JP2002321685A - 海水吸入箱 - Google Patents

海水吸入箱

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JP2002321685A
JP2002321685A JP2001132640A JP2001132640A JP2002321685A JP 2002321685 A JP2002321685 A JP 2002321685A JP 2001132640 A JP2001132640 A JP 2001132640A JP 2001132640 A JP2001132640 A JP 2001132640A JP 2002321685 A JP2002321685 A JP 2002321685A
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seawater
outlet
suction box
ship
inlet
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Yoichiro Hayashi
洋一郎 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海水とともに海水吸入箱内に混入している気
泡を効果的に排除することができ、また、船舶の航行性
能に悪影響を与えることがない海水吸入箱を提供する。 【解決手段】 船外から海水を取り入れるとともに、そ
の海水を船内に供給するために船舶に設けられ、船外か
ら海水を取り入れる海水入口4と、前記海水入口4から
取り入れられた海水を船内に送出させる海水出口5とを
備えてなる海水吸入箱1において、海水入口4と海水出
口5との間には、海水入口4から海水出口5へと向かう
海水の流れを規制する規制手段8が設けられており、規
制手段8により、海水出口5へ流入する海水の流れが下
降流とされていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外の海水を船内
に供給する目的で船舶に設けられる海水吸入箱に関す
る。
【0002】
【従来の技術】船舶では、搭載されているエンジン等機
器の冷却水として海水を使用している。このため、船舶
には船外から海水を取り入れて、船内に送出するための
海水吸入箱が設けられており、海水は海水吸入箱を介し
て船内の各機器に供給されていくこととなる。
【0003】図3及び図5に、船舶及び該船舶に形成さ
れた従来の海水吸入箱の一例を示す。図3に示すよう
に、海水吸入箱101は船舶2の船底部分3に設けられ
ている。海水吸入箱(以下「海水吸入箱」または「箱」
という。)101は図5に示すように、略直方体形状か
らなり、その底部には船外からの海水を取り入れる海水
入口4が設けられている。海水吸入箱101の上部に
は、箱101内の海水をその外部に送出させるための海
水出口5を下端部に有する海水送出管6が取り付けられ
ている。より具体的には、海水送出管6は、海水吸入箱
101内の海水を吸引し船内の各機器へと圧送するポン
プ(図示せず。)と接続されている。また、海水吸入箱
101の上端部には、海水とともに海水吸入箱101内
に入り込んでくる空気を箱101の外に排出するための
空気抜き7が設けられている。
【0004】上記の構成によれば、船底3の海水入口4
から海水吸入箱101内に流入してくる海水は、箱10
1の内部に満たされるとともに、ポンプの吸引力によっ
て海水出口5から吸い込まれて、ポンプから各機器へと
供給されていくこととなる。また、海水とともに海水吸
入箱101に入り込んでくる空気は、空気抜き7から海
水吸入箱101の外へ排出されることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、海水ととも
に海水入口4から海水吸入箱101内に入り込んでくる
空気(気泡)の量は、海水入口4が船底3に形成されて
おり、常時海面下に位置していることから、通常の航海
中はそれほど多くない。しかし、悪天候による荒波時や
スクリューを逆回転させて船舶を後進させる際には、船
舶近傍の海水の中に大量の気泡が混入し、その海水が船
底部分にまで入り込んでしまう。また、図4に示すよう
に「双胴型船尾(Split ster)」を有した船舶では、船底
が凹状に形成されているため、その窪んだ部分3aに気
