JP2017060436A - 活イカ用生簀の清浄化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】循環方式の生簀において、通常のフィルタろ過などによって除去することが困難な不純物も除去することができる活イカ用生簀の清浄化システムを提供する。【解決手段】水中に空気を取り入れて溶存酸素濃度を高めるための酸素供給部25と、酸素供給部25を通過した水が導入される静水部28と、静水部28を通過した水を生簀へ供給するための処理水供給口29と、静水部28の上方に設けられ、酸素供給部25において生じた泡沫を通過させる泡沫流路30と、泡沫流路30を通過した泡沫を外部へ排出するための泡沫排出口31と、を備える。【選択図】図3

Description

この発明は、生簀内の水を循環させて不純物を除去する活イカ用生簀の清浄化システムに関する。
水産業界において活魚と鮮魚との市場価値の差は極めて大きいため、漁船で捕獲した魚介類を生簀に入れて漁港まで輸送することが行われている。
例えば特許文献1には、取水口が水中に配置される取水管と、前記取水管が吸引口に接続されたポンプと、前記ポンプの前記吸引口側の前記取水管に設けられた酸素又は空気を取り込む吸気部と、前記ポンプの吐出部に配設された分岐管を介して又は介さないで接続された1以上の吐出管と、前記1以上の吐出管の端部の各々に固定され漁船の水槽内に配置される微細気泡水流発生器と、を備えた漁船用鮮度維持装置が開示されている。
この特許文献1記載の構成では、船底に形成された通水部から船底部の比較的低温の海水を取り入れることで、生簀内の水温を所定の適正範囲に容易に維持させることができるとされている。
特開2003−102324号公報
しかしながら、上記したような船外の海水を取水する構造では、水温の調整には限度があった。特に近年は海水温が上昇しており、例えば夏場に海水温が30℃を超すような場合には、生簀内の温度が上昇して活魚類が斃死してしまうことがあった。
こうした問題の解決策としては、冷水機を使用する方法が知られている。すなわち、生簀内の海水を冷水機に循環させて生簀内の海水温度を下げる方法が知られている。こうした循環方式の生簀を使用する場合には、生簀内を清浄に保つためにフィルタによるろ過などが行われている。
しかしながら、フィルタによるろ過では除去が困難な不純物も存在する。例えば、生簀でイカを輸送する場合、イカスミや包卵腺ゼリーなどの不純物が生簀内に生じるが、こうした不純物を通常のフィルタろ過などによって除去することは困難であった。こうした粘性の不純物が除去されずに蓄積するとエラの詰まりの原因となり、イカが斃死してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、循環方式の生簀において、通常のフィルタろ過などによって除去することが困難な不純物も除去することができる活イカ用生簀の清浄化システムを提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
請求項1記載の発明は、生簀内の水を循環させて不純物を除去する活イカ用生簀の清浄化システムであって、水中に空気を取り入れて溶存酸素濃度を高めるための酸素供給部と、前記酸素供給部を通過した水が導入される静水部と、前記静水部を通過した水を前記生簀へ供給するための処理水供給口と、前記静水部の上方に設けられ、前記酸素供給部において生じた泡沫を通過させる泡沫流路と、前記泡沫流路を通過した泡沫を外部へ排出するための泡沫排出口と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記静水部において所定径以上の水中の泡を除去し、前記静水部を通過した水を前記生簀に供給することで、浮上分離によって不純物を除去可能としたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の特徴点に加え、前記浮上分離によって水面に発生した安定泡沫を除去するための表層水取水ユニットを備え、前記表層水取水ユニットは、フレキシブルなチューブを備え、前記チューブの先端から表層水を取水することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記した請求項3記載の発明の特徴点に加え、前記チューブを水面に浮遊させる浮き部材を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記した請求項3又は4記載の発明の特徴点に加え、前記安定泡沫を集めるための補助プレートを前記チューブの先端に取り付けたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、水中に空気を取り入れて溶存酸素濃度を高めるための酸素供給部と、前記酸素供給部を通過した水が導入される静水部と、前記静水部の上方に設けられ、前記酸素供給部において生じた泡沫を通過させる泡沫流路と、を備える。