JP2003236305A - 油水分離装置及び油水分離方法 - Google Patents

油水分離装置及び油水分離方法

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JP2003236305A JP2002042516A JP2002042516A JP2003236305A JP 2003236305 A JP2003236305 A JP 2003236305A JP 2002042516 A JP2002042516 A JP 2002042516A JP 2002042516 A JP2002042516 A JP 2002042516A JP 2003236305 A JP2003236305 A JP 2003236305A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型であっても高速に処理できる油水分離装置
及び油水分離方法を提供することである。 【解決手段】処理槽に貯留した被処理液中に微細気泡を
供給することによって被処理液に含まれる油分を浮上さ
せ水と油分とを分離させる油水分離装置であり、処理槽
は槽内を被処理液を貯留し油水分離が行われる分離部と
この分離部で分離浮上した油分を回収する浮上油受け部
とに仕切る遮蔽板を有し、分離部の下部から汲み出した
被処理液に空気供給手段で空気を溶解させて分離部の下
部にノズルから噴射した被処理液を分離部に戻す被処理
液循環配管系を有しており、被処理液循環配管系は被処
理液に溶解しえない空気を除去する気泡除去手段と未処
理状態の被処理液を供給する供給手段を含み、分離部は
上部に処理済の被処理液を排出し水位を調整する機能を
有する排出管を接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油水分離装置とその
油水分離方法に関し、特に、微細気泡による浮上分離法
を用いた油水分離に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浮上分離法による油水分離装置として、
特開平5−317847号公報に記述されるものがあ
る。この装置では、大容量の処理槽から被処理液を汲み
上げ加圧した後に加圧空気を混合溶解させ、余剰空気を
除去した後に処理槽内に噴射減圧することによって、処
理槽内の被処理液中に微細空気泡を発生させている。こ
の微細空気泡と油分が付着することで、油分は浮上し、
油と水分が分離する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】装置自体の設置面積は
限定されることが多いから、処理槽は小型にすることが
望まれる。単純に小型化すると処理槽内での循環流が強
くなり、一旦、液面上まで浮上した油粒子(油分)が水
の下降流に乗って処理槽底部近傍まで下降するため、油
分濃度が一定値以下にはならず、結果的に油水分離性能
が低下する。
【0004】処理槽での槽内循環流を弱くするべく処理
槽を大容量とすれば油水分離性能の低下は防止できる
が、被処理液に空気を溶解させるために処理槽から被処
理液を汲み上げて処理槽に戻すという槽外循環の流量が
処理槽容量に対して少なくなり、全体として油分濃度低
下速度は遅くなり油水分離に時間がかかるようになる。
また、装置が大型になる。
【0005】被処理液として圧縮機のドレンをみると、
大気中の水分量(絶対湿度)によってその量および油分
濃度が変化する。絶対湿度が高い時期にはドレン量は多
いがドレン中の油分濃度は低く、絶対湿度の低い時期に
はドレン量は少ないが油分濃度は高いという性質があ
る。
【0006】そこで圧縮機のドレンのような被処理液を
処理するための油水分離装置では、多量で高濃度の油分
を含んだ被処理液を想定して性能を設定しており、そう
すると絶対湿度が高い時期では油分濃度は低いにも係わ
らず油水分離性能は高めに設定され、絶対湿度の低い時
期にはドレン量は少ないにも係わらず処理槽は余分な大
きさを持っているということになる。
【0007】それゆえ本発明の目的は、小型であっても
