンハンスメ
ント型HEMTについては、トランジスタ動作可能なゲ
ート電圧の範囲が0.1V(しきい値電圧、下限)から
0.5V(上限、但し理想値)のわずか0.4Vに限ら
れることから、回路応用時に十分な論理振幅の確保が困
難であり、高速・低消費電力の回路への応用が著しく困
難であった。
【0018】続いて、従来のナイトライド系化合物半導
体材料からなるヘテロ構造電界効果トランジスタ(以
下、HFET: Heterostructure field Effect Transistor
という)について説明する。
【0019】図9は、従来のHFETの代表的な構造を
示す説明図である。サファイア(0001)基板9−0
上にAlN(40nm)のバッファ層9−1,GaN
(3μm)のチャネル層9−2,Al0.25Ga0.75
(3nm)のスペーサ層9−3,所定の濃度のSiドナ
をドープしたAl0.25Ga0.75N(8nm)キャリア供
給層9−4,GaN(4nm)のショットキー層9−5
が順次エピタキシャル成長(例えば、MOCVDやRF
MBE等)され、半導体多層構造が形成されている。
【0020】本多層構造においては、熱平衡状態におけ
るAl0.25Ga0.75NとGaNの格子定数の違いによ
り、Al0.25Ga0.75Nスペーサ層9−3およびキャリ
ア供給層9−4中に伸張性の応力が発生する。Al0.25
Ga0.75Nのピエゾ電気効果により、同応力によってA
0.25Ga0.75Nスペーサ層9−3とGaNチャネル層
9−2界面に正の電荷が誘起される。また、Al0.25
0.75NとGaNの自発分極の違いによって同界面に正
の電荷が誘起される。更にAl0.25Ga0.75Nキャリア
供給層9−4中のドナは正の電荷を有するイオンとな
る。これらの正の電荷を中和する作用を有する2次元電
子ガスがチャネル層9−2中のスペーサ層9−3との界
面付近に形成されている。
【0021】このようにして作製された半導体多層構造
の表面には、例えばTi/Al等によるソース電極9−
8,ドレイン電極9−9のオーミックコンタクト領域が
形成され、チャネル層9−2に形成される2次元電子ガ
スと電気的に接続されている。また、ゲート電極9−1
2は、ショットキー層9−5の表面に例えばWSiN/
Auを順次堆積して形成される。
【0022】本構造を有するHFETにおいては、ゲー
ト電極9−12へ印加されるゲート電圧を変化させるこ
とによりチャネル層9−2中の二次元電子ガス濃度が変
化し、ドレイン電流が変調される。ゲート電圧変化によ
る二次元電子ガス濃度の変化率(ゲート容量)は、ゲー
ト電極9−12と二次元電子ガス間に形成されている材
料の比誘電率に比例し、厚さに反比例する。本構造にお
いては、ゲート電極9−12と二次元電子ガス間に形成
されている材料は、スペーサ層9−3,キャリア供給層
9−4,ショットキー層9−5の3層からなり、その比
誘電率は10程度である。また、厚さは、3層の厚さの
総和に等しく15nmとなる。
【0023】本従来構造には、ゲート電極9−12がシ
ョットキー層9−5上に形成されていることに起因する
問題が伴う。すなわち、ゲート電極9−12と同半導体
材料が構成するショットキー接合のバリア障壁高さを上
回る正のゲート電圧を印加すると著しいゲートリーク電
流が発生し、正常なトランジスタ動作は不可能となる。
すなわち、印加可能なゲート電圧に上限値が存在する。
具体的には、著しいゲートリーク電流が発生せずに印加
可能なゲート電圧の上限値は+2V程度である。これを
上回るゲート電圧を印加するとゲートリーク電流が顕著
となり、相互コンダクタンスが低下するなど、正常なト
ランジスタ動作が困難となる。
【0024】ゲートリーク電流を抑制する手段として
は、スペーサ層9−3およびキャリア供給層9−4のA
lN組成を高めることによりショットキーバリア障壁を
高めるという方法が考えられるが、AlN組成の増加に
よって半導体多層構造の結晶性が悪化するため、この手
段を用いることは著しく困難である。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、シ
ョットキー接合によりゲート電極を形成した場合、ショ
ットキーバリア障壁高さにより、トランジスタ動作可能
なゲート電圧の上限値が制限されるという課題があっ
た。
【0026】本発明はこのような課題を解決するための
ものであり、ゲートリーク電流を抑制して、高いゲート
電圧でトランジスタ動作可能であって、最大ドレイン電
流が大きく、パワー特性に優れたヘテロ構造電界効果ト
ランジスタを提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のヘテロ構造電界効果トランジスタは、基板上
にバッファ層,チャネル層,スペーサ層,キャリア供給
層等の半導体層を順次堆積させ、さらに、その上に単数
または複数の半導体層をエピタキシャル成長させた半導
体多層構造の表面にソース電極,ドレイン電極,ゲート
電極が形成されているヘテロ構造電界効果トランジスタ
において、前記ゲート電極と前記半導体多層構造の表面
との間に絶縁層、あるいは絶縁層と金属層を配置したこ
とに特徴を有している。
【0028】また、本発明のヘテロ構造電界効果トラン
ジスタは、半導体基板1−0上にバッファ層1−1,チ
ャネル層1−2,スペーサ層1−3,キャリア供給層1
−4,バリア層1−5,エッチングストッパ層1−6と
が順次堆積され、さらにこのエッチングストッパ層1−
6上に高濃度不純物層であるキャップ層1−7が堆積さ
れ、ソース電極1−8およびドレイン電極1−9がこの
キャップ層1−7表面に形成され、キャップ層1−7に
エッチングストッパ層1−6に達する開口部1−15が
形成されることを特徴とするヘテロ構造電界効果トラン
