JP2002316162A - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JP2002316162A
JP2002316162A JP2001123816A JP2001123816A JP2002316162A JP 2002316162 A JP2002316162 A JP 2002316162A JP 2001123816 A JP2001123816 A JP 2001123816A JP 2001123816 A JP2001123816 A JP 2001123816A JP 2002316162 A JP2002316162 A JP 2002316162A
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water
electrolyzed
harmful gas
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Application number
JP2001123816A
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English (en)
Inventor
Keijiro Kunimoto
啓次郎 國本
Shigeru Shirai
白井  滋
Takemi Oketa
岳見 桶田
Koji Oka
浩二 岡
Kazushige Nakamura
一繁 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で塩素ガス等の有害ガスを処理で
きる電解水生成装置を提供する。 【解決手段】 被電解水を電気分解して電解水を生成す
る電解槽20と、この電解槽20より発生する有害ガス
を溶解させる液体を保持する液体保持手段28を備えた
構成としたことにより、液体を入れ替えだけの操作で繰
り返し有害ガスを溶解処理できる電解水生成装置を提供
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被電解水を電気分
解して電解水を生成する電解槽で発生する有害ガスを処
理する処理手段を有した電解水生成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電解水生成装置には、水道等の給水設備
に接続され、流水状態で電解を行い、酸性水やアルカリ
水を生成する流水式と、給水設備に接続しない簡易、低
コスト構造で水を滞留状態で電解するバッチ方式があ
る。流水方式では即座に電解水が取水できるメリットが
あるが、酸化力の強い酸性水や還元力の強いアルカリ水
を得ようとした場合、電極の大型化が必要となり大電力
が必要となるとともに複雑な構成が必要となり、装置全
体のコストアップとなる。一方、バッチ方式では滞留状
態で電解するため長時間にわたる電解が可能であり、簡
易な構成で上記酸性水やアルカリ水が得られやすい。
【0003】従来の電解水生成装置としては、流水式に
おいても効率良く電解水を生成できる例として特開平1
0−472号公報に記載されているようなものがあっ
た。この電解水生成装置は図4に示すように、水道水や
井戸水等の原水を通水する電解槽1の内部に対向して電
極板2、3設け、この電解槽1の内部に塩水4をポンプ
5によって添加する構成となっている。
【0004】なお、6は隔膜、7は原水給水路、8は第
1排水管、9は第2排水管、10は正逆電圧切替器、1
1は直流電源である。
【0005】この構成において、添加する電解質である
塩(NaCl)は、原水の電気抵抗を低くして電気分解
時の電圧を低下させて電気分解を効率よく安定化させる
作用と、電気分解によって除菌力を有する次亜塩素酸
(HClO)を生成するための塩素イオンを供給する作
用をする。
【0006】この次亜塩素酸(HClO)を生成する際
に、塩水溶液内の電極板2、3の陽極反応により有害ガ
スである塩素ガスが発生する。特に電解槽1の電極2、
3の陽極側のpH値が低下すると電解水自体からも塩素ガ
スは発生する。この塩素ガスは酸化作用が強く金属表面
などを腐食させたり、刺激臭があるなど使用者に不快感
を与えるなどの課題がある。
【0007】そこで、従来の有害ガス処理装置の例とし
て特開平9−329570号公報に記載されているよう
なものがあった。この有害ガス処理装置は図5に示すよ
うに、電極11回りで発生した塩素ガスを電解液12と
共に吸込みポンプ13により有害ガス浄化部材14に送
り処理する構成である。また、電解液12の液面から放
出される塩素ガスは排気ファン15により塩素ガス吸着
部材16に送り処理する構成であった。なお、これら有
