JP2000176477A - 微生物固定化担体を用いる高濃度汚水の処理方法、処理装置及び担体分離装置 - Google Patents

微生物固定化担体を用いる高濃度汚水の処理方法、処理装置及び担体分離装置

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JP2000176477A
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Nobuyuki Mizukami
信行 水上
Shinichi Kitano
真一 北野
Mitsuyuki Takesawa
満之 武澤
Takenori Kato
剛規 加藤
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    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微生物固定化担体投入型流動床処理法による
高濃度汚水の浄化に用いる粒径の小さい微生物固定化担
体を小面積のスクリーンで分離する。 【解決手段】 水と略同一比重となるように比重調整し
た微細気孔を有する中空円筒形の担体を生物反応槽に対
する容積比で10ないし30%投入し、曝気強度6ない
し12m/mHで処理を行う。生物反応槽16のド
ラフト領域の上方の汚水の水面より高い位置に濾過スク
リーン32を設け、この濾過スクリーンの水面上の部分
に移流管33を連通する。ドラフト領域内を上昇してく
る気泡によって盛り上がった水面の隆起を利用して、処
理水が濾過スクリーンを通過するようにし、かつこの隆
起から生物反応槽内へと戻る流れを利用して、濾過スク
リーンの洗浄を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工場排水の処理
や下水道除害施設等に用いる高濃度汚水の処理方法及び
装置に関するもので、生物反応槽の処理水中に微生物を
着床させるための担体を多量に投入し、曝気によりこの
担体を処理水中で流動させながら処理を行う微生物固定
化担体投入型流動床処理法と呼ばれている処理法及びそ
の方法の実施に用いる処理装置並びに生物反応槽から流
出する移送水中の担体を分離する担体分離装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】生物反応槽(浄化槽)を用いる汚水の浄
化は、汚水中で生存する好気性微生物の作用により、汚
水中の有機物を無機物に分解して浄化するというもので
ある。処理効率を高めるためには、汚水中の微生物の繁
殖と活動を助ける必要があり、そのために槽内に微生物
を着床させる担体を設け、槽の底部に散気管を設けて汚
水中に積極的に酸素を供給するとともに汚水を流動させ
て担体に着床した微生物と汚水との接触を良好にする。
【0003】近時、工場排水などの高濃度でかつ有害物
質を含むことのある高濃度排水を浄化する方法として、
微生物固定化担体投入型流動床処理法と呼ばれる方法が
提唱されている。この方法は、汚水中に浮遊する比較的
粒子径の小さな担体を大量に投入し、かつ曝気強度を高
くして汚水中に微生物を高密度で繁殖させ、高い負荷状
態で処理を行おうというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】微生物固定化担体投入
型流動床処理法を用いて現実に汚水の処理を行うために
は、微生物固定化担体としてどのようなものを用い、そ
れをどの程度の割合で投入するかということが第1の問
題点となる。担体は微生物の着床が良好で、表面積が大
きく、かつ粒子径が小さいものが望ましい。また汚水中
に浮遊する状態を保持する必要があり、散気された空気
を含んで浮上したり、汚泥を含むことによって沈降する
ようなものであっては困る。また汚水中に大量に投入す
る関係上、価格が安いことが要求される。
【0005】微生物固定化担体投入型流動床処理法を実
用化するための他の問題は、生物反応槽から流出する移
送水から担体をどのようにして分離するかという問題で
ある。担体は一定寸法以上の粒子径を有しているので、
金網やパンチングメタルなどで形成した濾過スクリーン
を設けてやれば容易に担体を分離できると考えられる
が、担体に微生物が着床するほか、汚水中に微生物のフ
ロックが形成され、さらに濾過スクリーンにも微生物が
着床するので、スクリーンの目が細かいと短時間で目詰
まりしてしまう。