ジスタにおいて、開口部1−15に露出したエッチング
ストッパ層1−6表面に比誘電率10以上の高誘電体材
料からなる絶縁層1−11と金属材料からなるゲート電
極1−12とが順次局所的に形成され、絶縁層1−11
とゲート電極1−12はキャップ層1−7と隔離してい
ることに特徴を有している。
【0029】さらに、本発明のヘテロ構造電界効果トラ
ンジスタは、半導体基板2−0上にバッファ層2−1,
チャネル層2−2,スペーサ層2−3,キャリア供給層
2−4,バリア層2−5,エッチングストッパ層2−6
とが順次堆積され、さらにこのエッチングストッパ層2
−6上に高濃度不純物層であるキャップ層2−7が堆積
され、ソース電極2−8およびドレイン電極2−9がこ
のキャップ層2−7表面に形成され、キャップ層2−7
にバリア層2−5に達する開口部2−15が形成される
ことを特徴とするヘテロ構造電界効果トランジスタにお
いて、開口部2−15に露出したバリア層2−5表面に
比誘電率10以上の高誘電体材料からなる絶縁層2−1
1と金属材料からなるゲート電極2−12とが順次局所
的に形成され、ソース電極2−8と絶縁層2−11との
間の領域およびドレイン電極2−9と絶縁層2−11と
の間の領域にあるバリア層2−5は少なくともエッチン
グストッパ層2−6によって覆われ、絶縁層2−11と
ゲート電極2−12はキャップ層2−7と隔離している
ことに特徴を有している。
【0030】また、本発明のヘテロ構造電界効果トラン
ジスタは、基板3−0上にバッファ層3−1,チャネル
層3−2,スペーサ層3−3,キャリア供給層3−4,
ショットキー層3−5とが順次堆積され、ソース電極3
−8およびドレイン電極3−9がショットキー層3−5
表面に形成されているヘテロ構造電界効果トランジスタ
において、ショットキー層3−5表面に、比誘電率10
以上の高誘電体材料からなる絶縁層3−11と金属材料
からなるゲート電極3−12が、順次局所的に形成さ
れ、絶縁層3−11とゲート電極3−12はソース電極
3−8およびドレイン電極3−9とは隔離していること
に特徴を有している。
【0031】さらに、本発明のヘテロ構造電界効果トラ
ンジスタは、半導体基板4−0上にバッファ層4−1,
チャネル層4−2,スペーサ層4−3,キャリア供給層
4−4,バリア層4−5,エッチングストッパ層4−6
とが順次堆積され、さらにこのエッチングストッパ層4
−6上に高濃度不純物層であるキャップ層4−7が堆積
され、ソース電極4−8およびドレイン電極4−9がこ
のキャップ層4−7表面に形成され、キャップ層4−7
にエッチングストッパ層4−6に達する開口部4−15
が形成されることを特徴とするヘテロ構造電界効果トラ
ンジスタにおいて、開口部4−15に露出したエッチン
グストッパ層4−6表面に金属層4−10と比誘電率1
0以上の高誘電体材料からなる絶縁層4−11と金属材
料からなるゲート電極4−12とが順次局所的に形成さ
れ、金属層4−10はゲート電極4−12,ソース電極
4−8,ドレイン電極4−9とは電気的に接続せず、金
属層4−10と絶縁層4−11とゲート電極4−12は
キャップ層4−7と隔離し、金属層4−10により絶縁
層4−11がエッチングストッパ層4−6から分離され
ていることに特徴を有している。
【0032】また、本発明のヘテロ構造電界効果トラン
ジスタは、半導体基板5−0上にバッファ層5−1,チ
ャネル層5−2,スペーサ層5−3,キャリア供給層5
−4,バリア層5−5,エッチングストッパ層5−6と
が順次堆積され、さらにこのエッチングストッパ層5−
6上に高濃度不純物層であるキャップ層5−7が堆積さ
れ、ソース電極5−8およびドレイン電極5−9がこの
キャップ層5−7表面に形成され、キャップ層5−7に
バリア層5−5に達する開口部5−15が形成されるこ
とを特徴とするヘテロ構造電界効果トランジスタにおい
て、開口部5−15に露出したバリア層5−5表面に金
属層5−10と比誘電率10以上の高誘電体材料からな
る絶縁層5−11と金属材料からなるゲート電極5−1
2とが順次局所的に形成され、金属層5−10はゲート
電極5−12,ソース電極5−8,ドレイン電極5−9
とは電気的に接続せず、ソース電極5−8と金属層5−
10との間の領域およびドレイン電極5−9と金属層5
−10との間の領域にあるバリア層5−5は少なくとも
エッチングストッパ層5−6によって覆われ、金属層5
−10と絶縁層5−11とゲート電極5−12はキャッ
プ層5−7とは隔離し、金属層5−10により絶縁層5
−11がバリア層5−5およびエッチングストッパ層5
−6から分離されていることに特徴を有している。
【0033】さらに、本発明のヘテロ構造電界効果トラ
ンジスタは、基板6−0上にバッファ層6−1,チャネ
ル層6−2,スペーサ層6−3,キャリア供給層6−
4,ショットキー層6−5が順次堆積されソース電極6
−6およびドレイン電極6−7がショットキー層6−5
表面に形成されているヘテロ構造電界効果トランジスタ
において、ショットキー層6−5表面に、金属層6−1
0と比誘電率10以上の高誘電体材料からなる絶縁層6
−11と金属材料からなるゲート電極6−10とが順次
局所的に形成され、金属層6−10はゲート電極6−1
2,ソース電極6−8,ドレイン電極6−9とは電気的
に接続せず、金属層6−10により絶縁層6−11がシ
ョットキー層6−5から分離されていることに特徴を有
している。
【0034】また、本発明のヘテロ構造電界効果トラン
ジスタは、前記絶縁層は、チタン酸ストロンチウム(S
rTiO3 ),チタン酸バリウム(BaTiO3),チ
タン酸バリウム・ストロンチウム(Bax Sr1-x Ti
3 (0<x<1)),酸化アルミニウム(Al
2 3 ),酸化ジルコニウム(ZrO2 ),酸化ハフニ
ウム(HfO2),酸化ランタン(La23 ),酸化タ
