JP2593799B2 - 曝気処理装置における汚水吸入口 - Google Patents
曝気処理装置における汚水吸入口Info
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- JP2593799B2 JP2593799B2 JP6163394A JP16339494A JP2593799B2 JP 2593799 B2 JP2593799 B2 JP 2593799B2 JP 6163394 A JP6163394 A JP 6163394A JP 16339494 A JP16339494 A JP 16339494A JP 2593799 B2 JP2593799 B2 JP 2593799B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Activated Sludge Processes (AREA)
- Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、曝気処理装置において
一度使用した空気が再び送り込まれないようにした汚水
吸入口に関する。
一度使用した空気が再び送り込まれないようにした汚水
吸入口に関する。
【０００２】
【従来の技術】水処理槽内の汚水を隈なく確実に、効率
よく曝気処理するには、エアレーションの為の空気の吹
き出し口を、該処理槽内の出来るだけ深い位置に設置す
る事が重要なばかりでなく、多量のフリー酸素を含有し
た空気をいかに効率よく供給するかに懸かっている。そ
こで従来の空気を供給する手段としては、図４に示すよ
うに水処理槽７の上層部から該処理槽７の深層部に亘っ
て給気管路１を垂直に設置し、該給気管路１の上端部を
汚水吸入口２′となすと共に、該給気管路１の下端部に
取り付けた攪拌ポンプ（もしくは撹拌曝気機、以下攪拌
ポンプと言い図１の符号９に相当）の動作によって前記
汚水吸入口２′から汚水を吸入し、これによって該給気
管路１内に高速の下向水流を発生させると共に、該給気
管路１の上端寄り周側の一部に空気取り入れの為の給気
口６を設け、該給気口６から送り込んだ新鮮（フリー酸
素の多い）な空気（１次空気）を、前記汚水吸入口２′
から攪拌ポンプに向かって流動する高速水流に乗せて水
処理槽７の深層部へ搬送し、攪拌ポンプのインペラによ
って気泡を拡散しながら曝気処理するようにしている。
よく曝気処理するには、エアレーションの為の空気の吹
き出し口を、該処理槽内の出来るだけ深い位置に設置す
る事が重要なばかりでなく、多量のフリー酸素を含有し
た空気をいかに効率よく供給するかに懸かっている。そ
こで従来の空気を供給する手段としては、図４に示すよ
うに水処理槽７の上層部から該処理槽７の深層部に亘っ
て給気管路１を垂直に設置し、該給気管路１の上端部を
汚水吸入口２′となすと共に、該給気管路１の下端部に
取り付けた攪拌ポンプ（もしくは撹拌曝気機、以下攪拌
ポンプと言い図１の符号９に相当）の動作によって前記
汚水吸入口２′から汚水を吸入し、これによって該給気
管路１内に高速の下向水流を発生させると共に、該給気
管路１の上端寄り周側の一部に空気取り入れの為の給気
口６を設け、該給気口６から送り込んだ新鮮（フリー酸
素の多い）な空気（１次空気）を、前記汚水吸入口２′
から攪拌ポンプに向かって流動する高速水流に乗せて水
処理槽７の深層部へ搬送し、攪拌ポンプのインペラによ
って気泡を拡散しながら曝気処理するようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記汚水の吸
入口では、汚水を吸入する事については特に支障なく行
われるが、水底部の撹拌ポンプから吐出した空気は浮上
途中で活性汚泥によって酸素が奪われ、フリー酸素の少
ない状態の気泡（２次空気）として上昇し、これが再び
汚水吸入口から高速水流中に取り込まれて、給気口から
の新鮮（フリー酸素の多い）な空気（１次空気）の取り
入れ量が損なわれる結果となり、それだけ効率が低下す
る。本発明は、従来の汚水吸入口のように既に一度汚水
処理に供された２次空気が再循環するのを防止し、常に
