JP2002321657A - 自動車の車体フロア構造 - Google Patents

自動車の車体フロア構造

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JP2002321657A
JP2002321657A JP2001132521A JP2001132521A JP2002321657A JP 2002321657 A JP2002321657 A JP 2002321657A JP 2001132521 A JP2001132521 A JP 2001132521A JP 2001132521 A JP2001132521 A JP 2001132521A JP 2002321657 A JP2002321657 A JP 2002321657A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフセット衝突時におけるフロア前部の変形
の抑制を図る。 【解決手段】 エクステンションサイドメンバ補強部1
2と、サイドシル補強部14と、フロアパネル3に設け
た連結補強部16、およびセカンドクロスメンバ11と
で形成された補強エリアA,B,C,Dの存在により、
オフセット衝突によりフロア前部に作用する斜め入力と
それに伴う車幅方向内側の曲げモーメントに対して、エ
クステンションサイドメンバ6,サイドシル8,セカン
ドクロスメンバ11,およびフロアパネル3の全体で荷
重を分散負担して、エクステンションサイドメンバ6お
よびサイドシル8の各前端部の車幅方向内側への変形が
合理的に抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の車体フロア
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体フロア構造の中には、例え
ば特開平8−239056号公報に示されているよう
に、ダッシュパネルから車体前方に向けて配設したサイ
ドメンバのフロア側延長部であるエクステンションサイ
ドメンバの前端部と、フロアサイドに車体前後方向に配
設したサイドシルの前端部とをアウトリガーで連結し、
このエクステンションサイドメンバの前端部とアウトリ
ガーとの結合部近傍にサスペンションメンバの後部取付
点を設けたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の車体フロア
構造では、車両の斜め前方からの衝突時にサスペンショ
ンメンバの後部取付点およびサイドシル前端部に作用す
る車幅方向内側後方へ向かう斜め入力によって、エクス
テンションサイドメンバの前端部およびサイドシルの前
端部にそれぞれ車幅方向内側に向けて大きな曲げモーメ
ントが作用するが、この曲げモーメントに対する抗力が
十分でないとこれらエクステンションサイドメンバおよ
びサイドシルの前端部が車幅方向内側へ大きく曲げ変形
してフロア全体への荷重の分散伝達が良好に行われなく
なってしまうため、前記各フロア骨格メンバ自体の板厚
増大やダッシュクロスメンバを含めたフロア全体の板厚
増大といった、変形抑制に必要な投資重量が嵩んで大幅
な車体重量の増加を招来してしまう。
【0004】そこで、本発明はフロア骨格メンバやフロ
ア全体の板厚増大等による車体重量の増加を伴うことな
く、車両のオフセット衝突時にフロア全体に衝突荷重を
分散伝達させることができて、エクステンションサイド
メンバおよびサイドシルの大変形によるフロア前部の変
形を小さく抑制することができる自動車の車体フロア構
造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、ダッシュパネルの前面に車体前後方向に配設された
左右のサイドメンバと、ダッシュパネル下側のダッシュ
クロスメンバ部分でサイドメンバの後部に連設されて該
ダッシュクロスメンバからフロアパネルに亘って車体前
後方向に配設されたエクステンションサイドメンバと、
左右のサイドメンバの前端部と左右のエクステンション
サイドメンバの前端部とに取付点を設けて車体に架設さ
れるサスペンションメンバと、左右のエクステンション
サイドメンバの各外側でフロアサイドに車体前後方向に
配設された左右のサイドシルと、ダッシュクロスメンバ
の側部でエクステンションサイドメンバの前端部とサイ
ドシルの前端部とを連結するアウトリガーと、フロアパ
ネルの平坦部において車幅方向に配設されてエクステン
ションサイドメンバとサイドシルとを連結するセカンド
クロスメンバと、を備えた自動車の車体フロア構造にお
いて、エクステンションサイドメンバのサスペンション
メンバ取付点からセカンドクロスメンバとの結合部に亘
る領域に、車体後方へ向かって横方向入力に対する強度
が高くなるエクステンションサイドメンバ補強部を設け
ると共に、その部材強度に上下方向曲げ強度<横方向曲
げ強度となるような方向性を持たせる一方、サイドシル
の前端部からセカンドクロスメンバとの結合部に亘る領
域にサイドシル補強部を設け、フロアパネルに前記エク
ステンションサイドメンバ補強部とサイドシル補強部と
に亘って連結補強部を設けたことを特徴としている。
【0006】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載のフロアパネルの連結補強部を、該フロアパネルにビ
ードを設けて構成したことを特徴としている。
【0007】請求項3の発明にあっては、請求項2に記
載のビードを、フロアパネルに前後複数個設けたことを
特徴としている。
【0008】請求項4の発明にあっては、請求項2,3
に記載のビードを、車幅方向に延在して形成したことを
特徴としている。
【0009】請求項5の発明にあっては、請求項2,3
に記載のビードを、サイドシル補強部からエクステンシ
ョンサイドメンバ補強部に向けて、斜め後方に延在して