ンタル(Ta2 5 ),酸化チタン(TiO2),酸化
イットリウム(Y23 ),酸化ガドリニウム(Gd2
3),酸化セリウム(CeO2),酸化ジルコニウムシリ
ケート(ZrSixy ),酸化ハフニウムシリケート
(HfSixy),酸化ランタンシリケート(LaSi
xy),酸化ランタンアルミニウム(LaAlO3),
酸化ジルコニウムアルミニウム(Zr82Al183),
酸化イットリウムシリケート(YSix y),酸化チタ
ンシリケート(TiSixy),酸化タンタルシリケー
ト(TaSixy)からなる群から選ばれるいずれかの
材料から形成されることに特徴を有している。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明に係るヘテロ構造電界効果
トランジスタは、ゲート電極直下に比誘電率10以上の
高誘電体材料からなる層を含む構造を有している。同一
のバイアス電圧に対して、高誘電体材料からなる層を介
して流れるリーク電流は、ショットキー障壁を介して流
れるリーク電流と比べて著しく小さいので、高誘電体材
料をゲート電極直下に用いることにより、より高いゲー
ト電圧に対して正常なトランジスタ動作を示すヘテロ構
造電界効果トランジスタが提供される。
【0036】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。 (実施例1)図1は、本発明に係る第1実施例を示す説
明図である。図において、半絶縁性InP基板1−0上
にIn0.52Al0.48As(200nm)のバッファ層1
−1,In0.53Ga0.47As(15nm)のチャネル層
1−2,In0.52Al0.48As(3nm)のスペーサ層
1−3,所定の面密度のSi原子層ドーピング面で構成
されるキャリア供給層1−4,In0.52Al0.48As
(10nm)のバリア層1−5,InP(6nm)のエ
ッチングストッパ層1−6,不純物としてSiを1×1
19cm-3ドープしたIn0.53Ga0.47As(15n
m)のキャップ層1−7が順次エピタキシャル成長(例
えば、MOCVDやMBE等)され、多層構造が形成さ
れている。なお、キャリア供給層1−4におけるSiド
ーピングの面密度は、所定のしきい値(例えば−0.5
V)を実現するように設計されている。
【0037】このようにして作製されたエピタキシャル
層の表面には、例えばAuGe/Ni等によるソース電
極1−8,ドレイン電極1−9のオーミックコンタクト
領域が形成され、チャネル層1−2に形成される2次元
電子ガスと電気的に接続されている。また、キャップ層
1−7を等方性のウエットエッチングによって除去した
後の開口部1−15に、高誘電体材料からなる絶縁層1
−11を例えばECRスパッタ法を用いて堆積し、更に
Ti/Pt/Auを順次堆積し、それらをリフトオフす
ることによりゲート電極1−12が形成される。
【0038】本実施例においては、ゲート電極1−12
直下に絶縁層1−11を形成しているので、ショットキ
ー接合によりゲート電極を形成している従来構造と比較
して、ゲートリーク電流は著しく低減され、更に高いゲ
ート電圧に対して正常なトランジスタ動作が実現され
る。
【0039】また、本実施例においては、ゲート容量は
スペーサ層1−3からエッチングストッパ層1−6に至
る各層と絶縁層1−11から構成される。絶縁層1−1
1に比誘電率が大なる高誘電体材料を用いているので、
ゲート容量の値が、従来構造と比較して著しく低下する
ことはない。
【0040】例えば、絶縁層1−11の高誘電体材料の
比誘電率が13,その厚さが10nmの場合の本実施例
のゲート容量は、第7図に示した第1の従来構造におけ
るスペーサ層7−3からエッチングストッパ層7−6に
かけての層厚の総和が29nmの場合に相当し、優れた
トランジスタ特性を実現するために十分大きな値とな
る。
【0041】更に、本実施例におけるゲートリーク電流
は絶縁層1−11の効果により抑制されるのであるか
ら、所定のしきい値を実現する範囲で、本実施例におけ
るスペーサ層1−3,バリア層1−5,エッチングスト
ッパ層1−6の更なる薄層化が可能である。従って、ゲ
ート容量の更なる増加、それに伴う相互コンダクタンス
の向上などトランジスタ特性の更なる改善も可能であ
る。
【0042】(実施例2)図2は、本発明に係る第2実
施例を示す説明図である。図において、図1と同様の符
号は同一または同等の部材を示す。すなわち、半絶縁性
InP基板2−0上にIn0.52Al0.48As(200n
m)のバッファ層2−1,In0.53Ga0. 47As(15
nm)のチャネル層2−2,In0.52Al0.48As(3
nm)のスペーサ層2−3,所定の面密度のSi原子層
ドーピング面で構成されるキャリア供給層2−4,In
0.52Al0.48As(10nm)のバリア層2−5,In
P(6nm)のエッチングストッパ層2−6,不純物と
してSiを1×1019cm-3ドープしたIn0.53Ga
0.47As(15nm)のキャップ層2−7が順次エピタ
キシャル成長(例えば、MOCVDやMBE等)され、
多層構造が形成されている。
【0043】なお、しきい値電圧を−0.5Vとする場
合、エッチングストッパ層2−6より上部のエピタキシ
ャル層を除去した場合にしきい値が−1.0Vとなるよ
うに設計し、バリア層2−5より上部のエピタキシャル
層を除去した場合にしきい値が−0.5Vとなるように
設計する。また、エンハンスメント型HEMTを作製す
る場合も同様の手法で可能となる。
【0044】例えばエッチングストッパ層2−6より上
部のエピタキシャル層を除去したときにしきい値が−
0.5Vとなるように設計し、バリア層2−5より上部
のエピタキシャル層を除去した場合にしきい値が+0.
