JP2002323298A - 難着霜性の機能性装置 - Google Patents

難着霜性の機能性装置

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JP2002323298A
JP2002323298A JP2001129267A JP2001129267A JP2002323298A JP 2002323298 A JP2002323298 A JP 2002323298A JP 2001129267 A JP2001129267 A JP 2001129267A JP 2001129267 A JP2001129267 A JP 2001129267A JP 2002323298 A JP2002323298 A JP 2002323298A
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coating film
functional device
organopolysiloxane
general formula
curing
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JP2001129267A
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English (en)
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Midori Narita
緑 成田
Tsukasa Kasuga
司 春日
Akihiro Kiyotani
明弘 清谷
Teruhito Maruyama
照仁 丸山
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Asia Ltd
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性のある優れた撥水性を実現し、且つ、
低い温度雰囲気下に晒された場合にあっても、着霜及び
/又は氷結するに至るまでの時間(着霜時間)が長い、
難着霜性の機能性装置を提供すること。 【解決手段】 着霜及び/又は氷結する可能性がある表
面に、特定のオルガノポリシロキサンの100重量部に
対して、シラノール基を有する特定のオルガノポリシロ
キサンを、3〜70重量部の割合にて含有する組成物
を、塗布、硬化せしめることによって、塗膜を形成せし
め、撥水性表面とすることによって、難着霜性の機能性
装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、難着霜性の機能性装置に係り、
特に、熱交換器や製氷皿、冷凍庫内壁等の、着霜や氷結
する可能性がある表面に、難着霜性が付与せしめられた
機能性装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、熱交換器、例えば、空気調和機
等の蒸発器においては、金属製フィンの表面温度が大気
の露点以下となるため、金属製フィンの表面に凝縮によ
って生じた水滴が付着したり、また、暖房運転時の室外
機においては、大気温度が低いため、フィン表面の水滴
が霜となって凍り付いたりすることによって、通風抵抗
が増大し、且つ風量が減少して、熱交換効率が著しく低
下するといった問題が惹起せしめられている。
【0003】このため、その解決策として、現状では、
金属製フィン表面に対して親水性化の塗装を施し、フィ
ン表面に付着する水滴を流れ落とすように、また、除霜
時の水滴の残留を最小にするようにしているが、暖房運
転時間を延長する等には至らず、また、フィン表面に形
成される親水性の塗膜が経時的に劣化し、その劣化と共
に、水滴の除去性能も低下することとなるために、耐久
性においても問題を有するものであった。
【0004】一方、そのような親水性化の塗装に代え
て、特開平5−117637号公報には、有機系樹脂溶
液と微粒子とからなる撥水性コーティング組成物を塗布
することによって、フィン表面を超撥水化せしめて、着
霜時間を長くすることが検討されているのではあるが、
撥水性が未だ充分でなく、また耐久性に問題があるとこ
ろから、実用に供することが出来ないものであった。
【0005】また、そのような超撥水性特性を与える超
撥水性塗料には、スプレー塗装用にフッ素粒子を含む塗
料が多く用いられているのであるが、それらの塗料で
は、塗膜厚さが60μm以上と、厚いものが殆どであっ
て〔斎藤ら著「表面技術」、Vol.47、No.7(1
996)、p.558〜561〕、そのために、熱伝達
効率が低く、フィン用材料としては不適当なものとなる
のであり、また耐久性に問題があるものも多いことが認
められている。
【0006】さらに、特開平11−166798号公報
においては、滑水性材料をコーティングすることによっ
て、水滴が流れ易くなると共に、着霜或いは着氷しても
短時間で除霜することが出来るようになったのである
が、そのようなコーティング膜は、フッ素系高分子とシ
リコーン系樹脂をグラフトさせたものであるところか
ら、所望とする滑水性能を実現するためには、塗膜厚さ
を10μm以上としなければならず、塗膜の熱伝導率は
金属材に比して極めて低いために、却って、熱交換効率
が低下し、所期の熱交換器の性能が阻害される等といっ
た問題が惹起されているのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、耐久性のある優れた撥水性能を実現し、且つ、
低い温度雰囲気下に晒された場合にあっても、着霜及び
/又は氷結するに至るまでの時間(着霜時間)が長い、
難着霜性の機能性装置を提供することにある。
【0008】
【解決手段】そして、本発明者らは、そのような課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定のオルガノポリ
シロキサンと、シラノール基を有する特定のオルガノポ
リシロキサンとを、所定の割合において配合することに
よって得られる塗膜形成用組成物(塗料)を用いて、機
能性装置の表面に塗膜を形成させることによって、その
表面に付着した水滴が、転がり落ちるのではなく、滑り
降りるようにして除去されるといった、極めて優れた撥
水性(滑水性)が実現され得ることを見出したのであ
る。
【0009】従って、本発明は、かかる知見に基づいて
完成されたものであって、その要旨とするところは、着
