JP2002313241A - プラズマディスプレイパネル及びその製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル及びその製造方法

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JP2002313241A
JP2002313241A JP2002030014A JP2002030014A JP2002313241A JP 2002313241 A JP2002313241 A JP 2002313241A JP 2002030014 A JP2002030014 A JP 2002030014A JP 2002030014 A JP2002030014 A JP 2002030014A JP 2002313241 A JP2002313241 A JP 2002313241A
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Japan
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silver
electrode
display panel
plasma display
compound
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JP2002030014A
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English (en)
Inventor
Morio Fujitani
守男 藤谷
Hiroyuki Yonehara
浩幸 米原
Masaki Aoki
正樹 青木
Keisuke Sumita
圭介 住田
Hideki Ashida
英樹 芦田
Junichi Hibino
純一 日比野
Daisuke Adachi
大輔 足立
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP2002030014A priority Critical patent/JP2002313241A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に銀電極が配されたPDPにおいてパネ
ルの黄変を抑制する。 【解決手段】 銀電極105には、一般の銀電極と同様
に銀粒子とガラスフリットとが含まれているが、銀電極
105中には、更に、銀のイオン化を抑制する働きを有
する銀イオン化抑制物質が添加されている。銀イオン化
抑制物質は、標準電極電位が、銀の標準電極電位(0.
8V)よりも低い元素または化合物であって、例えば、
アルカリ金属(Li,Na,Kなど)、アルカリ土類金
属(Ca,Sr,Ba)、貴金属以外の遷移金属(水銀
を除く)に属する元素(Sc,Ti,V,Cr,Mn,
Fe,Co,Ni,Cu)、もしくは、これらの元素の
酸化物、水酸化物、ハロゲン化物、窒化物、炭化物、硝
酸塩、炭酸塩、硫酸塩等が挙げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示デバイスなど
に用いられているプラズマディスプレイパネルに関し、
特に、銀電極を備えたプラズマディスプレイパネルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、双方向情報端末装置などに用いる
表示デバイスとして、フラットパネルディスプレイ(F
PD)が注目されている。FPDとしては、液晶(LC
D)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、フィー
ルドエミッションディスプレイ(FED)、エレクトロ
ルミネッセンスディスプレイ(EL)等が開発されてお
り、一部は既に市販されている。
【0003】これらのFPDの中でもPDPは、自発光
型で美しい画像表示ができ、大画面化が容易であるとい
った他のデバイスにはない特徴を持っており、大画面壁
掛けテレビ用のディスプレイとしても期待が高まってい
る。一般的に、PDPは、各色発光セルがマトリックス
状に配列された構成であって、交流面放電型PDPで
は、例えば特開平9−35628号公報に開示されてい
るように、フロントガラス基板とバックガラス基板と
が、隔壁を介して平行に配され、フロントガラス基板上
には表示電極対(走査電極と維持電極)が平行に配設さ
れ、その上を覆って誘電体層が形成され、バックガラス
基板上には走査電極と直交してアドレス電極が配され、
両プレート間における隔壁で仕切られた空間内には、
赤,緑,青の蛍光体層が配設され、放電ガスが封入され
ることによって各色発光セルが形成されたパネル構造と
なっている。そして、駆動回路で各電極に電圧を印加す
ることによって放電すると、紫外線が放出され、蛍光体
層(赤,緑,青)がこの紫外線を受けて励起発光するこ
とによって画像が表示される。
【0004】このようなPDPにおいて、フロントガラ
ス基板やバックガラス基板は、硼硅素ナトリウム系ガラ
ス材料からフロート法で製造されるガラス板が一般的に
用いられ、表示電極やアドレス電極には、Cr−Cu−
Cr電極も用いられているが、比較的安価な銀電極が多
く用いられている。この銀電極は、一般的に厚膜法によ
って形成される。即ち、銀粒子,ガラスフリット,樹
脂,溶剤などを含有する銀ペーストをスクリーン印刷法
でパターニング塗布したり、銀粒子,ガラスフリット,
樹脂などを含有するフィルムをラミネート法で貼付けた
後にパターニングする。そして、いずれの場合も、樹脂
を除去すると共に銀どうしを融着して導電率を上昇させ
るために、500℃以上で焼成処理を行う。
【0005】また、誘電体層は通常、低融点鉛ガラスな
どの粉末と樹脂からなるペーストを、スクリーン印刷
法、ダイコート塗布法或はラミネート法などによって塗
工し、500℃以上で加熱、焼成することによって形成
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
銀電極を用いたPDPでは、銀電極の周囲において、ガ
ラス基板や誘電体層に黄変が発生しやすい。そして、ガ
ラス基板や誘電体層に黄変が生じると、青色セルの輝度
が低下したり、白表示時の色温度が低下するので、PD
Pの画質が劣化してしまう場合がある。ゆえに、よりガ
ラス基板や誘電体層に黄変が発生しにくいPDPが望ま
れる。
【0007】本発明は、基板に銀電極が配されたPDP
において、パネルの黄変を比較的簡単に抑制する技術を
提供し、それによって、高輝度・高画質で画像表示でき
