JP2000263082A - 水中撹拌装置 - Google Patents

水中撹拌装置

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JP2000263082A JP11070241A JP7024199A JP2000263082A JP 2000263082 A JP2000263082 A JP 2000263082A JP 11070241 A JP11070241 A JP 11070241A JP 7024199 A JP7024199 A JP 7024199A JP 2000263082 A JP2000263082 A JP 2000263082A
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sludge mixed
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正六 川内
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哲也 森田
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貴浩 大西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】深度の大きな処理槽であっても、底部の汚水ま
たは活性汚泥混合水を確実に撹拌および曝気処理するこ
とができ、メンテナンス作業も容易にできる。 【解決手段】汚水または活性汚泥混合水を処理する反応
槽50内に、上端部の吸引口12から汚水または活性汚
泥混合水が流入するように、縦管10が垂直状態で配置
されており、縦管10の下端部に水平状に湾曲した湾曲
部11が設けられている。縦管10の中程には、空気供
給管13cから供給される空気を、縦管10の内部に供
給する空気供給部13が設けられている。縦管10の湾
曲部11には、縦管11内の汚水または活性汚泥混合水
を吸引して水平方向に流動させる水流発生機20が着脱
可能に設けられており、汚水または活性汚泥混合水は、
水流発生機20に接続された吐出体30によって、ほぼ
水平な状態で左右の各側方に放射状に吐出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水、産業廃水等
の汚水を処理するために使用される水中撹拌装置に関
し、特に、大量の汚水を処理することができる深度の大
きな処理槽に好適に使用される水中撹拌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】下水等の汚水を活性汚泥法等によって処
理する場合には、通常、水深が5m程度の複数の処理槽
が使用されており、処理槽内の汚水または活性汚泥混合
水を処理する際には、処理槽を嫌気撹拌または無酸素撹
拌、あるいは、好気撹拌するようになっている。
【0003】近時、処理槽において処理する汚水量を増
加させるために、汚水槽を10〜20m程度の大きな深
度に深層化したり、汚水処理反応を促進する微生物が担
持された担体を、処理槽の容積の7〜20%程度も投入
して処理することが行われている。このような深層化さ
れた処理槽や、多量の担体が投入された処理槽では、処
理槽内の汚水または活性汚泥混合水を確実に撹拌させる
ことが重要であり、特に処理槽の底部において、汚水ま
たは活性汚泥混合水を確実に撹拌させる必要がある。
【0004】従来、深層化された処理槽においては、図
4に示すような水中撹拌装置が使用されている。この水
中撹拌装置は、処理槽61の底部に、吸い込み案内筒6
4が垂直に設置されるとともに、処理槽61の中層部で
ある吸い込み案内筒64の上側に、撹拌機本体62が、
一対のガイドパイプ63にて昇降可能に設置されてい
る。このような水中撹拌装置では、処理槽61の底部の
汚水または活性汚泥混合水が、撹拌機本体62によっ
て、中層部および上層部へ流動されることにより、処理
槽61内の汚水または活性汚泥混合水が撹拌混合され
る。撹拌機本体62は、吸い込み案内筒64上の比較的
浅い位置に設置されているために、好気条件にて汚水ま
たは活性汚泥混合水を撹拌する場合には、高圧の空気供
給装置を用いることなく、通常使用される散気ブロワ等
にて、撹拌機本体62にまで空気を供給することがで
き、撹拌機62にて撹拌される汚水に空気を混合させる
