JPH0523993B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0523993B2
JPH0523993B2 JP60085433A JP8543385A JPH0523993B2 JP H0523993 B2 JPH0523993 B2 JP H0523993B2 JP 60085433 A JP60085433 A JP 60085433A JP 8543385 A JP8543385 A JP 8543385A JP H0523993 B2 JPH0523993 B2 JP H0523993B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice
seawater
sea
passage
floating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60085433A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61244685A (ja
Inventor
Tadaharu Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kokan Ltd filed Critical Nippon Kokan Ltd
Priority to JP8543385A priority Critical patent/JPS61244685A/ja
Publication of JPS61244685A publication Critical patent/JPS61244685A/ja
Publication of JPH0523993B2 publication Critical patent/JPH0523993B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は船舶の海水吸入装置、特に氷海を航行
する船舶に好適な海水吸入装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、船舶のエンジン冷却には船外から取り
入れられた海水が用いられる。この海水吸入用の
装置として、従来第2図に示されるように、吸入
管110が接続されたシーチエスト111を船底
112に設けるとともに、このシーチエスト11
1開口に格子113を設けた構造のものが用いら
れ、シーチエスト111を通じて吸入管110に
より海水を取り込み、これをエンジン側に流すよ
うに構成されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、船舶が氷海を航行するようなものであ
る場合、上記構造の装置では航行中船首で砕かれ
船底に沿つて流れる氷の破片が上記シーチエスト
の入口を塞いでしまい、ポンプによる海水の吸入
が不能となるという問題がある。このような問題
に対し、従来第2図に示すように吸込管114を
通じて供給される蒸気や圧縮空気でブローし詰つ
た氷を除去する方法も採られているが、この方法
は連続的には行うことができず、十分な対策手段
とはなり得ない。
本発明はこのような従来の問題点に鑑み創案さ
れたもので、氷の詰りや吸込みを適切に防止しつ
つ海水を吸入することができる海水吸入装置を提
供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
第1図は本発明の基本的構成を示す構成図であ
り、本発明は第一シーチエスト10と、第二シー
チエスト20と、氷片分離仕切体30と、海水吸
入管40と、温水管51により構成される。
第一シーチエスト10は船体101内に内設さ
れ、該船体101下方に海水吸入口11を有して
いる。又第二シーチエスト10上方には氷片浮上
空間12を備えている。
第二シーチエスト20は、上記第一シーチエス
ト10側方に設けられており、その天井21を前
記氷片浮上空間12に向けて上傾斜せしめてい
る。
氷片分離仕切体30は両シーチエスト10,2
0間を仕切るものであるが、両間の上方を直接連
通せしめると共に、該両間に傾斜ジグザグ通路3
1を形成している。又この傾斜ジグザグ通路31
はその各上方ターン部35を開放せしめている。
海水吸入管40は第二シーチエスト20内に連
通せしめられている。
温水管51は、第二シーチエスト20内に温水
を供給し、この中に氷片が万が一流入してきた場
合に、これを溶解せしめるものである。
〔作用〕
以上のような装置では、海水吸入口11から海
水と共に第一シーチエスト10内に流入した氷片
の一部はそのまま氷片浮上空間12へ集合せしめ
られる。又、海水は氷片分離仕切体30の傾斜ジ
グザグ通路31を通つて第二シーチエスト20内
に流入し、最後に海水吸入管40から取り込ま
