JP2002318555A - 発光装置及びその作製方法 - Google Patents

発光装置及びその作製方法

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JP2002318555A JP2001382483A JP2001382483A JP2002318555A JP 2002318555 A JP2002318555 A JP 2002318555A JP 2001382483 A JP2001382483 A JP 2001382483A JP 2001382483 A JP2001382483 A JP 2001382483A JP 2002318555 A JP2002318555 A JP 2002318555A
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舜平 山崎
Jun Koyama
潤 小山
Mai Osada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大画面化しても低消費電力を実現できる発光
装置を提供する。 【解決手段】 画素部のソース信号線または電源供給線
の表面をメッキ処理して配線の低抵抗化を図る。画素部
のソース信号線は、駆動回路部のソース信号線とは異な
る工程で作製する。画素部の電源供給線は、基板上に引
き回されている電源供給線とは異なる工程で作製する。
また、端子においても同様にメッキ処理して低抵抗化を
図る。メッキ処理する前の配線をゲート電極と同じ材料
で形成し、その配線の表面をメッキ処理してソース信号
線または電源供給線を形成することが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に形成され
た発光素子を、該基板とカバー材の間に封入した表示用
パネルに関する。また、該表示用パネルにICを実装し
た表示用モジュールに関する。なお本明細書において、
表示用パネル及び表示用モジュールを発光装置と総称す
る。本発明はさらに、該発光装置を用いた電子機器に関
する。
【0002】
【従来の技術】発光素子は自ら発光するため視認性が高
く、液晶表示装置(LCD)で必要なバックライトが要
らず薄型化に最適であると共に、視野角にも制限が無
い。そのため、近年、発光素子を用いた発光装置はCR
TやLCDに代わる表示装置として注目されている。
【0003】発光素子は、電場を加えることで発生する
ルミネッセンス(Electro Luminescence)が得られる有
機化合物を含む層(以下、有機化合物層と記す)と、陽
極層と、陰極層とを有する。有機化合物におけるルミネ
ッセンスには、一重項励起状態から基底状態に戻る際の
発光(蛍光)と三重項励起状態から基底状態に戻る際の
発光(リン光)とがあるが、本発明の発光装置では、ど
ちらの発光を用いていても良い。
【0004】なお、本明細書では、陽極と陰極の間に設
けられた全ての層を有機化合物層と定義する。有機化合
物層には具体的に、発光層、正孔注入層、電子注入層、
正孔輸送層、電子輸送層等が含まれる。基本的に発光素
子は、陽極/発光層/陰極が順に積層された構造を有し
ており、この構造に加えて、陽極/正孔注入層/発光層
/陰極や、陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/陰
極等の順に積層した構造を有していることもある。
【0005】また本明細書において、発光素子が発光す
ることを、発光素子が駆動すると呼ぶ。また、本明細書
中では、陽極、有機化合物層及び陰極で形成される素子
を発光素子と呼ぶ。
【0006】近年、アクティブマトリクス型の発光装置
の用途は広がっており、画面サイズの大面積化とともに
高精細化や高信頼性の要求が高まっている。また、同時
に生産性の向上や低コスト化の要求も高まっている。
【0007】アクティブマトリクス型の発光装置では、
各画素に設けられたTFTによって発光素子に流れる電
流が制御される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記TFTのゲ
ート信号線の材料としてアルミニウムを用いてTFTを
作製した場合、熱処理によってヒロックやウィスカー等
の突起物の形成や、アルミニウム原子のチャネル形成領
域への拡散により、TFTの動作不良やTFT特性の低
下を引き起こしていた。そこで、熱処理に耐え得る金属
材料、代表的には高い融点を有している金属元素を用い
た場合、画面サイズが大面積化すると配線抵抗が高くな
り、消費電力の増大等の問題を引き起こしていた。発光
素子は消費電流が大きいので、特に3インチ以上のパネ
ルだと配線抵抗の影響により画面の両端の輝度が異なっ
たり、クロストークが現れたりした。
【0009】そこで、本発明は、大画面化しても低消費
電力を実現した発光装置の構造およびその作製方法を提
供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、画素部のソー
ス信号線または電源供給線の表面をメッキ処理して配線
の低抵抗化を図るものである。なお、本発明において、
画素部のソース信号線は、駆動回路部のソース信号線と
は異なる工程で作製する。また、画素部の電源供給線
は、基板上に引き回されている電源供給線とは異なる工
程で作製する。また、端子においても同様にメッキ処理
して低抵抗化を図る。
【0011】本発明においては、メッキ処理する前の配
線をゲート電極と同じ材料で形成し、その配線の表面を
メッキ処理してソース信号線または電源供給線を形成す
ることが望ましい。また、メッキ処理する材料膜は、ゲ
ート電極よりも電気抵抗が低いものを用いることが望ま
しい。従って、メッキ処理により画素部のソース信号線
または電源供給線は低抵抗な配線となる。
【0012】本明細書で開示する発明は、ソース信号線
と、発光素子と、TFTとを有する発光装置であって、
前記ソース信号線は、導電体と、前記導電体よりも低い
抵抗値を有し、かつ前記導電体を覆っている被膜とから
なり、前記ソース信号線に入力される信号によって前記
TFTのスイッチングが制御されることで、前記発光素
子の発光が制御されることを特徴とする発光装置であ
る。
【0013】本明細書で開示する発明は、電源供給線
と、発光素子と、TFTとを有する発光装置であって、
前記電源供給線は、導電体と、前記導電体よりも低い抵
抗値を有し、かつ前記導電体を覆っている被膜とからな
り、前記TFTのゲート電極に入力される信号によって
前記TFTのスイッチングが制御され、前記TFTがオ
ンになると前記電源供給線の電位が前記発光素子の画素
電極に与えられ、前記発光素子が発光することを特徴と
する発光装置である。
【0014】本明細書で開示する発明は、ソース信号線
と、電源供給線と、発光素子と、TFTとを有する発光
装置であって、前記ソース信号線は、第1の導電体と、
前記第1の導電体よりも低い抵抗値を有し、かつ前記第
1の導電体を覆っている第1の被膜とからなり、前記電
源供給線は、第2の導電体と、前記第2の導電体よりも
低い抵抗値を有し、かつ前記第2の導電体を覆っている
第2の被膜とからなり、前記ソース信号線に入力される
信号によって前記TFTのスイッチングが制御され、前
記TFTがオンになると前記電源供給線の電位が前記発
光素子の画素電極に与えられ、前記発光素子が発光する
ことを特徴とする発光装置である。
【0015】本発明は、前記第1の導電体と、前記第2
の導電体とが、同時に形成されていることを特徴として
いても良い。
【0016】本明細書で開示する発明は、ソース信号線
と、発光素子と、TFTと、端子とを有する発光装置で
あって、前記ソース信号線は、第1の導電体と、前記第
1の導電体よりも低い抵抗値を有し、かつ前記導電体を
覆っている第1の被膜とからなり、前記端子は、第2の
導電体と、前記第2の導電体よりも低い抵抗値を有し、
かつ前記導電体を覆っている第2の被膜とからなり、前
記ソース信号線に入力される信号によって前記TFTの
スイッチングが制御されることで、前記発光素子の発光
が制御されることを特徴とする発光装置である。
【0017】本発明は、前記第1の導電体と、前記第2
の導電体とが、同時に形成されていることを特徴として
いても良い。
【0018】本明細書で開示する発明は、電源供給線
と、発光素子と、TFTと、端子とを有する発光装置で
あって、前記電源供給線は、第1の導電体と、前記第1
の導電体よりも低い抵抗値を有し、かつ前記第1の導電
体を覆っている第1の被膜とからなり、前記端子は、第
2の導電体と、前記第2の導電体よりも低い抵抗値を有
し、かつ前記導電体を覆っている第2の被膜とからな
り、前記TFTのゲート電極に入力される信号によって
前記TFTのスイッチングが制御され、前記TFTがオ
ンになると前記電源供給線の電位が前記発光素子の画素
電極に与えられ、前記発光素子が発光することを特徴と
する発光装置である。
【0019】本発明は、前記第1の導電体と、前記第2
の導電体とが、同時に形成されていることを特徴として
いても良い。
【0020】本明細書で開示する発明は、ソース信号
線、発光素子及び第1のTFTを含む画素部と、第2の
TFT及び第3のTFTを含む駆動回路とを有する発光
装置であって、前記ソース信号線は、導電体と、前記導
電体よりも低い抵抗値を有し、かつ前記導電体を覆って
いる被膜とからなり、前記ソース信号線に入力される信
号によって前記第1のTFTのスイッチングが制御され
ることで、前記発光素子の発光が制御されることを特徴
とする発光装置である。
【0021】本明細書で開示する発明は、電源供給線、
発光素子及び第1のTFTを含む画素部と、第2のTF
T及び第3のTFTを含む駆動回路とを有する発光装置
であって、前記電源供給線は、導電体と、前記導電体よ
りも低い抵抗値を有し、かつ前記導電体を覆っている被
膜とからなり、前記第1のTFTのゲート電極に入力さ
れる信号によって前記第1のTFTのスイッチングが制
御され、前記第1のTFTがオンになると前記電源供給
線の電位が前記発光素子の画素電極に与えられ、前記発
光素子が発光することを特徴とする発光装置である。
【0022】本明細書で開示する発明は、基板の絶縁表
面上に半導体層を形成する工程と、前記半導体層上にゲ
ート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲ
ート電極と、導電体とを形成する工程と、前記半導体層
にn型を付与する不純物元素を添加してn型の不純物領
域を形成する工程と、前記導電体の表面に電気メッキ法
により、前記導電体よりも抵抗の低い被膜を形成するこ
とでソース信号線を形成する工程と、前記ソース信号線
を覆う絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上にゲート
信号線を形成する工程と、を有する発光装置の作製方法
である。
【0023】本明細書で開示する発明は、基板の絶縁表
面上に半導体層を形成する工程と、前記半導体層上にゲ
ート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲ
ート電極と、導電体とを形成する工程と、前記半導体層
にn型を付与する不純物元素を添加してn型の不純物領
域を形成する工程と、前記導電体の表面に電気メッキ法
により、前記導電体よりも抵抗の低い被膜を形成するこ
とで電源供給線を形成する工程と、前記電源供給線を覆
う絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上にゲート信号
線を形成する工程と、を有する発光装置の作製方法であ
る。
【0024】本発明は、前記被膜が電気メッキ法によっ
て形成されていることを特徴としていても良い。
【0025】本発明は、前記被膜が、Cu、Al、A
u、Ag、またはこれらの合金を主成分とすることを特
徴としていても良い。
【0026】本発明は、前記導電体が、前記TFTのゲ
ート電極と同じ材料で形成されることを特徴としていて
も良い。
【0027】本発明は、前記被膜が印刷法により形成さ
れたことを特徴としていても良い。
【0028】本発明は、前記第1のTFT、前記第2の
TFT及び前記第3のTFTがnチャネル型TFTであ
ることを特徴としていても良い。
【0029】本発明は、前記第1のTFT、前記第2の
TFT及び前記第3のTFTがpチャネル型TFTであ
ることを特徴としていても良い。
【0030】本発明は、前記第2のTFT及び前記第3
のTFTでEEMOS回路またはEDMOS回路が形成
されていることを特徴としていても良い。
【0031】本発明は、前記第2のTFTがnチャネル
型TFTであり、前記第3のTFTがpチャネル型TF
Tであることを特徴としていても良い。
【0032】本発明は、前記第1のTFTが、テーパー
部を有するゲート電極と、該ゲート電極と重なるチャネ
ル形成領域と、該ゲート電極と一部重なる不純物領域と
を有していることを特徴としていても良い。
【0033】本発明は、前記第1のTFTは、複数のチ
ャネル形成領域を有していることを特徴としていても良
い。
【0034】本発明は、前記第1のTFTが、3つのチ
ャネル形成領域を有していることを特徴としていても良
い。
【0035】本発明は、前記第2及び第3のTFTが、
テーパー部を有するゲート電極と、該ゲート電極と重な
るチャネル形成領域と、該ゲート電極と一部重なる不純
物領域とを有していることを特徴としていても良い。
【0036】本発明は、前記第1、第2または第3のT
FTの不純物領域における不純物濃度が、少なくとも1
×1017〜1×1018/cm3の範囲で濃度勾配を有す
る領域を含んでおり、チャネル形成領域からの距離が増
大するとともに不純物濃度が増加することを特徴として
いても良い。
【0037】本発明は、前記発光装置とがエレクトロル
ミネッセンス表示装置、パーソナルコンピュータまたは
デジタルバーサタイルディスクであることを特徴として
いても良い。
【0038】本発明は、前記電気メッキ法を施す工程に
おいて、前記導電体が同電位となるように配線でつなげ
られていることを特徴としていても良い。
【0039】本発明は、前記同電位となるようにつなげ
られた配線が、前記被膜形成後にレーザー光で分断する
ことを特徴としていても良い。
【0040】本発明は、前記同電位となるようにつなげ
られた配線がメッキ処理後に前記基板と同時に分断する
ことを特徴としていても良い。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0042】まず、基板上に下地絶縁膜を形成した後、
所望の形状の半導体層を形成する。次いで、半導体層を
覆う絶縁膜(ゲート絶縁膜を含む)を形成する。絶縁膜
上に導電膜を形成し、該導電膜をエッチングすること
で、ゲート電極と、画素部のソース信号線となる導電
