JP2002320270A - 無線移動局制御システム、制御局及び移動局 - Google Patents

無線移動局制御システム、制御局及び移動局

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JP2002320270A
JP2002320270A JP2001125369A JP2001125369A JP2002320270A JP 2002320270 A JP2002320270 A JP 2002320270A JP 2001125369 A JP2001125369 A JP 2001125369A JP 2001125369 A JP2001125369 A JP 2001125369A JP 2002320270 A JP2002320270 A JP 2002320270A
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control
mobile station
signal
station
radio
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Takao Matsumoto
隆男 松本
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Tokyo Denki University
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Tokyo Denki University
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 限定空間領域において移動局が発生する音響
や電磁界に関わる社会的問題を、そこでの状況に応じて
解決する。 【解決手段】 基地局2が、空間内で移動可能な移動局
11、12、13、14、15との間で通信を行い得る
ようになっている。建造物の内部、車両、船舶などの運
搬物の内部等に固定される制御局31、32が、複数の
制御信号の内の一つによって高周波を変調して無線信号
を作り出し、送出する。制御信号には移動局11、1
2、13、14、15がもつ諸機能のうちいずれを停止
状態に設定し、いずれを通常の動作状態に設定するかを
示す設定条件が対応づけられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、限定された空間領
域内に存在する移動局の機能を停止する移動無線通信シ
ステム、制御局及び移動局に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話に代表される移動無線通
信システムが整備され、それに伴うサービスの普及と相
まって、空間的な制約を受けることなく何処にいても遠
隔地にいる相手や機器と情報を交換することが可能とな
ってきた。しかしながら、このことは以下のような三つ
の社会的問題を引き起こしていた。
【0003】第1に、移動局から送出される電磁波が医
療機器や電子計測器(例えば、心臓ペースメーカや航空
機の計器)の誤動作を招き、そのことが人命に関わる問
題を引き起こす可能性がある。第2に、静寂さが求めら
れる空間領域で通信が行われる場合、呼び出し音や会話
の声が周辺にいる第三者に対して迷惑となる。第3に、
車の運転中に通信が行われると、運転者の注意力が散漫
になり、交通事故につながる可能性がある。
【0004】これらの問題を解決する技術的方法とし
て、以下の第1の技術的方法から第4の技術的方法まで
の4つの方法が、従来より存在していた。第1の技術的
方法は、限定された空間領域を電磁的に遮蔽する方法で
ある。即ち、限定された空間領域を電気的な導体板ある
いは電気的な導体で作られた網状の素材、フェライト板
などで囲み、外部の電磁波が内部に侵入することを防ぐ
方法である。
【0005】但し、移動無線通信システムにこの第1の
技術的方法を適用する場合、次のような問題が想定され
る。第1に、一定の広さをもつ空間領域を電気的な導体
等で完全に蔽う必要があることから、相当の経費がかか
る。第2に、設備が固定的であり、対象とする空間領域
の変更や除去が容易でない。第3に、移動局がもつ通信
の全機能が不能になってしまい、例えば、受信機能だけ
を残すことができない。第4に、対象とする空間領域内
に存在する移動局間の通信に対しては効果がない。第5
に、電気的な遮蔽という特殊な設備を伴うので、生活空
間への影響(例えば美観の問題)が出る可能性がある。
【0006】第2の技術的方法としては、移動局が受信
する無線信号と同じ周波数帯の妨害波無線信号を固定局
から特定の領域に送出し、その領域に存在する移動局の
受信信号を撹乱するものが知られている。例えば、特願
平7−311490号、特願平8−206504号、特
願平9−36831号、特願平9−276380号、特
願平9−204342号、特願平9−265460号、
特願平9−363302号、特願平9−370526
号、実願平10−2474号、実願平10−9532号
等に開示されたものである。しかし、この第2の技術的
方法では、移動局がもつ受信機能が動作しなくなるばか
りでなく、それに伴って送信機能も正常な動作をしなく
なる欠点を有している。
【0007】第3の技術的方法としては、固定局から特
別の制御用無線信号を特定の領域に対して送出し、それ
を受信した移動局は自らの呼び出し音を抑制するものが
知られている。例えば特願平10−12712号に開示
されたものである。そして、この方法では、抑制が一旦
開始された後、際限なく抑制が続くことを防ぐために、
抑制は一定時間内に限定し、制御用無線信号の受信を前
記一定時間ごとに繰り返すことで、抑制時間を逐次延長
していく手法が示されていた。
【0008】第4の技術的方法としては、固定局から特
別の制御用無線信号を特定の領域に対して送出し、それ
を受信した移動局は自らの送信出力を抑制するものが知
られている。例えば特願平10−194868号に開示
されたものである。そして、この方法では、抑制が一旦