泡が入り込むと船舶の側面方向からは抜け難く、多くの
気泡が船底に留まってしまう。
【0006】上記のように、気泡を多く含んだ海水が船
底3にまで入り込んでしまうと、海水吸入箱101の内
部にも大量の空気が取り込まれることとなる。すると、
ポンプも大量の空気を吸い込むこととなり、ポンプは海
水を規定の圧力で各機器へ圧送することができなくな
る。これにより、船舶の主機関の運転続行が不可能にな
るなどの不具合が発生していた。
【0007】上記問題に対して、図6に示すように海水
吸入箱151を横長に形成し、海水出口5と海水入口4
とを上下対角線上に遠ざけて配置した海水吸入箱も存在
する。本構成では、海水が海水入口4から海水出口5ま
で流れる距離・時間が長くなることから、多くの気泡は
海水出口5に達するまでに海水吸入箱151の上端部ま
で上昇することとなる。これにより、海水出口5からポ
ンプへと流出する気泡の量は減少する。
【0008】しかしながら、本構成では、広いスペース
を必要とすることから、その分貨物等の積載スペースを
減少させなければならず、また、船内に大量の水を取り
込むことから、船舶の重量が増え、航行性能(速度,燃
費等)に悪影響を及ぼすこととなる。
【0009】本発明は、前記のような課題に鑑み、海水
とともに海水吸入箱内に混入している気泡を効果的に排
除することができ、また、船舶の航行性能に悪影響を与
えることがない海水吸入箱を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の海水吸入箱は、
船外から海水を取り入れるとともに、その海水を船内に
供給するために船舶に設けられ、船外から海水を取り入
れる海水入口と、前記海水入口から取り入れられた海水
を船内に送出させる海水出口とを備えてなる海水吸入箱
において、前記海水入口と前記海水出口との間には、前
記海水入口から前記海水出口へと向かう海水の流れを規
制する規制手段が設けられており、前記規制手段によ
り、前記海水出口へ流入する海水の流れが下降流とされ
ていることを特徴とする。
【0011】前記の海水吸入箱によれば、海水入口から
海水吸入箱の内部に流入してきた海水は海水出口に向か
って流れることとなる。この際、海水吸入箱内を流れて
いく海水の流れは、海水入口と海水出口との間に設けら
れた規制手段によって下降流とされてから海水出口へと
流入することとなり、そこから海水吸入箱の外部へと流
出していく。また、海水とともに海水吸入箱の内部に入
り込んでくる空気は、海水が下降流として流れる際に海
水との比重差によって海水から離脱することとなり、下
降流の流れに逆らって上昇する。
【0012】さらに、前記規制手段は、海水が上方を通
過する上端壁部を有し、該上端壁部は、前記海水出口よ
りも上方とされていることを特徴とする。
【0013】前記の海水吸入箱によれば、海水入口から
海水吸入箱の内部に流入してきた海水は、海水入口と海
水出口との間に設けられた規制手段の上端壁部の上方を
流過した後に海水出口に流入することとなる。ここで、
上端壁部は海水出口よりも上方に配置されているので、
上端壁部の上方から海水出口へと向かう海水は下降流と
なって海水出口へと流入していくこととなる。
【0014】さらに、前記規制手段は、前記上端壁部に
連設されるとともに、該上端壁部を通過した海水流れを
下降流として前記海水出口へと導く傾斜壁部を有してい
ることを特徴とする。
【0015】前記の海水吸入箱によれば、海水入口から
海水吸入箱の内部に流入してきた海水は、海水入口と海
水出口との間に設けられた規制手段の上端壁部の上方を
流過した後に上端壁部と連設された傾斜壁部に沿いなが
ら下降流となって流れていき、海水出口へと流入してい
くこととなる。
【0016】さらに、前記規制手段は、前記海水入口か
ら前記海水出口へと向かう海水の流れに2m/s以下の下降
流を発生させるように設けられることを特徴とする。
【0017】前記の海水吸入箱によれば、海水入口から
海水出口へと向かう海水は、海水入口と海水出口との間
に設けられた規制手段によって2m/s以下の下降流とされ
てから海水出口へと流入することとなる。海水が2m/s以
下の流速で下降する際、海水とその中に混入している空
気とには、両者の比重差による分離効果が最も顕著に顕
れることとなり、海水中の空気は効率良く海水から離脱
して上昇していく。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る海水吸入箱の第一実
