JP2002324417A - 自動車用前照灯 - Google Patents

自動車用前照灯

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JP2002324417A
JP2002324417A JP2001128574A JP2001128574A JP2002324417A JP 2002324417 A JP2002324417 A JP 2002324417A JP 2001128574 A JP2001128574 A JP 2001128574A JP 2001128574 A JP2001128574 A JP 2001128574A JP 2002324417 A JP2002324417 A JP 2002324417A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 灯具正面方向に対して対向車線側に水平カッ
トオフラインが配置された配光パターンでロービーム照
射を行うように構成された自動車用前照灯において、車
体が対向車線側へローリングした場合においても車両前
方路面の視認性を十分に確保する。 【解決手段】 車体が対向車線側へローリングしたと
き、光源バルブをローリング方向とは反対方向へ回転さ
せて略正立状態に維持する。これによりロービーム配光
パターンPの水平カットオフラインCL1が対向車線側
へ向けて下向きに傾斜するのを防止する。また、リフレ
クタ20の水平カットオフライン形成領域20a1を複
数の反射素子20s1a、20s1b等で構成し、これ
らを鉛直方向に対して上端から下端へ向けて光軸Ax1
側へ5°傾斜して延びるように形成する。これにより対
向車線側へのローリング時、各反射素子20s1a、2
0s1b等を光源バルブのインナシェード18cによっ
て形成される明暗境界線L1と略直交させ、水平カット
オフラインCL1の鮮明化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、自動車用前照
灯、すなわち4輪車等の車両に装着される前照灯に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】多くの自動車用前照灯においては、灯具
正面方向に対して対向車線側に水平カットオフラインが
配置された配光パターンでロービーム照射を行うように
構成されている。
【0003】例えば、図10に示す左配光のロービーム
配光パターンP´においては、水平カットオフラインC
L1を対向車線側(右側)に配置するとともに、この水
平カットオフラインCL1から上向き15°で立ち上が
る斜めカットオフラインCL2を自車線側(左側)に配
置することにより、左側通行の車両走行路において、対
向車ドライバへのグレア防止を図りつつ自車ドライバの
前方視認性を確保するようになっている。
【0004】そして、同図に示す自動車用前照灯におい
ては、略前後方向に延びる光軸Ax1と同軸で配置され
た光源118aを有するとともに、この光源118aか
ら下方へ向かう光を遮蔽するよう該光源118aを所定
角度範囲にわたって囲むインナシェード118cを有す
る光源バルブの光源118aからの光を、リフレクタ1
20により反射制御することにより、上記ロービーム配
光パターンP´を形成するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両旋回走
行時等には遠心力によって車体がローリングするが、図
11に示すように、左旋回走行時等のように車体2が対
向車線側(右側)にローリングした場合には、これに伴
って左右の各灯具(前照灯)110も対向車線側(右
側)に傾斜するので、該前照灯110からの照射ビーム
によって形成されるロービーム配光パターンP´も対向
車線側(右側)に傾斜することとなる(なお、傾斜前の
ロービーム配光パターンP´は2点鎖線で示す)。この
とき、水平カットオフラインCL1は右下がりとなるの
で、車両前方路面の視認性(具体的には、水平カットオ
フラインCL1前方近傍の斜線領域Aの視認性)が低下
してしまう、という問題がある。
【0006】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、灯具正面方向に対して対向車線側に
水平カットオフラインが配置された配光パターンでロー
ビーム照射を行うように構成された自動車用前照灯にお
いて、車体が対向車線側へローリングした場合において
も車両前方路面の視認性を十分に確保することができる
自動車用前照灯を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、灯具構成要
素に工夫を施すとともに所定のバルブ駆動機構を設ける
ことにより、上記目的達成を図るようにしたものであ
る。
【0008】すなわち、本願発明に係る自動車用前照灯
は、灯具正面方向に対して対向車線側に水平カットオフ
ラインが配置された配光パターンでロービーム照射を行
うように構成された自動車用前照灯であって、略前後方
向に延びる光軸と同軸で配置された光源を有するととも
