JP2002318403A - 絞り装置及びそれを用いた光学機器 - Google Patents

絞り装置及びそれを用いた光学機器

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JP2002318403A
JP2002318403A JP2001122733A JP2001122733A JP2002318403A JP 2002318403 A JP2002318403 A JP 2002318403A JP 2001122733 A JP2001122733 A JP 2001122733A JP 2001122733 A JP2001122733 A JP 2001122733A JP 2002318403 A JP2002318403 A JP 2002318403A
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aperture
diaphragm
diameter
arc
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Takashi Suzuki
隆司 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】略円形の絞り口径形状が達成できる構成を、極
力、成型金型修正等の費用をかけずに達成できる絞り装
置及びそれを用いた光学機器を得ること。 【解決手段】複数の絞り羽根が協働することによって、
該複数の絞り羽根の内縁部で形成される絞り開口径を変
化させて撮影光の光量を調節する絞り装置において、各
絞り羽根の絞り開口の形成に関与する内縁部は、絞り開
放口径と略同径に形成される根元内縁部と、該根元内縁
部の径の外側に曲率中心が位置して形成される突起円弧
部と、該根元内縁部を形成する中心軸と略同軸で該根元
内縁部より曲率半径が大きくなるように形成される先端
内縁部と、該根元内縁部と該突起円弧部とを滑らかにつ
なぐ第一の円弧部と、該先端内縁部と該突起円弧部とを
滑らかにつなぐ第二の円弧部と、の少なくとも5部分を
有していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は絞り装置及びそれを
用いた光学機器に関し、特に絞り口径を形成する複数の
絞り羽根の絞り羽根の形状を適切に構成し、絞ったとき
でも円形の絞り口径を容易に形成することができるビデ
オカメラ、フィルム用カメラ、デジタルカメラ等の光学
機器に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の絞り装置の一部分の要部斜
視図である。
【0003】図3において、1は環状地板で、中央に穴
部1aを有し、撮影光が通過する開口を形成し、該環状
地板1には図示せぬ電磁駆動モータが接着、ビス止め等
の方法で固定されている。2は環状のカム板であり、カ
ム板2には周知の複数本の絞りカム2a(図では8本)
が設けられている。3は複数枚の絞り羽根であり、カム
板2の絞りカム2aに各絞り羽根3の裏面に設けた裏面
ダボ3aが嵌合している。4は撮影系(不図示)の光軸
を中心に回転する回転リングであり、中央に撮影光が通
過する開口を有し、回転リング4に設けられた複数の穴
4aには該絞り羽根3の表面ダボ3bがそれぞれ嵌合し
ている。
【0004】回転リング4のフランジ部4bは環状地板
1の穴部1aに嵌合し、回転リング4は環状地板1に回
転自在に支持されている。また、回転リング4にはギア
部4cが設けられており、ギア部4cは図示せぬ電磁駆
動モータのギアと噛み合うように構成されている。この
構成において、環状地板1をカム板2に対してビス止め
等の周知の方法にて固定することにより、絞り羽根3、
及び回転リング4を挟み、環状地板1、カム板2、絞り
羽根3及び回転リング4をユニット化して絞り装置が構
成されている。
【0005】以上の構成による絞り装置の作動を説明す
