JP2002322402A - 筆記用具用特殊インクおよびそれを用いた筆記用具 - Google Patents

筆記用具用特殊インクおよびそれを用いた筆記用具

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Akira Hirasawa
朗 平澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上紙(1P)の表面に暗証番号などの隠蔽
(秘匿)情報を記入する際に他人に盗み見されない筆記
用具用特殊インクおよびそれを用いた筆記用具の提供。 【解決手段】 ビヒクルに対して蛍光物質を配合した筆
記用具用インクであって、一般光の下では目視できない
が紫外線照射により発光して目視できる筆記用具用特殊
インクを用いる。筆記用具の未使用時には液垂れしない
程度の粘度を示し、使用時には粘度が低下して筆記でき
るチキソトロピー性を有するインクが好ましい。また、
この筆記用具用特殊インクをインク貯蔵部に封入し、さ
らに好ましくは、紫外線照射装置が備えられている筆記
用具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盗み見されない筆
記用具用特殊インクおよびそれを用いた筆記用具に関す
るものであり、さらに詳しくは、他人に盗み見されず隠
蔽(秘匿)情報を安全に保護できる筆記用具用特殊イン
クおよびそれを用いたボールペン、フェルトペンなどの
筆記用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写構成を有する領収書、有価証
券などへの不正行為防止方策として、例えば、図6
(イ)〜(ロ)に示すような混色スポットインキを用い
たものや、図7(イ)〜(ロ)に示すような転写クレー
インキを用いたものが知られている。
【0003】図6(イ)に示すように混色スポットイン
キ(赤又は緑)を塗布した層をノーカーボン上紙又は中
紙(1P)の裏面に設け、ノーカーボン中紙又は下紙
(2P)と正しく組み合わせて一端を綴じて作られた複
写フォームに記入されると、部分的に紫色又は青緑色に
発色する。しかし(ロ)に示すように1P目を別の一般
にあるノーカーボン用紙に取り替えて1P目と2P目に
違う内容を記入する不正行為(誤った組み合わせで記
入)を行うと、2P目の発色が全て青発色となり、不正
行為があったことが判るようになっている。
【0004】転写クレーインキを用いるものは、図7
(イ)に示すように転写させたい受容用パーツ(ノーカ
ーボン中紙又は下紙)の上に樹脂凸版によるドライオフ
セット印刷で転写クレーインキを印刷してあるので、
(ロ)に示すように記入されると、転写クレーインキが
転写用パーツ(ノーカーボン上紙又は中紙)の裏面に転
移(裏写り)します。しかし、不正行為(誤った組み合
わせで記入)を行うと、転写用パーツの裏面に発色が転
写しないため、不正行為の有無が判るようになってい
る。
【0005】一方、紫外線によって発光する蛍光物質を
含み、一般光の下では無色の蛍光インク(ヒドンイン
ク)を使用し、図8に示すように転写シートの裏面に剥
離インク層を設けた上に蛍光インク層を設け、受容シー
トにエンボス加工を施しブロック印刷を行ったものを組
み合わせて1端を綴じたタイプのものが提案されてい
る。そして転写シートの上方から記入すると、転写シー
トの蛍光インクが受容シートに転写し、この転写した潜
像にUVランプ(ブラックライト)をもって紫外線を照
射すると、蛍光物質が発光して文字などを読んだり見た
りできるようになっている。例えば、カード申し込み書
などの暗証番号記入欄などにこの方法を適用すれば暗証
番号を見ることができず、紫外線を照射すると初めて明
瞭に確認できるので、隠蔽(秘匿)情報を安全に保護で
きるとともに、偽造防止効果、改竄防止効果も高い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
はいずれも上紙(1P)の表面に暗証番号などの隠蔽
(秘匿)情報を記入する際に他人に盗み見されたり、あ
るいは上紙(1P)の表面に暗証番号などの隠蔽(秘
匿)情報を記入後に他人に盗み見されたりする危険性が
あり、隠蔽(秘匿)が完全でないという問題があった。
そこで、本発明の第1の目的は、上紙(1P)の表面に
暗証番号などの隠蔽(秘匿)情報を記入する際に他人に
盗み見されたり、あるいは記入後に他人に盗み見された
