JP2002317285A - アルカリ溶液の精製装置及びその方法 - Google Patents

アルカリ溶液の精製装置及びその方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不純物濃度が極めて低く、安定した濃度の高
濃度アルカリ溶液を得ることができるアルカリ溶液の精
製方法を提供すること。 【解決手段】 電解槽2を陽イオン交換膜21により陽
極室3と陰極室4とに区画する。陽極室3に原料タンク
5から不純物濃度の高い32%原料NaOH溶液を供給
すると共に、陽極室3からオーバーフローした陽極循環
液を陽極循環タンクから65g/hの流量で循環供給
し、陰極室4には精製タンク7を介して不純物濃度が1
0ppb以下の48%NaOH溶液を1000g/hの
流量で循環供給する。陽極循環液の濃度を検出し、この
検出値に基づいて原料NaOH溶液の供給量を制御しな
がら電気分解を行う。これにより陽極室3のNaOH溶
液濃度が安定するので、陰極室4では48%以上の安定
した濃度であって不純物濃度が10ppb以下の精製N
aOH溶液を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば水酸化ナト
リウム溶液や水酸化カリウム溶液などのアルカリ溶液の
精製装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の基盤となるシリコンウエハの製
造工程において、ウエハの研磨や洗浄工程ではアルカリ
薬品が用いられているが、最近産業の高度化やファイン
化が進行しつつあり、これに伴いアルカリ薬品として水
酸化ナトリウム溶液(NaOH溶液)を用いる場合、例
えば濃度が10〜50重量%程度であり、不純物濃度が
例えば10ppb以下程度の極めて高純度でかつ高濃度
のNaOH溶液が要求されつつある。
【0003】従来NaOH溶液を製造する方法として
は、陽極室と陰極室とを陽イオン交換膜で区画した電解
槽の陽極室に食塩水を注入し、陽極室側からナトリウム
イオンを陽イオン交換膜を介して陰極室へ通過させて陰
極室においてNaOH溶液の生成反応を進行させる方法
が知られている。このようにして得られたNaOH溶液
の濃度は高々30〜35重量%であり、これを高濃度の
溶液とするためには例えば濃縮缶を用いて濃縮するよう
にしていたが、こうした方法は、設備が大掛かりにな
り、処理時間も長くなっていた。
【0004】このため本発明者らは、例えば図4に示す
ように、陽イオン交換膜11により電解槽1を陽極室1
2と陰極室13とに区画し、陽極室12に不純物濃度が
高い原料NaOH溶液を供給して電気分解を行うことに
より、陰極室13にて原料NaOH溶液よりも不純物濃
度が低く、濃度の高い精製NaOH溶液を得る技術を検
討している。この手法は、陽極室12にて生成されたナ
トリウムイオン(Na+)が陽イオン交換膜11を介し
て陰極室13に通過し、これにより陰極室13にてナト
リウムの水酸化物である水酸化ナトリウムが生成され、
この水酸化ナトリウムが水に溶解して水酸化ナトリウム
溶液が生成されるというものである。
【0005】この際陽極室12では不純物である金属が
存在するが、この金属はアルカリ性雰囲気中では陰イオ
ンとして存在するか水酸化物となって沈殿するので、陽
イオン交換膜11を通過できない。このため陰極室13
には不純物が入り込まないので、得られる水酸化ナトリ
ウム溶液は不純物濃度の極めて低いものとなり、またN
a+が陰極室13に移行することにより、徐々に陰極室
13のNaOH溶液の濃度が高まっていくので、精製N
aOH溶液は原料NaOH溶液よりも濃度が高いものと
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述の手法で
は、一定の電流密度で電気分解を行うと、一定量のイオ
ンのみ陽極室12から陽イオン交換膜11を介して陰極
室13に移行する。しかしながらNaOHは濃度により
水和するH2O分子の数が異なることが分かっており、
これによって陽極室12内のNaOH溶液の濃度に応じ
て陽極室12からNa+が移行する際に引き連れていく
H2O分子の数が異なる。このため陽極室12に供給す
る原料NaOH溶液の濃度が変わると、陰極室13にお
ける精製NaOH溶液の濃度も変化してしまう。
【0007】ここで陽極室12に定量ポンプにて一定量
の原料NaOH溶液を供給するようにしても、陽極室1
2内のNaOH溶液の濃度は常に一定な状態ではなく、
このため精製NaOH溶液の濃度が安定しないという課
題がある。
【0008】本発明はこのような事情の下になされたも
のであり、その目的は、安定した精製濃度を得ることが
できるアルカリ溶液の精製装置及びその方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、陽イオン交換
膜により陽極室と陰極室とに区画された電解槽におい
て、前記陽極室に不純物濃度の高い原料アルカリ溶液を
供給して電気分解を行い、前記陽極室から前記陽イオン
交換膜を介して金属の陽イオンを前記陰極室に通過さ
せ、当該陰極室においてこの金属の陽イオンと水とを反
応させて、原料アルカリ溶液よりも不純物濃度が低く、
濃度が高い精製アルカリ溶液を得るアルカリ溶液の精製
