JP2002313491A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2002313491A
JP2002313491A JP2001117074A JP2001117074A JP2002313491A JP 2002313491 A JP2002313491 A JP 2002313491A JP 2001117074 A JP2001117074 A JP 2001117074A JP 2001117074 A JP2001117074 A JP 2001117074A JP 2002313491 A JP2002313491 A JP 2002313491A
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Japan
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housing
arm
lock arm
lock
connector
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Application number
JP2001117074A
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English (en)
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Kazuhiko Futamura
和彦 二村
Kiyotaka Kawase
清孝 川瀬
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵌合動作の際の撓み変形によっても損傷しな
いロックアームを備えたコネクタを提供する。 【解決手段】 相手側ハウジングMとの嵌合状態にロッ
クするためのロックアーム70は、アーム本体71のほ
ぼ中央部に下方に延出するアーム側支持部73を備える
と共に、このアーム側支持部73は、アーム側支持部7
3が設置された側の端縁からアーム本体71の両側に後
方へ延びるスリットSを設けることにより形成された舌
片状をなす撓み可能な撓み板74に連結されている。こ
れにより、ロックアーム70は撓み変形を行う場合に、
アーム側支持部73と撓み板74とでもって撓み変形さ
せ、撓み変形がなされる範囲を広げることによりロック
アーム70に作用する応力を分散させ、各箇所の変形量
を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロックアームを備
えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開2000−243515号公
報に記載のもののように、互いに嵌合し合うコネクタハ
ウジングにおいて、一方のコネクタハウジングに設けら
れたロックアームを相手側コネクタハウジングのロック
受部に係止させて、コネクタハウジング同士を嵌合状態
にロックするものがあった。嵌合動作の際には、ロック
アームを、支点を中心として撓み変形させることにより
ロック受部に対して係止させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
コネクタハウジングの小型化の要求が高まってきてい
る。コネクタハウジングの小型化に伴い、当然ながらロ
ックアーム自体も小型化されるが、ロックアームが小型
化されると剛性の低下によって必要な係着力が得られに
くい状況となる。その対策としては、ロックアーム自体
を厚肉化したり、コネクタハウジングをガラス入りの材
料にて成形する、ということが有効である。しかし、支
点が一カ所のロックアームに対してこのような対策を施
すと、支点部分に応力が集中するため折損の虞が生じ、
そのまま上記対策を実行する訳にはいかなかった。本発
明は上記のような事情に基づいて完成されたものであっ
て、ロックアームの支点への応力集中を回避することが
できるコネクタの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジン
グと相手側コネクタハウジングとの嵌合動作の過程で、
支点を中心とした揺動変位を行うことにより相手側コネ