高速に油水分離の処理ができる油水分離装置及び油水分
離方法を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、被処理液量やその油
分濃度が変化しても高速に油水分離の処理ができる油水
分離装置及び油水分離方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明油水分離装置の特徴とするところは、処理槽に貯留し
た被処理液中に微細気泡を供給することによって被処理
液に含まれる油分を浮上させ水と油分とを分離させる油
水分離装置において、処理槽は槽内を被処理液を貯留し
油水分離が行われる分離部とこの分離部で浮上分離した
油分を回収する浮上油受け部とに仕切る遮蔽板を有し、
該分離部の下部から汲み出した被処理液に空気供給手段
で空気を溶解させて該分離部の下部にノズルから噴射し
た被処理液を該分離部に戻す被処理液循環配管系を有
し、該被処理液循環配管系は被処理液に溶解しえない空
気を除去する気泡除去手段と未処理状態の被処理液を供
給する供給手段を含み、該分離部は上部に処理済の被処
理液を排出し水位を調整する機能を有する排出管を接続
していることにある。
【0010】また、上記目的を達成する本発明油水分離
方法の特徴とするところは、上記油水分離装置を用い、
分離部から被処理液を汲み上げて分離部に戻す槽外循環
を行いつつその槽外循環流路に未処理状態の被処理液を
供給することを連続して行う連続処理と分離部から被処
理液を汲み上げて分離部に戻す槽外循環を行う期間と該
槽外循環流路に未処理状態の被処理液を供給することを
行う期間を交互に行う間歇処理を、未処理状態の被処理
液量やその油分濃度に応じて切り替えることにある。
【0011】従って、絶対湿度が高い時期には連続処理
とし、絶対湿度の低い時期には間歇処理とすることで、
小型でも高速に油水分離をすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1に示した本発明の一実
施形態について説明する。
【0013】図1において、処理槽11には槽内を被処
理液を貯留し油水分離を行う分離部81とこの分離部8
1で浮上分離した油分を回収する浮上油受け部83とを
分離する遮蔽板12を設けてある。処理槽11の底部に
は、分離部81と連通するように大気泡分離器13およ
び円管状の管路16が設けてある。
【0014】処理槽11の底に取り付けた配管30はバ
ルブ36を介して循環ポンプ31と接続し、循環ポンプ
の出口側配管37は大気泡分離器13部に設けたノズル
33に接続してある。配管30から循環ポンプ31を経
て管路16に至る経路は槽外循環をなす被処理液循環配
管系を構成している。
【0015】管路16には長さ方向に流量を均等分配す
る複数の開口部17が設けてあり、開口部17の総面積
は管路16の横断面積Aよりも小さくしてある。管路1
6は、管路長さ方向に管路断面積を順次小さくして管路
内流速を一定にすると、流量分配がより均等になる。大
気泡分離器13の分離部81側の上部には大気泡排出管
14を接続し、大気泡排出管14は処理槽11の高さ方
向の中間部近傍から分離部81に挿入して、その端部を
被処理液の上面近傍に開口するように設けてある。大気
泡分離器13と大気泡排出管14とで気泡除去手段を構
成している。
【0016】配管30側には、空気を供給する空気供給
管35をバルブ34を介して接続してある。更に、配管
30側には被処理液供給系統を構成する供給管23を接
続してあり、供給管23にバルブ22を介して供給ポン
プ21を設けてある。
【0017】分離部81の上部には分離部81の上部か
ら処理済の被処理液を排出する排出管41を設けてあ
り、排出管41は分離部81との接続部から持上げ、そ
の下流を分離部81との接続部よりも低い位置まで配管
してあり、その途中にバルブ42を有している。排出管
41の最高位は、処理槽11の遮蔽板12の最高位より
低くして位置差D1を持たせてある。従って、分離部8
1内に被処理液を供給し貯留させる場合、バルブ42を
開放してあれば、被処理液は排出管41から流出して、