る。図示せぬ電磁駆動モータが回転すると その出力は
回転リング4のギア部4cに伝達され、回転リング4を
所定角度回転させる。この回転リング4の回転によって
絞り羽根3の表面ダボ3bは回転方向に移動される。そ
して絞り羽根3の裏面ダボ3aはカム板2に設けられた
絞りカム2aと相対関係により、絞り羽根3を開方向も
しくは閉方向に揺動させて周知の絞り開閉動作を行い、
絞り開口の通過光束を制限し露出調節が行われる。
【0006】次に、この従来の絞り装置において絞り口
径を形成する絞り羽根3の形状について図4にて説明す
る。
【0007】まず、絞り羽根3にて絞り口径を形成する
場合、該絞り羽根3に設けた裏面ダボ3aとカム板2の
絞りカム2aにはバックラッシュがある為(構成は図3
参照)、絞り羽根3の先端部3eは、位置的にバラツキ
を持つことになる。その為、絞り口径を形成する際に
は、その絞り羽根3の先端部3eが前述した位置的バラ
ツキにより絞り開口部内に侵入し、絞り口径の形状が円
形でなく、見栄えの良いものではなくなってしまう恐れ
がある。そこで、絞り羽根3には、絞り開放口径と略同
径(同じ円形)となるように形成する内縁部3c(曲率
半径R17.93)を有するとともに、絞り羽根3の先
端部3eに内縁部3cの径の中心3fに対して離れてい
くような直線部3d(内縁部3cの曲率中心3fと表面
ダボ3bの中心とを結ぶ直線3gと直線部3dとのなす
角度θとしたときθ=8度)を設けて形成している。こ
のことにより絞りカム2aにバックラッシュがあっても
絞り羽根3の先端部3eが絞り口径内に侵入しないよう
に構成している。図5はこの状態の説明図である。
【0008】尚、図5の(a)、(b)、(c)はそれ
ぞれ設定された絞り口径に作動させた状態である。以上
のような構成においては、図5にてわかるように、絞り
羽根3の先端部3eに直線部3dを設けたことも合わせ
て、複数の絞り羽根3にて形成する絞り口径形状として
絞り口径を小さくすると多角形となっているのがわか
る。この多角形の絞り口径形状については以下の問題点
があげられる。
【0009】ポートレートのようなボケ味を生かした撮
影を行なう際には、絞りを開放に近い状態(開放から2
段絞りくらいまで)で撮影を行なうことが多い。
【0010】絞りを開放に近い状態にすると被写界深度
が浅くなり、その為に背景がボケて被写体自体がクロー
ズアップされる効果を持たせるためである。しかしなが
ら、問題なのはそのボケ味であり、絞り口径形状が多角
形状では、その多角形像の影響で角張った感じとなり、
ポートレート写真に好適な美しいボケ味を得られないと
いう欠点があった。また、絞り口径を略円形にする為に
絞り羽根枚数を増やす方法が考えられるが、各絞り羽根
を重ね合わせる構造上、絞り込み状態での作動において
は、絞り羽根同士の摺接に起因した絞り羽根の損傷や磨
耗が発生し易いという問題が発生し、製作的に不利とな
りレンズ鏡筒への搭載が困難となってくる。
【0011】その対策として特許第2712152号、
特許第3019500号では、絞り羽根の内縁部の形状
を変えて絞り口径を小さくしたときに絞り口径が略円形
形状になる絞り装置を提案している。
【0012】前者の特許第2712152号では、絞り
口径が多角形の原因となっている絞り羽根同士の内縁部
の重なり部に合致するように絞り羽根の内縁部に突起形
状の円弧部を設けている。これにより角がとれた絞り口
径形状となり、開放に近い状態では良好な略円形の絞り
口径形状を形成している。また後者の特許第30195
00号では、各絞り口径において角部ができないように
絞り羽根の内縁部を複数の線でつないで絞り羽根の内縁
部を形成して良好な略円形な絞り形状を形成している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前者の特許第2712
152号においては、絞り羽根の内縁部に突起形状の円
弧部を設けるよう変更している。この為、例えば、絞り
羽根の内縁部の変更前の絞り羽根を搭載した従来の絞り
