JP3109775B2 - 木質材の熱処理方法 - Google Patents

木質材の熱処理方法

Info

Publication number
JP3109775B2
JP3109775B2 JP05028956A JP2895693A JP3109775B2 JP 3109775 B2 JP3109775 B2 JP 3109775B2 JP 05028956 A JP05028956 A JP 05028956A JP 2895693 A JP2895693 A JP 2895693A JP 3109775 B2 JP3109775 B2 JP 3109775B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
pressure steam
wooden
thickness
hot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP05028956A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06238616A (ja
Inventor
治郎 西尾
倫子 門河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eidai Co Ltd
Original Assignee
Eidai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eidai Co Ltd filed Critical Eidai Co Ltd
Priority to JP05028956A priority Critical patent/JP3109775B2/ja
Priority to AT94301140T priority patent/ATE182507T1/de
Priority to EP94301140A priority patent/EP0611638B1/en
Priority to DE69419631T priority patent/DE69419631T2/de
Publication of JPH06238616A publication Critical patent/JPH06238616A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3109775B2 publication Critical patent/JP3109775B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は木質材の熱処理方法に関
し、特に、木質材の寸法安定性あるいは表面特性等を改
善して建築用あるいは家具用等として用いるのに適した
木質材を得ることのできる木質材の熱処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、良質の広葉樹材が減少して充分な
供給が得られなくなったため、広葉樹材の代替材料とし
て針葉樹材、中質繊維板(MDF)、パーチクルボード
等が注目されている。しかし、針葉樹は広葉樹に比較し
て一般的に柔らかく、建築用あるいは家具用材料として
用いるには、表面硬度や表面の耐磨耗性等の表面特性、
水分や熱に対する耐久性、及び強度等に問題があった。
MDFやパーチクルボードは水分に対する厚み方向の膨
潤が大きな問題であった。
【0003】そのため、針葉樹であれば煮沸したり、水
蒸気処理を施して軟化させた後、平盤プレス機で熱圧し
て針葉樹を最初の厚みの20〜70%位の厚みにまで圧
密化する技術が公知になっている。針葉樹を圧密化する
と、前述した表面特性や耐久性及び強度等に顕著な効果
が得られるが、水分と熱の一方あるいは両方の作用によ
り圧密化された針葉樹材が元の状態に戻ろうとする力が
働き、せっかく圧密化されて性能が向上した針葉樹材が
元の状態近くにまで復元してしまう欠点があった。
【0004】上記圧密化した針葉樹材の復元やMDF、
パーチクルボードの厚み方向への膨潤を防止するため
に、これら木質材にアセチル化、ホルマール化等の化学
処理を施すことが試みられているが、この方法は多量の
化学薬品を使用するので環境上好ましくなかったり、木
質材全体に均一な処理を施すことが難しかったり、処理
工程が複雑でコストが高くなる等の欠点があった。ま
た、圧密化された針葉樹材であれば、フェノール樹脂、
