JP2002311966A - コンテンツ供給システム、送信装置及び端末装置 - Google Patents

コンテンツ供給システム、送信装置及び端末装置

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JP2002311966A
JP2002311966A JP2001187205A JP2001187205A JP2002311966A JP 2002311966 A JP2002311966 A JP 2002311966A JP 2001187205 A JP2001187205 A JP 2001187205A JP 2001187205 A JP2001187205 A JP 2001187205A JP 2002311966 A JP2002311966 A JP 2002311966A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテンツ供給センタ(送信装置)と複数の
端末装置とを有するコンテンツ供給システムにおいて、
試し視聴用のコンテンツデータを端末装置に配信する際
の送信装置側の負担を軽減する。 【解決手段】 送信装置(センタ)1970から、所定
の試し視聴用のコンテンツデータが端末装置1971に
送られ、蓄積手段に蓄積される。端末装置1973から
の要求に応じて、送信装置1970は、端末装置197
1に上記所定の試し視聴用のコンテンツデータの転送要
請を出し、端末装置1971から端末装置1973に上
記所定の試し視聴用のコンテンツデータが転送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテンツ供給シ
ステム、送信装置及び端末装置に関し、特に、試し視聴
が可能なように符号化された信号を再生し、試し視聴者
が購入を決めれば、少ない情報量のデータを追加して高
品質での再生や記録を可能とするようなコンテンツ供給
システム、送信装置及び端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば音響などの信号を暗号化して放送
したり、記録媒体に記録して、鍵を購入した者に対して
のみ、その視聴を許可するというソフトの流通方法が知
られている。暗号化の方法としては例えば、PCMの音
響信号のビット列に対して鍵信号として乱数系列の初期
値を与え、発生した0/1の乱数系列と上記PCMのビ
ット列との排他的論理和をとったビット列を送信したり
記録媒体に記録する方法が知られている。この方法を使
用することにより、鍵信号を入手した者のみがその音響
信号を正しく再生できるようにし、鍵信号を入手しなか
った者は雑音しか再生できないようにすることができ
る。もちろん、暗号化方法としては、より複雑な方法を
用いることも可能である。
【0003】一方、音響信号を圧縮して放送したり、記
録媒体に記録する方法が、普及しており、符号化された
オーディオ或いは音声等の信号を記録可能な光磁気ディ
スク等の記録媒体が広く使用されている。
【0004】オーディオ或いは音声等の信号の高能率符
号化の手法には種々あるが、例えば、時間軸上のオーデ
ィオ信号等をブロック化しないで、複数の周波数帯域に
分割して符号化する非ブロック化周波数帯域分割方式で
ある、帯域分割符号化(サブ・バンド・コーディング:
SBC)や、時間軸の信号を周波数軸上の信号に変換
(スペクトル変換)して複数の周波数帯域に分割し、各
帯域毎に符号化するブロック化周波数帯域分割方式、い
わゆる変換符号化等を挙げることができる。また、上述
の帯域分割符号化と変換符号化とを組み合わせた高能率
符号化の手法も考えられており、この場合には、例え
ば、上記帯域分割符号化で帯域分割を行った後、該各帯
域毎の信号を周波数軸上の信号にスペクトル変換し、こ
のスペクトル変換された各帯域毎に符号化が施される。
【0005】ここで上述したフィルタとしては、例えば
QMFフィルタがあり、このQMFフィルタについて
は、文献「1976, R.E.Crochiere, Digital coding of s
peechin subbands, Bell Syst. Tech. J. Vol.55, No.
8, 1976」 に述べられている。また、文献「ICASSP 83,
BOSTON, Polyphase Quadrature filters-A new subban
d coding technique, Joseph H. Rothweiler」には、等
バンド幅のフィルタ分割手法が述べられている。
【0006】ここで、上述したスペクトル変換として
は、例えば、入力オーディオ信号を所定単位時間(フレ
ーム)でブロック化し、当該ブロック毎に離散フーリエ
変換(DFT)、コサイン変換(DCT)、モディファ
イドDCT変換(MDCT)等を行うことで時間軸を周
波数軸に変換するようなスペクトル変換がある。MDC
Tについては、文献「ICASSP, 1987, Subband/Transfor
m Coding Using Filter Bank Designs Based on Time D
omain Aliasing Cancellation, J.P.Princen, A.B.Brad
ley, Univ. of Surrey Royal Melbourne Inst. of Tec
h.」 に述べられている。
【0007】波形信号をスペクトルに変換する方法とし
て、上述のDFTやDCTを使用した場合には、M個の
サンプルからなる時間ブロックで変換を行うとM個の独
立な実数データが得られる。時間ブロック間の接続歪み
を軽減するために、通常、両隣のブロックとそれぞれM
1個のサンプルずつオーバーラップさせるので、平均し
て、DFTやDCTでは(M−M1)個のサンプルに対
してM個の実数データを量子化して符号化することにな
る。
【0008】これに対してスペクトルに変換する方法と
して上述のMDCTを使用した場合には、両隣の時間と
M個ずつオーバーラップさせた2M個のサンプルから、
独立なM個の実数データが得られるので、平均して、M
DCTではM個のサンプルに対してM個の実数データを
量子化して符号化することになる。復号装置において
は、このようにしてMDCTを用いて得られた符号から
各ブロックにおいて逆変換を施して得られた波形要素を
互いに干渉させながら加え合わせることにより、波形信
号を再構成することができる。
【0009】一般に変換のための時間ブロックを長くす
ることによって、スペクトルの周波数分解能が高まり、
特定のスペクトル成分にエネルギーが集中する。したが
って、両隣のブロックと半分ずつオーバーラップさせて
長いブロック長で変換を行い、しかも得られたスペクト
ル信号の個数が、元の時間サンプルの個数に対して増加
しないMDCTを使用することにより、DFTやDCT
を使用した場合よりも効率の良い符号化を行うことが可
能となる。また、隣接するブロック同士に十分長いオー
バーラップを持たせることによって、波形信号のブロッ
ク間歪みを軽減することもできる。
【0010】このようにフィルタやスペクトル変換によ
って帯域毎に分割された信号を量子化することにより、
量子化雑音が発生する帯域を制御することができ、マス
キング効果などの性質を利用して聴覚的により高能率な
符号化を行なうことができる。また、ここで量子化を行
なう前に、各帯域毎に、例えばその帯域における信号成
分の絶対値の最大値で正規化を行なうようにすれば、さ
らに高能率な符号化を行なうことができる。
【0011】周波数帯域分割された各周波数成分を量子
化する場合の周波数分割幅としては、例えば人間の聴覚
特性を考慮した帯域分割が行われる。すなわち、一般に
臨界帯域(クリティカルバンド)と呼ばれている高域程
帯域幅が広くなるような帯域幅で、オーディオ信号を複
数(例えば25バンド)の帯域に分割することがある。
また、この時の各帯域毎のデータを符号化する際には、
各帯域毎に所定のビット配分或いは、各帯域毎に適応的
なビット割当て(ビットアロケーション)による符号化
が行われる。例えば、上記MDCT処理されて得られた
係数データを上記ビットアロケーションによって符号化
する際には、上記各ブロック毎のMDCT処理により得
られる各帯域毎のMDCT係数データに対して、適応的
な割当てビット数で符号化が行われることになる。
【0012】このようなビット割当手法としては、次の
2手法が知られている。すなわち、先ず文献「Adaptive
Transform Coding of Speech Signals, R. Zelinski a
nd P. Noll, IEEE Transactions of Accoustics, Speec
h, and Signal Processing,vol.ASSP-25, No.4, August
1977」 では、各帯域毎の信号の大きさをもとに、ビッ
ト割当を行なっている。この方式では、量子化雑音スペ
クトルが平坦となり、雑音エネルギー最小となるが、聴
感覚的にはマスキング効果が利用されていないために実
際の雑音感は最適ではない。また、文献「ICASSP 1980,
The critical band coder -- digital encoding of t
he perceptual requirements of theauditory system,
M.A.Kransner MIT」 では、聴覚マスキングを利用する
ことで、各帯域毎に必要な信号対雑音比を得て固定的な
ビット割当を行なう手法が述べられている。しかしこの
手法ではサイン波入力で特性を測定する場合でも、ビッ
ト割当が固定的であるために特性値が、それほど良い値
とならない。
【0013】これらの問題を解決するために、ビット割
当に使用できる全ビットが、各小ブロック毎にあらかじ
め定められた固定ビット割当パターン分と、各ブロック
の信号の大きさに依存したビット配分を行なう分に分割
使用され、その分割比を入力信号に関係する信号に依存
させ、前記信号のスペクトルが滑らかなほど前記固定ビ
ット割当パターン分への分割比率を大きくする高能率符
号化装置が提案されている。
【0014】この方法によれば、サイン波入力のよう
に、特定のスペクトルにエネルギーが集中する場合には
そのスペクトルを含むブロックに多くのビットを割り当
てる事により、全体の信号対雑音特性を著しく改善する
ことができる。一般に、急峻なスペクトル成分をもつ信
号に対して人間の聴覚は極めて敏感であるため、このよ
うな方法を用いる事により、信号対雑音特性を改善する
ことは、単に測定上の数値を向上させるばかりでなく、
聴感上、音質を改善するのに有効である。
【0015】ビット割り当ての方法にはこの他にも数多
くのやり方が提案されており、さらに聴覚に関するモデ
ルが精緻化され、符号化装置の能力があがれば聴覚的に
みてより高能率な符号化が可能になる。これらの方法に
おいては、計算によって求められた信号対雑音特性をな
るべく忠実に実現するような実数のビット割り当て基準
値を求め、それを近似する整数値を割り当てビット数と
することが一般的である。
【0016】また、本件発明者等が先に提案した特願平
5−152865号、又はWO94/28633の明細
書及び図面においては、スペクトル信号から聴感上特に
重要なトーン性の成分、すなわち特定の周波数周辺にエ
ネルギーが集中している信号成分、を分離して、他のス
ペクトル成分とは別に符号化する方法が提案されてお
り、これにより、オーディオ信号等を聴感上の劣化を殆
ど生じさせずに高い圧縮率で効率的に符号化することが
可能になっている。
【0017】実際の符号列を構成するにあたっては、先
ず、正規化および量子化が行なわれる帯域毎に量子化精
度情報、正規化係数情報を所定のビット数で符号化し、
次に、正規化および量子化されたスペクトル信号を符号
化すればよい。また、ISO/IEC 11172-3: 1993(E), 1993
では、帯域によって量子化精度情報を表すビット数が異
なるように設定された高能率符号化方式が記述されてお
り、高域になるにしたがって、量子化精度情報を表すビ
ット数が小さくなるように規格化されている。
【0018】量子化精度情報を直接符号化するかわり
に、復号装置において、例えば、正規化係数情報から量
子化精度情報を決定する方法も知られているが、この方
法では、規格を設定した時点で正規化係数情報と量子化
精度情報の関係が決まってしまうので、将来的にさらに
高度な聴覚モデルに基づいた量子化精度の制御を導入す
ることができなくなる。また、実現する圧縮率に幅があ
る場合には圧縮率毎に正規化係数情報と量子化精度情報
との関係を定める必要が出てくる。
【0019】量子化されたスペクトル信号を、例えば、
文献「D.A.Huffman : A Method forConstruction of Mi
nimum Redundancy Codes, Proc.I.R.E., 40, p.1098 (1
952)」に述べられている可変長符号を用いて符号化する
ことによって、より効率的に符号化する方法も知られて
いる。
【0020】また、上述のような方法で符号化された音
響などの信号を暗号化して放送したり、記録媒体に記録
して、鍵を購入した者に対してのみ、その視聴を許可す
るというソフトウェアの流通方法が知られている。暗号
化の方法としては、例えば、PCM(Pulse Code Modur
ation) の音響信号のビット列に対して、あるいは符号
化された信号のビット列に対して、鍵信号として乱数系
列の初期値を与え、発生した0/1の乱数系列と上記ビ
ット列との排他的論理和をとったビット列を送信したり
記録媒体に記録する方法が知られている。この方法を使
用することにより、鍵信号を入手した者のみがその音響
信号を正しく再生できるようにし、鍵信号を入手しなか
った者は雑音しか再生できないようにすることができ
る。もちろん、暗号化方法としては、より複雑な方法を
用いることも可能である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音楽の曲等
のオーディオコンテンツや、映画等のビデオコンテンツ
を購入する場合に、コンテンツの内容を試しに視聴でき
ることが好ましい。この試し視聴用のデータをユーザに
無料であるいは低価格で配布することで、ユーザは試し
視聴して気に入ったコンテンツを購入することができ、
販売促進にも貢献し得る。
【0022】このような試し視聴用のデータを、ネット
ワークを介して配信することが考えられる。
【0023】ここで、コンテンツの供給者が、その著作
権や所有権等を管理した状態で、配信システムを構成し
ようとする場合、一般的には、コンテンツ供給側のサー
バに全てのコンテンツを格納して、同時に複数の端末に
対して配信を行えるような能力が必要とされ、サーバ側
の負担が大きく、配信システムの設備が大規模で高価な
ものとなっていた。
【0024】本発明は、上述のような実情に鑑みて提案
されたものであって、コンテンツの供給側の負担を軽減
しながら、ネットワークを介して多数の端末装置に試し
視聴用のデータを配信することができるような、コンテ
ンツ供給システム、送信装置及び端末装置を提供するこ
とを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンテンツ
供給システムは、上述の課題を解決するために、コンテ
ンツが符号化されて得られる符号列の一部が再生可能と
された試し視聴用のデータを供給するコンテンツ供給セ
ンタと、上記試し視聴用のデータを送受信し、受信され
た試し視聴用のデータを蓄積手段に蓄積する複数の端末
装置とを有し、上記コンテンツ供給センタからの制御情
報により、上記複数の端末装置の一の端末装置の蓄積手
段に蓄積された試し視聴用のデータを他の端末装置に転
送することを特徴とする。
【0026】また、本発明に係るコンテンツ供給システ
ムは、試し視聴用のデータを送受信し、受信された試し
視聴用のデータを蓄積手段に蓄積する複数の端末装置を
有し、上記複数の端末装置の一の端末装置の蓄積手段に
蓄積された試し視聴用のデータを他の端末装置に転送す
ることを特徴とすることにより、上述の課題を解決す
る。
【0027】ここで、上記端末装置は、コンテンツ供給
センタに所望の試し視聴用のデータの高品質化の要求を
送ることにより対応するコンテンツの試し視聴用のデー
タを高品質化するためのコンテンツ追加データが上記コ
ンテンツ供給センタから供給されることが挙げられる。
【0028】次に、本発明に係る送信装置は、複数の端
末装置の少なくとも一つにコンテンツが符号化されて得
られる符号列の一部が再生可能とされた試し視聴用のデ
ータを供給する送信装置であって、上記複数の端末装置
間で上記試し視聴用のデータを転送制御すると共に、上