形成したことを特徴としている。
【0010】請求項6の発明にあっては、請求項2,3
に記載のビードを、車両衝突時の入力によりエクステン
ションサイドメンバが上下方向に変位した際にフロアパ
ネルに発生する張力に対して、ビード軸線が略直角とな
るように形成したことを特徴としている。
【0011】請求項7の発明にあっては、請求項2〜6
に記載のビードを、エクステンションサイドメンバに直
接連結したことを特徴としている。
【0012】請求項8の発明にあっては、請求項1〜7
に記載の自動車の車体フロア構造であって、エクステン
ションサイドメンバ補強部のセカンドクロスメンバ近傍
の横方向断面寸法を、サスペンションメンバ取付点近傍
の横方向断面寸法よりも大きく設定することにより、エ
クステンションサイドメンバ補強部の横方向入力に対す
る強度を高めると共に強度に方向性を持たせたことを特
徴としている。
【0013】請求項9の発明にあっては、請求項8に記
載のエクステンションサイドメンバ補強部の横方向断面
寸法を、サスペンションメンバ取付点近傍からセカンド
クロスメンバ近傍に向かい連続的に拡大したことを特徴
としている。
【0014】請求項10の発明にあっては、請求項1〜
9に記載の自動車の車体フロア構造であって、エクステ
ンションサイドメンバ補強部の形成領域で、その断面内
に補強部材を車体前後方向に配設したことを特徴として
いる。
【0015】請求項11の発明にあっては、請求項1〜
10に記載の自動車の車体フロア構造であって、エクス
テンションサイドメンバ補強部を、エクステンションサ
イドメンバとフロアパネルとに跨って別体成形されたパ
ネル部材を接合して構成したことを特徴としている。
【0016】請求項12の発明にあっては、請求項1〜
11に記載の自動車の車体フロア構造であって、エクス
テンションサイドメンバ補強部のセカンドクロスメンバ
近傍の横方向断面寸法を、車幅方向外側に向かって拡大
したことを特徴としている。
【0017】請求項13の発明にあっては、請求項1〜
12に記載の自動車の車体フロア構造であって、エクス
テンションサイドメンバを、ダッシュクロスメンバおよ
びフロアパネルの上面に接合配設したことを特徴として
いる。
【0018】請求項14の発明にあっては、請求項13
に記載の自動車の車体フロア構造であって、エクステン
ションサイドメンバ補強部の車幅方向外側の側部を、サ
イドシルのシルインナの側面に直接接合したことを特徴
としている。
【0019】請求項15の発明にあっては、請求項1〜
14に記載の自動車の車体フロア構造であって、サイド
シル補強部を、シル断面内においてシルインナ縦壁面に
別体成形した補強部材を接合して構成したことを特徴と
している。
【0020】請求項16の発明にあっては、請求項1〜
14に記載の自動車の車体フロア構造であって、サイド
シル補強部を、サイドシルの一般部に対して横方向断面
寸法を車幅方向内側に拡大して構成したことを特徴とし
ている。
【0021】請求項17の発明にあっては、請求項16
に記載のサイドシル補強部のシルインナ縦壁面を車幅方
向内側にオフセットして形成して、横方向断面寸法を拡
大したことを特徴としている。
【0022】請求項18の発明にあっては、請求項16
に記載のサイドシル補強部を、シルインナ縦壁面の車幅
方向内側に別体成形した補強部材を接合して、横方向断
面寸法を車幅方向内側に拡大して構成したことを特徴と
している。
【0023】請求項19の発明にあっては、請求項16
〜18に記載のサイドシル補強部のフロアパネル側部を
接合する車幅方向内側の側面を、その下端側がフロア中
央側に張り出す傾斜面として形成したことを特徴として
いる。
【0024】請求項20の発明にあっては、請求項16
〜19に記載のサイドシル補強部の横方向断面寸法を、
前端側よりもセカンドクロスメンバとの結合部側を大き
くしたことを特徴としている。
【0025】請求項21の発明にあっては、請求項20
に記載のサイドシル補強部の横方向断面寸法を、前端側
からセカンドクロスメンバとの結合部側に向かい連続的
に拡大したことを特徴としている。
【0026】請求項22の発明にあっては、請求項1〜
21に記載の自動車の車体フロア構造であって、エクス
テンションサイドメンバ補強部、サイドシル補強部、連
結補強部、およびセカンドクロスメンバで形成される補
強エリアの上方に座席を配置したことを特徴としてい
る。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、車両の
斜め前方衝突時には、その衝突初期に前輪タイヤを介し
てエクステンションサイドメンバ前端部のサスペンショ
ンメンバ後部取付点、およびサイドシル前端部に車幅方
向内側後方へ向かって衝突入力が作用し、この斜め入力
によってエクステンションサイドメンバの前端部および
サイドシル前端部には車幅方向内側に向けて曲げモーメ
ントが発生するが、エクステンションサイドメンバおよ
びサイドシルはそれぞれの補強部によって横方向曲げ強
度が高く、とりわけ、エクステンションサイドメンバ補
強部のセカンドクロスメンバとの連結基部側の横方向曲
げ強度が高く、しかも、これらエクステンションサイド
メンバ補強部とサイドシル補強部とはフロアパネルに設
けた連結補強部で連結されているため、前記曲げモーメ
ントに対してエクステンションサイドメンバおよびサイ
ドシルの車幅方向内側への曲げ変形が抑制される。
【0028】そして、斜め衝突の後期に前輪タイヤもし
くは相手車両のサイドシル前端への強干渉により作用す
る車幅方向内側へ向かう斜め入力とそれに伴い発生する
曲げモーメントに対して、サイドシル自体で入力を受け
ると共に、連結補強部およびエクステンションサイドメ
ンバ補強部とがオーバーラップするエリアを介してエク
ステンションサイドメンバ,セカンドクロスメンバへ衝
