JP2002323473A - ガスセンサ素子の製造方法及び溶射装置 - Google Patents

ガスセンサ素子の製造方法及び溶射装置

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JP2002323473A
JP2002323473A JP2001126462A JP2001126462A JP2002323473A JP 2002323473 A JP2002323473 A JP 2002323473A JP 2001126462 A JP2001126462 A JP 2001126462A JP 2001126462 A JP2001126462 A JP 2001126462A JP 2002323473 A JP2002323473 A JP 2002323473A
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Japan
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solid electrolyte
electrolyte body
sprayed layer
gas sensor
sensor element
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JP2001126462A
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English (en)
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Shinichiro Sofue
真一朗 祖父江
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶射層を安定的に設けることができるガスセ
ンサ素子の製造方法及び溶射装置を提供すること。 【解決手段】 固体電解質体21を作製し,該固体電解
質体21の外側表面における溶射層形成箇所210に対
し凹凸化処理を施し,固体電解質体21の内側表面及び
外側表面の所定の箇所に内側電極及び外側電極を設け,
溶射層形成箇所に対しプラズマ溶射を施して,溶射層を
設ける。または,溶射層形成箇所210に対し,固体電
解質体を強制冷却しつつプラズマ溶射を施して,溶射層
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,内燃機関の燃焼制御等に利用さ
れるガスセンサ素子の製造方法及び溶射装置に関する。
【0002】
【従来技術】内燃機関の燃焼制御等に利用されるガスセ
ンサ素子として,内部に基準ガス室を設けたコップ型固
体電解質体と該固体電解質体の内側表面及び外側表面に
それぞれ形成された一対の内側及び外側電極と,該外側
電極の表面を被覆するように形成された溶射層とよりな
る素子が知られている。
【0003】上記ガスセンサ素子を製造する際には,ま
ず所定形状の固体電解質体を準備し,該固体電解質体に
内側電極と外側電極とを設ける。次いで,外側電極を覆
うようにプラズマ溶射を施して,溶射層を得る。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来知られた
プラズマ溶射方法では固体電解質体や外側電極の表面に
対し溶射層を安定的に形成することが難しいことがあっ
た。つまり,形成した溶射層が剥離することがあった
り,また溶射の最中に溶射層を設ける部分とそうでない
部分との間で固体電解質体が割れることがあった。
【0005】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,溶射層を安定的に設けることができるガ
スセンサ素子の製造方法及び溶射装置を提供しようとす
るものである。
【0006】
【課題の解決手段】第1の発明は,内部に基準ガス室を
設けたコップ型固体電解質体と該固体電解質体の内側表
面及び外側表面にそれぞれ形成された一対の内側及び外
側電極と,該外側電極の表面を被覆するように形成され
た溶射層とよりなるガスセンサ素子を製造するにあた
り,上記固体電解質体を作製し,該固体電解質体の外側
表面における溶射層形成箇所に対し凹凸化処理を施し,