分離部81における被処理液面61は排出管41の最高
位で規制され、バルブ42を閉止し分離槽81内に被処
理液を供給していけば、被処理液面61は排出管41の
最高位よりも上昇していくので、排出管41はバルブ4
2の開閉で被処理液を排出し水位を調整する機能を備え
ていることになる。因みに、被処理液面61の上部には
油水分離で上昇した浮上油の浮上油液面62が形成され
る。
【0018】分離部81から排出管41へ流入する処理
済の被処理液に分離部81を上昇中の微細気泡および油
粒子が混入することを防止する仕切板15を設け、ポケ
ット状吸入部82を形成している。仕切板15の最高位
は排出管41の最高位より低くして、位置差D2を持た
せている。また、仕切板15の最高位は排出管41の分
離部81との接続部より高くして、位置差D3を持たせ
ている。排出管41における被処理液の流出量と吸入部
82の入口面積で決まる吸入部82での被処理液の下降
速度が気泡の上昇速度より遅ければ、分離部81を上昇
中の微細気泡および油粒子は吸入部82に流入して排出
管41に混入することはない。
【0019】浮上油受け部83の底部には、油分を排出
する油分排出管51が設けてある。図示しないが、処理
槽11の底部から外部に配管を設け、その途中にバルブ
を設けてあり、分離部81内部の液体を排出する必要が
ある場合にこれらを用いる。尚、被処理液は供給管23
を分離部81の下部に接続して供給してもよい。
【0020】次にその動作を説明する。先ず、絶対湿度
が高い時期に行う連続処理について説明する。準備とし
て、バルブ42は開放状態として処理槽11の分離部8
1を清水または処理済の被処理液液を充填し、被処理液
面61を排出管41の最高位に一致したら、循環ポンプ
31を運転する。この時、バルブ22は閉止し、供給ポ
ンプ21は停止している。バルブ34,36は開放状態
としてあり、清水または処理済の被処理液が配管30を
流れることによって、空気供給管35側が負圧となり、
溶解用空気が空気供給管35から流入する。流入した空
気は配管30内を流れる液体に混入し溶解する。溶解し
なかった余剰空気はそのままの状態で、空気の溶解した
液体と一緒にノズル33から大気泡分離器13内に吐出
させる。ノズル33から吐出することで圧力の加わって
いた液体、および空気は減圧し、水に溶解していた空気
は微細気泡となり、溶解していなかった空気は大気泡と
なる。大気泡分離器13では、気泡径が大きくなるほど
液中上昇速度が速い特性を気泡が持っているため、大気
泡は大気泡分離器13の上部へ溜り、大気泡排出管14
から分離部81の上方部へ排出される。
【0021】従って、大気泡分離器13の出口に続く管
路16の開口部17からは微細気泡のみを含む清水また
は処理済の被処理液が分離部81に噴出する。前記開口
部から噴出した清水または処理済の被処理液は、分離部
81に存在する清水または処理済の被処理液と混合し、
減速しながら流れる。その流れは図2に示すように槽内
循環流を形成し、管路16の周囲には、開口部17から
の噴射流と配管30に向かう下降流で強い循環流が形成
されている。分離部81上部では、微細気泡の上昇に伴
い弱い循環流が形成されている。分離部81の下部で強
い循環流が分離部81上部への循環流と一体になると、
微細気泡および油粒子が循環流から分離できずに、油水
分離性能が低下する。このため、分離部81内部に管路
16を突き出し、管路16の長さ方向に流量を均等分配
することによって局部的に循環流が強くなることを防止
して、微細気泡の上昇による分離部81の上部に向う循
環流を維持するようにしている。
【0022】この運転状態を保ちながら、バルブ22を
開放し供給ポンプ21を駆動して被処理液供給系統を運
転し、被処理液循環系統を循環している清水または処理
済の被処理液に未処理状態の被処理液を混合させる。
【0023】すると、開口部17から微細気泡と共に油
粒子が噴射され、油分と微細気泡が付着し浮上し、油分
が分離する。
【0024】分離部81の上部にある吸入部82では、
被処理液供給系統から供給された未処理状態の被処理液
相当分の処理済の被処理液を微細気泡の上昇速度よりも