突入力を分散伝達することができる。
【0029】この結果、斜め衝突時の初期から後期に亘
って衝突入力をフロア全体に効果的に分散伝達して、エ
クステンションサイドメンバおよびサイドシルの各前端
部の車幅方向内側への変形を合理的に抑制することがで
きる。
【0030】また、エクステンションサイドメンバ補強
部,サイドシル補強部,および連結補強部により前述の
ように斜め衝突入力をフロア全体に効率的に分散伝達で
きるため、各フロア骨格メンバやダッシュクロスメンバ
を含めたフロア全体の各板厚を増大する必要がなく、重
量的におよびコスト的に有利に得ることができる。
【0031】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加えて、連結補強部をフロアパネルにビ
ードを設けて構成してあるため、該ビードに形成される
複数の角部によって入力支持効率が高められてサイドシ
ルからエクステンションサイドメンバへの入力伝達性を
高められると共に、フロアパネル自体の剛性,強度を高
められてフロアパネルの曲げ変形抑制効果を得ることが
できる。
【0032】また、前記車両の斜め衝突時にエクステン
ションサスペンションメンバのサスペンションメンバ後
部取付点に過大な入力が作用して、該エクステンション
サイドメンバがその補強部の強度の方向性(上下方向曲
げ強度<横方向曲げ強度)から上下方向に変位した場
合、フロアパネルに作用する張力でビードが伸び変形し
てエネルギー吸収を行うことができると共に、フロアパ
ネル側部とサイドシルとの接合部の剥離抑制効果を得る
ことができる。
【0033】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の発明の効果に加えて、前後複数個のビードによりサイ
ドシルを前後方向に広範囲に亘って車室内側から支持
し、前記斜め衝突時のサイドシルへの入力をより合理的
にエクステンションサイドメンバ,セカンドクロスメン
バへ分散伝達することができる。
【0034】請求項4に記載の発明によれば、請求項
2,3の発明の効果に加えて、エクステンションサイド
メンバが上下方向に変位した場合に、フロアパネルに発
生する張力に対して、車幅方向に延在するビードによっ
てより張力発生源(即ち、エクステンションサイドメン
バ)に近い部分でエネルギー吸収が可能であり、かつ、
その吸収代についても拡大を図ることができる。
【0035】請求項5に記載の発明によれば、請求項
2,3の発明の効果に加えて、車両の斜め衝突によりサ
イドシルに作用する斜め入力とそれに伴う曲げモーメン
トに対して、斜め後方に延在するビードの稜線を長手方
向に機能させることができて、入力支持効率をより高め
られて入力の合理的な分散伝達を行わせることができ
る。
【0036】請求項6に記載の発明によれば、請求項
2,3の発明の効果に加えて、エクステンションサイド
メンバが上下方向に変位した場合に、フロアパネルに発
生する張力を、ビードの長手方向の稜線が直角方向に受
けるため、該ビードの伸び変形によるエネルギー吸収作
用を最大に活かすことができると共に、フロアパネル側
部とサイドシルとの接合部の剥離抑制効果を高めること
ができる。
【0037】請求項7に記載の発明によれば、請求項2
〜6の発明の効果に加えて、車両の斜め衝突によりサイ
ドシルに作用する斜め入力をビードにより直接エクステ
ンションメンバへ分散伝達できて、より合理的な入力の
分散伝達を行わせることができる。
【0038】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
〜7の発明の効果に加えて、エクステンションサイドメ
ンバ補強部の横方向断面寸法を、セカンドクロスメンバ
近傍とサスペンションメンバ取付点近傍とで大,小変化
させることで、該エクステンションサイドメンバ補強部
の横方向入力に対する前後方向の強度分布と、強度方向
性とを容易に設定することができる。
【0039】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
の発明の効果に加えて、エクステンションサイドメンバ
補強部の横方向断面寸法をサスペンションメンバ取付点
近傍からセカンドクロスメンバ近傍に向かい連続的に拡
大することによって、該エクステンションサイドメンバ
補強部の横方向入力に対する前後方向の強度分布を連続
的に変化させているため、該エクステンションサイドメ
ンバ補強部の断面変化による応力集中を回避することが
できる。
【0040】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1〜9の発明の効果に加えて、エクステンションサイド
メンバ補強部の断面内に車体前後方向に存在する補強部
材によって、該エクステンションサイドメンバ補強部の
前後方向入力に対する強度を高められると共に、面外力
を高めることができる。
【0041】請求項11に記載の発明によれば、請求項
1〜10の発明の効果に加えて、エクステンションサイ
ドメンバとフロアパネルとに跨って接合したパネル部材
によって、エクステンションサイドメンバ補強部の強度
を微細にコントロールすることができる。
【0042】請求項12に記載の発明によれば、請求項
1〜11の発明の効果に加えて、エクステンションサイ
ドメンバ補強部のセカンドクロスメンバ近傍の横方向断
面寸法を、車幅方向外側に向って拡大することにより、
連結補強部との結合強度を高めると共に、エクステンシ
ョンサイドメンバ補強部の車幅方向内側を強固にするこ
とができる。
【0043】請求項13に記載の発明によれば、請求項
1〜12の発明の効果に加えて、エクステンションサイ
ドメンバをダッシュクロスメンバおよびフロアパネルの
上面に接合配置することによって、サイドメンバとエク
ステンションサイドメンバとの上下方向のオフセット量