装置に、そのまま絞り羽根の内縁部の変更部材を搭載す
ると絞り込み露光量が突起形状の円弧部を設けた分だけ
低下してしまう。これを解決するには前述した複数の絞
り羽根を協働させるカム板の絞りカム形状をも変更する
必要性が生じる。このカム板は、成型品であることが多
く、即ち新たに金型を製造しなければならない。
【0014】一方、一眼レフカメラの交換レンズは多種
類あることからも、その交換レンズ内の絞り装置は極
力、共通化を考える場合が多い。即ち、新たに金型を製
造しないで絞り装置を搭載するようにしている。この考
えは当然、略円形の絞り口径形状となる絞り装置を搭載
する場合も同様である為、前述のカム板の絞りカム形状
の変更は新たな金型の製造を伴う為実用上困難となる。
【0015】また後者の特許第3019500号におい
ては、絞り羽根内縁部を複数の線でつないで絞り羽根の
内縁部を形成している為、従来の絞り羽根より内縁径が
大きくなっている。(特許第3019500号の図13
参照)。
【0016】この為、例えば、絞り羽根の内縁部の変更
前の絞り羽根を搭載した従来の絞り装置に、そのまま絞
り羽根の内縁部の変更部材を搭載すると絞り込み露光量
が、絞り羽根の内縁径が大きくなっている分だけ増加し
てくる。これを解決するには前者の場合と同様に複数の
絞り羽根を協働させるカム板の絞りカム形状をも変更す
る必要性が生じてくる。このことはやはり前者の場合と
同様、新たに金型を製造しないで略円形の絞り口径形状
となる絞り装置を搭載することが実用上困難となる。
【0017】本発明は絞りを小さくしたとき、略円形の
絞り口径形状が容易に達成できる絞り装置及びそれを用
いた光学機器の提供を目的とする。
【0018】この他、本発明は多種類の交換レンズに適
用することができる絞り装置及びそれを用いた光学機器
の提供を目的とする。
【0019】この他、本発明は新たな金型を製作しなく
ても、絞り口径が小さくなるように絞ったときの絞り口
径が円形開口となる絞り装置及びそれを用いた光学機器
の提供を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の絞り装
置は、複数の絞り羽根が協働することによって、該複数
の絞り羽根の内縁部で形成される絞り開口径を変化させ
て撮影光の光量を調節する絞り装置において、各絞り羽
根の絞り開口の形成に関与する内縁部は、絞り開放口径
と略同径に形成される根元内縁部と、該根元内縁部の径
の外側に曲率中心が位置して形成される突起円弧部と、
該根元内縁部を形成する中心軸と略同軸で該根元内縁部
より曲率半径が大きくなるように形成される先端内縁部
と、該根元内縁部と該突起円弧部とを滑らかにつなぐ第
一の円弧部と、該先端内縁部と該突起円弧部とを滑らか
につなぐ第二の円弧部と、の少なくとも5部分を有して
いることを特徴としている。
【0021】請求項2の発明の絞り装置は、複数の絞り
羽根が協働することによって、該複数の絞り羽根の内縁
部で形成される絞り開口径を変化させて撮影光の光量を
調節する絞り装置において、各絞り羽根の絞り開口の形
成に関与する内縁部は、絞り開放口径と略同径に形成さ
れる根元内縁部と、該根元内縁部の径の外側に曲率中心
が位置して形成される突起円弧部と、該根元内縁部より
曲率半径が大きくなるように形成される先端内縁部と、
該根元内縁部と該突起円弧部とを滑らかにつなぐ第一の
円弧部と、該先端内縁部と該突起円弧部とを滑らかにつ
なぐ第二の円弧部と、の少なくとも5部分を有している
ことを特徴としている。
【0022】請求項3の発明の絞り装置は、複数の絞り
羽根が協働することによって、該複数の絞り羽根の内縁
部で形成される絞り開口径を変化させて撮影光の光量を
調節する絞り装置において、各絞り羽根の絞り開口の形
成に関与する内縁部は、絞り開放口径と略同径に形成さ
れる根元内縁部と、該根元内縁部の径の外側に曲率中心
が位置して形成される突起円弧部と、該根元内縁部の径