害ガス浄化部材14や塩素ガス吸着部材16には触媒や
活性炭を用いることが示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記特開
平9−329570号公報に記載された従来の構成で
は、吸込みポンプや排気ファンを駆動させなければ十分
な有害ガスの処理が行えないし、それら駆動部は構成が
複雑になるばかりでなく、塩素ガスに耐えられる構造に
する必要から高価なものになっていた。また、触媒や活
性炭は寿命が短く定期的な交換が必要になるといった使
い勝手が悪いものであった。
【0009】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、簡単な構成で有害ガスを処理できる電解水生成装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、本発明の電解水生成装置は、被電解水を電
気分解して電解水を生成する電解槽と、この電解槽より
発生する有害ガスを溶解させる液体を保持する液体保持
手段を備えた構成としたものである。
【0011】上記発明によれば、電解槽から発生する有
害ガスは液体保持手段に含まれる液体に溶解するため高
濃度の有害ガスが外部に放散するといった問題を起こさ
ない。また有害ガスを溶解するのは液体であるので、簡
単に入れ替えることができ、簡単な構成で繰り返し有害
ガスを処理できる。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、被電解
水を電気分解して電解水を生成する電解槽と、前記電解
槽より発生する有害ガスを溶解させる液体を保持する液
体保持手段とを備えたことにより、有害ガスが液体保持
手段の液体に溶解され、有害ガスの外部への放散を防止
することができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
液体保持手段を、微細空隙を有する保液体に液体を保持
させ、この液体に有害ガスを接触させる構成とすること
により液体を微細空隙内に毛細管現象によりスムーズに
浸透させることができる。また、液体は保液体内部で複
雑な形状で保持されるため、その表面積は格段に広が
り、有害ガスとの接触面積を広くでき、有害ガスの液体
への溶解の効率を上げることができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
保液体を、多孔体とすることにより、多数の孔の内部に
液体とともに有害ガスを取り込むことができるので広い
面積で均一に液体と有害ガスを接触させ溶解することが
できる。また、多孔体は軽くて強固な構造体を構成でき
るので、装置全体の重量を軽くできる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の
多孔体を、連続発砲体とすることにより、複数の孔間を
立体的に連通させることができ、孔への液体と有害ガス
の浸透性がよくなる。また連続発泡体はスポンジなどで
製法が確立しており安価に製造できる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項2記載の
保液体を、繊維集合体とした。繊維集合体は複数の繊維
を寄り集めたものであり、繊維と繊維の隙間が狭いもの
や広いものが混然と集合している。この隙間の狭いとこ
ろには毛細管現象により液体が浸透しやすく保持される
よう作用する。一方隙間が広いところは有害ガスが通過
浸透しやすく、液体と有害ガスが繊維集合体内部で接触
しやすい構造を有している。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項2記載の
保液体を、粉体と、この粉体を納める容器により構成す
ることで、粉体表面を液体が濡らす状態で保持され、粉
体間に有害ガスが通過すると液体と有害ガスが広い面積
で接触し、効率よく有害ガスを液体に溶解させることが
できる。また容器に粉体を納める構成であるので、容器
の形状を変えても粉体は自由に収めることができる。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項2記載の
保液体を、フィン状体とし、このフィン状体表面を液体
が濡らす状態で保持され、フィン体間に有害ガスが通過
すると液体と有害ガスが広い面積で接触し、効率よく有
害ガスを液体に溶解させることができる。またフィン状
体構成であるので、有害ガスをフィンに沿わせて通過さ
せる通路を構成できる。さらにフィン状としたことによ
り液体の抜けをよくできるため、フィン状体の表面に保
持させる液体の入れ替えが簡単にできる。