を小さく抑制でき、車両衝突時における該オフセット部
分の荷重負担を軽減することができる。
【0044】請求項14に記載の発明によれば、請求項
13の発明の効果に加えて、エクステンションサイドメ
ンバ補強部の車幅方向外側の側部を、シルインナの側面
に直接接合してあるため、両部材間での入力伝達をより
確実に行うことができる。
【0045】請求項15に記載の発明によれば、請求項
1〜14の発明の効果に加えて、別体成形した補強部材
をシルインナ縦壁面に接合することによって、サイドシ
ル補強部を容易に構成できると共に該補強部材によって
サイドシル補強部の強度を微細にコントロールすること
ができる。
【0046】また、サイドシルの断面拡大を伴わないた
め、車室内の足元スペースを広く確保することができ
る。
【0047】請求項16に記載の発明によれば、請求項
1〜14の発明の効果に加えて、サイドシルの横方向断
面寸法を拡大変化させることで、サイドシル補強部を容
易に構成することができる。
【0048】請求項17に記載の発明によれば、請求項
16の発明の効果に加えて、サイドシルの横方向断面寸
法の拡大変化を、シルインナ縦壁面を車幅方向内側にオ
フセットして形成することによって行っているので、サ
イドシルの外側形状に変化はなく車体側部の造形に影響
を及ぼすのを回避することができる。
【0049】請求項18に記載の発明によれば、請求項
16の発明の効果に加えて、サイドシルの横方向断面寸
法の拡大変化を、シルインナ縦壁面の車幅方向内側に別
体成形した補強部材を接合することによって行っている
ので、サイドシルの外側形状に変化はなく車体側部の造
形に影響を及ぼすのを回避できることは勿論、サイドシ
ル自体を加工しないため標準規格のサイドシルを利用で
きてコスト的に有利に得ることができ、また、補強部材
によってサイドシル補強部の強度を微細にコントロール
することができる。
【0050】請求項19に記載の発明によれば、請求項
16〜18の発明の効果に加えて、サイドシル補強部の
車幅方向内側の側面を傾斜面としてあるため、エクステ
ンションサイドメンバが上下方向に変位した際にフロア
パネルに発生した張力で、該フロアパネルの側部とサイ
ドシルとの接合面に作用する力の剪断成分を増加させる
ことができ、これらフロアパネルとサイドシルとの剥離
防止効果を高めることができる。
【0051】請求項20に記載の発明によれば、請求項
16〜19の発明の効果に加えて、サイドシル補強部の
横方向断面寸法を、前端側よりもセカンドクロスメンバ
との結合部側を大きくすることにより、車両の斜め衝突
時にサイドシル補強部に作用する横方向入力に対する強
度を高めることができる。
【0052】請求項21に記載の発明によれば、請求項
20の発明の効果に加えて、サイドシル補強部の横方向
断面寸法を、前端側からセカンドクロスメンバとの結合
部側に向かい連続的に拡大することによって、該サイド
メンバ補強部の横方向入力に対する前後方向の強度分布
を連続的に変化させているため、該サイドメンバ補強部
の断面変化による応力集中を回避することができる。
【0053】請求項22に記載の発明によれば、請求項
1〜21の発明の効果に加えて、座席を補強エリアの上
方に配置してあるため、座席の取り付け安定性を一段と
高めることができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面と
ともに詳述する。
【0055】図1〜6において、1はエンジンルームと
車室とを隔成するダッシュパネル、2は該ダッシュパネ
ル1の下側部に設けたダッシュクロスメンバ、3は前端
をダッシュクロスメンバ2の後端に接合したフロアパネ
ルで、その車幅方向中央部に車室側に膨出成形されて車
体前後方向に延在するフロアトンネル4を備えている。
【0056】5はエンジンルームの車幅方向両側部に配
設した車体前後方向骨格部材のサイドメンバで、その後
端はダッシュパネル1に接合してあると共に、該後端か
らダッシュクロスメンバ2およびフロアパネル3の下面
に廻り込んで車体後方に延在するエクステンションサイ
ドメンバ6を延設してある。
【0057】7はエンジンルームの下側に配置したサス
ペンションメンバで、サイドメンバ5の前端部およびエ
クステンションサイドメンバ6の前端部にそれぞれ取付
点Q 1 ,Q2 を設けて車体10に架設してある。
【0058】エクステンションサイドメンバ6は略ハッ
ト形断面に形成して、前記ダッシュクロスメンバ2およ
びフロアパネル3の下面に接合して閉断面を形成してお
り、図2〜4にあっては理解し易いように該エクステン
ションサイドメンバ6を実線で示している。
【0059】8はフロアパネル3の側部に前後方向に配
置したフロア骨格部材のサイドシルを示し、シルインナ
8aとシルアウタ8bとで閉断面に形成してある。
【0060】このサイドシル8の前端部と前記エクステ
ンションサイドメンバ6の前端部とをダッシュサイドで
閉断面を形成するアウトリガー9で結合してある。
【0061】11はフロアパネル3のフロアトンネル4
とサイドシル8との間の平坦部の上面において、該フロ
アトンネル4とサイドシル8とに亘って接合配置されて
閉断面を形成した車幅方向骨格部材のセカンドクロスメ
ンバを示す。
【0062】ここで、前記エクステンションサイドメン
バ6のサスペンションメンバ取付点Q2 からセカンドク
ロスメンバ11との結合部に亘る領域に、車体後方へ向
かって横方向入力に対する強度が高くなるエクステンシ
ョンサイドメンバ補強部12を設けてある。
【0063】本実施形態ではエクステンションサイドメ
ンバ6を車幅方向外側に拡幅成形してエクステンション
サイドメンバ補強部12を構成してあり、その車幅方向
外側の側壁の略前半部を前端から後方に至るに従って漸
次拡幅してテーパ状に形成すると共に略後半部は直状と