体、画素部の電源供給線となる導電体と、端子の電極と
なる導電体とを形成する。なお、本発明においては、先
にゲート電極を形成した後、層間絶縁膜上にゲート信号
線を形成する。
【0043】次いで、レジストマスクまたはゲート電極
を用いて、半導体層に導電性を付与する不純物元素を添
加して、半導体層中に不純物領域を形成する。なお不純
物元素の半導体層への添加は、ゲート電極を形成する前
に行っても良いし、ゲート電極を形成した後に行っても
良い。また半導体層に不純物を添加した後に、再びゲー
ト電極をエッチングしても良い。
【0044】次いで本発明では、各半導体層に添加した
不純物元素の活性化を行った後、メッキ処理(電気メッ
キ法)を行い、画素部のソース信号線となる導電体の表
面と、画素部の電源供給線となる導電体の表面と、端子
となる導電体の電極の表面に金属膜(被膜)を形成す
る。
【0045】なお本明細書において、ソース信号線と
は、メッキ処理前のソース信号線(導電体)とメッキ処
理後のソース信号線とを両方含む。またメッキ処理後の
ソース信号線において、表面に形成された金属膜(被
膜)をも含めてソース信号線と呼ぶ。電源供給線も同様
に、メッキ処理前の電源供給線(導電体)とメッキ処理
後の電源供給線とを両方含む。またメッキ処理後の電源
供給線において、表面に形成された金属膜(被膜)をも
含めて電源供給線と呼ぶ。端子についても同様に、メッ
キ処理前の端子(導電体)とメッキ処理後の端子とを両
方含む。またメッキ処理後の端子において、表面に形成
された金属膜(被膜)をも含めて端子と呼ぶ。
【0046】図1に、電気メッキ法により、画素部のソ
ース信号線となる導電体の表面と、画素部の電源供給線
となる導電体の表面と、端子となる導電体の表面に金属
膜を形成する様子を示す。なお、図1において、画素部
のソース信号線104は3本、電源供給線105は3本
のみを示した。また、画素部のソース信号線104は互
いに平行な帯状になっている。また、画素部の電源供給
線105は互いに平行な帯状である。また端子107は
6つのみ示した。
【0047】101は画素部であり、メッキ処理前のソ
ース信号線104と、メッキ処理前の電源供給線105
とが設けられている。ソース信号線104と電源供給線
105は、メッキ処理用電極108に接続されている。
なお、メッキ処理前のソース信号線104と電源供給線
105は、必ずしも同じメッキ処理用電極108に接続
されている必要はなく、別個に設けたメッキ処理用電極
に接続するようにしても良い。
【0048】また端子部106には複数のメッキ処理前
の端子107が形成されており、複数のメッキ処理前の
端子107はメッキ処理用電極109に接続されてい
る。
【0049】本実施例では、ソース側駆動回路102と
ゲート側駆動回路103とを画素部101と同じ基板上
に形成している。しかしソース側駆動回路102とゲー
ト側駆動回路103は、必ずしも画素部101と同じ基
板上に形成する必要はない。なお、図1においてソース
側駆動回路102とゲート側駆動回路103は、電気メ
ッキ法を行う前の状態にある。
【0050】なお110は基板分断ラインであり、メッ
キ処理後に基板分断ラインで基板を切断したときに、ソ
ース信号線104と、電源供給線105と、端子107
とがメッキ処理用電極108、109と切り離される。
【0051】電気メッキ法は、電気メッキ法により形成
しようとする金属イオンを含む水溶液中に直流電流を流
し、陰極面に金属膜を形成する方法である。メッキされ
る金属としては、前記ゲート電極より低抵抗な材料、例
えば銅、銀、金、クロム、鉄、ニッケル、白金、または
これらの合金などを用いることができる。銅は電気抵抗
が非常に低いため本発明のソース信号線の表面を覆う金
属膜に最適である。
【0052】図1に示した表示用パネルを、めっきしよ
うとする金属イオンを含む電解液に浸す。そして陽極に
めっきしようとする金属または不溶性の金属を用い、メ
ッキ処理用電極108、109と陽極との間に適当な電
位差を与えることにより、ソース信号線104、電源供
給線105及び端子107の表面に、陽イオンから還元
されためっきしようとする金属が析出する。
【0053】メッキ処理を施した後、層間絶縁膜を形成
し、半導体層の不純物領域に接続される接続用の電極1
21と、ゲート信号線111を形成する。本発明におい
て、ゲート信号線111は層間絶縁膜に設けられたコン
タクトホールを通じてゲート電極と電気的に接続されて
いる。図2に、半導体層の不純物領域または電源供給線
と、端子とを接続する配線(引き回し配線)121と、
ゲート信号線111を形成した後の、表示用パネルの上
面図を示す。
【0054】また画素部のソース信号線104と、ソー
ス側駆動回路102とが電気的に接続されている。また
電源供給線105と端子107とが電気的に接続されて
いる。また、ソース側駆動回路102と端子107とが
電気的に接続されている。
【0055】メッキ処理後、基板分断ライン110で基
板を切断し、ソース信号線104と、電源供給線105
と、端子107とをメッキ処理用電極108、109か
ら切り離す。
【0056】また、電気メッキ法において形成される金
属膜の膜厚は電流密度と時間とを制御することにより実
施者が適宜設定することができる。
【0057】このように本発明では、画素部のソース信
号線、画素部の電源供給線、端子を低抵抗な金属材料で
覆ったため、画素部の面積が大面積化しても十分に高速
駆動させることができる。
【0058】特に、電源供給線を低抵抗化することで、
配線抵抗による電源供給線の電位降下を防ぎ、クロスト
ークを防ぐことができる。
【0059】また、ここではゲート電極と同時に画素部
のソース信号線、画素部の電源供給線、端子を作成した
例を示したが、別々に形成してもよい。例えば、各半導
体層に不純物元素を添加した後、ゲート電極を保護する
絶縁膜を形成し、各半導体層に添加した不純物元素の活
性化を行い、さらに絶縁膜上にフォトリソグラフィ工程
により低抵抗な金属材料(代表的にはアルミニウム、
銀、銅を主成分とする材料)からなる画素部のソース信
号線と、画素部の電源供給線と、端子とを同時に形成し
てもよい。こうして得られた画素部のソース信号線、画
素部の電源供給線、端子とをメッキ処理する。また、マ
スク数を低減するために、印刷法により画素部のソース
信号線、画素部の電源供給線を形成してもよい。
【0060】また、本実施の形態では、画素部のソース
信号線と、画素部の電源供給線と、端子とをすべてメッ
キ法によって低抵抗な金属材料で覆ったが、画素部のソ
ース信号線または画素部の電源供給線のいずれか1つを
メッキ法によって低抵抗な金属材料で覆っていれば良
い。
【0061】本発明によりアクティブマトリクス型の発
光装置において、画素部の面積が大きくなり大画面化し
ても良好な表示を実現することができる。
【0062】以上の構成でなる本発明について、以下に
示す実施例でもってさらに詳細な説明を行うこととす
る。
【0063】
【実施例】(実施例1)本実施例では、同一基板上に画
素部と、画素部の周辺に設ける駆動回路を構成するTF
T(nチャネル型TFT及びpチャネル型TFTからな
るCMOS回路)を同時に作製する方法について図3〜
図6を用いて説明する。
【0064】まず、本実施例ではコーニング社の#70
59ガラスや#1737ガラスなどに代表されるバリウ
ムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラス
などのガラスからなる基板200を用いる。なお、基板
200としては、透光性を有していれば特に限定され
ず、石英基板を用いても良い。また、本実施例の処理温
度に耐えうる耐熱性を有するプラスチック基板を用いて
もよい。
【0065】次いで、基板200上に酸化シリコン膜、
窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜などの絶縁膜
から成る下地膜201を形成する。本実施例では下地膜
201として2層構造を用いるが、前記絶縁膜の単層膜
または2層以上積層させた構造を用いても良い。下地膜
201の一層目としては、プラズマCVD法を用い、S
iH4、NH3、及びN2Oを反応ガスとして成膜される
酸化窒化シリコン膜201aを10〜200nm(好まし
くは50〜100nm)形成する。本実施例では、膜厚5
0nmの酸化窒化シリコン膜201a(組成比Si=3
2%、O=27%、N=24%、H=17%)を形成し
た。次いで、下地膜201のニ層目としては、プラズマ
CVD法を用い、SiH4及びN2Oを反応ガスとして成
膜される酸化窒化シリコン膜201bを50〜200n
m(好ましくは100〜150nm)の厚さに積層形成す
る。本実施例では、膜厚100nmの酸化窒化シリコン
膜201b(組成比Si=32%、O=59%、N=7
%、H=2%)を形成した。
【0066】次いで、下地膜上に半導体層202〜20
5を形成する。半導体層202〜205は、非晶質構造
を有する半導体膜を公知の手段(スパッタ法、LPCV
D法、またはプラズマCVD法等)により成膜した後、
公知の結晶化処理(レーザー結晶化法、熱結晶化法、ま
たはニッケルなどの触媒を用いた熱結晶化法等)を行っ
て得られた結晶質半導体膜を所望の形状にパターニング
して形成する。この半導体層202〜205の厚さは2
5〜80nm(好ましくは30〜60nm)の厚さで形
成する。結晶質半導体膜の材料に限定はないが、好まし
くはシリコンまたはシリコンゲルマニウム合金などで形
成すると良い。本実施例では、プラズマCVD法を用
い、55nmの非晶質シリコン膜を成膜した後、ニッケ
ルを含む溶液を非晶質シリコン膜上に保持させた。この
非晶質シリコン膜に脱水素化(500℃、1時間)を行
った後、熱結晶化(550℃、4時間)を行い、さらに
結晶化を改善するためのレーザーアニ―ル処理を行って
結晶質シリコン膜を形成した。そして、この結晶質シリ
コン膜をフォトリソグラフィ法を用いたパターニング処
理によって、半導体層202〜205を形成した。
【0067】また、半導体層202〜205を形成した
後、エンハンスメント型とデプレッション型とを作り分
けるために微量な不純物元素(ボロンまたはリン)のド
ーピングを適宜行ってもよい。
【0068】レーザー結晶化法で結晶質半導体膜を作製
する場合は、パルス発振型または連続発光型のエキシマ
レーザーやYAGレーザー、YVO4レーザーを用い
る。これらのレーザーを用いる場合には、レーザー発振
器から放射されたレーザー光を光学系で線状に集光し、
半導体膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件
は実施者が適宣選択するものであるが、エキシマレーザ
ーを用いる場合はパルス発振周波数300[Hz]とし、レ
ーザーエネルギー密度を100〜400[mJ/cm2](代表
的には200〜300[mJ/cm2])とする。また、YAG
レーザーを用いる場合にはその第2高調波を用いパルス
発振周波数30〜300[kHz]とし、レーザーエネルギ
ー密度を300〜600[mJ/cm2](代表的には350〜
500[mJ/cm2])とすると良い。そして幅100〜10
00[μm]、例えば400[μm]で線状に集光したレーザ
ー光を基板全面に渡って照射し、この時の線状レーザー
光の重ね合わせ率(オーバーラップ率)を50〜90
[%]として行う。
【0069】なおレーザーは、連続発振またはパルス発
振の気体レーザもしくは固体レーザを用いることができ
る。気体レーザーとして、エキシマレーザ、Arレー
ザ、Krレーザなどがあり、固体レーザとして、YAG
レーザ、YVO4レーザ、YLFレーザ、YAlO3レー
ザ、ガラスレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライド
レーザ、Ti:サファイアレーザなどが挙げられる。固
体レーザーとしては、Cr、Nd、Er、Ho、Ce、
Co、Ti又はTmがドーピングされたYAG、YVO
4、YLF、YAlO3などの結晶を使ったレーザー等も
使用可能である。当該レーザーの基本波はドーピングす
る材料によって異なり、1μm前後の基本波を有するレ
ーザー光が得られる。基本波に対する高調波は、非線形
光学素子を用いることで得ることができる。
【0070】またさらに、固体レーザーから発せられら
た赤外レーザー光を非線形光学素子でグリーンレーザー
光に変換後、さらに別の非線形光学素子によって得られ
る紫外レーザー光を用いることもできる。
【0071】非晶質半導体膜の結晶化に際し、大粒径に
結晶を得るためには、連続発振が可能な固体レーザを用
い、基本波の第2高調波〜第4高調波を適用するのが好
ましい。代表的には、Nd:YVO4レーザー(基本波1
064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(3
55nm)を適用するのが望ましい。具体的には、出力
10Wの連続発振のYVO4レーザから射出されたレー
ザ光を非線形光学素子により高調波に変換する。また、
共振器の中にYVO4結晶と非線形光学素子を入れて、
高調波を射出する方法もある。そして、好ましくは光学
系により照射面にて矩形状または楕円形状のレーザ光に
成形して、被処理体に照射する。このときのエネルギー
密度は0.01〜100MW/cm2程度(好ましくは
0.1〜10MW/cm2)が必要である。そして、1
0〜2000cm/s程度の速度でレーザ光に対して相
対的に半導体膜を移動させて照射する。
【0072】次いで、半導体層202〜205を覆うゲ
ート絶縁膜206を形成する。ゲート絶縁膜206はプ
ラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを40〜
150nmとしてシリコンを含む絶縁膜で形成する。本
実施例では、プラズマCVD法により115nmの厚さ
で酸化窒化シリコン膜(組成比Si=32%、O=59
%、N=7%、H=2%)で形成した。勿論、ゲート絶
縁膜は酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、他
のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用
いても良い。
【0073】次いで、図3(A)に示すように、ゲート
絶縁膜206上に膜厚20〜100nmの第1の導電膜
207aと、膜厚100〜400nmの第2の導電膜2
07bとを積層形成する。本実施例では、膜厚30nm
のTaN膜からなる第1の導電膜207aと、膜厚37
0nmのW膜からなる第2の導電膜207bを積層形成
した。TaN膜はスパッタ法で形成し、Taのターゲッ
トを用い、窒素を含む雰囲気内でスパッタした。また、
W膜は、Wのターゲットを用いたスパッタ法で形成し
た。その他に6フッ化タングステン(WF6)を用いる
熱CVD法で形成することもできる。いずれにしてもゲ