このような構成によれば、酸素供給を行うことで水中の溶存酸素量を適切に保ちつつ、酸素供給と同時に水中に含まれる汚れを除去することができる。すなわち、生簀の水が汚れている場合には、酸素供給部を通過したときに汚れを含んだ安定泡沫が発生する。そして、泡沫流路と静水部とが上下に二層構造となっているため、安定泡沫が泡沫流路に流れ、水が静水部に流れて分離される。泡沫流路に流れた安定泡沫は外部へと排出されるので、汚れが外部へと排出される。一方、静水部に流れた水は生簀へと戻される。よって、循環方式の生簀において、通常のフィルタろ過などによって除去することが困難な不純物も除去することができる。
しかも、このような不純物の除去が酸素供給と同時に行えるため、装置の小型化が可能で、エネルギー消費も小さい。よって、空間やエネルギーに制約のある小型漁船でも採用することができる。
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、前記静水部において所定径以上の水中の泡を除去し、前記静水部を通過した水を前記生簀に供給することで、浮上分離によって不純物を除去可能とした。すなわち、静水部で粒の小さい泡(マイクロバブル相当)を水中に残留させ、このマイクロバブルを含んだ水を生簀に供給する。すると、マイクロバブルに不純物が吸着して生簀の水面上に安定泡沫として浮上する(浮上分離)。この安定泡沫を除去することで不純物を除去することができる。このような構成によれば、循環装置を通過していない水に含まれる不純物も除去できるので、低エネルギーで効率良く不純物を除去することができる。
また、浮上分離を伴った循環処理による凝集効果によって汚れの粒子径が大きくなるので、本来ならばフィルタろ過が困難な汚れも処理可能となる。
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、前記浮上分離によって水面に発生した安定泡沫を除去するための表層水取水ユニットを備え、前記表層水取水ユニットは、フレキシブルなチューブを備え、前記チューブの先端から表層水を取水する。このような構成によれば、水面上を不規則に動くチューブによって不純物を吸着させた安定泡沫を吸い込むことができるので、効率的に不純物を除去することができる。
また、請求項4に記載の発明は上記の通りであり、前記チューブを水面に浮遊させる浮き部材を備える。このような構成によれば、チューブを水面に浮かせることで、あえて空気と一緒に表層水を吸い込ませることができる。これにより、吸い込み性能を向上させるとともに、水面上に浮かぶ安定泡沫を効率的に除去することができる。
また、請求項5に記載の発明は上記の通りであり、前記安定泡沫を集めるための補助プレートを前記チューブの先端に取り付けた。このような構成によれば、水面上を流れてきた安定泡沫をチューブの先端へ誘導することができるので、安定泡沫を効率的に除去することができる。
清浄化システムの概略図であって、生簀を上から見た図である。 循環部の構成を示すブロック図である。 循環部の酸素供給槽を示す概略図である。 表層水取水ユニットにおける浮き部材の取付例を示す図である。 (a)チューブと第1浮き部材との関係を示す断面図、(b)チューブと第2浮き部材との関係を示す断面図である。 (a)チューブに取り付けた補助プレートの外観図、(b)変形例に係るチューブに取り付けた補助プレートの外観図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態に係る生簀10は、内部に貯留した海水を循環させる循環方式であり、例えば漁船に設置されて活イカを輸送するために使用される。この生簀10は、図1に示すように、コーナー板10a〜dと、フィルタ10e,10fと、水量調節部11と、第1旋回流用ポンプ14と、第1吐出パイプ15と、取水パイプ16と、給水パイプ17と、循環部20と、第2旋回流用ポンプ35と、第2吐出パイプ36と、表層水取水ユニット40と、を備える。
コーナー板10a〜dは、生簀10の四隅にそれぞれ配置される湾曲した板である。このコーナー板10a〜dは、後述する第1旋回流用ポンプ14及び第2旋回流用ポンプ35によって生じる水流が生簀10内で旋回するようにガイドするためのものである。
フィルタ10e,10fは、コーナー板10a,10cの端部から延設されたマット状のフィルタである。このフィルタ10e,10fは、コーナー板10a,10cの背後に水を引き込むときにゴミが入り込まないようにするためのものである。加えて、イカスミや包卵腺ゼリーなどは沈殿せず海水中に漂うため、このイカスミや包卵腺ゼリーなどを水槽側面取水によって吸着させるためのものである。