して、セカンドクロスメンバ11近傍の横方向断面寸法
をサスペンションメンバ取付点Q2 近傍の横方向断面寸
法よりも大きく設定することによって、エクステンショ
ンサイドメンバ補強部12の横方向入力に対する強度を
車体後方に向かって高めてあると共に、部材強度に上下
方向曲げ強度<横方向曲げ強度となるような方向性を持
たせてある。
【0064】このエクステンションサイドメンバ補強部
12の形成領域には、その閉断面内に補強部材13を車
体前後方向に配設してある。
【0065】この補強部材13には直状の板材(パネル
材)が用いられ、エクステンションサイドメンバ補強部
12の拡幅部分を仕切るようにエクステンションサイド
メンバ6の車幅方向外側の側壁と底壁とに接合してあ
る。
【0066】一方、サイドシル8にはその前端部からセ
カンドクロスメンバ11との結合部に亘る領域にサイド
シル補強部14を設けてある。
【0067】このサイドシル補強部14は、シル断面内
においてシルインナ8aの縦壁面に補強部材としての直
状の板材15を接合して構成している。
【0068】また、フロアパネル3の前記平坦部には、
前記エクステンションサイドメンバ6とサイドシル補強
部14とに亘って連結補強部16を設けてある。
【0069】本実施形態ではフロアパネル3に所要長さ
と深さで複数個のビード17を設けて連結補強部16を
構成している。
【0070】連結補強部16の略前半部領域は、サイド
シル8の近傍で下向きに膨出成形されて前後方向に延在
する1つのビード17aで構成し、略後半部領域は上向
きに膨出成形されてセカンドクロスメンバ11と略平行
に車幅方向に延在する3つのビード17bで構成してい
る。
【0071】この略後半部領域の各ビード17bは、何
れも前記エクステンションサイドメンバ補強部12の上
方と、サイドシル補強部14とに跨るように形成してあ
る。
【0072】これにより本実施形態では図3に示すよう
に、エクステンションサイドメンバ補強部12で形成さ
れる平面略三角形状の補強エリアAと、サイドシル補強
部14で形成されるシルインナ8aに沿った補強エリア
Bと、これら両補強エリアA,Bに挟まれた連結補強部
16で形成される補強エリアCと、補強エリアA,Cが
オーバーラップした補強エリアDとが構成され、これら
各補強エリアA〜Dの後端部分をセカンドクロスメンバ
11で構成している。
【0073】図1,2中、18はフロントバンパーを示
す。
【0074】以上の実施形態の構造によれば、例えば図
2に示すように相手車両V0 が斜め前方から衝突する
と、その衝突初期に前輪タイヤ19を介してエクステン
ションサイドメンバ6の前端部のサスペンションメンバ
後部取付点Q2 、およびサイドシル8の前端部に車幅方
向内側後方へ向かって衝突入力Fが作用し、この斜め入
力によってエクステンションサイドメンバ6の前端部お
よびサイドシル8の前端部には車幅方向内側に向けて曲
げモーメントMext ,Msillが発生する。
【0075】エクステンションサイドメンバ6及びサイ
ドシル8は、それぞれの補強部12,14によって横方
向曲げ強度が高く、とりわけ、エクステンションサイド
メンバ補強部12のセカンドクロスメンバ11との連結
基部側の横方向曲げ強度が高く、しかも、これらエクス
テンションサイドメンバ補強部12とサイドシル補強部
14とはフロアパネル3に設けた連結補強部16で連結
されているため、前記曲げモーメントMext ,Msillに
対するエクステンションサイドメンバ6およびサイドシ
ル8の車幅方向内側への曲げ強度が、図3に併記した強
度分布に示すように何れも従来の構造と比較してa1
らa2 へ、およびb1 からb2 へと高められ、従って、
これらエクステンションサイドメンバ6およびサイドシ
ル8の車幅方向内側への曲げ変形が抑制される。
【0076】また、このエクステンションサイドメンバ
補強部12の断面内には補強部材13が前後方向に配設
されている一方、サイドシル補強部14はシルインナ8
aに補強部材15を接合して構成しているため、これら
エクステンションサイドメンバ6およびサイドシル8の
前後方向入力Fext ,Fsillに対する強度も高められ
る。
【0077】そして、前記斜め衝突の後期に前輪タイヤ
19もしくは相手車両V0 のサイドシル8前端への強干
渉により作用する車幅方向内側へ向かう斜め入力とそれ
に伴い発生する曲げモーメントに対して、サイドシル8
自体で入力を受けると共に、連結補強部16とエクステ
ンションサイドメンバ補強部12とがオーバーラップし
た補強エリアDを介してエクステンションサイドメンバ
6,セカンドクロスメンバ11へ衝突入力を分散伝達す
ることができる。
【0078】この結果、斜め衝突時の初期から後期に亘
って衝突入力をフロア全体に効率的に分散伝達して、エ
クステンションサイドメンバ6およびサイドシル8の各
前端部の車幅方向内側への変形を合理的に抑制すること
ができる。
【0079】また、エクステンションサイドメンバ補強
部12,サイドシル補強部14,および連結補強部16
により、前述のように斜め衝突入力Fをフロア全体に効
率的に分散伝達できるため、各フロア骨格メンバ6,
8,11やダッシュクロスメンバ2を含めたフロア全体
の各板厚を増大する必要がなく、重量的におよびコスト
的に有利に得ることができる。
【0080】ここで、本実施形態によれば、前述のよう
にエクステンションサイドメンバ補強部12の横方向断
面寸法を、セカンドクロスメンバ11近傍とサスペンシ
ョンメンバ後部取付点Q2 近傍とで大,小変化させるこ
とで、該エクステンションサイドメンバ補強部12の横
方向入力に対する前後方向の強度分布と、強度方向性と
を容易に設定することができる。
【0081】しかも、該エクステンションサイドメンバ
補強部12のセカンドクロスメンバ11近傍の横方向断
面寸法を、車幅方向外側に向かって拡大することによっ
