JP2002317835A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2002317835A JP2001389308A JP2001389308A JP2002317835A JP 2002317835 A JP2002317835 A JP 2002317835A JP 2001389308 A JP2001389308 A JP 2001389308A JP 2001389308 A JP2001389308 A JP 2001389308A JP 2002317835 A JP2002317835 A JP 2002317835A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動手段の作動力の作用方向を変換してピス
トンを摩擦材側に移動させるようにしたディスクブレー
キにおいて、ピストンの円滑な作動を実現する。 【解決手段】 くさび部材8はピストン5の面5aに沿
って移動可能で、移動方向に沿ってピストン軸方向の厚
さが変化するように形成されている。このくさび部材8
を駆動手段にて駆動すると、くさび部材8の移動に伴っ
てピストン5が移動して摩擦材3がディスク1に押し付
けられる。そして、ピストン5の面5aをピストン軸a
に対して垂直にしているため、くさび部材8の移動時に
ピストン5に伝達される力の作用方向がピストン軸aと
平行になり、従ってピストン5をシリンダ穴2aの壁面
に押し付けるような分力がなく、ピストン5を円滑に作
動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転するディスク
に摩擦材を押し付けて制動作用を行うディスクブレーキ
に関するもので、特に自動車等の車両に用いて好適であ
る。
【0002】
【従来の技術】図30は、特開昭62−251533号
公報に記載されたディスクブレーキであり、一端面が摩
擦材に対向するピストン5を備え、このピストン5の他
端面に傾斜面5zを形成し、傾斜面5zに当接する球体
50を液圧作動式の駆動手段9によりピストン5の軸に
対して垂直方向に移動させることにより、駆動手段9の
作動力の作用方向を傾斜面5zで変換してピストン5を
摩擦材3側に移動させるようになっている。そして、傾
斜面5zの傾斜角θを45°未満に設定することにより
駆動手段9の作動力よりも大きな摩擦材押し付け力が得
られ、従って液圧をピストン5に直接作用させる周知の
ディスクブレーキに比して、より低い液圧(すなわち、
小さい作動力)で同等の摩擦材押し付け力を得ることが
できる。
【0003】また、図31は、特開昭62−12753
3号公報に記載されたブレーキ装置であり、ピストン5
の傾斜面5zとブロック60の傾斜面60aとの間に、
くさび構造体61およびローラ62を配置し、駆動手段
としての電気モータ63によりモータ軸64を介して制
御軸65を所定方向に回転させると、くさび構造体61
およびローラ62が2つの傾斜面5z、60aを相対的
に隔離させる方向に変位し、それによりピストン5が摩
擦材3側に移動するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
公報に記載のディスクブレーキは、以下の理由によりピ
ストン5が円滑に作動しにくいという問題がある。
【0005】(a) ピストン5の傾斜面5zはピスト
ン5の軸に対して垂直ではないため、ブレーキ作動時に
球体50からピストン5に伝達される力の分力によりピ
ストン5がシリンダ穴2aの壁面に押し付けられ、ピス
トン5とシリンダ穴2aとの摺動抵抗が大きくなってし
まい、ピストン5が円滑に作動しにくいという問題が生
じる。
【0006】(b) 図30はブレーキ非作動時の状態
を示しており、ブレーキ作動時には球体50が図30の
右方へ移動し、ピストン5の傾斜面5zと球体50との
接触点は移動する。そして、ピストン5の傾斜面5zと
球体50は一点で接触し、またその接触点は殆どの場合
ピストン5の軸からずれているため、球体50からピス
トン5に伝達される力によりピストン5にモーメントが
働き、そのモーメントによってピストン5がシリンダ穴
2aの壁面に押し付けられ、ピストン5とシリンダ穴2
との摺動抵抗が大きくなってしまい、ピストン5が円滑
に作動しにくいという問題が生じる。
【0007】一方、後者の公報に記載のブレーキ装置
は、以下の理由によりピストン5が円滑に作動しにくい
という問題がある。
【0008】(c) 図31はブレーキ非作動時の状態
を示しており、ブレーキ作動時にはくさび構造体61お
よびローラ62が図31の下方へ移動し、ピストン5の
傾斜面5zとローラ62との接触点は移動する。そし
て、ピストン5の傾斜面5zとローラ62との接触点は
殆どの場合ピストン5の軸からずれているため、ローラ
62からピストン5に伝達される力によりピストン5に
モーメントが働き、そのモーメントによってピストン5
がシリンダ穴2aの壁面に押し付けられ、ピストン5と
シリンダ穴2との摺動抵抗が大きくなってしまい、ピス
トン5が円滑に作動しにくいという問題が生じる。
【0009】(d) ピストン5の変位に伴ってモータ
軸64に対し制御軸65が角度的に移動するため、換言
すると制御軸65が揺動するため、仮にローラ62を複
数対設けたとしても、ピストン5の傾斜面5zに対して
複数のローラ62を同時に接触させることができない。
従って、その接触点の面圧が極めて高くなって耐久性確
保が困難であると共に、ピストン5の傾斜面5zに複数
のローラ62を同時に接触させることができないことが
関連して上記(c)の問題が生じる。
【0010】本発明は上記点に鑑みて、駆動手段の作動
力の作用方向を変換してピストンを摩擦材側に移動させ
るようにしたディスクブレーキにおいて、ピストンの円
滑な作動を実現することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、回転するディスク
(1)と、ディスク(1)に押し付けられてディスク
(1)を制動する摩擦材(3)と、摩擦材(3)に一端
面が対向すると共に、摩擦材(3)をディスク(1)に
押し付ける向きに移動可能なピストン(5)と、ピスト
ン(5)が摺動自在に挿入されるシリンダ穴(2a)と
を備えるディスクブレーキにおいて、ピストン(5)の
他端面(5a)に沿って移動可能で、移動方向に沿って
ピストン(5)の軸方向の厚さが変化するように形成さ
れたくさび部材(8)と、くさび部材(8)の反ピスト
ン側に配置されたガイド部材(10)と、くさび部材
(8)を駆動する駆動手段(9)とを備え、ピストン
(5)の他端面(5a)をピストン(5)の軸に対して
垂直にし、ガイド部材(10)のくさび部材側端面(1
0a)をピストン(5)の他端面(5a)に対して傾斜
させ、くさび部材(8)の移動に伴ってピストン(5)
が移動されるように構成されていることを特徴とする。
【0012】これによると、ピストンの他端面をピスト
ンの軸に対して垂直にしているため、くさび部材の移動
時にピストンに伝達される力の作用方向がピストンの軸
と平行になり、従ってピストンをシリンダ穴の壁面に押
し付けるような分力がなく、ピストンを円滑に作動させ
ることができる。
【0013】請求項2に記載の発明では、回転するディ
スク(1)と、ディスク(1)に押し付けられてディス
ク(1)を制動する摩擦材(3)と、摩擦材(3)に一
端面が対向すると共に、摩擦材(3)をディスク(1)
に押し付ける向きに移動可能なピストン(5)と、ピス
トン(5)が摺動自在に挿入されるシリンダ穴(2a)
とを備えるディスクブレーキにおいて、ピストン(5)
の他端面(5a)に沿って移動可能で、移動方向に沿っ
てピストン(5)の軸方向の厚さが変化するように形成
されたくさび部材(30)と、くさび部材(30)を駆
動する駆動手段(9)とを備え、くさび部材(30)
は、ピストン(5)の軸の延長線上を支点として回転す
ると共に、くさび部材(30)のピストン側端面(30
d)が支点を曲率中心とする円弧状に形成され、ピスト
ン(5)の他端面(5a)は、くさび部材(30)のピ
ストン側端面(30d)と同一の曲率の円弧状で、かつ
