JP2002323132A - 自動変速機のブレーキ装置 - Google Patents

自動変速機のブレーキ装置

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JP2002323132A JP2001130400A JP2001130400A JP2002323132A JP 2002323132 A JP2002323132 A JP 2002323132A JP 2001130400 A JP2001130400 A JP 2001130400A JP 2001130400 A JP2001130400 A JP 2001130400A JP 2002323132 A JP2002323132 A JP 2002323132A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦部材と油圧サーボが離れたブレーキ装置
におけるリターンスプリングの長尺化を防ぐ。 【解決手段】 摩擦部材1と、該摩擦部材を係脱操作す
る油圧サーボ2とを備える自動変速機のブレーキ装置B
は、摩擦部材の支持手段と油圧サーボのピストン21と
の間に配設された複数のリターンスプリング4を有す
る。リターンスプリングは、そのピストン側端部を、ピ
ストンから摩擦部材に向かって延びるアプライチューブ
部22の中間部に支持させて、アプライチューブ部に沿
って配設される。これにより、摩擦部材と油圧サーボが
離れたブレーキ装置におけるリターンスプリングの長尺
化が防がれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機のブレ
ーキ装置に関し、特に、ブレーキ摩擦部材を操作する油
圧サーボのリターンスプリングの配設構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機において、そのギヤトレイン
中のプラネタリギヤの所定のギヤを他のギヤに対する反
力要素として作用させるべく、所定のギヤを変速機ケー
スに係止させるブレーキ装置が設けられる。こうしたブ
レーキ装置は、それが多板ブレーキとして構成される場
合、ギヤに連結したブレーキハブと変速機ケース又はそ
れに固定した支持手段の支持部とに内外周を係合させた
摩擦部材(ハブ又は支持部のいずれか一方に軸線方向可
動にスプライン係合する多板のディスクと他方に軸線方
向可動にスプライン係合する多板のセパレータプレート
からなる)と、該摩擦部材を軸線方向に押圧して相互に
係合させる操作手段としてのピストン・シリンダ機構か
らなる油圧サーボを備える構成とされ、前記支持部とピ
ストンとの間に、油圧により押出されたピストンを戻り
ストロークさせるリターンスプリングが配設される。
【0003】リターンスプリングは、ピストン側端部を
直接ピストンの端面に当接させ、支持部側端部をリテー
ナを介してケース等の支持部に支持させるのが通例であ
る。こうした支持形態を採る例として、特開2000−
18289号公報に開示の従来技術がある。この従来技
術では、油圧サーボが変速機ケースのコンバータハウジ
ング側開口を塞ぐオイルポンプボディに内蔵されること
から、オイルポンプボディの変速機ケースへの組付けの
際に、リターンスプリングの伸長状態によりオイルポン
プボディが浮き上がり、その位置決め設置の作業を困難
にするのを防ぐべく、リターンスプリングの伸長を制限
する手段が設けられている。この制限手段は、ピストン
から延びる押圧部に嵌めたリターンスプリングのリテー
ナに対して、該リテーナより軸方向外側にスナップリン
グを嵌めて、ピストンから離れる方向へのリテーナの動
きをスナップリングへの当接により制限することでリタ
ーンスプリングの伸長を規制する構成とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のようにリターンスプリングの両端をピストンの
端面とケース等の支持部に支持させる構成では、ブレー
キの摩擦部材が油圧サーボに対して離れている場合、リ
ターンスプリングの軸長を必要以上に長くしなければな
らない。そこで、本発明は、リターンスプリングの軸長
を必要最小限の長さに設定可能なブレーキ装置の構造を
提供することを第1の目的とする。
