JP2002321206A - 繊維板の表面加工方法 - Google Patents

繊維板の表面加工方法

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JP2002321206A
JP2002321206A JP2001129533A JP2001129533A JP2002321206A JP 2002321206 A JP2002321206 A JP 2002321206A JP 2001129533 A JP2001129533 A JP 2001129533A JP 2001129533 A JP2001129533 A JP 2001129533A JP 2002321206 A JP2002321206 A JP 2002321206A
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fiberboard
resin
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fiber board
mdf
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JP2001129533A
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Sukemasa Nakamoto
祐昌 中本
Toshihiko Tsunoda
敏彦 角田
Hiroyuki Nakagawa
裕之 中川
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Juken Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Juken Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歩留まりが良く、かつ小規模な設備で、繊維
板の表面強度と表面性を高め、当該繊維板の質を大幅に
向上させることのできる繊維板の表面加工方法を提供す
る。 【解決手段】繊維板1の表面だけに樹脂2を含侵させた
後、その表面を熱盤3で加圧および加熱して前記樹脂2
を含んだ繊維板1の表面を硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維板の表面強度
と表面性を高めることのできる繊維板の表面加工方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】中比重繊維板(MDF)やインシュレー
ションボード等の繊維板は、安価な低質材を使用しての
大量生産が可能であり、また成形寸法も自由に設定する
ことができるので、従来から建材用として広く使用され
ている。
【0003】このうち、MDFはその表面に凹凸がなく
て表面性が良く、特に安価であるため、松やラワン等の
無垢材や合板に代わって多く使用されている。しかし、
無垢材や合板に比較して脆いため、完全に代替されるま
でには至っていない。
【0004】また、インシュレーションボードは、軽量
で断熱性に優れるという特長があるものの、その表面に
は凹凸が多くて表面性が悪く、また、強度も低い。従っ
て、畳等の下地材や断熱材として使用されるに留まって
いる。
【0005】これまでMDFの表面性とインシュレーシ
ョンボードの軽量性を併せ持つ繊維板が理想的と考えら
れ、多くの繊維板の製造方法が開発されてきた。例え
ば、次の方法がそれである。
【0006】(1)MDFとインシュレーションボード
をそれぞれ別々に製造し、水性ビニルウレタン等の常温
硬化型接着剤を使用して両者を接着し一体化する。この
方法は、従来の設備をそのまま使用して製造することが
できるといった長所を持つ。 (2)MDFとインシュレーションボード(またはスト
ランドボード)等の原料をマット上に堆積し、全体を加
熱圧縮して接着剤と共に硬化させる。 この方法は、歩留まりが上記(1)の方法より良く、ま
た、接着不良が発生し難いので品質が比較的安定してい
るといった長所を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
(1)の方法は、MDFとインシュレーションボードを
別々に製造した上で接着するので、材料の無駄が多く、
また、接着して一体化する工程で接着不良が発生し易
い。その結果、歩留まりが悪いといった問題がある。ま
た、(2)の方法は、専用の製造設備が必要であり、こ
の製造設備はMDFとインシュレーションボードの製造
設備を組合せたような大掛かりなものとする必要がある
といった問題がある。
【0008】そこで、本発明の目的とするところは、歩
留まりが良く、かつ小規模な設備で、繊維板の表面強度
と表面性を高め、当該繊維板の質を大幅に向上させるこ
とのできる繊維板の表面加工方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載の繊維板の表面加工方法
は、繊維板(1)の表面だけに樹脂(2)を含侵させた
後、該樹脂(2)を含んだ繊維板(1)の表面を硬化さ
せてなることを特徴とする。