【0019】請求項8に記載の発明は、請求項1記載の
液体保持手段に液体の溜まり部を設けたことにより、こ
の溜まり部から液体保持手段内への液体を浸透させるこ
とで、液体の保持量が増加し、有害ガスの溶解処理量を
増すことができる。また溜まり部から液体により液体保
持手段の液体が入れ替わることにで、有害ガスの溶解が
進んでも溶解効率が維持できる。
【0020】請求項9に記載の発明は、請求項8記載の
溜まり部を、保液体上面を凹状とすることにより、重力
も加味されて溜まり部から液体保持手段内への液体の浸
透が促進される。
【0021】請求項10に記載の発明は、請求項8記載
の溜まり部を、保液体底部に液溜まり部を設けたことに
より、液体保持手段内から液体が流れ出すのが防止でき
るため、液体保持手段の液体保持量を増加することがで
き、有害ガスの処理量を増すことができる。
【0022】請求項11に記載の発明は、請求項2記載
の保液体を、耐塩素ガス素材で構成することにより、有
害ガスである塩素ガスによる劣化を防ぎ、液体保持性能
を維持することで、有害ガスの溶解性能を維持すること
ができる。
【0023】請求項12に記載の発明は、請求項11記
載の耐塩素ガス素材を、ブチルゴム、エチレンプロピレ
ンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、フッ素樹脂、塩化
ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、アクリル樹脂、メチルペンテン樹脂、フェノール
樹脂の中から選ぶことにより、成型しやすく、有害ガス
である塩素ガスによる劣化を防ぐことのできる保液体が
得られる。
【0024】請求項13に記載の発明は、請求項1記載
の液体に被電解水を用いるようにしたので、電解槽に被
電解水を供給する際に、液体保持手段にも供給すること
ができる。このため、液体保持手段に新規に供給された
液体により、有害ガスの溶解が行われることになり、効
率のよい溶解処理ができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0026】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける電解水生成装置の構成図を示す。この実施例は電解
水としてアルカリ水を採取し、洗浄水として用いた場合
を示す。同図において、20は上端の電解槽蓋20Aに
より密閉可能な電解槽であり、隔膜21によって陽極室
22と陰極室23が形成されており、各々陽極24およ
び陰極25が隔膜21を介して対向は位置されている。
電解槽の下方には陽極水出口26と陰極水出口27が設
けられている。
【0027】電解槽20の上方には陽極室22から発生
する有害ガスである塩素ガスを溶解処理する液体保持手
段28が備えられており、この液体保持手段28は微細
空隙を有する保液体29に液体を浸透させて保持させて
いる。ここでの液体とは、電解槽20に供給する被電解
水である水道水や地下水であり以降、原水と記す。
【0028】電解槽20から発生するガスは保液体29
を通過して排気口30から排気する。この間に酸素や水
素ガスなど原水に溶解しにくいガスは排気口30から排
出され、塩素ガスは保液体29に含まれる原水に接触し
溶解する。保液体29の上面に原水を溜める凹状の溜ま
り部31と、底部には保液体29の底が原水に浸ること
ができる液溜まり部32を設けている。
【0029】保液体29は、耐塩素ガス素材であるポリ
エチレンを連続発泡の多孔体に成型したスポンジで構成
している。
【0030】33は着脱自在のキャップ34および電解
質床35を有する電解質タンクであり、ここでは電解質
として食塩が充填されている。電解質タンク33には陽
極室22に設けられた給水口36からパルスポンプから
なる給液手段37によって電解槽20に入れられた原水
が導入路38を経て電解質タンク33の上方に送られ
る。導入された原水は食塩と混合して飽和食塩水とな
り、電解質床35および給液路39を通じて電解質供給
口40から電解質溶液が陽極室22供給される構成とな
っている。
【0031】ここで、給液路39の電解質供給口40近
傍には陽極室22の原水の侵入を阻止する方向に逆止弁
41が設けられており、また電解質供給口40は電解質
タンク33の液面よりも上方位置に設けられている。
【0032】陰極水出口27の下流には吐出手段42が
設けられており、駆動されることで吐出路43を通じて
陰極水が吐出口44から電解水容器45に取水される。
また陽極水出口26の下流には排水路46を通じて陽極
水を排出する排水弁47が設けられている。
【0033】48は操作パネル49と制御回路50から
