JP2002318204A - プリント配線板の検査方法及び検査装置 - Google Patents

プリント配線板の検査方法及び検査装置

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JP2002318204A
JP2002318204A JP2001124697A JP2001124697A JP2002318204A JP 2002318204 A JP2002318204 A JP 2002318204A JP 2001124697 A JP2001124697 A JP 2001124697A JP 2001124697 A JP2001124697 A JP 2001124697A JP 2002318204 A JP2002318204 A JP 2002318204A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線板のピンの良否を,効率的かつ
確実に検査することができるプリント配線板の検査方法
及び検査装置を提供すること。 【解決手段】 基板11に複数のピン12を立設したプ
リント配線板1のピンの良否を検査する方法。プリント
配線板1のピン12に対応して設けられた複数のピン穴
232を有する有穴検査治具23に,プリント配線板1
を,ピン穴232にピン12を挿入させて載置する。次
いで,反射型レーザーセンサ24からプリント配線板1
の上面13へレーザー光5を投射すると共にその反射光
51を受光して,反射型レーザーセンサ24とプリント
配線板1の上面13との間の距離を測定することによ
り,プリント配線板1のピンの良否を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,基板に複数のピンを立設したプ
リント配線板のピンの良否を検査する方法及びこれに用
いる検査装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,図15(A)に示すような,電
子部品搭載用のプリント配線板9が知られている。該プ
リント配線板9の表面回路931はプリント配線板9内
部の対応する内部回路932と導通し,該内部回路93
2は図15(B)に示すように,プリント配線板9の裏
面の対応する裏面端子933と導通するよう構成され
る。なお,上記表面回路931,裏面端子933は半田
バンプより構成されている。プリント配線板9に電子部
品8を搭載する際,該電子部品8とプリント配線板9の
内部回路932とを導通させるために,表面回路931
と電子部品8に形成された半田バンプ81を介して接続
する,フリップチップ方式で実装される。
【0003】また,図16に示すごとく,上記プリント
配線板9は,基板91における裏面端子933に,複数
のピン912を立設してなる。該ピン912は,導電性
接続端子であって,ピン状のリード線を用いたものであ
る。これにより,電子部品8からの出力を半田バンプ9
10,内部回路932を経てプリント配線板9の裏面側
に引き出したり,裏面側からの入力を電子部品8に伝え
たりすることができる。なお,図15においては,ピン
912を省略してある。
【0004】ところが,図16に示されるように,基板
91に複数のピン912を立設したプリント配線板9に
おいては,ピン曲がり等のピン不良が生じることがあ
る。上記ピン曲がりとは,ピン912が上記プリント配
線板9に対して斜めに立設されていること,またはピン
912自体が曲がっていること等をいう。図16におい
ては,左端のピン912aが,上記基板91に対して斜
めに立設されたピン曲がりの状態となっている。かかる
ピンの良否を検査する方法としては,作業者が目視によ
り検査する方法が採られていた。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来のような
作業者の目視による検査方法では,正確にピン不良を検
出することは困難である。また,検査時間,人件費など
のコストもかかるため,安定した品質と生産性を得るこ
とが困難であった。
【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,プリント配線板のピンの良否を,効率的
かつ確実に検査することができるプリント配線板の検査
方法及び検査装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,基板に複
数のピンを立設したプリント配線板のピンの良否を検査
する方法において,上記プリント配線板のピンに対応し
て設けられた複数のピン穴を有する有穴検査治具に,上
記プリント配線板を,上記ピン穴に上記ピンを挿入させ
て載置し,次いで,上記プリント配線板の上面へレーザ
ー光を投射すると共にその反射光を受光して,上記光源
と上記プリント配線板の上面との間の距離を測定するこ
とにより,上記プリント配線板のピンの良否を検査する
ことを特徴とするプリント配線板の検査方法にある。
【0008】上記ピンの良否とはピン不良の有無をい
い,該ピン不良とは,例えばピン曲がりやピン浮き等の
不良を含む,プリント配線板におけるピンに関する不具
合をいう。また,上記ピン曲がりとは,上記ピンが上記
基板に対して斜めに立設されていること,及びピン自体
が曲がっていること等をいう。また,上記ピン浮きと
は,上記基板に立設したピンが,規定値よりも突出して
いることをいう。例えば,上記基板に形成された半田パ
ッド内の半田バンプに,上記ピンが不完全な状態で当接
されている場合に生ずる不具合である。
【0009】次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記検査方法においては,上記有穴検査治具のピン穴に
プリント配線板のピンを挿入する。このとき,該ピンが
曲がっていたり立設位置がずれているなどのピン不良が
生じている場合には,上記ピンが上記ピン穴に充分に挿
入されない。かかる状態においては,上記ピンが上記ピ
ン穴に充分に挿入された場合に比べて,上記光源とプリ
ント配線板の上面との間の距離が短くなる。これを,レ
ーザー光を用いて検出することにより,上記プリント配
線板のピン不良が検出される。
【0010】このように,上記検査方法は,有穴検査治
具にプリント配線板を載置して,該プリント配線板にレ
ーザー光を投射して,上記光源とプリント配線板の上面
との間の距離を測定することにより,ピン不良の有無を
検査することができる。そのため,作業者の目視検査等
を行なう必要がなく,効率的かつ確実にプリント配線板
のピンの良否を検査することができる。
【0011】以上のごとく,本発明によれば,プリント
配線板のピンの良否を,効率的かつ確実に検査すること
ができるプリント配線板の検査方法を提供することがで
きる。
【0012】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記レーザー光は,上記基板の少なくとも3箇所に投射す
ることが好ましい。これにより,一層確実に,プリント
配線板のピン不良を検出することができる。
【0013】次に,請求項3に記載の発明のように,基
板に複数のピンを立設したプリント配線板のピンの良否
を検査するための検査装置において,該検査装置は,上
記プリント配線板のピンに対応して設けられた複数のピ
ン穴を有する有穴検査治具と,該有穴検査治具に載置し
たプリント配線板の上面へレーザー光を投射する反射型
レーザーセンサとを有し,上記有穴検査治具には,上記
プリント配線板を,上記ピン穴に上記ピンを挿入させて
載置し,上記反射型レーザーセンサは,プリント配線板
の上面へレーザー光を投射すると共にその反射光を受光
して,上記反射型レーザーセンサと上記プリント配線板
の上面との間の距離を測定することにより,上記プリン
ト配線板のピンの良否を検査するよう構成してあること
を特徴とするプリント配線板の検査装置がある。
【0014】本発明によれば,プリント配線板のピンの
良否を,効率的かつ確実に検査することができるプリン
ト配線板の検査装置を提供することができる。
【0015】次に,請求項4に記載の発明のように,上
記反射型レーザーセンサは,上記基板の少なくとも3箇
所にレーザー光を投射するよう配置してあることが好ま
しい。これにより,一層確実に,プリント配線板のピン
不良を検出することができる。