水量調節部11は、泡沫分離や浮上分離などにより生簀10内の水量が減ったときに、自動的に海水を船外から取り込んで供給する機構である。この水量調節部11は、フロート12と、自動開閉弁13と、を備える。フロート12は、生簀10内に浮かんでおり、水面レベルに応じて上下に移動するようになっている。このフロート12が所定の高さよりも低い位置になると、自動開閉弁13が開いて生簀外部から海水が供給される。
第1旋回流用ポンプ14及び第1吐出パイプ15は、生簀10内に水流を生じさせるためのものであり、コーナー板10aの背後に配置されている。第1旋回流用ポンプ14は、水を吸引して第1吐出パイプ15の先端から吐出させる。
また、第2旋回流用ポンプ35及び第2吐出パイプ36も同様に、生簀10内に水流を生じさせるためのものであり、コーナー板10cの背後に配置されている。第2旋回流用ポンプ35は、水を吸引して第2吐出パイプ36の先端から吐出させる。
第1吐出パイプ15と第2吐出パイプ36とは、生簀10の対向する角部に配置されており、反対方向へと水を吐出するようになっている。このため、第1吐出パイプ15と第2吐出パイプ36が吐出した水は、コーナー板10a〜dに沿って旋回しながら流れるようになっている。なお、本実施形態においては一対の旋回流用ポンプ及び吐出パイプを使用しているが、水槽サイズによっては旋回流用ポンプ及び吐出パイプを1つだけ設けるようにしてもよい。
取水パイプ16は、生簀10内の水を循環部20に送るためのパイプである。この取水パイプ16は、コーナー板10cの背後に配置されている。
給水パイプ17は、循環部20を通過した水を生簀10内に戻すためのパイプである。この給水パイプ17は、コーナー板10cの背後に配置されている。
循環部20は、生簀10内の水を循環させて、温度や溶存酸素量を調節したり、不純物を除去したりするための機構である。この循環部20は、図2に示すように、取水ポンプ21と、ろ過装置22と、冷水機23と、酸素供給槽24と、を備える。
取水ポンプ21は、取水パイプ16から生簀10内の水を引き込むためのポンプである。取水ポンプ21によって生簀10から引き込まれた水は、ろ過装置22、冷水機23、酸素供給槽24の順に通過して生簀10内へと戻される。
ろ過装置22は、フィルタによるろ過で不純物を除去するためのものである。フィルタで除去可能な不純物は、このろ過装置22を通過することで除去される。
冷水機23は、取り込んだ水を強制的に冷却する装置である。この冷水機23が水温を下げることで、生簀10内の水温を任意の温度に調整できるようになっている。
酸素供給槽24は、水中の溶存酸素を増加させるとともに、水を浄化するためのものである。この酸素供給槽24は、図3に示すように、酸素供給部25と、静水部28と、泡沫流路30と、を備える。
酸素供給部25は、水中の溶存酸素を増加させるためのものであり、酸素供給ノズル26と、ノズル槽27と、を備える。
酸素供給ノズル26は、エジェクター式のノズルであり、水中に空気を取り入れて溶存酸素濃度を高めるためのものである。この酸素供給ノズル26の中央部にはエアチューブ26aが接続されており、酸素供給ノズル26内を圧力水が通過するときにエアチューブ26aから空気が自然に取り込まれるようになっている。エアチューブ26aから取り込まれた空気は、酸素供給ノズル26内を通過する水に溶解し、酸素供給ノズル26の先端から噴き出される。
ノズル槽27は、酸素供給ノズル26を配置するための槽であり、静水部28及び泡沫流路30よりも上流側に配置されている。上流の冷水機23から流れてきた水は、まずこのノズル槽27に供給され、ノズル槽27から溢れた水が下流の静水部28へと流れていく。このノズル槽27には、酸素供給ノズル26が噴き出し口を下向きにして配置されている。
静水部28は、酸素供給部25を通過した水が導入される部分であり、図3に示すように、上下に延設された複数の壁部28aを備えている。この複数の壁部28aは、所定間隔で互い違いに配置されており、水が上下にジグザグに流れるようになっている。静水部28を水が流れるときには、上部に空気層が生じるようになっている。この空気層は、壁部28aに設けられたエアバイパス28bによって連通している。また、この空気層に溜まった空気は、エア抜きチューブ28cによって外部へと排出されるようになっている。
このような構成とすることで、静水部28を水が流れるときに、所定径以上の水中の泡を除去できるようになっている。すなわち、比較的大きな気泡は上昇速度が速いため、静水部28を流れるときに空気層まで上昇して水中から除去されるようになっている。このため、静水部28を通過した水には、マイクロバブル相当(例えば30μm以下)の泡のみが含まれるようになっている。
なお、静水部28の出口には、給水パイプ17に連通する処理水供給口29が設けられており、静水部28を通過した水が生簀10へ供給されるようになっている。
