JP2002314432A - 符号列生成装置及び方法、信号再生装置及び方法、並びにコンテンツ供給システム - Google Patents

符号列生成装置及び方法、信号再生装置及び方法、並びにコンテンツ供給システム

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JP2002314432A
JP2002314432A JP2001142101A JP2001142101A JP2002314432A JP 2002314432 A JP2002314432 A JP 2002314432A JP 2001142101 A JP2001142101 A JP 2001142101A JP 2001142101 A JP2001142101 A JP 2001142101A JP 2002314432 A JP2002314432 A JP 2002314432A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音楽等のコンテンツの試し視聴が可能であり
ながら、暗号が解読される危険性をなくし、万一高品質
化のためのデータが漏洩した場合でも被害を最小限に抑
えることを可能とする。 【解決手段】 符号列ダミーデータ書き換え手段185
2は、コンテンツデータを符号化する符号化手段185
1からの所定フォーマットの符号列に対して、ダミーパ
ターン発生手段1854で発生されたダミーパターンに
対応する部分をダミーデータに置き換えて第1の符号列
を出力する。符号列部分データ抜き取り手段1855
は、符号化手段1851からの符号列の内の当該ダミー
パターンに対応する部分を抜き取って第2の符号列を出
力する。ダミーパターン発生手段1854は、1つのコ
ンテンツについて複数種類のダミーパターンを発生す
る。互いにダミーパターンの異なる複数種類の第1の符
号列と第2の符号列との対が得られ、対となる第1、第
2の符号列の対のときのみ正常な復号、再生が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号列生成装置及
び方法、信号再生装置及び方法、並びにコンテンツ供給
システムに関するものであり、特に、試し視聴が可能な
ように信号を符号化するとともに、その結果、試し視聴
者が購入を決めれば、少ない情報量のデータを追加して
高品質での再生を可能にするような符号列生成装置及び
方法、信号再生装置及び方法、並びにコンテンツ供給シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば音響などの信号を暗号化して放送
したり、記録媒体に記録して、鍵を購入した者に対して
のみ、その視聴を許可するというソフトの流通方法が知
られている。暗号化の方法としては例えば、PCMの音
響信号のビット列に対して鍵信号として乱数系列の初期
値を与え、発生した0/1の乱数系列と上記PCMのビ
ット列との排他的論理和をとったビット列を送信したり
記録媒体に記録する方法が知られている。この方法を使
用することにより、鍵信号を入手した者のみがその音響
信号を正しく再生できるようにし、鍵信号を入手しなか
った者は雑音しか再生できないようにすることができ
る。もちろん、暗号化方法としては、より複雑な方法を
用いることも可能である。
【0003】一方、音響信号を圧縮して放送したり、記
録媒体に記録する方法が、普及しており、符号化された
オーディオ或いは音声等の信号を記録可能な光磁気ディ
スク等の記録媒体が広く使用されている。
【0004】オーディオ或いは音声等の信号の高能率符
号化の手法には種々あるが、例えば、時間軸上のオーデ
ィオ信号等をブロック化しないで、複数の周波数帯域に
分割して符号化する非ブロック化周波数帯域分割方式で
ある、帯域分割符号化(サブ・バンド・コーディング:
SBC)や、時間軸の信号を周波数軸上の信号に変換
(スペクトル変換)して複数の周波数帯域に分割し、各
帯域毎に符号化するブロック化周波数帯域分割方式、い
わゆる変換符号化等を挙げることができる。また、上述
の帯域分割符号化と変換符号化とを組み合わせた高能率
符号化の手法も考えられており、この場合には、例え
ば、上記帯域分割符号化で帯域分割を行った後、該各帯
域毎の信号を周波数軸上の信号にスペクトル変換し、こ
のスペクトル変換された各帯域毎に符号化が施される。
【0005】ここで上述したフィルタとしては、例えば
QMFフィルタがあり、このQMFフィルタについて
は、文献「1976, R.E.Crochiere, Digital coding of s
peechin subbands, Bell Syst. Tech. J. Vol.55, No.
8, 1976」 に述べられている。また、文献「ICASSP 83,
BOSTON, Polyphase Quadrature filters-A new subban
d coding technique, Joseph H. Rothweiler」には、等
バンド幅のフィルタ分割手法が述べられている。
【0006】ここで、上述したスペクトル変換として
は、例えば、入力オーディオ信号を所定単位時間(フレ
ーム)でブロック化し、当該ブロック毎に離散フーリエ
変換(DFT)、コサイン変換(DCT)、モディファ
イドDCT変換(MDCT)等を行うことで時間軸を周
波数軸に変換するようなスペクトル変換がある。MDC
Tについては、文献「ICASSP, 1987, Subband/Transfor
m Coding Using Filter Bank Designs Based on Time D
omain Aliasing Cancellation, J.P.Princen, A.B.Brad
ley, Univ. of Surrey Royal Melbourne Inst. of Tec
h.」 に述べられている。
【0007】波形信号をスペクトルに変換する方法とし
て、上述のDFTやDCTを使用した場合には、M個の
サンプルからなる時間ブロックで変換を行うとM個の独
立な実数データが得られる。時間ブロック間の接続歪み
を軽減するために、通常、両隣のブロックとそれぞれM
1個のサンプルずつオーバーラップさせるので、平均し
て、DFTやDCTでは(M−M1)個のサンプルに対
してM個の実数データを量子化して符号化することにな
る。
【0008】これに対してスペクトルに変換する方法と
して上述のMDCTを使用した場合には、両隣の時間と
M個ずつオーバーラップさせた2M個のサンプルから、
独立なM個の実数データが得られるので、平均して、M
DCTではM個のサンプルに対してM個の実数データを
量子化して符号化することになる。復号装置において
は、このようにしてMDCTを用いて得られた符号から
各ブロックにおいて逆変換を施して得られた波形要素を
互いに干渉させながら加え合わせることにより、波形信
号を再構成することができる。
【0009】一般に変換のための時間ブロックを長くす
ることによって、スペクトルの周波数分解能が高まり、
特定のスペクトル成分にエネルギーが集中する。したが
って、両隣のブロックと半分ずつオーバーラップさせて
長いブロック長で変換を行い、しかも得られたスペクト
ル信号の個数が、元の時間サンプルの個数に対して増加
しないMDCTを使用することにより、DFTやDCT
を使用した場合よりも効率の良い符号化を行うことが可
能となる。また、隣接するブロック同士に十分長いオー
バーラップを持たせることによって、波形信号のブロッ
ク間歪みを軽減することもできる。
【0010】このようにフィルタやスペクトル変換によ
って帯域毎に分割された信号を量子化することにより、
量子化雑音が発生する帯域を制御することができ、マス
キング効果などの性質を利用して聴覚的により高能率な
符号化を行なうことができる。また、ここで量子化を行
なう前に、各帯域毎に、例えばその帯域における信号成
分の絶対値の最大値で正規化を行なうようにすれば、さ
らに高能率な符号化を行なうことができる。
【0011】周波数帯域分割された各周波数成分を量子
化する場合の周波数分割幅としては、例えば人間の聴覚
特性を考慮した帯域分割が行われる。すなわち、一般に
臨界帯域(クリティカルバンド)と呼ばれている高域程
帯域幅が広くなるような帯域幅で、オーディオ信号を複
数(例えば25バンド)の帯域に分割することがある。
また、この時の各帯域毎のデータを符号化する際には、
各帯域毎に所定のビット配分或いは、各帯域毎に適応的
なビット割当て(ビットアロケーション)による符号化
が行われる。例えば、上記MDCT処理されて得られた
係数データを上記ビットアロケーションによって符号化
する際には、上記各ブロック毎のMDCT処理により得
られる各帯域毎のMDCT係数データに対して、適応的
な割当てビット数で符号化が行われることになる。
【0012】このようなビット割当手法としては、次の
2手法が知られている。すなわち、先ず文献「Adaptive
Transform Coding of Speech Signals, R. Zelinski a
nd P. Noll, IEEE Transactions of Accoustics, Speec
h, and Signal Processing,vol.ASSP-25, No.4, August
1977」 では、各帯域毎の信号の大きさをもとに、ビッ
ト割当を行なっている。この方式では、量子化雑音スペ
クトルが平坦となり、雑音エネルギー最小となるが、聴
感覚的にはマスキング効果が利用されていないために実
際の雑音感は最適ではない。また、文献「ICASSP 1980,
The critical band coder -- digital encoding of t
he perceptual requirements of theauditory system,
M.A.Kransner MIT」 では、聴覚マスキングを利用する
ことで、各帯域毎に必要な信号対雑音比を得て固定的な
ビット割当を行なう手法が述べられている。しかしこの
手法ではサイン波入力で特性を測定する場合でも、ビッ
ト割当が固定的であるために特性値が、それほど良い値
とならない。
【0013】これらの問題を解決するために、ビット割
当に使用できる全ビットが、各小ブロック毎にあらかじ
め定められた固定ビット割当パターン分と、各ブロック
の信号の大きさに依存したビット配分を行なう分に分割
使用され、その分割比を入力信号に関係する信号に依存
させ、前記信号のスペクトルが滑らかなほど前記固定ビ
ット割当パターン分への分割比率を大きくする高能率符
号化装置が提案されている。
【0014】この方法によれば、サイン波入力のよう
に、特定のスペクトルにエネルギーが集中する場合には
そのスペクトルを含むブロックに多くのビットを割り当
てる事により、全体の信号対雑音特性を著しく改善する
ことができる。一般に、急峻なスペクトル成分をもつ信
号に対して人間の聴覚は極めて敏感であるため、このよ
うな方法を用いる事により、信号対雑音特性を改善する
ことは、単に測定上の数値を向上させるばかりでなく、
聴感上、音質を改善するのに有効である。
【0015】ビット割り当ての方法にはこの他にも数多
くのやり方が提案されており、さらに聴覚に関するモデ
ルが精緻化され、符号化装置の能力があがれば聴覚的に
みてより高能率な符号化が可能になる。これらの方法に
おいては、計算によって求められた信号対雑音特性をな
るべく忠実に実現するような実数のビット割り当て基準
値を求め、それを近似する整数値を割り当てビット数と
することが一般的である。
【0016】また、本件発明者等が先に提案した特願平
5−152865号、又はWO94/28633の明細
書及び図面においては、スペクトル信号から聴感上特に
重要なトーン性の成分、すなわち特定の周波数周辺にエ
ネルギーが集中している信号成分、を分離して、他のス
ペクトル成分とは別に符号化する方法が提案されてお
り、これにより、オーディオ信号等を聴感上の劣化を殆
ど生じさせずに高い圧縮率で効率的に符号化することが
可能になっている。
【0017】実際の符号列を構成するにあたっては、先
ず、正規化および量子化が行なわれる帯域毎に量子化精
度情報、正規化係数情報を所定のビット数で符号化し、
次に、正規化および量子化されたスペクトル信号を符号
化すればよい。また、ISO/IEC 11172-3: 1993(E), 1993
では、帯域によって量子化精度情報を表すビット数が異
なるように設定された高能率符号化方式が記述されてお
り、高域になるにしたがって、量子化精度情報を表すビ
ット数が小さくなるように規格化されている。
【0018】量子化精度情報を直接符号化するかわり
に、復号装置において、例えば、正規化係数情報から量
子化精度情報を決定する方法も知られているが、この方
法では、規格を設定した時点で正規化係数情報と量子化
精度情報の関係が決まってしまうので、将来的にさらに
高度な聴覚モデルに基づいた量子化精度の制御を導入す
ることができなくなる。また、実現する圧縮率に幅があ
る場合には圧縮率毎に正規化係数情報と量子化精度情報
との関係を定める必要が出てくる。
【0019】量子化されたスペクトル信号を、例えば、
文献「D.A.Huffman : A Method forConstruction of Mi
nimum Redundancy Codes, Proc.I.R.E., 40, p.1098 (1