遅い速度で吸込んで排出管41から排出する。
【0025】循環ポンプ31出口での圧力は、所要動力
を少なくすることと微細気泡の直径を小さくすることを
考慮すると0.3〜0.8MPa程度が好ましい。溶解
空気量が圧力に比例することを考慮すると、循環水流量
は被処理液供給系統から供給された未処理状態の被処理
液量の30〜100倍で、未処理状態の被処理液は循環
水によって30〜100倍に希釈されるので、分離部8
1に供給される被処理液の油分は低濃度である。
【0026】この連続処理では、被処理液循環系統を通
過した被処理液中の油分を分離部81に噴出して上昇す
る時間内に油水分離処理を行う。即ち、被処理液供給系
統から供給された未処理状態の被処理液量相当の処理済
みの被処理液を分離部81の上部から排出管41を通し
て流出させているので、槽外循環だけをしている場合よ
りも油水分離の障害となる下降流は少なくなり、分離部
を小型なものとしても、微細気泡による分離性能を維持
できる。
【0027】分離部81上部の浮上油は連続運転中に排
出管41の途中に設けたバルブ42を一時的に閉じる
と、分離部81内部の被処理液面61および浮上油液面
62が上昇し、遮蔽板高さに近くなると、大気泡排出管
14から排出される空気泡による被処理液面61の波立
ち利用して、浮上油を遮蔽板12をオーバフローさせて
浮上油受け部83へ流下させる。浮上油が減ったら、バ
ルブ42をゆっくり開けて、排出管41から被処理液を
排出して被処理液面61を下げて連続処理を継続する。
【0028】次に、絶対湿度の低い時期に行う間歇処理
について説明する。まず、準備として連続処理と同様
に、分離部81に清水または処理済の被処理液を充満さ
せた状態で循環ポンプ31を運転する。バルブ36、バ
ルブ34は開放状態にしてあり、溶解用空気が空気供給
管35から流入する。この運転を暫く行うと分離部81
における被処理液の温度が上昇し、密度が小さくなる。
尚、分離部81における被処理液の温度を上昇させるた
めに分離部81に加熱手段を配設しておいてもよい。
【0029】そこで、被処理液循環系統における循環ポ
ンプ31の運転を停止し、被処理液供給系統のバルブ2
2を開放状態にして供給ポンプ21を運転して、未処理
状態の被処理液を供給する。被処理液は、配管30およ
び配管37、ノズル33、管路16、開口部17から分
離部81に流入する。被処理液は分離部81内の清水ま
たは処理済の被処理液よりも温度が低く密度が大きいた
めに分離部81の底部に溜って行き、密度が小さい処理
済の油分濃度の低い被処理液は分離部81の上部に押し
上げられた形となって、吸入部82から排出管41,バ
ルブ42を経由して排出される。例えば、仕切板15上
端から分離部81の底部までにおける容積が40L,清
水または処理済の被処理液温度が320K、未処理状態
の被処理液温度が283K、未処理状態の被処理液の供
給を20L/hで行うと、処理済の被処理液のみを30
L以上排出可能である。
【0030】処理済の被処理液のみの排出が済んだら、
バルブ22とバルブ42を閉状態にして未処理状態の被
処理液の供給を止めて、循環ポンプ31による槽外循環
を実施する。分離部81内の流動状態は図2と同様であ
る。バルブ42は閉止してあり、分離部の被処理液中に
気泡が存在することにより、被処理液面61は排出管4
1の最高位置よりも高くなる。この状態で分離部81内
部の被処理液面61上側に浮上油が溜まるが、浮上油液
面62よりも遮蔽板12を高く配置してあり、循環中に
浮上油が浮上油受け部83へ遮蔽板12からオーバフロ
ーすることはない。槽外循環中に分離部下方の油分は微
細気泡によって上昇し、油水分離する。浮上油分離法で
は油分が高濃度であるほど分離性能は良いので、中間濃
度以下までは高速に分離できる。低濃度域は連続処理に
近い分離性能を有する。
【0031】本発明者らの観察によれば、槽外循環の前
半50%の時間で未処理状態の被処理液の油分濃度は中
間濃度以下の1/5程度に低下し、後半50%の時間で
中間濃度以下の油分濃度からさらにその1/5程度の低
濃度(連続処理での目標濃度)に低下することを確認し
