JP2003022337A - コンテンツ配信システム及び方法、情報提供装置、並びに情報端末装置 - Google Patents

コンテンツ配信システム及び方法、情報提供装置、並びに情報端末装置

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JP2003022337A
JP2003022337A JP2001205327A JP2001205327A JP2003022337A JP 2003022337 A JP2003022337 A JP 2003022337A JP 2001205327 A JP2001205327 A JP 2001205327A JP 2001205327 A JP2001205327 A JP 2001205327A JP 2003022337 A JP2003022337 A JP 2003022337A
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Naoya Haneda
直也 羽田
Kiyouya Tsutsui
京弥 筒井
Kenzo Akagiri
健三 赤桐
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試し視聴用の概要データをユーザの端末装置
間で自発的に通信させることにより、コンテンツを効率
的に流通させる。 【解決手段】 コンテンツ送信側の情報端末装置は、受
信側の情報端末装置にコンテンツ(試し視聴用の概要デ
ータ)を送信すると、送信側の情報端末装置は、コンテ
ンツ管理情報に基づいて、ポイント管理手段のポイント
値を更新する。このポイントは、追加データを入手して
概要データを詳細化する権利と交換可能なものである。
すなわち、第三者に試し視聴用の概要データをコピー配
布したユーザに対し、上記ポイントをインセンティブと
して付与することにより、コンテンツを効率的に流通さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテンツ配信シ
ステム及び方法、情報提供装置、並びに情報端末装置に
関し、特に、試し視聴が可能なように符号化された信号
を再生し、試し視聴者が購入を決めれば、少ない情報量
のデータを追加して高品質での再生や記録を可能とする
ようなコンテンツ配信システム及び方法、情報提供装
置、並びに情報端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、CD(Compact Disc)やいわゆ
るMD(Mini Disc:ソニー社商品名)等の音楽パッケ
ージメディアを販売している店舗には、多数の音楽デー
タを蓄積したキオスク端末が設置されており、客は持参
したMD等の記録媒体をキオスク端末に挿入し、メニュ
ー画面より所望のタイトルを選択した後、要求される料
金を投入することによって、キオスク端末は選択された
音楽データを記録媒体に記録する。これにより、客の好
みに応じたコンテンツを効率的に流通させている。
【0003】更に、従来の技術として、視聴者が購入し
た有料コンテンツを、視聴者自身が所有する再生装置や
友人・知人等の第三者が所有する再生装置に、著作権を
保護しながらコピーすることにより、コンテンツを効率
的に流通させる方法が提案されている(特開2000−
48079公報)。これは、個々の再生装置にIDを付
し、コンテンツをコピーする再生装置の間で金銭データ
を送受信することによりコンテンツを転売する方法であ
り、特に、私的コピーの範囲に含まれる再生装置には同
一のIDを付すことによって、私的コピーと転売コピー
との区別を行っている。
【0004】更に、従来の技術として、例えば音響など
の信号を暗号化して放送したり、記録媒体に記録して、
鍵を購入した者に対してのみ、その視聴を許可するとい
うソフトの流通方法が知られている。暗号化の方法とし
ては例えば、PCMの音響信号のビット列に対して鍵信
号として乱数系列の初期値を与え、発生した0/1の乱
数系列と上記PCMのビット列との排他的論理和をとっ
たビット列を送信したり記録媒体に記録する方法が知ら
れている。この方法を使用することにより、鍵信号を入
手した者のみがその音響信号を正しく再生できるように
し、鍵信号を入手しなかった者は雑音しか再生できない
ようにすることができる。もちろん、暗号化方法として
は、より複雑な方法を用いることも可能である。
【0005】一方、音響信号を圧縮して放送したり、記
録媒体に記録する方法が、普及しており、符号化された
オーディオ或いは音声等の信号を記録可能な光磁気ディ
スク等の記録媒体が広く使用されている。
【0006】オーディオ或いは音声等の信号の高能率符
号化の手法には種々あるが、例えば、時間軸上のオーデ
ィオ信号等をブロック化しないで、複数の周波数帯域に
分割して符号化する非ブロック化周波数帯域分割方式で
ある、帯域分割符号化(サブ・バンド・コーディング:
SBC)や、時間軸の信号を周波数軸上の信号に変換
(スペクトル変換)して複数の周波数帯域に分割し、各
帯域毎に符号化するブロック化周波数帯域分割方式、い
わゆる変換符号化等を挙げることができる。また、上述
の帯域分割符号化と変換符号化とを組み合わせた高能率
符号化の手法も考えられており、この場合には、例え
ば、上記帯域分割符号化で帯域分割を行った後、該各帯
域毎の信号を周波数軸上の信号にスペクトル変換し、こ
のスペクトル変換された各帯域毎に符号化が施される。
【0007】ここで上述したフィルタとしては、例えば
QMFフィルタがあり、このQMFフィルタについて
は、文献「1976, R.E.Crochiere, Digital coding of s
peechin subbands, Bell Syst. Tech. J. Vol.55, No.
8, 1976」 に述べられている。また、文献「ICASSP 83,
BOSTON, Polyphase Quadrature filters-A new subban
d coding technique, Joseph H. Rothweiler」には、等
バンド幅のフィルタ分割手法が述べられている。
【0008】ここで、上述したスペクトル変換として
は、例えば、入力オーディオ信号を所定単位時間(フレ
ーム)でブロック化し、当該ブロック毎に離散フーリエ
変換(DFT)、コサイン変換(DCT)、モディファ
イドDCT変換(MDCT)等を行うことで時間軸を周
波数軸に変換するようなスペクトル変換がある。MDC
Tについては、文献「ICASSP, 1987, Subband/Transfor
m Coding Using Filter Bank Designs Based on Time D
omain Aliasing Cancellation, J.P.Princen, A.B.Brad
ley, Univ. of Surrey Royal Melbourne Inst. of Tec
h.」 に述べられている。
【0009】波形信号をスペクトルに変換する方法とし
て、上述のDFTやDCTを使用した場合には、M個の
サンプルからなる時間ブロックで変換を行うとM個の独
立な実数データが得られる。時間ブロック間の接続歪み
を軽減するために、通常、両隣のブロックとそれぞれM
1個のサンプルずつオーバーラップさせるので、平均し
て、DFTやDCTでは(M−M1)個のサンプルに対
してM個の実数データを量子化して符号化することにな
る。
【0010】これに対してスペクトルに変換する方法と
して上述のMDCTを使用した場合には、両隣の時間と
M個ずつオーバーラップさせた2M個のサンプルから、
独立なM個の実数データが得られるので、平均して、M
DCTではM個のサンプルに対してM個の実数データを
量子化して符号化することになる。復号装置において
は、このようにしてMDCTを用いて得られた符号から
各ブロックにおいて逆変換を施して得られた波形要素を
互いに干渉させながら加え合わせることにより、波形信
号を再構成することができる。
【0011】一般に変換のための時間ブロックを長くす
ることによって、スペクトルの周波数分解能が高まり、
特定のスペクトル成分にエネルギーが集中する。したが
って、両隣のブロックと半分ずつオーバーラップさせて
長いブロック長で変換を行い、しかも得られたスペクト
ル信号の個数が、元の時間サンプルの個数に対して増加
しないMDCTを使用することにより、DFTやDCT
を使用した場合よりも効率の良い符号化を行うことが可
能となる。また、隣接するブロック同士に十分長いオー
バーラップを持たせることによって、波形信号のブロッ
ク間歪みを軽減することもできる。
【0012】このようにフィルタやスペクトル変換によ
って帯域毎に分割された信号を量子化することにより、
量子化雑音が発生する帯域を制御することができ、マス
キング効果などの性質を利用して聴覚的により高能率な
符号化を行なうことができる。また、ここで量子化を行
なう前に、各帯域毎に、例えばその帯域における信号成
分の絶対値の最大値で正規化を行なうようにすれば、さ
らに高能率な符号化を行なうことができる。
【0013】周波数帯域分割された各周波数成分を量子
化する場合の周波数分割幅としては、例えば人間の聴覚
特性を考慮した帯域分割が行われる。すなわち、一般に
臨界帯域(クリティカルバンド)と呼ばれている高域程
帯域幅が広くなるような帯域幅で、オーディオ信号を複
数(例えば25バンド)の帯域に分割することがある。
また、この時の各帯域毎のデータを符号化する際には、
各帯域毎に所定のビット配分或いは、各帯域毎に適応的
なビット割当て(ビットアロケーション)による符号化
が行われる。例えば、上記MDCT処理されて得られた
係数データを上記ビットアロケーションによって符号化
する際には、上記各ブロック毎のMDCT処理により得
られる各帯域毎のMDCT係数データに対して、適応的
な割当てビット数で符号化が行われることになる。
【0014】このようなビット割当手法としては、次の
2手法が知られている。すなわち、先ず文献「Adaptive
Transform Coding of Speech Signals, R. Zelinski a
nd P. Noll, IEEE Transactions of Accoustics, Speec
h, and Signal Processing,vol.ASSP-25, No.4, August
1977」 では、各帯域毎の信号の大きさをもとに、ビッ
ト割当を行なっている。この方式では、量子化雑音スペ
クトルが平坦となり、雑音エネルギー最小となるが、聴
感覚的にはマスキング効果が利用されていないために実
際の雑音感は最適ではない。また、文献「ICASSP 1980,
The critical band coder -- digital encoding of t
he perceptual requirements of theauditory system,
M.A.Kransner MIT」 では、聴覚マスキングを利用する
ことで、各帯域毎に必要な信号対雑音比を得て固定的な
ビット割当を行なう手法が述べられている。しかしこの
手法ではサイン波入力で特性を測定する場合でも、ビッ
ト割当が固定的であるために特性値が、それほど良い値
とならない。
【0015】これらの問題を解決するために、ビット割
当に使用できる全ビットが、各小ブロック毎にあらかじ
め定められた固定ビット割当パターン分と、各ブロック
の信号の大きさに依存したビット配分を行なう分に分割
使用され、その分割比を入力信号に関係する信号に依存
させ、上記信号のスペクトルが滑らかなほど上記固定ビ
ット割当パターン分への分割比率を大きくする高能率符
号化装置が提案されている。
【0016】この方法によれば、サイン波入力のよう
に、特定のスペクトルにエネルギーが集中する場合には
そのスペクトルを含むブロックに多くのビットを割り当
てる事により、全体の信号対雑音特性を著しく改善する
ことができる。一般に、急峻なスペクトル成分をもつ信
号に対して人間の聴覚は極めて敏感であるため、このよ
うな方法を用いる事により、信号対雑音特性を改善する
ことは、単に測定上の数値を向上させるばかりでなく、
聴感上、音質を改善するのに有効である。
【0017】ビット割り当ての方法にはこの他にも数多
くのやり方が提案されており、さらに聴覚に関するモデ
ルが精緻化され、符号化装置の能力があがれば聴覚的に
みてより高能率な符号化が可能になる。これらの方法に
おいては、計算によって求められた信号対雑音特性をな
るべく忠実に実現するような実数のビット割り当て基準
値を求め、それを近似する整数値を割り当てビット数と
することが一般的である。
【0018】また、本件発明者等が先に提案した特開平
6−46489号公報においては、スペクトル信号から
聴感上特に重要なトーン性の成分、すなわち特定の周波
数周辺にエネルギーが集中している信号成分、を分離し
て、他のスペクトル成分とは別に符号化する方法が提案
されており、これにより、オーディオ信号等を聴感上の
劣化を殆ど生じさせずに高い圧縮率で効率的に符号化す
ることが可能になっている。
【0019】実際の符号列を構成するにあたっては、先
ず、正規化および量子化が行なわれる帯域毎に量子化精
度情報、正規化係数情報を所定のビット数で符号化し、
次に、正規化および量子化されたスペクトル信号を符号
化すればよい。また、ISO/IEC 11172-3: 1993(E), 1993
では、帯域によって量子化精度情報を表すビット数が異
なるように設定された高能率符号化方式が記述されてお
り、高域になるにしたがって、量子化精度情報を表すビ
ット数が小さくなるように規格化されている。
【0020】量子化精度情報を直接符号化するかわり
に、復号装置において、例えば、正規化係数情報から量
子化精度情報を決定する方法も知られているが、この方
法では、規格を設定した時点で正規化係数情報と量子化
精度情報の関係が決まってしまうので、将来的にさらに
高度な聴覚モデルに基づいた量子化精度の制御を導入す
ることができなくなる。また、実現する圧縮率に幅があ
る場合には圧縮率毎に正規化係数情報と量子化精度情報
との関係を定める必要が出てくる。
【0021】量子化されたスペクトル信号を、例えば、
文献「D.A.Huffman : A Method forConstruction of Mi
nimum Redundancy Codes, Proc.I.R.E., 40, p.1098 (1
952)」に述べられている可変長符号を用いて符号化する
ことによって、より効率的に符号化する方法も知られて
いる。
【0022】上述のように符号化された信号をPCM信号
の場合と同様に暗号化して配布することも可能で、この
場合、鍵信号を入手していない者は元の信号を再生する
ことはできない。また、符号化されたビット列を暗号化
するのではなく、PCM信号をランダム信号に変換した
後、圧縮のための符号化を行なう方法もあり、この場合
も鍵信号を入手していない者は雑音しか再生することは
できない。
【0023】しかしながら、これらのスクランブル方法
では、鍵が無い場合、あるいは通常の再生手段で再生さ
せた場合には、それを再生させると雑音になってしま
い、そのソフトの内容把握をすることはできない。この
ため、例えば、比較的低音質で音楽を記録したディスク
を配布し、それを試聴した者が自分の気に入ったものに
対してだけ鍵を購入して高音質で再生できるようにす
る、あるいはそのソフトを試聴してから高音質で記録さ
れたディスクを新たに購入できるようにする、といった
用途に利用することができなかった。
【0024】また従来、高能率符号化を施した信号を暗
号化する場合に、通常の再生手段にとって意味のある符
号列を与えながら、その圧縮効率を下げないようにする
ことは困難であった。すなわち、前述のように、高能率
符号を施してできた符号列にスクランブルをかけた場
合、その符号列を再生しても雑音が発生するばかりでは
なく、スクランブルによってできた符号列が、元の高能
率符号の規格に適合していない場合には、再生手段がま
ったく動作しないこともありうる。また逆に、PCM信
号にスクランブルをかけた後、高能率符号化した場合に
は例えば聴覚の性質を利用して情報量を削っていると、
その高能率符号化を解除した時点で、必ずしも、PCM
信号にスクランブルをかけた信号が再現できるわけでは