ピストン(5)の軸を中心にして対称形状に形成され、
くさび部材(30)の移動に伴ってピストン(5)が移
動されるように構成されていることを特徴とする。
【0014】これによると、ピストンの他端側の円弧状
の面はピストンの軸を中心にして対称形状であるため、
ピストンをシリンダ穴の壁面に押し付ける向きの分力
が、ピストンの軸を中心にして一方側と他方側とで等し
くなり、従ってピストンをシリンダ穴の壁面に押し付け
る力がキャンセルされ、ピストンを円滑に作動させるこ
とができる。
【0015】請求項3に記載の発明では、回転するディ
スク(1)と、ディスク(1)に押し付けられてディス
ク(1)を制動する摩擦材(3)と、摩擦材(3)に一
端面が対向すると共に、摩擦材(3)をディスク(1)
に押し付ける向きに移動可能なピストン(5)と、ピス
トン(5)が摺動自在に挿入されるシリンダ穴(2a)
とを備えるディスクブレーキにおいて、シリンダ穴(2
a)とピストン(5)とが摺動する部位に配置された軸
受(40)と、ピストン(5)の他端面(5a)に沿っ
て移動可能で、移動方向に沿ってピストン(5)の軸方
向の厚さが変化するように形成されたくさび部材(8、
30)と、くさび部材(8、30)を駆動する駆動手段
(9)とを備え、くさび部材(8、30)の移動に伴っ
てピストン(5)が移動されるように構成されているこ
とを特徴とする。
【0016】これによると、シリンダ穴とピストンとが
摺動する部位に配置された軸受により、シリンダ穴とピ
ストンとの摺動抵抗を小さくできるため、ピストンを円
滑に作動させることができる。
【0017】請求項4に記載の発明では、回転するディ
スク(1)と、ディスク(1)に押し付けられてディス
ク(1)を制動する摩擦材(3)と、摩擦材(3)に一
端面が対向すると共に、摩擦材(3)をディスク(1)
に押し付ける向きに移動可能なピストン(5)と、ピス
トン(5)が摺動自在に挿入されるシリンダ穴(2a)
とを備えるディスクブレーキにおいて、ピストン(5)
の他端面(5a)に沿って移動可能で、移動方向に沿っ
てピストン(5)の軸方向の厚さが変化するように形成
されたくさび部材(8)と、ピストン(5)とくさび部
材(8、30)との間に配置されると共に、くさび部材
(8、30)の移動に伴って転動するころ(14a、2
0a、32a)を有する転がり軸受(14、20、3
2)と、くさび部材(8、30)を駆動する駆動手段
(9)とを備え、くさび部材(8、30)の移動に伴っ
てころ(14a、20a、32a)が転動すると共にピ
ストン(5)が移動されるように構成されていることを
特徴とする。
【0018】これによると、ピストンとくさび部材との
間にころを有する転がり軸受を配置したことにより、く
さび部材の移動時にピストンに伝達される力が各ころに
分散され、ピストンの他端面にほぼ均一に力を作用させ
ることができるため、ピストンをシリンダ穴の壁面に押
し付けるようなモーメントが減少し、ピストンを円滑に
作動させることができる。
【0019】ところで、図30に示す従来のディスクブ
レーキは、ピストン5の傾斜面5zと球体50は一点で
点接触し、またロッド51と球体50も一点で点接触す
るため、その接触点に荷重が集中して応力が過大とな
る。同様に、図31に示す従来のブレーキ装置において
も、ピストン5の傾斜面5zに対して1つのローラ62
のみが接触するため、その接触点に荷重が集中して応力
が過大となる。従って、集中荷重により傾斜面5zに圧
痕ができたり、さらにはその圧痕により球体50やロー
ラ62の転動が円滑に行われないなどの不具合が発生す
る。
【0020】また、図30に示す従来のディスクブレー
キは、ピストン5の傾斜面5zに対して球体50が転動
する想定であるが、球体50はそれを保持するロッド5
1の球座52内で回転するため、球体50と球座52と
の間に摺動抵抗が発生し、力の損失となる。
【0021】これに対し、請求項4の発明によれば、ピ
ストンおよびくさび部材ところとは複数の箇所で接触
し、しかも線接触となるため、応力が分散されて圧痕の
発生やころの転動不良が防止される。また、ころはくさ
び部材の移動に伴って転動するため、ピストンおよびく
さび部材ところとの間に摺動抵抗は発生しない。
【0022】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し3の発明において、くさび部材(8、30)の移動に
伴って転動するころ(14a、20a、32a)を有す
る転がり軸受(14、20、32)が、ピストン(5)
とくさび部材(8、30)との間に配置されていること
を特徴とする。
【0023】これによると、請求項4の発明と同様の効
果を得ることができる。
【0024】請求項6に記載の発明では、請求項1ない
し5の発明において、くさび部材(8、30)の移動に
伴って転動するころ(15a、21a、33a)を有す
る転がり軸受(15、21、33)が、くさび部材
(8、30)の反ピストン側に配置されていることを特
徴とする。
【0025】これによると、くさび部材とガイド部材と
の間の摺動を無くして、くさび部材をスムーズに移動さ
せることができる。
【0026】請求項7に記載の発明のように、転がり軸
受(14、15、20、21、32、33)は、ころ
(14a、15a、20a、21a、32a、33a)
を複数本有することが望ましい。
【0027】請求項8に記載の発明のように、閉ループ
の軌道に沿ってころ(20a、21a、33a)が循環
する転がり軸受(20、21、33)を用いることがで
きる。
【0028】請求項9に記載の発明では、円筒状または
円柱状の軸受(70、71)を少なくとも3個備え、軸
受(70、71)は、くさび部材(8)またはピストン
(5)およびガイド部材(10)に保持され、軸受(7
0、71)の外周面がくさび部材(8)またはピストン
(5)およびガイド部材(10)に接していることを特
徴とする。
【0029】これによると、軸受を設けているため、く
さび部材とピストンおよびガイド部材との間の摺動を無
くして、くさび部材をスムーズに移動させることができ
る。また、少なくとも3個の円筒状または円柱状の軸受
を適宜に配置することにより、ピストンおよびガイド部
材に対してくさび部材が傾くのを防止することができ
る。
【0030】請求項10に記載の発明では、くさび部材
(8)に保持されて外周面がピストン(5)の他端面
(5a)に接触する円筒状または円柱状の第1軸受(7
0A)と、くさび部材(8)に保持されて外周面がガイ
ド部材(10)のくさび部材側端面(10a)に接触す
る円筒状または円柱状の第2軸受(70B)とを備え、
第1軸受(70A)の外周面と第2軸受(70B)の外
周面とが接触していることを特徴とする。
【0031】これによると、第1軸受と第2軸受によ
り、くさび部材とピストンおよびガイド部材との間の摺
動を無くして、くさび部材をスムーズに移動させること
ができる。
【0032】ところで、第1軸受の外周面と第2軸受の
外周面とが接触していない場合は、ピストンから第1軸
受に作用する力は、くさび部材において第1軸受が保持
された部位に全て作用し、ガイド部材から第2軸受に作
用する力は、くさび部材において第2軸受が保持された
部位に全て作用する。
【0033】これに対し、請求項10の発明のように、
第1軸受の外周面と第2軸受の外周面とを接触させた場
合、ピストンから第1軸受に作用する力とガイド部材か
ら第2軸受に作用する力とが互いに打ち消されるため、
くさび部材において各軸受が保持された部位に作用する
力が小さくなり、従って、各軸受がスムーズに作動可能
であると共に、各軸受の耐久性を向上させることができ
る。
【0034】請求項11に記載の発明では、ピストン
(5)とくさび部材(8)との間に配置されると共に、
くさび部材(8)の移動に伴って転動するころ(14
a)を有する転がり軸受(14)と、くさび部材(8)
の変位を転がり軸受(14)に伝達して、転がり軸受
(14)をくさび部材(8)の移動方向に変位させる変
位伝達手段(80、81、82、83)とを備えること
を特徴とする。
【0035】これによると、くさび部材の移動に伴って
転がり軸受を確実に追従移動させて、くさび部材と転が