記複数の端末装置の任意の端末装置からの要求に応じて
上記試し視聴用のデータを高品質化するためのコンテン
ツ追加データを送ることを特徴とすることにより、上述
の課題を解決する。
【0029】次に、本発明に係る端末装置は、コンテン
ツが符号化されて得られる符号列の一部が再生可能とさ
れた試し視聴用のデータを送受信する通信手段と、受信
された試し視聴用のデータを蓄積する蓄積手段とを有
し、コンテンツ供給センタからの制御情報により、上記
蓄積手段に蓄積された試し視聴用のデータを他の端末装
置に転送することを特徴とすることにより、上述の課題
を解決する。
【0030】これらのコンテンツ供給システム、送信装
置及び端末装置において、上記試し視聴用のデータは、
コンテンツが符号化されて得られる所定フォーマットの
符号列の一部の情報がダミーデータに置き換えられた第
1の符号列のデータであり、上記コンテンツ追加データ
は、上記第1の符号列の上記ダミーデータの部分を補完
する第2の符号列のデータであることが挙げられる。ま
た、上記コンテンツの符号化においては、入力信号をス
ペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎の量子化精度
情報、正規化係数情報、及びスペクトル係数情報を含む
所定フォーマットの符号列を生成し、上記ダミーデータ
は、上記量子化精度情報、上記正規化係数情報、及び上
記スペクトル係数情報の内の少なくとも1つの情報の一
部に対応するダミーデータであることが挙げられ、上記
ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化係数
情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくとも1
つの情報の高域側の情報に対応するダミーデータである
ことが挙げられる。
【0031】また、上記試し視聴用のデータは、コンテ
ンツが符号化されて得られる符号列の一部の情報が暗号
化されたものであり、上記コンテンツ追加データは、上
記符号列の一部の情報の暗号化を復号する鍵情報のデー
タであることが挙げられる。
【0032】
【発明の実施の形態】先ず、本発明に係る実施の形態を
説明するに先立ち、本発明の実施の形態の説明に供する
一般の圧縮データ記録再生装置としての光ディスク記録
再生装置について、図面を参照しながら説明する。
【0033】図1は、光ディスク記録再生装置の一例を
示すブロック図である。この図1に示す装置において、
先ず記録媒体としては、スピンドルモータ51により回
転駆動される光磁気ディスク1が用いられる。光磁気デ
ィスク1に対するデータの記録時には、例えば光学ヘッ
ド53によりレーザ光を照射した状態で記録データに応
じた変調磁界を磁気ヘッド54により印加することによ
って、いわゆる磁界変調記録を行い、光磁気ディスク1
の記録トラックに沿ってデータを記録する。また再生時
には、光磁気ディスク1の記録トラックを光学ヘッド5
3によりレーザ光でトレースして磁気光学的に再生を行
う。
【0034】光学ヘッド53は、例えば、レーザダイオ
ード等のレーザ光源、コリメータレンズ、対物レンズ、
偏光ビームスプリッタ、シリンドリカルレンズ等の光学
部品及び所定パターンの受光部を有するフォトディテク
タ等から構成されている。この光学ヘッド53は、光磁
気ディスク1を介して上記磁気ヘッド54と対向する位
置に設けられている。光磁気デイスク1にデータを記録
するときには、後述する記録系のヘッド駆動回路66に
より磁気ヘッド54を駆動して記録データに応じた変調
磁界を印加すると共に、光学ヘッド53により光磁気デ
ィスク1の目的トラックにレーザ光を照射することによ
って、磁界変調方式により熱磁気記録を行う。またこの
光学ヘッド53は、目的トラックに照射したレーザ光の
反射光を検出し、例えばいわゆる非点収差法によりフォ
ーカスエラーを検出し、例えばいわゆるプッシュプル法
によりトラッキングエラーを検出する。光磁気ディスク
1からデータを再生するとき、光学ヘッド53は上記フ
ォーカスエラーやトラッキングエラーを検出すると同時
に、レーザ光の目的トラックからの反射光の偏光角(カ
ー回転角)の違いを検出して再生信号を生成する。
【0035】光学ヘッド53の出力は、RF回路55に
供給される。このRF回路55は、光学ヘッド53の出
力から上記フォーカスエラー信号やトラッキングエラー
信号を抽出してサーボ制御回路56に供給するととも
に、再生信号を2値化して後述する再生系のデコーダ7
1に供給する。
【0036】サーボ制御回路56は、例えばフォーカス
サーボ制御回路やトラッキングサーボ制御回路、スピン
ドルモータサーボ制御回路、スレッドサーボ制御回路等
から構成される。上記フォーカスサーボ制御回路は、上
記フォーカスエラー信号がゼロになるように、光学ヘッ
ド53の光学系のフォーカス制御を行う。また上記トラ
ッキングサーボ制御回路は、上記トラッキングエラー信
号がゼロになるように光学ヘッド53の光学系のトラッ
キング制御を行う。さらに上記スピンドルモータサーボ
制御回路は、光磁気ディスク1を所定の回転速度(例え
ば一定線速度)で回転駆動するようにスピンドルモータ
51を制御する。また、上記スレッドサーボ制御回路
は、システムコントローラ57により指定される光磁気
ディスク1の目的トラック位置に光学ヘッド53及び磁
気ヘッド54を移動させる。このような各種制御動作を
行うサーボ制御回路56は、該サーボ制御回路56によ
り制御される各部の動作状態を示す情報をシステムコン
トローラ57に送る。
【0037】システムコントローラ57にはキー入力操
作部58や表示部59が接続されている。このシステム
コントローラ57は、キー入力操作部58による操作入
力情報により操作入力情報により記録系及び再生系の制
御を行う。またシステムコントローラ57は、光磁気デ
ィスク1の記録トラックからヘッダタイムやサブコード
のQデータ等により再生されるセクタ単位のアドレス情
報に基づいて、光学ヘッド53及び磁気ヘッド54がト
レースしている上記記録トラック上の記録位置や再生位
置を管理する。さらにシステムコントローラ57は、本
圧縮データ記録再生装置のデータ圧縮率と上記記録トラ
ック上の再生位置情報とに基づいて表示部59に再生時
間を表示させる制御を行う。
【0038】この再生時間表示は、光磁気ディスク1の
記録トラックからいわゆるヘッダタイムやいわゆるサブ
コードQデータ等により再生されるセクタ単位のアドレ
ス情報(絶対時間情報)に対し、データ圧縮率の逆数
(例えば1/4圧縮のときには4)を乗算することによ
り、実際の時間情報を求め、これを表示部59に表示さ
せるものである。なお、記録時においても、例えば光磁
気ディスク等の記録トラックに予め絶対時間情報が記録
されている(プリフォーマットされている)場合に、こ
のプリフォーマットされた絶対時間情報を読み取ってデ
ータ圧縮率の逆数を乗算することにより、現在位置を実
際の記録時間で表示させることも可能である。
【0039】次に、この図1に示す光ディスク記録再生
装置の記録系において、入力端子60からのアナログオ
ーディオ入力信号AINがローパスフイルタ61を介し
てA/D変換器62に供給され、このA/D変換器62
は、上記アナログオーディオ入力信号AINを量子化す
る。A/D変換器62から得られたデジタルオーディオ
信号は、ATC(適応変換符号化:Adaptive Transform
Coding) エンコーダ63に供給される。また、入力端
子67からのデジタルオーディオ入力信号D がデジ
タル入力インターフェース回路68を介してATCエン
コーダ63に供給される。ATCエンコーダ63は、上
記入力信号AINを上記A/D変換器62により量子化
した所定転送速度のデジタルオーディオPCMデータに
ついて、所定のデータ圧縮率に応じたビット圧縮(デー
タ圧縮)処理を行うものであり、ATCエンコーダ63
から出力される圧縮データ(ATCデータ)は、メモリ
(RAM)64に供給される。例えばデータ圧縮率が1
/8の場合について説明すると、ここでのデータ転送速
度は、標準的なデジタルオーディオCDのフォーマット
であるいわゆるCD−DAフォーマットのフオーマット
のデータ転送速度(75セクタ/秒)の1/8(9.375
セクタ/秒)に低減されている。
【0040】次に、メモリ(RAM)64は、データの
書き込み及び読み出しがシステムコントローラ57によ
り制御され、ATCエンコーダ63から供給されるAT
Cデータを一時的に記憶しておき、必要に応じてディス
ク上に記録するためのバッファメモリとして用いられて
いる。すなわち、例えばデータ圧縮率が1/8の場合に
おいて、ATCエンコーダ63から供給される圧縮オー
ディオデータは、そのデータ転送速度が、標準的なCD
−DAフォーマットのデータ転送速度(75セクタ/
秒)の1/8、すなわち9.375セクタ/秒に低減されて
おり、この圧縮データがメモリ64に連続的に書き込ま
れる。この圧縮データ(ATCデータ)は、前述したよ
うに8セクタにつき1セクタの記録を行えば足りるが、
このような8セクタおきの記録は事実上不可能に近いた
め、後述するようなセクタ連続の記録を行うようにして
いる。
【0041】この記録は、休止期間を介して、所定の複
数セクタ(例えば32セクタ+数セクタ)から成るクラ
スタを記録単位として、標準的なCD−DAフォーマッ
トと同じデータ転送速度(75セクタ/秒)でバースト
的に行われる。すなわちメモリ64においては、上記ビ
ット圧縮レートに応じた9.375(=75/8)セクタ/
秒の低い転送速度で連続的に書き込まれたデータ圧縮率
1/8のATCオーディオデータが、記録データとして
上記75セクタ/秒の転送速度でバースト的に読み出さ
れる。この読み出されて記録されるデータについて、記
録休止期間を含む全体的なデータ転送速度は、上記9.3
75セクタ/秒の低い速度となっているが、バースト的に
行われる記録動作の時間内での瞬時的なデータ転送速度
は上記標準的な75セクタ/秒となっている。従って、
ディスク回転速度が標準的なCD−DAフォーマットと
同じ速度(一定線速度)のとき、該CD−DAフォーマ
ットと同じ記録密度、記録パターンの記録が行われるこ
とになる。
【0042】メモリ64から上記75セクタ/秒の(瞬
時的な)転送速度でバースト的に読み出されたATCオ
ーディオデータすなわち記録データは、エンコーダ65
に供給される。ここで、メモリ64からエンコーダ65
に供給されるデータ列において、1回の記録で連続記録
される単位は、複数セクタ(例えば32セクタ)から成
るクラスタ及び該クラスタの前後位置に配されたクラス
タ接続用の数セクタとしている。このクラスタ接続用セ
クタは、エンコーダ65でのインターリーブ長より長く
設定しており、インターリーブされても他のクラスタの
データに影響を与えないようにしている。
【0043】エンコーダ65は、メモリ64から上述し
たようにバースト的に供給される記録データについて、
エラー訂正のための符号化処理(パリテイ付加及びイン
ターリーブ処理)やEFM符号化処理などを施す。この
エンコーダ65による符号化処理の施された記録データ
が磁気ヘッド駆動回路66に供給される。この磁気ヘッ
ド駆動回路66は、磁気ヘッド54が接続されており、
上記記録データに応じた変調磁界を光磁気ディスク1に
印加するように磁気ヘッド54を駆動する。
【0044】また、システムコントローラ57は、メモ
リ64に対する上述の如きメモリ制御を行うとともに、
このメモリ制御によりメモリ64からバースト的に読み
出される上記記録データを光磁気ディスク1の記録トラ
ックに連続的に記録するように記録位置の制御を行う。
この記録位置の制御は、システムコントローラ57によ
りメモリ64からバースト的に読み出される上記記録デ
ータの記録位置を管理して、光磁気ディスク1の記録ト
ラック上の記録位置を指定する制御信号をサーボ制御回
路56に供給することによって行われる。
【0045】次に、図1に示す光ディスク記録再生装置
の再生系について説明する。この再生系は、上述の記録
系により光磁気ディスク1の記録トラック上に連続的に
記録された記録データを再生するためのものであり、光
学ヘッド53によって光磁気ディスク1の記録トラック
をレーザ光でトレースすることにより得られる再生出力
がRF回路55により2値化されて供給されるデコーダ
71を備えている。この場合、光磁気ディスクのみでは
なく、いわゆるCD(コンパクトディスク:Compact Di
sc)と同じ再生専用光ディスクや、いわゆるCD−Rタ
イプの光ディスクの読み出しも行なうことができる。
【0046】デコーダ71は、上述の記録系におけるエ
ンコーダ65に対応するものであって、RF回路55に
より2値化された再生出力について、エラー訂正のため
の上述の如き復号処理やEFM復号処理などの処理を行
い、上述のデータ圧縮率1/8のATCオーディオデー
タを、正規の転送速度よりも早い75セクタ/秒の転送
速度で再生する。このデコーダ71により得られる再生
データは、メモリ(RAM)72に供給される。
【0047】メモリ(RAM)72は、データの書き込
み及び読み出しがシステムコントローラ57により制御
され、デコーダ71から75セクタ/秒の転送速度で供
給される再生データがその75セクタ/秒の転送速度で
バースト的に書き込まれる。また、このメモリ72は、
上記75セクタ/秒の転送速度でバースト的に書き込ま
れた上記再生データがデータ圧縮率1/8に対応する
9.375セクタ/秒の転送速度で連続的に読み出される。
【0048】システムコントローラ57は、再生データ
をメモリ72に75セクタ/秒の転送速度で書き込むと
ともに、メモリ72から上記再生データを上記9.375セ
クタ/秒の転送速度で連続的に読み出すようなメモリ制
御を行う。また、システムコントローラ57は、メモリ
72に対する上述の如きメモリ制御を行うとともに、こ
のメモリ制御によりメモリ72からバースト的に書き込
まれる上記再生データを光磁気ディスク1の記録トラッ
クから連続的に再生するように再生位置の制御を行う。
この再生位置の制御は、システムコントローラ57によ
りメモリ72からバースト的に読み出される上記再生デ
ータの再生位置を管理して、光磁気ディスク1もしくは
光ディスク1の記録トラック上の再生位置を指定する制
御信号をサーボ制御回路56に供給することによって行
われる。
【0049】メモリ72から9.375セクタ/秒の転送速
度で連続的に読み出された再生データとして得られるA
TCオーディオデータは、ATCデコーダ73に供給さ
れる。このATCデコーダ73は、上記記録系のATC
エンコーダ63に対応するもので、例えばATCデータ
を8倍にデータ伸張(ビット伸張)することで16ビッ
トのデジタルオーディオデータを再生する。このATC
デコーダ73からのデジタルオーディオデータは、D/
A変換器74に供給される。
【0050】D/A変換器74は、ATCデコーダ73
から供給されるデジタルオーディオデータをアナログ信
号に変換して、アナログオーディオ出力信号AOUT
を形成する。このD/A変換器74により得られるアナ
ログオーディオ信号AOUTは、ローパスフイルタ75
を介して出力端子76から出力される。
【0051】次に、信号の高能率圧縮符号化について詳
述する。すなわち、オーディオPCM信号等の入力デジ
タル信号を、帯域分割符号化(SBC)、適応変換符号
化(ATC)及び適応ビット割当ての各技術を用いて高
能率符号化する技術について、図2以降を参照しながら
説明する。
【0052】図2は、本発明の実施の形態の説明に供す
る音響波形信号の符号化装置の具体例を示すブロック図
である。この例において、入力された信号波形101は
変換手段1101によって信号周波数成分の信号102
に変換された後、信号成分符号化手段1102によって
各成分が符号化され、符号列生成手段1103によって
符号列104が生成される。
【0053】図3は図2の変換手段1101の具体例を
示し、帯域分割フィルタによって二つの帯域に分割され
た信号がそれぞれの帯域においてMDCT等の順スペク
トル変換手段スペクトル信号成分221、222に変換
されている。図3の信号201は図2の信号101に対
応し、図3の各信号221、222は図2の信号102
に対応している。図3の変換手段で、信号211、21
2の帯域幅は信号201の帯域幅の1/2となってお
り、信号201の1/2に間引かれている。変換手段と
してはこの具体例以外にも種々考えられ、例えば、入力
信号を直接、MDCTによってスペクトル信号に変換し
てもよいし、MDCTではなく、DFT(離散フーリエ
変換)やDCT(離散コサイン変換)によって変換して
もよい。いわゆる帯域分割フィルタによって信号を帯域
