JP2002323093A - ウォーム減速機及びウォームギヤドモータ - Google Patents
ウォーム減速機及びウォームギヤドモータInfo
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Abstract
に、特にウォーム軸廻りの強度を確保し、一方、ケーシ
ングの寸法増大及び重量増大を回避する。 【解決手段】 ウォーム減速機G2は、入力軸34の回
転を平行軸歯車機構によって減速する1段目減速部40
と、該1段目減速部40の出力をウォーム軸48の回転
として受けると共に、ウォーム歯車機構によって更に減
速し、入力軸34と直交する出力軸54から出力する2
段目減速部42とを備える。ウォーム軸48は一対の軸
受81、82によって支持されている。相手機械に取り
付けるための取付孔88〜91は、ウォーム歯車機構の
出力軸54の軸心O2から見て前記ウォーム軸48を支
持している軸受81、82の外周側位置に出力軸54と
平行に、且つ、ケーシング60を貫通する態様で形成す
る。
Description
よる平行軸歯車減速部とウォーム歯車機構によるウォー
ム歯車減速部とを備え、入力軸と出力軸とを直交させた
ウォーム減速機に関する。
な減速比が得られ、騒音が小さい、セルフロッキング性
がある等の特徴を有するため、様々な分野で広く利用さ
れている。
て、例えば図4に示されるようなウォームギヤドモータ
GM1が従来知られている。このウォームギヤドモータ
GM1は、モータM1とウォーム減速機G1とを一体化
したものである。ウォーム減速機G1は、一体型のケー
シング13内にヘリカルピニオン2及びヘリカルギヤ4
からなるヘリカルギヤセット(平行軸歯車機構)6と、
ウォーム8及びウォームギヤ(ウォームホイール)10
からなるウォームギヤセット(ウォーム歯車機構)12
とを備える。
に、1段目減速部としてヘリカルギヤセット6、2段目
減速部としてウォームギヤセット12を有するウォーム
減速機G1を備えた2段形のウォームギヤドモータは、
特に静音性の求められる分野において多く採用されてい
る。
ンコンベア等の相手機械(工場の支柱や土台等の構造物
の概念を含む)に取り付ける場合、図5に示されるよう
に、ウォーム減速機G1のケーシング13に形成された
取付穴14を用いて相手機械側から該取付穴14にボル
ト(図示略)をねじ込むという手法が採られていた。
うに、出力軸16の両端部に位置する一対の縦壁17の
双方において、それぞれ非貫通穴(有底穴)として形成
されていた。
械に取り付けるための取付穴14が非貫通穴とされてい
ると、該ウォームギヤドモータGM1を相手機械に取り
付けるときに、重量のあるウォームギヤドモータGM1
を支えながら、相手機械側から突出されるボルトと該ウ
ォームギヤドモータGM1側の取付穴14とを探るよう
にして位置合わせしなければならず、困難を伴うことが
少なくなかった。
械側から挿入されるボルトの締代(取付穴14のねじ穴
の深さ)を相応に長くとらなければならないため、どう
しても本来必要とするケーシング13の厚みを少なくと
もこの取付穴14の付近に関しては更に厚く形成する必
要があり、例えば図5の例では、符号Lで示した部分の
ような「取付孔以外の部分からの突出」が避けられない
ことも多く、その分ケーシング13の寸法増大、あるい
は重量増大を招いていた。
するためになされたものであって、相手機械への取付け
が容易で、ケーシングの寸法増大及び重量増大を抑制す
ることができ、且つ、(それにも拘らず)特に強度が要
求されると共にブレのない安定した回転が必要とされる
ウォーム軸を支持する軸受付近の強度をより強固に確保
することのできるウォーム減速機、及びこれを用いたウ
ォームギヤドモータを提供することをその課題としてい
る。
を平行軸歯車機構によって減速する平行軸歯車減速部
と、該平行軸歯車減速部の出力をウォーム軸の回転とし
て受けると共に、ウォーム歯車機構によって更に減速
し、前記入力軸と直交する出力軸から出力するウォーム
歯車減速部とを備えたウォーム減速機において、前記ウ
ォーム軸を一対の軸受によってケーシングに回転自在に
支持すると共に、当該ウォーム減速機を相手機械に取り
付けるための取付孔を、前記ウォーム歯車機構の出力軸
の軸心から見て前記一対の軸受の外周側位置に、前記出
力軸と平行に、且つ、前記ケーシングを貫通する態様で
形成したことにより、上記課題を解決したものである。
されていた相手機械に対する取付穴を、減速機のケーシ
ングを貫通する取付孔として形成するようにしたため、