ポリエステル樹脂等を含浸させてWPC(木材・プラス
チック複合材)化処理を施すことも試みられているが、
この方法もまた上記化学処理と同様に木質材全体に均一
に処理することが難しかったり、処理工程が複雑でコス
トが高くなる欠点がある上、断熱性や通気性等の木質材
本来の優れた特性を失う欠点もあった。
【0005】また、他の方法として圧密化した木質材を
オートクレープ内に入れ、160〜220℃の高圧水蒸
気で数分間処理して圧密化した木質材の復元を防止する
方法があるが、この方法は高圧水蒸気の木質材内部(特
に木質材中央部)への浸透が難しく、処理効果が均一で
なく、木質材の中央部と周辺部の処理状態が往々にして
異なる場合があった。
【0006】本出願人は、従来の木質材の処理方法の持
つ不都合を解決すべく鋭意研究を重ね、圧密化した木質
材が水分や熱によって元の厚みに復元することを防止で
きるだけでなく、木質材全体にわたって均一にかつ効率
よく木質材を処理することの可能な木質材の新規な処理
方法を発案し既に出願している(特願平4−26922
5号:特開平6−91611号公報)。
【0007】この処理方法は、密閉圧力容器中の圧縮成
形された木質材を、変形を拘束した状態で高周波加熱し
て木質材内部の水分を高圧水蒸気化させることによって
木質材を処理する方法であり、それにより表面硬度や表
面の耐磨耗性等の表面特性が向上しかつ水分や熱に対す
る膨張率が低下した建築用あるいは家具用に適した圧密
化木質材を得ることを可能とした。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の処理方法は実用
上有効なものであるが圧力容器内で木質材を処理する工
程を必要とすることから工程的にも煩雑でありかつ装置
自体も大規模なものとならざるを得ないものであった。
本発明者は木質材の処理方法についてさらに研究を継続
することにより、圧力容器内で木質材を処理することな
く、熱盤を利用した圧締装置のみで、圧力容器内で処理
した場合と同程度に膨張率を低く押さえすなわち寸法精
度を向上させかつ表面特性も向上させた木質材が得られ
ることを知覚し本発明をなすにいたった。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、熱
盤間に無垢材又は木質繊維、木質チップあるいは木質切
削片などを熱圧成形して作られるMDF又はパーチクル
ボードのような木質加工材料である木質材及びその周囲
に密封材料及び厚さ規制治具とを配置した状態で、
つ、密封した状態で、熱盤の温度を150℃〜250℃
に維持しつつ、該熱盤表面から木質材に対して高圧水蒸
気を供与することを特徴とする木質材の熱処理方法、及
び、熱盤間に無垢材又は木質繊維、木質チップあるいは
木質切削片などを熱圧成形して作られるMDF又はパー
チクルボードのような木質加工材料である木質材及びそ
の周囲に密封材料及び厚さ規制治具とを配置しかつ熱盤
により該木質材を圧密化した状態で、熱盤の温度を15
0℃〜250℃に維持しつつ、該熱盤表面から木質材に
対して高圧水蒸気を供与することを特徴とする木質材の
熱処理方法、を開示する。
【0010】本発明において、高圧水蒸気と共に薬剤を
供与することもまた可能であり、その際に薬剤は木質材
全体に対して均一に処理することができることから、従
来の化学処理の持つ不都合も同時に解決することができ
る。次に、本発明をさらに詳しく説明する。本発明にお
いて木質材とは、無垢材だけでなくMDF又はパーチク
ルボードのような木質繊維、木質チップあるいは木質切
削片などを熱圧成形して作られる木質加工材料も含むも
のであり、等しく目的は達せられる。また、無垢材とし
ては一般に柔らかいとされている針葉樹材に本発明を適
用することにより特に効果を発揮するが、広葉樹材の場
合にも適用可能である。
【0011】熱盤としては、通常木材の圧締や複合材の
製造に用いられる高圧水蒸気を表面から供給可能な熱盤
を任意に用いうるがこれに限定されない。所定の厚みと
大きさに採寸した木質材を熱盤間に、好ましくは下方の
熱盤上に設置する。次に木質材の4周に、最終製品とし
ての木質材の厚さよりも幾分高さの高い弾性密封材料を
配置し、該密封材料の外側に所望する最終製品としての
木質材の厚さと同じ高さの厚さ規制治具を配置する。弾
性密封材料としては熱盤表面から噴出する高圧水蒸気を
外方に漏出しないだけの密封機能を持ちかつ耐熱性と圧
縮性のある材料であれば使用可能であるが、シリコン弾