霜及び/又は氷結する可能性がある表面を有する機能性
装置にして、かかる表面に、下記化3の一般式(1)に
て表わされるオルガノポリシロキサンの100重量部
と、下記化4の一般式(2)にて表わされるシラノール
基を有するオルガノポリシロキサンの3〜70重量部と
を用いて塗膜を形成せしめ、撥水性表面としたことを特
徴とする難着霜性の機能性装置にある。
【化3】
【化4】
【0010】すなわち、このような本発明に従う機能性
装置にあっては、その表面に、シリコーン樹脂である特
定のオルガノポリシロキサンと、シリコーンオイルであ
るシラノール基を有する特定のオルガノポリシロキサン
とが、所定の割合にて配合せしめられた塗膜形成用組成
物が適用されてなるものであるところから、そのような
塗膜形成用組成物にて形成される塗膜が、上述せるよう
に、極めて優れた撥水性を発揮することとなり、以て、
そのような機能性装置が低い温度雰囲気下に晒されて
も、着霜や氷結等による問題が惹起され難くなり、優れ
た難着霜性が実現され得るようになるのである。
【0011】しかも、そのような機能性装置の表面に形
成される塗膜は、柔軟性や屈曲性、延伸性等の特性にも
優れているところから、低い温度雰囲気下に晒された
り、その表面に大きな応力が加えられても、塗膜に亀裂
やひび、皺が発生したり、塗膜が剥離したりする等とい
った問題の発生が、効果的に防止され得て、それを、繰
り返しの使用に供しても、その撥水性能が低下すること
なく、優れた耐久性も実現され得ることとなる。
【0012】なお、この本発明に従う機能性装置の好ま
しい態様の一つによれば、前記塗膜が、前記一般式
(1)にて表わされるオルガノポリシロキサンと前記一
般式(2)にて表わされるシラノール基を有するオルガ
ノポリシロキサンとを、エポキシ基又はアシロキシ基を
有するシランの0.01〜70重量部の存在下におい
て、反応、硬化せしめることにより、形成されているこ
とが、望ましく、これによって、塗膜が機能性装置の表
面上に優れた密着性をもって形成されることとなり、以
て、塗膜の剥離等の発生がより一層効果的に解消され得
るのである。
【0013】また、本発明に従う機能性装置の他の望ま
しい態様の一つによれば、前記塗膜が、前記一般式
(1)にて表わされるオルガノポリシロキサンと前記一
般式(2)にて表わされるシラノール基を有するオルガ
ノポリシロキサンとを、硬化触媒又は有機過酸化物の
0.01〜30重量部の存在下において、反応、硬化せ
しめることにより、形成されていることが、望ましく、
このような硬化触媒又は有機過酸化物を採用することに
よって、塗膜を形成せしめる際の硬化時間を、有利に短
縮することが可能となる。
【0014】さらに、かかる本発明に従う機能性装置の
別の望ましい態様の一つによれば、前記塗膜が、前記表
面に設けた化成処理皮膜及び/又はプライマー塗膜の上
に形成されている構成が、好適に採用されることとな
る。このような多層構造を採用することによって、塗膜
の密着性がより一層向上せしめられ、極めて強い応力が
付与されても、その撥水性に優れた塗膜に、亀裂やひ
び、皺、剥離等といった問題が惹起されなくなる。
【0015】また、本発明にあっては、前記機能性装置
として、特に、熱交換器を挙げることが出来、熱交換器
を構成する少なくともフィンの表面に、上述せる如き塗
膜が形成されて、撥水性表面とされている構成が、好適
に採用されるのである。このような構成を採用すること
によって、フィン上に発生した水滴が有利に除去せしめ
られるようになり、以て、微小な間隔で存在するフィン
間に挟まれて形成される水滴ブリッジの発生が効果的に
防止されて、熱交換器の性能低下が有利に回避され得る
と共に、フィン表面において、霜や氷が発生し難くなる
のである。
【0016】
【発明の実施の形態】ところで、この本発明に従う機能
性装置としては、着霜や氷結する可能性がある表面を有
するものであれば、特に限定されるものではなく、図1
や図2に示されるような熱交換器10,20や、図3に
示されるような製氷器(製氷皿)30、冷凍庫内壁(図
示せず)等を例示することが出来る。
【0017】より具体的には、図1に示される如き熱交
換器10は、一般に、空調機等に採用されている熱交換
器であって、熱交換媒体が流通せしめられる銅製の伝熱
管12が、一定の間隔で並設された複数の薄板状のアル
ミニウムプレートフィン14の組付孔に挿通、拡管せし
められることによって、組み付けられて、構成されてい
る。そして、そのようなプレートフィン14の表面上に
は、本発明に従って、後に詳述する塗膜が少なくとも形
成せしめられて、撥水性表面とされているのである。ま
た、図2に示される熱交換器20は、一般に、自動車の
ラジエーター等に採用されている熱交換器であって、熱
交換媒体が流通せしめられる、振幅の比較的大きな波型
形状のアルミニウム導管22に、振幅の比較的小さなア
ルミニウムコルゲートフィン24が接合せしめられるこ
とによって、一体的に構成されている。そして、この熱
交換器20にあっては、コルゲートフィン24の表面上
に、本発明に従って、後に詳述する塗膜が少なくとも形
成せしめられて、撥水性表面とされているのである。な
お、これら熱交換器10,20にあっては、フィン1
4,24の表面の他にも、伝熱管12やアルミニウム導
管22の表面に、該塗膜が形成されていても良いこと
は、勿論、言うまでもないところである。また、図3に
示される製氷器30は、よく知られているように、冷蔵
(冷凍)庫等に装備されているものであり、水等の液体
が収容されるアルミニウム製の函体32と、プラスチッ
ク製の仕切り板34とから、構成されており、かかる製
氷器30が、冷蔵(冷凍)庫の内壁に凍りつかないよう
に、少なくとも函体32の外表面33が、本発明に従っ
て、後に詳述する塗膜によって、撥水性表面とされてい
るのである。
【0018】そして、これらの熱交換器や製氷器、冷凍
庫内壁を始めとする、各種の機能性装置の着霜や氷結す
る可能性がある表面に対して、特定のオルガノポリシロ
キサンとシラノール基を有する特定のオルガノポリシロ
キサンとが、所定の割合にて含有された組成物が塗装さ
れて、塗膜が形成せしめられることによって、本発明の
目的とする難着霜性の機能性装置が構成されることとな
るのである。
【0019】より具体的には、そのような塗膜を形成す
る組成物は、前記化3の一般式(1)にて表わされるオ
ルガノポリシロキサンと、前記化4の一般式(2)にて
表わされるシラノール基を有するオルガノポリシロキサ