【0016】次に,請求項5に記載の発明のように,上
記プリント配線板の検査装置は,複数の検査ステージを
有するプリント配線板の検査ラインの中の少なくとも一
つの上記検査ステージに配置され,上記複数の検査ステ
ージには,回転テーブルによって上記プリント配線板が
順次搬送されるよう構成されていることが好ましい。こ
れにより,ピンの良否を含めたプリント配線板の検査を
一層効率よく行なうことができる。
【0017】次に,請求項6に記載の発明のように,基
板に複数のピンを立設したプリント配線板のピンの良否
を検査する方法において,上記プリント配線板を固定手
段によって固定し,次いで,上記プリント配線板のピン
の先端に当接検査治具の当接面を当接し,次いで,上記
基板に対する上記当接検査治具の位置を,位置検出セン
サにより検出することにより,上記プリント配線板のピ
ン浮きの有無を検査することを特徴とするプリント配線
板の検査方法がある。
【0018】上記プリント配線板の検査方法によれば,
ピン浮きが生じている場合には,上記当接検査治具は,
浮いているピンの先端に当接する。この状態において
は,ピン浮きが生じていない場合に比べて,上記当接検
査治具の位置は上記基板から遠くなる。それ故,上記当
接検査治具の位置が上記基板から基準値以上離れている
ことを検出することにより,上記プリント配線板のピン
浮きを検出することができる。
【0019】本発明においては,上記のごとく,上記基
板に対する上記当接検査治具の位置を,位置検出センサ
により検出する。そのため,作業者の目視検査等を行な
う必要がなく,効率的かつ確実にピンの良否を検査する
ことができる。
【0020】以上のごとく,本発明によれば,プリント
配線板のピンの良否を,効率的かつ確実に検査すること
ができるプリント配線板の検査方法を提供することがで
きる。
【0021】次に,請求項7に記載の発明のように,上
記固定手段は,上記プリント配線板を基板のピン立設側
面において支承する支承治具と,該支承治具と反対側か
ら上記プリント配線板を押圧する押圧治具とからなり,
上記当接検査治具は,上記固定手段に固定された上記プ
リント配線板に向かって移動可能な移動体に,弾性体を
介して取付けてあることが好ましい。
【0022】この場合にも,プリント配線板のピンの良
否を,効率的かつ確実に検査することができるプリント
配線板の検査方法を提供することができる。上記移動体
は,上記固定手段に固定された上記プリント配線板に対
して,相対的に移動可能であればよい。例えば,静止し
た上記移動体に向かって,上記プリント配線板を移動さ
せることもできる。
【0023】次に,請求項8に記載の発明のように,基
板に複数のピンを立設したプリント配線板のピンの良否
を検査するための検査装置において,該検査装置は,上
記プリント配線板を基板のピン立設側面において支承す
る支承治具と,該支承治具と反対側から上記プリント配
線板を押圧する押圧治具と,上記支承治具及び押圧治具
により固定された上記プリント配線板に向かって移動可
能な移動体に,弾性体を介して取付けられた当接検査治
具と,上記当接検査治具の位置を検出する位置検出セン
サとを有し,上記支承治具と上記押圧治具とによって固
定した上記プリント配線板のピンの先端に,上記当接検
査治具の当接面を当接し,上記位置検出センサにより上
記基板に対する上記当接検査治具の位置を検出すること
により,上記プリント配線板のピン浮きの有無を検査す
ることを特徴とするプリント配線板の検査装置がある。
【0024】本発明によれば,プリント配線板のピンの
良否を,効率的かつ確実に検査することができるプリン
ト配線板の検査装置を提供することができる。
【0025】次に,請求項9に記載の発明のように,上
記プリント配線板の検査装置は,複数の検査ステージを
有するプリント配線板の検査ラインの中の少なくとも一
つの上記検査ステージに配置され,上記複数の検査ステ
ージには,回転テーブルによって上記プリント配線板が
順次搬送されるよう構成されていることが好ましい。こ
れにより,ピンの良否を含めたプリント配線板の検査を
一層効率よく行なうことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるプリント配線板の検査方法
及び検査装置につき,図1〜図4を用いて説明する。本
例の,プリント配線板の検査方法は,図1〜図4に示す
ごとく,基板11に複数のピン12を立設したプリント
配線板1のピンの良否を検査する方法である。
【0027】まず,図1(A),(B)に示すごとく,
上記プリント配線板1のピン12に対応して設けられた
複数のピン穴232を有する有穴検査治具23に,上記
プリント配線板1を,上記ピン穴232に上記ピン12
を挿入させて載置する。次いで,図1(B)に示すごと
く,反射型レーザーセンサ24から上記プリント配線板
1の上面13へレーザー光5を投射すると共にその反射
光51を受光して,反射型レーザーセンサ24とプリン
ト配線板1の上面13との間の距離を測定する。これに
より,上記プリント配線板1のピンの良否を検査する。
上記レーザー光5は,図3に示すごとく,上記基板11
の少なくとも3箇所に投射する。
【0028】上記ピンの良否とはピン不良の有無をい
い,該ピン不良とは,例えばピン曲がりやピン浮き等の
不良を含む,プリント配線板1におけるピン12に関す
る不具合をいう。本例においては,特に,ピン曲がりの
有無を検査する。また,ピン12の立設位置ズレ不良,
ピン径異常,ピン12への異物付着等のピン不良の有無
をも検査することが可能である。
【0029】上記ピン曲がりとは,上記ピン12が上記
基板11に対して斜めに立設されていること,及びピン
12自体が曲がっていること等をいう。図2(A)にお
いては,左端のピン12aが,上記基板11に対して斜
めに立設されたピン曲がりの状態となっている。
【0030】次に,本例のプリント配線板の検査装置2
につき説明する。該検査装置2は,図1(B)に示すご
とく,上記複数のピン穴232を有する有穴検査治具2
3と,該有穴検査治具23に載置したプリント配線板1
の上面13へレーザー光5を投射する反射型レーザーセ
ンサ24とを有する。
【0031】上記有穴検査治具23には,上方から上記
プリント配線板1を,上記ピン穴232に上記ピン12
を挿入させて載置する。上記反射型レーザーセンサ24
は,プリント配線板1の上面13へレーザー光5を投射
すると共にその反射光51を受光して,反射型レーザー
センサ24とプリント配線板1の上面13との間の距離
を測定する。これにより,上記プリント配線板1のピン
の良否を検査する。上記反射型レーザーセンサ24は,
図3に示すごとく,上記基板11の少なくとも3箇所の
測定点131にレーザー光5を投射するよう,上記有穴
検査治具23の上方に3個配置してある。
【0032】また,図1に示すごとく,上記ピン穴23
2の上面233側の開口部には,ピン12をピン穴23
2に挿入する際の,プリント配線板1と有穴検査治具2
3との微小な位置ずれを調整するためのテーパ部234
が設けてある。
【0033】次に,本例のプリント配線板の検査方法の
手順につき,図1〜図3を用いて説明する。まず,図1
(A)に示すごとく,上記有穴検査治具23の上方に配
置した開口部22を有する支承治具21に,上記プリン
ト配線板1を,上記ピン12が下向きになるように支承
させる。次いで,図1(A)の矢印Cに示すごとく,上
記有穴検査治具23を上方へ移動させて,所定位置にお
いて静止する。これにより,図1(B)に示すごとく,
該有穴検査治具23の上面233に上記プリント配線板
1を載置する。このとき,上記ピン穴232に上記ピン
12を挿入する。
【0034】この状態で,静止した有穴検査治具23の
上面233から所定距離M上方に配置した上記反射型レ
ーザーセンサ24によって,レーザー光5を上記プリン
ト配線板1の上面13に略垂直に投射する。図1(B)
に示すごとく,上記プリント配線板1が全く浮いていな
ければ,即ち上記基板11の下面14の全面が上記有穴
検査治具23の上面233に接触していれば,上記反射
型レーザーセンサ24とプリント配線板1の上面13と
の間の距離Lは,M−Nとなる。ただし,上記基板11
の厚みをNとする。一方,図2(B)に示すごとく,上
記プリント配線板1が浮いていれば,上記距離Lは,M
−Nよりも小さくなる。
