JP2002322426A - 石目調絵の具組成物 - Google Patents

石目調絵の具組成物

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JP2002322426A
JP2002322426A JP2001128806A JP2001128806A JP2002322426A JP 2002322426 A JP2002322426 A JP 2002322426A JP 2001128806 A JP2001128806 A JP 2001128806A JP 2001128806 A JP2001128806 A JP 2001128806A JP 2002322426 A JP2002322426 A JP 2002322426A
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paint
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Takeshi Omatsu
武志 尾松
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Sakura Color Products Corp
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Sakura Color Products Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体感のある石目調描画面(塗面)を紙面等
の上に実現することができる石目調絵の具組成物、特に
石目調のエマルション絵の具を提供する。 【解決手段】 平均粒径が300μm以上3mm以下の
範囲にある鱗状酸化アルミナ系着色材粒子と、樹脂エマ
ルションを含有し、前記着色材粒子が絵の具組成物全量
に対して10〜30重量%含有し、前記樹脂エマルショ
ンは絵の具組成物全量に対して固形分で5〜50重量%
含まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙面等の下地に石
目調描画面を実現することができる石目調絵の具組成
物、特にエマルション絵の具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、様々な色を持つエマルション
絵の具が提供されているが、いまだ石目調、特に立体感
のある石目調のエマルション絵の具は提供されていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、立体
感のある石目調描画面を下地の上に実現することができ
る石目調絵の具組成物、特に石目調のエマルション絵の
具を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、本発明を完
成するにあたり、従来のエマルション絵の具において石
目調の描画状態を実現する絵の具組成の設計及び描画方
法を検討した。例えば、従来の絵の具組成物中に含まれ
る着色材を2種以上用いて石目調の模様を実現しようと
したが、描画面上では混色してみえる。例えば黒色と白
色の各色を実現する着色材を用いても互いに混ざり合っ
て発色が灰色となり、石目調の模様の描画面を紙面等の
下地の上に実現することは困難である。また、通常、エ
マルション絵の具で用いられている着色材を用いて、ま
ず下地を塗布し、その下地が乾燥した後、その上に更に
別の色で模様を付ける描画方法もあるが、出来上がった
描画状態は平面的であり、立体感に乏しく、とても石目
調といえるものではなかった。
【0005】そこで、本発明者は、従来のエマルション
絵の具に用いられている着色材の粒径に着目し、従来の
エマルション絵の具では用いられることがなかったとこ
ろの従来の着色材に比べて非常に大きな粒子径を有する
着色材粒子を用いることで、石目調の模様の描画状態を
紙面等の下地に実現できることを見出した。
【0006】本発明は平均粒径が300μm以上3mm
以下の範囲にある着色材粒子と、樹脂エマルションを含
有する石目調絵の具組成物である。
【0007】本発明の絵の具は、上記の通り、従来のエ
マルション絵の具で用いられていた着色材に比べて平均
粒径が非常に大きい平均粒径が300μm以上3mm以
下の範囲にある着色材粒子が含まれていることから、こ
の絵の具を用いてそのまま描くと、石目調の模様を紙面
等の下地の上に実現することができる。特に、前記着色
材粒子が、異なる色を持つ2種以上の着色材粒子である
場合でも、互いの着色材粒子の色がうち消されることな
く独立して発色するため、色が混ざらないので、一度描
画(塗布)するだけで、立体感のある石目調の描画面を
紙面等の下地の表面に実現することができる。また、特
に、前記着色材粒子の形状が鱗状粒子である場合、樹脂
エマルションが造膜する際に、複数の鱗状粒子が層状に
なった状態で描画面(描画膜又は描画跡)を形成してい
くため、その描画面は平面であるにもかかわらず、立体
感のある画面となる。特に、2種以上の異なる色の着色