952)」に述べられている可変長符号を用いて符号化する
ことによって、より効率的に符号化する方法も知られて
いる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な方法で符号化された音響などの信号を暗号化して放送
したり、記録媒体に記録して、鍵を購入した者に対して
のみ、その視聴を許可するというソフトウェアの流通方
法が知られている。暗号化の方法としては、例えば、P
CM(Pulse Code Moduration) の音響信号のビット列
に対して、あるいは符号化された信号のビット列に対し
て、鍵信号として乱数系列の初期値を与え、発生した0
/1の乱数系列と上記ビット列との排他的論理和をとっ
たビット列を送信したり記録媒体に記録する方法が知ら
れている。この方法を使用することにより、鍵信号を入
手した者のみがその音響信号を正しく再生できるように
し、鍵信号を入手しなかった者は雑音しか再生できない
ようにすることができる。もちろん、暗号化方法として
は、より複雑な方法を用いることも可能である。
【0021】しかしながら、これらのスクランブル方法
では、鍵が無い場合、あるいは通常の再生手段で再生さ
せた場合には、それを再生させると雑音になってしま
い、そのソフトの内容把握をすることはできない。この
ため、例えば、比較的低音質で音楽を記録したディスク
を配布し、それを試聴した者が自分の気に入ったものに
対してだけ鍵を購入して高音質で再生できるようにす
る、あるいはそのソフトを試聴してから高音質で記録さ
れたディスクを新たに購入できるようにする、といった
用途に利用することができなかった。
【0022】また従来、高能率符号化を施した信号を暗
号化する場合に、通常の再生手段にとって意味のある符
号列を与えながら、その圧縮効率を下げないようにする
ことは困難であった。すなわち、前述のように、高能率
符号を施してできた符号列にスクランブルをかけた場
合、その符号列を再生しても雑音が発生するばかりでは
なく、スクランブルによってできた符号列が、元の高能
率符号の規格に適合していない場合には、再生手段がま
ったく動作しないこともありうる。また逆に、PCM信
号にスクランブルをかけた後、高能率符号化した場合に
は例えば聴覚の性質を利用して情報量を削っていると、
その高能率符号化を解除した時点で、必ずしも、PCM
信号にスクランブルをかけた信号が再現できるわけでは
無いので、スクランブルを正しく解除することは困難な
ものになってしまう。このため、圧縮の方法としては効
率は下がっても、スクランブルが正しく解除できる方法
を選択する必要があった。
【0023】これに対して、本発明者等により先に提案
された特開平10−135944号公報に記載された技
術によれば、例えば音楽信号をスペクトル信号に変換し
て符号化したもののうち、高域側のみを暗号化して狭帯
域の信号であれば、鍵が無くても試聴が可能なオーディ
オ符号化方式が開示されている。すなわち、この方式で
は例えば、高域側を暗号化するとともに、高域側のビッ
ト割り当て情報等をダミーデータに置き換え、高域側の
真のビット割り当て情報は、通常のデコーダが無視する
位置に記録している。この方式を採用すれば、例えば、
試聴の結果、気に入った音楽だけを高音質で楽しむこと
が可能となる。
【0024】ところで、上記特開平10−135944
号公報に記載された技術においては、その安全性を暗号
化のみに依存しているため、万一、暗号が解読された場
合には、料金を徴収できないまま、高音質の音楽を聴く
ことができてしまう危険性がある。
【0025】また、暗号化によらない方法の場合であっ
ても、高音質化のためのデータが何らかの原因で漏洩し
たり流出したりして、ネットワーク上にばらまかれた場
合等には、誰でもが容易にそのコンテンツの高音質化が
行えてしまい、コンテンツ配信ビジネスに多大の影響を
及ぼすことになる。
【0026】本発明は、上述したような実情に鑑みて提
案されたものであって、試し視聴が可能でありながら、
一部信号を暗号化することなく、暗号が解読される危険
性をなくすことができ、また、試し視聴のデータの品質
(音質や画質)を高めるための高品質化データが漏洩し
たような場合でも、被害を最小限に抑えることができる
ような符号列生成装置及び方法、信号再生装置及び方
法、並びにコンテンツ供給システムを提供することを目
的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明に係る符号列生成
装置及び方法は、上述の課題を解決するために、入力信
号を符号化することにより所定フォーマットの符号列を
生成し、生成された所定フォーマットの符号列の一部を
ダミーデータとするための複数種類のダミーパターンを
発生し、発生されたダミーパターンに応じた上記所定フ
ォーマットの符号列の一部をダミーデータに書き換えて
第1の符号列を生成し、上記ダミーパターンに応じた上
記所定フォーマットの符号列の一部を抜き取って第2の
符号列を生成することを特徴とする。
【0028】すなわち、本発明では、例えば1つの曲に
対して、ダミーデータを入れた第1の符号列のファイル
と、これらのダミーデータを補完するための第2の符号
列のファイルとの対を、複数種類のダミーパターンに応
じて複数対作成することによって、万一、一つの第2の
符号列のファイルが漏洩あるいは流出した場合でもその
被害を最小限に抑えることを可能とする。
【0029】また、本発明に係る信号再生装置及び方法
は、上述の課題を解決するために、所定フォーマットの
符号列の一部をダミーデータとするための複数種類のダ
ミーパターンの内の一のダミーパターンに応じて上記所
定フォーマットの符号列の一部をダミーデータに書き換
えて生成された第1の符号列が供給され、上記一のダミ
ーパターンに応じたダミーデータの部分を補完する第2
の符号列を用いて該ダミーデータを書き換えることを特
徴とする。
【0030】また、本発明に係るコンテンツ供給システ
ムは、上述の課題を解決するために、コンテンツが符号
化されて得られる符号列の一部をダミーデータとするた
めの複数種類のダミーパターンに応じて上記所定フォー
マットの符号列の一部をダミーデータに書き換えて生成
された複数種類の第1の符号列の信号と、これらの複数
種類の第1の符号列の上記ダミーデータの部分を補完す
る第2の符号列の信号とを供給するコンテンツ供給セン
タと、上記コンテンツ供給センタからの上記第1の符号
列のデータを任意に受信し、所定の条件に応じて上記コ
ンテンツ供給センタからの上記第2の符号列の信号を受
信して、上記第1の符号列の上記ダミーデータを上記第
2の符号列を用いて書き換える機能を有するユーザ端末
とを有することを特徴とする。
【0031】ここで、上記符号化においては、入力信号
をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎の量子化
精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係数情報を
含む所定フォーマットの符号列を生成し、上記ダミーデ
ータは、上記量子化精度情報、上記正規化係数情報、及
び上記スペクトル係数情報の内の少なくとも1つの情報
の一部に対応するダミーデータであることが挙げられ
る。
【0032】上記ダミーパターンは、上記量子化精度情
報の高域側の情報をダミーデータとするパターン、上記
正規化係数情報の高域側の情報をダミーデータとするパ
ターン、あるいは上記スペクトル係数情報の一部をダミ
ーデータとするパターンであることが挙げられる。この
ダミーパターンは、時間経過に伴って変化するようなパ
ターンでもよい。
【0033】また、上記ダミーパターンの種類に応じて
上記第1の符号列と上記第2の符号列とにそれぞれダミ
ーパターン識別情報を付加することが挙げられる。
【0034】
【発明の実施の形態】先ず、本発明に係る実施の形態を
説明するに先立ち、本発明の実施の形態の説明に供する
一般の圧縮データ記録再生装置としての光ディスク記録
再生装置について、図面を参照しながら説明する。
【0035】図1は、光ディスク記録再生装置の一例を
示すブロック図である。この図1に示す装置において、
先ず記録媒体としては、スピンドルモータ51により回
転駆動される光磁気ディスク1が用いられる。光磁気デ
ィスク1に対するデータの記録時には、例えば光学ヘッ
ド53によりレーザ光を照射した状態で記録データに応
じた変調磁界を磁気ヘッド54により印加することによ
って、いわゆる磁界変調記録を行い、光磁気ディスク1
の記録トラックに沿ってデータを記録する。また再生時
には、光磁気ディスク1の記録トラックを光学ヘッド5
3によりレーザ光でトレースして磁気光学的に再生を行
う。
【0036】光学ヘッド53は、例えば、レーザダイオ
ード等のレーザ光源、コリメータレンズ、対物レンズ、
偏光ビームスプリッタ、シリンドリカルレンズ等の光学
部品及び所定パターンの受光部を有するフォトディテク
タ等から構成されている。この光学ヘッド53は、光磁
気ディスク1を介して上記磁気ヘッド54と対向する位
置に設けられている。光磁気デイスク1にデータを記録
するときには、後述する記録系のヘッド駆動回路66に
より磁気ヘッド54を駆動して記録データに応じた変調
磁界を印加すると共に、光学ヘッド53により光磁気デ
ィスク1の目的トラックにレーザ光を照射することによ
って、磁界変調方式により熱磁気記録を行う。またこの
光学ヘッド53は、目的トラックに照射したレーザ光の
反射光を検出し、例えばいわゆる非点収差法によりフォ
ーカスエラーを検出し、例えばいわゆるプッシュプル法
によりトラッキングエラーを検出する。光磁気ディスク
1からデータを再生するとき、光学ヘッド53は上記フ
ォーカスエラーやトラッキングエラーを検出すると同時
に、レーザ光の目的トラックからの反射光の偏光角(カ
ー回転角)の違いを検出して再生信号を生成する。
【0037】光学ヘッド53の出力は、RF回路55に
供給される。このRF回路55は、光学ヘッド53の出
力から上記フォーカスエラー信号やトラッキングエラー
信号を抽出してサーボ制御回路56に供給するととも
に、再生信号を2値化して後述する再生系のデコーダ7
1に供給する。
【0038】サーボ制御回路56は、例えばフォーカス
サーボ制御回路やトラッキングサーボ制御回路、スピン
ドルモータサーボ制御回路、スレッドサーボ制御回路等
から構成される。上記フォーカスサーボ制御回路は、上
記フォーカスエラー信号がゼロになるように、光学ヘッ
ド53の光学系のフォーカス制御を行う。また上記トラ
ッキングサーボ制御回路は、上記トラッキングエラー信
号がゼロになるように光学ヘッド53の光学系のトラッ
キング制御を行う。さらに上記スピンドルモータサーボ
制御回路は、光磁気ディスク1を所定の回転速度(例え
ば一定線速度)で回転駆動するようにスピンドルモータ
51を制御する。また、上記スレッドサーボ制御回路
は、システムコントローラ57により指定される光磁気
ディスク1の目的トラック位置に光学ヘッド53及び磁
気ヘッド54を移動させる。このような各種制御動作を
行うサーボ制御回路56は、該サーボ制御回路56によ
り制御される各部の動作状態を示す情報をシステムコン
トローラ57に送る。
【0039】システムコントローラ57にはキー入力操
作部58や表示部59が接続されている。このシステム
コントローラ57は、キー入力操作部58による操作入
力情報により操作入力情報により記録系及び再生系の制
御を行う。またシステムコントローラ57は、光磁気デ
ィスク1の記録トラックからヘッダタイムやサブコード
のQデータ等により再生されるセクタ単位のアドレス情
報に基づいて、光学ヘッド53及び磁気ヘッド54がト
レースしている上記記録トラック上の記録位置や再生位
置を管理する。さらにシステムコントローラ57は、本
圧縮データ記録再生装置のデータ圧縮率と上記記録トラ
ック上の再生位置情報とに基づいて表示部59に再生時
間を表示させる制御を行う。
【0040】この再生時間表示は、光磁気ディスク1の
記録トラックからいわゆるヘッダタイムやいわゆるサブ
コードQデータ等により再生されるセクタ単位のアドレ
ス情報(絶対時間情報)に対し、データ圧縮率の逆数
(例えば1/4圧縮のときには4)を乗算することによ
り、実際の時間情報を求め、これを表示部59に表示さ
せるものである。なお、記録時においても、例えば光磁
気ディスク等の記録トラックに予め絶対時間情報が記録
されている(プリフォーマットされている)場合に、こ
のプリフォーマットされた絶対時間情報を読み取ってデ
ータ圧縮率の逆数を乗算することにより、現在位置を実
際の記録時間で表示させることも可能である。
【0041】次に、この図1に示す光ディスク記録再生
装置の記録系において、入力端子60からのアナログオ
ーディオ入力信号AINがローパスフイルタ61を介し
てA/D変換器62に供給され、このA/D変換器62
は、上記アナログオーディオ入力信号AINを量子化す
る。A/D変換器62から得られたデジタルオーディオ
信号は、ATC(適応変換符号化:Adaptive Transform
Coding) エンコーダ63に供給される。また、入力端
子67からのデジタルオーディオ入力信号D がデジ
タル入力インターフェース回路68を介してATCエン
コーダ63に供給される。ATCエンコーダ63は、上
記入力信号AINを上記A/D変換器62により量子化