り軸受の所定の位置関係を維持することができるため、
転がり軸受とピストンの所定の位置関係も維持され、従
って、くさび部材から転がり軸受を介してピストンの所
定部位に力を伝達してピストンを円滑に作動させること
ができる。
【0036】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0037】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明の
第1実施形態になるディスクブレーキを自動車等の車両
に用いた例を示す断面図、図2は図1のくさび部材8周
辺の構成を示す図1のA−A線に沿う断面図、図3は図
1のくさび部材8および転がり軸受14、15の拡大図
である。
【0038】図1および図2において、ディスク1はデ
ィスク軸aを中心に図示しない車輪と一体的に回転する
もので、冷却用の空気通路穴1aを有する。ディスク1
の外周部近傍には、断面形状が略コの字状のキャリパ2
がディスク1の外周部を跨ぐようにして配置され、この
キャリパ2はディスク軸a方向に移動可能にして車体に
取り付けられている。
【0039】キャリパ2に組み付けられた第1摩擦材3
と第2摩擦材4は、ディスク1におけるディスク軸a方
向両端面に対向して配置され、両摩擦材3、4のうち第
1摩擦材3はディスク軸a方向に移動可能にしてキャリ
パ2に保持されている。そして、両摩擦材3、4をディ
スク1に押し付けて制動作用を行うようになっている。
【0040】キャリパ2において第1摩擦材3が配置さ
れている側にはシリンダ穴2aが形成され、このシリン
ダ穴2aには円筒状のピストン5が摺動自在に挿入され
ている。このピストン5は、ピストン軸b方向両端面が
ピストン軸bに対して垂直に形成され、その一端面が第
1摩擦材3に対向している。そして、ピストン5は、ピ
ストン軸bがディスク軸aと平行になるようにして組み
付けられており、ピストン軸b方向に移動可能である。
【0041】シリンダ穴2aの環状の溝には弾性シール
リング6が挿入され、この弾性シールリング6の内周面
がピストン5の外周面に密着している。また、シリンダ
穴2aとピストン5との間にはダストシール7が組み付
けられている。
【0042】ピストン5の他端面5a(以下、くさび部
材側端面という)側に配置された板状のくさび部材8
は、液圧にて作動する形式の駆動手段9によって駆動さ
れて、ピストン5の他端面5aに沿って(すなわち、ピ
ストン軸bに対して略垂直方向に)移動するようになっ
ている。なお、くさび部材8の移動を可能にするために
キャリパ2にはシリンダ穴2aと外部とを連通する2つ
の開口部2bが形成されており、くさび部材8の一部が
開口部2b内に位置している。また、くさび部材8は、
ピストン軸b方向の厚さがくさび部材8の移動方向に沿
って変化しており、具体的には、駆動手段9側の端部か
ら他端側(図1の上方)に向かって所定の拡がり角度θ
1(図3参照)で連続的に厚さが減少している。
【0043】くさび部材8の反ピストン側には板状のガ
イド部材10が配置され、このガイド部材10のくさび
部材側端面10aは、ピストン5の他端面5aに対して
傾斜角θ2だけ傾斜している。なお、この傾斜角θ2は
くさび部材8の拡がり角度θ1と等しく設定されてい
る。また、ガイド部材10は抜け止め用のストッパ11
にて位置決めされてキャリパ2に固定されている。
【0044】ガイド部材10とシリンダ穴2aの底部と
の間にはスペーサ12が配置され、また、このスペーサ
12にはピストン5側に向かってくさび部材8の側面ま
で延びる2つの突起部12a(図2参照)が形成されて
いる。なお、スペーサ12は回り止め用のピン13(図
2参照)にてキャリパ2に固定されている。
【0045】ピストン5のくさび部材側端面5aとくさ
び部材8のピストン側端面8aとの間には、くさび部材
8の移動に伴って転動するころを有する第1転がり軸受
14が配置され、また、くさび部材8のガイド部材側端
面8bとガイド部材10のくさび部材側端面10aとの
間にも、くさび部材8の移動に伴って転動するころを有
する第2転がり軸受15が配置されている。第1、第2
転がり軸受14、15は、図3に示すように、円筒状ま
たは円柱状の複数のころ14a、15aを保持器14
b、15bにて回転自在に保持した周知の形式のもので
ある。
【0046】さらに、くさび部材8とスペーサ12の2
つの突起部12aとの間にもくさび部材8の移動に伴っ
て転動するころを有する第3転がり軸受16が配置され
ており、この転がり軸受16も、図3に示す第1、第2
転がり軸受14、15と同じ構成である。
【0047】なお、図1のように組み付けられた状態で
は、ピストン5のくさび部材側端面5aとくさび部材8
のピストン側端面8aが平行になっており、一方、くさ
び部材8のガイド部材側端面8bとガイド部材10のく
さび部材側端面10aも平行になっている。
【0048】次に、上記構成になるディスクブレーキの
作動を説明する。
【0049】図示しないブレーキペダルの操作により発
生したマスタシリンダ圧が駆動手段9に伝達されると、
駆動手段9の推力によりくさび部材8が図1の上方に向
かって押し出され、このくさび部材8の移動に伴って、
各転がり軸受14〜16のころが転動しつつ、各転がり
軸受14〜16がくさび部材8に追従して移動する。
【0050】そして、くさび部材8のピストン軸b方向
の厚さがくさび部材8の移動方向に沿って変化している
ため、くさび部材8が図1の上方に向かって押し出され
るのに伴ってピストン5とガイド部材10との間隔が増
大する。
【0051】この際、くさび部材8のガイド部材側端面
8bおよびガイド部材10のくさび部材側端面10aが
傾斜しているため、駆動手段9の推力がその向きに対し
て90°変換された力となって第2転がり軸受15を介
してガイド部材10に作用し、これによりガイド部材1
0が反ピストン側に押される。ただし、ガイド部材10
はキャリパ2に固定されていて、ガイド部材10とキャ
リパ2とはピストン軸b方向に相対移動できないので、
ガイド部材10に作用する力の反力によりピストン5が
押され、これによりピストン5がディスク1側に向かっ
て移動して第1摩擦材3がディスク1に押し付けられ
る。
【0052】また、第1摩擦材3がディスク1に当接す
ると、ガイド部材10に作用する力によって、第2摩擦
材4がディスク1に近づく向きにキャリパ2全体が移動
され、これにより第2摩擦材4がディスク1に押し付け
られる。
【0053】このように両摩擦材3、4をディスク1に
押し付けることによってディスク1を制動し、ひいては
車両を制動する。
【0054】本実施形態では、ピストン5のくさび部材
側端面5aをピストン軸bに対して垂直にしているた
め、くさび部材8の移動時に第1転がり軸受14を介し
てピストン5に伝達される力の作用方向がピストン軸b
と平行になり、従ってピストン5をシリンダ穴2aの壁
面に押し付けるような分力がなく、ピストン5を円滑に
作動させることができる。
【0055】また、ピストン5のくさび部材側端面5a
とくさび部材8のピストン側端面8aとの間には、くさ
び部材8の移動に伴って転動するころ14aを有する第
1転がり軸受14を配置しているため、くさび部材8の
移動時に第1転がり軸受14を介してピストン5に伝達
される力が各ころ14aに分散され、従ってピストン5
のくさび部材側端面5aにほぼ均一に力を作用させるこ
とができるため、ピストン5をシリンダ穴2aの壁面に
押し付けるようなモーメントが減少し、ピストン5を円
滑に作動させることができる。
【0056】そして、上記のように、ピストン5をシリ
ンダ穴2aの壁面に押し付けるような分力がないこと
と、ピストン5をシリンダ穴2aの壁面に押し付けるよ
うなモーメントが減少することとが相俟って、ピストン
5とシリンダ穴2aとの摺動抵抗が著しく低減され、ピ
ストン5の極めて円滑な作動が実現される。
【0057】また、ピストン5のくさび部材側端面5a
とくさび部材8のピストン側端面8aとの間、およびく
さび部材8のガイド部材側端面8bとガイド部材10の
くさび部材側端面10aとの間に、くさび部材8の移動
に伴って転動するころを有する第1、第2転がり軸受1