【0010】また、請求項2に記載の表面加工方法は、
繊維板(1)の表面だけに樹脂(2)を含侵させた後、
該表面を熱盤(3)で加圧および加熱して前記樹脂
(2)を含んだ繊維板(1)の表面を硬化させてなるこ
とを特徴とする。
【0011】さらに、請求項3に記載の繊維板の表面加
工方法は、前記繊維板(1)がインシュレーションボー
ドであることを特徴とする。
【0012】また、請求項4に記載の繊維板の表面加工
方法は、前記表面硬化後の繊維板の比重を0.4以下に
したことを特徴とする。
【0013】また、請求項5に記載の繊維板の表面加工
方法は、前記繊維板(1)が中比重繊維板(MDF)で
あることを特徴とする。
【0014】なお、カッコ内の記号は図面および後述す
る発明の実施に記載された対応要素または対応事項を示
す。
【0015】本発明の請求項1に記載の繊維板の表面加
工方法によれば、繊維板の表面だけに樹脂を含侵させた
後、その表面を硬化させるので、繊維板の表面強度を高
めることができる。このように繊維板の表面に樹脂を塗
布し、硬化させるだけで良いので、歩留まりが良い。ま
た、樹脂は、繊維板の表面だけに含侵させるので、繊維
板の内部に含侵させるのと異なり、大掛かりな樹脂注入
装置は不要である。特に、請求項2の発明によれば、熱
盤で加熱状態にある繊維板の表面を加圧するので、表面
の凹凸が消滅して平坦となり、表面性が高められる。ま
た熱盤は単に繊維板の表面を加圧および加熱するのみで
あるので、通常のいわゆるヒートタイプのプレス装置を
使用することができる。よって、小規模な設備で加工す
ることができる。
【0016】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
前記繊維板がインシュレーションボードであるので、当
該インシュレーションボードの持つ強度と表面性の悪さ
を改善して、強度と表面性に優れ、かつ軽量で断熱性に
も優れるインシュレーションボードすることができる。
【0017】また、請求項4に記載の発明によれば、表
面加工後の繊維板の比重を0.4以下にするものである
ので、全体的に軽量化が図れる。
【0018】また、請求項5に記載の発明によれば、前
記繊維板がMDFであるので、当該MDFの持つ脆さを
解消して、十分な強度を備え、かつ表面性が良くて安価
なMDFとすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明の実施形
態に係る繊維板の表面加工方法について説明する。図1
は、本発明の実施形態に係る繊維材の表面加工方法を示
すもので、(a)は樹脂2を塗布する状態を示す側面図
であり、(b)は繊維板1の表面を加圧および加熱する
状態を示す側面図である。
【0020】本発明の実施形態に係る繊維板の表面加工
方法は、まず、繊維板1の表面だけに樹脂2を塗布し、
含侵させる(図1(a)参照)。樹脂2の塗布は、本実
施形態のようにスプレーで行なうことができる他、ロー
ラーや刷毛等の一般的な手段で行なうことができる。ま
た、樹脂2の種類は特に限定されず、メラミン系または
ウレタン系樹脂を使用することができる。
【0021】次に、繊維板1の表面に樹脂2が含侵した
後、その表面を熱盤3で加圧および加熱する(図1
(b)参照)。加熱温度や加熱時間は繊維板1や樹脂2
の種類等によって異なるが、通常、140℃程度で5分
程度が好ましい。なお、樹脂2は繊維板1の表面から1
〜3mm程度の深さまで含侵して硬化し、繊維板1の表
面に硬質な層を形成する。
【0022】こうした加工方法を施した繊維板1の表面
は、硬度が高く、また、その表面が平坦となって表面性
が高められる。なお、当該表面にサンディング等の仕上
げ加工を施すことによって、表面性をさらに高めること
ができる。こうして加工した繊維板1は、比重が0.4
程度であり、表面加工を施していないインシュレーショ
ンボードと同程度で、軽量である。より軽量化を図るた
めに比重は0.4以下であることが望ましい。
【0023】この加工方法においては、繊維板1の表面
に樹脂2を塗布して、熱盤3で加圧と加熱を行なうのみ
で良いので、歩留まりが良い。また、樹脂2は、繊維板
1の表面だけに含侵させるので、大掛かりな樹脂注入装
置は不要であり、また、熱盤3は通常のヒートタイプの
プレス装置を使用することができる。従って、小規模な
設備で繊維板1の表面を加工することができる。
【0024】なお、本発明の実施形態においては、繊維
板1の表面を熱盤3で加圧および加熱することによって
硬化させるようにしたが、これに限定されることなく、
電子線や紫外線を表面に照射するようにしてもよい。紫
外線の場合は深部までは到達せず表面のみの硬化にとど
まるが、電子線の場合は深部まで到達し深部まで硬化さ
せることができる。また硬化剤を使用した反応硬化を利
用してもよい。例えば、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂で
あればイソシアネートを添加することで反応が進んで硬
化する。その他、水分を蒸発して固まらせる、乾燥によ
る硬化や、加熱して溶解させ、注入後冷却によって硬化
させる、ホットメルトを利用したものであってもよい。