りする危険性をなくした筆記用具用特殊インクを提供す
ることであり、本発明の第2の目的は、この筆記用具用
特殊インクを用いた新規な筆記用具シートを提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、前記課題を解
決するための本発明の請求項1記載の筆記用具用特殊イ
ンクは、ビヒクルに対して蛍光物質を配合した筆記用具
用インクであって、一般光の下では目視できないが紫外
線照射により発光して目視できることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項1記載の筆記用具用特殊イ
ンクは、一般光の下では目視できないが紫外線照射によ
り発光して目視できるようにしてあるので、上紙(1
P)の表面に暗証番号などの隠蔽(秘匿)情報を記入す
る際に他人に盗み見されたり、あるいは記入後に他人に
盗み見されたりする危険性がない。
【0009】本発明の請求項2記載の筆記用具用特殊イ
ンクは、請求項1記載のインクにおいて、筆記用具の未
使用時には液垂れしない程度の粘度を示し、使用時には
粘度が低下して筆記できるチキソトロピー性を有するこ
とを特徴とする。
【0010】本発明の請求項2記載の筆記用具用特殊イ
ンクは、上記のチキソトロピー性を有するので、特に、
ボールペンの先からインクが液垂れせず、ペン先がきれ
いなので記入する用紙などを汚すことがなく、使用時に
ペン先のボールを動かすと粘度が低下してスムースに筆
記できる。
【0011】本発明の請求項3は、請求項1あるいは請
求項2記載の筆記用具用特殊インクをインク貯蔵部に封
入してあることを特徴とする筆記用具である。
【0012】本発明の請求項3記載の筆記用具は、本発
明の筆記用具用特殊インクをインク貯蔵部に封入してあ
るので、インク貯蔵部からインクをスムースに出して暗
証番号などの隠蔽(秘匿)情報を記入でき、しかも記入
した文字などは一般光の下では目視できないので他人に
盗み見されず、そして記入した文字などに紫外線照射す
ると発光して目視できる。
【0013】本発明の請求項4記載の筆記用具は、請求
項3記載の筆記用具において、さらに紫外線照射装置が
備えられていることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項4記載の筆記用具は、さら
に紫外線照射装置が備えられているので、上紙(1P)
の表面に暗証番号などの隠蔽(秘匿)情報を記入する際
に紫外線照射装置により紫外線を記入中の暗証番号など
に照射すると、本人は暗証番号などを見ることができる
が、他人に盗み見されない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を用いて
説明する。先ず、図1は、本発明の筆記用具の一実施形
態であるボールペンを説明する説明図であり、図2は、
本発明の筆記用具の別の実施例であるフェルトペンを説
明する説明図であり、図3は、本発明の筆記用具のさら
に別の実施例である毛筆を説明する説明図であり、図4
は紫外線照射装置を備えた本発明の筆記用具の一実施形
態であるボールペンを説明する説明図であり、図5は、
紫外線照射装置を備えた本発明の筆記用具の別の実施例
であるボールペンを説明する説明図である。
【0016】図1に示すように、本発明のボールペン1
Aは、中空軸2の内部にインク貯蔵部3を備えており、
インク貯蔵部3に本発明の筆記用具用特殊インク4が封
入されている。5はボールである。インク貯蔵部3に封
入された本発明の筆記用具用特殊インク4は、チキソト
ロピー性を有し、ボールペン1Aの先からインク4が液
垂れせず、ボールペン1Aの使用時にボール5を動かす
と粘度が低下してスムースに暗証番号などの隠蔽(秘
匿)情報を筆記できる。しかも記入した文字などは一般
光の下では目視できないので他人に盗み見されず、そし
て記入した文字などに紫外線照射すると発光して目視で
きる。
【0017】図2に示すように、本発明のフェルトペン
1Bは、中空軸2の内部がインク貯蔵部3になってお
り、インク貯蔵部3に本発明の筆記用具用特殊インク4
が封入されている。6はフェルトである。インク貯蔵部
3に封入された本発明の筆記用具用特殊インク4は、フ
ェルトペン1Bの先からインク4が液垂れしない程度の
粘度を有しており、フェルトペン1Bの使用時にはフェ
ルト6を動かして、暗証番号などの隠蔽(秘匿)情報を
筆記できる。そして、記入した文字などは一般光の下で