に、この光源を所定角度範囲にわたって囲む遮光部材を
有してなる光源バルブと、上記光源からの光を前方へ反
射させるリフレクタと、このリフレクタの前方に設けら
れた透光カバーとを備えてなり、上記リフレクタまたは
上記透光カバーに、上記水平カットオフラインを形成す
るための配光制御を行う水平カットオフライン形成領域
が設けられた自動車用前照灯において、上記水平カット
オフライン形成領域の少なくとも一部が、複数の反射素
子またはレンズ素子で構成されるとともに、これら各反
射素子またはレンズ素子が、鉛直方向に対して上端から
下端へ向けて上記光軸側へ3〜10°傾斜して延びるよ
うに形成されており、上記前照灯が左右方向に傾斜した
とき、上記光源バルブを上記光軸回りに上記前照灯の傾
斜方向とは反対方向へ回転させるバルブ駆動機構が設け
られている、ことを特徴とするものである。
【0009】上記「光源」は、略前後方向に延びる光軸
と同軸で配置されたものであれば特定の光源に限定され
るものではなく、例えば、ハロゲンバルブ等のフィラメ
ントや放電バルブの放電発光部等が採用可能である。
【0010】上記「遮光部材」の具体的構成は特に限定
されるものではなく、例えば、光源の下方に配置された
インナーシェード、光源バルブのガラス管に塗布された
遮光膜等が採用可能である。
【0011】上記「所定角度範囲」とは、光軸に関して
自車線側の水平方向と対向車線側の水平方向に対して1
5°下向きの角度方向との間の中心角165°の角度範
囲、またはこの中心角165°の角度範囲のうち中間部
分を部分的に除外した角度範囲を意味するものである。
【0012】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、本願発明に
係る自動車用前照灯は、灯具正面方向に対して対向車線
側に水平カットオフラインが配置された配光パターンで
ロービーム照射を行うように構成されており、リフレク
タまたは透光カバーには水平カットオフライン形成領域
が設けられているが、この水平カットオフライン形成領
域の少なくとも一部が複数の反射素子またはレンズ素子
で構成されるとともに、これら各反射素子またはレンズ
素子が、鉛直方向に対して上端から下端へ向けて光軸側
へ3〜10°傾斜して延びるように形成されており、ま
た、前照灯が左右方向に傾斜したとき、光源バルブを光
軸回りに前照灯の傾斜方向とは反対方向へ回転させるバ
ルブ駆動機構が設けられているので、次のような作用効
果を得ることができる。
【0013】すなわち、車体が対向車線側へローリング
すると、これに伴って前照灯もローリング方向に傾斜す
るが、光源バルブはバルブ駆動機構により光軸回りに前
照灯の傾斜方向とは反対方向へ回転するので、ロービー
ム配光パターンがローリング方向に傾斜してしまうのを
防止または抑制することができ、これにより水平カット
オフラインが対向車線側へ向けて下向きに傾斜してしま
うのを防止または抑制することができる。その際、リフ
レクタまたは透光カバーの水平カットオフライン形成領
域の少なくとも一部を構成する各反射素子またはレンズ
素子は、鉛直方向に対して上端から下端へ向けて光軸側
へ3〜10°傾斜しているので、光源バルブの遮光部材
によって水平カットオフライン形成領域に形成される明
暗境界線に対して上記各反射素子またはレンズ素子を直
交状態に近づけることができ、これにより車体が対向車
線側へローリングしたときでも水平カットオフラインを
比較的鮮明に形成することが可能となる。
【0014】このように本願発明によれば、灯具正面方
向に対して対向車線側に水平カットオフラインが配置さ
れた配光パターンでロービーム照射を行うように構成さ
れた自動車用前照灯において、車体が対向車線側へロー
リングした場合においても、水平カットオフラインを比
較的鮮明な状態に維持した上で、水平カットオフライン
が対向車線側へ向けて下向きに傾斜してしまうのを防止
または抑制することができ、これにより車両前方路面の
視認性を十分に確保することができる。
【0015】ところで、上記各反射素子またはレンズ素
子の、鉛直方向に対する傾斜角を3〜10°に設定した
のは、実際に起こり得る車体のローリング角度を考慮し
たものであって、具体的には以下の理由によるものであ
る。
【0016】すなわち、「3°」以上に設定したのは、
3°未満の傾斜角では、車体が対向車線側へローリング
したときに、水平カットオフライン形成領域の少なくと
も一部を構成する各反射素子またはレンズ素子の向き
を、光源バルブによって形成される明暗境界線に対して
直交方向に十分近づけることができないからである。一
方、「10°」以下に設定したのは、水平カットオフラ
イン形成領域の少なくとも一部を構成する各反射素子ま
たはレンズ素子を傾斜させた場合、車体がローリングし
ていない状態では、各反射素子またはレンズ素子の向き
が、光源バルブによって形成される明暗境界線に対して
直交方向からずれた状態となるので、水平カットオフラ
インの鮮明度が多少低下するが、10°を超える傾斜角
になると、その鮮明度が直進走行時において十分な前方