性パッキン材は特に好ましい。また、厚さ規制治具の材
料も必要な剛性と耐熱性を持つ部材であればすべて使用
可能であるが、アルミ材、ステンレス材等が好ましく、
特にステンレス材は好ましい。
【0012】木質材の周囲に密封材料及び厚さ規制治具
を配置した後に、熱盤相互を最終的には規制治具により
規制されるまで接近させる。その状態で熱盤表面から木
質材に向けて高圧水蒸気を所定量(所定時間)だけ噴出
させる。この噴出は噴出条件(時間、温度、圧力、量
等)を変えて段階的に行うようにしてもよい。それによ
り、熱盤の表面から供与される水蒸気は木質材の表面及
び裏面から、さらには木質材とその周囲に配置する密封
材料との間にスペースを設ける場合には木質材の4周か
らも、その内部の中央部にまで浸透して必要な処理が進
行する。
【0013】前記処理条件は対象となる木質材の種類及
び寸法等によって実験的に最適値が定められるが、通常
の針葉樹材の場合には、高圧水蒸気の注入中における熱
盤の温度は150℃〜250℃に維持することが好まし
く、また高圧水蒸気の圧力は数kgf/cm2〜30kgf/cm2
温度は150℃〜230℃程度が好ましい。後記するよ
うに高圧水蒸気の供与を第1工程と第2工程とに段階的
に分けて行う場合には、第1工程では5kgf/cm2〜7kgf
/cm2、第2工程では10kgf/cm2〜30kgf/cm2程度とな
るようにするのが好ましい。また、高圧水蒸気の注入時
間は1〜10分間程度が好ましい。
【0014】高圧水蒸気の供与の際に、アセチル化、ホ
ルマール化等の化学処理目的での薬剤、アンモニアガス
や低分子のフエノール等の可塑化のための薬剤を同時に
供与してもよく、これらの薬剤は高圧水蒸気と共に木質
材全体に均一に含浸する。熱盤上に配置する木質材の初
期厚さは、所望の最終製品の厚さとほぼ同じ厚さのもの
であってもよく、それよりも300%程度まで厚さの厚
いものであってもよい。前者の場合は特に圧密処理は施
されず後者の場合は所定の圧密処理が施される。また、
後者の場合には、熱盤を移動して木質材と接触した状態
で第1次の高圧水蒸気の供給工程を行い、それにより木
質材が軟化した状態で再度熱盤を厚さ規制治具により規
制されるまで移動してその後に第2の高圧水蒸気供給工
程を行うようにしてもよい。
【0015】すなわち、針葉樹材のように圧密処理を施
して緻密化と共に表面状態の向上を必要とするような場
合には最終製品の厚さよりも厚い材料を用意することが
好ましい。
【0016】所定の高圧水蒸気供与を終えた後に、解圧
を行う。解圧は一定時間をかけて徐々に行うようにして
もよく、また熱盤に冷却水を供給していわゆるコールド
の状態で行ってもよい。実験によれば徐々に解圧を行う
場合よりもコールド状態で解圧を行う場合のほうが得ら
れた最終製品の寸法変化率は小さくかつ表面状態も滑ら
かなものであった。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 〔実施例1〕含水率20%、厚さ30mm、幅150mm、
長さ600mmの杉材を複数個用意し、4つの群に区分け
して本発明を実施した。
【0018】すべての群について、各杉材は高圧水蒸気
を表面から供給可能な熱盤を持つ圧締装置の下方熱盤に
配置し、該杉材の4周に高さ32mm、幅30mmの弾性シ
リコン材を密封部材として、さらに該密封部材の4周に
高さ12mm、幅50mmのステンレス材を厚さ規制治具と
して配置した。熱盤を180℃に設定した後、熱盤を移
動させて杉材と接触させ、第1工程として6kgf/cm2
温度158℃の高圧水蒸気を4分間、熱盤表面から噴出
した。噴出の最終段階において圧締装置を操作して熱盤
が厚さ規制治具により移動が拘束されるまで接近させ
た。それにより杉材は圧縮率60%に圧密化された。
【0019】その状態で、第2工程として、第1群及び
第2群については10kgf/cm2、温度約180℃の高圧
水蒸気を4分間、熱盤表面から噴出した。その後、第1
群については高圧水蒸気の供給を止めた状態で5分間か
けて徐々に解圧した。第2群については高圧水蒸気の供
給を止めた後に熱盤に冷却水を供給した状態で5分間か
けて徐々に解圧した。さらに、第3群及び第4群につい
ては同じ高圧水蒸気を8分間、熱盤表面から噴出した。
その後、第3群については高圧水蒸気の供給を止めた状
態で5分間かけて徐々に解圧した。第4群については高
圧水蒸気の供給を止めた後に熱盤に冷却水を供給した状
態で5分間かけて徐々に解圧した。
