JP2002316492A - 磁気通帳 - Google Patents

磁気通帳

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JP2002316492A
JP2002316492A JP2001121177A JP2001121177A JP2002316492A JP 2002316492 A JP2002316492 A JP 2002316492A JP 2001121177 A JP2001121177 A JP 2001121177A JP 2001121177 A JP2001121177 A JP 2001121177A JP 2002316492 A JP2002316492 A JP 2002316492A
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Hiroshi Iwasa
博志 岩佐
Yasushi Nishihata
裕史 西端
Kenji Mihashi
研二 三橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿気によりカールすることのない薄い剛性の
ある表紙を備えた構成として、磁気通帳の総厚さを変え
ずに本紙の枚数を増やして記載情報量を増大させた磁気
通帳を提供することである。 【解決手段】 磁気層が形成されたプラスチックシート
からなる厚さが0.070〜0.240mmの表紙と複
数枚の本紙とを熱接着性の綴じ糸を使用して綴じた後に
綴じ部を熱プレスするか、熱接着性の綴じ糸を使用して
綴じた後に綴じ部を覆うように熱接着性の背貼り材を重
ね合わせて熱プレスすることにより、綴じ生き及び背貼
り材を表紙に接着させた構成の、表紙を取り替える等の
改ざんを防止した磁気通帳である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は銀行の通帳自動記帳機等
の自動機にて使用する磁気通帳に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、銀行等の自動機にて使用する磁気
通帳としては、上質紙等からなる見返し紙片と複数枚の
本紙とを中綴じし、見返し紙片の外面に60#程度の平
織綿布に樹脂加工を施した樹脂加工綿クロスを積層し
て、見返し紙片の外面に樹脂加工綿クロスが積層された
表紙を形成し、表紙の表面に印刷により所定の絵柄層を
設け、絵柄層を印刷した面に磁気テープを貼着して磁気
層を設け、中綴じ部にて本紙を内側にして2つ折りした
構成のものが知られているが、この構成の磁気通帳で
は、見返し紙片の外面に60#程度の平織綿布に樹脂加
工を施した樹脂加工綿クロスを積層した構成であるた
め、コストアップとなり吸湿によりカールが発生すると
いう欠点があり、また、樹脂加工綿クロスの厚さが0.
13〜0.16mmであり、樹脂加工綿クロスと見返し
紙片を貼り合わせ表紙の厚さが0.24〜0.35mm
となるため、磁気通帳の総厚さを2.00〜2.07m
m以下とするためには、例えば、0.10mm厚さの本
紙を使用した場合、本紙枚数が最大7枚となって、それ
以上本紙枚数を増やすことができないという欠点があ
る。
【0003】また、特開平11−129649号公報に
記載されているような、基材紙とプラスチックフィルム
を接着剤を介して貼り合わせた厚さが115〜230μ
mの磁気通帳用表紙材料と見返し紙を貼り合わせた構成
の総厚さが350μm以下の表紙を備えた磁気通帳が知
られているが、この磁気通帳では、表紙の総厚さが35
0μm以下と厚いために、0.10mm厚さの本紙を使
用した場合、磁気通帳の総厚さを2.00〜2.07m
mとするには、本紙枚数は最大7枚しか使用できず、本
紙枚数をそれ以上に増やすことができないという欠点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、銀行等で使
用される磁気通帳において、表紙のカールを防ぎ且つ剛