【0006】一方微生物固定化担体投入型流動床処理法
では、汚水中に多量に投入した担体を円滑に流動させる
必要があること及び微生物が着床する担体の表面積をで
きるだけ大きくしたいという要請から、担体の粒径を小
さくする必要があり、粒径の小さな担体を濾過するため
に、濾過スクリーンの網目を細かくする必要がある。こ
のため実際に処理装置を稼働すると、濾過スクリーンが
短時間で目詰まりを起こし、濾過スクリーンの清掃のた
めに多大な労力と費用を要するという問題が発生する。
【0007】一般に担体を濾過するためのスクリーン
は、槽内に垂直方向の隔壁状に設けられている。この構
造は、スクリーン面積を大きく取れ、目詰まりによる通
水抵抗の増加を遅らせる利点があるが、スクリーンを清
掃するときの作業量や費用を増大させる。スクリーンの
目詰まりを抑制する手段として、間歇的にスクリーンの
一部または全部に逆流を生じさせ、スクリーンを通る逆
方向の水の流れによってスクリーンを洗い流す構造や、
散気管から噴射した気泡をスクリーン面に衝突させてス
クリーンを洗い流す構造等が提唱されている。
【0008】しかしスクリーンに逆方向の流れを生じさ
せるとしても、その流速を大きくすることは困難で、低
い流速では十分な洗浄効果が得られない。またスクリー
ンに気泡を衝突させる構造のものにおいても、空気の密
度は非常に小さいので衝突時のエネルギーも小さく、現
実には気泡の上昇に伴って生ずる汚水の流動や振動によ
ってスクリーンを洗浄するものであるから、大きな洗浄
力を期待することができない。
【0009】この発明は、上記のような従来技術の問題
点に鑑みてなされたもので、微生物固定化担体投入型流
動床処理法による高濃度汚水の浄化を、運転及び保守の
容易な実用的な規模で実施することが可能な方法及び装
置を得ることを第1の課題とし、また粒径の小さい微生
物固定化担体を小面積のスクリーンで目詰まりを生じさ
せることなく分離して移送する技術手段を得ることを第
2の課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の微生物固
定化担体を用いる高濃度汚水の処理方法は、生物反応槽
に好気性微生物を含む汚泥と微生物を着床させる担体と
を投入し、曝気しながら生物反応槽内の汚水を浄化する
高濃度汚水の処理方法において、水と略同一比重となる
ように比重調整した微細気孔を有する中空円筒形の担体
を生物反応槽に対する容積比で10ないし30%投入
し、曝気強度6ないし12m/mHで処理を行うこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の微
生物固定化担体を用いる高濃度汚水の処理方法におい
て、微生物を着床させる担体が外径2ないし6mmで直
径と長さが略等しくかつ肉厚が略0.5mmのポリプロ
ピレン製の中空円筒体であり、曝気強度が8ないし10
/mHであることを特徴とするものである。、
【0012】請求項3記載の微生物固定化担体を用いる
高濃度汚水の処理装置は、汚水の流入口を備えた槽16
と、槽内を隔壁24で区画することによって形成したド
ラフト領域25と、ドラフト領域の槽底部に配置された
散気管22と、ドラフト領域の上方ないし側方に近接し
て槽内の汚水の水面より高い位置に配置された通水孔3
5を有する濾過スクリーン32と、この濾過スクリーン
の前記水面上の部分に連通して設けられた移流管33と
を備えていることを特徴とするものである。
【0013】請求項4記載の微生物固定化担体の分離装
置は、生物反応槽16のドラフト領域25の静水時の処
理水表面より上方に配置した容器状ないし樋状の濾過水
溜31を備え、この濾過水溜の周壁ないし底壁の最下部
を除く領域に生物反応槽16に投入される微生物固定化
担体11の通過を許さない大きさの多数の通水孔35が
形成されており、生物反応槽の処理水の移流管33がこ
の濾過水溜の底部に連通していることを特徴とするもの
である。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4記載の微
生物固定化担体の分離装置において、濾過水溜31の底
部に濾過水溜の最下部の濾過水が移流管に流入するのを
阻止するセキないし段差37が設けられていることを特
徴とするものである。
【0015】請求項6記載の微生物固定化担体を用いる
高濃度汚水の処理装置は、汚水の流入口を備えた槽16
と、槽内を隔壁24で区画することによって形成したド
ラフト領域25と、ドラフト領域の槽底部に配置された
