JP2002322498A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

Info

Publication number
JP2002322498A
JP2002322498A JP2001130558A JP2001130558A JP2002322498A JP 2002322498 A JP2002322498 A JP 2002322498A JP 2001130558 A JP2001130558 A JP 2001130558A JP 2001130558 A JP2001130558 A JP 2001130558A JP 2002322498 A JP2002322498 A JP 2002322498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
acid soap
soap
acid
fatty acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001130558A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Murakami
敦 村上
Noriko Fujii
範子 藤井
Nobunori Fujiwara
延規 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mandom Corp
Original Assignee
Mandom Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mandom Corp filed Critical Mandom Corp
Priority to JP2001130558A priority Critical patent/JP2002322498A/ja
Publication of JP2002322498A publication Critical patent/JP2002322498A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温安定性に優れ、しかも起泡性の低下を示
さない、室温下でペースト状を示し高温時においてはゲ
ル状態を示す洗浄剤組成物を提供することにある。 【解決手段】 ミリスチン酸石鹸、パルミチン酸石鹸、
ステアリン酸石鹸、プロピレングリコール、グリセリン
及び水を含有する組成物において、下記(A)〜(E)
の配合比及び配合量であることを特徴とする洗浄剤組成
物。 (A)ミリスチン酸:パルミチン酸=1:0.01〜
2.0(重量比) (B)ミリスチン酸:ステアリン酸=1:0.01〜
1.0(重量比) (C)プロピレングリコール 1.0〜10.0重量% (D)グリセリン 1.0〜35.0重量% (E)水 15.0〜45.0重量%