るPDPを実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、基板に銀電極が配されたPDPにおい
て、当該銀電極に、標準電極電位が銀よりも低い元素ま
たは化合物を含ませることとした。或は、銀電極に、
「銀よりもイオン化傾向が大きい元素または当該元素の
化合物」を含ませてもよい。
【0009】この「標準電極電位」については、化学大
辞典(発行:東京化学同人)には、「単純電極の電極反
応に関与する物質がすべて標準状態にあるときの平衡電
極電位を標準電極電位という。」と記載されている。こ
こで、銀(Ag++e-=Ag)の標準電極電位が0.8
Vなので、「標準電極電位が銀よりも低い元素または化
合物」というのは、「標準電極電位が0.8Vよりも低
い元素または化合物」と同様の意味をもつ。
【0010】上述したように、銀電極を備えた従来のP
DPにおいて、銀電極の周囲に黄変が発生しやすい原因
は、銀電極や誘電体層を焼成するときに、銀電極中の銀
がイオンとして周囲に拡散し、それがガラス基板や誘電
体層中で還元されてAgコロイドが生じることによるも
のと考えられる。これに対して、本発明では、銀電極中
に、標準電極電位が銀よりも低い元素または化合物、或
は銀よりもイオン化傾向が高い元素または当該元素の化
合物が含まれているため、当該元素や化合物が銀のイオ
ン化を抑制する働きをなすことによって、焼成に伴う銀
イオンの生成及び拡散が抑制される。その結果、銀電極
周辺における銀コロイド粒子の生成も抑制されるので、
パネルの黄変が防止される。
【0011】なお、本明細書では、上記「標準電極電位
が銀よりも低い元素または化合物」のように、銀のイオ
ン化を抑制する働きをなす物質を、「銀イオン化抑制物
質」と記載することとする。ここで、「銀イオン化抑制
物質」は、「銀よりも化学結合力の強い酸化物を形成す
る元素または当該元素の化合物」であれば、上記目的を
達成するために最適である。従って、「銀イオン化抑制
物質」には、「銀よりも化学結合力の強い酸化物を形成
する元素またはその化合物」も含有される。
【0012】また、Cr,Al,In,B,Tiといっ
た元素や、Ni,Pb,Zr,Sn,Zn,Coといっ
た元素、並びにこれら元素の化合物が、銀イオン化抑制
物質として好ましく、銀電極中の銀に対して1wt%以
上含有させることが好ましいこともわかっている。な
お、基板に銀電極が配されたPDPにおいて、上記「銀
イオン化抑制物質」が、銀電極を覆う層として存在して
いても、同様に銀のイオン化を抑制する効果を奏するの
で、上記目的を達成することができる。
【0013】また、上記目的を達成するため、本発明
は、基板に銀電極が配されたPDPを製造する方法にお
いて、当該銀電極を形成する際に用いる電極材料に、上
記銀イオン化抑制物質を含有させることとした。或は、
銀電極を形成した後に、当該銀電極を覆う被覆層を銀イ
オン化抑制物質で形成することとした。銀イオン化抑制
物質で被覆層を形成する方法としては、真空蒸着法、ス
パッタリング法、めっき法、CVD法、ゾルゲル法が挙
げられる。
【0014】また、上記目的は、PDPの電極形成に用
いられる銀電極用ペ−ストにおいて、上記の銀イオン化
抑制物質を含有させることによっても達成できる。ま
た、上記目的は、PDPの電極形成に用いられ、支持フ
ィルム上に銀電極膜形成材料層が形成されている転写フ
ィルムにおいて、銀電極膜形成材料層に上記の銀イオン
化抑制物質を含有させることによっても達成できる。
【0015】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕 (PDPの全体構成について)図1は、実施の形態に係
るAC面放電型PDP100の構成を示す組立斜視図で
ある。
【0016】このPDP100は、第1基板としての前
面パネル101と第2基板としての背面パネル111と
が、周辺シール材(図示略)によって貼り合わせられて
構成されている。前面パネル101は、前面ガラス基板
102上に、表示電極103がストライプ状に配され、
その上から、誘電体ガラス層106及び酸化マグネシウ
ム(MgO)からなる保護層107が被覆されたもので
ある。
【0017】一方、背面パネル111は、背面ガラス基
板112上に、アドレス電極113、誘電体ガラス層1
14、隔壁115、及び蛍光体層116(赤、緑、青の
3色が順に配置)が設けられたものである。このPDP
100において、前面ガラス基板102及び背面ガラス
基板112間の間隙は、隔壁115で仕切られ、放電ガ
スが封入されている。また、上記表示電極103は隔壁
115と直交する方向に、アドレス電極113は隔壁1
15と平行に配され、表示電極103とアドレス電極1
13とが対向するところに、赤,緑,青の各色を発光す
るセルが形成されている。
【0018】なお、図示はしないが、このPDP100
における表示電極103及びアドレス電極113に駆動
回路が接続されることによって、PDP表示装置が構成
される。 (表示電極の構成)図2は、上記前面パネル101の断
面図である。
【0019】図に示すように、表示電極103は、幅広
の透明性材料からなる透明電極104の上に、銀を含有
する電極であり幅狭の銀電極105が積層されてなる。
透明電極104の材料としては、ITO,SnO2,Z
nO等の導電性金属酸化物が挙げられる。なお、表示電
極103において、上記のように透明電極104上に銀
電極105を設けることは、セル内における放電面積を
広く確保する上では好ましいが、透明電極104を設け
ることなく銀電極105だけで表示電極103を形成す
ることも可能である。
【0020】銀電極105は、銀イオン化抑制物質を含
む電極用の銀ペーストまたは銀フィルムが焼成されたも
のである。即ち、銀電極105には、一般の銀電極と同
様に銀粒子とガラスフリットとが含まれているが、銀電
極105中には、更に、銀のイオン化を抑制する働きを
有する銀イオン化抑制物質が添加されている。 (銀イオン化抑制物質について)この銀イオン化抑制物
質としては、以下の〜のいずれかに該当するものを
挙げることができる。
【0021】標準電極電位が、銀の標準電極電位
(0.8V)よりも低い元素または化合物。このに該
当する元素として、アルカリ金属(Li,Na,Kな
ど)、アルカリ土類金属(Ca,Sr,Ba)、貴金属
以外の遷移金属(水銀を除く)に属する元素(Sc,T
i,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu)が挙げ
られる。ここで遷移金属に対して「貴金属以外」と限定
としたのは、貴金属は一般的に標準電極電位が0.8V