【0035】上記プリント配線板1の浮きは,ピン曲が
りなどのピン不良により生ずる。つまり,ピン曲がり等
のピン不良が生じていない場合には,図1(B)に示す
ごとく,上記ピン12が,上記検査治具23のピン穴2
32に完全に挿入される。それ故,上記プリント配線板
1が浮いた状態とはならない。
【0036】しかし,図2(A)に示すごとくピン曲が
りが生じている場合には,図2(B)に示すごとく,上
記ピン12aが上記ピン穴232の側壁に当接するなど
する。それ故,上記ピン12は上記ピン穴232に完全
に挿入されない。その結果,基板11が検査治具23か
ら浮いた状態になる。ピンの立設位置不良やピン径異常
などの場合にも同様である。そして,例えばピン曲がり
の程度が大きいほど,有穴検査治具23に対するプリン
ト配線板1の浮き量は大きくなる。
【0037】そこで,測定誤差等をも考慮して,良品と
してもよいと考えられる上記プリント配線板1の上記有
穴検査治具23に対する浮き量の限界値を基準値αとし
て設定する。そして,上記反射型レーザーセンサ24と
プリント配線板1の上面13との間の距離Lが,L≧M
−N−αの関係を満たしたとき,上記プリント配線板1
を良品とする。一方,L<M−N−αとなったとき,そ
のプリント配線板1は不良品とする。上記基準値αは,
例えば,約0.2mm程度とすることができる。
【0038】このように,上記反射型レーザーセンサ2
4によって,上記プリント配線板1が有穴検査治具23
の上面233から所定距離α以上浮いていることを検知
したとき,ピン曲がり等のピン不良が生じていることを
検出する。
【0039】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記検査方法においては,上記有穴検査治具23のピン穴
232にプリント配線板1のピン12を挿入する。この
とき,該ピン12が曲がっていたり立設位置がずれてい
るなどのピン不良が生じている場合には,上記ピン12
が上記ピン穴232に充分に挿入されない(図2
(B))。かかる状態においては,上述のごとく,上記
ピン12が上記ピン穴232に充分に挿入された場合
(図1(B))に比べて,反射型レーザーセンサ24と
プリント配線板1の上面13との間の距離Lが短くな
る。これをレーザー光5を用いて検出することにより,
ピン不良が検出される。
【0040】このように,上記検査方法は,有穴検査治
具23にプリント配線板1を載置して,該プリント配線
板1にレーザー光5を投射して,反射型レーザーセンサ
24とプリント配線板1の上面13との間の距離Lを測
定することにより,ピンの良否を検査することができ
る。そのため,作業者の目視検査等を行なう必要がな
く,効率的かつ確実にプリント配線板1のピンの良否を
検査することができる。
【0041】また,上記レーザー光5は,上記基板11
の少なくとも3箇所の測定点131に投射するため,一
層確実に,プリント配線板1のピン不良を検出すること
ができる。即ち,上記プリント配線板1におけるいずれ
の位置に立設されたピン12にピン不良が生じていて
も,確実にピン不良を検出することができる。
【0042】以上のごとく,本例によれば,プリント配
線板のピンの良否を,効率的かつ確実に検査することが
できるプリント配線板の検査方法及び検査装置を提供す
ることができる。
【0043】実施形態例2 本例は,図4〜図7に示すごとく,基板11に複数のピ
ン12を立設したプリント配線板1のピン浮きの有無を
検査する方法及び装置の例である。即ち,本例のプリン
ト配線板の検査方法においては,まず,図4,図5に示
すごとく,上記プリント配線板1を固定手段30によっ
て固定する。次いで,図6に示すごとく,上記プリント
配線板1のピン12の先端121に当接検査治具33の
当接面333を当接する。次いで,上記基板11に対す
る上記当接検査治具33の位置を,位置検出センサ34
により検出することにより,上記プリント配線板1のピ
ン浮きの有無を検査する。
【0044】上記固定手段30は,図4〜図6に示すご
とく,上記プリント配線板1を基板11のピン立設側面
14において支承する支承治具31と,該支承治具31
と反対側から上記プリント配線板1を押圧する押圧治具
32とからなる。上記当接検査治具33は,上記固定手
段30に固定された上記プリント配線板1に向かって移
動可能な移動体36に,弾性体35を介して取付けてあ
る。
【0045】上記ピン浮きとは,図7に示すごとく,上
記基板11に立設したピン12が,規定値よりも基板1
1から突出していることをいう。図7においては,右か
ら3番目のピン12bがピン浮きの状態となっている。
例えば,上記基板11に形成された半田パッド内の半田
バンプ(図示略)に,上記ピン12が不完全な状態で当
接されている場合に生ずる不具合である。
【0046】次に,本例のプリント配線板の検査装置3
につき説明する。図4〜図6に示すごとく,上記検査装
置3は,上記支承治具31と,押圧治具32と,上記移
動体36に弾性体35を介して取付けられた当接検査治
具33と,上記位置検出センサ34とを有する。上記支
承治具31と上記押圧治具32とによって固定した上記
プリント配線板1のピン12の先端121に,上記当接
検査治具33の当接面333を当接する(図6)。この
状態において,上記位置検出センサ34により上記基板
11に対する上記当接検査治具33の位置を検出するこ
とにより,上記プリント配線板1のピン浮きの有無を検
査する。
【0047】上記位置検出センサ34は,反射型レーザ
ーセンサであり,上記基板11のピン立設側面14にレ
ーザー5を投射すると共にその反射光51を受光して,
反射型レーザーセンサ24とプリント配線板1の上面1
3との間の距離を測定する。これにより,上記プリント
配線板1の位置を検出する。また,上記弾性体35とし
ては,例えばバネを用いることができる。
【0048】次に,本例のプリント配線板の検査方法の
手順につき,図4〜図7を用いて説明する。まず,図4
に示すごとく,上記当接検査治具33の上方に配置した
開口部311を有する支承治具31に,上記プリント配
線板1を,上記ピン12が下向きになるように支承させ
る。次いで,上記支承治具31の上方に配置した押圧治
具を,図4の矢印Dに示すごとく降下させ,上記プリン
ト配線板1の上面13から押圧する(図5)。
【0049】次いで,図5の矢印Eに示すごとく,上記
移動手段36を上昇させることにより,上記当接検査治
具33を上方へ移動させる。これにより,図6に示すご
とく,該当接検査治具33の当接面333を,上記プリ
ント配線板1のピン12の先端121に当接させる。こ
のとき,上記弾性体35は,自由状態から若干縮んだ状
態にあり,上記ピン12の方向へ付勢されている。その
ため,上記当接検査治具33は,上記ピン12の先端1
21に確実に当接し,ピン12の先端121の位置に応
じて当接検査治具33の位置が決まる。
【0050】この状態で,上記支承治具31の下面31
4から所定距離S下方に配置した上記位置検出センサ3
4によって,レーザー光5を上記当接検査治具33の下
面334に投射する。
【0051】図6に示すごとく,上記プリント配線板1
の全てのピン12が設計どおりの突出長さTよりも突出
していなければ,即ちピン浮きが全く生じていなけれ
ば,上記位置検出センサ34とプリント配線板1の上面
13との間の距離Rは,S−T−Uとなる。ただし,当
接検査治具33の厚みをUとする。一方,図7に示すご
とく,上記プリント配線板1にピン浮きが生じていれ
ば,上記距離Rは,S−T−Uよりも短くなる。即ち,
上記距離Rは,S−T−Uに対してピン浮き量だけ短く
なる。
【0052】そこで,測定誤差等をも考慮して,良品と
してもよいと考えられる上記プリント配線板1のピン浮
き量の限界値を基準値βとして設定する。そして,上記
距離Rが,R≧S−T−U−βの関係を満たしたとき,
上記プリント配線板1を良品とする。一方,R<S−T
−U−βとなったとき,そのプリント配線板1は不良品
とする。上記基準値βは,例えば,約0.2mm程度と
することができる。
【0053】このように,上記位置検出センサ34によ
って,上記当接検査治具33の位置が,所定の位置より
も下方にあることを検知したとき,ピン浮きが生じてい
ることを検出する。
【0054】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記プリント配線板1の検査方法によれば,図7に示すご