視認性を確保する上で許容範囲を超えるものとなってし
まうからである。
【0017】上記構成において、リフレクタまたは透光
カバーに、ロービーム配光パターンにおいて灯具正面方
向から自車線側へ上向き15°で立ち上がる斜めカット
オフラインを形成するための斜めカットオフライン形成
領域が設けられるとともに、この斜めカットオフライン
形成領域の少なくとも一部が複数の反射素子またはレン
ズ素子で構成されている場合には、これら各反射素子ま
たはレンズ素子を、鉛直方向に対して上端から下端へ向
けて上記光軸側へ18〜25°傾斜して延びるように形
成すれば、次のような作用効果を得ることができる。
【0018】すなわち、車体が自車線側へローリングし
たとき、光源バルブの遮光部材によって斜めカットオフ
ライン形成領域に形成される明暗境界線に対して上記各
反射素子またはレンズ素子を直交状態に近づけることが
できるので、車体が対向車線側へローリングしたときで
も斜めカットオフラインを比較的鮮明に形成することが
可能となる。
【0019】この場合において、上記各反射素子または
レンズ素子の、鉛直方向に対する傾斜角を18〜25°
に設定したのは、水平カットオフライン形成領域の場合
と同様の理由によるものである。
【0020】上記「バルブ駆動機構」は、前照灯が左右
方向に傾斜したとき、光源バルブを光軸回りに前照灯の
傾斜方向とは反対方向へ回転させるように構成されたも
のであれば、所定の設定角度まで1段階で光源バルブを
回動させるように構成されたものであってもよいが、前
照灯の傾斜角度に応じた回転量で光源バルブを回転させ
るように構成されたものとすれば、水平カットオフライ
ンが対向車線側へ向けて下向きに傾斜してしまうのを防
止または抑制するための制御を木目細かく行うことがで
きる。後者の場合、光源バルブを多段階で回動させるよ
うにしてもよいし、無段階で回動させるようにしてもよ
い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本願発明の
実施の形態について説明する。
【0022】図1は、本願発明の一実施形態に係る自動
車用前照灯10を示す側断面図である。
【0023】図示のように、本実施形態に係る自動車用
前照灯10は、素通し状の透孔カバー12とランプボデ
ィ14とで形成される灯室内に、リフレクタユニット1
6が上下方向および左右方向に傾動可能に設けられてな
っている。
【0024】リフレクタユニット16は、略前後方向に
延びる光軸Ax1を有している。より厳密には、光軸A
x1は、リフレクタユニット16が傾動基準位置にある
とき、車両前後方向に延びる灯具基準軸Axに対して僅
かに(0.5〜0.6°程度)下向きとなるように設定
されている。
【0025】リフレクタユニット16は、光源バルブ1
8と、リフレクタ20と、アウタシェード22と、バル
ブ駆動機構24とを備えてなっている。
【0026】光源バルブ18は、光軸Ax1方向に延び
る2つのフィラメント18a、18bと、前方側に位置
するフィラメント18a(光源)から下方へ向かう光を
遮蔽するよう該フィラメント18aを光軸Ax1回りに
中心角165°で囲むインナシェード18c(遮光部
材)とを備えてなるハロゲンバルブであって、フィラメ
ント18aが光軸Ax1と同軸になるようにしてリフレ
クタ20に固定支持されている。
【0027】リフレクタ20は、光軸Ax1を中心軸と
する回転放物面上に複数の反射素子20sが形成されて
なる反射面20aを有しており、該反射面20aにより
フィラメント18aまたは18bからの光を前方へ拡散
偏向反射させるようになっている。そして、フィラメン
ト18aの点灯によりロービーム照射を行うとともに、
フィラメント18bの点灯によりハイビーム照射を行う
ようになっている。
【0028】アウタシェード22は、フィラメント18
aから灯具前方へ向かう直射光を遮蔽するようにして光
源バルブ18の前端部を囲むキャップ部22Aと、この
キャップ部22Aを支持するステー部22Bとからな
り、該ステー部22Bの後端部においてリフレクタ20
に固定されている。
【0029】バルブ駆動機構24は、光源バルブ18を
光軸Ax1回りに回動可能に支持するとともに、車体が
ローリングしたとき(すなわち前照灯10が左右方向に
傾斜したとき)、光源バルブ18を光軸Ax1回りにロ
ーリング方向(すなわち前照灯10の傾斜方向)とは反
対方向へローリング角度と同じ角度だけ回転させるよう
になっている。そしてこれにより、車体のローリング有
無にかかわらず、光源バルブ18の姿勢を常に正立状態
に維持するようになっている。なお、車体のロール角
は、各車輪のサスペンション変位量あるいは車両に作用
する横G等のデータに基づいて算出することが可能であ
る。
【0030】図2は、リフレクタユニット16を単品で
示す正面図である。
【0031】図示のように、リフレクタ20の反射面2
0aにおいて、図中破線で示す領域Dはフィラメント1
8aからの光がインナシェード18cにより遮蔽されて
入射しない光非入射領域であり、それ以外の領域Bはフ