無いので、スクランブルを正しく解除することは困難な
ものになってしまう。このため、圧縮の方法としては効
率は下がっても、スクランブルが正しく解除できる方法
を選択する必要があった。
【0025】これに対して、本発明者等により先に提案
された特開平10−135944号公報に記載された技
術によれば、例えば音楽信号をスペクトル信号に変換し
て符号化したもののうち、高域側のみを暗号化して狭帯
域の信号であれば、鍵が無くても試聴が可能なオーディ
オ符号化方式が開示されている。すなわち、この方式で
は例えば、高域側を暗号化するとともに、高域側のビッ
ト割り当て情報等をダミーデータに置き換え、高域側の
真のビット割り当て情報は、通常のデコーダが無視する
位置に記録している。この方式を採用すれば、例えば、
試聴の結果、気に入った音楽だけを高音質で楽しむこと
が可能となる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本来、
購入者が販売者から購入したコンテンツを第三者にコピ
ーすることによって得られる利益は、販売者や著作者に
還元されるべきものであるが、上述したように、視聴者
が購入した有料コンテンツを第三者が所有する再生装置
にコピーするような場合には次のような問題が考えられ
る。
【0027】例えば、購入者Aは販売者の販売機から正
規に購入したコンテンツを再生装置にコピーした後、当
該コンテンツを別の購入者Bの再生装置に対して二次的
なコピーを行う場合を考えると、例えば、購入者Aが半
分の価格で購入者Bにコピーしてコンテンツを転売する
ような場合には、購入者Aおよび購入者Bにとっては好
都合であるが、販売者や著作者にとって不利益となる場
合がある。
【0028】また、例えば、購入者Aが購入者Bと取り
引きした金銭データを、通信ネットワーク等を通じて販
売者や著作者に返還したり、あるいは、購入者Bが購入
者Aとではなく販売者と直接に金銭データを取り引きす
るような場合には、購入者Aが利益を不当に得ることも
なく、販売者や著作者にとっては好都合であるが、購入
者Aが購入者Bにコンテンツをコピーすることは購入者
Aの負担であると考えられるため、購入者Aにとって不
利益となる場合がある。特に、購入者Aがコンテンツを
使用することが目的ではなく、購入者Bにコンテンツを
紹介することを目的として購入することは、購入者Aに
とっては不利益となるだけであり、購入者Aが購入者B
にコンテンツを紹介しなければ、販売者は購入者Bに対
するコンテンツの販売機会を失うことになり、販売者や
著作者にとっても不利益となる場合がある。
【0029】更に、上述したように、符号化した音楽信
号の一部のデータをダミーデータに置換し、真の一部の
データを暗号化して記録媒体の別領域に記録するよう
な、上記特開平10−135944号公報に記載された
技術においては、その安全性を暗号化のみに依存してい
るため、万一、暗号が解読された場合には、料金を徴収
できないまま、高音質の音楽を聴くことができてしまう
危険性がある。
【0030】本発明は、上述のような実情に鑑みて提案
されたものであって、コンテンツの著作権を保護しなが
ら、コンテンツの利用者が第三者との間でコンテンツを
コピーするように動機付けることによって、コンテンツ
を効率的に流通させるようなコンテンツ配信システム及
び方法、情報提供装置、並びに情報端末装置を提供する
ことを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンテンツ
配信システムは、上述の課題を解決するために、情報提
供装置と情報端末装置との間、又は複数の情報端末装置
の間で任意のデジタルコンテンツを配信するコンテンツ
配信システムであって、上記デジタルコンテンツは、概
要データ、又は概要データに追加して詳細データを作成
するための追加データと、当該デジタルコンテンツを利
用する権利と交換可能なポイント値の変更条件を示すポ
イント更新情報とを含み、上記情報提供装置は、上記デ
ジタルコンテンツを上記情報端末装置に配信する配信手
段を有し、上記情報端末装置は、上記デジタルコンテン
ツを上記情報提供装置又は第2の情報端末装置から受信
するとともに、上記デジタルコンテンツを第3の情報端
末装置に送信する通信手段と、受信した上記デジタルコ
ンテンツを記録する記録手段と、上記ポイント値を管理
するとともに、上記デジタルコンテンツが上記第3の情
報端末装置に送信される場合、上記ポイント更新情報に
基づいて上記ポイント値を増やすポイント管理手段とを
有することを特徴とする。
【0032】また、本発明に係るコンテンツ配信方法
は、情報提供装置と情報端末装置との間、又は複数の情
報端末装置の間で任意のデジタルコンテンツを配信する
コンテンツ配信方法であって、上記デジタルコンテンツ
は、概要データ、又は概要データに追加して詳細データ
を作成するための追加データと、当該デジタルコンテン
ツを利用する権利と交換可能なポイント値の変更条件を
示すポイント更新情報とを含み、上記情報提供装置は、
上記デジタルコンテンツを情報端末装置に配信し、上記
情報端末装置は、上記デジタルコンテンツを上記情報提
供装置又は第2の情報端末装置から受信するとともに、
上記デジタルコンテンツを第3の情報端末装置に送信
し、受信した上記デジタルコンテンツを記録し、上記ポ
イント値を管理するとともに、上記デジタルコンテンツ
が上記第3の情報端末装置に送信される場合、上記ポイ
ント更新情報に基づいて上記ポイント値を増やすことを
特徴とすることにより、上述の課題を解決する。
【0033】ここで、上記情報端末装置は、受信した上
記デジタルコンテンツを識別可能なコンテンツ履歴情報
を管理する履歴管理手段をさらに有し、上記ポイント管
理手段は、上記デジタルコンテンツが上記第3の情報端
末装置に送信される場合、上記ポイント更新情報に加え
て上記第3の情報端末装置のコンテンツ履歴情報に基づ
いて上記ポイント値を変更することが挙げられる。ま
た、上記情報端末装置は、上記概要データおよび上記詳
細データを再生する再生手段を加えて有し、上記ポイン
ト管理手段は、上記ポイント更新情報に基づいて上記ポ
イント値を変更することが挙げられる。
【0034】また、上記概要データは、コンテンツが符
号化されて得られる符号列の一部が再生可能とされた試
し視聴用のデータであり、上記情報端末装置は、上記情
報提供装置に所望の試し視聴用のデータの高品質化の要
求を送ることにより対応するコンテンツの試し視聴用の
データを高品質化するための上記追加データが上記情報
提供装置から供給されることが挙げられる。
【0035】次に、本発明に係る情報提供装置は、コン
テンツの概要データ、又は概要データに追加して詳細デ
ータを作成するための追加データと、当該デジタルコン
テンツを利用する権利と交換可能なポイント値の変更条
件を示すポイント更新情報とを含むデジタルコンテンツ
を情報端末装置に配信する配信手段と、上記情報端末装
置からの要求に応じて上記ポイント値を供給するポイン
ト供給手段とを具備することを特徴とすることにより、
上述の課題を解決する。
【0036】次に、本発明に係る情報端末装置は、コン
テンツの概要データ、又は概要データに追加して詳細デ
ータを作成するための追加データと、当該デジタルコン
テンツを利用する権利と交換可能なポイント値の変更条
件を示すポイント更新情報とを含むデジタルコンテンツ
を別の情報端末装置との間で送受信する通信手段と、上
記デジタルコンテンツを記録する記録手段と、上記概要
データおよび上記追加データから上記詳細データを作成
する書換手段と、上記デジタルコンテンツを再生する再
生手段と、上記デジタルコンテンツを識別可能なコンテ
ンツ履歴情報を管理する履歴管理手段と、上記ポイント
値を管理するとともに、上記デジタルコンテンツを上記
別の情報端末装置に送信した場合、或いは上記デジタル
コンテンツを上記別の情報端末装置から受信した場合、
或いは上記デジタルコンテンツを再生した場合、上記ポ
イント更新情報および上記コンテンツ履歴情報に基づい
て上記ポイント値を変更するポイント管理手段とを具備
することを特徴とすることにより、上述の課題を解決す
る。
【0037】これらのコンテンツ配信システム及び方
法、情報提供装置、並びに情報端末装置において、上記
試し視聴用のデータは、コンテンツが符号化されて得ら
れる所定フォーマットの符号列の一部の情報がダミーデ
ータに置き換えられた第1の符号列のデータであり、上
記追加データは、上記第1の符号列の上記ダミーデータ
の部分を補完する第2の符号列のデータであることが挙
げられる。また、上記コンテンツの符号化においては、
入力信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎
の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係
数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成し、上記
ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化係数
情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくとも1
つの情報の一部に対応するダミーデータであることが挙
げられ、上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上
記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の
少なくとも1つの情報の高域側の情報に対応するダミー
データであることが挙げられる。また、上記試し視聴用
のデータは、コンテンツが符号化されて得られる符号列
の一部の情報が暗号化されたものであり、上記追加デー
タは、上記符号列の一部の情報の暗号化を復号する鍵情
報のデータであることが挙げられる。
【0038】さらに、本発明に係るコンピュータ読み取
り可能な記録媒体は、コンテンツの概要データ、又は概
要データに追加して詳細データを作成するための追加デ
ータと、当該デジタルコンテンツを利用する権利と交換
可能なポイント値の変更条件を示すポイント更新情報と
を含むデジタルコンテンツを、情報提供装置又は別の情
報端末装置との間で送受信する通信手順と、上記デジタ
ルコンテンツを記録する記録手順と、上記概要データお
よび上記追加データから上記詳細データを作成する書換
手順と、上記デジタルコンテンツを再生する再生手順
と、上記デジタルコンテンツを識別可能なコンテンツ履
歴情報を管理する履歴管理手順と、上記ポイント値を管
理するとともに、上記デジタルコンテンツを上記別の情
報端末装置に送信した場合、或いは上記デジタルコンテ
ンツを上記別の情報端末装置から受信した場合、或いは
上記デジタルコンテンツを再生した場合、上記ポイント
更新情報および上記コンテンツ履歴情報に基づいて上記
ポイント値を変更するポイント管理手順とを含む処理を
実行させるためのプログラムが記録されたことを特徴と
する。
【0039】
【発明の実施の形態】先ず、本発明に係る実施の形態を
説明するに先立ち、本発明の実施の形態の説明に供する
一般の圧縮データ記録再生装置としての光ディスク記録
再生装置について、図面を参照しながら説明する。
【0040】図1は、光ディスク記録再生装置の一例を
示すブロック図である。この図1に示す装置において、
先ず記録媒体としては、スピンドルモータ51により回
転駆動される光磁気ディスク1が用いられる。光磁気デ
ィスク1に対するデータの記録時には、例えば光学ヘッ
ド53によりレーザ光を照射した状態で記録データに応
じた変調磁界を磁気ヘッド54により印加することによ
って、いわゆる磁界変調記録を行い、光磁気ディスク1
の記録トラックに沿ってデータを記録する。また再生時
には、光磁気ディスク1の記録トラックを光学ヘッド5
3によりレーザ光でトレースして磁気光学的に再生を行
う。
【0041】光学ヘッド53は、例えば、レーザダイオ
ード等のレーザ光源、コリメータレンズ、対物レンズ、
偏光ビームスプリッタ、シリンドリカルレンズ等の光学
部品及び所定パターンの受光部を有するフォトディテク
タ等から構成されている。この光学ヘッド53は、光磁
気ディスク1を介して上記磁気ヘッド54と対向する位
置に設けられている。光磁気デイスク1にデータを記録
するときには、後述する記録系のヘッド駆動回路66に
より磁気ヘッド54を駆動して記録データに応じた変調
磁界を印加すると共に、光学ヘッド53により光磁気デ
ィスク1の目的トラックにレーザ光を照射することによ
って、磁界変調方式により熱磁気記録を行う。またこの
光学ヘッド53は、目的トラックに照射したレーザ光の
反射光を検出し、例えばいわゆる非点収差法によりフォ
ーカスエラーを検出し、例えばいわゆるプッシュプル法
によりトラッキングエラーを検出する。光磁気ディスク
1からデータを再生するとき、光学ヘッド53は上記フ
ォーカスエラーやトラッキングエラーを検出すると同時
に、レーザ光の目的トラックからの反射光の偏光角(カ
ー回転角)の違いを検出して再生信号を生成する。
【0042】光学ヘッド53の出力は、RF回路55に
供給される。このRF回路55は、光学ヘッド53の出
力から上記フォーカスエラー信号やトラッキングエラー
信号を抽出してサーボ制御回路56に供給するととも
に、再生信号を2値化して後述する再生系のデコーダ7
1に供給する。
【0043】サーボ制御回路56は、例えばフォーカス
サーボ制御回路やトラッキングサーボ制御回路、スピン
ドルモータサーボ制御回路、スレッドサーボ制御回路等
から構成される。上記フォーカスサーボ制御回路は、上
記フォーカスエラー信号がゼロになるように、光学ヘッ
ド53の光学系のフォーカス制御を行う。また上記トラ
ッキングサーボ制御回路は、上記トラッキングエラー信
号がゼロになるように光学ヘッド53の光学系のトラッ
キング制御を行う。さらに上記スピンドルモータサーボ
制御回路は、光磁気ディスク1を所定の回転速度(例え
ば一定線速度)で回転駆動するようにスピンドルモータ
51を制御する。また、上記スレッドサーボ制御回路
は、システムコントローラ57により指定される光磁気
ディスク1の目的トラック位置に光学ヘッド53及び磁
気ヘッド54を移動させる。このような各種制御動作を
行うサーボ制御回路56は、該サーボ制御回路56によ
り制御される各部の動作状態を示す情報をシステムコン
トローラ57に送る。
【0044】システムコントローラ57にはキー入力操
作部58や表示部59が接続されている。このシステム
コントローラ57は、キー入力操作部58による操作入
力情報により操作入力情報により記録系及び再生系の制
御を行う。またシステムコントローラ57は、光磁気デ
ィスク1の記録トラックからヘッダタイムやサブコード
のQデータ等により再生されるセクタ単位のアドレス情
報に基づいて、光学ヘッド53及び磁気ヘッド54がト
レースしている上記記録トラック上の記録位置や再生位
置を管理する。さらにシステムコントローラ57は、本
圧縮データ記録再生装置のデータ圧縮率と上記記録トラ
ック上の再生位置情報とに基づいて表示部59に再生時
間を表示させる制御を行う。
【0045】この再生時間表示は、光磁気ディスク1の
記録トラックからいわゆるヘッダタイムやいわゆるサブ
コードQデータ等により再生されるセクタ単位のアドレ
ス情報(絶対時間情報)に対し、データ圧縮率の逆数
(例えば1/4圧縮のときには4)を乗算することによ
り、実際の時間情報を求め、これを表示部59に表示さ
せるものである。なお、記録時においても、例えば光磁
気ディスク等の記録トラックに予め絶対時間情報が記録
されている(プリフォーマットされている)場合に、こ
のプリフォーマットされた絶対時間情報を読み取ってデ
ータ圧縮率の逆数を乗算することにより、現在位置を実
際の記録時間で表示させることも可能である。
【0046】次に、この図1に示す光ディスク記録再生
装置の記録系において、入力端子60からのアナログオ
ーディオ入力信号AINがローパスフイルタ61を介し
てA/D変換器62に供給され、このA/D変換器62
は、上記アナログオーディオ入力信号AINを量子化す
る。A/D変換器62から得られたデジタルオーディオ
信号は、ATC(適応変換符号化:Adaptive Transform