開始された後、際限なく抑制が続くことを防ぐために、
前記第3の技術的方法で示されている手法のほかに、抑
制を終了する時点で抑制解除信号を単発的に送出し、移
動局をリセットする手法も示されていた。
【0009】これら第2ないし第4の技術的方法では、
移動局に対してそれぞれ1種類の固定的な抑制しかでき
なかった。つまり、移動局がもつ受信機能の抑制、呼び
出し音機能の抑制、或いは送信機能の抑制のいずれかし
かできなかった。しかしながら現実には、移動局に対し
て求められる抑制の種類は移動局が置かれた状況によっ
て異なる。例えば、病院や飛行機のように、機器に及ぼ
す電波の発生を抑えたいところでは、移動局の送信機能
は停止させるものの受信機能は通常のままでよい。一
方、静寂さが求められる場所では、移動局の呼び出し音
機能や送信機能の内の音声送信機能だけを停止すればよ
い。従って、同一の移動局に対しても、それが置かれた
状況に応じて抑制する機能を種々に変えることができる
システムが必要である。
【0010】また、これら第2ないし第4の技術的方法
では、特定の領域内に存在する移動局を一律に抑制の対
象としており、その領域内の部分領域に存在する移動局
だけを例外的に抑制の対象から外すことは不可能であっ
た。従って、例えば広い領域では通信を禁止し、その中
の部分領域では例外的に通信を許可するようなシステム
を実現できなかった。さらに、これら第2ないし第4の
技術的方法では、移動中の自動車内に存在する移動局に
対してのみ機能することは不可能であった。従って、自
動車を運転中のドライバーに対して通信を禁止するシス
テムは存在しなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述の三つの社会的問
題を解決する為の第1の技術的方法から第4の技術的方
法では、上記のように種々の欠点が存在していた。本発
明は上記事実を考慮し、第1の技術的方法から第4の技
術的方法までに存在している種々の欠点を解決し得る無
線移動局制御システム、制御局及び移動局を提供するこ
とを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】上記の課題を解決する為に、本発明に係る
無線移動局制御システム、制御局及び移動局は、以下の
作用を奏する。本発明に係る無線移動局制御システム、
制御局及び移動局では、限定された空間領域内において
制御局から特定の制御信号を無線信号として送出し、そ
の信号を移動局が受信して制御信号を検出し選択及び識
別することで、移動局が自らもつ機能の内のその制御信
号に予め対応づけられている設定条件に従って、一部の
機能を自動的に停止し、残りの機能を通常の動作状態と
するようにした。
【0013】従って、本発明によれば限定空間領域にお
いて移動局が発生する音響や電磁界に関わる社会的問題
を、そこでの状況に応じて無くすことができる。この結
果として、第1の技術的方法から第4の技術的方法まで
は解決できなかった経費的な面や移動局に対して任意の
抑制ができない面を改善できるだけでなく、自動車を運
転中のドライバーに対して通信を禁止すること等が可能
となった。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る無線移動局制御シス
テム、制御局及び移動局の実施の形態を図に基づき、以
下に説明する。図1は、本発明に係る無線移動局制御シ
ステムの第1の実施例を示す図である。図1に示すよう
に、本実施例に係る無線移動局制御システムは、地上に
固定されているものや衛星に搭載された無線通信装置で
ある基地局2が、空間内で移動可能な無線通信装置であ
る移動局11、12、13、14、15との間で通信を
行い得るような構成となっている。そして、これら移動
局11、12、13、14、15が基地局2との間で通
信可能となる領域を通信可能空間領域E4として、図1
に表す。
【0015】一方、建造物の内部、車両、船舶などの運
搬物の内部、機器、人体あるいは屋外などに固定される
無線通信装置である制御局31、32が、複数の制御信
号の内の一つによって、高周波を変調して無線信号を作
り出し、送出するようになっている。この制御局31に
は、この制御局31から送出される無線信号S61を受
信可能な領域としての限定空間領域E51が対応し、制
御局32には、この制御局32から送出される無線信号
S62を受信可能な領域としての限定空間領域E52が
対応している。
【0016】この為、限定空間領域E51、E52は、
例えば建造物、車両、船舶などの内部、あるいは機器、
人体などの周辺にある限定された空間であるが、それぞ
れ通信可能空間領域E4の内部に存在する。
【0017】以下に、移動局11、12、13、14、
15の内の移動局11が相互に異なる地点P7、P8、
P9、P10、P11を移動する場合を例として、本実
施例に係る無線移動局制御システムの動作を説明する。
この移動局11が限定空間領域E51の内部の地点P8
に存在するときは、制御局31から比較的近い距離に移
動局11が位置するため、制御局31から送出される無
線信号S61を受信することが可能である。但し、地点
P7、P9、P10、P11のように限定空間領域E5
1の内部に存在しないときは、制御局31から比較的遠
い距離に移動局11が位置するため、制御局31からの
無線信号S61を受信することができない。
【0018】同様に、移動局11が限定空間領域E52
の内部の地点P10に存在するときは、制御局32から
比較的近い距離に移動局11が位置するため、制御局3
2から送出される無線信号S62を受信することが可能
である。但し、地点P7、P8、P9、P11のように
限定空間領域E52の内部に存在しないときは、制御局
32から比較的遠い距離に移動局11が位置するため、
制御局32からの無線信号S62を受信することができ
ない。
【0019】他方、この無線移動局制御システムには、
複数の制御信号が予め定められており、それぞれの制御
信号には移動局11、12、13、14、15がもつ諸
機能のうちいずれを停止状態に設定し、いずれを通常の
