JP2002316814A - 高純度SiO2の製造方法および装置 - Google Patents

高純度SiO2の製造方法および装置

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JP2002316814A JP2001115773A JP2001115773A JP2002316814A JP 2002316814 A JP2002316814 A JP 2002316814A JP 2001115773 A JP2001115773 A JP 2001115773A JP 2001115773 A JP2001115773 A JP 2001115773A JP 2002316814 A JP2002316814 A JP 2002316814A
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Shinji Tokumaru
慎司 徳丸
Jiro Kondo
次郎 近藤
Haruo Shimada
春男 島田
Kenji Hirano
兼次 平野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SiO固体またはSiO気体を用いて安価で
かつ高純度のSiO2を製造する方法を提供する。 【解決手段】 SiO固体を、1000℃以上1730
℃以下の温度に加熱し、固体状態のSiOを液体または
固体のSiと固体のSiO2に分解反応させ、生成した
SiO2を、下部分のSiと分離した後、該SiO2を、
さらに加熱して高純度化する。または、純化したSiO
気体から、酸化性気体により高純度のSiO2を得る。
本発明によれば、SiO2の光透過性や粘性などに影響
を与えるOH、Cl、金属成分などの不純物が除去さ
れ、不純物の総量が10ppm以下のSiO2を、光フ
ァイバーなどの光学製品や半導体用高純度石英製品の原
料として安価に供給することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高純度SiO2
例えば、純度99.999%以上のSiO2を経済的、
効率的に製造する方法に関するものである。この純度の
SiO2は、例えば、光ファイバーなどの光学製品や半
導体用高純度石英製品の原料として利用することができ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、高純度SiO2の製造において
は、SiO2原料として、天然に産出する水晶や珪石を
用いることが多い。天然に産出する水晶や珪石は、非常
に純度の高いものでも、一般的に、光透過率を減少させ
粘性(耐熱性)に影響を与えてしまう金属不純物を10
0ppm程度含有している。そのため、水晶を粉砕、入
念に磁選、浮選した後、塩酸やフッ酸などの酸洗浄や、
塩素含有雰囲気中での高温処理(特開昭63−1000
38号公報参照)により金属成分を除去している。
【0003】これは、結晶中の不純物は界面または結晶
欠陥に集まっており、選択的に溶出することができると
考えていることによるが、アルミニウムを10ppm以
下に低減し、SiO2を純化することは困難である。一
方、さらに、高純度SiO2を得ることを目的として、
ハロゲン化合物(SiCl4)を用いる方法がある。こ
の方法においては、半導体用多結晶シリコンを製造する
過程で生成する副産物が主として利用されている。
【0004】半導体用多結晶シリコンは、ケミカルグレ
ードの金属シリコン原料をHClによりSiHCl3
し、これを、連続蒸留、熱分解することにより製造され
るが、熱分解時に副産物として、SiCl4が生成す
る。連続蒸留により原理的にはどの不純物も除去できる
ので、高純度SiCl4を得ることができる。これをS
iO2にするには、大きく分けて、酸水素火炎を使う方
法と酸素を含んだ雰囲気で高周波誘導プラズマを使う方
法がある。
【0005】前者は、SiCl4を、酸素やアルゴンな
どのキャリアガスにより搬送し、酸水素炎中心にて、順
次的に加水分解を行いSiO2を形成し、ターゲットと
呼ばれる器上に積層するものであるが、Clが残留し、
酸水素火炎によりOH基が数百ppm混入してしまい、
これらが、紫外域での透明性を低下させたり、屈折率の
分散にも影響を与える原因となる。
【0006】さらに、この方法では、副生塩酸ガスの除
外装置が必要であったり、高品質合成するには、火炎中
の酸素/水素比、その分布、堆積の安定性など、多くの