装置において、前記陽極室に不純物濃度の高い原料アル
カリ溶液を供給する供給路と、前記供給路に設けられた
流量調整部と、前記陽極室から流出する不純物濃度の高
いアルカリ溶液を再び陽極室に供給する循環路と、前記
循環路により循環する陽極室から流出する不純物濃度の
高いアルカリ溶液の濃度を検出する検出部と、前記検出
部からの濃度検出値が予め定めた設定値よりも低くなる
と原料アルカリ溶液の供給量が大きくなるように、また
前記濃度検出値が予め定めた設定値よりも高くなると原
料アルカリ溶液の供給量が小さくなるように前記流量調
整部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0010】このような装置においては、陽イオン交換
膜により陽極室と陰極室とに区画された電解槽におい
て、前記陽極室に不純物濃度の高い原料アルカリ溶液を
供給する工程と、陽極室から流出する不純物濃度の高い
アルカリ溶液を再び陽極室に循環供給する工程と、陽極
室から流出する不純物濃度の高いアルカリ溶液の濃度を
検出する工程と、前記陽極室から流出する不純物濃度の
高いアルカリ溶液の濃度の検出値に基づいて前記陽極室
に供給する原料アルカリ溶液の供給量を制御する工程
と、前記電解槽において電気分解を行なう工程と、を含
み、前記陽極室から前記陽イオン交換膜を介して金属の
陽イオンを前記陰極室に通過させ、当該陰極室において
この金属の陽イオンと水とを反応させて、原料アルカリ
溶液よりも濃度が高く、例えば不純物濃度が10ppb
以下と極めて低い精製アルカリ溶液を生成することを特
徴とするアルカリ溶液の精製方法が実施される。
【0011】例えばアルカリ溶液として水酸化ナトリウ
ム溶液を精製する場合には、陽極室に不純物濃度の高い
水酸化ナトリウム溶液を供給し、陰極室に不純物濃度が
極めて低い水や水酸化ナトリウム溶液を供給して電気分
解を行う。ここで陽極室には金属の陽イオンであるナト
リウムイオン(Na+)と、水酸化物イオン(OH−)
と、不純物である金属が存在するが、不純物である金属
はアルカリ性雰囲気中では陰イオンとして存在するか水
酸化物となって沈殿する。このため陽極室における陽イ
オンはナトリウムイオンのみであり、このナトリウムイ
オンのみが陽イオン交換膜を介して陰極室に通過する。
陰極室では電気分解によりナトリウムの水酸化物である
水酸化ナトリウムが生成され、この水酸化ナトリウムが
水に溶解して水酸化ナトリウム溶液が生成されるが、陰
極室には不純物が入り込まないので得られる水酸化ナト
リウム溶液は不純物濃度の極めて低いものとなる。
【0012】この際陽極室からオーバーフローした陽極
循環液の濃度に基づいて、原料水酸化ナトリウム溶液の
供給量を制御しているので、陽極室内の水酸化ナトリウ
ム溶液の濃度が安定し、陰極室で安定した濃度の精製水
酸化ナトリウム溶液を得ることができる。
【0013】また例えばアルカリ溶液として水酸化カリ
ウム溶液の精製を行う場合には、例えば請求項1記載の
アルカリ溶液の精製装置よりなる第1の精製装置と、請
求項1記載のアルカリ溶液の精製装置よりなる第2の精
製装置と、を備え、第1の精製装置の陽極室から排出さ
れる電気分解後の不純物濃度の高いアルカリ溶液を第2
の精製装置の陽極室へ供給することを特徴とする装置に
て行うことが望ましく、この構成によれば第1の精製装
置の電気分解後の不純物濃度の高いアルカリ溶液を第2
の精製装置にて用いているので、廃液量を低減できると
いう効果が得られる。
【0014】また前記陽イオン交換膜としては高濃度膜
を用いることが望ましく、この場合には例えば45重量
%以上の濃度の高濃度水酸化ナトリウム溶液や、例えば
45重量%以上の濃度の高濃度水酸化カリウム溶液やを
得ることができる。さらに前記電解槽は、当該電解槽か
ら発生する不純物量を抑えるために、ポリテトラフルオ
ロエチレンより構成されることが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、陽イオン交換膜を備え
た電解槽の陽極室に、不純物濃度が高い原料アルカリ溶
液を供給して電気分解を行って、陰極室にて原料アルカ
リ溶液よりも濃度が高く、不純物濃度が極めて低い精製
アルカリ溶液を得るにあたり、陽極室からオーバーフロ
ーする循環陽極液の濃度を検出して、この検出値に基づ
き陽極室への原料アルカリ溶液の供給量を制御すること
により、安定した濃度の精製アルカリ溶液を得ることを
特徴とするものである。
【0016】以下に本発明について、アルカリ溶液とし
て水酸化ナトリウム溶液(NaOH溶液)の精製を行う
場合を例にして説明する。図1は本発明方法を実施する
アルカリ溶液の精製装置の一例を示すものであり、図中
2は濃度が高く、不純物濃度の低い精製NaOH溶液を
得るための密閉容器よりなる電解槽である。この電解槽
2は、アルカリ溶液によって腐食されない材質例えばポ
リプロピレン(PP)やポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)、テトラフルオロエチレンパーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等の樹脂によ
り構成されており、陽イオン交換膜21により、陽極室
3及び陰極室4に区画されている。