相手機械に対する取付けの容易性及び堅牢性を確保でき
る。
ケーシングに突出部を形成したりする必要もないため、
特に出力軸方向の寸法を短縮することができる。この出
力軸方向の寸法は、減速機(或いはギヤドモータ)をコ
ンベア等の相手機械に取付けた際の厚さ方向の寸法とな
るため、この寸法が短縮できるのは、相手機械を含めた
装置全体のコンパクト化に寄与する。
ム歯車機構の出力軸の軸心から見てウォーム軸を支持し
ている一対の軸受の外周側位置に形成するようにしたた
め、該取付孔と平行軸歯車機構の(大径の)ギヤとの位
置的な干渉を避けることができ、且つ、この取付孔が
(安定回転の要求される)ウォーム軸を支持する軸受の
直ぐ外周側に位置することになるため、この部分を(相
手機械側の大質量を借りる形で)強度アップすることが
できる。
シングを、前記平行軸歯車減速部が収容される第1ケー
シングと、前記ウォーム歯車減速部が収容される第2ケ
ーシングとに分割とすると共に、該第1ケーシングと第
2ケーシングとを、第1ケーシング側から第2ケーシン
グ側に捩込むボルトによって連結・分解可能とした場合
には、当該ウォーム減速機の主要部であるウォーム歯車
減速部を相手機械に取り付けた状態のまま、平行軸歯車
機構側の歯車交換(減速比変更)やメンテナンスが簡便
に行うことができるようになる。
と、モータとを一体化してウォームギヤドモータを形成
しているときに特に有効である。
化してウォームギヤドモータを形成する場合は、モータ
軸と前記平行軸歯車機構の入力軸を兼用すると共に、該
モータ軸の先端に前記平行軸歯車機構のピニオンを形成
するようにすると、軸方向の寸法を短縮できると共に、
部品点数を削減できる。
施形態を詳細に説明する。
ドモータの断面図、図2は、図1の矢視II−II線に沿う
断面図、図3は同ウォームギヤドモータの外形図であ
る。
タM2と直交2段形のウォーム減速機G2とが一体化さ
れたものである。
M2のケーシング18は、本体ケーシング20、リヤカ
バー22、及びフロントカバー24によって主に構成さ
れ、リヤカバー22の後方には更にファンカバー26が
装着されている。
22及びフロントカバー24にそれぞれ組み込まれた一
対の軸受30、32によって両持ち支持されている。モ
ータ軸28の先端部は軸受32から片持ち状態で延在さ
れ、そのままウォーム減速機G2の入力軸34として機
能している。
1段目減速部(平行歯車減速部)40と、ウォーム歯車
機構の2段目減速部(ウォーム歯車減速部)42とで構
成される。1段目減速部40は、入力軸34(モータ軸
28)、該入力軸34に装着されたヘリカルピニオン
(小歯車)44、及び該ヘリカルピニオン44と噛合す
るヘリカルギヤ(大歯車)46を備える。ヘリカルギヤ
46は、2段目減速部42のウォーム軸48に直接装着
されている。
8、該ウォーム軸48に形成されたウォーム50、該ウ
ォーム50と摺動噛合するウォームギヤ(ウォームホイ
ール)52、及び該ウォームギヤ52の回転を取り出す
出力軸54を備える。
上にはないが)互いに直交している。又、入力軸34
(モータ軸28)とウォーム軸48は平行軸歯車機構の
1段目減速部40を介して連結されているため、互いに
平行であり、結局、入力軸34(モータ軸28)と出力
軸54も互いに直交している。
2を装着した状態で図の右側から挿入され、止め輪83
によって軸方向に固定されている。なお、このウォーム
軸48の取付・調整には相応の設備が必要なことが多い
ため、現場サイドでの実施は難しく、従って一般にはメ
ーカーサイドの工場内で行われる。
ォームギヤ52との摺動噛合によるスラスト力が発生す
る。そのため、ヘリカルピニオン44とヘリカルギヤ4
6との噛合によって発生するスラスト力がこれと逆方向
に発生するように設定し、ウォーム歯車機構側のスラス
ト力をその分相殺させている。
1段目減速部40を収容する第1ケーシング62と2段
目減速部42を収容する第2ケーシング64とに分離可
能とされている。
びその両サイドに一体的に形成された第1、第2フラン
ジ部68、70からなる。
されており、ボルト74が本体円筒部66の側から(即
ち第1ケーシング62側から)モータM2側にねじ込ま
れることによって、該モータM2側のフロントカバー2
4と連結可能とされている。
が形成されており、ボルト78が本体円筒部66の側か
ら(即ち第1ケーシング62側から)第2ケーシング6
4側にねじ込まれることによって、該第2ケーシング6
4と連結可能とされている。