れ、エンジン側に流される。この時海水と共に傾
斜ジグザグ通路31内に侵入した氷片は、その中
を通る間に、海水との比重差により分離し、該通
路31の開放された各上方ターン部35より浮上
する。そして第二シーチエスト20の上傾斜した
天井21下方に沿つて前記氷片浮上空間12へ向
けて移動することになる。そして氷片浮上空間1
2へ集合せしめられた氷片は、船外へ排出された
り、そこに順次貯められることになる。
一方、氷片分離仕切体30の傾斜ジグザグ通路
31を通つて第二シーチエスト20内に流入して
くる海水中に万が一氷片が含まれていたとして
も、該第二シーチエスト20内には温水管51よ
り温水が供給されているため、そこで溶け、海水
吸入管40による氷片の吸入を防いでいる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を第1図及び第3図に示す
ものについて説明する。
第1図において、101は船底である。該船底
101には海水吸入口11が設けられ、その内側
には第一シーチエスト10が内設されている。こ
の第一シーチエスト10は流入氷片の浮上を極力
妨げないような充分な内部スペースを有すると共
に、その上方に氷片浮上空間12を連続的に有し
ている。
上記海水吸入口11にはφ10mmの多孔板11a
が取付けられており、従来の格子よりも氷片の流
入を制限することができるようにしている。又氷
片浮上空間12には厳しい氷況下の氷海域での連
続運行に対処でき、且つ排出機器の氷片による詰
りを防止するためにエダクタ12aが取付けられ
ており、第一シーチエスト10上方に集合した流
入氷片を排出路12bを介して強制的に船外へ排
出する。このように船外に排出することにより分
離氷片をストツクする区画が不用となり、構造を
コンパクトにできる。
前記第一シーチエスト10側方には第二シーチ
エスト20が並設されており、後述する氷片分離
仕切体30の最終段で分離できなかつた氷片がそ
の中に突出した海水吸入管40に吸込まれないよ
うにするために十分な海水流速となるよう適当な
スペースを有している。又第二シーチエスト20
上方には前記氷片浮上空間12に向けて上傾斜す
る天井21を有しており、浮上してきた氷片がこ
の天井21に沿つて移動し、氷片浮上空間12に
導かれるようにしている。
更に両シーチエスト10,20の間には、これ
らを上方で連通せしめながらその間を仕切る氷片
分離仕切体30が設けられている。該氷片分離仕
切体30は、従来の自然分離よりも、分離工程を
多くして分離効果を増大させるために設けられた
ものであるが、このような効果故に装置全体をコ
ンパクトにすることもできる。その構成として船
底101に端部が固定され、第一シーチエスト1
0側に傾斜する傾斜板32と、該傾斜板32に端
部が固定され第二シーチエスト20側に傾斜する
枠体33a乃至33eと、該枠体33a乃至33
e間に、海水と氷片の比重差により氷片を分離浮
上させるのに十分な適度な間隔と角度をもたせて
介装された仕切板34a乃至34dとにより形成
される傾斜ジグザグ通路31を有しており、第一
シーチエスト10内の氷片及び海水はこの通路3
1を通つて第二シーチエスト20内に移動するこ
とになる。又傾斜ジグザグ通路31各上方ターン
部35a乃至35dは開放されており、該通路3
1内を移動する間に氷片が第二シーチエスト20
の天井21側に順次分離浮上できるようにしてい
る。
このジグザグ通路31を傾斜した状態に設置し
たのは、該通路31を流れる海水の流れの力のベ
クトルのうち、氷片の浮力の妨げとなる力を小さ
くしようとしたからである。即ち、通路31で上
方に向かう海水の流れは氷片の浮上を促すが、逆
に下方に向かう海水の流れは氷片の浮力を相殺す
るように作用する。そのため、通路31を傾斜状
態にし、この流れを斜めにすることにより、斜め
下方に向かう海水の流れを作る力のベクトルは垂
直方向成分と水平方向成分の各ベクトルに分けて
考えることができ、氷片の浮上の妨げとなる力は
垂直方向成分のみとなるため、真下に向かう海水
の流れの力よりは弱まる。又氷片浮上中に前記水
平方向成分の力により横方向に該氷片が移動させ
られたとしても、やがて通路31の上側の壁面
(図面上枠体33a乃至33dの右壁面)に到達
するため、通路壁面近くの流速の遅い水流中で
は、該壁面に沿つて氷片は容易に浮上し、開放さ
れた前記上方ターン部35a乃至35cより上傾
斜した天井21を通つて氷片浮上空間12に到達
することになる。
そして第二シーチエスト20内には海水吸入管
40が突設されており、その中に深く吸込むこと
により、氷片の吸入を出来るだけ防いでいる。
更に、第二シーチエスト20内には温水管51
が連通しており、機関冷却後に温水となつた海水
をもどし、第二シーチエスト20を暖機し、もし
この中に氷片が流入した場合にも溶解できるよう