【0017】前記陽イオン交換膜21としては、例えば
含フッ素陽イオン交換膜である旭硝子社製の商品名FX
−151高濃度膜が用いられ、この高濃度膜は、例えば
32重量%NaOH溶液を45重量%〜60重量%程度
まで濃縮することができる膜である。
【0018】前記陽極室3には当該陽極室3を区画する
ように陽極31が設けられており、前記陰極室4には当
該陰極室4を区画するように陰極41が設けられてい
る。これら陽極31及び陰極41は陽極液や陰極液が通
過できるように、ラス網等の導電性材料製の網やパンチ
ング等の多数の孔が穿設された導電性材料薄板等よりな
り、例えば濃度の高いアルカリ溶液に耐食性がある導電
性材料例えばニッケル(Ni)等によって構成され、両
者は直流電源23に接続されている。
【0019】前記陽イオン交換膜21、陽極31、陰極
41は、夫々上部側及び下部側をガスケット部材24,
25により電解槽2に気密に固定されている。このガス
ケット部材24,25は、例えばアルカリ溶液によって
腐食されない材質例えば天然ゴム、エチレンプロピレン
ゴム(EPDM)、PTFEやPFA、PP、ゴアテッ
クス等により構成される。
【0020】こうして形成された電解槽2では、陽極室
3にて後述する陽極31での反応により発生する酸素
(O2)が排気管32を介して排気されると共に、陰極
室4にて後述する陰極41での反応により発生する水素
(H2)が排気管42を介して排気されるようになって
いる。
【0021】また陽極室3には、例えば低密度ポリエチ
レン(LDPE)より構成された原料タンク5により、
精製原料となるNaOH溶液(以下「原料NaOH溶
液」という)が、流量調整部をなす開閉バルブV1,定
量ポンプP1を備えた供給路51を介して供給されるよ
うになっている。さらに陽極室3にてオーバーフローし
た陽極液(陽極室3内のNaOH溶液(以下「陽極循環
液」という))は例えばPFAよりなる陽極循環タンク
6,定量ポンプP2が介装された循環路61より陽極室
3に循環供給されるようになっており、前記陽極循環タ
ンク6の出口側配管近傍には陽極液を所定の温度に調整
するための温度調整部例えば抵抗発熱体よりなるヒータ
62が設けられている。また陽極循環タンク6にて発生
するO2は排気路60を介して外部に排気されるように
なっており、陽極循環タンク6にてオーバーフローした
陽極循環液はさらに受槽63に貯留されるようになって
いる。図1の例では供給路51の下流側は循環路61に
接続され、循環路61の一部を供給路51として用いて
いる。
【0022】一方陰極室4内の陰極液は、陰極室4をオ
ーバーフローして、例えばPFAより構成された精製液
タンク7,定量ポンプP3が介装された循環路71より
陰極室4に循環供給されるようになっており、また精製
液タンク7内部の精製NaOH溶液はバルブV2を開く
ことにより、取り出されるようになっている。
【0023】図中81は、陽極循環タンク6内の陽極液
の濃度を検出するための例えば比重計よりなる濃度検出
部であり、この検出部81からの検出値に基づいて制御
部8を介してバルブV1の開度が制御され、原料タンク
5から陽極室3に供給される原料NaOH溶液の量がコ
ントロールされるようになっている。この例では全ての
配管材料はPFAにより構成され、バルブはPTFE、
ポンプはPTFE製のものを夫々用いている。なお図1
の構成では、開度が制御されるバルブV1及び、精製N
aOH溶液を得るためのバルブV2のみ記載し、その他
のバルブ類は省略してある。
【0024】続いてこのようなアルカリ溶液の精製装置
にて実施される本発明方法の一例について説明する。先
ずこの装置におけるNaOH溶液の電気分解の概要につ
いて簡単に説明すると、陽極室3には原料タンク5から
原料NaOH溶液例えば不純物濃度が1ppm程度の3
2重量%NaOH溶液が供給されると共に、陽極室3か
らオーバーフローした陽極循環液は陽極循環タンク6を
介して定量ポンプP2により所定流量例えば1000g
/hで供給される。この際陽極循環タンク6では、ヒー
タ62により当該タンク6から流出する陽極循環液の温
度が所定温度例えば70℃程度の温度となるように温度
調整が行われる。
【0025】一方陰極室4には例えば不純物濃度が10
ppb以下と極めて低い48重量%NaOH溶液が最初
供給されており、この陰極液は精製液タンク7を介して
定量ポンプP3により所定流量例えば1000g/hの
流量で循環供給される。このようにして所定の条件例え
ば陽極31及び陰極41に電流密度が30A/dm2の
電流を通じて電気分解が行なわれる。
【0026】この電気分解により、陽極室3では、Na
OH溶液はNa+ とOH- 、NaOH、水(H2O)分
子の状態で存在し、このうちNa+ は陽イオン交換膜2
1を通過して陰極室4に浸入していく。一方OH- は陽
イオン交換膜21を通過できないため陽極室3に存在
し、陽極室3にて進行する以下の(1)式に示す電解反
応に用いられる。そしてこの反応により発生するO2ガ
スは排気管32を介して排気される。また水分子はNa
+と共に 陽イオン交換膜2を通過し、陰極室4側の当該
交換膜2表面を伝わって下部側に流れていく。
【0027】 4OH- → 2H2 O+O2 +4e …(1) 一方陰極室4では以下の(2)式に示す電解反応が進行