クタハウジングのロック受部と係止して両コネクタハウ
ジングを嵌合状態に保持するロックアームを備えたコネ
クタにおいて、前記ロックアームは、このロックアーム
に連結されたアーム側支持部と前記コネクタハウジング
に連結されたハウジング側支持部とを備え、前記アーム
側支持部と前記ハウジング側支持部とが相互に連結さ
れ、かつ、前記アーム側支持部と前記ハウジング側支持
部とが前記支点を構成するところに特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記コネクタハウジングは端子金具を収容す
る端子収容部を有し、前記端子収容部の側面から離間し
た位置で支持された前記ロックアームの取付面があり、
前記取付面の一端からほぼ平行に一対のスリットを切り
込むことで両スリット間を前記ハウジング側支持部と
し、かつ、前記ハウジング支持部の自由端となる前記ス
リットの切り込み始端側に前記アーム側支持部が配設さ
れて前記ロックアームを2支点で揺動可能に支持される
ところに特徴を有する。
【0006】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載のものにおいて、成形材料中にガラス成分が含
まれているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>雄雌コネク
タハウジングの嵌合動作の過程において、ロックアーム
が揺動変位を行う場合に相互に連結されたアーム側支持
部とハウジング側支持部とのそれぞれの箇所を支点にし
て撓み変形が行われるので、従来のもののように応力が
集中せず、広い範囲でもって撓み変形がなされる。これ
によって、ロックアームが折損に至る事態を回避するこ
とができる。
【0008】<請求項2の発明>ロックアームが揺動す
る際、ロックアームの取付面の端部に配されたアーム側
支持部と、ロックアーム側支持部からロックアームの両
側に取付面の端面から長さ方向に沿って一対のスリット
を切り込むことにより両スリット間に形成されたハウジ
ング側支持部とでもって広い範囲に亘って撓み変形がな
される。
【0009】<請求項3の発明>コネクタはガラス成分
が含まれるので全体の剛性が上がり、ロックアームの剛
性も向上するので、ロックアームの係止力を強化するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図20に基づいて説明する。この実施形態では、
雌側の防水コネクタを例示している。この防水コネクタ
は図1に示すように、ハウジング20とフード60とを
備え、さらにハウジング20には相手の雄側のコネクタ
との間をシールするパッキン34と、一括型のゴム栓3
0と、挿入された雌側端子金具10を抜け止め状態に二
重係止するリテーナ40とが装着されている。
【0011】雌側端子金具10は、図2,3及び図16
等に示すように、相手の雄側端子金具のタブとの接触片
11を内部に収容したほぼ角筒状の接続部12を有して
おり、後端に設けられたバレル13をかしめることで電
線Wの端末に固着されている。接続部12の上面の幅方
向の一側には、一段高くなったスタビライザ14が形成
されているとともに、同上面の後縁のアゴ部15には、
ランス22が係止可能となっている。また、同上面の先
端寄りの位置には、リテーナ40の突起46が嵌合可能
な被係止溝16が側面に開口して形成されている。
【0012】ハウジング20はガラス成分を含む合成樹
脂製であって、図4ないし図8にも示すように、前後方
向にやや細長くて後端側が一回り大きくなったブロック
状に形成され、その内部には、上記の雌側端子金具10
を収容する前後方向を向いたキャビティ21が、5個ず
つ横方向に並びまた上下2段に分かれて形成されてい
る。キャビティ21は上下で背中合わせの対称に形成さ
れ、図1に示すように、上段のキャビティ21では天井
面に、下段のキャビティ21では底面に、それぞれラン
ス22が上方または下方の撓み空間23に向けて撓み変
形可能に設けられている。
【0013】ハウジング20の後面には、一括型のゴム
栓30が装着されるようになっている。このゴム栓30
は、図9にも示すように、全キャビティ21の入口を覆
うことができるような正面略方形で厚肉状に形成されて