Coding) エンコーダ63に供給される。また、入力端
子67からのデジタルオーディオ入力信号D がデジ
タル入力インターフェース回路68を介してATCエン
コーダ63に供給される。ATCエンコーダ63は、上
記入力信号AINを上記A/D変換器62により量子化
した所定転送速度のデジタルオーディオPCMデータに
ついて、所定のデータ圧縮率に応じたビット圧縮(デー
タ圧縮)処理を行うものであり、ATCエンコーダ63
から出力される圧縮データ(ATCデータ)は、メモリ
(RAM)64に供給される。例えばデータ圧縮率が1
/8の場合について説明すると、ここでのデータ転送速
度は、標準的なデジタルオーディオCDのフォーマット
であるいわゆるCD−DAフォーマットのフオーマット
のデータ転送速度(75セクタ/秒)の1/8(9.375
セクタ/秒)に低減されている。
【0047】次に、メモリ(RAM)64は、データの
書き込み及び読み出しがシステムコントローラ57によ
り制御され、ATCエンコーダ63から供給されるAT
Cデータを一時的に記憶しておき、必要に応じてディス
ク上に記録するためのバッファメモリとして用いられて
いる。すなわち、例えばデータ圧縮率が1/8の場合に
おいて、ATCエンコーダ63から供給される圧縮オー
ディオデータは、そのデータ転送速度が、標準的なCD
−DAフォーマットのデータ転送速度(75セクタ/
秒)の1/8、すなわち9.375セクタ/秒に低減されて
おり、この圧縮データがメモリ64に連続的に書き込ま
れる。この圧縮データ(ATCデータ)は、前述したよ
うに8セクタにつき1セクタの記録を行えば足りるが、
このような8セクタおきの記録は事実上不可能に近いた
め、後述するようなセクタ連続の記録を行うようにして
いる。
【0048】この記録は、休止期間を介して、所定の複
数セクタ(例えば32セクタ+数セクタ)から成るクラ
スタを記録単位として、標準的なCD−DAフォーマッ
トと同じデータ転送速度(75セクタ/秒)でバースト
的に行われる。すなわちメモリ64においては、上記ビ
ット圧縮レートに応じた9.375(=75/8)セクタ/
秒の低い転送速度で連続的に書き込まれたデータ圧縮率
1/8のATCオーディオデータが、記録データとして
上記75セクタ/秒の転送速度でバースト的に読み出さ
れる。この読み出されて記録されるデータについて、記
録休止期間を含む全体的なデータ転送速度は、上記9.3
75セクタ/秒の低い速度となっているが、バースト的に
行われる記録動作の時間内での瞬時的なデータ転送速度
は上記標準的な75セクタ/秒となっている。従って、
ディスク回転速度が標準的なCD−DAフォーマットと
同じ速度(一定線速度)のとき、該CD−DAフォーマ
ットと同じ記録密度、記録パターンの記録が行われるこ
とになる。
【0049】メモリ64から上記75セクタ/秒の(瞬
時的な)転送速度でバースト的に読み出されたATCオ
ーディオデータすなわち記録データは、エンコーダ65
に供給される。ここで、メモリ64からエンコーダ65
に供給されるデータ列において、1回の記録で連続記録
される単位は、複数セクタ(例えば32セクタ)から成
るクラスタ及び該クラスタの前後位置に配されたクラス
タ接続用の数セクタとしている。このクラスタ接続用セ
クタは、エンコーダ65でのインターリーブ長より長く
設定しており、インターリーブされても他のクラスタの
データに影響を与えないようにしている。
【0050】エンコーダ65は、メモリ64から上述し
たようにバースト的に供給される記録データについて、
エラー訂正のための符号化処理(パリテイ付加及びイン
ターリーブ処理)やEFM符号化処理などを施す。この
エンコーダ65による符号化処理の施された記録データ
が磁気ヘッド駆動回路66に供給される。この磁気ヘッ
ド駆動回路66は、磁気ヘッド54が接続されており、
上記記録データに応じた変調磁界を光磁気ディスク1に
印加するように磁気ヘッド54を駆動する。
【0051】また、システムコントローラ57は、メモ
リ64に対する上述の如きメモリ制御を行うとともに、
このメモリ制御によりメモリ64からバースト的に読み
出される上記記録データを光磁気ディスク1の記録トラ
ックに連続的に記録するように記録位置の制御を行う。
この記録位置の制御は、システムコントローラ57によ
りメモリ64からバースト的に読み出される上記記録デ
ータの記録位置を管理して、光磁気ディスク1の記録ト
ラック上の記録位置を指定する制御信号をサーボ制御回
路56に供給することによって行われる。
【0052】次に、図1に示す光ディスク記録再生装置
の再生系について説明する。この再生系は、上述の記録
系により光磁気ディスク1の記録トラック上に連続的に
記録された記録データを再生するためのものであり、光
学ヘッド53によって光磁気ディスク1の記録トラック
をレーザ光でトレースすることにより得られる再生出力
がRF回路55により2値化されて供給されるデコーダ
71を備えている。この場合、光磁気ディスクのみでは
なく、いわゆるCD(コンパクトディスク:Compact Di
sc)と同じ再生専用光ディスクや、いわゆるCD−Rタ
イプの光ディスクの読み出しも行なうことができる。
【0053】デコーダ71は、上述の記録系におけるエ
ンコーダ65に対応するものであって、RF回路55に
より2値化された再生出力について、エラー訂正のため
の上述の如き復号処理やEFM復号処理などの処理を行
い、上述のデータ圧縮率1/8のATCオーディオデー
タを、正規の転送速度よりも早い75セクタ/秒の転送
速度で再生する。このデコーダ71により得られる再生
データは、メモリ(RAM)72に供給される。
【0054】メモリ(RAM)72は、データの書き込
み及び読み出しがシステムコントローラ57により制御
され、デコーダ71から75セクタ/秒の転送速度で供
給される再生データがその75セクタ/秒の転送速度で
バースト的に書き込まれる。また、このメモリ72は、
上記75セクタ/秒の転送速度でバースト的に書き込ま
れた上記再生データがデータ圧縮率1/8に対応する
9.375セクタ/秒の転送速度で連続的に読み出される。
【0055】システムコントローラ57は、再生データ
をメモリ72に75セクタ/秒の転送速度で書き込むと
ともに、メモリ72から上記再生データを上記9.375セ
クタ/秒の転送速度で連続的に読み出すようなメモリ制
御を行う。また、システムコントローラ57は、メモリ
72に対する上述の如きメモリ制御を行うとともに、こ
のメモリ制御によりメモリ72からバースト的に書き込
まれる上記再生データを光磁気ディスク1の記録トラッ
クから連続的に再生するように再生位置の制御を行う。
この再生位置の制御は、システムコントローラ57によ
りメモリ72からバースト的に読み出される上記再生デ
ータの再生位置を管理して、光磁気ディスク1もしくは
光ディスク1の記録トラック上の再生位置を指定する制
御信号をサーボ制御回路56に供給することによって行
われる。
【0056】メモリ72から9.375セクタ/秒の転送速
度で連続的に読み出された再生データとして得られるA
TCオーディオデータは、ATCデコーダ73に供給さ
れる。このATCデコーダ73は、上記記録系のATC
エンコーダ63に対応するもので、例えばATCデータ
を8倍にデータ伸張(ビット伸張)することで16ビッ
トのデジタルオーディオデータを再生する。このATC
デコーダ73からのデジタルオーディオデータは、D/
A変換器74に供給される。
【0057】D/A変換器74は、ATCデコーダ73
から供給されるデジタルオーディオデータをアナログ信
号に変換して、アナログオーディオ出力信号AOUT
を形成する。このD/A変換器74により得られるアナ
ログオーディオ信号AOUTは、ローパスフイルタ75
を介して出力端子76から出力される。
【0058】次に、信号の高能率圧縮符号化について詳
述する。すなわち、オーディオPCM信号等の入力デジ
タル信号を、帯域分割符号化(SBC)、適応変換符号
化(ATC)及び適応ビット割当ての各技術を用いて高
能率符号化する技術について、図2以降を参照しながら
説明する。
【0059】図2は、本発明の実施の形態の説明に供す
る音響波形信号の符号化装置の具体例を示すブロック図
である。この例において、入力された信号波形101は
変換手段1101によって信号周波数成分の信号102
に変換された後、信号成分符号化手段1102によって
各成分が符号化され、符号列生成手段1103によって
符号列104が生成される。
【0060】図3は図2の変換手段1101の具体例を
示し、帯域分割フィルタによって二つの帯域に分割され
た信号がそれぞれの帯域においてMDCT等の順スペク
トル変換手段スペクトル信号成分221、222に変換
されている。図3の信号201は図2の信号101に対
応し、図3の各信号221、222は図2の信号102
に対応している。図3の変換手段で、信号211、21
2の帯域幅は信号201の帯域幅の1/2となってお
り、信号201の1/2に間引かれている。変換手段と
してはこの具体例以外にも種々考えられ、例えば、入力
信号を直接、MDCTによってスペクトル信号に変換し
てもよいし、MDCTではなく、DFT(離散フーリエ
変換)やDCT(離散コサイン変換)によって変換して
もよい。いわゆる帯域分割フィルタによって信号を帯域
成分に分割することも可能であるが、多数の周波数成分
が比較的少ない演算量で得られる上記のスペクトル変換
によって周波数成分に変換する方法をとると都合がよ
い。
【0061】図4は、図2の信号成分符号化手段110
2の具体例を示し、入力信号301は、正規化手段13
01によって所定の帯域毎に正規化が施された後(信号
302)、量子化精度決定手段1302によって計算さ
れた量子化精度情報303に基づいて量子化手段130
3によって量子化され、信号304として取り出され
る。図4の信号301は図2の信号102に、図4の信
号304は図2の信号103に対応しているが、ここ
で、信号304には量子化された信号成分に加え、正規
化係数情報や量子化精度情報も含まれている。
【0062】図5は、図2に示す符号化装置によって生
成された符号列から音響信号を出力する復号装置の具体
例を示すブロック図である。この具体例において、符号
列401から符号列分解手段1401によって各信号成
分の符号402が抽出され、それらの符号402から信
号成分復号手段1402によって各信号成分403が復
元された後、逆変換手段1403によって音響波形信号
404が出力される。
【0063】図6は、図5の逆変換手段1403の具体
例であるが、これは図3の変換手段の具体例に対応した
もので、逆スペクトル変換手段1501、1502によ
って得られた各帯域の信号511、512が、帯域合成
フィルタ1511によって合成されている。図6の各信
号501、502は図5の信号403に対応し、図6の
信号521は図5の信号404に対応している。
【0064】図7は、図5の信号成分復号手段1402
の具体例で、図7の信号551は図5の信号402に対
応し、図7の信号553は図5の信号403に対応す
る。スペクトル信号551は逆量子化手段1551によ
って逆量子化された後(信号552)、逆正規化手段1
552によって逆正規化され、信号553として取り出
される。
【0065】図8は、図2に示される符号化装置におい
て、従来行なわれてきた符号化の方法について説明を行
なうための図である。この図の例において、スペクトル
信号は図3の変換手段によって得られたものであり、図
8はMDCTのスペクトルの絶対値をレベルをdBに変
換して示したものである。入力信号は所定の時間ブロッ
ク毎に例えば64個のスペクトル信号に変換されてお
り、それが例えば8つの帯域b1からb8まで(以下、
これらを符号化ユニットと呼ぶ)にまとめて正規化およ
び量子化が行なわれる。量子化精度は周波数成分の分布
の仕方によって符号化ユニット毎に変化させることによ
り、音質の劣化を最小限に押さえる聴覚的に効率の良い
符号化が可能である。
【0066】図9は、上述のように符号化された信号を
記録媒体に記録する場合の具体例を示したものである。
この具体例では、各フレームの先頭に同期信号SCを含
む固定長のヘッダがついており、ここに符号化ユニット
数UNも記録されている。ヘッダの次には量子化精度情
報QNが上記符号化ユニット数だけ記録され、その後に
正規化精度情報NPが上記符号化ユニット数だけ記録さ
れている。正規化および量子化されたスペクトル係数情
報SPはその後に記録されるが、フレームの長さが固定
の場合、スペクトル係数情報SPの後に、空き領域がで
きてもよい。この図の例は、図8のスペクトル信号を符
号化したもので、量子化精度情報QNとしては、最低域
の符号化ユニットの例えば6ビットから最高域の符号化
ユニットの例えば2ビットまで、図示されたように割り
当てられ、正規化係数情報NPとしては、最低域の符号
化ユニットの例えば46という値から最高域の符号化ユ
ニットの例えば22の値まで、図示されたように割り当
てられている。なお、この正規化係数情報NPとして
は、例えばdB値に比例した値が用いられている。
【0067】以上述べた方法に対して、さらに符号化効
率を高めることが可能である。例えば、量子化されたス
ペクトル信号のうち、頻度の高いものに対しては比較的
短い符号長を割り当て、頻度の低いものに対しては比較
的長い符号長を割り当てることによって、符号化効率を
高めることができる。また例えば、変換ブロック長を長
くとることによって、量子化精度情報や正規化係数情報
といったサブ情報の量を相対的に削減でき、また周波数
分解能を上がるので、周波数軸上で量子化精度をよりこ
まやかに制御できるため、符号化効率を高めることがで
きる。
【0068】さらにまた、本件発明者等が先に提案した
特願平5−152865号、又はWO94/28633
の明細書及び図面においては、スペクトル信号から聴感
上特に重要なトーン性の成分、すなわち特定の周波数周
辺にエネルギーが集中している信号成分、を分離して、
他のスペクトル成分とは別に符号化する方法が提案され
ており、これにより、オーディオ信号等を聴感上の劣化
を殆ど生じさせずに高い圧縮率での効率的に符号化する
ことが可能になっている。
【0069】図10は、このような方法を用いて符号化
を行なう場合の方法を説明するための図で、スペクトル
信号から、特にレベルが高いものをトーン成分、例えば
トーン成分Tn1〜Tn3として分離して符号化する様子
を示している。各トーン成分Tn1〜Tn3に対しては、
その位置情報、例えば位置データPos1〜Pos3も必要と
なるが、トーン成分Tn1〜Tn3を抜き出した後のスペ
クトル信号は少ないビット数で量子化することが可能と
なるので、特定のスペクトル信号にエネルギが集中する
信号に対して、このような方法をとると、特に効率の良
い符号化が可能となる。
【0070】図11は、このようにトーン性成分を分離
して符号化する場合の、図2の信号成分符号化手段11
02の構成を示したものである。図2の変換手段110
1の出力信号102(図11の信号601)は、トーン
成分分離手段1601によって、トーン成分(信号60
2)と非トーン成分(信号603)とに分離され、それ
ぞれ、トーン成分符号化手段1602および非トーン成
分符号化手段1603によって符号化され、それぞれ信
号604および605として取り出される。トーン成分
符号化手段1602および非トーン成分符号化手段16
03は、図4と同様の構成をとるが、トーン成分符号化
手段1602はトーン成分の位置情報の符号化も行な
う。
【0071】同様に図12は、上述のようにトーン性成
分を分離して符号化されたものを復号する場合の、図5
の信号成分復号手段1402の構成を示したものであ
る。図12の信号701は図11の信号604に対応
し、図12の信号702は図11の信号605に対応す
る。信号701はトーン成分復号手段1701により復
号され、信号703としてスペクトル信号合成手段17
03に送られ、信号702は非トーン成分復号手段17
02により復号され、信号704としてスペクトル信号
合成手段1703に送られる。スペクトル信号合成手段
1703は、トーン成分(信号703)と非トーン成分
(信号704)とを合成し、信号705として出力す
る。
【0072】図13は、上述のように符号化された信号