より高いためである。
【0022】また、に該当する化合物としては、これ
らの元素の酸化物、水酸化物、ハロゲン化物、窒化物、
炭化物、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩等が挙げられる。上記
元素あるいは化合物の中でも、銀イオン化抑制物質とし
て好ましいものは以下の通りである。好ましい元素とし
ては、後述する実施例に記載されている元素(Cr,A
l,In,B,Ti)の他に、Ni,Pb,Zr,S
n,Zn,Coといった元素が挙げられる。
【0023】好ましい化合物としては、上記元素(C
r,Al,In,B,Ti,Ni,Pb,Zr,Sn,
Zn,Co)の酸化物(ZrO2,SiO2,TiO2
Al2 3,B23,P23,In23など)が挙げられ
る(これら酸化物は、銀よりも化学結合力が強い。)。
また、上記元素(Cr,Al,In,B,Ti,Ni,
Pb,Zr,Sn,Zn,Co)の水酸化物、ハロゲン
化物も、好ましい化合物である。
【0024】また、TiN,ZnN,AlN,CrN,
BNといった窒化物、並びに、TiC,SiC,ZrC
といった炭化物も、銀酸化物より化学結合力が強く、好
ましい化合物である。一方、に該当する化合物の中で
も、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、水酸化物、ハロゲン化物
に属するものは、電極焼成時において金属元素の価数
が、銀のイオン化を抑制する上で最適に近い状態に維持
される点で好ましいということが言える。
【0025】そのような観点から、例えば、Al(NO
33、Ca(NO32、Zr(NO 34、Ni(N
32、Co(NO32、Pb(NO32や、BaCO
3、NiCO3、MgCO3、ZnCO3、CoCO3、C
2CO3も好ましい化合物である。図3は、イオン化傾
向、電子エネルギー及び標準電極電位の関係を説明する
図であって、図中、幾つかの元素やイオンについて、標
準電極電位が示されている。
【0026】本図に示されるように、一般的に元素や元
素イオン(化合物)においては、標準電極電位が低いも
のほど、電子エネルギーが大きく、電子を放出しやす
い。従って、銀の標準電極電位である0.8Vよりも低
い標準電極電位を有する元素や化合物が銀電極中に存在
すれば、銀のイオン化が抑制されることになる。標準電
極電位が0.8Vよりも低い元素や化合物の中でも、よ
り低い標準電極電位を有するもの(図3において上方に
位置する元素やイオンに相当する化合物ほど)、銀のイ
オン化を抑制する作用が大きく、焼成時におけるパネル
の黄変を抑制する作用が大きいものと考えられる。
【0027】なお、図3に示されるように、同じ元素の
イオンであっても、その価数によって標準電極電位は変
化する。即ち、化合物を構成する元素の種類は同じであ
っても、当該元素の価数によって、化合物の標準電極電
位が異なる点に注意し、銀電極105に含まれる銀より
標準電極電位が低い化合物を銀イオン化抑制物質として
用いる。
【0028】イオン化傾向が銀よりも大きい元素また
は当該元素の化合物上記図3に示されるように、一般的
に元素や元素イオン(元素化合物)において、標準電極
電位が低いものほどイオン化傾向が大きいという関係に
ある。従って、上記で挙げた「銀の標準電極電位
(0.8V)よりも低い元素または化合物」は、「銀よ
りもイオン化傾向の大きい元素または当該元素の化合
物」とほぼ一致すると言うことができる。
【0029】イオン化傾向が銀よりも大きく、銀より
も化学結合力の強い酸化物を形成する元素または当該元
素の化合物。このに該当する元素としてクロム(C
r)、その化合物として酸化クロム(Cr2O3)が挙げ
られる。この他にも、好ましい元素として、Si、A
i、Tiが挙げられ、好ましい化合物としてSiO2
Al23、TiOが挙げられる。
【0030】通常、銀電極が大気中に晒されると、銀電
極中の銀粒子が、大気中の酸素で酸化されて酸化銀に変
化したり、大気中のSO2で硫化されて硫化銀に変化す
る。ここで、銀よりも化学結合力が弱い酸化物が銀粒子
の近くに存在する場合も、銀粒子が大気に晒されやす
く、銀粒子が酸化銀に変化しやすい。そして、酸化銀に
変化すると、銀イオンとして周囲に拡散しやすい。
【0031】これに対して、銀電極中に、銀よりも化学
結合力の強い酸化物を形成する元素またはその化合物が
含まれていると、銀粒子が大気に晒されるのを、当該元
素またはその化合物がブロックする。また、この元素の
酸化物は銀酸化物と比べて化学結合力が強いため、当該
元素の酸化物によって銀が酸化銀に変化することもな
い。
【0032】従って、銀電極中に含有されている銀イオ
ン化抑制物質が、銀よりも化学結合力の強い酸化物を形
成する元素またはその化合物である場合には、更に、銀
電極中の銀がイオン化しにくくなる。以上のように、上
記〜のいずれかに該当する銀イオン化抑制物質が、
銀電極105中に含まれると、焼成時における銀のイオ
ン化が抑制されることになる。
【0033】なお、銀イオン化抑制物質として上述した
元素や化合物は、1種類だけを用いてもよいが、2種類
以上を混合するなどして併用してもよいことはいうまで
もない。また、上述した金属元素が2種類以上含まれて
なる合金も、銀イオン化抑制物質に相当する。銀イオン
化抑制物質の添加量について:上記〜に該当する銀
イオン化抑制物質の銀電極中における含有割合として
は、パネルの黄変抑制効果を得るために、銀に対して
0.1wt%以上であることが好ましく、十分な効果を
得るためには、0.5wt%以上であることが好まし
い。また、更に有効な効果を得るためには、銀に対して
1wt%以上であることが好ましい。
【0034】一方、銀電極の導電性を確保する上で、上
記元素または化合物の含有割合は、銀に対して20wt
%以下とすることが好ましく、更に10wt%以下とす
ることが好ましい。 (銀電極中における銀イオン化抑制物質の存在形態につ
いて)上記銀イオン化抑制物質が銀電極の中に存在する
形態がどのような形態であっても、基本的に銀のイオン
化は抑制されるものと考えられるが、本実施形態にかか
る銀電極105においては、以下に説明するように、銀
イオン化抑制物質が銀粒子を覆うような形態で存在して
いるため、銀のイオン化を抑制する効果も大きいと考え
られる。
【0035】図4は上記前面パネル101の断面摸式図
であって、特に銀電極105の内部構造を摸式的に示し
ている。図4に示すように、銀電極105においては、
複数の銀粒子10が結合されている(即ち、銀粒子10
どうしが互いに融着して導電体を形成している)が、銀