成分に分割することも可能であるが、多数の周波数成分
が比較的少ない演算量で得られる上記のスペクトル変換
によって周波数成分に変換する方法をとると都合がよ
い。
【0054】図4は、図2の信号成分符号化手段110
2の具体例を示し、入力信号301は、正規化手段13
01によって所定の帯域毎に正規化が施された後(信号
302)、量子化精度決定手段1302によって計算さ
れた量子化精度情報303に基づいて量子化手段130
3によって量子化され、信号304として取り出され
る。図4の信号301は図2の信号102に、図4の信
号304は図2の信号103に対応しているが、ここ
で、信号304には量子化された信号成分に加え、正規
化係数情報や量子化精度情報も含まれている。
【0055】図5は、図2に示す符号化装置によって生
成された符号列から音響信号を出力する復号装置の具体
例を示すブロック図である。この具体例において、符号
列401から符号列分解手段1401によって各信号成
分の符号402が抽出され、それらの符号402から信
号成分復号手段1402によって各信号成分403が復
元された後、逆変換手段1403によって音響波形信号
404が出力される。
【0056】図6は、図5の逆変換手段1403の具体
例であるが、これは図3の変換手段の具体例に対応した
もので、逆スペクトル変換手段1501、1502によ
って得られた各帯域の信号511、512が、帯域合成
フィルタ1511によって合成されている。図6の各信
号501、502は図5の信号403に対応し、図6の
信号521は図5の信号404に対応している。
【0057】図7は、図5の信号成分復号手段1402
の具体例で、図7の信号551は図5の信号402に対
応し、図7の信号553は図5の信号403に対応す
る。スペクトル信号551は逆量子化手段1551によ
って逆量子化された後(信号552)、逆正規化手段1
552によって逆正規化され、信号553として取り出
される。
【0058】図8は、図2に示される符号化装置におい
て、従来行なわれてきた符号化の方法について説明を行
なうための図である。この図の例において、スペクトル
信号は図3の変換手段によって得られたものであり、図
8はMDCTのスペクトルの絶対値をレベルをdBに変
換して示したものである。入力信号は所定の時間ブロッ
ク毎に例えば64個のスペクトル信号に変換されてお
り、それが例えば8つの帯域b1からb8まで(以下、
これらを符号化ユニットと呼ぶ)にまとめて正規化およ
び量子化が行なわれる。量子化精度は周波数成分の分布
の仕方によって符号化ユニット毎に変化させることによ
り、音質の劣化を最小限に押さえる聴覚的に効率の良い
符号化が可能である。
【0059】図9は、上述のように符号化された信号を
記録媒体に記録する場合の具体例を示したものである。
この具体例では、各フレームの先頭に同期信号SCを含
む固定長のヘッダがついており、ここに符号化ユニット
数UNも記録されている。ヘッダの次には量子化精度情
報QNが上記符号化ユニット数だけ記録され、その後に
正規化精度情報NPが上記符号化ユニット数だけ記録さ
れている。正規化および量子化されたスペクトル係数情
報SPはその後に記録されるが、フレームの長さが固定
の場合、スペクトル係数情報SPの後に、空き領域がで
きてもよい。この図の例は、図8のスペクトル信号を符
号化したもので、量子化精度情報QNとしては、最低域
の符号化ユニットの例えば6ビットから最高域の符号化
ユニットの例えば2ビットまで、図示されたように割り
当てられ、正規化係数情報NPとしては、最低域の符号
化ユニットの例えば46という値から最高域の符号化ユ
ニットの例えば22の値まで、図示されたように割り当
てられている。なお、この正規化係数情報NPとして
は、例えばdB値に比例した値が用いられている。
【0060】以上述べた方法に対して、さらに符号化効
率を高めることが可能である。例えば、量子化されたス
ペクトル信号のうち、頻度の高いものに対しては比較的
短い符号長を割り当て、頻度の低いものに対しては比較
的長い符号長を割り当てることによって、符号化効率を
高めることができる。また例えば、変換ブロック長を長
くとることによって、量子化精度情報や正規化係数情報
といったサブ情報の量を相対的に削減でき、また周波数
分解能を上がるので、周波数軸上で量子化精度をよりこ
まやかに制御できるため、符号化効率を高めることがで
きる。
【0061】さらにまた、本件発明者等が先に提案した
特願平5−152865号、又はWO94/28633
の明細書及び図面においては、スペクトル信号から聴感
上特に重要なトーン性の成分、すなわち特定の周波数周
辺にエネルギーが集中している信号成分、を分離して、
他のスペクトル成分とは別に符号化する方法が提案され
ており、これにより、オーディオ信号等を聴感上の劣化
を殆ど生じさせずに高い圧縮率での効率的に符号化する
ことが可能になっている。
【0062】図10は、このような方法を用いて符号化
を行なう場合の方法を説明するための図で、スペクトル
信号から、特にレベルが高いものをトーン成分、例えば
トーン成分Tn1〜Tn3として分離して符号化する様子
を示している。各トーン成分Tn1〜Tn3に対しては、
その位置情報、例えば位置データPos1〜Pos3も必要と
なるが、トーン成分Tn1〜Tn3を抜き出した後のスペ
クトル信号は少ないビット数で量子化することが可能と
なるので、特定のスペクトル信号にエネルギが集中する
信号に対して、このような方法をとると、特に効率の良
い符号化が可能となる。
【0063】図11は、このようにトーン性成分を分離
して符号化する場合の、図2の信号成分符号化手段11
02の構成を示したものである。図2の変換手段110
1の出力信号102(図11の信号601)は、トーン
成分分離手段1601によって、トーン成分(信号60
2)と非トーン成分(信号603)とに分離され、それ
ぞれ、トーン成分符号化手段1602および非トーン成
分符号化手段1603によって符号化され、それぞれ信
号604および605として取り出される。トーン成分
符号化手段1602および非トーン成分符号化手段16
03は、図4と同様の構成をとるが、トーン成分符号化
手段1602はトーン成分の位置情報の符号化も行な
う。
【0064】同様に図12は、上述のようにトーン性成
分を分離して符号化されたものを復号する場合の、図5
の信号成分復号手段1402の構成を示したものであ
る。図12の信号701は図11の信号604に対応
し、図12の信号702は図11の信号605に対応す
る。信号701はトーン成分復号手段1701により復
号され、信号703としてスペクトル信号合成手段17
03に送られ、信号702は非トーン成分復号手段17
02により復号され、信号704としてスペクトル信号
合成手段1703に送られる。スペクトル信号合成手段
1703は、トーン成分(信号703)と非トーン成分
(信号704)とを合成し、信号705として出力す
る。
【0065】図13は、上述のように符号化された信号
を記録媒体に記録する場合の具体例を示したものであ
る。この具体例では、トーン成分を分離して符号化して
おり、その符号列がヘッダ部と量子化精度情報QNの間
の部分に記録されている。トーン成分列に対しては、先
ず、トーン成分数情報TNが記録され、次に各トーン成
分のデータが記録されている。トーン成分のデータとし
ては、位置情報P、量子化精度情報QN、正規化係数情
報NP、スペクトル係数情報SPが挙げられる。この具
体例ではさらに、スペクトル信号に変換する変換ブロッ
ク長を、図9の具体例の場合の2倍にとって周波数分解
能も高めてあり、さらに可変長符号も導入することによ
って、図9の具体例に比較して、同じバイト数のフレー
ムに2倍の長さに相当する音響信号の符号列を記録して
いる。
【0066】以上の説明は、本発明の実施の形態の説明
に先立つ技術を説明したものであるが、本発明の実施の
形態においては、例えばオーディオに適用する場合に、
比較的低品質のオーディオ信号は内容の試聴用として自
由に聞くことができるようにし、高品質のオーディオ信
号は、比較的小量の追加データを購入などして入手する
ことで聴けるようにするものである。
【0067】すなわち、本発明の実施の形態において
は、例えば、上記図9のように符号化されるべきところ
に、図14に示すように、量子化精度情報QNの内のダ
ミーの量子化精度データとして、高域側の4つの符号化
ユニットに対して0ビット割り当てを示すデータを符号
化し、また、正規化係数情報NPの内のダミーの正規化
係数データとして高域側の4つの符号化ユニットには最
小の値の正規化係数情報0を符号化する(この具体例で
は正規化係数はdB値に比例した値をとるものとす
る)。このように、高域側の量子化精度情報を0にする
ことによって、実際には図14の領域Negの部分のスペ
クトル係数情報は無視され、これを通常の再生装置で再
生すると、図15に示したようなスペクトルを持つ狭帯
域のデータが再生される。また、正規化係数情報もダミ
ーのデータを符号化することによって、量子化精度情報
を推測して不正に高品質再生をすることが一層、困難に
なる。
【0068】このような本発明の実施の形態に用いられ
る信号再生装置及び方法は、信号が符号化されて得られ
る所定フォーマットの符号列を再生する際に、上記所定
フォーマットの符号列の一部がダミーデータとされた第
1の符号列に対して、上記ダミーデータの部分を補完す
る第2の符号列を用いて該ダミーデータを書き換え、上
記第1の符号列と上記書き換えられた符号列とを所定の
条件に応じて切り換えて出力するものである。
【0069】また、本発明の実施の形態に用いられる信
号記録装置及び方法は、信号が符号化されて得られる所
定フォーマットの符号列を記録する際に、上記所定フォ
ーマットの符号列の少なくとも一部がダミーデータとさ
れた第1の符号列に対して、上記ダミーデータの部分を
補完する第2の符号列を用いて該ダミーデータを書き換
えるものである。
【0070】ここで、全帯域の量子化精度情報、正規化
係数情報をダミーのデータと置き換えておくこともでき
る。この場合は通常の再生装置で再生してもなんらの意
味のあるデータの再生はできない。試し視聴を行うため
には、上記第2の符号列の部分符号列(例えば量子化精
度情報、正規化係数情報の低域側のデータ)を用いてダ
ミーデータの一部を書き換えて再生するようにし、高品
質の信号再生を希望する場合は、残りのダミーデータに
対応する量子化精度情報や正規化係数情報、すなわち、
上記第2の符号列の内の上記部分符号列以外の部分の符
号列を、追加データとして購入等して入手することで、
上記ダミーデータの全てを補完することができ、これに
よって高品質(高音質、高画質)の信号再生が行える。
また、上記第2の符号列の部分符号列の量を変更するこ
とにより、試し視聴の信号の品質を任意に変更すること
ができる。
【0071】なお、上記の例では、量子化精度情報と正
規化係数情報の両者をダミーデータで置き換えている
が、どちらか一方のみをダミーデータで置き換えるよう
にしてもよい。量子化精度情報のみを0ビットデータの
ダミーデータとした場合には、上記図15に示したよう
なスペクトルを持つ狭帯域のデータが再生される。一
方、正規化係数情報のみを0の値を持つダミーデータと
した場合には、図16に示したようなスペクトルを持つ
ことになり、高域側のスペクトルは厳密には0にはなら
ないが、可聴性という観点からは実質的には0と同じで
あり、本発明の実施の形態においては、この場合も含め
て狭帯域信号と呼ぶことにする。
【0072】量子化精度情報および正規化係数情報のう
ち、どのデータをダミーデータにするかという点に関し
ては、これらの真の値を推測されて高品質再生されてし
まうというリスクに関して差異がある。量子化精度情報
と正規化係数情報の両者がダミーデータとなっている場
合、これらの真の値を推測するためのデータが全く無い
ため、一番、安全である。量子化精度情報のみダミーデ
ータにした場合には、例えば、元のビット割り当てアル
ゴリズムが正規化係数を元に量子化精度情報を求めるも
のである場合、正規化係数情報を手掛かりにして量子化
精度情報を推測される危険性があるため、リスクは比較
的高くなる。これに対して、量子化精度情報から正規化
係数情報を求めることは比較的困難であるから、正規化
係数情報のみをダミーデータとする方法は量子化精度情
報のみをダミーデータとする方法と比較してリスクは低
くなる。なお、帯域によって、量子化精度情報または正
規化係数情報を選択的にダミーデータとするようにして
もよい。
【0073】この外、スペクトル係数情報の一部を0の
ダミーデータで置き換えるようにしてもよい。特に中域
のスペクトルは音質上、重要な意味を持つので、この部
分を0のダミーデータで置き換え、中高域部分はダミー
量子化精度情報やダミー正規化係数情報で置き換えるよ
うにしてもよい。その場合、ダミー量子化精度情報やダ
ミー正規化係数情報で置き換える帯域はスペクトル係数
情報の一部をダミーデータに置き換える帯域をカバーさ
せるようにして、正しく狭帯域再生が行われるようにす
る。特にスペクトル係数情報の符号化に可変長符号を用
いた場合、中域の一部の情報が欠落することによって、
それより高域のデータは全く解読ができなくなる。
【0074】何れにしても、信号の内容に立ち入った比
較的大きなデータを推測することは、通常の暗号化で用
いる比較的短い鍵長を解読することに比べて困難であ
り、例えば、その曲の著作権者の権利が不正に侵される
リスクは低くなると言える。また、仮にある曲に対し
て、ダミーデータを推測されても、暗号アルゴリズムの
解読方法が知られる場合と異なり、他の曲に対して被害
が拡大する恐れはないので、その点からも特定の暗号化
を施した場合よりも安全性が高いと言うことができる。
【0075】すなわち、上記実施の形態によてば、信号
が符号化されて得られる所定フォーマットの符号列を再
生する際に、上記所定フォーマットの符号列の少なくと
も一部がダミーデータとされた第1の符号列に対して、
上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列の部分
符号列を用いて該ダミーデータの少なくとも一部を書き
換え、上記第2の符号列の上記部分符号列により書き換
えられた符号列を復号することにより、コンテンツ(ソ
フトウェア)の内容を確認してから高品質再生に必要な
情報を入手すべきかどうかを判断することが可能とな
り、また、暗号化を行なった場合と異なり、暗号解読等
の不正な行為により高品質再生が行なわれる危険性が低
くなり、より円滑なコンテンツの配布をすることが可能
となるのみならず、上記第2の符号列の上記部分符号列
を変更すること、例えば帯域幅を変化させることによ
り、試し視聴用の信号の品質(音質や画質)を任意に変
更することができる。
【0076】図17は、本発明の実施の形態に用いられ
る再生装置の例を示すブロック図であり、上記図5の従
来の復号手段を改良したものである。
【0077】図17において、入力信号801は、一部
をダミーデータで置き換えられた符号列(第1の符号
列)であり、ここでは、全帯域もしくは高域側の量子化
精度情報および正規化係数情報がダミーデータになって
いるものとする。このダミーデータが埋めこまれた高能
率符号化信号である信号801は、例えば、所定の公衆
回線(ISDN:Integrated Services Digital Networ
k、衛星回線、アナログ回線等)を介して受信され、符
号化列分離手段1801に入力される。これが先ず符号
列分解手段1801によって符号列の内容が分解され、
信号802として符号列書き換え手段1802および切
換スイッチ1808の被選択端子bに送られる。符号列
書き換え手段1802は、制御手段1805を通じて、
上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列として
の真の量子化精度情報および正規化係数情報806を信
号807として受け取り、これにより、信号802のう
ちのダミーの量子化精度情報および正規化係数情報の部
分を書き換え、その結果を切換スイッチ1808の被選
択端子aに送る。切換スイッチ1808からの出力は、
信号成分復号手段1803に送られる。信号成分復号手
段1803は、このデータをスペクトル・データ804
に復号し、逆変換手段1804はこれを時系列データ8
05に変換して、オーディオ信号を再生する。
【0078】この図17の構成において、試し視聴モー
ドの場合には、符号列分解手段1801からの信号80
2は、符号列書き換え手段1802をバイパスして、切
換スイッチ1808の被選択端子bを介して信号成分復