ンとを含んでなるものなのであるが、それを構成する必
須の成分の一つである一般式(1)にて表わされるオル
ガノポリシロキサンは、加水分解縮合生成物であって、
レジン乃至はレジン状の構造を採るものである。
【0020】なお、かかる一般式(1)において、R1
及びR3 は、それぞれ独立に炭素数1〜5のアルキル基
を示すものであり、そして、そのような炭素数1〜5の
アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基等を挙げることが出来、その中でも、特に、メチ
ル基が好適とされる。また、一般式(1)におけるR2
及びR4 は、それぞれ独立に水酸基又は炭素数1〜5の
アルコキシ基から選ばれる1種以上の置換基を示してい
る。ここにおいて、そのようなアルコキシ基の種類や、
一般式(1)で表わされるオルガノポリシロキサンの1
分子中に占める水酸基とアルコキシ基との比率は、特に
限定されるものではないが、前者のアルコキシ基にあっ
ては、その炭素数が減少するに従って、反応性が高くな
り、また、後者の場合には、アルコキシ基に対する水酸
基の比率が高くなるに従って、反応性が向上するもの
の、組成物の保存安定性が低下するようになるところか
ら、組成物の使用態様等に応じて、適宜に選択乃至は調
整されることとなる。
【0021】また、上述の本発明に採用される、一般式
(1)で表わされるオルガノポリシロキサンにあって
は、その製造工程で、例えば、1官能単位[Ra 3SiO
1/2 ](但し、Ra は有機基である。)、4官能単位
[SiO4/2 ]等が副生し、残存することがあるが、本
発明の特徴的な効果の発揮に影響を与えない程度であれ
ば、それらの残存する単位を有していても何等差支えな
いことは、言うまでもないところである。
【0022】さらに、そのような一般式(1)におい
て、[R1 22 mSiO(2-m)/2 ]単位及び [R34 n
iO(3-n)/2 ]単位の繰り返し数をそれぞれ示す、a及
びbは、0.70≦b/(a+b)≦0.95、より好
適には、0.80≦b/(a+b)≦0.95なる不等
式を満足する数値であることが、望ましい。けだし、か
かる〔b/(a+b)〕の値が過小である場合には、機
能性装置の表面に形成せしめられる塗膜の強度が低下す
る一方、逆に過大である場合には、柔軟性や屈曲性、延
伸性等の特性に優れた塗膜が得られなくなるからであ
る。
【0023】加えて、かかるa及びbは、その〔a+
b〕の値、言い換えれば、一般式(1)で表わされるオ
ルガノポリシロキサンの大きさ(重合度)を示す値が、
150≦a+b、より好適には、300≦a+bなる不
等式を満たすものであることが望ましい。そして、一般
式(1)で表わされるオルガノポリシロキサンが、この
150≦a+bの条件を満たすものであれば、その液状
や固体状等の形態に応じて、単独で或いは有機溶剤に希
釈した上で、一般式(2)で表わされるシラノール基を
有するオルガノポリシロキサンと共に、本発明に従う組
成物を構成することが出来るのである。なお、この〔a
+b〕の値が、150に満たない場合には、形成される
塗膜に、柔軟性や屈曲性、延伸性等の特性が付与され得
なくなる。また、〔a+b〕の値の上限については、特
に限定されるものではないが、後に詳述するように、機
能性装置表面への塗布を有利に行なうべく、かかるオル
ガノポリシロキサンを有機溶剤に希釈する構成を採用す
るに際しては、使用される有機溶剤に可溶である必要が
あり、例えば、ベンゼン等に可溶であることが望まし
く、一般に、a+b≦50000であることが、望まし
い。尤も、一般式(1)で表わされるオルガノポリシロ
キサンは、その製造時の重合反応を調整すること等によ
り、種々の大きさ(重合度)のものが得られるのであ
り、重合反応を完遂させることによって、重合度の著し
く大きな不溶・不融の物質が生成されることがあるが、
そのような不溶・不融の物質は、実用的ではなく、望ま
しくないことは、言うまでもないところである。
【0024】さらに、一般式(1)において、m及びn
は、それぞれ、0≦m≦0.33、及び、0<n≦1.
00なる不等式を満足し、その範囲の中でも、特に、0
≦m≦0.1、0<n≦0.2であることが、好まし
い。尤も、これらのm又はnの値が過大である場合に
は、得られる塗膜の柔軟性や屈曲性、延伸性等の特性が
低下したり、また、親水性の官能基の残存による撥水性
の低下が惹起されることとなり、以て目的とする機能性
装置が得られなくなる。
【0025】而して、上述の如き一般式(1)にて表わ
されるオルガノポリシロキサンを製造するに際しては、
従来から公知の製造方法を採用することが出来、例え
ば、オルガノトリアルコキシシラン及びジオルガノジア
ルコキシシランを、塩酸等の酸性触媒、又はカリウムシ
ラノレート等の塩基性触媒と水を用いて、アルコール及
び芳香族系溶媒中で重合させる方法や、オルガノトリハ
ロシラン及びジオルガノジアルコキシシランを、水とア
ルコール及び芳香族系溶媒中で重合せしめる方法等を用
いて、目的とするオルガノポリシロキサンを製造するこ
とが出来るが、これらの方法に限定されるものではない
ことは言うまでもないところである。
【0026】一方、塗膜を形成する組成物において、そ
れを構成する他の必須の成分である一般式(2)にて表
わされるシラノール基を有するオルガノポリシロキサン
は、オイル又はオイル状のものである。
【0027】ここで、そのような一般式(2)中の
5 、R6 、R8 、R9 、R10及びR11は、それぞれ独
立に炭素数1〜5のアルキル基を表わすものであって、
そして、そのようなアルキル基としては、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基等を例示することが出来、その中で
も、特に、メチル基が好ましい。一方、R7 及びR
12は、水酸基又は炭素数1〜5のアルキル基を示す。但
し、R7 及びR12のうちの少なくとも一つは、特に、水
酸基であることが必要とされる。また、R7 又はR12
アルキル基である場合には、そのようなアルキル基とし
ては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基等が採用
され、その中でも、特に、メチル基の採用が好ましい。
【0028】また、前記した一般式(2)におけるx及
びyは、それぞれ、0≦x、0<y、5≦x+y≦10
00なる不等式を満たす数であり、そのような数値範囲