は目視できないので他人に盗み見されず、そして記入し
た文字などに紫外線照射すると発光して目視できる。
【0018】図3に示すように、本発明の毛筆1Cは、
中空軸2の内部がインク貯蔵部3になっており、インク
貯蔵部3に本発明の筆記用具用特殊インク4が封入され
ている。7は毛先である。インク貯蔵部3に封入された
本発明の筆記用具用特殊インク4は、毛筆1Cの先から
インク4が液垂れせず、毛筆1Cの使用時に毛先6を動
かして文字などが書ける。しかも書いた文字などは一般
光の下では目視できず、そして記入した文字などに紫外
線照射すると発光して目視できる。なお、フェルトペン
や毛筆などの場合は、ボールペンにおけるペン先のボー
ルの回転に因るような専断力は生じないため、必ずしも
インクがチキソトロピー性を有する必要はないが、イン
ク適正としては有するものが好ましい。
【0019】図4に示すように、本発明のボールペン1
Dは、中空軸2の内部にインク貯蔵部3を備えており、
インク貯蔵部3に本発明の筆記用具用特殊インク4が封
入されている。5はボールである。さらに、本発明のボ
ールペン1Dは紫外線照射装置10が備えられている。
11は紫外線光源(発光ダイオード)、12は配線、1
3はバッテリーである。なお、本実施例ではスイッチ類
などの付帯品は明示されていないが、本発明において
は、そのような付帯品の有無を問うものではない。イン
ク貯蔵部3に封入された本発明の筆記用具用特殊インク
4は、チキソトロピー性を有し、ボールペン1Dの先か
らインク4が液垂れせず、ボールペン1Dの使用時にボ
ール5を動かすと粘度が低下してスムースに暗証番号な
どの隠蔽(秘匿)情報を筆記できる。そして隠蔽(秘
匿)情報を記入する際に、紫外線照射装置10の図示し
ないスイッチを入れてバッテリー13から配線12を経
て電流を紫外線光源11へ送って発光させ紫外線を記入
中の暗証番号などに照射すると、暗証番号などが発光す
るので本人は暗証番号などを見ることができるが、他人
に盗み見されない。
【0020】図5に示すように、本発明のペン1Eは、
中空軸2の内部がインク貯蔵部3となっている。インク
貯蔵部3に本発明の筆記用具用特殊インク4が封入され
ている。8はペン先である。さらに本発明のペン1Eは
紫外線照射装置10が備えられている。11は紫外線光
源(発光ダイオード)、12は配線、13はバッテリー
である。インク貯蔵部3に封入された本発明の筆記用具
用特殊インク4は、ペン1Eの先からインク4が液垂れ
せず、ペン1Eの使用時にペン先8を動かして、暗証番
号などの隠蔽(秘匿)情報を筆記できる。そして隠蔽
(秘匿)情報を記入する際に、紫外線照射装置10の図
示しないスイッチを入れてバッテリー13から配線12
を経て電流を紫外線光源11へ送って発光させ紫外線を
記入中の暗証番号などに照射すると、暗証番号などが発
光するので本人は暗証番号などを見ることができるが、
他人に盗み見されない。
【0021】本発明で用いるビヒクルは特に限定されな
い。水性でも、油性でもよく、筆記用具用に一般的に用
いられている市販のビヒクルを用いることができる。
【0022】本発明で用いる蛍光物質は、蛍光インク
(ヒドンインク)に一般的に用いられている蛍光物質を
使用することができる。蛍光物質の具体例としては、例
えばスチルベン、4,4’−ジアミノスチルベン、ビフ
ェニル、複素5員環(トリアゾール、オキサゾール、イ
ミダゾールなど)、複素6員環(クマリン、ナフタルイ
ミド、s−トリアジンなど)の誘導体などの蛍光増白剤
(メーカー名;例えば昭和化学社、昭和化工社、日曹
社、化薬社、三井社、住友社、大東社、チバ社、バイエ
ル社など)、蛍光顔料、蛍光染料などを挙げることがで
きる。本発明で用いる蛍光物質の配合量は特に限定され
るものではない。
【0023】本発明の筆記用具用特殊インクには、さら
に、所望に応じて慣用されている添加成分、例えば、反
応性希釈剤、粘着付与剤、粘度調整剤、酸化防止剤、p
H調節剤、消泡剤、各種安定剤、着色剤、滑剤、増感
剤、安定剤などを含有させることもできる。
【0024】本発明の筆記用具用特殊インクは、その粘
度特性を特に限定するものではないが、本発明による筆
記用具は、未使用時には液垂れしない程度の粘度を示
し、使用時には粘度が低下して筆記できるようなチキソ
トロピー性を有することが好ましい。このようなチキソ
トロピー性を本発明の筆記用具用特殊インクに付与する
ために、変性材料を含有させることができる。
【0025】本発明に用いる変性材料としては、具体的