上記固体電解質体の内側表面及び外側表面の所定の箇所
に内側電極及び外側電極を設け,上記溶射層形成箇所に
対しプラズマ溶射を施して,溶射層を設けることを特徴
とするガスセンサ素子の製造方法にある(請求項1)。
【0007】第1の発明において,溶射層形成箇所に予
め凹凸化処理を施し,溶射層形成箇所が凹凸によるアン
カー効果を発揮できるようにした。このアンカー効果に
よって,溶射層の固体電解質体からの剥離が生じ難くな
る。また,固体電解質体表面に設けた外側電極に対して
溶射層を形成する際も,外側電極を設けた部分の固体電
解質体表面が凹凸化されていれば,外側電極表面も固体
電解質体の凹凸化を反映して,凹凸化される。従って,
電極表面の凹凸化によるアンカー効果で溶射層の剥離が
生じ難くなる。
【0008】また,溶射層の固体電解質体への付着強度
がアンカー効果により向上するため,従来,溶射層の付
着強度を高めるために行っていた予熱工程が不要とな
る。このため,溶射に要する時間を短縮することがで
き,ガスセンサ素子の生産効率を高めることができる。
【0009】以上,第1の発明によれば,溶射層を安定
的に設けることができるガスセンサ素子の製造方法を提
供することができる。
【0010】第2の発明は,内部に基準ガス室を設けた
コップ型固体電解質体と該固体電解質体の内側表面及び
外側表面にそれぞれ形成された一対の内側及び外側電極
と,該外側電極の表面を被覆するように形成された溶射
層とよりなるガスセンサ素子を製造するにあたり,上記
固体電解質体を作製し,該固体電解質体の外側表面にお
ける溶射層形成箇所に対し凹凸化処理を施し,上記固体
電解質体の内側表面及び外側表面の所定の箇所に内側電
極及び外側電極を設け,上記溶射層形成箇所に対し,上
記固体電解質体を強制冷却しつつプラズマ溶射を施し
て,溶射層を設けることを特徴とするガスセンサ素子の
製造方法にある(請求項3)。
【0011】第2の発明でも,第1の発明と同様に,溶
射層形成箇所に予め凹凸化処理を施し,溶射層形成箇所
が凹凸によるアンカー効果を発揮できるようにした。こ
のアンカー効果によって,溶射層の固体電解質体からの
剥離が生じ難くなる。また,固体電解質体表面に設けた
外側電極に対して溶射層を形成する際も,外側電極表面
は固体電解質体の凹凸化を反映して,凹凸化される。従
って,電極表面の凹凸化によるアンカー効果で溶射層の
剥離が生じ難くなる。また,溶射層の固体電解質体への
付着強度がアンカー効果により向上するため,従来,溶
射層の付着強度を高めるために行っていた予熱工程が不
要となる。このため,溶射に要する時間を短縮すること
ができ,ガスセンサ素子の生産効率を高めることができ
る。
【0012】また,コップ型固体電解質体の外側と内側
とにおいて温度差が発生し,この温度差を原因とするク
ラック発生,割れ等が生じることもあった。第2の発明
においては,溶射層形成時に固体電解質体を冷却する。
そのため,上記温度差を原因とするクラック,割れを,
溶射中の固体電解質体を強制冷却することで,発生し難
くすることができる。
【0013】以上,第2の発明によれば,溶射層を安定
的に設けることができるガスセンサ素子の製造方法を提
供することができる。
【0014】第3の発明は,固体電解質体のプラズマ溶
射形成箇所に対し溶射を施す溶射ガンと,上記固体電解
質体に対する冷却手段とを有し,上記冷却手段は冷風を
吹き出す吹き出し口を備えており,上記吹き出し口は上
記固体電解質体に対応した形状を備えていることを特徴
とする溶射装置にある(請求項6)。
【0015】第3の発明にかかる溶射装置を用いること
で,固体電解質体を強制冷却しつつプラズマ溶射を行う
ことができる。そのため,溶射される箇所,されない箇
所との間で温度差を生じ難くして,固体電解質体の割
れ,クラック発生を生じ難くすることができる。また,
吹き出し口は,固体電解質体に対応した形状を備えてい
るため,効率よく固体電解質体の強制冷却を実現するこ
とができる。
【0016】以上,第3の発明によれば,溶射層を安定
的に設けることができる溶射装置を提供することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】第1及び第2の発明のガスセンサ
素子における溶射層は,いわゆる保護層として機能させ
ることができる。
【0018】また,上記溶射層にさらに重ねて別層を設