を記録媒体に記録する場合の具体例を示したものであ
る。この具体例では、トーン成分を分離して符号化して
おり、その符号列がヘッダ部と量子化精度情報QNの間
の部分に記録されている。トーン成分列に対しては、先
ず、トーン成分数情報TNが記録され、次に各トーン成
分のデータが記録されている。トーン成分のデータとし
ては、位置情報P、量子化精度情報QN、正規化係数情
報NP、スペクトル係数情報SPが挙げられる。この具
体例ではさらに、スペクトル信号に変換する変換ブロッ
ク長を、図9の具体例の場合の2倍にとって周波数分解
能も高めてあり、さらに可変長符号も導入することによ
って、図9の具体例に比較して、同じバイト数のフレー
ムに2倍の長さに相当する音響信号の符号列を記録して
いる。
【0073】以上の説明は、本発明の実施の形態の説明
に先立つ技術を説明したものであるが、本発明の実施の
形態は、例えばオーディオに適用する場合に、比較的低
品質のオーディオ信号は内容の試聴用として自由に聞く
ことができるようにし、高品質のオーディオ信号は、比
較的小量の追加データを購入などして入手することで聴
けるようにするものである。以下の説明中では、オーデ
ィオやビデオのコンテンツの試し視聴用の比較的低品質
のデータを概要データともいう。
【0074】すなわち、本発明の実施の形態において
は、例えば、上記図9のように符号化されるべきところ
に、図14に示すように、量子化精度情報QNの内のダ
ミーの量子化精度データとして、高域側の4つの符号化
ユニットに対して0ビット割り当てを示すデータを符号
化し、また、正規化係数情報NPの内のダミーの正規化
係数データとして高域側の4つの符号化ユニットには最
小の値の正規化係数情報0を符号化する(この具体例で
は正規化係数はdB値に比例した値をとるものとす
る)。このように、高域側の量子化精度情報を0にする
ことによって、実際には図14の領域Negの部分のスペ
クトル係数情報は無視され、これを通常の再生装置で再
生すると、図15に示したようなスペクトルを持つ狭帯
域のデータが再生される。また、正規化係数情報もダミ
ーのデータを符号化することによって、量子化精度情報
を推測して不正に高品質再生をすることが一層、困難に
なる。
【0075】このような本発明の実施の形態に用いられ
る信号再生装置及び方法は、信号が符号化されて得られ
る所定フォーマットの符号列を再生する際に、上記所定
フォーマットの符号列の一部がダミーデータとされた第
1の符号列(概要データ)に対して、上記ダミーデータ
の部分を補完する第2の符号列(追加データ)を用いて
該ダミーデータを書き換え、上記第1の符号列と上記書
き換えられた符号列とを所定の条件に応じて切り換えて
出力するものである。
【0076】また、本発明の実施の形態に用いられる信
号記録装置及び方法は、信号が符号化されて得られる所
定フォーマットの符号列を記録する際に、上記所定フォ
ーマットの符号列の少なくとも一部がダミーデータとさ
れた第1の符号列(概要データ)に対して、上記ダミー
データの部分を補完する第2の符号列(追加データ)を
用いて該ダミーデータを書き換えるものである。
【0077】ここで、全帯域の量子化精度情報、正規化
係数情報をダミーのデータと置き換えておくこともでき
る。この場合は通常の再生装置で再生してもなんらの意
味のあるデータの再生はできない。試し視聴を行うため
には、上記第2の符号列の部分符号列(例えば量子化精
度情報、正規化係数情報の低域側のデータ)を用いてダ
ミーデータの一部を書き換えて再生するようにし、高品
質の信号再生を希望する場合は、残りのダミーデータに
対応する量子化精度情報や正規化係数情報、すなわち、
上記第2の符号列の内の上記部分符号列以外の部分の符
号列を、追加データとして購入等して入手することで、
上記ダミーデータの全てを補完することができ、これに
よって高品質(高音質、高画質)の信号再生が行える。
また、上記第2の符号列の部分符号列の量を変更するこ
とにより、試し視聴の信号の品質を任意に変更すること
ができる。
【0078】なお、上記の例では、量子化精度情報と正
規化係数情報の両者をダミーデータで置き換えている
が、どちらか一方のみをダミーデータで置き換えるよう
にしてもよい。量子化精度情報のみを0ビットデータの
ダミーデータとした場合には、上記図15に示したよう
なスペクトルを持つ狭帯域のデータが再生される。一
方、正規化係数情報のみを0の値を持つダミーデータと
した場合には、図16に示したようなスペクトルを持つ
ことになり、高域側のスペクトルは厳密には0にはなら
ないが、可聴性という観点からは実質的には0と同じで
あり、本発明の実施の形態においては、この場合も含め
て狭帯域信号と呼ぶことにする。
【0079】量子化精度情報および正規化係数情報のう
ち、どのデータをダミーデータにするかという点に関し
ては、これらの真の値を推測されて高品質再生されてし
まうというリスクに関して差異がある。量子化精度情報
と正規化係数情報の両者がダミーデータとなっている場
合、これらの真の値を推測するためのデータが全く無い
ため、一番、安全である。量子化精度情報のみダミーデ
ータにした場合には、例えば、元のビット割り当てアル
ゴリズムが正規化係数を元に量子化精度情報を求めるも
のである場合、正規化係数情報を手掛かりにして量子化
精度情報を推測される危険性があるため、リスクは比較
的高くなる。これに対して、量子化精度情報から正規化
係数情報を求めることは比較的困難であるから、正規化
係数情報のみをダミーデータとする方法は量子化精度情
報のみをダミーデータとする方法と比較してリスクは低
くなる。なお、帯域によって、量子化精度情報又は正規
化係数情報を選択的にダミーデータとするようにしても
よい。
【0080】この外、スペクトル係数情報の一部を0の
ダミーデータで置き換えるようにしてもよい。特に中域
のスペクトルは音質上、重要な意味を持つので、この部
分を0のダミーデータで置き換え、中高域部分はダミー
量子化精度情報やダミー正規化係数情報で置き換えるよ
うにしてもよい。その場合、ダミー量子化精度情報やダ
ミー正規化係数情報で置き換える帯域はスペクトル係数
情報の一部をダミーデータに置き換える帯域をカバーさ
せるようにして、正しく狭帯域再生が行われるようにす
る。特にスペクトル係数情報の符号化に可変長符号を用
いた場合、中域の一部の情報が欠落することによって、
それより高域のデータは全く解読ができなくなる。
【0081】何れにしても、信号の内容に立ち入った比
較的大きなデータを推測することは、通常の暗号化で用
いる比較的短い鍵長を解読することに比べて困難であ
り、例えば、その曲の著作権者の権利が不正に侵される
リスクは低くなると言える。また、仮にある曲に対し
て、ダミーデータを推測されても、暗号アルゴリズムの
解読方法が知られる場合と異なり、他の曲に対して被害
が拡大する恐れはないので、その点からも特定の暗号化
を施した場合よりも安全性が高いと言うことができる。
【0082】すなわち、上記実施の形態によれば、信号
が符号化されて得られる所定フォーマットの符号列を再
生する際に、上記所定フォーマットの符号列の少なくと
も一部がダミーデータとされた第1の符号列に対して、
上記ダミーデータの部分を補完する第2の符号列の部分
符号列を用いて該ダミーデータの少なくとも一部を書き
換え、上記第2の符号列の上記部分符号列により書き換
えられた符号列を復号することにより、コンテンツ(ソ
フトウェア)の内容を確認してから高品質再生に必要な
情報を入手すべきかどうかを判断することが可能とな
り、また、暗号化を行なった場合と異なり、暗号解読等
の不正な行為により高品質再生が行なわれる危険性が低
くなり、より円滑なコンテンツの配布をすることが可能
となるのみならず、上記第2の符号列の上記部分符号列
を変更すること、例えば帯域幅を変化させることによ
り、試し視聴用の信号の品質(音質や画質)を任意に変
更することができる。
【0083】図17は、本発明の実施の形態に用いられ
る再生装置の例を示すブロック図であり、上記図5の従
来の復号手段を改良したものである。
【0084】図17において、入力信号801は、一部
をダミーデータで置き換えられた符号列(第1の符号
列、概要データ)であり、ここでは、全帯域もしくは高
域側の量子化精度情報および正規化係数情報がダミーデ
ータになっているものとする。このダミーデータが埋め
こまれた高能率符号化信号である信号801は、例え
ば、所定の公衆回線(ISDN:Integrated Services D
igital Network、衛星回線、アナログ回線等)を介して
受信され、符号化列分離手段1801に入力される。こ
れが先ず符号列分解手段1801によって符号列の内容
が分解され、信号802として符号列書き換え手段18
02および切換スイッチ1808の被選択端子bに送ら
れる。符号列書き換え手段1802は、制御手段180
5を通じて、上記ダミーデータの部分を補完する第2の
符号列としての真の量子化精度情報および正規化係数情
報806を信号807(追加データ)として受け取り、
これにより、信号802のうちのダミーの量子化精度情
報および正規化係数情報の部分を書き換え、その結果を
切換スイッチ1808の被選択端子aに送る。切換スイ
ッチ1808からの出力は、信号成分復号手段1803
に送られる。信号成分復号手段1803は、このデータ
をスペクトル・データ804に復号し、逆変換手段18
04はこれを時系列データ805に変換して、オーディ
オ信号を再生する。
【0085】この図17の構成において、試し視聴モー
ドの場合には、符号列分解手段1801からの信号80
2は、符号列書き換え手段1802をバイパスして、切
換スイッチ1808の被選択端子bを介して信号成分復
号手段1803に入力される。購入モードの場合には、
上述したダミーデータを書き換える真の量子化精度情報
及び/又は真の正規化係数情報806を、上記信号80
1と同一の公衆回線を経由して制御手段1805に入力
する。制御手段1805は、符号列書き換え手段180
2に入力されるダミーデータが埋めこまれた高能率符号
化信号801中のダミーデータを上記真の量子化精度情
報及び/又は真の正規化係数情報806を用いて書き換
え、この書き換えられた高能率符号化信号803が、切
換スイッチ808の被選択端子aを介して信号成分復号
手段1803に入力される。
【0086】これによってユーザは、上記試し視聴モー
ド時にダミーデータが付加された低い音質の視聴音楽を
聴くことができ、所定の購入手続き(課金処理、認証処
理等)が行われた場合には高い音質の音楽を聴くことが
できる。
【0087】上述した具体例においては、上記ダミーデ
ータの全てを上記第2の符号列を用いて書き換える(補
完する)場合について説明したが、これに限定されず、
上記ダミーデータの少なくとも一部分を上記第2の符号
列の部分符号列を用いて書き換えて再生するようなこと
も可能である。このように、ダミーデータの少なくとも
一部分を第2の符号列の部分符号列を用いて置き換えて
再生する場合に、該第2の符号列の上記部分符号列の割
合を任意に変更することにより、例えば試し視聴の品質
(音質や画質等)を任意に変更することができる。この
場合には、試し視聴モード時であっても、上記第2の符
号列の部分符号列が信号806として制御手段1805
に入力され、信号807となって符号列書き換え手段1
802に送られるから、符号列分解手段1801からの
第1の符号列に埋め込まれたダミーデータの一部分を上
記第2の符号列の部分符号列を用いて書き換え、切り換
えスイッチ1808を被選択端子a側に切換接続して、
信号成分復号手段1803に送るようにすればよい。
【0088】ここで、上記符号化方式として、コンテン
ツの信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎
の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係
数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成するよう
な方式の場合、上記ダミーデータは、上記量子化精度情
報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報
の内の少なくとも1つの情報の少なくとも一部に対応す
るダミーデータであることが挙げられ、この場合、上記
第2の符号列の部分符号列は、上記ダミーデータの低域
側の情報とすることが挙げられる。具体的には、例え
ば、上記ダミーデータが上記量子化精度情報の高域側、
あるいは上記正規化係数情報の高域側の情報のダミーデ
ータのとき、上記第2の符号列の部分符号列は、上記ダ
ミーデータに対応する量子化精度情報、あるいは上記正
規化係数情報の低域側の情報とすることが挙げられる。
【0089】もしダミーデータの書き換え用データ(第
2の符号列の部分符号列)がダミーデータに対応する情
報の全帯域かほぼ全帯域に近い帯域のためのものである
ときは、広い帯域の高音質のオーディオ信号が再生され
る。ダミーデータの書き換え用データ(第2の符号列の
部分符号列)がダミーデータに対応する情報の一部の狭
い帯域のためのものであるときは、狭い帯域のオーディ
オ信号が再生される。これにより、ダミーデータの書き
換え用データがどの帯域幅に対応するデータであるかに
より、試し聞きの音質がコントロールでき、かつ広帯域
のオーディオ信号の再生も可能となる。
【0090】以上説明した実施の形態においては、ダミ
ーデータが埋めこまれた高能率符号化信号801とダミ
ーデータを書き換える真の量子化精度情報及び/又は真
の正規化係数情報(第2の符号列、あるいはその部分符
号列)806とを上記同一公衆回線を介してサーバ側か
ら入手したが、例えば、データ量の多いダミーデータが
埋めこまれた高能率符号化信号801を伝送レートの高
い衛星回線で入手し、データ量の少ない真の量子化精度
情報及び/又は真の正規化係数情報806を電話回線や
ISDN等の伝送レートの比較的低い回線を用いて別々
に入手してもよい。また、信号801をCD−ROM
や、DVD(デジタル多用途ディスク)−ROM等の大
容量記録媒体で供給するようにしてもよい。以上のよう
な構成にすることでセキュリティーを高めることが可能
になる。
【0091】ところで、図13では、トーン成分と非ト
ーン成分に関する説明をしたが、ダミーデータが埋めこ
まれた高能率符号化信号は、トーン成分を構成する量子
化精度情報及び/又は正規化係数情報に対して行われて
もよいし、非トーン成分を構成する量子化精度情報及び
/又は正規化係数情報に対して行われてもよいし、トー
ン成分と非トーン成分両方の量子化精度情報及び/又は
正規化係数情報に対して行われてもよい。
【0092】次に、図18は、図17の制御手段180
5からの信号807の真の情報(第2の符号列)のフォ
ーマットの具体例を示したもので、図14に示されるN
番フレームの情報を図9に示す情報に変更するためのも
のである。これにより、ダミーデータの入ったままの符
号列では、図15に示されるスペクトルを持つ再生音が
図8に示すスペクトルを持つ再生音に変化することにな
る。
【0093】図19は、本発明の実施の形態に用いられ
る記録装置の例を示すブロック図である。図19におい
て、入力信号821は、一部をダミーデータで置き換え
られた第1の符号列であり、ここでは、高域側の量子化
精度情報および正規化係数情報がダミーデータになって
いるものとする。これが先ず符号列分解手段1821に
よって符号列の内容が分解され、信号822として符号
列書き換え手段1822に送られる。符号列書き換え手
段1822は、制御手段1824を通じて、第2の符号
列である真の量子化精度情報および正規化係数情報82
5を、信号826として受け取り、これにより、信号8
22のうちのダミーの量子化精度情報および正規化係数
情報の部分を書き換え、その結果の信号823を記録手
段1823に送り、これを記録メディアに記録する。な
お、ここで信号824の符号列を記録する記録メディア
は、元々信号821の符号列を記録していた記録メディ
アであるとしてもよい。
【0094】この図19の実施の形態においても、上述
した図17の例と同様に、上記ダミーデータの全てを上
記第2の符号列を用いて書き換える(補完する)代わり