の外側に位置して形成される先端内線部と、該根元内縁
部と該突起円弧部とを滑らかにつなぐ第一の円弧部と、
該先端内縁部と該突起円弧部とを滑らかにつなぐ第二の
円弧部と、の少なくとも5部分を有していることを特徴
としている。
【0023】請求項4の発明は請求項1,2又は3の発
明において、前記突起円弧部、前記先端内縁部、前記第
二の円弧部の3部分にて中間絞り開口が形成されている
ことを特徴としている。
【0024】請求項5の発明の光学機器は、請求項1か
ら4のいずれか1項の絞り装置を有することを特徴とし
ている。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明の絞り装置の実施形
態1の絞り羽根形状の説明図、図2は本発明の絞り装置
の絞り羽根の作動状態の説明図である。図2の(a)、
(b)、(c)はそれぞれ設定された絞り口径に作動さ
せた状態を示している。
【0026】尚、絞り装置の絞り羽根の形状以外の構成
については図3の絞り装置と同じの為、説明は省略す
る。図中33は絞り羽根である。
【0027】本発明に係る各絞り羽根33には、裏面ダ
ボ33aと表面ダボ33bが設けられており、裏面ダボ
33aが、図3におけるカム板2の絞りカム2aに嵌合
しており、表面ダボ33bが、図3における回転リング
4に設けられた複数の穴4aにそれぞれ嵌合している。
【0028】この構成における絞り装置の作動は従来と
同じであるが、再度、図3を参照しながら説明する。図
示せぬ電磁駆動モータが回転すると その出力は回転リ
ング4のギア部4cに伝達され、回転リング4を所定角
度回転させる。この回転リング4の回転によって絞り羽
根33の表面ダボ33bは回転方向に移動される。そし
て絞り羽根33の裏面ダボ33aはカム板2に設けられ
た絞りカム2aと相対関係により、絞り羽根33を開方
向もしくは閉方向に揺動させて周知の絞り開閉動作を行
い、露出調節が行われる。
【0029】次に、絞り羽根33の形状について説明す
る。
【0030】図1において、絞り羽根33は、絞り開放
口径と略同径の円形状の一部に形成される根元内縁部3
3c(円としたときの曲率半径R17、93)と、該根
元内縁部33cの内径(曲率中心33cのある径)の外
側に曲率中心33d1が位置して形成された突起円弧部
33d(曲率半径R15)と、前記根元内縁部33cの
円弧を形成する中心軸33c1と略同軸で該根元内縁部
33cより径(曲率半径)が大きくなるように形成され
た先端内縁部33e(曲率半径R18)と、前記根元内
縁部33cと前記突起円弧部33dとを滑らかに(変曲
点がないように、又は根元内縁部33cと突起円弧部3
3dとを結ぶときエッジ部がないこと若しくは角部がな
いこと)つなぐ第一の円弧部33f(一部が曲率半径R
8)と、前記先端内縁部33eと前記突起円弧部33d
とを滑らかにつなぐ第二の円弧部33g(一部が曲率半
径R8)とで絞り開口の形成に関与する絞り羽根の内縁
部全体を形成している。各絞り羽根33のこの5つの部
分33c〜33gを重ね合わせることで設定した絞り値
での絞り口径を設定している。
【0031】ここで略同軸とは、根元内縁部33cの曲
率半径をR33cとしたとき、根元内縁部33cの曲率
中心33c1に対して先端内縁部33eの曲率中心が±
(R33c)×0.05の範囲内であることをいう。
【0032】以上のように本実施形態では、少なくとも
5部分(33c〜33g)により絞り開口の形成に関与
する絞り羽根内縁部全体を形成することにより、各絞り
羽根内縁部を5箇所の円弧部で形成するという簡単な構
成で、開放に近い部分については略円弧状態を保った形
状にて全ての設定絞り値に対する絞り口径を設定できる
絞り装置を達成している。
【0033】この絞り羽根33にて、該絞り羽根を作動
させ絞り開口を形成した状態が図2である。図2の
(a)、(b)、(c)は絞り開口により、それぞれ所
定値だけ設定された絞り口径に作動させた状態である
(中間絞り開口)。