【0005】また、上記従来技術のような制限手段は、
オイルポンプボディの組付け作業後は、変速機の機能と
は関わらずに不要となるものであり、単に組付け作業だ
けのためにこうした構成を採ることは、必ずしも得策と
はいえない。そこで、本発明は、こうした不要となる部
材の配設を伴うことなく、組付けまでのリターンスプリ
ングの伸長の制限を可能とする構成の自動変速機のブレ
ーキ装置を提供することを第2の目的とする。
【0006】ところで、自動変速機の一形態として、エ
ンジン軸と同軸の第1軸上に変速機構を配し、それと並
行する第2軸をカウンタ軸、更に第1軸及び第2軸と並
行する第3軸をデフ軸とする3軸構成のものがある。こ
うした自動変速機では、エンジンの軸長と変速機構の軸
長を合わせた軸長の略中央部にディファレンシャル装置
が配置されることから、カウンタ軸からディファレンシ
ャル装置のデフケースに動力を伝達する第3軸上のデフ
リングギヤが、軸方向位置で第1軸上の変速機構のエン
ジン寄りに位置することになる。そして、変速機構側で
このデフリングギヤの位置と重なる軸方向位置にブレー
キ装置を配置した場合、ブレーキ装置の外径とデフリン
グギヤの外径が第1軸と第3軸の軸間距離の関係から極
めて接近したものとなり、第2軸のカウンタ軸と第3軸
のデフ軸間で、異なるエンジン出力の車種への対応のた
めにギヤ比を増やすような改変が、両者の径方向の干渉
により不可能となる。本発明は、こうしたデフリングギ
ヤ外径の変更にも対応可能なように、ブレーキ装置のデ
フリングギヤとの軸方向位置上の重合部の外径を可及的
に小さくすることが可能なブレーキ装置の構造を得るこ
とを更なる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的は、摩擦
部材と、該摩擦部材を係脱操作する油圧サーボとを備
え、摩擦部材の支持手段と油圧サーボのピストンとの間
に複数のリターンスプリングが配設された自動変速機の
ブレーキ装置において、前記リターンスプリングは、そ
のピストン側端部を、ピストンから摩擦部材に向かって
延びるアプライチューブ部の中間部に支持させて、アプ
ライチューブ部に沿って配設されたことを特徴とする構
成により達成される。
【0008】また、第2の目的は、前記アプライチュー
ブ部に、その軸線方向に延びる窓孔が形成され、リター
ンスプリングは、摩擦部材側への伸長状態で端部をリテ
ーナを介して窓孔の摩擦部材側端部に支持され、前記リ
テーナは、リターンスプリングの圧縮状態で摩擦部材の
支持手段に当接する構成により達成される。
【0009】上記の構成において、油圧サーボは、自動
変速機ケースのコンバータハウジング側開口を閉じるオ
イルポンプボディに内蔵され、前記ピストンと、そのア
プライチューブ部は別体とされた構成とするのが有効で
ある。
【0010】上記の構成において、自動変速機は、その
第1軸上にブレーキ装置が配置され、第1軸と並行する
第2軸をカウンタ軸、第1及び第2軸と並行する第3軸
をデフ軸とする3軸構成とされ、前記リターンスプリン
グは、第3軸上に配置されるディファレンシャル装置の
リングギヤと軸線方向位置上で重なる位置に配置された
構成とすることができる。
【0011】上記の構成において、アプライチューブ部
に沿うリターンスプリングの配設ピッチ円は、自動変速
機の軸端方向からみて、ディファレンシャル装置のリン
グギヤの外形円と一部において重なり、リターンスプリ
ングはアプライチューブ部の周方向に前記配設ピッチ円
と外形円との重なり部を避けて分散配置された構成とす
ることもできる。
【0012】上記の構成において、ピストンとアプライ
チューブ部の中間部との間のアプライチューブ部外周側
スペースに、マニュアルシャフトを挿通させた構成を採
ることもできる。
【0013】上記の構成において、リターンスプリング
は、そのピストン側端部を支持部材を介してアプライチ
ューブ部に支持された構成を採ることもできる。
【0014】上記の構成において、アプライチューブ部
は、ピストン側が縮径され、窓孔は縮径部から摩擦部材
方向に延在する構成を採ることもできる。
【0015】
【発明の作用及び効果】上記請求項1記載の構成では、
ブレーキ装置の摩擦部材と油圧サーボとが離れて配置さ