の中でも、特に10≦x+y≦300であることが好ま
しい。しかも、かかるx及びyは、0.8≦y/(x+
y)≦1.0なる不等式を満たし、その中でも、特に、
0.9≦y/(x+y)≦1.0を満たす数であること
が、望ましいのである。なお、ここにおいて、〔x+
y〕の値が過小である場合には、機能性装置に良好な撥
水性能が付与され得なくなる一方、かかる〔x+y〕の
値が過大であると、形成される塗膜に充分な強度が付与
され得なくなる問題を生ずる。また、〔y/(x+
y)〕の値が過小であると、残留する水酸基が多くな
り、以て、形成される塗膜の撥水性が低下せしめられる
のである。なお、一般式(2)にて表わされるシラノー
ル基を有するオルガノポリシロキサンは、従来より公知
の物質であって、従来より公知の製造方法にて合成する
ことが可能であり、例えば、ジオルガノジハロシランの
加水分解縮合による方法を挙げることが出来るが、これ
に限定されるものではない。
【0029】ところで、塗膜形成用の組成物を調製する
に際しては、上述せる如き一般式(1)で表わされるオ
ルガノポリシロキサンと一般式(2)で表わされるシラ
ノール基を有するオルガノポリシロキサンとが、所定の
割合にて配合せしめられることとなるのであるが、本発
明において、そのような配合割合としては、一般式
(1)で表わされるオルガノポリシロキサンの100重
量部に対して、一般式(2)で表わされるシラノール基
を有するオルガノポリシロキサンの3〜70重量部を添
加せしめるような配合割合を採用する必要がある。この
ような配合割合を採用することによって、従来に比して
極めて優れた撥水性等の特性を発揮し得る塗膜が形成さ
れ得ることとなるのである。特に、一般式(2)で表わ
されるシラノール基を有するオルガノポリシロキサンの
配合割合としては、より好ましくは、一般式(1)で表
わされるオルガノポリシロキサンの100重量部に対し
て、3〜50重量部が推奨される。なお、かかる一般式
(2)で表わされるシラノール基を有するオルガノポリ
シロキサンの含有割合が過小になると、形成される塗膜
の撥水性能が不充分なものとなる一方、その含有割合が
過大になると、形成される塗膜の機械的な性状が低下す
るようになる。
【0030】また、かかる塗膜形成用組成物には、更に
必要に応じて、機能性装置の表面を構成する基材と塗膜
との密着性を向上せしめるべく、エポキシ基を有するシ
ラン又はアシロキシ(アシルオキシ)基を有するシラン
からなる密着性向上剤を添加することも可能である。な
お、かかる密着性向上剤の添加割合としては、一般式
(1)で表わされるオルガノポリシロキサンの100重
量部に対して、0.01〜70重量部、より好適には、
0.01〜40重量部が有利に採用され得る。けだし、
かかる添加の割合が過大になると、それに見合うだけの
密着性向上の効果が得られないのみならず、却って密着
性が低下したり、塗膜の強度が低下する等といった問題
が惹起するからである。
【0031】ここにおいて、エポキシ基を有するシラン
としては、前記せる如き効果を奏するものであれば、従
来から公知の各種のエポキシ基を有するシランを適宜に
採用することが出来、例えば、グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、グリシドキシプロピルメチルジメト
キシシラン、グリシドキシプロピルトリエトキシシラ
ン、グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、グ
リシドキシヘキシルトリメトキシシラン、グリシドキシ
ヘキシルトリエトキシシラン、エポキシプロピルトリメ
トキシシラン、エポキシプロピルトリエトキシシラン、
エポキシヘキシルトリメトキシシラン、エポキシヘキシ
ルトリエトキシシラン等を挙げることが出来るが、これ
らに何等限定されるものではない。
【0032】一方、アシロキシ基を有するシランとして
は、上記エポキシ基を有するシランと同様に、機能性装
置の表面を構成する基材と塗膜との密着性を向上せしめ
る効果を奏するものであれば、従来から公知の各種のア
シロキシ基を有するシランを適宜に採用することが出来
る。例えば、そのようなアシロキシ基を有するシランの
具体例としては、アクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、
アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、アクリロキ
シプロピルメチルジエトキシシラン、アクリロキシヘキ
シルトリメトキシシラン、アクリロキシヘキシルトリエ
トキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、メタ
クリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、メタクリ
ロキシヘキシルトリメトキシシラン、メタクリロキシヘ
キシルトリエトキシシラン等を挙げることが出来るが、
これらに何等限定されるものではないことは言うまでも
ないところである。
【0033】そして、上述せる如き、エポキシ基を有す
るシランやアシロキシ基を有するシランを添加するに際
しては、それらの化合物の何れかを使用すれば効果が発
揮されるが、例えば、エポキシ基を有するシランの中か
ら二種以上を併用しても構わない。これは、アシロキシ
基を有するシランの場合でも同様である。更にまた、エ
ポキシ基を有するシランの一種以上とアシロキシ基を有
するシランの一種以上を併用することも可能である。
【0034】ところで、本発明においては、上述の如き
塗膜形成用組成物が、機能性装置の表面に適用されて、
塗膜が形成せしめられることによって、難着霜性の機能
性装置とされることとなるのであるが、そのような塗膜
の形成は、表面に塗装された塗膜形成用組成物を硬化せ
しめることによって実施されるのである。なお、かかる
組成物の硬化は、常温で行なわれることも可能である
が、一般に、硬化時間を短縮せしめるべく、加熱処理を
実施することによって実施される。特に、そのような塗
膜形成用組成物の硬化を、より一層促進乃至は硬化時間
を短縮せしめるために、更に必要に応じて、硬化触媒又
は有機過酸化物からなる硬化促進剤を添加することも可
能である。なお、かかる硬化促進剤の添加割合として
は、使用される硬化触媒の種類や有機過酸化物の種類に
よっても異なるが、一般に、一般式(1)にて表わされ
るオルガノポリシロキサン100重量部に対して、0.