散気管22と、ドラフト領域25の上方に配置された請
求項4または5記載の分離装置とを備えていることを特
徴とするものである。
【0016】
【作用】この発明の方法で使用する中空円筒形担体11
は、ポリプロピレン樹脂にセラミックス微粉末や必要に
より少量の発泡剤を添加して溶融、成形することによっ
て得られ、組織内に微細な気孔を有する真比重が略1な
いし1.2の中空円筒形の成形体である。この発明の方
法では、上記形状に成形した担体を生物反応槽の容積の
10〜30%(重量比でもほぼ同等の比率になる)の割
合で投入し、槽の底部に配置した散気管から大量の曝気
を行って浄化処理を行う。
【0017】この発明の装置の担体分離用の濾過スクリ
ーン32は、静水時の槽内の処理水の水面上に位置する
通水孔35を有しており、ドラフト領域内を上昇してく
る気泡によって盛り上がった水面の隆起を利用して、処
理水が濾過スクリーンを通過するようにし、かつこの隆
起から生物反応槽内へと戻る流れを利用して、濾過スク
リーンの洗浄を行う。ドラフト領域内を上昇する大量の
曝気空気により水面に大きな隆起が生ずるから、この隆
起から流れ拡がる速い水流が生じ、これにより能率の良
い移流作用と濾過スクリーンの洗浄作用とが得られる。
【0018】ドラフト領域の静水時の水面より高い位置
に、周面ないし底面を濾過スクリーンとした濾過水溜3
1を設けたこの発明の担体分離装置は、ドラフト領域に
できる水面の隆起を利用して、処理水を側方ないし下方
から濾過水溜31内へと導く。大量の曝気を行う関係
上、ドラフト領域内の気液混相流は気相と液相の割合が
時間的に変化し、一定の空気量で散気を行っても、水面
に生ずる隆起の高さは間歇的に変化する。この発明の担
体分離装置は、隆起が高くなったときに濾過水溜31に
処理水が流れ込んで移流が行われ、隆起が低くなったと
きに濾過水溜31から処理水が逆流して濾過スクリーン
の洗浄が行われる。
【0019】濾過水溜31の底部にセキないし段差37
を設けることにより、原水の流入が停止したときの生物
反応槽内の水位の低下を抑制できる。すなわちこのよう
なセキないし段差37を設けないときは、生物反応槽に
原水が流入してこないとき、槽内の処理水の水面が大き
く低下する。これに対して濾過水溜31の底部にセキな
いし段差37を設けて濾過水溜31にある程度の水位が
なければ移流しないようにすることにより、この槽内水
面の低下を大幅に抑制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の処理方法を示す図
である。汚水の流入口を備えた槽に清水を満たし(st
ep1)、槽底部に配置された散気管から空気を吹出し
て曝気することにより槽内の清水を攪拌する(step
2)。曝気強度(1時間あたり空気量/反応槽の容積)
は10とする。組織内に微細な気孔を有する真比重1〜
1.2の中空円筒形のポリプロピレン製の担体を槽内に
投入する(step3)。投入量は槽に対する容積比で
10〜30%である。ポリプロピレン製の担体は親水性
に乏しいので、あらかじめ槽内の清水に界面活性剤を添
加する(step4)。担体が親水化して流動しはじめ
たときに活性汚泥を投入して、微生物を担体の表面に付
着(着床)させる(step5)。生物反応槽に高濃度
汚水(原水)を入れ(step6)、担体流動による生
物処理により汚泥を浄化し(step7)、後述する担
体分離装置によって担体と処理水とを分離する(ste
p8)。
【0021】図2はこの発明の方法で使用する担体(濾
材)を示したものである。担体11はセラミックス微粉
末等を混入することによって比重調整され、かつ組織内
に微細気孔を有する中空円筒形のポリプロピレン成形体
で、その寸法の一例を示すと、外径4mm、内径3m
m、長さ4mmである。この発明の高濃度汚水の処理装
置及び担体分離装置に適用される担体は、中空円筒形状
のものに限定されない。これらの装置に適用される担体
の他の例を示せば、直径2mm、長さ2mmの中実円筒
体である。
【0022】図3はこの発明の装置を含む高濃度汚水処
理施設の全体構成を示すブロック図である。原水の流入
部には沈砂槽12が配置され、砂などの比重の大きい懸
濁物を沈降して除去する。沈砂槽の出口にはスクリーン
設備13が設けられ、原水中に浮遊している夾雑物が除
去される。次に調整槽14で、消化汚泥や原水を返送す
ることにより、移行原水濃度を均一化し、流量調整器1