に、上記ダミーデータの少なくとも一部分を上記第2の
符号列の部分符号列を用いて書き換えて記録するように
してもよい。このように、ダミーデータの少なくとも一
部分を第2の符号列の部分符号列を用いて置き換えて記
録する場合に、該第2の符号列の上記部分符号列の割合
を任意に変更することにより、例えば試し視聴の品質
(音質や画質等)を任意に変更することができる。この
場合には、試し視聴モード時であっても、上記第2の符
号列の部分符号列が信号825として制御手段1824
に入力され、信号826となって符号列書き換え手段1
822に送られるから、符号列分解手段1821からの
第1の符号列に埋め込まれたダミーデータの一部分を上
記第2の符号列の部分符号列を用いて書き換え、記録手
段1823に送るようにすればよい。
【0095】以上、本発明の実施の形態に用いられる再
生装置、記録装置について説明を行ったが、ここで、高
域側のスペクトル係数情報に暗号化を施しておき、さら
に安全性を高めるようにすることも可能である。その場
合には、図17、図19におけるダミーデータを置き換
える符号列書き換え手段1802、1822は、制御手
段1805、1824を通じて真の正規化係数情報を受
け取り、ダミーデータを置き換えるとともに、やはり制
御手段1805、1824を通じて得た復号鍵を用いて
高域側のデータを復号して、再生を行なったり、記録を
行なったりする。
【0096】図20は、図10に示すようにトーン成分
を分離し、図13に示すように符号化した場合に、ダミ
ーデータを置き換える情報のフォーマットの具体例を示
したものである。これにより、図15に示されるスペク
トルを持つ再生音が図10に示すスペクトルを持つ再生
音に変化することになる。
【0097】図21は、本発明の実施の形態に用いる再
生方法で、ソフトウェアを用いて再生を行なう場合の手
順を示したフローチャートの例である。先ず、ステップ
S11においてダミーデータを含んだ符号列(第1の符
号列)の分解を行ない、次にステップS12において、
高音質再生を行なうかどうかを判断する。高音質再生を
行なう場合には、ステップS13において、第1の符号
列中のダミーデータを、広い帯域を持たせるための真の
データ(第2の符号列)で置き換えてから、ステップS
14に進み、そうでない場合には、直接、ステップS1
4に進む。ステップS14では信号成分の復号を行な
い、ステップS15において時系列信号への逆変換を行
ない、音を再生する。
【0098】図22は、本発明の実施の形態に用いる記
録方法で、ソフトウェアを用いて記録を行なう場合の手
順を示したフローチャートの例である。先ず、ステップ
S21において、高音質記録を行なうかどうかを判断を
行ない、高音質記録を行なう場合には、先ずステップS
22においてダミーデータを含んだ符号列(第1の符号
列)の分解を行ない、次にステップS23において符号
列中のダミーデータを、広い帯域を持たせる真のデータ
(第2の符号列)で置き換えてから、ステップS24に
進み、記録を行ない、そうでない場合には、ステップS
21から直接、ステップS24に進む。
【0099】以上、オーディオ信号を用いた場合を例に
とって説明を行なったが、本発明の方法は画像信号に対
しても適用することが可能である。即ち、例えば、画像
信号を2次元DCTを用いて各ブロック毎に変換を行な
い、それを多様な量子化テーブルを用いて量子化を行な
う場合、ダミーの量子化テーブルとして高域成分を落と
したものを指定しておき、これを高画質化する場合には
高域成分を落とさない真の量子化テーブルに置き換える
という方法をとることにより、オーディオ信号の場合と
同様の処理を行なうことが可能である。
【0100】なお、本発明の方法は、符号列全体に暗号
化が施され、再生時にその暗号を復号しながら再生する
ようなシステムにおいても、もちろん適用することが可
能である。
【0101】また以上、符号化されたビットストリーム
を記録媒体に記録する場合について説明を行なったが、
本発明の方法はビットストリームを伝送する場合にも適
用可能であり、これにより、例えば、放送されているオ
ーディオ信号を全帯域にわたって真の正規化係数を入手
した聴取者のみに高音質再生ができるようにし、その他
の聴取者に対してはその内容が十分把握できるが、比較
的低音質の再生できるようにすることが可能である。
【0102】これにより、オーディオ信号や画像信号の
符号化データを、ダミーデータを含んだ低品質の概要デ
ータと、概要データに追加して変更することによって高
品質化するための追加データに分離する際に、概要デー
タと高品質化された詳細データの両方を同じ再生方法で
再生できるよう分離することによって、低品質の概要デ
ータを無料で広く配布すると同時に、小容量の追加デー
タを有料で配布することが可能となる。
【0103】次に、本発明の実施の形態となるコンテン
ツ配信システムについて、図面を参照しながら説明す
る。
【0104】先ず図23は、本発明の実施の形態となる
コンテンツ配信システムに用いられる情報提供装置の概
略構成を示すブロック図である。この図23において、
情報提供装置2001は、例えば、CDショップやコン
ビニエンスストアに設置されたキオスク端末や、ネット
ワークを介して遠隔地に設置された配信サーバ等で実現
することができ、コンテンツを利用するユーザ(以下、
単にユーザとする)は、情報提供装置2001からコン
テンツのデータを受信して、所有する記録媒体や記録装
置に記録することによってコンテンツを入手することが
できる。
【0105】記録媒体2103には、オーディオやビデ
オ、ゲームソフト等の多種多様のデジタルコンテンツが
多数蓄積されており、コンテンツ管理手段2104は、
記録媒体2103に記録されているコンテンツの管理情
報として、例えば、識別番号、タイトル、概要データお
よび追加データの記録アドレス、後述するポイント更新
情報等を記録している。ここで、上記概要データとして
は、例えば、上述したようなコンテンツの一部がダミー
データとされた上記第1の符号列を用いることができ、
この場合の追加データには、上記ダミーデータに対応す
る真のデータである上記第2の符号列が含まれることは
勿論である。この他、コンテンツの一部を暗号化したデ
ータを概要データとし、暗号を解くための鍵データを追
加データに用いてもよい。
【0106】記録媒体制御手段2102は、記録媒体2
103に蓄積されているコンテンツの概要データ及び/
又は追加データを、コンテンツ管理手段2104のコン
テンツ管理情報に基づいて読み出す。
【0107】ポイント供給手段2107は、ユーザが所
持する情報端末装置からの要求に応じて、コンテンツの
概要データを高品質化するための追加データを利用する
権利と交換可能なポイント値を情報端末装置に供給す
る。更にポイント供給手段2107は、供給したポイン
ト値の対価を情報端末装置から得るために、ユーザ認証
処理や決済処理を行う。もちろん、当該ポイント供給手
段2107は、必要に応じて情報提供装置2001とは
分離して、ポイント供給手段専用の装置により構成し、
通信ネットワークを介して情報端末装置と接続すること
も可能である。
【0108】通信手段2101は、ユーザが所持する情
報端末装置に対して、記録媒体2103から読み出され
たコンテンツの概要データ及び/又は追加データをはじ
めとして、ポイント供給に付随する課金情報等を含む様
々な情報を、入出力端子2011を介して送受信する。
【0109】入力手段2105は、ボタンやスイッチ、
タッチパネル等で構成され、情報提供装置2001の各
種設定を操作するとともに、情報提供装置2001が公
共の場に設置されたキオスク端末の場合には、ユーザが
コンテンツのデータを入手するために、コンテンツの選
択等の操作を行うものである。
【0110】表示手段2106は、コンテンツ管理手段
2104に記録されているコンテンツ管理情報に基づい
て、情報提供装置2001が配信できるコンテンツのタ
イトルやポイント更新情報をユーザに対して表示する。
【0111】制御手段2108は、情報提供装置200
1に実装された通信手段2101や記録媒体制御手段2
102、ポイント供給手段2107、表示手段2106
等の機能が相互に正常かつ効率的に動作するように統制
し、割り込み処理や実行プロセスのスケジューリング等
を行う。
【0112】次に、図24は、本発明の実施の形態に係
るコンテンツ配信システムにおける情報端末装置の概略
構成を示すブロック図である。この図24において、情
報端末装置2002は、例えば、CDショップやコンビ
ニエンスストアに設置されたキオスク端末や、ネットワ
ークを介して遠隔地に設置された配信サーバ等で実現さ
れる上記情報提供装置2001からコンテンツデータの
配信を受けることができ、コンテンツデータを記録した
情報端末装置2002を所持するユーザは、場所や時間
に拘わらずにコンテンツを再生、閲覧、あるいは実行す
ることが可能である。更に、情報端末装置2002は、
第2の情報端末装置に対してコンテンツの概要データの
コピーを配信したり、第2の情報端末装置からコンテン
ツの概要データのコピーの配信を受けるといった、二次
的配信を実行することも可能である。
【0113】通信手段2201は、上記情報提供装置2
001あるいは第2の情報端末装置に対して、コンテン
ツの概要データ及び/又は追加データをはじめとして、
後述するポイント要求に付随する課金情報等を含む様々
な情報を、入出力端子2021を介して送受信する。も
ちろん、上記情報提供装置2001と情報端末装置20
02との間、あるいは、情報端末装置2002と第2の
情報端末装置との間のデータ通信は、有線の替わりに光
や電波による無線通信によって実現することも可能であ
る。
【0114】記録媒体2203は、オーディオやビデ
オ、ゲームソフト等の多種多数のデジタルコンテンツを
記録することができ、コンテンツ管理手段2204は、
記録媒体2203に記録されているコンテンツの管理情
報として、例えば、識別番号、タイトル、コンテンツデ
ータの記録アドレスおよびサイズ、ポイント更新情報等
を記録している。
【0115】記録媒体制御手段2202は、通信手段2
201が受信したコンテンツデータを記録媒体2203
に記録するとともに、コンテンツ管理情報をコンテンツ
管理手段2204に記録する。また、記録媒体制御手段
2202は、記録媒体2203に記録されているコンテ
ンツデータを、コンテンツ管理手段2204のコンテン
ツ管理情報に基づいて読み出す。更に、記録媒体制御手
段2202は、上記通信手段2201が受信したコンテ
ンツの追加データを使用して、上述したような方法によ
り、記録媒体2203に記録されたコンテンツの概要デ
ータを高品質化する処理を実行する。
【0116】履歴管理手段2210は、記録媒体制御手
段2202が管理するコンテンツに関する履歴情報を管
理し、後述するように、当該コンテンツのデータが記録
媒体2203から消去された後も、消去されたコンテン
ツに対応する履歴情報を保持することにより、情報端末
装置2002に対するインセンティブの付与が重複する
ことを避けることを可能にしている。
【0117】再生手段2206は、コンテンツデータを
必要に応じてデコードするなどして再生し、例えば、コ
ンテンツデータがオーディオデータの場合は、情報端末
装置2002に設けられた図示しないイヤホン等の出力
手段に出力し、コンテンツデータがビデオデータの場合
は、情報端末装置2002に設けられた図示しない液晶
ディスプレイ等の出力手段に出力する。
【0118】ポイント管理手段2209は、コンテンツ
の追加データを利用する権利と交換可能なポイント値を
管理しており、コンテンツ管理手段2204が管理して
いるポイント更新情報に基づいて、記録媒体2203に
記録されているコンテンツの概要データが第2の情報端
末装置に送信された場合にポイント値を増やすなどして
変更し、一方、上記情報提供装置2001からコンテン
ツの追加データの配信を受けた場合にポイント値を減ら
すなどして変更する。更に、ポイント管理手段2209
は、ポイント値が不足している場合に上記情報提供装置
2001からポイントの供給を受けることを可能にして
おり、供給されるポイントに対する支払い処理として、
必要に応じてユーザ認証処理や送金処理を実行する。
【0119】入力手段2207は、スイッチやキーボー
ドあるいはタッチパネル等で構成され、ユーザが情報端
末装置2002で実行する機能を選択したり、第2の情
報端末装置にコピーするコンテンツを選択したり、上記
情報提供装置2001からの課金に対する支払方法を選
択したりすることができる。
【0120】制御手段2208は、情報端末装置200
2に実装された通信手段2201や記録媒体制御手段2
202、ポイント管理手段2209、再生手段220
6、入力手段2207等の機能が相互に正常かつ効率的
に動作するように制御あるいは統制し、割り込み処理や
実行プロセスのスケジューリング等を行う。
【0121】以上のような情報端末装置2002におい
て、記録媒体2203、コンテンツ管理手段2204、
ポイント管理手段2209および履歴管理手段2210
の機能の部分(図24中の破線で囲んだ部分)2220
をまとめて、情報端末装置2002から物理的に分離す
るように構成することも可能であり、この部分2220
を、再生手段2206を有する装置に装着することによ
って、ユーザは所有しているコンテンツを様々な装置で
柔軟に再生することが可能となる。
【0122】上記記録媒体2103および2203に記
録されるコンテンツは、不正なコピーやデータの改変を
防止して著作権を保護するために、コンテンツデータを
暗号化しておくことも可能であり、その場合、上記記録
媒体制御手段2102および2202が、コンテンツデ
ータの書き込みおよび読み出し時において、コンテンツ
データの暗号化および復号化を実行する。暗号化処理と
しては、次のような方法が考えられる。コンテンツのデ
ータを当該コンテンツ専用のコンテンツ鍵で暗号化し、
コンテンツ鍵をコピー元装置のIDで暗号化して、記録
媒体に記録してておく。当該コンテンツを他の情報端末
装置2002にコピーする場合、暗号化したコンテンツ
鍵を復号化してコンテンツ鍵を得た後、コピー元装置お
よびコピー先装置の内部において、共通に使用可能なラ
ンダム鍵を生成して、上記コンテンツ鍵をランダム鍵で
再び暗号化し、ランダム鍵で暗号化したコンテンツ鍵と
コンテンツ鍵で暗号化したコンテンツデータを、コピー
先装置となる情報端末装置2002に送信する。コピー
先装置の情報端末装置2002では、受信したコンテン
ツ鍵を同じく装置内部で生成したランダム鍵で復号化
し、当該コンテンツ鍵をコピー先装置のIDで暗号化し
直す。これによって、ランダム鍵で暗号化されたコンテ
ンツ鍵がたとえ第三者に盗まれたとしても、当該コンテ
ンツ鍵を復号化するランダム鍵を推測することは困難で
あるため、コンテンツの不正使用を防止することができ
る。
【0123】図25は、本発明の実施の形態に係る情報
端末装置のコンテンツ管理手段におけるコンテンツ管理
方法を説明するためのテーブルの一例を示し、図26
は、上記記録媒体2203の記録例を示している。
【0124】上記コンテンツ管理手段2204における
コンテンツ管理情報には、コンテンツを一意に識別でき
るコンテンツID、コンテンツのタイトルやデータサイ
ズ、符号化方式、およびコンテンツの品質を示すデータ
タイプ等のコンテンツのデータ属性が含まれている。こ
こで、データタイプのLow は、試し視聴用の概要データ
(上記第1の符号列等)、データタイプのHighは、追加
データ(上記第2の符号列等)により高品質化された詳
細データを意味している。更に、コンテンツ管理情報に
は、コンテンツを情報端末装置2002で再生するため
の条件、コンテンツを情報提供装置2001から購入す
るための条件、コンテンツを他の情報端末装置2に送信
するための条件等のコンテンツのライセンス条件が含ま
れている。また、コンテンツ管理情報には、コンテンツ
が記録されている記録媒体2203におけるアドレスも
含んでいる。
【0125】この例では、記録媒体2203には3つの
コンテンツが記録されており、コンテンツIDはX、
Y、およびZとしてそれぞれ管理されている様子を示し
ている。コンテンツXのデータD(X)は、記録媒体22
03のアドレスA(X)に記録されており、データサイズ