01〜30重量部、より好適には、0.01〜20重量
部であることが、望ましい。けだし、かかる硬化促進剤
の添加割合が過大である場合には、本発明の塗膜形成用
組成物にゲル化や増粘等が惹起され、塗布することが困
難になったり、また、硬化触媒や有機過酸化物に含まれ
る親水性成分や、硬化触媒や有機過酸化物が分解や反応
することによって生成する親水性成分によって、形成さ
れる塗膜の撥水性能が低下する等といった問題が惹起せ
しめられるからである。
【0035】なお、上記の硬化触媒としては、塗膜形成
用組成物の硬化を促進せしめるものであれば、特に限定
されるものではなく、従来から公知の各種の硬化触媒を
適宜に採用することが出来る。例えば、代表的には、有
機金属化合物やアミノ基含有化合物が挙げられ、より詳
細な具体例の幾つかを以下に列挙こととするが、それら
例示のもののみに限定されるものではないことは言うま
でもないところである。なお、前者の有機金属化合物と
しては、有機錫化合物、有機チタン化合物、有機鉛化合
物、有機亜鉛化合物、有機鉄化合物、有機ジルコニウム
化合物、有機コバルト化合物等があり、また、それらの
中には、キレート化合物(例えば、キレートチタニウ
ム、キレートジルコニウム、キレートコバルト等)も含
まれる。
【0036】−有機金属化合物− ・有機錫化合物 二酢酸錫、ジオクチル酸錫、ジラウリル酸錫、四酢酸
錫、二酢酸ジブチル錫、ジオクチル酸ジブチル錫、ジラ
ウリル酸ジブチル錫、ジオレイン酸ジブチル錫、ジメト
キシジブチル錫、ジブチル錫オキサイド、ベンジルマレ
イン酸ジブチル錫、ビス(トリエトキシシロキシ)ジブ
チル錫、二酢酸ジフェニル錫 ・有機チタン化合物 テトラメトキシチタン、テトラエトキシチタン、テトラ
−n−プロポキシチタン、テトラ−i−プロポキシチタ
ン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトラ−i−ブトキ
シチタン、テトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタ
ン、ジ−i−プロポキシビス(エチルアセトアセテー
ト)チタン、ジプロポキシビス(アセチルアセトナー
ト)チタン、ジ−i−プロポキシビス(アセチルアセト
ナート)チタン、ジブトキシビス(アセチルアセトナー
ト)チタン、トリ−i−プロポキシアリルアセテートチ
タン、チタニウムイソプロポキシオクチレングリコー
ル、ビス(アセチルアセトナート)チタンオキサイド ・有機鉛化合物 二酢酸鉛、ビス(2−エチルヘキサン酸)鉛、ジネオデ
カン酸鉛、四酢酸鉛、テトラキス(n−プロピオン酸)
鉛 ・有機亜鉛化合物 二酢酸亜鉛、ビス(2−エチルヘキサン酸)亜鉛、ジネ
オデカン酸亜鉛、ジウンデセン酸亜鉛、ジメタクリル酸
亜鉛 ・有機鉄化合物 二酢酸鉄 ・有機ジルコニウム化合物 テトラキス(2−エチルヘキサン酸)ジルコニウム、テ
トラキス(メタクリル酸)ジルコニウム ・有機コバルト化合物 二酢酸コバルト
【0037】−アミノ基含有化合物− アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノ
エチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、テ
トラメチルグアニジン、テトラメチルグアニジルプロピ
ルトリメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピ
ルメチルジメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプ
ロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、1,8−
ジアザビシクロ〔5.4.0.〕−7−ウンデセン、ジ
−n−ヘキシルアミン、トリエタノールアミン、ジシク
ロヘキシルアミン、ジ−n−オクチルアミン、トリエチ
ルアミン、ジエチルアミン、トリエチルベンジルアミ
ン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラアミン
【0038】一方、有機過酸化物にあっても、硬化促進
の効果を奏するものであれば、特に限定されるものでは
なく、従来から公知の各種の有機過酸化物を適宜に採用
することが出来る。有機過酸化物の具体例としては、ケ
トンパーオキサイド、パーオキシケタール、ハイドロパ
ーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパ
ーオキサイド、パーオキシジカーボネート、パーオキシ
エステル、又はこれらに分類されないパーオキサイドが
挙げられ、これらの詳細な具体例を以下に示すが、これ
らに限定されるものではない。
【0039】・ケトンパーオキサイド ジメチルエチルケトンパーオキサイド、ジシクロヘキサ
ノンパーオキサイド、ジメチルシクロヘキサノンパーオ
キサイド、メチルアセトアセテートパーオキサイド、ア
セチルアセトンパーオキサイド ・パーオキシケタール 1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘ
キサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロ
ドデカン ・ハイドロパーオキサイド p−メンタンヒドロパーオキサイド、ジイソプロピルベ
ンゼンヒドロパーオキサイド、クミンヒドロパーオキサ
イド、t−ヘキシルヒドロパーオキサイド ・ジアルキルパーオキサイド ジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサ
イド、ジ−t−ブチルパーオキサイド ・ジアシルパーオキサイド ジイソブチリルパーオキサイド、ジオクタノイルパーオ
キサイド、m−トルオイルベンゾイルパーオキサイド、
ジベンゾイルパーオキサイド、ジ−m−トルオイルパー
オキサイド ・パーオキシジカーボネート ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−n−ブ
チルパーオキシジカーボネート ・パーオキシエステル クミルパーオキシネオドデカノエート、t−ブチルパー
オキシネオドデカノエート、t−ブチルパーオキシイソ
ブチレート、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノ
カーボネート、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノ
カーボネート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、