号手段1803に入力される。購入モードの場合には、
上述したダミーデータを書き換える真の量子化精度情報
及び/又は真の正規化係数情報806を、上記信号80
1と同一の公衆回線を経由して制御手段1805に入力
する。制御手段1805は、符号列書き換え手段180
2に入力されるダミーデータが埋めこまれた高能率符号
化信号801中のダミーデータを上記真の量子化精度情
報及び/又は真の正規化係数情報806を用いて書き換
え、この書き換えられた高能率符号化信号803が、切
換スイッチ808の被選択端子aを介して信号成分復号
手段1803に入力される。
【0079】これによってユーザは、上記試し視聴モー
ド時にダミーデータが付加された低い音質の視聴音楽を
聴くことができ、所定の購入手続き(課金処理、認証処
理等)が行われた場合には高い音質の音楽を聴くことが
できる。
【0080】上述した具体例においては、上記ダミーデ
ータの全てを上記第2の符号列を用いて書き換える(補
完する)場合について説明したが、これに限定されず、
上記ダミーデータの少なくとも一部分を上記第2の符号
列の部分符号列を用いて書き換えて再生するようなこと
も可能である。このように、ダミーデータの少なくとも
一部分を第2の符号列の部分符号列を用いて置き換えて
再生する場合に、該第2の符号列の上記部分符号列の割
合を任意に変更することにより、例えば試し視聴の品質
(音質や画質等)を任意に変更することができる。この
場合には、試し視聴モード時であっても、上記第2の符
号列の部分符号列が信号806として制御手段1805
に入力され、信号807となって符号列書き換え手段1
802に送られるから、符号列分解手段1801からの
第1の符号列に埋め込まれたダミーデータの一部分を上
記第2の符号列の部分符号列を用いて書き換え、切り換
えスイッチ1808を被選択端子a側に切換接続して、
信号成分復号手段1803に送るようにすればよい。
【0081】ここで、上記符号化方式として、コンテン
ツの信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎
の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係
数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成するよう
な方式の場合、上記ダミーデータは、上記量子化精度情
報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報
の内の少なくとも1つの情報の少なくとも一部に対応す
るダミーデータであることが挙げられ、この場合、上記
第2の符号列の部分符号列は、上記ダミーデータの低域
側の情報とすることが挙げられる。具体的には、例え
ば、上記ダミーデータが上記量子化精度情報の高域側、
あるいは上記正規化係数情報の高域側の情報のダミーデ
ータのとき、上記第2の符号列の部分符号列は、上記ダ
ミーデータに対応する量子化精度情報、あるいは上記正
規化係数情報の低域側の情報とすることが挙げられる。
【0082】もしダミーデータの書き換え用データ(第
2の符号列の部分符号列)がダミーデータに対応する情
報の全帯域かほぼ全帯域に近い帯域のためのものである
ときは、広い帯域の高音質のオーディオ信号が再生され
る。ダミーデータの書き換え用データ(第2の符号列の
部分符号列)がダミーデータに対応する情報の一部の狭
い帯域のためのものであるときは、狭い帯域のオーディ
オ信号が再生される。これにより、ダミーデータの書き
換え用データがどの帯域幅に対応するデータであるかに
より、試し聞きの音質がコントロールでき、かつ広帯域
のオーディオ信号の再生も可能となる。
【0083】以上説明した実施の形態においては、ダミ
ーデータが埋めこまれた高能率符号化信号801とダミ
ーデータを書き換える真の量子化精度情報及び/又は真
の正規化係数情報(第2の符号列、あるいはその部分符
号列)806とを上記同一公衆回線を介してサーバ側か
ら入手したが、例えば、データ量の多いダミーデータが
埋めこまれた高能率符号化信号801を伝送レートの高
い衛星回線で入手し、データ量の少ない真の量子化精度
情報及び/又は真の正規化係数情報806を電話回線や
ISDN等の伝送レートの比較的低い回線を用いて別々
に入手してもよい。また、信号801をCD−ROM
や、DVD(デジタル多用途ディスク)−ROM等の大
容量記録媒体で供給するようにしてもよい。以上のよう
な構成にすることでセキュリティーを高めることが可能
になる。
【0084】ところで、図13では、トーン成分と非ト
ーン成分に関する説明をしたが、ダミーデータが埋めこ
まれた高能率符号化信号は、トーン成分を構成する量子
化精度情報及び/又は正規化係数情報に対して行われて
もよいし、非トーン成分を構成する量子化精度情報及び
/又は正規化係数情報に対して行われてもよいし、トー
ン成分と非トーン成分両方の量子化精度情報及び/又は
正規化係数情報に対して行われてもよい。
【0085】次に、図18は、図17の制御手段180
5からの信号807の真の情報(第2の符号列)のフォ
ーマットの具体例を示したもので、図14に示されるN
番フレームの情報を図9に示す情報に変更するためのも
のである。これにより、ダミーデータの入ったままの符
号列では、図15に示されるスペクトルを持つ再生音が
図8に示すスペクトルを持つ再生音に変化することにな
る。
【0086】図19は、本発明の実施の形態に用いられ
る記録装置の例を示すブロック図である。図19におい
て、入力信号821は、一部をダミーデータで置き換え
られた第1の符号列であり、ここでは、高域側の量子化
精度情報および正規化係数情報がダミーデータになって
いるものとする。これが先ず符号列分解手段1821に
よって符号列の内容が分解され、信号822として符号
列書き換え手段1822に送られる。符号列書き換え手
段1822は、制御手段1824を通じて、第2の符号
列である真の量子化精度情報および正規化係数情報82
5を、信号826として受け取り、これにより、信号8
22のうちのダミーの量子化精度情報および正規化係数
情報の部分を書き換え、その結果の信号823を記録手
段1823に送り、これを記録メディアに記録する。な
お、ここで信号824の符号列を記録する記録メディア
は、元々信号821の符号列を記録していた記録メディ
アであるとしてもよい。
【0087】この図19の実施の形態においても、上述
した図17の例と同様に、上記ダミーデータの全てを上
記第2の符号列を用いて書き換える(補完する)代わり
に、上記ダミーデータの少なくとも一部分を上記第2の
符号列の部分符号列を用いて書き換えて記録するように
してもよい。このように、ダミーデータの少なくとも一
部分を第2の符号列の部分符号列を用いて置き換えて記
録する場合に、該第2の符号列の上記部分符号列の割合
を任意に変更することにより、例えば試し視聴の品質
(音質や画質等)を任意に変更することができる。この
場合には、試し視聴モード時であっても、上記第2の符
号列の部分符号列が信号825として制御手段1824
に入力され、信号826となって符号列書き換え手段1
822に送られるから、符号列分解手段1821からの
第1の符号列に埋め込まれたダミーデータの一部分を上
記第2の符号列の部分符号列を用いて書き換え、記録手
段1823に送るようにすればよい。
【0088】以上、本発明の実施の形態に用いられる再
生装置、記録装置について説明を行ったが、ここで、高
域側のスペクトル係数情報に暗号化を施しておき、さら
に安全性を高めるようにすることも可能である。その場
合には、図17、図19におけるダミーデータを置き換
える符号列書き換え手段1802、1822は、制御手
段1805、1824を通じて真の正規化係数情報を受
け取り、ダミーデータを置き換えるとともに、やはり制
御手段1805、1824を通じて得た復号鍵を用いて
高域側のデータを復号して、再生を行なったり、記録を
行なったりする。
【0089】図20は、図10に示すようにトーン成分
を分離し、図13に示すように符号化した場合に、ダミ
ーデータを置き換える情報のフォーマットの具体例を示
したものである。これにより、図15に示されるスペク
トルを持つ再生音が図10に示すスペクトルを持つ再生
音に変化することになる。
【0090】図21は、本発明の実施の形態に用いる再
生方法で、ソフトウェアを用いて再生を行なう場合の手
順を示したフローチャートの例である。先ず、ステップ
S11においてダミーデータを含んだ符号列(第1の符
号列)の分解を行ない、次にステップS12において、
高音質再生を行なうかどうかを判断する。高音質再生を
行なう場合には、ステップS13において、第1の符号
列中のダミーデータを、広い帯域を持たせるための真の
データ(第2の符号列)で置き換えてから、ステップS
14に進み、そうでない場合には、直接、ステップS1
4に進む。ステップS14では信号成分の復号を行な
い、ステップS15において時系列信号への逆変換を行
ない、音を再生する。
【0091】図22は、本発明の実施の形態に用いる記
録方法で、ソフトウェアを用いて記録を行なう場合の手
順を示したフローチャートの例である。先ず、ステップ
S21において、高音質記録を行なうかどうかを判断を
行ない、高音質記録を行なう場合には、先ずステップS
22においてダミーデータを含んだ符号列(第1の符号
列)の分解を行ない、次にステップS23において符号
列中のダミーデータを、広い帯域を持たせる真のデータ
(第2の符号列)で置き換えてから、ステップS24に
進み、記録を行ない、そうでない場合には、ステップS
21から直接、ステップS24に進む。
【0092】ところで、上述した実施の形態において
は、信号が符号化されて得られる所定フォーマットの符
号列の構成を変更せずに、すなわち既存の符号列フォー
マットの規格を遵守しながら、符号列中の一部データを
0等のダミーデータに置き換えているが、このダミーデ
ータ部分を除去し符号列を詰める(縮める)ようにする
ことも可能である。
【0093】すなわち、図23は、上記図14に示した
符号列における量子化精度情報QNの内のダミー量子化
精度データ(0)、及び正規化係数情報NPの内のダミ
ー正規化係数データ(0)を削除して、残りの部分を詰
めて配列した符号列を示している。この場合、ダミーデ
ータのユニット数等の情報を符号列中に書き込んでおく
ことが必要とされ、例えば、符号化ユニット数UNの代
わりにダミー符号化ユニット数を書き込むようにした
り、あるいは未定義(Reserved)領域等にダミー符号化
ユニット数を書き込むようなことが挙げられる。
【0094】図14に示した例のように、ダミーデータ
を残しておく場合には、後で第2の符号列を用いて符号
列データを補完する際に、ダミーデータ部分を第2の符
号列で上書きするのに対して、図23に示した例では、
ダミーデータを削除した部分に第2の符号列を挿入する
処理が必要となる。ただし、図23の例では、符号列の
長さが図14のダミーデータの分だけ短くなるため、伝
送あるいは記録するデータ量が少なくて済む利点があ
る。
【0095】さて、以上の説明からも明らかなように、
本発明に係る実施の形態に用いられる符号化方法では、
フレーム毎に正規化係数データ等のダミーデータを書き
込むことで、再生帯域の狭い信号が再生されるが、この
正規化係数データ等のダミーデータを用いた再生帯域を
曲の各部分によって変化させることも可能である。
【0096】すなわち、例えば、曲の先頭部分と、いわ
ゆる曲のサビの部分のフレームにおいては、広い帯域の
再生が可能なように、正規化係数データ等のダミーデー
タを用いずに符号化を行ない、その他の部分のフレーム
では、正規化係数データ等のダミーデータを用いて、狭
帯域再生が行なわれるようにする。ここで、再生帯域の
変化は何フレームかをかけて滑らかに行なわれるように
すれば、試聴時(一般には試し視聴時)の違和感を軽減
することが可能である。
【0097】図24は、この方法による、この試聴時の
再生帯域の変化の様子を示したもので、曲の先頭部分K
aと、いわゆるサビの部分Kbで、再生帯域が広くなっ
ており、他の部分については、例えば中高域が上記ダミ
ーデータにより再生できなくなっている。
【0098】これを一般化すると、試し視聴用符号列の
第1の符号列を生成するに当たって、該試し視聴用の第
1の符号列の再生信号の品質(音質や画質等)の制御パ
ラメータの値が時間的に変化するようにするものであ
る。この再生品質制御は、ダミーデータを符号列中に埋
め込むことにより行われ、再生品質制御パラメータとし
ては、符号化された信号の帯域幅とすることが挙げられ
る。また、信号が符号化されて得られる所定フォーマッ
トの符号列を再生する際に、上記所定フォーマットの符
号列の少なくとも一部がダミーデータとされた第1の符
号列に対して、上記ダミーデータの部分を補完する第2
の符号列の部分符号列を用いて該ダミーデータの少なく
とも一部を書き換え、上記第2の符号列の上記部分符号
列により書き換えられた符号列を復号するような場合
に、上記符号化においては、入力信号をスペクトル変換
し、帯域分割して、各帯域毎の量子化精度情報、正規化
係数情報、及びスペクトル係数情報を含む所定フォーマ
ットの符号列を生成し、上記ダミーデータは、上記量子
化精度情報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル
係数情報の内の少なくとも1つの情報の少なくとも高域
側の情報に対応するダミーデータであり、上記第2の符
号列の部分符号列は、上記ダミーデータに対応する情報
の少なくとも低域側の情報であって、帯域幅が時間的に
変化することが挙げられる。
【0099】次に、図25は、上記曲の各部分によって
再生信号の品質を変化させるための符号化装置の具体例
を示すブロック図である。この図25において、制御手
段1844は、曲の先頭部分、サビの部分であるという
情報845を受け取り、これにより、信号成分符号化手
段1842が正規化係数データ等のダミーデータを使用
することによって、再生帯域が変化するように制御を行
なう。
【0100】図25の他の部分は、上記図2と同様であ
る。すなわち、入力された信号波形841は変換手段1
841によって信号周波数成分の信号842に変換され
た後、信号成分符号化手段1842によって各成分が符
号化され、符号列生成手段1843によって符号列84
4が生成される。
【0101】図26は、図25の制御手段1844が再
生帯域を変化させる処理の具体例の流れを示すフローチ
ャートである。先ず、ステップS31でフレーム番号N
を1とし、ステップS32に進む。ステップS32で、
現フレームは曲の先頭部分やサビの部分といった広帯域
再生区間であるかどうかを判断し、もしそうであれば、
ステップS33で広帯域再生が行なわれるように正規化
係数データ等のダミーデータを用いないで符号化を行な
い、ステップS37に進み、もしそうでなければ、ステ
ップS34に進む。ステップS34で、現フレームは広
帯域再生区間の前後の帯域補間区間であるかどうかを判
断し、もしそうであれば、ステップS35で再生帯域が
徐々に変化するように正規化係数データ等のダミーデー
タを用いて符号化を行ない、ステップS37に進み、も
しそうでなければ、ステップS36に進む。ステップS
36では、正規化係数データ等のダミーデータを用い
て、狭帯域再生が行なわれるように符号化を行ない、ス
テップS37に進む。ステップS37では、現フレーム
が最終フレームであるかどうかの判断を行ない、もしそ
うであれば処理を終了し、そうでなければ、ステップS
38でフレーム番号Nの値を1だけ増やして次のフレー
ムに進み、ステップS32の処理に戻る。
【0102】なお、ここでは、各フレームでの再生帯域
の制御に、正規化係数データ等のダミーデータを使用す
る方法を用いて説明を行なったが、再生帯域の制御に
は、例えば、本件発明者等により先に提案された特開平
10−135944号公報の技術において述べられてい
るように、高帯域側を暗号化する方法を用いても良い。
図27は、上記特開平10−135944号公報に述べ
られているのと同様の方法で各フレームの高域側を暗号
化する方法を示した図である。この図27の具体例で
は、高域側のスペクトル係数情報SP 、高域側の正
規化係数情報NP 、高域側の量子化精度情報QN
、及びその符号化ユニット数UNが暗号化されてい
る。
【0103】このようにして帯域制限して試聴できる帯
域幅を図24のように時間的に変化させることにより、
本発明の実施の形態の別の方法が可能となり、やはり曲
の音質と内容を確認してから、暗号を復号することによ
り、高音質で曲を楽しむことが可能となる。
