JPH0761169A - 筆記用有色紙及び専用筆記具 - Google Patents
筆記用有色紙及び専用筆記具Info
- Publication number
- JPH0761169A JPH0761169A JP5230947A JP23094793A JPH0761169A JP H0761169 A JPH0761169 A JP H0761169A JP 5230947 A JP5230947 A JP 5230947A JP 23094793 A JP23094793 A JP 23094793A JP H0761169 A JPH0761169 A JP H0761169A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- writing
- ink
- water
- reducing agent
- colored sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Color Printing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の有色紙と全く同じ体裁でありながら、
特定のインキを色鮮やかに浮き出させることができる筆
記用有色紙、並びに、その有色紙に筆記するためのマ−
キングペンタイプの筆記具を提供することを目的とす
る。 【構成】 酸性側で安定に発色し、還元剤で消色可能な
染料と、水と、水溶性有機溶剤を少なくとも含む発色用
インキを定着した筆記用有色紙、及び、有色剤と水と還
元剤を少なくとも含む消色用インキを用いることを特徴
とする。
特定のインキを色鮮やかに浮き出させることができる筆
記用有色紙、並びに、その有色紙に筆記するためのマ−
キングペンタイプの筆記具を提供することを目的とす
る。 【構成】 酸性側で安定に発色し、還元剤で消色可能な
染料と、水と、水溶性有機溶剤を少なくとも含む発色用
インキを定着した筆記用有色紙、及び、有色剤と水と還
元剤を少なくとも含む消色用インキを用いることを特徴
とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は筆記用有色紙及びそれに
用いる専用筆記具、より詳細には、メモ用紙その他の筆
記用、描画用の色付き用紙と、その用紙に筆記するため
の筆記具(マ−キングペン)に関するものである。
用いる専用筆記具、より詳細には、メモ用紙その他の筆
記用、描画用の色付き用紙と、その用紙に筆記するため
の筆記具(マ−キングペン)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にメモ用紙等の筆記用紙の多くは白
色であり、有色のものは薄い色のものに限られている。
それは、紙の色が濃いと、筆記したインキの色が浮き出
てこないからである。多用されているマ−キングペンに
あっては、如何に色鮮やかなインキであっても、濃色の
用紙の上ではその鮮やかさは出てこない。
色であり、有色のものは薄い色のものに限られている。
それは、紙の色が濃いと、筆記したインキの色が浮き出
てこないからである。多用されているマ−キングペンに
あっては、如何に色鮮やかなインキであっても、濃色の
用紙の上ではその鮮やかさは出てこない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の有色紙とマ−キングペンの組合せでは、殊に濃色の有
色紙の上においてインキの色が十分出てこないので、筆
記用紙は従来白色か薄い色のものに限られていた。そこ
で本発明は、従来の有色紙と全く同じ体裁でありなが
ら、特定のインキを色鮮やかに浮き出させることができ
る筆記用有色紙、並びに、その有色紙に筆記するための
マ−キングペンタイプの筆記具を提供することを課題と
する。
の有色紙とマ−キングペンの組合せでは、殊に濃色の有
色紙の上においてインキの色が十分出てこないので、筆
記用紙は従来白色か薄い色のものに限られていた。そこ
で本発明は、従来の有色紙と全く同じ体裁でありなが
ら、特定のインキを色鮮やかに浮き出させることができ
る筆記用有色紙、並びに、その有色紙に筆記するための
マ−キングペンタイプの筆記具を提供することを課題と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸性側で安定
に発色し、還元剤で消色可能な染料と、水と、水溶性有
機溶剤を少なくとも含む発色用インキを定着した筆記用
有色紙、及び、有色剤と水と還元剤を少なくとも含む消
色用インキを用いることを特徴とする前記筆記用有色紙
及び専用筆記具、を以て上記課題を解決した。
に発色し、還元剤で消色可能な染料と、水と、水溶性有
機溶剤を少なくとも含む発色用インキを定着した筆記用
有色紙、及び、有色剤と水と還元剤を少なくとも含む消
色用インキを用いることを特徴とする前記筆記用有色紙
及び専用筆記具、を以て上記課題を解決した。
【0005】
【作 用】本有色紙に本筆記具にて筆記すると、筆記具
の消色用インキに含まれる還元剤の作用で、有色紙の筆
記された部分の染料の色が消失し、消色用インキの色が
鮮明に浮き出る。
の消色用インキに含まれる還元剤の作用で、有色紙の筆
記された部分の染料の色が消失し、消色用インキの色が
鮮明に浮き出る。
【0006】
【実施例】本発明における有色紙には、酸性側で安定に
発色し、還元剤で消色可能な染料と、水と、水溶性有機
溶剤を少なくとも含む発色用インキ(下書きインキ)が
定着され、また、本発明における筆記具には、着色剤と
水と還元剤を少なくとも含む消色用インキ(上書きイン
キ)が用いられる。
発色し、還元剤で消色可能な染料と、水と、水溶性有機
溶剤を少なくとも含む発色用インキ(下書きインキ)が
定着され、また、本発明における筆記具には、着色剤と
水と還元剤を少なくとも含む消色用インキ(上書きイン