動作状態に設定するかを示す設定条件が対応づけられて
いる。
【0020】つまり、移動局11、12、13、14、
15は、基地局2との間で通信可能な通常の機能のほか
に、制御局31、32からの無線信号S61、S62を
受信してその中から制御信号を検出すると共に、検出さ
れた制御信号の中から一つの制御信号を選択及び識別す
る機能を有している。そして、移動局11、12、1
3、14、15が、制御局31、32から送出された制
御信号を検出しない場合には、自らがもつ諸機能を通常
の動作状態とする。但し、制御信号を検出し選択及び識
別した場合には、その選択及び識別した一つの制御信号
に予め対応づけられている設定条件に従って、自らがも
つ諸機能を停止状態または通常の動作状態に設定する。
複数の制御信号とそれらに対応づけられた諸機能の設定
条件として、以下の表1に例を示す。
【0021】
【表1】
【0022】これらの制御信号A、B、C、D、E、
F、G、H、Iとしては、具体的には互いに異なるディ
ジタル信号パターンなどが使われ、これら制御信号が連
続的あるいは断続的に制御局31、32から無線信号S
61、S62として繰り返し送出される。但し、設定条
件として表1に掲げているのは例であり、これら以外の
設定条件も有りうる。
【0023】図1に示す限定空間領域E51が、病院や
満員電車、飛行機のように電磁波強度の低いことが求め
られる領域の場合には、制御局31は例えば制御信号A
によって高周波を変調し、無線信号S61を送出する。
また、限定空間領域E52が、教室や劇場のように静寂
が求められる領域の場合には、制御局32は例えば制御
信号Fによって高周波を変調し、無線信号S62を送出
する。
【0024】このとき、移動局11が図1に示したよう
に、地点P7から地点P11へ連続的に移動したものと
すると、地点P7、P9、P11では移動局11はいず
れの制御信号も検出しないので、通常の通信機能を保持
した状態となる。しかし、地点P8では移動局11は制
御局31からの制御信号Aのみを検出し選択及び識別す
るため、表1の対応関係により全送信機能を停止した状
態になる。また、地点P10では移動局11は制御局3
2からの制御信号Fのみを検出し選択及び識別するた
め、表1の対応関係により音声送信機能、音声受信機
能、呼び出し音機能を停止した状態になる。
【0025】このように1台の移動局11は、それ自身
が存在する地点で検出し選択及び識別する制御信号に応
じて異なる機能を停止することができる。つまり、限定
空間領域E51、E52の内部に存在する移動局11
が、制御局31、32から送出される無線信号S61、
S62を受信して、それらの制御信号を検出し選択及び
識別した場合には、基地局2との間で本来通常の状態で
通信が可能であるにも拘らず、自らが有する各機能の状
態を制御信号に対応づけられた状態に設定する。このこ
とにより、移動局11が存在することに起因して限定空
間領域E51、E52の内部に発生していた個々の社会
的問題をそれぞれに応じて解決することができる。
【0026】以上において、移動局11は受信した複数
ある制御信号の内から信号レベルの最も高いものを選択
するものとできる。但し、移動局が受信した複数ある制
御信号の内から優先順位の最も高いものを選択するもの
としても、同様のことを実現することができる。
【0027】通常、限定空間領域E51、E52は半径
が高々数mから数10mの狭い領域であるのに対して通
信可能空間領域E4は半径が数100mから数kmとい
う広い領域である。従って、例えば地点P8に存在した
ときの移動局11と制御局31との距離は、基地局2と
の距離に比べてかなり短い。この為、基地局2並びに移
動局11から送出される無線信号の強度に比べて、制御
局31から送出される無線信号の強度は極めて小さくて
良いことになる。同様のことが制御局32に対しても言
える。
【0028】図2は、本発明に係る無線移動局制御シス
テムの第2の実施例を示す図である。図2に示すよう
に、本実施例に係る無線移動局制御システムにおいて、
制御局33は、移動局16、17、18、19の内部機
能の状態に対応づけられて複数ある制御信号の内の一つ
によって高周波を変調して、無線信号S63を作り出し
送出する。
【0029】同様に、制御局34は、移動局16、1
7、18、19の内部機能の状態に対応づけられて複数
ある制御信号の他の一つによって高周波を変調して、無
線信号S64を作り出し送出する。制御局33には限定
空間領域E53が対応し、制御局34には限定空間領域
E54がそれぞれ対応しているが、これら限定空間領域
E53、E54は、限定空間領域E51、E52と同様
に、それぞれ通信可能空間領域E4の内部に存在する。
【0030】一方、移動局16、17、18、19は、
通常の通信機能のほかに、制御局33、34から送出さ
れた無線信号を受信し、検出した制御信号の内から一つ
を選択及び識別する機能を有している。そして、この実
施例では、制御局34からの制御信号の優先順位が制御
局33からの制御信号の優先順位よりも高いものとし、
移動局16、17、18、19は受信した複数ある制御
信号の内から優先順位の最も高いものを選択するものと
する。
【0031】移動局16、17、18、19が、制御信
号を検出しない場合には、自らがもつ各機能を通常の動
作状態に設定し、制御信号を検出し選択及び識別した場
合には、その選択及び識別した制御信号に予め対応づけ
られている条件に従って、自らがもつ各機能を停止状態
または通常の動作状態に設定する。
【0032】限定空間領域E53の内部に存在する移動
局は、制御局33から比較的近い距離にある為、制御局
33からの信号を受信することが可能である。一方、限
定空間領域E53の内部に存在しない移動局は、制御局
33から比較的遠い距離に位置する為、制御局33から
の信号を受信することができない。同様に、限定空間領
域E54の内部に存在する移動局は、制御局34から比
較的近い距離にある為、制御局34からの信号を受信す
ることが可能である。一方、限定空間領域E54の内部
に存在しない移動局は、制御局34から比較的遠い距離