ィラメント18aからの光が入射する光入射領域であ
る。これら光入射領域Bと光非入射領域Dとを区分けす
る明暗境界線L1、L2は、自車線側(光軸Ax1の左
側(図2においては右側))の明暗境界線L1が光軸A
x1から水平方向に延びるように形成され、対向車線側
(光軸Ax1の右側(図2においては左側))の明暗境
界線L2が光軸Ax1から15°下向き方向に延びるよ
うに形成される。
【0032】図3は、自動車用前照灯10のロービーム
照射により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直
スクリーン上に形成されるロービーム配光パターンP
を、リフレクタユニット16と共に該リフレクタユニッ
ト16の背面側から透視的に示す図である。
【0033】図示のように、ロービーム配光パターンP
は、左配光用のロービーム配光パターンであって、V−
V線(灯具基準軸Axを通る鉛直線)の右側(対向車線
側)に水平カットオフラインCL1を有し、V−V線の
左側(自車線側)に水平カットオフラインCL1から上
向き15°で立ち上がる斜めカットオフラインCL2を
有している。水平カットオフラインCL1は、H−H線
(灯具基準軸Axを通る水平線)に対して灯具基準軸A
xと光軸Ax1との角度差の分だけ下向きに形成され
る。
【0034】同図において2点鎖線で示す基本配光パタ
ーンPoは、リフレクタ20の反射面20aが仮に光軸
Ax1を中心軸とする回転放物面であるとした場合に形
成されるロービーム配光パターンであって、実線で示す
ロービーム配光パターンPは、反射面20aに形成され
た複数の反射素子20sの拡散偏向反射機能により基本
配光パターンPoを変形させることにより形成されるよ
うになっている。
【0035】図2において斜線で示すように、反射面2
0aにおける光軸Ax1の左右両側には、明暗境界線L
1、L2を跨ぐようにして水平カットオフライン形成領
域20a1および斜めカットオフライン形成領域20a
2が設けられている。そして、水平カットオフライン形
成領域20a1を構成する複数の反射素子20s1の拡
散偏向反射機能により、水平カットオフラインCL1を
形成するとともに、斜めカットオフライン形成領域20
a2を構成する複数の反射素子20s2の拡散偏向反射
機能により、斜めカットオフラインCL2を形成するよ
うになっている。
【0036】その際、水平カットオフライン形成領域2
0a1の下端縁は、光軸Ax1から10°下向き方向に
延びる直線(2点鎖線)よりもやや下方に位置設定され
ており、斜めカットオフライン形成領域20a2の下端
縁は、光軸Ax1から25°下向き方向に延びる直線
(2点鎖線)よりもやや下方に位置設定されている。
【0037】水平カットオフライン形成領域20a1を
構成する各反射素子20s1は、鉛直方向に対して上端
から下端へ向けて光軸Ax1側へ5°傾斜して延びるよ
うに形成されており、斜めカットオフライン形成領域2
0a2を構成する各反射素子20s2は、鉛直方向に対
して上端から下端へ向けて光軸Ax1側へ20°傾斜し
て延びるように形成されている。
【0038】したがって、各反射素子20s1による反
射光の拡散偏向方向は、明暗境界線L1が延びる水平方
向に対して5°ずれたものとなり、これら各反射素子2
0s1からの反射光により形成される配光パターンの拡
散偏向方向は、図4に矢印A1で示すように、水平カッ
トオフラインCL1に対して5°傾斜したものとなる。
また、各反射素子20s2による反射光の拡散偏向方向
は明暗境界線L2が延びる下向き15°方向に対して5
°ずれたものとなり、これら各反射素子20s2からの
反射光により形成される配光パターンの拡散偏向方向
は、図4に矢印A2で示すように、斜めカットオフライ
ンCL2に対して5°傾斜したものとなる。このため、
水平カットオフラインCL1および斜めカットオフライ
ンCL2は、鮮明度が多少低下するが、前方視認性を確
保する上で十分許容範囲内に維持される。
【0039】なお、図4において2点鎖線で示す配光パ
ターンP1ao、P1boは、リフレクタ20の反射面
20aが仮に光軸Ax1を中心軸とする回転放物面であ
るとした場合において、水平カットオフライン形成領域
20a1を構成する複数の反射素子20s1のうち2つ
の反射素子20s1a、20s1bからの反射光によっ
て形成されるセグメント基本配光パターンである。ま
た、図4において2点鎖線で示す配光パターンP2a
o、P2boは、リフレクタ20の反射面20aが仮に
光軸Ax1を中心軸とする回転放物面であるとした場合
において、斜めカットオフライン形成領域20a2を構
成する複数の反射素子20s2のうち2つの反射素子2
0s2a、20s2bからの反射光によって形成される
セグメント基本配光パターンである。
【0040】図5は、車体の対向車線側へのローリング
により、リフレクタユニット16が対向車線側へ5°傾
斜した状態を示す図であり、図6は、この状態でリフレ
クタユニット16から前方へ照射されるロービーム配光
パターンPを、車両が左旋回走行している状態を想定し
て透視的に示す図である。