した所定転送速度のデジタルオーディオPCMデータに
ついて、所定のデータ圧縮率に応じたビット圧縮(デー
タ圧縮)処理を行うものであり、ATCエンコーダ63
から出力される圧縮データ(ATCデータ)は、メモリ
(RAM)64に供給される。例えばデータ圧縮率が1
/8の場合について説明すると、ここでのデータ転送速
度は、標準的なデジタルオーディオCDのフォーマット
であるいわゆるCD−DAフォーマットのフオーマット
のデータ転送速度(75セクタ/秒)の1/8(9.375
セクタ/秒)に低減されている。
【0042】次に、メモリ(RAM)64は、データの
書き込み及び読み出しがシステムコントローラ57によ
り制御され、ATCエンコーダ63から供給されるAT
Cデータを一時的に記憶しておき、必要に応じてディス
ク上に記録するためのバッファメモリとして用いられて
いる。すなわち、例えばデータ圧縮率が1/8の場合に
おいて、ATCエンコーダ63から供給される圧縮オー
ディオデータは、そのデータ転送速度が、標準的なCD
−DAフォーマットのデータ転送速度(75セクタ/
秒)の1/8、すなわち9.375セクタ/秒に低減されて
おり、この圧縮データがメモリ64に連続的に書き込ま
れる。この圧縮データ(ATCデータ)は、前述したよ
うに8セクタにつき1セクタの記録を行えば足りるが、
このような8セクタおきの記録は事実上不可能に近いた
め、後述するようなセクタ連続の記録を行うようにして
いる。
【0043】この記録は、休止期間を介して、所定の複
数セクタ(例えば32セクタ+数セクタ)から成るクラ
スタを記録単位として、標準的なCD−DAフォーマッ
トと同じデータ転送速度(75セクタ/秒)でバースト
的に行われる。すなわちメモリ64においては、上記ビ
ット圧縮レートに応じた9.375(=75/8)セクタ/
秒の低い転送速度で連続的に書き込まれたデータ圧縮率
1/8のATCオーディオデータが、記録データとして
上記75セクタ/秒の転送速度でバースト的に読み出さ
れる。この読み出されて記録されるデータについて、記
録休止期間を含む全体的なデータ転送速度は、上記9.3
75セクタ/秒の低い速度となっているが、バースト的に
行われる記録動作の時間内での瞬時的なデータ転送速度
は上記標準的な75セクタ/秒となっている。従って、
ディスク回転速度が標準的なCD−DAフォーマットと
同じ速度(一定線速度)のとき、該CD−DAフォーマ
ットと同じ記録密度、記録パターンの記録が行われるこ
とになる。
【0044】メモリ64から上記75セクタ/秒の(瞬
時的な)転送速度でバースト的に読み出されたATCオ
ーディオデータすなわち記録データは、エンコーダ65
に供給される。ここで、メモリ64からエンコーダ65
に供給されるデータ列において、1回の記録で連続記録
される単位は、複数セクタ(例えば32セクタ)から成
るクラスタ及び該クラスタの前後位置に配されたクラス
タ接続用の数セクタとしている。このクラスタ接続用セ
クタは、エンコーダ65でのインターリーブ長より長く
設定しており、インターリーブされても他のクラスタの
データに影響を与えないようにしている。
【0045】エンコーダ65は、メモリ64から上述し
たようにバースト的に供給される記録データについて、
エラー訂正のための符号化処理(パリテイ付加及びイン
ターリーブ処理)やEFM符号化処理などを施す。この
エンコーダ65による符号化処理の施された記録データ
が磁気ヘッド駆動回路66に供給される。この磁気ヘッ
ド駆動回路66は、磁気ヘッド54が接続されており、
上記記録データに応じた変調磁界を光磁気ディスク1に
印加するように磁気ヘッド54を駆動する。
【0046】また、システムコントローラ57は、メモ
リ64に対する上述の如きメモリ制御を行うとともに、
このメモリ制御によりメモリ64からバースト的に読み
出される上記記録データを光磁気ディスク1の記録トラ
ックに連続的に記録するように記録位置の制御を行う。
この記録位置の制御は、システムコントローラ57によ
りメモリ64からバースト的に読み出される上記記録デ
ータの記録位置を管理して、光磁気ディスク1の記録ト
ラック上の記録位置を指定する制御信号をサーボ制御回
路56に供給することによって行われる。
【0047】次に、図1に示す光ディスク記録再生装置
の再生系について説明する。この再生系は、上述の記録
系により光磁気ディスク1の記録トラック上に連続的に
記録された記録データを再生するためのものであり、光
学ヘッド53によって光磁気ディスク1の記録トラック
をレーザ光でトレースすることにより得られる再生出力
がRF回路55により2値化されて供給されるデコーダ
71を備えている。この場合、光磁気ディスクのみでは
なく、いわゆるCD(コンパクトディスク:Compact Di
sc)と同じ再生専用光ディスクや、いわゆるCD−Rタ
イプの光ディスクの読み出しも行なうことができる。
【0048】デコーダ71は、上述の記録系におけるエ
ンコーダ65に対応するものであって、RF回路55に
より2値化された再生出力について、エラー訂正のため
の上述の如き復号処理やEFM復号処理などの処理を行
い、上述のデータ圧縮率1/8のATCオーディオデー
タを、正規の転送速度よりも早い75セクタ/秒の転送
速度で再生する。このデコーダ71により得られる再生
データは、メモリ(RAM)72に供給される。
【0049】メモリ(RAM)72は、データの書き込
み及び読み出しがシステムコントローラ57により制御
され、デコーダ71から75セクタ/秒の転送速度で供
給される再生データがその75セクタ/秒の転送速度で
バースト的に書き込まれる。また、このメモリ72は、
上記75セクタ/秒の転送速度でバースト的に書き込ま
れた上記再生データがデータ圧縮率1/8に対応する
9.375セクタ/秒の転送速度で連続的に読み出される。
【0050】システムコントローラ57は、再生データ
をメモリ72に75セクタ/秒の転送速度で書き込むと
ともに、メモリ72から上記再生データを上記9.375セ
クタ/秒の転送速度で連続的に読み出すようなメモリ制
御を行う。また、システムコントローラ57は、メモリ
72に対する上述の如きメモリ制御を行うとともに、こ
のメモリ制御によりメモリ72からバースト的に書き込
まれる上記再生データを光磁気ディスク1の記録トラッ
クから連続的に再生するように再生位置の制御を行う。
この再生位置の制御は、システムコントローラ57によ
りメモリ72からバースト的に読み出される上記再生デ
ータの再生位置を管理して、光磁気ディスク1もしくは
光ディスク1の記録トラック上の再生位置を指定する制
御信号をサーボ制御回路56に供給することによって行
われる。
【0051】メモリ72から9.375セクタ/秒の転送速
度で連続的に読み出された再生データとして得られるA
TCオーディオデータは、ATCデコーダ73に供給さ
れる。このATCデコーダ73は、上記記録系のATC
エンコーダ63に対応するもので、例えばATCデータ
を8倍にデータ伸張(ビット伸張)することで16ビッ
トのデジタルオーディオデータを再生する。このATC
デコーダ73からのデジタルオーディオデータは、D/
A変換器74に供給される。
【0052】D/A変換器74は、ATCデコーダ73
から供給されるデジタルオーディオデータをアナログ信
号に変換して、アナログオーディオ出力信号AOUT
を形成する。このD/A変換器74により得られるアナ
ログオーディオ信号AOUTは、ローパスフイルタ75
を介して出力端子76から出力される。
【0053】次に、信号の高能率圧縮符号化について詳
述する。すなわち、オーディオPCM信号等の入力デジ
タル信号を、帯域分割符号化(SBC)、適応変換符号
化(ATC)及び適応ビット割当ての各技術を用いて高
能率符号化する技術について、図2以降を参照しながら
説明する。
【0054】図2は、本発明の実施の形態の説明に供す
る音響波形信号の符号化装置の具体例を示すブロック図
である。この例において、入力された信号波形101は
変換手段1101によって信号周波数成分の信号102
に変換された後、信号成分符号化手段1102によって
各成分が符号化され、符号列生成手段1103によって
符号列104が生成される。
【0055】図3は図2の変換手段1101の具体例を
示し、帯域分割フィルタによって二つの帯域に分割され
た信号がそれぞれの帯域においてMDCT等の順スペク
トル変換手段スペクトル信号成分221、222に変換
されている。図3の信号201は図2の信号101に対
応し、図3の各信号221、222は図2の信号102
に対応している。図3の変換手段で、信号211、21
2の帯域幅は信号201の帯域幅の1/2となってお
り、信号201の1/2に間引かれている。変換手段と
してはこの具体例以外にも種々考えられ、例えば、入力
信号を直接、MDCTによってスペクトル信号に変換し
てもよいし、MDCTではなく、DFT(離散フーリエ
変換)やDCT(離散コサイン変換)によって変換して
もよい。いわゆる帯域分割フィルタによって信号を帯域
成分に分割することも可能であるが、多数の周波数成分
が比較的少ない演算量で得られる上記のスペクトル変換
によって周波数成分に変換する方法をとると都合がよ
い。
【0056】図4は、図2の信号成分符号化手段110
2の具体例を示し、入力信号301は、正規化手段13
01によって所定の帯域毎に正規化が施された後(信号
302)、量子化精度決定手段1302によって計算さ
れた量子化精度情報303に基づいて量子化手段130
3によって量子化され、信号304として取り出され
る。図4の信号301は図2の信号102に、図4の信
号304は図2の信号103に対応しているが、ここ
で、信号304には量子化された信号成分に加え、正規
化係数情報や量子化精度情報も含まれている。
【0057】図5は、図2に示す符号化装置によって生
成された符号列から音響信号を出力する復号装置の具体
例を示すブロック図である。この具体例において、符号
列401から符号列分解手段1401によって各信号成
分の符号402が抽出され、それらの符号402から信
号成分復号手段1402によって各信号成分403が復
元された後、逆変換手段1403によって音響波形信号
404が出力される。
【0058】図6は、図5の逆変換手段1403の具体
例であるが、これは図3の変換手段の具体例に対応した
もので、逆スペクトル変換手段1501、1502によ
って得られた各帯域の信号511、512が、帯域合成
フィルタ1511によって合成されている。図6の各信
号501、502は図5の信号403に対応し、図6の
信号521は図5の信号404に対応している。
【0059】図7は、図5の信号成分復号手段1402
の具体例で、図7の信号551は図5の信号402に対
応し、図7の信号553は図5の信号403に対応す
る。スペクトル信号551は逆量子化手段1551によ
って逆量子化された後(信号552)、逆正規化手段1
552によって逆正規化され、信号553として取り出
される。
【0060】図8は、図2に示される符号化装置におい
て、従来行なわれてきた符号化の方法について説明を行
なうための図である。この図の例において、スペクトル
信号は図3の変換手段によって得られたものであり、図
8はMDCTのスペクトルの絶対値をレベルをdBに変
換して示したものである。入力信号は所定の時間ブロッ
ク毎に例えば64個のスペクトル信号に変換されてお
り、それが例えば8つの帯域b1からb8まで(以下、
これらを符号化ユニットと呼ぶ)にまとめて正規化およ
び量子化が行なわれる。量子化精度は周波数成分の分布
の仕方によって符号化ユニット毎に変化させることによ
り、音質の劣化を最小限に押さえる聴覚的に効率の良い
符号化が可能である。
【0061】図9は、上述のように符号化された信号を
記録媒体に記録する場合の具体例を示したものである。
この具体例では、各フレームの先頭に同期信号SCを含
む固定長のヘッダがついており、ここに符号化ユニット
数UNも記録されている。ヘッダの次には量子化精度情
報QNが上記符号化ユニット数だけ記録され、その後に
正規化精度情報NPが上記符号化ユニット数だけ記録さ
れている。正規化および量子化されたスペクトル係数情
報SPはその後に記録されるが、フレームの長さが固定
の場合、スペクトル係数情報SPの後に、空き領域がで
きてもよい。この図の例は、図8のスペクトル信号を符
号化したもので、量子化精度情報QNとしては、最低域
の符号化ユニットの例えば6ビットから最高域の符号化
ユニットの例えば2ビットまで、図示されたように割り
当てられ、正規化係数情報NPとしては、最低域の符号
化ユニットの例えば46という値から最高域の符号化ユ
ニットの例えば22の値まで、図示されたように割り当
てられている。なお、この正規化係数情報NPとして
は、例えばdB値に比例した値が用いられている。
【0062】以上述べた方法に対して、さらに符号化効
率を高めることが可能である。例えば、量子化されたス
ペクトル信号のうち、頻度の高いものに対しては比較的
短い符号長を割り当て、頻度の低いものに対しては比較
的長い符号長を割り当てることによって、符号化効率を
高めることができる。また例えば、変換ブロック長を長
くとることによって、量子化精度情報や正規化係数情報
といったサブ情報の量を相対的に削減でき、また周波数
分解能を上がるので、周波数軸上で量子化精度をよりこ
