JPS58157873A - 改「ざん」防止用印刷インキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は数置や偽造が困難な印刷物を作るための印刷イ
ンキに関し１、紙、合成樹脂等の基材に地紋、彩紋等を
設けるだめの改輩防止用印刷インキに関するものである
。

従来より、万年筆用のインキにおいてはインキ消しによ
る数置が可能であったり、最近では消去可能なサインベ
ン、マーキングベン等の筆記具や消しゴ五で消すことが
できるポールペンが出回り、各種証券、乗車券、投票券
等の数置が懸念されている。消去できるサインペンは特
開昭５３−１４０１．０号、特開昭５６−１４５７０号
、特公昭５４−２２３４５号等の公報に記載されている
ように、塩基性環元剤もし、くは酸性酸化剤を主成分と
り１、さらに塩基性化合物もしくは酸性化合物を含有す
る脱色剤により脱色もし７くは変色する染料を含んでい
る。

なお、この消去可能なサインペンとは、筆記専用ペンと
消去専用ペンがあり、筆記専用ペンで筆記した文字、数
字を消去専用ペンにより消去することができるわけであ
るが、この消去のメカニズムは消去専用ペンに含まれて
いる脱色剤により色素を分解させて脱色もし、くは変色
させるものである。

これらのペンによって書かれた文字、数字は消去専用ペ
ンによって容易に消去することができるため、有価証券
等が数置されるおそれがある。呻すなわち例えば小切手
を考えた場合、金額を記入し、た後、金額の数字だけを
書き換えられるおそれがある。真券の一部を改ＲＬ、た
ものであるから数置が判別されない限り、真券として通
用し、てしまう。

本発明は以上のような事情に鑑みなされたものであり、
従来から用いられているインキ消しは勿論、最近使用さ
れはじめている消去可能なサインペン等の筆記具による
数置に対処し、得る偽造防止用印刷インキの提供を目的
とし１、さらには、消しゴムにより消去可能なボールペ
ンによる数置にも対処可能な印刷インキの提供も目的と
する。

すなわち、紙等の基材に地紋、彩紋等を印刷するための
印刷インキにおいて、脱色剤によって変色もしくは脱色
する色素類を含有する数置防止用印刷インキである本発
明の印刷インキにより、地紋や彩紋を形成し、ておけば
、この地紋や彩紋上に書かれた文字や数字等を脱色剤に
より消去り１、新し、い文字や数字を記入し、でも脱色
剤による消去の際、地紋や彩紋も変色もり、　＜は脱色
するため、数置したことがたちどころに判定できるよう
になり、ひいては数置に対する牽制にもなる。

なお、装置防止用紙とＬ５て、脱色剤によって発色する
無色もしくはわずかに着色した化合物を設けた紙につい
ては知られている。しかしながら、これらの化合物を利
用した場合、耐光性、保存安定性が必ずし、も十分では
なく、保存中の発色、劣化が起り易く、数置防止に対し
、十分に機能しないことが見られる。

本発明に係わる色素類としてはインキ消しゃ脱色剤によ
って変色もしくは脱色する染料、顔料である。本発明に
言う脱色剤とは従来からのインキ消し１、消去可能なサ
インベン等の筆記用具に対して用いられる脱色剤は勿論
、変色させるものをも意味するものである。これら各種
の脱色剤は主としてハイドロサルファイド、次亜塩素酸
ナトリウム等の塩基性環元剤もし、くは酸性酸化剤を含
み、さらに塩基性化合物もし、くは酸性化合物を含有す
るものである。このように脱色剤としては塩基性化合物
や酸性化合物と共に塩基性環元剤や酸性酸化剤を使用し
たものが多く、必要に応じて他の化合物を併用したもの
であってもよい。