し、この反応によってNaOHが生成する。そしてこの
ように生成されたNaOHは陰極室4に供給されていた
不純物濃度の極めて低い48重量%NaOH溶液の水分
に溶解される。これにより電気分解が進行すると、次第
に陰極室4のNaOH溶液の濃度が高まり、陰極室4で
は原料NaOH溶液よりも高濃度例えば45重量%以上
の濃度のNaOH溶液が生成されることとなる。また電
解反応により発生した水素(H2)ガスは排気管42を
介して排気される。
【0028】 4Na+ +4H2 O+4e → 2H2 +4NaOH …(2) ここで原料NaOH溶液は例えば従来技術の項目で述べ
た塩水の電気分解により得た32重量%NaOH溶液を
用いており、このNaOH溶液には例えばFe、Ni、
Mg、Ca等の不純物が1ppm程度含まれているが、
陽極室3内はNaOH溶液で満たされていてアルカリ性
であるため、前記Fe、Ni、Mg、Ca等の不純物で
ある金属は、当該陽極室3内では陰イオンの状態で存在
するか、水酸化物の状態で存在する。例えばFeの場合
では、アルカリ性雰囲気ではNaOH溶液中にHFeO
2 - 、FeO4 2-として存在するか、Fe(OH)2 、
Fe(OH)3 として沈殿する。従ってこれら不純物は
陽イオン交換膜21を通過できず、陽極室3に留まるこ
とになり、結果として陰極室4に入り込んで行けないの
で、陰極室4では45重量%以上であり、かつ不純物濃
度が10ppb以下のNaOH溶液が生成されることと
なる。
【0029】この際陽極室3から循環路61へオーバー
フローする陽極循環液及び陽極循環タンク6からオーバ
ーフローする陽極戻り液は、陽極室3内における電解反
応によりNa+が陰極室4へ移行しているので、原料N
aOH溶液よりも濃度が低いものであり、例えば15重
量%〜18重量%程度の濃度となっている。
【0030】続いて本発明方法について説明する。本発
明方法は、陰極室4にて得られる精製NaOH溶液の濃
度を、陽極室3内のNaOH溶液の濃度より管理しよう
とするものである。
【0031】即ち既述のように電流密度が一定である場
合、陽極室3から陰極室4へ移行する陽イオンの量は一
定となるので、陽イオンの移行量は電流密度及び電解時
間より決定される。また陰極室での生成されるNaOH
の量も電流密度及び電解時間より決定される。従って上
述の電気分解により所定濃度のNaOH溶液を得ようと
する場合、陽極室3に供給されるNaOH溶液の濃度、
陰極室4に供給される電解前のNaOH溶液の濃度、電
流密度及び電解時間及び陰極室4に超純水を流す場合に
はその流量により電解条件が決定される。この際電解時
間は、陽極室3内の陽極液の滞留時間を及び陰極室4内
の陰極液の滞留時間をいい、これら滞留時間は陽極室3
へのNaOH溶液の供給流量や陰極室4への陰極液の循
環流量、バルブV2の開閉のタイミングにより制御され
る。
【0032】このような方法では、安定した濃度のNa
OH溶液を得るために、陽イオンの移行量を安定させる
ことも重要であり、このため陽極室3へ供給されるNa
OH溶液の濃度の制御も重要となる。つまり電流密度が
一定であっても、既述のように陽極室3内のNaOH溶
液の濃度により、Na+が移行の際に引き連れていくH
2O分子の数が異なるので、陽極室内のNaOH溶液の
濃度が高いと、結果として精製NaOH溶液の濃度が高
くなる。また陽極室内のNaOH溶液の濃度が低いと、
結果として精製NaOH溶液の濃度が低くなる。このよ
うに陽イオンの移行量が安定しないと、同じ電解条件で
あっても結果として得られる精製NaOH溶液の濃度が
異なってしまう。
【0033】ところで陽極室では、所定の電流密度で電
気分解を行うと、陽極室3内のNa+のうちの一定量の
イオンのみが陰極室4に移行するので、原料NaOH溶
液の供給量が一定である場合、陽極室3内に供給するN
aOH溶液の濃度が大きくなれば、陽極室3からオーバ
ーフローする陽極循環液の濃度も高くなり、また原料N
aOH溶液の濃度が一定である場合、陽極室3内に供給
するNaOH溶液の供給量が大きくなれば、陽極室3か
らオーバーフローする陽極循環液の濃度も高くなる。
【0034】ここで仮に陽極循環液及び原料NaOH溶
液の陽極室への供給量を一定とした場合、陽極循環液の
濃度が高くなると、陽極室3内のNaOH溶液の濃度が
高くなる。このように陽極室3内のNaOH溶液濃度が
異なると、既述のように陰極室4にて得られるNaOH
溶液の濃度が異なってしまうことから、陰極室4にて常
に安定したNaOH溶液を得るためには、陽極室3内の
NaOH溶液の濃度を安定させることが重要であり、こ
の意味で陰極室4にて得られる精製NaOH溶液の濃度
を、陽極室3内のNaOH溶液の濃度より管理しようと
するものである。
【0035】具体的には、陽極室3から循環路61へオ
ーバーフローする陽極循環液の濃度を検出し、この検出
値に基づいて陽極室3への原料NaOH溶液の供給量を
制御するが、この例では、陽極循環タンク6内の陽極循
環液は、濃度検出部81により定期的に濃度が検出さ
れ、この検出値に基づいて制御部8により開閉バルブV
1の開度が制御されて、原料タンク5から陽極室3に供
給される原料NaOH溶液の供給量が調整される。この
際陽極循環タンク6内の陽極循環液は、定量ポンプP2
により所定流量例えば1000g/hの流量で陽極室3