【0041】このようにリフレクタユニット16が対向
車線側へ5°傾斜した状態では、水平カットオフライン
形成領域20a1を構成する各反射素子20s1は鉛直
方向に延びた状態となる。一方、光源バルブ18は、バ
ルブ駆動機構24の駆動によりローリング方向とは反対
方向へ回転して正立状態に維持されるので、自車線側の
明暗境界線L1は光軸Ax1から水平方向に延びた状態
にある。
【0042】そして、この明暗境界線L1に対して各反
射素子20s1が直交するように配置されることとなる
ので、各反射素子20s1による反射光の拡散偏向方向
は明暗境界線L1が延びる水平方向に沿ったものとな
る。したがって、これら各反射素子20s1からの反射
光により形成される配光パターンにより、鮮明な水平カ
ットオフラインCL1が形成されることとなる。なお、
図6においては、水平カットオフライン形成領域20a
1を構成する複数の反射素子20s1のうち2つの反射
素子20s1a、20s1bを代表して取り上げて、該
反射素子20s1a、20s1bからの反射光により形
成されるセグメント配光パターンP1a、P1bを示し
ている。
【0043】図7は、車体の自車線側へのローリングに
より、リフレクタユニット16が自車線側へ5°傾斜し
た状態を示す図であり、図8は、この状態でリフレクタ
ユニット16から前方へ照射されるロービーム配光パタ
ーンPを、車両が右旋回走行している状態を想定して透
視的に示す図である。
【0044】このようにリフレクタユニット16が自車
線側へ5°傾斜した状態では、斜めカットオフライン形
成領域20a2を構成する各反射素子20s2は鉛直方
向に対して15°傾斜する方向に延びた状態となる。一
方、光源バルブ18は、バルブ駆動機構24の駆動によ
りローリング方向とは反対方向へ回転して正立状態に維
持されるので、自車線側の明暗境界線L2は光軸Ax1
から下向き15°方向に延びた状態にある。
【0045】そして、この明暗境界線L2に対して各反
射素子20s2が直交するように配置されることとなる
ので、各反射素子20s2による反射光の拡散偏向方向
は明暗境界線L2が延びる下向き15°方向に沿ったも
のとなる。したがって、これら各反射素子20s2から
の反射光により形成される配光パターンにより、鮮明な
斜めカットオフラインCL2が形成されることとなる。
なお、図8においては、斜めカットオフライン形成領域
20a2を構成する複数の反射素子20s2のうち2つ
の反射素子20s2a、20s2bを代表して取り上げ
て、該反射素子20s2a、20s2bからの反射光に
より形成されるセグメント配光パターンP2a、P2b
を示している。
【0046】以上詳述したように、本実施形態に係る自
動車用前照灯10は、灯具正面方向に対して対向車線側
に水平カットオフラインCL1が配置された配光パター
ンPでロービーム照射を行うように構成されており、リ
フレクタ20には水平カットオフライン形成領域20a
1が設けられているが、この水平カットオフライン形成
領域20a1が複数の反射素子20s1で構成されると
ともに、これら各反射素子20s1が、鉛直方向に対し
て上端から下端へ向けて光軸Ax側へ5°傾斜して延び
るように形成されており、また、前照灯10が左右方向
に傾斜したとき、光源バルブ18を光軸Ax1回りに前
照灯10の傾斜方向とは反対方向へ回転させるバルブ駆
動機構24が設けられているので、次のような作用効果
を得ることができる。
【0047】すなわち、車体が対向車線側へローリング
すると、これに伴って前照灯10もローリング方向に傾
斜するが、光源バルブ18はバルブ駆動機構24により
光軸Ax1回りに前照灯10の傾斜方向とは反対方向へ
該前照灯10の傾斜角度と同じ角度だけ回転して正立状
態に維持されるので、ロービーム配光パターンPがロー
リング方向に傾斜してしまうのを防止することができ、
これにより水平カットオフラインCL1が対向車線側へ
向けて下向きに傾斜してしまうのを防止することができ
る。その際、リフレクタ20の水平カットオフライン形
成領域20a1を構成する各反射素子20s1は、鉛直
方向に対して上端から下端へ向けて光軸Ax1側へ5°
傾斜しているので、光源バルブ18のインナシェード1
8cによって水平カットオフライン形成領域20a1に
形成される明暗境界線L1に対して各反射素子20s1
を直交状態に近づけることができ、これにより車体が対
向車線側へローリングしたときでも水平カットオフライ
ンCL1を比較的鮮明に形成することが可能となる。
【0048】このように本実施形態によれば、車体が対
向車線側へローリングした場合においても、水平カット
オフラインCL1を比較的鮮明な状態に維持した上で、
水平カットオフラインCL1が対向車線側へ向けて下向
きに傾斜してしまうのを防止または抑制することがで
き、これにより車両前方路面の視認性を十分に確保する
ことができる。
【0049】特に、本実施形態においては、水平カット
オフライン形成領域20a1を構成する各反射素子20
s1の鉛直方向に対する傾斜角が5°に設定されている
ので、通常の車両走行状況において生じ得るローリング