【0104】さて、以上、本発明に係る実施の形態にお
ける試し視聴と、それを高品質化する方法の例について
述べたが、以下に、本発明の実施の形態に用いられるコ
ンテンツ供給システムあるいはコンテンツ再生供給シス
テムについて説明する。
【0105】図28は、本発明の実施の形態に用いられ
るコンテンツ供給システムを説明するための図で、ここ
では、コンテンツを蓄積・管理しているセンタ(コンテ
ンツ供給センタ)1865と、各ユーザが使用するパー
ソナルコンピュータ等のユーザ端末1861〜1864
とがネットワーク(861〜867)で結合されている
様子を示しており、各ユーザ端末1861〜1864は
センタ1865と直結している。なお、上記ユーザ端末
としては、汎用のパーソナルコンピュータに限定され
ず、ネットワーク接続機能付きのテレビジョン受像器、
受信装置、セットトップボックス、家庭用ゲーム機器、
PDA、あるいはその他の各種ディジタル家電製品やデ
ィジタル機器等が使用可能である。
【0106】図29は各ユーザ端末の具体例を表すブロ
ック図である。このユーザ端末はセンタや他のユーザ端
末と信号881により通信を行なう通信手段1881
と、それらを制御する制御手段1882を持つ。また、
センタから送られてきたダミーデータを使った試聴用デ
ータ(第1の符号列)を記録できる記録手段1884と
再生手段1885を持つ。各ユーザはこれにより、セン
タから送られてきた試聴用データを何回でも試聴するこ
とが可能であり、例えば、夜中に次々とセンタから送ら
れて来た試聴用データをバック・グラウンド・ミュージ
ックとして、昼間、比較的低音質で再生するようにして
もよい。
【0107】一方、このユーザ端末は、信号合成手段1
886と書き込み手段1887とを持ち、ダミーデータ
の含まれた試聴用データ(第1の符号列)と、ダミーで
ない真の正規化係数情報等からなる高音質化データ(第
2の符号列)を合成して、高音質のオーディオ信号を再
生手段1885から再生したり、書き込み手段1887
を通じて、記録媒体1888に記録することができる。
上記高音質化データは、ユーザが特定の音楽が気に入っ
た場合に制御手段1882を通じて購入するもので、セ
ンタからは暗号化されて送られて来て、一旦、やはり記
録手段1884に記録された後、暗号化解除手段188
3に送られる。
【0108】暗号解除手段1883は制御手段1882
から送られてきた復号鍵892を使用して、暗号化され
た高音質化データ886の暗号化を解除し、信号合成手
段1886に送る。なお、暗号解除手段1883、信号
合成手段1886、書き込み手段1887および再生手
段1885はハードウェア的に一体化されていること
が、データの保護の観点からは望ましい。
【0109】図30は、図29の制御手段の具体例を示
すブロック図である。この制御手段は、CPU1892
とメモリ1893と入出力手段1891の他に権利情報
格納手段1894を持ち、この権利情報格納手段189
4中にはトークン情報が格納されている。このトークン
情報は予めユーザが代金を払って購入したもので、曲の
購入の度に、そのトークン情報は減らされていく。この
ような権利情報格納手段1894は、例えば、ICカー
ドを使用して実現することが可能である。なお、各曲の
高音質化、即ち、その曲の購入の決済方法は、このよう
なプリペイド方式以外でももちろん良く、例えば、クレ
ジット・カード方式であっても良い。
【0110】なお、図28の具体例では、ダミーデータ
の含まれた試聴用データ(第1の符号列)の配布は高音
質化データと同じネットワークを使用して行なわれてい
るが、これは必ずしも必要ではなく、大容量のデータを
送信しやすい放送やCD−ROMによる配布であっても
良い。
【0111】また、センタからユーザ端末への試聴用デ
ータ(第1の符号列)の配信がネットワーク等を使用し
て個別に行なわれる場合には、センタ側にデータベース
を設け、ユーザが高音質化データを購入したジャンルの
曲の試聴用データをそのユーザに対して集中的に送信す
る様にしてもよい。
【0112】このように、本発明の実施の形態のコンテ
ンツ供給システムでは、センタから試し視聴用のコンテ
ンツ・データ(第1の符号列)をユーザ側の端末に無料
または低価格で送出し、ユーザ側の端末は試し視聴用の
コンテンツを流し、ユーザはその中から気に入ったコン
テンツのみの高音質化データ(第2の符号列)を選択し
て購入し、高品質で再生できるようにする。なお、この
試し試聴用のコンテンツの受け取りは無料または低価格
の会員制によるものであってもよい。
【0113】次に、上述したようなコンテンツ供給シス
テムの具体的な適用例として、特に音楽コンテンツの販
売を促進し得るようなコンテンツ再生供給システムにつ
いて説明する。
【0114】図31は、本発明の実施の形態が適用され
るコンテンツ再生供給システムの概略構成を示す図であ
る。この図31において、コンテンツを蓄積・管理して
いるセンタ(コンテンツ供給センタ)1901と、コン
テンツを再生・受信するための再生・受信装置1902
とは、インターネットのようなネットワーク等で結合さ
れている。再生・受信装置1902は、センタ1901
から供給されるデータ(符号列)901を受信し、必要
に応じて復号して、再生信号(例えば音楽等の音響波形
信号)をスピーカ1903等に送る。センタ1901か
ら供給されるデータ901には、上述したような試し視
聴用のデータ(第1の符号列)が含まれており、再生・
受信装置1902は、この試し視聴用のデータ(第1の
符号列)を再生し、スピーカ1903に送る。
【0115】再生・受信装置1902としては、上述し
たようなパーソナルコンピュータ等のユーザ端末が挙げ
られ、具体的には例えば上記図29、図30と共に説明
した構成を用いることができる。ユーザはスピーカ19
03からの試し聞きの音(音楽の曲等)を聞きながら、
高品質化(高音質化)を望むコンテンツ(曲等)を決定
して、試聴中あるいは試聴後にセンタ1901に対し
て、高品質化のための追加データ(第2の符号列)を要
求あるいは発注し、センタ1901は、要求あるいは発
注された高品質化データ(コンテンツ追加データ、第2
の符号列)を再生・受信装置1902に対して送信す
る。このとき、試し視聴用のコンテンツデータファイル
と高品質化用のコンテンツ追加データファイルとの対応
をとるために、例えば図32に示すように、ヘッダ部分
に識別情報(ID)を入れておくことが望ましい。
【0116】この図32において、試し視聴用ファイル
10のヘッダ領域には、例えば、コンテンツデータID
フィールド11、エンコーダIDフィールド12、及び
エンコードナンバ(番号)フィールド13が少なくとも
設けられ、また、高品質化データファイル20のヘッダ
領域には、例えば、追加データIDフィールド21、エ
ンコーダIDフィールド22、エンコードナンバ(番
号)フィールド23、及びサブエンコードIDフィール
ド24が少なくとも設けられている。ここで、コンテン
ツデータID、追加データIDは、ファイル内のデータ
が試し視聴用のコンテンツデータなのか、高品質化用の
コンテンツ追加データなのかを区別するための情報であ
る。エンコーダIDは符号化を行ったエンコーダを区別
するためのIDであり、エンコードナンバ(番号)はそ
のエンコーダでエンコードされた順番を示す数値であ
り、これらを組み合わせてコンテンツデータを特定でき
るようにしている。試し視聴用ファイル10とそれに対
応する高品質化データファイル20との組あるいは対に
は、同一のエンコーダID、及びエンコードナンバ(番
号)がそれぞれ付されることにより、対応関係がとられ
るようになっている。
【0117】さらに、高品質化データファイル20のヘ
ッダ領域にのみサブエンコードIDが付加されており、
これは、種々の再生帯域を与えるコンテンツ追加データ
の種類を識別するためのものである。すなわち、例えば
上述したように、一部がダミーデータで置き換えられた
試し視聴用のコンテンツデータ(第1の符号列)に対し
て、このダミーデータ部分を書き換える真のデータであ
る追加データ(第2の符号列)として、ダミーデータの
全てに対応する追加データのみならず、ダミーデータの
一部分に対応する追加データを用いることもでき、再生
帯域を異ならせる種々の追加データを用いることができ
る。このような種々の追加データを区別するために、上
記サブエンコードIDを用いることができる。
【0118】なお、図32の試し視聴用ファイル10の
他の部分については、例えば前述した図14、図23、
図27等と同様の構成にすればよく、また、図32の高
品質化データファイル20の他の部分については、例え
ば前述した図18、図20等と同様の構成とすればよ
い。
【0119】以上の実施の形態のコンテンツ再生供給シ
ステムは、コンテンツが符号化されて得られる符号列の
一部が再生可能とされた試し視聴用のデータを供給する
コンテンツ供給センタ(センタ1901)と、コンテン
ツ供給センタからの試し視聴用のデータ(第1の符号
列)を受信して再生する受信再生装置(再生・受信装置
1902)とを有し、受信再生装置は、試し視聴用のデ
ータを再生中にコンテンツ供給センタに高品質化の要求
を送ることにより、対応するコンテンツの試し視聴用の
データを高品質化するためのコンテンツ追加データが上
記コンテンツ供給センタから供給される。ここで、上記
試し視聴用のデータは、コンテンツが符号化されて得ら
れる所定フォーマットの符号列の一部の情報がダミーデ
ータに置き換えられた第1の符号列のデータであり、上
記コンテンツ追加データは、上記第1の符号列の上記ダ
ミーデータの部分を補完する第2の符号列のデータであ
ることが挙げられる。
【0120】次に、図33は、試し視聴しているコンテ
ンツを購入する場合の手順を説明するためのフローチャ
ートである。この図33の例では、上記図31の再生・
受信装置1902を用いて、オーディオコンテンツの曲
を試し聞きしている途中に、気に入った曲を指示して高
音質化する(センタ1901より高音質化データを入手
する)場合について示している。
【0121】この図33の最初のステップS71では、
ユーザが上記再生・受信装置1902を操作すること等
により試し聞き再生をスタートしている。この試し聞き
再生の具体例としては、放送等のようにセンタから送ら
れてくる試し聞き用のデータを略々リアルタイムで再生
したり、夜中等の空き時間にセンタからまとめて送られ
てくる試し聞き用のデータをハードディスク等の蓄積媒
体に蓄積しておき、蓄積された順に逐次再生することが
挙げられる。また、他の試し聞き用データの入手方法も
考えられ、例えば、衛生放送や地上波ディジタル放送等
により試し聞き用のデータを受信して蓄積媒体に蓄積し
ておいたり、無料で配布されたCD−ROM等の記録媒
体を再生するようにしてもよい。
【0122】ところで、例えばBGM(バックグラウン
ドミュージック)的に試し聞きされる曲として、曲の選
定や再生順序について、センタ側から制御を行うことが
挙げられる。これは、新曲のプロモーションや、ユーザ
の好みに応じた推薦曲の提供等のため、試し聞きの曲の
選定、再生順序、音質、時間長、試し聞きの箇所等をど
のようなものにするかをセンタ側でコントロールしたい
場合に有用である。また、同じ曲を複数回順番を変えて
再生することで、少ないデータ量で長時間のBGM再生
が行えるという利点もある。図34は、このようなセン
タ側からユーザ側での再生曲をコントロールする場合の
一例を説明するためのものである。この図34に示す例
では、曲T 、T 、T について、再生順序に従
う複数の位置に配置することで、再生の順番を変えて複
数回再生することができる。図31のセンタ1901か
らは、再生・受信装置1902に対して、再生指示デー
タあるいは再生制御情報として、再生順序に従ったそれ
ぞれの曲の識別情報、例えば上記エンコーダID及びエ
ンコードナンバの組の列あるいはテーブルを送ることに
より、既にハードディスク等の蓄積媒体に蓄えられてい
る試し聞きコンテンツデータを順次指定して再生制御す
ることができる。また、特にユーザに推薦したい曲等に
ついては、再生曲の帯域あるいは時間の一部を高音質化
するようなコンテンツ追加データを送ることで、ユーザ
側での試し聞きの曲の再生音質や高音質化の箇所をセン
タ側で決めることができる。このように、センタ側から
ユーザ端末(再生・受信装置1902)側での試し聞き
の曲の再生を制御することにより、例えばユーザにとっ
て好みの曲が予め選んで再生され、BGM(バックグラ
ウンドミュージック)としての使用価値が高まり、ま
た、ユーザの購入したくなる曲が多く再生されることに
もなり、販売の促進にも貢献し得る。
【0123】図33に戻って、ステップS71で試し聞
きがスタートされた後、ステップS72でその曲を高音
質化するか否かが判別される。これは、ユーザが所定の
操作を行うことで購入希望あるいは発注が出されたか否
かを検出する処理であり、NOのときにはステップS7
3に、YESのときにはステップS77に進む。ステッ
プS73では、1曲の再生が終了し、次のステップS7
4で次の曲の再生がスタートする。また、ステップS7
7では、ユーザ側の上記再生・受信装置1902からセ
ンタ1901に対して、高音質化のためのデータ(コン
テンツ追加データ、第2の符号列)を送付してくれるよ
うに指示を送る。次のステップS74で次の曲の再生が
スタートした後には、ステップS75で、前の再生曲を
高音質化するか否かの判別がなされ、NOのときにはス
テップS76に進んで、現在再生中の曲を高音質化する
か否かの判別がなされる。ステップS75でYESと判
別されたときにはステップS78に進み、上記センタ1
901にコンテンツ追加データ送付の指示を出す。ま
た、ステップS76でYESと判別されたときにはステ
ップS79に進み、上記センタ1901にコンテンツ追
加データ送付の指示を出す。これらのステップS77、
S78、S79の指示は、該当する曲(コンテンツ)を
識別するための例えば上記エンコーダID及びエンコー
ドナンバの情報を同時に送ることで、上記センタ190
1側で対応するコンテンツ追加データを特定することが
できる。ステップS76でNOと判別されたときには、
ステップS73に戻り、以下、上述したようなステップ
S73からステップS76までの処理を繰り返す。
【0124】なお、上記図31〜図34を参照しながら
説明した例では、供給されるコンテンツとして、オーデ
ィオ信号特に音楽の曲を採用しているが、これに限定さ
れず、ビデオコンテンツやその他種々のコンテンツにも
適用可能である。
【0125】次に、本発明の実施の形態が適用されるコ
ンテンツ再生供給システムの他の具体例について、図3
5を参照しながら説明する。
【0126】図35は、ミュージックショップ等のコン
テンツ販売店や、イベント会場等において、センタ19
01と例えばネットワーク結合された再生・伝送装置1
904が設置されており、この再生・伝送装置1904
は、客、ユーザ等が使用する携帯端末(携帯電話やPH
S等)との間で無線により通信可能とされている。
【0127】すなわち、図35において、コンテンツを
蓄積・管理しているセンタ(コンテンツ供給センタ)1
901と、コンテンツを再生・伝送するための再生・伝
送装置1904とは、インターネットのようなネットワ
ーク等で結合されている。再生・伝送装置1904は、
センタ1901から供給されるデータ(符号列)901
を受信し、必要に応じて復号して、再生信号(例えば音
楽等の音響波形信号)902をスピーカ1903等に送
る。センタ1901から供給されるデータ901には、
上述したような試し視聴用のデータ(第1の符号列)が
含まれており、再生・伝送装置1904は、例えばいわ
ゆるBluetooth 等の伝送方式を用いたデータ通信によ
り、この試し視聴用のデータ(第1の符号列)904を
携帯端末1905に伝送可能となっている。
【0128】再生・伝送装置1904の構成としては、
例えば上記図29の構成を流用できるが、図29の暗号
解除手段1883、信号合成手段1886、書き込み手
段1887は必須ではない。また、携帯端末1905に
上記試し視聴用のデータを無線伝送するための構成が必
要である。
【0129】図36は、再生・伝送装置1904と携帯
端末1905との間の無線通信を実現するための一例と
してのいわゆるBluetooth 無線伝送方式における階層構
造を示す図である。この図36において、上位の層(レ
イヤ)から順に、アプリケーションソフト1925,1
930、適合プロトコル1924,1929、論理リン
ク管理層1923,1928、ベースバンド層192
2,1927、物理層1921,1926とされてい
る。送信側のアプリケーションソフト1925は、コン