に循環供給され、精製タンク7内の陰極液も定量ポンプ
P3により所定流量例えば1000g/hの流量で陰極
室4に循環供給される。また陽極循環タンク6から第1
の受槽63にオーバーフローする陽極循環液(以下「戻
り陽極液」という)の流量は例えば65g/h程度であ
る。
【0036】原料NaOH溶液の供給量の制御について
は、例えば陽極循環液の濃度が予め定めた設定値よりも
低い場合には、陽極室3内のNaOH溶液の濃度が所定
濃度よりも低いということであるので、開閉バルブV1
の開度を大きくして、陽極循環液よりも濃度の高い原料
NaOH溶液の供給量を大きくし、陽極室3内のNaO
H溶液の濃度を所定濃度まで高くなるように調整する。
また例えば陽極循環液の濃度が予め定めた設定値よりも
高い場合には、陽極室3内のNaOH溶液の濃度が所定
濃度よりも高いということであるので、開閉バルブV1
の開度を小さくして、陽極循環液よりも濃度の高い原料
NaOH溶液の供給量を少なくし(供給量をゼロとする
場合もある)、陽極室3内のNaOH溶液の濃度を所定
濃度まで低くなるように調整する。この濃度調整に当た
っては、陽極循環液は濃度が分かっており、定量ポンプ
P2により所定量例えば1000g/hの流量で供給さ
れているので、32重量%の原料NaOH溶液の供給量
を調整すれば、陽極室3内の陽極液の濃度を調整するこ
とができる。
【0037】こうして陽極室3内のNaOH溶液及び陰
極室4内のNaOH溶液を夫々循環供給すると共に、陽
極循環液の濃度に基づいて原料NaOH溶液の供給量を
制御しながら、陽極31及び陰極41に電流密度30A
/dm2の電流を供給して所定時間電気分解を行う。こ
れにより陰極室4のNaOH溶液は所定濃度例えば45
重量%以上の濃度例えば48〜50重量%に濃縮され、
この後バルブV2を開くことにより不純物濃度が極めて
低く濃度が45重量%以上の高濃度精製NaOH溶液を
得る。一方陽極循環タンク6から受槽63にオーバーフ
ローした戻り陽極液は廃棄されるか、回収して再利用さ
れる。
【0038】上述の方法では、陽極室3へ供給される原
料NaOH溶液や陽極液の濃度や供給量、電流密度と電
解時間とによりNa+の生成量を制御し、一方陰極室4
に供給する不純物濃度の極めて低いNaOH溶液の濃度
や、陽極室3から陰極室4に移行する水の量、陰極室4
内の陰極液の滞留時間、及び陰極室4に超純水を流す場
合にはその流量を制御すれば所望の濃度の水酸化ナトリ
ウム溶液を得ることができる。
【0039】この際陽イオン交換膜21として、例えば
旭硝子社製の商品名FX−151よりなる高濃度膜を用
いることにより、この膜はイオン交換層と多孔層との複
層構造により高電流効率、低い電圧にて劣化することな
く電気分解を行えるので、32重量%のNaOH溶液を
陰極室4にて45重量%〜60重量%程度まで濃縮する
ことができる。
【0040】またこのときの電解条件としては、電流密
度を大きくすると陰極室4に移行するNa+量が増える
ものの、陽イオン交換膜21に負担がかかって寿命が短
くなる他、電解槽2内の温度や電圧が上昇しやすく、さ
らに原料NaOH溶液の濃度や流量の変化が直ちに陰極
室4にて得られるNaOH溶液の濃度に反映してしまい
制御が困難であるため、安定した運転を行うためには、
電流密度が30A/dm2程度、陽極循環液濃度が15
〜18重量%の範囲に設定することが望ましい。
【0041】また上述の例では、陽極室3からオーバー
フローした陽極循環液を陽極循環タンク6を介して再び
陽極室3に循環供給しているので、原料NaOH溶液の
使用量を低減させ、効率を向上させることができる。つ
まり陽極室3からオーバーフローした陽極循環液は原料
NaOH溶液よりも濃度が低くなるもののNa+が含ま
れている。またこの陽極循環液は不純物を含むものであ
るが、既述のように本発明方法では陽極室の不純物は陰
極室に移行していかない。
【0042】これより前記陽極循環液は再使用すること
ができ、さらに陽極液の濃度は原料NaOH溶液の濃度
よりは低いが、陽極室3内において濃度が例えば32重
量%の原料NaOH溶液と混合されるので、後述の実験
例より明らかなように、既述の手法にて45重量%以上
の濃度に濃縮でき、高濃度のNaOH溶液を得ることが
できる。
【0043】このように陽極室3内からオーバーフロー
した陽極循環液を陽極室3に循環供給することにより、
系外に排出するNaOH溶液の量が後述の実験例より約
1/10程度、原料NaOH溶液の量が1/3になり、
原料NaOH溶液から精製NaOH溶液を得る収率が循
環使用しない場合に比べて収率が27重量%から80重
量%に向上する。
【0044】さらに上述の例では、陽極室3からオーバ
ーフローした陽極循環液の濃度に基づいて原料NaOH
溶液の陽極室3への供給量を制御しているので、陽極室
3内のNaOH溶液の濃度が安定し、これにより安定し
た濃度の高濃度NaOH溶液を得ることができる。ここ
で陽極循環液の濃度は陽極循環タンク6内のみならず、
循環路61の途中であればどのタイミングで検出するよ
うにしてもよい。
【0045】これに対し原料NaOH溶液の陽極室3へ
の供給量を制御しない場合には、電解条件を絞り込むこ
とにより、原料NaOH溶液や陽極循環液を定量ポンプ
により一定の流量で供給すれば、45重量%以上の濃度