操業上の問題点もある。後者は、酸素またはアルゴンプ
ラズマ炎中でSiCl4を酸化分解し、ターゲット上に
SiO2を堆積させるものであるが、前者と同様に、C
lが残留したり、高周波誘導炉のため出力/入力効率が
極めて低く、コスト高となるという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水晶や珪石
などのSiO2固体を純化する方法、および、SiCl4
を出発原料とする方法でなく、SiO固体、もしくは、
SiO気体を用いて、安価でかつ高純度のSiO2を製
造する方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためなされたもので、その要旨とするところは、
以下のとおりである。 (1)SiO固体を、1000℃以上1730℃以下の
温度に加熱し、固体状態のSiOを、液体または固体の
Siと固体のSiO2に分解反応させ、生成したSiO2
を、大部分のSiと分離した後、該SiO2を、さらに
加熱することを特徴とする高純度SiO2の製造方法。
【0009】(2)前記分離したSiO2中には、Si
が1質量%以上30質量%以下含まれていることを特徴
とする前記(1)記載の高純度SiO2の製造方法。 (3)前記SiO2の加熱・高純度化を、減圧状態で1
000℃以上1600℃以下の温度に加熱して行なうこ
とを特徴とする前記(1)または(2)記載の高純度S
iO2の製造方法。
【0010】(4)C、Siまたはフェロシリコンの1
種または2種以上とSiO2との混合物原料を加熱し、
SiO気体を含む気体を発生させ、該SiO含有気体
を、原料の加熱温度以下でかつ1400℃以下に冷却し
た後に、該温度にて、酸化性気体を導入してSiO2
析出させることを特徴とする高純度SiO2の製造方
法。 (5)前記混合物原料が充填された部分とSiO2を析
出させる部分との間に、原料の加熱温度以下でかつSi
2を析出させる温度以上の温度を有する領域を設け、
発生するSiO気体中の不純物気体を析出・除去するこ
とを特徴とする前記(4)記載の高純度SiO2の製造
方法。
【0011】(6)前記SiO2の析出温度を300℃
以上にして、該SiO2の析出温度では凝縮・析出しな
い残りの気体成分を排気することを特徴とする前記
(4)または(5)記載の高純度SiO2の製造方法。 (7)前記酸化性気体の圧力をSiO気体の圧力以下に
して、SiO2を析出させることを特徴とする前記
(4)、(5)または(6)記載の高純度SiO2の製
造方法。
【0012】(8)原料を加熱してSiO気体を含有す
る気体を発生させる加熱反応部と、SiO気体以外の不
純物を析出させるための不純物析出部、および、SiO
2を析出させるためのSiO2析出部を順次接続し、該S
iO2析出部には、酸化性気体を導入する反応性気体導
入管を付設し、さらに、SiO2が析出した後の残りの
気体を排気するための排気機構を少なくとも備えたこと
を特徴とする高純度SiO2製造装置。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明について、詳細に説明す
る。本発明の第一の方法は、SiO固体を加熱し、不均
化反応により、SiとSiO2を生成し、分離したSi
2をさらに加熱して高純度化する方法である。何ら気
体を供給しない雰囲気中、不活性雰囲気中、酸化性雰囲
気中、または、還元性雰囲気中にて、SiO固体を気化
させず、固体のままで高温に加熱すると、不均化反応、
つまり、SiO固体がSiとSiO2に分解する反応が
進行し、かつ、この生成したSiとSiO2を分離する
ことができる。
【0014】SiO固体の不均化反応を進行させるため
には、SiO固体の蒸発気化を極力抑え、高温で熱処理
すればよく、このためには、SiO固体から蒸発気化し
たSiO気体を逃がさないようにし、SiO固体の回り
のSiO気体の圧力を飽和蒸気圧として、この飽和蒸気
圧のSiO気体により、SiO固体の蒸発を抑えればよ
い。
【0015】SiO固体からSiとSiO2を分離する
反応の熱処理温度としては、1000℃以上1730℃
以下にすることが必要であり、好ましくは、Siの融点
である1412℃から1550℃の範囲である。しかし
ながら、上記の方法でSiとSiO2を完全に分離する
ことは困難である。SiO固体の熱処理温度、熱処理雰
囲気などの熱処理条件により、分離されたSiO2の中
に残留するSiの量は変化し、Siは、主に、SiO2
粒界に存在する。
【0016】一方、SiO固体がSiとSiO2固体に