粒子10どうしの間には、隙間11が形成されている。
そして、この間隙11に、ガラスフリット並びに銀イオ
ン化抑制物質が存在している。
【0036】従って、この間隙11内の各銀粒子10の
表面付近に、銀イオン化抑制物質が存在していることに
なる。ところで、一般的に、銀電極を大気放置中、或は
焼成後の降温中に電極中の銀粒子の表面付近において銀
が大気中の酸素で酸化されて酸化銀に変化したり、大気
中のSO2で硫化されて硫化銀に変化し、イオン化が発
生しやすいと考えられる。
【0037】よって、上記のように間隙11内の銀イオ
ン化抑制物質が銀粒子の表面付近に存在していると、大
気と接しやすく銀イオンが発生しやすい箇所に、銀イオ
ン化抑制物質が存在することになるので、大気放置中或
は焼成後の降温時における銀のイオン化抑制効果も大き
くなるものと考えられる。銀粒子の粒径は通常約1μm
〜3μmなので、このような観点からして、銀イオン化
抑制物質が隙間11に入り込みやすいように、使用する
銀イオン化抑制物質の粒径は1μm以下であることが好
ましい。
【0038】なお、間隙11内の各銀粒子10の表面付
近に銀イオン化抑制物質が存在する場合だけでなく、少
なくとも一部の銀粒子の表面付近に銀イオン化抑制物質
が含まれていれば、銀のイオン化抑制効果がある。もっ
とも、銀イオン化抑制物質が銀粒子を蔽うような形態で
存在し、各銀粒子の表面上に銀イオン化抑制物質が存在
している構成が最も銀のイオン化抑制効果が高い。
【0039】(前面パネルの製造方法について)前面パ
ネル101を製造する方法について、特に銀電極105
及び誘電体ガラス層106を形成する工程について説明
する。前面ガラス基板102として、フロート法により
製造されたガラス板を用いる。この前面ガラス基板10
2上に、通常の薄膜形成法で透明電極104を形成す
る。そして、銀電極105及び誘電体ガラス層106を
形成した後、通常の薄膜形成法で保護層107を形成す
ることによって、前面パネル101が作製される。
【0040】以下に、銀電極105及び誘電体ガラス層
106を形成する方法について詳述する、 第1工程−銀電極前駆体層の形成:透明電極104上
に、銀ペーストまたは銀電極転写フィルムを用いて、銀
電極105の前駆体である銀電極前駆体層を形成する。
【0041】銀ペーストを用いる場合は、一般的に銀電
極を形成する場合と同様、銀粉末、有機バインダー、ガ
ラスフリット(PbO−B23−SiO2系、ZnO−
2 3−SiO2系、PbO−B23−SiO2−Al2
3、PbO−ZnO−B23−SiO2系、Bi23
23−SiO2系等)、有機溶剤などを含む銀電極用
ペーストを準備する。
【0042】ただし、銀電極用ペーストを作製する際
に、上述した銀イオン化抑制物質も混合しておく。銀電
極用ペーストに混合する銀イオン化抑制物質の量につい
ては、上述した通り、銀粉末に対して0.1wt%以上
であることが好ましく、十分な効果を効果を得るために
は0.5wt%以上が好ましく、更に有効な効果を得る
ためには1wt%以上であることが好ましく、銀粉末に
対して20wt%以下、更に、10wt%以下とするこ
とが好ましい。
【0043】銀電極用ペーストに用いる有機バインダー
としては、エチルセルロースなどのセルロース化合物、
或はメチルメタクリレートなどのアクリル重合体などが
好ましい。そして、スクリーン印刷法を用いて、銀電極
105のパターン形状に塗布し乾燥してもよいし、スク
リーン印刷法やダイコート法などを用いてベタで塗布し
乾燥した後、フォトリソグラフィー法(或はリフトオフ
法)でパターニングを行っても良い。
【0044】一方、銀電極転写フィルムを用いる場合、
詳しくは後述するが、上記銀ペーストと同様の成分をフ
ィルム状に加工して銀電極転写フィルムを作製し、当該
フィルムを透明電極104上にラミネートすることによ
って銀電極前駆体層を形成する。以上のように形成され
た銀電極前駆体層において、各銀粒子の周囲には、ガラ
スフリット、有機バインダ、銀イオン化抑制物質が存在
していることなる。
【0045】なお、銀電極用ペーストに混合する銀イオ
ン化抑制物質として、上述したように1μm以下の粒径
のものを用いれば、各銀粒子の表面上を銀イオン化抑制
物質で緻密にカバーできるので、銀のイオン化を抑制す
る効果が高められる。ここで、図5を参照しながら、銀
電極転写フィルムを用い、フォトリソグラフィー法で銀
電極前駆体層をパターニング形成する方法の一具体例を
説明する。
【0046】図5(a)は、電極転写フィルム200の
断面を摸式的に示している。この電極転写フィルム20
0は、支持フィルム201上に、銀電極前駆体層202
及びカバーフィルム203が積層されたものである。当
該電極転写フィルム200は、銀粉末、感光性樹脂から
なる有機バインダー、ガラスフリット、銀イオン化抑制
物質、有機溶剤などを混合した銀電極用ペーストを、P
ETからなる支持フィルム201上に、ブレードコータ
ーでベタで塗布し乾燥することによって銀電極前駆体層
202を形成し、その上を離型処理が施されたカバーフ
ィルム203で被覆することによって作製できる。
【0047】図5(b)は、銀電極前駆体層202をラ
ミネートする様子を示している。上記電極転写フィルム
200からカバーフィルム203を剥がし、透明電極1
04が形成された前面ガラス基板102上に、銀電極前
駆体層202を重ね合わせ、支持フィルム201上から
加熱ローラ210で押圧することにより、銀電極前駆体
層202を前面ガラス基板102上に熱圧着する(例え
ば、加熱ローラ210の表面温度は60〜120℃、ロ
ーラ圧は1〜5kg/cm2)。これによって、銀電極
前駆体層202が転写される。
【0048】図5(c)は、銀電極前駆体層202を露
光する様子を示している。支持フィルム201を剥が
し、銀電極前駆体層202の上にフォトマスク220を
重ね合せる。このフォトマスク220は、銀電極を形成
しようとする箇所だけが開口されている。この状態で露
光すると、銀電極前駆体層202における銀電極形成予
定箇所だけが露光され、露光された箇所の感光性樹脂が
硬化する。その後、銀電極前駆体層202を現像する
と、銀電極前駆体層202における露光された箇所だけ
が残ることによって、銀電極105の形状にパターニン
グされる。図5(d)は、銀電極前駆体層202がパタ
ーニングされた様子を示している。
【0049】第2工程−誘電体前駆体形成工程:上記パ
ターンニング加工された電極前駆層体層を、誘電体ガラ
ス層106の前駆体である誘電体前駆体層によって被覆
する。この誘電体前駆体層は、ガラスと有機バインダー