のNaOH溶液を得ることができるが、安定した濃度の
精製NaOH溶液を得ることは困難である。
【0046】また陽極循環タンク6に温度調整部を設
け、陽極循環液の温度調整を行っており、この陽極循環
液を陽極室3に供給することにより陽極室3内のNaO
H溶液の温度や、このNaOH溶液と隣接する陰極室4
内のNaOH溶液の温度を調整することができる。これ
により電解槽2内の液の温度管理を行うことができるの
で、安定した状態で電解反応を行うことができて、より
安定した濃度の精製NaOH溶液を得ることができる。
このように陽極循環液の温度調整を行うことは有効であ
るが、このような温度管理を行わなくても安定した濃度
の精製NaOH溶液を得ることができるので、温度調整
部を設けない構成としてもよいし、電解槽内の液の温度
調整を行うことができる構成であれば、温度調整部を他
の場所に設ける構成としてもよい。
【0047】また本発明では、もともと原料NaOH溶
液に含まれている不純物以外に電解槽等から溶出する不
純物についても考慮する必要があるが、上述の例では、
電解槽をPPやPTFE、PFA、ガスケットを天然ゴ
ム、EPDM、PP、PTFE、PFA、ゴアテックス
等により構成しているので、アルカリ溶液による腐食が
抑えられ、電解槽2等から溶出する不純物も極めて少な
くなる。ここで陽極室3にて溶出する不純物は上述のよ
うに、陽極室3内に陰イオン又は水酸化物の状態で残存
するため、精製後のNaOH溶液に含まれる不純物は陰
極室4にて溶出する分のみとなる。従って陰極室4にて
溶出する量は極端に少なくなる。この点においても不純
物濃度は低くなる。さらに上述の例では、電解槽以外の
タンクや配管材料、バルブ、ポンプにもアルカリ溶液に
対して耐食性のある材質を用いているので、これらから
溶出する不純物量も極めて少なくなる。
【0048】また上述の例では陽極31及び陰極41を
例えばNiより構成したが、NiはNaOH溶液内では
腐食されず、仮に金属表面の酸化皮膜が剥がれ落ちる可
能性を考慮してみても、陽極31で発生したNi酸化物
は陽イオン交換膜2を通過できず、陰極41は電気によ
り陰分極されていて酸化が抑えられるので酸化被膜が剥
がれ落ちるおそれがなく、不純物発生原因となる問題は
ない。なお本発明が適用されるアルカリ溶液としてはN
aOH溶液に限られるものではなくKOH溶液であって
もよい。
【0049】以上において本発明では、図2に示すよう
に、上述のアルカリ溶液の精製装置を多段に連結するよ
うにしてもよい。この場合例えば第1の精製装置100
及び第2の精製装置200は夫々上述のアルカリ溶液の
精製装置と同様に構成され、第1の精製装置100にお
いて受槽63内に貯留された戻りアルカリ溶液が第2の
精製装置200の原料タンク5に供給路91を介して定
量ポンプP4より供給されるようになっている。
【0050】このようなアルカリ溶液の精製装置は受槽
63から排出される戻りアルカリの回収ができず廃棄す
る場合に有効で、例えば水酸化カリウム(KOH溶液)
の精製に適している。この場合第1の精製装置100で
は受槽53内の戻りKOH溶液を第2の精製装置200
に供給する以外は、上述の図1に示すアルカリ溶液の精
製装置と同様な手法でKOH溶液の精製が行われ、これ
により例えば45重量%以上の濃度であって不純物濃度
が10ppb以下の精製KOH溶液が得られる。
【0051】また第2の精製装置200では原料タンク
5に第1の精製装置100にて発生した戻りKOH溶液
を供給しているので、陽極室3から流出する陽極循環液
の濃度に基づいて原料タンク5から陽極室3に供給され
る原料KOH溶液及び第1の精製装置100の戻りKO
H溶液の量が制御される以外は、上述の実施の形態と同
様な手法でKOH溶液の精製が行われる。なお第2の精
製装置200の陽極循環タンク6からオーバーフローし
た戻りKOH溶液はかなり濃度が低く、量も相対的に少
ないので容易に廃棄できる。
【0052】この第2の精製装置200では陽極室内の
KOH溶液の濃度が第1の精製装置よりも低くなるの
で、陰極室にて得られる精製KOH溶液の濃度が例えば
25重量%であって第1の精製装置で得られる精製KO
H溶液よりも低くなる。このため第2の精製装置にて得
られる精製KOH溶液を製品として用いてもよいが、第
2の精製装置200の精製液タンク7内の精製アルカリ
溶液を第1の精製装置100の原料タンク5に供給路9
2を介して定量ポンプP5より供給するようにしてもよ
い。
【0053】このように精製装置を連結すると、戻りア
ルカリ溶液の有効利用が図られるので、廃棄するアルカ
リ溶液の量が削減され、収率を向上させることができる
上、濃度の異なる精製アルカリ溶液を得ることができ
る。またこのように精製装置を連結する構成は、戻りK
OH溶液の廃液量をより削減できるのでKOH溶液の精
製に適している。
【0054】以上において本発明は、水酸化ナトリウム
溶液の他、水酸化カリウム溶液、水酸化バリウム溶液、
水酸化リチウム溶液、水酸化セシウム溶液等のアルカリ
金属あるいはアルカリ土類金属の水酸化物からなるアリ
カリであって可溶性のものの精製に適用することができ
る。
【0055】また上述の精製装置では、陽イオン交換膜
として高濃度膜を用いなくてもよく、この場合には得ら