はL(X)である。また、コンテンツXのタイトルはT
(X)であり、符号化方式はC(X)である。コンテンツX
のデータタイプはLow であり、データD(X)は概要デー
タであることを示している。更に、コンテンツXのライ
センス条件として、再生条件P(X)、購入条件B(X)、
送信条件S(X)を記録しており、後述するように、ポイ
ント情報を更新する際に参照される。コンテンツYおよ
びZに関しても、データタイプ以外は、コンテンツXと
同様である。コンテンツYのデータタイプはHighであ
り、データD(Y)は追加データによって変更された詳細
データであることを示している。
【0126】また、履歴管理手段2210におけるコン
テンツ履歴情報として、コンテンツ管理情報に登録され
たコンテンツIDを記録しており、コンテンツ履歴情報
として記録されたコンテンツIDは、当該コンテンツI
Dに対応するコンテンツのデータが記録媒体2103か
ら消去された後も削除されることなく記録される。つま
り、この例では、コンテンツX、YおよびZに関するコ
ンテンツ管理情報が記録されているが、コンテンツ履歴
情報としては、コンテンツIDであるX、YおよびZに
加えて、記録媒体2203には記録されていないWなる
コンテンツの履歴も記録されている。このコンテンツ履
歴情報は、例えば、コンテンツを他人にコピーすること
によって得られるインセンティブを、同じコンテンツを
同じ相手に繰り返してコピーする際に制限することがで
きる。
【0127】更に、ポイント管理手段2209における
ポイント情報として、情報端末装置2002が現在所有
しているポイント値PTSを記録している。このポイント
値PTSは、ポイント管理手段2209において、上述し
たライセンス条件に従って更新される。
【0128】図27は、本発明に係る実施の形態となる
上記情報端末装置2002のポイント管理手段2207
におけるポイントの更新処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【0129】先ず、ステップS101において、情報端
末装置2のユーザが選択しているコンテンツのコンテン
ツIDを認識し、選択されているコンテンツIDに対応
するコンテンツ管理情報をコンテンツ管理手段2204
から獲得する。この例では、コンテンツXが選択されて
いるものとして説明している。次のステップS102で
は、ユーザが選択している情報端末装置2002の機能
を認識する。ユーザが選択する機能としては、コンテン
ツの再生、コンテンツの追加データの購入、およびコン
テンツの第三者への送信があり、再生の場合はステップ
S103に処理を移行し、購入の場合はステップS10
8に処理を移行し、送信の場合はステップS113に処
理を移行する。
【0130】ユーザが情報端末装置2においてコンテン
ツの再生を選択すると、ステップS103において、ラ
イセンス条件として、上記ステップS101で獲得した
コンテンツ管理情報の再生条件P(X)を認識する。ここ
で、P(X)は再生のために必要なポイント数を示し、負
数又は正数又はゼロの値を取りうる。つまり、P(X)<
0の場合は、再生するためにポイントを使用しなければ
ならないことを示し、再生するとポイントが減じられ
る。また、P(X)>0の場合は、再生することによりポ
イントが得られることを示し、再生するとポイントを加
算される。また、P(X)=0の場合は、再生することに
よるポイント値の変更がないことを示している。
【0131】次のステップS104において、ユーザが
十分なポイント数を有しているかを認識するため、現在
のポイント値PTSに上記再生条件P(X)を加算した結果
が0未満か否かを判定する。ここで、結果が0以上(No)
の場合は十分なポイント値があると見なしてステップS
106に処理を移行する。一方、結果が0未満(Yes)の
場合はポイント値が不足していると見なして次のステッ
プS105に処理を移行する。ステップS105では、
ユーザは少なくとも不足しているポイント数を獲得する
ために、情報提供装置2001やその他のポイント供給
手段2107を有する装置と通信し、後述するような手
順でポイントを入手する。
【0132】コンテンツを再生するためのポイント数の
条件が満たされると、制御手段2208に再生の許可を
通知し、ステップS106において、コンテンツXの再
生が完了するまで待機する。コンテンツの再生を完了す
る(Yes)と、ステップS106からステップS107に
処理を移行し、現在のポイント値PTSに再生条件P(X)
を加算することによってポイント値PTSを更新する。以
上によりポイント更新処理を終了する。
【0133】ユーザが情報端末装置2002においてコ
ンテンツの購入を選択すると、ステップS108におい
て、ライセンス条件として、上記ステップS101で獲
得したコンテンツ管理情報の購入条件B(X)を認識す
る。ここで、コンテンツの購入とは、コンテンツの追加
データを受信することを意味している。また、B(X)は
購入のために必要なポイント数を示し、負数又はゼロの
値を取りうる。つまり、B(X)<0の場合は、購入する
ためにポイントを使用しなければならないことを示し、
購入するとポイントが減算される。また、B(X)=0の
場合は、購入することによるポイント値の変更がないこ
とを示している。
【0134】次のステップS109において、ユーザが
十分なポイント数を有しているかを認識するため、現在
のポイント値PTSに上記購入条件B(X)を加算した結果
が0未満か否かを判定する。ここで、結果が0以上(No)
の場合は十分なポイント値があると見なしてステップS
111に処理を移行する。一方、結果が0未満(Yes)の
場合はポイント値が不足していると見なして次のステッ
プS110に処理を移行する。ステップS110では、
ユーザは少なくとも不足しているポイント数を獲得する
ために、情報提供装置2001やその他のポイント供給
手段2107を有する装置と通信し、後述するような手
順でポイントを入手する。
【0135】コンテンツを購入するためのポイント数の
条件が満たされると、制御手段2208に購入の許可を
通知し、ステップS111において、コンテンツXの追
加データの受信が完了するまで待機する。追加データの
受信を完了する(Yes)と、ステップS111からステッ
プS112に処理を移行し、現在のポイント値PTSに購
入条件B(X)を加算することによってポイント値PTSを
更新する。以上によりポイント更新処理を終了する。
【0136】ユーザが情報端末装置2002においてコ
ンテンツの送信を選択すると、ステップS113におい
て、ライセンス条件として、上記ステップS101で獲
得したコンテンツ管理情報の送信条件S(X)を認識す
る。ここで、コンテンツの送信とは、コンテンツの概要
データを第三者の情報端末装置2002にコピーするこ
とを意味している。また、S(X)は送信のために必要な
ポイント数を示し、正数又はゼロの値を取りうる。つま
り、S(X)>0の場合は、送信することによりポイント
が得られることを示し、送信するとポイントが加算され
る。また、S(X)=0の場合は、送信することによるポ
イント値の変更がないことを示している。
【0137】次に、ステップS114において、コンテ
ンツXの概要データの送信が完了するまで待機する。後
述するように、概要データを送信する際にはあらかじめ
送信先の情報端末装置2から履歴情報を受信しており、
概要データの送信を完了する(Yes)と、ステップS11
4からステップS115に処理を移行し、送信先の情報
端末装置2にコンテンツXの履歴があるか否かを判定す
る。ステップS115において、送信先にコンテンツの
履歴がない(No)場合は、次のステップS116に処理を
移行し、現在のポイント値PTSに送信条件S(X)を加算
することによってポイント値PTSを更新して、以上のポ
イント更新処理を終了する。また、送信先にコンテンツ
の履歴がある(Yes)場合も以上のポイント更新処理を終
了する。
【0138】図28は、本発明に係る実施の形態の情報
提供装置2001から情報端末装置2002にポイント
を供給する手順を説明するフローチャートである。
【0139】本処理は、上記ポイント更新処理において
ポイントを入手する必要がある場合をはじめ、その他ユ
ーザの要求に応じてポイントを購入する場合に、情報提
供装置2001のポイント供給手段2107と情報端末
装置2002のポイント管理手段2209との間の通信
において実行される。先ず、ステップS201におい
て、情報端末装置2002のポイント管理手段2209
から、或いはユーザが情報提供装置2001を直接操作
することにより、情報提供装置2001のポイント供給
手段2107に対してポイントを要求する。次のステッ
プS202では、ユーザが要求したポイント数に対する
課金額をユーザに提示し、ユーザは提示された課金額の
支払方法を選択する。ここで、支払方法としては、現
金、クレジットカード、又は電子マネーとすることがで
きる。
【0140】ステップS202において、現金による支
払を選択した場合はステップS203に処理を移行し、
ユーザに対して現金の投入を要求する。次のステップS
204において、上記ステップS203で投入された金
額を確認し、課金額に達していれば、次のステップS2
09において、要求されたポイント数をポイント管理手
段2209のポイント値PTSに加算する。
【0141】一方、ステップS202において、クレジ
ットカードによる支払を選択した場合はステップS20
5に処理を移行し、ユーザに対してクレジット番号の入
力を要求する。次のステップS206において、上記ス
テップS205で入力されたクレジット番号を認証する
ために、クレジットカード発行者に問い合わせ、クレジ
ット番号が認証されると、次のステップS209におい
て、要求されたポイント数をポイント管理手段2209
のポイント値PTSに加算する。
【0142】一方、ステップS202において、電子マ
ネーによる支払を選択した場合はステップS207に処
理を移行し、ユーザに対して電子マネー減額の確認を要
求する。ユーザが支払の確認を実行すると、次のステッ
プS208において、要求されたポイント数に対する課
金額を電子マネーの残高から減額する。最後にステップ
S209において、要求されたポイント数をポイント管
理手段2209のポイント値PTSに加算する。ここで、
電子マネーに関する情報は、例えば、情報端末装置20
02のポイント管理手段2209で管理することも可能
であるが、情報端末装置2002から取り外し可能な小
型の記録媒体を電子財布とすることにより、ユーザは1
つの電子財布で多種多様な情報端末装置2002に対応
できるため都合が良い。
【0143】図29は、本発明に係る実施の形態の情報
提供装置2001から情報端末装置2002に概要デー
タをダウンロードする手順を説明するためのデータフロ
ーである。
【0144】先ず、情報端末装置2002が情報提供装
置2001に対して通信のコネクションを要求すると、
情報提供装置2001はこれを検出し、コンテンツ管理
手段2104に基づくコンテンツリストを情報端末装置
2002に送信する。
【0145】次に、情報端末装置2002のユーザが、
受信したコンテンツリストに基づいて、所望のコンテン
ツを入力手段2207において選択すると、当該コンテ
ンツのコンテンツIDが情報提供装置2001に対して
送信される。情報提供装置2001は、受信したコンテ
ンツIDに基づいて、ユーザが要求するコンテンツに関
するコンテンツ管理情報をコンテンツ管理手段2104
から検出し、情報提供装置2002に対して送信する。
情報端末装置2002は、コンテンツ管理情報を正常に
受信すると、情報提供装置2001に対して受信完了を
示すアクノレッジ(ACK)を送信する。
【0146】次に、情報提供装置2001は、受信した
コンテンツIDに対応する概要データを記録媒体210
3より読み出して情報端末装置2002に送信する。情
報端末装置2002は、概要データを正常に受信すると
ともに記録媒体2203に書き込むと、情報提供装置2
001に対して受信完了を示すアクノレッジ(ACK)を送
信する。
【0147】最後に、情報端末装置2002は、受信し
たコンテンツ管理情報および受信した概要データに関す
る履歴情報をそれぞれコンテンツ管理手段2204およ
び履歴管理手段2210に追加する。
【0148】図30は、本発明の実施の形態に係る複数
の情報端末装置2002の間で概要データをコピーする
手順を説明するデータフローである。
【0149】先ず、コンテンツ送信側の情報端末装置
(2002)がコンテンツ受信側の情報端末装置(20
02)に対して通信のコネクションを要求すると、コン
テンツ受信側はこれを検出し、コンテンツ送信側に対し
てコネクションの確立を示すアクノレッジ(ACK)を送信
する。
【0150】次に、コンテンツ送信側の情報端末装置
(2002)は、コンテンツ受信側の情報端末装置(2
002)に対して送信したいコンテンツのコンテンツI
Dを含むコンテンツ管理情報をコンテンツ管理手段22
04から検出し、コンテンツ受信側に送信する。コンテ
ンツ受信側は、コンテンツ管理情報を受信すると、コン
テンツIDに基づいてコンテンツの履歴情報を履歴管理
手段2210において検索する。コンテンツ受信側は、
受信しようとするコンテンツの履歴情報を検出した場合
はその履歴情報をコンテンツ送信側に送信し、一方、履
歴情報を検出できなかった場合はその旨を示す情報をコ
ンテンツ送信側に通知する。これにより、コンテンツ送
信側は、送信しようとするコンテンツデータを、コンテ
ンツ受信側がすでに受信しているか否かを認識すること
ができる。
【0151】次に、コンテンツ送信側の情報端末装置
(2002)は、送信しようとするコンテンツの概要デ
ータを記録媒体2203より読み出してコンテンツ受信
側の情報端末装置(2002)に送信する。コンテンツ
受信側は、概要データを正常に受信するとともに記録媒
体2203に書き込むと、コンテンツ送信側に対して受
信完了を示すアクノレッジ(ACK)を送信する。
【0152】最後に、コンテンツ受信側の情報端末装置
(2002)は、受信したコンテンツ管理情報および受
信した概要データに関する履歴情報をそれぞれコンテン
ツ管理手段2204および履歴管理手段2210に追加
し、コンテンツ送信側の情報端末装置(2002)は、
コンテンツ管理情報に基づいて、ポイント管理手段22
09のポイント値を更新する。
【0153】図31は、本発明の実施の形態に係る情報
提供装置2001から情報端末装置2002に追加デー
タをダウンロードする手順を説明するデータフローであ
る。
【0154】情報端末装置2が情報提供装置2001に
対して通信のコネクションを要求すると、情報提供装置
2001はこれを検出し、情報端末装置2002に対し
てコネクションの確立を示すアクノレッジ(ACK)を送信
する。
【0155】次に、情報端末装置2002のユーザが、
所望のコンテンツの追加データを入力手段2207にお
いて選択すると、コンテンツ管理手段2204は、選択
されたコンテンツのコンテンツIDを検出し、情報提供
装置2001に対して送信する。
【0156】次に、情報提供装置2001は、受信した
コンテンツIDに対応する追加データを記録媒体210
3より読み出して情報端末装置2002に送信する。情
報端末装置2002は、追加データを正常に受信すると
ともに記録媒体2203に記録されている概要データに
追加すると、情報提供装置2001に対して受信完了を
示すアクノレッジ(ACK)を送信する。
【0157】最後に、追加データを受信した情報端末装
置2002は、対応するコンテンツ管理情報をコンテン
ツ管理手段2204において更新するとともに、コンテ
ンツ管理情報に基づいて、ポイント管理手段2209の
ポイント値を更新する。
【0158】図32は、本発明の実施の形態に係る情報
端末装置の外観図である。この情報端末装置2300A
は、図示しない情報提供装置あるいは同様な他の情報端
末装置との結合端子2301を備えており、結合端子2
301を介して情報提供装置あるいは他の情報端末装置
から情報端末装置2300A内に設けられた図示しない
記録媒体に情報をコピーすることができる。記録媒体の
種類に関して特に限定はないが、高速にコピーが可能で