には例えば、フッ素四珪素雲母、モンモリナイト、酸化
第二鉄、五酸化バナジウム、白土類、セルロース、シリ
カ粉末、炭酸マグネシウム、ホワイトカーボン、スメク
タイトなどの粒径が10ミクロン以下の微粒子、ポリア
マイド、12―ヒドロキシステアリン酸、ジベンジリデ
ンソルビトール、ポリアクリル酸誘導体、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどセル
ロース誘導体、ベントナイト、キサンタンガム、グアガ
ム、ウエランガムなどの多糖類及びその誘導体、ポリエ
ーテルエステル型界面活性剤、金属セッケン、酸化ポリ
エチレンワックス、高級アルコール、アマニ油、水添ひ
まし油、ロウ類、溶剤型クロロプレンゴムなどを挙げる
ことができる。本発明においては、これらの変性材料の
単独もしくは2種以上の混合物からなる変性材料を使用
できる。
【0026】本発明の筆記用具用インクやそれを用いた
本発明の筆記用具は、図6(イ)〜(ロ)に示すような
混色スポットインキを用いたものや、図7(イ)〜
(ロ)に示すような転写クレーインキを用いたものや、
図5に示すように紫外線によって発光する蛍光物質を含
み、一般光の下では無色の蛍光インク(ヒドンインク)
を使用したものの上紙(1P)の表面に暗証番号などの
隠蔽(秘匿)情報を記入する際などに使用できる。
【0027】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸
脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0028】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものでは
ない。 (実施例1)蛍光顔料[商品名:Kayalight
B(日本化薬社製)]13質量部に27質量%スチレン
−マレイン酸共重合体アンモニウム塩水溶液[商品名:
SMA Resin1440(アーコケミカル社製)]
5質量部を加える。それに、グリセリン15質量部とカ
ルボキシメチルセルロース[商品名:CMC−ダイヤル
#2000(ダイセル化学工業社製)]2質量部および
デカグリセリルモノラウレート[商品名:デカグリン1
−L(日光ケミカルズ社製)]2質量部を加える。この
混合液に63質量部のイオン交換水を加えた後、ボール
ミルを使用して24時間混練・分散させた。得られたイ
ンクを1μmのフィルタで濾過して、蛍光発光機能を有
する本発明の筆記用具用特殊インクを得た。このインク
を内径3mmの透明樹脂筒に充填し、先端に直径0.5
mmの超硬質ボールをセットした水性インク用ステンレ
ス製ボールペンチップ結合して蛍光発光機能を有する水
性ボールペン芯を得た。このボールペン芯を図4に示す
ような紫外線照射装置10を備えた中空軸2に装着して
セキュリテイ機能を有する本発明の筆記用具(ボールペ
ン)を得た。
【0029】本発明のボールペンは先からインクが液垂
れせず、ボールペンの使用時にはスムースに文字を筆記
でき、紫外線照射装置10を作動させて紫外線を記入中
の文字に照射すると、ボールペン先近傍の文字が発光す
るので認識できたが、他人には盗み見できず、記入した
後に他の場所に置くと記入した文字を判読はおろか、見
ることすらできなかった。
【0030】(実施例2)蛍光顔料[商品名:Kaya
light B(日本化薬社製)]11質量部にイソプ
ロパノール2.5質量部とグリセリン30質量部および
エチレングリコール50質量部を加える。それに、ヒド
ロキシプロピルセルロース15質量部とカルボキシメチ
ルセルロース[商品名:HPC SL(日本曹達社
製)]1.5質量部を加えた後、70℃で攪拌しながら
混練する。得られたインクを1μmのフィルタで濾過し
て、蛍光発光機能を有する本発明の筆記用具用特殊イン
ク(油性)を得た。この油性インクについて実施例1と
同様にしてセキュリテイ機能を有する本発明の筆記用具
(ボールペン)を得た。本発明のボールペンは先からイ
ンクが液垂れせず、ボールペンの使用時にはスムースに
文字を筆記でき、紫外線照射装置10を作動させて紫外
線を記入中の文字に照射すると、ボールペン先近傍の文
字が発光するので認識できたが、他人には盗み見でき
ず、記入した後に他の場所に置くと記入した文字を判読
はおろか、見ることすらできなかった。
【0031】(実施例3)蛍光染料[商品名:Kaya
phor S liquid(日本化薬社製)]12.