成る制御手段であり、電解水容器45の存在を検知する
容器検知手段51の信号が制御回路50に入力され、容
器検知手段51によって容器が吐出口44の対向位置に
存在する時のみ電解動作を行うように構成されている。
また52はパルスポンプ37の駆動パルスをカウントす
るパルスカウンタであり、累積パルス数をカウントする
ことで食塩の消費量が擬似的に検出され、所定パルス数
に達した時点で食塩補給の報知を行うように構成されて
いる。
【0034】操作パネル49には電源スイッチ、電解ス
イッチ、容器検知手段51によって電解水容器が存在す
ることを報知する容器セット報知手段とパルスカウンタ
の累積パルスが所定値に達した時点で食塩補給を報知す
る食塩補給報知手段を有している(図示せず)。
【0035】上記構成において次に動作、作用について
説明する。
【0036】電解前に電解槽20の電解槽蓋20Aを開
け、所定水位まで原水を入れる。この時、保液体29に
原水を注ぐことにより、保液体29に原水が浸透しなが
ら電解槽20内に流れ込む。そして、所定水位に達し原
水の供給を止めても、保液体29は上面の溜り部31に
溜まった原水が徐々に保液体29の内部に浸透してゆ
く。また、保液体29から染み出してくる原水は、液溜
り部32に溜り、保液体29を原水に浸す状態になるた
め、保液体29は常に原水を保持できる。
【0037】次に、電解槽蓋20Aを閉めて、操作パネ
ル49の電源スイッチを投入し、電解スイッチを投入す
ることで電解動作が開始される。なお、この時電解水容
器45が所定位置にセットされていれば操作パネル49
の容器セット報知手段(図示せず)が点灯し、電解動作
が開始される。電解水容器45が吐出口44に対向する
位置に載置されていない場合は容器検知手段51によっ
て検出され、電解動作に移行しない。これにより誤って
容器外に電解水を吐出することがなくなる。
【0038】電解動作について説明する。電解スイッチ
が投入されると、まずパルスポンプ37が所定時間だけ
駆動され、陽極室22の原水が導入路38を経て電解質
タンク33に送られる。電解質タンク33は水密状態に
構成されており、原水が導入されることにより飽和状態
の食塩水が電解質床35、給液路39、逆止弁41を経
て電解質供給口40から陽極室22内に所定量供給さ
れ、所定濃度の食塩希釈水となる。次いで制御回路50
が動作して陽極24と陰極25間に逆極性、つまり陽極
24側を−極、陰極25側を+極として電流が所定時間
印可される。これにより前回の電解によって陰極25の
表面に析出したスケール成分が酸化還元されて洗浄され
る。すなわち、原水には各種のイオンが含まれており、
特にカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの陽イ
オンは陰極室23の水酸基と反応して水酸化カルシウム
や水酸化マグネシウムとなり、溶解限界を越えると陰極
25や隔膜21の表面に析出し、電解電流の妨害因子と
なるが、電解前に逆電洗浄を所定時間行うことで良好に
洗浄されてスケール成分が分解され、電極の長寿命化が
実現できる。
【0039】その後通常極性で所定時間だけ電気分解さ
れる。電解時の陽極室22では(化1)に示した反応が
生じて酸性水が生成される。
【0040】(化1) 2Cl-→Cl2↑+2e- Cl2+H2O→HCl+HClO 2H2O→O2↑+4H++4e- 一方、陰極室23では化式2に示した反応が生じて水酸
基OH-を中和するためNa+が隔膜21を通過して移動
し、アルカリ水が生成される。
【0041】(化2) 2H2O+2e-→H2↑+2OH- Na++e-→Na 2Na+2H2O→2NaOH+H2↑ ここで、陽極室22のみに食塩溶液が供給されるので短
時間に還元力の強いアルカリ水が得られる。すなわち、
陽極24と陰極25間に電圧が印可されると被電解水に
含まれるイオンは電気吸引力により陽/陰極24、25
と逆極性のイオンが隔膜21を通過して移動することと
なる。したがって陽極室22に導入された食塩に含まれ
るNaイオンは隔膜21を経て陰極室25へと即座に移
動する。この電気吸引力以外にも例えば拡散理論にした
がえば、Naイオンが拡散によってイオン濃度を均一に
するように作用する。この結果、陽/陰極24、25間
に流れる電流が増加し、短時間に還元力の強いアルカリ
水が得られる。実験によれば500CCの水を1Aで1
5分間電解することでpH12のアルカリ水が得られた。
この還元力の強いアルカリ水は油脂の鹸化や乳化作用お
よび蛋白質に対する加水分解作用を有し、家具や住宅建
材、電気製品などの表面の洗浄水として利用できる。
【0042】また陽極室22のみに食塩溶液が供給され