角度範囲内においては、車体が対向車線側へローリング
したときに、各反射素子20s1の向きを光源バルブ1
8によって形成される明暗境界線L1と直交する方向に
十分近づけることができる。また、車体がローリングし
ていない状態においても、各反射素子20s1の向きが
明暗境界線L1に対して直交方向から大きくずれた状態
とはならないので、水平カットオフラインCL1の鮮明
度が多少低下するものの、これを十分許容範囲内に維持
することができる。
【0050】また本実施形態においては、リフレクタ2
0に、ロービーム配光パターンPにおいて灯具正面方向
から自車線側へ上向き15°で立ち上がる斜めカットオ
フラインCL2を形成するための斜めカットオフライン
形成領域20a2が設けられるとともに、この斜めカッ
トオフライン形成領域20a2が複数の反射素子20s
2で構成されているが、これら各反射素子20s2は、
鉛直方向に対して上端から下端へ向けて光軸Ax1側へ
20°傾斜しているので、次のような作用効果を得るこ
とができる。
【0051】すなわち、車体が自車線側へローリングし
たとき、光源バルブ18のインナシェード18cによっ
て斜めカットオフライン形成領域20a2に形成される
明暗境界線L2に対して各反射素子20s2を直交状態
に近づけることができる。したがって、車体が自車線側
へローリングした場合においても、斜めカットオフライ
ンCL2を比較的鮮明に形成することが可能となる。
【0052】特に、本実施形態においては、斜めカット
オフライン形成領域12a2を構成する各反射素子20
s2の鉛直方向に対する傾斜角が20°に設定されてい
るので、通常の車両走行状況において生じ得るローリン
グ角度範囲内においては、車体が自車線側へローリング
したときに、各反射素子20s2の向きを光源バルブ1
8によって形成される明暗境界線L2と直交する方向に
十分近づけることができる。また、車体がローリングし
ていない状態においても、各反射素子20s2の向きが
明暗境界線L2に対して直交方向から大きくずれた状態
とはならないので、水平カットオフラインCL2の鮮明
度が多少低下するものの、これを十分許容範囲内に維持
することができる。
【0053】なお、本実施形態においては、水平カット
オフライン形成領域20a1の下端縁が、光軸Ax1か
ら10°下向き方向に延びる直線よりもやや下方に位置
設定されているので、車体が対向車線側へローリングし
た場合において、そのローリング角が10°以下であれ
ば、明暗境界線L1が水平カットオフライン形成領域2
0a1から外れてしまうことはなく、これにより比較的
鮮明な水平カットオフラインCL1を確保することが可
能である。同様に、斜めカットオフライン形成領域20
a2の下端縁は、光軸Ax1から25°下向き方向に延
びる直線よりもやや下方に位置設定されているので、車
体が自車線側へローリングした場合において、そのロー
リング角が10°以下であれば、明暗境界線L2が斜め
カットオフライン形成領域20a2から外れてしまうこ
とはなく、これにより比較的鮮明な斜めカットオフライ
ンCL2を確保することが可能である。
【0054】次に、上記実施形態の変形例について説明
する。
【0055】図9は、本変形例に係る自動車用前照灯3
0を示す正面図である。
【0056】この自動車用前照灯30も、その基本的な
灯具構成は上記実施形態に係る自動車用前照灯10と同
様であるが、上記実施形態に係る自動車用前照灯10に
おいては、透孔カバー12が素通し状に形成されてお
り、リフレクタ20の反射面20aに形成された複数の
反射素子20sにより配光制御が行われる構成となって
いるのに対し、本変形例に係る自動車用前照灯30にお
いては、透孔カバー12に複数のレンズ素子12sが形
成されており、これらレンズ素子12sにより配光制御
が行われる構成となっている。
【0057】すなわち、本変形例に係る自動車用前照灯
30においては、リフレクタ20の反射面20aは、光
軸Ax1を中心軸とする回転放物面で構成されており、
この反射面20aからの平行反射光を複数のレンズ素子
12sにより拡散偏向制御することにより、図3に示す
ロービーム配光パターンPと同様のロービーム配光パタ
ーンでロービーム照射を行うようになっている。
【0058】透孔カバー12には、灯具正面視において
上記明暗境界線L1、L2を跨ぐようにして水平カット
オフライン形成領域12a1および斜めカットオフライ
ン形成領域12a2が形成されている。そして、水平カ
ットオフライン形成領域12a1を構成する複数のレン
ズ素子12s1の拡散偏向透過機能により、水平カット
オフラインCL1を形成するとともに、斜めカットオフ
ライン形成領域12a2を構成する複数のレンズ素子1
2s2の拡散偏向透過機能により、斜めカットオフライ
ンCL2を形成するようになっている。
【0059】水平カットオフライン形成領域12a1を
構成する各レンズ素子12s1は、鉛直方向に対して上
端から下端へ向けて光軸Ax1側へ5°傾斜して延びる
ように形成されており、斜めカットオフライン形成領域
12a2を構成する各レンズ素子12s2は、鉛直方向