キ)が用いられる。
【0007】発色用インキの染料としては、水性系溶媒
に溶解可能で、PH(ペ−パ−)が酸性側において安定
に発色し、且つ、還元剤により容易に脱色(消色)する
染料を用いる。その具体例としては、タ−トラジン(黄
色・4号)、カチロンレッド4GH(ベ−シックレッド
14)、マラカイトグリ−ン(ベ−シックグリ−ン4)
等を挙げることができる。その使用量は、インキ全量に
対して 0.01 〜20%(重量%)が好ましい。水は主溶
剤として使用するものである。
に溶解可能で、PH(ペ−パ−)が酸性側において安定
に発色し、且つ、還元剤により容易に脱色(消色)する
染料を用いる。その具体例としては、タ−トラジン(黄
色・4号)、カチロンレッド4GH(ベ−シックレッド
14)、マラカイトグリ−ン(ベ−シックグリ−ン4)
等を挙げることができる。その使用量は、インキ全量に
対して 0.01 〜20%(重量%)が好ましい。水は主溶
剤として使用するものである。
【0008】水溶性有機溶剤としては、エチレングリコ
−ル、プロピレングリコ−ル、トリエチレングリコ−
ル、ポリエチレングリコ−ル、チオジグリコ−ル、グリ
セリン等を挙げることができる。これらは、1種もしく
は2種以上混合して使用することが可能である。上記成
分以外に、必要に応じて防腐剤、活性剤、防錆剤等を使
用することができる。
−ル、プロピレングリコ−ル、トリエチレングリコ−
ル、ポリエチレングリコ−ル、チオジグリコ−ル、グリ
セリン等を挙げることができる。これらは、1種もしく
は2種以上混合して使用することが可能である。上記成
分以外に、必要に応じて防腐剤、活性剤、防錆剤等を使
用することができる。
【0009】一方、消色用インキの着色剤としては、水
性系溶媒に溶解もしくは分散可能な染料、及び/又は、
顔料が使用可能である。具体例としては、還元剤に対し
て安定な染料として、法定色素であるアシドフロキシン
(赤色・104号)、ブリリアントブル−FCF(青色
・1号)、ウラニン(黄色・202号)や、蛍光色とし
てのピラニン(ソルベントグリ−ン7)、ウォ−タ−ブ
ル−3(ダイレクトブル−87)等を挙げることができ
る。蛍光色を発する染料(ピラニン)を用いた場合に
は、より鮮明な色のインキが得られる。なお、消色用イ
ンキの色の中には白色が含まれる。
性系溶媒に溶解もしくは分散可能な染料、及び/又は、
顔料が使用可能である。具体例としては、還元剤に対し
て安定な染料として、法定色素であるアシドフロキシン
(赤色・104号)、ブリリアントブル−FCF(青色
・1号)、ウラニン(黄色・202号)や、蛍光色とし
てのピラニン(ソルベントグリ−ン7)、ウォ−タ−ブ
ル−3(ダイレクトブル−87)等を挙げることができ
る。蛍光色を発する染料(ピラニン)を用いた場合に
は、より鮮明な色のインキが得られる。なお、消色用イ
ンキの色の中には白色が含まれる。
【0010】顔料としては、カ−ボンブラック、酸化チ
タン、銅フタロシアニンブル−等の有機・無機顔料が挙
げられる。これらは、1種もしくは2種以上混合して使
用することができる。使用量はインキ全量に対して0%
〜20%(重量%)が好ましい。水は主溶剤として使用
するものである。
タン、銅フタロシアニンブル−等の有機・無機顔料が挙
げられる。これらは、1種もしくは2種以上混合して使
用することができる。使用量はインキ全量に対して0%
〜20%(重量%)が好ましい。水は主溶剤として使用
するものである。
【0011】還元剤は発色用インキの下地の色を消し、
上書きする線の色を鮮やかに発色させるために使用する
ものである。還元剤の具体例としては、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸アンモニウム、亜リン酸
カリウム、亜リン酸ナトリウム等を挙げることができ
る。これらは、1種もしくは2種以上混合して使用する
ことが可能である。その使用量は、インキ全量に対して
0.1〜15%(重量%)が好ましい。また、PH調整剤
も併用可能である。
上書きする線の色を鮮やかに発色させるために使用する
ものである。還元剤の具体例としては、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸アンモニウム、亜リン酸
カリウム、亜リン酸ナトリウム等を挙げることができ
る。これらは、1種もしくは2種以上混合して使用する
ことが可能である。その使用量は、インキ全量に対して
0.1〜15%(重量%)が好ましい。また、PH調整剤
も併用可能である。
【0012】上記成分以外に、必要に応じて、エチレン
グリコ−ル、プロピレングリコ−ル、トリエチレングリ
コ−ル等の水溶性有機溶剤や、安息香酸ナトリウム、デ
ハイドロ酢酸ナトリウム等の防腐剤、各種界面活性剤、
防錆剤等を使用することができる。
グリコ−ル、プロピレングリコ−ル、トリエチレングリ
コ−ル等の水溶性有機溶剤や、安息香酸ナトリウム、デ
ハイドロ酢酸ナトリウム等の防腐剤、各種界面活性剤、
防錆剤等を使用することができる。
【0013】上記本発明に係る各インキは、上記成分を
必要に応じて加熱溶解、混合攪拌し、顔料を用いるとき
は、必要に応じて通常の分散機により分散するという方
法にて容易に製造することができる。上記発色用インキ
の紙への定着は、一般のコ−タ−(塗色機)を用いて行
なうことができる。また、上記消色用インキは、一般の
マ−キングペン同様にして芯に含浸させる。
必要に応じて加熱溶解、混合攪拌し、顔料を用いるとき
は、必要に応じて通常の分散機により分散するという方
法にて容易に製造することができる。上記発色用インキ
の紙への定着は、一般のコ−タ−(塗色機)を用いて行
なうことができる。また、上記消色用インキは、一般の
マ−キングペン同様にして芯に含浸させる。
【0014】本発明に係る有色紙に本発明に係る筆記具