性を維持して自動機における表紙の捲り適性を確保して
コストダウンを図り、さらにまた、表紙の厚さを薄くす
ることにより、磁気通帳の総厚さを上限値である2.0
0〜2.07mm以下としながら、磁気通帳の本紙の綴
じ枚数を増やし記載情報量の増大を図るか、又は、本紙
枚数が従来と同じ場合は、表紙が薄くなることで磁気通
帳の総厚さが薄くなるので自動発行機の収納カセットへ
の装填数が増え補充作業を減らし無人可動時間を長くす
ることができる磁気通帳を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】磁気層が形成されたプラ
スチックシートからなる表紙と複数枚の本紙とを綴じ糸
にて中綴じした構成とすることにより、表紙の吸湿によ
るカールの発生を防止できるので、自動機における磁気
通帳の表紙の捲り適性が優れたものとなる。また、プラ
スチックシートからなる表紙は、同じ厚さの樹脂加工綿
クロスと紙層を積層した表紙、またはプラスチックシー
トと紙層を積層した表紙と比較して剛性が大きいので、
プラスチックシートからなる表紙の厚さを薄くすること
ができ、コストダウンを図ることが可能となる。
【0006】上記の磁気通帳において、プラスチックシ
ートが、厚さが0.070〜0.240mmである構成
とすることにより、表紙の厚さが薄くなった分だけ本紙
枚数を増やすことができるので、本紙枚数を8枚とした
記載情報量を増大させた磁気通帳とすることができる。
【0007】上記の磁気通帳において、綴じ糸が熱接着
性綴じ糸であり、綴じ部を熱プレスすることにより熱接
着性綴じ糸を表紙に溶着させた構成とすることにより、
綴じ糸を外して表紙を取り替える等の通帳の改ざんを行
おうとした場合、綴じ糸が表紙に接着しているので表紙
を傷めずに綴じ糸を外すことが困難であるため、通帳の
改ざんを防止することができる。
【0008】上記の磁気通帳において、中綴じ部を覆う
ように表紙の外面に背貼り材を接着した構成とすること
により、表紙の表面に接着した背貼り材をそのままの状
態できれいに剥がすことが困難であるため、綴じ糸を外
して表紙を取り替える等の改ざんを確実に防止すること
ができる。
【0009】上記の磁気通帳において、背貼り材が熱接
着性であり、背貼り材を表紙に熱接着した構成とするこ
とにより、表紙の表面に接着した背貼り材を破損せずに
そのままの状態できれいに剥がすことが困難であるた
め、綴じ糸を外して表紙を取り替える等の改ざんを確実
に防止することができる。
【0010】上記の磁気通帳において、表紙の外面及び
内面の少なくとも一部の領域に印字適性層が形成された
構成とすることにより、プラスチックシートからなる表
紙であっても印字適性層面に筆記ないしは印字を容易に
行うことができる。
【0011】上記の磁気通帳において、磁気層が表紙の
全面に形成されている構成とすることにより、表紙の表
面平滑性がよく全面に印刷ができるので意匠性の優れた
通帳とすることができる。また、磁気通帳の磁気層の任
意の位置にデータを書き込むことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を引用して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態を示
す折り畳んだ断面図、図2は本発明の第1実施形態の表
紙の構成を示す断面図、図3は本発明の第2実施形態の
表紙の構成を示す断面図、図4は本発明の第3実施形態
を示す折り畳んだ断面図、図5は本発明の第1実施形態
における表紙と本紙を綴じた状態の断面図、図6は本発
明の第3実施形態における表紙と本紙を綴じて綴じ部に
背貼り材を接着した状態の断面図であって、1,1'は表
紙、2,3は本紙、4は綴じ部、5は背貼り材、11はプ
ラスチックシート、12,12' は磁気層、13は隠蔽層、14
は印刷層、15は保護層、16,17は印字適性層をそれぞれ
表す。
【0013】本発明の第1実施形態の折り畳んだ断面図