いる。ゴム栓30には、電線Wを緊密に挿通可能な電線
挿通孔31が、キャビティ21の配列と対応して形成さ
れている。また、電線挿通孔31の口縁には、上記した
雌側端子金具10の挿入姿勢を合わせるため、詳細には
雌側端子金具10に設けられたスタビライザ14に合わ
せる目印32が凹み形成されている。この通し孔32
は、図9に示すように、上段の電線挿通孔31について
は右上の位置に、下段の電線挿通孔31については左下
の位置に来るように設定されている。なお、通し孔32
は表裏両面に設けられているが、ゴム栓30が表裏いず
れの向きで装着しても良いように形成されている。そし
て図6に示すように、ハウジング20の後面には、上記
のゴム栓30を緊密に嵌着して収容するゴム栓収容凹部
25が、各キャビティ21の後端(入口)と連通して形
成されている。
【0014】ハウジング20における段差部の前方位置
の外周には、相手側ハウジングとの間をシールするパッ
キン34の嵌着部35が設定されている。このパッキン
34の嵌着部35の前方にリテーナ40が装着されるよ
うになっている。リテーナ40は合成樹脂材により形成
され、図1及び図10,11に示すように、ハウジング
20の前端部における前面を覆う前止まり板41と、正
面から見た左側面を覆う側板42と、上下の面を覆う上
面板43A及び下面板43Bとを備えている。前止まり
板41は、キャビティ21に挿入された雌側端子金具1
0を前止まりさせるように機能する一方、雄側端子金具
のタブを挿入可能な端子挿入口44が、各キャビティ2
1と対応した配置で開口されている。
【0015】さらに、前止まり板41には上段の端子挿
入口44の上方と下段の端子挿入口44の下方とに治具
挿入孔45が貫通形成されている。治具挿入孔45は後
述するようにリテーナ40が仮係止位置に配置された状
態(図17参照)で、治具(図示なし)をランス22ま
で進入させて、治具によるランス22の係合解除操作を
可能とする。
【0016】また、上面板43Aと下面板43Bとは、
上段のキャビティ21の天井壁の前端部と、下段のキャ
ビティ21の底壁の前端部とをそれぞれ構成している
(図16参照)。これらの上面板43Aと下面板43B
とにおける内面側には、その奥行き方向の中央部におい
て、端子挿入口44の形成位置と対応した位置ごとに、
5個ずつの突起46が形成されている。各突起46は、
上記した雌側端子金具10の被係止溝16に側方から進
入可能となっている。
【0017】そして、上面板43Aと下面板43Bとの
後部には、後端面に開口して、ハウジング20のリテー
ナ支持部50を挟持する挟持溝47が形成されている。
上面板43Aの挟持溝47の上面と下面板43Bの挟持
溝47の下面の先端部には、ガイドリブ48が形成され
ている。
【0018】それに対して、ハウジング20のキャビテ
ィ21の上壁と下壁との先端部はリテーナ支持部50を
なしており、このリテーナ支持部50には左右方向に延
びるガイド溝51が形成されている。また、リテーナ支
持部50の内側、すなわち上側のリテーナ支持部50の
下方と下側のリテーナ支持部50の上方には一方の側面
(正面から見た左側面)から反対側の側面に貫通するリ
テーナ挿入孔27が形成されている。このリテーナ挿入
孔27は、リテーナ40の上面板43Aの下部側と下面
板43Bの上部側とをそれぞれ挿通させる。上側のリテ
ーナ挿入孔27の下面と、下側のリテーナ挿入孔27の
上面とには、それぞれ突起46を挿通可能とする突起挿
通溝28が形成されており、詳細には各突起挿通溝28
は、上段のキャビティ21の天井面と、下段のキャビテ
ィ21の底面の所定位置、すなわち雌側端子金具10が
正規挿入された場合の被係止溝16と対応する位置をそ
れぞれに貫通するようにして形成されている。
【0019】リテーナ40がリテーナ支持部50に装着
されると、前止まり板41をハウジング20の前面に沿
わせ、上面板43Aと下面板43Bとをハウジング20
の前端部における上下面に配し、またガイドリブ48を
ガイド溝51に挿通させつつ、ハウジング20の正面か
ら見た左側面から差し込み装着されるようになってい
る。このときリテーナ40の突起46は、突起挿通溝2
8に挿通される。
【0020】ハウジング20におけるリテーナ支持部5
