JP2002315760A - 義歯の製造方法、義歯材料及びその使用 - Google Patents
義歯の製造方法、義歯材料及びその使用Info
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Abstract
強度、変色、プラーク攻撃性、研磨性に関する欠点を有
していない義歯の製造 【解決手段】 印象剤を用いて精密印象型を製造し、加
工モデルを製造し、硬化可能な義歯材料からなる義歯床
を適用し、引き続き硬化させ、前記の義歯床上に絶縁層
を適用し、絶縁された義歯床にワックスの形で歯を配置
し、埋込剤を用いて歯列弓を固定し、ワックス配置を煮
沸除去し、絶縁フィルムを除去し、ワックスの煮沸除去
後に生じた中空に義歯材料を充填し、引き続き硬化させ
るか又は印象剤を用いて精密印象型を製造し、加工モデ
ルを製造し、光硬化性の義歯材料からなる義歯床を適用
し、引き続き硬化させ、光硬化性の義歯材料中に歯の配
列を実施し、引き続き硬化させる義歯の製造方法。
Description
歯材料並びにその使用に関する。
種の異なる種類の主要材料が公知である。これらはポリ
メチルメタクリレート(PMMA)をベースとする2成
分材料、PMMA不含の熱硬化性材料並びに熱可塑性に
加工可能な射出成形材料である。
加工の準備のために必要な加工品である。
る加工モデルの製造の後に、硬化可能な材料を用いてい
わゆる義歯床を石膏モデル上に適用しかつ重合させる。
この義歯床は後の義歯をワックスの形で配列させるため
の基礎として用いられ、患者の口腔内での短時間の試用
のためにも十分な安定性を有する。
床はワックス配列をプラスチックに置き換える前に除去
されかつ煮沸除去するワックスにより置き換えなければ
ならないことである。
た加工品は完全に石膏内に埋め込まれ、この石膏の硬化
の後にワックスを加熱により除去する。相応する中空内
に多様な方法によりプラスチックを導入し、固定する。
めに時間がかかる、 − 水を含有する石膏とプラスチックの間の不相容性の
ために、絶縁材料を使用しなければならず、その際、不
十分な絶縁の場合に常にプラスチック中に変色が生じて
しまう、 − 光硬化性材料の使用は考えられず、充填の間のコン
トロールは不可能である。
かつ重合することは重合収縮及び熱的収縮のために寸法
安定性に不利に影響するということが特に欠点である。
の欠点を少なくとも部分的に有していないような義歯の
製造方法並びにそれに関する義歯材料を提供するという
課題が生じる。これは特に改善すべき寸法安定性に関し
ている。
より請求項1記載の方法、請求項8記載の義歯材料並び
に請求項9及び10記載の使用により解決される。
学的印象をまず通常の印象剤を用いて、有利に付加架橋
するシリコーン又はアルジネートを用いて製造する。
加工モデルを製造する。それに引き続き、硬化性の義歯
材料、特に本発明による下記の成分からなる義歯床を適
用し、引き続き硬化させる。つまり、義歯材料、特に本
発明による義歯材料を義歯床材料として使用することが
本発明の本質である。
して、引き続き、絶縁された義歯床にワックスの形の歯
の配列を実施する。歯列弓を外側から埋込剤、例えば透
明な付加架橋可能なシリコーン又は光硬化性のメタクリ
レートベースの埋込剤を用いて固定する。それに引き続
き、ワックス配列を煮沸除去し、絶縁フィルムを除去
し、従って煮沸除去の後に生じる中空を義歯材料で充填
し、これを硬化させる。
ョンにおいて、まず精密印象型を印象材料を用いて製造
し、その後で、加工モデルを製造し、光硬化性の義歯材
料からなる義歯床を適用し、硬化させ、最終的に光硬化
可能な義歯材料中に歯の配列を実施し、引き続き硬化さ
せる。
に信頼でき、従って有利であることは明らかである:ま
ず最初に、第2のバリエーションの最後の方法工程にお
いて、歯の配列を顎の関係を考慮しながら段階的に、特
に咬合器を用いて構成し、点状に光を用いて硬化させる
場合に有利である、それというのも、対合歯に対する正
確な位置を保障し、点状の硬化により収縮が原因の歪み
を回避することができるためである。
再度全体として光を照射して硬化させる場合に有利であ
る、それというのも均質でかつ十分な強度が不可欠な重