4、15を配置しているため、各面5a、8a、8b、
10aところ14a、15aは複数の箇所で接触し、し
かも線接触となる。従って、応力が分散されて圧痕の発
生やころ14a、15aの転動不良が防止される。ま
た、第1、第2転がり軸受14、15の各ころ14a、
15aはくさび部材8の移動に伴って転動するため、各
面5a、8a、8b、10aところ14a、15aとの
間に摺動抵抗は発生しない。
【0058】また、くさび部材8の拡がり角度θ1およ
びガイド部材10の傾斜角θ2を45°未満に設定する
ことにより、駆動手段9の推力よりも大きな摩擦材押し
付け力が得られるため、液圧をピストンに直接作用させ
る周知のディスクブレーキに比して、より低い液圧で同
等の摩擦材押し付け力を得ることができる。従って、液
圧をピストンに直接作用させる周知のディスクブレーキ
において用いられる倍力装置を廃止することができる。
【0059】(第2実施形態)本実施形態は、第1実施
形態の第1、第2転がり軸受14、15を、閉ループの
軌道に沿ってころが循環する形式の第1、第2転がり軸
受20、21に変更したものである。なお、図4は本実
施形態になるディスクブレーキの断面図、図5は図4の
第1、第2転がり軸受20、21を示す図4のB−B線
に沿う断面図である。
【0060】まず、第1、第2転がり軸受20、21の
構成を説明する。円筒状または円柱状の複数のころ20
a、21aは、その軸方向両端に円柱状の突起部20
b、21bが形成されている。ころ20a、21aは板
状の軌道台20c、21cの周囲に配置され、軌道台2
0c、21cに組み付けられた2つの側板20d、21
dが突起部20b、21bに係合することによりころ2
0a、21aの抜けが防止されるようになっている。
【0061】上記構成になる第1転がり軸受20は、ピ
ストン5とくさび部材8との間に配置されると共に、ピ
ストン5の凹部5bに一部が埋設されてピストン5に固
定されている。なお、凹部5bの底部を形成するピスト
ン5のくさび部材側端面5aは、ピストン軸bに対して
垂直に形成されている。そして、第1転がり軸受20
は、複数のころ20aがくさび部材8と接触し、それら
の複数の接触点を結んだ線がピストン軸bに対して垂直
になるようにして、ピストン5に組み付けられている。
【0062】一方、第2転がり軸受21は、くさび部材
8とガイド部材10との間に配置されると共に、ガイド
部材10の凹部10bに一部が埋設されてガイド部材1
0に固定されている。また、第2転がり軸受21は、複
数のころ21aがくさび部材8と接触し、それらの複数
の接触点を結んだ線がピストン軸bと垂直な線に対して
傾くようにして、ピストン5に組み付けられている。た
だし、その傾斜角はくさび部材8の拡がり角度θ1と等
しく設定されている。
【0063】上記構成において、駆動手段9によりくさ
び部材8が駆動されると、くさび部材8の移動に伴って
ころ20a、21aが転動すると共に、ころ20a、2
1aは軌道台20c、21cと側板20d、21dとに
よって規定される閉ループの軌道に沿って軌道台20
c、21cの周囲を循環する。
【0064】そして、第1実施形態と同様に、くさび部
材8が図4の上方に向かって押し出されるのに伴って、
ガイド部材10に作用する力の反力によりピストン5が
押され、これによりピストン5がディスク1側に向かっ
て移動して第1摩擦材3がディスク1に押し付けられ
る。
【0065】また、第1摩擦材3がディスク1に当接す
ると、ガイド部材10に作用する力によって、第2摩擦
材4がディスク1に近づく向きにキャリパ2全体が移動
され、これにより第2摩擦材4がディスク1に押し付け
られる。
【0066】本実施形態では、第1転がり軸受20の複
数のころ20aとくさび部材8との各接触点を結んだ線
がピストン軸bに対して垂直になるようにしているた
め、くさび部材8の移動時にピストン5に伝達される力
の作用方向がピストン軸bと平行になり、従ってピスト
ン5をシリンダ穴2aの壁面に押し付けるような分力が
なく、ピストン5を円滑に作動させることができる。
【0067】また、ピストン5に伝達される力が各ころ
20aに分散され、従ってピストン5にほぼ均一に力を
作用させることができるため、ピストン5をシリンダ穴
2aの壁面に押し付けるようなモーメントが減少し、ピ
ストン5を円滑に作動させることができる。
【0068】(第3実施形態)本実施形態は、第1実施
形態のくさび部材8を、回転運動するくさび部材30に
変更したものである。なお、図6は本実施形態になるデ
ィスクブレーキの断面図である。
【0069】図6において、くさび部材30は、ピスト
ン軸bの延長線上に位置する支持軸30aを支点として
回転するようになっており、支持軸30aから延びるア
ーム30bの端部に円弧状のくさび部30cが配置され
ている。そして、くさび部材30はキャリパ2に対して
ピストン軸b方向に相対移動可能になっている。
【0070】くさび部材30の支持軸30aには、電気
モータおよび減速機からなる駆動手段9が接続されてお
り、この駆動手段9によりくさび部材30が駆動され
る。
【0071】くさび部30cのピストン側端面30d
は、ピストン軸bの延長線上に位置する支持軸30aを
曲率中心とする円弧状に形成されている。また、くさび
部30cの反ピストン側端面30eも円弧状に形成され
ている。ただし、反ピストン側端面30eの曲率中心は
ピストン軸bの延長線からずれており、これによりくさ
び部材30の図6において時計回り方向への回転に伴っ
てくさび部30cのピストン軸b方向の厚さが連続的に
増加するようになっている。
【0072】ピストン5のくさび部材側端面5aは円弧
状に形成されており、その円弧形状は、くさび部30c
のピストン側端面30dと同一の曲率で、かつピストン
軸bを中心にして対称(換言すると、ピストン軸bの延
長線上を曲率中心とする)である。
【0073】ピストン5とくさび部30cとの間には、
円筒状または円柱状の複数のころ32aを有する円弧状
の第1転がり軸受32が配置されている。また、くさび
部30cとシリンダ穴2aの底部との間には、円筒状ま
たは円柱状の複数のころ33aを有する第2転がり軸受
33が配置されている。この第2転がり軸受33は閉ル
ープの軌道に沿ってころ33aが循環するもので、くさ
び部30c側が円弧状になっている。
【0074】上記構成において、駆動手段9によりくさ
び部材30が駆動されると、ころ32a、33aを転動
させつつくさび部材30が回転する。そして、くさび部
材30の図6において時計回り方向への回転に伴ってく
さび部30cのピストン軸b方向の厚さが増加するた
め、くさび部材30の図6において時計回り方向への回
転に伴って第2転がり軸受33が反ピストン側に押され
る。ただし、第2転がり軸受33はキャリパ2に固定さ
れていて移動できないので、反力によりくさび部材30
がピストン5側に移動し、これによりピストン5がディ
スク1側に向かって移動して第1摩擦材3がディスク1
に押し付けられる。
【0075】また、第1摩擦材3がディスク1に当接す
ると、ガイド部材10に作用する力によって、第2摩擦
材4がディスク1に近づく向きにキャリパ2全体が移動
され、これにより第2摩擦材4がディスク1に押し付け
られる。
【0076】本実施形態では、ピストン5のくさび部材
側端面5aがピストン軸bを中心にして対称形状である
ため、ピストン5をシリンダ穴2aの壁面に押し付ける
向きの分力が、ピストン軸bを中心にして一方側と他方
側とで等しくなり、従ってピストン5をシリンダ穴2a
の壁面に押し付ける力がキャンセルされ、ピストン5を
円滑に作動させることができる。
【0077】(第4実施形態)本実施形態は、第1実施
形態のピストン5にすべり軸受40を設けたものであ
る。なお、図7は本実施形態になるディスクブレーキの
断面図、図8は図7のピストン5を示す図7のC−C線
に沿う断面図である。
【0078】本実施形態のピストン5はそのくさび部材
側端面5aがピストン軸bと垂直な線に対して傾斜して
いる。この場合、ピストン5に伝達される力の分力によ
りピストン5がシリンダ穴2aの壁面に押し付けられ
る。
【0079】そこで、本実施形態では、ピストン5の外