施形態について、図1を参照しながら説明する。
【0019】図1において、海水吸入箱1は、船舶の船
底部分3に設けられている。海水吸入箱1は略直方体か
らなり、その底部には船外からの海水を取り入れる海水
入口4が設けられている。海水吸入箱1の上部には、箱
1内の海水をその外部に送出させるための海水出口5を
下端部に有する海水送出管6が取り付けられている。こ
の海水送出管6は、海水吸入箱1内の海水を吸引し船内
の各機器へと圧送するポンプ(図示せず。)と接続され
ている。さらに、海水入口4と海水出口5との間には、
略L字形状からなるプレート(規制手段)8が取り付け
られている。より具体的には、プレート8は、その一端
が海水吸入箱1の内部上面に位置し、そこから箱1の下
側に向かって垂直部分8aが形成され、海水出口5とほ
ぼ同じ高さにおいて海水出口5の方向へと曲げられてい
る。そして、そこから下方向へとなだらかに傾斜した傾
斜部分(傾斜壁部)8bが形成され、他端は海水吸入箱
1の内部側面(図において右側)にまで達している。こ
れにより、海水吸入箱1は2つの区画9a,9bに仕切
られ、それぞれの区画に海水入口4と海水出口5とが配
置されている。さらに、プレート8には、その垂直部分
8aの一部に開口部8cが形成され、該開口部8cの下
端(上端壁部)8dは海水出口5よりも上方に配置され
ている。これにより、海水入口4と海水出口5とはプレ
ート8に形成された開口部8c部分でのみ連通すること
となる。また、海水吸入箱1の上端部かつプレート8の
垂直部分8aと海水出口5との間には、海水とともに海
水吸入箱1内に入り込んでくる気泡を箱1の外に排出す
るための空気抜き7が設けられている。
【0020】上記の構成によれば、船底3の海水入口4
から海水吸入箱1内に流入してきた海水は、プレート8
の開口部8aを介して海水出口5へと流れていき、海水
出口5からポンプへと流出することとなる。また、海水
とともに海水吸入箱1内に入り込んでくる気泡は、空気
抜き7から海水吸入箱1の外部へ排出されることとな
る。
【0021】ここで、海水吸入箱1内の海水及びこの海
水に混入した気泡の流れを、より詳しく説明する。海水
は、船底3の海水入口4から海水吸入箱1内に流入して
くると、プレート8の傾斜部分8b下面から垂直部分8
aにかけて流路を規制されながら区画9a内(図におい
て左側)を上昇し、垂直部分8aの一部に設けられた開
口部8cまで上昇する。このとき、海水に混入している
気泡も海水の流れとともに箱1の上方へと浮上する。海
水入口4から開口部8cまで上昇した海水は、ここで初
めて図において右方の区画9bに流入することとなる。
ここで、海水出口5が開口部8cの下端すなわち上端壁
部8dよりも更に下部に設けられていることから、区画
9bに流入した海水は、開口部8cから海水出口5にか
けて下降流となって流れていく。より具体的には、海水
はプレート8の傾斜部分8bの上面に沿って緩やかな下
降流に整流されながら海水出口5へと導かれていく。こ
のとき、海水は下降するものの、海水中に混入している
気泡は、海水との比重差から下降流とともに下降するこ
とができず、海水から離脱して更に上昇し、空気抜き7
から箱1の外部へと排出される。そして、空気が取り除
かれた海水のみが海水出口5へと流入していくこととな
る。
【0022】上述した本実施形態によれば、海水吸入箱
1内にプレート8が設けられているので、海水入口4か
ら流入した海水の流路を規制しながら海水出口5へと導
くことができる。特に、プレート8の一部に設けられた
開口部8cの下端を海水出口5よりも上方に設けること
により、海水吸入箱1内の海水に下降流を発生させるよ
うにしたので、海水と空気との比重差を利用し、両者を
効果的に分離させることが可能となる。より詳細には、
下降流が流れる流路の断面積と海水吸入箱1内の海水を
吸引するポンプの吸い込み流量との関係から、海水と空
気との比重差による分離効果が最も顕著に顕れる2m/s
以下の下降流が発生するようにプレート8の形状や配置
等を決定することによって、更に効果的に海水と空気と
を分離させることが可能となる。そして、上記の結果、
気泡を多く含んだ海水を海水入口4から海水吸入箱1内
に大量に取り込んだとしても、この海水が海水出口5に
達するまでの間に効率良く気泡を取り除くことが可能と
なり、ポンプ内に空気が混入することを防止できる。特