テンツを上記図2に示したような符号化構成により符号
化を行う。符号化されたコンテンツは、適合プロトコル
1924において、例えばTCP/IP等の伝送プロト
コルが適用され、論理リンク管理層1923に送られ
る。論理リンク管理層1923は次のベースバンド層1
922へのインターフェースとなるものであり、ベース
バンド層1922では、送受信周波数の指定及び切り換
え、時間軸スロットの管理、パケット送信や誤り訂正検
出処理等が行われる。次の物理層1921では、例えば
2.4GHzでスペクトル拡散されて電波放出が行われ
る。送出された電波921は、受信側の物理層1926
に送られ、上述した送信側の各層1921〜1925の
それぞれ逆の処理が順次施されることにより、元のコン
テンツが最上位層のアプリケーションソフト1930か
ら得られる。なお、このようないわゆるBluetooth 無線
伝送方式を図35の再生・伝送装置1904と携帯端末
1905との無線通信に適用する場合に、全ての層(レ
イヤ)を用いる必要はなく、例えば、センタ1901か
ら再生・伝送装置1904に送られてきたデータが既に
符号化されており、これを復号せずに携帯端末1905
に送信する場合には、送信側のアプリケーションソフト
1925は省略できる。
【0130】次に、図37は、上記図35の携帯端末1
905とセンタ1901との間の通信系の具体例を説明
するための図である。この図37の携帯端末1911と
しては、携帯電話、PHS(Personal Handyphone Syst
em)等が挙げられる。携帯端末1911からセンタ19
15への通信の際には、携帯端末1911からの電波が
基地局1912に受信され、交換機1913を介し、イ
ンターネット網(ネットワーク)1914を介してセン
タ1915に情報が送られる。また、センタ1915か
らの情報は、上記と逆の、インターネット網1914、
交換機1913、基地局1912の経路をたどって、携
帯端末1911に送られる。
【0131】このような図35〜図37の構成を用いる
コンテンツ再生供給システムにおいては、図35のセン
タ1901から試し視聴用のコンテンツデータ、例えば
試し聞き用の曲のデータが、ミュージックショップ等の
コンテンツ販売店やイベント会場等に設置された再生・
伝送装置1904に送られて、必要に応じてハードディ
スク等の蓄積媒体に蓄積され、スピーカ1903から再
生される。このとき、この再生された曲を聴いた客やユ
ーザが携帯している携帯端末1905からの要求に応じ
て、再生・伝送装置1904は、現在再生中の曲、ある
いは直前に再生した曲の試し聞きデータを無線で携帯端
末1905に送信する。
【0132】すなわち、図38は、携帯端末1905か
らの要求に応じた試し聞きデータの供給を説明するため
のフローチャートである。この図38のステップS61
で携帯端末の所有者がスピーカから再生されている曲を
試聴している状態において、ステップS62では、携帯
端末からの無線通信により、その再生中の曲の試し聞き
データを携帯端末に取り込みたい旨の要求が出されたか
否かを判別している。このステップS62でNOのとき
はステップS63に進み、YESのときはステップS6
7に進む。ステップS63で1曲の再生が終了し、次の
ステップS64で次の曲の再生がスタートした後、ステ
ップS65で、前の再生曲の試し聞きデータの取り込み
要求がなされたか否かが判別され、NOのときにはステ
ップS66に進んで、現在再生中の曲の試し聞きデータ
の取り込み要求がなされたか否かが判別される。ステッ
プS62、S65、S66でそれぞれYES、すなわち
試し聞きデータの取り込み要求が与えられた場合には、
ステップS67、S68、S69で、それそれ対応する
曲の試し聞きデータを再生・伝送装置1904から携帯
端末1905に送信する旨の指示がなされる。ステップ
S66でNOと判別されたときには、ステップS63に
戻り、以下、ステップS63からステップS66までの
処理を繰り返す。なお、再生・伝送装置1904から携
帯端末1905に送信するデータには、上述したような
コンテンツ(曲)を識別するための情報、例えば、エン
コーダID及びエンコードナンバが含まれていることは
勿論である。
【0133】次に、図39は、上記図35のセンタ19
01、再生伝送装置1904、携帯端末1905の間の
データの送受信を説明するための図である。
【0134】この図39において、センタ1901から
のコンテンツ送信として、試し聞きデータa1が、ミュ
ージックショップ等のコンテンツ販売店やイベント会場
等に設けられた再生・伝送装置1904に送られる。再
生・伝送装置1904では、スピーカ1903から試し
聞き音(曲)が再生される。この再生されている曲が気
に入ったユーザは、所持している携帯電話等の携帯端末
1905を操作して、再生・伝送装置1904に対して
試し聞きデータを要求する。これは、例えばそのときの
時刻データa2等を再生・伝送装置1904に送信する
ことにより、再生・伝送装置1904側で要求されてい
る曲(コンテンツ)を特定できる。このとき、現在再生
中の曲か、直前に再生された曲かの判別情報を付加する
ことが好ましい。再生・伝送装置1904は、要求され
たコンテンツ(この場合は試し聞きデータ)a3を携帯
端末1905に送信する。次に、ユーザがそのコンテン
ツを購入したい、具体的には高音質化のためのデータ
(追加コンテンツ)を入手したい場合には、ユーザは携
帯端末1905からセンタ1901に高品質化の要求を
送る。具体的には例えば、携帯端末1905から当該コ
ンテンツを識別するためのコンテンツIDa4をセンタ
1901に送る。これを受信したセンタ1901は、該
当するコンテンツの高音質化のためのデータ(追加コン
テンツa5)を携帯端末1905に送信する。
【0135】これによって、ミュージックショップ等の
コンテンツ販売店やイベント会場等で耳にした曲の試聴
用のデータ(第1の符号列)をその場で入手することが
できる。次に、その曲の高音質のデータを入手(購入)
したい場合には、携帯端末から直接センタをアクセスし
て、高音質化データ(コンテンツ追加データ、第2の符
号列)を送信してもらうことができる。このとき、試し
聞きデータに付加されたコンテンツ識別情報(例えばエ
ンコーダID及びエンコードナンバ)を指定すること
で、試し聞きデータに対応する高音質化データを正確に
特定することができる。
【0136】すなわち、図35に概略構成を示した実施
の形態においては、コンテンツが符号化されて得られる
符号列の一部の情報がダミーデータに置き換えられた第
1の符号列の信号と、上記ダミーデータの部分を補完す
る第2の符号列の信号とを供給するコンテンツ供給セン
タ(センタ1901)と、このコンテンツ供給センタか
らの上記第1の符号列のデータを受信し、得られた上記
第1の符号列のデータを再生すると共に、再生された第
1の符号列のデータを送出する機能を有するコンテンツ
再生伝送装置(再生・伝送装置1904)と、このコン
テンツ再生伝送装置からの第1の符号列のデータを受信
する受信装置(携帯端末1905)とを有し、上記コン
テンツ再生伝送装置から上記受信装置への上記第1の符
号列のデータは無線により伝送され、上記コンテンツ再
生伝送装置は、上記受信装置からの要求に応じて上記第
1の符号列のデータを当該受信装置に送出する。また、
上記受信装置(携帯端末1905)は、上記コンテンツ
再生伝送装置(再生・伝送装置1904)から送信され
て得られた第1の符号列のデータに対応する上記第2の
符号列の信号を上記コンテンツ供給センタ(センタ19
01)に要求し、該コンテンツ供給センタから送信され
る上記第2の符号列の信号を受信する機能を有する。
【0137】ここで、コンテンツ再生伝送装置(再生・
伝送装置1904)からの試し視聴用のデータ(第1の
符号列)の送出は、受信装置(携帯端末1905)から
の要求に応じて行う代わりに、再生された全てのコンテ
ンツについての試し視聴用のデータ(第1の符号列)を
送出するようにしてもよい。この場合、受信装置(携帯
端末1905)側では、コンテンツ再生伝送装置(再生
・伝送装置1904)から送出される全ての試し視聴用
のデータの内からユーザが所望のものを選択して受信す
るようにする方法と、コンテンツ再生伝送装置から送出
される全ての試し視聴用のデータを受信して受信装置の
メモリ等に一時記憶しておき、後でユーザが取捨選択す
るような方法とが挙げられる。また、コンテンツ再生伝
送装置(再生・伝送装置1904)の安全性、秘密性が
保たれている場合には、スピーカ1903から再生する
音は高音質のものとし、コンテンツ再生伝送装置から受
信装置に送出するデータのみを試し視聴用のデータ(第
1の符号列)とするようにしてもよい。購入時の決済方
法については、図30に示された場合と同様の方法が適
用可能である。また、ここでは、ダミーデータを持つ試
聴用データに対して高音質化データを購入させるように
したが、もちろん、例えば、上記特開平10−1359
44号公報に記載された技術にあるように、暗号化され
た高域データを解く鍵を購入するようにしても良い。即
ち、図35〜図39と共に説明したコンテンツ供給シス
テムでは、コンテンツ再生伝送装置(再生・伝送装置1
904)からダウンロードした試し視聴用のコンテンツ
・データを記録媒体に記録し、ユーザ側はそれらのコン
テンツ・データを再生し、その中から気に入ったコンテ
ンツのみを選択して鍵データを購入し、高品質で再生で
きるようにすればよい。また、コンテンツは、曲等のオ
ーディオ信号に限定されず、ビデオ信号にも同様に適用
可能である。
【0138】次に、図40は、本発明に係る実施の形態
が用いられるコンテンツ供給システムのさらに他の例を
説明するための図であり、このシステムでは先ず、コン
ビニエンスストアやいわゆるキヨスク等に設置された自
動販売機等のコンテンツ供給端末1941から、無料ま
たは低価格で、例えばダミーデータを使用して狭帯域化
した試聴用データ(第1の符号列)941を記録媒体1
942に書き込み、これを再生端末1943に装着して
再生を行なう。なお、この試し試聴用のコンテンツの受
け取りは無料または低価格の会員制によるものであって
もよい。
【0139】図41は、図40の再生端末1943の具
体例を表すブロック図で、記録媒体1968は図41の
記録媒体1942と同一のものである。また、この再生
端末には後に説明するように記録機能も装備している。
記録媒体に記録された試聴用データ(第1の符号列)は
読み込み手段1966および再生手段1967を使用し
て、その内容を好きなだけ再生できる。ここで、もしユ
ーザがこの曲を気に入った場合には、このユーザは制御
手段1962の下、通信手段1961を通じて高音質化
データ(第2の符号列)963を購入する。この高音質
化データ963は、図29の例と同様に暗号化が施され
ており、暗号解除手段1963を通じて暗号解除が行な
われ、その後、信号合成手段1964によって、一旦、
読み込み手段1966を通じて記録媒体から読みだされ
たダミーデータを含んだ試聴用データと合成されて高音
質化されたデータ967が書き込み手段1965を通じ
て記録媒体1968に書き込まれる。
【0140】なお、データ保護の観点から、暗号解除手
段1963、信号合成手段1964、書き込み手段19
65はハードウェア的に一体化されていることが望まし
い。
【0141】購入時の決済方法については、図30に示
された場合と同様の方法が適用可能である。また、ここ
では、ダミーデータを持つ試聴用データに対して高音質
化データを購入させるようにしたが、もちろん、例え
ば、上記特開平10−135944号公報に記載された
技術にあるように、暗号化された高域データを解く鍵を
購入するようにしても良い。即ち、図40、図41と共
に説明したコンテンツ供給システムでは、キヨスク端末
等から無料または低価格でダウンロードした試し視聴用
のコンテンツ・データを記録媒体に記録し、ユーザ側は
それらのコンテンツ・データを再生し、その中から気に
入ったコンテンツのみを選択して鍵データを購入し、高
品質で再生できるようにする。
【0142】なお、図40の再生端末は試し試聴を行な
うだけであれば、図41の再生端末のように、通信手段
1961、暗号解除手段1963、信号合成手段196
4、書き込み手段1965等を持たなくても良く、通常
の記録媒体1942の再生手段で十分に試聴を行なった
後、図41のような端末で高音質化を図るようにしても
良い。また、以上の実施の形態では、符号化されたビッ
トストリームを記録媒体に記録する場合について説明を
行なったが、本発明の方法はビットストリームを伝送す
る場合にも適用可能であり、これにより、例えば、放送
されているオーディオ信号を全帯域にわたって真の正規
化係数を入手した聴取者のみに高音質再生ができるよう
にし、その他の聴取者に対してはその内容が十分把握で
きるが、比較的低音質の再生ができるようにすることが
可能である。
【0143】次に、図42は、本発明の実施の形態に用
いられるコンテンツ供給システムのさらに他の例を説明
するための図である。この図42において、コンテンツ
を蓄積・管理しているセンタ(コンテンツ供給センタ)
1870と、各ユーザが使用するユーザ端末1871〜
1874とがネットワークで結合されている様子を示し
ており、各ユーザ端末1871〜1874はセンタ18
70と直結している。
【0144】ここで、先ず、ユーザ端末1871は、セ
ンタからダミーデータを含み比較的低音質で再生される
試聴用データ871を受け取る。ここで、もし、この曲
が気にいれば、ユーザ端末1871のユーザは、ダミー
データを真のデータに置き換える高音質化データ875
を購入する。また、このユーザはこの曲がユーザ端末1
872のユーザも気に入るのではないかと考え、データ
871のコピー872をユーザ端末1872に送付す
る。この時、ユーザ端末1872のユーザは無料または
低価格でこの試聴用データ872を受け取り、再生する
ことができる。そして、このユーザ端末1872のユー
ザは、この曲が気にいれば、データ875と同じ内容の
高音質化データ976をセンタ1870から購入する。
【0145】また、ユーザ端末1872のユーザは、ユ
ーザ端末1871のユーザと同様に、この曲がユーザ端
末1873のユーザも気に入るのではないかと考え、デ
ータ872のコピー873をユーザ端末1873に送付
する。このとき、やはりユーザ端末1873のユーザは
このコピーを無料または低価格で手に入れることができ
るものとする。ユーザ端末1873のユーザは、この曲
が気にいればデータ875と同じ内容の高音質化データ
877をセンタ1870から購入することができ、ま
た、データ873のコピー874をユーザ端末1874
に送付することができることは勿論である。
【0146】以下、同様にユーザ同士で無料または低価
格で試聴用データのコピーを行なうことを許諾し、それ
を聞いてその曲が気に入ったユーザのみが高音質化デー
タを買い足して高音質でその曲を聞けるようにするの
が、本発明の実施の形態のコンテンツ供給システムの他
の例である。ここでは、ダミーデータを持つ試聴用デー
タに対して高音質化データを購入させるようにしたが、
もちろん、例えば、上記特開平10−135944号公
報に記載された技術のように、高域データ等の一部のデ
ータを暗号化したものを配布するようにし、暗号化され
た部分を解く鍵を購入させるようにしても良い。
【0147】次に、図43は、本発明に係る実施の形態
が用いられるコンテンツ供給システムのさらに他の例を
説明するための図であり、送信装置1970としては上
述したようなコンテンツ供給センタ等が挙げられ、端末
装置1971,1972,・・・としては上記パーソナ
ルコンピュータ等のユーザ端末が挙げられる。
【0148】この図43において、コンテンツの一部を
ダミーデータで置換したり暗号化すること等により低品
質化された情報信号を、センタ等の送信装置1970か
ら少なくとも一つの端末装置1971に伝送し、要求に
応じて追加情報信号を送ることにより上記低品質化され
た情報信号を高品質化するシステムを想定しており、上
記低品質化された情報信号等を各端末装置に転送する送
信装置1970と、上記複数の端末装置1971,19
72,・・・との関係を示している。これらの端末装置
1971,1972,・・・間では、上記低品質化され
た情報信号の転送が可能となっている。
【0149】この図43のシステムのそれぞれの端末装
置1971,1972,・・・は、ハードディスク装置
等の記憶装置を備え、送信装置1970又は各端末装置
1971,1972,・・・から送られてくる情報信号
を記憶する。この図43の具体例では、新たな低品質化
されている情報信号が、例えば通信路970を介して送