5で生物反応槽16への移行水量の定量化を行う。次い
で生物反応槽16で、微生物固定化担体投入型流動床処
理法による汚泥の分解処理が行われる。この生物反応槽
16で、この発明の方法ないし装置が用いられる。
【0023】生物反応槽16で処理された処理水は、沈
殿分離槽17に移送される。この発明の担体分離装置
は、生物反応槽16と沈殿分離槽17との間の処理水の
移送部分に設けられる。沈殿分離槽17では処理水中の
浮遊物の沈殿除去が行われ、余剰汚泥が消化槽18に送
られて有機系浮遊物の無機化が行われる。沈殿分離槽で
浮遊物を沈殿分離した処理水は放流ポンプ槽19に移行
して放流される。
【0024】図4及び図5は、この発明の処理装置(担
体分離装置を含む生物反応槽)の実施例を示す断面側面
図及び断面正面図である。図に示した処理槽は平面矩形
でその長辺側の側壁下部に内側に折れ曲がった傾斜底面
21が形成され、底部の短辺側中央に長辺と平行な方向
の散気管22が配置されている。散気管22には3本の
給気管23が連結されている。散気管22の上部には、
対向する2枚の平行な隔壁24、24で区画された長辺
方向に細長い矩形断面のドラフト管25が形成され、こ
のドラフト管で囲まれた部分がドラフト領域となってい
る。ドラフト管25は槽の底面より高い下端26と処理
水の水面27より低い上端28とを備えており、ドラフ
ト管25内を気泡が上昇することによって、ドラフト管
内に上昇流が生じ、ドラフト管の両側に下降流が生じ
て、槽内に旋回流が生ずる。
【0025】ドラフト管25の上方には、処理水の水面
27より高い位置にV字形の底面を有する樋状の濾過水
溜31が配置されている。この濾過水溜31のV形の底
面の長手方向の一部の最下部を除く部分にパンチングメ
タルで形成した濾過スクリーン32が設けられており、
最下部の長手一端部に処理水を沈殿分離槽に移送する移
流管33が連結されている。この移流管33には可撓性
を有する蛇腹部34が介在しており、濾過水溜31の高
さや位置を調整できるようになっている。濾過水溜31
の高さを調整することにより、槽内の処理水の水位を調
整できる。
【0026】図6ないし図8は濾過水溜31の特に濾過
スクリーン32を設けた部分の拡大図であり、図9は濾
過水溜31の作用を示した図である。濾過スクリーン3
2は、生物反応槽に投入される微生物固定化担体11が
通過しない大きさの多数の通水孔35を有するパンチン
グメタルで製作され、濾過水溜のV形の底面の最下部3
6を除く両側の部分に設けられている。一方、沈殿分離
槽への移流管33(排水管)は、濾過スクリーンが設け
られていない長手端部の最下部に開口している。濾過ス
クリーン32を設けた部分と移流管33が開口している
部分との間の底面の最下部にはセキ板37が設けられ、
濾過スクリーン32を設けた部分の濾過水溜31の最下
部36から移流管33へ濾過水が流れるのを阻止してい
る。すなわちこのセキ板37を設けることによって濾過
水溜31の最下部に濾過水が滞留するようになってい
る。
【0027】図9に示すようにドラフト管25内を上昇
してきた気液混相流は、濾過水溜31のV形の底面に衝
突して両側に拡散されるとともに、濾過スクリーンの通
水孔35を通って濾過水溜31内に流入する。担体11
は濾過スクリーンの通水孔35を通過できず、従って濾
過水溜31には処理水のみが流入してくることとなる。
【0028】前述したように、ドラフト管25内を気相
と液相の割合が異なる混相流が間歇的に上昇してくる関
係上、ドラフト管25の上部の水面の隆起高さは間歇的
に変化する。隆起高さが高くなったとき、担体を分離さ
れた処理水が濾過水溜31内に大量に流れ込んでセキ板
37を越えて移流管33へと流入する。一方、隆起高さ
が低くなったとき、濾過水溜31内の濾過水が濾過スク
リーン32を通って逆流し、このとき濾過スクリーン3
2の下面に付着した担体や微生物のフロックを洗い流
す。このような動作を繰り返すことにより、生物反応槽
からの処理水の移流と濾過スクリーンの洗浄とが行われ
る。なお濾過水溜31の底部に3cmの高さのセキ板3
7を設けることにより、原水が流入しないときの処理槽
の水位を略10cm高くすることができた(水位の低下
が減少)。
【0029】図10及び図11は、平面が円形で円錐形
の底面を有する濾過水溜の例を示したもので、たとえば
縦円筒形の生物反応槽の中央に円筒形のドラフト管を設
けた場合に、そのドラフト管の上方に設けるのに適した
形状のものである。濾過水溜の円錐形の底面には、その