【0020】解圧後の最終製品それぞれについて煮沸槽
内で2時間煮沸したのち絶乾させ、それぞれの厚みを測
定し、次式により放射方向における厚さ膨潤率及び回復
率を端部と中央部において測定した。その結果を表1の
1〜4に示す。 厚さ膨潤率=(2時間煮沸後の厚さ−煮沸前絶乾厚さ)
/(煮沸前絶乾厚さ)×100% 回復率=(2時間煮沸後絶乾後厚さ−圧密後の厚さ)/
(圧密前の厚さ−圧密後の厚さ)×100% さらに、各杉材について、処理開始から終了までに要し
た時間を各群毎に測定した。その結果も表1の1〜4に
示した。表面状態は非常に硬く、滑らかで美しい仕上が
りであった。
【0021】〔比較例1〕実施例1で使用したのと同じ
寸法の杉材を、第1工程として95℃の熱水中に20分
間浸漬して加熱軟化した後(煮沸処理)、105℃に設
定した熱圧締機を用いて圧縮率60%に圧密化した。次
に、杉材を2つの群に分け、第2工程としてステンレス
製の治具で変形を拘束しながらオートクレーブを用いて
高温高圧下での水蒸気処理を第1群については4分、第
2群については8分間行った。用いた水蒸気は10kgf/
cm2で、オートクレーブ内の温度は180℃となってい
た。各群についてオートクレーブ内を徐々に解圧して処
理済木質材を得た。
【0022】それぞれについて、実施例1と同様にして
放射方向の厚さ膨潤率及び回復率を端部と中央部におい
て測定した。その結果を表1の5〜6に示す。同様に、
各杉材について、処理開始から終了までに要した時間を
各群毎に測定した。その結果も表1の5〜6に示した。
表面状態は硬くはなっているものの実施例1のもの程で
はなく、視覚的にも明らかに差が見られた。
【0023】〔実施例2〕含水率10%、厚さ15mm、
幅150mm、長さ600mmのホワイトオーク辺材を複数
個用意し、4つの群に区分けした。厚さ規制治具として
高さ15mm、幅50mmのステンレス材を配置したこと及
び圧密化を含む第1工程を行わないことを除き、各群に
実施例1と同じ処理を施し、かつ同じ方法で放射方向の
厚さ膨潤率及び処理サイクルの測定を行った。その結果
を表1の7〜10に示す。表面状態は実施例1の場合と
同様に非常に硬くかつ滑らかで美しい仕上がりであっ
た。
【0024】〔比較例2〕実施例2で使用したのと同じ
寸法のホワイトオーク辺材を2つの群に分け、煮沸処
理、圧密化処理を行わないこと及び厚さ規制治具として
高さ15mm、幅50mmのステンレス材を配置したことを
除き、比較例1と同じ処理を施し、かつ同じ方法で放射
方向の厚さ膨潤率及び処理サイクルの測定を行った。そ
の結果を表1の11〜12に示した。表面状態は硬くは
なっているものの実施例2のもの程ではなく、視覚的に
も明らかに差が見られた。
【0025】〔比較例3〕実施例2で用いたホワイトオ
ーク辺材をそのまま煮沸槽内で2時間煮沸したのち厚み
を測定し、かつ同じ方法で放射方向の厚さ膨潤率及び処
理サイクルの測定を行った。その結果を表1の13に示
す。
【0026】〔実施例3〕この実施例ではホルマール化
処理を同時に行った。まず、実施例2で使用したのと同
じ寸法のホワイトオーク辺材を複数個用意し、2つの群
に区分けした。それぞれにいて、高圧水蒸気を表面から
供給可能な熱盤を持つ圧締装置の下方熱盤に配置し、該
ホワイトオーク辺材の4周に高さ32mm、幅30mmの弾
性シリコン材を密封部材として、さらに該密封部材の4
周に高さ15mm、幅50mmのステンレス材を厚さ規制治
具として配置した。
【0027】熱盤を180℃に設定した後、熱盤を移動
させてホワイトオーク辺材と接触させ、あらかじめ用意
しておいた重量比2%のSO2を混入したホルムアルデ
ヒド蒸気5g(容積換算1g/L)を、10kgf/cm2、温度
180℃の高圧水蒸気と同時に熱盤間内へ注入した。注
入は第1群については4分間、他の群については8分間
行い、いずれについても注入後、高圧水蒸気の供給を止
めた状態で5分間かけて徐々に解圧した。
【0028】解圧後の各群について、それぞれ他の実施
例と同じ処理を施し、かつ同じ方法で放射方向の厚さ膨
潤率及び処理サイクルの測定を行った。その結果を表1
の14〜15に示す。
【0029】
【表1】
【0030】〔考察〕表1から明らかなように本発明に
よる処理は、熱盤の表面から木質材に対して高圧水蒸気
を噴射して行われるので、薬剤を混入した高圧水蒸気を
噴射する場合も含め、内部より表面付近の方が圧密度が
高くなり硬くかつ滑らかな表面が得られる。そして、ほ