ることで陰極室23には塩素イオンCl-濃度の低いア
ルカリ水が生成される。Cl-は洗浄力を阻害する因子
となるため、陽極室22のみに食塩溶液が供給すること
で洗浄力の高いアルカリ水を生成できる。
【0043】陰極室14に生成されたアルカリ水は、所
定時間電解された後、直ちに吐水手段42が駆動されて
吐出路43を通じて吐出口44から電解水容器45に注
入される。これにより電解隔膜を介しての酸性水とアル
カリ水の浸透混入が防止でき、pH値の劣化が防止できる
とともに、容器が存在しない場合での誤吐出を防止でき
る。なお、電解水容器45には噴霧機構(図示せず)を
設けて被洗浄面に直接スプレー噴霧して使用することも
できる。
【0044】陽極室22に生成された酸性水は排水弁4
7を開成することで排水路46を通過して排出される。
なお同時生成される酸性水は殺菌作用を有しており、殺
菌水として利用することができる。また所定の比率でア
ルカリ水と混合して中性もしくは弱酸性殺菌水として利
用することもできる。
【0045】電解槽20で電気分解を行うと、陽極室2
2には酸性水が生成され、陰極室23にはアルカリ水が
生成されるが、これと同時に、陽極室22には塩素ガス
Cl 2↑、酸素ガスO2↑が、そして陰極室23に生成さ
れる水素ガスH2↑が生成される(本実施例ではこれら
を総称して電解ガスと呼ぶ)。ここで生成した電解ガス
は、酸性水及びアルカリ水の上方に溜まり、その後液体
保持手段28の保液体29に入る。
【0046】液体保持手段28は、ポリエチレンの連続
発泡体の保液体29を有し、塩素ガスを溶解する原水が
浸漬され保持されている。この連続発泡体29の空隙部
を電解ガスが通過し、排気口30から排出される構成で
ある。
【0047】電気分解が進むと、陽極24、陰極25か
ら電解ガスが発生し、電解槽20に注入した水の上部に
溜まり、ガスの量が増え徐々に上方に上がり、その内圧
により液体保持手段28内に入る。その後、電解ガスが
供給され続けると、電解ガス中の水に溶ける成分が溶解
する。塩素ガスは水に溶解するので、ここで除去され
る。酸素ガス、水素ガスなどの溶解しにくい成分は、そ
の大半が液体保持手段28内を素通りして排気口30か
ら装置外部に排出される。陽極室22及び陰極23に十
分な濃度の酸性水及びアルカリ水が生成できたら、電極
24、25への通電が停止するので、その後、再度電解
する際に電解槽蓋20Aを開け、原水を供給すれば、液
体保持手段28に溶解した塩素成分(次亜塩素酸)は原
水と一緒に電解槽20に流れ出して塩素ガス除去性能を
維持することができる。このように、電気分解で発生し
た塩素ガスが漏洩すること無く液体保持手段に入り、溶
解により除去させるので、装置を使用している雰囲気中
の塩素ガス濃度が上昇することが無いので、快適に使用
できる。
【0048】また、電解槽で発生した塩素ガスを含む気
体は、自らの圧力上昇により液体保持手段の連続発泡体
内部を通過して、塩素ガスを溶解可能な液体に接触しな
がら溶解れるので、電気分解で発生し、電解槽外部へ漏
出する塩素ガスの全量が広い表面積の液体と接触するの
で効率的な塩素ガスの除去が可能となる。
【0049】また、塩素ガスを溶解するための液体を被
電解水である原水としているので、簡単、迅速、容易に
入手ができるので、塩素ガスを溶解するための液体をき
らすことがないので、確実な塩素ガス除去が可能とな
る。
【0050】なお、本実施例では、塩素ガスを溶解する
液体として被電解水を用いたが、塩素ガスを溶解する液
体であれば、有機溶剤、油脂やこれらの混合物でもよ
い。また、水を用いる場合でも溶解した塩素ガスは、ア
ルカリ性になれば、ほとんどが次亜塩素酸イオンになる
ので、水50のpHは中性(pH7)から急激に存在率がじ
ょうしょうするので、すこしでもアルカリ側に傾いてい
るほうが良い。できればpH8.0以上であればよい。よ
って、陰極側で生成したアルカリ水をもちいてもよい。
このようにして、液体をアルカリ性とすると、混入され
た塩素ガスは容易に溶解し、次亜塩素酸イオンとなるの
で、一端溶解した塩素ガスが再び発生することが無いの
で、確実な塩素ガス除去ができる。
【0051】さらに、塩素ガス除去手段の性能をより向
上させるためには、水に塩素ガスが水に溶解して生成す
る次亜塩素酸および次亜塩素酸イオンを分解する薬剤を
いれれば良い。このような薬剤としては、アスコルビン
酸、ポリフェノール、亜硫酸カルシウム、チオ硫酸ナト
リウム、酸化鉄、マンガン溶液、炭酸カルシウム化合
物、蛋白質および次亜塩素酸化合物と反応性を有する有
機物等がある。これらの薬剤を添加することで、これら
の化合物が分解されるので、溶液中の濃度を次亜塩素酸