分解する熱処理条件では、SiO2が結晶化(クリスト
バライト)するため、不純物の大部分は粒界に偏析する
と考えられる。したがって、粒界に残存しているSi
と、その近傍のSiO2とを反応させて、SiOとして
気体化することにより、SiO2中の不純物を除去する
ことができる。
【0017】分離されたSiO2を、1000℃以上好
ましくは1200℃以上、1600℃以下に加熱し、残
留したSi粒と、その周辺のSiO2を反応させ、Si
Oを気体化することにより、不純物とともにSiも除去
される。このとき、SiOの気化を促進するという点
で、加熱時の圧力は、少なくとも、SiOの蒸気圧以下
であることが必要で、例えば、1000℃に加熱する場
合、1000℃でのSiOの蒸気圧である0.5Pa以
下にし、1600℃に加熱する場合、1600℃でのS
iOの蒸気圧である10000Pa以下にする。
【0018】本方法では、分離されたSiO2中にSi
が含まれることが必要である。SiO固体の不均化が充
分に進めば、SiとSiO2以外のSiO固体は残存し
ないので、SiO固体から等モルのSiとSiO2が生
成すると考えると、分離したSiの量からSiO2中に
残存するSi量を算出することができる。例えば、88
gのSiO固体を不均化反応させると、28gのSiと
60gのSiO2が生成するはずであるが、26gのS
iしか分離回収できなかったとすると、2gのSiがS
iO2中に残存していることになり、この量は、分離回
収したSiO2に対して、3.2質量%となる。
【0019】SiO2の高純度化には、Siの残留率が
0.1質量%以上必要で、好ましくは、1質量%以上必
要である。一方、Siの残留率が大きくなりすぎると、
SiO2中の不純物濃度が下がらなくなる上に、SiO
気体化によるロスも大きくなるため、Si残留率は30
質量%以下がよい。本発明の第二の方法は、純化された
SiO気体から、酸化性気体により高純度のSiO2
得る方法である。
【0020】まず、SiO気体の高純度化方法を述べ
る。原料として、主としてSiとSiO2を、例えば、
モル比で1:1の割合で混合し、1000℃以上、好ま
しくは1250℃以上2000℃程度以下で反応させる
と気体が発生してくる。この気体の成分としては、Si
とSiO2が反応して生成したSiOが主成分である
が、この他に、原料に含まれている各種不純物元素およ
び不純物元素の酸化物の気体も、当然、発生してくる。
例えば、ホウ素およびホウ素酸化物が原料に混入してい
れば、これらの気体が発生してくる。
【0021】しかし、図1に示すように、ホウ素酸化物
は、SiOより蒸気圧および蒸発速度が小さく、ホウ素
も、ホウ素酸化物以上に蒸気圧および蒸発速度が小さい
ので、気体中に含まれる量はSiO気体に比べて少な
い。鉄および鉄の酸化物の蒸気圧および蒸発速度も小さ
いので、気体中に含有される量は少ない。つまり、図1
に示すように、SiOと同程度の析出温度を有する物質
は、一般に、SiOより蒸気圧および蒸発速度が小さい
ので、発生する気体に含有される量は、原料よりも少な
く、この蒸発過程で、SiO気体と分離される。
【0022】実際は、このような不純物も少量は蒸発す
るが、SiとSiO2から成る原料を加熱する部位と、
SiO2が析出する部位の間に位置させた、SiO2の析
出温度より高温に保持した高温析出の不純物除去部を設
置することにより、例えば、図1に示しているアルミニ
ウム酸化物等を析出・除去できる。また、リンおよびリ
ン酸化物はSiOよりも蒸気圧が高く、析出温度も低い
ので、SiO2の析出温度を300℃以上にして、析出
したSiO2以外の気体を排気することにより、リンの
SiO2中への混入を防ぐことができる。
【0023】次に、SiO2の析出方法を述べる。原料
から発生したSiO気体が、原料を加熱する部位で酸化
性気体と反応してしまうと、SiO2は、SiOよりも
蒸気圧が低く析出温度も高いので、前記の高温析出の不
純物除去部に析出してしまい、SiO2と不純物とを分
離することができない。また、原料自体が酸化性気体と
反応してしまい、SiO気体が発生しなくなってしまっ
たり、酸化性気体の圧力により、SiO気体の発生が抑
制されてしまう。
【0024】したがって、酸化性気体は、原料加熱部や
高温析出部に流入しないように制御して、不純物除去部
よりも低温に設定された部位で、SiO気体と酸化性気
体を反応させることが必要である。なお、ここでは、S
iO気体と酸化性気体の反応と述べたが、SiO2析出