は、図1に示すとおりであり、表紙1と複数枚の本紙
2,3とが、中綴じ部4にて綴じられ、中綴じ部4にて
表紙1を外側にして2つ折りされた構成である。中綴じ
部4は熱接着性の綴じ糸により綴じて綴じ部を熱プレス
することにより綴じ糸を表紙1に接着させている。熱接
着性の綴じ糸を使用し綴じ糸を表紙1に熱接着させるこ
とにより、綴じ糸を外して表紙を取り替える等の通帳の
改ざんを防止できる。
【0014】第1実施形態の表紙1は、図2に示すとお
り、プラスチックシート11の一方の面に磁気層12と隠蔽
層13と印刷層14と保護層15が積層され、保護層15面の所
定の領域に印字適性層16が形成されるとともに、プラス
チックシート11の他方の面の所定領域に印字適性層17が
形成されており、厚さが0.070〜0.240mmと
されている構成である。第1実施形態のように表紙1を
プラスチックシートにて形成することにより、薄く且つ
剛性の大きい表紙1とすることができるので、表紙1の
捲り適性を維持した状態で表紙1の薄くなった分だけ本
紙の枚数を多くして磁気通帳の情報記載量を増やすこと
ができる。また、第1実施形態の表紙1は磁気層12が全
面に形成されているので、表紙1の外面の平滑性が得ら
れるとともに、磁気層12は黒褐色であるが白色に近い色
の隠蔽層13が形成されて磁気層12が隠蔽されるので、白
色に近い隠蔽層13の外面に全面に鮮明な絵柄の印刷層14
を形成することが可能となり、意匠性の優れた磁気通帳
とすることがでる。また、磁気通帳の表紙の全面に磁気
層が形成されているので磁気通帳の任意の位置にデータ
を書き込むことができる。
【0015】本発明の第2実施形態は、表紙1'の構成が
第1実施形態の表紙1と異なる以外は第1実施形態と同
じである。第2実施形態の表紙1'の構成は、図3に示す
とおりであり、プラスチックシート11の一方の面にスト
ライプ状に磁気層12' が部分的に形成されるとともに、
磁気層12' が形成されていない領域に印刷層14と保護層
15が形成され、保護層15面の所定の領域に印字適性層16
が形成されるとともにプラスチックシート11の他方の面
の所定領域に印字適性層17が形成されており、厚さが
0.070〜0.240mmとされている構成である。
【0016】本発明の第3実施形態の折り畳んだ断面図
は、図4に示すとおりであり、図2に示す構成からなる
表紙1と複数枚の本紙2,3とが、中綴じ部4にて綴じ
られて、中綴じ部4の外面に中綴じ部4の全体を覆うよ
うに背貼り材5が熱接着されており、背貼り材5が接着
された中綴じ部4にて表紙1を外側にして2つ折りされ
た構成である。第3実施形態では、中綴じ部4の外面に
中綴じ部4の全体を覆うように背貼り材5が熱接着され
ており、背貼り材5を剥離させることができないので、
綴じ糸を外して表紙を取り替える等の通帳の改ざんを防
止できる。第3実施形態では、必ずしも熱接着性の綴じ
糸を使用する必要はないが、熱接着性の綴じ糸を使用し
て加熱により表紙1に接着させた方が、綴じ糸を外して
表紙を取り替える等の通帳の改ざんを確実に防止するこ
とができる。
【0017】本発明の第4実施形態は、図3に示す構成
の表紙1'が使用されている点で異なる以外は第3実施形
態と同じである。なお、第2、第4実施形態において
は、部分的な磁気層12' は、プラスチックシート11の一
方の面に磁気層12' がストライプ状に部分的に形成さ
れ、磁気層12' が形成されていない領域に印刷層14と保
護層15が形成された構成であって、磁気層12' は磁気テ
ープを接着するかないしは転写することにより形成され
るものであるが、プラスチックシート11面にコーテイン
グないしは印刷により磁気層12' をストライプ状に部分
的に形成し、その上に印刷層14と保護層15を形成した構
成とすることもできる。
【0018】第1〜第4実施形態では、プラスチックシ
ート11の一方の面に形成された保護層15面の所定領域に
印字適性層16が形成されるとともに、プラスチックシー