ート電極として使用するためには低抵抗化を図る必要が
あり、W膜の抵抗率は20μΩcm以下にすることが望
ましい。W膜は結晶粒を大きくすることで低抵抗率化を
図ることができるが、W膜中に酸素などの不純物元素が
多い場合には結晶化が阻害され高抵抗化する。従って、
本実施例では、高純度のW(純度99.9999%また
は99.99%)のターゲットを用いたスパッタ法で、
さらに成膜時に気相中からの不純物の混入がないように
十分配慮してW膜を形成することにより、抵抗率9〜2
0μΩcmを実現することができた。
【0074】なお、本実施例では、第1の導電膜207
aをTaN、第2の導電膜207bをWとしたが、特に
限定されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、C
u、Cr、Ndから選ばれた元素、または前記元素を主
成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成してもよ
い。また、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶
シリコン膜に代表される半導体膜を用いてもよい。ま
た、第1の導電膜をタンタル(Ta)膜で形成し、第2
の導電膜をW膜とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化
チタン(TiN)膜で形成し、第2の導電膜をW膜とす
る組み合わせ、第1の導電膜を窒化タンタル(TaN)
膜で形成し、第2の導電膜をAl膜とする組み合わせ、
第1の導電膜を窒化タンタル(TaN)膜で形成し、第
2の導電膜をCu膜とする組み合わせとしてもよい。
【0075】次に、フォトリソグラフィ法を用いてレジ
ストからなるマスク208を形成し、電極及び配線を形
成するための第1のエッチング処理を行う。第1のエッ
チング処理では第1及び第2のエッチング条件で行う。
本実施例では第1のエッチング条件として、ICP(In
ductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッ
チング法を用い、エッチング用ガスにCF4とCl2とO
2とを用い、それぞれのガス流量比を25/25/10
(sccm)とし、1Paの圧力でコイル型の電極に50
0WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成
してエッチングを行った。なお、エッチング用ガスとし
ては、Cl2、BCl3、SiCl4、CCl4などを代表
とする塩素系ガスまたはCF4、SF6、NF3などを代
表とするフッ素系ガス、またはO2を適宜用いることが
できる。ここでは、松下電器産業(株)製のICPを用
いたドライエッチング装置(Model E645−□IC
P)を用いた。基板側(試料ステージ)にも150Wの
RF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイ
アス電圧を印加する。この第1のエッチング条件により
W膜をエッチングして第1の導電層の端部をテーパー形
状とする。第1のエッチング条件でのWに対するエッチ
ング速度は200.39nm/min、TaNに対する
エッチング速度は80.32nm/minであり、Ta
Nに対するWの選択比は約2.5である。また、この第
1のエッチング条件によって、Wのテーパー角は、約2
6°となる。
【0076】この後、レジストからなるマスク208を
除去せずに第2のエッチング条件に変え、エッチング用
ガスにCF4とCl2とを用い、それぞれのガス流量比を
30/30(sccm)とし、1Paの圧力でコイル型の
電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラ
ズマを生成して約30秒程度のエッチングを行った。基
板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電
力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加す
る。CF4とCl2を混合した第2のエッチング条件では
W膜及びTaN膜とも同程度にエッチングされる。第2
のエッチング条件でのWに対するエッチング速度は5
8.97nm/min、TaNに対するエッチング速度
は66.43nm/minである。なお、ゲート絶縁膜
上に残渣を残すことなくエッチングするためには、10
〜20%程度の割合でエッチング時間を増加させると良
い。
【0077】上記第1のエッチング処理では、レジスト
からなるマスクの形状を適したものとすることにより、
基板側に印加するバイアス電圧の効果により第1の導電
層及び第2の導電層の端部がテーパー形状となる。この
テーパー部の角度は15〜45°とすればよい。
【0078】こうして、第1のエッチング処理により第
1の導電層と第2の導電層から成る第1の形状の導電層
213〜218(第1の導電層213a〜218aと第
2の導電層213b〜218b)を形成する(図3
(B))。図示しないが、ゲート絶縁膜となる絶縁膜2
06のうち、第1の形状の導電層213〜218で覆わ
れない領域は10〜20nm程度エッチングされ薄くなっ
た領域が形成される。
【0079】そして、レジストからなるマスクを除去せ
ずに第1のドーピング処理を行い、半導体層にn型を付
与する不純物元素を添加する。(図3(C))ドーピン
グ処理はイオンドープ法、若しくはイオン注入法で行え
ば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1013
〜5×1015/cm2とし、加速電圧を60〜100keV
として行う。本実施例ではドーズ量を1.5×1015/c
m2とし、加速電圧を80keVとして行った。n型を付
与する不純物元素として15族に属する元素、典型的に
はリン(P)または砒素(As)を用いるが、ここでは
リン(P)を用いた。この場合、導電層213〜216
がn型を付与する不純物元素に対するマスクとなり、自
己整合的にn型の不純物領域(高濃度)270〜273
が形成される。不純物領域270〜273には1×10
20〜1×1021/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物
元素を添加する。
【0080】次いで、レジストからなるマスクを除去せ
ずに第2のエッチング処理を行う。ここでは、エッチン
グ用ガスにSF6とCl2とO2とを用い、それぞれのガ
ス流量比を24/12/24(sccm)とし、1.3
Paの圧力でコイル型の電極に700WのRF(13.56MH
z)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを2
5秒行った。基板側(試料ステージ)にも10WのRF
(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス
電圧を印加する。第2のエッチング処理でのWに対する
エッチング速度は227.3nm/min、TaNに対
するエッチング速度は32.1nm/minであり、T
aNに対するWの選択比は7.1であり、絶縁膜206
であるSiONに対するエッチング速度は33.7nm
/minであり、TaNに対するWの選択比は6.83
である。このようにエッチングガス用ガスにSF6を用
いた場合、絶縁膜206との選択比が高いので膜減りを
抑えることができる。
【0081】この第2のエッチング処理により第2の導
電層(W)のテーパー角は70°となった。この第2の
エッチング処理により第2の導電層222b〜227b
を形成する。一方、第1の導電層は、ほとんどエッチン
グされず、第1の導電層222a〜227aを形成す
る。また、第2のエッチング処理によりレジストからな
るマスク208は、レジストからなるマスク209に形
状が変形する(図4(A))。図示しないが、実際に
は、第1の導電層の幅は、第2のエッチング処理前に比
べて約0.15μm程度、即ち線幅全体で0.3μm程
度後退する。また、ここでのチャネル長方向における第
2の導電層の幅が実施の形態に示した第2の幅に相当す
る。
【0082】また、上記第2のエッチング処理におい
て、CF4とCl2とO2とをエッチングガスに用いるこ
とも可能である。その場合は、それぞれのガス流量比を
25/25/10(sccm)とし、1Paの圧力でコイ
ル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入し
てプラズマを生成してエッチングを行えばよい。基板側
(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を
投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。C
4とCl2とO2とを用いる場合のWに対するエッチン
グ速度は124.62nm/min、TaNに対するエ
ッチング速度は20.67nm/minであり、TaN
に対するWの選択比は6.05である。従って、W膜が
選択的にエッチングされる。また、この場合、絶縁膜2
06のうち、第1の形状の導電層222〜227で覆わ
れない領域は50nm程度エッチングされ薄くなった領域
が形成される。
【0083】次いで、レジストからなるマスクを除去し
た後、第2のドーピング処理を行って図4(B)の状態
を得る。ドーピングは第2の導電層222b〜225b
を不純物元素に対するマスクとして用い、第1の導電層
222a〜225aにおけるテーパー部下方の半導体層
に不純物元素が添加されるようにドーピングする。本実
施例では、不純物元素としてP(リン)を用い、ドーピ
ング条件をドーズ量1.5×1014/cm2、加速電圧90
keV、イオン電流密度0.5μA/cm2、フォスフ
ィン(PH3)5%水素希釈ガス、ガス流量30scc
mにてプラズマドーピングを行った。こうして、第1の
導電層と重なる不純物領域(低濃度)228〜231を
自己整合的に形成する。この不純物領域228〜231
へ添加されたリン(P)の濃度は、1×1017〜1×1
19/cm3であり、且つ、第1の導電層におけるテーパー
部の膜厚に従って濃度勾配を有している。なお、第1の
導電層のテーパー部と重なる半導体層において、第1の
導電層におけるテーパー部の端部から内側に向かって不
純物濃度(P濃度)が次第に低くなっている。即ち、こ
の第2のドーピング処理により濃度分布が形成される。
また、不純物領域(高濃度)270〜273にも不純物
元素がさらに添加され、不純物領域(高濃度)232〜
235を形成する。
【0084】なお、本実施例ではテーパ−部の幅(チャ
ネル長方向の幅)は少なくとも0.5μm以上であるこ
とが好ましく、1.5μm〜2μmが限界である。従っ
て、膜厚にも左右されるが濃度勾配を有する不純物領域
(低濃度)のチャネル長方向の幅も1.5μm〜2μm
が限界となる。また、ここでは、不純物領域(高濃度)
と不純物領域(低濃度)とを別々なものとして図示して
いるが、実際は、明確な境界はなく、濃度勾配を有する
領域が形成されている。また、同様にチャネル形成領域
と不純物領域(低濃度)との明確な境界もない。
【0085】次いで、後に画素部以外をマスク246で
覆ったまま、第3のエッチング処理を行う。マスク24
6としては、金属板、ガラス板、セラミック板、セラミ
ックガラス板を用いればよい。この第3のエッチング処
理では、マスク246で重なっていない領域の第1の導
電層のテーパー部を選択的にドライエッチングして、半
導体層の不純物領域と重なる領域がなくなるようにす
る。第3のエッチング処理は、エッチングガスにWとの
選択比が高いCl3を用い、ICPエッチング装置を用
いて行う。本実施例では、Cl3のガス流量比を80
(sccm)とし、1.2Paの圧力でコイル型の電極
に350WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマ
を生成してエッチングを30秒行った。基板側(試料ス
テージ)にも50WのRF(13.56MHz)電力を投入し、
実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。第3のエッ
チングにより、導電層236(第1の導電層236a、
第2の導電層236b)、導電層237(第1の導電層
237a、第2の導電層237b)、導電層238(第
1の導電層238a、第2の導電層238b)、導電層
239(第1の導電層239a、第2の導電層239
b)が形成される。なお、導電層238はソース信号線
となり、導電層239は電源供給線となる。(図4
(C))
【0086】本実施例では第3のエッチング処理を行う
例を示したが、第3のエッチング処理を行う必要がなけ
れば、特に行う必要はない。
【0087】次いで図5(A)に示すように、レジスト
からなるマスクを除去した後、新たにレジストからなる
マスク245を形成して第3のドーピング処理を行う。
この第3のドーピング処理により、pチャネル型TFT
の活性層となる半導体層に前記一導電型(n型)とは逆
の導電型(p型)を付与する不純物元素が添加された不
純物領域247〜250を形成する。導電層223およ
び237を不純物元素に対するマスクとして用い、p型
を付与する不純物元素を添加して自己整合的に不純物領
域を形成する。
【0088】本実施例では、不純物領域247〜250
はジボラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成す
る。ただし不純物領域247は不純物領域247aと2
47bとを含む。また、不純物領域249は不純物領域
249aと249bとを含む。なお、この第3のドーピ
ング処理の際には、nチャネル型TFTを形成する半導
体層はレジストからなるマスク245で覆われている。
第1のドーピング処理及び第2のドーピング処理によっ
て、不純物領域247〜250にはそれぞれ異なる濃度
でリンが添加されているが、そのいずれの領域において
もp型を付与する不純物元素の濃度が2×1020〜2×
1021atoms/cm3となるようにドーピング処理すること
により、pチャネル型TFTのソース領域およびドレイ
ン領域として機能するために何ら問題は生じない。
【0089】次いで、それぞれの半導体層に添加された
不純物元素を活性化処理する工程を行う。この活性化工
程はファーネスアニール炉を用いる熱アニール法で行
う。熱アニール法としては、酸素濃度が1ppm以下、
好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400〜
700℃、代表的には500〜550℃で行えばよく、
本実施例では550℃、4時間の熱処理で活性化処理を
行った。なお、熱アニール法の他に、レーザーアニール