泡沫流路30は、酸素供給部25において生じた泡沫を通過させるための流路であり、静水部28の上方に設けられている。この泡沫流路30と静水部28とは、隔壁によって上下に仕切られて二層構造となっている。
酸素供給槽24に流れてきた水が汚れている場合、酸素供給ノズル26を圧力水が通過するときに、汚れを含んだ安定泡沫が発生して酸素供給槽24の上部に溜まる(泡沫分離)。この安定泡沫は、泡沫流路30を通って外部へと排出される。なお、泡沫流路30の出口には、外部に連通する泡沫排出口31が設けられている。
表層水取水ユニット40は、生簀10の水面に発生した安定泡沫を除去するためのものである。すなわち、静水部28を通過してマイクロバブル相当の泡を含んだ水が生簀10に供給されると、マイクロバブルに不純物が吸着して水面上に安定泡沫として浮上する(浮上分離)。表層水取水ユニット40は、この浮上分離によって発生した安定泡沫を除去するためのものである。この表層水取水ユニット40は、チューブ41と、第1浮き部材42と、第2浮き部材43と、固定バンド44と、補助プレート45と、を備える。
チューブ41は、自由に曲げることができるフレキシブルな蛇腹状の管である。このチューブ41は、水流を受けて不規則に生簀10の水面に浮遊し、先端の開口部41aから表層水を取水するようになっている。このように表層水を取水することで、浮上分離によって発生した安定泡沫を吸い込んで除去するようになっている。特に図示しないが、このチューブ41はポンプに接続されており、開口部41aから吸い込まれた水などを外部へ排出するようになっている。
なお、チューブ41が不規則に移動することで、同じ箇所を取水し続けることがないので、広い範囲の安定泡沫を吸い込んで除去することができる。
第1浮き部材42及び第2浮き部材43は、チューブ41に浮力を与えて水面を浮遊させるためのものである。この第1浮き部材42及び第2浮き部材43は、固定バンド44によってチューブ41に取り付けられている。第1浮き部材42は、第2浮き部材43よりもチューブ41の先端側に取り付けられる。
本実施形態においては、図5(a)に示すように、第1浮き部材42にはチューブ41を通すための切欠き部42aが形成されている。この切欠き部42aは、チューブ41の先端側が高くなるように勾配が設けられている。一方、第2浮き部材43には、図5(b)に示すように、切欠き部42aが形成されていない。このように形成することで、チューブ41の先端(開口部41a)をやや上向きとすることができる。チューブ41の開口部41aを上向きにすることで、開口部41aの一部を水面より上に開口させることができ、吸い込み性能を向上させるとともに、水面上に浮かぶ安定泡沫を効率的に除去することができる。
なお、この第1浮き部材42及び第2浮き部材43は、チューブ41に対する取り付け位置を変更可能となっている。そして、第1浮き部材42及び第2浮き部材43の取り付け位置を変更することで、チューブ41の動きや角度を調整することができるようになっている。
例えば、図4(a)に示すように、第1浮き部材42と第2浮き部材43とを接近させて取り付ければ、チューブ41の開口部41aを上向きにすることができる。
また、図4(b)に示すように、第1浮き部材42と第2浮き部材43とを離して取り付ければ、チューブ41の開口部41aの向きを水平に近くすることができる。
また、図4(c)に示すように、第1浮き部材42と第2浮き部材43とを異なる角度で取り付けても、チューブ41の開口部41aの向きを水平に近くすることができる。
補助プレート45は、安定泡沫を集めるためにチューブ41の先端に取り付けられる部材である。例えば図6(a)に示すように、チューブ41の開口部41aの片側を覆うような補助プレート45を使用してもよい。このような補助プレート45を使用すれば、図1に示すように、水流を補助プレート45で受けとめることができる。すなわち、水の流れに対して略直角となるように補助プレート45を配置することで、水の流れを減速させ、水流に乗って流れてきた安定泡沫を補助プレート45で集めてチューブ41で吸い込むことができる。
その他、例えば図6(b)に示すような漏斗状の補助プレート45を使用してもよい。このように大きく開口した補助プレート45を使用すれば、チューブ41の吸い込み効率を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、水中に空気を取り入れて溶存酸素濃度を高めるための酸素供給部25と、前記酸素供給部25を通過した水が導入される静水部28と、前記静水部28の上方に設けられ、前記酸素供給部25において生じた泡沫を通過させる泡沫流路30と、を備える。このような構成によれば、酸素供給を行うことで水中の溶存酸素量を適切に保ちつつ、酸素供給と同時に水中に含まれる汚れを除去することができる。すなわち、生簀10の水が汚れている場合には、酸素供給ノズル26を通過したときに汚れを含んだ安定泡沫が発生する。そして、泡沫流路30と静水部28とが上下に二層構造となっているため、安定泡沫が泡沫流路30に流れ、水は静水部28に流れて分離される。泡沫流路30に流れた安定泡沫は外部へと排出されるので、汚れが外部へと排出される。一方、静水部28に流れた水は生簀10へと戻される。よって、循環方式の生簀10において、通常のフィルタろ過などによって除去することが困難な不純物も除去することができる。