れるアルカリ溶液の濃度が45重量%以下になるもの
の、原料アルカリ溶液よりも濃度が高く、不純物濃度が
例えば10ppb以下と極めて低い精製アルカリ溶液を
得ることができる。
【0056】さらに本発明では、流量調整部としてマス
フローコントローラを用いるようにしてもよいし、陽極
室からオーバーフローする陽極循環液の濃度を検出し
て、原料NaOH溶液のみならず陽極循環液の供給量を
コントロールするようにしてもよい。また陽極室からオ
ーバーフローする陽極循環液の濃度を循環路の途中にて
検出するようにしてもよい。
【0057】さらに本発明では陰極室に陰極液を循環さ
せない構成としてもよいが、陰極液を循環させると、陽
イオン交換膜の表面へのガス付着を防ぐため電圧を降下
させることができるという点で有効である。さらにまた
陰極室では水に電解反応により生成したNaOHを溶解
すればよいので、電解前に供給される液は、不純物濃度
の極めて低い水例えば超純水であってもよいし、陰極室
には予め何も供給せず、陽極室から移行する水を利用し
てNaOH溶液を得るようにしてもよい。
【0058】
【実施例】(実施例1) 上述の図1に示す電解槽2の
陽極室3に、原料タンク5により不純物濃度が1ppm
の32重量%原料NaOH溶液を注入すると共に、陽極
循環タンク6により陽極室3からオーバーフローした陽
極循環液を1000g/hの流量で循環供給し、陰極室
4に不純物濃度が10ppb以下であって、濃度が48
重量%のNaOH溶液を精製タンク7を介して1000
g/hの流量で循環供給し、陽極循環タンク6からオー
バーフローする戻り陽極液の流量を65g/hとしなが
ら、陽極31及び陰極41に電流密度30A/dm2の
電流を通じ、陽極循環液の濃度を検出して、この検出値
に基づいて原料タンク5からの原料NaOH溶液の供給
量を制御しながら電気分解を行ない、所定時間経過後に
定期的に陰極室3の精製NaOH溶液の濃度を塩酸によ
る滴定法により測定し、さらに精製NaOH溶液の不純
物濃度をICP AES(誘導結合プラズマ発光分光分
析装置)により分析した。
【0059】この際電解槽及びガスケットはPTFEに
より構成し、陽極31及び陰極41はNi製のラス網を
用いた。また陽イオン交換膜として旭硝子社製のFX―
151を用い、このときの有効電解面積は10cm×1
0cmの1dm2とした。さらに陽極循環液は温度調整
部により70℃程度の温度に温度調整を行った。
【0060】この電気分解により得られた精製NaOH
溶液の濃度は48重量%以上であって安定した濃度であ
り、また原料NaOH溶液の流量調整幅は(150±1
5)g/h(±10重量%)であり、陽極循環液の濃度
は16.5重量%前後であった。さらに不純物濃度を調
べたところ、図3に示す結果が得られ、不純物濃度が1
0ppb以下であることが認められた。(比較例1)
原料NaOH溶液の供給量を150g/hとし、この原
料NaOH溶液の流量制御を行わない以外は、実施例1
の同様の条件で電気分解を行ない、所定時間経過後に定
期的に陰極室4の精製NaOH溶液の濃度及び不純物濃
度の検出を行った。
【0061】この電気分解により得られた陰極室4の精
製NaOH溶液の濃度は、通電後の経過時間が3時間の
場合には45.2重量%、通電後の経過時間が1日の場
合には52.8重量%、通電後の経過時間が3日の場合
には48.5重量%であった。このように濃度が45重
量%以上、不純物濃度が10ppb以下の精製NaOH
溶液を得ることができるが、精製NaOH溶液の濃度は
40重量%〜60重量%の範囲で安定しなかった。 (比較例2) 原料NaOH溶液の供給量を150g/
hとし、陰極室への不純物濃度の極めて低いNaOH溶
液の供給量を1000g/hとして、陽極液や陰極液の
循環供給及び原料NaOH溶液の流量制御を行わない以
外は、実施例1の同様の条件で電気分解を行ない、所定
時間経過後に定期的に陰極室4の精製NaOH溶液の濃
度及び不純物濃度の検出を行ったところ、この電気分解
により得られた精製NaOH溶液の濃度は45重量%以
上であり、不純物濃度は10ppb以下であった。
【0062】実施例1及び比較例2の比較により、陽極
循環液を循環供給させても循環供給しない場合とほぼ同
様に不純物濃度が10ppb以下の精製NaOH溶液を
得ることができることが認められ、陽極循環液を循環供
給させても原料NaOH溶液の不純物を除去できること
が確認された。またこれらの実験にて、陽極循環液を循
環供給させた場合には、循環供給しない場合に比べて原
料NaOH溶液の使用量が約1/3、戻りNaOH溶液
の量は約1/10となり、原料NaOH溶液の有効利用
が図られて、収率が約27重量%から約80重量%程度
に向上することが認められた。
【0063】また実施例1及び比較例1の比較により、
陽極循環液の濃度に基づいて原料NaOH溶液の供給量
を制御することにより、陰極室にて得られる精製NaO
H溶液の濃度が安定することが確認された。このような
ことから本発明によれば、濃度が45重量%以上であっ
て、不純物濃度が10ppb以下のNaOH溶液を工業
的に生成するシステムを構築することできる。
【0064】
【発明の効果】 陽イオン交換膜により陽極室と陰極室
とに区画された電解槽において、陽極室に不純物濃度の
高い原料アルカリ溶液を供給して電気分解を行なって陰
