JP2000317482A - 担体の流動分離装置 - Google Patents
担体の流動分離装置Info
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Abstract
気槽のいずれにも適用でき、メンテナンスも容易かつ処
理槽の構造も簡単にできる。 【解決手段】垂直に配置された円筒形状のドラフトチュ
ーブ2の下部に、電動機31で回転駆動される羽根車3
2を備えたインペラ装置3が配置され、その上方には、
ウエッジワイヤなどで形成された有底円筒形のフィルタ
4を配置し、さらに、前記フィルタ4の内側から流出水
を取り出す流出配管5を設けている。
Description
物処理する処理システムにおいて、処理水の攪拌、散気
などを行いながら、担体を分離した処理水を取り出すこ
とができる担体の流動、分離装置の改良に関するもので
ある。
窒、脱燐処理などの汚水処理において、処理水に担体を
添加した生物処理が行われている。この生物処理では、
図5に例示するように、処理槽1をフィルタスクリーン
11によって区画し、処理水をこのフィルタスクリーン
11に通過させて、担体12を堰き止め分離した流出水
を取り出すようにしている。すなわち、槽内の処理水
は、曝気装置(図示せず)から生じた気泡13の上昇運
動に伴う上昇水流となって、フィルタスクリーン11の
近傍を流動することになり、その一部はフィルタスクリ
ーン11を通過して、流出水14として取り出されるの
である。
理水中の担体12は、曝気によって生じた水流10に乗
って流動しながら循環するのであるが、処理水がウエッ
ジワイヤなどで形成されるスクリーンバー11aからな
るフィルタスクリ−ン11を通過するときに、担体12
は所定の目開きのスクリーンバー11aによって堰き止
められ、流出水14として流出することはない。そし
て、堰き止められた担体12は、流動する曝気の気泡や
水流10によって押し流されるので、フィルタスクリー
ン目を閉塞することなく、流出水から分離され循環して
槽内で繰り返し使用されるものである。そして、このフ
ィルタスクリーン11の閉塞を確実に防止するには、相
当な強さの水流が必要なところから、処理槽内において
できるだけ強い水流が安定して得られる場所にフィルタ
スクリーンを設置するのが望ましく、設置位置、設置角
度やバッフル板の設置などを含め種々のタイプが実用化
されている。
力に依存した方法では、反応槽の形状によっては十分な
強さの水流が得られにくく、その場合には担体による閉
塞を起こし易いという問題があった他、以下に示す解決
課題もあった。 (1)嫌気槽への応用が難しかった。基本的に空気を吹
き込む曝気を行わない嫌気槽では、水中攪拌機などによ
り槽内の攪拌を行っているものの、好気槽のような強い
槽内水流が得られなかった。また、フィルタスクリーン
近傍に洗浄専用の曝気装置を設けることも考えられた
が、この曝気が全体の嫌気状態に悪影響を及ぼすことに
なり、実用的でなかった。
ルタスクリーン自体を水中深く水没させた状態で設置し
ていることから、点検や掃除などのメンテナンス時に
は、運転処理を一時的に停止し、槽内の水を抜き出す必
要があり、メンテナンスの手間がかかるという不具合が
あった。
散気板などのディフューザを用いた従来の曝気装置に代
えて、電動モータなどで駆動される羽根車を備えた機械
攪拌式曝気装置の適用が考えられるが、この場合もフィ
ルタスクリーン部分に強い水流を生じさせるのは困難で
あるので、結局、フィルタスクリーン洗浄のためにバッ
フル板を配置し、専用のブロアーを設けて強い水流を部
分的に発生させるなど、複雑な構造を付加させなければ
ならず、適切なものとは言いがたかった。
点を解決するためになされたものであり、フィルタの閉
塞を確実に防止できるとともに、嫌気槽または好気槽の
いずれにも適用でき、メンテナンスも容易であり、ま
た、処理槽の構造自体も簡単な構造で済ませることので
きる、担体の流動、分離装置を提供する。
するところの、垂直に配置されたドラフトチューブと、
その下部に設けられた水流発生手段と、その内部に設け
られたフィルタ手段を具備し、そのドラフトチューブ内
を流通させた処理水から前記フィルタ手段によって担体
を分離して得た担体を含まない処理水を前記ドラフトチ
ューブから取り出す手段を備えたことを特徴とする本発
明の担体の流動分離装置によって解決することができ
る。
動機で回転駆動されるインペラ装置であって、前記フィ
ルタ手段が円筒形フィルタであり、担体を含む処理水を
その円筒形フィルタの外側を流通させ、担体を含まない
処理水をその円筒形フィルタの内側から取り出すように