あり、且つランダム・アクセスが容易で携帯性にも優れ
た半導体メモリを使用すると便利である。
【0159】この情報端末装置2300Aには、文字、
画像等を表示する表示器2302と、押しボタンスイッ
チ等からなる機能選択手段2303とが設けられてい
る。この情報端末装置2300Aは、記録媒体内に記録
された情報の内容を表示器2302に表示するので、使
用者は機能選択手段2303を用いて所望の情報を選択
して再生することができる。
【0160】情報提供装置あるいは他の情報端末装置か
ら提供される情報の内容は、テキスト情報、音声情報、
映像情報及びコンピュータ・プログラム等を含み、特に
限定されるものではない。なお、プログラムの再生と
は、そのプログラムを実行することを意味するが、この
場合、実行時に使用者が必要に応じて情報を入力しても
よい。また、再生信号が、テキスト情報や映像信号であ
る場合には、例えば液晶表示装置等で構成された表示器
2302上に表示することができる。さらに、音声情報
の場合には、イアホン2304に出力することができ
る。なお、図示していないが、イアホン2304の代わ
りに又はイアホン2304に加えてスピーカを装備して
もよいし、再生信号の出力端子を設けて外部のディスプ
レイ装置やスピーカ等へ接続できるようにしてもよい。
【0161】図33は、本発明の実施の形態に係る他の
情報端末装置の外観図である。図33に示す情報端末装
置2300Bは、図32に示した情報端末装置2300
Aを、情報記録装置2310と情報再生装置2320に
分離したものである。この情報端末装置2300Bは、
情報記録装置2310を、情報再生装置2320の挿入
排出口2321に挿入することで、情報記録装置231
0からの情報を情報再生装置2320に伝達し再生する
ことができる。
【0162】再生のためには情報記録装置2310と情
報再生装置2320の間でデータ及び制御信号の送受信
が必要になるので、情報記録装置2310側に情報再生
装置との結合端子2312を設けるとともに、この結合
端子2312に対応する図示しない結合端子を情報再生
装置2320側に設け、情報記録装置2310が情報再
生装置2320に装着された状態で、両結合端子が結合
するよう構成されている。
【0163】情報記録装置2310は、情報提供装置と
の結合端子2311と、情報再生装置との結合端子23
12との2つの結合端子を備えているが、1つの端子を
切り替えて使用する構成でもよい。
【0164】情報記録装置2310は、記録媒体のみで
構成することも可能である。記録媒体のみで構成するこ
とによって、より小型且つ軽量な携帯型情報記録装置と
なる。この場合、記録媒体からの読み出し、又は記録媒
体への書き込み等の制御は、情報再生装置2320又は
情報提供装置側で行なうことになる。
【0165】図34は、本発明の実施の形態に係る情報
提供装置の外観図である。この情報提供装置2330
は、提供できる情報の内容や価格等を表示する表示器2
331と、利用者が所望する情報を選択するための出力
選択手段2332を備えている。利用者は、図33に示
した情報記録装置2310を、情報提供装置2330の
挿入排出口2333へ挿入することによって、情報のコ
ピーができる。また、情報提供装置2330に設けられ
ている図示しない結合端子を、図32に示した情報端末
装置2300Aの結合端子2301に接続することで、
情報のコピーができる。
【0166】情報提供装置2330は、提供する情報を
格納した記録媒体と、この記録媒体から利用者が所望す
る情報を読み出すとともに、読み出した情報を情報記録
装置2310、情報端末装置2300Aへ書き込むため
の情報コピー制御部(図示しない)を備えている。な
お、情報提供装置2330と図示しない情報提供センタ
ー等との間を、有線又は無線による通信手段を介して接
続し、この通信手段を介して利用者が所望する情報を提
供する構成としてもよい。このような構成にすること
で、情報提供装置2330内に記録媒体を設ける必要が
なくなる。また、情報提供装置2330内に記録媒体を
設ける場合でも、記録媒体に格納する情報を通信手段を
介して更新することで、通信コストを抑えながら最新の
情報を提供することが可能となる。
【0167】図35は、本発明の実施の形態に係る他の
情報提供装置の外観図である。この情報提供装置234
0は、情報記録装置2310のための挿入口2341と
排出口2342とを距離を隔てて配置している。この情
報提供装置2340は、挿入口2341から挿入された
情報記録装置2310を搬送する図示しない移動手段を
備え、挿入された情報記録装置2310に提供すべき情
報をコピーした後に、排出口2342から排出する。情
報入手希望者Hは、図中矢印A方向に歩きながら、情報
のコピーを受けることができる。この情報提供装置23
40は、多くの人に迅速に情報を提供することができ
る。
【0168】なお、情報端末装置に携帯性を要求される
ような場合に使用される記録媒体としては、電池による
情報のバックアップが不要な不揮発性メモリを使用する
ことにより、記録された情報が消えてしまうということ
がないので都合が良い。このような不揮発性メモリとし
ては、例えば、フラッシュメモリを使用することができ
る。
【0169】以上の情報提供装置2001は、例えば、
図36に示すように構成されている。(図示は省略する
が、情報端末装置2002等も同様に構成される)。
【0170】この図36において、CPU(Central Pr
ocessing Unit)2051は、ROM(Read Only Memor
y)2052やハードディスクドライブ2058に記憶
されているプログラムに従って、各種の処理を実行す
る。RAM(Random Access Memory)2053には、C
PU2051が各種の処理を実行する上において必要な
プログラムやデータが適宜記憶される。CPU205
1、ROM2052、およびRAM2053は、バス2
054を介して相互に接続されているとともに、入出力
インタフェース2055にも接続されている。
【0171】入出力インタフェース2055には、キー
ボードやマウスよりなる入力部2056、LCD(Liqu
id Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、
スピーカなどより構成される出力部2057、ハードデ
ィスクドライブ2058、および、通信ネットワークと
通信する通信部2016が接続されている。また、入出
力インタフェース2055には、必要に応じて、プログ
ラムをインストールするためのドライブ2060が接続
されており、磁気ディスク2071、光ディスク207
2、光磁気ディスク2073、又は半導体メモリ207
4などが装着される。
【0172】上述した一連の処理は、ハードウェアによ
り実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより
実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプロ
グラムが、専用のハードウェアが組み込まれているコン
ピュータ、又は、各種のプログラムをインストールする
ことで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎
用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からイン
ストールされる。
【0173】この記録媒体は、図36に示すように、コ
ンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するた
めに配布される。プログラムが記録されている磁気ディ
スク2071(フロッピディスクを含む)、光ディスク
2072(CD−ROM(Compact Disc-Read Only Mem
ory)を含む)、もしくは半導体メモリ2074などよ
りなるパッケージメディアにより構成されるだけでな
く、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提
供される、プログラムが記録されているROM2052
や、ハードディスクドライブ2059などで構成され
る。
【0174】なお、本明細書において、記録媒体に記録
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずし
も時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に
実行される処理を含むものである。
【0175】また、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。
【0176】以上説明した本発明のいくつかの実施の形
態では、オーディオ信号を用いた場合を例にとって説明
を行なったが、本発明は、画像信号に対しても適用する
ことが可能である。即ち、例えば、画像信号を2次元D
CTを用いて各ブロック毎に変換を行ない、それを多様
な量子化テーブルを用いて量子化を行なう場合、ダミー
の量子化テーブルとして高域成分を落としたものを指定
しておき、これを高画質化する場合には高域成分を落と
さない真の量子化テーブルに置き換えるという方法をと
ることにより、オーディオ信号の場合と同様の処理を行
なうことが可能である。また、本発明は、符号列全体に
暗号化が施され、再生時にその暗号を復号しながら再生
するようなシステムにおいても、もちろん適用すること
が可能である。
【0177】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のコンテンツ配信システムおよび方法、情報提供装
置、並びに情報端末装置によれば、オーディオや画像等
のコンテンツデータを概要データと、概要データを詳細
化するための追加データとに分離し、この概要データを
第三者にコピー配布したユーザに対し、追加データを入
手して概要データを詳細化する権利と交換可能なポイン
トをインセンティブとして付与することにより、コンテ
ンツを効率的に流通させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に供する光ディスク
記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の説明に供する符号化装置
の一例の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図2の符号化装置の変換手段の具体例を示すブ
ロック図である。
【図4】図2の符号化装置の信号成分符号化手段の具体
例を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態の説明に供する復号装置の
一例の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図5の復号装置の逆変換手段の具体例を示すブ
ロック図である。
【図7】図5の復号装置の信号成分復号手段の具体例を
示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態の説明に供する符号化方法
を説明するための図である。
【図9】本発明の実施の形態の説明に供する符号化方法
により得られた符号列の一例を説明するための図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態の説明に供する符号化方
法の他の例を説明するための図である。
【図11】図10と共に説明した符号化方法を実現する
ための信号成分符号化手段の一例を示すブロック図であ
る。
【図12】図10と共に説明した符号化方法により得ら
れた符号列を復号するための復号装置に用いられる信号
成分復号手段の一例を示すブロック図である。
【図13】図10と共に説明した符号化方法により得ら
れた符号列の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に用いられる符号化方法
により得られた符号列の一例を示す図である。
【図15】図14と共に説明した符号化方法により得ら
れた符号列を再生したときの再生信号のスペクトルの一
例を示す図である。
【図16】図14と共に説明した符号化方法の他の例に
より得られた符号列を再生したときの再生信号のスペク
トルの一例を示す図である。
【図17】図15と共に説明した符号化方法を実現する
ための再生装置の概略構成を示す図である。
【図18】図15と共に説明した符号化方法により得ら
れた符号列のダミーデータを置き換えるための情報の一
例を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態に用いられる記録装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の他の実施の形態に用いられる符号化
方法により得られた符号列のダミーデータを置き換える
ための情報の一例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態に用いられる再生方法を
説明するためのフローチャートである。
【図22】本発明の実施の形態に用いられる記録方法を
説明するためのフローチャートである。
【図23】本発明の実施の形態に用いられる情報提供装
置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図24】本発明の実施の形態に用いられる情報端末装
置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図25】本発明の実施の形態に用いられる情報端末装
置のコンテンツ管理手段におけるコンテンツ管理方法を
説明するためのテーブルの一例を示す図である。
【図26】本発明の実施の形態に用いられる情報端末装
置の記録媒体におけるコンテンツの記録例を示す図であ
る。
【図27】本発明の実施の形態に用いられる情報端末装
置のポイント管理手段におけるポイントの更新処理を説
明するためのフローチャートである。
【図28】本発明の実施の形態に用いられる情報提供装
置から情報端末装置にポイントを供給する手順を説明す
るためのフローチャートである。
【図29】本発明の実施の形態に用いられる情報提供装
置から情報端末装置に概要データをダウンロードする手
順を説明するためのデータフローを示す図である。
【図30】本発明の実施の形態に用いられる複数の情報
提供装置間で概要データをコピーする手順を説明するた
めのデータフローを示す図である。
【図31】本発明の実施の形態に用いられる情報提供装
置から情報提供装置に追加データをダウンロードする手
順を説明するためのデータフローを示す図である。
【図32】本発明の実施の形態に用いられる情報端末装
置の外観の一例を示す斜視図である。
【図33】本発明の実施の形態に用いられる他の情報端
末装置の外観の一例を示す斜視図である。
【図34】本発明の実施の形態に用いられる情報提供装
置の外観の一例を示す斜視図である。
【図35】本発明の実施の形態に用いられる他の情報提
供装置の外観の一例を示す斜視図である。
【図36】本発明の実施の形態に用いられる情報提供装
置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1801,1821 符号列分解手段、 1802,1
822 符号列書き換え手段、 1803 信号成分復
号手段、 1804 逆変換手段、 1805,182
4 制御手段、 1823 記録手段、 2001 情
報提供装置、2002 情報端末装置、 2101 通
信手段、 2102 記録媒体制御手段、 2103
記録媒体、 2104 コンテンツ管理手段、 210
5 入力手段、 2106 表示手段、 2107 ポ
イント供給手段、 2108制御手段、 2011 入
出力端子、 2201 通信手段、 2202 記録媒
体制御手段、 2203 記録媒体、 2204 コン
テンツ管理手段、 2206 再生手段、 2207
入力手段、 2208 制御手段、 2209ポイント
管理手段、 2210 履歴管理手段、 2021 入
出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤桐 健三 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報提供装置と情報端末装置との間、又