ト11の他方の面の所定領域に印字適性層17が形成されて
いるので、表紙の外面ないしは内面に印字ないしは文字
の記入が容易となる。印字適性層16,17 の大きさ及び形
成する位置は任意であり、表紙の全面に形成してもよ
い。また、実施形態では便宜上2枚の本紙からなる構成
を図示したが、実用的には7枚ないしは8枚の本紙が使
用されるものである。
【0019】第1〜第4実施形態において、表紙1及び
表紙1'の厚さは0.070〜0.240mmとされてい
る。プラスチックシート11面に形成される磁気層12又は
磁気層12' と印刷層14と保護層15の厚さは0.010m
m程度であるので、表紙1及び表紙1'の厚さを0.07
0〜0.240mmとするために、プラスチックシート
11は厚さが0.070〜0.230mm程度のものが使
用される。この厚さのプラスチックシートは紙等と比較
して剛性が大きく且つ湿気によるカールの発生がないの
で自動機における優れた表紙の捲り適性が得られるもの
である。
【0020】第1実施形態の磁気通帳を作製するには、
プラスチックシート11の一方の面に磁気層12と隠蔽層13
と印刷層14と保護層15を形成し、保護層15面の所定の領
域に印字適性層16を又プラスチックシート11の他方の面
の所定領域に印字適性層17を形成して、図2に示す表紙
1を作製する。一方、紙の所定位置に印刷により絵柄を
形成して複数枚の本紙を作製する。作製した表紙と所定
枚数の本紙を、図5に示すように、丁合して重ね合わせ
熱接着性の綴じ糸を使用して中綴じ部4にて綴じた後
に、綴じた部分を熱プレスすることにより綴じ糸を表紙
1に熱接着させて綴じが完了する。次いで中綴じ部4に
て表紙を外側にして折り曲げて所定寸法に断裁して磁気
通帳ができる。第2実施形態の場合は、プラスチックシ
ート11の一方の面に、磁気テープの接着ないしは磁気層
の転写により部分的に磁気層12' を形成し、磁気層12'
が形成されていない領域に印刷層14と保護層15を形成
し、保護層15面の所定の領域に印字適性層16を形成する
とともにプラスチックシート11の他方の面の所定領域に
印字適性層17を形成した、図3に示す構成の表紙1'を使
用する以外は第1実施形態と同じである。
【0021】第3実施形態の磁気通帳を作製するには、
第1実施形態と同様にして表紙1と所定枚数の本紙を丁
合して重ね合わせ熱接着性の綴じ糸を使用して中綴じ部
4にて綴じた後に、熱接着性の背貼り材5を中綴じ部4
の全体を被覆するように重ね合わせて熱プレスすること
により、背貼り材5を表紙1に熱接着するとともに、熱
接着性の綴じ糸を表紙1に熱接着させて綴じが完了す
る。次いで、表紙を外側にして折り曲げて所定寸法に断
裁して磁気通帳ができる。第4実施形態の場合は図3に
示す構成の表紙1'を使用する以外は第3実施形態と同じ
である。
【0022】表紙1,1'を形成するプラスチックシート
11としては、剛性、耐熱性、強度等に優れたプラスチッ
クシートであれば特に限定されないが、2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレート、2軸延伸ポリエチレンナフタレ
ート、2軸延伸ポリプロピレン、2軸延伸ナイロン等の
2軸延伸プラスチックシート等が好適に使用できる。プ
ラスチックシート11としては厚さが0.070〜0.2
30mmのものが使用される。0.070〜0.230
mmの厚さのプラスチックシートは剛性が大きく湿気に
よりカールが発生しないので、表紙1,1'の自動機での
捲り適性がよくなるとともに、プラスチックシートに磁
気層、隠蔽層、絵柄層等を形成する際のコーテイング適
性ないしは印刷適性がよいので、表紙1,1'及び磁気通
帳を製造する際の作業性がよくなる。
【0023】磁気層12は、酸化鉄等の磁性体をウレタン
系樹脂中に分散した塗料又はインキを使用してコーテイ
ング又はグラビア印刷等の方法によりプラスチックシー
ト11面に数μmの厚さに形成される。磁気層12は、少な