に位置する為、制御局34からの信号を受信することが
できない。
【0033】以下に、移動局16、17、18、19の
内の相互に異なる地点P12、P13、P14、P1
5、P16を移動局16が移動する場合を例として、本
実施例に係る無線移動局制御システムの動作を説明す
る。まず、限定空間領域E53外にある地点P12、P
16において、移動局16は通常の動作を行う状態をと
る。
【0034】限定空間領域E53内に有りかつ限定空間
領域E54外に有る地点P13、P15においては、制
御局33からの制御信号に対応づけられた設定条件に、
移動局16が自ら有する各機能を設定する。限定空間領
域E53内に有りかつ限定空間領域E54内に有る地点
P14においては、制御局33及び制御局34からの制
御信号を移動局16が同時に検出するが、2つの制御信
号の内の優先順位の高い制御局34からの制御信号を選
択及び識別し、制御局34からの制御信号に対応づけら
れた設定条件に、移動局16が自ら有する各機能を設定
する。
【0035】図3は、上記第2の実施例のより具体的な
イメージを表す図である。図3に示すように、移動局を
用いた通話を禁止する領域E17内に、制御局35、3
6が存在するだけでなく、移動局を用いた通話を例外的
に許可する領域E18が存在する。実際の例として、通
話を禁止する領域E17は事務所や待合室などが考えら
れ、通話を例外的に許可する領域E18は事務所や待合
室などの一角に設けた通話専用領域が考えられる。この
ように各領域を配置するには、領域E17にほぼ等しい
領域を限定空間領域E55とし、領域E18にほぼ等し
い領域を限定空間領域56とする必要がある。この為、
それぞれの領域のほぼ中央に制御局35及び制御局36
をそれぞれ設置することになる。
【0036】そして、制御局35は、表1の対応関係か
ら、制御信号Fによって高周波を変調し無線信号を送出
する。また、制御局36は、制御信号Hによって高周波
を変調し無線信号を送出する。ここで、制御信号Hの優
先順位は制御信号Fの優先順位よりも高いものとし、移
動局は受信した複数ある制御信号の内から優先順位の最
も高いものを選択するものとする。
【0037】つまり、単に制御局35だけを用いて移動
局を制御したのでは、領域E17内に存在する移動局
は、一律に同じ制御を受け、一律に通話が停止されるこ
とになる。しかし、図3に示す構造にすることで、領域
E18に存在する移動局だけは例外的に通常の通話状態
を保持できることになる。これにより、領域E17の中
で通話に伴って生じる社会的問題を解決できると同時
に、通話ができる領域を局所的ながら領域E18に確保
できるようになり、柔軟で細やかなサービスを実現する
ことが可能となる。
【0038】上記図2及び図3の実施例では、移動局は
受信した複数ある制御信号の内から優先順位の最も高い
ものを選択していた。しかし、図2及び図3の実施例と
異なり、移動局が、受信した複数ある制御信号の内から
信号レベルの最も高いものを選択する場合においても、
同様の実施例とすることは可能である。但しこの場合
は、限定空間領域E54、E56においてそれぞれ制御
局34、36からの制御信号のレベルが十分高くなるよ
う、制御局34、36が送出する無線信号の強度を設定
する必要がある。
【0039】図4は、本発明に係る無線移動局制御シス
テムの第3の実施例を示す図である。図4に示すように
本実施例に係る無線移動局制御システムでは、移動局1
10、111、112、113が無線信号S67を受信
することができる限定空間領域E57内に制御局37が
存在し、この制御局37から無線信号S67が送出され
ている。
【0040】また、本実施例の移動局110、111、
112、113の機能は、図1及び図2に示した第1及
び第2の実施例の場合と基本的に同じで、これら移動局
110、111、112、113は空間内で移動可能な
無線通信装置である。但し、第1及び第2の実施例の場
合とは異なり、これら移動局110、111、112、
113の間で相互に通信可能であることが、本実施例の
特徴である。
【0041】つまり、図1及び図2に示した実施例では
基地局2からの無線信号を受信し、基地局2に対して無
線信号を送出するようになっていたが、本実施例におけ
る移動局110、111、112、113は、他の移動
局からの無線信号を受信し、他の移動局に対して無線信
号を送出するようになっている点が異なっている。
【0042】従って、図4に示した実施例によれば、限
定空間領域E57の内部に存在する移動局112、11
3は、本来相互に通信が可能である。しかし、制御局3
7から送出される無線信号S67を受信して、その中か
ら制御信号を検出し一つの制御信号を選択及び識別した
場合には、その制御信号に予め対応づけられている設定
条件に、移動局112、113が自ら有する各機能の状
態が設定される。このことにより、移動局112、11
3が存在することに起因して限定空間領域E57の内部
に発生している社会的問題を解決することができる。
【0043】図5は、本発明に係る移動局の第1の構成
例を示すブロック図である。図5において、30A、3
0Bはアンテナ、31はアンテナ共用部、32は受信
部、33は送信部、34は高周波発生部、35は信号処
理部、36は制御部、37はオーディオインタフェース
部、38はスピーカ、39はマイク、40はディジタル
信号インタフェース部、41はディジタル信号外部入出
力端子、42は電源部、43Aは呼び出し振動発生部、
43Bは呼び出し音発生部、44Aは表示光源、44B
は液晶デバイス、45はキー入力部、46は制御信号検
出部である。
【0044】本構成例において、基地局2からの無線信
号はアンテナ30Aで受信され、アンテナ30Aと接続
されるアンテナ共用部31を経て受信部32へ入る。受
信部32は各種変調方式に従って無線信号をベースバン
ド信号に復調して、この受信部32から出力されて、受
信部32と接続される信号処理部35へ入る。受信した
信号がディジタル通信の場合には、この信号処理部35
で誤り訂正や同期などを行う。信号処理部35の出力の