した形態の担体の流動分離装置として好ましく具体化す
ることができる。さらに、これらの担体の流動分離装置
は、好ましくは、前記フィルタ手段の少なくともフィル
タ部分のみを単独に反応槽中の処理水中から引き上げる
ことができるよう昇降可能に設けられたり、空気供給手
段を併設した形態に具体化できるものである。
流発生手段によって、ドラフトチューブとフィルタとの
間の限られた空間に処理水の水流を流通させるから、フ
ィルタの外側から担体を分離して処理水を内側に取り込
み、担体を含まない流出水として取り出すことができ
る。そして、同時に、ドラフトチューブ内では水流が分
散することがないから、フィルタに沿って所望の流速、
流量の水流を流動させることができる。従って、フィル
タに堰き止められた担体を確実に押し流すことができ、
担体の閉塞を効果的に防止できるのである。
て好気槽に好適に用いられるが、水流発生手段として必
ずしも曝気装置に依存しないので、酸素の供給を行わな
い嫌気槽への応用が容易になり、適用範囲が広がること
になる。また、流動分離装置のフィルタ部分を単独に引
き上げることができる昇降装置を付加すれば、フィルタ
部分の点検や掃除などのメンテナンスが容易になるとい
う利点も得られる。
置に係る実施形態について、図1〜4を参照しながら説
明する。図1において、本発明の担体の流動分離装置
は、担体を用いて生物処理を行う好気槽または嫌気槽に
適用される担体の流動分離装置であって、垂直に配置さ
れた中空円筒形状のドラフトチューブ2の下部に、電動
機31で回転駆動される羽根車32を備えたインペラ装
置3が配置され、処理水をドラフトチューブ2に送り込
む、またはそこから吐出できるよう設けられている。そ
して、その上方には、ウエッジワイヤなどで形成された
有底円筒形のフィルタ4を配置し、さらに、前記フィル
タ4の内側から流出水を取り出す流出配管5を設けてい
る。
樹脂材あるいは耐食金属材からなる中空筒状体であり、
後記のフィルタ4やインペラ装置3と組み付けるに適し
た断面形状、好ましくは円筒状に形成されているもので
ある。そして、その下部には、水流発生手段としては、
図示の電動機で回転駆動される羽根車32を備えたイン
ペラ装置3が設けられている。この目的の水流発生手段
には、図3に例示するような、処理槽上方に配置した電
動機31aで回転駆動される水中羽根車32aを備えた
装置に変形することも含まれる。
設けられたフィルタ手段としては、筒体に形成された外
周壁をウエッジワイヤタイプのスクリーンバーで構成し
た有底円筒形のフィルタ4が適当であるが、本発明はこ
れに限定されず、網体、有孔板などで形成される円筒状
フィルタや、平板フィルタエレメントを組み合わせた断
面多角形のフィルタ手段でも、要は、担体12を堰き止
める目開きのフィルタであれば適宜に適用され得る。さ
らに、この円筒形のフィルタ4の内部から担体12を分
離した流出水を取り出す流出手段として流出配管5が取
り付けられ、担体を分離して含まない処理水が流出する
よう設けられている。
ペラ装置3を運転すると、その吐出口33から処理水が
吐出され、一方、処理水はドラフトチューブ2の上端か
ら吸入されることになり、ドラフトチューブ2とフィル
タ4との間の限られた空間に処理水の下向水流が生じる
ことになり、吸い込まれる担体12はフィルタ4の外周
側で堰き止められ、担体12を分離した処理水は内側に
流れ込み、担体12を含まない流出水として流出配管5
によって取り出われる。
吸入されて生じるドラフトチューブ2内水流は、分散す
ることがないから、フィルタ4に堰き止められた担体を
確実に押し流すことができるような、所望の流速、流量
に設定することができ、担体の閉塞を効果的に防止でき
ることになる。
動機31bによって駆動される羽根車32bに基づく水
流の方向を、このインペラ装置から処理水を吸い込み、
ドラフトチューブ2の上端口から吐出するように設定し
ても、先の実施形態とは水流の方向は逆向きになるが同
様に機能させることができる。
担体の流動分離に曝気装置を応用していないから、酸素
を供給しない嫌気槽に好ましく適用できる。また、この
水流発生手段に空気供給手段を併設して、好気槽に好ま
しく適用できるようにすることができる。例えば、図4
に示すように、インペラ装置に空気供給管6によって空
気を供給するようにすれば、供給された気泡を羽根車の
回転力によって細かい気泡13として槽内に送り出すこ
とができ、曝気効果を向上させることもできる。このよ
うに、外部から空気を供給する場合、空気供給管6の出
口をインペラ装置の上流側に配設するのがよく、分散効
果を高めることができる。
ィルタ部分を単独で反応槽中から引き上げるよう昇降装