くともプラスチックシート11面の磁気通帳にした状態で
磁気層を形成したい領域に対応した位置に部分的に設け
ればよいのであるが、磁気層を全面に設けるのが好まし
く、磁気層を全面に設けることにより、いずれの自動機
にも対応することができるとともに、同一のデータを複
数箇所の記録部に記録することができるので、1つの記
録部のデータが破壊された場合でも磁気通帳が使用不能
になることがない。磁気層を部分的に設けるには、グラ
ビア印刷版を使用して印刷する方法、ストライプ状にコ
ーテイングする方法、磁気層を転写する方法、磁気テー
プを接着する方法により形成することができる。
【0024】隠蔽層13は、磁気層12の黒褐色が表面に透
けて出ないように隠蔽して、隠蔽層13面に印刷される絵
柄層14の色調を鮮明にして意匠効果を高めるためのもの
であるので、隠蔽層13は隠蔽性の優れた明度の大きい顔
料を高濃度に含むインキにて印刷することが必要とな
る。隠蔽性の優れた明度の大きい顔料としては酸化チタ
ン顔料を使用するのが最も好ましい。隠蔽層13は、白色
の酸化チタン顔料を含む塗料又はインキを使用してコー
テイング又はグラビア印刷等により数μmの厚さに形成
される。絵柄層14及び保護層15はウレタン系樹脂からな
るインキ等を使用して印刷することにより設けられる。
【0025】熱接着性の綴じ糸としては、ポリエチレン
テレフタレートを芯成分とし、芯成分より融点が20℃
以上低い低融点ポリエステルからなる鞘成分で構成され
る複合長繊維糸、耐熱性の優れた繊維からなる綿糸等に
熱接着性樹脂を含浸させた熱接着性糸、熱接着性合成樹
脂繊維と耐熱性の優れた綿繊維とからなる複合繊維糸等
を使用することができる。背貼り材としては、ポリエチ
レンテレフタレート等の耐熱性の優れたプラスチック基
材層と熱接着性樹脂層が積層された構成のテープ状のシ
ート等を使用することができる。
【0026】本紙2,3としては、厚さが0.100〜
0.105mmの上質紙が使用されており、第1〜第4
実施形態の磁気通帳では、表紙1又は表紙1'の厚さが
0.070〜0.240mmであるので、0.100〜
0.105mmの厚さの上質紙からなる本紙8枚と、厚
さが0.070〜0.240mmの表紙1又は表紙1'と
からなる磁気通帳は、磁気通帳の折り畳んだ総厚さが
2.00〜2.07mm以下となるので、8枚の本紙か
らなる16頁の本紙頁数を有する情報記載量の多い磁気
通帳とすることができるものである。
【0027】
【発明の効果】磁気層が形成されたプラスチックシート
からなる表紙と複数枚の本紙とを綴じ糸にて中綴じした
構成とすることにより、表紙の吸湿によるカールの発生
を防止できるので、自動機における磁気通帳の表紙の捲
り適性が優れたものとなる。また、プラスチックシート
からなる表紙は、同じ厚さの樹脂加工綿クロスと紙層を
積層した表紙、またはプラスチックシートと紙層を積層
した表紙と比較して剛性が大きいので、プラスチックシ
ートからなる表紙の厚さを薄くすることができ、コスト
ダウンを図ることが可能となる。
【0028】上記の磁気通帳において、プラスチックシ
ートが、厚さが0.070〜0.240mmである構成
とすることにより、表紙の厚さが薄くなった分だけ本紙
枚数を増やすことができるので、本紙枚数を8枚とした
記載情報量を増大させた磁気通帳とすることができる。
【0029】上記の磁気通帳において、綴じ糸が熱接着
性綴じ糸であり、綴じ部を熱プレスすることにより熱接
着性綴じ糸を表紙に溶着させた構成とすることにより、
綴じ糸を外して表紙を取り替える等の通帳の改ざんを行
おうとした場合、綴じ糸が表紙に接着しているので表紙
を傷めずに綴じ糸を外すことが困難であるため、通帳の
改ざんを防止することができる。
【0030】上記の磁気通帳において、中綴じ部を覆う
ように表紙の外面に背貼り材を接着した構成とすること
により、表紙の表面に接着した背貼り材をそのままの状
態できれいに剥がすことが困難であるため、綴じ糸を外
して表紙を取り替える等の改ざんを確実に防止すること