1Vとなるように設計するとエンハンスメント型HEM
Tとして動作することが期待できる。
【0045】このようにして作製されたエピタキシャル
層の表面には、例えばAuGe/Ni等によるソース電
極2−8,ドレイン電極2−9のオーミックコンタクト
領域が形成され、チャネル層2−2に形成される2次元
電子ガスと電気的に接続されている。また、キャップ層
2−7を等方性のウエットエッチングによって除去し、
その後異方性のドライエッチングによってエッチングス
トッパ層2−6にリセスを行って開口部2−15を設
け、引き続き、高誘電体材料からなる絶縁層2−11を
例えばECRスパッタ法を用いて堆積し、更にTi/P
t/Auを順次堆積し、それらをリフトオフすることに
よりゲート電極2−12が形成される。
【0046】本実施例においては、ゲート電極2−12
直下に絶縁層2−11を配置しているので、第1実施例
と同様に、ショットキー接合によリゲート電極を形成し
ている従来構造と比較して、ゲートリーク電流は著しく
低減され、更に高いゲート電圧に対して正常なトランジ
スタ動作が実現される。特に、本実施例はエンハンスメ
ント型のヘテロ構造電界効果トランジスタに関わる物で
あるから、本実施例により、大きな論理振幅を伴う、エ
ンハンスメント型のヘテロ構造電界効果トランジスタが
提供される。
【0047】また、本実施例においては、ゲート容量は
スペーサ層2−3からエッチングストッパ層2−6に至
る各層と絶縁層2−11から構成される。絶縁層2−1
1に比誘電率が大なる高誘電体材料を用いているので、
ゲート容量の値が、従来構造と比較して著しく低下する
ことはない。
【0048】例えば、絶縁層2−11の高誘電体材料の
比誘電率が13,その厚さが10nmの場合の本実施例
のゲート容量は、図8に示した第2の従来構造における
スペーサ層8−3からバリア層8−5にかけての層厚の
総和が23nmの場合に相当し、優れたトランジスタ特
性を実現するために十分大きな値となる。
【0049】更に、本実施例におけるゲートリーク電流
は、前記の第1実施例と同様に絶縁層2−11の効果に
より抑制されるのであるから、所定のしきい値を実現す
る範囲で、本実施例におけるスペーサ層2−3,バリア
層2−5,エッチングストッパ層2−6の更なる薄層化
が可能である。従って、ゲート容量の更なる増加、それ
に伴う相互コンダクタンスの向上などトランジスタ特性
の更なる改善も可能である。
【0050】(実施例3)図3は、本発明に係る第3実
施例を示す説明図である。同図において、サファイア
(0001)基板3−0上にAlN(40nm)のバッ
ファ層3−1、GaN(3μm)のチャネル層3−2、
Al0.25Ga0.75N(3nm)のスペーサ層3−3、所
定の濃度のSiドナをドープしたAl0.25Ga0.75
(8nm)キャリア供給層3−4、GaN(4nm)の
ショットキー層3−5が順次エピタキシャル成長(例え
ば、MOCVDやRF MBE等)され、半導体多層構
造が形成されている。
【0051】このようにして作製された多層構造の表面
には、例えばTi/Alを局所的に堆積し熱処理する事
によるソース電極3−8,ドレイン電極3−9のオーミ
ックコンタクト領域が形成され、チャネル層3−2に形
成される2次元電子ガスと電気的に接続されている。引
き続き、ショットキー層3−5上に、高誘電体材料から
なる絶縁層3−11を例えばECRスパッタ法を用いて
堆積し、更に例えばTi/Pt/Auを順次堆積し、絶
縁層3−11と同時にリフトオフすることによりゲート
電極3−12が形成される。
【0052】本実施例においては、ゲート電極3−12
直下に絶縁層3−11を形成しているので、ショットキ
ー接合によりゲート電極を形成している従来構造と比較
して、ゲートリーク電流は著しく低減され、更に高いゲ
ート電圧に対して正常なトランジスタ動作が実現され
る。
【0053】また、本実施例においては、ゲート容量は
スペーサ層3−3からショットキー層3−5に至る各層
と絶縁層3−11から構成される。絶縁層3−11に比
誘電率が大なる高誘電材料を用いているので、ゲート容
量の値が、従来構造と比較して著しく低下することはな
い。
【0054】例えば、絶縁層3−11の高誘電体材料の
比誘電率が10、その厚さが5nmの場合に、本実施例
のゲート容量は、図9に示した第3の従来構造に置き換
えると、スペーサ層9−3からショットキー層9−5に
かけての層厚の総和が20nmの場合のゲート容量にほ
ぼ一致し、優れたトランジスタ特性を実現するために十
分大きな値となる。高誘電体材料の比誘電率が10より
も大きい場合は、ゲート容量は更に増加する。
【0055】更に、本実施例におけるゲートリーク電流
は絶縁層3−11の効果により抑制されるのであるか
ら、所定のしきい値を実現する範囲で、本実施例におけ
るスペーサ層3−3,キャリア供給層3−4,ショット
キー層3−5の更なる薄層化が可能である。従って、ゲ
ート容量の更なる増加、それに伴う相互コンダクタンス
の向上などトランジスタ特性の更なる改善も可能であ
る。
【0056】(実施例4)図4は、本発明に係る第4実
施例を示す説明図である。図において、図1,図2と同
様の符号は同一または同等の部材を示す。すなわち、I
nP基板4−0上にIn0.52Al0.48As(200n
m)のバッファ層4−1,In0.53Ga0.47As(15
nm)のチャネル層4−2,In0.52Al0.48As(3
nm)のスペーサ層4−3,所定の面密度のSi原子層
ドーピング面で構成されるキャリア供給層4−4,In
0.52Al0.48As(10nm)のバリア層4−5,In
P(6nm)のエッチングストッパ層4−6,不純物と
してSiを1×1019cm-3ドープしたIn0.53Ga0.