新鮮な空気のみが給気管路をへて攪拌ポンプへ導かれる
ようにすることで汚水処理の効率向上を図ろうとするも
のである。
入口では、汚水を吸入する事については特に支障なく行
われるが、水底部の撹拌ポンプから吐出した空気は浮上
途中で活性汚泥によって酸素が奪われ、フリー酸素の少
ない状態の気泡（２次空気）として上昇し、これが再び
汚水吸入口から高速水流中に取り込まれて、給気口から
の新鮮（フリー酸素の多い）な空気（１次空気）の取り
入れ量が損なわれる結果となり、それだけ効率が低下す
る。本発明は、従来の汚水吸入口のように既に一度汚水
処理に供された２次空気が再循環するのを防止し、常に
新鮮な空気のみが給気管路をへて攪拌ポンプへ導かれる
ようにすることで汚水処理の効率向上を図ろうとするも
のである。
【０００４】
【課題を解決する為の手段】水処理槽内の汚水上層部か
ら深層部に向って流れる汚水に乗って空気を深層部へ搬
送し汚水を浄化するようにした曝気処理装置において、
空気を深層部へ送り込むための給気管路上端部に、上向
きに拡開傾斜した複数個の傾斜案内板を一定の間隙を保
って鎧重状に構成してなる吸入口具を装着してなる。
ら深層部に向って流れる汚水に乗って空気を深層部へ搬
送し汚水を浄化するようにした曝気処理装置において、
空気を深層部へ送り込むための給気管路上端部に、上向
きに拡開傾斜した複数個の傾斜案内板を一定の間隙を保
って鎧重状に構成してなる吸入口具を装着してなる。
【０００５】
【作用】給気管路の上端に、上向きに拡開傾斜した複数
個の傾斜案内板からなる吸入口具を設置したことによ
り、該給気管路上端における吸入口の実質的面積増加を
図り、吸入口付近の水流速度を低下させて、攪拌ポンプ
の吹き出し口を経て浮上するフリー酸素の少ない気泡
（２次空気）を緩慢な水流に打ち勝って確実に浮上する
よう促し、再び給気管路内へ誘導され難くすることによ
り給気口から送入される１次空気の有効供給量を維持す
る。
個の傾斜案内板からなる吸入口具を設置したことによ
り、該給気管路上端における吸入口の実質的面積増加を
図り、吸入口付近の水流速度を低下させて、攪拌ポンプ
の吹き出し口を経て浮上するフリー酸素の少ない気泡
（２次空気）を緩慢な水流に打ち勝って確実に浮上する
よう促し、再び給気管路内へ誘導され難くすることによ
り給気口から送入される１次空気の有効供給量を維持す
る。
【０００６】
【実施例】以下本発明について図１に示す実施例により
詳細に説明すると、水処理槽７内に給気管路１を垂直に
設置し、該給気管路１の下端に屈曲Ｕ字管８の一端部を
連設すると共に、該Ｕ字管８の他方上端部に水中撹拌ポ
ンプ９を設置し、更に前記給気管路１の上端に図２、３
に示すように多数の傾斜案内板３、３・・・からなり汚
水と空気を分離するための吸入口具２を取り付ける。即
ち該吸入口具２は、上向きに拡開した縁枠状の傾斜案内
板３、３・・・を相互に一定の間隙を保って上下に多数
重ね、最下位の傾斜案内板を支持板５にて保持し、取り
付け片４によって給気管路１の上端に取着することによ
って、汚水が吸入口具２の各案内板相互間隙を経て給気
管路１の上端部から該管路１内に流通するように構成さ
れており、また該吸入口具２の下方には給気口６を突設
し、これをコンプレッサー等（図示せず）の空気供給装
置に接続してなる。
詳細に説明すると、水処理槽７内に給気管路１を垂直に
設置し、該給気管路１の下端に屈曲Ｕ字管８の一端部を
連設すると共に、該Ｕ字管８の他方上端部に水中撹拌ポ
ンプ９を設置し、更に前記給気管路１の上端に図２、３
に示すように多数の傾斜案内板３、３・・・からなり汚
水と空気を分離するための吸入口具２を取り付ける。即
ち該吸入口具２は、上向きに拡開した縁枠状の傾斜案内
板３、３・・・を相互に一定の間隙を保って上下に多数
重ね、最下位の傾斜案内板を支持板５にて保持し、取り
付け片４によって給気管路１の上端に取着することによ
って、汚水が吸入口具２の各案内板相互間隙を経て給気
管路１の上端部から該管路１内に流通するように構成さ
れており、また該吸入口具２の下方には給気口６を突設
し、これをコンプレッサー等（図示せず）の空気供給装
置に接続してなる。
【０００７】次に上記装置の一連動作について説明する