けることもある。また,第2の溶射層を上記溶射層にさ
らに重ねて設けることもある。また,固体電解質体に外
側電極を設け,該外側電極に対し上記溶射層を設け,該
溶射層を覆うように別層を設けることもできる。この別
層としては,被測定ガス中に含まれる被毒物質から溶射
層や電極を保護するために設けられる。また,本発明に
かかる溶射層は,外側電極全体を覆うように設けること
が一般的であるが,外側電極に対し部分的に設けること
もある。
【0019】また,第1の発明において,上記凹凸化処
理は,大粒子と小粒子を含んだスラリーを固体電解質体
に塗布して,焼成して一体化させるという方法により実
現することができる。この方法は,大粒子や小粒子の大
きさを適宜選択することで,容易に凹凸状態を制御する
ことができると共に,容易に実施可能である。なお,上
記大粒子や小粒子は固体電解質体と焼成により一体化可
能な材料より選択することが好ましい。また,その他,
素子成形時にあらかじめ凹凸を形成しておき焼成する方
法により実現することができる。
【0020】また,上記凹凸化処理により,上記溶射層
形成箇所の10点平均粗さは10μm以上となることが
好ましい(請求項2)。これにより,溶射層の固体電解
質体等への付着強度をより高めることができる。10点
平均粗さが10μm未満である場合は,表面の凹凸が足
りなくてアンカー効果が小さくなり,溶射層の付着強度
が低下して,剥離等が生じるおそれがある。一方,10
点平均粗さの上限は,凹凸化処理を施した上に設ける電
極が断線しないように80μmとすることが好ましい。
【0021】また,第2の発明において,強制冷却は,
例えばプラズマ溶射中の固体電解質体よりも低温のエア
を吹きつけることにより行うことができる。
【0022】また,上記プラズマ溶射にあたり,上記固
体電解質体における溶射層形成箇所以外の部分はマスキ
ングされており,溶射層形成箇所とマスキングされた箇
所との境界部分を中心に上記強制冷却を施すことが好ま
しい(請求項4)。マスキングされた箇所とマスキング
されていない箇所との境界部分はプラズマ溶射中に高温
と低温との境界となる部分である。この部分を強制冷却
することで,両者の温度差を減らし,熱応力による割れ
等を生じ難くすることができる。
【0023】また,上記固体電解質体は頭部,胴部,脚
部とよりなり,胴部は頭部及び脚部よりも径太に構成さ
れ,上記プラズマ溶射にあたり,上記固体電解質体にお
ける胴部を中心として強制冷却を施すことが好ましい
(請求項5)。胴部はもっとも径太であり,熱容量の大
きい箇所であるため,ここを中心として冷却すること
で,固体電解質体の各部の温度差を低減して,割れ等を
生じ難くすることができる。
【0024】また,第3の発明にかかる溶射装置におい
て,溶射ガンは従来知られた構成のものを用いることが
できる。また,冷風を吹き出す吹き出し口は固体電解質
体の形状に対応するよう構成するが,具体的には,例え
ば後述する図1等に示すごとく,特に冷却する必要のあ
る箇所を重点的に冷却可能となるように,メインとなる
吹き出し口に対し,小型で別の第2の吹き出し口を設け
た構成とすることができる。
【0025】
【実施例】以下に,図面を用いて本発明の実施例につい
て説明する。 (実施例)本例のガスセンサ素子2は,図2,図3に示
すごとく,内部に基準ガス室20を設けたコップ型固体
電解質体21と該固体電解質体21の内側表面201及
び外側表面202にそれぞれ形成された一対の内側及び
外側電極21,22と,該外側電極21の表面を被覆す
るように形成された溶射層22とよりなる。
【0026】このガスセンサ素子2を製造する工程は,
上記固体電解質体21を作製し,該固体電解質体21の
外側表面202における溶射層22の形成箇所210に
対し凹凸化処理を施す。次いで,上記固体電解質体21
の内側表面201及び外側表面202の所定の箇所に内
側電極21及び外側電極22を設けて,溶射層形成箇所
210に対し,上記固体電解質体21を強制冷却しつつ
プラズマ溶射を施して,溶射層22を設ける。
【0027】また,この溶射に用いる溶射装置1は,図
1,図4〜図8に示すごとく,固体電解質体21のプラ
ズマ溶射形成箇所210に対し溶射を施す溶射ガン15
と,上記固体電解質体21に対する冷却手段3とを有す