一部はオーディオインタフェース部37及びディジタル
信号インタフェース部40を経てこれらと接続されるス
ピーカ38及びディジタル信号外部入出力端子41へ入
る。尚、このディジタル信号外部入出力端子41は、外
部のコンピュータなどの情報機器と接続する為の端子で
ある。
【0045】また、信号処理部35の出力の他の一部
は、この信号処理部35と接続される制御部36へ入
る。この制御部36は、シグナリングの機能をもつほ
か、高周波発生部34、電源部42、呼び出し振動発生
部43A、呼び出し音発生部43B、表示光源44A、
液晶デバイス44B、オーディオインタフェース部37
及び、ディジタル信号インタフェース部40等と接続さ
れてこれらの動作を制御する。
【0046】高周波発生部34は無線信号の搬送波や局
部発振の高周波を発生し、それらは受信部32や送信部
33へ入る。尚、電源部42は移動局の各部へ必要な電
力を供給する為のものである。また、マイク39及びデ
ィジタル信号外部入出力端子41からの信号は、オーデ
ィオインタフェース部37及びディジタル信号インタフ
ェース部40を経て信号処理部35に入る。そして、キ
ー入力部45からの信号はこのキー入力部45と接続さ
れる制御部36へ入り、この制御部36からの信号は信
号処理部35へ入る。
【0047】この信号がディジタル通信の場合はこの信
号処理部35でフレーム化、スクランブルなどを行い、
信号処理部35のベースバンド出力は次段にある送信部
33において無線信号に変換される。この送信部33か
らの出力は、この送信部33と接続されるアンテナ共用
部31を経て、アンテナ30Aから送出される。
【0048】この図5に示す構成例は電話機能を主目的
とした移動局の場合の構成例であるが、コンピュータ間
通信機能を目的とした移動局の場合には、図5に示すオ
ーディオインタフェース部37、スピーカ38、マイク
39、呼び出し振動発生部43A、呼び出し音発生部4
3B、キー入力部45が、省略された構成になる。ま
た、図5においてアンテナ30B及び制御信号検出部4
6以外の部分は、移動局の一般的な構成例であるが、実
際の移動局では個々の構成に若干の相違があっても良
い。例えば、アンテナ30A以外にもう一つのアンテナ
を設けるダイバーシティ技術によって性能を向上させる
ことも可能である。
【0049】一方、制御局からの無線信号はアンテナ3
0Bで受信され、第1の回路部である制御信号検出部4
6へ入る。制御信号検出部46は受信された制御局から
の無線信号を制御局で行った変調に対応した復調を入力
信号に対して行って制御信号を検出し、検出された制御
信号の中から一つの制御信号を選択及び識別する機能を
持っており、選択及び識別した結果を出力する。この制
御信号検出部46の出力は制御信号検出部46と接続さ
れた第2の回路部である制御部36へ入る。制御部36
は、制御信号検出部36からの信号が入ってこない場合
には、各部を通常の動作状態に設定し、制御信号検出部
36からの信号が入って来た場合には、制御信号の種類
によって予め定められている設定条件に従って、各部を
通常の動作状態あるいは停止状態に設定する。
【0050】なお、図5では説明の便宜上、アンテナ3
0B及び制御信号検出部46は他の各部から分離して描
いている。但し、アンテナ30Bはアンテナ共用部31
を介してアンテナ30Aで代用することも可能であり、
また、他のアンテナを追加してダイバーシティ技術を利
用することも可能である。同様に、制御信号検出部46
は受信部32及び信号処理部35の中に組み入れ、高周
波増幅機能や制御信号識別機能などを受信部32や信号
処理部35のそれらと共用することも可能である。
【0051】図6は、本発明に係る移動局の第2の構成
例を示すブロック図である。本構成例は図5に示す第1
の構成例とほぼ同様であるが、制御部36及び制御信号
検出部46とそれぞれ接続されるトリガ信号発生部47
を本構成例は、有している。この為、トリガ信号発生部
47は一定時間ごとに所定のトリガ信号を発生し、それ
を制御部36及び制御信号検出部46へ伝える。制御信
号検出部46では、このトリガ信号が来るたびに、アン
テナ30Bからの受信信号から制御信号を検出し選択及
び識別して制御部36へ伝える。
【0052】制御部36にトリガ信号が入って来ると、
これまで図5で示した移動局の第1の構成例のように、
移動局がもつ各機能を制御信号の有無や種類に応じて設
定すると同時に、その状態を次のトリガ信号が来るま
で、制御部36が維持する。また、移動局がもつこれ以
外の機能及び動作は、図5に示した移動局の第1の構成
例の場合と同じである。
【0053】次に、この図6に示した移動局の構成例の
動作を説明図する。つまり、移動局は存在する場所を時
々刻々変える可能性があるので、一定時間ごとに制御局
からの無線信号を受信して制御信号を検出し、一つの制
御信号を選択及び識別して、それに応じて諸機能を所定
の状態に設定しなければならない。また、制御信号を次
に検出する時点までは設定した状態をそのまま維持しな
ければならない。
【0054】そして、この図6に示した移動局の構成例
の動作を表したのが、図7に示す動作に関する説明図で
ある。この図7において、横軸は時間を表し、縦軸は移
動局の動作状態を表し、時間とともに変化する移動局の
状態を線48で表す。ここで、t1ないしt8はトリガ信号
の発生する時刻であり、制御信号検出部46が受信した
無線信号から制御信号を検出し選択及び識別を行う時刻
である。Tはトリガ信号の発生する時間間隔であり、S1
は移動局が通常の通信機能を有している状態であり、S2
は特定の機能が停止し他の機能は通常の動作をしている
状態である。
【0055】さらに、時刻t1、t2、t7では移動局は状態
S1に設定され、それぞれ時刻t2、t3、t8までその状態を
維持する。また、時刻t3、t4、t5、t6では移動局は状態
S2に設定され、それぞれ時刻t4、t5、t6、t7までその状
態を維持する。その結果、移動局のとる状態は、時刻t1
から時刻t3まで及び時刻t7から時刻t8までの間は状態S1