【0034】この図でわかるように中間絞り開口は、絞
り羽根33の内縁部の該突起円弧部33d、該先端内縁
部33e、該第二の円弧部33gの3部分にて形成され
る。この状態にて絞り口径を略円形に形成することが可
能となる(突起円弧部33dが各絞り羽根33が重なる
部分の角部に位置することにより、見かけ上、角部がな
くなるように形成され、略円形形状が可能になる)。
【0035】一方、略円形の絞り口径を達成する為に
は、該先端内縁部33eを該根元内縁部33cと同径に
設定して、該突起円弧部33dのみを設けても略円形絞
りを達成できることを見い出した。しかしながら、この
状態では単に略円形の絞り口径を設定したことにすぎ
ず、前記カム板2を従来の絞り羽根3を採用したものと
同じものを使用した場合においては、該突起円弧部33
dを設けた分だけ絞り込み露光量不足を発生してしまう
ことが判明した。そこで、本発明において、絞り羽根3
3の根元内縁部33cより径(曲率半径)が大きく形成
された先端内縁部33eを設けてこの先端内縁部33e
を絞り口径内に位置させることで、絞り羽根33に突起
円弧部33dを設けたことによる絞り込み露光量不足を
補う(絞り込み露光量を増やすようにして補う)ことに
している。
【0036】即ち、絞り羽根33を作動させる該カム板
2の絞りカム2aの形状を変えることなく(カム板を成
型する際の金型を新たに製造する必要がない。)、良好
な略円形の絞り口径形状と、絞り込み露光量エラーの発
生防止を同時に達成できる絞り羽根の形状を案出した。
【0037】尚、絞り羽根33の形状での寸法(曲率半
径R)は、実際に設計検討した状態での寸法であり、こ
の状態にて 絞りが開放に近い部分での略円形絞りを達
成している。
【0038】以上のように本実施形態では、絞り羽根内
縁部全体を少なくとも5部分にて形成する一方、中間絞
り開口が、該突起円弧部33d、該先端内縁部33e、
該第二の円弧部33gの3部分にて形成することで、各
絞り羽根の重なる部分で発生する角部での影響による多
角形形状の絞り口径が、絞り羽根内縁部の突起円弧部と
先端内縁部と第二の円弧部を使用するだけの簡単な構成
で、開放に近い状態において良好な略円形の絞り口径形
状を形成できる。
【0039】この他、絞り羽根の内縁部に突起円弧部を
設けたことによる絞り込み露光量不足を、絞り羽根の根
元内縁部より径が大きく形成された先端内縁部を絞り口
径内に位置させることで絞り込み露光量を増やすように
して補い、即ち、他の部品形状を変えることなく(絞り
羽根を動かす為のカム板に設けたカム溝形状の変更
等)、良好な略円形の絞り口径形状と、絞り込み露光量
エラーの発生防止を同時に達成できる絞り装置を達成し
ている。
【0040】尚、根元内縁部33cの曲率中心と先端内
縁部33eの曲率中心とは必ずしも同軸である必要がな
く、先端内縁部33eの曲率半径が根元内縁部33cの
曲率半径よりも大きくしても所定の効果が得られる。
【0041】図6は本発明の絞り装置の実施形態2の絞
り羽根33の説明図である。本実施形態は図1の実施形
態1に比べて先端内縁部33exを絞り開放口径と略同
径に形成される根元内縁部33cの径を延長したときの
径R33cの外側に先端内縁部33exの一部が位置す
るように形成したこと、先端内縁部33exの曲率中心
が根元内縁部33cの曲率中心と同軸でなくても良いこ
と等が異なっており、その他の構成は同じである。本実
施形態においても実施形態1と同様の効果が得られる。
【0042】本発明の光学機器は前述した各実施形態の
絞り装置を光路中に設けて良好なる画像を得ている。特
に良好なるポートレート画像を得ている。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、絞りを小さくしたと
き、略円形の絞り口径形状が容易に達成できる絞り装置
及びそれを用いた光学機器を達成することができる。
【0044】この他本発明によれば、多種類の交換レン
ズに適用することができる絞り装置及びそれを用いた光