に対して上端から下端へ向けて光軸Ax1側へ20°傾
斜して延びるように形成されている。
【0060】したがって、各レンズ素子12s1による
透過光の拡散偏向方向は、明暗境界線L1が延びる水平
方向に対して5°ずれたものとなり、これら各レンズ素
子12s1からの透過光により形成される配光パターン
の拡散偏向方向は、図4に矢印A1で示すように、水平
カットオフラインCL1に対して5°傾斜したものとな
る。また、各レンズ素子12s2による透過光の拡散偏
向方向は明暗境界線L2が延びる下向き15°方向に対
して5°ずれたものとなり、これら各レンズ素子12s
2からの透過光により形成される配光パターンの拡散偏
向方向は、図4に矢印A2で示すように、斜めカットオ
フラインCL2に対して5°傾斜したものとなる。この
ため、車体がローリングしていない状態では、水平カッ
トオフラインCL1および斜めカットオフラインCL2
は、鮮明度が多少低下するが、前方視認性を確保する上
で十分許容範囲内に維持される。
【0061】一方、車体が対向車線側へローリングした
ときには、鉛直方向に対して5°傾斜した各レンズ素子
12s1が明暗境界線L1に対して直交状態に近づくの
で、水平カットオフラインCL1を比較的鮮明に形成す
ることが可能となる。また、車体が自車線側へローリン
グしたときには、鉛直方向に対して20°傾斜した各レ
ンズ素子12s2が明暗境界線L2に対して直交状態に
近づくので、斜めカットオフラインCL2を比較的鮮明
に形成することが可能となる。
【0062】このように本変形例によれば、車体が対向
車線側へローリングした場合においても、水平カットオ
フラインCL1を比較的鮮明な状態に維持した上で、水
平カットオフラインCL1が対向車線側へ向けて下向き
に傾斜してしまうのを防止または抑制することができ、
これにより車両前方路面の視認性を十分に確保すること
ができる。
【0063】特に、水平カットオフライン形成領域12
a1を構成する各レンズ素子12s1の鉛直方向に対す
る傾斜角が5°に設定されているので、通常の車両走行
状況において生じ得るローリング角度範囲内において
は、車体が対向車線側へローリングしたときに、各レン
ズ素子12s1の向きを光源バルブ18によって形成さ
れる明暗境界線L1と直交する方向に十分近づけること
ができる。同様に、斜めカットオフライン形成領域12
a2を構成する各レンズ素子12s2の鉛直方向に対す
る傾斜角が20°に設定されているので、通常の車両走
行状況において生じ得るローリング角度範囲内において
は、車体が自車線側へローリングしたときに、各レンズ
素子12s2の向きを光源バルブ18によって形成され
る明暗境界線L2と直交する方向に十分近づけることが
できる。また、車体がローリングしていない状態におい
ても、各レンズ素子12s1、12s2の向きが明暗境
界線L1、L2に対して直交方向から大きくずれた状態
とはならないので、水平カットオフラインCL1および
斜めカットオフラインCL2の鮮明度が多少低下するも
のの、これを十分許容範囲内に維持することができる。
【0064】上記実施形態および変形例においては、水
平カットオフライン形成領域20a1、12a1を構成
するすべての反射素子20s1、レンズ素子12s1が
鉛直方向に対して5°傾斜しているものとして説明した
が、水平カットオフライン形成領域20a1、12a1
の一部についてのみ、これを構成する反射素子20s
1、レンズ素子12s1を鉛直方向に対して5°傾斜さ
せるようにしてもよい。この場合、水平カットオフライ
ン形成領域20a1、12a1における外周端部寄りの
反射素子20s1、レンズ素子12s1からの反射光、
透過光が水平カットオフラインCL1の形成に大きく寄
与するので、これら外周端部寄りの反射素子20s1、
レンズ素子12s1を鉛直方向に対して5°傾斜させる
ようにすることが好ましい。
【0065】同様に、上記実施形態および変形例におい
ては、斜めカットオフライン形成領域20a2、12a
2を構成するすべての反射素子20s2、レンズ素子1
2s2が鉛直方向に対して20°傾斜しているものとし
て説明したが、斜めカットオフライン形成領域20a
2、12a2の一部についてのみ、これを構成する反射
素子20s2、レンズ素子12s2を鉛直方向に対して
20°傾斜させるようにしてもよい。この場合、斜めカ
ットオフライン形成領域20a2、12a2における外
周端部寄りの反射素子20s2、レンズ素子12s2か
らの反射光、透過光が斜めカットオフラインCL2の形
成に大きく寄与するので、これら外周端部寄りの反射素
子20s2、レンズ素子12s2を鉛直方向に対して2
0°傾斜させるようにすることが好ましい。
【0066】また、上記実施形態および変形例において
は、水平カットオフライン形成領域20a1、12a1
を構成する各反射素子20s1、各レンズ素子12s1
の鉛直方向に対する傾斜角が5°に設定されるととも
に、斜めカットオフライン形成領域20a2、12a2
を構成する各反射素子20s2、各レンズ素子12s2
の鉛直方向に対する傾斜角が20°に設定されているも