ている。前後半で低減する比率は同程度であるが、絶対
値でみれば前半に大半の油分が分離されていることにな
る。
【0032】分離部81における被処理液が目標とする
濃度に低下したら、循環ポンプ31を停止し、バルブ2
2とバルブ42を開放させ、供給ポンプ21を運転して
未処理状態の被処理液を槽外循環流路に供給する。この
期間中に分離部81の処理済の被処理液は供給した未処
理状態の被処理液と同量だけ排出管41から排出され
る。
【0033】被処理液の供給と循環のために供給ポンプ
21の運転と停止を交互に繰り返し、浮上油液面62と
被処理液面61との差が大きくなったら、即ち分離部8
1上部に浮上油が溜まったら、供給ポンプ21の運転中
に排出管41のバルブ42を閉止状態にし、被処理液面
61が遮蔽板12と同一高さになることによって浮上油
を遮蔽板12からオーバフローさせ、浮上油受け部83
へ排出する。
【0034】通常のスクリュー圧縮機では一週間の連続
運転により浮上油が約1mm溜まるので、浮上油の排出
は一週間に1回程度行う。この排出時期は運転時間で決
定するだけでなく、浮上油量、浮上油厚さを測定するこ
とによっても決定できる。
【0035】この間歇処理では、分離部81内に清水ま
たは処理済の被処理液液と約50%の未処理状態にある
被処理液を混合して油水分離処理し、油分は高濃度から
低濃度まで短時間で下げることになる。
【0036】図3は、一般的なスクリュー圧縮機のドレ
ン流量と油分濃度の関係を示している。夏季に相当する
大気中の水分量が多い時期にはドレン流量が多く、油分
濃度は低い。冬季に相当する大気中の水分量が少ない時
にはドレン流量が少なく、油分濃度は高い。そこで前記
2つの運転方法の特徴を生かして、ドレン流量が多く、
油分濃度が低い場合には連続処理を行い、ドレン流量が
少なく、油分濃度が高い場合には間歇運転を行うことに
より、小型で高速処理可能な油水分離装置を構成でき
る。
【0037】間歇処理運転は、槽外循環期間と被処理液
供給期間の長さを異ならせた複数のパターンを用意し
て、中間濃度域の余裕を広くすることも可能である。
【0038】図3の一点鎖線は、2パターンに分ける濃
度域を示している。高濃度の第I領域、中濃度の第II領
域に分けて、第I領域では槽外循環期間と被処理液供給
期間を共に長い第一運転パターンとし、 第II領域では
槽外循環期間と被処理液供給期間を共に第I領域より短
い第二運転パターンとしている。冬季には第一運転パタ
ーンの間歇処理を行い、春秋には第二運転パターンの間
歇処理を行う。こうすることで年中、如何なる状態の被
処理液であっても1台の装置で対応できる。なお、槽外
循環期間のみを変化させることによっても同様に対応で
きる。
【0039】これらの運転パターン選択にはドレン流量
または油分濃度の情報が必要である。油分濃度は短時間
で計測する方法が無いので、運転パターン選択にはドレ
ン流量の情報を用いる。ドレン流量は大気中の水分量、
圧縮機吐出空気圧力、空気冷却器出口温度、凝縮水補集
効率から計算できる、従って、大気温度と大気湿度を計
測する方法がある。一方、通常は圧縮機からのドレンを
一旦溜めるタンクを設けており、この中に液面計を取付
け、液面の変化からドレン流量を算出する方法がある。
また、大気温度のみを測定して、大気湿度100%とし
たドレン最大流量を計算し、この値を制御に用いること
も可能である。実際にはこれらの方法を単独もしくは組
合わせて制御に用いる。
【0040】これらのパターンや運転モードの切り替え
は図示していない制御装置にシーケンスプログラムとし
て用意しておき、油分濃度を確認するための大気中の湿
度などの上述した各項目の計測結果やカレンダーなどに
基づいて適宜に切り替えるようにしておくことができ
る。
【0041】図4は、上記油水分離装置を実用化した場
合の高さ方向の配置を示している。処理槽11は、処理
済の被処理液および浮上油を重力で排出するので上方に
設置している。処理槽11の下側空間を有効利用するた
めに供給ポンプ21、循環ポンプ31を処理槽11の下
に配置し、その横に浮上油タンク71を設置し、これら