を必須成分とし、溶剤を加えた誘電体ペーストに対し
て、スクリーン印刷法、あるいはダイコート法を用いて
塗布、乾燥することにより形成することができる。
【0050】或いは、第1工程と同様、誘電体ペースト
の必須成分をフィルム状に加工した誘電体シートをラミ
ネート法によって貼付けることによっても形成すること
ができる。 第3工程−焼成工程:電極前駆体層及び誘電体前駆体層
に含まれるガラス成分の軟化点以上の温度で数分から数
十分放置する。この操作により、銀電極前駆体層と誘電
体前駆体層とは同時焼成され、銀電極前駆体層は銀電極
105に、誘電体前駆体層は誘電体ガラス層106に変
化する。
【0051】(本実施形態の効果について)先ず、図7
は、従来のPDPにおいてガラス基板や誘電体ガラス層
に黄変が生じるメカニズムを説明する図である。本図に
示すように、ガラス基板の黄変はI〜IVの段階を経て
なされるものと考えられる。
【0052】I.銀電極を形成する際において、大気放
置中、或は焼成後の降温中に、電極中の銀が酸化または
硫化されてイオン化される。 II.銀イオンが、ガラス基板表面や誘電体ガラス層中に
拡散する。 III.拡散した銀イオンが、基板ガラス表面や誘電体ガ
ラス層中に存在する金属イオン (銀イオンに対して還元性を有する金属イオンであっ
て、基板ガラス表面には主にSnイオン、誘電体ガラス
中にはNaイオン、Pbイオンなどが存在する。)によ
って還元される。
【0053】IV.還元された銀が銀コロイド粒子とし
て折出し成長する。この銀コロイド粒子は、400nm
の波長に吸収域があるので、基板や誘電体ガラス層が黄
変する。なお、銀によってガラスが黄変するメカニズム
に関して、ガラスハンドブック(朝倉書店:昭和52年
7月15日発行)のp.166には、ガラス中において
Ag+とSn2+が共存する場合に、熱還元反応として、
2Ag+ + Sn2+ →2Ag + Sn4+が生じる
ことや、銀コロイドによってガラスに着色が生じること
が記載されている。また、この他に関連する文献とし
て、J.E. SHELBY and J.VITKO. Jr Journal of Non Cry
stalline Solids Vol50 (1982) 107-117が挙げられる。
【0054】このように、一般的に、銀電極前駆体層を
大気放置中或は焼成後の降温中には、銀イオンが発生す
るが、本実施形態の製法によれば、銀電極前駆体層にお
ける各銀粒子の周囲に銀イオン化抑制物質が存在してい
るので、この銀イオン化抑制物質が銀イオンの生成を抑
制する働きをなし、大気放置中或は焼成後の降温中にお
ける銀イオンの発生(上記第1段階)が抑制される。従
って、銀の凝集コロイドに起因する黄変が防止される。
【0055】よって、本実施形態の製法により製造され
たPDPは、銀電極を配した従来のPDPと比べると、
良好な色温度特性が得られる。なお、銀電極前駆体層と
誘電体前駆体層とは同時焼成しなくても、第1工程で銀
電極前駆体層を形成した後に、これを焼成してから、第
2工程である誘電体前駆体形成工程を行なってもよい。
ただし、銀電極前駆体層と誘電体前駆体層とを同時焼成
すれば、誘電体前駆体層によって被覆された状態で銀電
極前駆体層が焼成されるので、銀イオンがガラス基板上
に拡散しにくく、この点で更なる黄変抑制効果が期待で
きる。
【0056】(銀電極に銀イオン化抑制物質を含ませる
ことによる特有の効果)銀電極を有するPDPの黄変を
抑える方法としては、例えば、特開2000−1697
64号公報に開示されているように、誘電体ガラス層に
セリウムなどを加えることによって、銀電極から基板上
に拡散した銀イオンが還元されるのを抑制する方法も知
られている。
【0057】このように、銀イオンが基板上に拡散され
た後にその還元を抑制する方法も、パネルの黄変抑制効
果を奏するものと考えられるが、本実施形態のように、
銀電極に銀イオン化抑制物質を含ませる方法では、銀イ
オンの発生源において銀イオンの発生自体が抑制される
ので、パネルの黄変抑制に対してより大きな効果を奏す
るものと考えられる。
【0058】また、誘電体ガラス層にセリウムを加える
と、セリウム自体が誘電体ガラス層を黄色に着色するた
め、PDP駆動時に高い色温度が得られにくくなってし
まう。これに対して、本実施形態では、誘電体ガラス層
に銀イオン化抑制物質を加えるものではないので、誘電
体ガラス層が銀イオン化抑制物質で着色されることな
い。従って、PDP駆動時に高い色温度を得やすい。
【0059】更に、誘電体ガラスにセリウムなどの成分
を新たに添加する場合、次のような実用上の難しさもあ
る。即ち、誘電体ガラス層においてひび割れなどが生じ
ると、絶縁耐圧が低下してパネル性能に直接的に支障を
きたすので、一般的に、誘電体ガラス層に用いるガラス
組成は、当該誘電体ガラス層の焼成温度に適合した軟化
温度や熱膨張率となるよう調整され、焼成時にひび割れ
などが生じにくいようになっている。ところが、すでに
調整された誘電体ガラス層用のガラスにセリウムなどを
加えると、軟化温度や熱膨張率が変動してしまうので、
これを修正するため、新たにガラス組成を調整すること
が必要となる。
【0060】これに対して、銀電極においては、誘電体
ガラス層の場合のようにパネル性能に直接的に支障をき
たすことがない。従って、本実施形態のように銀電極に
銀イオン化抑制物質を含ませる方が実用的と考えられ
る。 〔実施の形態2〕本実施の形態にかかるPDPは、上記
実施の形態1にかかるPDPと同様の構成である。
【0061】ただし、上記実施の形態1では、前面パネ
ル101において、銀イオン化抑制物質が銀電極105
の中に存在していたのに対して、本実施形態では、図6
に示すように、銀電極105の表面上に、銀イオン化抑
制物質からなる被覆層108が形成されている点が異な
っている。被覆層108を形成する銀イオン化抑制物質
としては、実施の形態1で説明したとおりであって、ア
ルカリ金属(Li,Na,Kなど)、アルカリ土類金属
(Ca,Sr,Ba)、貴金属以外の遷移金属(水銀,
マンガンを除く)に属する元素(Sc,Ti,V,C
r,Mn,Fe,Co,Ni,Cu)や、これらの元素
の酸化物、水酸化物、ハロゲン化物、窒化物、炭化物、
硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩を用いることができる。
【0062】また、好ましい元素として、Cr,Al,
In,B,Ti、Ni,Pb,Zr,Sn,Zn,Co
といった元素が挙げられ、好ましい化合物としては、上
記元素の酸化物、水酸化物、ハロゲン化物も挙げられ
る。TiN,ZnN,AlN,CrN,BNといった窒