のとして説明したが、車両のロール特性等に応じて、こ
れ以外の適当な傾斜角を採用することももちろん可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る自動車用前照灯を
示す側断面図
【図2】上記自動車用前照灯のリフレクタユニットを単
品で示す正面図
【図3】上記自動車用前照灯のロービーム照射により灯
具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上
に形成されるロービーム配光パターンを、上記リフレク
タユニットと共に該リフレクタユニットの背面側から透
視的に示す図
【図4】図3の要部を示す図
【図5】車体の対向車線側へのローリングにより、上記
リフレクタユニットが対向車線側へ5°傾斜した状態を
示す図
【図6】上記リフレクタユニットが対向車線側へ5°傾
斜した状態で、該リフレクタユニットから前方へ照射さ
れるロービーム配光パターンを、車両が左旋回走行して
いる状態を想定して透視的に示す図
【図7】車体の自車線側へのローリングにより、上記リ
フレクタユニットが自車線側へ5°傾斜した状態を示す
【図8】上記リフレクタユニットが自車線側へ5°傾斜
した状態で、該リフレクタユニットから前方へ照射され
るロービーム配光パターンを、車両が右旋回走行してい
る状態を想定して透視的に示す図
【図9】上記実施形態の変形例に係る自動車用前照灯を
示す正面図
【図10】従来例を示す、図3と同様の図
【図11】上記従来例の作用を示す、図6と略同様の図
【符号の説明】
10、30 自動車用前照灯 12 透孔カバー 12a1 水平カットオフライン形成領域 12a2 斜めカットオフライン形成領域 12s、12s1、12s2 レンズ素子 14 ランプボディ 16 リフレクタユニット 18 光源バルブ 18a フィラメント(光源) 18b フィラメント 18c シェード(遮光部材) 20 リフレクタ 20a 反射面 20a1 水平カットオフライン形成領域 20a2 斜めカットオフライン形成領域 20s、20s1、20s2 反射素子 22 アウタシェード 22A キャップ部 22B ステー部 24 バルブ駆動機構 Ax 灯具基準軸 Ax1 光軸 B 光入射領域 CL1 水平カットオフライン CL2 斜めカットオフライン D 光非入射領域 L1、L2 明暗境界線 P ロービーム配光パターン Po 基本配光パターン P1a、P1b セグメント配光パターン P1ao、P1bo セグメント基本配光パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21Y 101:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灯具正面方向に対して対向車線側に水平
    カットオフラインが配置された配光パターンでロービー
    ム照射を行うように構成された自動車用前照灯であっ
    て、 略前後方向に延びる光軸と同軸で配置された光源を有す
    るとともに、この光源を所定角度範囲にわたって囲む遮
    光部材を有してなる光源バルブと、上記光源からの光を
    前方へ反射させるリフレクタと、このリフレクタの前方
    に設けられた透光カバーとを備えてなり、 上記リフレクタまたは上記透光カバーに、上記水平カッ
    トオフラインを形成するための配光制御を行う水平カッ
    トオフライン形成領域が設けられた自動車用前照灯にお
    いて、 上記水平カットオフライン形成領域の少なくとも一部
    が、複数の反射素子またはレンズ素子で構成されるとと
    もに、これら各反射素子またはレンズ素子が、鉛直方向
    に対して上端から下端へ向けて上記光軸側へ3〜10°
    傾斜して延びるように形成されており、 上記前照灯が左右方向に傾斜したとき、上記光源バルブ
    を上記光軸回りに上記前照灯の傾斜方向とは反対方向へ
    回転させるバルブ駆動機構が設けられている、ことを特
    徴とする自動車用前照灯。
  2. 【請求項2】 上記リフレクタまたは上記透光カバー
    に、上記配光パターンにおいて灯具正面方向から自車線
    側へ上向き15°で立ち上がる斜めカットオフラインを
    形成するための斜めカットオフライン形成領域が設けら
    れており、 この斜めカットオフライン形成領域の少なくとも一部
    が、複数の反射素子またはレンズ素子で構成されるとと
    もに、これら各反射素子またはレンズ素子が、鉛直方向
    に対して上端から下端へ向けて上記光軸側へ18〜25
    °傾斜して延びるように形成されている、ことを特徴と
    する請求項1記載の自動車用前照灯。
  3. 【請求項3】 上記バルブ駆動機構が、上記前照灯の傾
    斜角度に応じた回転量で上記光源バルブを回転させるよ
    うに構成されている、ことを特徴とする請求項1または
    2記載の自動車用前照灯。
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