材粒子を用いた場合は、異なる色で層状をなすので、非
常に奥行きのある画面になる。
【0008】着色材粒子は、特に酸化アルミナ系材料で
構成することが望ましい。着色材粒子を酸化アルミナ系
材料、特に鱗状酸化アルミナ系粒子で構成した場合、前
記作用効果が顕著に現れる。
【0009】なお、着色材粒子の平均粒径が300μm
未満の場合、異なる色の着色材粒子は互いに打ち消さ
れ、混色として発色する傾向が生じる。また、立体的な
石目調の描画を実現することが困難となり、平面的なも
のとなる。従って、石目調絵の具組成物の場合は、少な
くとも着色材粒子の平均粒径が300μm以上にするこ
とが重要である。一方、着色材粒子の平均粒径が3mm
を超える場合は、絵の具組成物、特にエマルション絵の
具としては、着色材粒子の平均粒径が大きすぎるため、
描画し難くなるため好ましくない。なお、好適な着色材
粒子の平均粒径は、500μm以上2mm以下、最適範
囲は700μm以上1.5mm以下である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる着色材粒子と
しては、平均粒径が300μm以上3mm以下の範囲に
ある着色材粒子(石目色粒子)であることが重要であ
る。着色材粒子の色は特に限定されず、例えば黒色粒
子、白色粒子などの石目色粒子を形成する有機又は無機
顔料などの色材を用いることが望ましい。特に、平均粒
径が300μm以上3mm以下の範囲にある鱗状粒子の
酸化アルミナ系着色材を用いることが望ましい。例え
ば、ダイヤ工業社製、商品名「ダイヤチップ」シリーズ
の「DM−05」、「DM−1」、「DM−2」、「D
M−5」が実施する上で好ましいが、その中でも、絵の
具組成物として用いる上で最適なものは「DM−1」、
「DM−2」である。
【0011】本発明に用いられる着色材粒子は、絵の具
組成物全量に対して10〜30重量%、好適には15〜
25重量%含有されていることが望ましい。上記着色材
粒子の含有量が10重量%未満の場合は、描画しても下
地が見えてしまうため隠蔽効果が十分でない。また、模
様がまばらになり、充分な石目調の画面効果がでない。
一方、上記着色材粒子の含有量が30重量%を超える
と、絵の具、特にエマルション絵の具の場合は、絵の具
としての粘度が上がりすぎ、塗布することが難しくな
る。
【0012】本発明に用いられる樹脂エマルションとし
ては特に限定されないが、造膜後、耐水性を有し、接着
性が良好であるものが望ましい。例えば、アクリル樹
脂、酢酸ビニル/アクリル共重合樹脂、酢酸ビニル樹
脂、ウレタン樹脂、スチレン/アクリル共重合樹脂、塩
化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂などを挙げることが出
来る。中でも、平均粒径が300μm以上3mm以下の
範囲にある着色材粒子、特に平均粒径が300μm以上
3mm以下の範囲にある鱗状の酸化アルミナ系着色材の
場合は、アクリル樹脂、酢酸ビニル/アクリル共重合樹
脂、酢酸ビニル樹脂が好ましい。なお、本発明に用いら
れる樹脂エマルションは、絵の具組成物全量に対して固
形分で5〜50重量%、特に固形分で10〜40重量%
が好ましい。前記樹脂エマルションが絵の具組成物全量
に対して固形分で5重量%未満の場合、前記着色材粒子
を含有する絵の具では接着性が低下する。前記樹脂エマ
ルションが絵の具組成物全量に対して固形分で50重量
%を超える場合は、着色材濃度が低下するため、石目調
としての発色性が低下する。
【0013】本発明では、さらにエマルション絵の具で
用いられる各種の公知の添加剤を必要に応じて用いるこ
とができる。例えば、着色顔料、染料、体質顔料、分散
剤、界面活性剤、湿潤剤、防腐防黴剤、消泡剤、水、有
機溶剤、香料、粘度調整剤などである。
【0014】なお、本発明の絵の具は、紙等の下地だけ
でなく、ガラス、木材などの各種材料の下地に塗布する
ことができる。特に、透明ガラス等に本発明の絵の具組
成物を塗布した場合、透明ガラス等を裏から見ると表面
が平滑でありながら、奥行きのある石目調の像を得るこ
とができる点で、従来にはない趣向のある描画体を作成
することができる。
【0015】
【実施例】表1に示された各実施例及び各比較例のエマ
ルション絵の具を調製した。表1に示された各実施例に
ついては、各構成成分を公知のディゾルバーなどで混合
攪拌し、攪拌終了後に真空脱泡などにより脱泡してエマ
ルション絵の具とした。なお、各構成成分を公知のディ
ゾルバーなどで混合攪拌する際には、粒子径の大きな着
色材が粉砕されないように大きなシェアーをかけずに混
合攪拌した。
【0016】表1に示された各比較例については、樹脂
エマルション及び消泡剤以外の構成成分をまず撹拌混合
し、3本ロールで混練した。次に、これに樹脂エマルシ
ョン及び消泡剤を添加して攪拌混合し、真空攪拌を行
い、脱泡してエマルション絵の具とした。
【0017】
【表1】
【0018】表1中、 着色材A:酸化チタン(商品名「タイベークR−83
0」、石原産業社製) 着色材B:アニリンブラック(商品名「アニリンブラッ