となり、時刻t3から時刻t7までの間は状態S2となる。
【0056】図8は、本発明に係る制御局の第1の構成
例を示すブロック図である。図8において、60は制御
信号発生部、61は高周波発生部、62は変調部、63
は無線信号増幅部、64はアンテナ部である。変調部6
2において、制御信号発生部60で発生した制御信号に
基づき、高周波発生部61で発生した高周波に対して変
調が行われる。この変調された信号は無線信号増幅部6
3で増幅されアンテナ64から送出される。
【0057】制御信号発生部60で発生される制御信号
は、移動局がもつ諸機能のうちいずれを停止状態にし、
いずれを通常の動作状態にするかに対応して予め定めら
れており、表1で示した対応関係を例としてあげること
ができる。具体的には相互に異なるディジタル信号パタ
ーンを例としてあげることができる。変調部62は、A
M、ASK 、FM、FSK 、PM、PSK などのような狭帯域変
調、或いはスペクトル拡散または符号分割多重アクセス
技術(CDMA)のような広帯域変調を行うことが可能であ
る。
【0058】尚、アンテナ64は単一のアンテナであっ
ても良く、複数のアンテナに分岐している場合や、漏洩
同軸ケーブルのように分布的に無線信号を送出する回路
である場合でも良い。さらに、図8において、制御信号
発生部60及び変調部62が存在せず、高周波発生部6
1及び無線信号増幅部63、アンテナ64のみから成る
構造でも良く、その場合は高周波信号そのものが制御信
号としての役割をもつことになる。
【0059】図9は、本発明に係る制御局の第2の構成
例を示すブロック図である。図9において、65は可変
制御信号発生部であり、外部からの選択信号に応じて異
なる制御信号を出力する。また、66は制御信号切替部
であり、可変制御信号発生部65に対して選択信号を送
出する。可変制御信号発生部65からの制御信号出力は
変調部62へ入力され、それ以降の動作は図8の場合と
同じである。また、移動局がもつ機能をどのようにする
かは、限定空間領域にどのような環境を実現するかによ
って決まる。従って、一律に決めることは不可能であ
り、状況や需要によって変化する。この構成例では、そ
の状況や需要に応じて制御信号切替部66を切り替え、
制御信号を状況や需要に合わせて自由に選択することが
できる。
【0060】図10は、本発明に係る制御局の第3の構
成例を示すブロック図であり、図8に示した構成例を発
展させたものである。図10において、67は無線信号
出力制御部であり、68は無線信号可変増幅部である。
この無線信号出力制御部67は制御局から送出される無
線信号の強度を制御するための信号を出力する回路部で
あり、その出力は無線信号可変増幅部68へ入る。無線
信号可変増幅部68は、無線信号出力制御部67からの
信号に応じて無線信号出力の強度を変化させる。
【0061】制御局が無線信号を送出する限定空間領域
の規模は、制御局から送出される無線信号の強度によっ
て決まる。従って、対象とする限定空間領域に応じて無
線信号の強度を変えることにより、ニーズに応じて適切
なサービスを実現することができる。尚、このように無
線信号の強度を可変にする構成は、図9に示した第2の
構成例に対しても適用可能である。
【0062】図11は、本発明に係る制御局の第4の構
成例を示すブロック図である。図11に示す制御局の第
4の構成例では、送出する無線信号として光を用いてい
る。また、図11において、69は発光素子駆動回路、
70は発光素子、71は光学回路である。制御信号発生
部60で発生した制御信号は、発光素子駆動回路69に
おいて発光素子70を駆動するのに適した信号に変換さ
れる。発光素子70は具体的には発光ダイオードや半導
体レーザであり、電気信号入力を光信号に変換する。光
学回路71は具体的にはレンズやミラー、フィルタであ
り、発光素子70からの光信号を整形する。尚、図8に
示した第1の構成例を図9に示した第2の構成例や図1
0に示した第3の構成例に発展させたのと同様に、図1
1に示した第4の構成例も発展させた構成にすることが
できる。
【0063】図12は、本発明に係る移動局の第3の構
成例を示すブロック図である。図12において、72は
光学回路、73は受光素子、74は制御信号検出部であ
る。制御局からの無線信号はアンテナ30B及び受光素
子73で受信され、制御信号検出部74へ入る。上記以
外の機能及び動作は図5に示した第1の構成例の場合と
同じである。尚、図5に示した第1の構成例を図6に示
した第2の構成例に発展させたのと同様に、図12に示
した第3の構成例も発展させた構成にすることができ
る。
【0064】図13は、本発明である無線移動局制御シ
ステムの第4の実施例を示す図である。図13におい
て、80は自動車の本体、81、82A、82B、82
Cは制御局、83は車軸回転検出部、84は配線部であ
る。車軸回転検出部83は、車体が動いているときのみ
配線部84を通して制御局81及び制御局82A、82
B、82Cを制御してこれらを動作させる。従って、車
体が動いているときのみ制御局81及び制御局82A、
82B、82Cからは移動局の各機能を設定するための
無線信号が送出される。
【0065】図13は実施例を側面から表現したもので
あるが、図14はこの実施例を上面から表現したもので
ある。図14において、85は運転席、86は助手席、
87は後部座席、E88は制御局81に対応した限定空
間領域、E89は限定空間領域E88の部分領域であ
る。ここで制御局81には表1の制御信号Fが割り当て
られ、制御局82A、82B、82Cには制御信号Hが
割り当てられることが考えられる。また、移動局は、検
出した複数の制御信号の内の信号レベルの最も高いもの
を選択及び識別するものとする。
【0066】限定空間領域E88の内部に存在する移動
局は制御局81からの無線信号を受信可能であるので、
自動車が動いて無線信号が制御局81から送出された場
合にはその移動局は通話ができない状態になる。但し例
外的に、部分領域E89の内部に存在する移動局におい
ては、制御局82A、82B、82Cからの制御信号の