れ、アプライチューブ部の軸長が長いときに、リターン
スプリングを、その両端を摩擦部材の支持手段と油圧サ
ーボのピストンに当接させるために敢えて長尺のスプリ
ングとする必要がなくなる。しかも、アプライチューブ
部の中間部とピストンとの間にスペースを確保すること
ができるため、このスペースを利用した他のクラッチ、
ブレーキ等の構成部材のアプライチューブ部外周側への
径方向重合配置も可能となる。
【0016】次に、請求項2記載の構成では、リターン
スプリングをアプライチューブ部に完全に支持させるこ
とができるため、自動変速機への組込み前にリターンス
プリングをピストン側にアセンブリ化することができ
る。したがって、この構成によりリターンスプリングの
組付け作業が容易となり、併せてリターンスプリングを
アセンブリ化したピストンの自動変速機への組込みも容
易となる。
【0017】更に、請求項3記載の構成では、ピストン
をオイルポンプボディに予め組込んでおくことができる
ため、オイルポンプボディの位置決めの際の、ピストン
のオイルポンプボディへの嵌め合わせが必要なくなり、
オイルポンプボディの変速機ケースへの組込みが容易と
なる。特に、リターンスプリングの摩擦部材側端部をリ
テーナを介して窓孔の摩擦部材側端部に支持させた構成
と組合せた場合、オイルポンプボディの位置決めの際
に、リターンスプリングの荷重負荷が軽減され、あるい
は作用しなくなるため、オイルポンプボディの変速機ケ
ースへの組込みが一層容易となる。
【0018】そして、請求項4記載の構成では、ブレー
キ装置において複数のスプリングから構成されるリター
ンスプリングの位置は、周方向の配設位置を適宜設定可
能であるため、リターンスプリングの位置をディファレ
ンシャル装置のリングギヤの位置と軸線方向位置上で重
なる位置とすることで、干渉を生じることなく第3軸上
のディファレンシャル装置のリングギヤの位置と同様の
軸方向位置にブレーキ装置を配置した変速機構を構成す
ることができるため、干渉を避けるために配設位置をず
らすことによる変速機軸長の増加を防ぐことができる。
【0019】更に、請求項5記載の構成では、ブレーキ
装置が配設された第1軸とディファレンシャル装置が配
設された第3軸との軸距離を変更することなくディファ
レンシャル装置のリングギヤの外径をアプライチューブ
部に接する寸前の外径まで拡径することができるため、
カウンタ軸とデフ軸間のギヤ比設定を容易に変更するこ
とができる。
【0020】また、請求項6記載の構成では、マニュア
ルシャフトがアプライチューブ部の外側を通る配置とな
るため、マニュアルシャフトを挿通させるためにアプラ
イチューブ部に開口を設ける必要がなくなり、開口位置
をマニュアルシャフトの挿通軸線に合わせて位置決めす
る組付け作業の複雑化を避けることができる。また、ア
プライチューブ部への開口の形成による強度低下を防ぐ
べく、アプライチューブ部を補強構造とする必要がなく
なり、変速機の軽量化につながる。
【0021】また、請求項7記載の構成では、リターン
スプリングのピストン側端部の支持部材をアプライチュ
ーブ部と別体とすることができるため、アプライチュー
ブ部の構造を単純化することができる。
【0022】また、請求項8記載の構成では、縮径部側
で窓孔の端部が開いた構造とすることができるため、特
にピストンとアプライチューブ部を別体とする構成との
組合せにおいて、縮径部側を導入部とするリテーナの窓
孔への導入が可能となり、アプライチューブ部へのリタ
ーンスプリングの組付けが容易となる。また、縮径部外
側のスペースを利用したマニュアルシャフトの挿通も可
能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施
形態を説明する。図1は本発明を適用した自動変速機の
第1軸の軸方向部分断面、図2は同自動変速機をコンバ
ータハウジングがつながる開口側から軸線方向にみた正
面を示す。図に示すように、自動変速機は、その第1軸
上にブレーキ装置Bが配置され、第1軸と並行する第2
軸をカウンタ軸、第1及び第2軸と並行する第3軸をデ
フ軸とする3軸構成とされている。
【0024】ブレーキ装置Bは、摩擦部材1と、該摩擦
部材を係脱操作する油圧サーボ2とを備え、摩擦部材1