法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA法)を
適用することができる。
【0090】また、図示しないが、この活性化処理によ
り不純物元素が拡散してn型の不純物領域(低濃度)と
不純物領域(高濃度)との境界がほとんどなくなる。
【0091】なお、本実施例では、上記活性化処理と同
時に、結晶化の際に触媒として使用したニッケルが高濃
度のリンを含む不純物領域にゲッタリングされ、主にチ
ャネル形成領域となる半導体層中のニッケル濃度が低減
される。このようにして作製したチャネル形成領域を有
するTFTはオフ電流値が下がり、結晶性が良いことか
ら高い電界効果移動度が得られ、良好な特性を達成する
ことができる。
【0092】次いで、水素雰囲気中で熱処理を行って半
導体層を水素化する。水素化の他の手段として、プラズ
マ水素化(プラズマにより励起された水素を用いる)を
用いてもよい。
【0093】また、本実施例では、レーザーアニール法
を用いる場合、結晶化の際に用いたレーザーを使用する
ことが可能である。活性化の場合は、移動速度は結晶化
と同じにし、0.01〜100MW/cm2程度(好ま
しくは0.01〜10MW/cm2)のエネルギー密度
が必要となる。
【0094】次いで、画素部のソース信号線となる導電
層238の表面、画素部の電源供給線となる導電層23
9及び端子部(図示せず)の電極表面にメッキ処理を施
す。図7(A)にメッキ処理行った直後の端子部の上面
図を示し、図7(B)にその断面図を示す。図7中、4
00は端子部、401は端子を示している。また、図7
では代表的に駆動回路部のTFT303を一つ示し、画
素部においてはソース信号線238のみを示した。本実
施例では、銅メッキ液(EEJA製:ミクロファブ C
u2200)を用いてメッキ処理を行った。また、この
メッキの際、実施の形態にその一例を示したように、メ
ッキしようとする導電体は、互いに同電位となるように
ダミーパターンで繋がれている。後の工程で基板の分断
時に互いの電極間を分断して分離する。また、ダミーパ
ターンでショートリングを形成してもよい。
【0095】次いで、画素のソース信号線を覆う第1の
層間絶縁膜255を形成する。第1の層間絶縁膜255
としてはシリコンを主成分とする無機絶縁膜を用いれば
よい。
【0096】次いで、第1の層間絶縁膜255上に有機
絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜256を形成す
る。本実施例では膜厚1.6μmのアクリル樹脂膜を形
成した。
【0097】次いで、第2の層間絶縁膜256上に透明
導電膜からなる画素電極257をフォトマスクを用いて
パターニングした。画素電極257とする透明導電膜
は、例えばITO(酸化インジウム酸化スズ合金)、酸
化インジウム酸化亜鉛合金(In23―ZnO)、酸化
亜鉛(ZnO)等を用いればよい。
【0098】次いで、フォトマスクを用いて第2の層間
絶縁膜256を選択的にエッチングして、各不純物領域
(232、234、247、249)に達するコンタク
トホールと、画素部のソース信号線238に達するコン
タクトホールと、電源供給線239に達するコンタクト
ホールを形成する。
【0099】次いで、不純物領域(232、234、2
47、249)と、ソース信号線238と、電源供給線
239それぞれ電気的に接続する電極257〜263
と、ゲート信号線264を形成する。
【0100】また、画素電極257は、画素電極257
と接して重なる電極262によって、画素部の電流制御
用TFT307の不純物領域249aと電気的に接続さ
れる。
【0101】また、不純物領域234は電極260を介
してソース信号線238と電気的に接続される。また、
不純物領域249bは電極263を介して電源供給線2
39と電気的に接続される。
【0102】また、本実施例では画素電極257を形成
した後に電極262を形成した例を示したが、コンタク
トホールを形成し、電極を形成した後、その電極と重な
るように透明導電膜からなる画素電極を形成してもよ
い。
【0103】以上の様にして、nチャネル型TFT30
3及びpチャネル型TFT304からなるCMOS回路
302を含む駆動回路301と、nチャネルTFTから
なるスイッチング用TFT306及びpチャネルTFT
からなる電流制御用TFT307とを有する画素部30
5とを同一基板上に形成することができる(図5
(C))。本明細書中ではこのような基板を便宜上アク
ティブマトリクス基板と呼ぶ。
【0104】次に、図6に示すように、珪素を含む絶縁
膜(本実施例では酸化珪素膜)を500[nm]の厚さに形
成し、画素電極257に対応する位置に開口部を形成し
て、バンクとして機能する第3の層間絶縁膜280を形
成する。開口部を形成する際、ウエットエッチング法を
用いることで容易にテーパー形状の側壁とすることが出
来る。開口部の側壁が十分になだらかでないと段差に起
因する有機化合物層の劣化が顕著な問題となってしまう
ため、注意が必要である。
【0105】なお、本実施例においては、第3の層間絶
縁膜280として酸化珪素でなる膜を用いているが、場
合によっては、ポリイミド、ポリアミド、アクリル、B
CB(ベンゾシクロブテン)といった有機樹脂膜を用い
ることもできる。
【0106】次に、有機化合物層265を蒸着法により
形成し、更に蒸着法により陰極(MgAg電極)266
を形成する。このとき有機化合物層265及び陰極26
6を形成するに先立って画素電極257に対して熱処理
を施し、水分を完全に除去しておくことが望ましい。な
お、本実施例では発光素子の陰極としてMgAg電極を
用いるが、公知の他の材料であっても良い。
【0107】なお、有機化合物層265としては、電場
を加えることで発生するルミネッセンスが得られる公知
の材料を用いることができる。本実施例では正孔輸送層
(Hole transporting layer)及び発光層(Emitting la
yer)でなる2層構造を有機化合物層とするが、正孔注
入層、電子注入層若しくは電子輸送層のいずれかを設け
る場合もある。このように組み合わせは既に様々な例が
報告されており、そのいずれの構成を用いても構わな
い。
【0108】本実施例では正孔輸送層としてポリフェニ
レンビニレンを蒸着法により形成する。また、発光層と
しては、ポリビニルカルバゾールに1,3,4−オキサ
ジアゾール誘導体のPBDを30〜40%分子分散させ
たものを蒸着法により形成し、緑色の発光中心としてク
マリン6を約1%添加している。
【0109】さらにパッシベーション膜267を設ける
と良い。本実施例ではパッシベーション膜267として
300nm厚の窒化珪素膜を設ける。このパッシベーシ
ョン膜を大気解放しないで陰極266と連続的に形成し
ても構わない。パッシベーション膜267によって、有
機化合物層265を水分や酸素から保護することがより
可能になる
【0110】なお、有機化合物層265の膜厚は10〜
400[nm](典型的には60〜150[nm])、陰極26
6の厚さは80〜200[nm](典型的には100〜15
0[nm])とすれば良い。
【0111】こうして図6に示すような構造の発光装置
が完成する。なお、本実施例における発光装置の作成工
程においては、回路の構成及び工程の関係上、ゲート電
極を形成している材料であるTa、Wによってソース信
号線を形成し、ソース、ドレイン電極を形成している配
線材料であるAlによってゲート信号線を形成している
が、異なる材料を用いても良い。
【0112】本実施例で作製するアクティブマトリクス
基板の画素部の上面図を図8に示す。なお、図5、図6
に対応する部分には同じ符号を用いている。図6の鎖線
A−A’は図8の鎖線A―A’で切断した断面図に対応
している。また、図6の鎖線B−B’は図8の鎖線B―
B’で切断した断面図に対応している。
【0113】画素331はソース信号線238とゲート
信号線264とを有している。電流制御用TFT307
のドレイン領域は、電極262を間に介して画素電極2
57に接続されている。そして、開口部330において
画素電極257と有機化合物層とが重なっており、発光
素子308が発光する。ゲート配線333の一部は電流
制御用TFT307のゲート電極237を含んでいる。
また334は半導体層からなる容量配線であり、容量配
線334とゲート配線333とがゲート絶縁膜を間に介
して重なっている部分332がコンデンサである。
【0114】なお、遮蔽膜を用いることなく、画素電極
間の隙間が遮光されるように、画素電極257の端部を
ソース信号線238と重なるように配置形成させても良
い。
【0115】また、本実施例で示す工程に従えば、アク
ティブマトリクス基板の作製に必要なフォトマスクの数
を5枚とすることができた。
【0116】なお、実際には図6まで完成したら、外気
に曝されないように気密性が高く、脱ガスの少ない保護
フィルム(ラミネートフィルム、紫外線硬化樹脂フィル
ム等)や透光性のシーリング材でパッケージング(封
入)することが好ましい。その際、シーリング材の内部
を不活性雰囲気にしたり、内部に吸湿性材料(例えば酸
化バリウム)を配置したりすると発光素子の信頼性が向
上する。
【0117】そしてアクティブマトリクス基板とカバー
材とをシール材等で封止し、気密性を高める。そして基
板上に形成された素子又は回路から引き回された端子と
外部信号端子とを接続するためのコネクター(フレキシ
ブルプリントサーキット:FPC)を取り付けて製品と
して完成する。
【0118】次に、アクティブマトリクス基板を所望の
形状に分断する。なおこの分断作業は、アクティブマト
リクス基板とカバー材とをシール材等で封止する前でも
後でも良い。この分断作業でメッキ処理のために設けら
れたダミーパターンを分断する。
【0119】図9(A)に分断後の端子部の上面図を示
し、点線D−D’で切断した断面図を図9(B)に示
す。図9中、400は端子部、401は外部端子と接続
される端子を示している。また、図9は、代表的に、駆
動回路部のTFTを一つ示し、画素部においてはソース
信号線238のみを示した。また、端子401は、ソー
ス信号線238、電源供給線239と電気的に接続され
ている。端子部400においては、メッキ処理された端
子401の一部が露呈し、ITOからなる透明導電膜4
04が形成されている状態となっている。なおこの透明
導電膜404が、画素部の画素電極と同時に形成しても
良い。
【0120】そして、公知の技術を用いて端子の露呈し
ている部分にFPCを貼りつけた。図9(C)にFPC
405の接着後の断面図を示した。
【0121】また、ここでは全ての駆動回路を基板上に
形成した例を示したが、駆動回路の一部に数個のICを
用いてもよい。
【0122】以上のようにして作製される発光装置は各
種電子機器の表示部として用いることができる。
【0123】(実施例2)実施例1では駆動回路にCM
OS回路を作成した例を示したが、全てnチャネル型T
FTを用いてNMOS回路を形成しても良い。なお、n
チャネル型TFTを組み合わせてNMOS回路を形成す
る場合、図11(A)に示したようにエンハンスメント
型TFT同士で形成する場合(以下、EEMOS回路と
いう)と、図11(B)に示したようにエンハンスメン
ト型とデプレッション型とを組み合わせて形成する場合
(以下、EDMOS回路という)がある。また画素部に
設けられたTFTを全てnチャネル型TFTで形成して
も良い。ただしこの場合、画素電極は陰極であることが
好ましい。図10に本実施例の発光装置の断面図を示
す。なお図10では、画素電極547を形成した後、第
3層間絶縁膜を成膜する前の状態を示している。
【0124】501は駆動回路のTFTを示しており、
505は画素部のTFTを示している。画素部505
は、スイッチング用TFT506と、電流制御用TFT
507とを有しており、共にnチャネル型TFTであ
る。
【0125】526はメッキ処理後のソース信号線であ
り、527はメッキ処理後の電源供給線である。ソース
信号線526は電極561を介してスイッチング用TF
T506の不純物領域551に電気的に接続されてい
る。また、電源供給線527は配線562を介して電流
制御用TFT507の不純物領域545に電気的に接続
されている。
【0126】また駆動回路501は、nチャネル型50
3と、nチャネル型504とを有するnMOS回路50
2を有している。
【0127】nチャネル型TFT503、504は、チ
ャネル形成領域となる半導体に周期表の15族に属する
元素(好ましくはリン)もしくは周期表の13族に属す
る元素(好ましくはボロン)を添加することによりエン
ハンスメント型とデプレッション型とを作り分けること
ができる。
【0128】エンハンスメント型とデプレッション型と
を作り分けるには、チャネル形成領域となる半導体に周
期表の15族に属する元素(好ましくはリン)もしくは
周期表の13族に属する元素(好ましくはボロン)を適
宜、添加すればよい。
【0129】図11(A)において、31、32はどち
らもエンハンスメント型のnチャネル型TFT(以下、
E型NTFTという)である。また、図11(B)にお
いて、33はE型NTFT、34はデプレッション型の
nチャネル型TFT(以下、D型NTFTという)であ
る。
【0130】なお、図11(A)、(B)において、V
DHは正の電圧が印加される電源線(正電源線)であり、
VDLは負の電圧が印加される電源線(負電源線)であ
る。負電源線は接地電位の電源線(接地電源線)として
も良い。
【0131】さらに、図11(A)に示したEEMOS
回路もしくは図11(B)に示したEDMOS回路を用
いてシフトレジスタを作製した例を図12に示す。図1
2において、40、41はフリップフロップ回路であ
る。また、42、43はE型NTFTであり、E型NT
FT42のゲートにはクロック信号(CL)が入力さ
れ、E型NTFT43のゲートには極性の反転したクロ
ック信号(CLバー)が入力される。また、44で示さ
れる記号はインバータ回路であり、図12(B)に示す
ように、図11(A)に示したEEMOS回路もしくは
図11(B)に示したEDMOS回路が用いられる。従
って、表示装置の駆動回路を全てnチャネル型TFTで
構成することも可能である。
【0132】表示面積が小型である表示装置において、
nチャネル型TFTからなるNMOS回路で駆動回路を
形成した場合、CMOS回路と比べて消費電力が大きく
なってしまう。しかし、本発明は、表示面積が大型であ
る場合に特に有効なものであり、表示面積が大型である
据え置き型のモニターまたはテレビにおいて消費電力は
問題にはならない。また、ゲート側の駆動回路を全てN
MOS回路で形成する場合には問題ないが、ソース側の
駆動回路に関しては全てNMOS回路で形成するより
も、一部を外付けのIC等で形成するほうが高速駆動可
能となるため望ましい。
【0133】なお、本実施例は実施例1と自由に組み合