t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオ
キシアセテート ・その他のパーオキサイド t−ブチルトリメチルシリルパーオキサイド
【0040】なお、かかる硬化促進剤を使用する場合に
あっては、硬化触媒と有機過酸化物とを併用することも
可能であるが、硬化触媒が有機過酸化物の反応促進剤と
なる場合があるところから、それぞれ、別々に使用する
ことが、望ましい。
【0041】また、本発明に採用される塗膜形成用組成
物にあっては、更に必要に応じて、希釈溶剤を添加し
て、液状の組成物とされる構成が、有利に採用されるこ
ととなる。そして、このような液状の組成物と為すこと
によって、撥水性が付与せしめられるべき機能性装置の
表面を構成する基材に対する塗装が、極めて有利に実施
され得ることとなる。
【0042】そして、そのような希釈溶剤(有機溶剤)
としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素化合物、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、テトラヒドロフラン等のエーテル化合物、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサ
ノール等のアルコール化合物、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等
のケトン化合物、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
化合物、クロロホルム、トリクロロエチレン、四塩化炭
素などのハロゲン化炭化水素化合物、n−ヘキサン、n
−オクタン、イソオクタン、シクロヘキサン等の飽和炭
化水素化合物、トリメチルメトキシシラン、ジメチルジ
メトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン等のシラン化合物、ヘキサメチルジシロキ
サン、テトラシクロ−1,2−ジメチルシロキサン等を
挙げることが出来、これらのうちの少なくとも一種以上
が、適宜に選択され使用されることとなるが、これらに
限定されるものでは決してない。
【0043】また、このような希釈溶媒の使用割合とし
ては、特に限定されるものではないが、本発明に採用さ
れる一般式(1)で表わされるオルガノポリシロキサン
と一般式(2)で表わされるシラノール基を有するオル
ガノポリシロキサンとを合わせた合計量100重量部に
対して、0〜10000重量部の範囲であることが望ま
しく、その中でも、特に、10〜2000重量部である
ことが、更に好ましく、このような割合を採用すること
によって、塗布がより一層容易とされる程度の粘度を有
する液状の組成物となるのである。
【0044】さらに、かくの如き塗膜形成用組成物に
は、必要に応じて、顔料、染料、紫外線発色性染料、レ
ベリング剤、防黴剤、防腐剤、老化防止剤、防食剤、防
錆剤、帯電防止剤、難燃剤、防汚剤等の、従来から塗膜
形成用組成物に添加せしめられる各種の添加剤を、得ら
れる塗膜の各種の特性を阻害しない限りにおいて、適宜
に選択して、適量にて添加することが出来る。
【0045】そして、上述の如き成分から構成される塗
膜形成用組成物が、前述の機能性装置の、着霜及び/又
は氷結する可能性がある表面に適用されることによっ
て、その表面に、撥水性や、柔軟性等の特性に極めて優
れた塗膜が形成されることとなるのである。
【0046】ところで、かかる塗膜形成用の組成物が適
用される機能性装置において、着霜や氷結する可能性が
ある表面を構成する基材の材質としては、前記した熱交
換器10,20や製氷器30におけるアルミニウムの他
にも、各種の金属やガラス、プラスチック、無機材料、
ゴム、繊維等の各種の材質を挙げることが出来る。ま
た、本発明において、それらのような各種の材質からな
る基材表面には、塗膜の密着性をより一層向上させる目
的で、下地塗装が施されていてもよい。例えば、アルミ
ニウム等の金属材質である場合には、防錆性等を付与
し、また、塗膜との密着性を更に向上せしめるべく、化
成処理皮膜やプライマー(下塗り)塗膜が形成されてい
るものが、有利に採用されるのである。そして、そのよ
うな下地塗装を施すことによって、機能性装置の表面
に、多層の皮膜が形成されることとなり、以て、極めて
大きな外力が付与せしめられても、塗膜に亀裂やひび、
皺、剥離等の問題が惹起されないと共に、優れた耐久性
も実現され得るのである。
【0047】而して、上述の化成処理としては、特に限
定されるものではなく、リン酸クロメート処理、クロム
酸クロメート処理等のクロム系処理、リン酸チタン処理
等のチタン系処理、リン酸ジルコニウム処理等のジルコ
ニウム系処理、リン酸モリブデン処理等のモリブデン系
処理、リン酸亜鉛処理等の亜鉛系処理等の従来から公知
の各種の化成処理を例示することが出来る。
【0048】また、プライマー塗装に用いられるプライ
マー塗料としては、機能性装置の表面を構成する基材、
及び、塗膜との密着性が良好なものであれば、特に制限
されるものでなく、シランカップリング剤や、シリコー
ン樹脂系、アクリル樹脂系、ポリアミド樹脂系、エポキ
シ樹脂系、アルキド樹脂系、ウレタン樹脂系、アミノ樹
脂系、ポリビニルアルコール系塗料等を例示することが
出来る。なお、プライマー塗料の塗装方法としては、ロ
ールコーティング、バーコーティング等、従来から公知
の各種の手法が適宜に採用され得、また、プライマー塗
膜の硬化乃至は焼付け条件にあっても、一般に、塗料の
種類や塗装方法によって、室温〜350℃、より好まし
くは、50℃〜300℃の範囲内において、適宜に設定
されることとなる。また、ここにおいて、かかるプライ
マー塗膜の厚さとしては、プライマー塗膜中で凝集破壊
が惹起せしめられたり、また、密着性が低下されないよ
うに、10μm以下、より好適には、0.5μm〜5μ
mが有利に採用されることとなる。
【0049】ところで、本発明の目的とする機能性装置
は、前述せる如き塗膜形成用組成物が、機能性装置の表
面に塗装、硬化されて、塗膜が形成されることによって
作製されるのであるが、そのような組成物の塗装も、上
記プライマー塗装と同様に、ロールコーティング、浸漬
塗布、含浸法、フローコーティング、刷毛塗り法、スプ
レー法等の、従来から公知の各種の手法を採用すること
によって行なわれ、これによって、機能性装置の必要な
箇所に、所期の特性を実現し得る平滑な塗膜が形成され
るのである。
【0050】なお、そのような機能性装置への塗装は、
その成形・組み立てが完了した最終製品に対して実施す
