JPH08286681A - 通信カラオケネットワークの楽曲データ配信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】通信カラオケ装置の楽曲データのダウンロード
を効率化する。 【構成】楽曲データを蓄積記憶しているセンタ１と、楽
曲データを受信してカラオケ演奏を実行する複数の端末
装置（通信カラオケ装置）３〜５，１０〜１３，２０〜
２３を電話回線網２によって接続する。電話回線網２は
３つの地区２ａ，２ｂ，２ｃに別れており、別地区への
通信は同一地区内での通信に比べて通信料金が高いもの
とする。センタ１は、２ｂの地区にカラオケの楽曲デー
タをダウンロードする場合、ホスト端末装置１０に対し
て楽曲データをダウンロードし、この地区の他の端末装
置１１，１２，１３に対してはホスト端末装置１０の電
話番号をダウンロードする。端末装置１１，１２，１３
は、この電話番号に基づきホスト端末装置１０に電話を
掛けて楽曲データをダウンロードする。これにより、２
ａ地区の全端末装置にセンタ１が楽曲データをダウンロ
ードする場合に比べて通信料金を安くすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、通信カラオケ装置間
における楽曲データのダウンロードの効率化に関する。

【０００２】

【従来の技術】業務用カラオケ装置として通信カラオケ
装置が実用化されている。通信カラオケ装置とは、カラ
オケ曲を演奏するためのデータである楽曲データを電話
回線を用いたネットワークを介して受信・蓄積する機能
を備えたカラオケ装置である。現在通信カラオケ用に構
成されたネットワークは、楽曲データを蓄積するセンタ
のホストコンピュータを中心とし、端末装置である通信
カラオケ装置が全てこのホストコンピュータに接続され
る集中管理型のネットワークである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、センタから
遠く離れた場所に設置されている通信カラオケ装置も全
てセンタに対してアクセスしなければならず、距離に応
じて通信費が増えるような環境では無駄なコストが生じ
る欠点があった。

【０００４】また、従来の楽曲データのダウンロード
は、センタから楽曲データのリストを受信し、自局のリ
ストと比較してその差分の楽曲データの配信をうけると
いう手順で行われていたため、特定の曲データが壊れた
り、特定の曲のみを補充したい場合でもこの手順をふま
ねばならず極めて面倒であった。

【０００５】この発明は、端末装置間で楽曲データの交
換ができ、且つ、必要な曲を指定してダウンロードを受
けることができるようにしたことにより上記課題を解決
した通信カラオケネットワークの楽曲データ配信方法を
提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この出願の請求項１の発
明は、楽曲データを蓄積記憶しているセンタと、楽曲デ
ータを受信してカラオケ演奏を実行する複数の通信カラ
オケ装置とを有する通信カラオケネットワークにおい
て、センタは少なくとも一つの特定通信カラオケ装置に
対して楽曲データをダウンロードしておき、他の通信カ
ラオケ装置に対して該特定通信カラオケ装置の電話番号
をダウンロードし、該他の通信カラオケ装置は、ダウン
ロードされた電話番号で特定通信カラオケ装置をアクセ
スして楽曲データをダウンロードすることを特徴とす
る。

【０００７】この出願の請求項２の発明は、前記他の通
信カラオケ装置が、特定通信カラオケ装置に対してダウ
ンロードしたい楽曲データの識別コードをアップロード
し、特定通信カラオケ装置が該アップロードされた識別
コードで識別される楽曲データのみをダウンロードする
ことを特徴とする。

【０００８】

【作用】請求項１の発明では、センタが少なくとも一つ
の特定通信カラオケ装置に対して楽曲データをダウンロ
ードしておき、他の通信カラオケ装置に対して楽曲デー
タをダウンロードすることなく、前記特定通信カラオケ
装置の電話番号をダウンロードする。他の通信カラオケ
装置は、前記センタにアクセスしないで、前記特定通信
カラオケ装置をアクセスして楽曲データをダウンロード
する。これによって、他の通信カラオケ装置はセンタを
介さずに楽曲データをダウンロードすることができ、セ
ンタと該通信カラオケ装置とが遠距離の場合には、近距
離の特定カラオケ装置と通信することによって、通信経
費を節減することができる。また、センタの負担が軽く
なるため、センタを小型化することができる。