47As(15nm)のキャップ層4−7が順次エピタキ
シャル成長(例えば、MOCVDやMBE等)され、多
層構造が形成されている。なお、キャリア供給層4−4
におけるSiドーピングの面密度は、第1実施例と同様
に、所定のしきい値(例えば−0.5V)を実現するよ
うに設計されている。
【0057】このようにして作製されたエピタキシャル
層の表面には、例えばAuGe/Ni等によるソース電
極4−8,ドレイン電極4−9のオーミックコンタクト
領域が形成され、チャネル層4−2に形成される2次元
電子ガスと電気的に接続されている。また、ゲート電極
4−12は、キャップ層4−7を等方性のウエットエッ
チングによって除去した後の開口部4−15に、Ti/
Ptを順次堆積することにより金属層4−10を形成
し、高誘電体材料からなる絶縁層4−11を例えばEC
Rスパッタ法を用いて堆積し、更にTi/Pt/Auを
順次堆積し、それらをリフトオフすることにより形成さ
れる。
【0058】本実施例においては、スペーサ層4−3か
らエッチングストッパ層4−6に至る多層構造が第1の
容量を構成し、高誘電体材料からなる絶縁層4−11が
第2の容量を構成する。金属層4−10は、ゲート電極
4−12,ソース電極4−8,ドレイン電極4−9と電
気的に接続していないのであるから、金属層4−10に
よってこれらの容量が直列に接続し、ゲート容量を構成
する。
【0059】例えば、絶縁層4−11の高誘電体材料の
比誘電率が13,その厚さが10nmの場合に、前記第
1・第2の容量を直列接続することによって得られるゲ
ート容量は、第1実施例と同様に層厚29nmの化合物
半導体層の有する容量にほぼ一致する。すなわち、第1
実施例と同様のゲート電圧による二次元電子ガス濃度の
変調効果が実現される。また、絶縁層4−11によるゲ
ートリーク電流低減の効果も第1実施例と同様である。
【0060】更に、第4の実施例においては、金属層4
−10により高誘電体材料からなる絶縁層4−11とエ
ッチングストッパ層4−6が分離されている。従って、
本実施例においては、絶縁層4−11とエッチングスト
ッパ層4−6が直接接触する場合に、長期間の通電によ
り両者の界面に生ずる可能性のあるトラップは発生し得
ないのであるから、印加されるゲート電圧によって、チ
ャネル層4−2中の二次元電子ガス濃度は効率よく変調
され、長期間にわたって優れたトランジスタ特性が保証
される。
【0061】(実施例5)図5は、本発明に係る第5実
施例を示す説明図である。図において、図1,2,4と
同様の符号は同一または同等の部材を示す。すなわち、
半絶縁性InP基板5−0上にIn0.52Al0.48As
(200nm)のバッファ層5−1,In0. 53Ga0.47
As(15nm)のチャネル層5−2,In0.52Al
0.48As(3nm)のスペーサ層5−3,所定の面密度
のSi原子層ドーピング面で構成されるキャリア供給層
5−4,In0.52Al0.48As(10nm)のバリア層
5−5,InP(6nm)のエッチングストッパ層5−
6,不純物としてSiを1×10 19cm-3ドープしたI
0.53Ga0.47As(15nm)のキャップ層5−7が
順次エピタキシャル成長(例えば、MOCVDやMBE
等)され、多層構造が形成されている。
【0062】なお、しきい値電圧を−0.5Vとする場
合、エッチングストッパ層5−6より上部のエピタキシ
ャル層を除去した場合にしきい値が−1.0Vとなるよ
うに設計し、バリア層5−5より上部のエピタキシャル
層を除去した場合にしきい値が−0.5Vとなるように
設計する。また、エンハンスメント型HEMTを作製す
る場合も同様の手法で可能となる。
【0063】例えばエッチングストッパ層5−6より上
部のエピタキシャル層を除去したときにしきい値が−
0.5Vとなるように設計し、バリア層5−5より上部
のエピタキシャル層を除去した場合にしきい値が+0.
1Vとなるように設計するとエンハンスメント型HEM
Tとして動作することが期待できる。
【0064】このようにして作製されたエピタキシャル
層の表面には、例えばAuGe/Ni等によるソース電
極5−8,ドレイン電極5−9のオーミックコンタクト
領域が形成され、チャネル層5−2に形成される2次元
電子ガスと電気的に接続されている。また、キャップ層
5−7を等方性のウエットエッチングによって除去し、
その後異方性のドライエッチングによってエッチングス
トッパ層5−6にリセスを行って開口部5−15を設
け、引き続き、Ti/Ptを順次堆積することにより金
属層5−10を形成し、高誘電体材料からなる絶縁層5
−11を例えばECRスパッタ法を用いて堆積し、更に
Ti/Pt/Auを順次堆積し、それらをリフトオフす
ることによりゲート電極5−12が形成される。
【0065】本実施例においては、ゲート電極5−12
直下に絶縁層5−11を配置しているので、第1,2,
4実施例と同様に、ショットキー接合によリゲート電極
を形成している従来構造と比較して、ゲートリーク電流
は著しく低減され、更に高いゲート電圧に対して正常な
トランジスタ動作が実現される。特に、本実施例はエン
ハンスメント型のヘテロ構造電界効果トランジスタに関
わる物であるから、本実施例により、大きな論理振幅を
伴う、エンハンスメント型のヘテロ構造電界効果トラン
ジスタが提供される。
【0066】また、本実施例においては、ゲート容量は
スペーサ層5−3からバリア層5−5に至る各層と絶縁
層5−11から構成される。絶縁層5−11に比誘電率
が大なる高誘電体材料を用いているので、ゲート容量の
値が、従来構造と比較して著しく低下することはない。
【0067】例えば、絶縁層5−11の高誘電体材料の
比誘電率が13,その厚さが10nmの場合に、本実施
例のゲート容量は、図8の従来構造に置き換えると、ス
ペーサ層8−3からバリア層8−5にかけての層厚の総
和が23nmの場合のゲート容量に相当し、優れたトラ
ンジスタ特性を実現するために十分大きな値となる。
【0068】更に、本実施例におけるゲートリーク電流
は、第1,2,4実施例と同様に絶縁層5−11の効果
により抑制されるのであるから、所定のしきい値を実現
する範囲で、本実施例におけるスペーサ層5−3,バリ
ア層5−5,エッチングストッパ層5−6の更なる薄層