て、連結補強部16との結合強度を高められると共に、
エクステンションサイドメンバ補強部12の車幅方向内
側を強固にすることができる。
【0082】また、前述のように補強部材13,15の
設定によって、エクステンションサイドメンバ補強部1
2およびサイドシル補強部14の強度を微細にコントロ
ールすることが可能で、要求に合った強度,剛性を確保
することができる。
【0083】特に、サイドシル補強部14はこの補強部
材15の設定によってサイドシル8の断面拡大を伴わな
いため、車室内の足元スペースを広く確保することがで
きる。
【0084】一方、連結補強部16はフロアパネル3に
ビード17を設けて構成してあるため、該ビード17に
形成される複数の角部によって入力支持効率が高められ
てサイドシル8からエクステンションサイドメンバ6へ
の入力伝達性を高められると共に、フロアパネル3自体
の剛性,強度を高められてフロアパネル3の曲げ変形抑
制効果を得ることができる。
【0085】また、前記車両の斜め衝突時に図7に示す
ように、エクステンションサイドメンバ6のサスペンシ
ョンメンバ後部取付点Q2 に過大な入力Fmax が作用し
て、該エクステンションサイドメンバ6がその補強部1
2の方向性(上下方向曲げ強度<横方向曲げ強度)から
上下方向に変位した場合、フロアパネル3に作用する張
力Tでビード17が伸び変形し、とりわけ、ビード17
aは張力Tに対して長手方向の稜線が直角方向に受けて
伸び変形が図8に示すように良好に行われてエネルギー
吸収を行うことができると共に、フロアパネル3の側部
とサイドシル8との接合部の剥離抑制効果を得ることが
できる。
【0086】また、ビード17bも前記張力Tに対して
伸び変形してエネルギー吸収に寄与するが、該ビード1
7bが車幅方向に延在していることにより、前述のよう
にエクステンションサイドメンバ6が上下方向に変位し
た場合に、フロアパネル3に発生する張力Tに対してよ
り張力発生源(即ち、エクステンションサイドメンバ
6)に近い部分でエネルギー吸収が可能であり、かつ、
その吸収代についても拡大を図ることができる。
【0087】なお、フロアパネル3には前述のようにエ
クステンションサイドメンバ補強部12,サイドシル補
強部14,連結補強部16,およびセカンドクロスメン
バ11で補強エリアA〜Dが形成されるため、図示は省
略したが座席をこの補強エリアA〜Dの上方に配置する
ことによって、座席の取付安定性を一段と高めることが
できる。
【0088】図9,10は本発明の第2実施形態を示す
もので、本実施形態にあっては前記第1実施形態におけ
るエクステンションサイドメンバ補強部12の横方向断
面寸法を、サスペンションメンバ後部取付点Q2 の近傍
からセカンドクロスメンバ11の近傍に向かい連続的に
平面テーパ状に拡大してある。
【0089】本実施形態ではこのエクステンションサイ
ドメンバ補強部12は、前記第1実施形態のようにエク
ステンションサイドメンバ6を車幅方向外側に向けて拡
幅成形するのに替えて、別体成形した平面略三角形状の
パネル部材12Aをエクステンションサイドメンバ6と
フロアパネル3とに跨って接合して構成している。
【0090】また、サイドシル補強部14は、サイドシ
ル8の一般部に対して横方向断面寸法を車幅方向内側に
向かって拡大して構成してあり、本実施形態では該サイ
ドシル補強部14の領域におけるシルインナ8aの縦壁
面を車幅方向内側に向けて膨出させてオフセットして形
成してある。
【0091】このサイドシル補強部14の領域における
シルインナ8aの縦壁面は、その下端側がフロア中央側
に張り出す傾斜面として形成してある。
【0092】一方、フロアパネル3の連結補強部16を
構成する複数個のビード17のうち、略後半部のビード
17bをサイドシル補強部14からエクステンションサ
イドメンバ補強部12に向けて、斜め後方に延在して形
成してある。
【0093】このビード17bの斜め後方に延在する傾
斜角度として、好ましくは前記フロアパネル3に発生す
る張力に対して、ビード軸線が略直角となる後傾角度と
してある。
【0094】従って、この第2実施形態の構造によれば
前記第1実施形態と同様の効果が得られる他、エクステ
ンションサイドメンバ補強部12の横方向断面寸法の拡
大変化を、サスペンションメンバ後部取付点Q2 の近傍
からセカンドクロスメンバ11の近傍に向けて連続的と
してあるため、該エクステンションサイドメンバ補強部
12の断面変化による応力集中を回避することができ
る。
【0095】また、別体成形したパネル部材12Aでエ
クステンションサイドメンバ補強部12を構成している
ため、該エクステンションサイドメンバ補強部12の強
度を微細にコントロールすることができる。
【0096】更に、サイドシル8の横方向断面寸法を拡
大変化させることで、サイドシル補強部14を容易に構
成できることは勿論、シルインナ8aの縦壁面を車幅方
向内側にオフセットして形成することによって行ってい
るので、サイドシル8の外側形状に変化はなく車体側部
の造形に影響を及ぼすのを回避することができる。
【0097】しかも、このシルインナ8aの縦壁面を傾
斜面としてあるので、前記フロアパネル3に発生した張
力Tで、該フロアパネル3の側部とサイドシル8との接
合面に作用する力の剪断成分を増加させることができ、
これらフロアパネル3とサイドシル8との剥離防止効果
を高めることができる。
【0098】一方、連結補強部16の略後半部領域を構
成するビード17bの傾斜配置によって、ビード17b
の稜線を長手方向に機能させることができて、入力支持
効率をより高められると共に、該ビード17bもビード
17aと同様にフロアパネル3に発生する張力Tを、ビ
ード17bの長手方向の稜線が直角方向に受けるため、
これらビード17a,17bの伸び変形によるエネルギ