わせて実施することが可能である。
【0134】(実施例3)本実施例では、画素部が有す
るソース信号線と、画素部が有する電源供給線と、端子
とを、同じメッキ処理用電極に接続し、電気メッキ法を
行う場合のダミーパターンについて述べる。
【0135】図13に本実施例の発光装置の上面図を示
す。なお、図13において、代表的に画素部のソース信
号線604は3本、電源供給線605は3本のみ示し
た。また、画素部のソース信号線604は互いに平行な
帯状になっており、また、画素部の電源供給線605は
互いに平行な帯状である。また端子607は代表的に6
つのみ示した。
【0136】601は画素部であり、メッキ処理前のソ
ース信号線604と、メッキ処理前の電源供給線605
とが設けられている。また端子部606には複数のメッ
キ処理前の端子607が形成されている。
【0137】ソース信号線604と、電源供給線605
と、端子607は、全てメッキ処理用電極609に接続
されている。
【0138】本実施例では、ソース側駆動回路602と
ゲート側駆動回路603とを画素部601と同じ基板上
に形成している。しかしソース側駆動回路602とゲー
ト側駆動回路603は、必ずしも画素部601と同じ基
板上に形成する必要はない。なお、図13においてソー
ス側駆動回路602とゲート側駆動回路603は、電気
メッキ法を行う前の状態にある。
【0139】なお610は基板分断ラインであり、メッ
キ処理後に基板分断ライン610で基板を切断したとき
に、ソース信号線604と、電源供給線605と、端子
607とがメッキ処理用電極609と切り離される。
【0140】メッキ処理を施した後、層間絶縁膜を形成
し、半導体層の不純物領域または電源供給線と、端子と
を接続する配線(引き回し配線)と、ゲート信号線とを
形成する。本発明において、ゲート信号線は層間絶縁膜
に設けられたコンタクトホールを通じてゲート電極と電
気的に接続されている。図13において、612は引き
回し配線であり、611はゲート信号線である。
【0141】また画素部のソース信号線604と、ソー
ス側駆動回路602とが配線により電気的に接続されて
いる。また電源供給線605と端子607とが引き回し
配線612により電気的に接続されている。また、ソー
ス側駆動回路602と端子607とが引き回し配線61
2により電気的に接続されている。
【0142】メッキ処理後、基板分断ライン610で基
板を切断し、ソース信号線604と、電源供給線605
と、端子607とをメッキ処理用電極609と切り離
す。
【0143】このように本発明では、画素部のソース信
号線、画素部の電源供給線、端子を低抵抗な金属材料で
覆ったため、画素部の面積が大面積化しても十分に高速
駆動させることができる。
【0144】特に、電源供給線を低抵抗化することで、
配線抵抗による電源供給線の電位降下を防ぎ、クロスト
ークを防ぐことができる。
【0145】本実施例は、実施例1または実施例2と組
み合わせて実施することが可能である。
【0146】(実施例4)本実施例では、ソース信号線
をゲート電極と同じ材料で形成し、電源供給線をゲート
信号線と同じ材料で形成する例について説明する。
【0147】図14に本実施例の画素の上面図を示す。
本実施例において、ソース信号線703、ゲート信号線
704、電源供給線705を有している領域が画素70
0に相当する。画素700はスイッチング用TFT70
1と、電流制御用TFT702とを有している。
【0148】ゲート配線711は電流制御用TFT70
2のゲート電極712を含んでいる。
【0149】ソース信号線703と、スイッチング用T
FT701のゲート電極708と、電流制御用TFT7
02のゲート電極712及びゲート配線711とは同じ
導電膜から形成されている。
【0150】また電流制御用TFT702のドレイン領
域は、電極709を間に介して画素電極706に接続さ
れている。画素電極706上には第3の層間絶縁膜(図
示せず)が形成されており、第3の層間絶縁膜上には有
機化合物層(図示せず)が形成されている。画素電極7
06と有機化合物層は、第3の層間絶縁膜に設けられた
開口部707を介して接している。
【0151】電極709と、電源供給線705と、ゲー
ト信号線704と、スイッチング用TFT701のソー
ス領域とドレイン領域に直接接続された配線と、電流制
御用TFT702のソース領域とドレイン領域に直接接
続された配線とが、同じ導電膜から形成されている。
【0152】ゲート配線711は電流制御用TFT70
2のゲート電極712を含んでいる。また710は半導
体層からなる容量配線であり、容量配線710とゲート
配線711とがゲート絶縁膜(図示せず)を間に介して
重なっている部分713がコンデンサである。
【0153】なお、遮蔽膜を用いることなく、画素電極
間の隙間が遮光されるように、画素電極706の端部を
ソース信号線703と重なるように配置形成させても良
い。
【0154】本実施例は、実施例3と自由に組み合わせ
て実施することが可能である。
【0155】(実施例5)本実施例では、実施例1とは
異なる工程でソース信号線または電源供給線を形成する
例を図15に示す。
【0156】図15(A)は、画素部のソース信号線9
03または電源供給線(図示せず)にメッキ処理を施し
た後、層間絶縁膜を形成し、層間絶縁膜にコンタクトホ
ールを形成した後、端子部900のメッキを行う例であ
る。
【0157】まず、TFTのゲート電極902と同一工
程で端子901及びソース信号線903または電源供給
線を形成する。まず、画素部のソース信号線903また
は電源供給線だけを選択的にメッキ処理を行う。その
後、層間絶縁膜を形成し、コンタクトホールを形成す
る。このコンタクトホールを形成する際に端子部900
の端子901の一部が露呈するようにする。次いで、端
子部の端子901の露呈した領域のみをメッキ処理して
被膜904を形成する。なお被膜904は端子901に
含まれる。
【0158】その後、引き出し配線や半導体層の不純物
領域に接続される電極を形成する。以降の工程は実施例
1に従って図15(A)に示す構造を形成すればよい。
【0159】ただし、半導体層に含まれる不純物元素の
活性化は被膜904の形成前に行うことが好ましい。
【0160】また、実施例1と同様に、メッキ処理の
際、メッキ処理を施そうとする配線または電極は、同電
位となるようにダミーパターンで繋がれている。後の工
程で基板の分断時に互いの電極間を分断して分離する。
また、これらのダミーパターンでショートリングを形成
してもよい。
【0161】図15(B)は、図15(A)とは異なる
工程でメッキを行う一例を示す。本実施例では、TFT
のゲート電極912を形成すると同時にソース信号線9
13を形成しない例である。
【0162】ゲート電極912を保護する絶縁膜を形成
した後、各半導体層に添加した不純物元素の活性化を行
い、絶縁膜上にフォトリソグラフィ工程により低抵抗な
金属材料(代表的にはアルミニウム、銀、銅を主成分と
する材料)からなる画素部のソース信号線913と、端
子911とを同時に形成する。このように本発明では画
素部のソース信号線を低抵抗な金属材料で形成したた
め、画素部の面積が大面積化しても十分駆動させること
ができる。また、マスク数を低減するために、印刷法に
よりソース信号線を形成してもよい。
【0163】次いで、メッキ処理(電気メッキ法)を行
い、画素部のソース信号線913の表面と、端子911
の表面に金属膜を形成する。以降の工程は実施例1に従
って図15(B)に示す構造を形成すればよい。
【0164】図15(C)は、図15(A)とは異なる
工程でソース信号線の形成を行う一例を示す。
【0165】本実施例では、印刷法によりソース信号線
を形成する。画素のソース信号線の位置精度を向上させ
るために導電層を設けた。
【0166】本実施例では、ゲート電極と同じ工程で、
ソース信号線となる導電層915a、915bを形成し
た。次いで、ゲート電極を絶縁膜で覆うことなく不純物
元素の活性化を行った。活性化としては、例えば、不活
性雰囲気中、減圧下で熱アニールを行うことによって、
導電層の酸化による高抵抗化を抑えた。次いで、導電層
の間を埋めるように、印刷法を用いてソース信号線を形
成した。また、ソース信号線に沿って導電層を設けるこ
とによって印刷法(スクリーン印刷)で発生しやすい断
線を防ぐことができる。以降の工程は実施例1に従って
図15(C)に示す構造を形成すればよい。
【0167】スクリーン印刷は、例えば金属粒子(A
g、Al等)を混ぜたペースト(希釈剤)またはインク
を所望のパターンの開口を有する版をマスクとして、上
記開口部からペーストを被印刷体である基板上に形成
し、その後、熱焼成を行うことで所望のパターンの配線
を形成するものである。このような印刷法は比較的安価
であり、大面積に対応することが可能であるため本発明
には適している。
【0168】また、スクリーン印刷法に代えて回転する
ドラムを用いる凸版印刷法、凹版印刷法、および各種オ
フセット印刷法を本発明に適用することは可能である。
【0169】以上のように様々な方法で画素部のソース
信号線を形成することができる。
【0170】なお、本実施例は実施例1〜実施例4のい
ずれか一と自由に組み合わせることができる。
【0171】(実施例6)本実施例では、実施例1に示
したのとは異なる構成を有する発光装置の構成につい
て、図16を用いて説明する。
【0172】駆動回路921において、pチャネル型T
FT923と、nチャネル型TFT924が形成されて
おり、CMOS回路を形成している。
【0173】画素部922はスイッチング用TFT92
5と、電流制御用TFT926が形成されており、スイ
ッチング用TFT925のソース領域とドレイン領域
は、一方はソース信号線927に、もう一方は図示して
はいないが電流制御用TFT926のゲート電極に、電
気的に接続されている。
【0174】また電流制御用TFT926のソース領域
とドレイン領域は、一方は電源供給線(図示せず)に、
もう一方は発光素子928が有する画素電極929に接
続されている。
【0175】発光素子928は画素電極929と、画素
電極929に接している有機化合物層930と、有機化
合物層930に接している対向電極931とを有してい
る。なお本実施例では、駆動回路921と画素部922
とを覆って、対向電極931上に保護膜932が設けら
れている。
【0176】本実施例では、図16に示すように、画素
電極929に対応する位置に開口部を有する第3の層間
絶縁膜934を形成する。第3の層間絶縁膜934は絶
縁性を有していて、バンクとして機能し、隣接する画素
の有機化合物層を分離する役割を有している。本実施例
ではレジストを用いて第3の層間絶縁膜934を形成す
る。
【0177】本実施例では、第3の層間絶縁膜934の
厚さを1μm程度とし、開口部は画素電極929に近く
なればなるほど広くなる、所謂逆テーパー状になるよう
に形成する。これはレジストを成膜した後、開口部を形
成しようとする部分以外をマスクで覆い、UV光を照射
して露光し、露光された部分を現像液で除去することに
よって形成される。
【0178】本実施例のように、第3の層間絶縁膜93
4を逆テーパー状にすることで、後の工程において有機
化合物層を成膜した時に、隣り合う画素同士で有機化合
物層が分断されるため、有機化合物層と、第3の層間絶
縁膜934の熱膨張係数が異なっていても、有機化合物
層がひび割れたり、剥離したりするのを抑えることがで
きる。
【0179】なお、本実施例においては、第3の層間絶
縁膜としてレジストでなる膜を用いているが、場合によ
っては、ポリイミド、ポリアミド、アクリル、BCB
(ベンゾシクロブテン)、酸化珪素膜等を用いることも
できる。第3の層間絶縁膜934は絶縁性を有する物質
であれば、有機物と無機物のどちらでも良い。
【0180】なお図16では示さなかったが、電源供給
線もゲート電極と同じ層に形成し、メッキ処理を施すこ
とによって、配線抵抗を低下させても良い。
【0181】本実施例は、実施例1〜5と組み合わせて
実施することが可能である。
【0182】(実施例7)本実施例では、逆スタガ型の
TFTを有する発光装置の構成について説明する。図1
7に本実施例の発光装置の断面図を示す。ただし図17
では画素電極を形成した後に、第3の層間絶縁膜を形成
する前の状態にある。
【0183】本実施例の発光装置では、駆動回路940
はnチャネル型TFT942と、pチャネル型TFT9
43とを有しており、CMOS回路を形成している。
【0184】また、画素部941はスイッチング用TF
T944と、電流制御用TFT945とを有している。
947はソース信号線、948は電源供給線、949は
ゲート信号線である。
【0185】スイッチング用TFT944のソース領域
とドレイン領域は、一方はソース信号線947に、もう
一方は図示してはいないが電流制御用TFT945のゲ
ート電極に接続されている。
【0186】電流制御用TFT945のソース領域とド
レイン領域は、一方は電源供給線948に、もう一方は
画素電極946に電気的に接続されている。
【0187】ゲート信号線949は第2の層間絶縁膜9
50上に形成されており、図示してはいないがスイッチ
ング用TFT944のゲート電極と接続されている。
【0188】ソース信号線947と電源供給線948
は、TFTのゲート電極と同じ層に形成されており、メ
ッキ処理を施すことによって、配線抵抗を低下させてい
る。ただし本実施例ではメッキ処理(電気メッキ法)を
行う前にゲート絶縁膜951を一部エッチングして除去
することにより、画素部のソース信号線947の表面
と、画素部の電源供給線948の表面とを露出させ、そ
の後に電気メッキ法により表面に金属膜を形成する。
【0189】本実施例は、実施例1〜6と組み合わせて
実施することが可能である。
【0190】(実施例8)本実施例では、実施例1とは
異なる構成の発光装置について説明する。図18に本実
施例の発光装置の画素部の断面図を示す。
【0191】図18は、スイッチング用TFT840、
コンデンサ833、電流制御用TFT832が形成され
ている様子を示している。これらの素子を形成する土台
となる基板801は、ガラス基板または有機樹脂基板を
採用する。有機樹脂材料はガラス材料と比較して軽量で
あり、発光装置自体の軽量化に有効に作用する。発光装
置を作製する上で適用できるものとしてはポリイミド、
ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン
ナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(P
ES)、アラミドなどの有機樹脂材料を用いることがで
きる。ガラス基板は無アルカリガラスと呼ばれる、バリ
ウムホウケイ酸ガラスやアルミノホウケイ酸ガラスを用
いることが望ましい。ガラス基板の厚さは0.5〜1.