とく,ピン浮きが生じている場合には,上記当接検査治
具33は,浮いているピン12bの先端121に当接す
る。この状態においては,ピン浮きが生じていない場合
に比べて,上記当接検査治具33の位置は上記基板11
に近くなる。それ故,上述のごとく,上記当接検査治具
33の位置が上記基板11に近いことを検出することに
より,上記プリント配線板1のピン浮きを検出すること
ができる。
【0055】本例においては,上記のごとく,上記基板
11に対する上記当接検査治具33の位置を,位置検出
センサ34により検出する。そのため,作業者の目視検
査等を行なう必要がなく,効率的かつ確実にピンの良否
を検査することができる。
【0056】以上のごとく,本例によれば,プリント配
線板のピンの良否を,効率的かつ確実に検査することが
できるプリント配線板の検査方法を提供することができ
る。
【0057】実施形態例3 本例は,より具体的な本発明のプリント配線板の検査方
法及び検査装置の例である。まず,本発明の検査方法に
より検査されるプリント配線板について,具体的に説明
する。
【0058】図8に示すように,上記プリント配線板1
は,基板11上に導体回路113と層間樹脂絶縁層14
3とを順次形成してなる。該プリント配線板1を構成す
る基板11の,上面(チップ搭載面)13及び下面(ド
ータボード,マザーボードとの接続面)14の表層に
は,内部回路113を保護するためのソルダーレジスト
層136が形成されている。該ソルダーレジスト層13
6上の複数箇所には開口部15が形成されている。該開
口部15には導体回路113の一部が配置され,半田バ
ンプ形成用の半田パッド137が形成されている。
【0059】上記開口部15はプリント配線板1の上面
13,下面14の両面に形成されている。プリント配線
板1の上面13には,上記開口部15上にICチップ接
続用の半田バンプ110が形成されている。一方,プリ
ント配線板1の下面14側には,該開口部15上に導電
性接着剤となる半田バンプ110を介して,導電性を有
する接続用のピン12が接続されている。該ピン12
は,専用のピン整列治具に複数立設された状態から,上
記基板11に接続される。
【0060】上記ソルダーレジスト層136を開口し
て,上記開口部15を形成する方法としては,例えば,
炭酸ガス(CO2)レーザー,紫外線レーザー,エキシ
マレーザーを用いる方法が挙げられる。なお,上記エキ
シマレーザーを用いる場合,ホログラム方式のレーザー
を用いることが望ましい。この方式のレーザーを用い,
マスクを介してレーザー光を照射することにより,一度
の照射でソルダーレジスト層136に,多数の開口部1
5を効率的に形成することができる。上記ホログラム方
式とは,レーザー光をホログラム,集光レンズ,レーザ
ーマスク,転写レンズなどを介して目的物に照射する方
法である。
【0061】また,ソルダーレジスト組成物として感光
性のソルダーレジスト組成物を使用した場合には,ソル
ダーレジスト層136を形成した後,該ソルダーレジス
ト層136上にフォトレジストを載置し,露光,現像処
理を施すことにより,ソルダーレジスト層136を開口
することができる。
【0062】上記ソルダーレジスト層136を開口する
ことにより露出した導体回路113部分は,脱脂液で処
理することによって洗浄した後,ニッケル,パラジウ
ム,金,銀,白金などの耐食性金属により被覆すること
が望ましい。具体的には,ニッケル−金,ニッケル−
銀,ニッケル−パラジウム,ニッケル−パラジウム−金
等の金属により被覆層を形成することが望ましい。この
中では,特にニッケル−金が適している。上記被覆層
は,めっき,蒸着,電着により形成することができる
が,これらの中では,被覆層の均一性に優れるという点
からめっきが望ましい。
【0063】上記の方法によると,ニッケルめっき層の
厚さは,0.5μm〜20μmであることがよく,特
に,3μm〜10μmであることがよい。0.5μm未
満であると,半田バンプとニッケルメッキ層との接続を
図ることが困難になるおそれがある。逆に,20μmを
超えると,半田バンプ110が開口部15内に完全に収
まらず,半田バンプ110が剥離しやすくなるおそれが
ある。
【0064】次いで,ニッケルメッキ層上には,電解金
メッキによって厚さ0.03μm程度の金メッキ層が形
成される。以上により,半田パッド137が形成され
る。該半田パッド137に,例えば厚さ25〜150μ
mのマスクを介して,半田ペーストを充填した後,半田
バンプ110を形成する。
【0065】上記マスクの厚さが25μm未満では,上
記半田パッド137に充填することができる半田ペース
トの量が少なくなるおそれがある。そのため,半田バン
プ110を形成した後,プリント配線板1とICチップ
等とを半田バンプ110を介して接続した際に,未接続
の部分が発生するおそれがある。
【0066】一方,150μmを超えると,マスクに形
成された開口部における半田ペーストの抜け性が低下す
るおそれがある。そのため,半田パッド137内に充填
することができる半田ペーストの量が少なくなり,多層
プリント配線板1とICチップ等とを半田バンプ110
を介して接続した際に未接続の部分が発生するおそれが
ある。また,マスクのソルダーレジスト層側(以下,こ
ちら側をマスクの裏側といい,この反対側をマスクの表
側という)での半田ペーストのにじみによる回り込みが
発生し,半田ペーストが半田パッド137以外の部分に
付着し,ソルダーレジスト層136の汚れや,得られた
多層プリント配線板に短絡が発生する原因となるおそれ
がある。そのため,上記マスクの厚さは,上記範囲に限
定されることが好ましい。なお,更に望ましい上記マス
クの厚さは,30〜75μmである。
【0067】上記マスクの材質としては特に限定され
ず,プリント配線板の製造用印刷マスクやその他の印刷
マスクに用いられているものが挙げられる。具体的に
は,ニッケル合金,ニッケル−コバルト合金,SUS等
からなるメタルマスク,エポキシ樹脂,ポリイミド樹脂
などからなるプラスチックマスク等が挙げられる。上記
マスクの開口部の製造方法としては,エッチング,アデ
ィティブ加工,レーザー加工等が挙げられる。これらの
中では,アディティブ加工が望ましい。
【0068】上記マスクに形成された開口部には,ソル
ダーレジスト層136側に拡径する形態のテーパが形成
されていてもよい。該テーパを形成することにより,開
口部における半田ペーストの抜け性が向上する。
【0069】また,上記マスクに形成された開口部の径
は,上記半田パッド137の径と同一か,またはこれよ
りも大きいことが望ましい。開口部の径を大きくするこ
とで,基板11の半田パッド137とマスクに形成され
た開口部に微小なズレが生じていても,適切に半田パッ
ド137内に半田ペーストを充填することができるから
である。上記マスクに形成された開口部の直径は特に限
定されず,半田バンプ110の大きさを考慮して適宜選
択すればよいが,通常,100〜300μmが望まし
い。
【0070】上記のようなマスクを上記ソルダーレジス
ト層136に載置した状態で,マスク上面から複数の開
口部内に,半田ペーストを印刷充填する。該半田ペース
トを印刷する場合,上記マスクは上記ソルダーレジスト
層136上にしっかり密着するように載置することが望
ましい。マスクとソルダーレジスト層136とがしっか
り接触した状態で印刷を行うことにより,マスク下面側
での半田ペーストのにじみによる回り込みが発生しにく
くなる。その結果,ソルダーレジスト層136の表面が
汚れたり,得られたプリント配線板1に短絡が発生した
りすることを防止することができる。
【0071】上記半田ペーストを印刷する際には,通
常,印刷用スキージ(図示略)を用いる。該印刷用スキ
ージの材料としては特に限定されず,ポリエチレン等の
ゴム,鉄,ステンレス等の金属,セラミック等の一般に
プリント配線板の印刷に用いられる材質を使用すること
ができる。これらの中では,目減りしにくく,磨耗によ
る半田ペーストへの異物混入が起こりにくい点から金属
が望ましい。
【0072】上記スキージの形状としては,平型,角型
等の様々な形状が挙げられる。このような形状のスキー
ジには,適時切れ込みを入れることにより半田ペースト
の充填性を向上させることもできる。上記スキージの厚