極室において、原料アルカリ溶液よりも濃度が大きく、
極めて不純物濃度の低い精製アルカリ溶液を得るにあた
り、陽極室からオーバーフローする不純物濃度の高いア
ルカリ溶液の濃度を検出し、これに基づいて原料アルカ
リ溶液の供給量を制御するようにすると、陰極室では安
定した濃度の精製アルカリ溶液を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るアルカリ溶液の精製
システムの一例を示す構成図である。
【図2】本発明の他の実施の形態に係るアルカリ溶液の
精製システムを示す構成図である。
【図3】精製NaOH溶液中の不純物濃度を示す特性図
である。
【図4】従来のアルカリ溶液の精製に用いられる電解槽
を示す断面図である。
【符号の説明】
2 電解槽 21 陽イオン交換膜 3 陽極室 31 陽極 4 陰極室 41 陰極 5 原料タンク 51 供給路 6 陽極循環タンク 61 循環路 7 精製液タンク 8 制御部 81 濃度検出部 V1 開閉バルブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽イオン交換膜により陽極室と陰極室と
    に区画された電解槽において、前記陽極室に不純物濃度
    の高い原料アルカリ溶液を供給して電気分解を行い、前
    記陽極室から前記陽イオン交換膜を介して金属の陽イオ
    ンを前記陰極室に通過させ、当該陰極室においてこの金
    属の陽イオンと水とを反応させて、原料アルカリ溶液よ
    りも不純物濃度が低く、濃度が高い精製アルカリ溶液を
    得るアルカリ溶液の精製装置において、 前記陽極室に不純物濃度の高い原料アルカリ溶液を供給
    する供給路と、 前記供給路に設けられた流量調整部と、 前記陽極室から流出する不純物濃度の高いアルカリ溶液
    を再び陽極室に供給する循環路と、 前記循環路により循環する陽極室から流出する不純物濃
    度の高いアルカリ溶液の濃度を検出する検出部と、 前記検出部からの濃度検出値が予め定めた設定値よりも
    低くなると原料アルカリ溶液の供給量が大きくなるよう
    に、また前記濃度検出値が予め定めた設定値よりも高く
    なると原料アルカリ溶液の供給量が小さくなるように前
    記流量調整部を制御する制御部と、を備えたことを特徴
    とするアルカリ溶液の精製装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアルカリ溶液の精製装置
    よりなる第1の精製装置と、 請求項1記載のアルカリ溶液の精製装置よりなる第2の
    精製装置と、を備え、 第1の精製装置の陽極室から排出される電気分解後の不
    純物濃度の高いアルカリ溶液を第2の精製装置の陽極室
    へ供給することを特徴とする請求項1記載のアルカリ溶
    液の精製装置。
  3. 【請求項3】 前記電解槽はポリテトラフルオロエチレ
    ンより構成されることを特徴とする請求項1または2に
    記載のアルカリ溶液の精製装置。
  4. 【請求項4】 アルカリ溶液は水酸化ナトリウム溶液又
    は水酸化カリウム溶液であることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載のアルカリ溶液の精製装置。
  5. 【請求項5】 不純物濃度の高い原料アルカリ溶液は2
    0〜35重量%水酸化ナトリウム溶液であり、精製アル
    カリ溶液は45重量%以上の水酸化ナトリウム溶液であ
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
    のアルカリ溶液の精製装置。
  6. 【請求項6】 精製アルカリ溶液はアルカリ金属及びア
    ルカリ土類金属以外の金属の含有量が10ppb以下の
    アルカリ溶液であることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれかに記載のアルカリ溶液の精製装置。
  7. 【請求項7】 陽イオン交換膜により陽極室と陰極室と
    に区画された電解槽において、前記陽極室に不純物濃度
    の高い原料アルカリ溶液を供給する工程と、 陽極室から流出する不純物濃度の高いアルカリ溶液を再
    び陽極室に循環供給する工程と、 循環する不純物濃度の高いアルカリ溶液の濃度を検出す
    る工程と、 この工程で得られた濃度検出値が予め定めた設定値より
    も低くなると原料アルカリ溶液の供給量が大きくなるよ
    うに、また前記濃度検出値が予め定めた設定値よりも高
    くなると原料アルカリ溶液の供給量が小さくなるように
    前記陽極室に供給する原料アルカリ溶液の供給量を制御
    する工程と、 前記電解槽において電気分解を行なう工程と、を含み、 前記陽極室から前記陽イオン交換膜を介して金属の陽イ
    オンを前記陰極室に通過させ、当該陰極室においてこの
    金属の陽イオンと水とを反応させて、原料アルカリ溶液
    よりも濃度が高く、不純物濃度の低い精製アルカリ溶液
    を生成することを特徴とするアルカリ溶液の精製方法。
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