まやかに制御できるため、符号化効率を高めることがで
きる。
【0063】さらにまた、本件発明者等が先に提案した
特願平5−152865号、又はWO94/28633
の明細書及び図面においては、スペクトル信号から聴感
上特に重要なトーン性の成分、すなわち特定の周波数周
辺にエネルギーが集中している信号成分、を分離して、
他のスペクトル成分とは別に符号化する方法が提案され
ており、これにより、オーディオ信号等を聴感上の劣化
を殆ど生じさせずに高い圧縮率での効率的に符号化する
ことが可能になっている。
【0064】図10は、このような方法を用いて符号化
を行なう場合の方法を説明するための図で、スペクトル
信号から、特にレベルが高いものをトーン成分、例えば
トーン成分Tn1〜Tn3として分離して符号化する様子
を示している。各トーン成分Tn1〜Tn3に対しては、
その位置情報、例えば位置データPos1〜Pos3も必要と
なるが、トーン成分Tn1〜Tn3を抜き出した後のスペ
クトル信号は少ないビット数で量子化することが可能と
なるので、特定のスペクトル信号にエネルギが集中する
信号に対して、このような方法をとると、特に効率の良
い符号化が可能となる。
【0065】図11は、このようにトーン性成分を分離
して符号化する場合の、図2の信号成分符号化手段11
02の構成を示したものである。図2の変換手段110
1の出力信号102(図11の信号601)は、トーン
成分分離手段1601によって、トーン成分(信号60
2)と非トーン成分(信号603)とに分離され、それ
ぞれ、トーン成分符号化手段1602および非トーン成
分符号化手段1603によって符号化され、それぞれ信
号604および605として取り出される。トーン成分
符号化手段1602および非トーン成分符号化手段16
03は、図4と同様の構成をとるが、トーン成分符号化
手段1602はトーン成分の位置情報の符号化も行な
う。
【0066】同様に図12は、上述のようにトーン性成
分を分離して符号化されたものを復号する場合の、図5
の信号成分復号手段1402の構成を示したものであ
る。図12の信号701は図11の信号604に対応
し、図12の信号702は図11の信号605に対応す
る。信号701はトーン成分復号手段1701により復
号され、信号703としてスペクトル信号合成手段17
03に送られ、信号702は非トーン成分復号手段17
02により復号され、信号704としてスペクトル信号
合成手段1703に送られる。スペクトル信号合成手段
1703は、トーン成分(信号703)と非トーン成分
(信号704)とを合成し、信号705として出力す
る。
【0067】図13は、上述のように符号化された信号
を記録媒体に記録する場合の具体例を示したものであ
る。この具体例では、トーン成分を分離して符号化して
おり、その符号列がヘッダ部と量子化精度情報QNの間
の部分に記録されている。トーン成分列に対しては、先
ず、トーン成分数情報TNが記録され、次に各トーン成
分のデータが記録されている。トーン成分のデータとし
ては、位置情報P、量子化精度情報QN、正規化係数情
報NP、スペクトル係数情報SPが挙げられる。この具
体例ではさらに、スペクトル信号に変換する変換ブロッ
ク長を、図9の具体例の場合の2倍にとって周波数分解
能も高めてあり、さらに可変長符号も導入することによ
って、図9の具体例に比較して、同じバイト数のフレー
ムに2倍の長さに相当する音響信号の符号列を記録して
いる。
【0068】以上の説明は、本発明の実施の形態の説明
に先立つ技術を説明したものであるが、本発明の実施の
形態においては、例えばオーディオに適用する場合に、
比較的低品質のオーディオ信号は内容の試聴用として自
由に聞くことができるようにし、高品質のオーディオ信
号は、比較的小量の追加データを購入などして入手する
ことで聴けるようにするものである。
【0069】すなわち、本発明の実施の形態において
は、例えば、上記図9のように符号化されるべきところ
に、図14に示すように、量子化精度情報QNの内のダ
ミーの量子化精度データとして、高域側の4つの符号化
ユニットに対して0ビット割り当てを示すデータを符号
化し、また、正規化係数情報NPの内のダミーの正規化
係数データとして高域側の4つの符号化ユニットには最
小の値の正規化係数情報0を符号化する(この具体例で
は正規化係数はdB値に比例した値をとるものとす
る)。このように、高域側の量子化精度情報を0にする
ことによって、実際には図14の領域Negの部分のスペ
クトル係数情報は無視され、これを通常の再生装置で再
生すると、図15に示したようなスペクトルを持つ狭帯
域のデータが再生される。また、正規化係数情報もダミ
ーのデータを符号化することによって、量子化精度情報
を推測して不正に高品質再生をすることが一層、困難に
なる。
【0070】このような本発明の実施の形態に用いられ
る信号再生装置及び方法は、信号が符号化されて得られ
る所定フォーマットの符号列を再生する際に、上記所定
フォーマットの符号列の一部がダミーデータとされた第
1の符号列に対して、上記ダミーデータの部分を補完す
る第2の符号列を用いて該ダミーデータを書き換え、上
記第1の符号列と上記書き換えられた符号列とを所定の
条件に応じて切り換えて出力するものである。
【0071】また、本発明の実施の形態に用いられる信
号記録装置及び方法は、信号が符号化されて得られる所
定フォーマットの符号列を記録する際に、上記所定フォ
ーマットの符号列の少なくとも一部がダミーデータとさ
れた第1の符号列に対して、上記ダミーデータの部分を
補完する第2の符号列を用いて該ダミーデータを書き換
えるものである。
【0072】ここで、全帯域の量子化精度情報、正規化
係数情報をダミーのデータと置き換えておくこともでき
る。この場合は通常の再生装置で再生してもなんらの意
味のあるデータの再生はできない。試し視聴を行うため
には、上記第2の符号列の部分符号列(例えば量子化精
度情報、正規化係数情報の低域側のデータ)を用いてダ
ミーデータの一部を書き換えて再生するようにし、高品
質の信号再生を希望する場合は、残りのダミーデータに
対応する量子化精度情報や正規化係数情報、すなわち、
上記第2の符号列の内の上記部分符号列以外の部分の符
号列を、追加データとして購入等して入手することで、
上記ダミーデータの全てを補完することができ、これに
よって高品質(高音質、高画質)の信号再生が行える。
また、上記第2の符号列の部分符号列の量を変更するこ
とにより、試し視聴の信号の品質を任意に変更すること
ができる。
【0073】なお、上記の例では、量子化精度情報と正
規化係数情報の両者をダミーデータで置き換えている
が、どちらか一方のみをダミーデータで置き換えるよう
にしてもよい。量子化精度情報のみを0ビットデータの
ダミーデータとした場合には、上記図15に示したよう
なスペクトルを持つ狭帯域のデータが再生される。一
方、正規化係数情報のみを0の値を持つダミーデータと
した場合には、図16に示したようなスペクトルを持つ
ことになり、高域側のスペクトルは厳密には0にはなら
ないが、可聴性という観点からは実質的には0と同じで
あり、本発明の実施の形態においては、この場合も含め
て狭帯域信号と呼ぶことにする。
【0074】量子化精度情報および正規化係数情報のう
ち、どのデータをダミーデータにするかという点に関し
ては、これらの真の値を推測されて高品質再生されてし
まうというリスクに関して差異がある。量子化精度情報
と正規化係数情報の両者がダミーデータとなっている場
合、これらの真の値を推測するためのデータが全く無い
ため、一番、安全である。量子化精度情報のみダミーデ
ータにした場合には、例えば、元のビット割り当てアル
ゴリズムが正規化係数を元に量子化精度情報を求めるも
のである場合、正規化係数情報を手掛かりにして量子化
精度情報を推測される危険性があるため、リスクは比較
的高くなる。これに対して、量子化精度情報から正規化
係数情報を求めることは比較的困難であるから、正規化
係数情報のみをダミーデータとする方法は量子化精度情
報のみをダミーデータとする方法と比較してリスクは低
くなる。なお、帯域によって、量子化精度情報または正
規化係数情報を選択的にダミーデータとするようにして
もよい。
【0075】この外、スペクトル係数情報の一部を0の
ダミーデータで置き換えるようにしてもよい。特に中域
のスペクトルは音質上、重要な意味を持つので、この部
分を0のダミーデータで置き換え、中高域部分はダミー
量子化精度情報やダミー正規化係数情報で置き換えるよ
うにしてもよい。その場合、ダミー量子化精度情報やダ
ミー正規化係数情報で置き換える帯域はスペクトル係数
情報の一部をダミーデータに置き換える帯域をカバーさ
せるようにして、正しく狭帯域再生が行われるようにす
る。特にスペクトル係数情報の符号化に可変長符号を用
いた場合、中域の一部の情報が欠落することによって、
それより高域のデータは全く解読ができなくなる。
【0076】何れにしても、信号の内容に立ち入った比
較的大きなデータを推測することは、通常の暗号化で用
いる比較的短い鍵長を解読することに比べて困難であ
り、例えば、その曲の著作権者の権利が不正に侵される
リスクは低くなると言える。また、仮にある曲に対し
て、ダミーデータを推測されても、暗号アルゴリズムの
解読方法が知られる場合と異なり、他の曲に対して被害
が拡大する恐れはないので、その点からも特定の暗号化
を施した場合よりも安全性が高いと言うことができる。
【0077】図17は、本発明の実施の形態に用いられ
る再生装置の例を示すブロック図であり、上記図5の従
来の復号手段を改良したものである。
【0078】図17において、入力信号801は、一部
をダミーデータで置き換えられた符号列(第1の符号
列)であり、ここでは、全帯域もしくは高域側の量子化
精度情報および正規化係数情報がダミーデータになって
いるものとする。このダミーデータが埋めこまれた高能
率符号化信号である信号801は、例えば、所定の公衆
回線(ISDN:Integrated Services Digital Networ
k、衛星回線、アナログ回線等)を介して受信され、符
号化列分離手段1801に入力される。これが先ず符号
列分解手段1801によって符号列の内容が分解され、
信号802として符号列書き換え手段1802および切
換スイッチ1808の被選択端子bに送られる。符号列
書き換え手段1802は、制御手段1805を通じて、
上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列として
の真の量子化精度情報および正規化係数情報806を信
号807として受け取り、これにより、信号802のう
ちのダミーの量子化精度情報および正規化係数情報の部
分を書き換え、その結果を切換スイッチ1808の被選
択端子aに送る。切換スイッチ1808からの出力は、
信号成分復号手段1803に送られる。信号成分復号手
段1803は、このデータをスペクトル・データ804
に復号し、逆変換手段1804はこれを時系列データ8
05に変換して、オーディオ信号を再生する。
【0079】この図17の構成において、試し視聴モー
ドの場合には、符号列分解手段1801からの信号80
2は、符号列書き換え手段1802をバイパスして、切
換スイッチ1808の被選択端子bを介して信号成分復
号手段1803に入力される。購入モードの場合には、
上述したダミーデータを書き換える真の量子化精度情報
及び/又は真の正規化係数情報806を、上記信号80
1と同一の公衆回線を経由して制御手段1805に入力
する。制御手段1805は、符号列書き換え手段180
2に入力されるダミーデータが埋めこまれた高能率符号
化信号801中のダミーデータを上記真の量子化精度情
報及び/又は真の正規化係数情報806を用いて書き換
え、この書き換えられた高能率符号化信号803が、切
換スイッチ808の被選択端子aを介して信号成分復号
手段1803に入力される。
【0080】これによってユーザは、上記試し視聴モー
ド時にダミーデータが付加された低い音質の視聴音楽を
聴くことができ、所定の購入手続き(課金処理、認証処
理等)が行われた場合には高い音質の音楽を聴くことが
できる。
【0081】上述した具体例においては、上記ダミーデ
ータの全てを上記第2の符号列を用いて書き換える(補
完する)場合について説明したが、これに限定されず、
上記ダミーデータの少なくとも一部分を上記第2の符号
列の部分符号列を用いて書き換えて再生するようなこと
も可能である。このように、ダミーデータの少なくとも
一部分を第2の符号列の部分符号列を用いて置き換えて
再生する場合に、該第2の符号列の上記部分符号列の割
合を任意に変更することにより、例えば試し視聴の品質
(音質や画質等)を任意に変更することができる。この
場合には、試し視聴モード時であっても、上記第2の符
号列の部分符号列が信号806として制御手段1805
に入力され、信号807となって符号列書き換え手段1
802に送られるから、符号列分解手段1801からの
第1の符号列に埋め込まれたダミーデータの一部分を上
記第2の符号列の部分符号列を用いて書き換え、切り換
えスイッチ1808を被選択端子a側に切換接続して、
信号成分復号手段1803に送るようにすればよい。
【0082】ここで、上記符号化方式として、コンテン
ツの信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎
の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係
数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成するよう
な方式の場合、上記ダミーデータは、上記量子化精度情
報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報
の内の少なくとも1つの情報の少なくとも一部に対応す
るダミーデータであることが挙げられ、この場合、上記
第2の符号列の部分符号列は、上記ダミーデータの低域
側の情報とすることが挙げられる。具体的には、例え
ば、上記ダミーデータが上記量子化精度情報の高域側、
あるいは上記正規化係数情報の高域側の情報のダミーデ
ータのとき、上記第2の符号列の部分符号列は、上記ダ
ミーデータに対応する量子化精度情報、あるいは上記正
規化係数情報の低域側の情報とすることが挙げられる。
【0083】もしダミーデータの書き換え用データ(第
2の符号列の部分符号列)がダミーデータに対応する情
報の全帯域かほぼ全帯域に近い帯域のためのものである
ときは、広い帯域の高音質のオーディオ信号が再生され
る。ダミーデータの書き換え用データ(第2の符号列の
部分符号列)がダミーデータに対応する情報の一部の狭
い帯域のためのものであるときは、狭い帯域のオーディ
オ信号が再生される。これにより、ダミーデータの書き
換え用データがどの帯域幅に対応するデータであるかに
より、試し聞きの音質がコントロールでき、かつ広帯域
のオーディオ信号の再生も可能となる。
【0084】以上説明した実施の形態においては、ダミ
ーデータが埋めこまれた高能率符号化信号801とダミ
ーデータを書き換える真の量子化精度情報及び/又は真
の正規化係数情報(第2の符号列、あるいはその部分符
号列)806とを上記同一公衆回線を介してサーバ側か
ら入手したが、例えば、データ量の多いダミーデータが
埋めこまれた高能率符号化信号801を伝送レートの高
い衛星回線で入手し、データ量の少ない真の量子化精度
情報及び/又は真の正規化係数情報806を電話回線や
ISDN等の伝送レートの比較的低い回線を用いて別々
に入手してもよい。また、信号801をCD−ROM
や、DVD(デジタル多用途ディスク)−ROM等の大
容量記録媒体で供給するようにしてもよい。以上のよう
な構成にすることでセキュリティーを高めることが可能
になる。
【0085】ところで、図13では、トーン成分と非ト
ーン成分に関する説明をしたが、ダミーデータが埋めこ
まれた高能率符号化信号は、トーン成分を構成する量子
化精度情報及び/又は正規化係数情報に対して行われて
もよいし、非トーン成分を構成する量子化精度情報及び
/又は正規化係数情報に対して行われてもよいし、トー
ン成分と非トーン成分両方の量子化精度情報及び/又は
正規化係数情報に対して行われてもよい。
【0086】次に、図18は、図17の制御手段180
5からの信号807の真の情報(第2の符号列)のフォ
ーマットの具体例を示したもので、図14に示されるN
番フレームの情報を図9に示す情報に変更するためのも
のである。これにより、ダミーデータの入ったままの符
号列では、図15に示されるスペクトルを持つ再生音が
図8に示すスペクトルを持つ再生音に変化することにな
る。
【0087】図19は、本発明の実施の形態に用いられ
る記録手段の例を示すブロック図である。図19におい
て、入力信号821は、一部をダミーデータで置き換え
られた第1の符号列であり、ここでは、高域側の量子化
精度情報および正規化係数情報がダミーデータになって
いるものとする。これが先ず符号列分解手段1821に
よって符号列の内容が分解され、信号822として符号
列書き換え手段1822に送られる。符号列書き換え手
段1822は、制御手段1824を通じて、第2の符号
列である真の量子化精度情報および正規化係数情報82
5を、信号826として受け取り、これにより、信号8
22のうちのダミーの量子化精度情報および正規化係数
情報の部分を書き換え、その結果の信号823を記録手
段1823に送り、これを記録メディアに記録する。な
お、ここで信号824の符号列を記録する記録メディア
は、元々信号821の符号列を記録していた記録メディ
アであるとしてもよい。
【0088】この図19の実施の形態においても、上述
した図17の例と同様に、上記ダミーデータの全てを上
記第2の符号列を用いて書き換える(補完する)代わり
に、上記ダミーデータの少なくとも一部分を上記第2の
符号列の部分符号列を用いて書き換えて記録するように
してもよい。このように、ダミーデータの少なくとも一
部分を第2の符号列の部分符号列を用いて置き換えて記
録する場合に、該第2の符号列の上記部分符号列の割合
を任意に変更することにより、例えば試し視聴の品質
(音質や画質等)を任意に変更することができる。この
場合には、試し視聴モード時であっても、上記第2の符
号列の部分符号列が信号825として制御手段1824
に入力され、信号826となって符号列書き換え手段1
822に送られるから、符号列分解手段1821からの
第1の符号列に埋め込まれたダミーデータの一部分を上
記第2の符号列の部分符号列を用いて書き換え、記録手
段1823に送るようにすればよい。
【0089】以上、本発明の実施の形態に用いられる再
生装置、記録装置について説明を行ったが、ここで、高
域側のスペクトル係数情報に暗号化を施しておき、さら
に安全性を高めるようにすることも可能である。その場
合には、図17、図19におけるダミーデータを置き換
える符号列書き換え手段1802、1822は、制御手
段1805、1824を通じて真の正規化係数情報を受
け取り、ダミーデータを置き換えるとともに、やはり制
御手段1805、1824を通じて得た復号鍵を用いて
高域側のデータを復号して、再生を行ったり、記録を行
ったりする。
【0090】図20は、図10に示すようにトーン成分
を分離し、図13に示すように符号化した場合に、ダミ
ーデータを置き換える情報のフォーマットの具体例を示
したものである。これにより、図15に示されるスペク
トルを持つ再生音が図10に示すスペクトルを持つ再生
音に変化することになる。
【0091】図21は、本発明の実施の形態に用いる再
生方法で、ソフトウェアを用いて再生を行なう場合の手
順を示したフローチャートの例である。先ず、ステップ
S11においてダミーデータを含んだ符号列(第1の符
号列)の分解を行ない、次にステップS12において、
高音質再生を行なうかどうかを判断する。高音質再生を
行なう場合には、ステップS13において、第1の符号
列中のダミーデータを、広い帯域を持たせるための真の
データ(第2の符号列)で置き換えてから、ステップS
14に進み、そうでない場合には、直接、ステップS1
4に進む。ステップS14では信号成分の復号を行な
い、ステップS15において時系列信号への逆変換を行
ない、音を再生する。
【0092】図22は、本発明の実施の形態に用いる記
録方法で、ソフトウェアを用いて記録を行なう場合の手
順を示したフローチャートの例である。先ず、ステップ
S21において、高音質記録を行なうかどうかを判断を
行ない、高音質記録を行なう場合には、先ずステップS
22においてダミーデータを含んだ符号列(第1の符号
列)の分解を行ない、次にステップS23において符号
列中のダミーデータを、広い帯域を持たせる真のデータ
(第2の符号列)で置き換えてから、ステップS24に
進み、記録を行ない、そうでない場合には、ステップS
21から直接、ステップS24に進む。
【0093】ところで、上述した実施の形態において
は、信号が符号化されて得られる所定フォーマットの符
号列の構成を変更せずに、すなわち既存の符号列フォー
マットの規格を遵守しながら、符号列中の一部データを
0等のダミーデータに置き換えているが、このダミーデ
ータ部分を除去し符号列を詰める(縮める)ようにする
ことも可能である。
【0094】すなわち、図23は、上記図14に示した
符号列における量子化精度情報QNの内のダミー量子化
精度データ(0)、及び正規化係数情報NPの内のダミ
ー正規化係数データ(0)を削除して、残りの部分を詰
めて配列した符号列を示している。この場合、ダミーデ
ータのユニット数等の情報を符号列中に書き込んでおく
ことが必要とされ、例えば、符号化ユニット数UNの代
わりにダミー符号化ユニット数を書き込むようにした
り、あるいは未定義(Reserved)領域等にダミー符号化
ユニット数を書き込むようなことが挙げられる。
【0095】図14に示した例のように、ダミーデータ
を残しておく場合には、後で第2の符号列を用いて符号
列データを補完する際に、ダミーデータ部分を第2の符
号列で上書きするのに対して、図23に示した例では、
ダミーデータを削除した部分に第2の符号列を挿入する
処理が必要となる。ただし、図23の例では、符号列の
長さが図14のダミーデータの分だけ短くなるため、伝
送あるいは記録するデータ量が少なくて済む利点があ
る。
【0096】さて、以上の説明からも明らかなように、
本発明に係る実施の形態に用いられる符号化方法では、
フレーム毎に正規化係数データ等のダミーデータを書き
込むことで、再生帯域の狭い信号が再生されるが、この
正規化係数データ等のダミーデータを用いた再生帯域を
曲の各部分によって変化させることも可能である。
【0097】これは、試し視聴の品質(音質や画質)が
低い場合には、購入後に楽しめる信号の品質がどの程度
のものであるかが不明であり、購入の判断がつけにくい
ことが考えられるが、比較的高品質の試し視聴を可能と
する場合には、購入しなくても充分楽しめると考えるユ
ーザが多くなることもあり得ることを考慮し、再生信号
の一部分のみ高品質の再生が行われるように、上記第1
の符号列は、時間経過に伴って再生信号の品質を変化さ
せるものである。
【0098】すなわち、例えば、曲の先頭部分と、いわ
ゆる曲のサビの部分のフレームにおいては、広い帯域の
再生が可能なように、正規化係数データ等のダミーデー
タを用いずに符号化を行ない、その他の部分のフレーム
では、正規化係数データ等のダミーデータを用いて、狭
帯域再生が行なわれるようにする。ここで、再生帯域の
変化は何フレームかをかけて滑らかに行なわれるように
すれば、試聴時(一般には試し視聴時)の違和感を軽減
することが可能である。
【0099】図24は、この方法による、この試聴時の
再生帯域の変化の様子を示したもので、曲の先頭部分K
aと、いわゆるサビの部分Kbで、再生帯域が広くなっ
ており、他の部分については、例えば中高域が上記ダミ
ーデータにより再生できなくなっている。
【0100】これを一般化すると、試し視聴用符号列の
第1の符号列を生成するに当たって、該試し視聴用の第
1の符号列の再生信号の品質(音質や画質等)の制御パ
ラメータの値が時間的に変化するようにするものであ
る。この再生品質制御は、ダミーデータを符号列中に埋
め込むことにより行われ、再生品質制御パラメータとし
ては、符号化された信号の帯域幅とすることが挙げられ
る。また、信号が符号化されて得られる所定フォーマッ
トの符号列を再生する際に、上記所定フォーマットの符
号列の少なくとも一部がダミーデータとされた第1の符
号列に対して、上記ダミーデータの部分を補完する第2
の符号列の部分符号列を用いて該ダミーデータの少なく
とも一部を書き換え、上記第2の符号列の上記部分符号
列により書き換えられた符号列を復号するような場合
に、上記符号化においては、入力信号をスペクトル変換
し、帯域分割して、各帯域毎の量子化精度情報、正規化
係数情報、及びスペクトル係数情報を含む所定フォーマ
ットの符号列を生成し、上記ダミーデータは、上記量子
化精度情報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル
係数情報の内の少なくとも1つの情報の少なくとも高域
側の情報に対応するダミーデータであり、上記第2の符
号列の部分符号列は、上記ダミーデータに対応する情報
の少なくとも低域側の情報であって、帯域幅が時間的に
変化することが挙げられる。
【0101】次に、図25は、上記曲の各部分によって
再生信号の品質を変化させるための符号化装置の具体例
を示すブロック図である。この図25において、制御手
段1844は、曲の先頭部分、サビの部分であるという
情報845を受け取り、これにより、信号成分符号化手
段1842が正規化係数データ等のダミーデータを使用
することによって、再生帯域が変化するように制御を行
なう。
【0102】図25の他の部分は、上記図2と同様であ
る。すなわち、入力された信号波形841は変換手段1
841によって信号周波数成分の信号842に変換され
た後、信号成分符号化手段1842によって各成分が符
号化され、符号列生成手段1843によって符号列84
4が生成される。
【0103】図26は、図25の制御手段1844が再
生帯域を変化させる処理の具体例の流れを示すフローチ
ャートである。先ず、ステップS31でフレーム番号N
を1とし、ステップS32に進む。ステップS32で、
現フレームは曲の先頭部分やサビの部分といった広帯域
再生区間であるかどうかを判断し、もしそうであれば、
ステップS33で広帯域再生が行なわれるように正規化
係数データ等のダミーデータを用いないで符号化を行な
い、ステップS37に進み、もしそうでなければ、ステ