レベルが制御局81からの制御信号のレベルよりも大き
くなるので通常の通話が可能な状態となる。自動車の運
転者が携帯電話を使って通信を行っている際、注意が散
漫になって交通事故を起こすことが報告されているが、
この実施例のような構成にすれば、車体80が動いてい
る間は運転席85に座りながら通信を行うことができな
くなるので、注意が散漫になることがない。
【0067】一方、助手席86や後部座席87において
は通常と同様に通信を行うことが可能である。このよう
な第4の実施例の目的は制御局81のみを設置しても達
成できる。しかし、図14のように限定空間領域E88
の境界は円形に近いものとなり、座席の境界とは必ずし
も合致しない。つまり、この実施例のように制御局82
A、82B、82Cを追加設置して、移動局が通常の通
信機能を維持できる領域を補正することにより、使い易
いシステムにすることができる。制御局82A、82
B、82Cを図11で示したような光の無線信号を送出
する構造にすると、光がもつ特性から無線信号の伝搬領
域を特定化しやすいので、移動局が通常の通信機能を維
持できる領域の形状を細かく設定できる。
【0068】なお、図2に示した第2の実施例では、移
動局は検出した制御信号の中から優先順位の最も高い制
御信号を選択及び識別する方式を例示しており、図13
に示した第4の実施例では、信号レベルの最も高い制御
信号を選択及び識別する方式を例示している。これらは
あくまでも例であり、それぞれ逆の方式を使うこともあ
りうる。また、どちらの方式を選ぶかを、制御局から移
動局に対して指定することも可能である。この場合は、
制御局は方式指定のための特殊制御信号を無線信号とし
て送出し、移動局は、受信したこの特殊制御信号を基に
どちらの方式が指定されているかを判断し、それに従っ
て制御信号を選択及び識別する。
【0069】図15は、本発明に係る無線移動局制御シ
ステムの第5の実施例を示す図である。図15におい
て、304は小規模基地局、38は制御局、S68は制
御局38が送出する無線信号、E58は無線信号S68
を受信可能な限定空間領域である。201、202は移
動局である。小規模基地局304は、通信可能空間領域
E4の内部にあり、移動局と通信をすることが可能であ
る。但し、小規模基地局304の送信出力レベルは低い
ので、特定の狭い領域に存在する移動局としか通信をす
ることができない。限定空間領域E58は、小規模基地
局304との間で移動局が通信可能なこの狭い領域にほ
ぼ一致させている。
【0070】移動局201は限定空間領域E58内に存
在し、移動局202は限定空間領域E58の外部に存在
している。制御局38は表1の制御信号Iによって高周
波を変調し、無線信号S68を送出する。このとき、移
動局202は無線信号S68を受信することができず、
制御信号Iを検出しないので、通常の通信状態を保持し
た状態となる。
【0071】一方、移動局201は無線信号S68を受
信して、制御信号Iを検出し識別するため、表1の対応
関係により、送信出力レベルを低下させることになる。
このことにより、移動局201が送出していた電磁波を
低いレベルに抑えることができ、限定空間領域E58内
に発生していた社会的問題を解消することができる。そ
して、この移動局201は送信出力レベルを低下させて
も、小規模基地局304から近い位置にいるので、小規
模基地局304との間で通信することが可能である。な
お、図15においては、小規模基地局304と制御局3
8とを別個に図示してあるが、これらを単一の局で兼ね
させることも可能である。
【0072】
【発明の効果】本発明では、限定された空間領域内に制
御局から特定の制御信号を無線信号として送出す。その
信号を受信して上記制御信号を検出し選択及び識別した
移動局においては、自らがもつ機能のうち、その制御信
号に予め対応づけられている設定条件に従って、一部の
機能を自動的に停止し、残りの機能を通常の動作状態に
設定する。従って、本発明によれば、限定空間領域にお
いて移動局が発生する音響や電磁界に関わる社会的問題
を、そこでの状況に応じて無くすことができる。
【0073】本発明の特徴としては、第1に、制御局と
いう簡便な装置を設置し、移動局の機能を従来のものか
ら一部変更するだけであるので、少ない経費で目的を達
成することができ、第2に、制御局から送出する制御信
号を変えることにより、停止対象となる移動局の機能を
自由に選択でき、第3に、制御信号の異なる複数の制御
局を用いることにより、対象とする限定空間領域を細か
く設定でき、第4に、自動車の運転席周辺に適用するこ
とができる等である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無線移動局制御システムの第1の
実施例を示す図である。
【図2】本発明に係る無線移動局制御システムの第2の
実施例を示す図である。
【図3】第2の実施例のより具体的なイメージを表す図
である。
【図4】本発明に係る無線移動局制御システムの第3の
実施例を示す図である。
【図5】本発明に係る移動局の第1の構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明に係る移動局の第2の構成例を示すブロ
ック図である。
【図7】図6に示した移動局の構成例の動作に関する説
明図である。
【図8】本発明に係る制御局の第1の構成例を示すブロ
ック図である。
【図9】本発明に係る制御局の第2の構成例を示すブロ
ック図である。
【図10】本発明に係る制御局の第3の構成例を示すブ
ロック図である。
【図11】本発明に係る制御局の第4の構成例を示すブ
ロック図である。
【図12】本発明に係る移動局の第3の構成例を示すブ
ロック図である。
【図13】本発明に係る無線移動局制御システムの第4
の実施例を示す図である。
【図14】図13の実施例を上面から表現した図であ
る。
【図15】本発明に係る無線移動局制御システムの第5
の実施例を示す図である。
【符号の説明】
2 基地局 11、12、13、14、15 移動局 16、17、18、19 移動局 31、32 制御局 33、34 制御局 36 制御部(第2の回路