0のガイド溝51には、正面から見た右側の位置に、図
5に示すように、仮係止突部52と本係止突部53とが
左右に間隔を開けて突設されている。一方、リテーナ4
0の挟持溝47の内面における正面から見た右寄りの位
置には、上記の仮係止突部52と本係止突部53とが嵌
合可能なロック溝54が形成されている(図11参
照)。なお、ロック溝54の両側には、仮係止突部52
と本係止突部53とを嵌めて逃がす逃がし溝55が形成
されている。
【0021】リテーナ支持部50を挟持溝47に挿入さ
せてリテーナ40を装着すると、まず仮係止突部52が
ロック溝54に嵌まって、仮係止位置に保持される(図
17参照)。リテーナ40が仮係止位置にあるときに
は、同図に参照して示すように、前止まり板41の各端
子挿入口44が左側にずれて、対応するキャビティ21
の前面のうちの左側の領域のみが開口されるようになっ
ている。また各突起46は、対応するキャビティ21の
左側に退避した状態にあると共に、治具挿入孔45はキ
ャビティ21内のランス22に整合して前方へ露出させ
ている。
【0022】リテーナ40が仮係止位置からさらに押し
込まれると、本係止突部53がロック溝54に嵌まっ
て、本係止位置に保持される(図18参照)。この本係
止位置では、リテーナ40の左側板42が、ハウジング
20の後端部の出っ張った左側面とほぼ面一に収まる。
また、前止まり板41の各端子挿入口44が対応するキ
ャビティ21の前面と整合し、また、各突起46が対応
するキャビティ21内に進入するようになっている。ま
た、リテーナ40の前止まり板41の表面には、図10
に示すように、しぼ面49が形成されている。しぼ面4
9とは凹凸のある粗い面を示す。このようなしぼ面49
は、リテーナ40の成形型において前止まり板41の表
面を成形する成形面にしぼ地を形成することで成形され
る。
【0023】フード60は同じく合成樹脂製であって、
図1及び図12にも示すように、上記したハウジング2
0の回りを覆うような角筒状に形成され、その後端部
は、ハウジング20の後端部の外周に緊密に嵌まる縮径
部61が形成されている。この縮径部61の後面には、
ゴム栓押さえ62が張られている。ゴム栓押さえ62に
は、雌側端子金具10を挿通可能な窓孔63が、キャビ
ティ21と対応して整列して形成されている。
【0024】上記したハウジング20の四面の後縁に
は、それぞれ幅方向の中央部において、係止突部65が
突設されている。各係止突部65の後面側はテーパ状と
されている。一方、フード60の縮径部61の四面に
は、上記した各係止突部65が嵌合可能な係止溝66が
形成されている。ハウジング20の後面がゴム栓押さえ
62に当たるまで縮径部61内に嵌合されたところで、
係止突部65が係止溝66に嵌合する設定となってい
る。なお、係止溝66の手前側には浅い逃がし溝67が
形成されており、その間の乗り越え部68にはテーパが
付されている。
【0025】さて、フード60の上面の幅方向の中央位
置には、ロックアーム70が設けられている。ロックア
ーム70は、相手側ハウジングMとの嵌合状態にロック
するためのもので、図1及び図12,図13に示すよう
に、前後方向に細長い平板状をなすアーム本体71を有
し、アーム本体71の前端縁には下方へ突出させたロッ
ク突部72が形成されている。ロックアーム70はこの
ロック突部72を相手側ハウジングMのロック受部Rに
対して係合させる。また、ロック突部72の前方側の端
面は曲面状にテーパが形成されており、ロック受部Rと
の円滑な係合動作を可能にすると共に、後方側の端面は
下端縁を後方へ傾斜させた返し面が形成されており、相
手側ハウジングMのロック受部Rに同様に設けられた返
し面と当接し合って堅固に係合する。さらに、アーム本
体71の下面側の両側縁には、ロック突部72の高さと
同幅の側壁76が下方へ向けてかつアーム本体71の全
長に亘って突設されており、ロックアーム70の下方へ
異物等が進入することを防ぐ。
【0026】またさらに、アーム本体71の長さ方向の
ほぼ中央部には、両側壁76,76から下方に延出する
アーム側支持部73が設けられている。本実施形態のロ
ックアーム70はこれらのアーム側支持部73,73を
支点にアーム本体71を揺動可能とするいわゆるシーソ
ータイプのものである。