ができる。
【0031】上記の磁気通帳において、背貼り材が熱接
着性であり、背貼り材を表紙に熱接着した構成とするこ
とにより、表紙の表面に接着した背貼り材を破損せずに
そのままの状態できれいに剥がすことが困難であるた
め、綴じ糸を外して表紙を取り替える等の改ざんを確実
に防止することができる。
【0032】上記の磁気通帳において、表紙の外面及び
内面の少なくとも一部の領域に印字適性層が形成された
構成とすることにより、プラスチックシートからなる表
紙であっても印字適性層面に筆記ないしは印字を容易に
行うことができる。
【0033】上記の磁気通帳において、磁気層が表紙の
全面に形成されている構成とすることにより、表紙の表
面平滑性がよく全面に印刷ができるので意匠性の優れた
通帳とすることができる。また、磁気通帳の磁気層の任
意の位置にデータを書き込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す折り畳んだ断面
図。
【図2】本発明の第1実施形態の表紙の構成を示す断面
図。
【図3】本発明の第2実施形態の表紙の構成を示す断面
図。
【図4】本発明の第3実施形態を示す折り畳んだ断面
図。
【図5】本発明の第1実施形態における表紙と本紙を綴
じた状態の断面図。
【図6】本発明の第3実施形態における表紙と本紙を綴
じて綴じ部に背貼り材を接着した状態の断面図。
【符号の説明】
1,1' 表紙 2,3 本紙 4 綴じ部 5 背貼り材 11 プラスチックシート 12,12' 磁気層 13 隠蔽層 14 印刷層 15 保護層 16,17 印字適性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三橋 研二 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気層が形成されたプラスチックシート
    からなる表紙と複数枚の本紙とを綴じ糸にて中綴じした
    構成からなることを特徴とする磁気通帳。
  2. 【請求項2】 前記プラスチックシートが厚さが0.0
    70〜0.240mmであることを特徴とする請求項1
    記載の磁気通帳。
  3. 【請求項3】 前記綴じ糸が熱接着性の綴じ糸であり、
    綴じ部を熱プレスすることにより熱接着性の綴じ糸を前
    記表紙に溶着させた構成からなることを特徴とする請求
    項1または2に記載の磁気通帳。
  4. 【請求項4】 前記中綴じ部を覆うように前記表紙の外
    面に背貼り材を接着した構成からなることを特徴とする
    請求項1または2に記載の磁気通帳。
  5. 【請求項5】 前記背貼り材が熱接着性であり、前記背
    貼り材を前記表紙に熱接着した構成からなることを特徴
    とする請求項4記載の磁気通帳。
  6. 【請求項6】 前記表紙の外面及び内面の少なくとも一
    部の領域に印字適性層が形成された構成からなることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の磁気通帳。
  7. 【請求項7】 前記磁気層が前記表紙の全面に形成され
    ていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の磁気通帳。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013031977A (ja) * 2011-08-03 2013-02-14 Riso Kagaku Corp シート綴じ方法及び綴じ部材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013031977A (ja) * 2011-08-03 2013-02-14 Riso Kagaku Corp シート綴じ方法及び綴じ部材

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