合反応を達成するためである。
ト:5〜46質量%、 2. 多官能性、高分子量のアクリレート樹脂:2.5
〜20質量%、 3. 多官能性反応性希釈剤:5〜15質量%、 4. ビス−GMA及び/又はエトキシ化誘導体:1〜
15質量%、 5. 充填剤:2〜15質量%、 6. PMMA/コポリマーをベースとする有機充填
剤:5〜30質量%、 7. 破砕重合体:0〜30質量%、 8. 無機ガラス:0〜10質量%、 9. 光開始剤:0.1〜2質量%及び 10. 着色顔料:0〜1質量% からなる組成物を使用するのが有利である。
ある: 1について:脂肪族ウレタンアクリレート/−メタクリ
レート、分子量400〜700g/mol、23℃での
粘度:103〜5×104mPas。
の分子量、60℃での粘度103〜3×104mPas
を有するポリエステルトリウレタンアクリレート。
−/アクリレート、グリコールジメタクリレート、例え
ばトリエチレングリコールジメタクリレート、アルキル
鎖含有のジメタクリレート、例えばドデカンジオールジ
メタクリレート、ポリエーテルポリオールアクリレー
ト、例えばペンタエリトリトールテトラアクリレート。
ビス−GMA−誘導体。
表面積50〜250m2/g、一次粒径7〜40nm、
タップ密度:50〜150g/l;これは有利に疎水化
されていてもよく又はシラン、有利にメタクリルシラン
で官能化されていてもよい。
これは噴霧乾燥されて、凝集体の形で供給される。
及び/又は3に挙げた成分の割合を有するPMMAから
なり、シェルはアルキルメタクリレート、例えばブチル
メタクリレートの割合を有するPMMAからなる。
レート、例えばイソブチルメタクリレートの割合を有す
るPMMA(多官能性メタ−/アクリレート、例えば脂
肪族ジメタクリレート又はグリコールジメタクリレート
の割合を用いて架橋)。
ルジメタクリレート、SiO2、例えば5の成分と同
様。この混合物を重合させ、粉砕し、シラン処理し、充
填物として使用する;一次粒径15〜40μm。5〜3
0質量%の割合の粉砕重合体が有利である。
に≦1μm、有利に、例えばメタクリル基含有シランで
表面処理されている。
ンオキシド−/ビスアシルホスフィンオキシド(Acylph
ophinoxid-/Bisacylphoyhinoxid)−誘導体並びにヒド
ロキシアルキルフェノン、例えば有利にアミン含有の協
力剤、例えばアルキルアミノベンゾエートとそれぞれ組
み合わせたもの。
>5質量%を有するパール重合体の形のコポリマーが適
している、それというのも、不所望な膨潤過程により粘
度が時間と共に極端に増大するためである。この関連
で、いわゆる架橋したコア−シェル−ポリマーが特に適
しており、前記のポリマーは比較的強く架橋したコアと
比較的弱く架橋したもしくは架橋していないシェルとか
らなり、それにより規定された膨潤が可能である。同様
に、規定された比較的高く架橋した遮断層を有するエマ
ルションポリマーも特に適しており、前記のポリマーは
同様に限定的に局所的に膨潤する。この部分的膨潤によ
り、充填剤は、著しく高い衝撃強さ〜約8kJ/m2が
達成可能な程度にモノマーマトリックス中に包まれる
(製造例はパール重合体、例えばRoehm社 Darmstadt,の
プレキシゴム(Plexigum)−製品系列、これは試験にお
いて適していることが証明された)。
の範囲内、特に≦20μmの範囲内にある。
スとするシリコーンで変性されたポリマーも使用可能で
ある。
を有する多官能性のメタクリレート又はアクリレートか
らなる予備重合した混合物からなる。モノマーとして多
官能性のメタ−/アクリレートが使用され、充填剤とし
て煙霧二酸化ケイ素が使用される。重合され及び粉砕さ
れた混合物を充填剤として使用するまでにシラン処理
し、つまり官能性のメタクリレート含有層で被覆した。
こうして破砕重合体と義歯床用材料のモノマーマトリッ
クスとの間の化学的結合が達成される。
30μmであり、その際、特にできる限り高い透明度を
得ることが最も重要な基準である。3mmの層厚の充填
剤の透明度は少なくとも30〜40%であるのが好まし
い。
して使用される無機ガラスは最適に使用される。10質
量%を下回る量が有利である、それというのもこの無機