化物、並びに、TiC,SiC,ZrCといった炭化物
も銀酸化物より化学結合力が強く、好ましい。
【0063】ただし、本実施形態においては、電極表面
を覆う被覆層を形成する材料として銀イオン化抑制物質
を用いるので、成膜性の観点からして、金属元素、もし
くは化合物の中でも酸化物、窒化物、炭化物が好ましい
ということも言える。本実施形態にかかるPDPにおい
ても、被覆層108に含まれる銀イオン化抑制物質の働
きによって、実施の形態1と同様、焼成時に銀電極10
5において銀イオンが発生するのが抑えられる。
【0064】被覆層108を形成する領域に関しては、
前面パネル101の可視光透過率を確保するため、銀電
極105の表面上だけに形成することが望ましい。ただ
し、銀イオン化抑制物質として透明性が優れた非導電性
材料を用いる場合には、前面ガラス基板102の表面全
体にわたって形成しても、前面パネル101の可視光透
過率を確保することができる。
【0065】被覆層108の膜厚は、銀のイオン化を抑
制する効果を十分得るために0.01μm以上とするこ
とが好ましい。一方、被覆層108の膜厚を大きくする
と、これを形成するのに時間及びコストがかかる点や、
誘電体ガラス層の絶縁破壊が生じる可能性もある点を考
慮すると、被覆層108の膜厚は1μm以下とすること
が好ましい。
【0066】(前面パネルの製造方法について)本実施
形態における前面パネル101の製造方法は、実施の形
態1で説明した前面パネル101の製造方法とほぼ同様
であるが、銀電極及び誘電体ガラス層を形成する工程に
違いがある。以下、この銀電極及び誘電体ガラス層を形
成する工程について説明する。
【0067】第1工程−銀電極前駆体層の形成:この工
程は、実施の形態1の第1工程と同様に行なうが、銀電
極用ペーストを作製する際に、銀イオン化抑制物質は混
合しない。 第2工程−電極前駆体層焼成工程:銀電極前駆体に含ま
れるガラス成分の軟化点以上の温度で数分から数十分放
置し、その後に降温する。この焼成により、銀電極前駆
体層は銀電極105となる。
【0068】第3工程−電極被覆工程:次に、形成され
た銀電極105を覆うように、上述した銀イオン化抑制
物質からなる被覆層を形成する。この被覆層を形成する
方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、めっき
法(電気めっき法及び無電解めっき法)、ゾルゲル法、
イオンプレーティング法,CVD法等を用いることがで
きる。
【0069】ここで、銀電極105の表面上だけに被覆
層を形成しようとする場合には、銀電極105が存在す
る箇所が開口されたマスクでカバーした状態で、この被
覆工程を行なえばよい。真空蒸着法は、一般的に金属元
素や合金の被覆層を形成するのに適しており、例えば、
Al,Ni,Cr,Pb,Sn,Zr,Bや、Ni−C
r合金からなる被覆層を形成することができる。また、
酸化物からなる被覆層として、Al23,In23,S
iO2からなる被覆層を形成することもできる。
【0070】スパッタリング法によっても、上記真空蒸
着法とほぼ同種の被覆層を形成することができる。めっ
き法は、金属元素の被覆層を形成するのに適しており、
例えば、Al,Ni,Cr,Pb,Sn,Zrからなる
被覆層を形成することができる。ゾルゲル法は、酸化物
の被覆層を形成するのに適しており、例えば、Zr
2,SiO2,TiO2,AlO2,B22,P22から
なる被覆層を形成することができる。
【0071】イオンプレーティング法及びCVD法は、
酸化物,窒化物,炭化物の被覆層を形成するのに適して
いる。イオンプレーティング法では、例えば、Ti
2,ZnO2,AlO2,CrO2からなる被覆層や、T
iN,ZnN,AlN,CrNからなる被覆層を形成す
ることができ、CVD法では、例えば上記酸化物,窒化
物からなる被覆層の他に、B23,BN,P35からな
る被覆層も形成することができる。
【0072】なお、蒸着法やスパッタリング法を用いて
被覆層を形成する場合は、主に電極の上面に層が形成さ
れ、側面には形成されにくいが、電気めっき法を用いて
被覆層を形成すれば、銀電極の上面上だけでなく側面上
にも被覆層が形成される。この場合、電極表面が全体的
に銀イオン化抑制物質で覆われるので、銀のイオン化を
抑制する効果が大きいものと考えられる。
【0073】第4工程−誘電体前駆体層形成工程:被覆
層付きの銀電極を覆うように、誘電体前駆体層を形成す
る。この工程は、実施の形態1の第2工程と同様であ
る。 第5工程−焼成工程 この工程は、実施の形態1の第3工程と同様であって、
誘電体前駆体層に含まれるガラス成分の軟化点以上の温
度で焼成する。
【0074】以上説明した本実施形態の製造方法によれ
ば、第5工程(焼成工程)を行なうときには銀電極が被
覆層で覆われており、その被覆層に含まれる銀イオン化
抑制物質が銀イオンの生成を抑制する働きをなす。従っ
て、焼成工程における銀イオンの発生が抑制される。ま
た、銀電極が被覆層で覆われているため、生成された銀
イオンの拡散を防ぐ働きをなす。
【0075】よって、銀の凝集コロイドに起因するパネ
ルの黄変が防止されるので、上記製法により作製された
PDPは、銀電極を備える従来のPDPと比べると、良
好な色温度特性が得られる。
【0076】
【実施例】
【0077】
【表1】
【0078】表1に示す試料No.1〜No.5のPD
Pは、上記実施の形態1に基づいて、銀電極中に銀イオ
ン化抑制物質としてCr,Al,In,B,Tiを含有
させたものであって、この銀電極は、銀ペースト中に、
銀粒子に対して各銀イオン化抑制物質を5wt%添加し
たものを用いて形成した。また、試料No.6〜No.
10のPDPは、実施の形態2に基づいて、銀電極の表
面上に、真空蒸着法で銀イオン化抑制物質(Cr,A
l,Al23,TiO2,SiO2)からなる被覆層を、
膜厚0.3〜0.5μmの範囲内で形成したものであ
る。
【0079】試料No.11のPDPは、比較例にかか
るものであって、銀電極中に銀イオン化抑制物質は含ま
れず、被覆層も形成していないものである。以下の仕様
については、試料No.1〜11のPDPに共通であ
る。ガラス基板としては、フロート法で形成された旭硝
子製PD200を用いた。誘電体ガラス層は、PbO−
23−SiO2−CaO系ガラスを主成分とする誘電
体用ガラスペーストを用い、印刷法にて約30μmの厚
みで形成した。MgO保護層はスパッタ法で形成した。
【0080】PDPのセルサイズは、42インチのVG
A用のディスプレイに合わせて、隔壁115の高さは
0.15mm、隔壁115の間隔(セルピッチ)は0.