の支持手段3と油圧サーボ2のピストン21との間に複
数のリターンスプリング4が配設されている。油圧サー
ボ2は、自動変速機ケースCのコンバータハウジング側
開口を閉じるカバーとしてのオイルポンプボディPに内
蔵され、ピストン21と、そのアプライチューブ部22
は別体とされている。リターンスプリング4は、第3軸
上に配置されるディファレンシャル装置Dのリングギヤ
Rと軸線方向の位置上で重なる位置に配置されている。
【0025】リターンスプリング4は、そのピストン側
端部を、ピストン21から摩擦部材1に向かって延びる
アプライチューブ部22の中間部に支持させて、アプラ
イチューブ部22に沿って配設されている。アプライチ
ューブ部22には、その軸線方向に延びる窓孔22dが
形成され、リターンスプリング4は、摩擦部材1方向へ
の伸長状態で、摩擦部材側端部をリテーナ5を介して窓
孔23の摩擦部材側端部に支持され、リテーナ5は、リ
ターンスプリング4の圧縮状態で摩擦部材1の支持手段
3に当接部5aする。
【0026】アプライチューブ部22に沿う各リターン
スプリング4の配設ピッチ円は、自動変速機の軸端方向
からみて、ディファレンシャル装置Dの最大径のリング
ギヤR’の外形円(図2に破線で示す)と一部において
重なり、リターンスプリング4はアプライチューブ部2
2の周方向に配設ピッチ円と外形円との重なり部を避け
て分散配置されている。そして、付随的な構成として、
ピストン21とアプライチューブ部22の中間部との間
のアプライチューブ部外周側スペースに、マニュアルシ
ャフトSが挿通されている。
【0027】以下、各部について詳述する。摩擦部材1
は、内周面にスプライン歯(図1において、第1軸を挟
む上側の断面は、歯谷部を示し、下側の断面は、歯山部
を示す)を形成し、両面に摩擦材を張付けたディスク1
1と、外周面にスプライン歯(図1において、第1軸を
挟む上側の断面は、歯山部を示し、下側の断面は、歯谷
部を示す)を形成したセパレータプレート12とを軸方
向に交互に複数枚並べて構成され、一端側にバッキング
プレートが配置され、他端側の摩擦部材1のアプライチ
ューブ部22に面する側には、皿ばね状のプレッシャプ
レート13が配置されている。
【0028】摩擦部材1の支持手段としてのブレーキド
ラム3は、一端側に内径方向に延びる径方向フランジ部
を有し、他端側が開いた筒状とされ、図3に正面形状を
示すように、筒状部の外径から外方に張出すスプライン
部31を備えている。スプライン部31は、本形態で
は、4条を一群として3群に分け、周方向にほぼ均等に
配置されている。径方向フランジ部の内周側には内周歯
32が形成され、これらの内周歯32が、変速機ケース
Cにボルト止め固定したサポート壁C1に突出形成され
た突起に嵌め合わされて回り止め固定されている。こう
した構成からなるブレーキドラム3と、その内周側に配
置されたブレーキハブ6に対して、ブレーキドラム3側
のスプライン部31にセパレータプレート12のスプラ
イン歯を係合させ、ブレーキハブ6側のスプライン部に
ディスク11のスプライン歯を係合させて、摩擦部材1
が配置されている。
【0029】油圧サーボ2は、オイルポンプボディPに
形成された環状のシリンダ20と、シリンダ20内に軸
方向摺動自在に嵌合させ、内外周面をシリンダ壁に対し
てOリングでシールした環状のピストン21と、ピスト
ン21から軸方向に延びるアプライチューブ部(以下、
実施形態の説明においてアプライチューブという)22
と、アプライチューブ22に支持したリターンスプリン
グ4で構成されている。
【0030】図4に詳細を示すアプライチューブ22
は、全体として筒状に構成され、この形態では、摩擦部
材1に面する端部側が筒状部22aから径方向外方に延
びる径方向フランジ部22bとされて、摩擦部材1の全
周に均等に当接する押圧面を構成し、筒状部22aのピ
ストン21寄りの部分が縮径されてピストン21の径と
整合する連結部を構成する。アプライチューブ22の筒
状部22aは、剛性保持のために周方向に沿って各部分
ごとに内外径方向に凹凸を有する波状とされ、その凸部
側には、径方向フランジ部22bの近傍から縮径部に至
る軸線方向に延びる窓孔22dが複数(本形態において
12個)形成されている。なお、径方向フランジ部22