減速部40は、そのヘリカルピニオン44が、モータ軸
28でもある入力軸34に直接装着され、又、ヘリカル
ギヤ46もウォーム軸48に直接装着されているため、
結局、第1ケーシング62は、具体的にはこれらの噛合
スペース及びグリース(潤滑油)の充填スペースを確保
する機能のみを有する。
がほぼ直方体とされ、一対の円錐ころ軸受81、82に
よって2段目減速部42のウォーム軸48を回転自在に
支持すると共に、玉軸受84、86によって出力軸54
を回転自在に支持する機能を有する。
ォーム減速機G2を図示せぬ相手機械に取り付けるため
の4つの取付孔88〜91が、出力軸54と平行に、且
つ該第2ケーシング64を貫通する態様で形成されてい
る。
8側の2つの取付孔88、89は、出力軸54の軸心O
2側から見て、ウォーム軸48を支持している一対の軸
受81、82の外周側位置(図1における軸受81、8
2の下方位置)に形成されている。
孔88は、該ヘリカルギヤ46の外周縁(図1における
その最下端部に相当する外周縁)と干渉するのを回避す
るべく、その軸方向ウォームギヤ側(即ち図1における
軸受81の直下)に形成されている。
90、91は、第2ケーシング64の(出力軸54の軸
心O2から見て)第2ケーシング64の最外周縁に形成
されている。
95〜97はグリース(潤滑油)挿入用の貫通孔であ
る。
用を説明する。
ままウォーム減速機G2の1段目減速部40の入力軸3
4の回転となり、ヘリカルピニオン44とヘリカルギヤ
46との噛合により第1段の減速が行われる。
42のウォーム軸48に伝達され、ウォーム50及びウ
ォームギヤ52の摺動噛合によって回転方向が90°転
換されると共に、所定の第2段の減速が行われる。ウォ
ームギヤ52の回転はそのまま出力軸54を介して図示
せぬ相手機械の入力軸へと伝達される。
ォームギヤドモータGM2を相手機械に取り付けるため
の4つの取付孔88〜91を、「貫通孔」として形成す
るようにし、且つ、該4つの取付孔88〜91のうち、
特にウォーム軸48側の取付孔88、89を、出力軸5
4の軸心O2から見てウォーム軸48を回転自在に支持
している一対の軸受81、82の外周側位置に配置する
ようにしている。
詳細に説明する。
構の減速部が組み込まれ、且つ2段目にウォーム歯車機
構の減速部が組み込まれたウォーム減速機においては、
従来、ケーシングの相手機械への取付穴は、全て「非貫
通形の取付穴」が採用されており、「貫通形の取付孔」
を採用した例は無い。
ケーシングに相手機械に取り付けるための取付孔を「貫
通孔」で形成しようとした場合には、(出力軸の軸方向
一端側に相手機械が存在することから取付孔自体は出力
軸と平行に形成することになるが)1段目の減速機構と
して平行軸歯車機構を採用していると、その大径側のギ
ヤ(本実施形態でいうヘリカルギヤ46)の存在が邪魔
になって貫通孔を形成することができなかったためであ
ると考えられる。
ングの相手機械に対する取付孔は、該ケーシングの最も
外周側(断面がほぼ長方形の場合にはその4隅)に形成
するのが良いとされているため、この思想の下にそのま
ま貫通態様の取付孔を設計しようとするとケーシングは
徒らに大きくなり、且つ重量も増大してしまう。
転の要求される「ウォーム軸」からは、より離れた位置
に取付ボルトが位置することになるため、該ウォーム軸
の支持剛性に関しては必ずしも良好な結果は得られな
い。
取り付けるための4つの取付孔88〜91のうち、ウォ
ーム軸48側の取付孔88、89を、出力軸54の軸心
O2から見てウォーム軸48を回転自在に支持している
一対の軸受81、82の外周側位置に配置するようにし
たため、特に取付孔88とヘリカルギヤ46との位置的
干渉を合理的に避けることができる。この結果、ケーシ
ング60の寸法(長さ及び厚さ)や重量をほとんど増大
させずに済むため、コンパクト化、軽量化が実現でき
る。
おいてウォーム減速機G2(或いはウォームギヤドモー
タGM2)が「相手機械と一体化」されることにより、
相手機械の質量、あるいは強度を借りる態様を形成でき
る。そのため、該軸受81、82の近傍のケーシング6
0の強度及び剛性を高めることができるようになり、ウ
ォーム軸48を極めて安定した状態で回転支持すること
ができる。
とから、ウォームギヤドモータGM2を相手機械に取り
付けるときは、ケーシング60の一方側から図示せぬ取
付ボルトを挿入して他方側から突出させ、そのまま相手
機械のボルト孔、あるいは貫通孔と係合させればよいた
め、従来の非貫通の取付穴による取付に較べ、その利便