1mmのものが採用されるが、軽量化を目的とすると厚
さは薄くする必要がある。また、さらに軽量化を図るに
は比重が2.37g/ccと小さいものを採用すること
が望ましい。
【0192】基板801上には、基板からの不純物拡散
の防止と、応力制御を目的とした第1絶縁膜802を形
成する。これは珪素を成分とする絶縁膜で形成する。例
えば、プラズマCVD法を用い、SiH4、NH3、N2
Oから作製される窒化酸化珪素膜を20〜100nmの
厚さで形成する。組成は窒素濃度20〜30原子%、酸
素濃度20〜30原子%とし、引張り応力を持たせる。
好ましくは、その上層に、SiH4、N2Oから作製され
る窒化酸化珪素膜からなる絶縁膜をもう一層形成する。
この膜の組成は、窒素濃度1〜20原子%、酸素濃度5
5〜65原子%とし、窒素濃度を減らして内部応力を小
さくする。
【0193】半導体膜803、804は結晶構造を有す
る珪素膜で形成する。代表的な一例は、プラズマCVD
法で作製された非晶質珪素膜をレーザー光の照射によっ
て、或いは加熱処理によって形成された半導体膜であ
る。その厚さは20〜60nmとし、上層にはゲート絶縁
膜とする第2絶縁膜805、ゲート電極806、807
を形成する。ゲート電極807はコンデンサ833の一
方の電極と繋がっている。
【0194】ゲート電極の上層にはSiH4、NH3、N
2から作製される窒化珪素または、SiH4、NH3、N2
Oから作製される酸化窒化珪素からなる第3絶縁層80
8が形成され保護膜として用いている。さらに平坦化膜
として、ポリイミドまたはアクリルなど有機樹脂材料か
ら成る第4絶縁膜809を形成が形成されている。
【0195】有機樹脂材料で形成される第4絶縁膜上に
は、窒化珪素などの無機絶縁材料から成る第5絶縁膜8
10を形成している。有機樹脂材料は吸湿性があり、水
分を吸蔵する性質を持っている。その水分が再放出され
ると有機化合物に酸素を供給し、発光素子を劣化させる
原因となるので、水分の吸蔵及び再放出を防ぐために、
第4絶縁膜809の上にSiH4、NH3、N2から作製
される窒化珪素、またはSiH4、NH3、N2Oから作
製される酸化窒化珪素からなる第5絶縁膜810を形成
している。或いは、第4絶縁膜809を省略して、第5
絶縁膜810の一層のみで代用することも可能である。
【0196】その後、それぞれの半導体膜のソースまた
はドレイン領域に達するコンタクトホールを形成し、I
TO(酸化インジウム・スズ)又は酸化亜鉛などの透明
導電膜を110nmの厚さにスパッタ法で形成した後、所
定の形状(図8で示すような形状)にエッチングして発
光素子833の一方の電極である陽極811を形成す
る。
【0197】電極812〜815はチタンとアルミニウ
ムの積層構造とし、合計300〜500nmの厚さで形成
し、半導体膜とコンタクトを形成する。また、電極81
5は陽極811と一部が重なるように形成する。
【0198】830はソース信号線であり、電極812
を介して半導体層803の有する不純物領域831に接
続されている。そしてソース信号線830の表面は、メ
ッキ処理により低抵抗化されている。
【0199】これらの電極上に形成する絶縁膜816〜
819は窒化珪素などで形成する。そして、その端部は
電極の外側に位置するように形成する。このような構造
は、電極を形成する導電膜の層と、絶縁膜とを積層形成
し、レジスト820〜823のパターンに従ってその両
者をエッチングする。その後、そのレジストパターンを
そのまま残して、導電膜のみをエッチングすることによ
り、図18に示すような庇を形成することができる。従
って、絶縁膜816〜819は絶縁膜に限定される必要
は必ずしもなく、配線を形成する導電膜とエッチングの
選択比がとれる材料であるならば、他の材料を適用する
ことも可能である。
【0200】有機化合物層824、陰極825は蒸着法
で形成するので、ここで形成される庇がマスクとなっ
て、陽極811上に有機化合物層824、陰極825を
自己整合的に形成することができる。レジスト820〜
823は絶縁膜816〜819上にそのまま残しておい
ても良いし、或いは、除去しても良い。
【0201】有機化合物層824や陰極825はウエッ
ト処理(薬液によるエッチングや水洗などの処理)を行
うことができないので、陽極811に合わせて絶縁材料
から成る隔壁層を設けて隣接する素子の絶縁分離をする
必要があったが、本実施例の画素構造を用いれば、配線
とその上の絶縁膜をもって隔壁層の機能を代用すること
ができる。
【0202】このように、発光素子833は、ITOな
どの透明導電性材料で形成する陽極811、正孔注入
層、正孔輸送層、発光層などを有する有機化合物層82
4、MgAgやLiFなどのアルカリ金属またはアルカ
リ土類金属などの材料を用いて形成する陰極825とか
ら成っている。
【0203】このように、発光素子は周辺に形成する部
材から応力を受けることがない。そのため、熱応力など
により発光素子が劣化することを防止できる。よって、
より信頼性の高い発光装置を作製することができる。
【0204】(実施例9)本実施例では、実施例8にお
いて、図18を用いて説明した発光素子の他の構造を図
19により説明する。陽極621を形成した後に第7絶
縁膜を形成する。この絶縁膜は酸化珪素や窒化珪素など
で形成する。その後、陽極621上の第7絶縁膜をエッ
チングにより除去するが、このとき図19に示すように
陽極621の端部が第7絶縁膜と重なるようにする。こ
うしてパターン形成された第7絶縁膜640が形成され
る。
【0205】以降の工程は同様であり、接続電極62
5、絶縁膜629などを形成する。有機化合物層63
4、陰極635は図19のように形成され、第7絶縁膜
640を設けることにより陰極635と陽極621とが
端部で接触して短絡することを防止できる。
【0206】本実施例で示す画素構造によって、熱応力
による発光素子の劣化を防ぐことが可能であり、より信
頼性の高い発光装置を作製することができる。
【0207】(実施例10)本実施例では、基板上の引
き回し配線と、端子との接続の様子について説明する。
【0208】端子部においては、図20(A)に示すよ
うに、ゲート電極と同じ材料で端子681が形成されて
いる。端子681はメッキ処理により低抵抗化されてい
る。
【0209】その上層に形成される第3絶縁膜658、
第4絶縁膜659、第5絶縁膜660は、コンタクトホ
ールをエッチングするときに同時に除去され、その表面
を露出させることができる。端子681には透明導電膜
682を積層させておくと、FPCとの接続を形成でき
る。
【0210】発光素子の対向電極は共通電極となるの
で、画素部の外側で連結させる。そして、外部から電位
を制御できるように、基板上の引き回し配線を介して端
子に接続させる。図20(B)は引き回し配線と対向電
極の接続構造の一例を示している。
【0211】引き回し配線684は第4絶縁膜659に
接しており、ゲート信号線と同じ層に形成されている。
その上層に形成される第5絶縁膜660は、コンタクト
ホールをエッチングするときに同時に除去され、その表
面を露出させている。
【0212】第5絶縁膜660上に画素電極661が形
成されており、画素電極661に接して有機化合物層6
74が形成されている。そして有機化合物層674と引
き回し配線684とを覆って対抗電極675が形成され
ており、引き回し配線684と対抗電極675はコンタ
クトを取っている。ただし、対向電極675と画素電極
661は接していない。
【0213】引き回し配線684は、第3絶縁膜658
及び第4絶縁膜659に形成されたコンタクトホールを
介して端子681に接続されている。
【0214】有機化合物層674は蒸着法で形成する
が、そのままでは基板の全面に形成されてしまうため、
メタルマスクまたはセラミックマスクなどシャドーマス
クを用いて、画素部の領域に合わせて形成する。陰極6
75も同様であるが、マスクのサイズを変更して、画素
部の外側の領域まで形成されるようにする。このような
処置により図20(B)で示す構造を得ることができ
る。
【0215】(実施例11)図21は発光装置の外観を
示す図であり、基板721に画素部722、ゲート側駆
動回路724、ソース側駆動回路723、端子726が
形成された状態を示している。端子726と各駆動回路
は引き回し配線725で接続されている。画素部722
には、映像信号を入力する信号線が延びる方向に隔壁層
を兼ねた配線728が形成されている。これらの配線7
28は、ソース信号線や電源供給線などが含まれるが、
ここではその詳細を省略している。配線728のうち、
電源供給線は引き回し配線733によって端子726に
接続されている。
【0216】また、引き回し配線727は対向電極と端
子とを接続するための配線であり、その接続方法につい
ては実施例10において既に述べた通りである。
【0217】また、必要に応じてCPU、メモリーなど
を形成したICチップがCOG(Chip on Glass)法な
どにより素子基板に実装されていても良い。
【0218】発光素子は配線728の間に形成され、そ
の構造は図22に示されている。画素電極730は各画
素に対応する電極であり、配線728の間に形成されて
いる。その上層には有機化合物層731が配線728の
間に形成され、複数の画素電極730に渡ってストライ
プ状に連続的に形成されている。
【0219】対向電極732は、有機化合物層731の
上層に形成され、同様に配線728の間にストライプ状
に形成されている。さらに対向電極732は、配線72
8で挟まれない領域、即ち画素部722の外側の領域に
おいて接続されている。接続部は、対向電極の一方の端
部または、その両端に形成されていても良い。
【0220】引き回し配線727はゲート信号線(図示
せず)と同じ層に形成されており、配線728とは直接
接触していない。そして引き回し配線727と対向電極
732は重なっている部分においてコンタクトを取って
いる。
【0221】発光素子は、画素電極730、有機化合物
層731、対向電極732が重なる領域によって定義さ
れる。画素電極730はアクティブマトリクス型の発光
装置において、個々に能動素子と接続されている。対向
電極に欠陥が有り、仮に画素部の内側で欠陥があると、
線欠陥として認識されてしまう可能性があるが、図22
で示すように対向電極の両端を接続し、共通電極とする
構造は、そのような線欠陥が発生する確率を低減させる
ことを可能としている。
【0222】(実施例12)本実施例では、実施例1に
おける熱処理として、PPTA(Plural Pulse Thermal
Annealing)を用いた例を示す。
【0223】PPTAとは、光源(ハロゲンランプ、メ
タルハライドランプ、高圧水銀ランプ、高圧ナトリウム
ランプ、キセノンランプ等)による加熱と、処理室内へ
の冷媒(窒素、ヘリウム、アルゴン、クリプトン、キセ
ノン等)の循環による冷却のサイクルを複数回繰り返し
行う熱処理である。光源の一回あたりの発光時間は0.