置を付設するのが特に好ましい。本発明では、装置自体
はドラフトチューブ、インペラ装置およびフィルタ装置
により構成されるが、フィルタ部分を着脱自在とし、昇
降可能なものとすれば、流動分離装置全体を処理槽から
引き上げることなく、フィルタ部分の点検や掃除などの
メンテナンスが可能になるという利点が得られる。ま
た、本発明では、装置自体を処理槽の構造から分離して
独立した機構に構成できるので、処理槽自体の構造をシ
ンプルなものにできるという利点も得られる。
説明したように構成されているので、スクリーン近傍に
おいて強い水流を発生させることができるから、フィル
タの閉塞を効果的に防止できる他、次のような優れた効
果が得られた。 (1)適用範囲が広がった。好気槽は勿論のこと、脱窒
反応槽や脱燐反応槽のような嫌気処理槽にも適用できる
ようになった。この結果、それらの処理槽でも担体を利
用できるようになるので、処理システムの効率をさらに
向上させることも可能になり、処理能力のアップや装置
のコンパクト化まで期待できるようになった。
単になった。処理水の攪拌と散気処理が同時に行えるか
ら、好気槽に好適に適用でき、従来のような、槽構造に
付属したフィルタスクリーン装置が不要となるから、処
理槽自体の構造がシンプルに形成できる、また、処理槽
のメンテナンスも容易になる利点が得られる。
槽のメンテナンスが容易になる他、フィルタ部分を槽か
ら引き上げてメンテナンスを行えるので、従来のような
処理水を抜き取るといった手間がかからなくなった。よ
って本発明は従来の問題点を解消した担体の流動分離装
置として、その工業的価値は極めて大なるものがある。
面略図。
インペラ装置、31 電動機、31a、31b 電動
機、32 羽根車、32a、32b 羽根車、4フィル
タ、5 流出配管、6 空気供給管。
Claims (4)
- 【請求項1】垂直に配置されたドラフトチューブと、そ
の下部に設けられた水流発生手段と、その内部に設けら
れたフィルタ手段を具備し、そのドラフトチューブ内を
流通させた処理水から前記フィルタ手段によって担体を
分離して得た担体を含まない処理水を前記ドラフトチュ
ーブから取り出す手段を備えたことを特徴とする担体の
流動分離装置。 - 【請求項2】前記水流発生手段が電動機で回転駆動され
るインペラ装置であって、前記フィルタ手段が円筒形フ
ィルタであり、担体を含む処理水をその円筒形フィルタ
の外側を流通させ、担体を含まない処理水をその円筒形
フィルタの内側から取り出すようにした請求項1に記載
の担体の流動分離装置。 - 【請求項3】前記担体の流動分離装置のフィルタ部分を
昇降可能に設けた請求項1または2に記載の担体の流動
分離装置。 - 【請求項4】空気供給手段を併設した請求項1または2
または3に記載の担体の流動分離装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP12689099A JP3942307B2 (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 担体の流動分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000317482A true JP2000317482A (ja) | 2000-11-21 |
JP3942307B2 JP3942307B2 (ja) | 2007-07-11 |
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JP12689099A Expired - Fee Related JP3942307B2 (ja) | 1999-05-07 | 1999-05-07 | 担体の流動分離装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009195887A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Sharp Corp | 水処理装置および水処理方法 |
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-
1999
- 1999-05-07 JP JP12689099A patent/JP3942307B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3942307B2 (ja) | 2007-07-11 |
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