クD.B−N」、野間化学社製) 着色材C:鱗状酸化アルミナ系着色材粒子(白色粒子、
平均粒子径1mm、商品名「ダイヤチップDM−2
(白)」、ダイヤ工業社製) 着色材D:鱗状酸化アルミナ系着色材粒子(黒色粒子、
平均粒子径1mm、商品名「ダイヤチップDM−2
(黒)」、ダイヤ工業社製) 軽質炭酸カルシウム:近江化学社製 アルミナシリケート:商品名「SIPERNAT 82
0」、デグサ社製 分散剤A:界面活性剤(商品名「ポイズ530」、花王
社製) 分散剤B:界面活性剤(商品名「エマルゲンA−6
0」、花王社製) 樹脂エマルション:酢酸ビニル/アクリル共重合樹脂
(商品名「モビニールDM−5」、クラリアントポリマ
ー社製) 防腐防黴剤:商品名「デンシルP」、アビシア社製 消泡剤:商品名「ノプコ8034L」、サンノプコ社製
である。
【0019】また、表1中、メジウムの組成は下記の表
2に示す通りである。
【表2】
【0020】次に、表1に示す実施例及び比較例の各絵
の具組成物について、実際に紙面上に描画(塗布)し、
石目調及び立体感について外観観察し評価した。表3に
その結果を示す。なお、表3中、石目調の評価は、石目
調模様の外観を持つ場合を○、石目調模様の外観を持た
ない場合を×、石目調模様の外観が明瞭に発揮される場
合を◎として示している。また、立体感の評価は、石目
調に奥行きがあって立体感を有する場合を○、石目調に
奥行きがなく平面的である場合を×として評価した。
【0021】なお、実施例1と実施例2を混合した実施
例4の絵の具と、比較例1と比較例2を混合した比較例
3の絵の具についても、それぞれ同様に評価した。
【0022】
【表3】
【0023】表3より、本実施例の絵の具は、そのまま
塗布すると、いずれも立体感を有する石目調として描く
ことが出来た。特に、2種以上の異なる色の着色粒子が
含まれている実施例3及び実施例4では、混合しても互
いに色が混ざり合うことなく、2色の石目調模様を達成
することができた。
【0024】
【発明の効果】本発明は、平均粒径が300μm以上3
mm以下の範囲にある着色材粒子と、樹脂エマルション
を含有する絵の具組成物であるため、この絵の具を用い
て描くと、石目調の模様を紙面等の下地の上に直接実現
することができる。従って、既述してきた絵の具を紙面
等の下地に塗布すると、従来にはまったくなかった石目
調描画面を形成する描画方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 7/12 C09D 7/12 Fターム(参考) 4D075 CA13 CA38 CB07 CB16 CB27 DA04 DA06 DB13 DB18 DB21 DC38 EA13 EB14 EB15 EB19 EB38 EB56 EC05 EC23 EC53 EC54 4J038 CC051 CD021 CF051 CG001 DG001 HA21 KA08 KA20 MA10 MA14 NA01 PC03 PC06 PC10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が300μm以上3mm以下の
    範囲にある着色材粒子と、樹脂エマルションを含有する
    石目調絵の具組成物。
  2. 【請求項2】 前記着色材粒子が鱗状粒子である請求項
    1記載の石目調絵の具組成物。
  3. 【請求項3】 前記着色材粒子が、酸化アルミナ系材料
    で構成されている請求項1又は2記載の石目調絵の具組
    成物。
  4. 【請求項4】 異なる色を持つ2種以上の着色材粒子を
    含有する請求項1乃至3のいずれかの項に記載の石目調
    絵の具組成物。
  5. 【請求項5】 前記着色材粒子が絵の具組成物全量に対
    して10〜30重量%含有されている請求項1乃至4の
    いずれかの項に記載の石目調絵の具組成物。
  6. 【請求項6】 平均粒径が300μm以上3mm以下の
    範囲にある鱗状酸化アルミナ系着色材粒子と、樹脂エマ
    ルションを含有し、前記着色材粒子が絵の具組成物全量
    に対して10〜30重量%含有し、前記樹脂エマルショ
    ンが絵の具組成物全量に対して固形分で5〜50重量%
    含まれている石目調絵の具組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかの項に記載の
    絵の具を塗布して石目調描画面を形成する描画方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014037484A (ja) * 2012-08-16 2014-02-27 Amakentecc:Kk 多色物品及び多色物品の製造方法
JP2014037483A (ja) * 2012-08-16 2014-02-27 Amakentecc:Kk ナノオーダー分散型水性多色塗料、ナノオーダー分散型水性多色塗料の製造方法及びナノオーダー分散型水性多色塗料の製造に用いる減圧撹拌分散装置

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