部表面でのSiO固体と酸化性気体との反応も考えられ
るため、それらを区別することはできない。
【0025】酸化性気体を原料加熱部や高温析出部に流
入しないようにする方法としては、酸化性気体の導入管
を、高温析出の不純物除去部とSiO2析出部の間に配
置したり、該導入管を、酸化性気体がSiO気体の流れ
に逆らわないように流れる形状にすることが挙げられ
る。また、酸化性気体の圧力が高い場合には、酸化性気
体の圧力によって、原料からのSiO気体の発生が抑制
されて、生産性の低下を招くので、酸化性気体の圧力
は、SiO気体の圧力以下にすることが望ましい。
【0026】SiO気体の圧力は、原料の加熱温度、反
応容器の形状等で決まるので、これに合わせて、酸化性
気体の圧力を、適宜所望の圧力に設定すればよい。次
に、本発明の方法を実行する装置を図2に示す。原料1
からSiOを主として含有する気体2を発生させる原料
充填部3、高温で析出する不純物5を析出させる高温析
出不純物除去部6、SiO2固体7を析出させるSiO2
析出部8と、酸化性気体導入部9からなる。
【0027】主として、SiとSiO2からなる原料1
を、ヒータ4により1600℃に加熱し、酸素を酸化性
気体導入部9から、その圧力がSiOの1600℃での
蒸気圧以下になるように導入すると、SiO2固体7
は、例えば、1200℃で、SiO2析出部8に析出
し、ホウ素やホウ素酸化物、アルミニウムの酸化物など
の不純物は、1600℃以下1200℃以上の温度にな
っていると、高温析出不純物除去部6に析出する。
【0028】SiO2析出部8は、高蒸気圧を有するリ
ン酸化物などの低温で析出する不純物10を、SiO2
析出部8に析出させず排気し除去するために、300℃
以上に保持できる装置であることが好ましい。また、S
iO2を粉体で得ようとする場合には、図3に示すよう
な、SiO2析出部構造にして、この粉末SiO2固体を
回収する装置を配置すれば、SiO2粉体を容易に取り
出すことが可能である。
【0029】
【実施例】(実施例1)純度99.9%、平均粒径50μ
m程度のSiO固体100gを石英製の円筒状容器に充
填し、これを、大気圧のアルゴン雰囲気で、1500
℃、30分加熱した。不均化反応により生成・分離した
SiとSiO2を回収したところ、Siは27g、Si
2は63gであった。このSiO2中には、Siが4g
程度残存していると考えられ、残存率は6質量%であ
る。
【0030】回収したSiO2を、真空容器の中で、圧
力0.1Paの減圧下で1500℃、30分加熱したと
ころ、白色の固体が49g生成した。この固体の酸素濃
度は52.8%であり、不純物は、ホウ素が0.8pp
m、リンが0.3ppm、アルミニウムが1.6pp
m、鉄が0.5ppmであった。なお、ClとOHは検
出することができなかった。 (実施例2)純度99%、平均粒径50μm程度に粉砕し
たSiと、純度99%、平均粒径50μm程度に粉砕し
た珪砂を、モル比1:1.2で混合し、図3に示す装置
の原料充填部3に充填し、装置全体を真空ポンプで減圧
状態にした後、SiO2析出部8を500℃に昇温し、
その後、原料充填部3を1600℃まで昇温し、酸化性
気体導入部9から、酸素を、真空ポンプとSiO2析出
部8の間の排気管に設置された真空計が50Paになる
ように導入し、30分保持した。その結果、SiO2
出部8には、白色の微粉が生成した。この粉体の酸素濃
度は53.0%であり、不純物は、ホウ素が0.02p
pm、リンが0.1ppm、アルミニウムが0.2pp
m、鉄が0.1ppmであった。なお、ClとOHは検
出することができなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、SiO2の光透過性や
粘性などに影響を与えるOH、Cl、金属成分などの不
純物が除去され、不純物の総量が10ppm以下のSi
2が得られ、これを、光ファイバーなどの光学製品や
半導体用高純度石英製品の原料として安価に供給するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高温での各種物質の蒸気圧または蒸発速度と、
気相から液体または固体として析出する温度との関係を
示す図である。PXYの点は、リンおよびリンの酸化物
の大体の位置を示し、BXYの点は、ホウ素およびホウ
素酸化物の大体の位置を示す。
【図2】高純度SiO2を製造する製造装置の一態様を
示す図である。
【図3】高純度SiO2を製造する製造装置の他の態様