【０００９】また、請求項２の発明では、楽曲データを
供給する特定通信カラオケ装置の楽曲データリストとダ
ウンロードを受ける側の通信カラオケ装置の楽曲データ
リストを比較することなく、ダウンロード側の通信カラ
オケ装置が特定通信カラオケ装置に対してダウンロード
したい楽曲データの識別コードをアップロードし、特定
通信カラオケ装置が該アップロードされた識別コードで
識別される楽曲データのみをダウンロードする。これに
より、無駄な手順を省いて、そのとき必要な楽曲データ
のみのダウンロードを行うことができ、時間の短縮が図
れるとともに、緊急時の対応が容易になる。

【００１０】

【実施例】図１はこの発明の実施例であるカラオケ配信
システムの構成を示す図である。このカラオケ配信シス
テムは、多数の楽曲データを蓄積記憶したホストコンピ
ュータを備えたセンタ１と、複数の端末装置３〜５，１
０〜１３，２０〜２３とを備え、これらが電話回線網２
を介して接続されている。ここで、端末装置はカラオケ
店舗に設置された通信カラオケ装置である。通信カラオ
ケ装置は、電話回線網２を介して楽曲データを受信して
内蔵のハードディスク装置に蓄え、顧客のリクエストに
応じてこれを演奏する機能を備えたものである。電話回
線網２は、２ａ，２ｂ，２ｃの３つの地区をネットワー
クしており、センタ１および端末装置３〜５が電話回線
網２ａの地区に設置されており、端末装置１０〜１３が
電話回線網２ｂの地区に設置されており、端末装置２０
〜２３が電話回線網２ｃの地区に設置されている。電話
回線網２の使用料金は同一地区内での使用よりも他地区
間での使用のほうが料金が高いものとする。

【００１１】センタ１は、同一地区に設置されている端
末装置３，４，５に対しては、直接楽曲データをダウン
ロードするが、他地区の端末装置に対しては、各地区に
つき１つの端末装置（ホスト端末装置）に対してのみ楽
曲データのダウンロードを行う。図１の例では、端末装
置１０，端末装置２０がホスト端末装置である。他の端
末装置１１〜１３，２１〜２３は、同一地区のホスト端
末装置にアクセスして楽曲データのダウンロードを受け
る。

【００１２】各端末装置は、アクセス電話番号記憶エリ
ア（２０ａ，２３ａ等）を有しており、端末装置が設置
されたときやその後のメンテナンス時に、センタ１が端
末装置に電話を掛けてこのアクセス電話番号記憶エリア
に電話番号を書き込む。ホスト端末装置および２ａの地
区のアクセス電話番号記憶エリアにはセンタの電話番号
が書き込まれ、他の端末装置のアクセス電話番号記憶エ
リアにはその地区のホスト端末装置の電話番号が書き込
まれる。端末装置が楽曲データをダウンロードする場合
には、アクセス電話番号記憶エリアに記憶されている電
話番号に電話を掛けて所定のダウンロード手順を実行す
る。上述のようにアクセス電話番号はセンタ１が書き込
むため、各端末装置は、センタに電話をするかホスト端
末装置に電話をするかを判断する必要がなく、また、ど
の端末装置をホスト端末装置として設定するかもセンタ
が任意に決定することができる。

【００１３】図２，図３は、前記端末装置のダウンロー
ド動作を示すフローチャートである。図２は通常のダウ
ンロード動作を示している。まず、ｓ１でセンタまたは
同一地区のホスト端末装置（以下センタ等という。）に
接続する。そして、そのセンタ等が記憶している楽曲デ
ータのリストを要求する（ｓ２）。そのリストを受信し
（ｓ３）、自局が記憶している楽曲データのリストと比
較する（ｓ４）。この比較により、センタ等のリストに
あって自局のリストにない曲（新曲）を抽出し（ｓ
５）、この新曲のリストをセンタ等に返送する（ｓ
６）。センタ等は、受信した新曲リストに基づいてその
新曲の楽曲データのみを選択し、この端末装置に対して
送信する。この端末装置は、この新曲の楽曲データを受
信して自局のハードディスク装置に記憶する。このの
ち、自局のリストを更新する（ｓ８）。

【００１４】また、この配信システムでは、上記のよう
にリストを比較して差分の楽曲データをダウンロードす
る機能のみならず、被ダウンロード側から曲を指定して
ダウンロードを受ける機能も備えている。この動作を図
３に示す。