bには、周方向3箇所から更に外径方向に張出す突起2
2cが形成され、これらがブレーキドラム3のスプライ
ン部31に嵌るアプライチューブ22の回り止めを構成
している。
【0031】各リターンスプリング4は、円筒コイルス
プリングとされ、それらの両端をリテーナ5、7で位置
決め保持する構成とされている。摩擦部材1側のリテー
ナ5は、図5に軸線方向にみた正面形状を示すように、
環状の板材の内周側を全周に渡り軸方向に折り曲げた構
成により、環状フランジ部5aと、短筒状部5bを備え
る形状とされ、各リターンスプリング4との当接部が円
筒コイルスプリングのコイル外径より若干大径の円形座
部5cの形成によりリテーナ5全体の内外径に対して膨
出する構成とされ、リテーナ5全体の内径は、アプライ
チューブ22の筒状部22aの凸部外径と符号する径と
されている。なお、各リターンスプリング4の端部は若
干縮径され、リテーナ5の各円形座部5cから切起こし
たボス部のかしめによりリテーナ5に固定されている。
【0032】ピストン側のリテーナ7も、図6に軸線方
向にみた正面形状を示すように、摩擦部材1側のリテー
ナ5と実質同様に、環状フランジ部7aと、短筒状部7
bを備える形状とされ、各リターンスプリング4との当
接部が円筒コイルスプリングのコイル外径より若干大径
の円形座部7cの形成によりリテーナ7全体の内外径に
対して膨出する構成とされ、リテーナ7全体の内径は、
アプライチューブ22の筒状部22aの凸部外径と符号
する径とされている。このピストン側のリテーナ7に
は、更に後に記すスナップリングの外れ止め突起7dと
回り止め突起7eが形成されている。円筒コイルスプリ
ングのリテーナ7への当接部は、各円形座部7cから切
起こしたボス部への嵌合により位置決め支持されてい
る。更に、リテーナ7には、その環状フランジ部7aの
外周側の一部の切欠き7fにより、最大外径のデフリン
グギヤR’との干渉を避ける構成が採られている。
【0033】こうした構成からなる両リテーナ5, 7と
各リターンスプリング4とは、組合されてアプライチュ
ーブ22の縮径部側から前記膨出部5c,7cを窓孔2
2dに嵌めて軸方向に送り込まれ、摩擦部材側のリテー
ナ5の端面が窓孔22dの奥端に当接した状態でピスト
ン側のリテーナ7に荷重を負荷して適宜スプリング4を
圧縮した状態で、アプライチューブ22の筒状部22a
の外周に形成したリング溝にスナップリング8を嵌める
ことで、適宜の圧縮荷重負荷状態にセットされる。な
お、スナップリング8は図7に形状を示すように縮径方
向の弾性を有する通常の割リング形のものであるが、こ
れをアプライチューブ22に嵌めることで、スナップリ
ング8はその外周側4箇所をリテーナ7の外れ止め突起
7dにより拡径不能に拘束され、かつ割れ目の両端8a
をリテーナ7の回り止め突起7eへの当接により回り止
めされ、振動等による外れや回転を阻止される。
【0034】このようにして、リターンスプリング4を
アプライチューブ22に完全に支持させることができる
ため、自動変速機への組込み前にリターンスプリング4
をピストン側のアプライチューブ22とアセンブリ化す
ることができる。したがって、この構成によりリターン
スプリング4の組付け作業が容易となる。
【0035】以上の構成からなるブレーキ装置Bは、コ
ンバータハウジング側の開口から、先ずブレーキドラム
3を導入してサポート壁C1に位置決め固定し、次に上
記のようにリターンスプリング4を組付けたアプライチ
ューブアセンブリを同様に導入して外向きフランジ部2
2bの突起22cとブレーキドラム3のスプライン部3
1とを位置合わせして嵌め合わせ、上記手順の適宜の段
階で摩擦部材1の内周側とアプライチューブ22の内周
側に全ての部材を組込んだ後に、オイルポンプボディP
をコンバータハウジング側の開口にノックピン等で位置
合わせして被せる手順で組付けられる。なお、上記の手
順において、摩擦部材1はブレーキドラム3の導入前又
はブレーキハブ6の組込み後に組込まれる。
【0036】アプライチューブアセンブリの組込み状態
では、リテーナ5のフランジ部5aがブレーキドラム3
に当接した状態でアプライチューブアセンブリの軸方向
位置が一応決まり、この状態でオイルポンプボディPを
被せると、変速機ケースCの開口端面とオイルポンプボ