化が可能である。従って、ゲート容量の更なる増加、相
互コンダクタンスなどトランジスタ特性の更なる改善も
可能である。
【0069】更に、本実施例においては、第4実施例と
同様に、金属層5−10により高誘電体材料からなる絶
縁層5−11とバリア層5−5およびエッチングストッ
パ層5−6が分離されている。従って、本実施例におい
ては、絶縁層5−11とバリア層5−5あるいはエッチ
ングストッパ層5−6が直接接触する場合に、長期間の
通電により両者の界面に生ずる可能性のあるトラップは
発生し得ないのであるから、印加されるゲート電圧によ
って、チャネル層5−2中の二次元電子ガス濃度は効率
よく変調され、長期間にわたって優れたトランジスタ特
性が保証される。
【0070】(実施例6)図6は、本発明に係る第6実
施例を示す説明図である。図において、図3と同様の符
号は同一または同等の部材を示す。すなわち、サファイ
ア(0001)基板6−0上にAlN(40nm)のバ
ッファ層6−1、GaN(3μm)のチャネル層6−
2、Al0.25Ga0.75N(3nm)のスペーサ層6−
3、所定の濃度のSiドナをドープしたAl0.25Ga
0.75N(8nm)キャリア供給層6−4、GaN(4n
m)のショットキー層6−5が順次エピタキシャル成長
(例えば、MOCVDやRF MBE等)され、半導体
多層構造が形成されている。
【0071】このようにして作製された半導体多層構造
の表面には、例えばTi/Alを局所的に堆積し熱処理
する事によるソース電極6−8,ドレイン電極6−9の
オーミックコンタクト領域が形成され、チャネル層6−
2に形成される2次元電子ガスと電気的に接続されてい
る。引き続き、ショットキー層6−5上に例えば高融点
金属WSiNを堆積することにより金属層6−10を形
成し、高誘電体材料からなる絶縁層6−11を例えばE
CRスパッタ法を用いて堆積し、更に例えばTi/Pt
/Auを順次堆積し、絶縁層6−11および前記Ti/
Pt/Auをリフトオフすることによりゲート電極6−
12を形成し、それらをマスク材としてその直下以外の
金属層6−10をエッチングにより除去することによ
り、本第6の実施例によるHFETが作成される。
【0072】第6の実施例においては、スペーサ層6−
3からショットキー層6−5に至る多層構造が第1の容
量を構成し、高誘電体材料からなる絶縁層6−11が第
2の容量を構成する。金属層6−10は、ゲート電極6
−12,ソース電極6−8,ドレイン電極6−9と電気
的に接続していないのであるから、金属層6−10によ
ってこれらの容量が直列に接続し、ゲート容量を構成す
る。
【0073】例えば高誘電体材料の絶縁層6−11の比
誘電率が10、その厚さが5nmの場合に、前記第1・
第2の容量を直列接続することによって得られるゲート
容量は、第3の実施例と同様に層厚20nmの化合物半
導体層の有する容量にほぼ一致する。すなわち、第3の
実施例と同様のゲート電圧による二次元電子ガス濃度の
変調効果が実現される。第3の実施例と同様に、高誘電
体材料の絶縁層6−11の比誘電率が10よりも大きい
場合は、ゲート容量は更に増加する。また、絶縁層6−
11によるゲートリーク電流低減の効果も第3の実施例
と同様である。
【0074】更に、第6の実施例においては、金属層6
−10により高誘電体材料からなる絶縁層6−11とシ
ョットキー層6−5が分離されている。従って、本実施
例においては、絶縁層6−11とショットキー層6−5
が直接接触する場合に、長期間の通電により両者の界面
に生ずる可能性のあるトラップは発生し得ないのである
から、印加されるゲート電圧によって、チャネル層6−
2中の二次元電子ガス濃度は効率よく変調され、長期間
にわたって優れたトランジスタ特性が保証される。
【0075】第1〜第6実施例における前記絶縁層1〜
6−11は、高誘電体材料としてチタン酸ストロンチウ
ム(SrTiO3 ),チタン酸バリウム(BaTi
3),チタン酸バリウム・ストロンチウム(Bax
1-x TiO3 (0<x<1)),酸化アルミニウム
(Al2 3 ),酸化ジルコニウム(ZrO2),酸化
ハフニウム(HfO2),酸化ランタン(La23),
酸化タンタル(Ta25 ),酸化チタン(TiO2),
酸化イットリウム(Y23),酸化ガドリニウム(Gd
23),酸化セリウム(CeO2),酸化ジルコニウム
シリケート(ZrSix y ),酸化ハフニウムシリケ
ート(HfSix y),酸化ランタンシリケート(L
aSix y),酸化ランタンアルミニウム(LaAl
3),酸化ジルコニウムアルミニウム(Zr82Al18
3),酸化イットリウムシリケート(YSix y),
酸化チタンシリケート(TiSix y),酸化タンタ
ルシリケート(TaSix y)からなる群から選ばれ
るいずれかの材料から形成される。
【0076】このように本発明の趣旨はゲート電極1〜
6−12の直下に絶縁層を形成することにあるので、ソ
ース電極1〜6−8、ドレイン電極1〜6−9、ゲート
電極1〜6−12の材料およびその形成方法に関して変
更を行ったHEMT,HFETも本発明に含まれること
は明らかである。
【0077】また、金属層4〜6−10の材料およびそ
の形成方法に関して変更を行ったHEMT,HFETも
本発明に含まれることは明らかである。変更の例として
は、ソース電極3−8および6−8,ドレイン電極3−
9および6−9を、例えばTi/Alを局所的に堆積
し、例えばWSiからなる高融点金属を前記Ti/Al
の表面および側面を覆う形状を伴って局所的に堆積した
後に、熱処理することによって形成するという変更が可
能である。
【0078】さらに、金属層4〜6−10を例えばNi
/Auを順次堆積した後リフトオフにより形成するとい
う変更が可能である。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ゲート
電極と半導体表面との間に高誘電体材料からなる絶縁層
を形成することにより、正のゲート電圧を印加する際の
ゲートリーク電流を低減し、より高いゲート電圧に対し
て正常なトランジスタ動作を可能とするものである。こ
れにより、HEMT,HFETの論理振幅の拡張が可能
となるとともに、最大ドレイン電流が増加し、パワー特
性に優れたナイトライド系ヘテロ構造電界効果トランジ