1〜60秒、好ましくは0.1〜20秒であり、光を複
数回照射する。なお、光源はその電源と制御回路によ
り、半導体膜の保持期間が0.5〜5秒となるようにパ
ルス状に点灯させる。
【0224】PPTAにより、実際の加熱時間を短縮し
て半導体膜に選択的に吸収される光を片面側または両面
側に設けられた光源から照射することにより、基板自体
はそれほど加熱されることなく、半導体膜のみを選択的
に加熱(昇温速度100〜200℃/秒)する。また、
基板の温度上昇を抑えるために冷媒で周囲から冷却(降
温速度50〜150℃/秒)する。
【0225】実施例1における熱処理のうち、活性化に
用いた例を以下に示す。
【0226】図5(A)に示す活性化工程において、P
PTAを行う。パルス光はタングステンハロゲンランプ
を光源として基板の片面側または両面側から照射する。
このとき、タングステンハロゲンランプの点滅に同期し
てHeの流量を増減させ、半導体膜を選択的に加熱す
る。
【0227】このPPTAにより不純物元素が活性化す
るとともに、半導体層に含まれる結晶化に用いた金属元
素をチャネル形成領域から不純物領域にゲッタリングす
ることができる。なお、不純物領域には、リンだけでな
く、p型を付与する不純物元素が添加されているとより
効果的である。従って、第1のドーピングの後、p型を
付与するボロンを添加する工程を追加することが好まし
い。また、PPTAの処理室を13.3Pa以下の減圧
状態として、酸化や汚染を防止してもよい。
【0228】なお、本実施例は実施例1乃至11のいず
れか一と自由に組み合わせることができる。
【0229】(実施例13)本実施例では、本発明の発
光装置の駆動回路に含まれる、ソース側駆動回路、ゲー
ト側駆動回路の詳しい構成について説明する。
【0230】図23に本実施例の発光装置の駆動回路の
ブロック図を示す。図23(A)はソース側駆動回路6
001であり、シフトレジスタ6002、ラッチ(A)
6003、ラッチ(B)6004を有している。
【0231】ソース側駆動回路6001において、シフ
トレジスタ6002にクロック信号(CLK)およびス
タートパルス(SP)が入力される。シフトレジスタ6
002は、これらのクロック信号(CLK)およびスタ
ートパルス(SP)に基づきタイミング信号を順に発生
させ、バッファ等(図示せず)を通して後段の回路へタ
イミング信号を順次入力する。
【0232】シフトレジスタ6002からのタイミング
信号は、バッファ等によって緩衝増幅される。タイミン
グ信号が入力される配線には、多くの回路あるいは素子
が接続されているために負荷容量(寄生容量)が大き
い。この負荷容量が大きいために生ずるタイミング信号
の立ち上がりまたは立ち下がりの"鈍り"を防ぐために、
このバッファが設けられる。なおバッファは必ずしも設
ける必要はない。
【0233】バッファによって緩衝増幅されたタイミン
グ信号は、ラッチ(A)6003に入力される。ラッチ
(A)6003は、nビットデジタルビデオ信号を処理
する複数のステージのラッチを有している。ラッチ
(A)6003は、前記タイミング信号が入力される
と、ソース側駆動回路6001の外部から入力されるn
ビットのデジタルビデオ信号を順次取り込み、保持す
る。
【0234】なお、ラッチ(A)6003にデジタルビ
デオ信号を取り込む際に、ラッチ(A)6003が有す
る複数のステージのラッチに、順にデジタルビデオ信号
を入力しても良い。しかし本発明はこの構成に限定され
ない。ラッチ(A)6003が有する複数のステージの
ラッチをいくつかのグループに分け、各グループごとに
並行して同時にデジタルビデオ信号を入力する、いわゆ
る分割駆動を行っても良い。なおこのときのグループの
数を分割数と呼ぶ。例えば4つのステージごとにラッチ
をグループに分けた場合、4分割で分割駆動すると言
う。
【0235】ラッチ(A)6003の全てのステージの
ラッチにデジタルビデオ信号の書き込みが一通り終了す
るまでの時間を、ライン期間と呼ぶ。実際には、上記ラ
イン期間に水平帰線期間が加えられた期間をライン期間
に含むことがある。
【0236】1ライン期間が終了すると、ラッチ(B)
6004にラッチシグナル(LatchSignal)が入力され
る。この瞬間、ラッチ(A)6003に書き込まれ保持
されているデジタルビデオ信号は、ラッチ(B)600
4に一斉に送出され、ラッチ(B)6004の全ステー
ジのラッチに書き込まれ、保持される。
【0237】デジタルビデオ信号をラッチ(B)600
4に送出し終えたラッチ(A)6003には、シフトレ
ジスタ6002からのタイミング信号に基づき、デジタ
ルビデオ信号の書き込みが順次行われる。
【0238】この2順目の1ライン期間中には、ラッチ
(B)6004に書き込まれ、保持されているデジタル
ビデオ信号がソース信号線に入力される。
【0239】図23(B)はゲート側駆動回路の構成を
示すブロック図である。
【0240】ゲート側駆動回路6005は、それぞれシ
フトレジスタ6006、バッファ6007を有してい
る。また場合によってはレベルシフトを有していても良
い。
【0241】ゲート側駆動回路6005において、シフ
トレジスタ6006からのタイミング信号がバッファ6
007に入力され、対応するゲート信号線に入力され
る。ゲート信号線には、1ライン分の画素のスイッチン
グ用TFTのゲート電極が接続されている。そして、1
ライン分の画素のスイッチング用TFTを一斉にONに
しなくてはならないので、バッファは大きな電流を流す
ことが可能なものが用いられる。
【0242】本実施例は実施例1〜12と自由に組み合
わせて実施することが可能である。
【0243】(実施例14)本発明において、三重項励
起子からの燐光を発光に利用できる有機化合物材料を用
いることで、外部発光量子効率を飛躍的に向上させるこ
とができる。これにより、発光素子の低消費電力化、長
寿命化、および軽量化が可能になる。
【0244】ここで、三重項励起子を利用し、外部発光
量子効率を向上させた報告を示す。(T.Tsutsui, C.Adac
hi, S.Saito, Photochemical Processes in Organized
Molecular Systems, ed.K.Honda, (Elsevier Sci.Pub.,
Tokyo,1991) p.437.)
【0245】上記の論文により報告された有機化合物材
料(クマリン色素)の分子式を以下に示す。
【0246】
【化1】
【0247】(M.A.Baldo, D.F.O'Brien, Y.You, A.Shou
stikov, S.Sibley, M.E.Thompson,S.R.Forrest, Nature
395 (1998) p.151.)
【0248】上記の論文により報告された有機化合物材
料(Pt錯体)の分子式を以下に示す。
【0249】
【化2】
【0250】(M.A.Baldo, S.Lamansky, P.E.Burrrows,
M.E.Thompson, S.R.Forrest, Appl.Phys.Lett.,75 (199
9) p.4.) (T.Tsutsui, M.-J.Yang, M.Yahiro, K.Nakamu
ra,T.Watanabe, T.tsuji, Y.Fukuda, T.Wakimoto, S.Ma
yaguchi, Jpn.Appl.Phys.,38 (12B) (1999) L1502.)
【0251】上記の論文により報告された有機化合物材
料(Ir錯体)の分子式を以下に示す。
【0252】
【化3】
【0253】以上のように三重項励起子からの燐光発光
を利用できれば原理的には一重項励起子からの蛍光発光
を用いる場合より3〜4倍の高い外部発光量子効率の実
現が可能となる。
【0254】なお、本実施例の構成は、実施例1〜実施
例13のいずれの構成とも自由に組み合わせて実施する
ことが可能である。
【0255】(実施例15)本実施例では、ソース信号
線または電源供給線を低抵抗の材料を用い、かつ印刷法
により形成する例について説明する。
【0256】図25に本実施例の発光装置の断面図を示
す。発光装置は駆動回路450と画素部451とを有
し、画素部451はスイッチング用TFT452と、電
流制御用TFT453とを有している。
【0257】本実施例においては、ソース信号線458
と電源供給線462のいずれか一方または両方を、印刷
法を用いて形成する。本実施例ではスクリーン印刷法を
用いて形成するが、回転するドラムを用いる凸版印刷
法、凹版印刷法、および各種オフセット印刷法を本発明
に適用することは可能である。このような印刷法は比較
的安価であり、大面積に対応することが可能であるため
本発明には適している。
【0258】本実施例ではソース信号線458と電源供
給線462を、Cuを用いて形成した。なお印刷法で形
成する配線の材料は、パターニングにより形成する配線
または電極に比べて低抵抗であることが望ましい。
【0259】次に、第2の層間絶縁膜472上に透明導
電膜からなる画素電極461を形成した。
【0260】そして、ゲート絶縁膜470、第1の層間
絶縁膜471及び第2の層間絶縁膜472をエッチング
することで、スイッチング用TFT452の不純物領域
454と、電流制御用TFT453の不純物領域45
6、457に達するコンタクトホールを形成する。
【0261】そして、第2の層間絶縁膜472上に導電
膜を形成し、パターニングすることで、電極459、4
60および473を形成した。電極459はソース信号
線458の全面または一部を覆っており、コンタクトを
取っている。なお本実施例では電極459はソース信号
線458の全面を覆っており、この構成により、有機化
合物層463中にソース信号線458の材料が入り込む
のを防ぐことができ、印刷法(スクリーン印刷)で発生
しやすい断線を防ぐことができる。なお本実施例におい
て電極459、460および473は、印刷法により形
成されたソース信号線458と電源供給線462よりも
パターニングの精度が良い材料で形成されている。本実
施例ではTi/Al/Tiの積層膜で形成した。
【0262】さらに電極459はスイッチング用TFT
452の不純物領域454に接続されている。また、電
極460は画素電極461と接続されており、電流制御
用TFT453の不純物領域456と画素電極461と
を電気的に接続している。
【0263】また電極473は電源供給線462の全面
または一部を覆っており、コンタクトを取っている。な
お本実施例では電極473は電源供給線462の全面を
覆っており、この構成により、有機化合物層463中に
電源供給線462の材料が入り込むのを防ぐことができ
る。
【0264】そして、電極459、460および473
と、画素電極461とを覆って、第2の層間絶縁膜47
2上に有機化合物層463を形成した。そしてその上
に、対向電極466をメタルマスクを用いて形成した。
なお画素電極461と、有機化合物層463と、対向電
極466とが重なる部分が発行素子467に相当する。
【0265】以上のように様々な方法で画素部のソース
信号線または電源供給線を形成することができる。ソー
ス信号線または電源供給線を低抵抗化することで、画面
サイズが大きく、なおかつ画質の良い発光装置が実現可
能になる。
【0266】なお、本実施例の構成は、実施例1〜実施
例13のいずれの構成とも自由に組み合わせて実施する
ことが可能である。
【0267】(実施例16)発光装置は自発光型である
ため、液晶表示装置に比べ、明るい場所での視認性に優
れ、視野角が広い。従って、様々な電子機器の表示部に
用いることができる。
【0268】本発明の発光装置を用いた電子機器とし
て、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディス
プレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーショ
ンシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディ
オコンポ等)、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲー
ム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電
話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備
えた画像再生装置(具体的にはデジタルビデオディスク
(DVD:Digital Versatile Disc)等の記録媒体を再
生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装
置)などが挙げられる。特に、斜め方向から画面を見る
機会が多い携帯情報端末は、視野角の広さが重要視され
るため、発光装置を用いることが望ましい。それら電子
機器の具体例を図24に示す。
【0269】図24(A)はエレクトロルミネッセンス
表示装置であり、筐体2001、支持台2002、表示
部2003、スピーカー部2004、ビデオ入力端子2
005等を含む。本発明の発光装置は表示部2003に
用いることができる。発光装置は自発光型であるためバ
ックライトが必要なく、液晶表示装置よりも薄い表示部
とすることができる。なお、エレクトロルミネッセンス
表示装置は、パソコン用、TV放送受信用、広告表示用
などの全ての情報表示用表示装置が含まれる。
【0270】図24(B)はノート型パーソナルコンピ
ュータであり、本体2201、筐体2202、表示部2
203、キーボード2204、外部接続ポート220
5、ポインティングマウス2206等を含む。本発明の
発光装置は表示部2203に用いることができる。
【0271】図24(C)は記録媒体を備えた携帯型の
画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本
体2401、筐体2402、表示部A2403、表示部
B2404、記録媒体(DVD等)読み込み部240
5、操作キー2406、スピーカー部2407等を含
む。表示部A2403は主として画像情報を表示し、表
示部B2404は主として文字情報を表示するが、本発
明の発光装置はこれら表示部A、B2403、2404
に用いることができる。なお、記録媒体を備えた画像再
生装置には家庭用ゲーム機器なども含まれる。
【0272】なお、将来的に有機化合物材料の発光輝度
が高くなれば、出力した画像情報を含む光をレンズ等で
拡大投影してフロント型若しくはリア型のプロジェクタ
ーに用いることも可能となる。
【0273】また、上記電子機器はインターネットやC
ATV(ケーブルテレビ)などの電子通信回線を通じて
配信された情報を表示することが多くなり、特に動画情
報を表示する機会が増してきている。有機化合物材料の
応答速度は非常に高いため、発光装置は動画表示に好ま
しい。
【0274】また、発光装置は発光している部分が電力
を消費するため、発光部分が極力少なくなるように情報
を表示することが望ましい。従って、携帯情報端末、特
に携帯電話や音響再生装置のような文字情報を主とする
表示部に発光装置を用いる場合には、非発光部分を背景
として文字情報を発光部分で形成するように駆動するこ
とが望ましい。
【0275】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電子機器に用いることが可能であ
る。また、本実施例の電子機器は実施例1〜15に示し
たいずれの構成の発光装置を用いても良い。
【0276】
【発明の効果】本発明によりアクティブマトリクス型の
発光装置に代表される発光装置において、画素部の面積
が大きくなり大画面化しても良好な表示を実現すること
ができる。画素部のソース信号線の抵抗を大幅に低下さ
せたため、例えば、対角40インチや対角50インチの
大画面にも本発明は対応しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 メッキ処理時における発光装置上面図。
【図2】 メッキ処理後における発光装置上面図。
【図3】 本発明の発光装置の作製工程を示す図。
【図4】 本発明の発光装置の作製工程を示す図。
【図5】 本発明の発光装置の作製工程を示す図。
【図6】 本発明の発光装置の作製工程を示す図。
【図7】 端子部を示す図。
【図8】 画素上面図。
【図9】 端子部を示す図。