周部において上記分力によりピストン5がシリンダ穴2
aの壁面に押し付けられる部位に半円筒状のすべり軸受
40を設け、これによりピストン5とシリンダ穴2aと
の摺動抵抗を小さくして、ピストン5を円滑に作動させ
るようにしている。
【0080】なお、すべり軸受40は円筒状であっても
よい。また、すべり軸受40をシリンダ穴2aに設けて
もよい。
【0081】(第5実施形態)本実施形態は、第1実施
形態の第1、第2転がり軸受14、15を廃止し、ピス
トン5およびガイド部材10にラジアル軸受70を保持
させたものである。なお、図9は本実施形態の要部を示
す模式的な図であり、図示しない部位は第1実施形態と
同一構成である。
【0082】図9において、ラジアル軸受70は、円筒
状の内輪と円筒状の外輪との間に玉またはころの転動体
が配置された周知のもので、ピストン5に2個保持され
ると共に、ガイド部材10に1個保持されている。
【0083】ピストン5に保持されたラジアル軸受70
は、その内輪がピストン5に固定され、その外輪がくさ
び部材8のピストン側端面8aに接触している。また、
ガイド部材10に装着されたラジアル軸受70は、その
内輪がガイド部材10に固定され、その外輪がくさび部
材8のガイド部材側端面8bに接触している。
【0084】本実施形態では、くさび部材8の移動に伴
って各ラジアル軸受70の外輪が回転するため、くさび
部材8とピストン5およびガイド部材10との間の摺動
を無くして、くさび部材8をスムーズに移動させること
ができる。また、少なくとも3個のラジアル軸受70を
適宜に配置することにより、ピストン5およびガイド部
材10に対してくさび部材8が傾くのを防止することが
できる。
【0085】なお、ラジアル軸受70は、ピストン5お
よびガイド部材10にそれぞれ2個以上装着してもよ
い。
【0086】(第6実施形態)本実施形態は、第1実施
形態の第1、第2転がり軸受14、15を廃止し、ピス
トン5およびガイド部材10に円柱状の軸受71を保持
させたものである。なお、図10は本実施形態の要部を
示す模式的な図、図11は図10のD−D線に沿う断面
図であり、図示しない部位は第1実施形態と同一構成で
ある。
【0087】図10および図11において、軸受71
は、大径円柱部71aと小径円柱部71bとが形成され
ており、ピストン5に2個保持されると共に、ガイド部
材10に1個保持されている。
【0088】ピストン5に保持された軸受71は、ピス
トン5に固定されたラジアル軸受72に小径円柱部71
bが挿入されて支持されると共に、大径円柱部71aが
くさび部材8のピストン側端面8aに接触している。ま
た、ガイド部材10に保持された軸受71は、ガイド部
材10に固定されたラジアル軸受72に小径円柱部71
bが挿入されて支持されると共に、大径円柱部71aが
くさび部材8のガイド部材側端面8bに接触している。
【0089】本実施形態では、くさび部材8の移動に伴
って軸受71が回転するため、くさび部材8とピストン
5およびガイド部材10との間の摺動を無くして、くさ
び部材8をスムーズに移動させることができる。また、
少なくとも3個の軸受71を適宜に配置することによ
り、ピストン5およびガイド部材10に対してくさび部
材8が傾くのを防止することができる。
【0090】なお、軸受71は、ピストン5およびガイ
ド部材10にそれぞれ2個以上装着してもよい。
【0091】(第7実施形態)本実施形態は、第1実施
形態の第1、第2転がり軸受14、15を廃止し、くさ
び部材8にラジアル軸受70を保持させたものである。
なお、図12は本実施形態の要部を示す模式的な図、図
13は図12のE−E線に沿う断面図であり、図示しな
い部位は第1実施形態と同一構成である。
【0092】図12および図13において、ラジアル軸
受70は、円筒状の内輪と円筒状の外輪との間に玉また
はころの転動体が配置された周知のもので、ラジアル軸
受70はくさび部材8に3個保持され、そのうちの2個
のラジアル軸受70の外輪がピストン5のくさび部材側
端面5a(図1参照)に接触し、残りの1個のラジアル
軸受70の外輪がガイド部材10のくさび部材側端面1
0a(図1参照)に接触するようになっている。
【0093】本実施形態では、くさび部材8の移動に伴
って各ラジアル軸受70の外輪が回転するため、くさび
部材8とピストン5およびガイド部材10との間の摺動
を無くして、くさび部材8をスムーズに移動させること
ができる。また、少なくとも3個のラジアル軸受70を
適宜に配置することにより、ピストン5およびガイド部
材10に対してくさび部材8が傾くのを防止することが
できる。
【0094】(第8実施形態)本実施形態は、第1実施
形態の第1、第2転がり軸受14、15を廃止し、くさ
び部材8に円柱状の軸受71を保持させたものである。
なお、図14は本実施形態の要部を示す模式的な図、図
15は図14のF−F線に沿う断面図であり、図示しな
い部位は第1実施形態と同一構成である。
【0095】図14および図15において、くさび部材
8に3個保持された軸受71は、大径円柱部71aと小
径円柱部71bとが形成されており、くさび部材8に固
定されたラジアル軸受72に小径円柱部71bが挿入さ
れて支持されている。そして、2個の軸受71の大径円
柱部71aがピストン5のくさび部材側端面5a(図1
参照)に接触し、残りの1個の軸受71の大径円柱部7
1aがガイド部材10のくさび部材側端面10a(図1
参照)に接触するようになっている。
【0096】本実施形態では、くさび部材8の移動に伴
って軸受71が回転するため、くさび部材8とピストン
5およびガイド部材10との間の摺動を無くして、くさ
び部材8をスムーズに移動させることができる。また、
少なくとも3個の軸受71を適宜に配置することによ
り、ピストン5およびガイド部材10に対してくさび部
材8が傾くのを防止することができる。
【0097】(第9実施形態)本実施形態は、第2実施
形態の第1、第2転がり軸受20、21の配置等を変更
したものである。なお、図16は本実施形態の要部を示
す模式的な図であり、図示しない部位は第2実施形態と
同一構成である。
【0098】本実施形態の第1、第2転がり軸受20、
21の単体の構成は、第2実施形態の第1、第2転がり
軸受20、21(図4、図5参照)と同一である。但
し、本実施形態では、第1転がり軸受20は、ピストン
5とくさび部材8との間に配置されると共に、くさび部
材8の凹部8cに一部が埋設されてくさび部材8に固定
されている。また、第2転がり軸受21は、くさび部材
8とガイド部材10との間に配置されると共に、くさび
部材8の凹部8cに一部が埋設されてくさび部材8に固
定されている。
【0099】そして、くさび部材8の移動に伴ってころ
20a、21aが転動すると共に、ころ20a、21a
は軌道台20c、21c(図5参照)と側板20d、2
1d(図5参照)とによって規定される閉ループの軌道
に沿って軌道台20c、21cの周囲を循環する。
【0100】本実施形態では、くさび部材8の移動時に
第1転がり軸受20を介してピストン5に伝達される力
が各ころ20aに分散され、ピストン5にほぼ均一に力
を作用させることができるため、ピストン5をシリンダ
穴2aの壁面に押し付けるようなモーメントが減少し、
ピストン5を円滑に作動させることができる。
【0101】(第10実施形態)本実施形態は、第1実
施形態の第1、第2転がり軸受14、15を廃止し、く
さび部材8にラジアル軸受70A、70Bを保持させた
ものである。なお、図17は本実施形態の要部を示す模
式的な図であり、図示しない部位は第1実施形態と同一
構成である。
【0102】図17において、ラジアル軸受70A、7
0Bは、円筒状の内輪と円筒状の外輪との間に玉または
ころの転動体が配置された周知のもので、くさび部材8
に4個保持され、そのうちの2個の第1ラジアル軸受7
0Aの外輪がピストン5のくさび部材側端面5a(図1
参照)に接触し、残りの2個の第2ラジアル軸受70B
の外輪がガイド部材10のくさび部材側端面10a(図
1参照)に接触するようになっている。また、第1ラジ
アル軸受70Aの外輪と第2ラジアル軸受70Bの外輪
とが接触するようになっている。