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高級脂肪酸石鹸を
含有する洗浄剤組成物に関し、より詳しくは、室温下で
ペースト状を示し高温時においては相転移してゲル状態
を示すことにより、高温下において分離を起こさない高
温安定性に優れる洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の洗顔用洗浄剤はペースト状のもの
が主流であり、その主剤には脂肪酸石鹸が汎用されてい
る。脂肪酸石鹸は、温度により状態が変化することが知
られており、通常市販されている洗浄剤に配合される脂
肪酸石鹸は、それらが洗浄剤中で結晶状態となってい
る。このため、炎天下での輸送等により、それらが高温
下に置かれた場合には、洗浄剤中の脂肪酸石鹸が液状化
し、水との比重差のために分離が生ずる問題点を有して
いた。また、分離が生ずると起泡性が低下し、洗浄力に
影響を与えるとした問題点も有していた。この解決方法
として、高融点の脂肪酸又はその塩を用いることが考え
られるが、それらは、水に対する溶解度が低く、また、
起泡性を低下させる等の欠点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる事情に鑑み、本
発明者らが鋭意研究を行った結果、特定の脂肪酸石鹸と
プロピレングリコール、グリセリン及び水とを特定の配
合比率及び配合量で含有する洗浄剤組成物とすると、高
温下においても脂肪酸石鹸の分離を起こさず、使用時に
おける起泡性の低下も生じない、高温安定な洗浄剤組成
物が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明
は、脂肪酸石鹸としてミリスチン酸石鹸、パルミチン酸
石鹸及びステアリン酸石鹸と、プロピレングリコール、
グリセリン及び水を含有する組成物において、(A)ミ
リスチン酸:パルミチン酸=1:0.01〜2.0(重
量比)、(B)ミリスチン酸:ステアリン酸=1:0.
01〜1.0(重量比)、(C)プロピレングリコール
1.0〜10.0重量%、(D)グリセリン 1.0
〜35.0重量%、(E)水 15.0〜45.0重量
%の配合比及び配合量であることを特徴とする洗浄剤組
成物に関する。請求項2に係る発明は、前記脂肪酸石鹸
としてラウリン酸石鹸を更に含有することを特徴とする
請求項1に記載の洗浄剤組成物に関する。請求項3に係
る発明は、前記脂肪酸石鹸の配合量合計が、脂肪酸とし
て25.0〜50.0重量%であることを特徴とする請
求項1又は2に記載の洗浄剤組成物に関する。請求項4
に係る発明は、前記ラウリン酸石鹸の配合量が、ラウリ
ン酸として0.5〜5.0重量%でることを特徴とする
請求項1乃至3のいずれかに記載の洗浄剤組成物に関す
る。請求項5に係る発明は、請求項1乃至4に記載の組
成物において、組成物が図面第1図及び第2図の斜線部
分の組成に該当することを特徴とする洗浄剤組成物に関
する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、室温下でペースト状を
示し高温時においては相転移してゲル状態を示すことに
より、高温下において分離を起こさない高温安定性に優
れる洗浄剤組成物であって、必須成分としては、脂肪酸
石鹸として、ミリスチン酸石鹸、パルミチン酸石鹸及び
ステアリン酸石鹸を含有すると共に、プロピレングリコ
ール、グリセリン及び水とを含有する。
【0006】脂肪酸石鹸の塩としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン等のアルカ
リを例示することができ、脂肪酸石鹸として配合する
か、又は脂肪酸とアルカリを配合して組成物中で脂肪酸
石鹸としてもよい。
【0007】ミリスチン酸石鹸、パルミチン酸石鹸及び
ステアリン酸石鹸の配合量は、ミリスチン酸及びパルミ
チン酸としての組成比が、ミリスチン酸1に対してパル
ミチン酸が0.01〜2.0(重量比)であり、好まし
くは0.3〜1.5(重量比)である。また、ミリスチ
ン酸及びステアリン酸の組成比は、ミリスチン酸が1に
対してステアリン酸が0.01〜1.0(重量比)であ
り、好ましくは0.05〜0.6(重量比)である。こ
れは、これら脂肪酸を上記した配合比で配合することに
より、室温下ではペースト状を示し、高温下においては
系がゲル化し、高温の保管によっても系の分離が生じな
いからである。
【0008】また、上記した脂肪酸石鹸のほか、起泡性
を向上させるために所望によりラウリン酸石鹸を更に配
合することができる。ラウリン酸石鹸は、優れた起泡性
を有するが、一方で皮膚刺激性を有することが知られて
いるため、配合量は、その発現が起こらない量に抑制す
るべきである。その配合量は、ラウリン酸として、0.
5〜5.0重量%とすることが好ましく、1.0重量%
〜3.0重量%とすることがより好ましい。その理由
は、0.5重量%未満の配合量では、十分な起泡力が得
られないために、また、5.0重量%を超えて配合する
と、皮膚刺激が発現する場合があるために、いずれの場
合も好ましくないからである。
【0009】上記した脂肪酸石鹸の配合量は、本発明の
効果が得られれば特に限定されないが、脂肪酸としての
配合量が、25.0〜50.0重量%とすることが好ま
しく、25.0〜40.0重量%とすることがより好ま
しい。これは、25.0重量%未満の配合量では、高温
下で系のゲル化を満足することができず、また、50.
0重量%を超えて配合すると、皮膚刺激性が高くなり、
また粘度が高くなり使用性に劣るために、いずれの場合
も好ましくないからである。
【0010】本発明に係るプロピレングリコールの配合
量は、1.0〜10.0重量%が好ましく、3.0〜
8.0重量%とすることがより好ましい。これは、1.
0重量%未満及び10.0重量%を超えて配合すると、
系の安定化の効果を充分に発揮することができないこと
から、いずれの場合も好ましくないからである。
【0011】グリセリンの配合量は、1.0〜35.0
重量%とすることが好ましく、5.0〜25.0重量%
とすることがより好ましい。これは、1.0重量%未満
及び35.0重量%を超えて配合すると、系の安定化の
効果を充分に発揮することができないことから、いずれ
の場合も好ましくないからである。
【0012】本発明に係る水としては、精製水、イオン
交換水、水道水などを例示することができ、その配合量
は、15.0〜45.0重量%とすることが好ましく、
18.0〜35.0重量%とすることがより好ましい。
その理由は、15.0重量%未満及び45.0重量%を
超えて配合すると、系の安定化の効果を充分に発揮する
ことができないことから、いずれの場合も好ましくない
からである。
【0013】尚、上記した本発明の各必須成分の配合量
比率は、図面第1図及び第2図の斜線部分に該当するよ
うにした場合に、本発明の高温安定性効果を有利に発揮
する。
【0014】また、本発明に係る洗浄剤組成物には、本
発明の目的を損なわない範囲であれば、上記に記した成
分の他、シリコーン類、保湿剤、界面活性剤、グリチル
リチン、アラントイン、トリクロサン、ビタミン類など
の薬剤、動物及び植物抽出エキス、パール化剤、着色
剤、スクラブ剤、各種香料、防腐剤などを目的に応じて
配合してもよい。尚、本発明に係る洗浄剤組成物は、洗
顔フォーム、ボディソープ、ハンドソープなどに好まし
く用いることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるも
のではない。尚、配合量は重量%である。 (試料の調製)表1〜2に記した組成に従い、実施例1
〜6及び比較例1〜5の各試料を調製した。
【0016】(試験例1:高温安定性の評価)調整した
各試料を50mlサンプル管に封入し、25℃、45℃
及び55℃の各恒温槽に120時間保管後、系の状態を
目視により評価した。結果を表1〜2に示す。
【0017】(試験例2:起泡性の評価)25℃及び5
5℃の各恒温槽に120時間保管後の各試料を、専門パ
ネラー5名により、洗顔フォームとしての態様で使用時
の泡立ちを以下の評価基準に従って評価した。結果を表
1〜2に示す。 <評価基準> ◎:非常に良好(5名中4名以上がよいと回答) ○:良好(5名中3名がよいと回答) △:普通(5名中2名がよいと回答) ×:不良(5名中1名がよいと回答)
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】表1〜2から、本発明に係る洗浄剤組成物
は、45℃及び55℃の高温下に保存しても、分離を起
こさず、高温安定性に優れると共に、洗浄剤の起泡性も
低下しないことが分かる。
【0021】以下、本発明に係る洗浄剤組成物の処方例
を示す。尚、配合量は重量%である。
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】
【表5】
【0025】
【表6】
【0026】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明に係る洗浄剤
組成物は、特定の脂肪酸石鹸とプロピレングリコール、
グリセリン及び水とを特定の配合比率及び配合量で含有
するものであるから、室温下でペースト状を示し高温時
においてはゲル状態を示すことにより、高温下において
も脂肪酸石鹸の分離を生じず、使用時における起泡性の
低下も生じない、高温安定な洗浄剤組成物を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保存温度45℃におけるゲル化領域(斜線部)
を示す、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸の
相図である。
【図2】保存温度45℃におけるゲル化領域(斜線部)
を示す、プロピレングリコール、グリセリン、水の相図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB032 AB051 AB282 AC121 AC122 AC241 AC242 AC472 AC482 AC642 AC712 AD022 AD042 AD262 AD532 CC23 DD08 DD22 EE01 4H003 AB04 AD04 BA15 DA02 EA11 EA21 EB04 EB05 EB09 EB36 EB42 ED02 FA16 FA18 FA26 FA36