最下部36と移流管33を設けた部分とを除いて多数の
通水孔35が穿孔されている。移流管33は円錐形底面
の下方部分の側方に開口しており、その開口端にセキ板
37が設けられている。また移流管33には可撓性の蛇
腹部34が介在しており、濾過水溜の高さも調整できる
ようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】処理方法を示す工程図
【図2】微生物固定化担体の例を示す斜視図
【図3】高濃度汚水処理施設の全体構成を例示するブロ
ック図
【図4】処理装置の実施例を示す断面側面図
【図5】図4のA部の断面正面図
【図6】図4の装置の濾過水溜の拡大正面図
【図7】図5の濾過水溜の拡大平面図
【図8】図5の濾過水溜の拡大断面図
【図9】濾過水溜の作用を示す説明図
【図10】円錐形の濾過水溜の例を示す断面図
【図11】図10の濾過水溜の平面図
【符号の説明】
11 担体 16 生物反応槽 22 散気管 24 隔壁 25 ドラフト管 31 濾過水溜 32 濾過スクリーン 33 移流管 35 通水孔 37 セキ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武澤 満之 石川県金沢市西泉3丁目92番地 アムズ株 式会社内 (72)発明者 加藤 剛規 石川県金沢市西泉3丁目92番地 アムズ株 式会社内 Fターム(参考) 4D003 AA14 AB03 CA02 CA03 DA07 DA19 EA15 EA19 EA30 FA02 FA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物反応槽に好気性微生物を含む汚泥と
    微生物を着床させる担体とを投入し、曝気しながら生物
    反応槽内の汚水を浄化する高濃度汚水の処理方法におい
    て、水と略同一比重となるように比重調整した微細気孔
    を有する中空円筒形の担体を生物反応槽に対する容積比
    で10ないし30%投入し、曝気強度6ないし12m
    /mHで処理を行うことを特徴とする、微生物固定化
    担体を用いる高濃度汚水の処理方法。
  2. 【請求項2】 微生物を着床させる担体が外径2ないし
    6mmで外径と長さが略等しくかつ肉厚が略0.5mm
    のポリプロピレン製中空円筒体であり、曝気強度が8な
    いし10m/mHである、請求項1記載の微生物固
    定化担体を用いる高濃度汚水の処理方法。
  3. 【請求項3】 汚水の流入口を備えた槽(16)と、槽内を
    隔壁(24)で区画することによって形成したドラフト領域
    (25)と、ドラフト領域の槽底部に配置された散気管(22)
    と、ドラフト領域の上方ないし側方に近接して槽内の汚
    水の水面より高い位置に配置された通水孔(35)を有する
    濾過スクリーン(32)と、この濾過スクリーンの前記水面
    上の部分に連通して設けられた移流管(33)とを備えてい
    ることを特徴とする、微生物固定化担体を用いる高濃度
    汚水の処理装置。
  4. 【請求項4】 生物反応槽(16)のドラフト領域(25)の静
    水時の処理水表面より上方に配置した容器状ないし樋状
    の濾過水溜(31)を備え、この濾過水溜の周壁ないし底壁
    の最下部を除く領域に生物反応槽(16)に投入される微生
    物固定化担体(11)の通過を許さない大きさの多数の通水
    孔(35)が形成されており、生物反応槽の処理水の移流管
    (33)がこの濾過水溜の底部に連通していることを特徴と
    する、微生物固定化担体の分離装置。
  5. 【請求項5】 濾過水溜(31)の底部に濾過水溜の最下部
    の濾過水が移流管に流入するのを阻止するセキないし段
    差(37)が設けられていることを特徴とする、請求項4記
    載の微生物固定化担体の分離装置。
  6. 【請求項6】 汚水の流入口を備えた槽(16)と、槽内を
    隔壁(24)で区画することによって形成したドラフト領域
    (25)と、ドラフト領域の槽底部に配置された散気管(22)
    と、ドラフト領域(25)の上方に配置された請求項4また
    は5記載の分離装置とを備えている、微生物固定化担体
    を用いる高濃度汚水の処理装置。
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