にしている。
尚、第二シーチエスト20天井21下方に設け
たブロー管50により、圧縮空気を連続ブロー供
給しており、これにより、天井21側に浮上した
氷片は該天井21に沿つて氷片浮上空間12側へ
強制的に移動せしめることができ、従来の自然浮
上より氷片の移動を早く且つ確実に行なうことが
できる。
次に、以上のような構成よりなる海水吸入装置
の作用につき説明する。まず船底101の海水吸
入口11から、多孔板11aにより氷片流入を一
部制限しながら、第一シーチエスト10内に海水
が流入する。該海水と共に流入した氷片の大部分
は、そのまま上方の氷片浮上空間12へ浮上し、
エダクタ12aにより、船外へ強制的に排出され
る。そして第一シーチエスト10内の海水はそこ
から氷片分離仕切体30の傾斜ジグザグ通路31
を通つて第二シーチエスト20内に流入する。そ
の際、該氷片分離仕切体30によつて海水と氷片
の比重差から、氷片は順次分離浮上する。そして
第二シーチエスト20の天井21側に浮上した氷
片はブロー管50の連続ブローにより、前記天井
21に沿つて氷片浮上空間12側へ移動せしめら
れる。更に、第二シーチエスト20内に流入した
海水は海水吸入管40より機関冷却水系へ吸い込
まれ、又万が一第二シーチエスト20内に氷片が
流入しても、温水管51より出る温水により溶解
されることになる。
次に、本発明の第二実施例を第3図に基づいて
説明する。第二実施例は前実施例とほぼ同様な構
成を有しており、同一のものは同一番号が付され
ている。
しかして本実施例では、第一シーチエスト10
上方に設けられる氷片浮上空間13を図に示すよ
うに吃水線Wより上まで延長せしめている。従つ
てここに集合した流入氷片は吃水線Wまで浮上せ
しめられ、順次ここにストツクされて、その中で
自然に溶解されることになる。尚、氷片浮上空間
13上部の上甲板102上には空気抜管103が
設けられており、氷片浮上空間13内に貯つた空
気を逃がせるようにしている。
〔発明の効果〕
以上説明してきた本発明に係る船舶の海水吸入
装置によれば、第一シーチエスト内に海水と共に
流入した氷片はその一部が直接氷片浮上空間へ浮
上せしめられることになり、又前記海水と共に第
二シーチエストへ流入しようとする他の氷片は、
氷片分離仕切体の傾斜ジグザグ通路を通る間に、
上方へ浮上せしめられて第二シーチエストの天井
に沿つて前記氷片浮上空間へ集合せしめられるこ
とになるため、海水を取り込む海水吸入管等への
氷片の詰りが適切に防止されるという優れた効果
を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例構成を示す断面図、
第2図は従来の海水吸入装置の例を示す概略図、
第3図は本発明の他の実施例を示す断面図であ
る。 図中、10は第一シーチエスト、11は海水吸
入口、12,13は氷片浮上空間、20は第二シ
ーチエスト、21は天井、30は氷片分離仕切
体、31は傾斜ジグザグ通路、35a,35b,
35c,35dは上方ターン部、40は海水吸入
管、100は船体、101は船底を各示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 船体下方に海水吸入口を有し、上方に氷片浮
    上空間を備えた第一シーチエストと、この第一シ
    ーチエスト側方に設けられ、前記氷片浮上空間に
    向けて上傾斜する天井を有する第二シーチエスト
    と、両シーチエストを上方で連通せしめながらそ
    の間を仕切ると共に、これらのシーチエストの間
    に傾斜ジグザグ通路を形成し、且つ該傾斜ジグザ
    グ通路各上方ターン部を開放せしめた氷片分離仕
    切体と、第二シーチエスト内に連通する海水吸入
    管と、この第二シーチエスト内に温水を供給する
    温水管とを有することを特徴とする船舶の海水吸
    入装置。
JP8543385A 1985-04-23 1985-04-23 船舶の海水吸入装置 Granted JPS61244685A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8543385A JPS61244685A (ja) 1985-04-23 1985-04-23 船舶の海水吸入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8543385A JPS61244685A (ja) 1985-04-23 1985-04-23 船舶の海水吸入装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61244685A JPS61244685A (ja) 1986-10-30
JPH0523993B2 true JPH0523993B2 (ja) 1993-04-06