ップS34に進む。ステップS34で、現フレームは広
帯域再生区間の前後の帯域補間区間であるかどうかを判
断し、もしそうであれば、ステップS35で再生帯域が
徐々に変化するように正規化係数データ等のダミーデー
タを用いて符号化を行ない、ステップS37に進み、も
しそうでなければ、ステップS36に進む。ステップS
36では、正規化係数データ等のダミーデータを用い
て、狭帯域再生が行なわれるように符号化を行ない、ス
テップS37に進む。ステップS37では、現フレーム
が最終フレームであるかどうかの判断を行ない、もしそ
うであれば処理を終了し、そうでなければ、ステップS
38でフレーム番号Nの値を1だけ増やして次のフレー
ムに進み、ステップS32の処理に戻る。
【0104】なお、ここでは、各フレームでの再生帯域
の制御に、正規化係数データ等のダミーデータを使用す
る方法を用いて説明を行なったが、再生帯域の制御に
は、例えば、本件発明者等により先に提案された特開平
10−135944号公報の技術において述べられてい
るように、高帯域側を暗号化する方法を用いても良い。
【0105】図27は、上記特開平10−135944
号公報に述べられているのと同様の方法で各フレームの
高域側を暗号化する方法を示した図である。この図27
の具体例では、高域側のスペクトル係数情報SP
高域側の正規化係数情報NP 、高域側の量子化精度
情報QN 、及びその符号化ユニット数UNが暗号化
されている。
【0106】このようにして帯域制限して試聴できる帯
域幅を図24のように時間的に変化させることにより、
本発明の実施の形態の別の方法が可能となり、やはり曲
の音質と内容を確認してから、暗号を復号することによ
り、高音質で曲を楽しむことが可能となる。
【0107】ところで、以上の説明においては、1つの
曲に対して一通りのパターンによるダミーデータへの書
き換え(ダミー化)を行っているため、万一、ダミーデ
ータを置き換える真の量子化精度情報、正規化係数情報
等が何らかの原因により漏洩し、それが例えばネットワ
ーク上に流された場合、その曲については高音質化が誰
にでも行えてしまうことになる。そこで、本発明の実施
の形態においては、1つの曲に対して、ダミーデータの
パターン(ダミーパターン)を複数種類用意するように
し、万一、1種類のダミーパターンに対応する真のデー
タが漏洩した場合でも、他の種類のダミーパターンの曲
については高音質化が行えないことから、被害の範囲を
最小限にくい止めることを可能とする。
【0108】図28、図29は、このようなダミーパタ
ーンが互いに異なる符号列(一部がダミーデータとされ
た第1の符号列)の例を示すものである。図28の例で
は、低域側から数えて5番目以上の帯域の量子化精度情
報と、5番目の帯域の正規化係数情報がダミーデータと
なっている。これに対して図29の例では、低域側から
数えて5番目以上の帯域の量子化精度情報と、6番目の
帯域の正規化係数情報がダミーデータとなっている。
【0109】ここで図30は、上記図28のダミーパタ
ーンをとる狭帯域再生データ(第1の符号列)を広帯域
化(高品質化)するための高音質化データ(第2の符号
列)の例を示したものであり、図31は、上記図29の
ダミーパターンをとる狭帯域再生データ(第1の符号
列)を広帯域化(高品質化)するための高音質化データ
(第2の符号列)の例を示したものである。このよう
に、一部がダミーデータとされた第1の符号列のダミー
パターンと対応する第2の符号列(高品質化データ)が
与えられなければ、正常な広帯域化(高品質化)が行え
ない。
【0110】次に、図32は、上述したような複数種類
のダミーパターンを用いる場合の本発明の実施の形態と
なる符号列生成装置の一例を示すブロック図である。こ
の図32において、入力された曲のPCM信号851
は、符号化手段1851によって符号化されて符号列8
52が生成され、符号列ダミーデータ書き換え手段18
52及び符号列部分データ抜き取り手段1855に送ら
れる。ダミーパターン発生手段1854は、例えば正規
化係数情報のうち、どの部分(例えば何番目の帯域のも
の)をダミーデータとするかの情報(すなわちダミーパ
ターン情報)854を発生し、このダミーパターン情報
854を制御手段1853に送って制御情報855とし
て、符号列ダミーデータ書き換え手段1852及び符号
列部分データ抜き取り手段1855に送る。符号列ダミ
ーデータ書き換え手段1852は、入力された符号列8
52に対して制御情報855のダミーパターンに応じた
部分をダミーデータに書き換えることにより、例えば上
記図28や図29に示すような第1の符号列853を出
力する。また、符号列部分データ抜き取り手段1855
は、符号列852及び制御情報855に基づいて、符号
列852中の上記ダミーパターンに応じた部分のデータ
のみを抜き取り、例えば上記図30や図31に示すよう
な高音質化のための第2の符号列856を出力する。こ
の第2の符号列852は、必要に応じて暗号化手段18
56にて暗号化を施して、高音質化符号列857を出力
するようにしてもよい。
【0111】図33は、上述したようなダミーパターン
が互いに異なる例えば4対(4組)の狭帯域信号再生符
号列(第1の符号列)及び高音質化符号列(第2の符号
列)を生成する場合の、上記図32中のダミーパターン
生成手段1854における処理の流れの具体例を示すフ
ローチャートである。この図33において、上記ダミー
パターン生成手段1854は、最初のステップS41で
変数mを1に初期化(m=1)し、次のステップS42
で(4+m)番目の正規化係数情報をダミー化するよう
なダミーパターンを決定する。これにより、上記図32
中の符号列ダミーデータ書き換え手段1852及び符号
列部分データ抜き取り手段1855では、処理中の曲の
全体の(4+m)番目の正規化係数情報についてのダミ
ー化及び抜き取り処理が施されることになる。次にステ
ップS43に進み、m=4に達したか否かが判別され、
YESの場合は処理を終了し、NOの場合はステップS
44に進む。ステップS44では、変数mをインクリメ
ント(m=m+1)し、ステップS42に戻る。ステッ
プS42では、インクリメントされたmについて、(4
+m)番目の正規化係数情報をダミー化するようなダミ
ーパターンが決定される。このような処理をm=1〜4
について繰り返し行うことにより、正規化係数情報の5
〜8番目の1つの帯域がそれぞれダミー化された狭帯域
信号再生符号列(第1の符号列)及び対応する高音質化
符号列(第2の符号列)が4対得られる。
【0112】このような4対(4組)の狭帯域信号再生
符号列(第1の符号列)及び高音質化符号列(第2の符
号列)を用いる場合に、高音質化符号列の1つが漏洩し
た場合でも、この漏洩した高音質化符号列を用いても残
りの3つの高音質化符号列に対応する狭帯域信号再生符
号列については高音質化が行えず、1種類のダミーデー
タのパターンを用いる場合に比べて被害を1/4に抑え
ることができる。ダミーデータのパターンの種類数をさ
らに増やすことで、被害をさらに低減することができ、
ビジネスに与える影響を最小限にとどめることができ
る。
【0113】上述の例では、正規化係数情報のうちどの
部分(例えば何番目の帯域もの)をダミー化するかを1
曲の全体に亘って決めるようにしているが、ダミー化の
パターンを変更するのは正規化係数情報のみに限定され
ず、符号列ダミーデータ書き換え手段852から出力さ
れる符号列853が低品質化(例えば狭帯域化)される
ものであればよく、例えば量子化精度情報や、中域のス
ペクトル係数等のうちのどの部分(例えば何番目の帯
域)をダミー化するかを決定するようにしてもよく、ま
た、例えば時間的にダミー化のパターンを変化させるよ
うにしてもよい。このダミー化のパターンを時間的に変
化させる際の時間的変化のパターン自体を変えること
で、曲全体を見たときのダミーデータのパターンの種類
数を飛躍的に増大させることができる。また、ダミー化
するコンテンツは音楽等のオーディオ信号に限定され
ず、画像信号への適用も可能である。
【0114】ところで、一部がダミーデータとされた試
し視聴可能なコンテンツデータ(第1の符号列)のファ
イルと、このファイルのデータを高品質化するためのデ
ータ(第2の符号列)のファイルとの対応をとるには、
例えば、それぞれのファイルのヘッダに、それぞれが対
応することを示す同一のデータ値を持つフィールドを設
けておけばよい。具体的には、例えば図34に示すよう
に、試し視聴用ファイル10のヘッダに曲識別フィール
ド11及びダミーパターン識別フィールド12を設け、
曲識別情報XID及びダミーパターン識別情報YIDを
書き込むようにし、また、高品質化データファイル20
のヘッダに曲識別フィールド21及びダミーパターン識
別フィールド22を設け、曲識別情報XID及びダミー
パターン識別情報YIDを書き込むようにする。これら
の各ファイル10,20のそれぞれの識別情報が共に一
致するときのみ、正常な高品質化が行える。すなわち、
例えば曲識別情報XID=a、ダミーパターン識別情報
YID=bの試し視聴用ファイル10のデータ(第1の
符号列)を高品質化するためには、曲識別情報XID=
a、ダミーパターン識別情報YID=bの高品質化デー
タファイル20のデータ(第2の符号列)が必要とされ
る。
【0115】次に、図35は、1つの曲に対して、例え
ば1000種類のダミーパターンの試し視聴可能なデー
タ(第1の符号列)のファイルと、それらを高品質化す
るデータ(第2の符号列)のファイルの組を作成する処
理の流れの一例を示すフローチャートである。この図3
5において、ステップS51で変数mを1に初期化(m
=1)した後、ステップS52でm番目のダミーパター
ンを発生し、ステップS53で該m番目のダミーパター
ンの識別情報YID を発生する。次のステップS5
4で、このm番目のダミーパターンに応じた視聴可能な
データ(第1の符号列)のファイルと、それを高品質化
するデータ(第2の符号列)のファイルとの組を生成す
る。次のステップS55では、mが1000に達したか
否かが判別され、YESの場合は処理を終了し、NOの
場合はステップS56に進む。ステップS56では、変
数mをインクリメント(m=m+1)し、ステップS5
2に戻る。このような処理をm=1〜1000について
繰り返し行うことにより、1000種類のダミーパター
ンによりそれぞれダミー化された試し視聴用の符号列
(第1の符号列)のファイル及び対応する高品質化符号
列(第2の符号列)のファイルが1000組得られる。
【0116】このような1000組の試し視聴用の符号
列(第1の符号列)及び高品質化符号列(第2の符号
列)の組を用いる場合に、高品質化符号列の1つが何ら
かの理由で漏洩した場合でも、この漏洩した高品質化符
号列を用いても残りの999のダミーパターンの第1の
符号列については正常な高品質化が行えず、1種類のダ
ミーデータのパターンを用いる場合に比べて被害を1/
1000に抑えることができる。
【0117】さて、以上、本発明に係る実施の形態にお
ける試し視聴と、それを高品質化する方法の例について
述べたが、以下に、本発明の実施の形態に用いられるコ
ンテンツ供給システムについて述べる。
【0118】図36は、本発明の実施の形態に用いられ
るコンテンツ供給システムを説明するための図で、ここ
では、コンテンツを蓄積・管理しているセンタ(コンテ
ンツ供給センタ)1865と、各ユーザが使用するユー
ザ端末1861〜1864とがネットワーク(861〜
867)で結合されている様子を示しており、各ユーザ
端末1861〜1864はセンタ1865と直結してい
る。
【0119】図37は各ユーザ端末の具体例を表すブロ
ック図である。このユーザ端末はセンタや他のユーザ端
末と信号881により通信を行なう通信手段1881
と、それらを制御する制御手段1882を持つ。また、
センタから送られてきたダミーデータを使った試聴用デ
ータ(第1の符号列)を記録できる記録手段1884と
再生手段1885を持つ。各ユーザはこれにより、セン
タから送られてきた試聴用データを何回でも試聴するこ
とが可能であり、例えば、夜中に次々とセンタから送ら
れて来た試聴用データをバック・グラウンド・ミュージ
ックとして、昼間、比較的低音質で再生するようにして
もよい。
【0120】一方、このユーザ端末は、信号合成手段1
886と書き込み手段1887とを持ち、ダミーデータ
の含まれた試聴用データ(第1の符号列)と、ダミーで
ない真の正規化係数情報等からなる高音質化データ(第
2の符号列)を合成して、高音質のオーディオ信号を再
生手段1885から再生したり、書き込み手段1887
を通じて、記録媒体1888に記録することができる。
上記高音質化データは、ユーザが特定の音楽が気に入っ
た場合に制御手段1882を通じて購入するもので、セ
ンタからは暗号化されて送られて来て、一旦、やはり記
録手段1884に記録された後、暗号化解除手段188
3に送られる。
【0121】暗号解除手段1883は制御手段1882
から送られてきた復号鍵892を使用して、暗号化され
た高音質化データ886の暗号化を解除し、信号合成手
段1886に送る。なお、暗号解除手段1883、信号
合成手段1886、書き込み手段1887および再生手
段1885はハードウェア的に一体化されていること
が、データの保護の観点からは望ましい。
【0122】図38は、図37の制御手段の具体例を示