に、気泡が多く流れ込む双胴型船尾に適用すれば有効で
ある。
【0023】また、海水入口4と海水出口5との間にプ
レート8が設けられていることによれば、海水入口4の
真上に海水出口5を配置することも可能となり、海水吸
入箱1をよりコンパクトに形成することが可能となる。
つまり、従来は海水吸入箱内の海水の流れを規制する手
段が何ら設けられていなかったので、図5のように海水
出口5を海水入口4の真上に配置すると、空気を含んだ
海水が海水入口4からそのまま海水出口5に流入してし
まっていた。これを回避するために、図6のように海水
入口4と海水出口5とを横方向に離して配置すると、海
水入口4から海水出口5に至るまでに海水から空気が離
脱するものの、海水吸入箱151を横長に形成しなけれ
ばならず、広いスペースが必要だった。それに対し本実
施形態では、図1に示す通り、海水の流れを規制するた
めの傾斜部分8b,垂直部分8a及び開口部8cを備え
てなるプレート8が海水入口4の上部に形成されてい
る。これにより、海水出口5が海水入口4の真上に配置
されているにも拘らず、箱1の内部を上昇する海水がそ
のまま海水出口5に流入することを阻み、下降流となっ
て空気が取り除かれた海水のみを海水出口5に導くこと
が可能となる。よって、海水出口5を海水入口4の真上
に配置することができ、海水吸入箱をよりコンパクトに
形成することが可能となる。そして、その結果、海水吸
入箱を横長に形成するなど広いスペースを設ける必要が
なくなるので、貨物の積載スペースや船舶の航行性能
(速度,燃費等)に悪影響を与えることもない。
【0024】次に、本発明に係る海水吸入箱の第二実施
形態について、図2を参照しながら説明する。
【0025】図2において、海水吸入箱51は、船舶の
船底部分3に設けられている。海水吸入箱51は、横長
の直方体からなり、その底部(図において左下)には船
外からの海水を取り入れる海水入口4が設けられてい
る。海水吸入箱51の上部(図において右上)には、箱
51内の海水をその外部に送出させるための海水出口5
を下端部に有する海水送出管6が取り付けられている。
この海水送出管6は、海水吸入箱1内の海水を吸引し船
内の各機器へと圧送するポンプ(図示せず。)と接続さ
れている。海水入口4と海水出口5との間(図において
中央)には、箱51内の海水流れを規制するためのプレ
ート(規制手段)58が箱51の上面近傍から下面に亘
って上下方向に設けられている。より具体的には、プレ
ート58の上端(上端壁部)58aは海水出口5よりも
上方に形成されているものの、箱51の上面とは接触し
ておらず、両者の間には開口部58cが形成される。一
方、プレート58の下端58bは箱51の下面にまで達
している。これにより、海水吸入箱51は2つの区画5
9a,59bに仕切られ、それぞれの区画に海水入口4
と海水出口5とが配置されることとなる。また、海水吸
入箱51の上端部かつプレート58と海水出口5との間
には、海水とともに海水吸入箱1内に入り込んでくる気
泡を箱1の外に排出するための空気抜き7が設けられて
いる。
【0026】上記の構成によれば、船底3の海水入口4
から海水吸入箱51内に流入してきた海水は、開口部5
8cを介して海水出口5へと流れていき、海水出口5か
らポンプへと流出することとなる。また、海水とともに
海水吸入箱1内に入り込んでくる気泡は、空気抜き7か
ら海水吸入箱51の外部へ排出されることとなる。
【0027】ここで、海水吸入箱51内の海水及びこの
海水に混入した気泡の流れを、より詳しく説明する。海
水は、船底3の海水入口4から海水吸入箱51内に流入
してくると、プレート58の下端58bから上端58a
にかけて流路を規制されながら区画59a内(図におい
て左側)を上昇し、開口部58cまで上昇する。このと
き、海水に混入している気泡も海水の流れとともに箱5
1の上方へと浮上する。海水入口4から開口部58cま
で上昇した海水は、ここで初めて図において右方の区画
59bに流入することとなる。区画59bに流入した海
水は、海水出口5が開口部58cの下端すなわち上端壁
部58aよりも更に下部に設けられていることから、開
口部58cから海水出口5にかけては下降流となって流
れていく。このとき、海水は下降するものの、海水中に
混入している気泡は、海水との比重差から下降流ととも
に下降することができず、海水から離脱して更に上昇
し、空気抜き7から箱51の外部へと排出される。そし