ことができる。
【0005】しかしながら、このような水中撹拌装置で
は、活性汚泥混合水の活性汚泥濃度が非常に高い場合
や、微生物が担持された担体によって汚水を処理する場
合、吸込み案内筒64からの吸引力では、処理槽61底
部の濃度の高い活性汚泥や担体を十分に吸引して、中層
部および上層部へ流動させることが困難であり、処理槽
61の底部に、活性汚泥、担体等が沈殿するおそれがあ
る。
【0006】また、図5に示すように、撹拌機本体62
を深層化された処理槽61の底部に設置した水中撹拌装
置の使用例もある。このような水中撹拌装置では、処理
槽61の底部における汚水または活性汚泥混合水の撹拌
は、撹拌機本体62によって、比較的良好に行われるも
のの、処理槽61の上層部における汚水または活性汚泥
混合水を十分に撹拌することが困難であり、処理槽61
の上層部および下層部にて、活性汚泥の濃度差、あるい
は担体の濃度差が生じるおそれがある。しかも、このよ
うな水中撹拌装置では、好気条件にて汚水を撹拌処理す
る際には、深い処理槽61の底部における高水圧の汚水
内に空気を供給し得るように、高圧力で空気を供給し得
る空気供給装置が必要になるという問題もある。
【0007】また、特開平6−3036690号公報に
は、処理槽内に垂直状態に配置された縦管の下端部をU
字状に湾曲させ、U字状に湾曲された縦管の端部に、周
方向の全周にわたって汚水または活性汚泥混合水を吐出
するポンプ装置を設けて、縦管内を流下する汚水または
活性汚泥混合水に空気を供給する給気部が縦管に設けら
れた撹拌散気装置が開示されている。このような撹拌散
気装置では、縦管の下端部がU字状に湾曲しており、ポ
ンプ装置はU字状に湾曲した下端部における上方に向い
た端面に着脱可能に取り付けられているために、ポンプ
装置のみを引き揚げることができ、ポンプ装置のメンテ
ナンス等の作業が容易にできる。しかしながら、このよ
うに、縦管の下端部がU字状に湾曲していると、ポンプ
装置は、処理槽の底面に対して適当な間隔をあけて上方
に配置されることになる。その結果、ポンプ装置からの
吐出流は、処理槽の底部から高い一部吐出され、処理槽
の底部における汚水または活性汚泥混合水を確実に撹拌
することができないおそれがある。
【0008】また、図6に示すように、処理槽61内に
垂直に配置された引き込み管65の下端部にポンプ装置
66を設けた水中撹拌装置も開発されている。この水中
撹拌装置では、ポンプ装置66によって、引き込み管6
5内に汚水または活性汚泥混合水を吸引するとともに、
引き込み管65の中程に設けられた空気供給部67から
引き込み管65内を流下する汚水または活性汚泥混合水
に対して空気を供給して、処理槽61の底部の開口部か
ら、空気が混合された汚水または活性汚泥混合水が吐出
されるようになっている。
【0009】この水中撹拌装置では、処理槽61の底部
に設置されたポンプ装置66によって、汚水または活性
汚泥混合水とともに空気が、処理槽61の底部まで吸引
されるために、高圧の空気供給装置を設けることなく、
空気が処理槽61の底部にまで供給される。そして、引
き込み管65の下端部から、空気が混合された汚水また
は活性汚泥混合水が吐出されることにより、処理槽61
の底部において、汚水または活性汚泥混合水を、効率よ
く、撹拌および曝気処理することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな水中撹拌装置では、高圧の空気供給装置を設けるこ
となく、処理槽61底部まで空気を送り込んで散気する
ことができ、しかも、処理槽61の底部における汚水ま
たは活性汚泥混合水の撹拌に優れているという利点があ
る反面、汚水または活性汚泥混合水と空気を吸引する役
割を担うポンプ装置66が、垂直に配置された引き込み
管65の下部内に設置されているために、ポンプ装置6
6のメンテナンス作業が容易でないという問題がある。
特に、処理槽の深度が大きい場合は、引き込み管65と
一体になったポンプ装置66を引き揚げることは極めて
困難である。
【0011】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、深度が大きくなった処理槽であっ
ても、その底部の汚水または活性汚泥混合水を確実に撹
拌処理することができ、しかも、メンテナンス作業が容