ー吸収作用を最大に活かすことができると共に、フロア
パネル3の側部とサイドシル8との接合部の剥離抑制効
果を高めることができる。
【0099】図11〜13は本発明の第3実施形態を示
すもので、本実施形態にあっては、前記第2実施形態に
おけるエクステンションサイドメンバ6(補強部12を
含む)を、ダッシュクロスメンバ2およびフロアパネル
3の上面に接合配置してあると共に、セカンドクロスメ
ンバ11の部分でエクステンションサイドメンバ補強部
12の車幅方向外側の側部を、シルインナ8aの側面に
直接接合してある。
【0100】このようにエクステンションサイドメンバ
6をフロアパネル3の上面に接合するため、連結補強部
16を構成するビード17bは、その車幅方向内側の側
部をエクステンションサイドメンバ補強部12の内側に
入り込ませて直接接合してある。
【0101】従って、この第3実施形態の構造によれば
前記第2実施形態と同様の効果が得られる他、エクステ
ンションサイドメンバ6をダッシュクロスメンバ2およ
びフロアパネル3の上面に接合配置することで、サイド
メンバ5とエクステンションサイドメンバ6との上下方
向のオフセット量を小さく抑制でき、車両衝突時におけ
る該オフセット部分の荷重負担を軽減することができ
る。
【0102】また、エクステンションサイドメンバ補強
部12の車幅方向外側の側部をシルインナ8bの側面に
直接接合してあるため、両部材間での入力伝達をより確
実に行うことができると共に、ビード17bをエクステ
ンションサイドメンバ6に直接接合してあるため、サイ
ドシル8に作用する前記斜め入力を該ビード17bによ
り直接エクステンションサイドメンバ6へ分散伝達でき
て、より合理的な入力の分散伝達を行わせることができ
る。
【0103】なお、前記第2,第3実施形態ではサイド
シル8のシルインナ8aを車幅方向内側へ向けて膨出成
形することで、横方向断面寸法を拡大したサイドシル補
強部14を構成しているが、第1実施形態に示したサイ
ドシル8の略垂直なシルインナ8aの縦壁の車幅方向内
側、即ち、車室側の側面に別体成形した補強部材(図示
省略)を接合して、横方向断面寸法を拡大することもで
きる。
【0104】また、これら実施形態のようにサイドシル
補強部14を、サイドシル8の横方向断面寸法を拡大し
て構成する場合に、サイドシル8の前端側よりもセカン
ドクロスメンバ11との結合部側を大きく、望ましくは
連続的に拡大変化すれば、車両の斜め衝突時に応力集中
を生じることなくサイドシル補強部14に作用する横方
向入力に対する強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象とする自動車の外観斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態における斜め衝突時の重
力形態を示す車両前部の平面説明図。
【図3】本発明の第1実施形態の補強エリアを概念的に
示す平面説明図。
【図4】本発明の第1実施形態の斜視図。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図。
【図6】図4のB−B線に沿う断面図。
【図7】本発明の第1実施形態の機能を説明する斜視
図。
【図8】図7のC−C線に沿う断面図。
【図9】本発明の第2実施形態の斜視図。
【図10】図9のD−D線に沿う断面図。
【図11】本発明の第3実施形態の斜視図。
【図12】図11のE−E線に沿う断面図。
【図13】図11のF−F線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 ダッシュパネル 2 ダッシュクロスメンバ 3 フロアパネル 5 サイドメンバ 6 エクステンションサイドメンバ 7 サスペンションメンバ 8 サイドシル 9 アウトリガー 11 セカンドクロスメンバ 12 エクステンションサイドメンバ補強部 12A パネル部材 13 補強部材 14 サイドシル補強部 15 補強部材 16 連結補強部 17 ビード

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダッシュパネルの前面に車体前後方向に
    配設された左右のサイドメンバと、ダッシュパネル下側
    のダッシュクロスメンバ部分でサイドメンバの後部に連
    設されて該ダッシュクロスメンバからフロアパネルに亘
    って車体前後方向に配設されたエクステンションサイド
    メンバと、左右のサイドメンバの前端部と左右のエクス
    テンションサイドメンバの前端部とに取付点を設けて車
    体に架設されるサスペンションメンバと、左右のエクス
    テンションサイドメンバの各外側でフロアサイドに車体
    前後方向に配設された左右のサイドシルと、ダッシュク
    ロスメンバの側部でエクステンションサイドメンバの前
    端部とサイドシルの前端部とを連結するアウトリガー
    と、フロアパネルの平坦部において車幅方向に配設され
    てエクステンションサイドメンバとサイドシルとを連結
    するセカンドクロスメンバと、を備えた自動車の車体フ
    ロア構造において、 エクステンションサイドメンバのサスペンションメンバ
    取付点からセカンドクロスメンバとの結合部に亘る領域
    に、車体後方へ向かって横方向入力に対する強度が高く
    なるエクステンションサイドメンバ補強部を設けると共
    に、その部材強度に上下方向曲げ強度<横方向曲げ強度
    となるような方向性を持たせる一方、 サイドシルの前端部からセカンドクロスメンバとの結合
    部に亘る領域にサイドシル補強部を設け、 フロアパネルに前記エクステンションサイドメンバ補強
    部とサイドシル補強部とに亘って連結補強部を設けたこ
    とを特徴とする自動車の車体フロア構造。