36mmに設定し、表示電極103の電極間距離dは
0.10mmに設定した。 (パネルの黄変度並びに色温度の測定)以上の試料N
o.1〜11のPDPを作製する際に、各前面パネルに
ついて、色差計〔日本電色工業(株)品番NF777〕
を用いて、a*値,b*値の値〔JIS Z8730色差
表示方法〕を測定した。
【0081】このa*値及びb*値は、パネルの着色度合
や着色傾向を示す指標となる。即ち、a*値が+方向に
大きくなるほど赤色が強くなり、−方向に大きくなるほ
ど緑色が強くなる。一方、b値は+方向に大きくなるほ
ど黄色が強くなり、−方向に大きくなるほど青色が強く
なる。そして、a*値が−5〜+5の範囲、b*値が−5
〜+5の範囲であれば、肉眼でもガラス基板の着色(黄
変)はほとんど見られないが、b*値が10を越えると
肉眼でも黄変が目立って来る。
【0082】また、No.1〜11のPDPについて、
マルチャンネル分光計〔大塚電子(株)MCPD−70
00〕で、パネルを画面全白表示した時の色温度を測定
した。これらの測定結果は、表1に示す通りである。 (考察)測定結果を見ると、比較例にかかるNo.11
のPDPでは、b*値が10を上回っており黄変が目立
っているのに対して、実施例にかかるNo.1〜10の
PDPでは、b*値がいずれも0.4〜2.0の範囲内
に入っており、黄変がほとんどないことがわかる。
【0083】又、比較例のPDPでは、色温度が640
0Kと低いのに対して、実施例のPDPでは、色温度が
8900K以上と高いこともわかる。これらの結果は、
実施例のPDPは、比較例のPDPと比べて、色再現性
が良く、鮮やかに表示ができることを示している。な
お、誘電体ガラス層の材料として、上記PbO系以外に
Bi23系やZnO系の誘電体用ガラスを用いた場合に
おいても、同様の結果が得られた。
【0084】また、上記測定結果は、Cr,Al,I
n,Si,Ti,Bといった元素やその酸化物が、銀イ
オン化抑制物質として優れていることも裏付けている。 (変形例など)上記実施の形態においては、前面パネル
側の黄変がPDPの画質に対して大きな影響を及ぼすこ
とを考慮して、本発明を表示電極に対して適用する例を
示したが、背面パネル側のアドレス電極に対して適用す
れば、背面パネルの黄変を抑えることもできる。
【0085】また、上記実施の形態においては、銀電極
上を誘電体ガラス層で蔽ったAC面放電型のPDPを例
にとって説明したが、放電空間に露出する銀電極がガラ
ス基板上に形成されたDC型のPDPにおいても、本発
明を適用することによって、同様にガラス基板の黄変抑
制効果が得られる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、基板に
銀電極が配されたPDPにおいて、当該銀電極に、標準
電極電位が銀よりも低い元素または化合物、或は、銀よ
りもイオン化傾向が大きい元素または当該元素の化合物
を銀イオン化抑制物質として含ませることによって、パ
ネルの黄変を防止できる。
【0087】また、基板に銀電極が配されたPDPにお
いて、上記「銀イオン化抑制物質」が、銀電極を覆う層
として存在していても、同様に銀のイオン化を抑制する
効果を奏し、パネルの黄変を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るAC面放電型PDPの構成を
示す組立斜視図である。
【図2】実施の形態1にかかる前面パネルの断面図であ
る。
【図3】イオン化傾向、電子エネルギー及び標準電極電
位の関係を説明する図である。
【図4】上記前面パネルの断面摸式図である。
【図5】銀電極転写フィルムを用いて銀電極前駆体層を
パターニング形成する方法を説明する図である。
【図6】実施の形態2にかかる前面パネルの断面図であ
る。
【図7】従来のPDPにおいてガラス基板や誘電体ガラ
ス層に黄変が生じるメカニズムを説明する図である。
【符号の説明】
101 前面パネル 102 前面ガラス基板 103 表示電極 104 透明電極 105 銀電極 106 誘電体ガラス層 107 保護層 108 被覆層 111 背面パネル 112 背面ガラス基板 113 アドレス電極 114 誘電体ガラス層 115 隔壁 200 電極転写フィルム 201 支持フィルム 202 銀電極前駆体層 210 加熱ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 正樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 住田 圭介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 芦田 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 日比野 純一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 足立 大輔 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C027 AA03 AA10 5C040 FA01 FA04 GA02 GB03 GC05 GC18 JA07 JA08 JA09 JA15 JA19 KA16 KB17 KB30 MA05 MA30

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の基板が間隙を置いて対向して配設
    されると共に、当該1対の基板の少なくとも一方の上
    に、銀を含有する電極が配されたプラズマディスプレイ
    パネルであって、 前記電極には、 標準電極電位が銀よりも低い元素または化合物が含まれ
    ていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 前記電極は、互いに結合されている複数
    の銀粒子を有し、 前記標準電極電位が銀よりも低い元素または化合物は、 当該銀粒子間における一部または全部の当該銀粒子の表
    面付近に存在していることを特徴とする請求項1記載の
    プラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 前記電極における、標準電極電位が銀よ
    りも低い元素または化合物の銀に対する含有量は、1w
    t%以上、20wt%以下であることを特徴とする請求
    項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 1対の基板が間隙を置いて対向して配設
    されると共に、当該1対の基板の少なくとも一方の上
    に、銀を含有する電極が配されたプラズマディスプレイ
    パネルであって、 前記電極には、 標準電極電位が0.8Vよりも低い元素または化合物が
    含まれていることを特徴とするプラズマディスプレイパ
    ネル。
  5. 【請求項5】 1対の基板が間隙を置いて対向して配設
    されると共に、当該1対の基板の少なくとも一方の上
    に、銀を含有する電極が配されたプラズマディスプレイ
    パネルであって、 前記電極には、 銀よりもイオン化傾向の大きい元素または当該元素の化
    合物が含まれていることを特徴とするプラズマディスプ
    レイパネル。
  6. 【請求項6】 前記電極における、銀よりもイオン化傾
    向の大きい元素または当該元素の化合物は、 銀よりも化学結合力の強い酸化物を形成することを特徴
    とする請求項5記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】 1対の基板が間隙を置いて対向して配設
    されると共に、当該1対の基板の少なくとも一方の上
    に、銀を含有する電極が配されたプラズマディスプレイ
    パネルであって、 前記電極には、 Cr,Al,In,Si,Ti,Bから選択される1種
    以上の元素または当該元素の化合物が含まれていること
    を特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  8. 【請求項8】 1対の基板が間隙を置いて対向して配設
    されると共に、当該1対の基板の少なくとも一方の上
    に、銀を含有する電極が配されたプラズマディスプレイ
    パネルであって、 前記電極は、 標準電極電位が銀よりも低い元素または化合物からなる
    層で覆われていることを特徴とするプラズマディスプレ
    イパネル。
  9. 【請求項9】 1対の基板が間隙を置いて対向して配設
    されると共に、当該1対の基板の少なくとも一方の上
    に、銀を含有する電極が配されたプラズマディスプレイ