【0027】さてここで、アーム側支持部73はその下
端を撓み板74の前端縁に連結されている。撓み板74
は、アーム側支持部73が設置された側の端縁からアー
ム本体71の両側に後方へ延びるスリットSを設けるこ
とにより形成された舌片状をなし、後端縁をフード60
に連結する一方、前端縁を自由端としている。撓み板7
4は後端縁のフード60との連結部分を中心に上下方向
へ揺動すると共に、撓み板74自体も上下方向に撓み可
能となっている。尚、アーム本体71の後端部には上面
を階段状に形成した操作部75が設けられている。この
操作部75を下方へ押えることで、ロックアーム70の
係合解除が可能となる。
【0028】また、ロックアーム70はその周囲を膨出
保護部80で包囲されている。膨出保護部80はロック
アーム70の両側に配される側壁81と上面を覆う天井
壁82とを備える。側壁81はフード60の前後長に亘
る下部壁81Aとフード60の縮径部61を除く箇所に
亘る上部壁81Bとの2段構造をなしている。下部壁8
1Aは水平状態におけるロックアーム70の高さとほぼ
等しい高さに設定されていると共に、先端縁をロックア
ーム70に向けて張り出すことでロックアーム70との
隙間を減少させて異物等の進入を規制すると共に、下部
壁81Aの上端面と水平状態のロックアーム70の上面
とが面一となるようにすることで、他の部材等が操作部
75を押えてロックアーム70の係合を解除してしまう
ような誤作動を防止する。また、上部壁81Bは、その
高さを揺動時におけるロックアーム70の先端縁が到達
する高さ位置よりも高くなるように設定されていると共
に、下部壁81A同様先端縁をロックアーム70側へ向
けて張り出し形成されている。さらに、天井壁82は上
部壁81Bの前端部分を橋渡すように設けられており、
撓み変形したロックアーム70の前端部を天井壁82の
下面側に当接させることにより、ロックアーム70の過
度撓みを規制可能となっている。
【0029】続いて、本実施形態の作用を説明する。組
み付けの手順の一例としては、まずパッキン34がハウ
ジング20の嵌着部35に嵌着されるとともに、ゴム栓
収容凹部25内に一括型のゴム栓30が嵌められる。次
に、リテーナ挿入孔27にリテーナ40が正面から見た
左側面側から挿入され、仮係止位置に組み付けられる。
この状態では、リテーナ40の前止まり板41の各端子
挿入口44に対して、キャビティ21の前面のうちの左
半分の領域のみが開口され、また各突起46は、対応す
るキャビティ21の左側に退避している。また、リテー
ナ40がパッキン34の外れ止めとして機能する。
【0030】上記のようにハウジング20に対してパッ
キン34とゴム栓30とが装着され、またリテーナ40
が仮係止位置に組み付けられたら、ハウジング20の後
端部が、フード60内に前方から挿入される。ハウジン
グ20は、係止突部65が逃がし溝67を摺動しつつ押
し込まれ、その後端面がフード60のゴム栓押さえ62
に当たるまで押し込まれたら、各係止突部65が乗り越
え部68を乗り越えて、図16に示すように対応する係
止溝66に嵌まり、ハウジング20とフード60とが一
体に組み付けられる。併せて、ゴム栓押さえ62により
ゴム栓30が抜け止め状態に保持される。係る状態で端
子挿入現場へ搬入される。
【0031】端子挿入現場では、図16に示すように、
雌側端子金具10が上下で背中合わせの姿勢にされて、
ゴム栓押さえ62の窓孔63を通して対応するキャビテ
ィ21内に挿入される。このとき、電線挿通孔31の口
縁に設けられた通し孔32にスタビライザ14の位置を
合わせることで、雌側端子金具10を正規の姿勢で容易
に挿入することができる。
【0032】雌側端子金具10は窓孔63からゴム栓3
0の電線挿通孔31を広げつつ押し込まれて、対応する
キャビティ21内に挿入され、ランス22を撓み空間2
3に向けて撓み変形させつつ、またリテーナ40の突起
46で邪魔されることなく押し込まれる。正規位置まで
挿入されると、ランス22が復元変形してアゴ部15に
引っ掛かることで抜け止め状態に一次係止される。ま
た、ゴム栓30の電線挿通孔31の内周面が、そこに通
された電線Wの外周面に密着する。
【0033】すべての雌側端子金具10のキャビティ2
1内への挿入作業が完了したら、リテーナ40を本係止