信装置1970から端末装置1971に転送され、ま
た、通信路971を介して端末装置1971から端末装
置1973に転送されている様子を示している。なお、
ここで、低品質化されている情報信号とは、高品質情報
信号の再生帯域を低域側だけに制限している場合はもと
より、全帯域が再生できない場合を含んでいる。
【0150】端末装置1971,1972,・・・は、
既に夜中等の空き時間に送信装置1970から送られて
きている情報信号群に対して、送信装置1970から制
御情報信号が送られてくることにより、試し聞きのコン
テンツ選定、再生順序、音質、時間長、試し聞きの箇所
等をどのようなものにするのかのコントロールが行われ
る。制御情報信号には、コンテンツ番号、音質、時間
長、試し聞きの箇所等を決める正規化係数情報、量子化
精度情報、スペクトル係数情報等が含まれる。この情報
は送信装置側でそのような再生条件にするかを変えるた
めに、いつ変更することもできる。
【0151】例えば、端末装置1971のユーザは、試
し聞き音を聞きながら、高音質化を望む音楽を決定し
て、試聴中又は試聴後に送信装置1970に対して、追
加情報信号の送付を依頼し、送信装置1970は、端末
装置1971に対して追加情報信号を送付する。情報信
号と追加情報信号の対応をとるためには、それぞれのヘ
ッダ情報部分に例えば同一のコンテンツ番号をエンコー
ド時に納めておくことが挙げられ、これには、上記図3
2と共に説明したエンコーダID及びエンコードナンバ
を用いる方法が利用できる。
【0152】ここで、センタ等の送信装置1970は、
端末装置1971,1972,・・・の間で、それぞれ
の端末装置のハードディスク等に蓄えられた試し聞きコ
ンテンツ情報を任意に転送するように制御することがで
きる。
【0153】図44は、センタ等の送信装置1970、
及びいくつかの端末装置例えば1971,1973の間
でのコンテンツ(試し視聴用コンテンツデータ)及び高
音質化用の追加データの送受信の具体例を説明するため
の図である。
【0154】この図44において、センタ(送信装置1
970)から、上述したような試し視聴用の所定のコン
テンツのデータb1が一の端末(端末装置1971)に
送られる。この後、センタ(1970)から上記所定の
コンテンツの転送要請b2が端末(1971)に送ら
れ、この転送要請に従って、端末(1971)は他の端
末(例えば端末装置1973)に上記所定のコンテンツ
のデータb3を送る。端末(1973)でユーザが上記
所定のコンテンツを試聴して、購入を希望する場合に
は、端末(1973)からセンタ(1970)に対して
高音質化のための追加データ送付要求を出し、上記所定
のコンテンツの識別情報であるコンテンツID、具体的
には例えば上記図32と共に説明したエンコーダID及
びエンコードナンバのデータb4をセンタ(1970)
に送る。センタ(1970)では、このコンテンツID
に対応する上記所定コンテンツの高音質化のための追加
データb5を端末(1973)に送る。
【0155】ここで、図45は、コンテンツIDを用い
た情報管理のためのテーブルの具体例を示すものであ
り、図45の(A),(B)は、センタ側での個人管理
ファイルの管理テーブルを示し、図45の(C)は、コ
ンテンツIDに対するコンテンツ情報の具体例を示して
いる。すなわち、図45の(A),(B)には、各端末
毎に登録されたユーザの識別情報であるユーザIDに対
して、エリア情報、ビットレート情報と共に、コンテン
ツIDを表すエンコーダID及びエンコードナンバの具
体例が示されている。センタでは、各端末毎の図45の
(A),(B)に示すような個人管理ファイルのテーブ
ルを蓄積しており、任意の端末のユーザからの所定のコ
ンテンツの要求があったとき、あるいはセンタ側でのユ
ーザ管理情報等により所定のユーザに所定のコンテンツ
を転送しようとするとき、当該所定のコンテンツを有す
るユーザの端末に対してコンテンツ転送要請を送り、そ
の端末からコンテンツを目的の端末に転送してもらうわ
けである。
【0156】以上説明した具体例において、センタは、
各端末毎にハードディスク等の記憶装置(蓄積手段)に
蓄えられた試し視聴用のコンテンツについての個人管理
ファイルのテーブルを有すると共に、複数の端末間での
コンテンツの転送の制御も行っているが、試し視聴用の
コンテンツの転送を端末間のみでも任意に行えるように
してもよい。この場合は、センタは、上記個人管理ファ
イルのテーブルを各端末からアクセスできるようにして
おき、任意の端末のユーザがこのセンタ側のテーブルを
参照して、所望の試し視聴用コンテンツを有する端末に
対して転送要求を直接送るようにすればよい。
【0157】さらに、図46に示すように、センタとな
る送信装置とは独立に、複数の端末装置1981,19
82,1983,・・・の間のみで、所望の試し視聴用
コンテンツを転送するようにしてもよい。
【0158】すなわち図46は、端末装置1981,1
982,・・・にそれぞれ蓄えられた情報信号(試し視
聴用コンテンツ)の転送の具体例について示したもので
あり、複数の端末装置1981,1982,・・・に蓄
えられた情報信号を他の端末装置が検知し、転送要求を
出すことによって、その情報信号を得る方法を示したも
のである。
【0159】図47は、図46における情報信号の転送
の手順を説明するためのフローチャートの一例である。
入手したい情報信号がある端末装置は、ステップS81
で他の端末装置がアクティブな状態にあるか否か、すな
わちアクティブホストがいるか否かをチェックする。ア
クティブな状態にある端末装置があった場合には、その
端末装置から自分のアドレスが送られてくる。ステップ
S82では、アドレスが送られてきた端末装置に対し
て、希望の情報信号(希望の試し視聴用コンテンツ)が
あるか否かの問い合わせが行われる。もし、希望の情報
信号があればアクティブな端末装置は、当該情報信号が
ある旨の返事をする。希望の情報信号がある端末装置の
アドレスを知った端末装置は、ステップS83におい
て、例えばGETコマンドにより情報信号を入手する。
【0160】例えば、図46の端末装置1981がアク
ティブ状態にあり、この端末装置1981が蓄積してい
る所定のコンテンツを端末装置1983が通信路981
を介して入手しようとする場合について説明する。端末
装置1983は、図47のステップS81でアクティブ
ホストがいるか否かをチェックし、端末装置1981が
アクティブ状態にあるとき、端末装置1981から自分
のアドレスが端末装置1983に送られてくる。端末装
置1983は、図47のステップS82で、端末装置1
981に対して、希望する上記所定のコンテンツがある
か否かを問い合わせると、端末装置1981は、上記所
定のコンテンツがある旨を端末装置1983に返事す
る。端末装置1983は、図47のステップS83で、
例えばGETコマンドにより端末装置1981から上記
所定のコンテンツを入手する。
【0161】以上、図42〜図47と共に説明した実施
の形態の具体例によれば、端末装置間で試し視聴用のコ
ンテンツの転送が行われるため、コンテンツの供給側の
サーバについては、例えば少なくとも1つの端末装置に
試し視聴用のコンテンツを送れば、端末装置間での試し
視聴用のコンテンツの転送を制御するだけでよく、全て
の試し視聴用のコンテンツを格納して同時に複数の端末
に対して配信を行えるような能力を持たなくても済み、
サーバ側の負担が軽減され、配信システムの設備も小規
模で安価に構成できる。さらに、複数の端末装置間で試
し視聴用のコンテンツの転送制御(所望コンテンツの検
索や転送等の処理)をも行わせることにより、サーバ側
の負担が大幅に軽減される。従って、図42〜図47と
共に説明した例によれば、コンテンツの供給側の負担を
軽減しながら、ネットワークを介して多数の端末装置に
試し視聴用のデータを配信することができる。
【0162】なお、上記図42〜図47に示した例にお
ける試し視聴用のデータについては、前述したように、
コンテンツが符号化されて得られる所定フォーマットの
符号列の一部の情報がダミーデータに置き換えられた第
1の符号列のデータを用い、この試し視聴用のデータを
高品質化(例えば高音質化)するためのコンテンツ追加
データとしては、上記第1の符号列の上記ダミーデータ
の部分を補完する第2の符号列のデータを用いることが
できる。この場合、上記コンテンツの符号化において
は、入力信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯
域毎の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクト
ル係数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成し、
上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化
係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくと
も1つの情報の一部に対応するダミーデータであること
が挙げられ、また、このダミーデータは、上記量子化精
度情報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数
情報の内の少なくとも1つの情報の高域側の情報に対応
するダミーデータであることが挙げられる。他の例とし
て、上記試し視聴用のデータは、コンテンツが符号化さ
れて得られる符号列の一部の情報が暗号化されたもので
あり、上記コンテンツ追加データは、上記符号列の一部
の情報の暗号化を復号する鍵情報のデータであることが
挙げられる。
【0163】また、図42〜図47と共に説明した具体
例において、上記コンテンツ供給センタあるいは送信装
置は、上記端末装置に対して、端末装置側の蓄積手段に
蓄積された複数の試し視聴用のデータの再生を制御する
再生制御情報を送り、上記端末装置は、上記コンテンツ
供給センタあるいは送信装置からの上記再生制御情報に
応じて、上記蓄積された試し視聴用のデータの再生が制
御されるように構成してもよい。
【0164】以上説明した本発明のいくつかの実施の形
態では、オーディオ信号を用いた場合を例にとって説明
を行なったが、本発明は、画像信号に対しても適用する
ことが可能である。即ち、例えば、画像信号を2次元D
CTを用いて各ブロック毎に変換を行ない、それを多様
な量子化テーブルを用いて量子化を行なう場合、ダミー
の量子化テーブルとして高域成分を落としたものを指定
しておき、これを高画質化する場合には高域成分を落と
さない真の量子化テーブルに置き換えるという方法をと
ることにより、オーディオ信号の場合と同様の処理を行
なうことが可能である。また、本発明は、符号列全体に
暗号化が施され、再生時にその暗号を復号しながら再生
するようなシステムにおいても、もちろん適用すること
が可能である。
【0165】
【発明の効果】本発明に係るコンテンツ供給システム
は、コンテンツが符号化されて得られる符号列の一部が
再生可能とされた試し視聴用のデータを供給するコンテ
ンツ供給センタと、上記試し視聴用のデータを送受信
し、受信された試し視聴用のデータを蓄積手段に蓄積す
る複数の端末装置とを有し、上記コンテンツ供給センタ
からの制御情報により、上記複数の端末装置の一の端末
装置の蓄積手段に蓄積された試し視聴用のデータを他の
端末装置に転送することにより、例えば少なくとも1つ
の端末装置に試し視聴用のデータを送れば、端末装置間
での試し視聴用のデータの転送を制御するだけで試し視
聴用のデータの転送が行われるため、コンテンツ供給セ
ンタ側では、全ての試し視聴用のデータを格納して同時
に複数の端末に対して配信を行うような能力を持たなく
ても済み、サーバ側の負担が軽減され、配信システムの
設備も小規模で安価に構成できる。
【0166】また、本発明に係るコンテンツ供給システ
ムは、試し視聴用のデータを送受信し、受信された試し
視聴用のデータを蓄積手段に蓄積する複数の端末装置を
有し、上記複数の端末装置の一の端末装置の蓄積手段に
蓄積された試し視聴用のデータを他の端末装置に転送す
ることにより、コンテンツ供給システムを介在させずに
複数の端末装置間で試し視聴用のデータの転送が行わ
れ、コンテンツ供給センタ側の負担が軽減され、小規模
な設備で安価に構成できる。
【0167】また、本発明に係る送信装置(例えばコン
テンツ供給センタ)は、複数の端末装置の少なくとも一
つにコンテンツが符号化されて得られる符号列の一部が
再生可能とされた試し視聴用のデータを供給する送信装
置であって、上記複数の端末装置間で上記試し視聴用の
データを転送制御すると共に、上記複数の端末装置の任
意の端末装置からの要求に応じて上記試し視聴用のデー
タを高品質化するためのコンテンツ追加データを送るこ
とにより、複数の端末装置間での試し視聴用のデータの
転送は端末装置間で行われ、送信装置(例えばコンテン
ツ供給センタ)側の負担が軽減されて小規模な設備で安
価に構成でき、また、端末装置からの要求に応じて高品
質化のためのコンテンツ追加データを送ることにより、
コンテンツそのものを送る場合に比べて少ないデータ量
を伝送すればよく、この点でも送信装置(例えばコンテ
ンツ供給センタ)側の負担を軽減することができる。
【0168】さらに、本発明に係る端末装置は、コンテ
ンツが符号化されて得られる符号列の一部が再生可能と
された試し視聴用のデータを送受信する通信手段と、受
信された試し視聴用のデータを蓄積する蓄積手段とを有
し、コンテンツ供給センタからの制御情報により、上記
蓄積手段に蓄積された試し視聴用のデータを他の端末装
置に転送することにより、配信システム全体の設備も小
規模で安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に供する光ディスク
記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の説明に供する符号化装置
の一例の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図2の符号化装置の変換手段の具体例を示すブ
ロック図である。
【図4】図2の符号化装置の信号成分符号化手段の具体
例を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態の説明に供する復号装置の
一例の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図5の復号装置の逆変換手段の具体例を示すブ
ロック図である。
【図7】図5の復号装置の信号成分復号手段の具体例を
示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態の説明に供する符号化方法
を説明するための図である。
【図9】本発明の実施の形態の説明に供する符号化方法
により得られた符号列の一例を説明するための図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態の説明に供する符号化方
法の他の例を説明するための図である。
【図11】図10と共に説明した符号化方法を実現する
ための信号成分符号化手段の一例を示すブロック図であ
る。
【図12】図10と共に説明した符号化方法により得ら
れた符号列を復号するための復号装置に用いられる信号
成分復号手段の一例を示すブロック図である。
【図13】図10と共に説明した符号化方法により得ら
れた符号列の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に用いられる符号化方法
により得られた符号列の一例を示す図である。
【図15】図14と共に説明した符号化方法により得ら
れた符号列を再生したときの再生信号のスペクトルの一
例を示す図である。
【図16】図14と共に説明した符号化方法の他の例に
より得られた符号列を再生したときの再生信号のスペク
トルの一例を示す図である。
【図17】図15と共に説明した符号化方法を実現する
ための再生装置の概略構成を示す図である。
【図18】図15と共に説明した符号化方法により得ら
れた符号列のダミーデータを置き換えるための情報の一
例を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態に用いられる記録装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の他の実施の形態に用いられる符号化
方法により得られた符号列のダミーデータを置き換える
ための情報の一例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態に用いられる再生方法を