    パネルであって、 前記電極は、 銀よりもイオン化傾向の大きい元素または当該元素の化
    合物からなる層で覆われていることを特徴とするプラズ
    マディスプレイパネル。
  10. 【請求項10】 前記層に含まれる、銀よりもイオン化
    傾向の大きい元素または当該元素の化合物は、 銀よりも化学結合力の強い酸化物を形成することを特徴
    とする請求項9記載のプラズマディスプレイパネル。
  11. 【請求項11】 1対の基板が間隙を置いて対向して配
    設されると共に、当該1対の基板の少なくとも一方の上
    に、銀を含有する電極が配されたプラズマディスプレイ
    パネルであって、 前記電極は、 Cr,Al,In,Si,Ti,Bから選択される1種
    以上の元素または当該元素の化合物からなる層で覆われ
    ていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11記載のいずれかに記載
    のプラズマディスプレイパネルと、 当該プラズマディスプレイパネルを駆動する駆動回路と
    を備えるプラズマディスプレイ表示装置。
  13. 【請求項13】 銀を含有する電極材料を基板上に配す
    る電極材料配設ステップと、 前記基板上に配された電極材料を加熱する加熱ステップ
    とを備えるプラズマディスプレイパネルの製造方法であ
    って、 前記電極材料配設ステップで用いる電極材料には、 標準電極電位が銀よりも低い元素または化合物が含まれ
    ていることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの
    製造方法。
  14. 【請求項14】 前記電極材料配設ステップで用いる電
    極材料には、 銀粒子と、 前記標準電極電位が銀よりも低い元素または化合物とが
    含まれていることを特徴とする請求項13記載のプラズ
    マディスプレイパネルの製造方法。
  15. 【請求項15】 前記電極材料配設ステップで用いる電
    極材料における、標準電極電位が銀よりも低い元素また
    は化合物の銀に対する含有量は、1wt%以上、20w
    t%以下であることを特徴とする請求項13記載のプラ
    ズマディスプレイパネルの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記加熱ステップでは、 前記電極材料を焼結できる温度まで当該電極材料を加熱
    することを特徴とする請求項13記載のプラズマディス
    プレイパネルの製造方法。
  17. 【請求項17】 銀を含有する電極材料を基板上に配す
    る電極材料配設ステップと、 前記基板上に配された電極材料を加熱する加熱ステップ
    とを備えるプラズマディスプレイパネルの製造方法であ
    って、 前記電極材料配設ステップで用いる電極材料には、 銀よりもイオン化傾向が大きい元素または当該元素の化
    合物が含まれていることを特徴とするプラズマディスプ
    レイパネルの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記電極材料に含まれる、銀よりもイ
    オン化傾向が大きい元素または当該元素の化合物は、 銀よりも化学結合力の強い酸化物を形成することを特徴
    とする請求項17記載のプラズマディスプレイパネルの
    製造方法。
  19. 【請求項19】 銀を含有する電極材料を基板上に配す
    る電極材料配設ステップと、 基板上に配された電極材料を加熱する加熱ステップとを
    備えるプラズマディスプレイパネルの製造方法であっ
    て、 前記電極材料配設ステップの後に、 基板上に配設された電極材料を、 標準電極電位が銀よりも低い元素または化合物からなる
    層で覆う被覆ステップを備えることを特徴とするプラズ
    マディスプレイパネルの製造方法。
  20. 【請求項20】 銀を含有する電極材料を基板上に配す
    る電極材料配設ステップと、 基板上に配された電極材料を加熱する加熱ステップとを
    備えるプラズマディスプレイパネルの製造方法であっ
    て、 前記電極材料配設ステップの後に、 基板上に配設された電極材料を、 銀よりもイオン化傾向の大きい元素または当該元素の化
    合物からなる層で覆う被覆ステップを備えることを特徴
    とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  21. 【請求項21】 前記被覆ステップで用いる、銀よりも
    イオン化傾向が大きい元素または当該元素の化合物は、 銀よりも化学結合力の強い酸化物を形成することを特徴
    とする請求項20記載のプラズマディスプレイパネルの
    製造方法。
  22. 【請求項22】 銀を含有する電極材料を基板上に配す
    る電極材料配設ステップと、 基板上に配された電極材料を加熱する加熱ステップとを
    備えるプラズマディスプレイパネルの製造方法であっ
    て、 前記電極材料配設ステップで用いる電極材料には、 Cr,Al,In,Si,Ti,Bから選択される少な
    くとも一種類の元素または当該元素の化合物が含まれて
    いることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製
    造方法。
  23. 【請求項23】 銀を含有する電極材料を基板上に配す
    る電極材料配設ステップと、 基板上に配された電極材料を加熱する加熱ステップとを
    備えるプラズマディスプレイパネルの製造方法であっ
    て、 前記電極材料配設ステップの後に、 基板上に配設された電極材料を、 Cr,Al,In,Si,Ti,Bから選択される少な
    くとも一種類の元素または当該元素の化合物からなる層
    で覆う被覆ステップを備えることを特徴とするプラズマ
    ディスプレイパネルの製造方法。
  24. 【請求項24】 プラズマディスプレイパネルの電極形
    成に用いられる電極用ペ−ストであって、 銀を含有すると共に、標準電極電位が銀よりも低い元素
    または化合物を含有することを特徴とする電極用ペ−ス
    ト。
  25. 【請求項25】 プラズマディスプレイパネルの電極形
    成に用いられる電極用ペ−ストであって、 銀を含有すると共に、銀よりもイオン化傾向の大きい元
    素または当該元素の化合物を含有することを特徴とする
    電極用ペ−スト。
  26. 【請求項26】 プラズマディスプレイパネルの電極形
    成に用いられる電極用ペ−ストであって、 銀を含有すると共に、 Cr,Al,In,Si,Ti,Bから選択される少な
    くとも一種類の元素または当該元素の化合物を含有する
    ことを特徴とする電極用ペ−スト。
  27. 【請求項27】 プラズマディスプレイパネルの電極形
    成に用いられ、支持フィルム上に電極膜形成材料層が形
    成されている転写フィルムであって、 前記電極膜形成材料層は、 銀を含有すると共に、標準電極電位が銀よりも低い元素
    または化合物を含有することを特徴とする転写フィル
    ム。
  28. 【請求項28】 プラズマディスプレイパネルの電極形
    成に用いられ、支持フィルム上に電極膜形成材料層が形
    成されている転写フィルムであって、 前記電極膜形成材料層は、 銀を含有すると共に、銀よりもイオン化傾向の大きい元
    素または当該元素の化合物を含有することを特徴とする
    転写フィルム。
  29. 【請求項29】 プラズマディスプレイパネルの電極形
    成に用いられ、支持フィルム上に電極膜形成材料層が形
    成されている転写フィルムであって、 前記電極膜形成材料層は、 銀を含有すると共に、 Cr,Al,In,Si,Ti,Bから選択される少な
    くとも一種類の元素または当該元素の化合物を含有する
    ことを特徴とする転写フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009245886A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Jsr Corp フラットパネルディスプレイ用電極形成材料、転写フィルム、および電極の製造方法
JP2010238570A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Noritake Co Ltd プラズマディスプレイパネルおよび該パネルの電極形成用ペースト

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