性が格段に向上する。
を「貫通」しているため、該ケーシング60との係合ス
パンを十分に確保することができ、従来のように、(ね
じ孔の長さを確保するための)突出部(L)を形成する
必要もない。従って特にウォーム減速機G2の出力軸方
向の寸法(相手機械に取付けた時の取付厚さ)をより薄
くすることができる。
一般にモータ軸28の方向が長くなるが、この方向と出
力軸54の方向とが直交しているため、本ウォームギヤ
ドモータGM2を、例えばコンベア等に据え付ける場合
に、該コンベアの長手方向とウォームドモータGM2の
長手方向とを一致させることができ、前記据付厚さの短
縮と相俟って一層スペース性に優れた据付けを行うこと
ができる。
ヘリカル歯車を採用するようにしているため、このヘリ
カル歯車によって発生するスラスト力を、ウォーム歯車
機構において発生するスラスト力を相殺するように働か
せることができるため、軸受81、82の負担をその分
軽減できる。
が第1、第2ケーシング62、64に分離されているこ
とから、組付けに熟練の要求されるウォーム歯車機構
(2段目減速部42)に関しては、例えば工場において
予め組付けた状態としておき、現場において1段目減速
部40の組み付け或いはギヤ比の変更を簡単に行うとい
うような使い方ができる。従って、現場レベルでの微細
な使用形態の変更に柔軟に対応することができる。
と第2ケーシング64とを、第1ケーシング62側から
第2ケーシング64側に捩込むボルトによって連結・分
解可能としているため、当該直交2段形減速機G2の主
要部である2段目減速部42を相手機械に取り付けた状
態のまま、平行軸歯車機構側の歯車交換(減速比変更)
やメンテナンスが簡便に行うことができるようになる。
段目減速部40の変更の容易性を確保するため、ウォー
ム減速機G2のケーシング60を第1、第2ケーシング
62、64に分離するようにしていたが、本発明では、
減速機のケーシングは必ずしも分離する必要はなく、従
来と同様に一体型のケーシングを用いるようにしてもよ
い。
40の入力軸34はモータ軸28をそのまま兼用するよ
うにしていたが、本発明においてはこれを別途独立して
設けるようにしてもよい。
を構成する歯車としてヘリカル歯車が採用されていた
が、一般的な平歯車で構成するようにしてもよい。
して貫通孔を形成するようにしたため、相手機械への取
付けが容易であり、しかも、強度の要求されるウォーム
軸廻りの剛性を相手機械の質量及び強度を借りる形で強
化することができる。
近に形成されているため、ケーシングの寸法増大あるい
は重量増大を招くこともない。
を示す断面図
及び側面図
備えたウォームギヤドモータの全体概略構造を示す斜視
図
Claims (3)
- 【請求項1】入力軸の回転を平行軸歯車機構によって減
速する平行軸歯車減速部と、該平行軸歯車減速部の出力
をウォーム軸の回転として受けると共に、ウォーム歯車
機構によって更に減速し、前記入力軸と直交する出力軸
から出力するウォーム歯車減速部とを備えたウォーム減
速機において、 前記ウォーム軸を一対の軸受によってケーシングに回転
自在に支持すると共に、 当該ウォーム減速機を相手機械に取り付けるための取付
孔を、前記ウォーム歯車機構の出力軸の軸心から見て前
記一対の軸受の外周側位置に、前記出力軸と平行に、且
つ、前記ケーシングを貫通する態様で形成したことを特
徴とするウォーム減速機。 - 【請求項2】請求項1において、 前記ケーシングを、前記平行軸歯車減速部が収容される
第1ケーシングと、前記ウォーム歯車減速部が収容され
る第2ケーシングとに分割とすると共に、 該第1ケーシングと第2ケーシングとを、第1ケーシン
グ側から第2ケーシング側に捩込むボルトによって連結
・分解可能としたことを特徴とするウォーム減速機。 - 【請求項3】請求項1または2に記載のウォーム減速機
と、 前記平行軸歯車機構の入力軸を兼用するモータ軸を有す
ると共に、該モータ軸の先端に前記平行軸歯車機構のピ
ニオンが形成または装着されたモータと、を一体化した
ことを特徴とするウォームギヤドモータ。
Priority Applications (1)
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JP2001124703A JP4671383B2 (ja) | 2001-04-23 | 2001-04-23 | ウォーム減速機及びウォームギヤドモータ |
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