位置に移動させる。具体的には、リテーナ40はハウジ
ング20の前方から嵌着されるが、このときには図17
に示すように、ハウジング20と軸心が幅方向へずれた
状態で装着される。この状態から、リテーナ40におけ
る前止まり板41の表面に指を当ててリテーナ40を同
図の右方向に移動させる。リテーナ40が、図18に示
す本係止位置に移動すると、既述したように本係止突部
53がロック溝54に嵌まって本係止位置に保持され
る。本係止突部53が逃がし溝55からロック溝54に
乗り越える際に抵抗を受けるが、前止まり板41の表面
にはしぼ面49が形成されているから、それが引っ掛か
りとなって指の滑りが抑えられ、リテーナ40をスムー
ズに移動させることができる。リテーナ40が本係止位
置に移動すると、リテーナ40の突起46がキャビティ
21内に進入して、雌側端子金具10の被係止溝16に
側方から嵌まり、雌側端子金具10が抜け止め状態に二
重係止される。また、前止まり板41の端子挿入口44
は各キャビティ21の前面で同心に整合した状態とされ
る。
【0034】係る状態で、雌ハウジングを雄ハウジング
に向けて嵌合する。嵌合が進むと、ロックアーム70の
ロック突部72の先端が、相手側ハウジングMのロック
受部Rのテーパ面に突き当たり、ロックアーム70はロ
ック受部Rに乗り上げるようにして前端側を上方へ傾動
させた状態となる。このとき、ロックアーム70はアー
ム側支持部73を中心に傾動することに加え、さらに撓
み板74自体も撓み変形がなされることで、アーム本体
71を傾斜姿勢に保持する。このため、ロックアーム7
0の傾動に伴う撓み変形が分散して行われているので、
ハウジング20の剛性アップに拘わらず、従来のような
折損の問題はない。また、このとき、ロックアーム70
が過度に変形しようとしても、膨出保護部80の天井壁
82にロックアーム70の先端が当接することで、それ
以上の変形が規制され、これにより、ロックアーム70
は保護される。
【0035】ロックアーム70が傾動した状態で所定位
置まで押し込まれると、ロックアーム70のロック突部
72がロック受部Rの位置を通過するため、図20に示
すように、ロックアーム70が元姿勢に復元してロック
突部72がロック受部Rと係止することで両ハウジング
20,Mが嵌合状態にロックされる。これによって、雌
雄の端子金具同士が接続されるとともに、パッキン34
が雌側のハウジング20と相手側ハウジングMとの間で
挟持されて、両ハウジング20,M間がシールされる。
【0036】一方、メンテナンス等において、ハウジン
グ同士の嵌合を外す場合は、ロックアーム70の操作部
75を下方へ押し下げることで、ロックアーム70は前
端側が上昇するように傾動し、ロック突部72がロック
受部Rの上方に外れることによってロックが解除され
る。続いて雌ハウジング20を後方に引き抜くことで、
雄ハウジングMから外すことができる。勿論、この場合
においても、ロックアーム70の変形はアーム側支持部
73、撓み板74を支点としてなされるため、応力集中
に伴う折損の問題は生じない。また、この際に誤って操
作部75を過度に押し下げてしまった場合でも、ロック
アーム70の先端部が膨出保護部80の天井壁82でも
って抑えられるので、変形しすぎて損傷してしまうこと
も無い。
【0037】このように、本実施形態によれば、ハウジ
ング同士の嵌合に伴うロックアーム70の係合動作にお
いて、アーム側支持部73と撓み板74との複数の支点
でもって撓み変形する、すなわち、撓み変形がなされる
範囲を広げることにより撓み変形時にロックアーム70
に作用する応力を分散させることができる。これによ
り、ロックアーム70の各箇所における撓み変形量を減
少させて、ロックアーム70が折損等に至らしめてしま
う事態を回避することができる。すなわち、本実施形態
のように、ロックアームの折損回避が図れるから、例え
ばコネクタの小型化に伴う係止力アップのための、ハウ
ジングの成形材料中にガラス成分を混入させたり厚肉化
させたり、等の対策を採用することができる。
【0038】また、ロックアーム70はロック突部72
と同じ高さの側壁76を備えているので、ロック突部7
2に他の部材等が引っ掛かってロックアーム70が反り