スタが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるヘテロ構造電界効
果トランジスタの層構造を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例におけるヘテロ構造電界効
果トランジスタの層構造を示す図である。
【図3】本発明の第3実施例におけるヘテロ構造電界効
果トランジスタの層構造を示す図である。
【図4】本発明の第4実施例におけるヘテロ構造電界効
果トランジスタの層構造を示す図である。
【図5】本発明の第5実施例におけるヘテロ構造電界効
果トランジスタの層構造を示す図である。
【図6】本発明の第6実施例におけるヘテロ構造電界効
果トランジスタの層構造を示す図である。
【図7】第1の従来例におけるヘテロ構造電界効果トラ
ンジスタの層構造を示す図である。
【図8】第2の従来例におけるヘテロ構造電界効果トラ
ンジスタの層構造を示す図である。
【図9】第3の従来例におけるヘテロ構造電界効果トラ
ンジスタの層構造を示す図である。
【符号の説明】
1,2,4,5,7,8−0 半導体基板 3,6,9−0 基板 1〜9−1 バッファ層 1〜9−2 チャネル層 1〜9−3 スペーサ層 1〜9−4 キャリア供給層 1,2,4,5,7,8−5 バリア層 3,6,9−5 ショットキー層 1,2,4,5,7,8−6 エッチングストッパ層 1,2,4,5,7,8−7 キャップ層 1〜9−8 ソース電極 1〜9−9 ドレイン電極 4〜6−10 金属層 1〜6−11 絶縁層 1〜9−12 ゲート電極 1,2,4,5,7,8−15 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 國夫 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 末光 哲也 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 活田 健治 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5F102 FA00 FA02 GB01 GC01 GD10 GJ06 GJ10 GK04 GL04 GL09 GM04 GN04 GQ01 GR01 GR04 GR10 GS02 GT03 GT10 HC01 HC11 5F140 AA24 BA06 BA08 BA09 BD11 BD12 BD13 BF07 BF15 BF21 BF25 BJ06 BJ11 BJ15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にバッファ層,チャネル層,スペ
    ーサ層,キャリア供給層等の半導体層を順次堆積させ、
    さらに、その上に単数または複数の半導体層をエピタキ
    シャル成長させた半導体多層構造の表面にソース電極,
    ドレイン電極,ゲート電極が形成されているヘテロ構造
    電界効果トランジスタにおいて、 前記ゲート電極と前記半導体多層構造の表面との間に絶
    縁層、あるいは絶縁層と金属層を配置したことを特徴と
    するヘテロ構造電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 半導体基板(1−0)上にバッファ層
    (1−1),チャネル層(1−2),スペーサ層(1−
    3),キャリア供給層(1−4),バリア層(1−
    5),エッチングストッパ層(1−6)とが順次堆積さ
    れ、 さらにこのエッチングストッパ層(1−6)上に高濃度
    不純物層であるキャップ層(1−7)が堆積され、 ソース電極(1−8)およびドレイン電極(1−9)が
    このキャップ層(1−7)表面に形成され、 キャップ層(1−7)にエッチングストッパ層(1−
    6)に達する開口部(1−15)が形成されることを特
    徴とするヘテロ構造電界効果トランジスタにおいて、 開口部(1−15)に露出したエッチングストッパ層
    (1−6)表面に比誘電率10以上の高誘電体材料から
    なる絶縁層(1−11)と金属材料からなるゲート電極
    (1−12)とが順次局所的に形成され、 絶縁層(1−11)とゲート電極(1−12)はキャッ
    プ層(1−7)と隔離していることを特徴とする請求項
    1に記載のヘテロ構造電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 半導体基板(2−0)上にバッファ層
    (2−1),チャネル層(2−2),スペーサ層(2−
    3),キャリア供給層(2−4),バリア層(2−
    5),エッチングストッパ層(2−6)とが順次堆積さ
    れ、 さらにこのエッチングストッパ層(2−6)上に高濃度
    不純物層であるキャップ層(2−7)が堆積され、 ソース電極(2−8)およびドレイン電極(2−9)が
    このキャップ層(2−7)表面に形成され、 キャップ層(2−7)にバリア層(2−5)に達する開
    口部(2−15)が形成されることを特徴とするヘテロ
    構造電界効果トランジスタにおいて、 開口部(2−15)に露出したバリア層(2−5)表面
    に比誘電率10以上の高誘電体材料からなる絶縁層(2
    −11)と金属材料からなるゲート電極(2−12)と
    が順次局所的に形成され、 ソース電極(2−8)と絶縁層(2−11)との間の領
    域およびドレイン電極(2−9)と絶縁層(2−11)
    との間の領域にあるバリア層(2−5)は少なくともエ
    ッチングストッパ層(2−6)によって覆われ、 絶縁層(2−11)とゲート電極(2−12)はキャッ
    プ層(2−7)と隔離していることを特徴とする請求項
    1に記載のヘテロ構造電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 基板(3−0)上にバッファ層(3−
    1),チャネル層(3−2),スペーサ層(3−3),
    キャリア供給層(3−4),ショットキー層(3−5)
    とが順次堆積され、ソース電極(3−8)およびドレイ
    ン電極(3−9)がショットキー層(3−5)表面に形