これら各種脱色剤に対して変色もり、　＜は脱色する染
料、顔料が色素類として用いられる。好まり、　＜は耐
光性の優れた染料、顔料が使用される。

上記の如き塩基性化合物を含む脱色剤によって変色もり
、　＜は脱色する色素類とし、ては水酸基を有するアン
トラキノン系色素やナフトールアゾ系色素等があり、ア
ントラキノン系色素の例としてはＣ，１，ディスバーズ
レッド４、Ｃ，１，ディスパーズレッ）’１５、Ｃ，１
，モルダントレット１１、Ｃ，１，モルダントレッド３
、Ｃ，１，モルダントオレンジ１４、Ｃ１■１モルダン
トバイオレット２６、Ｃ，１，バットバイオレット１５
、Ｃ，１，バットバイオレット１７、Ｃ，１，モルダン
トブラウン４２、Ｃ，１，アシッドグリーン４１などが
ある。ナフトシ ールアゾ系色素の具体例としてはＣ，１，アＸツド１７
６、Ｃ，１，アメッドバ°イオレット１３、Ｃ，Ｌモル
ダントプルー４４、Ｃ，１，ア癲ッドプル−４２、Ｃ，
１，モルダントグリーン１４、Ｃ，１，モルダントグリ
ーン１７、Ｃ，１，モルダントグリーン３６、などがあ
る。

捷た、酸性化合物を含む脱色剤によって変色もしくに脱
色する色素類としては置換されてもよいアミン基を有す
るアゾ系色素や置換されてもよいアミン基を有するアン
トラキノン系色素等がある。これらのアゾ系色素の具体
例とし、てｉｊ　Ｃ，１，ソルベントエロー１、ｃ、ｉ
、ソルベントエロ−２、ａ、Ｘソルベントエロー５、Ｃ
，１，ソルベントエロー５６、Ｃ，１，アシッドエロー
９、Ｃ，１，アシ、トオレンジ５２、Ｃ，１，ディスバ
ーズレッド１、ＣＩ、ディスバーズオレンジ３、Ｃ，１
，ディスバーズオレンジ５、Ｃ，１，アシッドレッド２
、Ｃ０■１モルダントブラウン３０、Ｃ，１，ディスパ
ーズレラ、り３などがある。アントラキノン系色素とし
ては、Ｃ，１，ディスバーズオレンジ１１、Ｃ０■、デ
ィスパーズレ、ド３、Ｃ，１，ディスパーズレノド４、
Ｃ，１，ディスバーズレッド９、Ｃ，１，ティスパーズ
レ、ド１５、Ｃ，１，ソルベントバイオレット１３、Ｃ
，Ｉ・アシッドパイオレ、ト４３、ｃ、　　−１、ｆイ
スパーズバイオレッ）１、Ｃ０１，ディスバーズバイオ
レット４、Ｃ，１，ディスバーズバイオレット２８、Ｃ
，１，ディスパーズブルー２７、Ｃ０■、ディスパーズ
ブルー１９などがある。

本発明の印刷インキにおいて、塩基性化合物を含む脱色
剤によって変色もしくは脱色する色素類および酸性化合
物を含む脱色剤によって変色もしくは脱色する色素類の
いずれか一方を含有していればよいが、各種証券等がど
のようなタイプの筆記具、ひいてはどのようなタイプの
脱色剤によって変色もしくは脱色される筆記具が使用さ
れるか、必ずしも予想できないため、より好着し、くけ
両者の色素類を含有させた印刷インキとする。この様に
すれば、どの様なタイプの筆記具にも対処可能となる。

数置防止用印桐インキ中色素類は通常５〜５０重量％程
度含有すればよいが、上記の両者の色素類を併用する場
合、色相等によって異なるけれども１〜１ｏ：１〜１０
の割合にて併用することが好ましい。

数置防止用印刷インキとし、て通常はバインダーである
樹脂類を使用するが、色素類の種類や基材によっｔ４は
樹脂類を含有しない印刷インキであってもよい。樹脂類
としては凸版用インキ、凹版用インキあるいは平版用イ
ンキ等に使われている樹脂類が用いられる。

樹脂類として、消ゴムによって容易に基材から脱離する
樹脂類を用いることにより、消ゴムによる数置をも識別
ができる印刷インキとすることができる。この樹脂類と
しては、例えばロジン、ロジン変性アルキド、フェノー
ル変性アルキド、ロジンエステル等がある。