と、水中撹拌ポンプ９を電動機の動作により回動する
と、該水中攪拌ポンプ９のインペラの吸引作用により上
端の吸入口から汚水を取り入れながら給気管路１、Ｕ字
管８を経て実線矢印のように撹拌ポンプ９に向かう高速
水流を起こさせる。この時最も理想的には給気口６から
送り込まれた空気のみが、この汚水の流れに乗って該給
気管路１及びＵ字管８を経て攪拌ポンプ９の吹き出し口
部へ導かれことであるが、実際には該攪拌ポンプ９から
噴出した２次空気は徐々に速度を増しながら浮上し、一
部は点線矢印のように前記吸入口具２の付近を経て上昇
するものもある。また吸入口具２の付近では実線で示す
ように該吸入口具２に集中するような水流があり、これ
らの水流は該吸入口具２の各傾斜案内板３、３・・・の
相互間隙と吸入口具２の上端開放部をそれぞれ経て該給
気管路１内に吸い込まれ、総合的には該吸入口具２に向
かって流れる外部の水流（水量）と給気管路１内を流れ
る水流（水量）とは等しいものであるが、このように給
気管路１の上端部に傾斜案内板３、３・・・を設けるこ
とにより、吸い込み口部の実質的面積が増加するので流
入速度が減少し緩慢な流れを形成する。
と、水中撹拌ポンプ９を電動機の動作により回動する
と、該水中攪拌ポンプ９のインペラの吸引作用により上
端の吸入口から汚水を取り入れながら給気管路１、Ｕ字
管８を経て実線矢印のように撹拌ポンプ９に向かう高速
水流を起こさせる。この時最も理想的には給気口６から
送り込まれた空気のみが、この汚水の流れに乗って該給
気管路１及びＵ字管８を経て攪拌ポンプ９の吹き出し口
部へ導かれことであるが、実際には該攪拌ポンプ９から
噴出した２次空気は徐々に速度を増しながら浮上し、一
部は点線矢印のように前記吸入口具２の付近を経て上昇
するものもある。また吸入口具２の付近では実線で示す
ように該吸入口具２に集中するような水流があり、これ
らの水流は該吸入口具２の各傾斜案内板３、３・・・の
相互間隙と吸入口具２の上端開放部をそれぞれ経て該給
気管路１内に吸い込まれ、総合的には該吸入口具２に向
かって流れる外部の水流（水量）と給気管路１内を流れ
る水流（水量）とは等しいものであるが、このように給
気管路１の上端部に傾斜案内板３、３・・・を設けるこ
とにより、吸い込み口部の実質的面積が増加するので流
入速度が減少し緩慢な流れを形成する。
【０００８】従って、更に傾斜案内板３、３・・・を多
く積層するほど吸い込み口部の実質的面積が増加し、吸
入口具２の外側部おける水流の速度が低下して、気泡の
浮力の方が相対的に大きく働き、水の流動に打ち勝って
気泡のみが浮上し、一度使用した空気は案内板３、３・
・・の外側を通って上昇し大気中に開放される。また、
これと同時に傾斜案内板３、３・・・は上向きの広がり
傾斜を持っているので、その周辺を下方から浮上する気
泡は何ら阻止されず、しかも案内板の相互間隙の方向
は、吸入口部から内方に向かって斜め下向きに傾斜して
おり、気泡の浮上方向とは一致しないこともあって案内
板の間隙内には吸入され難い。こうして曝気処理に供さ
れ浮上してくるフリー酸素の少ない２次空気は、吸入口
具の案内板によって水流から分離して大気中に放出し、
再使用されず新鮮な１次空気のみを常に効率よく供給す
ることが可能となる。
く積層するほど吸い込み口部の実質的面積が増加し、吸
入口具２の外側部おける水流の速度が低下して、気泡の
浮力の方が相対的に大きく働き、水の流動に打ち勝って
気泡のみが浮上し、一度使用した空気は案内板３、３・
・・の外側を通って上昇し大気中に開放される。また、
これと同時に傾斜案内板３、３・・・は上向きの広がり
傾斜を持っているので、その周辺を下方から浮上する気
泡は何ら阻止されず、しかも案内板の相互間隙の方向
は、吸入口部から内方に向かって斜め下向きに傾斜して
おり、気泡の浮上方向とは一致しないこともあって案内
板の間隙内には吸入され難い。こうして曝気処理に供さ
れ浮上してくるフリー酸素の少ない２次空気は、吸入口
具の案内板によって水流から分離して大気中に放出し、
再使用されず新鮮な１次空気のみを常に効率よく供給す
ることが可能となる。
【０００９】