    成されているヘテロ構造電界効果トランジスタにおい
    て、 ショットキー層(3−5)表面に、比誘電率10以上の
    高誘電体材料からなる絶縁層(3−11)と金属材料か
    らなるゲート電極(3−12)が、順次局所的に形成さ
    れ、絶縁層(3−11)とゲート電極(3−12)はソ
    ース電極(3−8)およびドレイン電極(3−9)とは
    隔離していることを特徴とする請求項1に記載のヘテロ
    構造電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 半導体基板(4−0)上にバッファ層
    (4−1),チャネル層(4−2),スペーサ層(4−
    3),キャリア供給層(4−4),バリア層(4−
    5),エッチングストッパ層(4−6)とが順次堆積さ
    れ、 さらにこのエッチングストッパ層(4−6)上に高濃度
    不純物層であるキャップ層(4−7)が堆積され、 ソース電極(4−8)およびドレイン電極(4−9)が
    このキャップ層(4−7)表面に形成され、 キャップ層(4−7)にエッチングストッパ層(4−
    6)に達する開口部(4−15)が形成されることを特
    徴とするヘテロ構造電界効果トランジスタにおいて、 開口部(4−15)に露出したエッチングストッパ層
    (4−6)表面に金属層(4−10)と比誘電率10以
    上の高誘電体材料からなる絶縁層(4−11)と金属材
    料からなるゲート電極(4−12)とが順次局所的に形
    成され、 金属層(4−10)はゲート電極(4−12),ソース
    電極(4−8),ドレイン電極(4−9)とは電気的に
    接続せず、 金属層(4−10)と絶縁層(4−11)とゲート電極
    (4−12)はキャップ層(4−7)と隔離し、金属層
    (4−10)により絶縁層(4−11)がエッチングス
    トッパ層(4−6)から分離されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のヘテロ構造電界効果トランジスタ。
  6. 【請求項6】 半導体基板(5−0)上にバッファ層
    (5−1),チャネル層(5−2),スペーサ層(5−
    3),キャリア供給層(5−4),バリア層(5−
    5),エッチングストッパ層(5−6)とが順次堆積さ
    れ、 さらにこのエッチングストッパ層(5−6)上に高濃度
    不純物層であるキャップ層(5−7)が堆積され、 ソース電極(5−8)およびドレイン電極(5−9)が
    このキャップ層(5−7)表面に形成され、 キャップ層(5−7)にバリア層(5−5)に達する開
    口部(5−15)が形成されることを特徴とするヘテロ
    構造電界効果トランジスタにおいて、 開口部(5−15)に露出したバリア層(5−5)表面
    に金属層(5−10)と比誘電率10以上の高誘電体材
    料からなる絶縁層(5−11)と金属材料からなるゲー
    ト電極(5−12)とが順次局所的に形成され、 金属層(5−10)はゲート電極(5−12),ソース
    電極(5−8),ドレイン電極(5−9)とは電気的に
    接続せず、 ソース電極(5−8)と金属層(5−10)との間の領
    域およびドレイン電極(5−9)と金属層(5−10)
    との間の領域にあるバリア層(5−5)は少なくともエ
    ッチングストッパ層(5−6)によって覆われ、 金属層(5−10)と絶縁層(5−11)とゲート電極
    (5−12)はキャップ層(5−7)とは隔離し、金属
    層(5−10)により絶縁層(5−11)がバリア層
    (5−5)およびエッチングストッパ層(5−6)から
    分離されていることを特徴とする請求項1に記載のヘテ
    ロ構造電界効果トランジスタ。
  7. 【請求項7】 基板(6−0)上にバッファ層(6−
    1),チャネル層(6−2),スペーサ層(6−3),
    キャリア供給層(6−4),ショットキー層(6−5)
    が順次堆積されソース電極(6−6)およびドレイン電
    極(6−7)がショットキー層(6−5)表面に形成さ
    れているヘテロ構造電界効果トランジスタにおいて、 ショットキー層(6−5)表面に、金属層(6−10)
    と比誘電率10以上の高誘電体材料からなる絶縁層(6
    −11)と金属材料からなるゲート電極(6−10)と
    が順次局所的に形成され、 金属層(6−10)はゲート電極(6−12),ソース
    電極(6−8),ドレイン電極(6−9)とは電気的に
    接続せず、 金属層(6−10)により絶縁層(6−11)がショッ
    トキー層(6−5)から分離されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のヘテロ構造電界効果トランジスタ。
  8. 【請求項8】 前記絶縁層は、チタン酸ストロンチウム
    (SrTiO3 ),チタン酸バリウム(BaTi
    3),チタン酸バリウム・ストロンチウム(Bax Sr
    1-x TiO3 (0<x<1)),酸化アルミニウム(A
    2 3 ),酸化ジルコニウム(ZrO2 ),酸化ハフ
    ニウム(HfO2),酸化ランタン(La23 ),酸化
    タンタル(Ta2 5 ),酸化チタン(TiO2),酸
    化イットリウム(Y23 ),酸化ガドリニウム(Gd2
    3),酸化セリウム(CeO2),酸化ジルコニウムシ
    リケート(ZrSixy ),酸化ハフニウムシリケー
    ト(HfSixy),酸化ランタンシリケート(LaS
    xy),酸化ランタンアルミニウム(LaAl
    3),酸化ジルコニウムアルミニウム(Zr82Al18
    3),酸化イットリウムシリケート(YSixy),
    酸化チタンシリケート(TiSixy),酸化タンタル
    シリケート(TaSixy)からなる群から選ばれるい
    ずれかの材料から形成されることを特徴とする請求項1
    〜7いずれかに記載のヘテロ構造電界効果トランジス
    タ。
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