  2. 【請求項2】 フロアパネルの連結補強部を、該フロア
    パネルにビードを設けて構成したことを特徴とする請求
    項1に記載の自動車の車体フロア構造。
  3. 【請求項3】 ビードをフロアパネルに前後複数個設け
    たことを特徴とする請求項2に記載の自動車の車体フロ
    ア構造。
  4. 【請求項4】 ビードを車幅方向に延在して形成したこ
    とを特徴とする請求項2,3に記載の自動車の車体フロ
    ア構造。
  5. 【請求項5】 ビードをサイドシル補強部からエクステ
    ンションサイドメンバ補強部に向けて、斜め後方に延在
    して形成したことを特徴とする請求項2,3に記載の自
    動車の車体フロア構造。
  6. 【請求項6】 ビードを、車両衝突時の入力によりエク
    ステンションサイドメンバが上下方向に変位した際にフ
    ロアパネルに発生する張力に対して、ビード軸線が略直
    角となるように形成したことを特徴とする請求項2,3
    に記載の自動車の車体フロア構造。
  7. 【請求項7】 ビードをエクステンションサイドメンバ
    に直接連結したことを特徴とする請求項2〜6の何れか
    に記載の自動車の車体フロア構造。
  8. 【請求項8】 エクステンションサイドメンバ補強部の
    セカンドクロスメンバ近傍の横方向断面寸法を、サスペ
    ンションメンバ取付点近傍の横方向断面寸法よりも大き
    く設定することにより、エクステンションサイドメンバ
    補強部の横方向入力に対する強度を高めると共に強度に
    方向性を持たせたことを特徴とする請求項1〜7の何れ
    かに記載の自動車の車体フロア構造。
  9. 【請求項9】 エクステンションサイドメンバ補強部の
    横方向断面寸法を、サスペンションメンバ取付点近傍か
    らセカンドクロスメンバ近傍に向かい連続的に拡大した
    ことを特徴とする請求項8に記載の自動車の車体フロア
    構造。
  10. 【請求項10】 エクステンションサイドメンバ補強部
    の形成領域で、その断面内に補強部材を車体前後方向に
    配設したことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載
    の自動車の車体フロア構造。
  11. 【請求項11】 エクステンションサイドメンバ補強部
    を、エクステンションサイドメンバとフロアパネルとに
    跨って別体成形されたパネル部材を接合して構成したこ
    とを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の自動車
    の車体フロア構造。
  12. 【請求項12】 エクステンションサイドメンバ補強部
    のセカンドクロスメンバ近傍の横方向断面寸法を、車幅
    方向外側に向かって拡大したことを特徴とする請求項1
    〜11の何れかに記載の自動車の車体フロア構造。
  13. 【請求項13】 エクステンションサイドメンバを、ダ
    ッシュクロスメンバおよびフロアパネルの上面に接合配
    設したことを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載
    の自動車の車体フロア構造。
  14. 【請求項14】 エクステンションサイドメンバ補強部
    の車幅方向外側の側部を、サイドシルのシルインナの側
    面に直接接合したことを特徴とする請求項13に記載の
    自動車の車体フロア構造。
  15. 【請求項15】 サイドシル補強部を、シル断面内にお
    いてシルインナ縦壁面に別体成形した補強部材を接合し
    て構成したことを特徴とする請求項1〜14の何れかに
    記載の自動車の車体フロア構造。
  16. 【請求項16】 サイドシル補強部を、サイドシルの一
    般部に対して横方向断面寸法を車幅方向内側に拡大して
    構成したことを特徴とする請求項1〜14の何れかに記
    載の自動車の車体フロア構造。
  17. 【請求項17】 サイドシル補強部のシルインナ縦壁面
    を車幅方向内側にオフセットして形成して、横方向断面
    寸法を拡大したことを特徴とする請求項16に記載の自
    動車の車体フロア構造。
  18. 【請求項18】 サイドシル補強部を、シルインナ縦壁
    面の車幅方向内側に別体成形した補強部材を接合して、
    横方向断面寸法を車幅方向内側に拡大して構成したこと
    を特徴とする請求項16に記載の自動車の車体フロア構
    造。
  19. 【請求項19】 サイドシル補強部のフロアパネル側部
    を接合する車幅方向内側の側面を、その下端側がフロア
    中央側に張り出す傾斜面として形成したことを特徴とす
    る請求項16〜18の何れかに記載の自動車の車体フロ
    ア構造。
  20. 【請求項20】 サイドシル補強部の横方向断面寸法
    を、前端側よりもセカンドクロスメンバとの結合部側を
    大きくしたことを特徴とする請求項16〜19の何れか
    に記載の自動車の車体フロア構造。
  21. 【請求項21】 サイドシル補強部の横方向断面寸法
    を、前端側からセカンドクロスメンバとの結合部側に向
    かい連続的に拡大したことを特徴とする請求項20に記
    載の自動車の車体フロア構造。
  22. 【請求項22】 エクステンションサイドメンバ補強
    部、サイドシル補強部、連結補強部、およびセカンドク
    ロスメンバで形成される補強エリアの上方に座席を配置
    したことを特徴とする請求項1〜21の何れかに記載の
    自動車の車体フロア構造。
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