るようにしても、また、機能性装置を構成することとな
る材料(部品)に対して予め実施するようにしても、更
には、その中間組付品に対して実施するようにしても、
何等差支えないことは、言うまでもないところである。
即ち、具体的には、例えば、図1の如き、製品である熱
交換器10を、そのまま浸漬塗装しても、或いはまた、
熱交換器10を構成するアルミニウムプレートフィン1
4に対して塗装を施しても、更には、そのようなアルミ
ニウムプレートフィン14にプレス加工される前のアル
ミニウム薄板材に対して塗装を行なってもよいのであ
る。要するに、最終製品において、その着霜及び/又は
氷結する可能性がある表面に、上述の如き塗膜が形成せ
しめられて、撥水性表面とされておれば、本発明に従う
装置として認識されなければならない。
【0051】また、上述の如くして機能性装置の表面に
塗布せしめられた組成物は、一般に、熱処理によって、
硬化せしめられて、撥水性表面を与える塗膜を形成する
のであるが、常温において硬化することも可能である。
なお、そのような塗膜を形成する際の硬化時間として
は、硬化組成物中に含まれる成分等に左右されるのであ
るが、前記した硬化促進剤が添加されていない場合に
は、一般に、常温にて2日間、50℃にて2時間以内、
250℃にて1分以内、350℃にて数秒間で、硬化が
可能である。
【0052】一方、硬化触媒又は有機過酸化物等の硬化
促進剤が組成物中に添加されている場合には、硬化促進
剤を使用しない場合に比して、硬化時間を短縮すること
が出来る等の優れた硬化性が実現され得る。なお、かか
る硬化温度としては、常温〜350℃を採用することが
望ましく、その中でも、実用的には、特に、50℃〜3
00℃の温度範囲であることが望ましい。なお、ここに
おいて、硬化の際の温度が、低過ぎる場合には、反応が
充分に進行せず、逆に、高過ぎる場合には、シロキサン
が分解する恐れがある。
【0053】また、硬化が行なわれて、形成せしめられ
た塗膜の膜厚としては、特に限定されるものではない
が、所望とする特性が最大限に発揮され得るように、例
えば、0.1μm〜50μm、より好適には、0.5μ
m〜10μmが、望ましく、かかる塗膜厚さが薄過ぎる
場合には、撥水性能が充分に発揮され得ず、また、塗膜
厚さが厚過ぎる場合には、成形加工時に塗膜内で脆性破
壊が起き、塗膜の亀裂、剥離が惹起され易くなる。特
に、熱交換器のフィン表面に、厚い塗膜が形成される
と、熱伝達効率が著しく低下する等といった問題が惹起
されることとなる。
【0054】要するに、本発明に従う機能性装置は、そ
の表面に、上記した特定の塗膜形成組成物(塗料)から
なる塗膜が形成されているところから、撥水性を始め、
柔軟性や屈曲性、延伸性といった特性にも優れ、以て、
低い温度雰囲気下に晒されても、着霜及び/又は氷結す
るに至るまでの時間(着霜時間)が長い、難着霜性が実
現され得ると共に、良好なる耐久性も実現され得るので
ある。
【0055】
【実施例】以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは、言うまでもないところであ
る。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には
上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない
限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々なる変
更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解さ
れるべきである。
【0056】先ず、供試機能性装置として、厚さが0.
110mmのアルミニウム板状フィン(JIS−A12
00)の180枚を、1.6mmの間隔で平行に並べ、
これらの板状フィンに銅製伝熱管が直角に挿通せしめら
れた熱交換器を準備した。そして、これを、市販の強ア
ルカリ脱脂剤:ファインクリーナー4498SK(日本
パーカライジング株式会社製)の2%の溶液中に、60
℃の温度にて、50秒間、浸漬することにより、脱脂処
理を行ない、その後、水道水中に15秒間浸漬して、水
洗した。
【0057】次いで、脱脂処理の施された熱交換器を、
市販のリン酸クロメート処理剤:アルクロム702SK
/ACK(日本パーカライジング株式会社製)の1.2
%/0.2%の溶液中に、45℃の温度にて、20秒
間、浸漬することによって、化成処理を実施し、その
後、水道水中に15秒間浸漬して、水洗した後、60℃
の温風で20分間加熱することによって、乾燥せしめ
た。
【0058】また一方、下記表1に示される配合割合に
おいて各種の成分(A〜J)が配合せしめられた、実施
例1〜5及び比較例1〜4に係る塗膜形成用組成物(塗
料)を準備した。なお、かかる表1中に示される成分:
A〜Jのうち、A〜Cは、下記表2に示される構造を有
するオルガノポリシロキサン、又はシラノール基を有す
るオルガノポリシロキサンである。また、Dは、水ガラ
ス、Eは、アクリル樹脂、Fは、ヘキサメチルジシラザ
ンにより疎水化されたシリカ、Gは、エポキシ樹脂、H
は、四フッ化エチレン樹脂を示す一方、Iは、密着性向
上剤としてのグリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、Jは、硬化促進剤としてのm−トルオイルベンゾイ
ルパーオキサイドである。また、それらの塗料は、下記
表1に示される各種の成分の他に、希釈溶剤として、キ
シレンを添加、攪拌することによって、最終的な有効成
分濃度が30重量%とされた。
【0059】なお、下記表2中、〔a+b〕、〔c+
d〕は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(G
PC)〔装置:HLC−8020(東ソー株式会社
製)、カラム:TSKgelGMHXL−L、及び、G
1000HXL(東ソー株式会社製)、溶媒:トルエ
ン〕による標準ポリスチレン換算重量平均分子量(M
w)の測定値より算出し、〔b/(a+b)〕、〔c/
(c+d)〕、m、n、p、〔x+y〕、〔y/(x+
y)〕、〔w+z〕、〔z/(w+z)〕の値は、29
iNMRスペクトル〔装置:ACP−300(独国:ブ
ルカー社製)〕の測定値より求めたものである。
【0060】次いで、実施例1〜5及び比較例1〜4に
係る塗膜形成用組成物(塗料)に、上記で得られたクロ
メート処理の施された熱交換器を、浸漬塗布し、150
℃の温風乾燥炉中で、30分間、乾燥加熱せしめること
によって、実施例1〜5、及び比較例1〜4の熱交換器
