JP2758448B2 - 抄紙原料の脱気タンク - Google Patents

抄紙原料の脱気タンク

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JP2758448B2 JP20241389A JP20241389A JP2758448B2 JP 2758448 B2 JP2758448 B2 JP 2758448B2 JP 20241389 A JP20241389 A JP 20241389A JP 20241389 A JP20241389 A JP 20241389A JP 2758448 B2 JP2758448 B2 JP 2758448B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 スクリーン、クリーナー等により除塵された後の抄紙
原料の脱気に関する。
(B)従来の技術 第3図及び第4図に基き、従来の脱気タンクを説明す
ると、第3図は1次クリーナーアクセプトのみ供給する
シングルアクセプト方式で、脱気タンク1の内部に複数
の1次アクセプトフィードパイプ2、脱気タンク出口
4、堰7、脱気タンクオーバーフロー8を順次設け、脱
気タンク1の下部には複数の1次アクセプトフィードパ
イプ2が接続する1次クリーナーアクセプト供給パイプ
3が設けられ、脱気タンク1の上部他端には真空ポンプ
サクション口9を設けたアールストローム社製Ensavac
の脱気タンクである。
第4図は脱気タンク内部に複数の1次アクセプトフィ
ードパイプ2、複数の2次アクセプトフィードパイプ
5、脱気タンク出口4、堰7、脱気タンクオーバーフロ
ー8を順次設け、脱気タンク1の下部には複数の1次ア
クセプトフィードパイプ2が接続する1次クリーナーア
クセプト供給パイプ3と複数の2次アクセプトフィード
パイプ5が接続する2次クリーナーアクセプト供給パイ
プ6が設けられ、脱気タンク1の上部他端には真空ポン
プサクション口9を設けたダブルアクセプト方式の脱気
タンクである。
(C)発明が解決しようとする課題 シングルアクセプト方式では1次アクセプトフィード
パイプ2より供給される良い原料だけが脱気タンク出口
4より送り出されるため、ゴミに関して特に問題はな
い。しかし、脱気タンクオーバーフロー口8からも良い
原料が流出して再循環するため、スクリーン、クリーナ
ー、ポンプ等の流通システムが大きくなり、設備のイニ
シャルコスト大、ポンプの消費電力増のコストアップと
なるため、近年では2次アクセプトフィードパイプ5か
らも供給されるダブルアクセプト方式が採用されてい
る。
ダブルアクセプト方式の場合、従来だと第4図におい
て脱気タンク出口4より1次クリーナーアクセプトの良
い原料と2次クリーナーアクセプトのやや悪い原料と混
入したものが出て行く。また、脱気タンクオーバー口8
からも同様に混入した原料が流出して行く問題がある。
(D)課題を解決するための手段 ダブルアクセプト方式において、脱気タンクの内部
に、1次クリーナーアクセプト供給パイプ又は複数の1
次アクセプトフィードパイプ、脱気タンク出口、2次ク
リーナーアクセプト供給パイプ又は複数の2次アクセプ
トフィードパイプ、堰、脱気タンクオーバーフロー口を
順次設けたことを特徴とする抄紙原料の脱気タンクに関
するものである。
(E)作用 図示してはいないが、脱気タンク出口の先は、ヘッド
ボックスに継っており、製品シートとなるため、1次ク
リーナーアクセプトの良い原料は全量使用させねばなら
ず、逆に2次クリーナーアクセプトのやや悪い原料はポ
ンプ脈動による坪量変動を防ぐため、脱気タンクのレベ
ルコントロールに使用するので極力脱気タンクオーバー
フロー口8より流出させ再循環、再クリーニングさせる
為に、脱気タンク出口4の取付け位置を1次アクセプト
と2次アクセプト供給の間に設けるものである。
(F)実施例 本発明の実施例を図面に基づき説明する。
実施例1 第1図はフィードパイプを用いたダブルアクセプト方
式の脱気タンクであり、1次クリーナーアクセプト供給
パイプ3に接続した複数の1次アクセプトフィードパイ
プ2を脱気タンク1の下部より内部に挿入し、その先端
が堰7によって形成される液面よりも上に出るように配
置し、その脇には脱気タンク出口4を脱気タンク1の下
部に設け、2次クリーナーアクセプト供給パイプ6に接
続した複数の2次アクセプトフィードパイプ5を脱気タ
ンク1の下部より内部に挿入し、1次アクセプトフィー
ドパイプ2と同様に液面上になるように配置し、次に脱
気タンク1内に液溜まり形成するための堰7を設け、堰
7の脇には脱気タンクオーバーフロー口8を脱気タンク
1の下部に設け、脱気タンク1の上部他端には真空ポン
プサクション口9を設けたものである。
1次及び2次アクセプト原料は複数の1次及び2次ア
クセプトフィードパイプ2、5より脱気タンク1内に供
給され、1次アクセプトフィードパイプ2より流入した
良い原料は、真空ポンプサクション口9に接続している
真空ポンプ(図示せず)によって脱気され全量脱気タン
ク出口4より次の工程に送られ製品シートとなる。
2次アクセプトフィードパイプ5より流入したやや悪
い原料も1次アクセプトと同様に脱気され一部は脱気タ
ンク出口4より次の工程に送られ、残りの2次アクセプ
トは堰7で形成される脱気タンク1の液溜まりのレベル
コントロールのため少量堰7よりオバーし、脱気タンク
オーバーフロー口8より流出し2次クリーナーへ戻され
再循環する。
脱気の方法は、脱気タンク本体壁への衝突による拡散
と真空ポンプによる脱気が基本であり、脱気タンク本体
の構造は多種多様を呈するためタンクの構造は限定しな
い。
実施例2 第2図に示す本発明の他の実施例を説明すると、実施
例1(第1図)の1次アクセプトフィードパイプ2と2
次アクセプトフィードパイプ5に替えて、1次クリーナ
ーアクセプト供給パイプ10及び2次クリーナーアクセプ
ト供給パイプ11を脱気タンク1本体の横から入って、堰
7によって形成された液面上を1次及び2次クリーナー
アクセプト供給パイプ10、11が走っており、そのクリー
ナーアクセプト供給パイプの上部には、原料供給の為の
多数の小さい穴があいた構造のもので、各部剤の配置順
序及び原料の流通経路は第1図の時と同様である。
(G)発明の効果 本発明はコストダウンタイプのダブルアクセプト方式
を採用し脱気タンクで、スクリーン、クリーナー、ポン
プ等の設備コストが安く、消費電力の減少が図れ、ゴミ
の少ない原料を用いて製品シートを抄造することによ
り、製品シートの品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の代表的な実施例を示す概略
図である。第3図は従来のシングルアクセルト方式の脱
気タンクの概略図、第4図は従来のダブルアクセルト方
式の脱気タンクを示す概略図である。 1:脱タンク、2:1次アクセプトフィードパイプ、3:1次ク
リーナーアクセプト供給パイプ、4:脱気タンク出口、5:
2次アクセプトフィードパイプ、6:2次クリーナーアクセ
プト供給パイプ、7:堰、8:脱気タンクオーバーフロー
口、9:真空ポンプサクション口、10:1次クリーナーアク
セプト供給パイプ 11:2次クリーナーアクセプト供給パイプ、

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱気タンクの内部に、1次クリーナーアク
    セプト供給パイプ又は複数の1次アクセプトフィードパ
    イプ、脱気タンク出口、2次クリーナーアクセプト供給
    パイプ又は複数の2次アクセプトフィードパイプ、堰、
    脱気タンクオーバーフロー口を順次設けたことを特徴と
    する抄紙原料の脱気タンク。
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