る。上記冷却手段3は冷風を吹き出す吹き出し口31を
備えており,上記吹き出し口31は上記固体電解質体2
1に対応した形状を備えている。
【0028】以下,詳細に説明する。本例のガスセンサ
素子2は,自動車エンジンの排気系に設置され燃焼制御
に利用される素子である。図2,図3に示されるごと
く,本例のガスセンサ素子2は,酸素イオン導電性のジ
ルコニア系材料よりなるコップ型固体電解質体21より
構成される。この固体電解質体21の内部には基準ガス
である大気を導入する基準ガス室20が設けてある。基
準ガス室20を構成する内側表面201には内側電極2
11が,また外側表面202には外側電極212が設け
てある。なお,ガスセンサ素子2は,その中央にもっと
も径大となる部分があって,この径大部が胴部218,
胴部よりも上方が頭部219,下方が脚部217とな
る。
【0029】また,ガスセンサ素子2の出力を外部に引
き出すためのリード部及び端子部が,それぞれ内側表面
201及び外側表面202に対し,内側電極及211び
外側電極212と一体的に設けてある(図示略)。な
お,上記内側及び外側電極211,212は白金電極で
ある。
【0030】外側電極212の表面220はプラズマ溶
射により形成した若干の通気性を持つアルミナセラミッ
ク製の溶射層22が設けてあり,該溶射層22の表面2
30は多孔質層23により被われている。この多孔質層
23は被測定ガスである排ガス内に含まれる被毒物質を
トラップするトラップ層として機能するよう構成され
る。
【0031】本例のガスセンサ素子2の詳細な製造方法
について説明する。ジルコニアを含む原料粉を成形,焼
成して固体電解質体21を作成した。次いで,上記固体
電解質体21における溶射層形成箇所210に凹凸化処
理を施した。この処理は固体電解質体21を構成するジ
ルコニア材料と同質で,大小の径を持つ粒子をスラリー
化したものを準備し,このスラリーを固体電解質体21
における溶射層形成箇所210に塗布した後,再度固体
電解質体21を焼成することにより行った。上記再焼成
により大小の粒子が固体電解質体21に対し一体化し
て,凹凸の表面が形成される。つまり,大径の粒子が付
着したところが凸部に,それ以外の場所が凹部となっ
た。
【0032】次いで,上記固体電解質体21の所定の箇
所(図2及び図3参照)に内側電極211及び外側電極
212を化学メッキにより設ける。そして,外側電極2
12の表面220に対し,以下に説明する方法でプラズ
マ溶射を行って,スピネルよりなり,保護層として機能
する溶射層22を設ける。
【0033】上記プラズマ溶射について詳説する。本例
にて使用した溶射装置1は,図4に示すごとく,回転台
12に固体電解質体21を移送する移送装置11と,複
数の治具19をセット可能に構成された回転板14と,
上記固体電解質体21を移送するシュート131を備え
たアーム13と,回転板14に対して移動可能(矢線R
4及びR5)に配置された溶射ガン15の架台16とよ
りなる。
【0034】上記溶射ガン15は,図6に示すごとく,
本体150と該本体150の側部に設け,作動ガス15
5(本例ではアルゴンガスや窒素ガスを使用)が導入さ
れる作動ガス導入口151と溶射粉末156(本例では
スピネルを使用)が導入される溶射粉末導入口152と
よりなり,本体150の内部には陰極153が配置さ
れ,該陰極153と対向位置に陽極ノズル154が設け
てある。
【0035】また,図5に,上記治具19を示す。この
治具19は固体電解質体21の頭部219を保持するよ
うに構成された筒状体で,溶射する必要のない部分をマ
スクする機能も有する。上記固体電解質体21は治具1
9に差し込み保持されることで,治具19の外部に溶射
層形成箇所210のみが露出した状態となる。
【0036】回転板14はアーム13の側部に配設さ
れ,同図に示す矢線R3の方向に回転可能に構成され
る。回転板14の表面は複数の治具19がセット可能に
構成されている。回転板14が回転することで,その表
面にセットされた治具19に保持された固体電解質体2
1が溶射ガン15に対する溶射可能位置に順次移送され
る。また,上記治具19は固体電解質体21の中心軸を
回転軸として,固体電解質体21が回転(自転)できる
ような構成を有し,これが可能となるように回転板14
に対しセットされる。
【0037】上記固体電解質体21を強制冷却する冷却