説明するためのフローチャートである。
【図22】本発明の実施の形態に用いられる記録方法を
説明するためのフローチャートである。
【図23】本発明の実施の形態に用いられる他の符号化
方法により得られた符号列の一例を示す図である。
【図24】本発明の実施の形態に用いられる符号列の時
間経過に伴う変化を説明するための図である。
【図25】本発明の実施の形態に用いられる符号化装置
の一例を示すブロック図である。
【図26】本発明の実施の形態に用いられる符号化方法
を説明するためのフローチャートである。
【図27】本発明の実施の形態に用いられる他の符号化
方法を説明するための図である。
【図28】本発明の実施の形態となるコンテンツ供給シ
ステムを説明するためのブロック図である。
【図29】図28のコンテンツ供給システムに用いられ
るユーザ端末の一例を示すブロック図である。
【図30】図29のユーザ端末の制御手段の一例を示す
ブロック図である。
【図31】本発明の実施の形態が適用されるコンテンツ
再生供給システムを説明するためのブロック図である。
【図32】試し視聴用のコンテンツデータファイルと高
品質化用のコンテンツ追加データファイルのヘッダ構造
の一例を説明するための図である。
【図33】試し視聴しているコンテンツを購入する場合
の手順を説明するためのフローチャートである。
【図34】センタ側からユーザ側の再生曲をコントロー
ルする一例を説明するための図である。
【図35】本発明の実施の形態が適用されるコンテンツ
再生供給システムの他の具体例の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図36】再生・伝送装置と携帯端末との間の無線通信
を実現するための一例における階層構造を示す図であ
る。
【図37】携帯端末とセンタとの間の通信系の具体例を
説明するための図である。
【図38】携帯端末からの要求に応じた試し聞きデータ
の供給を説明するためのフローチャートである。
【図39】コンテンツ供給センタ、再生伝送装置、及び
携帯端末の間のデータの送受信を説明するための図であ
る。
【図40】本発明の実施の形態が適用されるコンテンツ
供給システムのさらに他の例を説明するためのブロック
図である。
【図41】図32のコンテンツ供給システムに用いられ
る再生端末を説明するためのブロック図である。
【図42】本発明の実施の形態となるコンテンツ供給シ
ステムを説明するためのブロック図である。
【図43】本発明の実施の形態となるコンテンツ供給シ
ステムのさらに他の例を説明するためのブロック図であ
る。
【図44】コンテンツ供給センタとなる送信装置、及び
複数の端末装置の間のデータの送受信を説明するための
図である。
【図45】コンテンツIDを用いた情報管理のためのテ
ーブルの具体例を示す図である。
【図46】本発明の実施の形態となるコンテンツ供給シ
ステムのまたさらに他の例を説明するためのブロック図
である。
【図47】図46のシステムの動作の一例を説明するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】
1801,1821 符号列分解手段、 1802,1
822 符号列書き換え手段、 1803 信号成分復
号手段、 1804 逆変換手段、 1805,182
4,1882,1962 制御手段、 1823,18
84 記録手段、 1861〜1864,1871〜1
874 ユーザ端末、 1865,1870,190
1,1915 コンテンツ供給センタ、 1881,1
961 通信手段、 1883、1963 暗号解除手
段、 1885,1967 再生手段、 1886,1
964 信号合成手段、 1887,1965 書き込
み手段、 1888,1942,1968 記録媒体、
1891 入出力手段、1892 CPU、 189
3 メモリ、 1894 権利情報格納手段、 190
2 再生・受信装置、 1903 スピーカ、 190
4 再生・伝送装置、 1905,1911 携帯端
末、 1941 コンテンツ供給端末、 1943 再
生端末、 1966 読み込み手段、 1970 送信
装置(センタ)、 1971〜1976,1981〜1
986 端末装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D045 DA08 DA20

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテンツが符号化されて得られる符号
    列の一部が再生可能とされた試し視聴用のデータを供給
    するコンテンツ供給センタと、 上記試し視聴用のデータを送受信し、受信された試し視
    聴用のデータを蓄積手段に蓄積する複数の端末装置とを
    有し、 上記コンテンツ供給センタからの制御情報により、上記
    複数の端末装置の一の端末装置の蓄積手段に蓄積された
    試し視聴用のデータを他の端末装置に転送することを特
    徴とするコンテンツ供給システム。
  2. 【請求項2】 上記端末装置は、上記コンテンツ供給セ
    ンタに所望の試し視聴用のデータの高品質化の要求を送
    ることにより対応するコンテンツの試し視聴用のデータ
    を高品質化するためのコンテンツ追加データが上記コン
    テンツ供給センタから供給されることを特徴とする請求
    項1記載のコンテンツ供給システム。
  3. 【請求項3】 上記試し視聴用のデータは、コンテンツ
    が符号化されて得られる所定フォーマットの符号列の一
    部の情報がダミーデータに置き換えられた第1の符号列
    のデータであり、 上記コンテンツ追加データは、上記第1の符号列の上記
    ダミーデータの部分を補完する第2の符号列のデータで
    あることを特徴とする請求項2記載のコンテンツ供給シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 上記コンテンツの符号化においては、入
    力信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎の
    量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係数
    情報を含む所定フォーマットの符号列を生成し、 上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化
    係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくと
    も1つの情報の一部に対応するダミーデータであること
    を特徴とする請求項3記載のコンテンツ供給システム。
  5. 【請求項5】 上記ダミーデータは、上記量子化精度情
    報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報
    の内の少なくとも1つの情報の高域側の情報に対応する
    ダミーデータであることを特徴とする請求項4記載のコ
    ンテンツ供給システム。
  6. 【請求項6】 上記試し視聴用のデータは、コンテンツ
    が符号化されて得られる符号列の一部の情報が暗号化さ
    れたものであり、 上記コンテンツ追加データは、上記符号列の一部の情報
    の暗号化を復号する鍵情報のデータであることを特徴と
    する請求項2記載のコンテンツ供給システム。
  7. 【請求項7】 試し視聴用のデータを送受信し、受信さ
    れた試し視聴用のデータを蓄積手段に蓄積する複数の端
    末装置を有し、 上記複数の端末装置の一の端末装置の蓄積手段に蓄積さ
    れた試し視聴用のデータを他の端末装置に転送すること
    を特徴とするコンテンツ供給システム。
  8. 【請求項8】 上記端末装置は、コンテンツ供給センタ
    に所望の試し視聴用のデータの高品質化の要求を送るこ
    とにより対応するコンテンツの試し視聴用のデータを高
    品質化するためのコンテンツ追加データが上記コンテン
    ツ供給センタから供給されることを特徴とする請求項7
    記載のコンテンツ供給システム。
  9. 【請求項9】 上記試し視聴用のデータは、コンテンツ
    が符号化されて得られる所定フォーマットの符号列の一
    部の情報がダミーデータに置き換えられた第1の符号列
    のデータであり、 上記コンテンツ追加データは、上記第1の符号列の上記
    ダミーデータの部分を補完する第2の符号列のデータで
    あることを特徴とする請求項8記載のコンテンツ供給シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 上記コンテンツの符号化においては、
    入力信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎
    の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係
    数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成し、 上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化
    係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくと
    も1つの情報の一部に対応するダミーデータであること
    を特徴とする請求項9記載のコンテンツ供給システム。
  11. 【請求項11】 上記ダミーデータは、上記量子化精度
    情報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情
    報の内の少なくとも1つの情報の高域側の情報に対応す
    るダミーデータであることを特徴とする請求項10記載
    のコンテンツ供給システム。
  12. 【請求項12】 上記試し視聴用のデータは、コンテン
    ツが符号化されて得られる符号列の一部の情報が暗号化
    されたものであり、 上記コンテンツ追加データは、上記符号列の一部の情報
    の暗号化を復号する鍵情報のデータであることを特徴と
    する請求項8記載のコンテンツ供給システム。
  13. 【請求項13】 複数の端末装置の少なくとも一つにコ
    ンテンツが符号化されて得られる符号列の一部が再生可
    能とされた試し視聴用のデータを供給する送信装置であ
    って、 上記複数の端末装置間で上記試し視聴用のデータを転送
    制御すると共に、上記複数の端末装置の任意の端末装置
    からの要求に応じて上記試し視聴用のデータを高品質化
    するためのコンテンツ追加データを送ることを特徴とす
    る送信装置。
  14. 【請求項14】 上記試し視聴用のデータは、コンテン
    ツが符号化されて得られる所定フォーマットの符号列の
    一部の情報がダミーデータに置き換えられた第1の符号
    列のデータであり、 上記コンテンツ追加データは、上記第1の符号列の上記
    ダミーデータの部分を補完する第2の符号列のデータで
    あることを特徴とする請求項13記載の送信装置。
  15. 【請求項15】 上記コンテンツの符号化においては、
    入力信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎
    の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係
    数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成し、 上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化
    係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくと
    も1つの情報の一部に対応するダミーデータであること
    を特徴とする請求項14記載の送信装置。
  16. 【請求項16】 上記ダミーデータは、上記量子化精度
    情報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情
    報の内の少なくとも1つの情報の高域側の情報に対応す
    るダミーデータであることを特徴とする請求項15記載
    の送信装置。
  17. 【請求項17】 上記試し視聴用のデータは、コンテン
    ツが符号化されて得られる符号列の一部の情報が暗号化
    されたものであり、 上記コンテンツ追加データは、上記符号列の一部の情報
    の暗号化を復号する鍵情報のデータであることを特徴と
    する請求項13記載の送信装置。
  18. 【請求項18】 コンテンツが符号化されて得られる符
    号列の一部が再生可能とされた試し視聴用のデータを送
    受信する通信手段と、 受信された試し視聴用のデータを蓄積する蓄積手段とを
    有し、 コンテンツ供給センタからの制御情報により、上記蓄積
    手段に蓄積された試し視聴用のデータを他の端末装置に
    転送することを特徴とする端末装置。
  19. 【請求項19】 上記コンテンツ供給センタに所望の試
    し視聴用のデータの高品質化の要求を送ることにより対
    応するコンテンツの試し視聴用のデータを高品質化する
    ためのコンテンツ追加データが上記コンテンツ供給セン
    タから供給されることを特徴とする請求項18記載の端
    末装置。
  20. 【請求項20】 上記試し視聴用のデータは、コンテン
    ツが符号化されて得られる所定フォーマットの符号列の
    一部の情報がダミーデータに置き換えられた第1の符号
    列のデータであり、 上記コンテンツ追加データは、上記第1の符号列の上記
    ダミーデータの部分を補完する第2の符号列のデータで
    あることを特徴とする請求項19記載の端末装置。
  21. 【請求項21】 上記コンテンツの符号化においては、
    入力信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎
    の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係
    数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成し、 上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化
    係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくと
    も1つの情報の一部に対応するダミーデータであること
    を特徴とする請求項20記載の送信装置。
  22. 【請求項22】 上記試し視聴用のデータは、コンテン
    ツが符号化されて得られる符号列の一部の情報が暗号化
    されたものであり、 上記コンテンツ追加データは、上記符号列の一部の情報
    の暗号化を復号する鍵情報のデータであることを特徴と
    する請求項19記載の端末装置。
  23. 【請求項23】 コンテンツが符号化されて得られる符
    号列の一部が再生可能とされた試し視聴用のデータを送
    受信する通信手段と、 受信された試し視聴用のデータを蓄積する蓄積手段とを
    有し、 他の端末装置からの要求に応じて、上記蓄積手段に蓄積
    された試し視聴用のデータを上記他の端末装置に転送す
    ることを特徴とする端末装置。
  24. 【請求項24】 コンテンツ供給センタに対して、所望
    の試し視聴用のデータの高品質化の要求を送ることによ
    り、対応するコンテンツの試し視聴用のデータを高品質
    化するためのコンテンツ追加データが上記コンテンツ供
    給センタから供給されることを特徴とする請求項23記
    載の端末装置。
  25. 【請求項25】 上記試し視聴用のデータは、コンテン
    ツが符号化されて得られる所定フォーマットの符号列の
    一部の情報がダミーデータに置き換えられた第1の符号
    列のデータであり、上記コンテンツ追加データは、上記
    第1の符号列の上記ダミーデータの部分を補完する第2
    の符号列のデータであることを特徴とする請求項24記
    載の端末装置。
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