JP2002313630A - チョークコイル - Google Patents

チョークコイル

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JP2002313630A
JP2002313630A JP2001111738A JP2001111738A JP2002313630A JP 2002313630 A JP2002313630 A JP 2002313630A JP 2001111738 A JP2001111738 A JP 2001111738A JP 2001111738 A JP2001111738 A JP 2001111738A JP 2002313630 A JP2002313630 A JP 2002313630A
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Japan
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winding
choke coil
ferrite core
wound
cores
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JP2001111738A
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English (en)
Inventor
Takashi Yagisawa
隆 八木澤
Michiharu Takahashi
橋 道 晴 高
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URO Electronics Ind Co Ltd
Original Assignee
URO Electronics Ind Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波信号を阻止して低周波電流を通流しか
つ高周波信号に低周波信号によるハム変調が生ぜず、し
かも小型に構成し得るようなCATV機器用のチョーク
コイルを提供すること。 【解決手段】 複数の棒状フェライトコアFC1,FC
2を軸方向に縦列に配置すると共に、前記フェライトコ
アの外周にコイルW1,W2を巻いたチョークコイルに
おいて、前記フェライトコア中の少なくとも1つには、
発生する磁界の方向が、フェライトコアの軸方向および
それと逆方向の両磁界が共存するように複数の巻線が巻
装されたことを特徴とするCATV機器用のチョークコ
イル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波信号を阻止
して低周波電流を通電するCATV機器用のチョークコ
イルに係り、とくに低周波電流に起因した高周波信号に
対するハム変調を起き難くするための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばCATVとかテレビジョン共聴シ
ステムに用いられる信号分岐分配器等(以下、これら機
器を総称してCATV機器と呼ぶ。)では、ケーブル、
アンテナ等の信号源からの高周波信号を伝送する一方、
増幅器などの途中機器に対して電源用の低周波電流を供
給する必要がある。
【0003】そこで、例えば分岐分配器には、電源用の
低周波電流と高周波信号とが重畳された同軸ケーブルが
接続されており、高周波信号の一部だけを取り出す高周
波信号分岐分配器の入出力には電源用の低周波電流を阻
止するコンデンサを設け、それらコンデンサの両端に並
列に電源用の低周波電流を通過させるチョークコイルを
設けることが行われる。
【0004】図3は、その基本的な構成例を示したもの
で、入力端子INと出力端子OUTとの間に、チョーク
コイルCH、および分岐回路、分配回路を挿入して高周
波信号を分岐端子B1,B2,…Bnに分配し、また電
源電流を出力端子OUTからチョークコイルCHを通し
て入力端子INに供給するものである。
【0005】ここで、低周波電流は、90V,60Hz
の矩形波として供給され、これが高周波信号に対してハ
ム変調と呼ばれる作用を及ぼし、また、分岐分配器にお
ける高周波信号の伝送周波数特性を損なう。
【0006】この対策として、高周波伝送特性の改善の
ため、通常、チョークコイルにダンピング抵抗を接続
し、かつハム変調の軽減のためにはフェライトコアを3
個程度縦列配置し、かつコア相互間に磁気ギャップを設
けて磁気飽和を防いだものに巻線を巻装して、チョーク
コイルを構成するなどの対策を講じている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの対策はある程
度の効果を挙げてはいるが、現状では未だ満足すべきも
のはない。とくに磁気ギャップを設けてフェライトコア
を縦列配置する構成では、磁気飽和せずに12A程度の
低周波電流を流すとなると、直径6mmのコアを必要と
し、この結果チョークコイルの寸法はかなり大型にな
る。
【0008】本発明は上述の点を考慮してなされたもの
で、高周波信号を阻止して低周波電流を通流しかつ高周
波信号に低周波電流によるハム変調が生ぜず、しかも小
型に構成し得るようなCATV機器用のチョークコイル
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、複数の棒状フェライトコアを軸方向に縦列に
配置すると共に、前記フェライトコアの外周にコイルを
巻いたチョークコイルにおいて、前記フェライトコア中
の少なくとも1つには、発生する磁界の方向が、フェラ
イトコアの軸方向およびそれと逆方向の両磁界が共存す
るように複数の巻線が巻装されたことを特徴とするCA
TV機器用のチョークコイル、を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例の外観
構成を示したもので、図1(a)は全体形状を、図1(b)は
巻線形状を、図1(c)はフェライトコア形状を示す斜視
図である。
【0011】そして、図1(a),(b),(c)に示した実施例
は、長さが異なる2つのフェライトコアFC1,FC2
の端部同士を非磁性材が介在した状態で対向させてお
き、その周囲に巻線を巻装して単一のチョークコイルと
して構成したものである。
【0012】2つのフェライトコアFC1,FC2は、
巻線を流れる低周波電流の電流値によって磁気飽和を生
じない程度の径を持つものであり、両者はほぼ同径であ
るが、前者FC1は後者FC2よりも軸方向長が長い。
低周波電流の定格を12Aとした場合、直径4.2mm