手段3は,低温のエアを供給する吹き出し口31を備え
た冷風供給装置(図示略)よりなり,吹き出し口31は
その側部に第2の吹き出し口32を備えている。
【0038】次に,溶射装置1の作動について説明す
る。移送装置11に対し固体電解質体21が100個入
ったパレット110を投入する。移送装置11上をR0
の方向へパレット110が移動し,同図に示す符号11
9の位置から符号128の位置に向って,矢線S0に示
すごとく,パレット110から固体電解質体21が回転
台12に設置された治具19に対し1本づつ差し込まれ
る。その後,回転台12は同図に示すR1の方向に回転
し,固体電解質体21の差し込まれた治具19が同図に
示す符号129の位置まで移動したこの位置において,
アーム13の掴み部130によって固体電解質体21は
治具19ごとホールドされて矢線S1に示すごとく回転
し,アーム13上のシュート131に移される。
【0039】上記治具19ごと固体電解質体21はシュ
ート131を転がって,符号192にかかる位置におい
て回転板14にセットされる。回転板14はR3の方向
に回転し,符号193の位置において固体電解質体21
はプラズマ溶射される。なお,溶射ガン15は,矢線R
4の方向に移動可能に構成されており,溶射の際は符号
192に対する対面位置に移動する。
【0040】ここで,プラズマ溶射の詳細について説明
する。溶射ガン15に作動ガス151であるアルゴンガ
スや窒素ガスを導入する。陰極153や陽極ノズル15
4に対し通電して,両者の間に高電圧を印加し,アーク
を発生させる。このアークから発生したプラズマをジェ
ットとして陽極ノズル154から噴出させる。このジェ
ットに対し,溶射粉末156であるスピネルを供給し
て,プラズマ溶射を行う。上記プラズマの温度は600
0℃である。上記プラズマ溶射の際は,冷却手段3にお
ける吹き出し口31及び32より低温のエアが固体電解
質体21に対し供給され,強制冷却される。また,上記
プラズマ溶射の際は,固体電解質体21は図7に記載し
た中心軸C0を回転軸とした回転状態(自転状態)にあ
る。この回転は治具19によって行われる。
【0041】上記プラズマ溶射時の固体電解質体21と
溶射ガン15,吹き出し口31,32との位置関係につ
いて説明すると,図7に示すごとく,固体電解質体21
の中心軸がC0,溶射ガン15の陽極ノズル154の中
心軸がC1である。また固体電解質体21の溶射層形成
箇所210での中心軸C0方向の中心位置がOである。
溶射ガン15は溶射時に架台16によって所定の範囲内
を図4に示すR4の方向に移動するが,図7において実
線で記載された溶射ガン15(Mと付されたもの)が移
動範囲の中心位置である。この位置に溶射ガン15があ
る時に,溶射ガン15の陽極ノズル154の中心位置C
1と中心位置Oとの距離が溶射距離L1で,本例におい
ては100mm(±3mm)とした。
【0042】溶射角度は,中心位置Oを通る中心軸C0
と直交するC2と,C1とOとを結ぶ線分とが形成する
角度で,32.5度(±1.5度)とした。溶射ガン1
5がもっとも右方,左方にそれぞれ移動した際(図7に
おいてそれぞれM1,M2を付した位置),陽極ノズル
154の中心位置C1を通り,上記L1と平行なL1
1,L12という線分が得られ,これらの線分L11,
L12間の距離が溶射ストロークで,65mm(±3m
m)とした。また,図8に示すごとく,吹き出し口31
は固体電解質体21の斜方下に位置するが,吹き出し口
31の中心軸から固体電解質体21の中心軸へ向かう線
分M1の距離は60mm(±20mm)とした。
【0043】上記溶射ガン15により固体電解質体21
に対する溶射が行われる。溶射は固体電解質体21を回
転(自転)しつつ行われ,固体電解質体21の回転数は
450rpm(±10rpm)である。溶射ガン15は
上述したとおり,図7に示されるごとく,架台16によ
って左右に往復しつつ,図6に示すごとく,プラズマジ
ェットと共に溶融したスピネル粉末を固体電解質体21
に吹きつける。
【0044】このとき,吹き出し口31からはエアが固
体電解質体21に吹き掛けられ,その風速は55〜70
m/秒である。また,吹き出し口31に添えて設けられ
た吹き出し口32からも同様のエアが吹き掛けられる。
なお,吹き出し口31は主として固体電解質体21と治