【0103】さらに、図中左側の各ラジアル軸受70
A、70Bの外径よりも、図中右側の各ラジアル軸受7
0A、70Bの外径が大きくなっており、この外径差に
より、くさび部材8の拡がり角度θ1(図3参照)相当
の厚み変化を持たせている。
【0104】本実施形態では、くさび部材8の移動に伴
って各ラジアル軸受70A、70Bの外輪が回転するた
め、くさび部材8とピストン5およびガイド部材10と
の間の摺動を無くして、くさび部材8をスムーズに移動
させることができる。
【0105】ところで、第1ラジアル軸受70Aの外輪
と第2ラジアル軸受70Bの外輪とが接触していない場
合は、ピストン5から第1ラジアル軸受70Aに作用す
る力は、くさび部材8において第1ラジアル軸受70A
が保持された部位に全て作用し、ガイド部材10から第
2ラジアル軸受70Bに作用する力は、くさび部材8に
おいて第2ラジアル軸受70Bが保持された部位に全て
作用する。
【0106】これに対し、本実施形態のように、第1ラ
ジアル軸受70Aの外輪と第2ラジアル軸受70B外輪
とを接触させた場合、ピストン5から第1ラジアル軸受
70Aに作用する力とガイド部材10から第2ラジアル
軸受70Bに作用する力とが互いに打ち消されるため、
くさび部材8において各ラジアル軸受70A、70Bが
保持された部位に作用する力が小さくなり、従って、各
ラジアル軸受70A、70Bがスムーズに作動可能であ
ると共に、各ラジアル軸受70A、70Bの耐久性を向
上させることができる。
【0107】なお、本実施形態では、それぞれの外輪同
士が接触する第1ラジアル軸受70Aと第2ラジアル軸
受70Bとの組み合わせを2組設けたが、それらの組み
合わせを1組のみ設けてもよい。
【0108】(第11実施形態)本実施形態は、第1実
施形態の第1、第2転がり軸受14、15を廃止し、く
さび部材8にラジアル軸受70A、70Bを保持させた
ものである。なお、図18は本実施形態の要部を示す模
式的な図であり、図示しない部位は第1実施形態と同一
構成である。
【0109】図18において、ラジアル軸受70A、7
0Bは、円筒状の内輪と円筒状の外輪との間に玉または
ころの転動体が配置された周知のもので、くさび部材8
に5個保持され、そのうちの2個の第1ラジアル軸受7
0Aの外輪がピストン5のくさび部材側端面5aに接触
し、残りの3個の第2ラジアル軸受70Bの外輪がガイ
ド部材10のくさび部材側端面10aに接触するように
なっている。また、1個の第1ラジアル軸受70Aの外
輪と2個の第2ラジアル軸受70Bの外輪とが接触する
ようになっている。
【0110】さらに、第1ラジアル軸受70Aと第2ラ
ジアル軸受70Bとのピストン軸b方向のピッチが、図
中右側程大きくなっており、このピッチ差により、くさ
び部材8の拡がり角度θ1(図3参照)相当の厚み変化
を持たせている。
【0111】本実施形態では、くさび部材8の移動に伴
って各ラジアル軸受70A、70Bの外輪が回転するた
め、くさび部材8とピストン5およびガイド部材10と
の間の摺動を無くして、くさび部材8をスムーズに移動
させることができる。
【0112】また、第1ラジアル軸受70Aの外輪と第
2ラジアル軸受70B外輪とを接触させているため、ピ
ストン5から第1ラジアル軸受70Aに作用する力とガ
イド部材10から第2ラジアル軸受70Bに作用する力
とが互いに打ち消され、くさび部材8において各ラジア
ル軸受70A、70Bが保持された部位に作用する力が
小さくなり、従って、各ラジアル軸受70A、70Bが
スムーズに作動可能であると共に、各ラジアル軸受70
A、70Bの耐久性を向上させることができる。
【0113】(第12実施形態)本実施形態は、第1実
施形態の第1転がり軸受14を、くさび部材8の移動に
伴って確実に追従移動させるようにしたものである。な
お、図19は本実施形態の要部を示す模式的な図、図2
0は図19の歯車80の斜視図であり、図示しない部位
は第1実施形態と同一構成である。
【0114】図19および図20において、ピストン5
とくさび部材8との間に配置された第1転がり軸受14
は、円筒状または円柱状の複数のころ14aを保持器1
4bにて回転自在に保持したものである。また、ころ1
4aよりも外径が大きい歯車80が、保持器14bに回
転自在に保持されている。ピストン5のくさび部材側端
面5aには、歯車80と噛み合う歯部5cが形成され、
くさび部材8のピストン側端面8aには、歯車80と噛
み合う歯部8dが形成されている。なお、歯車80が変
位伝達手段を構成する。
【0115】そして、くさび部材8が移動すると、歯部
5c、8dと噛み合った歯車80が回転する。歯車80
が回転することにより、第1転がり軸受14はくさび部
材8の移動量の半分だけくさび部材8と同じ向きに移動
する。
【0116】このように、歯部5c、8dと歯車80と
によってくさび部材8の変位を第1転がり軸受14に伝
達することにより、くさび部材8の移動に伴って第1転
がり軸受14を確実に追従移動させて、くさび部材8と
第1転がり軸受14の所定の位置関係を維持することが
できる。従って、第1転がり軸受14とピストン5の所
定の位置関係も維持されるため、くさび部材8から第1
転がり軸受14を介してピストン5の所定部位に力を伝
達してピストン5を円滑に作動させることができる。
【0117】なお、第2転がり軸受15の保持器15b
(図1、図3参照)に歯車80を回転自在に保持し、く
さび部材8のガイド部材側端面8b(図1参照)および
ガイド部材10のくさび部材側端面10a(図1参照)
に、歯車80と噛み合う歯部をそれぞれ形成して、くさ
び部材8の移動に伴って第2転がり軸受15を追従移動
させるようにしてもよい。
【0118】(第13実施形態)本実施形態は、第12
実施形態の歯車80の形状を変更したものである。図2
1に示すように、変位伝達手段としての本実施形態の歯
車80は、歯車部80aと円柱部80bとからなり、円
柱部80bが保持器14bにて回転自在に保持され、歯
車部80aが保持器14bから突出すると共に歯部5
c、8d(図19参照)と噛み合うようになっている。
【0119】そして、くさび部材8が移動すると、歯車
部80aと歯部5c、8dとの噛み合いにより歯車80
が回転する。歯車80が回転することにより、第1転が
り軸受14はくさび部材8の移動量の半分だけくさび部
材8と同じ向きに移動する。
【0120】(第14実施形態)本実施形態は、第1実
施形態の第1転がり軸受14を、くさび部材8の移動に
伴って確実に追従移動させるようにしたものである。な
お、図22は本実施形態の要部を示す図であり、図示し
ない部位は第1実施形態と同一構成である。
【0121】図22に示すように、本実施形態では、第
1転がり軸受14のころ14aに環状の溝141aを形
成し、この溝141aに変位伝達手段としてのリング8
1を装着している。リング81は、ピストン5のくさび
部材側端面5a(図1参照)およびくさび部材8のピス
トン側端面8a(図1参照)に接触するようになってい
る。ここで、リング81の材質としては、くさび部材8
との間の摩擦係数が高いもの、例えばゴムが選定されて
いる。
【0122】そして、リング81とくさび部材8とは摩
擦係数が高いため、リング81とくさび部材8間の滑り
は殆ど発生せず、従って、くさび部材8の変位がリング
81を介してころ14aに確実に伝達されて、ころ14
aが確実に回転する。これにより、第1転がり軸受14
はくさび部材8の移動量の半分だけくさび部材8と同じ
向きに移動する。
【0123】なお、第1転がり軸受14の複数のころ1
4aのうち、1つのみにリング81を装着してもよい
し、あるいは複数のころ14aの一部または全部にリン
グ81を装着してもよい。また、第2転がり軸受15の
ころ15aにリング81を装着してもよい。
【0124】(第15実施形態)本実施形態は、第14
実施形態の変形例である。図23に示すように、ピスト
ン5のくさび部材側端面5aおよびくさび部材8のピス
トン側端面8aに、くさび部材8の移動方向に延びる溝
5d、8eをそれぞれ形成し、変位伝達手段としてのリ
ング81の外周側をそれらの溝5d、8eに係合させる
ことにより、ころ14aがその軸方向にずれることを防