学機器を達成することができる。
【0045】この他本発明によれば、新たな金型を製作
しなくても、絞り口径が小さくなるように絞ったときの
絞り口径が円形開口となる絞り装置及びそれを用いた光
学機器を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の絞り羽根形状の説明図
【図2】 本発明の実施形態1の絞り羽根の作動状態図
【図3】 絞り装置の斜視図
【図4】 従来の絞り羽根形状の説明図
【図5】 従来の絞り羽根の作動状態の説明図
【図6】 本発明の実施形態2の絞り羽根形状の説明
図。
【符号の説明】
1 環状地板 2 カム板 2a 絞りカム 3 絞り羽根 4 回転リング 33 絞り羽根 33a 裏面ダボ 33b 表面ダボ 33c 根元内縁部 33d 突起円弧部 33e 先端内縁部 33f 第一の円弧部 33g 第二の円弧部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の絞り羽根が協働することによって、
    該複数の絞り羽根の内縁部で形成される絞り開口径を変
    化させて撮影光の光量を調節する絞り装置において、各
    絞り羽根の絞り開口の形成に関与する内縁部は、絞り開
    放口径と略同径に形成される根元内縁部と、該根元内縁
    部の径の外側に曲率中心が位置して形成される突起円弧
    部と、該根元内縁部を形成する中心軸と略同軸で該根元
    内縁部より曲率半径が大きくなるように形成される先端
    内縁部と、該根元内縁部と該突起円弧部とを滑らかにつ
    なぐ第一の円弧部と、該先端内縁部と該突起円弧部とを
    滑らかにつなぐ第二の円弧部と、の少なくとも5部分を
    有していることを特徴とする絞り装置。
  2. 【請求項2】複数の絞り羽根が協働することによって、
    該複数の絞り羽根の内縁部で形成される絞り開口径を変
    化させて撮影光の光量を調節する絞り装置において、各
    絞り羽根の絞り開口の形成に関与する内縁部は、絞り開
    放口径と略同径に形成される根元内縁部と、該根元内縁
    部の径の外側に曲率中心が位置して形成される突起円弧
    部と、該根元内縁部より曲率半径が大きくなるように形
    成される先端内縁部と、該根元内縁部と該突起円弧部と
    を滑らかにつなぐ第一の円弧部と、該先端内縁部と該突
    起円弧部とを滑らかにつなぐ第二の円弧部と、の少なく
    とも5部分を有していることを特徴とする絞り装置。
  3. 【請求項3】複数の絞り羽根が協働することによって、
    該複数の絞り羽根の内縁部で形成される絞り開口径を変
    化させて撮影光の光量を調節する絞り装置において、各
    絞り羽根の絞り開口の形成に関与する内縁部は、絞り開
    放口径と略同径に形成される根元内縁部と、該根元内縁
    部の径の外側に曲率中心が位置して形成される突起円弧
    部と、該根元内縁部の径の外側に位置して形成される先
    端内線部と、該根元内縁部と該突起円弧部とを滑らかに
    つなぐ第一の円弧部と、該先端内縁部と該突起円弧部と
    を滑らかにつなぐ第二の円弧部と、の少なくとも5部分
    を有していることを特徴とする絞り装置。
  4. 【請求項4】前記突起円弧部、前記先端内縁部、前記第
    二の円弧部の3部分にて中間絞り開口が形成されている
    ことを特徴とする請求項1,2又は3の絞り装置。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれか1項の絞り装置
    を有することを特徴とする光学機器。
JP2001122733A 2001-04-20 2001-04-20 絞り装置及びそれを用いた光学機器 Pending JP2002318403A (ja)

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