易に行える水中撹拌装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の水中撹拌装置
は、汚水または活性汚泥混合水を処理する反応槽内に、
上端部の吸引口から汚水または活性汚泥混合水が流入す
るように縦方向に配置されており、下端部に水平方向に
湾曲した湾曲部を有する縦管と、この縦管の湾曲部に対
して着脱可能に設けられており、湾曲部に接続された際
に、縦管内に流入した汚水または活性汚泥混合水を吸引
して水平方向に流動させる水流発生機と、この水流発生
機にて流動する汚水または活性汚泥混合水をほぼ水平方
向に吐出するように、水流発生機に接続された吐出体
と、を具備することを特徴とする。
【0013】前記吐出体は、水流発生機に対して着脱可
能になっている。前記縦管および吐出体は、処理槽の底
面にそれぞれ据え付けられるとともに、前記水流発生機
が処理槽内を昇降されるようになっており、水流発生機
は、処理槽内を下降されることにより、縦管および吐出
体にそれぞれ接続状態になる。
【0014】前記縦管内を流下する汚水または活性汚泥
混合水内に空気が供給されるようになっている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の水中撹拌装置
の実施の形態の一例を示す一部破断正面図である。この
水中撹拌装置は、下水等の汚水または活性汚泥混合水を
浄化処理するために設けられた深度の大きな反応槽50
内に設けられており、反応槽50内に垂直状態で配置さ
れた縦管10を有している。この縦管10の下端部は、
水平方向に湾曲された湾曲部11になっており、その湾
曲部11が反応槽50の底面上に据え付けられている。
縦管10の上端部には、上側になるにつれて順次口径が
大きくなったベルマウス状の吸引口12が設けられてお
り、この吸引口12の上端面は、汚水または活性汚泥混
合水の水面よりも、若干下方の上層部に位置している。
従って、反応槽50内の汚水または活性汚泥混合水は、
吸引口12から縦管10の内部に流入するようになって
いる。
【0016】縦管10の上下方向の中程には、空気供給
部13が設けられている。この空気供給部13は、縦管
10の外周面を取り囲むケーシング13bと、このケー
シング13bの内部に空気を供給するようにケーシング
13bに接続された空気供給管13aとを有しており、
空気供給管13aの上端部が、反応槽50内の汚水また
は活性汚泥混合水の水面よりも上方に位置するように、
水面から上方に引き出されている。ケーシング13bに
て取り囲まれた縦管10の外周面には、ケーシング13
bの内部と連通するように多数の透孔が設けられてお
り、空気供給管13aを通ってケーシング13b内に供
給される空気は、透孔を通って、縦管10内に供給され
るようになっている。
【0017】なお、縦管10内に、放射状に配置された
複数の中空状の散気部材を設けて、ケーシング13b内
に供給される空気を各散気部材内にそれぞれ吹き込ん
で、各散気部材の下面にそれぞれ設けられた透孔から、
縦管10内に空気を供給するようにしてもよい。
【0018】縦管10の下端部に設けられた湾曲部11
の端面は、下端部が上端部よりも側方に突出するよう
に、垂直に対して若干鋭角な状態で傾斜して、斜め上方
に向いたガイド面11aになっている。
【0019】縦管10の湾曲部11には、反応槽50の
底面に据え付けられた吐出体30が、水平方向に適当な
間隔をあけて、据え付けられている。そして、縦管10
の湾曲部11と吐出体30との間には、水流発生機20
が、縦管10の湾曲部11および吐出体30に対してそ
れぞれ着脱可能に設けられている。水流発生機20は、
反応槽50の内部に配置された一対のガイドパイプ51
に沿って昇降し得るようになっている。
【0020】水流発生機20は、縦管10の湾曲部11
に対して同心状態でほぼ水平に接続される円筒状をした
管体21と、その管体21内に固定的に取り付けられた
駆動機22と、その駆動機22の駆動軸に取り付けられ
たインペラ23とを有している。
【0021】管体21は、水平な状態に配置された際
に、縦管10の湾曲部11のガイド面11aに対向した
端面が、湾曲部11のガイド面11aに沿うように、上
側になるにつれて順次湾曲部11側に突出した傾斜状態
で、斜め下方に向いた流入側傾斜面21aになってい
る。管体21の他方の端面は、上側になるにつれて順次
湾曲部11から離れる方向に突出するように傾斜して、