を得た。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】そして、上述の如くして作製された実施例
1〜5及び比較例1〜4の供試熱交換器を用いて、下記
の評価試験を実施した。
【0064】−通風抵抗比測定試験− 先ず、上述の如くして得られた実施例1〜5及び比較例
1〜4の供試熱交換器を、乾球温度27℃、及び湿球温
度19℃の雰囲気中で、その表面に全く結露が発生して
いない状態にして、熱交換器の前後における圧力差ΔP
1 を、それぞれ、測定した。次いで、それらの熱交換器
に、5℃の冷水を、480ml/minの流量で通して
結露を発生させ、熱交換器の前後の圧力差ΔP2 を測定
し、それら測定されたΔP1 とΔP2 との比(ΔP2
ΔP1)を通風抵抗比として算出し、その結果を、下記
表3に示した。
【0065】−着除霜性試験− 乾球温度2℃、及び湿球温度1℃の雰囲気下において、
実施例1〜5及び比較例1〜4の供試熱交換器に、−1
0℃のブライン(比重1.05、比熱0.84)を供給
すると共に、その際の熱交換器全面風速を1m/sと
し、熱交換器の前後における圧力差ΔP3 が120Pa
に達するまでの時間(着霜時間)を求めた。その後、ブ
ライン温度を40℃として、3分間、流し、熱交換器に
付着した霜・氷を溶解(除霜)せしめた。そして、再
度、−10℃のブラインを通して、同様に着霜時間を求
めることを3回繰り返し、それら求められた着霜時間
を、下記表3に示した。
【0066】さらに、総合評価として、上記の2つの試
験結果を共に満足する場合には合格、それ以外の場合に
は不合格の判定を下し、その結果を下記表3に示した。
【0067】
【表3】
【0068】上記表3から明らかなように、水ガラス
(D)とポリアクリル樹脂(E)からなる親水性塗膜が
表面に形成せしめられた比較例1に係る供試熱交換器に
あっては、通風抵抗比は低くなっているものの、着霜時
間が短いことが、分かる。また、超撥水性塗膜が形成せ
しめられた比較例2及び比較例3に係る供試熱交換器に
あっては、通風抵抗比が高く、また、着霜試験を繰り返
した際における着霜時間の短縮が甚だしく、耐久性に乏
しい。更に、シラノール基を有するオルガノポリシロキ
サン(B)の配合割合が本発明の範囲外である比較例4
に係る供試熱交換器にあっては、着霜時間が短くなって
いる。一方、実施例1〜5に係る供試熱交換器にあって
は、従来から一般に採用されているフッ素系ポリマーを
何等含有しなくても、充分な難着霜性が実現され得てい
ることが、分かるのである。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従う機能性装置は、特定のオルガノポリシロキサンと
シラノール基を有する特定のオルガノポリシロキサンと
を、所定の割合にて含有せしめた組成物からなる塗膜
が、撥水性表面として、その着霜及び/又は氷結する可
能性のある表面に形成されたものであるところから、耐
久性のある優れた撥水性能を発揮し、且つ、低い温度雰
囲気下に晒された場合にあっても、着霜及び/又は氷結
するに至るまでの時間(着霜時間)が長い、難着霜性が
実現され得るのである。
【0070】従って、本発明に従う機能性装置として、
熱交換器が採用される場合にあっては、少なくともフィ
ンの表面が撥水性表面とされ、そして、その熱交換器
を、例えば、エアーコンディショナーの室外機として用
いることによって、暖房効率を効果的に向上せしめるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う機能性装置の一例である熱交換器
の一部切欠き説明図である。
【図2】本発明に従う機能性装置の別の例である熱交換
器の概略説明図である。
【図3】本発明に従う機能性装置の更に別の例である製
氷器の概略説明図である。
【符号の説明】
10 熱交換器 12 伝熱管 14 プレートフィン 20 熱交換器 22 導管 24 コルゲートフィン 30 製氷器 32 函体 33 外表面 34 仕切り板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春日 司 東京都港区新橋五丁目11番3号 住友軽金 属工業株式会社内 (72)発明者 清谷 明弘 東京都港区新橋五丁目11番3号 住友軽金 属工業株式会社内 (72)発明者 丸山 照仁 神奈川県伊勢原市東大竹1−17−7 Fターム(参考) 4J038 DL031 DL032 DL051 DL052 JC38 KA04 KA06 PB03 PB06 PC02 PC03 PC07 PC08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着霜及び/又は氷結する可能性がある表
    面を有する機能性装置にして、かかる表面に、下記化1
    の一般式(1)にて表わされるオルガノポリシロキサン
    の100重量部と、下記化2の一般式(2)にて表わさ
    れるシラノール基を有するオルガノポリシロキサンの3
    〜70重量部とを用いて塗膜を形成せしめ、撥水性表面
    としたことを特徴とする難着霜性の機能性装置。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 前記塗膜が、前記一般式(1)にて表わ
    されるオルガノポリシロキサンと前記一般式(2)にて
    表わされるシラノール基を有するオルガノポリシロキサ
    ンとを、エポキシ基又はアシロキシ基を有するシランの
    0.01〜70重量部の存在下において、反応、硬化せ
    しめることにより、形成されている請求項1に記載の難
    着霜性の機能性装置。
  3. 【請求項3】 前記塗膜が、前記一般式(1)にて表わ
    されるオルガノポリシロキサンと前記一般式(2)にて
    表わされるシラノール基を有するオルガノポリシロキサ
    ンとを、硬化触媒又は有機過酸化物の0.01〜30重
    量部の存在下において、反応、硬化せしめることによ
    り、形成されている請求項1又は請求項2に記載の難着
    霜性の機能性装置。
  4. 【請求項4】 前記塗膜が、前記表面に設けた化成処理
    皮膜及び/又はプライマー塗膜の上に形成されている請
    求項1乃至請求項3の何れかに記載の難着霜性の機能性
    装置。
  5. 【請求項5】 前記機能性装置が熱交換器であり、且つ
    前記表面が、該熱交換器を構成する少なくともフィンの
    表面である請求項1乃至請求項4の何れかに記載の難着
    霜性の機能性装置。
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