さは特に限定されないが,通常,10〜30mmが望ま
しく,15〜25mmがより望ましい。繰り返し印刷を
行っても,反りやたわみが生じ難いからである。また,
金属性のスキージの場合は,その厚さは50〜300μ
mが望ましい。
【0073】また,半田ペーストの印刷は,密閉式のス
キージユニットによる印刷を行ってもよい。このような
スキージとしては,エアー圧入型,ローラー圧入型,ピ
ストン圧入型等が挙げられる。
【0074】なお,半田パッド137を平面視した際の
形状は特に限定されず,円形,長円形,正方形,長方形
が挙げられるが,半田パッド137の形状の安定性,設
計の自由度(半田パッド間のスペースが広くなり,配線
を通すことができる),半田バンプ形状の安定性などの
点から円形が望ましい。
【0075】半田バンプ110の形成のための半田ペー
ストとしては,プリント配線板に一般的に使用されてい
るものを用いることができる。具体的には,Sn−Pb
系のもの(例えばSn:Pbが9:1〜6:4の範囲内
にあるもの),Sn−Ag系のもの,Sn−Ag−Cu
系のもの,Sn−Cu系のもの,Sn−Sb系のものが
挙げられる。接着強度のバラツキも小さく,ヒートサイ
クル条件下やICチップの実装の熱によっても,後述す
るドータボード等の外部電子部品と接続するためのピン
12の接着強度低下もなく,ピン12の脱落,傾きを引
き起こさず,電気的接続も確保することが可能となる。
この中では,Sn−Pb系が望ましい。長期間に渡るヒ
ートサイクルにおいても半田バンプにクラックが発生す
ることがなく,接着強度に優れるためである。
【0076】半田ペーストの融点は180℃〜280℃
であることが望ましい。融点が180℃未満であると,
ピン12に必要な接着強度2.0kg/pin以上を確
保することができず,ヒートサイクル条件下やICチッ
プ実装の際にかかる熱によって,導電性接続ピンの脱
落,傾きが生じるおそれがある。一方,融点が280℃
を超えると,樹脂絶縁層143やソルダーレジスト層1
36に使用される樹脂が溶解して,樹脂絶縁層143や
導体回路113の剥離,導体回路113の断線などを生
じるおそれがある。また,加熱に要する時間がかかるた
め,作業性が悪くなる。
【0077】半田ペーストの粘度は100Pa・S〜3
00Pa・Sに設定されることが好ましい。粘度が10
0Pa・S未満であると,半田バンプ110を所望の形
状に保持することができなくなるおそれがある。逆に,
粘度が300Pa・Sを超えると,半田ペーストを開口
部15内へ効率よく充填できなくなるおそれがある。
【0078】その後,温度250℃,時間30秒〜2分
間で,窒素雰囲気下においてリフローを行うことによ
り,半田バンプ110が半田パッド137に固定された
状態となる。この時点では半田バンプ110は半球状を
呈している。また,リフローを行う際に,半田ペースト
内に形成された気泡を抜くことができる。半田ペースト
をリフローする温度としては,180℃〜280℃が好
ましい。これにより,適切に半田バンプ110を形成す
ることが可能となる。
【0079】半田ペーストをリフローする温度は,半田
組成により異なり,半田の融点により設定する。融点+
0℃〜+30℃の温度が望ましい。これにより,適切に
半田バンプ110を形成することが可能となる。通常
は,180℃〜280℃を加えることが好ましい。な
お,Sn:Pb=63:37という組成の共晶半田を用
いた場合,リフローは180℃〜210℃で行われるこ
とが好ましい。
【0080】次に,図9(A),(B)に示すような一
対の上治具61と下治具62を用いて半田バンプ110
の頂部の厚さ方向に加熱,加圧処理を加えるフラッタニ
ング処理を行う。これにより,半田バンプ110の頂部
を平坦化して均一な高さに揃える。このように半田バン
プ110の頂部の高さを揃えることで,ICチップとプ
リント配線板1とを確実に接合することができるように
なる。プリント配線板1の下面14側を押圧するための
下治具62としては,ステンレスのように硬質かつ耐圧
性の金属材料からなるものが望ましい。もっとも,硬質
かつ耐圧性のものであれば,窒化珪素のようなセラミッ
クス材料を用いることもできる。
【0081】フラッタニング処理の際の温度は,60℃
から使用する半田の融点より10℃低い温度(液相線・
固相線がある場合,液相線よりも10℃低い温度)に設
定されることが好ましい。60℃未満であると,半田バ
ンプ110が充分に軟化しないので,大きな押圧力を負
荷する必要が生じ,半田バンプ110の破損につながる
おそれがある。一方,半田の融点を超えると,半田バン
プ110が溶融してしまい,半田バンプとしての好適な
形状が損なわれるおそれがある。なお,共晶半田(S
n:Pb=63:37)を選択した場合には,上記温度
は100℃〜160℃に設定されていることが望まし
い。
【0082】フラッタニング処理の際の押圧力は10〜
150kgf/cm2の範囲内で設定されることが好ま
しい。上記の範囲内であれば,半田バンプ110の頂部
を最も効率よく平坦化することができるからである。押
圧力が10kgf/cm2未満であると,半田バンプ1
10の頂部を確実に平坦化することができないおそれが
ある。一方,押圧力が150kgf/cm2を超える
と,半田バンプ110が破損するおそれがある。なお,
押圧力は30〜100kgf/cm2の範囲内で設定さ
れることがより望ましい。
【0083】上治具61と下治具62によって加圧され
る時間は2分以内に設定されることがよく,好ましくは
1分以内に設定されることがよい。加圧時間が2分を超
えると,生産性が低下することに加え,熱が伝わりすぎ
て半田バンプ110の破損につながるおそれがある。
【0084】フラッタニング処理を経た時点での半田バ
ンプ110の頂部の高さ(具体的にはソルダーレジスト
層136から露出した導体回路113を基準としたとき
の頂部の高さ)は,0μm〜100μmであることが望
ましく,特に10〜50μmであることが望ましい。上
記突出部分が0μm未満であると,半田バンプ110と
ICチップ側の端子とが未接続になりやすくなり,10
0μmを超えると,半田バンプ110の頂部の高さを均
一にしにくくなる。しかも半田バンプ110自体を大き
くしなければならず,加熱後に短絡が発生しやすくな
る。
【0085】このような半田バンプ110を用いてIC
チップをプリント配線板1上に搭載することにより,I
Cチップ側とプリント配線板1側とが電気的に接続され
るようになっている。なお,図9(B)における符号1
6はコンデンサを表す。
【0086】次に,複数(3または4以上)のプリント
配線板1を形成する基板を2枚以上に切断する「分割」
を経て,1枚の分割基板を切断して2枚以上にする「個
片化」を行う。切断工程を分割,個片化の2回に分けて
行うことにより,製造工程中の熱履歴により基板に反り
が発生していても,正確な位置で基板を切断することが
でき,また切断時の基板の損傷を防止できる。そのた
め,切断時に基板の割れや導体回路113の断線が生じ
ることはない。また,基板は設計通りに正確に切断され
るため,切断後の個片化基板に対して半田バンプ110
を形成しているので,半田バンプ110を正確な位置に
接合できる。
【0087】基板には,配線板形成部が,捨て耳部を介
して複数配置されている。該捨て耳部は,上記分割の際
または個片化の際に切断除去することが好ましい。これ
により,基板搬送時の基板の欠け,傷を防止できる。な
お,捨て耳部は,基板の片側の側面だけに設けてもよい
し,相対する一対の両側面に設けてもよい。また,基板
を囲む全ての側面に設けてもよい。上記捨て耳部の幅
は,5〜15mmであることが好ましい。5mm未満の
場合には基板搬送時に基板端に欠け,傷が発生するおそ
れがあり,15mmを超える場合には基板の捨て部分が
多くなり生産コスト高につながる。
【0088】上記分割基板とは,基板を切断して得られ
た基板であり,プリント配線板1を形成すべき配線板形
成部を2以上有する。個片化基板とは,分割基板を切断
して得られた基板であり,プリント配線板1を形成すべ
き配線板形成部を1のみ有する。上記分割,個片化は,
ダイシング,シングル刃またはマルチ刃によるダイシン
グルーター加工等により行うことができる。
【0089】上記分割基板の面積は,5.1×10-3
6.0×10-22の範囲であることが好ましい。5.