止するようにしたものである。
【0125】(第16実施形態)本実施形態は、第14
実施形態の変形例である。図24に示すように、ピスト
ン5のくさび部材側端面5aおよびくさび部材8のピス
トン側端面8aに、ころ14a側に向かって突出すると
共にくさび部材8の移動方向に延びる突起部5e、8f
をそれぞれ形成し、それらの突起部5e、8fをころ1
4aの溝141aに係合させることにより、ころ14a
がその軸方向にずれることを防止するようにしたもので
ある。
【0126】(第17実施形態)本実施形態は、第14
実施形態の変形例である。図25に示すように、ピスト
ン5のくさび部材側端面5aおよびくさび部材8のピス
トン側端面8aに、変位伝達手段としてのシート82を
それぞれ焼き付け等により装着している。各シート82
は第1転がり軸受14のころ14aに接触するようにな
っており、シート82の材質としては、ころ14aとの
間の摩擦係数が高いもの、例えばゴムが選定されてい
る。
【0127】そして、シート82ところ14aとは摩擦
係数が高いため、シート82ところ14a間の滑りは殆
ど発生せず、従って、くさび部材8の変位がシート82
を介してころ14aに確実に伝達されて、ころ14aが
確実に回転する。
【0128】(第18実施形態)本実施形態は、第14
実施形態の変形例である。なお、図26は本実施形態の
要部を示す断面図、図27は図26のG−G線に沿う断
面図である。
【0129】図26および図27において、ピストン5
のくさび部材側端面5aおよびくさび部材8のピストン
側端面8aに、くさび部材8の移動方向に延びる溝5
d、8eをそれぞれ形成し、それらの溝5d、8eに変
位伝達手段としてのシート82をそれぞれ焼き付け等に
より装着し、シート82の一部をころ14の溝141a
に係合させている。シート82の材質としては、ころ1
4aとの間の摩擦係数が高いもの、例えばゴムが選定さ
れている。
【0130】そして、シート82ところ14aとは摩擦
係数が高いため、シート82ところ14a間の滑りは殆
ど発生せず、従って、くさび部材8の変位がシート82
を介してころ14aに確実に伝達されて、ころ14aが
確実に回転する。また、シート82の一部をころ14の
溝141aに係合させているため、ころ14aがその軸
方向にずれることを防止できる。
【0131】(第19実施形態)本実施形態は、第1実
施形態の第1転がり軸受14を、くさび部材8の移動に
伴って確実に追従移動させるようにしたものである。な
お、図28は本実施形態の要部を示す模式的な図、図2
9は図28のころ14aおよびリンク83の分解斜視図
であり、図示しない部位は第1実施形態と同一構成であ
る。
【0132】図28および図29において、ピストン5
とくさび部材8との間に配置された第1転がり軸受14
は、円柱状の複数のころ14aを保持器14bにて回転
自在に保持したものである。そして、複数のころ14a
のうちの1つは、大径円柱部141bと小径円柱部14
1cが形成されており、大径円柱部141bが保持器1
4bにて回転自在に保持され、小径円柱部141cが保
持器14bから突出するようになっている。
【0133】変位伝達手段としてのリンク83は、長手
方向中央部に丸穴83aが形成され、長手方向両端側に
それぞれ長穴83bが形成されている。このリンク83
の丸穴83aにころ14aの小径円柱部141cが挿入
され、リンク83の長穴83bにそれぞれピン5f、8
gが挿入されている。このピン5fはピストン5に設け
られ、ピン8gはくさび部材8に設けられている。
【0134】そして、くさび部材8が移動すると、リン
ク83がピン5fを支点として回転し、リンク83の丸
穴83aに係合しているころ14aを介して第1転がり
軸受14がくさび部材8と同方向に移動される。このよ
うに、リンク83によってくさび部材8の変位を第1転
がり軸受14に伝達することにより、くさび部材8の移
動に伴って第1転がり軸受14を確実に追従移動させ
て、くさび部材8と第1転がり軸受14の所定の位置関
係を維持することができる。
【0135】(他の実施形態)上記各実施形態で用いる
駆動手段9は、液圧にて作動する形式の駆動手段であっ
てもよいし、電気モータおよび減速機からなる駆動手段
であってもよい。
【0136】また、第3実施形態では、ピストン5のく
さび部材側端面5aをピストン軸bを中心にして対称形
状にしたが、ピストン5のくさび部材側端面5aがピス
トン軸bを中心にして対称形状でない場合は、第4実施
形態のようにすべり軸受40をピストン5またはシリン
ダ穴2aに設けることにより、ピストン5とシリンダ穴
2aとの摺動抵抗を小さくしてピストン5を円滑に作動
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるディスクブレー
キを示す断面図である。
【図2】図1のくさび部材8周辺の構成を示す図1のA
−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のくさび部材8および転がり軸受14、1
5の拡大図である。
【図4】本発明の第2実施形態におけるディスクブレー
キを示す断面図である。
【図5】図4の第1、第2転がり軸受20、21を示す
図4のB−B線に沿う断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態におけるディスクブレー
キを示す断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態におけるディスクブレー
キを示す断面図である。
【図8】図7のピストン5を示す図7のC−C線に沿う
断面図である。
【図9】本発明の第5実施形態におけるディスクブレー
キの要部を示す図である。
【図10】本発明の第6実施形態におけるディスクブレ
ーキの要部を示す図である。
【図11】図10のD−D線に沿う断面図である。
【図12】本発明の第7実施形態におけるディスクブレ
ーキの要部を示す図である。
【図13】図のE−E線に沿う断面図である。
【図14】本発明の第8実施形態におけるディスクブレ
ーキの要部を示す図である。
【図15】図のF−F線に沿う断面図である。
【図16】本発明の第9実施形態におけるディスクブレ
ーキの要部を示す図である。
【図17】本発明の第10実施形態におけるディスクブ
レーキの要部を示す図である。
【図18】本発明の第11実施形態におけるディスクブ
レーキの要部を示す図である。
【図19】本発明の第12実施形態におけるディスクブ
レーキの要部を示す図である。
【図20】図19の歯車80の斜視図である。
【図21】本発明の第13実施形態におけるディスクブ
レーキの要部を示す斜視図である。
【図22】本発明の第14実施形態におけるディスクブ
レーキの要部を示す図である。
【図23】本発明の第15実施形態におけるディスクブ
レーキの要部を示す断面図である。
【図24】本発明の第16実施形態におけるディスクブ
レーキの要部を示す断面図である。
【図25】本発明の第17実施形態におけるディスクブ
レーキの要部を示す断面図である。
【図26】本発明の第18実施形態におけるディスクブ
レーキの要部を示す断面図である。
【図27】図26のG−G線に沿う断面図である。
【図28】本発明の第19実施形態におけるディスクブ
レーキの要部を示す図である。
【図29】図28のころ14aおよびリンク83の分解
斜視図である。
【図30】従来のディスクブレーキを一部破断で示す図
である。
【図31】他の従来のディスクブレーキを一部破断で示
す図である。
【符号の説明】
1…ディスク、2a…シリンダ穴、3…摩擦材、5…ピ
ストン、5a…ピストンの他端面、8…くさび部材、9
…駆動手段、10…ガイド部材、10a…ガイド部材の
くさび部材側端面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 隆 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3J058 AA43 AA48 AA53 AA58 AA62 AA69 AA73 AA83 AA87 BA53 CC03 CC45 CC46 CC52 FA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するディスク(1)と、前記ディス