5質量部とエタノール71質量部を混合する。この混合
液にポリビニルブチラール[商品名:エスレックBL−
S(積水化学工業社製)]16.5質量部を加え、よく
攪拌し、蛍光発光機能を有する本発明の筆記用具用特殊
インクを得た。このインク4を図5に示す中空軸2の内
部のインク貯蔵部3に封入し、紫外線照射装置10を備
えた本発明の筆記用具(サインペン)1Eを得た。イン
ク貯蔵部3に封入された本発明のインク4は、ペン1E
の先から液垂れせず、サインペン1Eの使用時にペン先
8を動かすとスムースに文字を筆記でき、記入する際
に、紫外線照射装置10を作動して紫外線を記入中の文
字に照射すると、ペン先近傍の文字が発光するので認識
できたが、他人には盗み見できず、記入した後に他の場
所に置くと記入した文字を判読はおろか、見ることすら
できなかった。
【0032】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の筆記用具用特殊
インクは、ビヒクルに対して蛍光物質を配合した筆記用
具用インクであって、一般光の下では目視できないが紫
外線照射により発光して目視できるので、本発明のイン
クを用いて例えば、上紙(1P)の表面に暗証番号など
の隠蔽(秘匿)情報を記入する際に他人に盗み見された
り、あるいは記入後に他人に盗み見されたりする危険性
がないという顕著な効果を奏する。
【0033】本発明の請求項2記載の筆記用具用特殊イ
ンクは、請求項1記載のインクにおいて、筆記用具の未
使用時には液垂れしない程度の粘度を示し、使用時には
粘度が低下して筆記できるチキソトロピー性を有するの
で、請求項1記載のインクと同じ効果を奏する上、筆記
用具を使用しない時はボールペンの先からインクが液垂
れせず、ペン先がきれいなので記入する用紙などを汚す
ことがなく、使用時にペン先のボールを動かすと、ボー
ルの回転に因る専断力によって粘度が低下してスムース
に筆記できるという、さらなる顕著な効果を奏する。
【0034】本発明の請求項3記載の筆記用具は、請求
項1あるいは請求項2記載の筆記用具用特殊インクをイ
ンク貯蔵部に封入してあるので、インク貯蔵部からイン
クをスムースに出して暗証番号などの隠蔽(秘匿)情報
を記入でき、しかも記入した文字などは一般光の下では
目視できないので他人に盗み見されず、そして記入した
文字などに紫外線照射すると発光して目視でき、セキュ
リテイ機能が高いという顕著な効果を奏する。
【0035】本発明の請求項4記載の筆記用具は、請求
項3記載の筆記用具において、さらに紫外線照射装置が
備えられているので、上紙(1P)の表面に暗証番号な
どの隠蔽(秘匿)情報を記入する際に紫外線照射装置に
より紫外線を記入中の暗証番号などに照射すると、本人
は暗証番号などを見ることができるが、他人に盗み見さ
れず、セキュリテイ機能が高いという、さらなる顕著な
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の筆記用具の一実施形態であるボール
ペンを説明する説明図である。
【図2】 本発明の筆記用具の別の実施例であるフェル
トペンを説明する説明図である。
【図3】 本発明の筆記用具のさらに別の実施例である
毛筆を説明する説明図である。
【図4】 紫外線照射装置を備えた本発明の筆記用具の
一実施形態であるボールペンを説明する説明図である。
【図5】 紫外線照射装置を備えた本発明の筆記用具の
別の実施例であるボールペンを説明する説明図である。
【図6】混色スポットインキを用いた従来の不正行為防
止用シートの例を示す説明図である。
【図7】転写クレーインキを用いた従来の不正行為防止
用シートの例を示す説明図である。
【図8】蛍光インキ(ヒドンインク)を用いた従来の不
正行為防止用シートの例を示す説明図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D、1E 本発明の筆記用具 2 中空軸 3 インク貯蔵部 4 筆記用具用特殊インク 5 ボール 6 フェルト 7 毛先 8 ペン先 10 紫外線照射装置 11 紫外線光源(発光ダイオード) 12 配線 13 バッテリー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビヒクルに対して蛍光物質を配合した筆
    記用具用インクであって、一般光の下では目視できない
    が紫外線照射により発光して目視できることを特徴とす
    る筆記用具用特殊インク。
  2. 【請求項2】 筆記用具の未使用時には液垂れしない程
    度の粘度を示し、使用時には粘度が低下して筆記できる
    チキソトロピー性を有することを特徴とする請求項1記
    載のインク。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2記載の筆記用
    具用特殊インクをインク貯蔵部に封入してあることを特
    徴とする筆記用具。
  4. 【請求項4】 さらに紫外線照射装置が備えられている
    ことを特徴とする請求項3記載の筆記用具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006096879A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Pentel Corp ボールペン用油性インキ組成物

Citations (5)

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