【0025】また、本発明の実施形態においては、繊維
板1の種類を特に限定するものではないが、その繊維板
1が仮にインシュレーションボードであると、インシュ
レーションボードの持つ強度と表面性の悪さが改善さ
れ、強度と表面性に優れ、かつ軽量で断熱性にも優れる
インシュレーションボードとなる。またMDFである
と、比重が0.4以上になるものの、当該MDFの持つ
脆さが解消され、十分な強度と優れた表面性を備え、か
つ安価なMDFとなる。
【0026】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の請求項1に記載
の繊維板の表面加工方法によれば、繊維板の表面だけに
樹脂を含侵させた後、その表面を硬化させるので、繊維
板の表面強度を高めることができる。従って、優れた建
材として使用することができる。このように繊維板の表
面に樹脂を塗布し、硬化させるだけで良いので、歩留ま
りが良い。また、樹脂は、繊維板の表面だけに含侵させ
るので、繊維板の内部に含侵させるのと異なり、大掛か
りな樹脂注入装置は不要である。特に、請求項2の発明
によれば、熱盤で加熱状態にある繊維板の表面を加圧す
るので、表面の凹凸が消滅して平坦となり、表面性が高
められる。また熱盤は単に繊維板の表面を加圧および加
熱するのみであるので、通常のいわゆるヒートタイプの
プレス装置を使用することができる。よって、小規模な
設備で加工することができる。
【0027】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
前記繊維板がインシュレーションボードであるので、当
該インシュレーションボードの持つ強度と表面性の悪さ
を改善して、強度と表面性に優れ、かつ軽量で断熱性に
も優れるインシュレーションボードすることができる。
これにより、下地材や断熱材の他にも使用できる建材と
することができる。
【0028】また、請求項4に記載の発明によれば、表
面加工後の繊維板の比重を0.4以下にするものである
ので、全体的に軽量化が図れる。
【0029】また、請求項5に記載の発明によれば、前
記繊維板がMDFであるので、当該MDFの持つ脆さを
解消して、十分な強度を備え、かつ表面性が良くて安価
なMDFとすることができる。従って、これまでの無垢
材や合板に代わる建材とすることができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る繊維材の表面加工方法
において、(a)は樹脂を塗布する状態を示す側面図で
あり、(b)は繊維板の表面を加圧および加熱する状態
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 繊維板 2 樹脂 3 熱盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 敏彦 広島県廿日市市宮園3丁目8番14号 (72)発明者 中川 裕之 広島県廿日市市下平良1−8−10−208 Fターム(参考) 2B260 AA02 AA20 BA19 CB01 CD02 CD24 DA02 DA05 DA06 DA17 DD02 EB02 EB06 EB11 EB42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維板の表面だけに樹脂を含侵させた
    後、該樹脂を含んだ繊維板の表面を硬化させてなること
    を特徴とする繊維板の表面加工方法。
  2. 【請求項2】 繊維板の表面だけに樹脂を含侵させた
    後、該表面を熱盤で加圧および加熱して前記樹脂を含ん
    だ繊維板の表面を硬化させてなることを特徴とする繊維
    板の表面加工方法。
  3. 【請求項3】 前記繊維板がインシュレーションボード
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載の繊維板
    の表面加工方法。
  4. 【請求項4】 前記表面硬化後の繊維板の比重を0.4
    以下にしたことを特徴とする請求項1乃至3のうちいず
    れか一つに記載の繊維板の表面加工方法。
  5. 【請求項5】 前記繊維板が中比重繊維板(MDF)で
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の繊維板の
    表面加工方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5772804A (en) * 1980-10-25 1982-05-07 Sadashige Tokushu Goban Kogyo Manufacture of woody board material with high hardness layer
JPH0780810A (ja) * 1993-09-17 1995-03-28 Noda Corp 軽量ボード及びその製造方法
JPH0890523A (ja) * 1993-09-16 1996-04-09 Noda Corp 軽量ボード及びその製造方法

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