【００１５】図３（Ａ）は、不足曲のリクエスト時の動
作である。不足曲リクエストとは、顧客からリクエスト
された曲がハードディスク装置に記憶されていなかった
とき、その曲のみセンタ等からダウンロードする動作で
ある。まず、センタ等に接続する（ｓ１０）。そして、
単曲配信モードを設定し（ｓ１１）、配信を受けたい曲
の曲コードを送信する（ｓ１２）。センタ等は受信した
曲コードで識別される楽曲データを選択してこれを送信
する。端末装置は、この楽曲データを受信して自局のハ
ードディスク装置に記憶し（ｓ１３）、自局のリストを
更新する（ｓ１４）。

【００１６】また、同図（Ｂ）は、自己診断中またはリ
クエスト対応時に、楽曲データが壊れていることが発見
された場合に、その破壊された楽曲データを修復する動
作である。この動作は、ほぼ同図（Ａ）の不足曲リクエ
スト動作と同様であるが、既にリストに加えられている
曲が破壊されたため、新たにリストの更新を行わない点
のみが異なっている。まず、センタ等に接続する（ｓ２
０）。そして、単曲配信モードを設定し（ｓ２１）、配
信を受けたい曲の曲コードを送信する（ｓ２２）。セン
タ等は受信した曲コードで識別される楽曲データを選択
してこれを送信する。端末装置は、この楽曲データを受
信して破壊された楽曲データに代えて自局のハードディ
スク装置に記憶する（ｓ２３）。

【００１７】上記実施例では、各地区毎にホスト端末装
置を特定して他の端末装置はホスト端末装置にアクセス
するようにしているが、ホスト端末装置を特定せず同一
地区の端末装置が互いにアクセスし合って不足している
楽曲データを交換するようにしてもよい。

【００１８】また、上記実施例は、各回線網に１つのホ
スト端末装置を設定し、その他の端末装置がそのホスト
端末に接続して楽曲データのダウンロードを要求する構
成になっているが、ホスト端末装置の負担を軽減するた
め、各端末装置が１つの隣接する端末の要求を受け付け
るように設定してもよい。すなわち、図１において、端
末１０は端末５から、端末１１は端末１０から、端末１
２は端末１１から、端末１３は端末１２からそれぞれ新
曲，不足曲またはデータ破壊曲を受け取るようにアクセ
ス電話番号記憶エリアの電話番号を設定するようにして
もよい。

【００１９】

【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、端末装
置間で楽曲データの通信ができるため、距離的に遠いセ
ンタと通信するよりも通信料金を安くすることができ
る。また、センタにダウンロードの要求が集中しないた
め、センタの規模を小さくすることができ、また、端末
装置も通信頻度が高いセンタにアクセスする必要が無く
なるため、効率的なダウンロードを行うことが可能にな
る。

【００２０】また、この発明によれば、ダウンロードを
受ける端末装置が、必要な楽曲データの曲コードを先ず
送信してその曲のデータのみのダウンロードを受けるこ
とができるようになるため、そのとき必要な楽曲データ
のみ簡略な手順でダウンロードすることができ、データ
が壊れた場合などの緊急の対応が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例であるカラオケ装置の配信シ
ステムの構成を示す図

【図２】同配信システムの端末装置（カラオケ装置）の
動作を示すフローチャート

【図３】同端末装置の動作を示すフローチャート

【符号の説明】

１−センタ、２−電話回線網、 １０，２０−ホスト端末装置（特定通信カラオケ装置）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 楽曲データを蓄積記憶しているセンタ
   と、楽曲データを受信してカラオケ演奏を実行する複数
   の通信カラオケ装置とを有する通信カラオケネットワー
   クにおいて、 センタは少なくとも一つの特定通信カラオケ装置に対し
   て楽曲データをダウンロードしておき、他の通信カラオ
   ケ装置に対して該特定通信カラオケ装置の電話番号をダ
   ウンロードし、該他の通信カラオケ装置は、ダウンロー
   ドされた電話番号で特定通信カラオケ装置をアクセスし
   て楽曲データをダウンロードすることを特徴とする通信
   カラオケネットワークの楽曲データ配信方法。
2. 【請求項２】 前記他の通信カラオケ装置が、特定通信
   カラオケ装置に対してダウンロードしたい楽曲データの
   識別コードをアップロードし、特定通信カラオケ装置が
   該アップロードされた識別コードで識別される楽曲デー
   タのみをダウンロードすることを特徴とする請求項１に
   記載の通信カラオケネットワークの楽曲データ配信方
   法。