すブロック図である。この制御手段は、CPU1902
とメモリ1903と入出力手段1901の他に権利情報
格納手段1904を持ち、この権利情報格納手段190
4中にはトークン情報が格納されている。このトークン
情報は予めユーザが代金を払って購入したもので、曲の
購入の度に、そのトークン情報は減らされていく。この
ような権利情報格納手段1904は、例えば、ICカー
ドを使用して実現することが可能である。なお、各曲の
高音質化、即ち、その曲の購入の決済方法は、このよう
なプリペイド方式以外でももちろん良く、例えば、クレ
ジット・カード方式であっても良い。
【0123】なお、図36の具体例では、ダミーデータ
の含まれた試聴用データ(第1の符号列)の配布は高音
質化データと同じネットワークを使用して行なわれてい
るが、これは必ずしも必要ではなく、大容量のデータを
送信しやすい放送やCD−ROMによる配布であっても
良い。
【0124】また、センタからユーザ端末への試聴用デ
ータ(第1の符号列)の配信がネットワーク等を使用し
て個別に行なう場合には、センタ側にデータベースを設
け、ユーザが高音質化データを購入したジャンルの曲の
試聴用データをそのユーザに対して集中的に送信する様
にしてもよい。
【0125】このように、本発明の実施の形態のコンテ
ンツ供給システムでは、センタから試し視聴用のコンテ
ンツ・データ(第1の符号列)をユーザ側の端末に無料
または低価格で送出し、ユーザ側の端末は試し視聴用の
コンテンツを流し、ユーザはその中から気に入ったコン
テンツのみの高音質化データ(第2の符号列)を選択し
て購入し、高品質で再生できるようにする。なお、この
試し試聴用のコンテンツの受け取りは無料または低価格
の会員制によるものであってもよい。
【0126】次に、図39は、本発明の実施の形態に用
いられるコンテンツ供給システムの他の例を説明するた
めの図であり、この図39において、センタ(コンテン
ツ供給センタ)1865およびユーザ端末1861から
1864までは、図36と同じものである。ここで、先
ず、ユーザ端末1861は、センタからダミーデータを
含み比較的低音質で再生される試聴用データ(第1の符
号列)921を受け取る。ここで、もし、この曲が気に
いれば、ユーザ端末1861のユーザは、ダミーデータ
を真のデータに置き換える高音質化データ(第2の符号
列)925を購入する。また、このユーザはこの曲がユ
ーザ端末1862のユーザも気に入るのではないかと考
え、データ921のコピー922をユーザ端末1862
に送付する。この時、ユーザ端末1862のユーザは無
料または低価格でこの試聴用データ922を受け取り、
再生することができる。そして、このユーザ端末186
2のユーザは、この曲が気にいれば、データ925と同
じ内容の高音質化データ926をセンタ1865から購
入する。
【0127】また、ユーザ端末1862のユーザは、ユ
ーザ端末1861のユーザと同様に、この曲がユーザ端
末1863のユーザも気に入るのではないかと考え、デ
ータ922のコピー923をユーザ端末1863に送付
する。このとき、やはりユーザ端末1863のユーザは
このコピーを無料または低価格で手に入れることができ
るものとする。ユーザ端末1863のユーザは、この曲
が気にいればデータ925と同じ内容の高音質化データ
927をセンタ1865から購入することができ、ま
た、データ923のコピー924をユーザ端末1864
に送付することができることは勿論である。
【0128】以下、同様にユーザ同士で無料または低価
格で試聴用データ(第1の符号列)のコピーを行なうこ
とを許諾し、それを聞いてその曲が気に入ったユーザの
みが高音質化データを買い足して高音質でその曲を聞け
るようにするのが、本発明の実施の形態のコンテンツ供
給システムの他の例である。ここでは、ダミーデータを
持つ試聴用データ(第1の符号列)に対して高音質化デ
ータ(第2の符号列)を購入させるようにしたが、もち
ろん、例えば、上記特開平10−135944号公報に
記載された技術のように、暗号化された高域データを解
く鍵を購入するようにしても良い。
【0129】次に、図40は、本発明に係る実施の形態
が用いられるコンテンツ供給システムのさらに他の例を
説明するための図であり、このシステムでは先ず、コン
ビニエンスストアやいわゆるキヨスク等に設置された自
動販売機等のコンテンツ供給端末1941から、無料ま
たは低価格で、例えばダミーデータを使用して狭帯域化
した試聴用データ(第1の符号列)941を記録媒体1
942に書き込み、これを再生端末1943に装着して
再生を行なう。なお、この試し試聴用のコンテンツの受
け取りは無料または低価格の会員制によるものであって
もよい。
【0130】図41は、図40の再生端末の具体例を表
すブロック図で、記録媒体1968は図40の記録媒体
1942と同一のものである。また、この再生端末には
後に説明するように記録機能も装備している。記録媒体
に記録された試聴用データ(第1の符号列)は読み込み
手段1966および再生手段1967を使用して、その
内容を好きなだけ再生できる。ここで、もしユーザがこ
の曲を気に入った場合には、このユーザは制御手段19
62の下、通信手段1961を通じて高音質化データ
(第2の符号列)963を購入する。この高音質化デー
タ963は、図37の例と同様に暗号化が施されてお
り、暗号解除手段1963を通じて暗号解除が行なわ
れ、その後、信号合成手段1964によって、一旦、読
み込み手段1966を通じて記録媒体から読みだされた
ダミーデータを含んだ試聴用データと合成されて高音質
化されたデータ967が書き込み手段1965を通じて
記録媒体1968に書き込まれる。
【0131】なお、データ保護の観点から、暗号解除手
段1963、信号合成手段1964、書き込み手段19
65はハードウェア的に一体化されていることが望まし
い。
【0132】購入時の決済方法については、図37に示
された場合と同様の方法が適用可能である。また、ここ
では、ダミーデータを持つ試聴用データに対して高音質
化データを購入させるようにしたが、もちろん、例え
ば、上記特開平10−135944号公報に記載された
技術にあるように、暗号化された高域データを解く鍵を
購入するようにしても良い。即ち、図40、図41と共
に説明したコンテンツ供給システムでは、キヨスク端末
等から無料または低価格でダウンロードした試し視聴用
のコンテンツ・データを記録媒体に記録し、ユーザ側は
それらのコンテンツ・データを再生し、その中から気に
入ったコンテンツのみを選択して高音質化データを購入
し、高品質で再生できるようにする。
【0133】なお、図40の再生端末は試し試聴を行な
うだけであれば、図41の再生端末のように、通信手段
1961、暗号解除手段1963、信号合成手段196
4、書き込み手段1965等を持たなくても良く、通常
の記録媒体1942の再生手段で十分に試聴を行なった
後、図41のような端末で高音質化を図るようにしても
良い。
【0134】以上の実施の形態では、オーディオ信号を
用いた場合を例にとって説明を行なったが、本発明は、
画像信号に対しても適用することが可能である。即ち、
例えば、画像信号を2次元DCTを用いて各ブロック毎
に変換を行ない、それを多様な量子化テーブルを用いて
量子化を行なう場合、ダミーの量子化テーブルとして高
域成分を落としたものを指定しておき、これを高画質化
する場合には高域成分を落とさない真の量子化テーブル
に置き換えるという方法をとることにより、オーディオ
信号の場合と同様の処理を行なうことが可能である。
【0135】なお、本発明は、符号列全体に暗号化が施
され、再生時にその暗号を復号しながら再生するような
システムにおいても、もちろん適用することが可能であ
る。
【0136】また、以上の実施の形態では、符号化され
たビットストリームを記録媒体に記録する場合について
説明を行なったが、本発明の方法はビットストリームを
伝送する場合にも適用可能であり、これにより、例え
ば、放送されているオーディオ信号を全帯域にわたって
真の正規化係数を入手した聴取者のみに高音質再生がで
きるようにし、その他の聴取者に対してはその内容が十
分把握できるが、比較的低音質の再生できるようにする
ことが可能である。
【0137】
【発明の効果】本発明に係る符号列生成装置及び方法
は、入力信号を符号化することにより所定フォーマット
の符号列を生成し、生成された所定フォーマットの符号
列の一部をダミーデータとするための複数種類のダミー
パターンを発生し、発生されたダミーパターンに応じた
上記所定フォーマットの符号列の一部をダミーデータに
書き換えて第1の符号列を生成し、上記ダミーパターン
に応じた上記所定フォーマットの符号列の一部を抜き取
って第2の符号列を生成することにより、ダミーパター
ンの一致した第1の符号列と第2の符号列との対が入手
された場合のみ正常な復号及び再生が行える。これは、
第1の符号列を試し視聴用に配布することで、コンテン
ツの内容を確認してから高品質再生に必要な情報(第2
の符号列)を入手すべきかどうかを判断することが可能
となり、また、暗号化を行なった場合と異なり、暗号解
読等の不正な行為により高品質再生が行なわれる危険性
が低くなり、より円滑なコンテンツの配布が実現できる
と共に、第1の符号列と第2の符号列との対を多数生成
することにより、万一、1つのダミーパターンの第2の
符号列が漏洩した場合でも、他のダミーパターンの第1
の符号列については正常な復号及び再生が行えないた
め、被害を最小限に抑えることが可能となる。
【0138】また、本発明に係る信号再生装置及び方法
は、所定フォーマットの符号列の一部をダミーデータと
するための複数種類のダミーパターンの内の一のダミー
パターンに応じて上記所定フォーマットの符号列の一部
をダミーデータに書き換えて生成された第1の符号列が
供給され、上記一のダミーパターンに応じたダミーデー
タの部分を補完する第2の符号列を用いて該ダミーデー
タを書き換えることにより、コンテンツの内容を確認し
てから高品質再生に必要な情報を入手すべきかどうかを
判断することを可能とし、より円滑なコンテンツの配布
を実現すると共に、第1の符号列と第2の符号列との対
を多数生成することにより、1つのダミーパターンの第
2の符号列が漏洩した場合でも、他のダミーパターンの
第1の符号列については正常な復号及び再生が行えない
ため、被害を最小限に抑えることが可能となる。
【0139】さらに、本発明に係るコンテンツ供給シス
テムは、コンテンツが符号化されて得られる符号列の一
部をダミーデータとするための複数種類のダミーパター
ンに応じて上記所定フォーマットの符号列の一部をダミ
ーデータに書き換えて生成された複数種類の第1の符号
列の信号と、これらの複数種類の第1の符号列の上記ダ
ミーデータの部分を補完する第2の符号列の信号とを供
給するコンテンツ供給センタと、上記コンテンツ供給セ
ンタからの上記第1の符号列のデータを任意に受信し、
所定の条件に応じて上記コンテンツ供給センタからの上
記第2の符号列の信号を受信して、上記第1の符号列の
上記ダミーデータを上記第2の符号列を用いて書き換え
る機能を有するユーザ端末とを有することにより、コン
テンツの内容を確認してから高品質再生に必要な情報を
入手すべきかどうかを判断することを可能とし、より円
滑なコンテンツの配布を実現すると共に、第1の符号列
と第2の符号列との対を多数生成することにより、1つ
のダミーパターンの第2の符号列が漏洩した場合でも、
他のダミーパターンの第1の符号列については正常な復
号及び再生が行えないため、被害を最小限に抑えること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に供する光ディスク
記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の説明に供する符号化装置
の一例の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図2の符号化装置の変換手段の具体例を示すブ
ロック図である。
【図4】図2の符号化装置の信号成分符号化手段の具体
例を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態の説明に供する復号装置の
一例の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図5の復号装置の逆変換手段の具体例を示すブ
ロック図である。
【図7】図5の復号装置の信号成分復号手段の具体例を
示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態の説明に供する符号化方法
を説明するための図である。
【図9】本発明の実施の形態の説明に供する符号化方法
により得られた符号列の一例を説明するための図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態の説明に供する符号化方
法の他の例を説明するための図である。
【図11】図10と共に説明した符号化方法を実現する
ための信号成分符号化手段の一例を示すブロック図であ
る。
【図12】図10と共に説明した符号化方法により得ら
れた符号列を復号するための復号装置に用いられる信号
成分復号手段の一例を示すブロック図である。
【図13】図10と共に説明した符号化方法により得ら