1×10-32未満の場合には,分割基板に損傷が生じ
るおそれがある。また,6.0×10-22を超える場
合には,熱履歴による反りの程度が大きく,半田バンプ
の形成,ICチップ実装などの精度が低下するおそれが
ある。上記分割基板の面積は配線板形成部だけでなく,
後述の捨て耳部を含む場合は該捨て耳部をも含む面積で
ある。
【0090】上記個片化基板の面積は,1.0×10-4
〜5.0×10-32の範囲であることが好ましい。
1.0×10-42未満の場合には,個片化基板に損傷
が生じるおそれがある。また,5.0×10-32を超
える場合には,ICチップ実装等の精度が低下するおそ
れがある。上記個片化の面積は,捨て耳部を除去した,
配線板形成部のみの面積である。
【0091】次に,プリント配線板1の下面14(ドー
タボード,マザーボードとの接続面)に半田バンプ11
0及びピン12を配設する方法につき詳説する。まず,
上記プリント配線板1の下面14におけるソルダーレジ
スト層136上に,上述したものと同様の方法で導電性
接着剤としての半田ペーストを印刷する。
【0092】半田ペーストの粘度は100〜300Pa
・Sに設定されることが好ましい。粘度が100Pa・
S未満であると,半田バンプ110を所望の形状に保持
することができなくなるおそれがある。逆に,粘度が3
00Pa・Sを超えると,半田ペーストを開口部15内
へ効率よく充填できなくなるおそれがある。
【0093】さらに,ピン12を適当なピン整列治具に
よって支持し,該ピン12を半田パッド137内の導電
性接着剤としての半田バンプ110に当接させてリフロ
ーを行い,ピン12を半田バンプ110に固定する(図
8)。
【0094】プリント配線板1の下面14側(ドータボ
ード,マザーボードとの接続面側)に形成される半田ペ
ーストとしては,半田(Sn−Pb,Sn−Sb,Sn
−Ag−Cu等),導電性樹脂,導電性ペーストを挙げ
ることができる。この中では,半田で形成するのが最も
好ましい。ピン12との接着強度に優れているととも
に,熱にも強く,接着作業を行いやすいからである。
【0095】導電性接着剤は,融点が180〜280℃
の範囲のものを用いることがよい。これにより,ピン1
2の接着強度として例えば2.0kg/pin以上が確
保され,ヒートサイクル条件下や実装の際にかかる熱に
よるピン12の脱落,傾きがなくなり,電気的接続も確
保される。融点が180℃未満であると,ピン12の接
合後の加熱によって導電性接着剤層が再溶融・軟化しや
すくなるため,導電性接着剤層に充分な接着強度を確保
することが困難になる。従って,ピン12の傾きや位置
ずれ,導電性接着剤層の破壊を回避できなくなる場合が
生じるおそれがある。一方,融点が280℃を超える
と,樹脂絶縁層143やソルダーレジスト層136に使
用される樹脂が溶解して,樹脂絶縁層143や導体回路
113の剥離,導体回路113の断線などを生じるおそ
れがある。
【0096】導電性接着剤を半田で形成する場合,基板
の下面14側(ドータボード,マザーボードとの接続面
側)に形成する半田バンプ110には,プリント配線板
1の上面13側(ICチップ接続側)に形成した半田バ
ンプ110よりも融点の高いものを用いるのが望まし
い。従って,基板11の上面13側にSn−Pb系(融
点180℃)のものを用いた場合,基板11の下面14
側にはSn−Sb系(融点240℃)よりなる半田を使
用するのが望ましい。
【0097】その理由は,後に上面13側の半田バンプ
110にリフローを行うことによってICチップを接続
する際,下面14側に用いる半田ペーストの融点が上面
13側のものと同じ,あるいは低いと,下面14側に形
成したピン12を固定していた半田ペーストが溶融して
しまい,該ピン12の傾きや脱落を生じさせてしまうか
らである。
【0098】なお,図8に示すように,ソルダーレジス
ト層136上に形成される半田パッド137は,該半田
パッド137を部分的に露出させる開口部15が形成さ
れたソルダーレジスト層(有機樹脂絶縁層)136によ
り被覆されており,開口部15から露出した半田パッド
137に導電性接着剤としての半田バンプ110を介し
てピン12の固定部が固定されていることが望ましい。
【0099】図10に示すように,このソルダーレジス
ト層(有機樹脂絶縁層)136は,半田パッド137の
周囲を押さえるように被覆しているので,ヒートサイク
ル時やプリント配線板1をマザーボードへ装着する際な
どに,ピン12に応力が加わっても,半田パッド137
の破壊及び層間樹脂絶縁層143との剥離を防止でき
る。また,金属と樹脂という異なった素材同士の接着に
おいても剥離し難くなっている。なお,ここでは,層間
樹脂絶縁層が形成された多層のプリント配線板1を例示
したが,1枚の基板のみから成るプリント配線板にも適
用することができる。
【0100】上記のようにして印刷した半田ペースト
に,温度250℃,時間30秒〜2分間で窒素雰囲気下
においてリフローを行うことにより,半田バンプ110
が開口部15内に固定された状態となる。このとき,こ
の時点では半田バンプ110は半球状を呈している。な
お,リフローを行った際に半田ペースト内に形成された
気泡を抜くことができる。半田ペーストをリフローする
温度としては,180〜280℃が好ましい。これによ
り,適切に半田バンプ110を形成することが可能とな
る。
【0101】その後,ピン12を適当なピン保持装置に
取りつけて支持し,ピン12の固定部44を半田パッド
137内の半田バンプ110に当接させる。上記ピン1
2は,基本的に頭部125と脚部126とからなる。脚
部126は断面略円形状の棒状態であり,一般的にはマ
ザーボード等の外部基板側に設けられたソケットのピン
挿入穴に挿入可能になっている。図10に示すごとく,
上記頭部125は脚部126の上端面側に位置してい
る。より詳細にいうと,頭部125の下面125cは脚
部126の上端面126cに対して一体的に連結されて
いる。円盤状をなす頭部125は,脚部126よりも大
径になっている。また,頭部125の肉厚の大きさは,
脚部126の長さよりも相当小さいものとなっている。
以上のことから,本例の導電性接続用のピン12はT型
ピン(または釘状ピン)と呼ばれるべき形態を有してい
る。
【0102】また,本例のピン12は,銅,銅合金,
鉄,スズ,亜鉛,アルミニウム,貴金属から選ばれる,
少なくとも一種類以上の導電性金属を用いて形成され
る。その中でも,特に銅を主成分とするコバールや,鉄
を主成分とするアロイ等の合金を選択することが望まし
い。その理由は,これらの合金は,ピン用金属材料とし
て信頼性が高いからである。
【0103】ピン12の頭部125の上面125bは,
ピン接合時に半田パッド137に対面するように配置さ
れ,かつ導電性接着剤層内に完全に埋没した状態とな
る。つまり,頭部125の上面125bはピン12にお
ける被接合面である。
【0104】ピン12の頭部125の直径は,半田パッ
ド137の直径の0.8倍〜1.2倍であることが望ま
しい。そのような条件に設定すれば,半田パッド137
内における接合エリアが確保されるため,多層プリント
配線板1に対してピン12を垂直に立てることが容易と
なるからである。
【0105】そして,上記構成のピン12を上記基板1
1に接合するに当っては,専用のピン整列治具により複
数個のピン12を立設した状態で整列する。この後,頭
部125の上面125bを導電性接着剤層としての半田
バンプ110に仮固定した状態でリフローを行うことに
より,導電性接着剤層を再溶融させ,複数のピン12を
半田パッド137に対して一括的に接合する。
【0106】次に,温度250℃,時間30秒〜2分間
でリフローを行うことにより,上記ピン12を半田バン
プ110に固定する。これにより,リフロー時における
ピン12への半田のずり上がりを防ぐことができ,ピン
12を適切に取りつける(半田付けする)ことが可能と
なる。
【0107】このように半田ペーストをリフローして半
田バンプ110を形成した後に,ピン12を半田バンプ
110に当接させ,再びリフローをしてピン12を取り
つけるのは,半田ペーストを印刷する時点で紛れ込む気
泡を除去するためである。半田内に残留した気泡は,電
子部品の動作時に発生した熱により,拡散あるいは膨張
したりする。これにより,ピン12の接続強度が弱くな
り,接続性,信頼性に影響を与えることがある。また,
最悪の場合には,ドータボードのソケットの抜き差しに
おいてピンが外れてしまうおそれがある。
【0108】そのため,半田ペーストをリフローして半
田バンプ110を形成する際に,半田ペースト内に形成
された気泡を抜き取り,その後,再びリフローをしてピ
ン12を取りつける。こうすることにより,リフローの
際のピン12への半田のずり上がりを防ぐことができ,
プリント配線板1の接続信頼性を向上させることが可能
となる。
【0109】なお,本例では上面13側の半田形成を行