    は複数の情報端末装置の間で任意のデジタルコンテンツ
    を配信するコンテンツ配信システムであって、 上記デジタルコンテンツは、概要データ、又は概要デー
    タに追加して詳細データを作成するための追加データ
    と、当該デジタルコンテンツを利用する権利と交換可能
    なポイント値の変更条件を示すポイント更新情報とを含
    み、 上記情報提供装置は、上記デジタルコンテンツを上記情
    報端末装置に配信する配信手段を有し、 上記情報端末装置は、上記デジタルコンテンツを上記情
    報提供装置又は第2の情報端末装置から受信するととも
    に、上記デジタルコンテンツを第3の情報端末装置に送
    信する通信手段と、受信した上記デジタルコンテンツを
    記録する記録手段と、上記ポイント値を管理するととも
    に、上記デジタルコンテンツが上記第3の情報端末装置
    に送信される場合、上記ポイント更新情報に基づいて上
    記ポイント値を増やすポイント管理手段とを有すること
    を特徴とするコンテンツ配信システム。
  2. 【請求項2】 上記情報端末装置は、受信した上記デジ
    タルコンテンツを識別可能なコンテンツ履歴情報を管理
    する履歴管理手段をさらに有し、上記ポイント管理手段
    は、上記デジタルコンテンツが上記第3の情報端末装置
    に送信される場合、上記ポイント更新情報に加えて上記
    第3の情報端末装置のコンテンツ履歴情報に基づいて上
    記ポイント値を変更することを特徴とする請求項1記載
    のコンテンツ配信システム。
  3. 【請求項3】 上記ポイント管理手段は、上記概要デー
    タを受信した場合に上記ポイント値を変更せず、上記追
    加データを受信した場合、上記ポイント更新情報に基づ
    いて上記ポイント値を減ずることを特徴とする請求項1
    記載のコンテンツ配信システム。
  4. 【請求項4】 上記情報端末装置は、上記概要データお
    よび上記詳細データを再生する再生手段を加えて有し、
    上記ポイント管理手段は、上記ポイント更新情報に基づ
    いて上記ポイント値を変更することを特徴とする請求項
    1記載のコンテンツ配信システム。
  5. 【請求項5】 上記ポイント管理手段は、上記デジタル
    コンテンツの概要データのみを再生する場合に上記ポイ
    ント値を減ずることなく、上記詳細データを再生する場
    合に上記ポイント値を減ずることを特徴とする請求項4
    記載のコンテンツ配信システム。
  6. 【請求項6】 上記概要データは、コンテンツが符号化
    されて得られる符号列の一部が再生可能とされた試し視
    聴用のデータであり、 上記情報端末装置は、上記情報提供装置に所望の試し視
    聴用のデータの高品質化の要求を送ることにより対応す
    るコンテンツの試し視聴用のデータを高品質化するため
    の上記追加データが上記情報提供装置から供給されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信システ
    ム。
  7. 【請求項7】 上記試し視聴用のデータは、コンテンツ
    が符号化されて得られる所定フォーマットの符号列の一
    部の情報がダミーデータに置き換えられた第1の符号列
    のデータであり、 上記追加データは、上記第1の符号列の上記ダミーデー
    タの部分を補完する第2の符号列のデータであることを
    特徴とする請求項6記載のコンテンツ配信システム。
  8. 【請求項8】 上記コンテンツの符号化においては、入
    力信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎の
    量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係数
    情報を含む所定フォーマットの符号列を生成し、 上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化
    係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくと
    も1つの情報の一部に対応するダミーデータであること
    を特徴とする請求項7記載のコンテンツ配信システム。
  9. 【請求項9】 上記ダミーデータは、上記量子化精度情
    報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情報
    の内の少なくとも1つの情報の高域側の情報に対応する
    ダミーデータであることを特徴とする請求項8記載のコ
    ンテンツ配信システム。
  10. 【請求項10】 上記試し視聴用のデータは、コンテン
    ツが符号化されて得られる符号列の一部の情報が暗号化
    されたものであり、 上記追加データは、上記符号列の一部の情報の暗号化を
    復号する鍵情報のデータであることを特徴とする請求項
    6記載のコンテンツ配信システム。
  11. 【請求項11】 情報提供装置と情報端末装置との間、
    又は複数の情報端末装置の間で任意のデジタルコンテン
    ツを配信するコンテンツ配信方法であって、 上記デジタルコンテンツは、概要データ、又は概要デー
    タに追加して詳細データを作成するための追加データ
    と、当該デジタルコンテンツを利用する権利と交換可能
    なポイント値の変更条件を示すポイント更新情報とを含
    み、 上記情報提供装置は、上記デジタルコンテンツを情報端
    末装置に配信し、 上記情報端末装置は、上記デジタルコンテンツを上記情
    報提供装置又は第2の情報端末装置から受信するととも
    に、上記デジタルコンテンツを第3の情報端末装置に送
    信し、受信した上記デジタルコンテンツを記録し、上記
    ポイント値を管理するとともに、上記デジタルコンテン
    ツが上記第3の情報端末装置に送信される場合、上記ポ
    イント更新情報に基づいて上記ポイント値を増やすこと
    を特徴とするコンテンツ配信方法。
  12. 【請求項12】 受信した上記デジタルコンテンツを識
    別可能なコンテンツ履歴情報を管理し、上記デジタルコ
    ンテンツが上記第3の情報端末装置に送信される場合、
    上記ポイント更新情報に加えて上記第3の情報端末装置
    のコンテンツ履歴情報に基づいて上記ポイント値を変更
    することを特徴とする請求項11記載のコンテンツ配信
    方法。
  13. 【請求項13】 上記概要データを受信した場合に上記
    ポイント値を変更せず、上記追加データを受信した場
    合、上記ポイント更新情報に基づいて上記ポイント値を
    減ずることを特徴とする請求項11記載のコンテンツ配
    信方法。
  14. 【請求項14】 上記概要データおよび上記詳細データ
    を再生し、上記ポイント更新情報に基づいて上記ポイン
    ト値を変更することを特徴とする請求項11記載のコン
    テンツ配信方法。
  15. 【請求項15】 上記デジタルコンテンツの概要データ
    のみを再生する場合に上記ポイント値を減ずることな
    く、上記詳細データを再生する場合に上記ポイント値を
    減ずることを特徴とする請求項14記載のコンテンツ配
    信方法。
  16. 【請求項16】 上記概要データは、コンテンツが符号
    化されて得られる符号列の一部が再生可能とされた試し
    視聴用のデータであり、 上記情報端末装置は、上記情報提供装置に所望の試し視
    聴用のデータの高品質化の要求を送ることにより対応す
    るコンテンツの試し視聴用のデータを高品質化するため
    の上記追加データが上記情報提供装置から供給されるこ
    とを特徴とする請求項11記載のコンテンツ配信方法。
  17. 【請求項17】 上記試し視聴用のデータは、コンテン
    ツが符号化されて得られる所定フォーマットの符号列の
    一部の情報がダミーデータに置き換えられた第1の符号
    列のデータであり、 上記追加データは、上記第1の符号列の上記ダミーデー
    タの部分を補完する第2の符号列のデータであることを
    特徴とする請求項16記載のコンテンツ配信方法。
  18. 【請求項18】 上記コンテンツの符号化においては、
    入力信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎
    の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係
    数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成し、 上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化
    係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくと
    も1つの情報の一部に対応するダミーデータであること
    を特徴とする請求項17記載のコンテンツ配信方法。
  19. 【請求項19】 上記ダミーデータは、上記量子化精度
    情報、上記正規化係数情報、及び上記スペクトル係数情
    報の内の少なくとも1つの情報の高域側の情報に対応す
    るダミーデータであることを特徴とする請求項18記載
    のコンテンツ配信方法。
  20. 【請求項20】 上記試し視聴用のデータは、コンテン
    ツが符号化されて得られる符号列の一部の情報が暗号化
    されたものであり、 上記追加データは、上記符号列の一部の情報の暗号化を
    復号する鍵情報のデータであることを特徴とする請求項
    16記載のコンテンツ配信方法。
  21. 【請求項21】 コンテンツの概要データ、又は概要デ
    ータに追加して詳細データを作成するための追加データ
    と、当該デジタルコンテンツを利用する権利と交換可能
    なポイント値の変更条件を示すポイント更新情報とを含
    むデジタルコンテンツを情報端末装置に配信する配信手
    段と、 上記情報端末装置からの要求に応じて上記ポイント値を
    供給するポイント供給手段とを具備することを特徴とす
    る情報提供装置。
  22. 【請求項22】 上記概要データは、コンテンツが符号
    化されて得られる符号列の一部が再生可能とされた試し
    視聴用のデータであり、 上記情報端末装置から所望の試し視聴用のデータの高品
    質化の要求が送られることに応じて対応するコンテンツ
    の試し視聴用のデータを高品質化するための上記追加デ
    ータを当該情報端末装置に供給することを特徴とする請
    求項21記載の情報提供装置。
  23. 【請求項23】 上記試し視聴用のデータは、コンテン
    ツが符号化されて得られる所定フォーマットの符号列の
    一部の情報がダミーデータに置き換えられた第1の符号
    列のデータであり、 上記追加データは、上記第1の符号列の上記ダミーデー
    タの部分を補完する第2の符号列のデータであることを
    特徴とする請求項22記載の情報提供装置。
  24. 【請求項24】 上記コンテンツの符号化においては、
    入力信号をスペクトル変換し、帯域分割して、各帯域毎
    の量子化精度情報、正規化係数情報、及びスペクトル係
    数情報を含む所定フォーマットの符号列を生成し、 上記ダミーデータは、上記量子化精度情報、上記正規化
    係数情報、及び上記スペクトル係数情報の内の少なくと
    も1つの情報の一部に対応するダミーデータであること
    を特徴とする請求項23記載の情報提供装置。
  25. 【請求項25】 上記試し視聴用のデータは、コンテン
    ツが符号化されて得られる符号列の一部の情報が暗号化
    されたものであり、 上記追加データは、上記符号列の一部の情報の暗号化を
    復号する鍵情報のデータであることを特徴とする請求項
    22記載の情報提供装置。
  26. 【請求項26】 コンテンツの概要データ、又は概要デ
    ータに追加して詳細データを作成するための追加データ
    と、当該デジタルコンテンツを利用する権利と交換可能
    なポイント値の変更条件を示すポイント更新情報とを含
    むデジタルコンテンツを、情報提供装置又は別の情報端
    末装置との間で送受信する通信手段と、 上記デジタルコンテンツを記録する記録手段と、 上記概要データおよび上記追加データから上記詳細デー
    タを作成する書換手段と、 上記デジタルコンテンツを再生する再生手段と、 上記デジタルコンテンツを識別可能なコンテンツ履歴情
    報を管理する履歴管理手段と、 上記ポイント値を管理するとともに、上記デジタルコン
    テンツを上記別の情報端末装置に送信した場合、或いは
    上記デジタルコンテンツを上記別の情報端末装置から受
    信した場合、或いは上記デジタルコンテンツを再生した
    場合、上記ポイント更新情報および上記コンテンツ履歴
    情報に基づいて上記ポイント値を変更するポイント管理
    手段とを具備することを特徴とする情報端末装置。
  27. 【請求項27】 上記ポイント管理手段は、上記概要デ
    ータを受信した場合に上記ポイント値を変更せず、上記
    追加データを受信した場合、上記ポイント更新情報に基
    づいて上記ポイント値を減ずることを特徴とする請求項
    26記載の情報端末装置。
  28. 【請求項28】 上記概要データおよび上記詳細データ
    を再生する再生手段を加えて有し、上記ポイント管理手
    段は、上記ポイント更新情報に基づいて上記ポイント値
    を変更することを特徴とする請求項26記載の情報端末
    装置。
  29. 【請求項29】 上記ポイント管理手段は、上記デジタ
    ルコンテンツの概要データのみを再生する場合に上記ポ
    イント値を減ずることなく、上記詳細データを再生する
    場合に上記ポイント値を減ずることを特徴とする請求項
    28記載の情報端末装置。
  30. 【請求項30】 上記概要データは、コンテンツが符号
    化されて得られる符号列の一部が再生可能とされた試し
    視聴用のデータであり、 所望の試し視聴用のデータの高品質化の要求を所定の情
    報提供装置に送ることにより対応するコンテンツの試し
    視聴用のデータを高品質化するための上記追加データが
    上記情報提供装置から供給されることを特徴とする請求
    項26記載の情報端末装置。
  31. 【請求項31】 コンテンツの概要データ、又は概要デ
    ータに追加して詳細データを作成するための追加データ
    と、当該デジタルコンテンツを利用する権利と交換可能
    なポイント値の変更条件を示すポイント更新情報とを含
    むデジタルコンテンツを、情報提供装置又は別の情報端
    末装置との間で送受信する通信手順と、 上記デジタルコンテンツを記録する記録手順と、 上記概要データおよび上記追加データから上記詳細デー
    タを作成する書換手順と、 上記デジタルコンテンツを再生する再生手順と、 上記デジタルコンテンツを識別可能なコンテンツ履歴情
    報を管理する履歴管理手順と、 上記ポイント値を管理するとともに、上記デジタルコン
    テンツを上記別の情報端末装置に送信した場合、或いは
    上記デジタルコンテンツを上記別の情報端末装置から受
    信した場合、或いは上記デジタルコンテンツを再生した
    場合、上記ポイント更新情報および上記コンテンツ履歴
    情報に基づいて上記ポイント値を変更するポイント管理
    手順とを含む処理を実行させるためのプログラムが記録
    されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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