とんどの場合、放射方向の厚さ膨潤率及び回復率ともに
オートクレーブ処理したものよりも優れており寸法安定
性において改善されたことが分かる。中央部においての
厚さ膨潤率及び回復率は測定したすべての場合に改善さ
れており、本発明の優位性が立証されている。特に、い
わゆるホット・コールド処理を行ったものはその効果が
大きい。
【0031】また、処理時間も短縮されており、生産性
が向上していることも分かる。さらに、表面状態もたに
比べて非常に美しく仕上がっていることが分かる。
【0032】
【発明の効果】本発明の処理方法により、処理後の寸法
変化が少なくかつ表面特性の改善された木質材を得るこ
とができる。しかも、本発明の方法は木材の圧締や複合
材の製造に用いられる高圧水蒸気を供給可能な熱盤を持
つ圧締装置を用いて行うことができる。そのために、圧
力容器のような大規模でありかつ操作が複雑・困難な装
置を特に用意する必要がなく処理自体が簡素化されるこ
とから生産性も大幅に向上する。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−180802(JP,A) 特開 平3−231802(JP,A) 特開 平4−14404(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27K 1/00 - 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱盤間に、無垢材又は木質繊維、木質チ
    ップあるいは木質切削片などを熱圧成形して作られるM
    DF又はパーチクルボードのような木質加工材料である
    木質材、及びその周囲に密封材料及び厚さ規制治具とを
    配置した状態で、かつ、密封した状態で、熱盤の温度を
    150℃〜250℃に維持しつつ、該熱盤表面から木質
    材に対して高圧水蒸気を供与することを特徴とする木質
    材の熱処理方法。
  2. 【請求項2】 熱盤間に、無垢材又は木質繊維、木質チ
    ップあるいは木質切削片などを熱圧成形して作られるM
    DF又はパーチクルボードのような木質加工材料である
    木質材及びその周囲に密封材料及び厚さ規制治具とを配
    置しかつ熱盤により該木質材を圧密化した状態で、熱盤
    の温度を150℃〜250℃に維持しつつ、該熱盤表面
    から木質材に対して高圧水蒸気を供与することを特徴と
    する木質材の熱処理方法。
  3. 【請求項3】 高圧水蒸気と共に薬剤を供与することを
    特徴とする、請求項1又は2記載の木質材の熱処理方
    法。
  4. 【請求項4】 高圧水蒸気の供与を条件を変えて段階的
    に行うことを特徴とする、請求項1又は2記載の木質材
    の熱処理方法。
  5. 【請求項5】 熱盤を移動して木質材と接触した状態で
    第1次の高圧水蒸気の供給工程を行い、その後に、再度
    熱盤を厚さ規制治具により規制されるまで移動してその
    後に第2の高圧水蒸気供給工程を行うことを特徴とす
    る、請求項4記載の木質材の熱処理方法。
JP05028956A 1993-02-18 1993-02-18 木質材の熱処理方法 Expired - Lifetime JP3109775B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05028956A JP3109775B2 (ja) 1993-02-18 1993-02-18 木質材の熱処理方法
AT94301140T ATE182507T1 (de) 1993-02-18 1994-02-17 Verfahren zur stabilisierung eines lignocellulosematerials und vorrichtung dafür
EP94301140A EP0611638B1 (en) 1993-02-18 1994-02-17 Process for stabilizing lignocellulosic material and device therefor
DE69419631T DE69419631T2 (de) 1993-02-18 1994-02-17 Verfahren zur Stabilisierung eines Lignocellulosematerials und Vorrichtung dafür