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪酸石鹸としてミリスチン酸石鹸、パ
    ルミチン酸石鹸及びステアリン酸石鹸と、プロピレング
    リコール、グリセリン及び水を含有する組成物におい
    て、下記(A)〜(E)の配合比及び配合量であること
    を特徴とする洗浄剤組成物。 (A)ミリスチン酸:パルミチン酸=1:0.01〜
    2.0(重量比) (B)ミリスチン酸:ステアリン酸=1:0.01〜
    1.0(重量比) (C)プロピレングリコール 1.0〜10.0重量% (D)グリセリン 1.0〜35.0重量% (E)水 15.0〜45.0重量%
  2. 【請求項2】 前記脂肪酸石鹸としてラウリン酸石鹸を
    更に含有することを特徴とする請求項1に記載の洗浄剤
    組成物。
  3. 【請求項3】 前記脂肪酸石鹸の配合量合計が、脂肪酸
    として25.0〜50.0重量%であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 前記ラウリン酸石鹸の配合量が、ラウリ
    ン酸として0.5〜5.0重量%でることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4に記載の組成物におい
    て、組成物が図面第1図及び第2図の斜線部分の組成に
    該当することを特徴とする洗浄剤組成物。
JP2001130558A 2001-04-27 2001-04-27 洗浄剤組成物 Pending JP2002322498A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001130558A JP2002322498A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001130558A JP2002322498A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 洗浄剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002322498A true JP2002322498A (ja) 2002-11-08

Family

ID=18978903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001130558A Pending JP2002322498A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002322498A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004052332A1 (de) * 2002-12-12 2004-06-24 Beiersdorf Ag Fettsäuresalze enthaltende reinigungszubereitungen
JP2005213230A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Neochemir Inc 起泡性洗浄料
WO2023106393A1 (ja) 2021-12-10 2023-06-15 株式会社エス・ピー・エイチ 高級脂肪酸ナトリウム及び高級脂肪酸カリウム含有石鹸組成物の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004052332A1 (de) * 2002-12-12 2004-06-24 Beiersdorf Ag Fettsäuresalze enthaltende reinigungszubereitungen
JP2005213230A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Neochemir Inc 起泡性洗浄料
WO2023106393A1 (ja) 2021-12-10 2023-06-15 株式会社エス・ピー・エイチ 高級脂肪酸ナトリウム及び高級脂肪酸カリウム含有石鹸組成物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0946142B1 (en) Aqueous cleansing composition
JP4271185B2 (ja) 泡沫洗浄剤用組成物及び泡沫洗浄剤
JP2002322498A (ja) 洗浄剤組成物
JP2002167324A (ja) 洗浄剤組成物
JP4666343B2 (ja) アシルタウリン塩の混合物とそれを含む洗浄剤組成物
JPH0433999A (ja) 低刺激性洗浄剤組成物
EP1000606B1 (en) Weak acid skin cleanser containing an alkali salt of N-acyl-amino acid
JP2003213299A (ja) 液体洗浄剤組成物
JP4231178B2 (ja) 水性液体洗浄剤
JP4873439B2 (ja) 皮膚外用剤
JP2002255788A (ja) 半固形状洗浄剤組成物
JP2011088852A (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JPS6023156B2 (ja) クリ−ム状洗浄剤組成物
JP2007112753A (ja) 石鹸系クレンジング剤
JP4416084B2 (ja) 洗浄剤組成物
JPS624796A (ja) クリ−ム状皮膚洗浄剤組成物
JP4287556B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2006188435A (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP3739082B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2011168553A (ja) 皮膚洗浄料
JP2532069B2 (ja) 透明ゲル状洗浄剤組成物
JP4210398B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP3080871B2 (ja) 研磨剤系および界面活性剤系をベースとした組成物
JP3404916B2 (ja) 固形洗浄剤組成物
JPH07267844A (ja) 低刺激性身体用透明ゲル状洗浄剤