本発明の数置防止用印刷インキを調整するには従来から
の方法をそのまま適用することができる。すなわち、脱
色剤によって変色もしくは脱色する色素類、樹脂類、溶
剤（水でもよい）、さらに必要ならば脱色剤によって変
色もしくは脱色（ない染料、顔料、活性剤、乾燥促進剤
等の補助剤等を、三本ロールミル、ボールミル等の各種
練肉機械によって常法により練肉Ｌ１それぞれの印刷方
法、目的に適し、た印刷インキとする。

本発明の数置防止用印刷インキは各種印刷方法、すなわ
ち、凸版印刷、凹版印刷あるいは平版印刷等によって各
種証券、乗車券、投票券、各種証明書等の用紙、グラス
チックシート等に地紋、彩紋とし、て、全面もり、　＜
は一部に下地模様として施される。なお、全面ベタで印
刷することも可能である。

次に実施例を示す。例中「部」とは重量部を示す。

実施例１ アマニ油変性アルキッド樹脂　　　２０部アマニ油　　
　　　　　　　　　　３０部炭化水素系高沸点溶剤　　
　　　　１５部硫酸バリウム　　　　　　　　　　１５
部Ｃ，１，モルダントレッド　３　　　　１０部Ｃ，１
，ソルベントエロー　２　　　　１０部上記成分を三本
ロールミルによって練肉Ｌ１インキ組成物を調整した。

このインキ組成物を用いて、証券用用紙に地紋をオフセ
ット印刷した。以下同様にして実施例２ないし、１０に
よるインキを調整し、印刷した（表−１に示す）。

表−１ 上記各実施例により得られた印刷物に対し１、次の試験
を行なった。結果を表−２に示す。

なお、試験は下記組成の試験液Ａ１試験液Ｂもしくはイ
ンキ消し、（Ｍ社製インキ消し使用）をそれぞれ綿棒に
ひたし１、これを印刷物に塗布し、印刷物の変、脱色を
観察した。

試験液Ａは水酸化す）　ＩＪウム６重量部、ハイドロサ
ルファイドナトリウム１重量部、亜硫酸水素ナトリウム
６重量部、ポリエチレングリコール峰２００１２．５重
量部、水７４．５重量を混合したものである。また、試
験液ＢとはクロラミンＴ（）ジルクロロアミドナトリウ
ム）の１チ水溶液である。

表−２試　　験　　結　　果 表−２に示した試験結果から本発明による数置防止用印
刷インキが脱色剤により変色することがわかる。

実施例１１ マレイン化ロジンを高沸点炭化水素系溶剤に溶解し、て
４０チ溶液としたフェノ５０部、炭酸カルシウム４５部
、Ｃ９■０モルダントレッド３３部、ＣＩソルベントエ
ロー２２部を実施例１と同様にし、てインキを調整し、
印刷し、た。この物は、消しゴムで消すと印刷面が脱離
した。また、この印刷物は実施例１と同様に試験液Ａ１
試験液Ｂおよびインキ消しにより変色をおこした。

特許出願人 凸版印刷株式会社 東洋インキ製造株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　紙等の基材に地紋、彩紋等を印刷するための印刷イ
   ンキにおいて、脱色剤によって変色もしくは脱色する色
   素類を含有することを特徴とする数置防止用印刷インキ
   。 ２　塩基性化合物を含む脱色剤によって変色もしくは脱
   色する色素類を含有する特許請求の範囲第１項記載の数
   置防止用インキ。 ３　色素類が水酸基を有するアントラキノン系色素であ
   る特許請求の範囲第２項記載の数置防止用印刷インキ。 ４　色素類がナフトールアゾ系色素である特許請求の範
   囲第２項記載の数置防止用印刷インキ。 ５　酸性化合物を含む脱色剤によって変色もしくは脱色
   する色素類を含有する特許請求の範囲第１項記載の数置
   防止用印刷インキ。 ６　色素類が置換されてもよいアミン基を有するアゾ系
   色素である特許請求の範囲第５項記載の数置防止用印刷
   インキ。 ７　色素類が置換されてもよいアミノ基を有するアント
   ラキノン系色素である特許請求の範囲第５項記載の数置
   防止用印刷インキ。 ８　塩基性化合物を含む脱色剤によって変色もしくは脱
   色する色素類および酸性化合物を含む脱色剤によって変
   色もしくは脱色する色素類を含有する特許請求の範囲第
   １項記載の数置防止用印刷インキ。