った後に下面14側の半田形成を行ったが,上面13側
と下面14側の,両面の半田バンプ110を同時に形成
してもよい。
【0110】次に,上記工程を経て製造したプリント配
線板1のソルダーレジスト層136上に,製品を識別す
るための表示文字,認識文字などの様々な文字や記号
を,文字印刷またはバーコード印刷により行う。印刷方
法としては,基板治具及びマスクの印刷位置を検出,自
動補正手段を有する印刷装置を用いて,レーザー加工等
により行う。
【0111】上述した工程を経て作成したプリント配線
板1に,配線回路の導通検査及び実装されたコンデンサ
16の容量検査,また該プリント配線板1に接続したピ
ン12の浮き,曲がり検査を行なう。各検査は,以下に
述べる導通・容量検査ライン4(図11),外観検査ラ
イン6(図14)における各検査装置により行う。
【0112】図11に示すように,導通・容量検査ライ
ン4は,回転テーブル40の外周に沿って環状に配置さ
れた,4つのステージから構成される。各ステージの構
成としては,検査すべきプリント配線板1をコンベアか
ら搬入する搬入ステージ41と,該プリント配線板1に
立設されたピン12の導通検査を行う導通検査ステージ
42と,上記プリント配線板1に実装される,コンデン
サ16の容量検査を行う容量検査ステージ43と,検査
を終えたプリント配線板1のうち,良品を搬出するため
の搬出ステージ44から成る。また,各ステージに対応
するように,検査すべきプリント配線板1を載置するた
めの基板治具401〜404が回転テーブル40上に設
けてある。
【0113】上記のような構成からなる導通・容量検査
ライン4に,コンベアによって搬送されてくるプリント
配線板1を,図11に示す搬入装置410により基板治
具401に搬入する搬入工程と,上記回転テーブル40
を回転させて,上記プリント配線板1に立設されたピン
12の導通検査を行う導通検査工程と,該プリント配線
板1に実装されたコンデンサ16の容量検査を行う容量
検査工程を順次行う。
【0114】各検査方法につき詳細に述べる。プリント
配線板1の導通検査方法は次のように行う。図12,図
13に示すように,導通検査ステージ42には,導通検
査装置420が備えられている。該導通検査装置420
は,図12に示すように,プリント配線板1におけるピ
ン12と一対一で対応可能に構成された,プローブピン
423を備えたチェッカーヘッド422と,該プローブ
ピン423と一対一で対応可能に構成された導線426
と,プリント配線板1の上面側に一定の圧力を加える,
押圧治具425とを備えている。
【0115】上記プローブピン423は弾力性を有して
おり,ピン12が当接すると図12における下方に沈
み,該ピン12は該プローブピン423に接続された導
線426と導通する構造になっている(図13)。
【0116】導通検査装置420は,下記の送出部や検
出部などを有している(図示略)。上記送出部は,プロ
ーブピン423に電流等,導通検査を行うのに必要な信
号や電流,電圧等を与えるものである。また,上記検出
部は,チェッカーヘッド422がプローブピン423を
介して,ピン12に対し導通するか否かを検出して,導
通信号や非導通信号を検出する。
【0117】以下に,本導通検査装置420を用いた,
プリント配線板1に立設されたピン12の導通検査方法
を,図12,図13を参照しながら説明する。基板治具
401が上記導通検査ステージ42に移動したとき,図
12に示すように,基板11に立設されたピン12と上
記チェッカーヘッド422のプローブピン423とが,
確実に一体一の対応で当接されるように位置合わせされ
た状態で上記プリント配線板1が支承治具421に支承
されている。
【0118】この状態で,上記チェッカーヘッド422
を下方から図12に示す矢印F方向に上昇させ,開口部
424を有する支承治具421上に載置されたプリント
配線板1の下面側14に対し,該チェッカーヘッド42
2のプローブピン423を,それぞれ対応するピン12
に当接させつつ,該プリント配線板1を該支承治具42
1から浮かせる。次に,上記押圧治具425を矢印Gに
示すごとく下降させることにより,該プリント配線板1
の上面13に一定の圧力を加える(図13)。
【0119】上述したように,上記プローブピン423
は弾力性を有するため,上記ピン12と当接することに
より,下方に沈み上記導線426に当接する。上記ピン
12はプリント配線板1の導体回路113を介して特定
のピン同士で導通する構造になっているため,特定のピ
ンに電気を流すことで,正常に導通すれば該ピンは正常
に接続されていることが検出される。
【0120】従って,導通するべきピン12が導通しな
い場合には,ピン12がなくなっている等の不良(OP
EN不良)が検出され,一方,導通するはずのないピン
同士が導通する場合には,製造工程の途中で余分なピン
12が付着していたり,またピン12を接続している半
田バンプ同士がつながっている等の不良(SHORT不
良)であることが検出される。以上の検査をピン全てに
対して行うことで,プリント配線板1に立設されたピン
12の導通検査が終了する。
【0121】次に,容量検査について説明する。容量検
査装置430の基本的な構造は上述した導通検査装置4
20と同じであるため,説明は省略する。プリント配線
板1に実装されたコンデンサ16は,一対のピン12と
対応するように配線されているため,該ピン12に電圧
をかけることでその容量を検査する。以下に容量検査の
一例を示す。
【0122】本例のプリント配線板1上には12個のコ
ンデンサ16が実装されており,該コンデンサ16は4
個のネットと8個のネットに分かれてつながっている。
本例においては,コンデンサ1個あたりの電気容量が
1.00μFのものを用いている。上記コンデンサ16
に交流1V,100Hzの電圧を印加した際に,上述し
た該コンデンサ16の電気容量の,80%〜120%の
容量を示したものを良品とする。つまり,上記4個のネ
ットが3.2〜4.8μF,8個のネットが6.4〜
9.6μFの範囲であれば良品とする。
【0123】その後,回転テーブル40を,図11に示
す矢印Hの方向に,約90°回転させることにより,検
査を終えたプリント配線板1を載置した基板治具401
を搬出ステージ44に移動する。該搬出ステージ44に
おいては,搬出装置440によって,良品のプリント配
線板1を良品搬出用コンベアに搬出する。
【0124】上記のような導通・容量検査工程を経て良
品搬出用コンベアに搬出されたプリント配線板1を,図
14に示す外観検査ライン6に搬入する。外観検査ライ
ン6においては,ピン12の接続状態(ピン12が曲が
っていたり,斜めに接続されていないか,半田バンプか
ら浮いた状態で接続されたりしていないか)を検査す
る。
【0125】上記外観検査ライン6は,図14に示すご
とく,回転テーブル60の外周に沿って環状に配置され
た,4つのステージから構成される。各ステージの構成
としては,搬入ステージ61と,プリント配線板1に立
設されたピン12の浮き,曲がりを検査するピン浮き検
査ステージ62,ピン曲がり検査ステージ63及び,検
査を終えたプリント配線板1のうち良品を搬出するため
の搬出ステージ64から成る。また,各ステージに対応
するように,検査すべきプリント配線板1を載置するた
めの基板治具601〜604が回転テーブル60上に設
けてある。
【0126】上記のような構成からなる外観検査ライン
6を用いて,上述した導通・容量検査ライン4と同様の
方法で,プリント配線板1に立設されたピン12の,ピ
ン浮き・曲がり検査を順次行う。なお,ピン浮き,曲が
り検査の順序は特に決められていないため,図14に示
すピン浮き検査ステージ62とピン曲がり検査ステージ
63の位置は逆でもよい。
【0127】上記プリント配線板1は,搬入装置610
により搬入ステージ61に搬入され,基板治具601に
載置される。次いで,回転テーブル60を約90°回転
させて(矢印I),上記プリント配線板1を,上記ピン
浮き検査ステージ62へ送る。ピン浮き検査ステージ6
2におけるピン浮き検査方法及びピン浮き検査装置62
0は,実施形態例2に示したプリント配線板の検査方法
及び検査装置3(図4〜図7)と同様である。
【0128】次いで,回転テーブル60を約90°回転
させて(矢印I),ピン浮き検査を終えたプリント配線
板1を,上記ピン曲がり検査ステージ63へ送る。ピン
曲がり検査ステージ63におけるピン曲がり検査方法及
びピン曲がり検査装置630は,実施形態例1に示した
プリント配線板の検査方法及び検査装置2(図1〜図
3)と同様である。
【0129】その後,回転テーブル60を,図14に示
す矢印Iの方向に,約90°回転させることにより,検
査を終えたプリント配線板1を搬出ステージ64に移動
する。ここで,搬出装置640によって,ピン浮き検
査,曲がり検査を終えたプリント配線板1のうち,良品