部) 46 制御信号検出部(第1
の回路部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K024 AA61 AA65 CC11 DD04 GG10 HH01 5K027 AA11 AA16 BB02 CC08 HH11 HH14 5K067 AA34 AA35 BB04 BB43 DD27 EE02 EE16 FF31 HH22

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 諸機能を有すると共に空間内で移動可能
    な移動局と、 限定空間領域に対して無線信号を送出し且つ予め複数の
    制御信号が上記移動局との間で定められている制御局
    と、を有し、 複数の制御信号の各々に、上記移動局がもつ諸機能の内
    のいずれを停止状態に設定しいずれを通常の動作状態に
    設定するかが予め設定された無線移動局制御システムで
    あって、 上記制御局が、複数ある制御信号の内の一つによって高
    周波を変調して無線信号を作り出し、 上記移動局が、上記制御局から送出された無線信号を受
    信してその中から制御信号を検出すると共に、検出され
    た制御信号の中から一つの制御信号を選択及び識別する
    機能を有し、 制御信号を検出しないときに、各機能を通常の動作状態
    とし、 制御信号を検出したときに、選択及び識別した一つの制
    御信号に対応づけられる機能を停止状態又は通常の動作
    状態とすることを特徴とする無線移動局制御システム。
  2. 【請求項2】 移動局が、検出された制御信号の中から
    最も信号レベルの高いものを選択及び識別する機能を有
    することを特徴とする請求項1記載の無線移動局制御シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 移動局が、検出された制御信号の中から
    最も優先順位の高いものを選択及び識別する機能を有し
    ていることを特徴とする請求項1記載の無線移動局制御
    システム。
  4. 【請求項4】 移動局が、制御信号の中から最も信号レ
    ベルの高いものを選択及び識別するか、或いは制御信号
    の中から最も優先順位の高いものを選択及び識別するか
    を、制御局から送出する他の制御信号で指定することを
    特徴とする請求項1記載の無線移動局制御システム。
  5. 【請求項5】 移動局が、制御局から送出された無線信
    号を受信して制御信号を検出、選択及び識別し、自らの
    状態を設定する一連の動作を一定時間ごとに行い、その
    動作を次に行うまでの間は自らの状態を維持することを
    特徴とする請求項1から4の何れかに記載の無線移動局
    制御システム。
  6. 【請求項6】 制御局が、複数の制御信号を発生する機
    能を予め備え、無線信号として送出する制御信号を制御
    局が複数の制御信号の中から選択可能なことを特徴とす
    る請求項1から5の何れかに記載の無線移動局制御シス
    テム。
  7. 【請求項7】 送出する無線信号の強度を制御局が調整
    可能とすることを特徴とする請求項1から6の何れかに
    記載の無線移動局制御システム。
  8. 【請求項8】 制御局を自動車に搭載し、この自動車が
    移動中のみこの制御局が動作することを特徴とする請求
    項1から7の何れかに記載の無線移動局制御システム。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の無線移動局制御システム
    に用いられる制御局であって、 移動局を制御するために予め定められている複数の制御
    信号の内の一つによって変調された無線信号を送出する
    ことを特徴とする制御局。
  10. 【請求項10】 予め定められている複数の制御信号の
    中から、無線信号として送出する制御信号を外部からの
    選択信号によって切り替えて選択可能な制御信号発生部
    を有することを特徴とする請求項9記載の制御局。
  11. 【請求項11】 送出する無線信号の強度を調整可能と
    することを特徴とする請求項9或いは10記載の制御
    局。
  12. 【請求項12】 自動車に搭載され、この自動車が移動
    中のみ動作することを特徴とする請求項9記載の制御
    局。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の無線移動局制御システ
    ムに用いられる移動局であって、 無線信号を受信しその中から制御信号を検出すると共
    に、検出された制御信号の中から一つの制御信号を選択
    及び識別する第1の回路部と、 制御信号を検出しないときに、自らがもつ各機能を通常
    の動作状態とし、制御信号を検出したときに、選択及び
    識別した制御信号に予め対応づけられている条件に従っ
    て自らがもつ各機能を停止状態又は通常の動作状態とす
    る第2の回路部と、 を少なくとも有していることを特徴とする移動局。
  14. 【請求項14】 検出された制御信号の中から最も信号
    レベルの高いものを選択及び識別する機能を有している
    ことを特徴とする請求項13記載の移動局。
  15. 【請求項15】 検出された制御信号の中から最も優先
    順位の高いものを選択及び識別する機能を有しているこ
    とを特徴とする請求項13記載の移動局。
  16. 【請求項16】 制御局から送出された無線信号を受信
    し制御信号を検出、選択及び識別し、自らの状態を設定
    する一連の動作を一定時間ごとに行い、その動作を次に
    行うまでの間は自らの状態を維持することを特徴とする
    請求項13から15の何れかに記載の移動局。
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