で横断面が円形の棒状フェライトコアを用いる。
【0013】そして、長い方のフェライトコアFC1
に、順巻きの巻線W1と、この巻線W1に直列接続され
る逆巻きの巻線W2の一端側とを巻装し、逆向きの巻線
W2の他端側は長い方のフェライトコアFC1と短い方
のフェライトコアFC2とに跨らせて巻装する。逆向き
の巻線W2は、細分すると、フェライトコアFC1に巻
装された部分W21、2つのフェライトコアFC1,F
C2の間の無心部分に位置するW22、およびフェライ
トコアFC2に巻装されたW23、の3つの部分により
構成される。
【0014】例えば、巻線W1は線径1.3mmの電線を
用いてフェライトコア径と同じ巻径4.2mmで3.8
ターン、巻線W2は同じく6.8ターンとし、抵抗Rは
1kΩとする。
【0015】巻線W1の巻線W2と反対側端および巻線
W2の巻線W1と反対側端を端子T1,T2とし、巻線
W1と並列に抵抗Rを接続する。これにより、チョーク
コイルCHが構成される。
【0016】図2(a),(b)は、図1の実施例を回路構
成的に示したものである。すなわち、図2(a)に示すよ
うに、構成要素としては、フェライトコアFC1,FC
2と、フェライトコアFC1に巻装された巻線W1およ
びW2の一部、フェライトコアFC2に巻装された巻線
W2の残りの部分、ならびに抵抗Rがある。
【0017】そして、図2(b)は、図2(a)の構成を等
価回路として描いたものである。この等価回路におい
て、インダクタンスL1,L21,L22,L23は、
図1の巻線W1,W21,W22,W23に対応したも
のである。そして、巻線W1に並列接続された抵抗R
は、インダクタンスL1に並列接続されたものとして示
されている。
【0018】これらは、図1および図2(a)に示された
ものであるが、その他に破線で示すような漂遊容量、漂
遊インダクタンスおよび等価抵抗が存在する。
【0019】すなわち、インダクタンスL1に並列に漂
遊容量Cs1および等価抵抗R1が存在して、インダク
タンスL21に並列に漂遊容量Cs2および等価抵抗R
21が存在し、さらにインダクタンスL1およびL21
に並列に漂遊インダクタンスL0が存在する。そして、
インダクタンスL23に並列に漂遊容量Cs3が存在す
る。
【0020】巻線は、順巻きと逆巻きとを組み合わせて
いるため、順巻き巻線による磁束と逆巻き巻線による磁
束とが相互に作用し合ってフェライトコアが磁気飽和し
にくくなる。この結果、上述のように直径4.2mm程
度の比較的細いフェライトコアを用いて12A程度の低
周波電流を流しても磁気飽和を防止することができる。
【0021】また、巻線は、比較的大きな低周波電流を
流すためにかなり太い電線を用いているので、線間、線
周りに形成される漂遊容量が比較的大きなものとなり、
これによりハム変調対策として好結果を得ている。
【0022】これらの各要素の組み合わせにより、多数
のLC共振回路にダンピング抵抗が組み合わされた回路
となり、多数の周波数成分に対するフィルタ機能を持つ
ことができる。すなわち、図示した要素の範囲で、イン
ダクタンスL1と漂遊容量Cs1、インダクタンスL2
1と漂遊容量Cs2、漂遊インダクタンスL0と漂遊容
量(Cs1+Cs2)、インダクタンスL23と漂遊容量
Cs3という4通りの組み合わせがある。また、漂遊容
量および漂遊インダクタンスは、種々の接続形態を採る
ものであるから、図示以外に無数の組み合わせが存在す
る。
【0023】この結果、チョークコイルを流れる矩形波
電流に含まれる多数の高周波成分を阻止して電源用電流
である低周波成分を通流させることができる。この結
果、低周波電流に含まれる成分に起因して高周波信号が
ハム変調を受けることが少なくなる。
【0024】
【発明の効果】本発明は上述のように、それぞれ長さが
異なりかつ端部同士が対向した2つのフェライトコア
に、長さおよび巻き方向が異なる2つのコイルを、長い
方のコイルが2つのフェライトコアに跨るように巻装
し、かつ短い方のコイルに抵抗を並列接続してチョーク
コイルを構成したため、低周波電流に含まれる多数の高
周波数成分を有効に阻止し得るチョークコイルを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す説明図であり、
図1(a)は全体形状を、図1(b)は巻線形状を、図1(c)
はフェライトコア形状を示す斜視図。
【図2】図1の実施例の回路構成およびその等価回路を
示す説明図。
【図3】一般的な信号分岐分配器の構成を示すブロック
線図。
【符号の説明】
FC フェライトコア W 巻線 R 抵抗 T 端子 Cs 漂遊容量 R1,R21,R23 擬似抵抗 CH チョークコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E070 AA01 AB01 BA07 BB01 CA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の棒状フェライトコアを軸方向に縦列
    に配置すると共に、前記フェライトコアの外周にコイル
    を巻いたチョークコイルにおいて、 前記フェライトコア中の少なくとも1つには、発生する
    磁界の方向が、フェライトコアの軸方向およびそれと逆
    方向の両磁界が共存するように複数の巻線が巻装された
    ことを特徴とするCATV機器用のチョークコイル。
  2. 【請求項2】請求項1記載のチョークコイルにおいて、 隣り合う任意の2個のフェライトコアにおける、一方の
    フェライトコアには磁界方向が一方向であり、他のフェ
    ライトコアには前記磁界方向と同一方向ならびに、前記
    磁界方向と逆向きになる方向の磁界が共存するように巻
    線を巻装してなるチョークコイル。
  3. 【請求項3】請求項1記載のチョークコイルにおいて、 2個の棒状のフェライトコアを縦列に相互間に間隔を開
    けて配列し、 前記フェライトコアの一方には、フェライトコア表面に
    軸方向に沿って螺旋状の同一方向に第1の巻線が巻装さ
    れ、 他方には、前記第1の巻線が連続して軸方向に沿い同一
    螺旋方向に巻装されると同時に、前記第1の巻線に連続
    して前記螺旋方向と逆向きの螺旋状に第2の巻線が巻装
    されてなるチョークコイル。
  4. 【請求項4】請求項1記載のチョークコイルにおいて、 前記複数の巻線中の1つには、ダンピング抵抗が接続さ
    れてなるチョークコイル。
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