斜め下方に向いた流出側傾斜面21bになっている。そ
して、この流出側傾斜面21bが、反応槽50の底面上
に据え付けられた吐出体30に接合されるようになって
いる。
【0022】管体21の内部に配置された駆動機22
は、駆動軸が管体21の軸心に沿った状態で取り付けら
れており、管体10の湾曲部11側に張り出した駆動機
22の駆動軸に、複数の羽根を有するインペラ23が取
り付けられている。インペラ23は、駆動機22によっ
て回転されて、縦管10内の汚水または活性汚泥混合水
を吸引して、湾曲部11の遠方側に位置する流出側傾斜
面21bから吐出体30内に送出するようになってい
る。
【0023】図2は、反応槽50の底面に据え付けられ
た吐出体30の平面図である。水流発生機20の管体2
1における左右の各側方には、ほぼ垂直な状態で反応槽
50内に取り付けられたガイドパイプ51がそれぞれ設
けられており、管体21の各側部には、ガイドパイプ5
1にスライド可能に係合するガイド部材24がそれぞれ
設けられている。
【0024】また、図1に示すように、縦管10の湾曲
部11と吐出体30との間に着脱可能に設けられた水流
発生機20の管体21における上部には、一対の吊り下
げ用係合部21cが、軸方向に適当な間隔をあけて設け
られており、各吊り下げ用係合部21cには、吊り下げ
具41の各端部がそれぞれ取り付けられている。吊り下
げ具41は、3つの端部を有しており、一対の端部が、
吊り下げ用係合部21cに係合されて、他の端部が吊り
下げ用ロープ40の下端部に取り付けられている。水流
発生機20は、管体21の各ガイド部材24がそれぞれ
ガイドパイプ51に対して係合された状態で、吊り下げ
用ロープ40によって、管体21を水平な状態として、
ガイドパイプ51に沿って、反応槽50内を昇降される
ようになっている。
【0025】水流発生機20が接合される吐出体30
は、水流発生機20の管体21と同心状態で接合される
ように水平状態になった短円筒状の流入管部31を有し
ている。この流入管部31における水流発生機20側の
端面は、下部が上部よりも水流発生機20側に突出する
ように傾斜して、斜め上方に向いたガイド面31aにな
っており、水流発生機20の管体21が水平になった際
に、管体21の流出側傾斜面21bとは平行になるよう
に構成されている。
【0026】水流発生機20の遠方側に位置する吐出体
30の側部は、流入管部31に対して左右の各側方に広
がった扇形状に偏平化された吐出部32になっている。
吐出部32の上面は、流入管部31から離れるにつれて
順次下側に位置するように傾斜しており、吐出部32に
おける流入管部31の遠方側の端部には、複数の吐出口
32aが、水平方向に並んで配置されている。各吐出口
32aの軸心は、流入管部31aの軸心に対して左右方
向に放射状に広がっている。また、隣接する各吐出口3
2aの間には、上方および各吐出口32aの吐出方向に
向かってそれぞれ開口したガイド溝32bが、両側側の
各吐出口32の軸方向にほぼ沿った状態でそれぞれ設け
られている。なお、各ガイド溝32bは、上方に開口す
る構成に替えて下方に開口させる構成としてもよい。
【0027】このような構成の水中撹拌装置では、反応
槽50内の底面上に、予め縦管10および吐出体30が
それぞれ据え付けられており、縦管10および吐出体3
0に対して、吊り下げ用ロープ40および吊り下げ具4
1によって吊り下げられた水流発生機20が、反応槽5
0内の汚水または活性汚泥混合水内を下降されて、管体
21が縦管10および吐出体30の間に嵌合される。こ
の場合、水流発生機20の管体21は、流入側傾斜面2
1aが、縦管10の湾曲部11におけるガイド面11a
にガイドされるとともに、管体21の流出側傾斜面21
bが、吐出体30の流入管部31におけるガイド面31
aにガイドされて、縦管10の湾曲部11と吐出体30
との間に、順次、嵌入される。そして、管体20の流入
側傾斜面21aが、縦管10の湾曲部11におけるガイ
ド面11aに整合状態で接合されるとともに、管体21
の流出側傾斜面21bが、吐出体30の流入管部31に
おけるガイド面31aに整合状態で接合されることによ
って、水流発生機20は、縦管10の湾曲部11および
吐出体30に、それぞれ同心状態で接続される。
【0028】このような状態になると、水流発生機20
の駆動機22によって、管体21内に配置されたインペ