    ク(1)に押し付けられて前記ディスク(1)を制動す
    る摩擦材(3)と、前記摩擦材(3)に一端面が対向す
    ると共に、前記摩擦材(3)を前記ディスク(1)に押
    し付ける向きに移動可能なピストン(5)と、前記ピス
    トン(5)が摺動自在に挿入されるシリンダ穴(2a)
    とを備えるディスクブレーキにおいて、 前記ピストン(5)の他端面(5a)に沿って移動可能
    で、移動方向に沿って前記ピストン(5)の軸方向の厚
    さが変化するように形成されたくさび部材(8)と、 前記くさび部材(8)の反ピストン側に配置されたガイ
    ド部材(10)と、 前記くさび部材(8)を駆動する駆動手段(9)とを備
    え、 前記ピストン(5)の他端面(5a)を前記ピストン
    (5)の軸に対して垂直にし、 前記ガイド部材(10)のくさび部材側端面(10a)
    を前記ピストン(5)の他端面(5a)に対して傾斜さ
    せ、 前記くさび部材(8)の移動に伴って前記ピストン
    (5)が移動されるように構成されていることを特徴と
    するディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 回転するディスク(1)と、前記ディス
    ク(1)に押し付けられて前記ディスク(1)を制動す
    る摩擦材(3)と、前記摩擦材(3)に一端面が対向す
    ると共に、前記摩擦材(3)を前記ディスク(1)に押
    し付ける向きに移動可能なピストン(5)と、前記ピス
    トン(5)が摺動自在に挿入されるシリンダ穴(2a)
    とを備えるディスクブレーキにおいて、 前記ピストン(5)の他端面(5a)に沿って移動可能
    で、移動方向に沿って前記ピストン(5)の軸方向の厚
    さが変化するように形成されたくさび部材(30)と、 前記くさび部材(30)を駆動する駆動手段(9)とを
    備え、 前記くさび部材(30)は、前記ピストン(5)の軸の
    延長線上を支点として回転すると共に、前記くさび部材
    (30)のピストン側端面(30d)が前記支点を曲率
    中心とする円弧状に形成され、 前記ピストン(5)の他端面(5a)は、前記くさび部
    材(30)のピストン側端面(30d)と同一の曲率の
    円弧状で、かつ前記ピストン(5)の軸を中心にして対
    称形状に形成され、 前記くさび部材(30)の移動に伴って前記ピストン
    (5)が移動されるように構成されていることを特徴と
    するディスクブレーキ。
  3. 【請求項3】 回転するディスク(1)と、前記ディス
    ク(1)に押し付けられて前記ディスク(1)を制動す
    る摩擦材(3)と、前記摩擦材(3)に一端面が対向す
    ると共に、前記摩擦材(3)を前記ディスク(1)に押
    し付ける向きに移動可能なピストン(5)と、前記ピス
    トン(5)が摺動自在に挿入されるシリンダ穴(2a)
    とを備えるディスクブレーキにおいて、 前記シリンダ穴(2a)と前記ピストン(5)とが摺動
    する部位に配置された軸受(40)と、 前記ピストン(5)の他端面(5a)に沿って移動可能
    で、移動方向に沿って前記ピストン(5)の軸方向の厚
    さが変化するように形成されたくさび部材(8、30)
    と、 前記くさび部材(8、30)を駆動する駆動手段(9)
    とを備え、 前記くさび部材(8、30)の移動に伴って前記ピスト
    ン(5)が移動されるように構成されていることを特徴
    とするディスクブレーキ。
  4. 【請求項4】 回転するディスク(1)と、前記ディス
    ク(1)に押し付けられて前記ディスク(1)を制動す
    る摩擦材(3)と、前記摩擦材(3)に一端面が対向す
    ると共に、前記摩擦材(3)を前記ディスク(1)に押
    し付ける向きに移動可能なピストン(5)と、前記ピス
    トン(5)が摺動自在に挿入されるシリンダ穴(2a)
    とを備えるディスクブレーキにおいて、 前記ピストン(5)の他端面(5a)に沿って移動可能
    で、移動方向に沿って前記ピストン(5)の軸方向の厚
    さが変化するように形成されたくさび部材(8)と、 前記ピストン(5)と前記くさび部材(8、30)との
    間に配置されると共に、前記くさび部材(8、30)の
    移動に伴って転動するころ(14a、20a、32a)
    を有する転がり軸受(14、20、32)と、 前記くさび部材(8、30)を駆動する駆動手段(9)
    とを備え、 前記くさび部材(8、30)の移動に伴って前記ころ
    (14a、20a、32a)が転動すると共に前記ピス
    トン(5)が移動されるように構成されていることを特
    徴とするディスクブレーキ。
  5. 【請求項5】 前記くさび部材(8、30)の移動に伴
    って転動するころ(14a、20a、32a)を有する
    転がり軸受(14、20、32)が、前記ピストン
    (5)と前記くさび部材(8、30)との間に配置され
    ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    つに記載のディスクブレーキ。
  6. 【請求項6】 前記くさび部材(8、30)の移動に伴
    って転動するころ(15a、21a、33a)を有する
    転がり軸受(15、21、33)が、前記くさび部材
    (8、30)の反ピストン側に配置されていることを特
    徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のディ
    スクブレーキ。
  7. 【請求項7】 前記転がり軸受(14、15、20、2
    1、32、33)は、前記ころ(14a、15a、20
    a、21a、32a、33a)を複数本有することを特
    徴とする請求項4ないし6のいずれか1つに記載のディ
    スクブレーキ。
  8. 【請求項8】 前記転がり軸受(20、21、33)
    は、閉ループの軌道に沿ってころ(20a、21a、3
    3a)が循環することを特徴とする請求項4ないし7の
    いずれか1つに記載のディスクブレーキ。
  9. 【請求項9】 円筒状または円柱状の軸受(70、7
    1)を少なくとも3個備え、 前記軸受(70、71)は、前記くさび部材(8)また
    は前記ピストン(5)および前記ガイド部材(10)に
    保持され、前記軸受(70、71)の外周面が前記くさ
    び部材(8)または前記ピストン(5)および前記ガイ
    ド部材(10)に接していることを特徴とする請求項1
    に記載のディスクブレーキ。
  10. 【請求項10】 前記くさび部材(8)に保持されて外
    周面が前記ピストン(5)の他端面(5a)に接触する
    円筒状または円柱状の第1軸受(70A)と、 前記くさび部材(8)に保持されて外周面が前記ガイド
    部材(10)のくさび部材側端面(10a)に接触する
    円筒状または円柱状の第2軸受(70B)とを備え、 前記第1軸受(70A)の外周面と前記第2軸受(70
    B)の外周面とが接触していることを特徴とする請求項
    1に記載のディスクブレーキ。
  11. 【請求項11】 前記ピストン(5)と前記くさび部材
    (8)との間に配置されると共に、前記くさび部材
    (8)の移動に伴って転動するころ(14a)を有する
    転がり軸受(14)と、 前記くさび部材(8)の変位を前記転がり軸受(14)
    に伝達して、前記転がり軸受(14)を前記くさび部材
    (8)の移動方向に変位させる変位伝達手段(80、8
    1、82、83)とを備えることを特徴とする請求項1
    に記載のディスクブレーキ。
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