で筆記すると、消色用インキに含まれる還元剤の作用
で、有色紙の筆記された部分の染料の色が消失すると同
時に、代わりに消色用インキの色が鮮明に浮き出てく
る。
で筆記すると、消色用インキに含まれる還元剤の作用
で、有色紙の筆記された部分の染料の色が消失すると同
時に、代わりに消色用インキの色が鮮明に浮き出てく
る。
【0015】上記の応用として、発色用インキの中に消
色用インキに用いる染料を溶解すること、又は、顔料を
分散することが考えられる。その場合は、その染料又は
顔料の色が残ることになる。かかる発色用インキを定着
した筆記用紙に対し、無色の消色用インキの筆記具で筆
記することにより、筆記部を変色させることができ、ま
た、有色の消色用インキの筆記具を用いることにより、
筆記部を多色にすることができる。
色用インキに用いる染料を溶解すること、又は、顔料を
分散することが考えられる。その場合は、その染料又は
顔料の色が残ることになる。かかる発色用インキを定着
した筆記用紙に対し、無色の消色用インキの筆記具で筆
記することにより、筆記部を変色させることができ、ま
た、有色の消色用インキの筆記具を用いることにより、
筆記部を多色にすることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、メモ用
紙等の筆記用紙として、淡色のみならず、従来用いるこ
とのできなかった濃色のものを提供でき、また、その用
紙に対し、筆記部を鮮明に浮き出させることができる筆
記具を提供することが可能な効果がある。
紙等の筆記用紙として、淡色のみならず、従来用いるこ
とのできなかった濃色のものを提供でき、また、その用
紙に対し、筆記部を鮮明に浮き出させることができる筆
記具を提供することが可能な効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B43K 8/02
Claims (1)
- 【請求項1】 酸性側で安定に発色し、還元剤で消色可
能な染料と、水と、水溶性有機溶剤を少なくとも含む発
色用インキを定着した筆記用有色紙、及び、有色剤と水
と還元剤を少なくとも含む消色用インキを用いることを
特徴とする前記筆記用有色紙専用筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5230947A JPH0761169A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | 筆記用有色紙及び専用筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5230947A JPH0761169A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | 筆記用有色紙及び専用筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0761169A true JPH0761169A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16915811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5230947A Pending JPH0761169A (ja) | 1993-08-24 | 1993-08-24 | 筆記用有色紙及び専用筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0761169A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5702510A (en) * | 1995-02-20 | 1997-12-30 | Kao Corporation | Aqueous ink of pigment type |
JP2006289804A (ja) * | 2005-04-12 | 2006-10-26 | Pilot Ink Co Ltd | 変色用塗布具及びそれを用いた塗布具セット |
JP2008008761A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | National Univ Corp Shizuoka Univ | 色素センサおよび記録用セット |
JP2008536715A (ja) * | 2005-04-13 | 2008-09-11 | ストックホルム イノヴェーション インコーポレイテッド | 筆記用紙 |
-
1993
- 1993-08-24 JP JP5230947A patent/JPH0761169A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5702510A (en) * | 1995-02-20 | 1997-12-30 | Kao Corporation | Aqueous ink of pigment type |
JP2006289804A (ja) * | 2005-04-12 | 2006-10-26 | Pilot Ink Co Ltd | 変色用塗布具及びそれを用いた塗布具セット |
JP2008536715A (ja) * | 2005-04-13 | 2008-09-11 | ストックホルム イノヴェーション インコーポレイテッド | 筆記用紙 |
JP2008008761A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | National Univ Corp Shizuoka Univ | 色素センサおよび記録用セット |
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