具19とが接する部分を中心にエアを吹き掛け,吹き出
し口32は,主として固体電解質体21の胴部218に
対しエアを吹き掛けた。上記溶射は約5秒間継続し,こ
れによって,固体電解質体21の表面に厚さ100μm
の溶射層22が形成された。
【0045】図4に示す符号193の位置で溶射を終え
た固体電解質体21は,回転板14の回転に伴って符号
191の位置に到達する。上記固体電解質体21は治具
19に差し込まれた状態で,ここから移送装置(図示
略)によってシュート131の下部に設けられたリター
ン側のシュート(図示略)に移送される。上記リターン
側のシュートを転がって移送された固体電解質体21は
再び掴み部130にホールドされ,符号129の位置に
戻される。ここから,回転台12が回転して固体電解質
体がさらに移送され,符号128の位置から符号119
の位置へ向けて,固体電解質体21がパレット11に対
し戻される。なお,このとき架台16は図4に示した矢
線R5に示す方向で,架台16から離れる方向で後退し
た。溶射ガン15は次の溶射を行う際に架台16によっ
て,回転板14に対し前進するのである。
【0046】なお,固体電解質体21が外されて空とな
った治具19に対しては,再度,上述の記載に従って新
たな固体電解質体21が差し込まれる。
【0047】溶射層22が形成された固体電解質体21
は,その表面に対しトラップ層となる多孔質層23が次
の工程で形成される。この多孔質層23はアルミナ粉末
を含有するスラリーをディップすることにより設けられ
たスラリー皮膜を固体電解質体21ごと焼成することで
形成された。以上に記載した工程により,本例にかかる
ガスセンサ素子2を得た。
【0048】本例では,溶射層形成箇所21に予め凹凸
化処理を施し,溶射層形成箇所21が凹凸によるアンカ
ー効果を発揮できるようにした。このアンカー効果によ
って,溶射層22の固体電解質体21からの剥離が生じ
難くなる。また,溶射層22の一部は外側電極212に
対して形成されるが,固体電解質体21の凹凸を反映し
て,外側電極212の表面も凹凸化されている。従っ
て,電極21の表面にもアンカー効果が働いて溶射層2
2の剥離が生じ難くなる。また,溶射層22の固体電解
質体21への付着強度がアンカー効果により向上するた
め,従来,溶射層22の付着強度を高めるために行って
いた予熱工程(比較例参照)が不要となる。このため,
溶射に要する時間を短縮することができ,ガスセンサ素
子2の生産効率を高めることができる。
【0049】さらに,本例では,溶射中に固体電解質体
21を冷却する。この冷却は,固体電解質体21の胴部
218,つまりもっとも熱容量の大きい箇所に対し行わ
れる(吹き出し口32による)。また,固体電解質体2
1と治具19との境界に対して行われる(吹き出し口3
1による)。このため,溶射される箇所,されない箇所
との間の温度差によるクラックや割れの発生を防止する
ことができる。また,胴部218というもっとも熱容量
が大きく,熱を貯めやすい箇所を重点的に冷却すること
ができる。よって,温度差が原因のクラック,割れを発
生し難くすることができる。このため,製造の歩留まり
を上げて,ガスセンサ素子2の生産効率を高めることが
できる。
【0050】(比較例)従来にかかるガスセンサ素子の
製造方法では,プラズマ溶射に先立って予熱工程を行う
ことがあった。つまり,溶射ガンを用いて溶射を行うに
あたり,溶射層を形成するためには溶射粉末をプラズマ
ジェット内に供給する必要がある。上記予熱工程は溶射
粉末を含まないプラズマジェットを固体電解質体にあて
て,プラズマジェットの熱で加熱するのである。所定の
温度に固体電解質体が達した後に,溶射粉末をプラズマ
ジェット内に供給してやり,溶射層を形成する。図9
に,(a)固体電解質体21の温度が低い場合,(b)
固体電解質体の温度が高い場合における,固体電解質体
21の表面に溶融した溶射粉末が付着した状態を記載す
る。
【0051】溶射粉末はプラズマジェットにのって固体
電解質体の表面に到達するが,プラズマジェットの熱で
溶融して液滴状態にある。この液滴91は固体電解質体
21の温度が高ければ接触面積Xが広くなり,温度が低
ければ,表面で弾かれて,接触面積Xが狭くなる。その
ため,ぬれ性が低くて付着強度が弱くなる。従来の製造