充填剤は機械的強度を改善するが、同時に脆性、加工性
及びプラーク攻撃性のようなパラメータに不利な影響を
及ぼすためである。
特に≦1を有するバリウムアルミニウムホウ−ケイ酸塩
が適している。
料の利点は明らかである。
ス構築を行い、その結果、患者の試用の際の位置合わせ
は後の義歯の位置合わせに一致することは明白である。
は行わないため、明らかな時間の節約と共に高い精度が
達成される。
配置の製造の前に行わない。
合収縮は減少する。
2のバリエーションの場合に、段階的に加工することが
でき、段階的な重合により材料の流れ去りが妨げられ
る。
階の直接的な有効な制御が可能である。
合性により、比較的高い強度を有する均質材料が生じ
る。
ーストの調整された粘度は長時間にわたり一定に保たれ
る。
性に関してマトリックスに対して高い相容性を保障す
る。それにより、義歯材料としてのしようのために必要
な硬化の程度が達成される。
め製造された義歯床は貯蔵の際になお寸法安定性である
が、しかし、プラーク攻撃性及び悪い研磨性に関する従
来の複合材料の欠点を有していない。
の加工品のための本発明による義歯材料の使用は明らか
である。
Claims (10)
- 【請求項1】 次の工程: a1) 印象剤を用いて精密印象型を製造する工程、 b1) 加工モデルを製造する工程、 c1) 硬化可能な義歯材料からなる義歯床を適用し、
引き続き硬化させる工程、 d1) 義歯床上に絶縁層を適用する工程、 e1) 絶縁された義歯床にワックスの形の歯の配置を
実施する工程、 f1) 埋込剤を用いて歯列弓を外部から固定する工
程、 g1) ワックス配置を煮沸除去し、絶縁フィルムを除
去する工程、 h1) ワックスの煮沸除去後に生じた中空に義歯材料
を充填し、引き続き硬化させる工程;又は a2) 印象剤を用いて精密印象型を製造する工程、 b2) 加工モデルを製造する工程、 c2) 光硬化性の義歯材料からなる義歯床を適用し、
引き続き硬化させる工程、 d2) 光硬化性の義歯材料中に歯の配列を実施し、引
き続き硬化させる工程を有する、義歯の製造方法。 - 【請求項2】 方法工程d2)において歯の配列を顎の
関係を考慮しながら段階的に構成し、かつ点状に光を用
いて硬化させる、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 点状の硬化の後に義歯を引き続き再度全
体として光を照射して硬化させる、請求項2記載の方
法。 - 【請求項4】 次の成分: 1. 多官能性ウレタンメタクリレート/−アクリレー
ト:5〜46質量%、 2. 多官能性、高分子量のアクリレート樹脂:2.5
〜20質量%、 3. 多官能性反応性希釈剤:5〜15質量%、 4. ビス−GMA及び/又はエトキシ化誘導体:1〜
15質量%、 5. 充填剤:2〜15質量%、 6. PMMA/コポリマーをベースとする有機充填
剤:5〜30質量%、 7. 破砕重合体:0〜30質量%、 8. 無機ガラス:0〜10質量%、 9. 光開始剤:0.1〜2質量%及び 10. 着色顔料:0〜1質量% からなる、組成物を義歯床用材料として使用する、請求
項1から3までのいずれか1項記載の方法。 - 【請求項5】 有機充填剤として、架橋したコア−シェ
ル−ポリマー又は架橋したエマルションポリマーを使用
する、請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 有機充填剤の粒径が≦50μm、有利に
≦20μmである、請求項4から5までのいずれか1項
記載の方法。 - 【請求項7】 無機ガラスの粒径が≦5μm、有利に≦
1μmである、請求項4から6までのいずれか1項記載
の方法。 - 【請求項8】 請求項4から7までのいずれか1項記載
の組成物を有することを特徴とする義歯材料。 - 【請求項9】 請求項1から7までのいずれか1項記載
の方法における義歯床用材料としての請求項8記載の義
歯材料の使用。 - 【請求項10】 総義歯/部分義歯、義歯補修及び歯科
矯正の加工品のための、請求項8記載の義歯材料の使
用。
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