れた符号列の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に用いられる符号化方法
により得られた符号列の一例を示す図である。
【図15】図14と共に説明した符号化方法により得ら
れた符号列を再生したときの再生信号のスペクトルの一
例を示す図である。
【図16】図14と共に説明した符号化方法の他の例に
より得られた符号列を再生したときの再生信号のスペク
トルの一例を示す図である。
【図17】図15と共に説明した符号化方法を実現する
ための再生装置の概略構成を示す図である。
【図18】図15と共に説明した符号化方法により得ら
れた符号列のダミーデータを置き換えるための情報の一
例を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態に用いられる記録装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の他の実施の形態に用いられる符号化
方法により得られた符号列のダミーデータを置き換える
ための情報の一例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態に用いられる再生方法を
説明するためのフローチャートである。
【図22】本発明の実施の形態に用いられる記録方法を
説明するためのフローチャートである。
【図23】本発明の実施の形態に用いられる他の符号化
方法により得られた符号列の一例を示す図である。
【図24】本発明の実施の形態に用いられる符号列の時
間経過に伴う変化を説明するための図である。
【図25】本発明の実施の形態に用いられる符号化装置
の一例を示すブロック図である。
【図26】本発明の実施の形態に用いられる符号化方法
を説明するためのフローチャートである。
【図27】符号列の再生品質が時間経過に伴って変化す
る場合の高品質の部分のみを抽出する処理を説明するた
めの図である。
【図28】本発明の実施の形態に用いられるダミーパタ
ーンの一具体例に基づき生成された第1の符号列を示す
図である。
【図29】本発明の実施の形態に用いられるダミーパタ
ーンの他の具体例に基づき生成された第1の符号列を示
す図である。
【図30】図28に示す第1の符号列のダミーパターン
に対応する第2の符号列を示す図である。
【図31】図29に示す第1の符号列のダミーパターン
に対応する第2の符号列を示す図である。
【図32】本発明の実施の形態となる符号列生成装置の
一例を示すブロック図である。
【図33】図32に示す符号列生成装置の処理の流れの
一例を説明するためのフローチャートである。
【図34】第1の符号列及び第2の符号列のダミーパタ
ーン識別を行うためのファイル構造の一例を説明するた
めの図である。
【図35】符号列生成処理の流れの他の例を説明するた
めのフローチャートである。
【図36】本発明の実施の形態となるコンテンツ供給シ
ステムを説明するためのブロック図である。
【図37】図36のコンテンツ供給システムに用いられ
るユーザ端末の一例を示すブロック図である。
【図38】図37のユーザ端末の制御手段の一例を示す
ブロック図である。
【図39】本発明の他の実施の形態となるコンテンツ供
給システムを説明するためのブロック図である。
【図40】本発明のさらに他の実施の形態となるコンテ
ンツ供給システムを説明するためのブロック図である。
【図41】図40のコンテンツ供給システムに用いられ
る再生端末を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1801,1821 符号列分解手段、 1802,1
822 符号列書き換え手段、 1803 信号成分復
号手段、 1804 逆変換手段、 1805,182
4,1882,1962 制御手段、 1823,18
84 記録手段、1851 符号化手段、 1852
符号列ダミーデータ書き換え手段、 1853 制御手
段、 1854 ダミーパターン発生手段、 1855
符号列部分データ抜き取り手段、 1861〜186
4 ユーザ端末、 1865 コンテンツ供給センタ、
1881,1961 通信手段、 1883、196
3暗号解除手段、 1885,1967 再生手段、
1886,1964 信号合成手段、 1887,19
65 書き込み手段、 1888,1942,1968
記録媒体、 1901 入出力手段、 1902 C
PU、 1903メモリ、 1904 権利情報格納手
段、 1941 コンテンツ供給端末、1943 再生
端末、 1966 読み込み手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D045 DA20 5J064 AA01 BA01 BA16 BB04 BB09 BC02 BC06 BC07 BC12 BC16 BC17 BC18 BD03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を符号化することにより所定フ
    ォーマットの符号列を生成する符号化手段と、 上記所定フォーマットの符号列の一部をダミーデータと
    するための複数種類のダミーパターンを発生するダミー
    パターン発生手段と、 上記ダミーパターン発生手段からのダミーパターンに応
    じた上記所定フォーマットの符号列の一部をダミーデー
    タに書き換えて第1の符号列を生成する第1の符号列生
    成手段と、 上記ダミーパターン発生手段からのダミーパターンに応
    じた上記所定フォーマットの符号列の一部を抜き取って
    第2の符号列を生成する第2の符号列生成手段とを有す
    ることを特徴とする符号列生成装置。
  2. 【請求項2】 上記符号化手段は、入力信号をスペクト
    ル変換し、帯域分割して、各帯域毎の量子化精度情報、
    正規化係数情報、及びスペクトル係数情報を含む所定フ
    ォーマットの符号列を生成し、 上記ダミーパターン発生手段は、上記量子化精度情報、
    上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内
    の少なくとも1つの情報の一部をダミーデータとするパ
    ターンを発生することを特徴とする請求項1記載の符号
    列生成装置。
  3. 【請求項3】 上記ダミーパターンは、上記量子化精度
    情報の高域側の情報をダミーデータとするパターンであ
    ることを特徴とする請求項2記載の符号列生成装置。
  4. 【請求項4】 上記ダミーパターンは、上記正規化係数
    情報の高域側の情報をダミーデータとするパターンであ
    ることを特徴とする請求項2記載の符号列生成装置。
  5. 【請求項5】 上記ダミーパターンは、上記スペクトル
    係数情報の一部をダミーデータとするパターンであるこ
    とを特徴とする請求項2記載の符号列生成装置。
  6. 【請求項6】 上記ダミーパターンの種類に応じて上記
    第1の符号列と上記第2の符号列とにそれぞれダミーパ
    ターン識別情報を付加することを特徴とする請求項1記
    載の符号列生成装置。
  7. 【請求項7】 上記ダミーパターンは、時間経過に伴っ
    て変化するパターンであることを特徴とする請求項1記
    載の符号列生成装置。
  8. 【請求項8】 入力信号を符号化することにより所定フ
    ォーマットの符号列を生成する符号化工程と、 上記所定フォーマットの符号列の一部をダミーデータと
    するための複数種類のダミーパターンを発生するダミー
    パターン発生工程と、 上記ダミーパターン発生工程にて発生されたダミーパタ
    ーンに応じた上記所定フォーマットの符号列の一部をダ
    ミーデータに書き換えて第1の符号列を生成する第1の
    符号列生成工程と、 上記ダミーパターン発生工程にて発生されたダミーパタ
    ーンに応じた上記所定フォーマットの符号列の一部を抜
    き取って第2の符号列を生成する第2の符号列生成工程
    とを有することを特徴とする符号列生成方法。
  9. 【請求項9】 上記符号化工程では、入力信号をスペク
    トル変換し、帯域分割して、各帯域毎の量子化精度情
    報、正規化係数情報、及びスペクトル係数情報を含む所
    定フォーマットの符号列を生成し、 上記ダミーパターン発生工程では、上記量子化精度情
    報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報
    の内の少なくとも1つの情報の一部をダミーデータとす
    るパターンを発生することを特徴とする請求項8記載の
    符号列生成方法。
  10. 【請求項10】 上記ダミーパターンは、上記量子化精
    度情報の高域側の情報をダミーデータとするパターンで
    あることを特徴とする請求項9記載の符号列生成方法。
  11. 【請求項11】 上記ダミーパターンは、上記正規化係
    数情報の高域側の情報をダミーデータとするパターンで
    あることを特徴とする請求項9記載の符号列生成方法。
  12. 【請求項12】 上記ダミーパターンは、上記スペクト
    ル係数情報の一部をダミーデータとするパターンである
    ことを特徴とする請求項9記載の符号列生成方法。
  13. 【請求項13】 上記ダミーパターンの種類に応じて上
    記第1の符号列と上記第2の符号列とにそれぞれダミー
    パターン識別情報を付加することを特徴とする請求項8
    記載の符号列生成方法。
  14. 【請求項14】 上記ダミーパターンは、時間経過に伴
    って変化するパターンであることを特徴とする請求項8
    記載の符号列生成方法。
  15. 【請求項15】 所定フォーマットの符号列の一部をダ
    ミーデータとするための複数種類のダミーパターンの内
    の一のダミーパターンに応じて上記所定フォーマットの
    符号列の一部をダミーデータに書き換えて生成された第
    1の符号列が供給され、上記一のダミーパターンに応じ
    たダミーデータの部分を補完する第2の符号列を用いて
    該ダミーデータを書き換える書き換え手段と、 上記書き換え手段からの符号列を復号する復号手段とを
    有することを特徴とする信号再生装置。
  16. 【請求項16】 上記第1の符号列及び上記第2の符号
    列には、上記ダミーパターンの種類に応じたダミーパタ
    ーン識別情報がそれぞれ付加されており、上記書き換え
    手段は、上記第1の符号列のダミーパターン識別情報に
    一致するダミーパターン識別情報の第2の符号列を用い
    て第1の符号列のダミーデータを書き換えることを特徴
    とする請求項15記載の信号再生装置。
  17. 【請求項17】 所定フォーマットの符号列の一部をダ
    ミーデータとするための複数種類のダミーパターンの内
    の一のダミーパターンに応じて上記所定フォーマットの
    符号列の一部をダミーデータに書き換えて生成された第
    1の符号列が供給され、上記一のダミーパターンに応じ
    たダミーデータの部分を補完する第2の符号列を用いて
    該ダミーデータを書き換える書き換え工程と、 上記書き換え手段からの符号列を復号する復号工程とを
    有することを特徴とする信号再生方法。
  18. 【請求項18】 上記第1の符号列及び上記第2の符号
    列には、上記ダミーパターンの種類に応じたダミーパタ
    ーン識別情報がそれぞれ付加されており、上記書き換え
    工程では、上記第1の符号列のダミーパターン識別情報
    に一致するダミーパターン識別情報の第2の符号列を用
    いて第1の符号列のダミーデータを書き換えることを特
    徴とする請求項17記載の信号再生方法。
  19. 【請求項19】 コンテンツが符号化されて得られる符
    号列の一部をダミーデータとするための複数種類のダミ
    ーパターンに応じて上記所定フォーマットの符号列の一
    部をダミーデータに書き換えて生成された複数種類の第
    1の符号列の信号と、これらの複数種類の第1の符号列
    の上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列の信
    号とを供給するコンテンツ供給センタと、 上記コンテンツ供給センタからの上記第1の符号列のデ
    ータを任意に受信し、所定の条件に応じて上記コンテン
    ツ供給センタからの上記第2の符号列の信号を受信し
    て、上記第1の符号列の上記ダミーデータを上記第2の
    符号列を用いて書き換える機能を有するユーザ端末とを
    有することを特徴とするコンテンツ供給システム。
  20. 【請求項20】 上記第1の符号列及び上記第2の符号
    列には、上記ダミーパターンの種類に応じたダミーパタ
    ーン識別情報がそれぞれ付加されており、上記ユーザ端
    末は、該ユーザ端末に供給された上記第1の符号列のダ
    ミーパターン識別情報に一致するダミーパターン識別情
    報の第2の符号列を用いて第1の符号列のダミーデータ
    を書き換えることを特徴とする請求項19記載のコンテ
    ンツ供給システム。
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