Family

ID=13858710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8543385A Granted JPS61244685A (ja) 1985-04-23 1985-04-23 船舶の海水吸入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61244685A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013018344A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 摩擦抵抗低減型船舶
WO2014087718A1 (ja) * 2012-12-07 2014-06-12 株式会社大島造船所 海水吸入箱及び船舶

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101003012B1 (ko) 2008-04-21 2010-12-22 삼성중공업 주식회사 선박용 씨 체스트
KR101505651B1 (ko) * 2013-07-05 2015-03-25 삼성중공업 주식회사 선박의 해수공급장치
CN108298018B (zh) * 2018-01-05 2019-08-09 天海融合防务装备技术股份有限公司 一种用于海水箱透气的缓冲装置、以及海水箱透气系统

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5232079U (ja) * 1975-08-29 1977-03-07

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5679495U (ja) * 1979-11-26 1981-06-27

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5232079U (ja) * 1975-08-29 1977-03-07

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013018344A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 摩擦抵抗低減型船舶
WO2014087718A1 (ja) * 2012-12-07 2014-06-12 株式会社大島造船所 海水吸入箱及び船舶
JP2014113899A (ja) * 2012-12-07 2014-06-26 Oshima Shipbuilding Co Ltd 海水吸入箱及び船舶

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61244685A (ja) 1986-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20140117681A (ko) 마찰 저항 저감형 선박
JP4432899B2 (ja) V型エンジンのpcvシステム
US20110146639A1 (en) Oil separator for internal combustion engine
KR20120003083A (ko) 부유식 기름 회수시스템
JPS61105286A (ja) 氷海船舶の冷却用海水吸入装置
CN108678848A (zh) 一种船舶的排气系统及其湿式排气装置
JPH08133187A (ja) 小型船舶のエンジンの排気構造
JP5087159B1 (ja) 摩擦抵抗低減型船舶
TW201233587A (en) Oil skimmer barge
CN110461772A (zh) 废水处理系统和船舶
US20060135008A1 (en) Outboard motor
JPH0523993B2 (ja)
WO1996022217A1 (en) Submerged marine exhaust system
JP4293416B2 (ja) セパレータ、及び小型滑走艇用のエンジン
KR101003012B1 (ko) 선박용 씨 체스트
JP3980445B2 (ja) 小型走行船
JP5581372B2 (ja) 海水吸入箱及び船舶
JP3957143B2 (ja) 小型船舶のオイルタンク構造
JP3465239B2 (ja) 水ジェット推進艇の吸気装置
CN114291202A (zh) 一种适用于极地船舶的防冰海底门装置
JPS6137590A (ja) 氷海船舶の海水吸入装置
WO2011158773A1 (ja) 海面に流出した油の回収方法および油回収船
JP2000153102A (ja) 油水分離前処理タンク
JP2002321685A (ja) 海水吸入箱
JP3597481B2 (ja) 船舶における機関室への通風装置