て、空気が取り除かれた海水のみが海水出口5へと流入
していくこととなる。
【0028】上述の通り、本実施形態によれば、プレー
ト58の上端58aと海水吸入箱51の上面との間に形
成される開口部58cを海水出口5よりも上方に設けた
ことによって、海水吸入箱51内の海水に下降流を発生
させることができるので、海水と空気との比重差を利用
し、両者を効果的に分離させることが可能となる。そし
て、その結果、気泡を多く含んだ海水を海水入口4から
海水吸入箱1内に大量に取り込んだとしても、この海水
が海水出口5に達するまでの間に効率良く気泡を取り除
くことが可能となり、ポンプ内に空気が混入することを
防止できる。特に、気泡が多く流れ込む双胴型船尾に適
用すれば有効である。
【0029】
【発明の効果】以上、本発明の海水吸入箱によれば、海
水入口と海水出口との間に、海水入口から海水出口へと
向かう海水の流れを規制する規制手段が設けられてお
り、海水は下降流とされてから海水出口に流入すること
となる。よって、海水とともに海水吸入箱の内部に入り
込んでくる空気は、海水が下降流として流れる際に海水
との比重差によって海水から離脱する。したがって、海
水中の気泡を効果的に排除することが可能となって、空
気が海水出口から流出することを防止できる。特に、下
降流の流速が2m/s以下になるよう規制手段を設ければ、
海水と空気との比重差による分離効果が最も顕著に顕れ
ることとなり、より効果的に海水中の気泡を排除するこ
とが可能となる。また、海水入口と海水出口との間に、
海水入口から海水出口へと向かう海水の流れを規制する
規制手段を設けることとしたので、海水入口の真上に海
水出口を配置した場合においても、海水吸入箱の内部を
上昇する気泡混じりの海水がそのまま海水出口に流入す
ることを防ぎ、下降流となって気泡が取り除かれた海水
のみを海水出口に導くことが可能となる。したがって、
海水吸入箱を横長に形成するなど広いスペースを設ける
ことによって海水と空気を分離させる必要がなく、貨物
の積載スペースや航行性能(速度,燃費等)に悪影響を
与えることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係る海水吸入箱の側
面図である。
【図2】 本発明の第二実施形態に係る海水吸入箱の側
面図である。
【図3】 船舶内に形成される海水吸入箱の概略位置を
示す図である。
【図4】 特殊な構造からなる船舶の背面(船尾)図で
ある。
【図5】 従来の海水吸入箱の側面図である。
【図6】 従来の海水吸入箱の側面図である。
【符号の説明】
1,51 海水吸入箱 2 船舶 3 船底 4 海水入口 5 海水出口 8,58 プレート(規制手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船外から海水を取り入れるとともに、そ
    の海水を船内に供給するために船舶に設けられ、船外か
    ら海水を取り入れる海水入口と、前記海水入口から取り
    入れられた海水を船内に送出させる海水出口とを備えて
    いる海水吸入箱において、 前記海水入口と前記海水出口との間には、前記海水入口
    から前記海水出口へと向かう海水の流れを規制する規制
    手段が設けられており、 前記規制手段により、前記海水出口へ流入する海水の流
    れが下降流とされていることを特徴とする海水吸入箱。
  2. 【請求項2】 前記規制手段は、海水が上方を通過する
    上端壁部を有し、 該上端壁部は、前記海水出口よりも上方とされているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の海水吸入箱。
  3. 【請求項3】 前記規制手段は、前記上端壁部に連設さ
    れるとともに、該上端壁部を通過した海水流れを下降流
    として前記海水出口へと導く傾斜壁部を有していること
    を特徴とする請求項2に記載の海水吸入箱。
  4. 【請求項4】 前記規制手段は、前記海水入口から前記
    海水出口へと向かう海水の流れに2m/s以下の下降流を
    発生させるように設けられることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3に記載の海水吸入箱。
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