を示す図である。
【符号の説明】
1…原料 2…SiOを主として含有する気体 3…原料充填部 4…ヒータ 5…高温で析出する不純物 6…高温析出不純物除去部 7…SiO2固体 8…SiO2析出部 9…酸化性気体導入部 10…低温で析出する不純物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 春男 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 平野 兼次 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4G072 AA25 GG01 GG03 HH13 MM03 MM08 MM21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiO固体を、1000℃以上1730
    ℃以下の温度に加熱し、固体状態のSiOを、液体また
    は固体のSiと固体のSiO2に分解反応させ、生成し
    たSiO2を、大部分のSiと分離した後、該SiO
    2を、さらに加熱することを特徴とする高純度SiO2
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記分離したSiO2中には、Siが1
    質量%以上30質量%以下含まれていることを特徴とす
    る請求項1記載の高純度SiO2の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記SiO2の加熱・高純度化を、減圧
    状態で1000℃以上1600℃以下の温度に加熱して
    行なうことを特徴とする請求項1または2記載の高純度
    SiO2の製造方法。
  4. 【請求項4】 C、Siまたはフェロシリコンの1種ま
    たは2種以上とSiO2との混合物原料を加熱し、Si
    O気体を含む気体を発生させ、該SiO含有気体を、原
    料の加熱温度以下でかつ1400℃以下に冷却した後
    に、該温度にて、酸化性気体を導入してSiO2を析出
    させることを特徴とする高純度SiO2の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記混合物原料が充填された部分とSi
    2を析出させる部分との間に、原料の加熱温度以下で
    かつSiO2を析出させる温度以上の温度を有する領域
    を設け、発生するSiO気体中の不純物気体を析出・除
    去することを特徴とする請求項4記載の高純度SiO2
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記SiO2の析出温度を300℃以上
    にして、該SiO2の析出温度では凝縮・析出しない残
    りの気体成分を排気することを特徴とする請求項4また
    は5記載の高純度SiO2の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記酸化性気体の圧力をSiO気体の圧
    力以下にして、SiO2を析出させることを特徴とする
    請求項4、5または6記載の高純度SiO2の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 原料を加熱してSiO気体を含有する気
    体を発生させる加熱反応部と、SiO気体以外の不純物
    を析出させるための不純物析出部、および、SiO2
    析出させるためのSiO2析出部を順次接続し、該Si
    2析出部には、酸化性気体を導入する反応性気体導入
    管を付設し、さらに、SiO2が析出した後の残りの気
    体を排気するための排気機構を少なくとも備えたことを
    特徴とする高純度SiO2製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009224168A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Shin Etsu Chem Co Ltd 非水電解質二次電池負極材及びそれを用いた非水電解質二次電池
CN111908476A (zh) * 2020-08-19 2020-11-10 昆明理工大学 一种石英砂加压氯化浸出的提纯方法

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