を配管で接続している。そしてこれら全体を筐体内に収
納している。このようにすることで、設置面積の一層の
縮小化を図ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば小
型であっても高速に油水分離の処理ができる油水分離装
置が得られる。
【0043】また、本発明によれば、被処理液量やその
油分濃度が変化しても高速に油水分離の処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態になる油水分離装置を示す
図である。
【図2】図1に示した処理槽の分離部での被処理液の流
動状態を示す図である。
【図3】圧縮機におけるドレンの流量と油分濃度の関係
を示す図である。
【図4】本発明になる油水分離装置の高さ方向の配置を
示す図である。
【符号の説明】
11…処理槽 12…遮蔽板 15…仕切板 16…管路 13…大気泡分離器 14…大気泡排出管 17…開口部 21…供給ポンプ 23…被処理液供給管 31…循環ポンプ 33…ノズル 41…排出管 42…バルブ 51…油分排出管 61…被処理液面 62…浮上油液面 81…分離部 82…ポケット状吸入部 83…浮上油受け部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理槽に貯留した被処理液中に微細気泡を
    供給することによって被処理液に含まれる油分を浮上さ
    せ水と油分とを分離させる油水分離装置において、 処理槽は槽内を被処理液を貯留し油水分離が行われる分
    離部とこの分離部で浮上分離した油分を回収する浮上油
    受け部とに仕切る遮蔽板を有し、該分離部の下部から汲
    み出した被処理液に空気供給手段で空気を溶解させて該
    分離部の下部にノズルから噴射した被処理液を該分離部
    に戻す被処理液循環配管系を有し、該被処理液循環配管
    系は被処理液に溶解しえない空気を除去する気泡除去手
    段と未処理状態の被処理液を供給する供給手段を含み、
    該分離部は上部に処理済の被処理液を排出し水位を調整
    する機能を有する排出管を接続していることを特徴とす
    る油水分離装置。
  2. 【請求項2】上記請求項1に記載の油水分離装置におい
    て、該被処理液循環配管系は該分離部の下部から被処理
    液をバルブを介して汲み出し、該供給手段は未処理状態
    の被処理液をバルブを介して混合させ、該排出管はバル
    ブを介して該分離部の上部から被処理液を排出すること
    を特徴とする油水分離装置。
  3. 【請求項3】上記請求項1に記載の油水分離装置におい
    て、該排出管の最高位は該遮蔽板の最高位より低くして
    あることを特徴とする油水分離装置。
  4. 【請求項4】上記請求項1に記載の油水分離装置におい
    て、該分離部への該排出管の接続部は仕切板で形成する
    ポケット状吸入部に設けてあり、該仕切板の最高位は該
    排出管の最高位より低くしてあることを特徴とする油水
    分離装置。
  5. 【請求項5】上記請求項1に記載の油水分離装置におい
    て、該被処理液循環配管系は該分離部の下部に設けられ
    た管路を含み、該管路は複数の開口部を有しており、該
    各開口部においてノズルから噴射した被処理液を該分離
    部に戻すことを特徴とする油水分離装置。
  6. 【請求項6】上記請求項1に記載の油水分離装置を用
    い、分離部から被処理液を汲み上げて分離部に戻す槽外
    循環を行いつつその槽外循環流路に未処理状態の被処理
    液を供給することを連続して行う連続処理と処理槽から
    被処理液を汲み上げて分離部に戻す槽外循環を行う期間
    と該槽外循環流路に未処理状態の被処理液を供給するこ
    とを行う期間を交互に行う間歇処理を、未処理状態の被
    処理液量やその油分濃度に応じて切り替えることを特徴
    とする油水分離方法。
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