及び次亜塩素酸イオンの飽和濃度以下で、かつ低いレベ
ルで維持できるので、溶解性能を維持できるとともに、
液体保持手段が手に触れた場合でも塩素を感じたり、肌
が荒れたりすることが無い。従って、液体に塩素酸化合
物を分解可能な薬剤を溶解しているので、塩素ガスが溶
解することで生成した塩素酸化合物を塩素イオンするこ
とができるので、液体中の塩素酸化合物濃度が常に低い
レベルで意地できるので、塩素除去手段からの塩素ガス
の漏出がなくなるので、確実な塩素ガス除去を行うこと
ができる。
【0052】水に溶解する塩素ガスの量を増やすことが
できるので、塩素ガス除去効果を向上させることができ
る。
【0053】なお、本実施例では、液体保持手段の液体
を保持させる保液体として、連続発泡のポリエチレンを
用いたが、不織布や綿状の繊維集合体の構造のものを用
いても良い。この場合には、発泡体と異なり保液体とし
ての空隙割合を大きくできるので、液の浸透性がよくな
ることと、電解ガスの通過抵抗も小さくできるのでスム
ーズな排気が可能となる。また、繊維集合体は、複数の
繊維を寄り集めたものであり、繊維と繊維の隙間が狭い
ものや広いものが混然と集合している。この隙間の狭い
ところには毛細管現象により液体が浸透しやすく保持さ
れるよう作用する。一方隙間が広いところは有害ガスが
通過浸透しやすく、液体と有害ガスが繊維集合体内部で
接触しやすい構造を有している。
【0054】(実施例2)実施例2における電解水生成
装置の液体保持手段60を図2に示した。なお、実施例
1の電解水生成装置と同一構造のものは同一符号を付与
し、説明を省略する。図2において、液体保持手段60
は、ネット状の開口A61、開口B62、開口C63を
備えた容器64と、この容器64の内部に納めた粉体6
5より成る。開口A61、開口B62、開口C63の開
口部の穴径は粉体65の球径より小さくしてある。粉体
65は球状のセラミックボールを用いたが、耐塩素ガス
素材の樹脂のペレットでもよい。開口A61は容器64
の側面の電解槽20内部に面していて、開口B62は容
器64の上面に設けられる。また、開口C63は排気口
30に面して設けている。
【0055】上記構成で電解槽20に原水を供給する際
に、開口B62より容器64内部に原水が流入して粉体
65表面を濡らしながら、開口A61より電解槽20内
部に流出する。そして電解が開始されて発生する電解ガ
スは開口A61と開口B62より容器64内に入り、粉
体65の間を縫うように通過し、開口C63から出て排
気口30より装置外へと排気される。塩素ガスは粉体6
5間を通過する際に粉体65表面に付着している原水に
溶解される。
【0056】本実施例2によれば液体保持手段60に用
いる粉体65は、一般の工業品を用いることができ、こ
れらは安価で形状や表面状態を管理しやすい。これは粉
体65の表面の濡れ状態を均一にすることができので、
ここを通過する塩素ガスの溶解を安定に効率よく行なえ
る。
【0057】なお、この粉体65は表面に親水性処理を
行なうと、更に保水性が上がり効果を向上させることが
できる。また、また容器に粉体を納める構成であるの
で、容器の形状を変えても粉体は自由に収めることがで
きる。
【0058】(実施例3)実施例3における電解水生成
装置の液体保持手段70を図3に示した。なお、実施例
1の電解水生成装置と同一構造のものは同一符号を付与
し、説明を省略する。図3において、液体保持手段70
は、底部に液溜り部71を設け、その上面に垂直方向に
複数のフィン72を一体に成形したフィン状体73を構
成している。フィン状体73は電解槽20内部と排気口
30を連通する方向に配列し、フィン状体73の上面の
排気口30側にはガイド板74を設ける。
【0059】上記構成で電解槽20に原水を供給する際
に、フィン72間に原水が流入してフィン72表面を濡
らしながら、液溜り部71に流れ、電解槽20内部に流
出する。そして電解が開始されて発生する電解ガスはフ
ィン72の間を沿って通過し、排気口30より装置外へ
と排気される。塩素ガスはフィン72間の広い面積の表
面に沿って通過する際にフィン72表面に付着している
原水に溶解される。
【0060】本実施例3によれば液体保持手段60に用
いるフィン72は、樹脂により一体成形できる。フィン
状体73はフィンピッチや面積を最適化することによっ
て、保水性と塩素ガスの溶解性能を自由に設定できる。
また、フィン状としたことにより液体の抜けをよくでき
るため、フィン状体の表面に保持させる液体の入れ替え
が簡単にできる。
【0061】なお、実施例1から3においては、隔膜を
有する電解槽の構成としたが、水を電気分解する構成で
あれば良いので、電極間に隔膜を有さない無隔膜電解槽
でもよい。