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05028956A JP3109775B2 (ja) 1993-02-18 1993-02-18 木質材の熱処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06238616A JPH06238616A (ja) 1994-08-30
JP3109775B2 true JP3109775B2 (ja) 2000-11-20

Family

ID=12262874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05028956A Expired - Lifetime JP3109775B2 (ja) 1993-02-18 1993-02-18 木質材の熱処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3109775B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6750508B2 (en) 2000-06-30 2004-06-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Power semiconductor switching element provided with buried electrode
US8283723B2 (en) 2005-02-11 2012-10-09 Alpha & Omega Semiconductor Limited MOS device with low injection diode
US8362547B2 (en) 2005-02-11 2013-01-29 Alpha & Omega Semiconductor Limited MOS device with Schottky barrier controlling layer
KR200478555Y1 (ko) 2015-07-16 2015-10-19 김남구 남성 소변기 설치 구조
KR101822641B1 (ko) * 2016-02-04 2018-01-26 김금태 소변 유도기
KR200494890Y1 (ko) * 2020-02-21 2022-01-18 박경민 소변기 밀착 유도 발판

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104493936B (zh) * 2014-12-02 2016-03-30 王凯 软木压密变为硬木时通入蒸汽方法
CN104354200B (zh) * 2014-12-02 2016-03-30 王凯 应用软木压密变为硬木的方法
CN104354201B (zh) * 2014-12-02 2016-03-30 王凯 基于压密技术制成的新型硬木

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6750508B2 (en) 2000-06-30 2004-06-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Power semiconductor switching element provided with buried electrode
US8283723B2 (en) 2005-02-11 2012-10-09 Alpha & Omega Semiconductor Limited MOS device with low injection diode
US8362547B2 (en) 2005-02-11 2013-01-29 Alpha & Omega Semiconductor Limited MOS device with Schottky barrier controlling layer
KR200478555Y1 (ko) 2015-07-16 2015-10-19 김남구 남성 소변기 설치 구조
KR101822641B1 (ko) * 2016-02-04 2018-01-26 김금태 소변 유도기
KR200494890Y1 (ko) * 2020-02-21 2022-01-18 박경민 소변기 밀착 유도 발판

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06238616A (ja) 1994-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2204271C (en) Manufacturing method for a wood board
EP1113911B1 (en) Method for steam pressing composite board having at least one finished surface
EP1064130B1 (en) Dimensionally stable oriented strand board (osb) and method for making the same
US6136239A (en) Method of manufacturing lignocellulosic board
JP3109775B2 (ja) 木質材の熱処理方法
JP3107482B2 (ja) 木質材の熱処理方法
TW397753B (en) A method of continuous production of lignocellulosic boards
JP3062368B2 (ja) 木質材の熱処理方法
JP2006137147A (ja) 木質ボードの製造方法
JP3113744B2 (ja) 圧密化木質材の製造方法
EP0197674A1 (en) Process for densifying low density woods
JP3062369B2 (ja) 木質材の熱処理方法
JP3148501B2 (ja) 木質材の熱処理方法
US3632734A (en) Reduction of springback in particle-board by resin treatment of green particles
JP3108587B2 (ja) 中密度繊維板の製造方法とこの中密度繊維板を用いた床材
JP4122408B2 (ja) 圧密単板の製造方法及びその製品
JPH10315203A (ja) 木質材への薬液類の含浸方法及び該方法により製造された木質材
JPH01226302A (ja) 改質された木材表層部を有する板状物の製造方法
JP3103820B2 (ja) 圧縮木質材の製造方法
JPH01182002A (ja) 改質木材の製造方法
EP4096887B1 (en) A method for manufacturing bamboo scrimberboard, and bamboo scrimberboard
JP2002046107A (ja) 木材成形装置および木材成形方法
JP3107484B2 (ja) 木質材の熱処理方法
JP3414470B2 (ja) 圧密化木質材の製造方法及び装置
JPH10100108A (ja) 圧縮木質材およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000823

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070914

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term