については搬出用コンベアに搬出し,不良品については
排出用コンベアに排出する。
【0130】上述した検査工程を経て,プリント配線板
1の導通・容量検査及び,ピン曲がり,浮き検査が終了
する。本例の場合にも,プリント配線板のピンの良否
を,効率的かつ確実に検査することができるプリント配
線板の検査方法及び検査装置を提供することができる。
また,本実施形態例と同様の方法により,ピンの立設位
置ズレ不良,ピン径異常,ピンへの異物付着等のピンの
良否を検査することも可能である。
【0131】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,プリン
ト配線板のピンの良否を,効率的かつ確実に検査するこ
とができるプリント配線板の検査方法及び検査装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,(A)プリント配線板
を検査治具に載置する前の状態,(B)検査を行ってい
る状態,をそれぞれ表す断面説明図。
【図2】実施形態例1における,(A)ピン曲がりの生
じているプリント配線板を検査治具に載置する前の状
態,(B)検査においてピン曲がりを検出した状態,を
それぞれ表す断面説明図。
【図3】実施形態例1における,プリント配線板の測定
点を示す上面図。
【図4】実施形態例2における,押圧治具により押圧さ
れる前のプリント配線板と検査装置の断面説明図。
【図5】実施形態例2における,押圧治具により押圧さ
れたプリント配線板と検査装置の断面説明図。
【図6】実施形態例2における,検査時のプリント配線
板と検査装置の断面説明図。
【図7】実施形態例2における,検査においてピン浮き
を検出した状態を表す断面説明図。
【図8】実施形態例3における,プリント配線板の断面
説明図。
【図9】実施形態例3における,フラッタニング処理の
(A)斜視説明図,(B)(A)のA−A線矢視断面
図。
【図10】実施形態例3における,ピン周辺のプリント
配線板の断面説明図。
【図11】実施形態例3における,導通・容量検査ライ
ンの上面説明図。
【図12】実施形態例3における,検査前のプリント配
線板と導通検査装置の断面説明図。
【図13】実施形態例3における,検査時のプリント配
線板と導通検査装置の断面説明図。
【図14】実施形態例3における,外観検査ラインの上
面説明図。
【図15】従来例における,電子部品を搭載したプリン
ト配線板の(A)平面図,(B)断面図。
【図16】従来例における,ピン曲がりの生じたプリン
ト配線板の断面説明図。
【符号の説明】
1...プリント配線板, 11...基板, 12...ピン, 13...上面, 2...検査装置, 23...有穴検査治具, 232...ピン穴, 24...反射型レーザーセンサ, 3...検査装置, 30...固定手段, 31...当接検査治具, 34...位置検出センサ, 5...レーザー光, 51...反射光,
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA06 BB13 BB17 BB24 CC01 CC31 DD06 FF31 GG04 GG12 GG13 HH04 HH13 JJ01 JJ05 JJ09 JJ15 KK03 PP13 PP15 PP22 QQ25 SS04 TT01 TT02 UU04 2G051 AA62 AA65 AB14 BA10 BB20 CA03 CB01 DA01 DA06 DA07 DA08 EB01 EB02 5E346 BB16 GG31 GG34

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に複数のピンを立設したプリント配
    線板のピンの良否を検査する方法において,上記プリン
    ト配線板のピンに対応して設けられた複数のピン穴を有
    する有穴検査治具に,上記プリント配線板を,上記ピン
    穴に上記ピンを挿入させて載置し,次いで,光源から上
    記プリント配線板の上面へレーザー光を投射すると共に
    その反射光を受光して,上記光源と上記プリント配線板
    の上面との間の距離を測定することにより,上記プリン
    ト配線板のピンの良否を検査することを特徴とするプリ
    ント配線板の検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記レーザー光は,
    上記基板の少なくとも3箇所に投射することを特徴とす
    るプリント配線板の検査方法。
  3. 【請求項3】 基板に複数のピンを立設したプリント配
    線板のピンの良否を検査するための検査装置において,
    該検査装置は,上記プリント配線板のピンに対応して設
    けられた複数のピン穴を有する有穴検査治具と,該有穴
    検査治具に載置したプリント配線板の上面へレーザー光
    を投射する反射型レーザーセンサとを有し,上記有穴検
    査治具には,上記プリント配線板を,上記ピン穴に上記
    ピンを挿入させて載置し,上記反射型レーザーセンサ
    は,プリント配線板の上面へレーザー光を投射すると共
    にその反射光を受光して,上記反射型レーザーセンサと
    上記プリント配線板の上面との間の距離を測定すること
    により,上記プリント配線板のピンの良否を検査するよ
    う構成してあることを特徴とするプリント配線板の検査
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記反射型レーザー
    センサは,上記基板の少なくとも3箇所にレーザー光を
    投射するよう配置してあることを特徴とするプリント配
    線板の検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において,上記プリント
    配線板の検査装置は,複数の検査ステージを有するプリ
    ント配線板の検査ラインの中の少なくとも一つの上記検
    査ステージに配置され,上記複数の検査ステージには,
    回転テーブルによって上記プリント配線板が順次搬送さ
    れるよう構成されていることを特徴とするプリント配線
    板の検査装置。
  6. 【請求項6】 基板に複数のピンを立設したプリント配
    線板のピンの良否を検査する方法において,上記プリン
    ト配線板を固定手段によって固定し,次いで,上記プリ
    ント配線板のピンの先端に当接検査治具の当接面を当接
    し,次いで,上記基板に対する上記当接検査治具の位置
    を,位置検出センサにより検出することにより,上記プ
    リント配線板のピン浮きの有無を検査することを特徴と
    するプリント配線板の検査方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において,上記固定手段は,上
    記プリント配線板を基板のピン立設側面において支承す
    る支承治具と,該支承治具と反対側から上記プリント配
    線板を押圧する押圧治具とからなり,上記当接検査治具
    は,上記固定手段に固定された上記プリント配線板に向
    かって移動可能な移動体に,弾性体を介して取付けてあ
    ることを特徴とするプリント配線板の検査方法。
  8. 【請求項8】 基板に複数のピンを立設したプリント配
    線板のピンの良否を検査するための検査装置において,
    該検査装置は,上記プリント配線板を基板のピン立設側
    面において支承する支承治具と,該支承治具と反対側か
    ら上記プリント配線板を押圧する押圧治具と,上記支承
    治具及び押圧治具により固定された上記プリント配線板
    に向かって移動可能な移動体に,弾性体を介して取付け
    られた当接検査治具と,上記当接検査治具の位置を検出
    する位置検出センサとを有し,上記支承治具と上記押圧
    治具とによって固定した上記プリント配線板のピンの先
    端に,上記当接検査治具の当接面を当接し,上記位置検
    出センサにより上記基板に対する上記当接検査治具の位
    置を検出することにより,上記プリント配線板のピン浮
    きの有無を検査することを特徴とするプリント配線板の
    検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において,上記プリント配線板
    の検査装置は,複数の検査ステージを有するプリント配
    線板の検査ラインの中の少なくとも一つの上記検査ステ
    ージに配置され,上記複数の検査ステージには,回転テ
    ーブルによって上記プリント配線板が順次搬送されるよ
    う構成されていることを特徴とするプリント配線板の検
    査装置。
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