ラ23が回転駆動される。これにより、縦管10内に流
入した汚水または活性汚泥混合水が、水流発生機20に
て吸引されて、縦管10内を下方に流動するとともに、
反応槽50内の汚水または活性汚泥混合水が縦管10の
上端部に設けられた吸引口部12から縦管10の内部に
吸引されて、縦管10内を流下する。この場合、縦管1
0の中程に設けられた空気供給部13を汚水または活性
汚泥混合水が流下する際に、空気供給部13のケーシン
グ13b内に、ケーシング13bに接続された空気供給
管13aから空気を送り込むと、空気供給部13を通過
する汚水または活性汚泥混合水に、空気が気泡となって
混入される。空気が混入された汚水または活性汚泥混合
水は、縦管10の湾曲部11を通って、水流発生機20
に吸引され、水流発生機20によって、吐出体30の流
入管部31内に送出される。
【0029】吐出体30の流入管部31内に空気ととも
に流入した汚水または活性汚泥混合水は、流入管部31
から左右方向に扇形状に広がった吐出部32内に流動し
て、各吐出口32aを通って、若干下方に向かったほぼ
水平な状態でそれぞれ吐出される。各吐出口32aから
吐出される空気混合汚水または活性汚泥混合水は、各吐
出口32aが近接した反応槽50の底面に沿って流動す
る。
【0030】この場合、隣接する各吐出口32a同士
は、各吐出口32a間のガイド溝32bによって、それ
ぞれ分割された状態になっているために、各吐出口32
aから吐出される汚水または活性汚泥混合水はビーム状
の流束となり、遠距離まで、ほとんど減衰することな
く、混入された空気とともに、広範囲にわたって流動す
る。しかも、各吐出口32a間に位置するガイド溝32
bは、汚水または活性汚泥混合水の吐出方向および上方
に開口しているために、各吐出口32aから吐出される
主噴流とともに、各ガイド溝32bに沿った伴流が生成
されるために、ビーム状の吐出主噴流に対するカルマン
渦の発生が防止される。これにより、各吐出口32aか
らの吐出流の減衰作用が低減され、吐出流束をより遠距
離まで到達させることができる。その結果、反応槽50
の底部の汚水または活性汚泥混合水が広範囲にわたって
確実に撹拌され、汚水または活性汚泥混合水が効率的に
処理されることになる。
【0031】このように、本発明の水中撹拌装置は、反
応槽50の底部における汚水または活性汚泥混合水を確
実に撹拌することができ、しかも、縦管10内を下方に
流動する汚水または活性汚泥混合水内に、空気供給部1
3のケーシング13bから空気が気泡となって混入され
て、広範囲にわたって撹拌される汚水または活性汚泥混
合水とともに、吐出されているために、広範囲にわたっ
て、散気することができる。
【0032】縦管10内に空気を供給する空気供給部1
3は、比較的水深の浅い部分に設けられており、縦管1
0内の下降水流に乗って、気泡が反応槽50の底部まで
到達するようになっているために、高圧の空気供給装置
を必要とせず、深層化された反応槽50における水深の
深い底部において、高効率にて好気条件で撹拌を行うこ
とができる。その結果、活性汚泥による汚水または活性
汚泥混合水の処理、微生物が担持された担体を使用した
硝化および脱窒反応による汚水または活性汚泥混合水の
処理等に好適に使用することができる。
【0033】また、水流発生機20のメンテナンス等に
際しては、吊り下げ用ロープ40によって、水流発生機
20が各ガイドパイプ51に沿って引き上げられる。そ
して、水流発生機20のメンテナンス等が終了すると、
水流発生機20は、反応槽50内の汚水または活性汚泥
混合水中を、ガイドパイプ51に沿って下降されて、前
述したように、縦管10の湾曲部11におけるガイド面
11aおよび吐出体30のガイド面31aによって、そ
れぞれ案内されて、縦管10の湾曲部11および吐出体
30にそれぞれ接続された状態になる。この水流発生機
20は、着脱可能な管体21の内部に駆動機22および
インペラ23を配置した簡単な構成であるために、軽量
であって、取り扱いが容易である。
【0034】なお、反応槽50内の汚水または活性汚泥
混合水を嫌気または無酸素条件で浄化処理する場合に
は、縦管10に対して空気供給部13を設ける必要がな
い。この場合も、水流発生機20によって縦管10内を
流下される汚水または活性汚泥混合水は、吐出体30に
よって、広範囲にまで、減衰されることなく撹拌される
ために、反応槽50内の汚水または活性汚泥混合水を、