工程では,予熱を行って付着強度を強くしていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における,プラズマ溶射方法の説明図。
【図2】実施例における,ガスセンサ素子における固体
電解質体の説明図。
【図3】実施例における,ガスセンサ素子の要部説明
図。
【図4】実施例における,溶射装置の説明図。
【図5】実施例における,治具と該治具に差し込まれた
固体電解質体の説明図。
【図6】実施例における,溶射ガンの構造を示す説明
図。
【図7】実施例における,溶射ガンと固体電解質体と吹
き出し口との位置関係を示す線図。
【図8】実施例における,溶射ガンと固体電解質体と吹
き出し口との位置関係を示す線図。
【図9】固体電解質体の温度が(a)高い場合と(b)
低い場合の溶射粉末の付着状態を示す説明図。
【符号の説明】
1...溶射装置, 19...治具, 15...溶射ガン, 2...ガスセンサ素子, 20...基準ガス室, 21...固体電解質体, 22...溶射層, 3...冷却手段, 31,32...吹き出し口,

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に基準ガス室を設けたコップ型固体
    電解質体と該固体電解質体の内側表面及び外側表面にそ
    れぞれ形成された一対の内側及び外側電極と,該外側電
    極の表面を被覆するように形成された溶射層とよりなる
    ガスセンサ素子を製造するにあたり,上記固体電解質体
    を作製し,該固体電解質体の外側表面における溶射層形
    成箇所に対し凹凸化処理を施し,上記固体電解質体の内
    側表面及び外側表面の所定の箇所に内側電極及び外側電
    極を設け,上記溶射層形成箇所に対しプラズマ溶射を施
    して,溶射層を設けることを特徴とするガスセンサ素子
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記凹凸化処理によ
    り,上記溶射層形成箇所の10点平均粗さは10μm以
    上となることを特徴とするガスセンサ素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 内部に基準ガス室を設けたコップ型固体
    電解質体と該固体電解質体の内側表面及び外側表面にそ
    れぞれ形成された一対の内側及び外側電極と,該外側電
    極の表面を被覆するように形成された溶射層とよりなる
    ガスセンサ素子を製造するにあたり,上記固体電解質体
    を作製し,該固体電解質体の外側表面における溶射層形
    成箇所に対し凹凸化処理を施し,上記固体電解質体の内
    側表面及び外側表面の所定の箇所に内側電極及び外側電
    極を設け,溶射層形成箇所に対し,上記固体電解質体を
    強制冷却しつつプラズマ溶射を施して,溶射層を設ける
    ことを特徴とするガスセンサ素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記プラズマ溶射に
    あたり,上記固体電解質体における溶射層形成箇所以外
    の部分はマスキングされており,溶射層形成箇所とマス
    キングされた箇所との境界部分を中心に上記強制冷却を
    施すことを特徴とするガスセンサ素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3及び4において,上記固体電解
    質体は頭部,胴部,脚部とよりなり,胴部は頭部及び脚
    部よりも径太に構成され,上記プラズマ溶射にあたり,
    上記固体電解質体における胴部を中心として強制冷却を
    施すことを特徴とするガスセンサ素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 固体電解質体のプラズマ溶射形成箇所に
    対し溶射を施す溶射ガンと,上記固体電解質体に対する
    冷却手段とを有し,上記冷却手段は冷風を吹き出す吹き
    出し口を備えており,上記吹き出し口は上記固体電解質
    体に対応した形状を備えていることを特徴とする溶射装
    置。
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