ディPの内端面との間の隙間は、リターンスプリング4
の荷重が作用しない状態で、ノックピンによる位置決め
が可能な十分小さな隙間となる。したがって、オイルポ
ンプボディPの位置決めはリターンスプリング4の荷重
を受けない状態で、単にノックピンに合わせてオイルポ
ンプボディPを被せるだけの極めて簡単な作業となる。
【0037】この後、オイルポンプボディPをボルト締
めすることでアプライチューブアセンブリがピストン2
1との当接で押込まれ、リテーナ5がブレーキドラム3
に押されてアプライチューブ22上で相対的に他方のリ
テーナ7側に移動することでリターンスプリング4に圧
縮荷重が設定される。こうしてオイルポンプボディPの
ボルト締めが終わった状態では、図1に示す状態とな
り、摩擦部材側のリテーナ5は窓孔22dの端部への支
持状態からブレーキドラム3に当接支持された状態に移
行する。これによりピストン21にはアプライチューブ
22を介してリターンスプリング荷重が負荷される。
【0038】次に、図1を参照してアプライチューブ2
2とデフリングギヤRの位置関係をみると、この形態で
は、図に実線で示すデフリングギヤRの歯先位置がブレ
ーキドラム3の外径位置より外側にあるため、それより
外径の小さなアプライチューブ22の外径との間に十分
な余裕スペースが保たれている。したがって、デフリン
グギヤRの歯先径は、図に破線で示す最大径位置まで拡
大することができる。そして、この状態では、リターン
スプリング4の各中心を通る配設ピッチ円は、変速機を
端部側からみて、図2に示すように、最大径のデフリン
グギヤR’の歯先径で作られる外形円と周方向の一部で
重なることになるが、この位置へのリターンスプリング
4の配置を避けることで、このラップ状態までデフリン
グギヤ径を拡大する余裕があることが分かる。
【0039】また、図1を参照して、この実施形態で
は、アプライチューブ22のピストン21との連結部側
がピストン径との整合のために縮径されているため、こ
のアプライチューブ外周側スペースを利用してマニュア
ルシャフトSが挿通されている。周知のように、マニュ
アルシャフトSは、車両のシフト装置と自動変速機ケー
ス内に変速制御とトルクコンバータ制御のために配設さ
れるバルブボディ内のマニュアルバルブとを機構的に連
結するリンク機構の一部としての回転軸部を構成する必
須の部材で、通常、変速機ケースCを横断する方向に貫
通させてケースに支持されるものである。こうした配置
を採る必要があることから、変速機ケースC内に余剰ス
ペースが生じないように配列される変速機構に対する、
マニュアルシャフトSの挿通スペースの確保には苦慮す
るところであるが、この構成では、上記のようにアプラ
イチューブ22とピストン21の連結のために必然に生
じるアプライチューブ外周側スペースを利用したマニュ
アルシャフトSの配置が可能となるため、アプライチュ
ーブ22にマニュアルシャフトS挿通のための開口を設
ける等の余分な処置を施すことなく、しかも余分なスペ
ースを確保することなくマニュアルシャフトSが配設さ
れている。
【0040】以上、本発明の技術思想の理解の便宜のた
めに、一実施形態を基に説明したが、本発明は、例示の
実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の
個々の請求項に記載の事項の範囲内で、種々に具体的な
構成を変更して実施することができるものである。例え
ば、ブレーキ装置を変速機構の後端側に配置する場合、
自動変速機ケースの開口を閉じるカバーをリヤカバーと
する形態を採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動変速機のブレーキ装置配
設部の部分断面図である。
【図2】自動変速機をコンバータハウジングがつながる
開口側から軸線方向にみた正面図である。
【図3】ブレーキ装置のドラムを油圧サーボ側から軸線
方向にみた正面図である。
【図4】ブレーキ装置の油圧サーボピストンのアプライ
チューブ部の横断面図である。
【図5】ブレーキ装置のリターンスプリング配置をドラ
ム側リテーナと共に示す正面図である。
【図6】ブレーキ装置の油圧サーボ側リテーナを示す正
面図である。
【図7】ブレーキ装置のスナップリングを示す正面図で