【発明の効果】本発明は、上述のように、空気を汚水処
理槽の深層部へ供給するために立設した給気管路の上端
部に、複数個の傾斜案内板を鎧重ねしてなる吸入口具を
取り付ける事により、吸入口具外側部の水流速度を緩慢
にし、曝気処理に供され下方から上昇してくる気泡を自
らの浮上速度で水流の速度に打ち勝って、浮上を促すこ
とによりフリー酸素の豊富な空気の効率的な供給を可能
にすることができる。
理槽の深層部へ供給するために立設した給気管路の上端
部に、複数個の傾斜案内板を鎧重ねしてなる吸入口具を
取り付ける事により、吸入口具外側部の水流速度を緩慢
にし、曝気処理に供され下方から上昇してくる気泡を自
らの浮上速度で水流の速度に打ち勝って、浮上を促すこ
とによりフリー酸素の豊富な空気の効率的な供給を可能
にすることができる。
【００１０】また、本発明は、傾斜した縁枠伏の案内板
を複数個鎧重ねしてごく簡単に構成しており、従って製
作費が少なく、しかも案内板の枚数を多くすることで吸
入口付近の流速を低下させ、気水分離の確実性を高める
ことができる。
を複数個鎧重ねしてごく簡単に構成しており、従って製
作費が少なく、しかも案内板の枚数を多くすることで吸
入口付近の流速を低下させ、気水分離の確実性を高める
ことができる。
【図１】本発明装置を用いた水処理装置の側面略図
【図２】同上要部拡大平面図
【図３】同上正面図
【図４】従来例の部分正面図
１ 給気管路 ２ 吸入口具 ３ 傾斜案内板 ７ 水処理槽
Claims (1)
- 【請求項１】 水処理槽内の汚水上層部から深層部に向
って流れる水流に乗って空気を深層部へ搬送し汚水を浄
化するようにした曝気処理装置において、空気を深層部
へ送り込むための給気管路上端部に、上向きに拡開した
複数個の傾斜案内板を一定の間隙を保って鎧重状に構成
した吸入口具を装着したことを特徴とする曝気処理装置
における汚水吸入口
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6163394A JP2593799B2 (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 曝気処理装置における汚水吸入口 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6163394A JP2593799B2 (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 曝気処理装置における汚水吸入口 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07328686A JPH07328686A (ja) | 1995-12-19 |
| JP2593799B2 true JP2593799B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=15773060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6163394A Expired - Fee Related JP2593799B2 (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 曝気処理装置における汚水吸入口 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2593799B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6604676B1 (ja) * | 2019-01-11 | 2019-11-13 | 株式会社アクアトリム | 導水路装置 |
-
1994
- 1994-06-09 JP JP6163394A patent/JP2593799B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07328686A (ja) | 1995-12-19 |
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