【図10】 発光装置の断面図。
【図11】 NMOS回路の構成を示す図。
【図12】 シフトレジスタの構成を示す図。
【図13】 メッキ処理後における発光装置上面図。
【図14】 画素上面図。
【図15】 端子部を示す図。
【図16】 発光装置の断面図。
【図17】 発光装置の断面図。
【図18】 発光装置の断面図。
【図19】 発光素子断面図。
【図20】 端子及び対向電極と引き回し配線との接続
の断面図。
【図21】 発光装置の上面図。
【図22】 発光装置の画素部上面図。
【図23】 駆動回路ブロック図。
【図24】 電子機器の図。
【図25】 発光装置の断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/10 H05B 33/14 A 33/14 H01L 29/78 612C Fターム(参考) 3K007 AB06 AB17 DB03 FA01 GA00 5C094 AA14 AA22 BA03 BA27 CA19 EA04 EA07 5F110 AA03 AA28 BB02 BB04 CC02 DD01 DD02 DD03 DD13 DD14 DD15 DD17 EE01 EE02 EE03 EE04 EE09 EE14 EE23 EE44 EE45 FF04 FF28 FF30 GG02 GG13 GG25 GG32 GG43 GG45 GG47 HJ01 HJ04 HJ12 HJ13 HJ23 HL03 HL04 HL11 HL21 HM03 HM15 NN03 NN22 NN23 NN24 NN27 NN72 PP03 PP05 PP06 PP10 PP34 PP35 QQ11 QQ19 QQ24 QQ25 QQ28 5G435 AA16 AA18 BB05 CC09

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソース信号線と、発光素子と、TFTとを
    有する発光装置であって、 前記ソース信号線は、導電体と、前記導電体よりも低い
    抵抗値を有し、かつ前記導電体を覆っている被膜とから
    なり、 前記ソース信号線に入力される信号によって前記TFT
    のスイッチングが制御されることで、前記発光素子の発
    光が制御されることを特徴とする発光装置。
  2. 【請求項2】電源供給線と、発光素子と、TFTとを有
    する発光装置であって、 前記電源供給線は、導電体と、前記導電体よりも低い抵
    抗値を有し、かつ前記導電体を覆っている被膜とからな
    り、 前記TFTのゲート電極に入力される信号によって前記
    TFTのスイッチングが制御され、 前記TFTがオンになると前記電源供給線の電位が前記
    発光素子の画素電極に与えられ、前記発光素子が発光す
    ることを特徴とする発光装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記被
    膜は電気メッキ法によって形成されていることを特徴と
    する発光装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか1項にお
    いて、前記被膜は、Cu、Al、Au、Ag、またはこ
    れらの合金を主成分とすることを特徴とする発光装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか1項にお
    いて、前記導電体は、前記TFTのゲート電極と同じ材
    料で形成されることを特徴とする発光装置。
  6. 【請求項6】ソース信号線と、電源供給線と、発光素子
    と、TFTとを有する発光装置であって、 前記ソース信号線は、第1の導電体と、前記第1の導電
    体よりも低い抵抗値を有し、かつ前記第1の導電体を覆
    っている第1の被膜とからなり、 前記電源供給線は、第2の導電体と、前記第2の導電体
    よりも低い抵抗値を有し、かつ前記第2の導電体を覆っ
    ている第2の被膜とからなり、 前記ソース信号線に入力される信号によって前記TFT
    のスイッチングが制御され、 前記TFTがオンになると前記電源供給線の電位が前記
    発光素子の画素電極に与えられ、前記発光素子が発光す
    ることを特徴とする発光装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記第1の被膜または
    前記第2の被膜は、電気メッキ法によって形成されてい
    ることを特徴とする発光装置。
  8. 【請求項8】請求項6または請求項7において、前記第
    1の被膜または前記第2の被膜は、Cu、Al、Au、
    Ag、またはこれらの合金を主成分とすることを特徴と
    する発光装置。
  9. 【請求項9】請求項6乃至請求項8のいずれか1項にお
    いて、前記第1の導電体と、前記第2の導電体とは、同
    時に形成されていることを特徴とする発光装置。
  10. 【請求項10】請求項6乃至請求項9のいずれか1項に
    おいて、前記第1の被膜または前記第2の被膜は、前記
    TFTのゲート電極と同じ材料で形成されることを特徴
    とする発光装置。
  11. 【請求項11】請求項6乃至請求項10のいずれか1項
    において、前記第1の被膜または前記第2の被膜は、印
    刷法により形成されたことを特徴とする発光装置。
  12. 【請求項12】ソース信号線と、発光素子と、TFT
    と、端子とを有する発光装置であって、 前記ソース信号線は、第1の導電体と、前記第1の導電
    体よりも低い抵抗値を有し、かつ前記導電体を覆ってい
    る第1の被膜とからなり、 前記端子は、第2の導電体と、前記第2の導電体よりも
    低い抵抗値を有し、かつ前記導電体を覆っている第2の
    被膜とからなり、前記ソース信号線に入力される信号に
    よって前記TFTのスイッチングが制御されることで、
    前記発光素子の発光が制御されることを特徴とする発光
    装置。
  13. 【請求項13】請求項12において、前記第1の被膜ま
    たは前記第2の被膜は、電気メッキ法によって形成され
    ていることを特徴とする発光装置。
  14. 【請求項14】請求項12または請求項13において、
    前記第1の被膜または前記第2の被膜は、Cu、Al、
    Au、Ag、またはこれらの合金を主成分とすることを
    特徴とする発光装置。
  15. 【請求項15】請求項12乃至請求項14のいずれか1
    項において、前記第1の導電体と、前記第3の導電体と
    は、同時に形成されていることを特徴とする発光装置。
  16. 【請求項16】請求項12乃至請求項15のいずれか1
    項において、前記第1の被膜または前記第3の被膜は、
    前記TFTのゲート電極と同じ材料で形成されることを
    特徴とする発光装置。
  17. 【請求項17】請求項12乃至請求項16のいずれか1
    項において、前記第1の被膜または前記第3の被膜は、
    印刷法により形成されたことを特徴とする発光装置。
  18. 【請求項18】電源供給線と、発光素子と、TFTと、
    端子とを有する発光装置であって、前記電源供給線は、
    第1の導電体と、前記第1の導電体よりも低い抵抗値を
    有し、かつ前記第1の導電体を覆っている第1の被膜と
    からなり、前記端子は、第2の導電体と、前記第2の導
    電体よりも低い抵抗値を有し、かつ前記導電体を覆って
    いる第2の被膜とからなり、前記TFTのゲート電極に
    入力される信号によって前記TFTのスイッチングが制
    御され、前記TFTがオンになると前記電源供給線の電
    位が前記発光素子の画素電極に与えられ、前記発光素子
    が発光することを特徴とする発光装置。
  19. 【請求項19】請求項18において、前記第1の被膜ま
    たは前記第2の被膜は、電気メッキ法によって形成され
    ていることを特徴とする発光装置。
  20. 【請求項20】請求項18または請求項19において、
    前記第1の被膜または前記第2の被膜は、Cu、Al、
    Au、Ag、またはこれらの合金を主成分とすることを
    特徴とする発光装置。
  21. 【請求項21】請求項18乃至請求項20のいずれか1
    項において、前記第1の導電体と、前記第2の導電体と
    は、同時に形成されていることを特徴とする発光装置。
  22. 【請求項22】請求項18乃至請求項21のいずれか1
    項において、前記第1の被膜または前記第2の被膜は、
    前記TFTのゲート電極と同じ材料で形成されることを
    特徴とする発光装置。
  23. 【請求項23】請求項18乃至請求項22のいずれか1
    項において、前記第1の被膜または前記第2の被膜は、
    印刷法により形成されたことを特徴とする発光装置。
  24. 【請求項24】ソース信号線、発光素子及び第1のTF
    Tを含む画素部と、第2のTFT及び第3のTFTを含
    む駆動回路とを有する発光装置であって、 前記ソース信号線は、導電体と、前記導電体よりも低い
    抵抗値を有し、かつ前記導電体を覆っている被膜とから
    なり、 前記ソース信号線に入力される信号によって前記第1の
    TFTのスイッチングが制御されることで、前記発光素
    子の発光が制御されることを特徴とする発光装置。
  25. 【請求項25】電源供給線、発光素子及び第1のTFT
    を含む画素部と、第2のTFT及び第3のTFTを含む
    駆動回路とを有する発光装置であって、 前記電源供給線は、導電体と、前記導電体よりも低い抵
    抗値を有し、かつ前記導電体を覆っている被膜とからな
    り、 前記第1のTFTのゲート電極に入力される信号によっ
    て前記第1のTFTのスイッチングが制御され、 前記第1のTFTがオンになると前記電源供給線の電位
    が前記発光素子の画素電極に与えられ、前記発光素子が
    発光することを特徴とする発光装置。
  26. 【請求項26】請求項24または請求項25において、
    前記第1のTFT、前記第2のTFT及び前記第3のT
    FTは、nチャネル型TFTであることを特徴とする発
    光装置。
  27. 【請求項27】請求項24または請求項25において、
    前記第1のTFT、前記第2のTFT及び前記第3のT
    FTは、pチャネル型TFTであることを特徴とする発
    光装置。
  28. 【請求項28】請求項26または請求項27において、
    前記第2のTFT及び前記第3のTFTでEEMOS回
    路またはEDMOS回路が形成されたことを特徴とする
    発光装置。
  29. 【請求項29】請求項24または請求項25において、
    前記第2のTFTはnチャネル型TFTであり、前記第
    3のTFTはpチャネル型TFTであることを特徴とす
    る発光装置。
  30. 【請求項30】請求項24乃至請求項29のいずれか1
    項において、前記被膜は、電気メッキ法によって形成さ
    れていることを特徴とする発光装置。
  31. 【請求項31】請求項24乃至請求項29のいずれか1
    項において、前記被膜は、印刷法により形成されたこと
    を特徴とする発光装置。
  32. 【請求項32】請求項24乃至請求項31のいずれか1
    項において、前記被膜は、Cu、Al、Au、Ag、ま
    たはこれらの合金を主成分とすることを特徴とする発光
    装置。
  33. 【請求項33】請求項24乃至請求項32のいずれか1
    項において、前記導電体は、前記第1のTFTのゲート
    電極と同じ材料で形成されることを特徴とする発光装
    置。
  34. 【請求項34】請求項24乃至請求項33のいずれか1
    項において、前記第1のTFTは、テーパー部を有する
    ゲート電極と、該ゲート電極と重なるチャネル形成領域
    と、該ゲート電極と一部重なる不純物領域とを有してい
    ることを特徴とする発光装置。
  35. 【請求項35】請求項24乃至請求項34のいずれか1
    項において、前記第1のTFTは、複数のチャネル形成
    領域を有していることを特徴とする発光装置。
  36. 【請求項36】請求項24乃至請求項35のいずれか1
    項において、前記第1のTFTは、3つのチャネル形成
    領域を有していることを特徴とする発光装置。
  37. 【請求項37】請求項24乃至請求項36のいずれか1
    項において、前記第2及び第3のTFTは、テーパー部
    を有するゲート電極と、該ゲート電極と重なるチャネル
    形成領域と、該ゲート電極と一部重なる不純物領域とを
    有していることを特徴とする発光装置。
  38. 【請求項38】請求項24乃至請求項37のいずれか1
    項において、前記第1、第2または第3のTFTの不純
    物領域における不純物濃度は、少なくとも1×1017
    1×1018/cm3の範囲で濃度勾配を有する領域を含
    んでおり、チャネル形成領域からの距離が増大するとと
    もに不純物濃度が増加することを特徴とする発光装置。
  39. 【請求項39】請求項1乃至請求項38のいずれか1項
    において、前記発光装置とは、エレクトロルミネッセン
    ス表示装置、パーソナルコンピュータまたはデジタルバ
    ーサタイルディスクであることを特徴とする発光装置。
  40. 【請求項40】基板の絶縁表面上に半導体層を形成する
    工程と、 前記半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上にゲート電極と、導電体とを形成す
    る工程と、 前記半導体層にn型を付与する不純物元素を添加してn
    型の不純物領域を形成する工程と、 前記導電体の表面に電気メッキ法により、前記導電体よ
    りも抵抗の低い被膜を形成することでソース信号線を形
    成する工程と、 前記ソース信号線を覆う絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜上にゲート信号線を形成する工程と、 を有する発光装置の作製方法。
  41. 【請求項41】基板の絶縁表面上に半導体層を形成する
    工程と、 前記半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上にゲート電極と、導電体とを形成す
    る工程と、 前記半導体層にn型を付与する不純物元素を添加してn
    型の不純物領域を形成する工程と、 前記導電体の表面に電気メッキ法により、前記導電体よ
    りも抵抗の低い被膜を形成することで電源供給線を形成
    する工程と、 前記電源供給線を覆う絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜上にゲート信号線を形成する工程と、 を有する発光装置の作製方法。
  42. 【請求項42】請求項40において、前記ソース信号線
    は、Cu、Al、Au、Ag、またはこれらの合金を主
    成分とする材料からなることを特徴とする発光装置の作
    製方法。
  43. 【請求項43】請求項41において、前記電源供給線
    は、Cu、Al、Au、Ag、またはこれらの合金を主
    成分とする材料からなることを特徴とする発光装置の作
    製方法。
  44. 【請求項44】請求項40乃至請求項43のいずれか1
    項に記載の前記電気メッキ法を施す工程において、前記
    導電体は、同電位となるように配線でつなげられている
    ことを特徴とする発光装置の作製方法。
  45. 【請求項45】請求項44において、前記同電位となる
    ようにつなげられた配線は、前記被膜形成後にレーザー
    光で分断することを特徴とする発光装置の作製方法。
  46. 【請求項46】請求項44において、前記同電位となる
    ようにつなげられた配線は、メッキ処理後に前記基板と
    同時に分断することを特徴とする発光装置の作製方法。
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