しかも、このような不純物の除去が酸素供給と同時に行えるため、装置の小型化が可能で、エネルギー消費も小さい。よって、空間やエネルギーに制約のある小型漁船でも採用することができる。
また、前記静水部28において所定径以上の水中の泡を除去し、前記静水部28を通過した水を前記生簀10に供給することで、浮上分離によって不純物を除去可能とした。すなわち、静水部28で粒の小さい泡(マイクロバブル相当)を水中に残留させ、このマイクロバブルを含んだ水を生簀10に供給する。すると、マイクロバブルに不純物が吸着して生簀10の水面上に安定泡沫として浮上する(浮上分離)。この安定泡沫を除去することで不純物を除去することができる。このような構成によれば、循環部20を通過していない水に含まれる不純物も除去できるので、低エネルギーで効率良く不純物を除去することができる。
また、前記浮上分離によって水面に発生した安定泡沫を除去するための表層水取水ユニット40を備え、前記表層水取水ユニット40は、フレキシブルなチューブ41を備え、前記チューブ41の先端から表層水を取水する。このような構成によれば、水面上を不規則に動くチューブ41によって不純物を吸着させた安定泡沫を吸い込むことができるので、効率的に不純物を除去することができる。
また、前記チューブ41を水面に浮遊させる浮き部材42,43を備える。このような構成によれば、チューブ41を水面に浮かせることで、あえて空気と一緒に表層水を吸い込ませることができる。これにより、吸い込み性能を向上させるとともに、水面上に浮かぶ安定泡沫を効率的に除去することができる。
また、前記安定泡沫を集めるための補助プレート45を前記チューブ41の先端に取り付けた。このような構成によれば、水面上を流れてきた安定泡沫をチューブ41の先端へ誘導することができるので、安定泡沫を効率的に除去することができる。
10 生簀
10a、10b、10c、10d コーナー板
10e、10f フィルタ
11 水量調節部
12 フロート
13 自動開閉弁
14 第1旋回流用ポンプ
15 第1吐出パイプ
16 取水パイプ
17 給水パイプ
20 循環部
21 取水ポンプ
22 ろ過装置
23 冷水機
24 酸素供給槽
25 酸素供給部
26 酸素供給ノズル
26a エアチューブ
27 ノズル槽
28 静水部
28a 壁部
28b エアバイパス
28c エア抜きチューブ
29 処理水供給口
30 泡沫流路
31 泡沫排出口
35 第2旋回流用ポンプ
36 第2吐出パイプ
40 表層水取水ユニット
41 チューブ
41a 開口部
42 第1浮き部材
42a 切欠き部
43 第2浮き部材
44 固定バンド
45 補助プレート

Claims (5)

  1. 生簀内の水を循環させて不純物を除去する活イカ用生簀の清浄化システムであって、
    水中に空気を取り入れて溶存酸素濃度を高めるための酸素供給部と、
    前記酸素供給部を通過した水が導入される静水部と、
    前記静水部を通過した水を前記生簀へ供給するための処理水供給口と、
    前記静水部の上方に設けられ、前記酸素供給部において生じた泡沫を通過させる泡沫流路と、
    前記泡沫流路を通過した泡沫を外部へ排出するための泡沫排出口と、
    を備えることを特徴とする、活イカ用生簀の清浄化システム。
  2. 前記静水部において所定径以上の水中の泡を除去し、
    前記静水部を通過した水を前記生簀に供給することで、浮上分離によって不純物を除去可能としたことを特徴とする、請求項1記載の活イカ用生簀の清浄化システム。
  3. 前記浮上分離によって水面に発生した安定泡沫を除去するための表層水取水ユニットを備え、
    前記表層水取水ユニットは、フレキシブルなチューブを備え、前記チューブの先端から表層水を取水することを特徴とする、請求項2記載の活イカ用生簀の清浄化システム。
  4. 前記チューブを水面に浮遊させる浮き部材を備えることを特徴とする、請求項3記載の活イカ用生簀の清浄化システム。
  5. 前記安定泡沫を集めるための補助プレートを前記チューブの先端に取り付けたことを特徴とする、請求項3又は4記載の活イカ用生簀の清浄化システム。
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