【0062】また、実施例1から3においては、バッチ
式電解槽の構成であったが、流水式であっても有害ガス
を外部に排出する部位に配置すれば同様の効果が得られ
る。
【0063】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜13の電解水
生成装置によれば、簡単な構成で電気分解により発生す
る有害ガスを除去可能なので、装置の外部に有害ガスが
放散されない。したがって、一般家庭ならびに、気密性
の高い空間や、狭い空間で使用しても雰囲気中の有害ガ
ス濃度が高くなることがなく、使用者が不快感を感じた
り、周囲の金属材料が腐食したりすることがない。
【0064】また有害ガスを溶解するのは液体であるの
で、簡単に入れ替えることができ、簡単な構成で繰り返
し有害ガスを処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における電解水生成装置の構
成図
【図2】本発明の実施例2における液体保持手段の構成
【図3】本発明の実施例3における液体保持手段の構成
【図4】従来の電解水生成装置の構成図
【図5】従来の有害ガス処理装置を有する電解水生成装
置の構成図
【符号の説明】
20 電解槽 28 液体保持手段 29 保液体(多孔体、連続発泡体) 31 溜まり部 32 液溜まり部 64 容器 65 粉体 73 フィン状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桶田 岳見 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岡 浩二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中村 一繁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D002 AA18 AC10 BA02 CA20 DA02 DA05 DA16 DA22 DA70 4D020 AA10 BA23 BB03 CB33 CC15 4D061 DA01 DA03 DB07 EA02 EB04 EB12 EB14 EB37 EB39 GA30 GC15

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被電解水を電気分解して電解水を生成す
    る電解槽と、前記電解槽より発生する有害ガスを溶解さ
    せる液体を保持する液体保持手段とを備えた電解水生成
    装置。
  2. 【請求項2】 液体保持手段は、微細空隙を有する保液
    体に液体を保持させ、前記液体に有害ガスを接触させて
    成る請求項1に記載の電解水生成装置。
  3. 【請求項3】 保液体は、多孔体より成る請求項2に記
    載の電解水生成装置。
  4. 【請求項4】 多孔体は、連続発泡体で構成する請求項
    3に記載の電解水生成装置。
  5. 【請求項5】 保液体は、繊維集合体により成る請求項
    2に記載の電解水生成装置。
  6. 【請求項6】 保液体は、粉体と、前記粉体を納める容
    器により成る請求項2に記載の電解水生成装置。
  7. 【請求項7】 保液体は、フィン状体より成る請求項2
    に記載の電解水生成装置。
  8. 【請求項8】 液体保持手段に液体の溜まり部を設けた
    請求項1に記載の電解水生成装置。
  9. 【請求項9】 溜まり部は、保液体上面を凹状とする請
    求項8に記載の電解水生成装置。
  10. 【請求項10】 溜まり部は、保液体底部に液溜まり部
    を設けた請求項8に記載の電解水生成装置。
  11. 【請求項11】 保液体は、耐塩素ガス素材で構成する
    請求項2に記載の電解水生成装置。
  12. 【請求項12】 耐塩素ガス素材は、ブチルゴム、エチ
    レンプロピレンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、フッ
    素樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリエチレ
    ン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、メチルペンテン樹
    脂、フェノール樹脂の中のいずれかである請求項11に
    記載の電解水生成装置。
  13. 【請求項13】 液体は、被電解水を用いる請求項1か
    ら12のいずれか1項に記載の電解水生成装置。
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