返って損傷すること等を防ぐことができる。さらに、膨
出保護部80で取り囲まれているので、ロックアーム7
0の下方に異物等が侵入することを規制できる。加えて
膨出保護部80の天井壁82がロックアームの過度の変
形を規制できるのでロックアーム70の損傷を未然に防
ぐことができる。
【0039】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態におけるロックアーム70は中央に
支点をもつシーソータイプであったが、一端部にのみ支
点を設定したタイプのものでも良い。 (2)上記実施形態において、ロックアーム70はハウ
ジング20と別体のフード60に設けられていたが、ロ
ックアームがハウジングに設けられるものであっても良
い。 (3)上記実施形態では、防水コネクタであったが、非
防水タイプのものであっても良い。 (4)上記実施形態では、成形材料中にガラス成分を添
加してロックアームの支点部分の剛性を強化したが、例
えば、支点部分の肉厚を厚くすることによって剛性を強
化するものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の分解縦断面図
【図2】雌側端子金具の成形時の縦断面図
【図3】その正面図
【図4】ハウジングの側面図
【図5】その平面図
【図6】その平断面図
【図7】その背面図
【図8】その正面図
【図9】ゴム栓の正面図
【図10】リテーナの正面図
【図11】その背面図
【図12】フードの平面図
【図13】ロックアームの斜視図
【図14】ハウジングとフードとの組み付け後の側面図
【図15】その背面図
【図16】雌側端子金具の挿入前の縦断面図
【図17】リテーナが仮係止位置にある場合の正面図
【図18】リテーナが本係止位置にある場合の正面図
【図19】ハウジングの嵌合動作中の状態を示す縦断面
【図20】嵌合後の状態を示す縦断面図
【符号の説明】
20…ハウジング(コネクタハウジング) 22…キャビティ(端子収容部) 60…フード部(取付面) 70…ロックアーム 73…アーム側支持部 74…撓み板(ハウジング側支持部) M…相手側コネクタハウジング R…ロック受部 S…スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E021 FA05 FA09 FA16 FB09 FC03 FC08 FC09 HA07 HB11 HC09 HC31 JA05 KA15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングと相手側コネクタハ
    ウジングとの嵌合動作の過程で、支点を中心とした揺動
    変位を行うことにより相手側コネクタハウジングのロッ
    ク受部と係止して両コネクタハウジングを嵌合状態に保
    持するロックアームを備えたコネクタにおいて、 前記ロックアームは、このロックアームに連結されたア
    ーム側支持部と前記コネクタハウジングに連結されたハ
    ウジング側支持部とを備え、前記アーム側支持部と前記
    ハウジング側支持部とが相互に連結され、かつ、前記ア
    ーム側支持部と前記ハウジング側支持部とが前記支点を
    構成することを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記コネクタハウジングは端子金具を収
    容する端子収容部を有し、 前記端子収容部の側面から離間した位置で支持された前
    記ロックアームの取付面があり、 前記取付面の一端からほぼ平行に一対のスリットを切り
    込むことで両スリット間を前記ハウジング側支持部と
    し、かつ、前記ハウジング支持部の自由端となる前記ス
    リットの切り込み始端側に前記アーム側支持部が配設さ
    れて前記ロックアームを2支点で揺動可能に支持される
    ことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 成形材料中にガラス成分が含まれている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネク
    タ。
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