ある。
【符号の説明】
B ブレーキ装置 1 摩擦部材 2 油圧サーボ 21 ピストン 22 アプライチューブ(アプライチューブ部) 22b 径方向フランジ部 22d 窓孔 3 ドラム(支持手段) 4 リターンスプリング 5 リテーナ P カバー(オイルポンプボディ) R リングギヤ S マニュアルシャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 明利 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 平本 幸生 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J058 AA44 AA48 AA59 AA77 AA78 BA64 BA67 CA65 CB17 CB20 CC02 FA29 GA92 3J067 AB11 AC12 EA12 FB81 FB83 GA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦部材と、該摩擦部材を係脱操作する
    油圧サーボとを備え、摩擦部材の支持手段と油圧サーボ
    のピストンとの間にリターンスプリングが配設された自
    動変速機のブレーキ装置において、 前記リターンスプリングは、そのピストン側端部を、ピ
    ストンから摩擦部材に向かって延びるアプライチューブ
    部の中間部に支持させて、アプライチューブ部に沿って
    配設されたことを特徴とする自動変速機のブレーキ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記アプライチューブ部に、その軸線方
    向に延びる窓孔が形成され、リターンスプリングは、摩
    擦部材側の端部をリテーナを介して窓孔の摩擦部材側端
    部に支持され、前記リテーナは、摩擦部材の支持手段に
    当接する、請求項1記載の自動変速機のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記油圧サーボは、自動変速機ケースの
    開口を閉じるカバーに内蔵され、前記ピストンと、その
    アプライチューブ部は別体とされた、請求項1又は2記
    載の自動変速機のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記自動変速機は、その第1軸上にブレ
    ーキ装置が配置され、第1軸と並行する第2軸をカウン
    タ軸、第1及び第2軸と並行する第3軸をデフ軸とする
    3軸構成とされ、前記リターンスプリングは、第3軸上
    に配置されるディファレンシャル装置のリングギヤと軸
    線方向位置上で重なる位置に配置された、請求項1、2
    又は3記載の自動変速機のブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記アプライチューブ部に沿うリターン
    スプリングの配設ピッチ円は、自動変速機の軸端方向か
    らみて、ディファレンシャル装置のリングギヤの外形円
    と一部において重なり、リターンスプリングはアプライ
    チューブ部の周方向に前記配設ピッチ円と外形円との重
    なり部を避けて分散配置された、請求項4記載の自動変
    速機のブレーキ装置。
  6. 【請求項6】 前記ピストンとアプライチューブ部の中
    間部との間のアプライチューブ部外周側スペースに、マ
    ニュアルシャフトを挿通させた、請求項1〜5のいずれ
    か1項記載の自動変速機のブレーキ装置。
  7. 【請求項7】 前記リターンスプリングは、そのピスト
    ン側端部を支持部材を介してアプライチューブ部に支持
    された、請求項1〜6のいずれか1項記載の自動変速機
    のブレーキ装置。
  8. 【請求項8】 前記アプライチューブ部は、ピストン側
    が縮径され、窓孔は縮径部から摩擦部材方向に延在す
    る、請求項1〜7のいずれか1項記載の自動変速機のブ
    レーキ装置。
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