嫌気または無酸素条件によって、効率よく浄化処理する
ことができる。
【0035】また、、上記実施の形態では、吐出体30
を、反応槽50の底面上に据え付けて、水流発生機20
に対して着脱可能に構成したが、吐出体30を、反応槽
50の底面上に据え付けることなく、水流発生機20に
連結した状態として、水流発生機20とともに一体的に
昇降させるようにしてもよい。
【0036】さらに、反応槽50が縦管10の湾曲方向
に長く、その方向と直交する幅方向の寸法が小さい場合
には、図3に示すように、左右の各側方に吐出流が広が
らずに、一方向に沿って汚水または活性汚泥混合水を吐
出し得るようになった吐出体30を使用するようにして
もよい。
【0037】
【発明の効果】本発明の水中撹拌装置は、このように、
縦管の下端部に設けられた湾曲部に対して水流発生機が
着脱可能に設けられており、縦管に接続された水流発生
機により、縦管内の汚水または活性汚泥混合水が吸引さ
れて、吐出体から、反応槽の底面に沿って吐出されるよ
うになっているために、深度の大きな反応槽であって
も、その底部の汚水または活性汚泥混合水を確実に撹拌
して浄化処理することができる。しかも、水流発生機の
設置、取出が簡単に行えるために、メンテナンス等の作
業も容易に行うことができる。さらには、特別な装置を
設けることなく、反応槽の底部に対して、空気を供給す
ることができるために、深度の大きな反応槽の底部の汚
水または活性汚泥混合水を広範囲にわたって、確実に曝
気撹拌処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水中撹拌装置の実施の形態の一例を示
す一部破断正面図である。
【図2】その水中撹拌装置に設けられた吐出体の平面図
である。
【図3】本発明の水中撹拌装置の実施の形態の他の例を
示す平面図である。
【図4】従来の水中撹拌装置の一例を示す正面図であ
る。
【図5】従来の水中撹拌装置の他の例を示す正面図であ
る。
【図6】従来の水中撹拌装置のさらに他の例を示す概略
構成図である。
【符号の説明】
10 縦管 11 湾曲部 11a ガイド面 12 吸引口 13 空気供給部 13c 空気吸引管 20 水流発生機 21 管体 21a 流入側傾斜面 21b 流出側傾斜面 21c 吊り下げ部材 22 駆動機 23 インペラ 30 吐出体 31 流入管部 32 吐出部 32a 吐出口 32b ガイド溝 40 吊り下げ用ロープ 50 反応槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 貴浩 大阪市此花区四貫島2丁目26番7号 阪神 動力機械株式会社内 Fターム(参考) 4D029 AA09 AB03 BB06 BB10 CC07 4G035 AB20 AB21 AB43 AC15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水または活性汚泥混合水を処理する反
    応槽内に、上端部の吸引口から汚水または活性汚泥混合
    水が流入するように縦方向に配置されており、下端部に
    水平方向に湾曲した湾曲部を有する縦管と、 この縦管の湾曲部に対して着脱可能に設けられており、
    湾曲部に接続された際に、縦管内に流入した汚水または
    活性汚泥混合水を吸引して水平方向に流動させる水流発
    生機と、 この水流発生機にて流動する汚水または活性汚泥混合水
    をほぼ水平方向に吐出するように、水流発生機に接続さ
    れた吐出体と、 を具備することを特徴とする水中撹拌装置。
  2. 【請求項2】 前記吐出体は、水流発生機に対して着脱
    可能になっている請求項1に記載の水中撹拌装置。
  3. 【請求項3】 前記縦管および吐出体は、処理槽の底面
    にそれぞれ据え付けられるとともに、前記水流発生機が
    処理槽内を昇降されるようになっており、水流発生機
    は、処理槽内を下降されることにより、縦管および吐出
    体にそれぞれ接続状態になる請求項2に記載の水中撹拌
    装置。
  4. 【請求項4】 前記縦管内を流下する汚水または活性汚
    泥混合水内に空気が供給されるようになっている請求項
    1に記載の水中撹拌装置。
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